JP2023005303A - 洗車装置、洗車方法、洗車プログラム、及び洗車システム - Google Patents

Abstract

【課題】洗車対象の車両の種類を表す車種情報に応じて適切に洗車を実行する。【解決手段】洗車装置１３は、洗車対象の車両１２の種類を表す車種情報を受け付ける。洗車装置１３は、車種情報に基づいて洗車態様を決定する洗車装置１３は、決定された洗車態様で車両１２を洗車するように、車両１２を洗車するための駆動部１５を駆動させる。【選択図】図１

Description

本開示は、洗車装置、洗車方法、洗車プログラム、及び洗車システムに関する。

特許文献１には、被洗浄車両の車両外形や各種の装備品類に対応したきめ細かな洗車を可能とする洗車機の駆動システムが開示されている。この洗車機の駆動システムは、特定車種の外形形状に応じた第一洗車プログラムと、車両外形認識手段により認識された車両外形に応じた第二洗車プログラムとを備え、判定手段を介して、認識された車両外形が予め設定された特定車種の外形形状と矛盾しないと判定されたときに第一洗車プログラムに応じた洗車を行い、判定手段により、認識された車両外形が予め設定された特定車種の外形形状と矛盾すると判定されたときに第二洗車プログラムに応じた洗車を行う。

特開２０１１‐１２１５４６号公報

特許文献１に開示されている技術では、特定車種の外形形状に応じて第一洗車プログラムによって洗車が行われ、車両外形認識手段により認識された車両外形が予め設定された特定車種の外形形状と矛盾すると判定されたときには第二洗車プログラムによって洗車が行われる。これにより、標準装備とは異なるオプション装備品が車両に備えられている場合であっても、十分安全で、且つ、洗い残しも極力生じずに確実な洗車が可能となる。

しかし、車両外形認識手段（特許文献１では「透過式光電センサ」が採用されている。）によって車両の外形形状を考慮して洗車を実行したとしても、その洗車が当該車両に適していないときもある。

例えば、図７に示されるような自動運転車両Ｃには、ＬＩＤＡＲ（Light Detection and Ranging）が備えられている場合もある。図７の上側に示される図は自動運転車両Ｃの側方の図であり、図７の下側に示される図は自動運転車両Ｃの後方の図である。自動運転車両Ｃには、図７に示されるような位置にＬＩＤＡＲが設置される場合がある。このＬＩＤＡＲを透過式光電センサ及び画像センサによって検知することは難しい。ＬＩＤＡＲは自動運転車両にとって重要なセンサであるため、その付近を避けて洗車し、かつ洗車後には水滴が付いていない状態とする必要がある場合もある。

また、車両の塗装によっては異なる洗剤を用いた方が好ましい場合もある。このため、単に車種の外形形状を考慮したとしても、車両の塗装に応じた洗車を実行することはできない。

本開示は、以上の事実を考慮して成されたもので、洗車対象の車両の種類を表す車種情報に応じて適切に洗車を実行することを目的とする。

上記目的を達成するために本開示の第１態様は、洗車対象の車両の種類を表す車種情報を受け付ける受付部と、前記車種情報に基づいて洗車態様を決定する洗車態様決定部と、前記洗車態様決定部により決定された洗車態様で前記車両を洗車するように、前記車両を洗車するための駆動部を駆動させる制御部と、を備える洗車装置である。

本開示の第１態様の洗車装置は、洗車対象の車両の種類を表す車種情報を受け付ける。洗車装置は、車種情報に基づいて洗車態様を決定する。そして、洗車装置は、決定された洗車態様で車両を洗車するように、車両を洗車するための駆動部を駆動させる。これにより、洗車対象の車両の種類を表す車種情報に応じて適切に洗車を実行することができる。具体的には、画像処理によって車種（例えば、装備品の有無等を含む車種の情報）を判定することが不要となるため、確実な車種情報を取得することができ、それに応じて洗車を適切に実行することができる。

