JP2023010566A - 異常判定装置、異常判定方法および異常判定システム - Google Patents

異常判定装置、異常判定方法および異常判定システム Download PDF

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Shohei Yamaguchi
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Abstract

【課題】ヒータの温度情報を用いることなく、ヒータの異常をより正確に判定可能な異常判定装置を実現すること。【解決手段】異常判定装置が、ヒータの電熱体の両端の電圧および電熱体を流れる電流から算出された電熱体の抵抗値および電力値を取得する取得部と、取得された抵抗値に基づいてヒータが異常であるか否かの判定である異常判定を行う第1判定部と、取得された電力値が第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かを判定する第2判定部とを備える。第1判定部は、第2判定部により第1期間に亘って電力整定状態であると判定された場合に、取得された抵抗値に基づいて異常判定を行う。【選択図】図6

Description

本開示は、ヒータの異常を判定する異常判定装置、異常判定方法および異常判定システムに関する。
特許文献1には、通電時の電気抵抗増加率の変化の大小により、ヒータの異常を判定する電気ヒータが開示されている。
特開平8-124653号公報
電気ヒータのヒータ線の電気抵抗は、温度特性を持つ。特許文献1の電気ヒータは、ヒータ線の温度を検出するためのセンサを備えていないため、通電時の電気抵抗増加率の変化の大小を正確に判定することができない場合がある。
本開示は、ヒータの温度情報を用いることなく、ヒータの異常をより正確に判定可能な異常判定装置、異常判定方法および異常判定システムを提供することにある。
本開示の一態様の異常判定装置は、
ヒータの電熱体の両端の電圧および前記電熱体を流れる電流から算出された前記電熱体の抵抗値および電力値を取得する取得部と、
取得された前記抵抗値に基づいて前記ヒータが異常であるか否かの判定である異常判定を行う第1判定部と、
取得された前記電力値が第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かを判定する第2判定部と
を備え、
前記第1判定部は、前記第2判定部により第1期間に亘って前記電力整定状態であると判定された場合に、取得された前記抵抗値に基づいて前記異常判定を行う。
本開示の一態様の異常判定方法は、
ヒータの電熱体の両端の電圧および前記電熱体を流れる電流から算出された前記電熱体の抵抗値および電力値を取得し、
取得された前記電力値が第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かを判定し、
第1期間に亘って前記電力整定状態であると判定された場合に、取得された前記抵抗値に基づいて前記ヒータが異常であるか否かの判定である異常判定を行う。
本開示の一態様の異常判定システムは、
ヒータの電熱体の両端の電圧および前記電熱体を流れる電流から算出された前記電熱体の抵抗値および電力値を取得する第1取得部と、
取得された前記抵抗値に基づいて前記ヒータが異常であるか否かの判定である異常判定を行う第1判定部と
を有する第1機器と、
前記電熱体の前記抵抗値および前記電力値を取得する第2取得部と、
取得された前記電力値が第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かを判定する第2判定部と
を有し、前記第1機器と通信接続されている第2機器と
を備え、
前記第1判定部は、前記第2判定部により第1期間に亘って前記電力整定状態であると判定された場合に、取得された前記抵抗値に基づいて前記異常判定を行う。
前記態様の異常判定装置によれば、ヒータの温度情報を用いることなく、ヒータの異常をより正確に判定可能な異常判定装置を実現できる。
前記態様の異常判定方法によれば、ヒータの温度情報を用いることなく、ヒータの異常をより正確に判定することができる。
前記態様の異常判定システムによれば、様々な実施態様に対応しつつ、ヒータの温度情報を用いることなく、ヒータの異常をより正確に判定可能な異常判定システムを実現できる。
本開示の一実施形態の異常判定装置を示すブロック図。 図1の異常判定装置の電力整定状態を説明するための図。 図1の異常判定装置の抵抗整定状態を説明するための図。 図1の異常判定装置の第1目標値の設定処理を説明するための図。 図1の異常判定装置の第2目標値の設定処理を説明するための図。 図1の異常判定装置の異常判定処理を説明するためのフローチャート。 図1の異常判定装置の目標値設定処理を説明するためのフローチャート。 図1の異常判定装置の閾値設定方法を説明するためのフローチャート。 図1の異常判定装置の閾値設定方法を説明するための第1のグラフ。 図1の異常判定装置の閾値設定方法を説明するための第2のグラフ。 図1の異常判定装置の閾値設定方法を説明するための第3のグラフ。 図1の異常判定装置の閾値設定方法を説明するための第4のグラフ。
以下、本開示の一例を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向あるいは位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した本開示の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本開示の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。さらに、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは必ずしも合致していない。
