JP2023008484A - 布基礎用型枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】型枠の寸法規格にフレキシブルに対応して、立上り型枠とベース型枠とを連結できる布基礎用型枠を提供する。【解決手段】布基礎用型枠10は、支持材20と、これに支持された立上り型枠21と、立上り型枠21に連結部材23で連結されたベース型枠22とを備える。連結部材23は、ベース部45および凸片46を有する固定プレートと、ベース部45を下桟29に固定する固定具42と、ベース部45の上方に位置する第1部48、および第1部48から下桟29に沿って垂れ下がる第2部49を有するアングル材40とを備える。ベース型枠22は、水平に延びる上端部37と、上端部37から下方へ延びる下垂部38とを有する。上端部37は、第1部48とベース部45との間、または下桟29と固定具42との間に、下垂部38は、下桟29または固定具42と、第2部49との間に位置する。【選択図】図4

Description

本発明は、布基礎を成形するのに使用される布基礎用型枠に関する。
建物の基礎の成形は、ベース型枠や立上り型枠が組み立てられて生コンクリートが流し込まれることによって行われる。これらの型枠は、外力や負荷がかかっても容易に外れないように互いに固定される。
例えば、特許文献1において開示する鋼製型枠取付装置は、左右一対のベース型枠25と、それぞれのベース型枠25を互いに連結する連結部材26と、それぞれのベース型枠25に連結部材26とともにボルトおよびナットによって固定された状態で立上り型枠30に引掛けられる止め金具32と、を有している。これにより、ベース型枠25は、立上り型枠30に対して連結される。
また、特許文献1に開示された鋼製型枠取付装置以外にも、ベース型枠と立上り型枠とが連結される例として、ベース型枠の端部を立上り型枠の下端部分によって下方から支持した状態で上方から押さえ金具によって押さえることで連結できるものがある。押さえ金具は、立上り型枠の横桟に対して突っ張ることでベース型枠の端部を押さえつけることができる。連結されたベース型枠と立上り型枠とは、それぞれ、奥行き方向に複数が連結して組み立てられる。
特開平7-119297号公報
しかしながら、横桟を有しない立上り型枠が使用される場合、ベース型枠を上方から押さえるための押さえ金具を支持する部分がないため、前述された連結方法が採用できない。
また、ベース型枠の寸法規格と立上り型枠の寸法規格とが異なる場合、奥行き方向に連続するベース型枠の繋ぎ目と、立上り型枠の繋ぎ目とが一致しないこととなる。このような場合にも対応できる連結方法が望まれる。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、型枠の寸法規格にフレキシブルに対応して、立上り型枠とベース型枠とを連結できる布基礎用型枠を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る布基礎用型枠は、支持材と、上記支持材に支持された一対の立上り型枠と、上記立上り型枠の下桟に連結部材により連結されたベース型枠と、を備える。上記連結部材は、ベース部、および当該ベース部から突出する凸片を有する固定プレートと、上記下桟の下方に位置しており、上記凸片が上方へ突出するように、上記ベース部を上記下桟に固定する固定具と、上記凸片が挿通される第1貫通孔を有しており上記ベース部の上方に位置する第1部、および当該第1部から上記下桟に沿って下方へ垂れ下がる第2部を有するアングル材と、を備える。上記ベース型枠は、水平方向へ延びる上端部と、当該上端部から下方へ延びる下垂部と、を有する。上記上端部は、上記第1部と上記ベース部との間、または上記下桟と上記固定具との間に位置する。上記下垂部は、上記下桟または上記固定具と、上記第2部との間に位置する。
上記構成によれば、ベース型枠を立上り型枠とアングル材との間で固定することができるため、横桟がない立上り型枠にも型枠同士連結できる。また、ベース型枠は、立上り型枠とアングル材との間に挟まれた状態となるため、ベース型枠と立上り型枠の奥行き方向の固定位置が限定されない。このため、ベース型枠と立上り型枠の寸法規格が異なる場合でも奥行き方向に連結できる。
