JP2023012049A - 食器洗浄機 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023012049000001
【課題】洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置決め精度を向上させることができる食器洗浄機を提供する。
【解決手段】食器洗浄機において、昇降機構5は、付勢手段と、洗浄槽7の周縁から上向きに突出するガイド部7L、7Rであって、外周面に第1ガイド面7L1、7R1と第2ガイド面7L2、7R2とが形成されたガイド部7L、7Rと、蓋体8におけるガイド部7L、7Rに対応する位置に設けられた被ガイド部8L、8Rであって、洗浄槽7が収容位置に移動するときに第1ガイド面7L1、7R1に当接されることで洗浄槽7に対する蓋体8の前後方向の位置を規制する第1被ガイド面8L1、8R1と、洗浄槽7が収容位置に移動するときに第2ガイド面7L2、7R2に当接されることで洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置を規制する第2被ガイド面8L2、8R2と、を有する被ガイド部8L、8Rと、を有する。
【選択図】図10

Description

本発明は食器洗浄機に関する。
特許文献1に従来の食器洗浄機の一例が開示されている。この食器洗浄機は、筐体、洗浄槽、蓋体及び昇降機構を備えている。
筐体は、前方が開放されている。洗浄槽は、筐体内に収容された収容位置と、収容位置から前方に移動して筐体の外部に露出する引き出し位置との間で移動可能である。洗浄槽は、上方が開放された槽開口を有して被洗浄物を収容可能である。
蓋体は、筐体内に設けられている。蓋体は、洗浄槽が収容位置にあるときに槽開口を閉塞する閉塞位置にある。昇降機構は、洗浄槽が収容位置と引き出し位置との間で移動するのに連動し、蓋体を閉塞位置と、閉塞位置から最も上方に離れて槽開口を開放する退避位置との間で移動させる。
より詳しくは、昇降機構は、スプリング、4個のL字形状のリンク、及び4個のガイド部材を有している。スプリングは、筐体と蓋体との間に設けられ、蓋体を退避位置に向けて付勢している。各リンクの一端は、筐体の左右の側壁に揺動可能に支持されている。各リンクの他端は、蓋体の左右の側端縁に連結されている。各リンクの屈曲部には、ローラが回転可能に支持されている。各ガイド部材は、洗浄槽の左右の側壁における各リンクのローラを押圧可能な位置に設けられている。
昇降機構は、洗浄槽が引き出し位置から収容位置に移動するときに、各ガイド部材が各リンクのローラを押圧してスプリングに抗して各リンクを揺動させることで、蓋体を閉塞位置に移動させる。
その一方、昇降機構は、洗浄槽が収容位置から引き出し位置に移動するときに、各ガイド部材が前方に移動して各リンクのローラから離れることで、スプリングが各リンクを逆向きに揺動させながら蓋体を退避位置に移動させる。
特開2002-165744号公報
ところで、上記従来の食器洗浄機において、筐体に移動可能に支持された洗浄槽は、筐体に対して左右方向の遊びを有している。筐体に揺動可能に支持された各リンクは、筐体に対して左右方向の遊びを有している。各リンクに連結された蓋体は、各リンクに対して左右方向の遊びを有している。
このため、洗浄槽が収容位置に移動するのに連動して蓋体が閉塞位置に移動するときに、洗浄槽と蓋体とが筐体及び各リンクを介在させて左右方向で位置決めを行うと、それらの遊びによる誤差が累積され易い。その結果、この食器洗浄機は、洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置決め精度を向上させることが難しい。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置決め精度を向上させることができる食器洗浄機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の食器洗浄機は、前方が開放された筐体と、
前記筐体内に収容された収容位置と、前記収容位置から前記前方に移動して前記筐体の外部に露出する引き出し位置との間で移動可能であり、上方が開放された槽開口を有して被洗浄物を収容可能な洗浄槽と、
前記筐体内に設けられ、前記洗浄槽が前記収容位置にあるときに前記槽開口を閉塞する閉塞位置にある蓋体と、
前記洗浄槽が前記収容位置と前記引き出し位置との間で移動するのに連動し、前記蓋体を前記閉塞位置と、前記閉塞位置から最も上方に離れて前記槽開口を開放する退避位置との間で移動させる昇降機構と、を備えた食器洗浄機であって、
前記昇降機構は、前記筐体と前記蓋体との間に設けられ、前記蓋体を前記退避位置に向けて付勢する付勢手段と、
前記洗浄槽における前記槽開口を囲む周縁から上向きに突出するガイド部であって、外周面には、後方を向く第1ガイド面と、左右方向を向く第2ガイド面と、が形成された前記ガイド部と、
前記蓋体における前記ガイド部に対応する位置に設けられた被ガイド部であって、前記洗浄槽が前記収容位置に移動するときに前記第1ガイド面に当接されることで前記洗浄槽に対する前記蓋体の前後方向の位置を規制する第1被ガイド面と、前記洗浄槽が前記収容位置に移動するときに前記第2ガイド面に当接されることで前記洗浄槽に対する前記蓋体の前記左右方向の位置を規制する第2被ガイド面と、を有する前記被ガイド部と、
を有していることを特徴とする。
本発明の食器洗浄機において、昇降機構は、洗浄槽が引き出し位置から収容位置に移動するときに、洗浄槽のガイド部を蓋体の被ガイド部に接近させる。被ガイド部の第2被ガイド面は、ガイド部の第2ガイド面に当接されることで洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置を規制する。そして、被ガイド部の第1被ガイド面は、ガイド部の第1ガイド面に当接されることで洗浄槽に対する蓋体の前後方向の位置を規制する。
