JP2023012251A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイル部品において、コアと天板との接着強度を高める。【解決手段】コアの鍔部の天面9,10の表面粗さと天板14の下方主面15の表面粗さとを、互いに異ならせる。たとえば、天板14の下方主面15の表面粗さをコアの鍔部の天面9,10の表面粗さより小さくする。表面粗さがより小さい天板14の下方主面15から突出しかつコアの鍔部の天面9,10に接する突起21を、天板14の下方主面15とコアの鍔部の天面9,10とが接着剤を介して互いに対向する領域内に設ける。突起21により、表面粗さがより小さい天板14の接着面の表面積を大きくすることができるとともに、天板14に対する接着剤のアンカー効果を得ることができる。また、突起21自体が引っ掛かりを与えることにより、天板14とコアとにおける互いに対向する面の延びる方向でのせん断強度を高めることができる。【選択図】図2

Description

この発明は、ワイヤを巻回した巻芯部と、巻芯部の各端部に設けられた第1鍔部および第2鍔部と、を有するコア、ならびに第1鍔部および第2鍔部間に渡された状態でコアに接着固定された天板を備える、コイル部品に関するもので、特に、コアと天板との接着部分の構造に関するものである。
たとえば特開2020-57656号公報(特許文献1)には、ワイヤを巻回した巻芯部と、巻芯部の各端部に設けられた第1鍔部および第2鍔部と、を有するコア、ならびに第1鍔部および第2鍔部間に渡された状態でコアに接着固定された天板を備える、コイル部品が記載されている。コアと天板との接着には、有機材料とフィラーとを含有する接着剤が用いられる。
特許文献1に記載の技術は、コアと天板との接着強度を向上させることを課題としており、この課題を解決するため、コアの、接着剤を介して天板に接着する面の表面粗さは、フィラーの平均粒径よりも大きくすることが記載されている。また、特許文献1では、天板の、接着剤を介してコアに接着する面の表面粗さは、コアの、接着剤を介して天板に接着する面の表面粗さよりも小さいことが記載されている。
特許文献1に記載の技術は、フィラーを、コアの鍔部の天面の凹部に入り込ませることにより、コアの鍔部と天板を直接接触させるか、接着剤を挟んでより近接させ、これによって、コアと天板との接着強度を向上させようとするものである。
なお、特許文献1の段落0054および図7には、表面粗さのより大きい側であるコアにおける鍔部の、接着剤を介して天板に接着する面における幅方向の中央部から離れた2つの位置に突起を設けた例が記載されている。これは、コアの製造過程において、鍔部の天面の幅方向での中央がくぼむ方向に湾曲するうねりが生じることによって、コアと天板との接着状態の不具合がもたらされることを回避するためのものである。すなわち、突起によって近接部が鍔部の幅方向の中央から離れたところに設けられ、これによって、接着時の安定性を高めることができ、その結果、接着強度を高めることとなる。
特開2020-57656号公報
特許文献1に記載の技術のように、天板の、接着剤を介してコアに接着する面の表面粗さが、コアの、接着剤を介して天板に接着する面の表面粗さよりも小さい場合、表面粗さのより小さい天板に対して接着剤のアンカー効果を期待できないため、たとえば天板側のせん断方向の強度が相対的に低くなり、接着剤が剥がれやすいという課題に遭遇し得る。
なお、前述したように、特許文献1には、コアにおける鍔部に突起を設けることが記載されているが、この突起は、表面粗さのより大きい側であるコアにおける鍔部に設けられるものであるため、表面粗さのより小さい天板に対する接着剤のアンカー効果を発現させるものではない。
そこで、この発明の目的は、コイル部品において、コアと天板との接着強度を向上させ得る構造を提供しようとすることである。
この発明は、軸線方向に延びる巻芯部ならびに巻芯部の軸線方向での互いに逆の第1端、第2端にそれぞれ設けられた第1鍔部、第2鍔部を有する、コアと、互いに逆方向に向く下方主面および上方主面を有する、天板と、巻芯部に巻回された、少なくとも1本のワイヤと、を備える、コイル部品に向けられる。
第1鍔部および第2鍔部は、実装時において実装基板側に向けられる第1底面および第2底面と、第1底面および第2底面のそれぞれの反対側の第1天面および第2天面と、を有する。天板は、上記下方主面が接着剤を介して上記第1天面および第2天面に対向した状態で、コアに固定される。