(2) 好ましくは、上記固定具は、座部と、上記座部から延出しており、上記下桟および上記ベース部を連通するボルトと、上記ボルトと螺合するナットと、を備える。
上記構成によれば、ベース部と下桟とを固定具を介して固定することができるため、立上り型枠に応じて奥行き方向における凸片の位置が適合する固定プレートを取り付けることができる。
(3) 好ましくは、上記凸片は、第2貫通孔を有する。上記第1部は、上記第2貫通孔に挿通された楔材と上記ベース部との間に位置する。
上記構成によれば、第1部がベース部と楔材との間に位置するため、アングル材の上方向への動きが楔材によって規制される。このため、外力や負荷がかかってもアングル材が凸片から抜けないように固定できる。
(4) 好ましくは、上記立上り型枠は、上記下桟から上方へ延びる縦桟を有する。上記第1部は、上記縦桟が挿入されるスリットを有する。
上記構成によれば、第1部において、縦桟が挿入されるスリットが奥行き方向に配置される。このため、立上り型枠の強度を縦桟によって確保しつつ、連結部材の部品数を抑えることができる。
(5) 好ましくは、上記立上り型枠は、上記縦桟の上端と連続する上桟を有しており、上記上桟と上記下桟との間に横桟を有していない。
上記構成によれば、立上り型枠が上桟および下桟を有する一方で横桟を有しないため、立上り型枠の強度の低下を抑制しながら軽量化および簡素化できる。
(6) 好ましくは、複数の上記第1貫通孔が上記第1部に位置しており、上記スリットは、隣り合う上記第1貫通孔の間に位置する。
上記構成によれば、スリットの位置が第1貫通孔から離れているため、第1貫通孔が挿入される凸片をスリットよりも立上り型枠に近い位置に配置できる。その結果、ベース型枠の上端部を、立上り型枠の近い位置まで配置することが可能である。
(7) 好ましくは、上記ベース型枠は、合成樹脂製である。
上記構成によれば、ベース型枠を軽量化することができ、型枠を組み立てる際の作業負担を軽減することができる。
本発明によれば、型枠の寸法規格にフレキシブルに対応して、立上り型枠とベース型枠とを連結できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る布基礎用型枠10を示す斜視図である。 図2は、布基礎用型枠10の一部の分解斜視図である。 図3は、奥行き方向に連結された状態の布基礎用型枠10の一部を示す図である。 図4は、組立状態における布基礎用型枠10について示す断面図である。 図5は、布基礎用型枠10の組立工程について示す図である。 図6は、変形例に係る布基礎用型枠10Aを示す断面図である。 図7は、変形例に係る布基礎用型枠10Aの組立工程について示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、布基礎11が打設された状態を基準として上下方向1が定義され、布基礎11を成形する立上り型枠21およびベース型枠22がそれぞれ互いに向かい合う方向であって、上下方向1と直交する方向として左右方向2が定義され、立上り型枠21およびベース型枠22が連結される奥行き方向であって、上下方向1及び左右方向2のいずれにも直交する方向として前後方向3が定義される。
[全体構成]
本実施形態では、図1に示されるように、住宅などの建物の躯体を支持する布基礎11を成形するための布基礎用型枠10について説明される。布基礎用型枠10は、砕石12が転圧され、転圧された砕石12の上に敷きモルタル13が敷かれ、敷きモルタル13上に鉄筋ベースなどの支持材20が設置され鉄筋14が配置された後、組み立てられる。布基礎用型枠10が組み立てられると、型枠内に生コンクリートが流し込まれて布基礎11が成形される。成形された布基礎11は、建物の土台を支持する立上り部分15と、立上り部分15を支持する底部分16とを有する。
布基礎用型枠10は、支持材20と、立上り型枠21と、ベース型枠22とを備えている。
