JP2023006745A - 仕訳作成装置、仕訳作成方法、及び仕訳作成プログラム - Google Patents

仕訳作成装置、仕訳作成方法、及び仕訳作成プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2023006745A
JP2023006745A JP2021109495A JP2021109495A JP2023006745A JP 2023006745 A JP2023006745 A JP 2023006745A JP 2021109495 A JP2021109495 A JP 2021109495A JP 2021109495 A JP2021109495 A JP 2021109495A JP 2023006745 A JP2023006745 A JP 2023006745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tax
amount
transfer
progress
payment request
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021109495A
Other languages
English (en)
Inventor
裕之 須藤
Hiroyuki Sudo
剛光 上野
Takemitsu Ueno
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obic Co Ltd
Original Assignee
Obic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obic Co Ltd filed Critical Obic Co Ltd
Priority to JP2021109495A priority Critical patent/JP2023006745A/ja
Publication of JP2023006745A publication Critical patent/JP2023006745A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】進行基準かつ仕入税額控除をする場合において、期を跨ぐような請負工事であっても、期跨ぎ時の割戻方式による消費税額の影響を無くすことが可能な仕訳作成装置を提供すること。【解決手段】本実施の形態に係る仕訳作成装置は、支払依頼番号、工事番号、費目、税区分、税抜金額、消費税額、税込金額を含む支払依頼データを入力する支払依頼入力手段と、前記支払依頼データに基づいて、進行基準に従って、工事進行基準振替番号、工事番号、費目、税区分、税込金額、税抜金額、消費税額、引渡前又は引渡後を示す引渡振替区分を含む工事進行基準原価データを作成し、当該工事進行基準原価データに基づいて、引渡時に消費税を認識して原価を振替えた振替仕訳を作成する進行基準振替手段と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、仕訳作成装置、仕訳作成方法、及び仕訳作成プログラムに関する。
企業会計基準委員会により、2018年3月30日に、我が国における収益認識に関する包括的な会計基準である「収益認識に関する会計基準(以下、「新収益認識基準」ともいう)」が公表され、2021年4月から原則適用が開始される。新収益認基準では、これまでは完成基準で売上計上していたハウスメーカー業界においてもこれまでの工事進行基準に近い会計処理が求められるようになった。新収益認識基準に対応するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
また、例えば、進行基準かつ仕入税額控除をしていた場合に、期を跨ぐような請負工事だった場合において、2期目の進捗率分で原価振替後引渡をした場合に2期目分の原価発生額分のみ税区分(10%)で計上されてしまい、割戻方式で計算した消費税額にズレが発生してしまうという問題がある。
特開2017-182765号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、進行基準かつ仕入税額控除をする場合において、期を跨ぐような請負工事であっても、期跨ぎ時の割戻方式による消費税額の影響を無くすことが可能な仕訳作成装置、仕訳作成方法、及び仕訳作成プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた仕訳作成装置であって、前記制御部は、支払依頼番号、工事番号、費目、税区分、税抜金額、消費税額、税込金額を含む支払依頼データを入力する支払依頼入力手段と、前記支払依頼データに基づいて、進行基準に従って、工事進行基準振替番号、工事番号、費目、税区分、税込金額、税抜金額、消費税額、引渡前又は引渡後を示す引渡振替区分を含む工事進行基準原価データを作成し、当該工事進行基準原価データに基づいて、引渡時に消費税を認識して原価を振替えた振替仕訳を作成する進行基準振替手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、前記振替仕訳は、借方が不動産販売原価、仮払消費税、貸方が、不動産販売原価、未成工事支出金であることにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記進行基準振替手段は、設定される消費税認識区分に従って、消費税の発生を認識することにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記消費税認識区分は、発生時、竣工時、及び原価振替時を含むことにしてもよい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置