本開示の一実施形態の異常判定装置1は、一例として、図1に示すように、演算を行うCPU2と、記憶部3と、通信部4とを有し、ヒータの電熱体10の異常判定を行う。記憶部3は、電熱体10の異常判定に必要なプログラムおよびデータ等の情報を記憶する。通信部4は、無線または有線で接続された外部装置(図示せず)との間で情報の入出力を行う。電熱体10は、例えば、電気抵抗ヒータの電熱線である。電熱体10には、温調器11およびSSR(ソリッドステートリレー)12が接続され、ソリッドステートリレー12には、電源13が接続されている。温調器11は、ソリッドステートリレー12をオンオフ制御する。ソリッドステートリレー12がオンである場合に、電源13からの電流が電熱体10に供給される。
異常判定装置1は、取得部100と、第1判定部110と、第2判定部120とを備えている。本実施形態では、異常判定装置1は、第3判定部130と、第1目標値設定部140と、第2目標値設定部150とを備えている。取得部100、第1判定部110、第2判定部120、第3判定部130、第1目標値設定部140および第2目標値設定部150の各々は、例えば、CPU2が所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
取得部100は、例えば通信部4を介して、ヒータの電熱体10の両端の電圧および電熱体10を流れる電流から算出された電熱体10の電力値および抵抗値を取得する。電熱体10の電力値および抵抗値は、例えば、電流センサ20で検出された電流値および電圧センサ30で検出された電圧値から、CPU2または外部装置(図示せず)で算出される。
本実施形態では、取得される電熱体10の電力値および抵抗値には、ローパスフィルタ処理(例えば、移動平均処理)が施される。電熱体10の電力値および抵抗値に対するローパスフィルタ処理は、異常判定装置1または外部装置で施される。電力値に施される移動平均化処理回数(以下、電力値の移動平均回数という。)および抵抗値に施される移動平均化処理回数(以下、抵抗値の移動平均回数という。)は、ヒータの種類等に応じて設定される。電力値の移動平均回数および抵抗値の移動平均回数は、同じ数であってもよいし、異なる数であってもよい。
第1判定部110は、取得部100で取得された抵抗値に基づいて、ヒータが異常であるか否かの判定である異常判定を行う。異常判定は、例えば、取得された抵抗値が、予め設定された閾値を超えたか否かにより行われる。取得された抵抗値が閾値を超えた場合、第1判定部110は、ヒータが異常であると判定する。このような構成により、ヒータの異常をより正確に判定できる。
ヒータが異常であると判定された場合、例えば、ヒータの劣化、または、ヒータの故障が疑われる旨の報知が行われる。このとき、複数の閾値を設けて、段階的にヒータの異常が報知されるように構成してもよい。例えば、抵抗基準値(=後述する第2目標値)の103%の値を第1の閾値とし、抵抗基準値の105%の値を第2の閾値とする。取得された抵抗値が第1の閾値を超えた場合、ヒータの劣化状態が「注意」レベルであることが報知され、取得された抵抗値が第2の敷地を超えた場合、ヒータの劣化状態が「警報」レベルであることが報知される。
第1判定部110は、第2判定部120により所定期間に亘って電力整定状態であると判定され、かつ、第3判定部130により所定期間に亘って前抗整定状態であると判定された場合に、異常判定を行う。本実施形態では、第1判定部110は、電力値が取得される周期に電力値の移動平均回数を掛けて得られる期間(第1期間の一例)に亘って電力整定状態であると判定され、かつ、抵抗値が取得される周期に抵抗値の移動平均回数を掛けて得られる期間(第3期間の一例)に亘って抵抗整定状態であると判定された場合(言い換えると、整定条件が成立した場合)、ヒータが整定状態であると判定して、異常判定を行う。
所定期間に亘って第2判定部120の判定結果の全てが電力整定状態である場合の例を図2に示し、所定期間に亘って第3判定部130の判定結果の全てが抵抗整定状態である場合の例を図3に示す。図2および図3において、電力値の移動平均回数および抵抗値の移動平均回数はそれぞれ10回に設定されている。図2において、電力基準値である第1目標値をP0で示し、第1目標値に対する幅の上限値をP1で示し、第1目標値に対する幅の下限値をP2で示している。図3において、抵抗基準値である第2目標値をR0で示し、第2目標値に対する幅の上限値をR1で示し、第2目標値に対する幅の下限値をR2で示している。
図2では、時間T1から時間T2の間の期間T01内に取得された全ての電力値が第1目標値P0に対する幅内に位置している。期間T01は、電力値が取得される周期に電力値の移動平均回数を掛けて得られる期間である。図3では、時間T3から時間T4の間の期間T02内に取得された全ての抵抗値が第2目標値R0に対する幅内に位置している。期間T02は、抵抗値が取得される周期に抵抗値の移動平均回数を掛けて得られる期間である。第1判定部110は、時間T4以降に取得された抵抗値に基づいて、異常判定を行うが、次のいずれかの条件を満たす場合、異常判定を行わず、再度、第2判定部120および第3判定部130による判定結果を取得する。
・期間T01に取得された第2判定部120による判定結果に電力整定状態ではないとの判定が含まれていた場合、または、期間T02に取得された第3判定部130による判定結果に抗整定状態ではないとの判定が含まれていた場合。
・取得された第2判定部120による判定結果が、電力整定状態ではないとの判定であった場合、または、取得された第3判定部130におる判定結果が、抵抗整定状態ではないとの判定であった場合。
第2判定部120は、取得された電力値が、第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かを判定する。本実施形態では、第1目標値は、第1目標値設定部140で設定される。第1目標値に対する幅は、例えば、第1目標値のプラスマイナス20%で設定される。第1目標値に対する幅の上限値および下限値は、「第1目標値に対する幅内」に含まれてもよいし、含まれなくてもよい。
第3判定部130は、取得された抵抗値が第2目標値に対する幅内にある抵抗整定状態であるか否かを判定する。本実施形態では、第2目標値は、第2目標値設定部150で設定される。第2目標値に対する幅は、例えば、第2目標値のプラスマイナス1%で設定される。第2目標値に対する幅の上限値および下限値は、「第2目標値に対する幅内」に含まれてもよいし、含まれなくてもよい。