[支持材20]
図1に示されるように、敷きモルタル13上に設置された支持材20は、敷きモルタル13から逆U字形状の棒材19が上方へ延び、また、左右方向2へ延びている。棒材19は、一対の立上り型枠21の一方側の下方から他方側の下方に渡っている。棒材19が一対の立上り型枠21の下方に位置して、支持材20が一対の立上り型枠21を支持している。支持材20と立上り型枠21との間には、連結部材23が位置している。支持材20は、前後方向3に複数配置されている(図示省略)。
[立上り型枠21]
図1に示されるように、立上り型枠21は、布基礎11の立上り部分15を成形するための型枠である。立上り型枠21は、ベース型枠22が連結部材23によって連結されてベース型枠22の上方に位置する。布基礎11の形状に沿って、例えば図3に示されるように、立上り型枠21は、前後方向3に複数配置されて連結される。図2に示されるように、立上り型枠21は、壁パネル26と、上桟27と、縦桟28と、下桟29とを有している。立上り型枠21には、上桟27と下桟29との間に横桟が配置されていない。
図1および図2に示されるように、壁パネル26は、立上り部分15の左右方向2の外側の面を成形する部分である。壁パネル26は、布基礎用型枠10が砕石12上において組み立てられた組立状態において、互いに平行に配置される。壁パネル26は、互いに対向する面が平坦な長方形の平板である。
上桟27は、壁パネル26の上端外側に位置する。より具体的には、上桟27は、細長な平板であり、壁パネル26の上端から互いに対向する側と逆側である外側に向かって延びている。
下桟29は、壁パネル26の下端外側に位置する。より具体的には、下桟29は、細長な平板であり、外側の縁31が上方へ向かって折り曲げられている。下桟29は、壁パネル26の下端から左右方向2の外側に向かって延びている。下桟29には、後述するボルト55が挿通される貫通孔33が形成されている。
縦桟28は、壁パネル26の外側において上桟27と下桟29とを繋ぐように上下方向1に沿って延びている。1枚の立上り型枠21において、縦桟28は、前後方向3に間隔を隔てて複数配置されている。
図3に示されるように、立上り型枠21の前後方向3の一端に位置する縦桟28には、前後方向3に複数配置された立上り型枠21同士を連結するロック部材18が配置される。ロック部材18は、縦桟28に形成された貫通孔に挿入される軸と、前後方向3に隣接する縦桟28同士を挟持可能なアームとを有している。複数の立上り型枠21は、ロック部材18によって前後方向3に連結されている。
[ベース型枠22]
図1及び図2に示されるように、ベース型枠22は、布基礎11の底部分16を成形するための型枠である。ベース型枠22は、立上り型枠21の下桟29に連結部材23によって連結される。ベース型枠22は、前後方向3に複数配置され連結される。ベース型枠22は、合成樹脂製である。ベース型枠22は、ベース本体35と、設置部36と、上端部37と、下垂部38と、を有している。
図1および図2に示されるように、ベース本体35は、外側へ膨らむようにドーム状に湾曲した板状であり、前後方向3に延びている(図1参照)。ベース本体35には、前後方向3に間隔を空けて複数のリブ39が形成されている。リブ39は、ベース本体35の一部が外向きへ突出する凸形状であり、上下方向1に沿って延びている。リブ39によって、ベース本体35が補強されている。
設置部36は、ベース本体35の下端から外方に向かって延びる平板形状である。設置部36は、砕石12上に設置される。各図には現れていないが、設置部36には、ベース型枠22を地面に固定するための固定具が挿通される貫通孔が形成されていてもよい。
図4に示されるように、上端部37は、組立状態において、ベース本体35の上方に位置する。図2に示されるように、上端部37は、細長な平板であり、左右方向2および前後方向3(水平方向の一例)に延びる。本実施形態における上端部37は、組立状態において下桟29上に位置する。上端部37の左右方向2に沿った寸法は、下桟29の左右方向2に沿った寸法よりも小さい。上端部37には、前後方向3に間隔を空けて、複数のスリット39Aが形成されている。複数のスリット39Aの間隔は、立上り型枠21の縦桟28の間隔と同じである。スリット39Aには、縦桟28が挿入される。