で実行される仕訳作成方法であって、前記制御部において実行される、支払依頼番号、工事番号、費目、税区分、税抜金額、消費税額、税込金額を含む支払依頼データを入力する支払依頼入力工程と、前記支払依頼データに基づいて、進行基準に従って、工事進行基準振替番号、工事番号、費目、税区分、税込金額、税抜金額、消費税額、引渡前又は引渡後を示す引渡振替区分を含む工事進行基準原価データを作成し、当該工事進行基準原価データに基づいて、引渡時に消費税を認識して原価を振替えた振替仕訳を作成する進行基準振替工程と、を含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置で実行するための仕訳作成プログラムであって、前記制御部において、支払依頼番号、工事番号、費目、税区分、税抜金額、消費税額、税込金額を含む支払依頼データを入力する支払依頼入力工程と、前記支払依頼データに基づいて、進行基準に従って、工事進行基準振替番号、工事番号、費目、税区分、税込金額、税抜金額、消費税額、引渡前又は引渡後を示す引渡振替区分を含む工事進行基準原価データを作成し、当該工事進行基準原価データに基づいて、引渡時に消費税を認識して原価を振替えた振替仕訳を作成する進行基準振替工程と、を実行するための仕訳作成プログラムであることを特徴とする。
本発明によれば、進行基準かつ仕入税額控除をする場合において、期を跨ぐような請負工事であっても、期跨ぎ時の割戻方式による消費税額の影響を無くすことが可能な仕訳作成装置、仕訳作成方法、及び仕訳作成プログラムを提供することが可能となるという効果を奏する。
図1は、図1は、期を跨いだ工事の場合に、割戻方式で算出した消費税額に差額がでる場合の例を説明するための図である。 図2は、本発明の処理の概要を説明するための図である。 図3は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の全体の処理の一例を説明するためのフローを示す図である。 図5は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図6は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図7は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図8Aは、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図8Bは、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図8Cは、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図9Aは、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図9Bは、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図10は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図11は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図12は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図13は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図14は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図15は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図16は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図17は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図18は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図19は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図20は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図21は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図22は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図23は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。 図24は、本実施の形態に係る仕訳作成装置の制御部の具体例を説明するための図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
「収益認識に関する会計基準(以下、「新収益認識基準」ともいう)」が2021年4月から適用が開始される。本発明では、進行基準かつ仕入税額控除をする場合において、期を跨ぐような請負工事であっても、期跨ぎ時の割戻方式による消費税額の影響を無くすことが可能なステムを提供する。以下、1.収益認識の変更と、2.未成工事支出金の仕入税額控除を説明する。
1.収益認識の変更(工事進行基準対応)
期間にわたり義務を履行するにつれ、顧客が便益を享受する、または顧客の資産が増加する場合、進捗度に応じて収益を認識する。
2.未成工事支出金の仕入税額控除