その後、ガイド部は、実質的に蓋体を後方に押圧する押圧部となって、付勢手段に抗して蓋体を閉塞位置に移動させる。この際にも、第2被ガイド面は、ガイド部の第2ガイド面に当接されることで洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置を規制する。
その一方、昇降機構は、洗浄槽が収容位置から引き出し位置に移動するときに、ガイド部が前方に移動して第1ガイド面が被ガイド部の第1被ガイド面から離れることで、付勢手段が蓋体を退避位置に移動させる。
こうして、この食器洗浄機は、蓋体を洗浄槽に対して左右方向で位置決めするときに、洗浄槽と蓋体とで一対一の位置決めを行うので、洗浄槽と蓋体とが筐体及び各リンクを介在させた位置決めを行う上記従来の食器洗浄機と比較して、誤差の累積を抑制できる。
また、この食器洗浄機において、第1ガイド面及び第2ガイド面がガイド部の外周面に形成されて互いに近い位置にあるのに伴って、被ガイド部の第1被ガイド面及び第2被ガイド面も互いに近い位置にある。このため、第1ガイド面及び第1被ガイド面が蓋体を洗浄槽に対して前後方向で位置決めする位置と、第2ガイド面及び第2被ガイド面が蓋体を洗浄槽に対して左右方向で位置決めする位置とが近くなるので、蓋体の反りや捩じれ等の変形によって第1ガイド面、第2ガイド面、第1被ガイド面及び第2被ガイド面の位置関係がずれることを抑制できる。その結果、この食器洗浄機は、蓋体を洗浄槽に対して左右方向で位置決めするときに、蓋体の変形による誤差の累積を抑制できる。
したがって、本発明の食器洗浄機は、洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置決め精度を向上させることができる。
また、この食器洗浄機は、第1ガイド面及び第2ガイド面が1個の凸部であるガイド部の外周面に形成される構成により、仮に第1ガイド面及び第2ガイド面が別々の凸部に形成される場合と比較して、ガイド部の簡素化及び耐久性の向上を実現でき、ガイド部に対応する被ガイド部の簡素化及び耐久性の向上も実現できる。
ガイド部は、周縁における槽開口よりも前方かつ左方の位置から上向きに突出する左ガイド部と、周縁における槽開口よりも前方かつ右方の位置から上向きに突出する右ガイド部と、を有していることが望ましい。そして、被ガイド部は、蓋体における前方かつ左方の角部であって左ガイド部に対応する位置に設けられた左被ガイド部と、蓋体における前方かつ右方の角部であって右ガイド部に対応する位置に設けられた右被ガイド部と、を有していることが望ましい。
この場合、洗浄槽の前部分及び蓋体の前部分だけで位置決めを行う構成でありながら、左右方向に大きく離れた2箇所で位置決めを行うため、蓋体が洗浄槽に対して斜めに配置されることを確実性高く抑制できる。その結果、この食器洗浄機は、洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置決め精度を一層向上させることができる。また、この場合、洗浄槽を筐体から引き出した際に、左ガイド部及び右ガイド部が筐体の外部に露出する。このため、この食器洗浄機は、左ガイド部及び右ガイド部に異物が付着しているか否かを容易に確認でき、異物の付着を確認した場合に左ガイド部及び右ガイド部を容易に清掃できる。その結果、この食器洗浄機は、左ガイド部と左被ガイド部との間、又は右ガイド部と右被ガイド部との間に異物が挟まれて、洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置決め精度が低下することを抑制できる。
左ガイド部の第2ガイド面は右方を向き、右ガイド部の第2ガイド面は左方を向いていることが望ましい。左被ガイド部の第2被ガイド面は左方を向き、右被ガイド部の第2被ガイド面は右方を向いていることが望ましい。そして、左ガイド部の第2ガイド面及び右ガイド部の第2ガイド面の組と、左被ガイド部の第2被ガイド面及び右被ガイド部の第2被ガイド面の組と、の少なくとも一方は、後方に進むにつれて互いに離れるように傾斜していることが望ましい。
この場合、左被ガイド部の第2被ガイド面が左ガイド部の第2ガイド面に当接されるとき、及び、右被ガイド部の第2被ガイド面が右ガイド部の第2ガイド面に当接されるときに、略「ハ」字形状の傾斜により、洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置を確実性高く規制できる。その結果、この食器洗浄機は、洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置決め精度を一層向上させることができる。また、この場合、蓋体における前方かつ左右の2つの角部を凹ませるだけで、左被ガイド部及び右被ガイド部を容易に設けることができる。
昇降機構は、蓋体の側端縁から左右方向に突出する被案内凸部と、筐体の側壁に支持された案内部であって、後向きに下り傾斜するように延びて被案内凸部を内挿する案内溝が形成された案内部と、を有していることが望ましい。蓋体が閉塞位置と退避位置との間で移動するときに、被案内凸部が案内溝に沿って摺動することが望ましい。そして、蓋体が付勢手段に付勢されて被案内凸部が案内溝の前端に当て止まっている間に、第2被ガイド面が第2ガイド面に当接されることで洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置を規制することが望ましい。
この場合、蓋体が付勢手段に付勢されて被案内凸部が案内溝の前端に当て止まっている間は、蓋体が洗浄槽に対して斜めになり難い。また、案内溝が被案内凸部を左右方向において拘束する程度は、仮に蓋体とリンクとが軸と軸穴とによって連結される場合と比較して弱い。このため、この食器洗浄機は、上記のタイミングにより、洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置を確実性高く規制できる。