下垂部38は、上端部37から下方へ延びる細長な平板である。換言すると、下垂部38は、ベース本体35と上端部37とを連結している。下垂部38は、下桟29の外側に位置する。
図3に示されるように、各ベース型枠22の前後方向3の寸法は、各立上り型枠21の前後方向3の寸法と異なっている。本実施形態では、ベース型枠22の前後方向3の寸法は、立上り型枠21の前後方向3の寸法よりも長い。複数のベース型枠22を前後方向3に連結したときの継ぎ目は、複数の立上り型枠21を前後方向3に連結したときの継ぎ目と一致しない箇所が生じる。前後方向3に連続するベース型枠22の端部同士は、互いに重なった状態で配置されている。
[連結部材23]
連結部材23は、ベース型枠22を立上り型枠21の下桟29に連結する。図4に示されるように、連結部材23は、組立状態において立上り型枠21の下端外側に位置する。連結部材23は、アングル材40と、固定プレート41と、固定具42と、楔材43とを備えている。
固定プレート41は、立上り型枠21の下桟29に載置された状態でアングル材40により下桟29に固定されている。固定プレート41は、前後方向3に隣り合う縦桟28同士の間に配置されている。図2および図3に示されるように、固定プレート41は、前後方向3に複数配置されている。固定プレート41は、ベース部45と、凸片46とを有する
ベース部45は、左右方向2および前後方向3に延びる板状である。ベース部45は、下桟29上に配置されている。ベース部45の左右方向2の幅は、壁パネル26と下桟29の縁31との左右方向2に沿った距離より小さい。ベース部45は、下桟29上において壁パネル26と縁31とによって、左右方向2に位置決めされている。ベース部45の厚み(上下方向1の寸法)は、縁31が下桟29の上面から突出する寸法と同じである。ベース部45には、後述するボルト55が挿通される貫通孔34が形成されている。
凸片46は、ベース部45の上面から上方に突出する板状の部材である。凸片46の主面は、左右方向2を向いている。凸片46の前後方向3の寸法は、ベース部45の前後方向3の寸法よりも小さい。凸片46は、前後方向3に隣り合う縦桟28の間の中央位置に配置されている(図3参照)。図4に示されるように、凸片46は、組立状態のベース型枠22の上端部37よりも内側に位置する。凸片46は、左右方向2に貫通する第2貫通孔47を有している。第2貫通孔47は、ベース部45の上面から上方に離れた位置にある。ベース部45の上面と第2貫通孔47との距離は、ベース型枠22の上端部37の厚みに対応している。
アングル材40は、組立状態において、上端部37および下垂部38を覆うように下桟29の先端に位置する。アングル材40は、断面視L字状であり、前後方向3に延びる(図1参照)。アングル材40は、固定プレート41および楔材43により立上り型枠21に固定されている。アングル材40は、第1部48と、第2部49とを有している。図3に示されるように、各アングル材40の前後方向3の寸法は、各立上り型枠21の前後方向3の両端の縦桟28の内側同士の寸法と同じである。1つのアングル材40は、1つのベース型枠22の内側に収まる。
図4に示されるように、第1部48は、組立状態において、固定プレート41のベース部45の上方に位置し、左右方向2および前後方向3に延びる。より具体的には、第1部48は、ベース部45の上面及び縁31の上面に配置されたベース型枠22の上端部37上に位置する。すなわち、上端部37は、第1部48とベース部45との間に位置する。第1部48の左右方向2に沿った寸法は、上端部37の左右方向2に沿った寸法よりも長い。図2に示されるように、第1部48は、第1貫通孔50と、スリット51とを有している。
図4に示されるように、第1貫通孔50は、第1部48の壁パネル26に近接する端側(図4の左端側)に配置されている。組立状態において第1貫通孔50には、凸片46が挿通される。
