JP2023007639A - ベルトロールの支持装置及び支持方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】予め複雑な機構を設けることなく、ベルトロールの惰性回転の停止を可能にする、ベルトロールの支持装置及び支持方法を提供することを目的とする。【解決手段】ベルトがロール状に巻かれたベルトロール10からベルトを巻き戻す際にベルトロール10を支持するベルトロールの支持装置1であって、ベルトロール10を回転可能に支持する支持架台3と、支持架台3に支持されたベルトロール10の下面側に設けられ、ベルトロール10の外周面との間隔の調整が可能であり、ベルトの脱落を抑制するサポート体2と、を備える、ベルトロールの支持装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、ベルトがロール状に巻かれたベルトロールからベルトを巻き戻す際に、ベルトロールを支持するベルトロールの支持装置、及び、ベルトロールの支持方法に関する。
ベルトコンベアに適用されるベルトは、円形または楕円形に巻かれたロール状の状態(以下、「ベルトロール」という。)でメーカーより入荷される。そして、入荷されたベルトロールをベルトコンベアに入れ込む際、ロール状に巻かれたベルトを巻き戻す必要がある。
ベルトコンベアにベルトロールを入れ込む方法として、例えば特許文献1には、ベルトロールを支持架台に積載してベルトコンベアに入れ込む方法が開示されている。
特許文献1に開示された方法では、ベルトロールの一端に張力をかけて新ベルトを引き出した際に、ベルトロールの過剰な回転に基づく不必要な回転(以下、「惰性回転」という。)が発生し、必要な長さを超えた新ベルトが余計に引き出されることがある。その結果、ベルトロールの直下において新ベルトが積み重ね状となり、新ベルトの自重によって新ベルトの一端を引き出すことができなくなるトラブルが発生する。特に、ベルトロールが地上から高い位置に支持されている状態では、惰性回転によって余計に引き出されてしまう新ベルトが長くなり、復旧には時間を要する。
特開2000-272728号公報 特開昭51-83384号公報
ここで、特許文献2には、ベルトロールを交互に折り返しながら引き抜き、積み重ね状とした後にベルトコンベアに入れ込む方法が開示されている。特許文献2に開示された方法のように、惰性回転によるトラブルの影響が低い地上にて、ベルトロールを積み重ね状に引き出してからベルトコンベアに入れ込む方法では、積み重ね状にするための広いスペースが必要であること、積み重ね状にするための手間があること、地上であっても惰性回転してトラブルが発生する可能性があることが、問題点として挙げられる。
ここで、ベルトロールの惰性回転を抑制する方法として、例えばベルトロールの中心に挿入した回転軸に、ブレーキ機能が付いた駆動機構を設ける方法や、回転軸にレバーブロック等をかけて摩擦力によってブレーキをかける方法など、ベルトロールの惰性回転を強制停止させる方法が考えられる。
しかしながら、ベルトロールの中心に挿入した回転軸にブレーキ機能が付いた駆動機構を設ける方法や、回転軸にレバーブロック等をかけ摩擦力によってブレーキをかける方法では、メーカーごとに仕様の異なるベルトロールの中心軸の挿入穴に対し、駆動機構等の構成を改造する手間が発生する。
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたもので、予め複雑な機構を設けることなく、ベルトロールの惰性回転の停止を可能にする、ベルトロールの支持装置及び支持方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の要旨構成は以下のとおりである。
[1]ベルトがロール状に巻かれたベルトロールから前記ベルトを巻き戻す際に前記ベルトロールを支持するベルトロールの支持装置であって、前記ベルトロールを回転可能に支持する支持架台と、前記支持架台に支持された前記ベルトロールの下面側に設けられ、前記ベルトロールの外周面との間隔の調整が可能であり、前記ベルトの脱落を抑制するサポート体と、を備える、ベルトロールの支持装置。