本発明の食器洗浄機によれば、洗浄槽に対する蓋体の左右方向の位置決め精度を向上させることができる。
図1は、実施例の食器洗浄機の模式断面図であって、洗浄槽が収容位置にあり、蓋体が閉塞位置にある状態を示す図である。 図2は、図1と同様の模式断面図であって、洗浄槽が引き出し位置にあり、蓋体が退避位置にある状態を示す図である。 図3は、洗浄槽の上面図である。 図4は、洗浄槽の部分斜視図である。 図5は、蓋体の斜視図である。 図6は、蓋体の部分斜視図である。 図7は、右ガイド部、右被ガイド部、被案内凸部及び案内部を主に示す部分斜視図である。 図8は、右ガイド部、右被ガイド部、被案内凸部及び案内部を主に示す部分斜視図である。 図9は、洗浄槽が収容位置に向けて移動するときの左ガイド部、右ガイド部、左被ガイド部、右被ガイド部、被案内凸部及び案内部の作用を説明する部分上面図である。 図10は、洗浄槽が図9からさらに収容位置に向けて移動するときの左ガイド部、右ガイド部、左被ガイド部、右被ガイド部、被案内凸部及び案内部の作用を説明する部分上面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の食器洗浄機1は、本発明の食器洗浄機の具体的態様の一例である。食器洗浄機1は、システムキッチンの天板CT1の下方に設置された前面引き出し式のものである。
本実施例では、システムキッチンを利用するユーザが筐体9と対向する側、すなわち図1の紙面左側を筐体9の前方と規定し、その反対側である図1の紙面右側を筐体9の後方と規定する。また、ユーザが筐体9に対向する状態で左に来る側、すなわち図1の奥側を筐体9の左方と規定し、右に来る側、すなわち図1の紙面手前側を筐体9の右方と規定する。そして、図2以降の各図に示す前後方向、左右方向及び上下方向は、全て図1に対応させて表示する。
<筐体、洗浄槽及び蓋体>
食器洗浄機1は、筐体9、洗浄槽7及び蓋体8を備えている。
筐体9は略箱状体である。筐体9の上は、天板CT1に覆われている。筐体9は、筐体開口9Hを有している。筐体開口9Hによって、筐体9の前部の上端から下端までの広い範囲が開放されている。筐体開口9Hは、筐体9内と外部とを連通させている。
洗浄槽7は、筐体9内に収容されている。図1に示す洗浄槽7の位置を収容位置とする。洗浄槽7は、収容位置にある状態で、筐体開口9Hを閉塞している。
洗浄槽7は、略箱状体である。本実施例では、洗浄槽7は、加熱された洗浄水や乾燥用の加熱空気の温度域において耐熱性を有する樹脂成形品である。
洗浄槽7と筐体9との間には、図示しないスライドレール機構が配置されている。図2に示すように、洗浄槽7は、そのスライドレール機構によって筐体9に対して前後方向にスライド可能となっている。
図3及び図4に示すように、洗浄槽7は、槽開口7Hを有している。槽開口7Hによって、洗浄槽7の上方が開放されている。また、洗浄槽7は、槽開口7Hを囲む環状の周縁7Eを有している。
洗浄槽7における前端かつ上端と、周縁7Eとの間に位置する部分には、樹脂製のカバー部材77が組み付けられている。カバー部材77の後端縁は、周縁7Eの前端縁に隣接している。
図1に示すように、洗浄槽7の前部の上端には、取っ手7Gが設けられている。ユーザが取っ手7Gを把持し、手動操作で洗浄槽7を図1に示す収容位置から筐体9の前方にスライドさせることにより、図2に示すように、洗浄槽7が筐体開口9Hを介して筐体9の外部に露出する引き出し位置に移動する。また、図2に示す引き出し位置にある洗浄槽7をユーザが手動操作で筐体9の後方にスライドさせることにより、洗浄槽7が図1に示す収容位置に復帰する。
図2に示すように、洗浄槽7が引き出し位置に移動した状態で、ユーザは槽開口7Hを介して、食器類TW1を洗浄槽7に収容したり、洗浄槽7から取り出したりすることができる。
食器類TW1は、例えば、茶碗、皿、グラス等の飲食用器や、箸、スプーン、フォーク等の飲食用具等である。食器類TW1は、本発明の「被洗浄物」の一例である。
図1に示すように、洗浄槽7内の底部には、食器類TW1を洗浄する洗浄水を貯水可能な貯水部71が設けられている。また、洗浄槽7内には、食器かご70が配置されている。食器かご70には、食器類TW1が載置される。
図1及び図2に示すように、蓋体8は、筐体9内の上部に配置されている。図5及び図6に示すように、蓋体8は略矩形平板であり、補強のためのリブや凹凸が形成されている。本実施例では、蓋体8は、洗浄槽7と同様に、加熱された洗浄水や乾燥用の加熱空気の温度域において耐熱性を有する樹脂成形品である。
蓋体8の左右の側端縁及び前端縁には、補強枠8W1、8W2、8W3が組み付けられている。補強枠8W1~8W3は、断面略コ字形状に折り曲げられた鋼板である。補強枠8W1~8W3は、蓋体8の反りや捩じれ等の変形を抑制するように蓋体8を補強している。
図5に示すように、蓋体8の下面には、封止部材80が設けられている。封止部材80は、その上部分が蓋体8の左右の側端縁、前端縁及び後端縁に凹設された嵌合溝に嵌め込まれ、補強枠8W1~8W3によってその嵌合溝から外れないように保持されている。
封止部材80は、洗浄槽7における槽開口7Hを囲む周縁7Eに整合する環状である。封止部材80は、ゴム等の弾性体や独立気泡の発泡体等によって構成される。
封止部材80の下部分は、例えば断面円環形状とされており、槽開口7Hを囲む周縁7Eに当接したときに、上下方向に潰れながら水平方向に拡幅するように変形し易くなっている。
図1に示すように、蓋体8は、洗浄槽7が収容位置にあるときに槽開口7Hを閉塞する閉塞位置にある。この際、封止部材80は、槽開口7Hを囲む周縁7Eと、閉塞位置にある蓋体8との隙間を封止する。図3において、周縁7Eにおける封止部材80が当接する領域E1を網掛けして図示する。