このようなコイル部品において、上述した技術的課題を解決するため、コアの第1天面および第2天面の少なくとも一方の表面粗さと天板の下方主面の表面粗さとは、互いに異ならされ、第1天面および第2天面の少なくとも一方と下方主面とのうち、表面粗さがより小さい方を第1面、表面粗さがより大きい方を第2面としたとき、第1面から突出しかつ第2面に接する少なくとも1つの突起が、第1面と第2面とが接着剤を介して互いに対向する領域内に設けられていることを特徴としている。
なお、表面粗さは、たとえば、レーザ顕微鏡“VK-X1000”によって、試料表面に対して、対物レンズ×20の視野の中の任意の1/3の範囲において、高さ測定を行ない、解析ソフトウェアによって解析してSdr界面の展開面積比から求めることができる。
この発明によれば、表面粗さがより小さい第1面から突出しかつ表面粗さがより大きい第2面に接する少なくとも1つの突起が設けられているので、表面粗さがより小さい第1面の接着面の表面積を大きくすることができるとともに、第1面に対する接着剤のアンカー効果を得ることができる。また、突起自体が引っ掛かりを与えることにより、互いに対向する第1面と第2面との延びる方向でのせん断強度を高めることができる。したがって、コイル部品において、コアと天板との接着強度を向上させることができ、耐衝撃性および耐振動性に優れたコイル部品を得ることができる。
この発明の第1の実施形態によるコイル部品1の外観を示す正面図である。 図1に示したコイル部品1に備える天板14を示すもので、(A)は正面図、(B)は下面図である。 コア2と天板14とが互いに対向する領域に設けられた突起21を模式的に示す拡大断面図である。 この発明の第2の実施形態によるコイル部品に備えるコア2aを示す上面図である。
図1を参照して、この発明の第1の実施形態によるコイル部品1について説明する。
図1に示すように、コイル部品1は、たとえばNi-Zn系フェライトのようなフェライト、アルミナ、または金属磁性粉を含有する樹脂などからなるコア2を備える。コア2は、軸線方向AXに延びる巻芯部3ならびに巻芯部3の軸線方向AXにおける互いに逆の第1端、第2端にそれぞれ設けられた第1鍔部5、第2鍔部6を有する。巻芯部3は、横断面形状がたとえば四角形状であるが、その他、六角形状などの多角形状、円形状、楕円形状、またはこれらを組み合わせた形状であってもよい。
第1鍔部5および第2鍔部6は、それぞれ、実装時において実装基板(図示せず。)側に向けられる第1底面7および第2底面8と、第1底面7および第2底面8のそれぞれの反対側の第1天面9および第2天面10と、を有している。
第1鍔部の底面7には、第1端子電極11が設けられ、第2鍔部6の底面8には、第2端子電極12が設けられる。端子電極11および12は、たとえば、Ag粉末等の導電性金属粉末を含む導電性ペーストを浸漬または印刷し、次いで、これを焼き付け、さらに、順に、Cuめっき、NiめっきおよびSnめっきを施すことによって形成される。あるいは、端子電極11および12は、導電性金属板からなる端子部材を鍔部5および6に取り付けることによって設けられてもよい。
巻芯部3には、少なくとも1本のワイヤ13が巻回される。ワイヤ13は、たとえば、銅、銀または金などの良導電性金属からなる中心線材と、中心線材を覆うポリアミドイミド、ポリウレタンまたはポリエステルイミドのような電気絶縁性樹脂からなる絶縁被膜と、を備える。中心線材は、たとえば60μm以上かつ160μm以下の径を有する。ワイヤ13の一方端は第1端子電極11に接続され、同じく他方端は第2端子電極12に接続される。端子電極11および12とワイヤ13との接続には、たとえば熱圧着や超音波溶着、レーザ溶着などが適用される。ワイヤ13の巻芯部3上でのターン数は、必要とする特性に応じて任意に選ばれる。ワイヤ13は、必要に応じて多層巻きとされてもよい。
コイル部品1は、上記第1鍔部5および第2鍔部6間に渡された天板14を備える。天板14は、互いに逆方向に向く下方主面15および上方主面16を有する。天板14は、たとえばフェライト、アルミナ、または金属磁性粉を含有する樹脂などからなる。なお、コア2および天板14の双方が磁性材料からなるとき、天板14は、コア2と協働して、閉磁路を構成する。
天板14は、その下方主面15が接着剤17を介して第1鍔部5の天面9および第2鍔部6の天面10に対向した状態で、コア2に固定される。接着剤17は、たとえば、エポキシ系樹脂などの熱硬化性樹脂を含む。接着剤17には、熱衝撃耐性向上のため、シリカフィラーのような無機フィラーが添加されてもよい。
コイル部品1は、一例として、長さ方向(軸線方向AX)の寸法が2.0mm、幅方向(図2(B)の上下方向)の寸法が1.2mm、高さ方向(図1の上下方向)の寸法が1.6mmである。
コイル部品1は、たとえば、以下のようにして製造されることが好ましい。
