JP2023010284A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、食器洗浄機に関し、特に蒸し調理機能を有する食器洗浄機に関する。
従来、蒸し調理を行う場合、蒸気調理機が使用される。蒸気調理機は、貯水タンクに貯留される水を加熱し蒸発させて調理ケース内に噴出させることで、調理室内で蒸し調理を行う。例えば特許文献1に示すような業務用の蒸気調理機では、水道等の水源に連なる給水パイプから貯水タンクに水が供給されるため、十分な水量を利用して本格的な蒸し調理が行える。
しかしながら、家庭用の蒸気調理機は、容量が決まった貯水タンクに予め貯留されている水を利用して蒸し調理を行うものが一般的である。そのため、家庭用の蒸気調理機では、使用できる水量が限定されるため、長時間の蒸し調理には限界があるという問題が生じていた。この問題を解消するために蒸気調理機を設置する際に水道等の水源に直結させる工事を行うことも考えられるが、この場合、工事費用がかさんだり、設置場所が制限されたりして、蒸気調理機の購入障壁が高くなるという問題が生じていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、はじめから水道等の水源に直結させて設置される食器洗浄機に着目し、購入障壁を低くでき、且つ、十分な水量が利用できて長時間の蒸し調理が行える蒸し調理機能を有する食器洗浄機を提供することを目的とする。
本発明の食器洗浄機は、開口を有する洗浄兼調理室と、洗浄兼調理室に洗浄水を噴出する洗浄ノズルと、洗浄兼調理室に蒸気を噴出する蒸気噴出部と、水を加熱して蒸気を発生させる蒸気発生部とを備える。食器洗浄機は、洗浄ノズルから洗浄水を噴出して、洗浄兼調理室に収容される被洗浄物を洗浄する洗浄モード、及び、蒸気噴出部から蒸気を噴出して、洗浄兼調理室に収容される被調理物を蒸し調理する蒸し調理モードを実行可能である。
本発明によれば、購入障壁を低くでき、且つ、十分な水量が利用できて長時間の蒸し調理を行うことができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。以下では、据え置き型の食器洗浄機を例に挙げて説明する。本明細書では、食器洗浄機は、食器を自動で洗浄する食器洗い機、及び、食器を洗浄した後で乾燥する食器洗い乾燥機の両方を含む。
[実施形態1]
まず、図1から図3を参照して、本発明の実施形態1に係る食器洗浄機1について説明する。図1は、本実施形態に係る食器洗浄機1の外観を示す斜視図である。図2及び図3は、本実施形態に係る食器洗浄機1の概略図である。図2は、洗浄モードが実行されている状態を示し、図3は、蒸し調理モードが実行されている状態を示す。図2及び図3では、食器洗浄機1の構造を分かりやすくするため、被洗浄物受具33及び被調理物受具34aを支持する第1支持レール35及び第2支持レール36、並びに、洗浄兼調理室11の左側面111の蒸気噴出部43を省略して示す。
まず、図1から図3を参照して、本発明の実施形態1に係る食器洗浄機1について説明する。図1は、本実施形態に係る食器洗浄機1の外観を示す斜視図である。図2及び図3は、本実施形態に係る食器洗浄機1の概略図である。図2は、洗浄モードが実行されている状態を示し、図3は、蒸し調理モードが実行されている状態を示す。図2及び図3では、食器洗浄機1の構造を分かりやすくするため、被洗浄物受具33及び被調理物受具34aを支持する第1支持レール35及び第2支持レール36、並びに、洗浄兼調理室11の左側面111の蒸気噴出部43を省略して示す。
以下の説明では、食器洗浄機1を一般に使用する状態で置いた場合の鉛直方向を上下方向と定義する。また、食器洗浄機1の開口12が設けられる側を前側として前後方向を定義する。また、上下方向及び前後方向に直交する方向を左右方向と定義する。
図1に示すように、食器洗浄機1は、略直方体状の筐体10と、略板状の扉体20とを備える。筐体10は、内部に略直方体状の洗浄兼調理室11を備える。筐体10及び洗浄兼調理室11は、前面に開口12を有する。筐体10は、前面の下部に、食器洗浄機1を動作させるための操作パネル13を備える。なお、操作パネル13は、食器洗浄機1の表面に設けられていればよく、取付位置は特に限定されない。
扉体20は、開口12を開閉可能に覆う。筐体10と扉体20との間には、洗浄兼調理室11と扉体20との隙間を密閉するシール部材14が設けられる。シール部材14は、後述する蒸し調理モードが実行されたときに噴出される蒸気が洗浄兼調理室11から漏れることを抑制する。