図1に示されるように、スリット51は、第1部48の縦桟28に対向する位置に配置されている。スリット51は、縦桟28に向かって開口する凹状に形成されている。スリット51は、第1部48において前後方向3に間隔を空けて複数配置されている。
図1および図4に示されるように、第2部49は、第1部48の外側の端から下桟29に沿って下方に垂れ下がる。第2部49は、組立状態において、ベース部45および下桟29の外側に位置し、上下方向1および前後方向3に延びる。より具体的には、第2部49は、下桟29の縁31の外側に配置されたベース型枠22の下垂部38の更に外側に位置する。すなわち、下垂部38は、下桟29と第2部49との間に位置する。
固定具42は、下桟29に固定プレート41を固定する。図2および図4に示されるように、固定具42は、固定プレート41のベース部45を下桟29に固定する。固定具42は、前後方向3に複数配置されている。固定具42は、座部54と、ボルト55と、ナット56とを備える。
座部54は、平板状であり、左右方向2および前後方向3に延びる。座部54は、組立状態において、下桟29の下側に配置されている。
ボルト55は、座部54から上方に延出する。ボルト55は、下桟29の貫通孔33およびベース部45の貫通孔34に連通される。ボルト55にナット56が螺合されて、下桟29に固定プレート41が固定される。
図2および図4に示されるように、楔材43は、固定プレート41の第2貫通孔47に挿通される。楔材43は、凸片46に挿通された状態のアングル材40の第1部48の上方に位置する(図4参照)。楔材43は、板状であり、一方端(図2の左端)へ向かって先細りのテーパ形状である。楔材43の前後方向3の最大幅は、第2貫通孔47の前後方向3の寸法よりも大きい。楔材43の前後方向3の最小幅は、第2貫通孔47の前後方向3の寸法よりも小さい。
[布基礎用型枠10の組立工程]
以下、本実施形態に係る布基礎用型枠10の組立工程の一例について図5を参照して説明する。
作業者は、布基礎用型枠10を組み立てるに際し、まず、敷きモルタル13上に、支持材20を設置する。また、配筋となる鉄筋14やアンカーボルト(不図示)を支持材20などに対して固定する。
次に、支持材20上に立上り型枠21を固定する。支持材20に立上り型枠21を固定した後、図5(a)に示されるように、固定プレート41のベース部45を下桟29の板部30上面に載置し、固定具42によって固定プレート41を立上り型枠21に固定する。なお、固定プレート41の立上り型枠21への固定は、立上り型枠21を支持材20に固定する前に行ってもよい。
図5(b)に示されるように、固定プレート41が固定された立上り型枠21に対して、ベース型枠22の上端部37を載置する。このとき、ベース型枠22の下垂部38を立上り型枠21の下桟29の縁31に当接させる。
図5(c)に示されるように、ベース型枠22の上端部37および下垂部38がアングル材40で覆われるように、アングル材40の第1貫通孔50を固定プレート41の凸片46に嵌め込む。凸片46の第2貫通孔47に楔材43を図5(c)において矢印Pで示される方向に挿通して、アングル材40を固定プレート41から外れないように固定する。これにより、立上り型枠21に対して、ベース型枠22が上下方向1および左右方向2に位置決めされる。
上述のように、ベース型枠22を連結部材23を介して立上り型枠21に連結すると、それぞれの前後方向3の寸法が異なるため、ベース型枠22の一部が立上り型枠21から前後方向3にはみ出すことがある。図3に示されるように、ベース型枠22のはみ出した部分は、別の立上り型枠21に連結部材23によって固定される。