第1目標値設定部140は、第1目標値の設定を開始したときの電力値を仮第1目標値として設定し、所定期間内に取得された全ての電力値が仮第1目標値に対する幅内にあると判定された場合に、仮第1目標値を第1目標値として設定する。例えば、図4に示すように、第1目標値の設定が時間T5から開始された場合、第1目標値設定部140は、時間T5において取得された電力値P10を仮第1目標値として設定する。本実施形態では、電力値が取得される周期に電力値の移動平均回数を掛けて得られる期間(第2期間の一例)内に取得された全ての電力値が仮第1目標値に対する幅内にあると判定された場合(言い換えると、第1目標値の設定条件が成立した場合)、仮第1目標値が第1目標値として設定される。仮第1目標値に対する幅は、例えば、第1目標値と同様に、仮第1目標値のプラスマイナス20%で設定される。
第1目標値の設定は、例えば、電源13から電熱体10に電流が供給されたときに出される設定開始の指令を異常判定装置1が受けたときから、所定時間が経過した後、任意のタイミングで開始される。例えば、電力値が電力値の移動平均回数取得されるまでの時間、および、抵抗値が抵抗値の移動平均回数取得されるまでの時間のいずれか遅い方が、所定時間として設定される。
第1目標値設定部140は、所定期間内に取得された全ての電力値が仮第1目標値に対する幅内にないと判定された場合、最後に取得された電力値を仮第1目標値として再設定する。
例えば、図4に示すように、第1目標値の設定が時間T5から開始されたが、最初の期間T011内に取得された全ての電力値が設定された仮第1目標値に対する幅内になかったとする。この場合、第1目標値設定部140は、最初の期間T011の最後に取得された電力値P20を仮第1目標値として再設定する。図4では、次の期間T02内に取得された全ての電力値が再設定された仮第1目標値である電力値P20に対する幅内にあるので、第1目標値設定部140は、電力値P20を第1目標値として設定する。一般に、第1期間の最後に取得された電力値の方が、第1目標値に対する幅内にないと判定されたときの取得された電力値よりも、電力整定状態のより近くで取得された電力値であると考えられる。このため、第1期間の最後に取得された電力値を仮第1目標値として再設定することで、第1目標値の設定処理を短縮することができる。
第1目標値設定部140が仮第1目標値を再設定する回数(言い換えると、第1目標値の設定条件が成立しているか否かを判定する回数)に上限を設けてもよい。例えば、第1目標値設定部140は、所定回数(例えば、5回)連続して第1目標値の設定に至らなかった場合、仮第1目標値の再設定を行わず、第1目標値の設定を行わない。
第2目標値設定部150は、第2目標値の設定を開始したときの抵抗値を仮第2目標値として設定し、所定期間内に取得された全ての抵抗値が仮第2目標値に対する幅内にあると判定された場合に、仮第2目標値を第2目標値として設定する。例えば、図5に示すように、第2目標値の設定が時間T8から開始された場合、第2目標値設定部150は、時間T8において取得された抵抗値R10を仮第2目標値として設定する。本実施形態では、抵抗値が取得される周期に抵抗値の移動平均回数を掛けて得られる期間(第4期間の一例)に取得された全ての抵抗値が仮第2目標値に対する幅内にあると判定された場合(言い換えると、第2目標値の設定条件が成立した場合)、仮第2目標値が第2目標値として設定される。仮第2目標値に対する幅は、例えば、第2目標値と同様に、仮第2目標値のプラスマイナス1%で設定される。
第2目標値の設定は、例えば、電源13から電熱体10に電流が供給されたときに出される設定開始の指令を異常判定装置1が受けたときから、所定時間が経過した後、任意のタイミングで開始される。第2目標値の設定は、第1目標値の設定と同時に開始してもよいし、同時に開始しなくてもよい。例えば、電力値が電力値の移動平均回数取得されるまでの時間、および、抵抗値が抵抗値の移動平均回数取得されるまでの時間のいずれか遅い方が、所定時間として設定される。
第2目標値設定部150は、所定期間内に取得された全ての抵抗値が仮第2目標値に対する幅内にあると判定されなかった場合、最後に取得された抵抗値を仮第2目標値として再設定する。
例えば、図5に示すように、第2目標値の設定が時間T8から開始されたが、最初の期間T021内に取得された全ての抵抗値が設定された仮第2目標値に対する幅内になかったとする。この場合、第2目標値設定部150は、最初の期間T021の最後に取得された抵抗値R20を仮第2目標値として再設定する。図5では、次の第2期間T022内に取得された全ての抵抗値が再設定された仮第2目標値である抵抗値R20に対する幅内にあるので、第2目標値設定部150は、抵抗値R20を第2目標値として設定する。最後に取得された抵抗値は、第2期間中に取得された抵抗値の平均値となるため、第2期間の最後に取得された抵抗値を仮第2目標値として再設定することで、第2目標値の設定処理を短縮することができる。
第2目標値設定部150が仮第2目標値を再設定する回数(言い換えると、第2目標値の設定条件が成立しているか否かを判定する回数)に上限を設けてもよい。例えば、第2目標値設定部150は、所定回数(例えば、5回)連続して第2目標値の設定に至らなかった場合、仮第2目標値の再設定を行わず、第2目標値の設定を中止する。
第2目標値設定部150は、取得された電力値が電力整定状態であり、かつ、取得された抵抗値が抵抗整定状態である場合、取得された抵抗値の直近複数回(例えば、移動平均回数)の平均値に基づいて、第2目標値を再設定する。第2目標値の再設定は、例えば、所定回数(例えば、抵抗値の移動平均回数)抵抗値が取得される毎に行われる。
図6を参照して、異常判定装置1の異常判定処理(本開示の異常判定方法の一例)を説明する。ここでは、一例として、第1期間に亘って電力整定状態であると判定され、かつ、第3期間に亘って抵抗整定状態であると判定された場合に整定条件が成立し、抵抗値が1回取得される毎に第2目標値が再設定される場合について説明する。なお、以下に説明する処理は、一例として、CPUが所定のプログラムを実行することで実施される。