洗浄兼調理室11は、食品汚れ等が付着した食器等の被洗浄物31(図2参照)、及び、蒸し調理する食材、食品等の被調理物32(図3参照)を収容する。洗浄兼調理室11は、耐熱樹脂等の耐熱性を有する素材で形成される。
図1から図3に示すように、食器洗浄機1は、被洗浄物31を載置する被洗浄物受具33、及び、被調理物32を載置する被調理物受具34aを備える。被洗浄物受具33、及び、被調理物受具34aは、洗浄兼調理室11の内部に配置される。また、食器洗浄機1は、洗浄ノズル41、洗浄ポンプ42、蒸気噴出部43、蒸気発生部44、給水切替弁45、給水口46、洗浄用ヒーター47及び温度検知装置48をさらに備える。洗浄ノズル41、洗浄ポンプ42、蒸気噴出部43、蒸気発生部44、給水切替弁45、給水口46、洗浄用ヒーター47及び温度検知装置48は、筐体10の内部に配置される。
被洗浄物受具33は、網籠形状を有する。被洗浄物受具33は、水平状態で、開口12から洗浄兼調理室11内に差し込める大きさである。被洗浄物受具33の左右方向の長さは、洗浄兼調理室11の左右方向の長さと略同等である。被洗浄物受具33の底面の網目の間隔は、被洗浄物31を載せることができ、且つ、被洗浄物31に洗浄ノズル41から洗浄水を吹き付けることができる長さを有する。
被調理物受具34aは、網籠形状を有する。被調理物受具34aは、水平状態で開口12から洗浄兼調理室11内に差し込める大きさである。被調理物受具34aの左右方向の長さは、洗浄兼調理室11の左右方向の長さと略同等である。被調理物受具34aの底面の網目の間隔は、被調理物32を載せることができる長さを有する。なお、被調理物受具34aの底面の網目の間隔は、蒸気噴出部43から噴出された蒸気が通過可能な長さを有していてもよい。
洗浄兼調理室11の左右の両側面111の下部には、被洗浄物受具33を下側から支持する一対の第1支持レール35が前後方向に延びて設けられる。また、洗浄兼調理室11の左右の両側面111の上部には、被調理物受具34aを下側から支持する一対の第2支持レール36が前後方向に延びて設けられる。すなわち、第2支持レール36は、第1支持レール35よりも上方に設けられる。このとき、第2支持レール36は、第1支持レール35に被洗浄物受具33が取り付けられるのに十分な間隔をあけて設けられる。すなわち、第1支持レール35と第2支持レール36との間に、被洗浄物受具33が差し込めるようになっている。
被洗浄物受具33は、底面が第1支持レール35に支持されて、洗浄兼調理室11の内部に配置される。また、被調理物受具34aは、底面が第2支持レール36に支持されて、洗浄兼調理室11の内部に配置される。すなわち、被調理物受具34aは、被洗浄物受具33よりも上方に配置される。
洗浄ノズル41は、洗浄兼調理室11に洗浄水を噴出するものである。洗浄ノズル41は、水平方向に延び、長手方向に所定間隔をあけて複数のノズル孔411を有する。洗浄ノズル41は、長手方向中央部で鉛直軸を中心に回転可能に洗浄兼調理室11の底面112に設けられる。洗浄ノズル41は、筐体10の内部の洗浄兼調理室11の下側に配置される洗浄ポンプ42に接続される。洗浄ノズル41は、洗浄ポンプ42から洗浄水の供給を受けて、上方へ洗浄水を噴出する。
蒸気噴出部43は、洗浄兼調理室11に蒸気を噴出するものである。蒸気噴出部43は、洗浄兼調理室11の左右の両側面111に前後方向に所定間隔をあけて設けられる複数の孔である。蒸気噴出部43は、洗浄兼調理室11の上部、具体的には、被調理物受具34aの上方に設けられる。
食器洗浄機1は、洗浄ノズル41から噴出される洗浄水が蒸気噴出部43にかかるのを抑制する洗浄水除け49を備える。洗浄水除け49は、蒸気噴出部43の複数の孔を覆える大きさの板状を有する。洗浄水除け49は、洗浄兼調理室11の両側面111のそれぞれに、蒸気噴出部43を開閉可能に取り付けられる。
蒸気噴出部43は、筐体10の内部の洗浄兼調理室11の下側に配置される蒸気発生部44に接続される。蒸気発生部44は、ヒーターを備え、水を加熱して蒸気を発生させる。蒸気発生部44は、既知の蒸気調理機に適用されている蒸気発生部と同じものである。蒸気噴出部43は、蒸気発生部44から蒸気の供給を受けて、洗浄兼調理室11の内部へ蒸気を噴出する。
洗浄ポンプ42及び蒸気発生部44は、給水切替弁45を介して給水口46に接続される。給水切替弁45は、筐体10の内部の洗浄兼調理室11の下側において、洗浄ポンプ42及び蒸気発生部44と給水口46との間に配置される。給水切替弁45は、給水口46から供給された水を、洗浄ポンプ42に供給するか、蒸気発生部44に供給するかを切り替える。
