JP2023006768A - アンカー吊り下げ治具及び基礎施工方法 - Google Patents

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Takahiro Shimabukuro
奈津生 宮澤
Natsuki Miyazawa
敏久 表
Toshihisa Omote
久之 岸田
Hisashi Kishida
浩史 川上
Hiroshi Kawakami
貴洋 南野
Takahiro Minamino
華佳 朱
Huajia Zhu
欣也 鈴木
Kinya Suzuki
健一 鎌田
Kenichi Kamata
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Abstract

【課題】建物の基礎を施工するにあたって、アンカーボルトの高さ位置を簡便に確認することが可能なアンカー吊り下げ治具を提供する。を提供する。【解決手段】アンカー吊り下げ治具20は、基礎用型枠10の上部に取り付けられ、基礎コンクリートにアンカーボルトF2を一部突出させた状態で埋設するために用いられる治具である。アンカー吊り下げ治具20には、アンカーボルトF2が吊り下げられたときにアンカーボルトF2の高さ位置を確認するために、アンカー吊り下げ治具20の上端部からアンカーボルトF2の上端部に至るまで鉛直方向に貫通した位置確認穴22eが形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、アンカー吊り下げ治具及び基礎施工方法に係り、特に、基礎用型枠の上部に取り付けられ、基礎コンクリートにアンカーボルトを一部突出させた状態で埋設するために用いられるアンカー吊り下げ治具及び基礎施工方法に関する。
近年の建物は、耐震構造、耐火構造が要求されることから、鉄骨構造の建物が多くなり、建物の主要部には鉄骨構造が採用されている。
この鉄骨構造の建物の柱脚部は、基礎コンクリート内に埋設されるアンカーボルトにより固定されている。
従来、上記アンカーボルトを設置するに際に、基礎用型枠の上部に架設され、基礎コンクリートに複数のアンカーボルトを一部突出させた状態で埋設するために用いられるアンカー吊り下げ治具が利用されている。
このアンカー吊り下げ治具は、基礎用型枠の上面に架設され、アンカーボルトの水平方向における位置決めを行うアンカー定規と、上下方向に長尺に延びておりアンカー定規とアンカーボルトを連結し、アンカー定規に対してアンカーボルトの高さ位置を変更可能な状態で取り付けられるアンカー高さ調整部材と、から主に構成されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2012-057408号公報 特開2004-211480号公報
ところで、アンカーボルトの高さ位置が設計上の許容範囲を満たすか否かは、アンカーボルトの引き抜き強度等との関係で極めて重要である。
アンカー吊り下げ治具を用いてアンカーボルトを設置する際に、アンカーボルトの高さ位置の確認は、例えば、所定の基準面からアンカーボルト上端部までの距離を巻尺等のスケールを用いて計測して行われている。
しかし、巻尺等のスケールを用いてアンカーボルトの高さ位置を計測するときには、アンカーボルトの上端部の位置がアンカー吊り下げ治具によって隠れてしまい視認できない場合がある。そのため、計測誤差が大きくなり、アンカーボルトの高さ位置を精度よく確認することができない虞がある。
そこで、アンカーボルト(アンカーボルトの上端部)の高さ位置を精度よく確認することが可能な技術が求められていた。
また、アンカーボルトの高さ位置が設計上の許容範囲を満たさない場合に、アンカーボルトの上端部の高さ位置を確認しながら、アンカーボルトの高さ位置を簡易に調整することが可能な技術が求められていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、建物の基礎を施工するにあたって、アンカーボルトの高さ位置を精度よく確認することが可能なアンカー吊り下げ治具及び基礎施工方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、アンカーボルトの高さ位置を確認しながら、アンカーボルトの高さ位置を簡易に調整することが可能なアンカー吊り下げ治具及び基礎施工方法を提供することにある。