<昇降機構>
図1及び図2に示すように、食器洗浄機1は、昇降機構5をさらに備えている。昇降機構5は、以下に詳しく説明するように、洗浄槽7が図1に示す収容位置と図2に示す引き出し位置との間で移動するのに連動し、蓋体8を図1に示す閉塞位置と、図2に示す退避位置との間で移動させる。蓋体8の退避位置は、筐体9内で閉塞位置から最も上方かつ前方に離れて槽開口7Hを開放する位置である。
昇降機構5は、図1、図2及び図6に示す引っ張りコイルバネ59と、図5~図10に示す被案内凸部85と、図7~図10に示す案内部50と、図4及び図8に示すカム部57と、を有している。
また、昇降機構5は、図3、図4、図9及び図10に示す左ガイド部7Lと、図3、図4及び図7~図10に示す右ガイド部7Rと、図5、図6、図9及び図10に示す左被ガイド部8Lと、図5~図10に示す右被ガイド部8Rと、を有している。
引っ張りコイルバネ59は、本発明の「付勢手段」の一例である。左ガイド部7L及び右ガイド部7Rは、本発明の「ガイド部」の一例である。左被ガイド部8L及び右被ガイド部8Rは、本発明の「被ガイド部」の一例である。
<引っ張りコイルバネ>
図6に示すように、引っ張りコイルバネ59は、蓋体8の左方の側端縁側と、蓋体8の右方の側端縁側とに一対設けられている。一対の引っ張りコイルバネ59のそれぞれの後端は、補強枠8W1、8W2の中間部に凸設された係止片8W1A、8W2Aに係止されている。
図1及び図2に示すように、一対の引っ張りコイルバネ59のそれぞれの前端は、筐体9の上壁の前端に係止されている。一対の引っ張りコイルバネ59は、筐体9と蓋体8との間に設けられて、蓋体8を図2に示す退避位置に向けて前向きに付勢している。
<被案内凸部>
図5に示すように、被案内凸部85は、蓋体8の左右の側端縁の前端側及び後端側に4個設けられている。各被案内凸部85は、金属製の略円柱部材である。各被案内凸部85は、補強枠8W1、8W2に締結されて、蓋体8の左右の側端縁から左右方向に突出している。各被案内凸部85の先端は、抜け止めのためにフランジ状に拡径されている。
<案内部>
案内部50は、4個の被案内凸部85に対応して4個設けられている。図7及び図8では、筐体9内の前方かつ右方に位置する1組の被案内凸部85及び案内部50を示している。図9及び図10では、筐体9内の前方かつ左右に位置する2組の被案内凸部85及び案内部50を示している。筐体9内の後方かつ左右に位置する2組の被案内凸部85及び案内部50については、同様であるので図示を省略する。
図7に示すように、案内部50は、筐体9の側壁9Sと、蓋体8の側端縁との間に配置されている。図8では、筐体9の側壁9Sの図示を省略しているが、側壁9Sは、案内部50に対して紙面手前側に位置している。
図8に示す支持軸50Xは、左右方向に短く延びる多段円柱であり、筐体9の側壁9Sに締結されている。図8に二点鎖線で示す規制片9S1は、側壁9Sから筐体9内に突出するように切り起こされた小片である。図8に二点鎖線で示す規制端縁9S2は、規制片9S1を切り起こすための切り欠きの周縁の一部である。
案内部50は支持軸50Xに外挿されるとともに、その後部分に係合する規制片9S1及び規制端縁9S2によって支持軸50Xから外れないように規制されることにより、側壁9Sに支持されている。
本実施例では、案内部50は樹脂成形品であり、凸部51Tと、一対の変形部51U、51Dとを一体に有している。
凸部51Tは、案内部50の下端部から筐体9内に突出する円柱である。一対の変形部51U、51Dはそれぞれ略U字形状であり、規制片9S1を上下方向において挟んでいる。
案内部50は、変形部51U、51Dが弾性変形することにより、支持軸50X周りに小さい角度範囲で揺動可能である。
図7及び図8に示すように、案内部50の上部分には、案内溝58が形成されている。案内溝58は、前端58Fから後向きに下り傾斜するように延び、さらに下り傾斜角度が徐々に小さくなっておおよそ水平になるように後向きに延びている。案内溝58は、被案内凸部85を内挿している。
蓋体8が図1に示す閉塞位置と図2に示す退避位置との間で移動するときに、被案内凸部85が案内溝58に沿って摺動する。図7及び図8に示す蓋体8の位置は閉塞位置であって、被案内凸部85が案内溝58の前端58Fから後方に離れている。図7及び図8に示す洗浄槽7の位置は収容位置である。
図9及び図10に示す蓋体8の位置は退避位置であって、蓋体8が一対の引っ張りコイルバネ59に付勢されて被案内凸部85が案内溝58の前端58Fに当て止まっている。図9及び図10に示す洗浄槽7の状態は、引き出し位置から収容位置に向けて移動する過渡的な状態である。
<カム部>
図4及び図8に示すように、カム部57は、洗浄槽7の側面に一体に形成されている。カム部57は、4個の案内部50の凸部51Tに対応して4個設けられている。図4及び図8では、洗浄槽7の右側面の前方に位置する1個のカム部57を示している。洗浄槽7の右側面の後方と、洗浄槽7の左側面の前方及び後方とに位置する3個のカム部57については、同様であるので図示を省略する。
カム部57の下面は、後端から前向きに下り傾斜した後、水平に前向きに延びている。洗浄槽7が図2に示す引き出し位置から図1に示す収容位置に向かって移動し、後述するように洗浄槽7の左ガイド部7L及び右ガイド部7Rによって蓋体8が後方に押圧されると、被案内凸部85が案内溝58に沿って後向きに下り傾斜するように摺動する。これにより、蓋体8が下降し、封止部材80が洗浄槽7の周縁7Eに当接する。その後、図8に示すように、カム部57の下面が案内部50の凸部51Tに上から当接する。
これにより、案内部50は、凸部51Tが押し下げられて図8の紙面時計方向に揺動し、封止部材80をさらに圧縮変形させる。その結果、洗浄槽7が収容位置に到達したときに、封止部材80は、槽開口7Hを囲む周縁7Eと、閉塞位置にある蓋体8との隙間を確実性高く封止できる。