[2]前記ベルトロールの下部から水平方向の前方に向けて前記ベルトロールを巻き戻す際に、前記サポート体は前記ベルトロールの後面側にも設けられる、[1]に記載のベルトロールの支持装置。
[3]前記ベルトロールを巻き戻す際に、前記外周面とサポート体との間隔が予め設定された間隔に維持される、[1]または[2]に記載のベルトロールの支持装置。
[4]前記サポート体は、垂直方向及び水平方向に移動が可能であり、前記移動の距離は前記ベルトロールの回転最大径の半分以上の距離である、[1]~[3]のいずれか1つに記載のベルトロールの支持装置。
[5]前記ベルトロールの前記外周面と前記サポート体との間隔を検知する検知装置と、前記検知装置により検知された間隔に応じて前記サポート体を移動させることにより、前記外周面と前記サポート体との間隔を調整する制御装置と、を備える、[1]~[4]のいずれか1つに記載のベルトロールの支持装置。
[6]ベルトがロール状に巻かれたベルトロールから前記ベルトを巻き戻す際に前記ベルトロールを支持するベルトロールの支持方法であって、前記ベルトロールの外周面と、前記ベルトロールの下面側に設けられたサポート体との間隔を取得する工程と、前記間隔に応じて前記サポート体を移動させることにより、前記ベルトロールの前記外周面と前記サポート体との間隔を調整する工程と、を有するベルトロールの支持方法。
本発明により、予め複雑な機構を設けることなく、巻き戻しの最中にベルトロールの惰性回転が発生しても、当該惰性回転を停止することができる。
第1実施形態に係る支持装置の構成を示す模式図である。 第2実施形態に係る支持装置の構成を示す模式図である。 第3実施形態に係る支持装置の構成を示す模式図である。
本発明者らは、ベルトロールの巻き戻し最中(ベルトコンベアへの入れ込み時)に、当該ベルトロールの惰性回転が発生しても、近接した状態を維持したサポート体によってベルトの脱落を抑制することで、惰性回転を停止できることを見出して本発明を完成させた。以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明する。
<第1実施形態>
図1は、支持装置1及びベルトコンベア20の配置構成を示す模式図である。図1(a)は、支持装置1及びベルトコンベア20の側面図を示す。図1(b)は、図1(a)の上面図を示す。図1(c)は、図1(b)に示す支持装置1に側方ガイド2dを設けた構成の上面図を示す。図1(a)~図1(c)において、図中の左側は「前方」、右側は「後方」に相当する。また、図1(a)における上下方向は、鉛直方向に相当する。
図1に示す通り、支持装置1は、サポート体2と、支持架台3とを備える。支持架台3は、真円ベルトロール10aを地上から離れた位置において回転可能に支持する。なお、真円ベルトロール10aの地上からの高さは特に限定されず、高い位置でも低い位置(地上付近)でも構わない。真円ベルトロール10aは、様々な形状のベルトロール10の一例である。支持架台3に支持された真円ベルトロール10aは、下部から水平方向の前方に向けて新たなベルト(図中の「11」参照。以下、「引出しベルト」という。)が巻き戻され、前方に位置するベルトコンベア20に入れ込まれる。本実施形態においては、真円ベルトロール10aは真円形状に巻かれたロール状となっている。
支持架台3に真円ベルトロール10aが支持された後、真円ベルトロール10aの下部から引出しベルト11が巻き戻され、引出しベルト11の先端がベルトコンベア20の中の古いベルトにジョイントされ、ベルトコンベア20の回転プーリ等の駆動により古いベルトを介した張力が引出しベルト11に働く。これにより、引出しベルト11が支持装置1からベルトコンベア20に向けて巻き戻される。