ベース型枠22の設置部36は、棒材などが貫通孔に挿通されることによって地面に固定される。このようにして設置された布基礎用型枠10にコンクリートが打設されて養生される。コンクリートが固化した後、立上り型枠21は取り外されるが、ベース型枠22は、取り外されずに布基礎のベース部分とともに地面に埋められる。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、横桟に突っ張る部材を使用することなくベース型枠22を立上り型枠21とアングル材40との間で固定することができるため、立上り型枠21に横桟がない場合であっても、連結部材23によって立上り型枠21にベース型枠22を連結することができる。また、ベース型枠22は、立上り型枠21とアングル材40との間に位置して挟まれた状態で連結されるため、ベース型枠22および立上り型枠21の前後方向3における固定位置が限定されない。このため、ベース型枠22と立上り型枠21の型枠の寸法規格が異なる場合でも前後方向3に互いに連結することができる。
また、本実施形態によれば、固定プレート41のベース部45と立上り型枠21の下桟29とを、固定具42のボルト55にナット56を螺合することで固定することができる。このため、立上り型枠21に応じて前後方向3における凸片46の位置が適合する固定プレート41を取り付けることができる。
また、本実施形態によれば、アングル材40の第1部48が、凸片46が突出するベース部45と凸片46の第2貫通孔47に挿通された楔材43との間に位置するため、アングル材40の上方向への動きが楔材43によって規制される。このため、作業において外力や負荷がかかってもアングル材40が凸片46から抜けないように固定できる。
また、本実施形態によれば、アングル材40の第1部48において、立上り型枠21の縦桟28が挿入されるスリット51が前後方向3に配置される。このため、前後方向3において長尺に延びるアングル材40を、立上り型枠21に配置された縦桟28を回避しながら前後方向3に配置することができ、立上り型枠21の強度を縦桟28によって確保しつつ、連結部材23の部品数の増加を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、立上り型枠21が上桟27および下桟29を有するが横桟を有しない。このため、上桟27によって立上り型枠21の強度の低下を抑制しつつ、横桟を配置しないことにより立上り型枠21の全体の軽量化および簡素化できる。
また、本実施形態によれば、アングル材40のスリット51の位置が第1貫通孔50から離れているため、第1貫通孔50に挿入される固定プレート41の凸片46をスリット51よりも立上り型枠21に近い位置まで配置することができる。その結果、ベース型枠22の上端部37を、凸片46に干渉しない立上り型枠21の近い位置まで延ばすことが可能となる。
また、本実施形態によれば、ベース型枠22を合成樹脂製にすることで軽量化することができる。このため、ベース型枠22および立上り型枠21を組み立てる際の作業者の作業負担を軽減することができる
[変形例]
上述の実施形態では、ベース型枠22の上端部37が、第1部48とベース部45との間に位置し、下垂部38が、下桟29と第2部49との間に位置する布基礎用型枠10について説明したが、この構成に限らない。
図6に示されるように、布基礎用型枠10Aは、ベース型枠22の上端部37が、立上り型枠21の下桟29と固定具42との間に位置し、下垂部38が、固定具42と第2部49との間に位置するものであってもよい。
変形例における上端部37は、組立状態において下桟29の下に位置する。上端部37は、前後方向3に複数のスリット39Aが形成されない。
ベース型枠22の第1部48は、組立状態において、ベース部45の上面及び縁31の上面に位置する。第2部49は、固定具42の外側に配置された下垂部38および縁31の外側に位置する。
固定具42は、下桟29に固定プレート41を固定するとともに、下桟29との間にベース型枠22の上端部を挟む。すなわち、座部54は、上端部37の下側に配置される。
[変形例に係る布基礎用型枠10Aの組立工程]
以下、変形例に係る布基礎用型枠10Aの組立工程について図7を参照して説明する。
作業者は、実施形態に係る布基礎用型枠10と同様、まず、敷きモルタル13上に、支持材20を設置し、鉄筋14等を支持材20に固定した後、支持材20上に立上り型枠21を固定する。