<左ガイド部及び右ガイド部>
図4及び図9に示すように、左ガイド部7L及び右ガイド部7Rは、洗浄槽7における槽開口7Hを囲む周縁7Eに一体に形成されている。
左ガイド部7Lは、周縁7Eにおける槽開口7Hよりも前方かつ左方の位置から上向きに突出している。右ガイド部7Rは、周縁7Eにおける槽開口7Hよりも前方かつ右方の位置から上向きに突出している。
左ガイド部7Lの外周面には、第1ガイド面7L1及び第2ガイド面7L2が形成されている。第1ガイド面7L1は後方を向く面であって、上下方向及び左右方向に延びる平坦面である。
第2ガイド面7L2は右方を向く面であって、第1ガイド面7L1の右端に接続している。第2ガイド面7L2は上下方向に延びるとともに、上面視した場合、第1ガイド面7L1の右端から前方に向かって円弧状に延び、次に、前方かつ右方に向かって傾斜するように延び、最後に前方に向かって延びている。
右ガイド部7Rの外周面には、第1ガイド面7R1及び第2ガイド面7R2が形成されている。第1ガイド面7R1は後方を向く面であって、上下方向及び左右方向に延びる平坦面である。
第2ガイド面7R2は左方を向く面であって、第1ガイド面7R1の左端に接続している。第2ガイド面7R2は上下方向に延びるとともに、上面視した場合、第1ガイド面7R1の左端から前方に向かって円弧状に延び、次に、前方かつ左方に向かって傾斜するように延び、最後に前方に向かって延びている。
左ガイド部7Lの第2ガイド面7L2及び右ガイド部7Rの第2ガイド面7R2の組は、後方に進むにつれて互いに離れるように傾斜している。
カバー部材77には、補強凸部77L、77Rが一体に形成されている。補強凸部77Lは、カバー部材77における後方かつ左方の角部から上向きに突出し、左ガイド部7Lの外周面のうちの前を向く面に当接して、左ガイド部7Lを補強している。補強凸部77Rは、カバー部材77における後方かつ右方の角部から上向きに突出し、右ガイド部7Rの外周面のうちの前を向く面に当接して、右ガイド部7Rを補強している。
<左被ガイド部及び右被ガイド部>
図6及び図9に示すように、左被ガイド部8L及び右被ガイド部8Rは、蓋体8に一体に形成されている。左被ガイド部8Lは、蓋体8における前方かつ左方の角部であって左ガイド部7Lに対応する位置に凹設されている。右被ガイド部8Rは、蓋体8における前方かつ右方の角部であって右ガイド部7Rに対応する位置に凹設されている。
左被ガイド部8Lは、第1被ガイド面8L1及び第2被ガイド面8L2を有している。第1被ガイド面8L1は前方を向く面であって、上下方向及び左右方向に延びる平坦面である。
第2被ガイド面8L2は左方を向く面であって、第1被ガイド面8L1の右端に接続している。第2被ガイド面8L2は上下方向に延びるとともに、上面視した場合、第1被ガイド面8L1の右端から前方かつ右方に向かって傾斜するように延びている。
右被ガイド部8Rは、第1被ガイド面8R1及び第2被ガイド面8R2を有している。第1被ガイド面8R1は前方を向く面であって、上下方向及び左右方向に延びる平坦面である。
第2被ガイド面8R2は右方を向く面であって、第1被ガイド面8R1の左端に接続している。第2被ガイド面8R2は上下方向に延びるとともに、上面視した場合、第1被ガイド面8R1の左端から前方かつ左方に向かって傾斜するように延びている。
左被ガイド部8Lの第2被ガイド面8L2及び右被ガイド部8Rの第2被ガイド面8R2の組は、後方に進むにつれて互いに離れるように傾斜している。
洗浄槽7が引き出し位置から収容位置に向けて移動する過渡的な状態において、図9に二点鎖線で示す蓋体8(8A)のように、蓋体8が左方に位置ずれして左被ガイド部8Lの第2被ガイド面8L2も左方に位置ずれした場合、第2被ガイド面8L2は、左ガイド部7Lの第2ガイド面7L2に当接される。そして、第2被ガイド面8L2が第2ガイド面7L2によって右向きに押されることで、蓋体8が右方に移動して、左方への位置ずれが解消される。
また、その過渡的な状態において、図9に二点鎖線で示す蓋体8(8B)のように、蓋体8が右方に位置ずれして右被ガイド部8Rの第2被ガイド面8R2も右方に位置ずれした場合、第2被ガイド面8R2は、右ガイド部7Rの第2ガイド面7R2に当接される。そして、第2被ガイド面8R2が第2ガイド面7R2によって左向きに押されることで、蓋体8が左方に移動して、右方への位置ずれが解消される。
こうして、蓋体8が一対の引っ張りコイルバネ59に付勢されて被案内凸部85が案内溝58の前端58Fに当て止まっている間に、第2被ガイド面8L2、8R2は、第2ガイド面7L2、7R2に当接されることで洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置を規制する。
洗浄槽7が図9に示す状態からさらに収容位置に向けて移動し、図10に示す状態になると、左被ガイド部8Lの第1被ガイド面8L1が左ガイド部7Lの第1ガイド面7L1に当接され、かつ、右被ガイド部8Rの第1被ガイド面8R1が右ガイド部7Rの第1ガイド面7R1に当接されることで、第1被ガイド面8L1、8R1が洗浄槽7に対する蓋体8の前後方向の位置を規制する。
その後、左ガイド部7L及び右ガイド部7Rは、実質的に蓋体8を後方に押圧する押圧部となって、一対の引っ張りコイルバネ59に抗して蓋体8を図1に示す閉塞位置に移動させる。
<給水管、給水電磁弁、排水管、ノズル及びポンプ>
図1に示すように、食器洗浄機1は、給水管P1、給水電磁弁69、排水管P2、ノズル61及びポンプ62をさらに備えている。
給水管P1は、食器洗浄機1の外部に設けられた図示しない給水源から洗浄槽7に水を供給する。給水電磁弁69は、給水管P1を開閉して洗浄槽7への水の供給と停止とを切り替える。排水管P2は、洗浄槽7内の洗浄水を食器洗浄機1の外部に排水する。