図6に示すように、取得部100が電熱体10の抵抗値および電力値を取得する(ステップS1)と、第1判定部110は、整定条件が成立したか否か、言い換えると、第1期間に亘って電力整定状態であると判定され、かつ、第3期間に亘って抵抗整定状態であると判定されたか否かを判定する(ステップS2)。整定条件が成立したと判定されなかった場合、第1判定部110は、異常判定を行わない。その後、ステップS1に戻り、電熱体10の抵抗値および電力値が取得される。
整定条件が成立したと判定された場合、第1判定部110は、取得された抵抗値が閾値よりも大きいか否かに基づいて、異常判定を行う(ステップS3)。取得された抵抗値が閾値よりも大きいと判定された場合、第1判定部110は、ヒータが異常であると判定して(ステップS4)、異常判定処理が終了する。
取得された抵抗値が閾値以下であると判定された場合、第2目標値設定部150は、第2目標値を再設定する(ステップS5)。その後、ステップS1に戻り、電熱体10の抵抗値および電力値が取得される。
図7を参照して、異常判定装置1の目標値設定処理を説明する。ここでは、一例として、「第1目標値および第2目標値」を設定し、各目標値の設定条件が成立しているか否かが判定される回数に上限が設けられている場合について説明する。なお、以下に説明する処理は、一例として、CPUが所定のプログラムを実行することで実施される。
図7に示すように、目標値設定の開始から所定時間が経過し(ステップS11)、取得部100が電熱体10の抵抗値および電力値を取得する(ステップS12)と、第1目標値設定部140が第1目標値の設定条件が成立したか否かを判定し、第2目標値設定部150が第2目標値の設定条件が成立したか否かを判定する(ステップS13)。
第1目標値および第2目標値の設定条件が成立したと判定された場合、第1目標値設定部140が第1目標値を設定し、第2目標値設定部150が第2目標値を設定して(ステップS14)、目標値設定処理が終了する。
第1目標値および第2目標値の設定条件が不成立であると判定された場合、第1目標値設定部140および第2目標値設定部150の各々は、設定条件が不成立であると判定された回数が所定回数(例えば、5回)以上であるか否かを判定する(ステップS15)。設定条件が不成立であると判定された回数が所定回数以上であると判定された場合、第1目標値設定部140および第2目標値設定部150の各々は、第1目標値および第2目標値の設定を行わず、目標値設定処理が終了する。設定条件が不成立であると判定された回数が所定回数未満であると判定された場合、ステップS12に戻り、電熱体10の抵抗値および電力値が取得される。
異常判定装置1は、次のような効果を発揮できる。
異常判定装置1は、電熱体10の抵抗値および電力値を取得する取得部100と、取得された抵抗値に基づいてヒータが異常であるか否かの判定である異常判定を行う第1判定部110と、取得された電力値が第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かを判定する第2判定部120とを備える。第1判定部110は、第2判定部120により第1期間に亘って電力整定状態であると判定された場合に、取得された抵抗値に基づいて異常判定を行う。このような構成により、ヒータの温度情報を用いることなく、ヒータの異常をより正確に判定可能な異常判定装置1を実現できる。
異常判定装置1は、次に示す複数の構成のいずれか1つまたは複数の構成を任意に採用できる。つまり、次に示す複数の構成のいずれか1つまたは複数の構成は、前記実施形態に含まれていた場合は任意に削除でき、前記実施形態に含まれていない場合は任意に付加することができる。このような構成を採用することにより、ヒータの温度情報を用いることなく、ヒータの異常をより正確に判定可能な異常判定装置1をより確実に実現できる。
電力値には、ローパスフィルタ処理が施されている。このような構成により、電力値を整定し易くすることができる。
電力値に施されているローパスフィルタ処理が移動平均である。このような構成により、電力値を整定し易くすることができる。
第1期間が、電力値が取得される周期に電力値の移動平均回数を掛けて得られる期間である。このような構成により、ヒータが電力整定状態であるか否かをより正確に判定することができる。
異常判定装置1が、第1目標値を設定する第1目標値設定部140を備える。第1目標値設定部140は、第1目標値の設定を開始したときの電力値を仮第1目標値として設定し、第2期間内に取得された全ての電力値が仮第1目標値に対する幅内にあると判定された場合に、仮第1目標値を第1目標値として設定する。このような構成により、第1目標値をより正確に設定できる。
第1目標値設定部140は、第2期間内に取得された全ての電力値が仮第1目標値に対する幅内にないと判定された場合、最後に取得された電力値を仮第1目標値として再設定する。このような構成により、第1目標値をより正確に設定できる。
電力値には、移動平均が施され、第2期間が、電力値が取得される周期に電力値の移動平均回数を掛けて得られる期間である。このような構成により、電力値を整定し易くすることができる。
異常判定装置1が、取得された抵抗値が第2目標値に対する幅内にある抵抗整定状態であるか否かを判定する第3判定部130を備える。第1判定部110は、第2判定部120により第1期間に亘って電力整定状態であると判定され、かつ、第3判定部130により第3期間に亘って抵抗整定状態であると判定された場合に、異常判定を行う。このような構成により、ヒータが整定状態であるか否かをより正確に判定することができる。
抵抗値には、ローパスフィルタ処理が施されている。このような構成により、抵抗値を整定し易くすることができる。
抵抗値に施されているローパスフィルタ処理が移動平均である。このような構成により、抵抗値を整定し易くすることができる。
第3期間が、抵抗値が取得される周期に抵抗値の移動平均回数を掛けて得られる期間である。このような構成により、ヒータが抵抗整定状態であるか否かをより正確に判定することができる。