前記課題は、本発明のアンカー吊り下げ治具によれば、基礎用型枠の上部に取り付けられ、基礎コンクリートにアンカーボルトを一部突出させた状態で埋設するために用いられるアンカー吊り下げ治具であって、前記アンカー吊り下げ治具には、前記アンカーボルトが吊り下げられたときに前記アンカーボルトの高さ位置を確認するために、前記アンカー吊り下げ治具の上端部から前記アンカーボルトの上端部に至るまで鉛直方向に貫通した位置確認穴が形成されていること、により解決される。
上記構成により、建物の基礎を施工するにあたって、アンカーボルトの高さ位置を精度よく確認することが可能なアンカー吊り下げ治具を実現できる。
詳しく述べると、上記位置確認穴を利用して、例えば、高さ確認ゲージやレーザー光を用いることによって、アンカーボルト(アンカーボルトの上端部)の高さ位置を精度よく確認することができる。
このとき、前記アンカー吊り下げ治具は、前記基礎用型枠の上部に架設され、前記アンカーボルトの水平方向における位置決めを行うためのアンカー定規と、上下方向に長尺に延びており、前記アンカー定規を上下方向に貫通するように前記アンカー定規と連結され、前記アンカー定規に対して前記アンカーボルトの高さ位置を変更可能な状態で取り付けられるアンカー高さ調整部材と、を有し、前記アンカー高さ調整部材には、前記位置確認穴が形成されていると良い。
上記構成により、アンカー高さ調整部材を利用して、アンカーボルトの高さ位置を確認しながら、アンカーボルトの高さ位置を簡易に調整することができる。
このとき、前記アンカー高さ調整部材は、前記アンカー定規に設けられた組み付け穴を通じて組み付けられ、上下方向に長尺なボルトと、前記ボルトの軸部分に対して螺合されるナットと、を有し、前記アンカー定規に対して前記ボルト又は前記ナットの組み付け位置を調整することで、前記アンカーボルトの高さ位置を変更可能となるように構成され、前記ボルトには、前記位置確認穴が形成され、前記位置確認穴が、前記ボルトの上端部から下端部に至るまで前記ボルトの軸方向に沿って貫通していると良い。
上記のように、アンカー高さ調整部材が有するボルト又はナットの組み付け位置を調整することで、アンカーボルトの高さ位置を確認しながら、アンカーボルトの高さ位置を一層簡易に調整することができる。
このとき、前記位置確認穴は、前記アンカーボルトの高さ位置を確認するための確認棒を挿入可能な大きさに形成されていると良い。
上記構成により、確認棒をスムーズに位置確認穴に挿入できると共に、例えば、目盛りが刻まれた確認棒を位置確認穴に挿入することによって、アンカーボルトの高さ位置を一層精度よく確認することが可能となる。
また、前記課題は、アンカーボルトを一部突出させた状態で埋設するために用いられるアンカー吊り下げ治具を用いた基礎施工方法であって、基礎用型枠を組み立てる型枠組み立て工程と、前記基礎用型枠の上部に前記アンカー吊り下げ治具を架設する治具架設工程と、前記アンカー吊り下げ治具に前記アンカーボルトを吊り下げるように組み付けるアンカー組み付け工程と、組み付けた前記アンカーボルトの高さ位置を確認するアンカー確認工程と、を含み、前記アンカー確認工程では、前記アンカーボルトが吊り下げられたときに前記アンカーボルトの高さ位置を確認するために、前記アンカー吊り下げ治具の上端部から前記アンカーボルトの上端部に至るまで鉛直方向に貫通した位置確認穴によって前記アンカーボルトの上端部の高さ位置を確認することを特徴とする基礎施工方法によっても解決される。
このとき、前記アンカー確認工程では、前記アンカー吊り下げ治具の上方から、前記アンカーボルトの高さ位置を確認するための確認棒を前記位置確認穴に挿入し、挿入した前記確認棒を前記アンカーボルトの上端部に当接させると良い。