本開示の第２態様の洗車装置の前記車種情報は、車両が自動運転車両であるか否かを表す情報、車両の形状を表す情報、車両の塗装を表す情報、車両のコーティングを表す情報、車両の装備品を表す情報、及び車両の強度を表す情報の少なくとも１つの情報を含む。本開示の第２態様によれば、車両が自動運転車両であるか否かを表す情報、車両の形状を表す情報、車両の塗装を表す情報、車両のコーティングを表す情報、車両の装備品を表す情報、又は車両の強度を表す情報に応じて、洗車を実行することができる。

本開示の第３態様の洗車装置の前記車種情報には、前記車両が自動運転車両であるか否かを表す情報が含まれており、前記洗車態様決定部は、前記車両が自動運転車両である場合には、自動運転に利用されるセンサ付近を避けた洗車態様である自動運転車両用の洗車態様を設定し、前記制御部は、前記洗車態様決定部によって設定された前記自動運転車両用の洗車態様で前記車両を洗車するように前記駆動部を制御する。本開示の第３態様によれば、自動運転車両に対する適切な洗車を実行することができる。

本開示の第４態様の洗車装置の前記車種情報には、前記車両が自動運転車両であるか否かを表す情報が含まれており、前記洗車態様決定部は、前記車両が自動運転車両である場合には、自動運転に利用されるセンサ付近でのブラシの回転速度を低下させた洗車態様である自動運転車両用の洗車態様を設定し、前記制御部は、前記洗車態様決定部によって設定された前記自動運転車両用の洗車態様で前記車両を洗車するように前記駆動部を制御する。本開示の第４態様によれば、自動運転車両に対する適切な洗車を実行することができる。

本開示の第５態様の洗車装置の前記制御部は、前記洗車態様決定部によって設定された前記自動運転車両用の洗車態様で前記車両を洗車するように前記駆動部を制御した後に、前記車両に搭載された車両制御装置に対して、センサの感度を低下させることを指示する指示信号を出力する。本開示の第５態様によれば、自動運転車両に対する洗車が実行された後に、自動運転車両の走行が適切なもとのなるようにすることができる。具体的には、洗車後にはセンサの感度が過度に良くなる場合があり、その場合には車両制御に影響を与える恐れもあるため、それを抑制するためにセンサの感度を低下させる。

本開示の第６態様の洗車装置の前記車種情報には、前記車両の強度を表す情報が含まれており、前記洗車態様決定部は、前記車種情報に含まれる前記車両の強度に基づいて、車両を洗車する際のブラシの回転速度、ブラシの当て方の強度、及び水圧の少なくとも１つを低下させた洗車態様を設定し、前記制御部は、前記洗車態様決定部によって設定された前記洗車態様で前記車両を洗車するように前記駆動部を制御する。本開示の第６態様によれば、車車両の強度に応じた適切な洗車を実行することができる。

本開示の第７態様の洗車装置の前記車種情報には、前記車両の塗装を表す情報又は前記車両のコーティングを表す情報が含まれており、前記洗車態様決定部は、前記車種情報に含まれる前記車両の塗装を表す情報又は前記車両のコーティングを表す情報に基づいて、車両を洗車する際の洗剤種類を含む洗車態様を設定し、前記制御部は、前記洗車態様決定部によって設定された前記洗車態様で前記車両を洗車するように前記駆動部を制御する。本開示の第７態様によれば、車両の塗装に応じた適切な洗車を実行することができる。

本開示の第８態様の洗車装置の前記受付部は、カメラによって撮像された前記車両の画像をさらに受け付け、前記洗車態様決定部は、前記車両の画像及び前記車種情報に基づいて、車両を洗車する際の洗剤種類を含む洗車態様を設定する。本開示の第８態様によれば、画像に写る車両の車種情報も考慮して、洗車態様を設定することができる。

