JP2023008052A - プッシュスイッチ - Google Patents

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宗親 宮田
Munechika Miyata
誠也 藤田
Seiya Fujita
真一 ▲但▼野
Shinichi Tadano
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Abstract

Figure 2023008052000001
【課題】 スイッチ構成部品点数やスイッチ組立工数の削減を図るのに好適なプッシュスイッチを提供する。
【解決手段】 プッシュスイッチPSは、カム溝10とこれに係合する係合突起11とを備え、該カム溝10が所定の機能(第1および第2の機能)を発揮することにより、ボタン部5を押下する1回目のプッシュ操作では一対の固定接点9が導通の状態(スイッチオンの状態)になり、また、同様の2回目のプッシュ操作では一対の固定接点9が非導通の状態(スイッチオフの状態)となる、つまり2度のプッシュ操作によってスイッチオン・オフ状態の切換えが行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器類の操作に用いられるプッシュスイッチに関し、特に、スイッチ構成部品点数やスイッチ組立工数の削減を図るのに好適なものである。
従来、この種のプッシュスイッチとしては、例えば特許文献1に記載されたプッシュスイッチが知られている。
同文献1のプッシュスイッチ(以下「従来のプッシュスイッチ」という)では、スイッチノブ(53)を押下によって下降させる1回目のプッシュ操作でスイッチオンの状態とし、また、同様の2回目のプッシュ操作でスイッチオフの状態とするための具体的な手段として、ハートカム(21)、板バネ(13)およびガイドピン(11)の3要素を採用している。
しかし、従来のプッシュスイッチによると、前述の板バネ(13)によりガイドピン(11)をハートカム(21)方向に付勢する構造になっている。このため、スイッチノブ(53)をベース(62)の上方へ押し上げるように付勢する弾性体(具体的には、コイルバネ(64))とは別の部品として、前述の板バネ(13)やガイドピン(11)が必要不可欠であり、スイッチ構成部品点数やスイッチ組立工数が多くならざるを得ない等の問題点を有している。
特開2010-262822号公報
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、スイッチ構成部品点数やスイッチ組立工数の削減を図るのに好適なプッシュスイッチを提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、ベースと、前記ベース上に配置された筒状のカムと、前記カムをその軸心周りに回転可能に位置決めするボスと、前記カムの外周に配置されたスライダと、前記スライダの上部に設けたボタン部と、前記ベースに対して昇降可能に前記スライダを保持するケースと、前記ベースから前記ボタン部の方向に向けて前記スライダを付勢する弾性体と、前記スライダと一体に昇降する接点ブラシと、前記接点ブラシの昇降動作に応じて導通、非導通の状態となる固定接点と、を有し、前記カムは、その外周にカム溝を備え、前記スライダは、前記カム溝に係合する係合突起を備え、前記カム溝は、前記ボタン部を押下する1回目のプッシュ操作で前記スライダが前記弾性体の付勢力に抗して下降したときに、該スライダの下降動作に応じて前記係合突起をスライダと同じ方向に下降させ、その後、前記カム全体をその軸心周りに回転移動させ、このカム全体の回転移動に応じて前記係合突起を相対的に所定量移動させることにより、前記係合突起が段差に引っ掛かった状態で保持されるものとする第1の機能と、前記ボタン部を押下する2回目のプッシュ操作によって前記スライダが前記弾性体の付勢力に抗して下降したときに、該スライダの下降動作に応じてスライダと同じ方向に前記係合突起を下降させ、該係合突起の下降動作によって該係合突起の前記保持を解除する第2の機能と、を備え、前記係合突起の保持時は、前記接点ブラシが前記スライダと一体に下降して前記一対の固定接点に接触した状態となることで、前記一対の固定接点が導通の状態になり、前記保持の解除後は、前記接点ブラシが前記スライダと一体に上昇して前記一対の固定接点から離れた状態になることで、前記前記一対の固定接点が非導通の状態になることを特徴とするものである。