異常判定装置1が、第2目標値を設定する第2目標値設定部150を備える。第2目標値設定部150は、第2目標値の設定を開始したときの抵抗値を仮第2目標値として設定し、第4期間内に取得された全ての抵抗値が仮第2目標値に対する幅内にあると判定された場合に、仮第2目標値を第2目標値として設定する。このような構成により、第2目標値をより正確に設定できる。
第2目標値設定部150は、第4期間内に取得された全ての抵抗値が仮第2目標値に対する幅内にないと判定された場合、最後に取得された抵抗値を仮第2目標値として再設定する。このような構成により、第2目標値をより正確に設定できる。
第2目標値設定部150は、取得された電力値が電力整定状態であり、かつ、取得された抵抗値が抵抗整定状態である場合、取得された抵抗値の直近複数回の平均値に基づいて、第2目標値を再設定する。このような構成により、ヒータの経時的変化に応じたより正確な第2目標値を設定することができる。
抵抗値には、移動平均が施され、第4期間が、抵抗値が取得される周期に抵抗値の移動平均回数を掛けて得られる期間である。このような構成により、抵抗値を整定し易くしつつ、ヒータが抵抗整定状態であるか否かをより正確に判定することができる。
本開示の異常判定方法によれば、次のような効果を発揮できる。
異常判定方法では、ヒータの電熱体10の両端の電圧および電熱体10を流れる電流から算出された電熱体10の抵抗値および電力値が取得される。取得された電力値が第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かが判定される。第1期間に亘って電力整定状態であると判定された場合に、取得された抵抗値に基づいてヒータが異常であるか否かの判定である異常判定が行われる。このような構成により、ヒータの温度情報を用いることなく、ヒータの異常をより正確に判定することができる。
異常判定装置1は、次のように構成することもできる。
第1判定部110は、次の4つ条件が全て満たされた場合に、ヒータが整定状態であると判定し、異常判定を行うように構成してもよい。
・第1期間内に取得された全ての電力値が第1目標値に対する幅内にある(言い換えると、第1期間に亘ってヒータが電力整定状態である)。
・第3期間内に取得された全ての抵抗値が第2目標値に対する幅内にある(言い換えると、第13間に亘ってヒータが抵抗整定状態である)。
・取得された電圧値が閾値以上。
・取得された電流値が閾値以上。
例えば、ヒータが稼働していない状態で、異常判定装置1の動作指令が発行された場合、および、異常判定装置1の動作指令が発行された後にヒータが停止した場合、「取得された電圧値が閾値以上」という条件が満たされるため、異常判定が行われない。
第1判定部110は、電力整定状態ではないとの判定または抵抗整定状態ではないとの判定を取得した時点で、異常判定を中止して、再度、第2判定部120および第3判定部130による判定結果を取得するようにしてもよい。
第3判定部130は、省略することができる。この場合、第1判定部110は、第2判定部120により第1期間に亘って電力整定状態であると判定された場合に、ヒータが整定状態であると判定して、異常判定を行う。
第1目標値設定部140および第2目標値設定部150は、省略することができる。この場合、第1目標値および第2目標値は、例えば、ユーザにより予め設定される。
第1目標値設定部140は、次の4つ条件が全て満たされた場合に、仮第1目標値を第1目標値として設定するように構成してもよい。
・第2期間内に取得された全ての電力値が仮第1目標値に対する幅内にある(言い換えると、第2期間に亘ってヒータが電力整定状態である)。
・第4期間内に取得された全ての抵抗値が仮第2目標値に対する幅内にある(言い換えると、第4期間に亘ってヒータが抵抗整定状態である)。
・取得された電圧値が閾値以上。
・取得された電流値が閾値以上。
第2目標値設定部150は、次の4つ条件が全て満たされた場合に、仮第2目標値を第2目標値として設定するように構成してもよい。
・第2期間内に取得された全ての電力値が仮第1目標値に対する幅内にある。
・第4期間内に取得された全ての抵抗値が仮第2目標値に対する幅内にある。
・取得された電圧値が閾値以上。
・取得された電流値が閾値以上。
例えば、ヒータが稼働していない状態で、異常判定装置1の動作指令が発行された場合、および、異常判定装置1の動作指令が発行された後にヒータが停止した場合、「取得された電圧値が閾値以上」という条件によって、各目標値の設定が中止される。なお、オーバシュートなどで電圧が一時的に低くなることが起こり得るため、取得された電圧値が閾値を下回った場合であっても、各目標値の設定は直ちに中止されず、所定回数連続して4つの条件が全て満たされない場合を除いて、続けて行われる。
第1目標値設定部140は、仮第1目標値に対する幅内にないと最初に判定されたときの電力値(例えば、図4にP30で示す。)を仮第1目標値として再設定するように構成してもよい。
第2目標値設定部150は、仮第2目標値に対する幅内にないと最初に判定されたときの抵抗値(例えば、図5にR30で示す。)を仮第2目標値として再設定するように構成してもよい。
第1期間、第2期間、第3期間および第4期間は、相互に同じ長さの期間であってもよいし、相互に異なる長さの期間であってもよい。第1期間、第2期間、第3期間および第4期間のいずれか2つまたは3つが、相互に同じ長さの期間であってもよい。
第1期間および第2期間は、前記電力値が取得される周期に前記電力値の移動平均回数を掛けて得られる期間に限らず、ユーザにより設定された任意の長さの期間であってもよい。同様に、第3期間および第4期間は、前記抵抗値が取得される周期に前記抵抗値の移動平均回数を掛けて得られる期間に限らず、ユーザにより設定された任意の長さの期間であってもよい。
取得部100で取得される電力値および抵抗値は、ローパスフィルタ処理が施されていなくてもよいし、移動平均以外のローパスフィルタ処理が施されていてもよい。