まず、コア2および天板14をそれぞれ用意する。これらコア2および天板14をそれぞれ製造するため、たとえばフェライトの粉末を金型でプレス成形し、得られた成形体を焼成し、コア2および天板14となるべき焼結体を得る。その後、コア2および天板14となるべき焼結体にバレル研磨を実施することによって、バリを取り、コア2および天板14をそれぞれ得る。図1および図2では図示を省略するが、コア2および天板14の各々の稜線は、角が取れて小さいアール面取りが施されている。
次いで、コア2に端子電極11および12を設けるため、第1鍔部5および第2鍔部6の底面7および8に、たとえば、Agを含む導電性ペーストを付与し、焼き付けた後、電解バレルめっき法を適用して、Cuめっき、NiめっきおよびSnめっきを順次施す。
次に、たとえばノズルによって、ワイヤ13をコア2の巻芯部3に巻回し、ワイヤ13の一方端および他方端をそれぞれ第1端子電極11および第2端子電極12に接続する。ここで、ワイヤ13と端子電極11および12との接続には、たとえばヒーターチップによる熱圧着が適用される。端子電極11および12に接続されたワイヤ13の余分は、カット刃により切断され除去される。
以上のようにして、コイル部品1が完成される。
コイル部品1は、以下のような特徴を有している。
第1に、コア2の第1天面9および第2天面10の少なくとも一方の表面粗さと天板14の下方主面15の表面粗さとは、互いに異ならされる、という特徴を有している。第2に、第1天面9および第2天面10の少なくとも一方と下方主面15とのうち、表面粗さがより小さい方を第1面、表面粗さがより大きい方を第2面としたとき、第1面から突出しかつ第2面に接する少なくとも1つの突起21が、第1面と第2面とが接着剤17を介して互いに対向する領域内に設けられている、という特徴を有している。
この実施形態では、図3に模式的に示すように、表面粗さがより小さい第1面は天板14の下方主面15であり、表面粗さがより大きい第2面はコア2の第1天面9および第2天面10である。したがって、突起21は、図2に示すように、天板14の下方主面15に設けられている。より具体的には、突起21は、天板14とコア2とが接着剤17を介して互いに対向する領域内である、天板14の下方主面15における第1天面9および第2天面10の各々と対向する2つの部分に設けられている。天板14の下方主面15と第1天面9および第2天面10との位置関係がわかるように、図2(B)の天板14の下面図において、1点鎖線で第1天面9および第2天面10の各々の輪郭が図示されている。
また、天板14の下方主面15と第1天面9とが互いに対向する領域内に、複数の、たとえば2つの突起21が設けられ、同じく、天板14の下方主面15と第2天面10とが互いに対向する領域内に、複数の、たとえば2つの突起21が設けられている。これらの突起21は、巻芯部3の中心軸線を含みかつ下方主面15に直交する面に関して、対称位置に配置されているとともに、巻芯部2の中心軸線に直交しかつ巻芯部2の軸線方向AXでの中点を通る面に関して、対称位置に配置されている。
複数の突起21を上述したような対称位置に配置すれば、天板14がコア2に対して傾くことを防止でき、コア2に対する天板14の姿勢を安定させることができる。このことは、コア2と天板14との間の距離を一定にすることを容易にする。
突起21は、たとえば円錐台状とされる。したがって、その頂部は、点ではなく、平面状となっている。このように、突起21を円錐台状とすることにより、円柱状とする場合に比べて、製造過程における突起21の欠けを生じにくくすることができ、また、頂部が点である場合に比べて、コア2と天板14との組み立て時にぐらつきにくく、安定した組み立てが可能となる。図3を参照して、円錐台状の突起21は、たとえば、底面の直径D1が150μm以上かつ250μm以下であり、頂面の直径D2が100μm以上かつ200μm以下であり、高さHが20μm以上かつ60μm以下である。
上述した第1の実施形態によれば、表面粗さがより小さい天板14の下方主面15から突出しかつ表面粗さがより大きいコア2の天面9および10に接する複数の突起21が設けられているので、表面粗さがより小さい天板14の下方主面15の接着面の表面積を大きくすることができるとともに、天板14の下方主面15に対する接着剤17のアンカー効果を得ることができる。また、突起21自体が引っ掛かりを与えることにより、天板14とコア2とにおける互いに対向する面の延びる方向でのせん断強度を高めることができる。したがって、コイル部品1において、コア2と天板14との接着強度を向上させることができ、コイル部品1を耐衝撃性および耐振動性に優れたものとすることができる。