給水口46は、筐体10の側面101の下部に設けられる。給水口46は、水道等の水源に接続される。水道等の水源から供給された水は、給水口46を介して食器洗浄機1の内部へ入り、給水切替弁45によって、洗浄ポンプ42又は蒸気発生部44へと供給される。なお、給水口46は、筐体10の表面に設けられていればよく、取付位置は特に限定されない。
洗浄用ヒーター47は、洗浄水を加熱するものである。また、温度検知装置48は、洗浄水の温度を検知するものである。洗浄用ヒーター47及び温度検知装置48は、洗浄中に洗浄水が貯留する洗浄兼調理室11の底面112に設けられる。
次に、食器洗浄機1の使用方法について説明する。
ユーザは、操作パネル13を操作して、食器洗浄機1を操作する。操作パネル13では、被洗浄物31を洗浄する洗浄モードと、被調理物32を蒸し調理する蒸し調理モードとを選択できる。
被洗浄物31を洗浄する場合、ユーザは、被洗浄物受具33に被洗浄物31を載置し、洗浄兼調理室11内に被洗浄物受具33を差し込む。このとき、洗浄水除け49は、蒸気噴出部43を覆う状態とする。そして、操作パネル13で洗浄モードを選択し、食器洗浄機1を動作させる。
洗浄モードが選択されると、給水切替弁45によって洗浄ポンプ42への供給路が開かれ、給水口46から供給された水が洗浄ポンプ42へ供給される。洗浄ポンプ42から洗浄ノズル41に洗浄水が供給され、洗浄ノズル41から洗浄水を噴出して、洗浄兼調理室11に収容される被洗浄物31を洗浄する。
被調理物32を蒸し調理する場合、ユーザは、被調理物受具34aに被調理物32を載置し、洗浄兼調理室11内に被調理物受具34aを差し込む。洗浄水除け49は、蒸気噴出部43を開口する状態とする。また、蒸し調理する際、洗浄兼調理室11内に100℃以上の蒸気が噴出される。そのため、洗浄ノズル41に耐熱性がない場合は、予め洗浄ノズル41を取り外す。そして、操作パネル13で蒸し調理モードを選択し、食器洗浄機1を動作させる。
蒸し調理モードが選択されると、給水切替弁45によって蒸気発生部44への供給路が開かれ、給水口46から供給された水が蒸気発生部44へ供給される。蒸気発生部44で水が加熱されて蒸気が生成され、蒸気噴出部43に蒸気が供給される。そして、蒸気噴出部43から蒸気を噴出して、洗浄兼調理室11に収容される被調理物32を蒸し調理する。
洗浄モードで使用された洗浄水、及び、蒸し調理モードで使用された蒸気が凝縮した水は、洗浄兼調理室11に設けられた排水口から排出される。
蒸し調理を行い洗浄兼調理室11の内部が汚れ、洗浄兼調理室11の内部を洗浄したい場合、ユーザは、操作パネル13で洗浄モードを選択し、食器洗浄機1を洗浄モードで動作させる。このとき、被洗浄物31を洗浄兼調理室11に収容しない。食器洗浄機1を洗浄モードで動作させることで、洗浄兼調理室11内の汚れが自動で洗浄される。
上記では、洗浄水除け49を手動で開閉する構成を示したが、本発明はこれに限定されない。洗浄水除け49は、洗浄モードが選択された際は自動で蒸気噴出部43を覆い、蒸し調理モードが選択された際は自動で蒸気噴出部43を開放する構成としてもよい。
また、被調理物受具34aを支持する第2支持レール36、又は、第2支持レール36付近の洗浄兼調理室11の側面111若しくは背面に、被調理物受具34aが洗浄兼調理室11内に差し込まれていることを検知するセンサを設けてもよい。センサは、物体を検知できるものであればよく、例えば、接触センサ、近接センサ、光電センサ、超音波センサ等である。この場合、センサが被調理物受具34aを検知すると、ユーザが洗浄モードを選択しても、食器洗浄機1は洗浄を行わない。これにより、ユーザが、蒸し調理モードを実行する際に誤って洗浄モードを選択したとしても、洗浄ノズル41から洗浄水が噴出されることはなく、被調理物32を廃棄しなくてよい。
また、上記では、被調理物受具34aは、網籠形状を有しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、被調理物受具34aは、トレイ状としてもよい。つまり、被調理物受具34aは、蒸気が通過しないように形成されてもよい。被調理物受具34aがトレイ状であることで、蒸し調理の際に被調理物32から流れ落ちる水を洗浄兼調理室11の内部に落とさないようにできる。これにより、洗浄兼調理室11が汚れることを抑制できる。