本開示の第９態様の洗車装置の前記受付部は、洗車システムを管理する管理サーバを介して前記車種情報を受け付ける。車種情報を洗車装置又は車両制御装置に記憶させると、洗車装置又は車両制御装置の記憶領域を圧迫してしまう。このため、本開示の第９態様によれば、管理サーバに車種情報を記憶させることにより、洗車装置又は車両制御装置に車種情報を記憶させることなく、車両の種類に応じた適切な洗車を実行することができる。

本開示の第１０態様の前記車両に搭載された車両制御装置は、前記車両の乗員から入力された前記車種情報又は洗車形態を表す情報を、前記洗車装置へ出力し、前記洗車態様決定部は、前記車種情報又は洗車形態を表す情報に基づいて、前記洗車態様を決定する。本開示の第１０態様によれば、車両の乗員の選択によって洗車態様を設定することができる。

本開示の第１１態様は、第１態様～第７態様の何れか１つの洗車装置と車両制御装置とを備える洗車システムである。本開示の第１０態様によれば、第１態様と同様に、洗車対象の車両の種類を表す車種情報に応じて適切に洗車を実行することができる。

本開示の第１２態様は、洗車対象の車両の種類を表す車種情報を受け付け、前記車種情報に基づいて洗車態様を決定し、決定された洗車態様で前記車両を洗車するように、前記車両を洗車するための駆動部を駆動させる、処理をコンピュータが実行する洗車方法である。本開示の第１２態様によれば、第１態様と同様に、洗車対象の車両の種類を表す車種情報に応じて適切に洗車を実行することができる。

本開示の第１３態様は、洗車対象の車両の種類を表す車種情報を受け付け、前記車種情報に基づいて洗車態様を決定し、決定された洗車態様で前記車両を洗車するように、前記車両を洗車するための駆動部を駆動させる、処理をコンピュータに実行させるための洗車プログラムである。本開示の第１３態様によれば、第１態様と同様に、洗車対象の車両の種類を表す車種情報に応じて適切に洗車を実行することができる。

以上説明したように本開示によれば、洗車対象の車両の種類を表す車種情報に応じて適切に洗車を実行することができる、という効果が得られる。

実施形態に係る洗車システムの概略構成の一例を示す図である。 実施形態に係る洗車システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る各装置のコンピュータの構成例を示す図である。 実施形態に係る洗車装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 洗車態様を説明するための図である。 実施形態に係る洗車システムの変形例の概略構成の一例を示す図である。 自動運転車両に設置されるセンサの一例を説明するための図である。

以下、図面を参照して、本開示の実施形態を詳細に説明する。

（車両制御システム）
図１は、実施形態に係る洗車システム１０の概要を説明するための図である。実施形態の洗車システム１０は、図１に示されるように、洗車機１１と車両１２とを備える。洗車機１１は、洗車装置１３と、駆動部１５と、ブラシ１６とを備える。車両１２には車両制御装置１４が搭載されている。なお、車両制御装置１４は、例えば、ＥＣＵ（Electronic Control Unit）である。洗車装置１３と車両制御装置１４とは、通信可能に接続されている。

本実施形態の洗車システム１０の洗車装置１３は、車両１２の種類を表す車種情報を車両制御装置１４から取得し、その車種情報に応じて車両１２の洗車を実行する。具体的には、車種情報に基づいて洗車態様を決定し、決定された洗車態様で車両を洗車するように駆動部１５を駆動させることにより、車両１２の洗車を実行する。これにより、洗車装置１３は、車両１２から提供される車種情報に応じて適切に洗車を実行することができる。

以下、具体的に説明する。

図２は、実施形態に係る洗車システム１０の機能構成の一例を示すブロック図である。洗車システム１０は、図２に示されるように、車両１２と洗車機１１とを備える。車両１２が備える車両制御装置１４は、送受信部１４０と、車両制御部１４２とを備える。洗車機１１は、洗車装置１３と、駆動部１５と、ブラシ１６と、ブロアー１７とを備える。また、洗車機１１が備える洗車装置１３は、受付部１３０と、洗車態様決定部１３１と、制御部１３２と、洗車情報記憶部１３４とを備える。車両制御装置１４と洗車装置１３とは所定の通信ネットワークNWにより通信可能に接続されている。