ノズル61は、洗浄槽7内に配置されている。ポンプ62は、洗浄槽7の貯水部71の下部に組み付けられている。
ノズル61は、複数の吐出孔から洗浄槽7内に洗浄水を噴射可能である。ノズル61の噴射方向は、洗浄槽7内で重ねられた複数の食器類TW1を確実に洗浄したり、洗浄槽7の内壁面や食器かご70を洗浄したりするために、様々な方向に変化するようになっている。
ポンプ62は、正転作動時、洗浄槽7の貯水部71に貯められた洗浄水をノズル61に供給して洗浄槽7内に噴射させる。その噴射された洗浄水は貯水部71に貯められるので、ポンプ62によって繰り返しノズル61に供給される。また、ポンプ62は、逆転作動時、洗浄槽7内の洗浄水を残菜フィルタ67及び排水管P2を介して食器洗浄機1の外部に排水する。
<ヒータ、温度センサ及び乾燥ファン>
食器洗浄機1は、ヒータ63、温度センサ31及び乾燥ファン68をさらに備えている。
ヒータ63は、洗浄槽7の貯水部71に貯水された洗浄水、又は洗浄槽7内の空気を加熱する。温度センサ31は、洗浄槽7の貯水部71に貯水された洗浄水、又は洗浄槽7内の空気の温度をヒータ63の近傍において検知する。
乾燥ファン68は、ヒータ63を作動させた状態で回転作動することにより、加熱された空気を洗浄槽7内に送り込んで食器類TW1を乾燥させる。乾燥ファン68により洗浄槽7内に送り込まれた空気は、洗浄槽7の前面に開口して洗浄槽7内と連通する排気通路79を経由して食器洗浄機1の外部に排気される。
<洗浄運転>
上記構成である食器洗浄機1では、ユーザが食器類TW1を洗浄槽7内に収容するために洗浄槽7を図2に示す収容位置まで引き出すことにより、昇降機構5が洗浄槽7の移動に連動して蓋体8を図2に示す退避位置に移動させる。
ユーザが食器類TW1を洗浄槽7内に収容して洗浄運転の設定及び開始指示操作を行った後に洗浄槽7を図1に示す収容位置まで押し込むことにより、昇降機構5が洗浄槽7の移動に連動して蓋体8を図1に示す閉塞位置に移動させる。
そして、図示しない制御部は、洗浄槽7が収容位置でロックされて槽開口7Hが蓋体8によって閉塞されたことをセンサ等によって確認した後、ポンプ62を作動させ、ノズル61から洗浄槽7内に洗浄水を噴射する洗浄運転を実行する。
制御部は、洗浄運転において、洗剤を含む洗浄水を用いた洗浄工程と、清浄な洗浄水を用いたすすぎ工程とを順次実行し、洗浄槽7内の食器類TW1を綺麗に洗浄する。制御部は、洗浄運転の最後に乾燥工程を実行し、ヒータ63及び乾燥ファン68を適宜作動させて洗浄槽7内の食器類TW1を乾燥させた後、洗浄運転を終了する。
<作用効果>
実施例の食器洗浄機1において、昇降機構5は、洗浄槽7が図2に示す引き出し位置から図1に示す収容位置に移動するときに、図9及び図10に示す過渡的な状態になって、洗浄槽7の左ガイド部7L及び右ガイド部7Rを蓋体8の左被ガイド部8L及び右被ガイド部8Rに接近させる。
図9に示すように、左被ガイド部8Lの第2被ガイド面8L2は、左ガイド部7Lの第2ガイド面7L2に当接されることで洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置を規制する。右被ガイド部8Rの第2被ガイド面8R2は、右ガイド部7Rの第2ガイド面7R2に当接されることで洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置を規制する。
そして、図10に示すように、左被ガイド部8Lの第1被ガイド面8L1が左ガイド部7Lの第1ガイド面7L1に当接され、かつ、右被ガイド部8Rの第1被ガイド面8R1が右ガイド部7Rの第1ガイド面7R1に当接されることで、第1被ガイド面8L1、8R1が洗浄槽7に対する蓋体8の前後方向の位置を規制する。
その後、左ガイド部7L及び右ガイド部7Rは、実質的に蓋体8を後方に押圧する押圧部となって、一対の引っ張りコイルバネ59に抗して蓋体8を図1に示す閉塞位置に移動させる。
この際にも、左被ガイド部8Lの第2被ガイド面8L2は、左ガイド部7Lの第2ガイド面7L2に当接されることで洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置を規制する。右被ガイド部8Rの第2被ガイド面8R2は、右ガイド部7Rの第2ガイド面7R2に当接されることで洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置を規制する。
その一方、昇降機構5は、洗浄槽7が図1に示す収容位置から図2に示す引き出し位置に移動するときに、左ガイド部7L及び右ガイド部7Rが前方に移動して第1ガイド面7L1、7R1が左被ガイド部8L及び右被ガイド部8Rの第1被ガイド面8L1、8R1から離れることで、一対の引っ張りコイルバネ59が蓋体8を図2に示す退避位置に移動させる。
こうして、この食器洗浄機1は、蓋体8を洗浄槽7に対して左右方向で位置決めするときに、洗浄槽7と蓋体8とで一対一の位置決めを行うので、洗浄槽7と蓋体8とが筐体9及び各リンクを介在させた位置決めを行う上記従来の食器洗浄機1と比較して、誤差の累積を抑制できる。
また、この食器洗浄機1において、図4に示すように、第1ガイド面7L1及び第2ガイド面7L2が左ガイド部7Lの外周面に形成されて互いに近い位置にあるのに伴って、図6に示すように、左被ガイド部8Lの第1被ガイド面8L1及び第2被ガイド面8L2も互いに近い位置にある。
図4に示すように、第1ガイド面7R1及び第2ガイド面7R2が右ガイド部7Rの外周面に形成されて互いに近い位置にあるのに伴って、図6に示すように、右被ガイド部8Rの第1被ガイド面8R1及び第2被ガイド面8R2も互いに近い位置にある。