[実施形態2]
次に、図4を参照して、実施形態2に係る食器洗浄機1について説明する。図4は、本実施形態に係る食器洗浄機1の概略図で、蒸し調理モードが実行されている状態を示す図である。図4では、食器洗浄機1の構造を分かりやすくするため、被洗浄物受具33及び被調理物受具34aを支持する第1支持レール35及び第2支持レール36、並びに、洗浄兼調理室11の左側面111の蒸気噴出部43を省略して示す。以下、実施形態2について、実施形態1と異なる事項について説明する。
次に、図4を参照して、実施形態2に係る食器洗浄機1について説明する。図4は、本実施形態に係る食器洗浄機1の概略図で、蒸し調理モードが実行されている状態を示す図である。図4では、食器洗浄機1の構造を分かりやすくするため、被洗浄物受具33及び被調理物受具34aを支持する第1支持レール35及び第2支持レール36、並びに、洗浄兼調理室11の左側面111の蒸気噴出部43を省略して示す。以下、実施形態2について、実施形態1と異なる事項について説明する。
図4に示すように、実施形態2では、蒸気噴出部43は、洗浄兼調理室11の左右の両側面111に前後方向に所定間隔をあけて設けられる複数の孔である。蒸気噴出部43は、洗浄兼調理室11の上下方向の中央部に設けられる。具体的には、蒸気噴出部43は、被調理物受具34aの下方で、且つ、被洗浄物受具33の上方に設けられる。被調理物受具34aは、網籠形状を有する。
実施形態2の食器洗浄機1の使用方法は、基本的に実施形態1の食器洗浄機1の使用方法と同じである。実施形態2では、蒸し調理する蒸し調理モードでの蒸気の流れが異なる。
蒸し調理モードが選択されると、給水切替弁45によって蒸気発生部44への供給路が開かれ、給水口46から供給された水が蒸気発生部44へ供給される。蒸気発生部44で水が加熱されて蒸気が生成され、蒸気噴出部43に蒸気が供給される。蒸気は、蒸気噴出部43によって被調理物受具34aの下側に噴出され、被調理物受具34aの網目を通過して被調理物32にあたり、洗浄兼調理室11に収容される被調理物32を蒸し調理する。
[実施形態3]
次に、図5を参照して、実施形態3に係る食器洗浄機1について説明する。図5は、本実施形態に係る食器洗浄機1の概略図で、蒸し調理モードが実行されている状態を示す図である。図5では、食器洗浄機1の構造を分かりやすくするため、被洗浄物受具33及び被調理物受具34bを支持する第1支持レール35及び第2支持レール36、並びに、洗浄兼調理室11の左側面111の蒸気噴出部43を省略して示す。以下、実施形態3について、実施形態1と異なる事項について説明する。
次に、図5を参照して、実施形態3に係る食器洗浄機1について説明する。図5は、本実施形態に係る食器洗浄機1の概略図で、蒸し調理モードが実行されている状態を示す図である。図5では、食器洗浄機1の構造を分かりやすくするため、被洗浄物受具33及び被調理物受具34bを支持する第1支持レール35及び第2支持レール36、並びに、洗浄兼調理室11の左側面111の蒸気噴出部43を省略して示す。以下、実施形態3について、実施形態1と異なる事項について説明する。
図5に示すように、実施形態3では、食器洗浄機1は、洗浄兼調理室11の内部に、被洗浄物31を載置する被洗浄物受具33、及び、被調理物32を載置する被調理物受具34bを備える。
被調理物受具34bは、洗浄兼調理室11の水平断面と略同等の外形のトレイ状である。具体的には、被調理物受具34bの左右方向及び前後方向の長さは、洗浄兼調理室11の左右方向及び前後方向の長さと略同等である。被調理物受具34bが洗浄兼調理室11に差し込まれると、洗浄兼調理室11は上下に分断される。
蒸気噴出部43は、洗浄兼調理室11の左右の両側面111に前後方向に所定間隔をあけて設けられる複数の孔である。蒸気噴出部43は、洗浄兼調理室11の上部、具体的には、被調理物受具34bの上方に設けられる。本実施形態では、被調理物受具34bによって洗浄兼調理室11が分断されて、蒸気噴出部43には洗浄ノズル41から噴出される洗浄水がかからないため、洗浄水除け49は設けられていなくてもよい。
実施形態3の食器洗浄機1の使用方法は、基本的に実施形態1の食器洗浄機1の使用方法と同じである。実施形態3では、蒸し調理する蒸し調理モードでの蒸気の流れが異なる。
