JP2023011387A - ヘッドシステム、液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents

ヘッドシステム、液体吐出装置及び液体吐出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷速度を向上させることができるヘッドシステム、液体吐出装置及び液体吐出方法を提供する。【解決手段】ヘッドシステムは、第1カウンタを有する主制御回路と、ノズルを有する複数のヘッドモジュールとを備え、前記複数のヘッドモジュールそれぞれは、第2カウンタを有する副制御回路を備え、前記主制御回路と、前記各副制御回路とが通信ケーブルを介して直列的に接続され、前記主制御回路は、前記通信ケーブルを介して前記各副制御回路に画像信号を送信する処理を実行し、前記各副制御回路は、前記ノズルから吐出された液体によって記録される記録媒体の搬送速度が所定速度以上である場合、自身が有する前記第2カウンタが第1所定周期の経過を示すカウンタ値になる都度、自身が接続された前記ヘッドモジュールの前記ノズルから液体を吐出させる第1吐出処理を実行する。【選択図】図6

Description

本技術は、ノズルから液体を吐出するヘッドシステム、液体吐出装置及び液体吐出方法に関する。
制御装置と、複数の液体噴射ヘッドとを備える印刷装置が提案されている。制御装置及び複数の液体噴射ヘッドは1個の信号線によってデイジーチェーン接続されている。各液体噴射ヘッドは制御回路を備えている。デイジーチェーン接続によって、制御装置と、各液体噴射ヘッドとを個別に接続する必要が無くなる(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-184142号公報
上記従来技術において、1個の信号線を介して、制御装置から複数の液体噴射ヘッドに、1ライン分の印刷データと、この印刷データに関する液体噴射タイミングデータとが順次送信される。しかし、多数の印刷データを送信する場合、1ライン分の印刷データと液体噴射タイミングデータとを順次送信する構成では、単位時間当たりに送信可能な印刷データ数が限定され、印刷速度の高速化が妨げられる。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、印刷速度を向上させることができるヘッドシステム、液体吐出装置及び液体吐出方法を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態に係るヘッドシステムは、第1カウンタを有する主制御回路と、ノズルを有する複数のヘッドモジュールとを備え、前記複数のヘッドモジュールそれぞれは、第2カウンタを有する副制御回路を備え、前記主制御回路と、前記各副制御回路とが通信ケーブルを介して直列的に接続され、前記主制御回路は、前記通信ケーブルを介して前記各副制御回路に画像信号を送信する処理を実行し、前記各副制御回路は、前記ノズルから吐出された液体によって記録される記録媒体の搬送速度が所定速度以上である場合、自身が有する前記第2カウンタが第1所定周期の経過を示すカウンタ値になる都度、自身が接続された前記ヘッドモジュールの前記ノズルから液体を吐出させる第1吐出処理を実行する。
本開示の一実施形態に係る液体吐出装置は、上述のヘッドシステムと、前記記録媒体を搬送する搬送機とを備える。
本開示の一実施形態に係るヘッドシステムの液体吐出方法は、前記ヘッドシステムは、第1カウンタを有する主制御回路と、ノズルを有する複数のヘッドモジュールと、を備え、前記複数のヘッドモジュールそれぞれは、第2カウンタを有する副制御回路を備え、前記主制御回路と、前記各副制御回路とが通信ケーブルを介して直列的に接続され、前記主制御回路は、前記通信ケーブルを介して前記各副制御回路に画像信号を送信する処理を実行し、前記各副制御回路は、前記ノズルから吐出された液体によって記録される記録媒体の搬送速度が所定速度以上である場合、自身が有する前記第2カウンタが第1所定周期の経過を示すカウンタ値になる都度、自身が接続された前記ヘッドモジュールの前記ノズルから液体を吐出させる第1吐出処理を実行する。
本開示の一実施形態に係るヘッドシステム、液体吐出装置及び液体吐出方法にあっては、記録媒体の搬送速度が所定速度以上である場合、各副制御回路は、自身が有する第2カウンタが第1所定周期の経過を示すカウンタ値になる都度、ノズルから液体を吐出させる。即ち、吐出のための同期信号無しに各副制御回路は液体を吐出することができる。そのため、主制御回路は、複数ライン分の画像信号を副制御回路に連続的に送信することができ、印刷速度を向上させることができる。