上記構成により、確認棒がアンカーボルトの上端部に当接したことを目安として、アンカーボルトの高さ位置を一層精度よく確認することができる。
本発明のアンカー吊り下げ治具及び基礎施工方法によれば、建物の基礎を施工するにあたって、アンカーボルトの高さ位置を精度よく確認することが可能となる。
また、アンカーボルトの高さ位置を確認しながら、アンカーボルトの高さ位置を簡易に調整することが可能となる。
基礎施工治具を示す斜視図であって、アンカー吊り下げ治具にアンカーボルトが組み付けられた状態を示す斜視図である。 図1の要部拡大図であって、アンカー吊り下げ治具の設置状態を示す図である。 アンカー吊り下げ治具(アンカー定規、アンカー高さ調整部材)、アンカーボルトを示す分解斜視図である。 図3の組み立て斜視図であって、確認棒挿入前の状態を示す図である。 確認棒挿入後の状態を示す斜視図である。 アンカーボルトの上端部に確認棒を当接させた状態を示す説明図である。 アンカー吊り下げ治具を用いた基礎施工方法を示す工程図である。
以下、本発明に係る実施形態について図1-図7を参照して説明する。
本実施形態は、基礎用型枠の上部に取り付けられ、基礎コンクリートにアンカーボルトを一部突出させた状態で埋設するために用いられる「アンカー吊り下げ治具」の発明に関するものである。
また、アンカー吊り下げ治具を用いた「基礎施工方法」の発明に関するものである。
<基礎施工治具>
本実施形態の基礎施工治具1は、図1、図2に示すように、鉄筋コンクリート製の建物の基礎Fを施工する際に用いられる治具であって、例えば、ハイベース工法(露出型固定柱脚工法)による基礎の施工の際に用いられる治具である。
具体的には、基礎施工治具1は、基礎コンクリートを打設する際に用いられ、基礎の形状に合わせて組まれた基礎用型枠10(10A、10B)と、基礎用型枠10の上部に架設され基礎コンクリートに複数のアンカーボルトF2を一部突出させた状態で埋設するためのアンカー吊り下げ治具20と、アンカーボルトF2の上端部の高さ位置を確認するための確認棒30と、アンカー吊り下げ治具20の上部に取り付けられ、柱(柱脚)の芯位置を確認するための位置確認治具40と、から主に構成されている。
なお、基礎内部には、図1に示すように、基礎地盤F3(捨てコンクリート)上に設置されるプレート状のアンカーボルト支持具F1と、アンカーボルト支持具F1によって支持され、基礎と柱(柱脚)を連結するための複数のアンカーボルトF2と、アンカーボルト支持具F1によって支持され、複数のアンカーボルトF2を囲むように配置される不図示の鉄筋ユニット(柱型鉄筋ユニット)と、が埋設されることになる。
アンカーボルト支持具F1は、図1に示すように、基礎地盤F3上の所定位置に設置されるプレート状のベース部材F1aと、ベース部材F1a上に設けられ、アンカーボルトF2を下方から支持する複数のアンカー支持部材F1bと、ベース部材F1a上に設けられ、鉄筋ユニットを下方及び側方から支持する複数の鉄筋支持部材F1cと、を備えている。
なお、アンカー支持部材F1bの上端部には、アンカーボルトF2の下端部に設けられた被係合部に脱着可能に係合する係合部が形成されている。
アンカー支持部材F1b、鉄筋支持部材F1cは、それぞれベース部材F1aの外縁部分に所定の間隔を空けて設けられている。詳しく述べると、アンカー支持部材F1bと鉄筋支持部材F1cが交互に並ぶように配置されている。
アンカーボルトF2は、図1、図3に示すように、アンカーボルトF2の本体部となる上下方向に長尺なアンカー本体部F2aと、アンカー本体部F2aから連続して上方に延びているアンカーネジ部F2bと、アンカー本体部F2aの下端部に設けられた円板状のアンカー定着部F2cと、から主に構成されている。
基礎用型枠10は、図1に示すように、基礎(基礎となる空間)の幅方向の両側部分に対向するようにそれぞれ設けられ、基礎の延出方向に沿って配置される型枠である。
組み立てられた基礎用型枠10の上面には、基礎の延出方向に沿ってアンカー吊り下げ治具20(アンカー定規21)が組み付けられる。