サポート体2は、真円ベルトロール10aの下面側を覆う水平部材2aと、真円ベルトロール10aの後面側を覆う垂直部材2bとを備えるL字型の形状である。図1(a)に示す通り、真円ベルトロール10aの下部から水平方向に引き出され、ベルトコンベア20に未だ入れ込まれていない引出しベルト11が水平部材2aの上に保持されることを踏まえ、サポート体2は、引出しベルト11の重さに耐え得る強度を備える。そして、水平部材2aは、真円ベルトロール10aとベルトコンベア20との間に引出しベルト11が脱落してしまうことを防ぐため、真円ベルトロール10aの前方の外周面よりも前に延在する部分(図中の「2c」参照。以下、「延在部」という。)を有する。更に、詳細は後述するが、サポート体2は、真円ベルトロール10aに当接させることで当該真円ベルトロール10aの惰性回転を停止させることも可能であり、当接による衝撃に耐え得る強度を備える。
支持装置1における真円ベルトロール10aの巻き戻し作業の最中(ベルトコンベア20への入れ込み時)においては、真円ベルトロール10aの下面側の外周面と水平部材2aとの間隔が一定に維持され、真円ベルトロール10aの後面側の外周面と垂直部材2bとの間隔も一定に維持される。このサポート体2(水平部材2a及び垂直部材2b)とベルトロール10の外周面との間隔の調整については後述する。
ここで、真円ベルトロール10aの外周面と、サポート体2(水平部材2a及び垂直部材2b)との間隔は、真円ベルトロール10aの下部から引出しベルト11の巻き戻しがスムーズに行える程度の最小限の間隔であればよく、予め設定された間隔(距離)であればよい。間隔は、例えば「ベルトの厚さ」と「余裕代」との合計の距離として設定されて良い。「余裕代」は、例えば10mmであっても良い。この場合、「ベルトの厚さ」が仮に29mmであれば、「余裕代」を10mmとして、間隔は39mmに予め設定される。
サポート体2の寸法は、水平部材2aが少なくとも真円ベルトロール10aの回転最大径を超える長さを有し、垂直部材2bが少なくとも真円ベルトロール10aの回転最大径の半分を超える長さを有する。より具体的に、水平部材2aは、真円ベルトロール10aの回転最大径の長さと、延在部2cの長さと、真円ベルトロール10aの後面側の外周面と垂直部材2bとの間隔との合計の長さ以上であることが好ましい。また、垂直部材2bは、真円ベルトロール10aの回転最大径の半分の長さと、真円ベルトロール10aの下面側の外周面と水平部材2aとの間隔との合計の長さ以上であることが好ましい。ここで、本実施形態に示す真円ベルトロール10aの回転最大径は、真円ベルトロール10aの直径に相当する。また、真円ベルトロール10aの回転最大径の半分は、真円ベルトロール10aの半径に相当する。
支持装置1において真円ベルトロール10aの巻き戻し作業を行う場合、先ず、支持架台3に真円ベルトロール10aが回転可能に支持される。その後、真円ベルトロール10aの下面側及び後面側の外周面に対して、予め定められた距離を隔てた位置(以下、「初期位置」という。)に水平部材2a及び垂直部材2bが位置するようにサポート体2が配置される。
水平部材2aの初期位置は、具体的に、真円ベルトロール10aの回転中心から、真円ベルトロール10aの初期の回転最大径の半分の長さと、真円ベルトロール10aの下面側の外周面と水平部材2aとの間隔との合計の長さの距離だけ離れた位置である。また、垂直部材2bの初期位置は、真円ベルトロール10aの回転中心から、真円ベルトロール10aの初期の回転最大径の半分の長さと、真円ベルトロール10aの後面側の外周面と垂直部材2bとの間隔との合計の長さの距離だけ離れた位置である。
サポート体2は、水平方向及び垂直方向に移動が可能である。支持装置1にて真円ベルトロール10aの巻き戻し作業が開始されると、真円ベルトロール10aから引出しベルト11が水平方向の前方に向けて巻き戻され、真円ベルトロール10aの回転最大径が徐々に小さくなっていく。そして、この巻き戻し作業の最中に、支持装置1を操作する作業員の目視により、水平部材2aと真円ベルトロール10aの下面側の外周面との間隔を把握し、先に述べた通りの予め定められた間隔が一定に維持されるように、作業員の操作により駆動機構2eが動作し、水平部材2aと真円ベルトロール10aの下面側の外周面との間隔が一定に維持される。
同様に、垂直部材2bと真円ベルトロール10aの後面側の外周面との間隔も作業員の目視により把握され、先に述べた予め定められた間隔が一定に維持されるように、作業員の操作により駆動機構2eが動作し、垂直部材2bと真円ベルトロール10aの後面側の外周面との間隔が一定に維持される。