車両制御装置１４及び洗車装置１３は、例えば、図３に示すようなコンピュータ５０によっても実現することができる。車両制御装置１４及び洗車装置１３を実現するコンピュータ５０は、Central Processing Unit（ＣＰＵ）５１、一時記憶領域としてのメモリ５２、及び不揮発性の記憶部５３を備える。また、コンピュータは、入出力装置等（図示省略）が接続される入出力interface（Ｉ／Ｆ）５４、及び記録媒体５９に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するread/write（Ｒ／Ｗ）部５５を備える。また、コンピュータは、インターネット等のネットワークに接続されるネットワークＩ／Ｆ５６を備える。ＣＰＵ５１、メモリ５２、記憶部５３、入出力Ｉ／Ｆ５４、Ｒ／Ｗ部５５、及びネットワークＩ／Ｆ５６は、バス５７を介して互いに接続される。

記憶部５３は、Hard Disk Drive（ＨＤＤ）、Solid State Drive（ＳＳＤ）、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部５３には、コンピュータを機能させるためのプログラムが記憶されている。ＣＰＵ５１は、プログラムを記憶部５３から読み出してメモリ５２に展開し、プログラムが有するプロセスを順次実行する。

次に、実施形態の洗車システム１０の作用について説明する。

例えば、車両１２と洗車機１１との間の距離が所定距離以下となり、洗車装置１３が逐次出力している信号を車両制御装置１４が受信した場合、車両制御装置１４は洗車モードとなる。

この場合、洗車装置１３の制御部１３２は、車両制御装置１４に対して車両１２の洗車開始を要求する要求信号を出力する。

車両制御装置１４の送受信部１４０は、洗車装置１３から送信された要求信号を受信する。そして、車両制御装置１４の車両制御部１４２は、要求信号に応答して車両１２の種類を表す車種情報を洗車装置１３へ送信する。車種情報は、車両１２が自動運転車両であるか否かを表す情報、車両１２の形状を表す情報、車両１２の塗装を表す情報、車両１２のコーティングを表す情報、車両１２の装備品を表す情報、及び車両１２の強度を表す情報の少なくとも１つの情報を含む情報である。

例えば、車両制御装置１４は、車両１２の所定のＥＣＵの記憶部（図示省略）から車種情報を取得する。または、車両制御装置１４は、車両毎に車種情報が格納されている管理サーバ（図示省略）から、車両１２の車種情報を取得する。なお、これらの車種情報は、単に車両１２の形状等を表すものではなく、例えば、車両の設計情報と同程度の情報も含まれる。そして、車両制御装置１４は、車両種情報を洗車装置１３へ送信する。

車両制御装置１４から洗車装置１３へ車種情報が送信されると、洗車装置１３は図４に示すフローチャートを実行する。

ステップＳ１００において、洗車装置１３の受付部１３０は、車両制御装置１４から送信された車種情報を受け付ける。洗車装置１３の制御部１３２は、この車種情報に基づいて、車両１２を洗車するための駆動部１５を駆動させるように制御する。

ステップＳ１０２において、洗車装置１３の洗車態様決定部１３１は、ステップＳ１００で受け付けた車種情報に基づいて、車両１２の洗車態様を決定する。

具体的には、まず、制御部１３２は、洗車情報記憶部１３４に格納されている洗車態様に関する情報を読み出す。

図５に、洗車情報記憶部１３４に格納される洗車態様に関する情報の一例を示す。図５に示されるように、車種情報と洗車態様とが対応付けられて洗車情報記憶部１３４に格納される。

このため、ステップＳ１０２において、洗車態様決定部１３１は、洗車情報記憶部１３４に格納されている洗車態様に関する情報を参照し、車種情報に応じた洗車態様を決定する。