なお、図1において基礎用型枠10が一部省略されている。
アンカー吊り下げ治具20は、図1-図5に示すように、基礎用型枠10(10A、10B)の上面に架設されアンカーボルトF2の水平方向における位置決めを行うためのアンカー定規21と、上下方向に長尺に延びており、アンカー定規21及びアンカーボルトF2を連結し、アンカー定規21に対してアンカーボルトF2の高さ位置を変更可能な状態で取付けられるアンカー高さ調整部材22と、から主に構成されている。
アンカー定規21は、図1、図2に示すように、所定の幅を有する平板を組み合わせた枠状体からなり、基礎用型枠10の上面に締結部材を用いて固定されている。
具体的には、アンカー定規21は、基礎用型枠10の上面に固定される枠状の型枠固定部21aと、型枠固定部21aよりも内側位置に配置され、複数のアンカー高さ調整部材22を支持する枠状のアンカー支持部21bと、型枠固定部21a及びアンカー支持部21bを連結する複数の連結部21cと、を有している。
アンカー支持部21bは、矩形枠状からなり、アンカー支持部21bの四隅には、アンカー高さ調整部材22を組み付けるための組み付け穴21dがそれぞれ形成されている。
アンカー高さ調整部材22は、図2、図3に示すように、上下方向に延びてアンカー定規21(組み付け穴21d)を貫通しているボルト22a(長尺ボルト)と、ボルト22aに螺合されアンカー定規21を上下方向で挟み込む挟持ナット22b、22cと、ボルト22aの軸部分に対して上部から螺合され、上下方向に延びているナット22d(高さ調整ナット)と、から主に構成されている。
ボルト22aがナット22dの螺合穴に所定位置まで螺入された後、ナット22dの螺合穴上端部においてボルト22a及びナット22dは溶接22fによって固定され、ボルト22a及びナット22dが一体化されている。
また、ナット22dの下部には、アンカーボルトF2のアンカーネジ部F2b全体が螺合されており、アンカーネジ部F2bのネジ山全体が養生された状態となっている(図6参照)。そして、ナット22d及びアンカーボルトF2が連結されている。
上記構成において、ボルト22a及びナット22dとアンカーボルトF2とが一体となって連結され、アンカー定規21に対してボルト22a又はナット22dの組み付け位置を調整することで、アンカーボルトF2の高さ位置を変更することが可能である。
ところで、本実施形態では、アンカーボルトF2の位置精度を高めるために、アンカーボルトF2をアンカー支持部材F1bから同軸で立設させるとともに、アンカー定規21の組み付け穴21dとボルト22aとのクリアランスを極力小さく設定している。
そうすると、アンカーボルトF2の位置精度が高まるものの、例えば基礎コンクリートF4の打設時に、当該コンクリートの側圧によってアンカーボルトF2が流されてしまい、アンカーボルトF2が傾くことで、アンカー定規21からボルト22aが抜けなくなる。
そこで、アンカー支持部材F1bによってアンカーボルトF2を同軸で立設するように支持させて、アンカーボルトF2が傾かないように工夫している。
また、アンカーボルトF2及びナット22dの螺合によって若干の遊びを作ることで、アンカーボルトF2が幾分傾いた場合であっても、アンカー定規21からボルト22aが抜けやすくなるように工夫している。
また、ボルト22aの内部には、図4-図6に示すように、確認棒30を挿入するための位置確認穴22eが形成されている。
位置確認穴22eは、ボルト22aの上端部から下端部に至るまでボルト22aの軸方向に沿って鉛直にボルト22aを貫通している貫通穴である。厳密に言えば、位置確認穴22eは、図6に示すように、ボルト22aに形成された貫通穴と、ナット22dの螺合穴とが連通して形成される穴である。
また換言すれば、位置確認穴22eは、アンカー吊り下げ治具20のうち、アンカーボルトF2の真上位置に対応する位置に形成されている貫通穴である。
位置確認穴22eの大きさは、図5、図6に示すように、確認棒30が挿入可能な大きさに形成されている。例えば、位置確認穴22eの直径は、確認棒30の直径よりも若干大きな直径となるように形成されている。