そして、サポート体2は、水平方向及び垂直方向へ向けてベルトロール10の回転最大径の半分以上の距離分、移動が可能となっており、ベルトロール10の回転最大径が小さくなっても、ベルトロール10の外周面との間隔を一定に維持できる。
つまり、支持装置1による真円ベルトロール10aの巻き戻し作業の最中に、水平部材2aと真円ベルトロール10aの下面側の外周面との間隔、及び、垂直部材2bと真円ベルトロール10aの後面側の外周面との間隔が、一定に維持されるように調整される。このため、巻き戻し作業の最中に真円ベルトロール10aの惰性回転が発生しても、真円ベルトロール10aの外周面に迫った近い位置にサポート体2が存在するため、惰性回転に伴い不必要に巻き戻された余剰ベルト(引出しベルト11)をサポート体2で受け止めることで、引出しベルト11の下方への脱落を防止することができる。
また、受け止めた余剰ベルト(引出しベルト11)と真円ベルトロール10aの外周面とが当接することで接触摩擦が発生し、真円ベルトロール10aの惰性回転を停止させることができる。さらに、真円ベルトロール10aの惰性回転の発生を発見した作業員がサポート体2(水平部材2a及び垂直部材2b)を真円ベルトロール10aの外周面に当接させるように、駆動機構2eを早急に操作することで、当接による接触摩擦の効果により惰性回転を早い段階で停止させることもできる。
特に、サポート体2(水平部材2a及び垂直部材2b)と真円ベルトロール10aの外周面との間隔が、引出しベルト11の巻き戻しがスムーズに行える程度の最小限の間隔として一定に維持されているため、惰性回転が発生した際における作業員による駆動機構2eの操作や、サポート体2の移動のスピードが多少遅れた場合でも、早い段階で真円ベルトロール10aの外周面にサポート体2を当接できる。また、サポート体2の真円ベルトロール10aへの当接は、水平部材2aの上昇移動による当接や、垂直部材2bの前方移動による当接の何れの方法でもよい。
さらに、先に述べた水平部材2aの延在部2cにより、惰性回転により余計に巻き戻された引出しベルト11の真円ベルトロール10aとベルトコンベア20との隙間からの下方への脱落を防止できる。
ここで、図1(a)及び(b)は、サポート体2が水平部材2a(延在部2cを含む)及び垂直部材2bから構成される形態を示すものの、図1(c)に示すように、サポート体2に側方ガイド2dを更に設けた構成としてもよく、この場合、真円ベルトロール10aから巻き戻された引出しベルト11がサポート体2の側方側に脱落することを抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について図2を用いて説明する。第2実施形態では、支持架台3に楕円形状の楕円ベルトロール10bが回転可能に支持される。楕円ベルトロール10bは、様々な形状のベルトロール10の一例である。ベルトコンベア20が設置される現場では、周囲の設備の作業スペースの制約や、搬送時の高さ制限等を考慮する必要があり、メーカーにてベルトロールが楕円形状に巻かれることがある。しかし、楕円形状の楕円ベルトロールのベルトコンベアへの巻き戻しの際には、図1に示した真円形状の真円ベルトロール10aに比べて、惰性回転し易いという問題がある。
図2(a)は、楕円ベルトロール10bを支持架台3に支持した状態を示す側面図である。図2(b)は、楕円ベルトロール10bの巻き戻し作業が実施され、楕円ベルトロール10bが小さくなるに従い、サポート体2が水平方向及び垂直方向に移動し、楕円ベルトロール10bの外周面とサポート体2との間隔が一定に維持されている状態を示す。図2(c)は、楕円ベルトロール10bの惰性回転により過剰に引出しベルト11が巻き戻され、引出しベルト11が楕円ベルトロール10bの外周面に当接して惰性回転を停止させた状態を示す。図2(d)は、楕円ベルトロール10bの惰性回転が発生した際に、サポート体2を垂直方向に移動させて楕円ベルトロール10bに当接することで、楕円ベルトロール10bの惰性回転を停止させた状態を示す。