第1判定部110および第2判定部120を相互に異なるサーバー等の機器に配置した異常判定システムとして構成してもよい。異常判定システムは、例えば、第1判定部110が配置されている第1機器と、第2判定部120が配置されている第2機器とを備える。第1機器および第2機器の各々に取得部100が設けられ、第1機器および第2機器が有線または無線で通信接続されている。第1機器の取得部は、第2判定部120の判定結果を取得する。このように構成することで、様々な実施態様に対応しつつ、ヒータの温度情報を用いることなく、ヒータの異常をより正確に判定可能な異常判定システムを実現できる。
異常判定に用いられる閾値は、例えば、ヒータの目標温度に応じて設定することができる。第1判定部110は、ヒータの温度が目標温度に制御される場合に、異常判定を行うことができる整定状態(つまり、整定条件が成立したと判定された状態)で取得される電力値に基づいて、閾値を設定する。このような構成により、ヒータの異常をより正確に判定できる。
閾値は、例えば、最初に取得される整定状態の抵抗値に係数(例えば、1.1)を乗じて算出される。「最初に取得される整定状態の抵抗値」は、例えば、製造後一度も使用されていない新品のヒータが電力整定状態でありかつ抵抗整定状態である場合に取得される電熱体10の抵抗値である。係数は、例えば、ヒータの種類または使用条件に応じて設定される。
設定された閾値は、例えば、ヒータの目標温度に関連付けられた状態で、記憶部3に記憶される。図8に示すように、相互に異なる複数の目標温度の各々に対して1つ設定された閾値を予め設定し、記憶部3に記憶しておいてもよい。図8に示す閾値設定方法は、例えば、CPUが所定のプログラムを実行することで実施される。
図8に示すように、閾値設定方法が開始されると、取得部100がヒータの目標温度Nを取得する(ステップS21)。ヒータの目標温度Nが取得されると、異常判定装置1は、電力整定状態で取得された抵抗値および電力値に基づいて、目標温度Nの整定条件を設定する(ステップS22)。異常判定装置1では、第1目標値設定部140が、電力整定状態であると判定される目標温度Nの整定条件として第1目標値を設定し、第2目標値設定部150が、抵抗整定状態であると判定される目標温度Nの整定条件として第2目標値を設定する。設定された目標温度Nの整定条件は、記憶部3に記憶される(ステップS23)。
目標温度Nの整定条件が記憶されると、第1判定部110は、N=NMAXであるか否かを判定する(ステップS24)。N=NMAXであると判定されると、第1判定部110は、目標温度Nの整定条件に基づいて、目標温度Nに対応する閾値を設定して(ステップS25)、閾値設定処理が終了する。設定された目標温度Nに対応する閾値は、記憶部3に記憶される。N=NMAXであると判定されなかった場合、第1判定部110は、N=N+1とし(ステップS26)、ステップS21に戻り、取得部100がヒータの目標温度N+1を取得する。目標温度Nと目標温度N+1とは、相互に異なる温度であり、例えば、目標温度N+1の方が目標温度Nよりも高い。
図9~図11に、目標温度Nを順に高めていった場合における目標温度、第1目標値および第2目標値の一例を示す。ここでは、NMAX=5とし、末尾の数字が目標温度と同じ第1目標値および第2目標値が、目標温度の整定条件を構成する。例えば、目標温度1の整定条件は、第1目標値1および第2目標値2により構成される。
ヒータに設定されている目標温度に対応する閾値が記憶部3に記憶されていない場合、記憶部3に記憶されている複数の閾値から、記憶部3に記憶されていない閾値を算出する。例えば、ヒータの目標温度が、図9に示す目標温度Nであったとする。目標温度Nは、目標温度2および3の間の値であり、目標温度Nに対応する閾値は記憶部3に記憶されていない。この場合、第1判定部110は、図12に示すように、記憶部3に記憶されている目標温度1~5に対応する複数の閾値から、記憶部3に記憶されていない目標温度Nに対応する閾値を算出する。例えば、目標温度N0が目標温度2および3の間の中央の値であった場合、目標温度2に対応する閾値2と目標温度3に対する閾値3の平均値を閾値Nとして算出する。このような構成により、記憶部3の記憶容量を削減しつつ、ヒータの異常をより正確に判定できる。
異常判定装置1は、CPU2に限らず、MPU、GPU、DSP、FPGA、ASIC等のプロセッサを有していてもよい。記憶部3は、例えば、内部記録媒体または外部記録媒体で構成できる。内部記録媒体は、不揮発メモリ等を含む。外部記録媒体は、ハードディスク(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、光ディスク装置等を含む。
以上、図面を参照して本開示における種々の実施形態を詳細に説明したが、最後に、本開示の種々の態様について説明する。なお、以下の説明では、一例として、参照符号も添えて記載する。
本開示の第1態様の異常判定装置1は、
ヒータの電熱体10の両端の電圧および前記電熱体10を流れる電流から算出された前記電熱体10の抵抗値および電力値を取得する取得部100と、
取得された前記抵抗値に基づいて前記ヒータが異常であるか否かの判定である異常判定を行う第1判定部110と、
取得された前記電力値が第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かを判定する第2判定部120と
を備え、
前記第1判定部110は、前記第2判定部120により第1期間に亘って前記電力整定状態であると判定された場合に、取得された前記抵抗値に基づいて前記異常判定を行う。
本開示の第2態様の異常判定装置1は、
前記電力値には、ローパスフィルタ処理が施されている。
本開示の第3態様の異常判定装置1は、
前記電力値に施されているローパスフィルタ処理が移動平均である。
本開示の第4態様の異常判定装置1は、
前記第1期間が、前記電力値が取得される周期に前記電力値の移動平均回数を掛けて得られる期間である。
本開示の第5態様の異常判定装置1は、
前記第1目標値を設定する第1目標値設定部140を備え、
前記第1目標値設定部140は、
前記第1目標値の設定を開始したときの前記電力値を仮第1目標値として設定し、第2期間内に取得された全ての前記電力値が前記仮第1目標値に対する幅内にあると判定された場合に、前記仮第1目標値を前記第1目標値として設定する。
本開示の第6態様の異常判定装置1は、