建設業者が建設工事等を請負って、工事を行う場合には、原材料の仕入れや下請先に対する外注工事費などは、これを支払った日の損金の額に算入しないで、通常、未成工事支出金勘定で経理しておき、請負った目的物を完成し引き渡した時点で、売上げに対応する原価として一括して損金の額に算入する方法が採用されている。未成工事支出金の仕入税額控除の時期については、Webページ「https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6487.htm」に記載されている。
例えば、戸建業界においては、以下のような課題がある。
(1)戸建デベロッパー業界は上記「2.未成工事支出金の仕入税額控除」を実施している企業が多いため、引渡時に消費税を認識する場合が多い。
(2)進行基準を採用した場合、進捗率に応じて原価振替を実施するため、原価振替時に消費税を発生させることができない。
(3)期を跨いだ工事の場合、消費税額の計算に影響が出る(割戻方式)。
図1は、期を跨いだ工事の場合に、割戻方式で算出した消費税額に差額がでる場合の従来技術を説明するための図である。以下の説明では、金額の単位を「10万円」とし、「10万」の表記を省略する。
図1において、請負金額:200円(税抜)、税込金額:220円、予算額:100円として、原価比例法で進捗率を計算した場合を説明する。
進捗率50%時の振替仕訳の例を説明する。未成工事支出金は55円(うち消費税5円が含まれている)となる。
原価振替仕訳(消費税は認識しない)は、借方が、不動産販売原価(0%):50円/貸方が、未成工事支出金:50円となる。
売上仕訳は、借方が、売掛金:110円/貸方が、売上(10%):100円、仮受消費税:10円となる。
ここで、期が変わったものとする。
進捗率100%時(引渡時)の振替仕訳は、未成工事支出金:60円(うち消費税10円が含まれている)となる。
原価振替仕訳(引渡時に消費税を全額認識)は、借方が、不動産販売原価(10%):50円、仮払消費税(10%):10円/貸方が、未成工事支出金:60円となる。
売上仕訳は、借方が、売掛金:110円/貸方が売上(10%):100円、仮受消費税:10円となる。
ここで、第二期の消費税納付額は、割戻方式で計算すると(国税か地方税かは無視)、60×10/110=5(円満端数処理)となる。5円の納付となり、本来の仮受消費税額10円と差額が発生する。
そこで、本実施の形態では、進行基準かつ仕入税額控除をする場合において、期を跨ぐような請負工事であっても、期跨ぎ時の割戻方式による消費税額の影響をなくすことが可能なシステムを提案する。
図2は、本実施の形態の処理の概要を説明するための図である。本実施の形態では、進捗率に応じた原価振替を行い、引渡のタイミングで不動産販売原価(0%)から不動産販売原価(10%)へ全額振替する。
原価振替仕訳(引渡時に消費税を全額認識)は、借方が、動産販売原価(0%):50円、不動産販売原価(10%):100円、仮払消費税:10円/貸方が、仕掛不動産:50円、不動産販売原価(0%):110円となる。
第二期の消費税納付額は、割戻方式で計算すると(国税か地方税かは無視)、110×10/110=10(円満端数処理)となる。このように、本実施の形態では、割戻方式で10円の仮払消費税となるようにして、期を跨ぐような請負工事であっても、期跨ぎ時の割戻方式による消費税額の影響を無くすことができる。
本実施の形態の仕訳作成装置は、建築工事の業界等において有用である。
[2.構成]
本実施の形態に係る仕訳作成装置100の構成の一例について、図3を参照して説明する。図3は、仕訳作成装置100の構成の一例を示すブロック図である。
仕訳作成装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、仕訳作成装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
仕訳作成装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。仕訳作成装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、仕訳作成装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、仕訳作成装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。また、「出力」とは、出力装置114で出力すること等をいい、例えば、モニタ114への表示出力やプリンタ114での印刷出力することの他、外部にデータを送信することを含む。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。また、記憶部106は、データファイル106aを備えている。
データファイル106aは、支払依頼データ、工事進行基準原価データ、仕訳データ等の各種データを格納するためのものである。支払依頼データは、支払依頼番号、行番号、工事番号、費目コード、税区分、税抜金額、消費税額、税込金額を含んでいてもよい。工事進行基準原価データは、工事進行基準振替番号、行番号、工事番号、費目コード、税区分、税抜金額、消費税額、税込金額、引渡振替区分(例えば、「0:未引渡」、「1:引渡」)、元伝票番号を含んでいてもよい。
制御部102は、仕訳作成装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、支払依頼入力部102aと、進行基準振替処理部102bと、画面表示制御部102cと、を備えている。
支払依頼入力部102aは、支払依頼番号、工事番号、費目、税区分、税抜金額、消費税額、税込金額を含む支払依頼データを入力して、データファイル106aに格納する。
また、支払依頼入力部102aは、支払依頼データに基づいて仕訳データを作成して、データファイル106aに格納する。