本実施形態におけるサポート体2の寸法は、水平部材2aが少なくとも楕円ベルトロール10bの回転最大径を超える長さを有し、垂直部材2bが少なくとも楕円ベルトロール10bの回転最大径の半分を超える長さを有する。より具体的に、水平部材2aは、楕円ベルトロール10bの回転最大径の長さと、延在部2cの長さと、楕円ベルトロール10bの後面側の外周面と垂直部材2bとの間隔との合計の長さ以上であることが好ましい。また、垂直部材2bは、楕円ベルトロール10bの回転最大径の半分の長さと、楕円ベルトロール10bの下面側の外周面と水平部材2aとの間隔との合計の長さ以上であることが好ましい。ここで、本実施形態に示す楕円ベルトロール10bの回転最大径は、楕円ベルトロール10bの長軸方向の長さに相当し、楕円ベルトロール10bの回転最大径の半分は、楕円ベルトロール10bの長軸方向の長さの半分に相当する。
また、第1実施形態と同様に、サポート体2が水平方向及び垂直方向に移動可能であるため、図2(a)及び(b)に示す通り、楕円ベルトロール10bの回転最大径が小さくなってもサポート体2との間隔が一定となるように追従移動できる。そして、楕円ベルトロール10bの外周面(楕円ベルトロール10bの長軸方向の外周面)とサポート体2との間隔が、一定に維持されるように調整される。
ここで、楕円ベルトロール10bの惰性回転が発生した場合には、図2(c)に示す通り、楕円ベルトロール10bの外周面に迫った近い位置にサポート体2が存在するため、惰性回転に伴い不必要に巻き戻された余剰ベルト(引出しベルト11)をサポート体2で受け止めることで、引出しベルト11の下方への脱落を防止することができる。そして、受け止めた余剰ベルト(引出しベルト11)と楕円ベルトロール10bの外周面とが当接することで接触摩擦が発生し、楕円ベルトロール10bの惰性回転を停止させることができる。
また、図2(d)に示す通り、サポート体2を移動させ、サポート体2(図2(d)の場合は水平部材2a)と楕円ベルトロール10bの外周面とを当接させることで、早急に惰性回転を停止させることもできる。さらに、水平部材2aの延在部2cにより、惰性回転により余計に巻き戻された引出しベルト11の下方への脱落を防止できる。
なお、本実施形態では楕円ベルトロール10bから引出しベルト11を巻き戻す構成を述べたものの、本発明に係るベルトロールの支持装置及び支持方法は、第1実施形態に係る真円形状の真円ベルトロール10a及び第2実施形態に係る楕円形状の楕円ベルトロール10bに限らず、第1実施形態及び第2実施形態とは異なる形状のベルトロール10にも対応可能である。
つまり、真円や楕円とは相違する多角形等の様々な形状のベルトロール10であっても、そのベルトロール10の回転最大径に基づき、サポート体2(水平部材2a及び垂直部材2b)の寸法、及び、サポート体2の初期位置を設定することが可能である。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について図3を用いて説明する。第3実施形態では、図1に示した第1実施形態に係る構成に、更に検知装置5及び制御装置6を備える。
検知装置5は、レーザー等の光学式の非接触方式の距離計測が可能であり、水平部材2aと真円ベルトロール10aの下面側の外周面との間隔を検知する第1距離センサ5aと、垂直部材2bと真円ベルトロール10aの後面側の外周面との間隔を検知する第2距離センサ5bとを備える。検知装置5は、検知された水平部材2aと真円ベルトロール10aの下面側の外周面との間隔に関する第1距離情報、及び、垂直部材2bと真円ベルトロール10aの後面側の外周面との間隔に関する第2距離情報を、制御装置6に送信する。
検知装置5は、ベルトロール10の外周面とサポート体2との間隔を推定することができるものであれば、実施形態の装置(距離センサ)に限らず、例えばエンコーダ等であってもよい。エンコーダを用いる場合、エンコーダをベルトロール10の回転軸に取り付けてベルトロール10の回転数を検出することで、ベルトロール10の回転数からベルトロール10の外径(外径の減り具合)を推定することができ、推定されたベルトロール10の外径から、ベルトロール10の外周面とサポート体2との間隔を算出することが可能である。