プリンタの略示平面図である。 制御装置、エンコーダ及びインクジェットヘッドのブロック図である。 主制御回路及び複数のSoCの間において、データ転送によって生じる遅延時間を説明する説明図である。 搬送ローラによる記録用紙の搬送速度と時間との関係を模式的に示すグラフである。 時点0から時点t1の間における同期信号及び画像データの送受信とカウント値との関係を説明する説明図である。 時点t1から時点t2の間における同期信号及び画像データの送受信とカウント値との関係を説明する説明図である。 主制御回路による第1吐出処理及び第2吐出処理を説明するフローチャートである。 主制御回路による異常処理を説明するフローチャートである。
以下本発明を実施の形態に係るプリンタを示す図面に基づいて説明する。図1は、プリンタ1の略示平面図である。図1において、記録用紙100の搬送方向はプリンタ1の前後方向に対応する。また記録用紙100の幅方向はプリンタ1の左右方向に対応する。また前後方向及び左右方向と直交する方向、即ち図1の紙面垂直方向はプリンタ1の上下方向に対応する。左右方向は第1方向に対応し、前後方向は第2方向に対応する。プリンタ1は液体吐出装置に対応する。
図1に示すように、プリンタ1は、ケース2内に収容されたプラテン3、四つのインクジェットヘッド4、二つの搬送ローラ5、6、及び制御装置7等を備える。プリンタ1は液体吐出装置に対応し、搬送ローラ5、6は搬送機に対応する。
プラテン3の上面を、記録用紙100が通過する。四つのインクジェットヘッド4は、プラテン3の上方において、搬送方向に並んでいる。各インクジェットヘッド4は、いわゆるラインタイプのヘッドである。インクジェットヘッド4には、インクタンク(図示略)からインクが供給される。四つのインクジェットヘッド4には、異なる色のインクが供給される。
図1に示すように、二つの搬送ローラ5、6は、プラテン3に対して後側と前側にそれぞれ配置されている。二つの搬送ローラ5、6は、図示しないモータによってそれぞれ駆動され、プラテン3上の記録用紙100を前方へ搬送する。
制御装置7は、FPGA、EEPROM、RAM等を備える。なお制御装置7はCPU、又はASIC等を備えてもよい。制御装置7は、PC等の外部装置9とデータ通信可能に接続されており、外部装置9から送られた印刷データに基づいて、プリンタ1の各部を制御する。
図2は、制御装置7、エンコーダ8及びインクジェットヘッド4のブロック図である。制御装置7は主制御回路7aを備える。主制御回路7aはカウンタ7b、通信部7c及び記憶部7dを備える。インクジェットヘッド4は、複数のヘッドモジュール40を備える。複数のヘッドモジュール40は左右方向に一列に並ぶ。
複数のヘッドモジュール40は、例えば、第1ヘッドモジュール40(1)、第2ヘッドモジュール40(2)、・・・、第nヘッドモジュール40(n)を有する(nは自然数)。第1ヘッドモジュール40(1)は最も左に位置し、第nヘッドモジュール40(n)は最も右に位置する。
第1ヘッドモジュール40(1)~第nヘッドモジュール40(n)それぞれは、SoC41と、複数のヘッド42とを備える。SoC41は副制御回路に対応する。ヘッド42は複数のノズルを有する。SoC41は、制御部41a、記憶部41b、カウンタ41c、及び通信部41dを有する。制御部41aはSoC41の動作を制御する。記憶部41bは、例えば、EPROM又はEEPROM等の書き換え可能な不揮発性メモリである。以下、ヘッドモジュール40(1)~第nヘッドモジュール40(n)のSoC41をSoC(1)~SoC(n)と称する。
通信部7c及び各通信部41dは通信ケーブル50によって、直列的に接続されている。通信部7cは印刷データに含まれる画像データをSoC(1)の通信部41dに送信する。画像データは画像信号に対応する。SoC(1)の通信部41dは画像データをSoC(2)の通信部41dに転送し、SoC(2)の通信部41dはSoC(3)の通信部41dに転送する。このようにして、画像データはSoC(n)の通信部41dまで順に転送される。
画像データは、SoC(1)~SoC(n)それぞれの識別子と、各識別子に紐づけられた印刷情報とを含む。SoC(1)~SoC(n)の制御部41aは、受信した画像データから自身の識別子に紐づけられた画像情報を取得する。