前記本発明において、前記カム溝は、前記スライダのスライド方向に沿って形成した縦溝と、前記カムの外周を一回りする形態の横溝とが連結した構造になっていることを特徴としてもよい。
前記本発明において、前記縦溝は、前記ボタン部を押下する1回目のプッシュ操作によって前記スライダが前記弾性体の付勢力に抗して下降したときに、該スライダの下降動作に応じて前記係合突起を前記スライダと同じ方向に下降可能とすること、および、前記ボタン部を押下する2回目のプッシュ操作後に前記ボタン部を押下する力が解除されたときに、前記弾性体の復元力による前記スライダの上昇動作に応じて前記係合突起を上昇可能とすることを特徴としてもよい。
前記本発明において、前記横溝は、前記係合突起によって前記ベースの方向に押圧される第1の傾斜面と、前記係合突起によって前記ベースとは反対の方向に押圧される第2の傾斜面と、前記係合突起が引っ掛かった状態で係合する係合段差と、を備えることを特徴としてもよい。
前記本発明において、前記横溝は、さらに、前記係合突起の逆戻り移動を防止する逆戻り防止段差を備えることを特徴としてもよい。
本発明では、プッシュスイッチの具体的な構成として、前述の通り、カム溝とこれに係合する係合突起とを備え、かかるカム溝が前記のような第1および第2の機能を発揮することによって、1回目のプッシュ操作では一対の固定接点が導通の状態(スイッチオンの状態)になり、また、2回目のプッシュ操作では前記一対の固定接点が非導通の状態(スイッチオフの状態)となる構成、つまり、2度のプッシュ操作によってスイッチオン・オフ状態の切換えが行われる構成を採用した。このため、その切換えをカム溝と係合突起の2要素だけで実現できる点で、ハートカム、板バネ、ガイドピンの3要素によってかかる切換えを実現している従来のプッシュスイッチに比べて、スイッチ構成部品点数やスイッチ組立工数の削減を図ることができるという作用効果が奏し得られる。
本発明を適用したプッシュスイッチの分解斜視図。 図1のプッシュスイッチで採用したカム溝の展開模式図。 図1のプッシュスイッチにおいて、プッシュ部を押下する1回目のプッシュ操作が行われたときの係合突起の動作説明図。 図1のプッシュスイッチが自由状態となっているときの該プッシュスイッチの断面図。 図1のプッシュスイッチにおいて、1回目のプッシュ操作でプッシュ部を押下する力が解除された後の係合突起の動作、および、プッシュ部を押下する2回目のプッシュ操作が行われたときの係合突起の動作説明図。 図1のプッシュスイッチにおいて、1回目のプッシュ操作によってスライダとその係合突起が第1の全移動位置まで下降した状態の断面図。 図1のプッシュスイッチにおいて、1回目のプッシュ操作でプッシュ部を押下する力が解除された後に係合突起が保持された状態の断面図。 図1のプッシュスイッチにおいて、2回目のプッシュ操作によってスライダとその係合突起が第2の全移動位置まで下降した状態の断面図。
図1は、本発明を適用したプッシュスイッチの分解斜視図、図2は、図1のプッシュスイッチで採用したカム溝の展開模式図、図3は、図1のプッシュスイッチにおいて、プッシュ部を押下する1回目のプッシュ操作が行われたときの係合突起の動作説明図、そして図4は、図1のプッシュスイッチが自由状態となっているときの該プッシュスイッチの断面図である。
また、図5は、図1のプッシュスイッチにおいて、1回目のプッシュ操作でプッシュ部を押下する力が解除された後の係合突起の動作、および、プッシュ部を押下する2回目のプッシュ操作が行われたときの係合突起の動作説明図であり、図6は、図1のプッシュスイッチにおいて、1回目のプッシュ操作によってスライダとその係合突起が第1の全移動位置まで下降した状態の断面図である。