制御装置6は、受信した第1距離情報に基づき、水平部材2aと真円ベルトロール10aの下面側の外周面との間隔が予め設定された一定の距離に維持されるように、水平部材2aの上下方向の位置を調整する。同時に、制御装置6は、受信した第2距離情報に基づき、垂直部材2bと真円ベルトロール10aの後面側の外周面との間隔が予め設定された一定の距離に維持されるように、垂直部材2bの前後方向の位置も調整する。
制御装置6は、水平部材2aの上下方向の位置を調整するための制御信号と、垂直部材2bの前後方向の位置を調整する制御信号とを、駆動機構2eに送信する。そして、駆動機構2eの駆動によりサポート体2(水平部材2a及び垂直部材2b)の位置が調整される。
ここで、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、詳細な図示は省略するものの、真円ベルトロール10aの惰性回転が発生した場合には、真円ベルトロール10aの外周面に迫った近い位置にサポート体2が存在するため、惰性回転に伴い不必要に巻き戻された余剰ベルト(引出しベルト11)をサポート体2で受け止めることで、引出しベルト11の下方への脱落を防止することができる。そして、受け止めた余剰ベルト(引出しベルト11)と真円ベルトロール10aの外周面とが当接することで接触摩擦が発生し、真円ベルトロール10aの惰性回転を停止させることができる。
また、作業員による駆動機構2eへの人為的な操作によりサポート体2を移動させ、サポート体2(水平部材2a又は垂直部材2b)と真円ベルトロール10aの外周面とを当接させることで、早急に惰性回転を停止させることもできる。さらに、水平部材2aの延在部2cにより、惰性回転により余計に巻き戻された引出しベルト11の下方への脱落を防止できる。
<ベルトロールの支持方法>
ここで、図1~図3に示した構成におけるベルトロールの支持方法を説明する。ベルトロールの支持方法は、ベルトロール10の巻き戻しの最中(ベルトコンベア20への入れ込み時)において、ベルトロール10の外周面と、ベルトロール10の下面側及び後面側に設けられたサポート体2(水平部材2a及び垂直部材2b)との間隔を取得する工程を有する。この工程での間隔の取得は、第1実施形態及び第2実施形態における作業員の目視や、第3実施形態における検知装置5(第1距離センサ5a及び第2距離センサ5b)による検知であっても良い。
そして、ベルトロールの支持方法は、取得された間隔に応じて、ベルトロール10に対してサポート体2(水平部材2a及び垂直部材2b)を移動させることにより、ベルトロール10の外周面とサポート体2との間隔を調整する工程を有する。この工程でのサポート体2の移動は、第1実施形態及び第2実施形態における作業員の操作に基づく駆動機構2eの駆動や、第3実施形態における制御装置6からの制御信号による駆動機構2eの駆動であっても良い。
以上説明したように、本発明に係るベルトロールの支持装置及び支持方法によれば、回転可能に支持されたベルトロール10の下部から水平方向の前方に引出しベルト11を巻き戻す際に、ベルトロール10の下面側と後面側に設けられたサポート体2(水平部材2a及び垂直部材2b)が垂直方向及び水平方向に動くことにより、ベルトロール10の外周面とサポート体2との間隔を一定に維持できる。そのため、ベルトロール10の惰性回転が発生した場合には、サポート体2で受け止めた余剰ベルト(引出しベルト11)とベルトロール10の外周面とが当接することで接触摩擦が発生し、ベルトロール10の惰性回転を停止させることが可能になる。
また、サポート体2をベルトロール10に当接させて、惰性回転を停止させることも可能になる。サポート体2(水平部材2a及び垂直部材2b)の移動の距離は、ベルトロール10の回転最大径の半分以上の距離としているため、ベルトロール10の巻き戻しが進行しベルトロール10の回転最大径が小さくなった状態でも、サポート体2のベルトロール10への当接は可能である。