搬送ローラ5、6はモータ(図示略)を備え、前記モータにはエンコーダ8が設けられている。エンコーダ8は前記モータの回転位置を検出する。モータの回転位置は記録用紙100の前後位置に対応し、エンコーダ8は印刷位置(記録用紙100における1ラインの印刷を行うべき位置)に対応した回転位置を検出する都度、主制御回路7aに同期信号を送信する。
主制御回路7aは、必要に応じて、同期信号をSoC(1)の通信部41dに送信する。SoC(1)の通信部41dは同期信号をSoC(2)の通信部41dに転送し、SoC(2)の通信部41dはSoC(3)の通信部41dに転送する。このようにして、同期信号はSoC(n)の通信部41dまで順に転送される。
図3は、主制御回路7a及び複数のSoC41の間において、データ転送によって生じる遅延時間を説明する説明図である。図3に示す連続した数字は、主制御回路7aのカウンタ7b、及び各SoC41のカウンタ41cによるカウント値を示す。各カウンタ7b、41cは、例えば外部からのリセット信号が各カウンタ7bに並列に入力されることによって、同期される。また、主制御回路7aが各カウンタ7b、41cにリセット信号を通信ケーブル50を介して所定時間送信し続けて、各カウンタ7b、41cを同時的にリセットさせ、同期させてもよい。
なお、主制御回路7aのカウンタ7bをマスタークロックとし、SoC41のカウンタ41cをスレーブクロックとして、PTP(Precision Time Protocol) に基づいて各カウンタ7b、41cを同時的にリセットさせ、同期させてもよい。またNTP(Network Time Protocol)に基づいて、即ちNTPサーバーから各カウンタ7b、41cに時刻情報を受信させて、各カウンタ7b、41cを同時的にリセットさせ、同期させてもよい。
データ転送によって生じる遅延時間を測定するために、主制御回路7aは、テスト用の同期信号をSoC41(1)に転送する。このとき、主制御回路7aは、転送時のカウント値(例えば「5」)を自身の識別子と紐づけて、同期信号と併せてSoC(1)に転送する。以下、カウント値及び識別子をカウント値情報といい、主制御回路7aの識別子を有するカウント値情報をカウント値情報(0)、SoC(n)の識別子を有するカウント値情報をカウント値情報(n)と表記する。
SoC(1)は、受信した同期信号をSoC(2)に転送する。このとき、SoC(1)は、カウント値情報(0)と、転送時の自身のカウンタのカウント値(例えば「6」)及び自身の識別子を紐づけたカウント値情報(1)とを同期信号と併せてSoC(2)に転送する。
SoC(2)は、受信した同期信号をSoC(3)に転送する。このとき、SoC(2)は、カウント値情報(0)と、カウント値情報(1)と、転送時の自身のカウンタのカウント値(例えば「7」)及び自身の識別子を紐づけたカウント値情報(2)とを同期信号と併せてSoC(3)に転送する。このようにして、最下流のSoC(n)まで、同期信号及び各カウント値情報を転送する。
またSoC(n)は、同期信号を受信した時の自身のカウント値情報(n)をSoC(n-1)に転送し、SoC(n-1)は、カウント値情報(n)及びカウント値情報(n-1)をSoC(n-2)に転送する。このようにして、最上流のSoC(1)まで、各カウント値情報を転送する。
この結果、各SoC41は、自身及び他の全てのSoC41が同期信号を受信するカウント値を取得することができる。各SoC41は、自身と、自身がデータを転送する先のSoC41との間で、転送によって生じる遅延時間を演算することができる。そのため、各SoC41は最も遅くデータを受信するSoC41を認識することができ、最も遅くデータを受信するSoC41が同期信号を受信する時点に、各ヘッドモジュール40から同時に液体を吐出させることができる。
例えば、図3においては、最も遅くデータを受信するSoC41はSoC(n)である。SoC(n)が同期信号を受信する時点のカウント値が「10」である場合、SoC(1)にとって、自身が同期信号を受信した時点が「6」であるので、同期信号を受信してからSoC(n)が同期信号を受信するまでのカウント値、即ち遅延量は4である。SoC(2)にとって、自身が同期信号を受信した時点が「7」であるので、同期信号を受信してからSoC(n)が同期信号を受信するまでの遅延量は3である。このようにしてSoC(1)~SoC(n-1)はそれぞれの遅延量を取得する。SoC(1)~SoC(n-1)が、同期信号の受信時点から自身の遅延量だけ遅延させることによって、各ヘッドモジュール40から同時に液体を吐出させることができる。