また、突起21は、コア2と天板14との間に一定の間隔を形成する。この間隔は、コイル部品1がインダクタとして機能するとき、インダクタの直流重畳特性の向上に寄与する。
以上説明した第1の実施形態のように、突起21が天板14に設けられていると、コア2に設けられている場合に比べて、金型の複雑化および製造における煩雑化を避けることができる。しかしながら、このような利点を特に望まないならば、以下に説明する第2の実施形態のように、突起がコア2に設けられてもよい。なお、第2の実施形態においては、天板には、突起は設けられない。
図4は、この発明の第2の実施形態によるコイル部品に備えるコア2aを示す上面図である。図4において、図1または図2に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
第2の実施形態では、表面粗さがより小さい第1面はコア2aの第1天面9および第2天面10の少なくとも一方であり、表面粗さがより大きい第2面は天板の下方主面であるというように、表面粗さの関係が第1の実施形態の場合と逆である。したがって、突起22は、図4に示すように、コア2aの第1天面9および第2天面10の少なくとも一方に設けられ、この実施形態では、コア2aにおける第1天面9および第2天面10の双方に設けられている。突起22は、前述した突起21の場合と同様、たとえば円錐台状とされる。
また、第1天面9および第2天面10のそれぞれに、複数の、たとえば2つの突起22が設けられている。これらの突起22は、巻芯部2の中心軸線を含みかつ天板の下方主面に直交する面に関して、対称位置に配置されているとともに、巻芯部2の中心軸線に直交しかつ巻芯部2の軸線方向AXでの中点を通る面に関して、対称位置に配置されている。
第2の実施形態の場合も、第1の実施形態の場合と同様、複数の突起22を上述したような対称位置に配置すれば、天板がコア2aに対して傾くことを防止でき、コア2aに対する天板の姿勢を安定させることができる。
上述した第2の実施形態によれば、表面粗さがより小さいコア2aの第1天面9および第2天面10から突出しかつ表面粗さがより大きい天板の下方主面に接する複数の突起22が設けられているので、表面粗さがより小さいコア2aの第1天面9および第2天面10の接着面の表面積を大きくすることができるとともに、コア2aの第1天面9および第2天面10に対する接着剤のアンカー効果を得ることができる。また、突起22自体が引っ掛かりを与えることにより、コア2aと天板とにおける互いに対向する面の延びる方向でのせん断強度を高めることができる。したがって、コイル部品において、コア2aと天板との接着強度を向上させることができ、コイル部品を耐衝撃性および耐振動性に優れたものとすることができる。
なお、第1および第2の実施形態において、複数の突起21または22は、必ずしも対称位置に配置されなくてもよい。たとえば、第1の実施形態に関連して、突起21は、天板14の下方主面16における第1天面9および第2天面10の一方と対向する部分にのみ設けられてもよい。第2の実施形態に関連して、突起22は、第1天面9および第2天面10の一方にのみ設けられてもよい。
前述したように、第1および第2の実施形態に係るコイル部品1は、コア2または2aの第1天面9および第2天面10の少なくとも一方の表面粗さと天板14の下方主面15の表面粗さとは、互いに異ならされる、という特徴を有している。このように表面粗さを制御するため、種々の方法が用いられるが、たとえば、コアの材料と天板の材料とを互いに異ならせる方法、コアを成形するための金型と天板を成形するための金型の各々の平滑度を互いに異ならせる方法、焼成温度や焼成時間をコアの焼成と天板の焼成とで互いに異ならせる方法、焼成後において実施されるバレル研磨の時間をコアと天板とで互いに異ならせる方法、などがある。
たとえば、バレル研磨の時間をコアと天板とで互いに異ならせる方法を採用したとき、表面粗さをSdr界面の展開面積比(平坦な面と比較したときの表面積の増加度合い)で表わすと、バレル研磨の時間50分間で0.04~0.12、バレル研磨の時間60分間で0.15~0.22とすることができた。すなわち、バレル研磨の時間が長いほど、研磨メディアの衝突度数が多くなるため、表面粗さが大きくなった。
なお、上述した表面粗さは、たとえば、レーザ顕微鏡“VK-X1000”による試料表面の高さ測定を行ない、解析ソフトウェアによって解析して求めたものである。
具体的には、鍔部5および6においては、第1天面9および第2天面10の突起や周囲の縁を除く平坦な部分において、対物レンズ×20の視野の中における、任意の1/3の範囲からSdr界面の展開面積比から求めた。他方、天板14においては、下方主面15の突起や周囲の縁を除く平坦な部分において、対物レンズ×20の視野の中における、任意の1/3の範囲からSdr界面の展開面積比を平均することで求めた。