蒸し調理モードが選択されると、給水切替弁45によって蒸気発生部44への供給路が開かれ、給水口46から供給された水が蒸気発生部44へ供給される。蒸気発生部44で水が加熱されて蒸気が生成され、蒸気噴出部43に蒸気が供給される。蒸気は、蒸気噴出部43によって被調理物受具34bで分断された洗浄兼調理室11の上部空間に噴出される。噴出された蒸気は、被調理物受具34bで分断された洗浄兼調理室11の上部空間に充満し、当該上部空間に収容される被調理物32を蒸し調理する。
以上のように、本発明の食器洗浄機1では、蒸気発生部44を備えるため、蒸し調理に適当な温度の蒸気を発生させることができる。食器洗浄機1は、被洗浄物31の洗浄のために大量の水を使用することから、水道等の水源に直結される。この水道等の水源から供給される十分な水を使用して、蒸気発生部44で十分な蒸気を発生させることで、水量を限定しない長時間の蒸し調理を行うことができる。
また、食器洗浄機は、水道等の水源に接続して使用するものとして知られているため、食器洗浄機の購入を検討する際に、水道等の水源に接続する工事が必要であったとしても、購入障壁は低い。一方、蒸気調理機は、貯水タンクを備え、水道等の水源に接続する工事が不要のものもあることから、水道等の水源に接続する工事が必要なものは購入しづらくなる。本発明の食器洗浄機1では、食器洗浄機1として使用できるものに、蒸し調理機能を備えるため、水道等の水源に接続する工事が伴っても、食器洗浄機がそのようなものであることから、購入障壁が低くなる。
また、蒸し調理後、被調理物32にあたって洗浄兼調理室11内に落ちた水滴によって洗浄兼調理室11が汚れたとしても、もともと備わっている被洗浄物31を洗浄する機能を使用して、洗浄兼調理室11内を洗浄して清潔に保つことができる。
また、本発明の食器洗浄機1は、食器洗浄機能と蒸し調理機能が一体となっている。これにより、食器洗浄機と蒸気調理機を個別に設置する必要がなくなり、キッチン空間を有効に使用することができる。
また、被調理物受具34aが網籠形状である場合には、洗浄兼調理室11内に充満される蒸気が、網目を通過して下側から被調理物32にあたることができる。これにより、被調理物32は、上側からも下側からも均一に蒸気があたり、均一に被調理物32を蒸し調理することができる。
一方、被調理物受具34bがトレイ状である場合には、蒸し調理の際に被調理物32にあたって落ちた水を洗浄兼調理室11の内部に落とさないようにすることができる。これにより、洗浄兼調理室11を汚さずに食器洗浄機1を使用することができる。
また、実施形態3のように、被調理物受具34bで洗浄兼調理室11の空間を仕切る構成では、被調理物受具34bで仕切られた狭い空間に蒸気を噴出させて効率よく蒸し調理ができる。
以上、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、大きさ、個数等は、適宜変更されてもよい。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
上記の実施形態では、蒸気噴出部43は、洗浄兼調理室11の両側面111に設けられるが、本発明はこれに限定されない。例えば、蒸気噴出部43は、洗浄兼調理室11の一方の側面111のみに設けられてもよいし、洗浄兼調理室11の背面、底面112、又は、天面に設けられてもよい。また、蒸気噴出部43は、洗浄兼調理室11の側面111及び背面、又は、側面111及び底面112等、複数の場所に設けられてもよい。蒸気噴出部43が洗浄兼調理室11の底面112に設けられる場合は、蒸気噴出部43は、洗浄ノズル41と同様に、上方へ蒸気を噴出する蒸気孔を有するノズルによって構成される。また、蒸気噴出部43が洗浄兼調理室11の側面111、背面又は天面に設けられる場合でも、洗浄兼調理室11の側面111、背面又は天面に孔を形成して蒸気噴出部43を形成する構成に限らず、洗浄兼調理室11の側面111、背面又は天面に、蒸気孔を有するノズルを取り付ける構成でもよい。
上記の実施形態では、給水口46から供給された水をそのまま、洗浄ポンプ42又は蒸気発生部44へ供給しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、給水口46から供給された水を加熱して、一定温度まで上昇させて洗浄水として使用する場合、給水口46と給水切替弁45との間に加熱装置を設けてもよい。つまり、蒸気発生部44は、洗浄用ヒーター47を兼ねていてもよい。
上記の実施形態では、蒸し調理によって洗浄兼調理室11内が汚れた場合に、被洗浄物31を収容せずに洗浄兼調理室11内を洗浄する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。蒸し調理によって洗浄兼調理室11内が汚れた場合に、被洗浄物31を収容して洗浄してもよい。この場合、洗浄兼調理室11及び被洗浄物31を同時に洗浄できる。