図4は、搬送ローラ5、6による記録用紙100の搬送速度と時間との関係を模式的に示すグラフである。図4において、Vmaxは搬送速度の最高速度を示す。図4に示すように、搬送速度は、搬送開始時点0から時点t1までは比例的に増加し、時点t1にて最高速度に到達し、時点t1から時点t2まで最高速度を維持する。時点t2から比例的に減少し、時点t3にて0になる。
図5は、時点0から時点t1の間における同期信号及び画像データの送受信とカウント値との関係を説明する説明図である。図5において、左側の数値はカウンタ7b、41cのカウント値を示す。矢印は同期信号の送受信を示し、主制御回路7aはエンコーダ8から同期信号を受信し、SoC(1)に同期信号を送信する。SoC(k)(k=1~n-1)は自身が受信した同期信号をSoC(k+1)に送信する。図5において、データは、主制御回路7a及びSoC41それぞれが受信した画像データを示す。
図5に示すように、例えば、カウント値が104のときに主制御回路7aはエンコーダ8から同期信号を受信し、カウント値が105のときにSoC(1)に同期信号を送信する。同期信号はSoC(n)まで転送され、SoC(n)はカウント値110のときに同期信号を受信する。カウント値110のときに、SoC(1)~SoC(n)はヘッド42から同時に1ライン分のインクを吐出させる。なおカウント値104以前に、主制御回路7a及び各SoC41は、少なくとも1ライン分の画像データを受信している。例えば同期信号と画像データとが紐づけられていない場合、SoC(1)は、同期信号を受信した時点(カウント値105の時点)において、受信して記憶された1ライン分以上の画像データの内、最も早くに受信した1ライン分の画像データに基づいて、カウント値110のときにノズルから1ライン分のインクを吐出させる。例えば同期信号と1ライン分の画像データとが紐づけられている場合、SoC(1)は、同期信号を受信した時点(カウント値105の時点)の直前に受信し、記憶された1ライン分の画像データに基づいて、カウント値110のときにノズルから1ライン分のインクを吐出させる。SoC(2)~SoC(n)の場合も同様である。主制御回路7a及びSoC(1)~SoC(n)が同期信号を送信する前後に、所定長さの待ち時間が設けられ、待ち時間において画像データの送受信は行われない。
主制御回路7aはカウント値106~125の間に外部装置9から複数ライン分の画像データを受信する。以下、1ライン分の画像データを1パケットとも称する。主制御回路7aは複数パケットを1パケットずつSoC(1)に順次送信する。SoC(1)は、受信したパケットを順次SoC(2)に送信する。同様にして、SoC(2)~SoC(n-1)は、受信したパケットを順次下流側のSoC41に送信する。
なお図5に示すように、上流側の主制御回路7a又はSoC41が受信したパケットは、下流側のSoC41に未送信のパケットも含むので、上流側の受信パケット数は下流側の受信パケット数よりも多い。
カウント値が134のときに主制御回路7aはエンコーダ8から同期信号を受信して、下流側に送信し、カウント値140のときに、各SoC(1)~SoC(n)はヘッド42から同時に1ライン分のインクを吐出させる。主制御回路7aはカウント値136から次の同期信号を受信するまでの間に外部装置9から複数パケットを受信し、下流側に送信する。
カウント値が159のときに主制御回路7aはエンコーダ8から同期信号を受信して、下流側に送信し、カウント値165のときに、各SoC(1)~SoC(n)はヘッド42から同時に1ライン分のインクを吐出させる。主制御回路7aはカウント値161から次の同期信号を受信するまでの間に外部装置9から複数パケットを受信し、下流側に送信する。
カウント値が179のときに主制御回路7aはエンコーダ8から同期信号を受信して、下流側に送信し、カウント値185のときに、各SoC(1)~SoC(n)はヘッド42から同時に1ライン分のインクを吐出させる。