例えば、洗車態様決定部１３１は、車両１２が自動運転車両である場合には、自動運転に利用されるセンサ付近を避けた洗車態様である自動運転車両用の洗車態様を洗車態様として決定する。または、例えば、車両１２が自動運転車両である場合には、洗車態様決定部１３１は、自動運転に利用されるセンサ付近でのブラシ１６の回転速度を低下させた洗車態様である自動運転車両用の洗車態様を洗車態様として設定する。洗車対象の車両１２が自動運転車両である場合には、洗車の実行により自動運転車両にとって重要なセンサ（例えば、ＬＩＤＡＲ等）が破損する恐れもあるため、センサ付近でのブラシ１６の回転速度を低下させた洗車態様が好ましいためである。さらに、洗車態様決定部１３１は、車両１２の洗車が完了した後に、センサに対してブロアー１７から風を吹きかけるような洗車態様を設定するようにしてもよい。

または、例えば、洗車態様決定部１３１は、車種情報に含まれる車両の強度に基づいて、車両１２を洗車する際のブラシ１６の回転速度、ブラシ１６の当て方の強度、及び水圧の少なくとも１つを低下させた洗車態様を設定する。洗車対象の車両の強度が他の車両に比べて低い場合には、洗車により車両１２が破損する恐れもあるため、車両の強度に応じた洗車が実行された方が好ましいためである。

または、例えば、洗車態様決定部１３１は、車種情報に含まれる車両の塗装を表す情報又は車両のコーティングを表す情報に基づいて、車両を洗車する際の洗剤種類を含む洗車態様を設定する。車両の塗装又はコーティングの種類によっては、ある特定の洗剤を用いた洗車を実行すると、塗装又はコーティングが剥がれる恐れもあるため、車両の塗装又は車両のコーティングに応じた洗車態様が決定される。

ステップＳ１０４において、洗車装置１３の制御部１３２は、ステップＳ１０２で決定された洗車態様で車両１２を洗車するように、車両１２を洗車するための駆動部１５を駆動させるように制御する。これにより、車両１２の車種に応じた洗車が実行される。なお、この際には、洗車装置１３と車両制御装置１４との間において通信処理が行われ、車両１２は洗車機１１に対して相対的に内部へ侵入する。そして、洗車装置１３の制御部１３２による制御に応じて駆動部１５が駆動することによりブラシ１６が動作し、車両１２の洗車が行われる。

以上説明したように、実施形態に係る洗車システムの洗車装置は、洗車対象の、車両の種類を表す車種情報を受け付ける。そして、洗車装置は、車種情報に基づいて洗車態様を決定する。洗車装置は、決定された洗車態様で車両を洗車するように、車両を洗車するための駆動部を駆動させる。これにより、洗車対象の車両の種類を表す車種情報に応じて適切に洗車を実行することができる。具体的には、画像処理等による車両の種類の判定処理を利用することなく、車両を自動的に洗車することができる。具体的には、画像処理によって車種（例えば、装備品の有無等を含む車種の情報）を判定することが不要となるため、確実な車種情報を取得することができ、それに応じて洗車を適切に実行することができる。

本発明は、上記の形態例に限定されるものではなく、上記の形態例以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。

例えば、上記実施形態では、車両制御装置１４から送信された車種情報に基づいて車両１２を洗車する場合を例に説明したがこれに限定されるものではない。例えば、洗車対象の車両１２が自動運転車両である場合、洗車装置１３の制御部１３２は、設定された自動運転車両用の洗車態様で車両１２を洗車するように駆動部１５を制御した後に、車両制御装置１４に対して、センサの感度を低下させることを指示する指示信号を出力するようにしてもよい。自動運転車両が洗車された後は、センサに付着している汚れが除去され、センサ感度が高くなることが予想される。この場合には、洗車前の車両１２と洗車後の車両１２との間において、センサ感度が異なり自動運転制御に影響を及ぼす場合もあり得る。そこで、洗車装置１３の制御部１３２は、自動運転車両である車両１２の洗車が完了した後に、車両制御装置１４に対してセンサ感度を落とす又はマスク機能を施す指示信号を車両制御装置１４へ送信する。当該指示信号を受け付けた車両制御装置１４は、センサ感度を落とす又はマスク機能を施すように各センサ又はＥＣＵを制御する。