そして、図7は、図1のプッシュスイッチにおいて、1回目のプッシュ操作でプッシュ部を押下する力が解除された後に係合突起が保持された状態の断面図であり、図8は、図1のプッシュスイッチにおいて、2回目のプッシュ操作によってスライダとその係合突起が第2の全移動位置まで下降した状態の断面図である。
《プッシュスイッチPSの概要》
図1および図4を参照すると、本実施形態のプッシュスイッチPSは、その構成要素として、ベース1と、ベース1上に配置された筒状のカム2と、カム2をその軸心周りに回転可能に位置決めするボス3と、カム2の外周に配置されたスライダ4と、スライダ4の上部に設けたボタン部5と、ベース1に対して昇降可能にスライダ4を保持するケース6と、ベース1からボタン部5の方向に向けてスライダ4を常時付勢する弾性体7と、スライダ4と一体に昇降する接点ブラシ8と、接点ブラシ8の昇降動作に応じて導通、非導通の状態となる一対の固定接点9と、を有している。
《カム2とスライダ4の説明》
図3および図4を参照すると、カム2はその外周にカム溝10を備え、スライダ4はカム溝10に係合する係合突起11を備えており、また、カム溝10は少なくとも下記第1および第2の機能を備える。
(第1の機能)
第1の機能は、ボタン部5を押下する1回目のプッシュ操作でスライダ4が弾性体7の付勢力に抗して下降したときに、該スライダ4の下降動作に応じて係合突起11をスライダと同じ方向に下降させ、その後、カム2全体をその軸心周りに回転移動させ、このカム2全体の回転移動に応じて係合突起11を相対的に所定量移動させることにより、係合突起11が段差に引っ掛かった状態で保持されるものとする機能。
(第2の機能)
第2の機能は、ボタン部5を押下する2回目のプッシュ操作によってスライダ4が弾性体7の付勢力に抗して下降したときに、該スライダ4の下降動作に応じてスライダ4と同じ方向に係合突起11を下降させ、該係合突起11の下降動作によって該係合突起11の前記保持を解除する機能。
前記のような第1および第2の機能を備えたカム溝10の具体的な実施形態として、本実施形態のプッシュスイッチPSでは、カム溝10は、図2、図3および図5に示したように、スライダ4のスライド方向に沿って形成した縦溝101と、カム2の外周を一回りする形態の横溝102とが連結した構造を採用した。
縦溝101は、ボタン部5を押下する1回目のプッシュ操作によってスライダ4が弾性体7の付勢力に抗して下降したときに、スライダ4の下降動作に応じて係合突起11をスライダ4と同じ方向に下降可能とする手段として機能する。
また、この縦溝101は、ボタン部5を押下する2回目のプッシュ操作後に該ボタン部5を押下する力が解除されたときに、弾性体7の復元力によるスライダ4の上昇動作に応じて係合突起11を上昇可能とする手段として機能する。
横溝102は、(1)係合突起11によってベース1の方向に押圧される第1の傾斜面S1と、(2)係合突起11によってベース1とは反対の方向に押圧される第2の傾斜面S2と、(3)係合突起11が引っ掛かった状態で係合する段差D1(以下「係合段差D1」という)と、(4)係合突起11の逆戻り移動を防止する段差D2(以下「逆戻り防止段差D2」という)と、を備えている。
第1の傾斜面S1は、前述の通り、係合突起11によってベース1の方向に押圧されるものであるから、係合突起11の外周下部と対向可能な面、具体的には横溝102の上下両側壁面のうち下側の側壁面に設けている。
第1の傾斜面S1が係合突起11で押圧されたときは、その第1の傾斜面S1に作用する力の成分(具体的には、カム2を所定の方向に回転させる方向の成分)によって、カム2全体がその軸心周りに回転移動する。このカム2全体の回転移動の方向は、図2、図3および図5において右方向である。
一方、前記のようなカム2の回転移動に応じて、係合突起11は、カム2から見て、第1の傾斜面S1を押圧しながら横溝102内を相対的に移動する。この係合突起11の相対的な移動の方向は、先に説明したカム2の回転移動方向とは反対の方向(図2、図3および図5において左方向)である。
第2の傾斜面S2は、前述の通り、係合突起11によってベース1とは反対の方向に押圧されるものであるから、係合突起11の外周上部と対向可能な面、具体的には横溝102の上下両側壁面のうち上側の側壁面に設けている。