進行基準振替処理部102bは、支払依頼データに基づいて、進行基準に従って、工事進行基準振替番号、工事番号、費目、税区分、税込金額、税抜金額、消費税額、引渡前又は引渡後を示す引渡振替区分を含む工事進行基準原価データを作成して、データファイル106aに格納する。また、進行基準振替処理部102bは、工事進行基準原価データに基づいて、引渡時に消費税を認識して原価を振替えた振替仕訳を作成して、データファイル106aに格納する。記振替仕訳は、借方が不動産販売原価、仮払消費税、貸方が、不動産販売原価、未成工事支出金であることにしてもよい。
また、進行基準振替処理部102bは、設定される消費税認識区分に従って、消費税の発生を認識することにしてもよい。消費税認識区分は、オペレータがモニタ114に表示される不図示の画面で設定可能である。消費税認識区分は、発生時、竣工時、及び原価振替時を含むことにしてもよい(図5参照)。
画面表示制御部102cは、モニタ114に表示する各種画面の表示及びその入力の受付を制御する。
[3.具体例]
図3~図24を参照して、本実施の形態における仕訳作成装置100の処理の具体例を説明する。まず、図4を参照して、本実施の形態における仕訳作成装置100の全体の処理の概略を説明する。図4は、本実施の形態における仕訳作成装置100の制御部102の全体の処理の一例を説明するためのフローを示す図である。
(3-1.全体の処理の流れ)
図4において、支払依頼入力部102aは、支払依頼入力を実行する(ステップS1)。具体的には、支払依頼入力では、支払依頼入力部102aは、例えば、モニタ114に表示される入力画面上でのオペレータの操作に応じて、支払依頼番号、工事番号、費目、税区分、税抜金額、消費税額、税込金額を含む支払依頼データを入力して、データファイル106aに格納する。また、支払依頼入力では、支払依頼データに基づいて、仕訳を作成して、データファイルに格納する。
進行基準振替処理部102bは、進行基準原価振替処理を実行する(ステップS2)。具体的には、進行基準振替処理では、進行基準振替処理部102bは、支払依頼データに基づいて、進行基準に従って、工事進行基準振替番号、工事番号、費目、税区分、税込金額、税抜金額、消費税額、引渡前又は引渡後を示す引渡振替区分を含む工事進行基準原価データを作成して、データファイル106aに格納する。
また、進行基準振替処理では、進行基準振替処理部102bは、工事進行基準原価データに基づいて、振替仕訳を作成して、データファイル106aに格納する。この場合、引渡時に消費税を認識して原価を振替えた振替仕訳を作成してもよい。また、振替仕訳は、借方が不動産販売原価、仮払消費税、貸方が、不動産販売原価、未成工事支出金であることにしてもよい。
また、振替仕訳を作成する場合に、設定される消費税認識区分に従って、消費税の発生を認識することにしてもよい。消費税認識区分は、オペレータがモニタ114に表示される不図示の画面で設定可能である。消費税認識区分は、発生時、竣工時、及び原価振替時を含むことにしてもよい。
(3-2.消費税認識区分によるパターン洗い出し)
図5~図7を参照して、消費税認識区分によるパターン洗い出しを説明する。費目毎の消費税認識区分と契約者への引渡状況によって振替時の振替額が変わる。図5は、費目毎の消費税認識区分のパターンを纏めたものである。図5に示すように、消費税認識区分は、「0:発生時」、「1:竣工時」、「2:原価振替時」がある。「0:発生時」の場合は、仕掛不動産発生タイミングで消費税を認識する。「1:竣工時」の場合は、戸建ての場合は引渡時に消費税を認識する。「2:原価振替時」の場合は、戸建ての場合は引渡時に消費税を認識する。
マンション開発の場合は、竣工時と原価振替時は明確に区分けしているが、戸建て請負工事の場合は個別原価と同等としているため、竣工時の費目も原価振替時(引渡時)と同等としている。
消費税認識区分は、オペレータが設定可能となっており、支払依頼入力部102a及び進行基準振替処理部102bは、設定される消費税認識区分に従って、消費税発生タイミングを認識して仕訳を作成してもよい。
つぎに、請負金額「200円(税抜)」、税込額「220円」、予算額「100円」として、原価比例法で進捗率計算した場合についての例を説明する。
図6は、パターン(1):消費税認識区分を「0:発生時」とした場合に支払依頼入力(S1)及び進行基準振替処理(S2)で作成される仕訳の例を説明するための図である。
(1)-1:原価発生仕訳(支払依頼仕訳で作成:契約者との契約状態は契約)
仕掛不動産(税区分:71(10%)):50円/未払金:55円
仮払消費税 :5円
(1)-2:進捗率50%時の振替仕訳(契約者との契約状態は契約)
不動産販売原価(税区分:0(非課税)):50円/仕掛不動産(税区分:0(非課税)):50円
(1)-3:追加原価発生仕訳(支払依頼仕訳で作成:契約者との契約状態は契約)
仕掛不動産(税区分:71(10%)):50円/未払金:55円
仮払消費税 :5円
(1)-4:進捗率100%時の振替仕訳(契約者との契約状態は契約でまだ引渡がされていない場合)
不動産販売原価(税区分:0(非課税)):50円/仕掛不動産(税区分:0(非課税)):50円
(1)-4’:進捗率100%時の振替仕訳(契約者との契約状態は引渡)
不動産販売原価(税区分:0(非課税)):50円/仕掛不動産(税区分:0(非課税)):50円
消費税を仕掛不動産発生タイミングで認識しているため、契約者との契約状態が契約・引渡で双方とも同じ仕訳となる。
図7は、パターン(2):消費税認識区分を「1:竣工時」及び「2:原価振替時」とした場合の支払依頼入力(S1)及び進行基準振替処理(S2)で作成される仕訳の例を説明するための図である。
(2)-1:原価発生仕訳(支払依頼仕訳で作成:契約者との契約状態は契約)
未成工事支出金(税区分:0(非課税)):55円/未払金:55円
(2)-2:進捗率50%時の振替仕訳(契約者との契約状態は契約)