前記第1目標値設定部140は、
前記第2期間内に取得された全ての前記電力値が前記仮第1目標値に対する幅内にないと判定された場合、最後に取得された前記電力値を前記仮第1目標値として再設定する幅内にあるか否かを判定する。
本開示の第7態様の異常判定装置1は、
前記電力値には、移動平均が施され、
前記第2期間が、前記電力値が取得される周期に前記電力値の移動平均回数を掛けて得られる期間である。
本開示の第8態様の異常判定装置1は、
取得された前記抵抗値が第2目標値に対する幅内にある抵抗整定状態であるか否かを判定する第3判定部130を備え、
前記第1判定部110は、前記第2判定部120により前記第1期間に亘って前記電力整定状態であると判定され、かつ、前記第3判定部130により第3期間に亘って前記抵抗整定状態であると判定された場合に、前記異常判定を行う。
本開示の第9態様の異常判定装置1は、
前記抵抗値には、ローパスフィルタ処理が施されている。
本開示の第10態様の異常判定装置1は、
前記抵抗値に施されているローパスフィルタ処理が移動平均である。
本開示の第11態様の異常判定装置1は、
前記第3期間が、前記抵抗値が取得される周期に前記抵抗値の移動平均回数を掛けて得られる期間である。
本開示の第12態様の異常判定装置1は、
前記第2目標値を設定する第2目標値設定部150を備え、
前記第2目標値設定部150は、
前記第2目標値の設定を開始したときの前記抵抗値を仮第2目標値として設定し、第4期間内に取得された全ての前記抵抗値が前記仮第2目標値に対する幅内にあると判定された場合に、前記仮第2目標値を前記第2目標値として設定する。
本開示の第13態様の異常判定装置1は、
前記第2目標値設定部150は、
前記第4期間内に取得された前記抵抗値が前記仮第2目標値に対する幅内にないと判定された場合、最後に取得された前記抵抗値を前記仮第2目標値として再設定する。
本開示の第14態様の異常判定装置1は、
前記第2目標値設定部150は、
取得された前記電力値が前記電力整定状態であり、かつ、取得された前記抵抗値が前記抵抗整定状態である場合、取得された前記抵抗値の直近複数回の平均値に基づいて、前記第2目標値を再設定する。
本開示の第15態様の異常判定装置1は、
前記抵抗値には、移動平均が施され、
前記第4期間が、前記抵抗値が取得される周期に前記抵抗値の移動平均回数を掛けて得られる期間である。
本開示の第16態様の異常判定装置1は、
前記第1判定部110は、
取得された前記抵抗値が、前記ヒータの目標温度に応じて設定された閾値よりも大きい場合に、前記ヒータが異常であると判定する。
本開示の第17態様の異常判定装置1は、
前記第1判定部110は、
前記ヒータの温度が前記目標温度に制御される場合に、前記電力整定状態であると判定される整定条件および前記抵抗整定状態であると判定される整定条件に基づいて、前記閾値を設定する。
本開示の第18態様の異常判定装置1は、
相互に異なる複数の前記目標温度の各々に対して1つ設定された前記閾値を記憶する記憶部3を備え、
前記第1判定部110は、
前記ヒータに設定されている前記目標温度に対応する前記閾値が前記記憶部3に記憶されていない場合、前記記憶部3に記憶されている複数の前記閾値から、前記記憶部3に記憶されていない前記閾値を算出する。
本開示の第19態様の異常判定方法は、
ヒータの電熱体10の両端の電圧および前記電熱体10を流れる電流から算出された前記電熱体10の抵抗値および電力値を取得し、
取得された前記電力値が第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かを判定し、
第1期間に亘って前記電力整定状態であると判定された場合に、取得された前記抵抗値に基づいて前記ヒータが異常であるか否かの判定である異常判定を行う。
本開示の第20態様の異常判定システムは、
ヒータの電熱体10の両端の電圧および前記電熱体を流れる電流から算出された前記電熱体10の抵抗値および電力値を取得する第1取得部と、
取得された前記抵抗値に基づいて前記ヒータが異常であるか否かの判定である異常判定を行う第1判定部110と
を有する第1機器と、
前記電熱体10の前記抵抗値および前記電力値を取得する第2取得部と、
取得された前記電力値が第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かを判定する第2判定部120と
を有し、前記第1機器と通信接続されている第2機器と
を備え、
前記第1取得部は、前記第2判定部120の判定結果を取得し、
前記第1判定部110は、前記第2判定部120により第1期間に亘って前記電力整定状態であると判定された場合に、取得された前記抵抗値に基づいて前記異常判定を行う。
前記様々な実施形態または変形例のうちの任意の実施形態または変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせまたは実施例同士の組み合わせまたは実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態または実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本開示の異常判定装置は、電気ヒータに限らず、ヒューズ、導線、送電線などの抵抗加熱により発熱する電熱体を備えるヒータに適用できる。
本開示の異常判定方法は、電気ヒータに限らず、ヒューズ、導線、送電線などの抵抗加熱により発熱する電熱体を備えるヒータに適用できる。
本開示の異常判定システムは、電気ヒータに限らず、ヒューズ、導線、送電線などの抵抗加熱により発熱する電熱体を備えるヒータに適用できる。
1 異常判定装置
2 CPU
3 記憶部
4 通信部
10 電熱体
11 温調器
12 SSR
13 電源
20 電流センサ
30 電圧センサ
100 取得部
110 第1判定部
120 第2判定部
130 第3判定部
140 第1目標値設定部
150 第2目標値設定部

Claims (20)

  1. ヒータの電熱体の両端の電圧および前記電熱体を流れる電流から算出された前記電熱体の抵抗値および電力値を取得する取得部と、