または、上記実施形態では、車両制御装置１４から送信された車種情報に基づいて車両１２を洗車する場合を例に説明したがこれに限定されるものではない。例えば、カメラによって撮像された車両１２の画像に基づいて、洗車態様を決定するようにしてもよい。例えば、洗車装置１３の受付部１３０は、カメラによって撮像された車両１２の画像をさらに受け付ける。そして、洗車装置１３の洗車態様決定部１３１は、車両１２の画像及び車種情報に基づいて、車両を洗車する際の洗剤種類を含む洗車態様を設定するようにしてもよい。車両１２の色によっては、使用を控えた方が良い洗剤種類も存在する。そのため、例えば、洗車装置１３の洗車態様決定部１３１は、車両１２の画像に基づいて車両１２の色を特定し、車両１２の色に応じて洗車態様を設定するようにしてもよい。または、例えば、洗車装置１３の洗車態様決定部１３１は、車両１２の色に応じて車両１２に付着している汚れを推定し、その推定結果に応じて洗車態様を設定するようにしてもよい。

また、上記実施形態では、車両制御装置１４と洗車装置１３との間において直接情報のやり取りがなされる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図６に示されるような構成であってもよい。この場合には、図６に示されるように、洗車システム３１０は管理サーバ２０を備え、管理サーバ２０を介して、車両制御装置１４と洗車装置１３との間において情報のやり取りがなされてもよい。また、洗車装置１３又は車両制御装置１４の機能の一部又は全部は、管理サーバ２０によって実現されてもよい。この場合には、例えば、洗車装置１３の受付部１３０は、洗車システム１０を管理する管理サーバ２０を介して車種情報を受け付けるようにしてもよい。

また、上記実施形態では、車両制御装置１４は、車両１２の所定のＥＣＵの記憶部（図示省略）又は管理サーバから車種情報を取得する場合を例に説明したがこれに限定されるものではない。例えば、車両制御装置１４は、車両１２の乗員から入力された車種情報又は洗車態様を表す情報を、洗車装置１３へ出力し、洗車装置１３の洗車態様決定部１３１は、当該車種情報又は洗車態様を表す情報に基づいて、洗車態様を決定するようにしてもよい。この場合には、例えば、車両１２内のタッチパネルディスプレイ（図示省略）に、車種情報又は洗車態様を入力するための画面が表示され、車両の乗員は当該ディスプレイを操作することにより、車種情報又は洗車態様を入力する。そして、車両制御装置１４はディスプレイに入力された車種情報又は洗車態様を洗車装置１３へ送信し、洗車装置１３は車種情報又は洗車態様に応じて洗車態様を決定する。これにより、車両１２の乗員の選択によって洗車態様を設定することができる。

１０，３１０ 洗車システム
１１ 洗車機
１２ 車両
１３ 洗車装置
１４ 車両制御装置
１５ 駆動部
１６ ブラシ
１７ ブロアー
２０ 外部サーバ
５０ コンピュータ
１３０ 受付部
１３１ 洗車態様決定部
１３２ 制御部
１３４ 洗車情報記憶部
１４０ 送受信部
１４２ 車両制御部

Claims (13)