第2の傾斜面S2が係合突起11で押圧されたときは、その第2の傾斜面S1に作用する力の成分(具体的には、カム2を所定の方向に回転させる方向の成分)によって、カム2全体がその軸心周りに回転移動する。このカム2全体の回転移動方向もまた、図2、図3および図5において右方向である。
一方、前記のようなカム2の回転移動に応じて、係合突起11は、カム2から見て、第2の傾斜面S2を押圧しながら横溝102内を相対的に移動する。この係合突起11の相対的な移動の方向もまた、先に説明したカム2の回転移動方向とは反対の方向(図2、図3および図5において左方向)である。
係合段差D1は、第2の傾斜面S2の途中に設けられている。したがって、前述のように係合突起11が横溝102内を相対的に移動する途中で、係合突起11は係合段差D1に引っ掛かり係合し、係合段差Dの位置で係合突起11は停止し保持される。また、係合突起11が横溝102内でベース1方向(横溝102の幅方向)に下降することにより第2の傾斜面S2から離れて係合段差D2の高さを越えると、係合段差D2に対する係合突起11の引っ掛かり係合は、解除される(係合突起11の保持の解除)。
逆戻り防止段差D2は、第1の傾斜面S1の途中に設けられている。したがって。前述のように係合突起11が横溝102内を相対的に移動する途中で、当該係合突起11が逆走防止段差D2を越えたら、その後は、逆走防止段差D2が障害となって、係合突起11は逆戻りできない。
スライダ4の具体的な実施形態として、本実施形態のプッシュスイッチPSでは、かかるスライダ4は、ケース6のスライドガイド穴61にスライド可能に挿入されたスライダ本体41と、このスライダ本体41の下部からベース1の方向に伸びた脚部42とを備えた形状とし、その脚部42に前記係合突起11を設けている(図4参照)。
また、本実施形態のプッシュスイッチPSでは、スライダ4の下部外周にブラシホルダ45を一体形成するとともに、このブラシホルダ45の下向き凹部45A(図4参照)に対して接点ブラシ8を嵌め込み装着することで、スライダ4と一体に接点ブラシ8も昇降可能となるように構成してある。
《その他のプッシュスイッチ構成要素の説明》
ボス3の具体的な実施形態として、本実施形態のプッシュスイッチPSでは、当該ボス3は図1、図4のようにベース1上から立ち上がった形態とし、かかる形態のボス3に対してカム2が回転可能に嵌め込まれる構成を採用した。また、このボス3の上端面には弾性体7を位置決め設置するための弾性体位置決め用突起31を形成してある。
弾性体7は、ベース1とスライダ4(具体的にはスライダ本体41)との間に圧縮された状態で配置され、その弾性復元力によって、ベース1からボタン部5の方向に向けてスライダ4を付勢できるように構成してある。
弾性体7の具体的な実施形態として、本実施形態のプッシュスイッチPSでは、コイルスプリング71を採用した。このコイルスプリング71は、その上端が図4のようにスライダ4(具体的にはスライダ本体41の下面)に当接し、その下端がボス3上端面の弾性体位置決め用突起31に嵌め込まれた状態になっている。
接点ブラシ8や固定接点9の具体的な実施形態として、本実施形態のプッシュスイッチPSでは、接点ブラシ8はその先端が2叉形状となるように形成し(図1参照)、その2叉形状に対応して固定接点9は一対設けている(同図参照)。そして、接点ブラシ8先端の2叉形状部がそれぞれ対応する固定接点9に当接することで、一対の固定接点9は、接点ブラシ8を通じて、導通の状態(スイッチONの状態)になる。
スライダ4の上部にボタン部5を設ける構造例として、本実施形態のプッシュスイッチPSでは、スライダ本体4の上面にボタン取付け用孔44(図4参照)を設け、これに対応するボタン取付け用凸部51(同図参照)をボタン部5の下面部に設け、そのボタン取付け用凸部51がボタン取付け用孔44に嵌め込み固定される構成を採用したが、これに限定されることはない。