不動産販売原価(税区分:0(非課税)):50円/未成工事支出金(税区分:0(非課税)):50円
(2)-3:追加原価発生仕訳(支払依頼仕訳で作成:契約者との契約状態は契約)
未成工事支出金(税区分:0(非課税)):55円/未払金:55円
(2)-4:進捗率100%時の振替仕訳(契約者との契約状態は契約)
不動産販売原価(税区分:0(非課税)):50/未成工事支出金(税区分:0(非課税)):50円
(2)-5:進捗率100%時の振替仕訳(契約者との契約状態は引渡、(2)-4の振替後に引渡処理実施、再度進行基準振替処理)
不動産販売原価(税区分:81(10%)):100円/不動産販売原価(税区分:0(非課税)):100円
仮払消費税 :10円/未成工事支出金:10円
便宜上、理解の容易のため、ここでは進捗率100%としたが、消費税を発生させるかの判断は「契約者との契約状態」で判断する。
(2)-4’:進捗率100%時の振替仕訳(契約者との契約状態は引渡)
不動産販売原価(税区分:0(非課税)):50円/未成工事支出金(税区分:0(非課税)):50円(進捗率での振替仕訳)
不動産販売原価(税区分:81(10%)):100円/不動産販売原価(税区分:0(非課税)):100円(引渡による振替仕訳)
仮払消費税 :10円/未成工事支出金:10円
パターン(2)によれば、期を跨ぐような請負工事であっても、期跨ぎ時の割戻方式による消費税額の影響を無くすことができる。消費税額の影響を無くしたい場合は、消費税認識区分は、「1:竣工時」及び「2:原価振替時」を選択するのが望ましい。
(3-3.データの流れ)
図8A~図8Cを参照して、支払依頼データ、工事進行基準原価データ、仕訳データの流れを説明する。図8A~図8Cは、支払依頼データ、工事進行基準原価データ、仕訳データの流れを説明するための図である。
前提条件として、1.予算金額(税抜)を100、2.建設費は完成前は「未成工事支出金」・完成時に「完成工事原価」という科目になるように設定、3.仕入税額控除を行う。まず、図8Aを参照して、データの流れの概略を説明する。
(1)支払依頼入力を起票(支払仕訳発生、契約者との契約状態は契約)
未成工事支出金(0%):55円/未払金(0%):55円
(2)進行基準振替処理実施(契約者との契約状態は契約)
不動産販売原価(0%):50円/未成工事支出金(0%):50円
(3)支払依頼入力を起票(支払仕訳発生、契約者との契約状態は契約)
未成工事支出金(0%)55円/未払金(0%):55円
(4)進行基準振替処理実施(契約者との契約状態は契約)
不動産販売原価(0%):50円/未成工事支出金(0%):50円
(5)進行基準振替処理実施(契約者との契約状態は引渡、引き渡したことによる進行基準振替処理が行われる。)
不動産販売原価(10%):100円/不動産販売原価(0%):100円
仮払消費税(10%):10円 /未成工事支出金(0%):10円
(4)’進行基準振替処理実施(契約者との契約状態は引渡、進行基準振替処理実施前に顧客に引渡を実施した際のパターンを示しており、(4)、(5)を一度に処理する。)
不動産販売原価(0%):50円 /未成工事支出金(0%):50円
不動産販売原価(10%):100円/不動産販売原価(0%):100円
仮払消費税(10%):10円 /未成工事支出金(0%)10円
図8B及び図8Cを参照して、データの詳細な流れを説明する。図8B及び図8Cでは、引渡振替区分に応じた仕訳パターン(原価振替時に作成される振替仕訳取得元)が図示されており、この引渡振替区分に応じた仕訳パターンは、記憶部106に登録されている。支払依頼入力部102a及び進行基準振替処理部102bは、引渡振替区分に応じて、記憶部106に登録されている仕訳パターンを選択して、選択した仕訳パターンに従った仕訳を作成する。
(1)支払依頼の仕訳
支払依頼データは、支払依頼番号「1」、行番号「1」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」となっている。
作成される仕訳は、未成工事支出金(0%):55円/未払金(0%):55円となる。
(2)進捗率50%時の振替データ(進行基準振替処理にて作成される工事進行基準原価データ)
工事進行基準原価データは、工事進行基準振替番号「1」、行番号「1」、工事番号「当請負工事」、費目コード「建築費」、税区分「0%」、税込金額「50円」、税抜金額「50円」、消費税額「0円」、引渡振替区分「0:未引渡」となっている。
作成される仕訳は、不動産販売原価(0%):50円/仕掛不動産(0%):50円となる。
(3)支払依頼の仕訳
支払依頼データは、支払依頼番号「2」、行番号「1」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5」、税込金額「55円」となる。
作成される仕訳は、未成工事支出金(0%):55/未払金(0%):55となる。
(4):進捗率100%時の振替仕訳
工事進行基準原価データは、工事進行基準振替番号「2」、行番号「1」、工事番号「当請負工事」、費目コード「建築費」、税区分「0%」、税込金額「50円」、税抜金額「50円」、消費税額「0円」、引渡振替区分「0:未引渡」となっている。
作成される仕訳は、不動産販売原価(0%):50円/仕掛不動産(0%):50円となる。
(5)進捗率100%時の振替仕訳(引渡後)
工事進行基準原価データは、工事進行基準振替番号「3」、行番号「1」、工事番号「当請負工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税込金額「55」、税抜金額「50」、消費税額「5」、引渡振替区分「1:引渡」となっている。
作成される仕訳は、以下のようになる。
不動産販売原価(0%):100円/不動産販売原価(0%):100円
消費税額:10円 /未成工事支出金(0%):10円