確認棒30は、図4-図6に示すように、アンカーボルトF2の上端部の高さ位置を確認するための部材であって、長尺な円柱状に形成された棒状体である。
確認棒30の外周面には、その上端部から下端部に至るまで軸方向の全体に亘って目盛り31が刻まれている。
確認棒30の太さは、位置確認穴22eに挿入可能な太さに形成されている。
また、確認棒30は、目盛り31が視認できるように、ボルト22aの長さとナット22dの長さを合算した長さよりも若干長く形成されている。
上記構成において、アンカー定規21に組み付けられたボルト22aの下部は、ナット22dの上部に螺合し、ナット22dの下部は、アンカーボルトF2の上部と螺合することで、アンカー定規21、ボルト22a、ナット22d及びアンカーボルトF2は、一体となって連結される。
そして、ボルト22aに形成された位置確認穴22eが、アンカーボルトF2の鉛直方向の上方に延びていることで、ボルト22aの上方から確認棒30を挿入し、確認棒30をアンカーボルトF2の上端部に当接させ、アンカーボルトF2の上端部の高さ位置を確認することが可能である。
位置確認治具40は、図1に示すように、アンカー吊り下げ治具20のうち、複数のボルト22aの上端部に取り付けられ、柱の芯位置を確認するための治具であり、T字形状で構成されている。
具体的には、位置確認治具40は、平板上の位置確認プレートと、当該位置確認プレートのうち柱の芯位置となる部分から鉛直方向の下方に延びている下げ振りと、を備えている。
上記構成において、位置確認治具40は、アンカー吊り下げ治具20(ボルト22a)の上端よりも下方位置に配置されている。すなわち、位置確認治具40が位置確認穴22eを塞がないように配置されている。そのため、位置確認穴22eに上方から確認棒30を挿入したときに、確認棒30と位置確認治具40が干渉してしまうことを避けることができる。
<基礎施工方法>
次に、アンカー吊り下げ治具20を用いた基礎施工方法について、図7に基づいて説明する。
まずは、図1に示すように、基礎工の作業者が、基礎地盤F3上にアンカーボルト支持具F1を設置し、不図示の固定部材(例えば、コンクリート釘)を用いて固定する「アンカー支持具設置工程」(ステップS1)から始まる。
このとき、基礎地盤F3上に予め描かれた墨だし線を目印とすることで、アンカーボルト支持具F1を基礎地盤F3上の所定位置(柱の立設位置)に精度よく設置できる。
その後、作業者が、アンカーボルト支持具F1上にアンカーボルトF2を設置する「アンカー設置工程」を行い(ステップS2)、さらに不図示の鉄筋ユニットを組み立てる「鉄筋組み立て工程」を行う(ステップS3)。
このとき、設置された複数のアンカーボルトF2を側方から保持するように不図示の鉄筋ユニットを組み立てると良い。なお、上記ステップS2とステップS3の順番を入れ替えても良い。その場合には、鉄筋ユニットを設置し、当該鉄筋ユニットによって囲まれた領域に上方からアンカーボルトF2を設置すると良い。
その後、図1に示すように、作業者が、基礎となる空間の幅方向の両側部分に基礎用型枠10A、基礎用型枠10Bを対向するように組み立てる「型枠組み立て工程」を行い(ステップS4)、さらに、基礎用型枠10の上部にアンカー吊り下げ治具20を架設する「治具架設工程」を行う(ステップS5)。
その後、図1、図3、図4に示すように、作業者が、アンカー吊り下げ治具20にアンカーボルトF2を吊り下げるように組み付ける「アンカー組み付け工程」を行う(ステップS6)。
このとき、ボルト22a及びナット22dとアンカーボルトF2とは一体となって連結され、アンカー定規21に対してボルト22a又はナット22dの組み付け位置を調整することで、アンカーボルトF2の高さ位置を変更することが可能である。
その後、図4-図6に示すように、組み付けたアンカーボルトF2の高さ位置を確認する「アンカー確認工程」を行う(ステップS7)。