このため、第1ガイド面7L1及び第1被ガイド面8L1が蓋体8を洗浄槽7に対して前後方向で位置決めする位置と、第2ガイド面7L2及び第2被ガイド面8L2が蓋体8を洗浄槽7に対して左右方向で位置決めする位置とが近くなる。また、第1ガイド面7R1及び第1被ガイド面8R1が蓋体8を洗浄槽7に対して前後方向で位置決めする位置と、第2ガイド面7R2及び第2被ガイド面8R2が蓋体8を洗浄槽7に対して左右方向で位置決めする位置とが近くなる。
これにより、この食器洗浄機1は、蓋体8の反りや捩じれ等の変形によって第1ガイド面7L1、7R1、第2ガイド面7L2、7R2、第1被ガイド面8L1、8R1及び第2被ガイド面8L2、8R2の位置関係がずれることを抑制できる。その結果、この食器洗浄機1は、蓋体8を洗浄槽7に対して左右方向で位置決めするときに、蓋体8の変形による誤差の累積を抑制できる。
したがって、実施例の食器洗浄機1は、洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置決め精度を向上させることができる。その結果、この食器洗浄機1は、洗浄槽7が収容位置に到達したときに、図3に示す領域E1に精度良く当接する封止部材80によって、槽開口7Hを囲む周縁7Eと、閉塞位置にある蓋体8との隙間を確実性高く封止でき、その隙間からの水漏れを確実性高く抑制できる。
さらに、この食器洗浄機1において、図4に示すように、第1ガイド面7L1及び第2ガイド面7L2は、1個の凸部である左ガイド部7Lの外周面に形成されている。第1ガイド面7R1及び第2ガイド面7R2は、1個の凸部である右ガイド部7Rの外周面に形成されている。この構成により、この食器洗浄機1は、仮に第1ガイド面7L1及び第2ガイド面7L2が別々の凸部に形成され、また、第1ガイド面7R1及び第2ガイド面7R2が別々の凸部に形成される場合と比較して、左ガイド部7L及び右ガイド部7Rの簡素化及び耐久性の向上を実現でき、左ガイド部7L及び右ガイド部7Rに対応する左被ガイド部8L及び右被ガイド部8Rの簡素化及び耐久性の向上も実現できる。
また、この食器洗浄機1において、左ガイド部7Lは、槽開口7Hを囲む周縁7Eにおける槽開口7Hよりも前方かつ左方の位置から上向きに突出している。右ガイド部7Rは、槽開口7Hを囲む周縁7Eにおける槽開口7Hよりも前方かつ右方の位置から上向きに突出している。そして、左被ガイド部8Lは、蓋体8における前方かつ左方の角部であって左ガイド部7Lに対応する位置に設けられている。右被ガイド部8Rは、蓋体8における前方かつ右方の角部であって右ガイド部7Rに対応する位置に設けられている。
つまり、この食器洗浄機1は、洗浄槽7の前部分及び蓋体8の前部分だけで位置決めを行う構成でありながら、左右方向に大きく離れた2箇所で位置決めを行うため、蓋体8が洗浄槽7に対して斜めに配置されることを確実性高く抑制できる。その結果、この食器洗浄機1は、洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置決め精度を一層向上させることができる。
また、洗浄槽7を筐体9から引き出した際に、左ガイド部7L及び右ガイド部7Rが筐体9の外部に露出する。このため、この食器洗浄機1は、左ガイド部7L及び右ガイド部7Rに異物が付着しているか否かを容易に確認でき、異物の付着を確認した場合に左ガイド部7L及び右ガイド部7Rを容易に清掃できる。その結果、この食器洗浄機1は、左ガイド部7Lと左被ガイド部8Lとの間、又は右ガイド部7Rと右被ガイド部8Rとの間に異物が挟まれて、洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置決め精度が低下することを抑制できる。
さらに、この食器洗浄機1において、図9に示すように、左ガイド部7Lの第2ガイド面7L2及び右ガイド部7Rの第2ガイド面7R2の組と、左被ガイド部8Lの第2被ガイド面8L2及び右被ガイド部8Rの第2被ガイド面8R2の組と、の両方は、後方に進むにつれて互いに離れるように傾斜している。
この構成により、左被ガイド部8Lの第2被ガイド面8L2が左ガイド部7Lの第2ガイド面7L2に当接されるとき、及び、右被ガイド部8Rの第2被ガイド面8R2が右ガイド部7Rの第2ガイド面7R2に当接されるときに、略「ハ」字形状の傾斜により、洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置を確実性高く規制できる。その結果、この食器洗浄機1は、洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置決め精度を一層向上させることができる。また、蓋体8における前方かつ左右の2つの角部を凹ませるだけで、左被ガイド部8L及び右被ガイド部8Rを容易に設けることができる。
また、この食器洗浄機1において、図9に示すように、第2被ガイド面8L2、8R2は、蓋体8が一対の引っ張りコイルバネ59に付勢されて被案内凸部85が案内溝58の前端58Fに当て止まっている間に、第2ガイド面7L2、7R2に当接されることで洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置を規制する。蓋体8が一対の引っ張りコイルバネ59に付勢されて被案内凸部85が案内溝58の前端58Fに当て止まっている間は、蓋体8が洗浄槽7に対して斜めになり難い。また、案内溝58が被案内凸部85を左右方向において拘束する程度は、仮に蓋体8とリンクとが軸と軸穴とによって連結される場合と比較して弱い。このため、この食器洗浄機1は、上記のタイミングにより、洗浄槽7に対する蓋体8の左右方向の位置を確実性高く規制できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施例では、第1ガイド面7L1、7R1が平坦面であるが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、第1ガイド面は、後方を向いていれば、前後方向に対して傾斜する部分や、丸め処理された部分を含んでいてもよい。第1被ガイド面8L1、8R1についても同様である。