(4)’進捗率100%時の振替仕訳
工事進行基準原価データは、1行目は、工事進行基準振替番号「2」、行番号「1」、工事番号「当請負工事」、費目コード「建築費」、税区分「0%」、税込金額「50円」、税抜金額「50円」、消費税額「0円」、引渡振替区分「0:未引渡」となる。2行目は、引渡しを認識したことによって追加されたデータで、工事進行基準振替番号「2」、行番号「2」、工事番号「当請負工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税込金額「55円」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、引渡振替区分「1:引渡」となる。
作成される仕訳は、以下のようになる。
不動産販売原価(0%):50円 /未成工事支出金(0%):50円
不動産販売原価(10%):100円/不動産販売原価(0%):100円
消費税額:10円 /未成工事支出金(0%):10円
(3-4.進行基準振替処理のロジック)
図9A及び図9Bを算出して、進行基準振替処理のロジックを説明する。図9A及び図9Bは、進行基準振替処理のロジックを説明するための図である。
(1)支払依頼の仕訳
支払依頼データは、支払依頼番号「1」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」となっている。
(2)進捗率50%時の振替データ
1.工事進行基準振替発生明細ワークに発生した支払依頼データを更新する。工事進行基準振替発生明細ワークに、伝票番号「1」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「0:未引渡」が展開される。
2.進行基準振替処理実施後に、工事進行基準原価データに工事進行基準振替発生明細ワークの内容を更新する。工事進行基準原価データは、工事進行基準振替番号「1」、行番号「1」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「0%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「0:未引渡」、元伝票番号「1」となる。税区分は、未引き渡しのため、強制的に「0%」に設定する。元伝票番号は、振替実施した元伝票番号を履歴管理するためである。
(3)支払依頼の仕訳
支払依頼データの2行目に、今回発生したデータ(支払依頼番号「2」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」)を追加する。
(4)進捗率100%時の振替仕訳
1.工事進行基準振替発生明細ワークに発生した支払依頼データを更新し、工事進行基準振替発生明細ワークに、伝票番号「2」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「0:未引渡」のデータが展開される。
工事進行基準振替発生明細ワークへデータを更新する際、工事進行基準原価データを参照し元伝票番号と一致した支払依頼データは更新対象外とする。
2.進行基準振替処理実施後に、工事進行基準原価データに工事進行基準振替発生明細ワークの内容を更新する。工事進行基準原価データは、工事進行基準振替番号「2」、行番号「1」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「0%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「0:未引渡」、元伝票番号「2」となる。
(5)進捗率100%時の振替仕訳(引渡後)
1.工事進行基準振替発生明細ワークに発生したデータを更新する。工事進行基準振替発生明細ワークへデータを更新する際、引渡済みだった場合は過去の支払依頼データの全てを更新する。工事進行基準振替発生明細ワークの1行目には、伝票番号「1」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「1:引渡」、2行目には、伝票番号「2」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「1:引渡」が展開される。
2.進行基準振替処理実施後に、工事進行基準原価データに工事進行基準振替発生明細ワークの内容を更新する。工事進行基準原価データは、1行目は、工事進行基準振替番号「3」、行番号「1」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「1:引渡」、元伝票番号「1」となる。2行目は、工事進行基準振替番号「3」、行番号「2」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「1:引渡」、元伝票番号「2」となる。
(4)’進捗率100%時の振替仕訳
1.工事進行基準振替発生明細ワークに発生した支払依頼データを更新する。工事進行基準振替発生明細ワークへデータを更新する際、工事進行基準原価データを参照し、元伝票番号と一致した支払依頼データは対象外とする。また、引渡済みだった場合は過去の支払依頼データの全てを更新する。
工事進行基準振替発生明細ワークの1行目には、未引渡の支払依頼データ(伝票番号「2」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「0:引渡」、2行目には、引渡時の支払依頼データ(伝票番号「1」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「1:引渡」)、3行目には、引渡時の支払依頼データ(伝票番号「2」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「1:引渡」)が展開される。