本発明に係るベルトロールの支持装置及び支持方法について、本発明者の発明の経緯として、地上から8mの高さに支持されたベルトロールをベルトコンベアに入れ込んでいる最中に、ベルトロールの回転軸に装着したブレーキワイヤーが外れて、ベルトロールが惰性回転し、地上まで引出しベルトが脱落し、引出しベルトの引き込みができなくなるトラブルがあった。
この時のベルトコンベアは、周囲に引出しベルトを積み重ね状に引き出すスペースが無く、ベルトコンベアの設置場所が高所の為、高所での引出しベルトの入れ込み作業が必要であった。
従来は、レッカーでベルトロールを吊り上げ、その状態でベルトコンベアに引出しベルトを入れ込む方法が行われており、ベルトロールの惰性回転が発生した時点で、レッカーを下げ、地面やベルトコンベアのフレームにベルトロールを接触させて惰性回転を停止させていた。
これらの背景により、本発明者らは、引出しベルトの脱落を防止すべく、可動式のサポート体がベルトロールの下面側及び後面側に存在すれば、惰性回転が発生した際にサポート体を遠隔で操作して、ベルトロールへ当接させることにより惰性回転の停止が可能と考えた。
また、サポート体の動作が遅れたとしても、余剰に巻き戻された引出しベルトにベルトロールが当接することで惰性回転を停止でき、ベルトロールの回転軸を固定した後に、サポート体をベルトロールから離すことで、巻き戻し作業を再開できると考えた。
そして、サポート体を可動式とするため、巻き戻し作業が進みベルトロールの回転最大径が小さくなったとしても、ベルトロールの外周面の位置の変化に追従して、サポート体とベルトロールの外周面との間隔を一定に維持できると考えた。更に、可動式のサポート体を有することで、ベルトロールのメーカー毎に異なる、ベルトの幅、ベルトロールの形状等の仕様を問わず、事前の巻き取り装置の改造を要することも無く、省スペースで巻き取り作業を実施できるとの考察に至った。
1 支持装置
2 サポート体
2a 水平部材
2b 垂直部材
2c 延在部
2d 側方ガイド
2e 駆動機構
3 支持架台
5 検知装置
5a 第1距離センサ
5b 第2距離センサ
6 制御装置
10 ベルトロール
10a 真円ベルトロール
10b 楕円ベルトロール
11 引出しベルト

Claims (6)

  1. ベルトがロール状に巻かれたベルトロールから前記ベルトを巻き戻す際に前記ベルトロールを支持するベルトロールの支持装置であって、
    前記ベルトロールを回転可能に支持する支持架台と、
    前記支持架台に支持された前記ベルトロールの下面側に設けられ、前記ベルトロールの外周面との間隔の調整が可能であり、前記ベルトの脱落を抑制するサポート体と、を備える、ベルトロールの支持装置。
  2. 前記ベルトロールの下部から水平方向の前方に向けて前記ベルトロールを巻き戻す際に、前記サポート体は前記ベルトロールの後面側にも設けられる、請求項1に記載のベルトロールの支持装置。
  3. 前記ベルトロールを巻き戻す際に、前記外周面とサポート体との間隔が予め設定された間隔に維持される、請求項1または2に記載のベルトロールの支持装置。
  4. 前記サポート体は、垂直方向及び水平方向に移動が可能であり、前記移動の距離は前記ベルトロールの回転最大径の半分以上の距離である、請求項1~3のいずれか1項に記載のベルトロールの支持装置。
  5. 前記ベルトロールの前記外周面と前記サポート体との間隔を検知する検知装置と、
    前記検知装置により検知された間隔に応じて前記サポート体を移動させることにより、前記外周面と前記サポート体との間隔を調整する制御装置と、
    を備える、請求項1~4のいずれか1項に記載のベルトロールの支持装置。
  6. ベルトがロール状に巻かれたベルトロールから前記ベルトを巻き戻す際に前記ベルトロールを支持するベルトロールの支持方法であって、
    前記ベルトロールの外周面と、前記ベルトロールの下面側に設けられたサポート体との間隔を取得する工程と、
    前記間隔に応じて前記サポート体を移動させることにより、前記ベルトロールの前記外周面と前記サポート体との間隔を調整する工程と、
    を有するベルトロールの支持方法。
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