図5においては、時点0から時点t1の間、即ち搬送速度が増加している間に、主制御回路7aはエンコーダ8から同期信号を受信する。搬送速度は経時的に変化するので、主制御回路7aが一の同期信号を受信した時点と次の同期信号を受信した時点との間の時間、即ち同期信号を受信する周期は一定ではなく、徐々に短くなる。例えば、上述したように、主制御回路7aはカウント値104、134、159及び179のときに同期信号を受信するので、前記周期は30、25、20となる。換言すれば、主制御回路7aは通信ケーブル50を介して搬送速度に応じた時間間隔で同期信号を各SoC41に送信する第3送信処理を実行する。
上述したように、各SoC41は同期信号を受信した場合、同期信号の受信時点から自身の遅延量だけ遅延させることによって、各ヘッドモジュール40から同時に液体を吐出させる。即ち、各SoC41は、第3送信処理にて送信された同期信号を受信する都度、受信した同期信号に基づく所定の時点で自身が接続されたヘッドモジュール40のノズルから液体を吐出させる第4吐出処理を実行する。
搬送速度が増加している間、搬送速度は最高速度以下であり、主制御回路7aが同期信号を受信する周期は、時点t1から時点t2までの間、即ち最高速度が維持されている期間に比べて長く、前記周期の間に多数のパケットを送信することができる。
また時点0から時点t1の間と同様、時点t2から時点t3までの間、即ち搬送速度が減少している間、主制御回路7aは受信した同期信号を順次下流側に送信し、主制御回路7aが同期信号を受信する周期の間に、複数パケットを順次下流側に送信する。搬送速度が減少している間、搬送速度は最高速度以下であり、主制御回路7aが同期信号を受信する周期は、時点t1から時点t2までの間に比べて長く、前記周期の間に多数のパケットを送信することができる。搬送速度が減少している間、主制御回路7aは通信ケーブル50を介して搬送速度に応じた時間間隔で同期信号を各SoC41に送信する第3送信処理を実行し、各SoC41は第4吐出処理を実行する。
図6は、時点t1から時点t2の間における同期信号及び画像データの送受信とカウント値との関係を説明する説明図である。時点t1から時点t2の間、搬送速度は最高速度を維持する(図4参照)。時点0から時点t1の間及び時点t2から時点t3までの間、即ち搬送速度が増加している間及び搬送速度が減少している間に比べて、搬送速度が最高速度を維持する間に主制御回路7aが同期信号を受信する周期は短く、前記周期の間に主制御回路7aが受信可能なパケット数は少ない。そのため、搬送速度が最高速度を維持する間においては、主制御回路7aは同期信号を下流側に送信する回数を削減し、同期信号を送信する前後に設けられる待ち時間を削減し、主制御回路7a及びSoC(1)~SoC(n)における多数のパケットの送受信を可能にする。
図6に示すように、例えば15カウント毎に、即ち同期信号を送信する第1所定周期が経過する毎に、エンコーダ8から同期信号が主制御回路7aに送信され、主制御回路7aはカウント値が104、119、134、149、及び164のときに同期信号を受信している。主制御回路7aは、カウント値が104及び164のときに受信した同期信号のみを各SoC41に送信する。即ち主制御回路7aは、第1所定周期を所定倍した第2所定周期が経過する都度、通信ケーブル50を介して各SoC41に、ノズルから液体を吐出する吐出時点を同期させるための同期信号を送信する第1送信処理を実行する。ここでは、第1所定周期(15カウント)を4倍した60カウントが第2所定周期であるが、所定倍は4倍に限定されず、3倍以下又は5倍以上であってもよい。
主制御回路7aは、カウント値が119、134、及び149のときに受信した同期信号を下流側に送信せず、同期信号を送信する回数を削減して、待ち時間を削減する。そのため、カウント値が104から164までの間、主制御回路7aは多数のパケットを連続的に受信し、送信することができる。
上述したように、各SoC41は同期信号を受信した場合、同期信号の受信時点から自身の遅延量だけ遅延させることによって、各ヘッドモジュール40から同時に液体を吐出させる。即ち、各SoC41は、第2所定周期が経過する都度、主制御回路7aから同期信号を受信した場合、受信した同期信号に基づく所定の時点で、自身が接続されたヘッドモジュール40のノズルから液体を吐出させる第2吐出処理を実行する。