    取得された前記抵抗値に基づいて前記ヒータが異常であるか否かの判定である異常判定を行う第1判定部と、
    取得された前記電力値が第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かを判定する第2判定部と
    を備え、
    前記第1判定部は、前記第2判定部により第1期間に亘って前記電力整定状態であると判定された場合に、取得された前記抵抗値に基づいて前記異常判定を行う、異常判定装置。
  2. 前記電力値には、ローパスフィルタ処理が施されている、請求項1の異常判定装置。
  3. 前記電力値に施されているローパスフィルタ処理が移動平均である、請求項2の異常判定装置。
  4. 前記第1期間が、前記電力値が取得される周期に前記電力値の移動平均回数を掛けて得られる期間である、請求項3の異常判定装置。
  5. 前記第1目標値を設定する第1目標値設定部を備え、
    前記第1目標値設定部は、
    前記第1目標値の設定を開始したときの前記電力値を仮第1目標値として設定し、第2期間内に取得された全ての前記電力値が前記仮第1目標値に対する幅内にあると判定された場合に、前記仮第1目標値を前記第1目標値として設定する、請求項1から4のいずれか1つの異常判定装置。
  6. 前記第1目標値設定部は、
    前記第2期間内に取得された全ての前記電力値が前記仮第1目標値に対する幅内にないと判定された場合、最後に取得された前記電力値を前記仮第1目標値として再設定する、請求項5の異常判定装置。
  7. 前記電力値には、移動平均が施され、
    前記第2期間が、前記電力値が取得される周期に前記電力値の移動平均回数を掛けて得られる期間である、請求項5または6の異常判定装置。
  8. 取得された前記抵抗値が第2目標値に対する幅内にある抵抗整定状態であるか否かを判定する第3判定部を備え、
    前記第1判定部は、前記第2判定部により前記第1期間に亘って前記電力整定状態であると判定され、かつ、前記第3判定部により第3期間に亘って前記抵抗整定状態であると判定された場合に、前記異常判定を行う、請求項1から7のいずれか1つの異常判定装置。
  9. 前記抵抗値には、ローパスフィルタ処理が施されている、請求項8の異常判定装置。
  10. 前記抵抗値に施されているローパスフィルタ処理が移動平均である、請求項9の異常判定装置。
  11. 前記第3期間が、前記抵抗値が取得される周期に前記抵抗値の移動平均回数を掛けて得られる期間である、請求項10の異常判定装置。
  12. 前記第2目標値を設定する第2目標値設定部を備え、
    前記第2目標値設定部は、
    前記第2目標値の設定を開始したときの前記抵抗値を仮第2目標値として設定し、第4期間内に取得された全ての前記抵抗値が前記仮第2目標値に対する幅内にあると判定された場合に、前記仮第2目標値を前記第2目標値として設定する、請求項8から11のいずれか1つの異常判定装置。
  13. 前記第2目標値設定部は、
    前記第4期間内に取得された全ての前記抵抗値が前記仮第2目標値に対する幅内にないと判定された場合、最後に取得された前記抵抗値を前記仮第2目標値として再設定する幅内にあるか否かを判定する、請求項12の異常判定装置。
  14. 前記第2目標値設定部は、
    取得された前記電力値が前記電力整定状態であり、かつ、取得された前記抵抗値が前記抵抗整定状態である場合、取得された前記抵抗値の直近複数回の平均値に基づいて、前記第2目標値を再設定する、請求項12または13の異常判定装置。
  15. 前記抵抗値には、移動平均が施され、
    前記第4期間が、前記抵抗値が取得される周期に前記抵抗値の移動平均回数を掛けて得られる期間である、請求項12から14のいずれか1つの異常判定装置。
  16. 前記第1判定部は、
    取得された前記抵抗値が、前記ヒータの目標温度に応じて設定された閾値よりも大きい場合に、前記ヒータが異常であると判定する、請求項8から15のいずれか1つの異常判定装置。
  17. 前記第1判定部は、
    前記ヒータの温度が前記目標温度に制御される場合に、前記電力整定状態であると判定される整定条件および前記抵抗整定状態であると判定される整定条件に基づいて、前記閾値を設定する、請求項16の異常判定装置。
  18. 相互に異なる複数の前記目標温度の各々に対して1つ設定された前記閾値を記憶する記憶部を備え、
    前記第1判定部は、
    前記ヒータに設定されている前記目標温度に対応する前記閾値が前記記憶部に記憶されていない場合、前記記憶部に記憶されている複数の前記閾値から、前記記憶部に記憶されていない前記閾値を算出する、請求項16または17の異常判定装置。
  19. ヒータの電熱体の両端の電圧および前記電熱体を流れる電流から算出された前記電熱体の抵抗値および電力値を取得し、
    取得された前記電力値が第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かを判定し、
    第1期間に亘って前記電力整定状態であると判定された場合に、取得された前記抵抗値に基づいて前記ヒータが異常であるか否かの判定である異常判定を行う、異常判定方法。
  20. ヒータの電熱体の両端の電圧および前記電熱体を流れる電流から算出された前記電熱体の抵抗値および電力値を取得する第1取得部と、
    取得された前記抵抗値に基づいて前記ヒータが異常であるか否かの判定である異常判定を行う第1判定部と
    を有する第1機器と、
    前記電熱体の前記抵抗値および前記電力値を取得する第2取得部と、
    取得された前記電力値が第1目標値に対する幅内にある電力整定状態であるか否かを判定する第2判定部と
    を有し、前記第1機器と通信接続されている第2機器と
    を備え、
    前記第1取得部は、前記第2判定部の判定結果を取得し、
    前記第1判定部は、前記第2判定部により第1期間に亘って前記電力整定状態であると判定された場合に、取得された前記抵抗値に基づいて前記異常判定を行う、異常判定システム。
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