上記の実施形態では、筐体10及び洗浄兼調理室11は、前面に開口12を有するが、本発明はこれに限定されない。本発明は、据え置き型及びビルトイン型の種々の既知の食器洗浄機に適用できる。フロントオープン式のビルトイン型の食器洗浄機では、上記の実施形態と同様に、筐体10及び洗浄兼調理室11は、前面に開口12を有する。一方、スライドオープン式のビルトイン型の食器洗浄機では、筐体は前面に開口を有し、筐体の開口を覆う扉体は前面へ引き出される。洗浄兼調理室は扉体に設けられ、扉体が引き出されたときに洗浄兼調理室も引き出される。このような食器洗浄機では、筐体は前面に開口を有し、洗浄兼調理室は上面に開口を有する。
本発明は、食器洗浄機を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
1 食器洗浄機
11 洗浄兼調理室
12 開口
31 被洗浄物
32 被調理物
33 被洗浄物受具
34a,34b 被調理物受具
41 洗浄ノズル
43 蒸気噴出部
44 蒸気発生部
49 洗浄水除け
11 洗浄兼調理室
12 開口
31 被洗浄物
32 被調理物
33 被洗浄物受具
34a,34b 被調理物受具
41 洗浄ノズル
43 蒸気噴出部
44 蒸気発生部
49 洗浄水除け
Claims (5)
- 開口を有する洗浄兼調理室と、
前記洗浄兼調理室に洗浄水を噴出する洗浄ノズルと、
前記洗浄兼調理室に蒸気を噴出する蒸気噴出部と、
水を加熱して蒸気を発生させる蒸気発生部と、
を備え、
前記洗浄ノズルから洗浄水を噴出して、前記洗浄兼調理室に収容される被洗浄物を洗浄する洗浄モード、及び、前記蒸気噴出部から蒸気を噴出して、前記洗浄兼調理室に収容される被調理物を蒸し調理する蒸し調理モードを実行可能である、食器洗浄機。 - 前記洗浄兼調理室の内部に配置され、被洗浄物を載置する被洗浄物受具と、
前記洗浄兼調理室の内部に配置され、被調理物を載置する被調理物受具と、をさらに備える、請求項1に記載の食器洗浄機。 - 前記被調理物受具は、前記被洗浄物受具よりも上方に配置される、請求項2に記載の食器洗浄機。
- 前記被調理物受具は、前記洗浄兼調理室の水平断面と略同等の外形のトレイ状であり、
前記蒸気噴出部は、前記被調理物受具よりも上方に配置される、請求項3に記載の食器洗浄機。 - 前記洗浄ノズルから噴出される洗浄水が前記蒸気噴出部にかかるのを抑制する洗浄水除けをさらに備える、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の食器洗浄機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021114307A JP2023010284A (ja) | 2021-07-09 | 2021-07-09 | 食器洗浄機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021114307A JP2023010284A (ja) | 2021-07-09 | 2021-07-09 | 食器洗浄機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023010284A true JP2023010284A (ja) | 2023-01-20 |
Family
ID=85118550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021114307A Pending JP2023010284A (ja) | 2021-07-09 | 2021-07-09 | 食器洗浄機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023010284A (ja) |
-
2021
- 2021-07-09 JP JP2021114307A patent/JP2023010284A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
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RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20240603 |