また、コアと天板との表面粗さを制御するため、コアの材料と天板の材料とを互いに異ならせる方法を採用するとき、たとえば、天板が透磁率22程度のフェライト、コアが透磁率1000程度のフェライトという組み合わせが可能である。この組み合わせは、突起が高くなりすぎない範囲で、直流重畳特性の向上に寄与し得る。
以上、この発明を図示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他種々の変形例が可能である。
たとえば、この発明が向けられるコイル部品は、図示された実施形態のように、単一のコイルを構成するもの、あるいはコモンモードチョークコイルを構成するもの以外に、トランスやバランなどを構成するものであってもよい。したがって、ワイヤの数についても、コイル部品の機能に応じて変更され、それに応じて、各鍔部に設けられる端子電極の数も変更され得る。
また、この発明に係るコイル部品を構成するにあたり、この明細書に記載された異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。
1 コイル部品
2,2a コア
3 巻芯部
5,6 鍔部
7,8 底面
9,10 天面
11,12 端子電極
13 ワイヤ
14 天板
15 下方主面
16 上方主面
17 接着剤
21,22 突起

Claims (11)

  1. 軸線方向に延びる巻芯部ならびに前記巻芯部の前記軸線方向での互いに逆の第1端、第2端にそれぞれ設けられた第1鍔部、第2鍔部を有する、コアと、
    互いに逆方向に向く下方主面および上方主面を有する、天板と、
    前記巻芯部に巻回された、少なくとも1本のワイヤと、
    を備え、
    前記第1鍔部および前記第2鍔部は、実装時において実装基板側に向けられる第1底面および第2底面と、前記第1底面および前記第2底面のそれぞれの反対側の第1天面および第2天面と、を有し、
    前記天板は、前記下方主面が接着剤を介して前記第1天面および前記第2天面に対向した状態で、前記コアに固定され、
    前記コアの前記第1天面および前記第2天面の少なくとも一方の表面粗さと前記天板の前記下方主面の表面粗さとは、互いに異ならされ、前記第1天面および前記第2天面の少なくとも一方と前記下方主面とのうち、表面粗さがより小さい方を第1面、表面粗さがより大きい方を第2面としたとき、前記第1面から突出しかつ前記第2面に接する少なくとも1つの突起が、前記第1面と前記第2面とが前記接着剤を介して互いに対向する領域内に設けられている、
    コイル部品。
  2. 前記第1面は前記天板の前記下方主面であり、前記第2面は前記コアの前記第1天面および前記第2天面の少なくとも一方である、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記突起は、前記下方主面における前記第1天面および前記第2天面の一方と対向する部分に設けられている、請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記突起は、前記下方主面における前記第1天面および前記第2天面の各々と対向する2つの部分に設けられている、請求項2に記載のコイル部品。
  5. 前記第1面は前記コアの前記第1天面および前記第2天面の少なくとも一方であり、前記第2面は前記天板の前記下方主面である、請求項1に記載のコイル部品。
  6. 前記突起は、前記第1天面および前記第2天面の一方に設けられている、請求項5に記載のコイル部品。
  7. 前記突起は、前記第1天面および前記第2天面の双方に設けられている、請求項5に記載のコイル部品。
  8. 前記第1面と前記第2面とが前記接着剤を介して互いに対向する1つの領域内に、複数の前記突起が設けられている、請求項1ないし7のいずれかに記載のコイル部品。
  9. 前記巻芯部の中心軸線を含みかつ前記下方主面に直交する面に関して、複数の前記突起が対称位置に配置されている、請求項8に記載のコイル部品。
  10. 前記巻芯部の中心軸線に直交しかつ前記巻芯部の前記軸線方向での中点を通る面に関して、複数の前記突起が対称位置に配置されている、請求項8または9に記載のコイル部品。
  11. 前記コアと前記天板とは、互いに異なる材料からなる、請求項1ないし10のいずれかに記載のコイル部品。
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