実施例では、昇降機構5が被案内凸部85及び案内部50を有しているが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、昇降機構は、筐体と蓋体とに連結されたリンクを有していてもよい。
実施例では、左ガイド部7Lの第2ガイド面7L2及び右ガイド部7Rの第2ガイド面7R2の組と、左被ガイド部8Lの第2被ガイド面8L2及び右被ガイド部8Rの第2被ガイド面8R2の組と、の両方が後方に進むにつれて互いに離れるように傾斜しているが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、上記2つの組の一方が前後方向に平行に延びていてもよい。
例えば、ガイド部が左右2つの第2ガイド面を有し、左方の第2ガイド面が第1ガイド面の左端に接続して左方を向き、右方の第2ガイド面が第1ガイド面の右端に接続して左方を向いていてもよい。この場合、被ガイド部は、左右2つの第2被ガイド面を有し、左方の第2被ガイド面が第1被ガイド面の左端に接続して右方を向き、右方の第2被ガイド面が第1被ガイド面の右端に接続して左方を向くことになる。
本発明は例えば、食器洗浄機、乾燥機能を備えた食器洗浄乾燥機、又は厨房設備等に利用可能である。
1…食器洗浄機
9…筐体
7H…槽開口
TW1…被洗浄物(食器類)
7…洗浄槽
8…蓋体
5…昇降機構
59…付勢手段(引っ張りコイルバネ)
7E…洗浄槽における槽開口を囲む周縁
7L、7R…ガイド部(7L…左ガイド部、7R…右ガイド部)
7L1、7R1…第1ガイド面(7L1…左ガイド部の第1ガイド面、7R1…右ガイド部の第1ガイド面)
7L2、7R2…第2ガイド面(7L2…左ガイド部の第2ガイド面、7R2…右ガイド部の第2ガイド面)
8L、8R…被ガイド部(8L…左被ガイド部、8R…右被ガイド部)
8L1、8R1…第1被ガイド面(8L1…左被ガイド部の第1被ガイド面、8R1…右被ガイド部の第1被ガイド面)
8L2、8R2…第2被ガイド面(8L2…左被ガイド部の第2被ガイド面、8R2…右被ガイド部の第2被ガイド面)
85…被案内凸部
9S…筐体の側壁
50…案内部
58…案内溝
58F…案内溝の前端

Claims (4)

  1. 前方が開放された筐体と、
    前記筐体内に収容された収容位置と、前記収容位置から前記前方に移動して前記筐体の外部に露出する引き出し位置との間で移動可能であり、上方が開放された槽開口を有して被洗浄物を収容可能な洗浄槽と、
    前記筐体内に設けられ、前記洗浄槽が前記収容位置にあるときに前記槽開口を閉塞する閉塞位置にある蓋体と、
    前記洗浄槽が前記収容位置と前記引き出し位置との間で移動するのに連動し、前記蓋体を前記閉塞位置と、前記閉塞位置から最も上方に離れて前記槽開口を開放する退避位置との間で移動させる昇降機構と、を備えた食器洗浄機であって、
    前記昇降機構は、前記筐体と前記蓋体との間に設けられ、前記蓋体を前記退避位置に向けて付勢する付勢手段と、
    前記洗浄槽における前記槽開口を囲む周縁から上向きに突出するガイド部であって、外周面には、後方を向く第1ガイド面と、左右方向を向く第2ガイド面と、が形成された前記ガイド部と、
    前記蓋体における前記ガイド部に対応する位置に設けられた被ガイド部であって、前記洗浄槽が前記収容位置に移動するときに前記第1ガイド面に当接されることで前記洗浄槽に対する前記蓋体の前後方向の位置を規制する第1被ガイド面と、前記洗浄槽が前記収容位置に移動するときに前記第2ガイド面に当接されることで前記洗浄槽に対する前記蓋体の前記左右方向の位置を規制する第2被ガイド面と、を有する前記被ガイド部と、
    を有していることを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記ガイド部は、前記周縁における前記槽開口よりも前記前方かつ左方の位置から上向きに突出する左ガイド部と、前記周縁における前記槽開口よりも前記前方かつ右方の位置から上向きに突出する右ガイド部と、を有し、
    前記被ガイド部は、前記蓋体における前記前方かつ前記左方の角部であって前記左ガイド部に対応する位置に設けられた左被ガイド部と、前記蓋体における前記前方かつ前記右方の角部であって前記右ガイド部に対応する位置に設けられた右被ガイド部と、を有している請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記左ガイド部の前記第2ガイド面は前記右方を向き、
    前記右ガイド部の前記第2ガイド面は前記左方を向き、
    前記左被ガイド部の前記第2被ガイド面は前記左方を向き、
    前記右被ガイド部の前記第2被ガイド面は前記右方を向き、
    前記左ガイド部の前記第2ガイド面及び前記右ガイド部の前記第2ガイド面の組と、前記左被ガイド部の前記第2被ガイド面及び前記右被ガイド部の前記第2被ガイド面の組と、の少なくとも一方は、後方に進むにつれて互いに離れるように傾斜している請求項2記載の食器洗浄機。
  4. 前記昇降機構は、前記蓋体の側端縁から前記左右方向に突出する被案内凸部と、
    前記筐体の側壁に支持された案内部であって、後向きに下り傾斜するように延びて前記被案内凸部を内挿する案内溝が形成された前記案内部と、を有し、
    前記蓋体が前記閉塞位置と前記退避位置との間で移動するときに、前記被案内凸部が前記案内溝に沿って摺動し、
    前記蓋体が前記付勢手段に付勢されて前記被案内凸部が前記案内溝の前端に当て止まっている間に、前記第2被ガイド面が前記第2ガイド面に当接されることで前記洗浄槽に対する前記蓋体の前記左右方向の位置を規制する請求項1乃至3のいずれか1項記載の食器洗浄機。
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