主制御回路7aは、カウント値が119、134、及び149のときに受信した同期信号を下流側に送信していない。各SoC41は、同期信号を受信していない場合であっても、自身のカウンタ41cを参照し、同期信号の受信によって液体を吐出した最先の時点から15カウント経過する毎に、即ち自身のカウンタ41cの値が第1所定周期の経過を示すカウンタ値になる都度、自身が接続された前記ヘッドモジュールの前記ノズルから液体を吐出させる第1吐出処理を実行する。例えば、同期信号の受信によって液体を吐出した最先の時点のカウント値が110の場合、各SoC41は自身のカウンタ41cの値が125、140及び155になったときに、同時に液体を吐出する。
図7は、主制御回路7aによる第1吐出処理及び第2吐出処理を説明するフローチャートである。主制御回路7aは、エンコーダ8にて検出されたモータの回転位置に基づいて搬送速度を演算し、取得する(S1)。主制御回路7aは搬送速度が閾値速度以上であるか否か判定する(S2)。閾値速度は、例えば最高速度Vmaxよりも若干小さい値であり、主制御回路7aの記憶部7dに予め記憶されている。
搬送速度が閾値速度以上でない場合(S2:NO)、主制御回路7aは第3送信処理を実行し(S3)、第4吐出処理を各SoC41に実行させる(S4、図5参照)。各SoC41は、受信した同期信号に基づく所定の時点でノズルからインクを吐出させる。主制御回路7aは印刷が終了したか否か判定する(S5)。印刷が終了していない場合(S5:NO)、主制御回路7aはステップS2に処理を戻す。
ステップS2において、搬送速度が閾値速度以上である場合(S2:YES)、主制御回路7aは、エンコーダ8からの同期信号の受信時間間隔が、許容時間間隔、例えば、13~17カウント内に収まるか否か、即ち搬送速度が異常な速度であるか否か判定する(S6)。エンコーダ8からの同期信号の受信時間間隔が許容時間間隔に収まらない場合、即ち搬送速度が異常な速度である場合(S6:YES)、主制御回路7aは後述する異常処理を実行し(S9)、ステップS5に処理を進める。
搬送速度が異常な速度でない場合(S6:NO)、主制御回路7aは第1送信処理を実行し(S7)、各SoC41に第1及び第2吐出処理を実行させる(S8、図6参照)。各SoC41は、受信した同期信号に基づく所定の時点でノズルからインクを吐出させ、また、自身が有するカウンタ41cが第1所定周期の経過を示すカウンタ値になる都度、自身が接続されたヘッドモジュール40のノズルから液体を吐出させる。主制御回路7aはステップS5に処理を進める。ステップS5において、印刷が終了している場合(S5:YES)、主制御回路7aは処理を終了する。
図8は、主制御回路7aによる異常処理を説明するフローチャートである。主制御回路7aは第2送信処理を実行し(S11)、SoC41に第3吐出処理を実行させる(S12)。即ち、主制御回路7aは第1及び2吐出処理から第3吐出処理に切り替える。第2送信処理は第3送信処理と同様な処理である。第3吐出処理は第4吐出処理と同様な処理である。
主制御回路7aは、搬送速度が異常な速度であるか否か判定する(S13)。搬送速度が異常な速度である場合(S13:YES)、ステップS11に処理を戻し、第2送信処理及び第3吐出処理を維持する。ステップS13において、異常速度でない場合(S13:NO)、主制御回路7aは第3吐出処理を停止させ(S14)、異常処理を終了し、ステップS5に処理を戻す(図7参照)。
実施形態に係るプリンタ1にあっては、記録用紙100の搬送速度が所定速度以上である場合、各SoC41は、自身が有するカウンタ41cが第1所定周期の経過を示すカウンタ値になる都度、ノズルから液体を吐出させる。即ち、吐出のための同期信号無しに各SoC41は液体を吐出することができる。そのため、主制御回路7aは、複数ライン分の画像信号をSoC41に連続的に送信することができ、印刷速度を向上させることができる。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
1 プリンタ(液体吐出装置)
5、6 搬送ローラ(搬送機)
7a 主制御回路
7b カウンタ(第1カウンタ)
40 ヘッドモジュール
41 SoC(副制御回路)
41c カウンタ(第2カウンタ)
50 通信ケーブル

Claims (10)

  1. 第1カウンタを有する主制御回路と、
    ノズルを有する複数のヘッドモジュールと
    を備え、
    前記複数のヘッドモジュールそれぞれは、第2カウンタを有する副制御回路を備え、
    前記主制御回路と、前記各副制御回路とが通信ケーブルを介して直列的に接続され、