ケース6の具体的な実施形態として、本実施形態のプッシュスイッチPSでは、スライダ4のスライド方向に沿って開口したスライドガイド穴61をケース6に形成し、そのスライド穴61にスライダ4がスライド可能に挿入される構成を採用した。また、このケース6はベース1に固定される。その固定手段としては公知の爪による係止構造などを採用することができる。
《プッシュスイッチPSの動作説明》
図4では、プッシュスイッチPSの自由状態、すなわち、ボタン部5を押下する力が作用しておらず、スライダ4が最大に上昇している状態を示している。
図4の自由状態のとき、スライダ4は、弾性体7によってベース1から離れる方向(図4において上方)に付勢されることで、最大に上昇している。このとき、突起11は図2および図3のように縦溝101の内側上部に位置し、また、図4のように接点ブラシ8が一対の固定接点9から離れていることで、一対の固定接点8は非導通の状態、すなわちスイッチOFFの状態になっている。
次に、前記のような自由状態において、ボタン部5を指先で押え、弾性体7の付勢力を上回る押圧力がボタン部5に作用すると、つまり1回目のプッシュ操作が行われると、その押圧力がボタン部5からスライダ4を介して弾性体7に作用する。
これにより、弾性体7は圧縮されて弾性変形し、この弾性変形に応じて、スライダ4はベース1の方向に下降移動し、また、同スライダ4の係合突起11は縦溝101に沿って下降する(図2、図3中の矢印イ参照)。このとき、接点ブラシ8も、スライダ4と一緒にベース1の方向に下降移動する。
前記のように縦溝101を下降する係合突起11の進行方向前方、すなわち、縦溝101の底には、横溝102の第1の傾斜面S1があり(図2、図3参照)、この第1の傾斜面S1が係合突起11で押圧された状態になる。
このとき、第1の傾斜面S1には、その傾斜角度に応じて、カム2全体をその軸心周りに回転移動させる力の成分が発生するため、カム2全体がその軸心周りに回転移動する(図2、図3、図5において右方向への回転移動)。
そして、前記のようなカム2全体の回転移動に応じて、係合突起11は縦溝101から横溝102内に入って横溝102内を相対的に移動する(図2、図3、図5において左方向への相対移動。これにより、係合突起11は図2のように横溝102の第1の逆戻り防止段差D2(1)を越える(図2、図3、図5中の矢印ロ参照)。
前記のように係合突起11が横溝102の第1の逆戻り防止段差D2(1)を越えた時点で、スライダ4とその係合突起11は最大に下降した状態、すなわち、図6に示したように、1回目のプッシュ操作によってスライダ4とその係合突起11が第1の全移動位置まで下降した状態になる。この状態において、係合突起11は既に第1の逆戻り防止段差D2(1)を越えているので、係合突起11が逆戻りすることはない。
また、図6に示した状態(1回目のプッシュ操作によってスライダ4とその係合突起11が第1の全移動位置まで下降した状態)のときは、接点ブラシ8が一対の固定接点9に接触することで、一対の固定接点9は接点ブラシ8を介して導通の状態、すなわち、スイッチON状態になる。また、このとき、当該スライダ4の係合突起11は、図2のように横溝102内の第2の傾斜面S2と所定の隙間を有して対向した状態になっている。
そして、ボタン部5から指先を離す等、1回目のプッシュ操作によってボタン部5を押下する力が解除されると、すなわち1回目のプッシュ操作が終わると、弾性体7の復元力によって、スライダ4とその係合突起11がベース1から離れる方向に押し上げられ(図2、図5中の矢印ハ参照)、横溝102の第2の傾斜面S2がその係合突起11で押圧される状態になる。
これにより、第2の傾斜面S2には、その傾斜角度に応じてカム2全体をその軸心周りに回転移動させる力の成分が発生するため、カム2全体がその軸心周りに回転移動する(図2、図5において右方向への回転移動)。
そして、前記のようなカム2全体の回転移動に応じて、係合突起11は、第2の傾斜面S2を押圧しながら横溝102内を相対的に移動し(図2、図5において左方向への相対移動)、その移動先に位置する横溝102内の係合段差D1に引っ掛かる(図2、図5中の矢印二参照)。