1. 洗車対象の車両の種類を表す車種情報を受け付ける受付部と、
   前記車種情報に基づいて洗車態様を決定する洗車態様決定部と、
   前記洗車態様決定部により決定された洗車態様で前記車両を洗車するように、前記車両を洗車するための駆動部を駆動させる制御部と、
   を備える洗車装置。
2. 前記車種情報は、車両が自動運転車両であるか否かを表す情報、車両の形状を表す情報、車両の塗装を表す情報、車両のコーティングを表す情報、車両の装備品を表す情報、及び車両の強度を表す情報の少なくとも１つの情報を含む、
   請求項１に記載の洗車装置。
3. 前記車種情報には、前記車両が自動運転車両であるか否かを表す情報が含まれており、
   前記洗車態様決定部は、前記車両が自動運転車両である場合には、自動運転に利用されるセンサ付近を避けた洗車態様である自動運転車両用の洗車態様を設定し、
   前記制御部は、前記洗車態様決定部によって設定された前記自動運転車両用の洗車態様で前記車両を洗車するように前記駆動部を制御する、
   請求項１又は請求項２に記載の洗車装置。
4. 前記車種情報には、前記車両が自動運転車両であるか否かを表す情報が含まれており、
   前記洗車態様決定部は、前記車両が自動運転車両である場合には、自動運転に利用されるセンサ付近でのブラシの回転速度を低下させた洗車態様である自動運転車両用の洗車態様を設定し、
   前記制御部は、前記洗車態様決定部によって設定された前記自動運転車両用の洗車態様で前記車両を洗車するように前記駆動部を制御する、
   請求項１又は請求項２に記載の洗車装置。
5. 前記制御部は、前記洗車態様決定部によって設定された前記自動運転車両用の洗車態様で前記車両を洗車するように前記駆動部を制御した後に、前記車両に搭載される車両制御装置に対して、センサの感度を低下させることを指示する指示信号を出力する、
   請求項３又は請求項４に記載の洗車装置。
6. 前記車種情報には、前記車両の強度を表す情報が含まれており、
   前記洗車態様決定部は、前記車種情報に含まれる前記車両の強度に基づいて、車両を洗車する際のブラシの回転速度、ブラシの当て方の強度、及び水圧の少なくとも１つを低下させた洗車態様を設定し、
   前記制御部は、前記洗車態様決定部によって設定された前記洗車態様で前記車両を洗車するように前記駆動部を制御する、
   請求項２～請求項５の何れか１項に記載の洗車装置。
7. 前記車種情報には、前記車両の塗装を表す情報又は前記車両のコーティングを表す情報が含まれており、
   前記洗車態様決定部は、前記車種情報に含まれる前記車両の塗装を表す情報又は前記車両のコーティングを表す情報に基づいて、車両を洗車する際の洗剤種類を含む洗車態様を設定し、
   前記制御部は、前記洗車態様決定部によって設定された前記洗車態様で前記車両を洗車するように前記駆動部を制御する、
   請求項２～請求項６の何れか１項に記載の洗車装置。
8. 前記受付部は、カメラによって撮像された前記車両の画像をさらに受け付け、
   前記洗車態様決定部は、前記車両の画像及び前記車種情報に基づいて、車両を洗車する際の洗剤種類を含む洗車態様を設定する、
   請求項１～請求項７の何れか１項に記載の洗車装置。
9. 前記受付部は、洗車システムを管理する管理サーバを介して前記車種情報を受け付ける、
   請求項２～請求項６の何れか１項に記載の洗車装置。
10. 前記車両に搭載される車両制御装置は、前記車両の乗員から入力された前記車種情報又は洗車形態を表す情報を、前記洗車装置へ出力し、
    前記洗車態様決定部は、前記車種情報又は洗車形態を表す情報に基づいて、前記洗車態様を決定する、
    請求項２～請求項９の何れか１項に記載の洗車装置。
11. 請求項１～請求項１０の何れか１項に記載の洗車装置と車両制御装置とを備える洗車システム。
12. 洗車対象の車両の種類を表す車種情報を受け付け、
    前記車種情報に基づいて洗車態様を決定し、
    決定された洗車態様で前記車両を洗車するように、前記車両を洗車するための駆動部を駆動させる、
    処理をコンピュータが実行する洗車方法。
13. 洗車対象の車両の種類を表す車種情報を受け付け、
    前記車種情報に基づいて洗車態様を決定し、
    決定された洗車態様で前記車両を洗車するように、前記車両を洗車するための駆動部を駆動させる、
    処理をコンピュータに実行させるための洗車プログラム。

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