2.進行基準振替処理実施後に、工事進行基準原価データに工事進行基準振替発生明細ワークの内容を更新する。工事進行基準原価データは、1行目は、工事進行基準振替番号「2」、行番号「1」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「0%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「0:未引渡」、元伝票番号「2」となる。2行目は、工事進行基準振替番号「2」、行番号「2」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「1:引渡」、元伝票番号「1」となる。3行目は、工事進行基準振替番号「2」、行番号「3」、工事番号「サンプル工事」、費目コード「建築費」、税区分「10%」、税抜金額「50円」、消費税額「5円」、税込金額「55円」、引渡振替区分「1:引渡」、元伝票番号「2」となる。
(3-5.画面イメージ)
図10~図24は、操作手順を説明するための図である。図10は、工事情報登録を行うための画面のイメージの例を示す図である。図11は、実行予算登録を行うための画面のイメージの例を示す図である。図12は、(1)支払依頼入力を起票(仕入=支払依頼を登録することで支払仕訳発生)するための画面のイメージの例を示す図である。図13は、仕訳データ送信リストの一例を示す図である。図14は、(2)進行基準振替処理を実施するための画面のイメージの例を示す図である。図15は、仕訳データ送信リストの一例を示す図である。
図16は、(3)支払依頼入力を起票(仕入=支払依頼 登録することで支払仕訳発生)するための画面のイメージの例を示す図である。図17は、仕訳データ送信リストの一例を示す図である。図18は、(4)進行基準振替処理を実施するための画面のイメージの例を示す図である。図19は、仕訳データ送信リストの一例を示す図である。図20及び図21は、(5)進行基準振替処理の実施(引渡処理実施後、進行基準振替処理実施)するための画面のイメージの例を示す図である。図22は、仕訳データ送信リストの一例を示す図である。図23は、(4)’進行基準振替処理を実施(引渡処理実施後に原価振替処理実施)するための画面のイメージの例を示す図である。図24は、仕訳データ送信リストの一例を示す図である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、支払依頼番号、工事番号、費目、税区分、税抜金額、消費税額、税込金額を含む支払依頼データを入力する支払依頼入力部102aと、前記支払依頼データに基づいて、進行基準に従って、工事進行基準振替番号、工事番号、費目、税区分、税込金額、税抜金額、消費税額、引渡前又は引渡後を示す引渡振替区分を含む工事進行基準原価データを作成し、当該工事進行基準原価データに基づいて、引渡時に消費税を認識して原価を振替えた振替仕訳を作成する進行基準振替処理部102bと、を備えているので、進行基準かつ仕入税額控除をする場合において、期を跨ぐような請負工事であっても、期跨ぎ時の割戻方式による消費税額の影響を無くすことが可能となる。
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、仕訳作成装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、仕訳作成装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて仕訳作成装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部106などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、仕訳作成装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、仕訳作成装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、仕訳作成装置100は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
100 仕訳作成装置
102 制御部
102a 支払依頼入力部
102b 進行基準振替処理部
102c 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a データファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (6)

  1. 制御部を備えた仕訳作成装置であって、
    前記制御部は、
    支払依頼番号、工事番号、費目、税区分、税抜金額、消費税額、税込金額を含む支払依頼データを入力する支払依頼入力手段と、
    前記支払依頼データに基づいて、進行基準に従って、工事進行基準振替番号、工事番号、費目、税区分、税込金額、税抜金額、消費税額、引渡前又は引渡後を示す引渡振替区分を含む工事進行基準原価データを作成し、当該工事進行基準原価データに基づいて、引渡時に消費税を認識して原価を振替えた振替仕訳を作成する進行基準振替手段と、
    を備えたことを特徴とする仕訳作成装置。
  2. 前記振替仕訳は、借方が不動産販売原価、仮払消費税、貸方が、不動産販売原価、未成工事支出金であることを特徴とする請求項1に記載の仕訳作成装置。
  3. 前記進行基準振替手段は、設定される消費税認識区分に従って、消費税の発生を認識することを特徴とする請求項1又は2に記載の仕訳作成装置。
  4. 前記消費税認識区分は、発生時、竣工時、及び原価振替時を含むことを特徴とする請求項3に記載の仕訳作成装置。
  5. 制御部を備えた情報処理装置で実行される仕訳作成方法であって、
    前記制御部において実行される、