係合段差D1に引っ掛かった係合突起11はそれ以上先には進めないから、係合段差D1付近で、カム2の回転移動位置およびスライダ4とその係合突起11の下降移動位置は一時的に保持される。
このとき、図7に示したように、先に説明した接点ブラシ8と一対の固定接点9との接触状態(スイッチON状態)は維持されている。後述の2回目のプッシュ操作が行われない限り、このスイッチON状態はスイッチOFF状態に移行しない。
その後、ボタン部5を押下する2回目のプッシュ操作が行われ、弾性体7の付勢力を上回る押圧力がボタン部5に作用すると、1回目のプッシュ操作のときと同じように、その押圧力がボタン部5からスライダ4を介して弾性体7に作用する。
これにより、弾性体7は圧縮されて弾性変形し、この弾性変形に応じてスライダ4と係合突起11がベース1の方向に下降移動する。これにより、係合突起11が係合段差D1を越えると(図2、図5中の矢印ホ参照)、先に説明した係合段差D1に対する係合突起11の引っ掛かりが解除される。
そして、前記のように引っ掛かりが解除された後の係合突起11によって、横溝102内の第1の傾斜面S1が押圧される。これにより、カム2全体がその軸心周りに回転移動する(図2、図5において右方向への回転移動)。また、この回転移動に応じて、係合突起11が横溝102の第1の傾斜面S1を押圧しながら相対的に移動することで(図2、図5において左方向への相対移動)、係合突起11は、係合段差D1から遠ざかり、横溝102の第2の逆戻り防止段差D2(2)を越える(図2、図5中の矢印へ参照)。
このとき、スライダ4とその係合突起11は、図8に示したように、第2の全移動位置まで下降した状態になる。この時点で、係合突起11は横溝102の第2の逆戻り防止段差D2(2)を越えているので、係合突起11が逆戻りすることはない。
最後に、ボタン部5から指先を離す等、2回目のプッシュ操作によってボタン部5を押下する力が解除されると、すなわち2回目のプッシュ操作が終わると、弾性体7の復元力によって、スライダ4とその係合突起11がベース1から離れる方向に押し上げられる(図2、図5中の矢印ト参照)。接点ブラシ8もスライダ4と一緒に押し上げられる。
そして、前記のように押し上げられる係合突起11によって横溝102の第2の傾斜面S2が押圧されることで、カム2全体がその軸心周りに回転移動する(図2、図5において右方向への回転移動)。この回転移動に応じて、係合突起11は、横溝102の第2の傾斜面S2を押圧しながら横溝102内を相対的に移動し(図2、図5において左方向への相対移動)、最終的に縦溝101に入る(図2、図3、図5中の矢印ト参照)。
縦溝101に入った係合突起11は、弾性体7の復元力によって、スライダ4と一体にベース1から離れる方向へさらに移動することで、スライダ4もその係合突起11も1回目のプッシュ操作が行われる前の状態、すなわち自由状態のときの位置に戻る(図2、図3中の矢印チ参照)。
このとき、接点ブラシ8はスライダ4の移動に応じて固定接点9上を摺動し、最終的に固定接点9から離れるので、一対の固定接点8は、非導通の状態、すなわちスイッチOFFの状態になる。
要するに、本実施形態のプッシュスイッチPSでは、1回目のプッシュ操作で一対の固定接点9が導通の状態(スイッチオンの状態)になり、2回目のプッシュ操作で一対の固定接点9が非導通の状態(スイッチオフの状態)となる、つまり、2度のプッシュ操作によってスイッチオン・オフ状態の切換えが行われる。
以上説明した本実施形態のプッシュスイッチPSでは、その具体的な構成として、前述の通り、カム溝10とこれに係合する係合突起11とを備え、かかるカム溝10が前記のような第1および第2の機能を発揮することによって、1回目のプッシュ操作では一対の固定接点9が導通の状態(スイッチオンの状態)になり、また、2回目のプッシュ操作では一対の固定接点9が非導通の状態(スイッチオフの状態)となる構成、つまり、2度のプッシュ操作によってスイッチオン・オフ状態の切換えが行われる構成を採用した。このため、そのような切換えをカム溝10と係合突起11の2要素だけで実現できる点で、ハートカム、板バネ、ガイドピンの3要素によってかかる切換えを実現している従来のプッシュスイッチに比べて、スイッチ構成部品点数やスイッチ組立工数の削減を図ることができる。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により多くの変形が可能である。