具体的には、アンカー吊り下げ治具20に形成された位置確認穴22eに、アンカーボルトF2の高さ位置を確認するための確認棒30を挿入し、アンカーボルトF2の上端部に当接させる。そうすることで、アンカーボルトF2の高さ位置を精度よく確認することが可能である。
なお、アンカーボルトF2の高さ位置が設計上の許容範囲を満たさない場合には、ステップS6に戻り、アンカーボルトF2の高さ位置を調整することになる。
上記ステップS7の工程を終えて、一連の作業工程を終了する。上記作業工程の終了後には、基礎施工治具1を取り外す。
上記ステップS1~S7の工程を行うことで、アンカーボルトF2が精度良く位置決めされる。
具体的には、アンカーボルト支持具F1及びアンカー定規21によってアンカーボルトF2の水平方向における位置決めを行うことができる。また、アンカー高さ調整部材22によってアンカーボルトF2の高さ方向における位置決めを行うことができる。
なお、アンカーボルト支持具F1のアンカー支持部材F1bを、例えば、ボルトナット機構を用いて高さ調整可能となるように構成しても良い。そうすれば、アンカー支持部材F1bに係合するアンカーボルトF2自体を回転させることで、アンカーボルトF2の高さ位置を変更することができる。
なお、上記基礎施工方法において、各作業工程の順番を適宜入れ替えても良い。
例えば、S1の「アンカー支持具設置工程」、S2の「アンカー設置工程」、S3の「鉄筋組み立て工程」の前に、S4の「型枠組み立て工程」、S5の「治具架設工程」を先に行っても良い。
そのとき、S2の「アンカー設置工程」及びS6の「アンカー組み付け工程」を同時に行うこととしても良い。
また、例えば、アンカーボルト支持具F1を不要としても良い。その場合には、S1の「アンカー支持具設置工程」を省くことができる。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、アンカー吊り下げ治具20のうち、アンカー高さ調整部材22(ボルト22a)に位置確認穴22eが形成されているが、特に限定されることなく変更可能である。
具体的には、アンカー吊り下げ治具20のうち、アンカーボルトF2の真上位置に対応する部分に位置確認穴22eが形成されていれば良い。例えば、アンカーボルトF2の真上位置にアンカー定規21が配置されている場合には、アンカー定規21に位置確認穴22eが形成されていると良い。
また例えば、アンカーボルトF2の真上位置にアンカー定規21及びアンカー高さ調整部材22が配置されている場合には、アンカー定規21及びアンカー高さ調整部材22の両方に位置確認穴22eが形成されていると良い。
上記実施態様では、位置確認穴22eは、アンカーボルトF2の上端部の高さ位置を確認するための確認棒30を挿入可能な大きさに形成されているが、特に限定されることなく変更可能である。
具体的には、位置確認穴22eは、所定形状に形成された部材を挿入可能な大きさに形成しても良い。
例えば、L字形状に形成された棒状体や板状体などを位置確認穴22eの上端部から挿入し、アンカーボルトF2の上端部に当接させてアンカーボルトの高さ位置を確認しても良い。
また、位置確認穴22eは、レーザー距離計などレーザー測定器のレーザー光が通過可能な大きさに形成しても良い。
例えば、位置確認穴22eの上端部にレーザー距離計を配置し、レーザー光を使用して位置確認穴22eの上端部からアンカーボルトの上端部までの距離を確認しても良い。
上記実施態様では、図3、図4に示すように、アンカー高さ調整部材22が、ボルト22a及びナット22dから構成される「高さ調整手段」を備えているが、高さ調整手段について特に限定されることなく変更可能である。
具体的には、機械的構造による公知な高さ調整手段を採用しても良い。
例えば、アンカーボルトの下端部にジャッキなどを用いた「高さ調整手段」を採用しても良い。
上記実施形態では、主として、本発明に係るアンカー吊り下げ治具20及び基礎施工方法に関して説明した。
ただし、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
F 基礎