    前記主制御回路は、前記通信ケーブルを介して前記各副制御回路に画像信号を送信する処理を実行し、
    前記各副制御回路は、前記ノズルから吐出された液体によって記録される記録媒体の搬送速度が所定速度以上である場合、自身が有する前記第2カウンタが第1所定周期の経過を示すカウンタ値になる都度、自身が接続された前記ヘッドモジュールの前記ノズルから液体を吐出させる第1吐出処理を実行する
    ヘッドシステム。
  2. 前記主制御回路は、前記第1所定周期を所定倍した第2所定周期が経過する都度、前記ノズルから液体を吐出する吐出時点を同期させるための同期信号を、前記通信ケーブルを介して前記各副制御回路に送信する第1送信処理を実行し、
    前記各副制御回路は、前記同期信号を受信した場合、受信した前記同期信号に基づく所定の時点で、自身が接続された前記ヘッドモジュールの前記ノズルから液体を吐出させる第2吐出処理を実行する
    請求項1に記載のヘッドシステム。
  3. 前記主制御回路は、
    前記搬送速度を取得する処理を実行し、
    取得した前記搬送速度が異常速度であるか否か判定する処理を実行し、
    前記搬送速度が前記異常速度であると判定した場合、前記搬送速度に応じた時間間隔で前記同期信号を、前記通信ケーブルを介して前記各副制御回路に送信する第2送信処理を実行し、
    前記各副制御回路は、前記第2送信処理にて送信された前記同期信号を受信する都度、受信した前記同期信号に基づく所定の時点で自身が接続された前記ヘッドモジュールの前記ノズルから液体を吐出させる第3吐出処理を実行する
    請求項2に記載のヘッドシステム。
  4. 前記各副制御回路は、前記第3吐出処理の実行後、前記主制御回路が前記搬送速度は前記異常速度でないと判定した場合、前記第3吐出処理を停止する
    請求項3に記載のヘッドシステム。
  5. 前記主制御回路は、前記ノズルから吐出された液体によって記録される記録媒体の搬送速度が所定速度未満である場合、前記搬送速度に応じた時間間隔で前記同期信号を、前記通信ケーブルを介して前記各副制御回路に送信する第3送信処理を実行し、
    前記各副制御回路は、前記第3送信処理にて送信された前記同期信号を受信する都度、受信した前記同期信号に基づく所定の時点で自身が接続された前記ヘッドモジュールの前記ノズルから液体を吐出させる第4吐出処理を実行する
    請求項2から4のいずれか一つに記載のヘッドシステム。
  6. 前記各副制御回路は、前記各第2カウンタによるカウントを同時的に開始する開始時点調整処理を実行する
    請求項1から5のいずれか一つに記載のヘッドシステム。
  7. 前記主制御回路は、前記第2カウンタをリセットするリセット信号を前記通信ケーブルを介して送信する処理を実行し、
    前記各副制御回路は、前記開始時点調整処理において、受信した前記リセット信号に基づいて前記各第2カウンタを同時的にリセットする
    請求項6に記載のヘッドシステム。
  8. 前記各副制御回路は、前記開始時点調整処理において、PTP(Precision Time Protcol)又はNTP(Network Time Protcol)に基づいて前記各第2カウンタを同時的にリセットする
    請求項6に記載のヘッドシステム。
  9. 請求項1から8のいずれか一つに記載のヘッドシステムと、
    前記記録媒体を搬送する搬送機と
    を備える液体吐出装置。
  10. ヘッドシステムの液体吐出方法であって、
    前記ヘッドシステムは、
    第1カウンタを有する主制御回路と、
    ノズルを有する複数のヘッドモジュールと、
    を備え、
    前記複数のヘッドモジュールそれぞれは、第2カウンタを有する副制御回路を備え、
    前記主制御回路と、前記各副制御回路とが通信ケーブルを介して直列的に接続され、
    前記主制御回路は、前記通信ケーブルを介して前記各副制御回路に画像信号を送信する処理を実行し、
    前記各副制御回路は、前記ノズルから吐出された液体によって記録される記録媒体の搬送速度が所定速度以上である場合、自身が有する前記第2カウンタが第1所定周期の経過を示すカウンタ値になる都度、自身が接続された前記ヘッドモジュールの前記ノズルから液体を吐出させる第1吐出処理を実行する
    液体吐出方法。
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