PS プッシュスイッチ
1 ベース
2 カム
3 ボス
4 スライダ
5 ボタン部
6 ケース
7 弾性体
8 接点ブラシ
9 固定接点
10 カム溝
11 係合突起
31 弾性体位置決め用突起
41 スライダ本体
42 脚部
43 ストッパー突起
44 ボタン取付け用孔
45 ブラシホルダ
45A 下向き凹部
51 ボタン取付け用凸部
61 スライドガイド穴
71 コイルスプリング
101 縦溝
102 横溝
S1 第1の傾斜面
S2 第2の傾斜面
D1 段差(係合段差)
D2 段差(逆戻り防止段差)

Claims (5)

  1. ベースと、
    前記ベース上に配置された筒状のカムと、
    前記カムをその軸心周りに回転可能に位置決めするボスと、
    前記カムの外周に配置されたスライダと、
    前記スライダの上部に設けたボタン部と、
    前記ベースに対して昇降可能に前記スライダを保持するケースと、
    前記ベースから前記ボタン部の方向に向けて前記スライダを付勢する弾性体と、
    前記スライダと一体に昇降する接点ブラシと、
    前記接点ブラシの昇降動作に応じて導通、非導通の状態になる一対の固定接点と、
    を有し、
    前記カムは、その外周にカム溝を備え、
    前記スライダは、前記カム溝に係合する係合突起を備え、
    前記カム溝は、
    前記ボタン部を押下する1回目のプッシュ操作で前記スライダが前記弾性体の付勢力に抗して下降したときに、該スライダの下降動作に応じて前記係合突起をスライダと同じ方向に下降させ、その後、前記カム全体をその軸心周りに回転移動させ、このカム全体の回転移動に応じて前記係合突起を相対的に所定量移動させることにより、前記係合突起が段差に引っ掛かった状態で保持されるものとする第1の機能と、
    前記ボタン部を押下する2回目のプッシュ操作によって前記スライダが前記弾性体の付勢力に抗して下降したときに、該スライダの下降動作に応じてスライダと同じ方向に前記係合突起を下降させ、該係合突起の下降動作によって該係合突起の前記保持を解除する第2の機能と、を備え、
    前記係合突起の保持時は、前記接点ブラシが前記スライダと一体に下降して前記一対の固定接点に接触した状態となることで、前記一対の固定接点が導通の状態になり、前記保持の解除後は、前記接点ブラシが前記スライダと一体に上昇して前記一対の固定接点から離れた状態になることで、前記前記一対の固定接点が非導通の状態になること
    を特徴とするプッシュスイッチ。
  2. 前記カム溝は、前記スライダのスライド方向に沿って形成した縦溝と、前記カムの外周を一回りする形態の横溝とが連結した構造になっていること
    を特徴とする請求項1に記載のプッシュスイッチ。
  3. 前記縦溝は、前記ボタン部を押下する1回目のプッシュ操作によって前記スライダが前記弾性体の付勢力に抗して下降したときに、該スライダの下降動作に応じて前記係合突起を前記スライダと同じ方向に下降可能とすること、および、前記ボタン部を押下する2回目のプッシュ操作後に前記ボタン部を押下する力が解除されたときに、前記弾性体の復元力による前記スライダの上昇動作に応じて前記係合突起を上昇可能とすること
    を特徴とする請求項1に記載のプッシュスイッチ。
  4. 前記横溝は、前記係合突起によって前記ベースの方向に押圧される第1の傾斜面と、前記係合突起によって前記ベースとは反対の方向に押圧される第2の傾斜面と、前記係合突起が引っ掛かった状態で係合する係合段差と、を備えること
    を特徴とする請求項1に記載のプッシュスイッチ。
  5. 前記横溝は、さらに、前記係合突起の逆戻り移動を防止する逆戻り防止段差を備えること
    を特徴とする請求項4に記載のプッシュスイッチ。
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