    支払依頼番号、工事番号、費目、税区分、税抜金額、消費税額、税込金額を含む支払依頼データを入力する支払依頼入力工程と、
    前記支払依頼データに基づいて、進行基準に従って、工事進行基準振替番号、工事番号、費目、税区分、税込金額、税抜金額、消費税額、引渡前又は引渡後を示す引渡振替区分を含む工事進行基準原価データを作成し、当該工事進行基準原価データに基づいて、引渡時に消費税を認識して原価を振替えた振替仕訳を作成する進行基準振替工程と、
    を含むことを特徴とする仕訳作成方法。
  6. 制御部を備えた情報処理装置で実行するための仕訳作成プログラムであって、
    前記制御部において、
    支払依頼番号、工事番号、費目、税区分、税抜金額、消費税額、税込金額を含む支払依頼データを入力する支払依頼入力工程と、
    前記支払依頼データに基づいて、進行基準に従って、工事進行基準振替番号、工事番号、費目、税区分、税込金額、税抜金額、消費税額、引渡前又は引渡後を示す引渡振替区分を含む工事進行基準原価データを作成し、当該工事進行基準原価データに基づいて、引渡時に消費税を認識して原価を振替えた振替仕訳を作成する進行基準振替工程と、
    を実行するための仕訳作成プログラム。
JP2021109495A 2021-06-30 2021-06-30 仕訳作成装置、仕訳作成方法、及び仕訳作成プログラム Pending JP2023006745A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021109495A JP2023006745A (ja) 2021-06-30 2021-06-30 仕訳作成装置、仕訳作成方法、及び仕訳作成プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021109495A JP2023006745A (ja) 2021-06-30 2021-06-30 仕訳作成装置、仕訳作成方法、及び仕訳作成プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023006745A true JP2023006745A (ja) 2023-01-18

Family

ID=85107844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021109495A Pending JP2023006745A (ja) 2021-06-30 2021-06-30 仕訳作成装置、仕訳作成方法、及び仕訳作成プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023006745A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2023006745A (ja) 仕訳作成装置、仕訳作成方法、及び仕訳作成プログラム
JP7075294B2 (ja) 賃貸契約更新管理装置、賃貸契約更新管理方法、および、賃貸契約更新管理プログラム
JP2020140322A (ja) 債権管理装置、債権管理方法、及び債権管理プログラム
JP2022038391A (ja) 契約管理装置、契約管理方法、及び契約管理プログラム
JP7411517B2 (ja) 債権・債務計上部門特定装置、債権・債務計上部門特定方法および債権・債務計上部門特定プログラム
JP7320483B2 (ja) 月別売上計上装置、月別売上計上方法、及び月別売上計上プログラム
JP7389722B2 (ja) 間接費管理装置、間接費管理方法、及び間接費管理プログラム
JP7410746B2 (ja) 入金消込処理装置、入金消込処理方法、および、入金消込処理プログラム
JP7237677B2 (ja) 業務支援装置、業務支援プログラムおよび業務支援方法
JP7410808B2 (ja) 仕訳切替装置、仕訳切替方法、および、仕訳切替プログラム
JP7507932B2 (ja) 業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラム
JP7250979B2 (ja) 違算確認業務支援装置、違算確認業務支援方法および違算確認業務支援プログラム
JP7369251B2 (ja) 会計処理装置、会計処理方法、及び会計処理プログラム
JP7499113B2 (ja) 不動産取引処理装置、不動産取引処理方法、および、不動産取引処理プログラム
JP2023137754A (ja) 分割収益計上装置、分割収益計上方法、および、分割収益計上プログラム
JP7235539B2 (ja) 収益計上仕訳装置、収益計上仕訳方法、および、収益計上仕訳プログラム
JP2023111374A (ja) 残価設定債権管理装置、残価設定債権管理方法、および、残価設定債権管理プログラム
JP7186088B2 (ja) 返戻精算装置、返戻精算方法、及び返戻精算プログラム
JP2023014771A (ja) 業務支援装置、業務支援方法、および業務支援プログラム
JP7173842B2 (ja) 仕訳作成装置、仕訳作成方法および仕訳作成プログラム
JP7198126B2 (ja) 未収収益仕訳装置、未収収益仕訳方法、および、未収収益仕訳プログラム
JP2022151183A (ja) プロジェクト別収支管理装置、プロジェクト別収支管理方法、および、プロジェクト別収支管理プログラム
JP7117197B2 (ja) データ作成装置、データ作成方法およびデータ作成プログラム
JP2023035205A (ja) 債権管理装置、債権管理方法、及び債権管理プログラム
JP2022155478A (ja) 原価管理装置、原価管理方法、及び原価管理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231219