F1 アンカーボルト支持具
F1a ベース部材
F1b アンカー支持部材
F1c 鉄筋支持部材
F2 アンカーボルト
F2a アンカー本体部
F2b アンカーネジ部
F2c アンカー定着部
F3 基礎地盤(捨てコンクリート)
1 基礎施工治具
10(10A、10B) 基礎用型枠
20 アンカー吊り下げ治具
21 アンカー定規
21a 型枠固定部
21b アンカー支持部
21c 連結部
21d 組み付け穴
22 アンカー高さ調整部材
22a ボルト(長尺ボルト)
22b、22c 挟持ナット
22d ナット(高さ調整ナット)
22e 位置確認穴
22f 溶接
30 確認棒
31 目盛り
40 位置確認治具

Claims (6)

  1. 基礎用型枠の上部に取り付けられ、基礎コンクリートにアンカーボルトを一部突出させた状態で埋設するために用いられるアンカー吊り下げ治具であって、
    前記アンカー吊り下げ治具には、前記アンカーボルトが吊り下げられたときに前記アンカーボルトの高さ位置を確認するために、前記アンカー吊り下げ治具の上端部から前記アンカーボルトの上端部に至るまで鉛直方向に貫通した位置確認穴が形成されていることを特徴とするアンカー吊り下げ治具。
  2. 前記アンカー吊り下げ治具は、
    前記基礎用型枠の上部に架設され、前記アンカーボルトの水平方向における位置決めを行うためのアンカー定規と、
    上下方向に長尺に延びており、前記アンカー定規を上下方向に貫通するように前記アンカー定規と連結され、前記アンカー定規に対して前記アンカーボルトの高さ位置を変更可能な状態で取り付けられるアンカー高さ調整部材と、を有し、
    前記アンカー高さ調整部材には、前記位置確認穴が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンカー吊り下げ治具。
  3. 前記アンカー高さ調整部材は、
    前記アンカー定規に設けられた組み付け穴を通じて組み付けられ、上下方向に長尺なボルトと、前記ボルトの軸部分に対して螺合されるナットと、を有し、
    前記アンカー定規に対して前記ボルト又は前記ナットの組み付け位置を調整することで、前記アンカーボルトの高さ位置を変更可能となるように構成され、
    前記ボルトには、前記位置確認穴が形成され、
    前記位置確認穴が、前記ボルトの上端部から下端部に至るまで前記ボルトの軸方向に沿って貫通していることを特徴とする請求項2に記載のアンカー吊り下げ治具。
  4. 前記位置確認穴は、前記アンカーボルトの高さ位置を確認するための確認棒を挿入可能な大きさに形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアンカー吊り下げ治具。
  5. アンカーボルトを一部突出させた状態で埋設するために用いられるアンカー吊り下げ治具を用いた基礎施工方法であって、
    基礎用型枠を組み立てる型枠組み立て工程と、
    前記基礎用型枠の上部に前記アンカー吊り下げ治具を架設する治具架設工程と、
    前記アンカー吊り下げ治具に前記アンカーボルトを吊り下げるように組み付けるアンカー組み付け工程と、
    組み付けた前記アンカーボルトの高さ位置を確認するアンカー確認工程と、を含み、
    前記アンカー確認工程では、前記アンカーボルトが吊り下げられたときに前記アンカーボルトの高さ位置を確認するために、前記アンカー吊り下げ治具の上端部から前記アンカーボルトの上端部に至るまで鉛直方向に貫通した位置確認穴によって前記アンカーボルトの上端部の高さ位置を確認することを特徴とする基礎施工方法。
  6. 前記アンカー確認工程では、
    前記アンカー吊り下げ治具の上方から、前記アンカーボルトの高さ位置を確認するための確認棒を前記位置確認穴に挿入し、
    挿入した前記確認棒を前記アンカーボルトの上端部に当接させることを特徴とする請求項5に記載の基礎施工方法。
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