図7(a)に示されるように、支持材20に立上り型枠21を固定した後、下桟29の板部30の上面に固定プレート41を載置する。次に、図7(b)に示されるように、ベース型枠22の上端部37を下面に隣接させた状態で、固定具42を下桟29に固定する。これにより、上端部37は下桟29と固定具42との間に挟まれて固定される。
図7(c)に示されるように、固定プレート41のベース部45、下桟29の縁31、およびベース型枠22の下垂部38がアングル材40で覆われるように、アングル材40の第1貫通孔50を固定プレート41の凸片46に嵌め込む。凸片46の第2貫通孔47に楔材43を図7(c)において矢印Qで示される方向に挿通して、アングル材40を固定プレート41から外れないように固定する。ベース型枠22の一部が立上り型枠21から前後方向3にはみ出した部分は、上述の実施形態と同様、別の立上り型枠21に連結部材23によって固定される。
なお、本実施形態における下桟29は、細長な平板であり、外側の縁31が上方へ向かって折り曲げられている構成について説明したが、この構成に限らない。下桟29は、先端部分において折り曲げられる部分を有しないものであってもよい。すなわち、下桟29は、立上り部分15の下端から左右方向2の外側に向かって延びる形状であってもよい。
10,10A・・・布基礎用型枠
20・・・支持材
21・・・立上り型枠
22・・・ベース型枠
23・・・連結部材
27・・・上桟
28・・・縦桟
29・・・下桟
37・・・上端部
38・・・下垂部
40・・・アングル材
41・・・固定プレート
42・・・固定具
43・・・楔材
45・・・ベース部
46・・・凸片
47・・・第2貫通孔
48・・・第1部
49・・・第2部
50・・・第1貫通孔
51・・・スリット
54・・・座部
55・・・ボルト
56・・・ナット

Claims (7)

  1. 支持材と、
    上記支持材に支持された一対の立上り型枠と、
    上記立上り型枠の下桟に連結部材により連結されたベース型枠と、を備えており、
    上記連結部材は、
    ベース部、および当該ベース部から突出する凸片を有する固定プレートと、
    上記下桟の下方に位置しており、上記凸片が上方へ突出するように、上記ベース部を上記下桟に固定する固定具と、
    上記凸片が挿通される第1貫通孔を有しており上記ベース部の上方に位置する第1部、および当該第1部から上記下桟に沿って下方へ垂れ下がる第2部を有するアングル材と、を備えており、
    上記ベース型枠は、水平方向へ延びる上端部と、当該上端部から下方へ延びる下垂部と、を有しており、
    上記上端部は、上記第1部と上記ベース部との間、または上記下桟と上記固定具との間に位置しており、
    上記下垂部は、上記下桟または上記固定具と、上記第2部との間に位置する布基礎用型枠。
  2. 上記固定具は、
    座部と、
    上記座部から延出しており、上記下桟および上記ベース部を連通するボルトと、
    上記ボルトと螺合するナットと、を備える請求項1に記載の布基礎用型枠。
  3. 上記凸片は、第2貫通孔を有しており、
    上記第1部は、上記第2貫通孔に挿通された楔材と上記ベース部との間に位置する請求項1又は2に記載の布基礎用型枠。
  4. 上記立上り型枠は、上記下桟から上方へ延びる縦桟を有しており、
    上記第1部は、上記縦桟が挿入されるスリットを有している請求項1から3のいずれかに記載の布基礎用型枠。
  5. 上記立上り型枠は、上記縦桟の上端と連続する上桟を有しており、上記上桟と上記下桟との間に横桟を有していない請求項4に記載の布基礎用型枠。
  6. 複数の上記第1貫通孔が上記第1部に位置しており、
    上記スリットは、隣り合う上記第1貫通孔の間に位置する請求項5に記載の布基礎用型枠。
  7. 上記ベース型枠は、合成樹脂製である請求項1から6のいずれかに記載の布基礎用型枠。

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