JP2023002043A - 段ボールケース - Google Patents

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Atsushi Kawamura
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Abstract

【課題】開封時に、縦置きした化粧箱の上面に隣接する側面(長手面)を容易に露出させることができ、化粧箱取出し時の荷崩れの発生を抑制することができ、かつ、易廃棄性にも優れた段ボールケースを提供する。【解決手段】巻回体を包装する長尺略直方体状の化粧箱を収納するための収納空間を備える段ボールケース1であって、段ボールケース1が所定の位置に設置されるときに鉛直方向上方側に位置する天板2と、化粧箱の長手方向両端部の面の一方が天板2を向く上面となるように化粧箱が収納空間に配置されている場合において、化粧箱の上面と、上面に隣接する側面の少なくとも上部と、を同時に露出させる露出機構(切り込み17A、18A)と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、段ボールケースに関する。
フィルムや紙体等の販売形態の多くは、芯体に巻回された巻回体であり、当該巻回体の多くは長尺略直方体状の化粧箱に収納されている。この化粧箱を輸送する際、輸送時の耐衝撃性および強度、製造の利便性、コストパフォーマンス等の利点から、略直方体状の段ボールケースに詰めて梱包し、運搬されるのが一般的である。
現在においては、フィルムや紙体等の巻回体を収納した化粧箱(以下、「製品」と称する)を段ボールケースに梱包する際、輸送時の振動による製品への損傷を防ぐ為、梱包時における製品と段ボールケースの内壁との間のクリアランス(以下、「内部クリアランス」と称する)を狭くとる等の処置がとられている。
ところで、巻回体を包装する化粧箱を段ボールケースに梱包する際は、化粧箱の面のうち最小の面積を有する面が段ボールケースの底面に配置されるよう、所謂縦置きで梱包される(すなわち、化粧箱の長手方向を鉛直方向に沿って延在させ、化粧箱の長手方向両端部の面(最小の面積を有する面)を段ボールケースの底板及び天板に各々向けた状態で、段ボールケースの内部に化粧箱を配置する)ことが一般的である。
この時、内部クリアランスが狭い段ボールケースにおいては、縦置きの化粧箱の上面(長手方向端部の面)以外は見えなくなることから、上面に設けられたフラップを摘まみ部として引き上げる動作を誘発してしまい、化粧箱を破損し、製品外観を大きく損ね、製品として販売できなくなる場合がある。
このような問題を解決する為、近年においては、例えば、側面にカットテープを設け、周方向に開梱し、上下に分離できるように構成されているケース(特許文献1参照)や、段ボール側面にカットテープを設け、切り込みを断続的に付与し、切り出して開口部を拡大するように構成されているケース(特許文献2参照)等が提案されている。かかる技術を採用すると、化粧箱の上面に隣接する側面(長手面)を露出することができ、上面に設けられたフラップを摘まむ動作の誘発はしにくくなる。
特開平7-329955号公報 特開2008-44664号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されたような構成では、ケースの上半分が取り外され、ケースの下半分のみが残されることから、ケース側部の高さが低くなる。このため、ケースに化粧箱を縦置きした場合において、化粧箱をケースから一定数取り出すと、ケース内の残りの化粧箱が自立できずに傾き、支えとなるケース側部が無い為に倒れる恐れがある。また、特許文献1や特許文献2に開示されたような上下分離式の段ボールケースにおいては、これを廃棄する場合、段ボールの蓋部(上半分)、本体部(下半分)、カットテープをそれぞれ廃棄する必要がある為、易廃棄性にも課題がある。さらにカットテープの利用は使用者の判断に委ねられる為、必ずしも化粧箱の上面に設けられたフラップを摘まむ問題に対する解決には至っていない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、開封時に、縦置きした化粧箱の上面に隣接する側面(長手面)を容易に露出させることができ、化粧箱取出し時の荷崩れの発生を抑制することができ、かつ、易廃棄性にも優れた段ボールケースを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
〔1〕巻回体を包装する長尺略直方体状の化粧箱を収納するための収納空間を備える段ボールケースであって、
段ボールケースが所定の位置に設置されるときに鉛直方向上方側に位置する天板と、
化粧箱の長手方向両端部の面の一方が天板を向く上面となるように化粧箱が収納空間に配置されている場合において、化粧箱の上面と、上面に隣接する側面の少なくとも上部と、を同時に露出させる露出機構と、
を備える、段ボールケース。
〔2〕露出機構は、化粧箱の側面のうち少なくとも一つについて、各々10%~70%の面積を露出させるものである、〔1〕に記載の段ボールケース。
〔3〕露出機構は、化粧箱の側面のうち少なくとも一つについて、長手方向に沿って30mm以上の領域を露出させるものである、〔1〕又は〔2〕に記載の段ボールケース。
〔4〕段ボールケースが所定の位置に設置されるときに鉛直方向下方側に位置する底板と、底板と天板とを連結する側板と、を備え、
露出機構は、側板に設けられている、〔1〕から〔3〕の何れか一項に記載の段ボールケース。
〔5〕少なくとも一つの側板は、平板状部分を有し、
露出機構は、天板の端部を起点とし底板側を終点として所定長延在する、平板状部分に設けられた切り込みを有し、切り込みの終点を通る線よりも天板側の領域が収納空間と反対側に折り曲げられるように構成されている、〔4〕に記載の段ボールケース。
〔6〕底板及び天板は、平面視矩形状を呈しており、
側板は、底板及び天板の各辺に連接された4枚の平板であり、
露出機構は、4枚の平板のうちの1枚に設けられている、〔4〕又は〔5〕に記載の段ボールケース。
〔7〕化粧箱が、ラップフィルム巻回体の収容箱である、〔1〕から〔6〕の何れか一項に記載の段ボールケース。
本発明によれば、上下分離式の段ボールケースにおいて要求される特殊な開封動作ではなく、従来通りの段ボール開封動作により、縦置きした化粧箱の上面に隣接する側面(長手面)の上部を容易に露出させることができるので、上面に設けられたフラップを摘まむ動作以外の化粧箱取出し手段を提供することで、製品の破損を防止する効果が期待できる。また、ケース側部の高さは変わらないので、ケースから一定数化粧箱を取出した場合でも、ケース側部が縦置きの化粧箱の支えとして機能することから、荷崩れのリスクを小さく抑えることができる。さらに、本発明に係る段ボールケースは、上下分離式のケースと比べて、易廃棄性に優れたものとなる。
本発明の実施形態に係る段ボールケースの天板の外フラップ及び内フラップの開封時の斜視図である。 図1に示す段ボールケースの側面に切り込みを設けた場合の斜視図である。 本発明の実施形態に係る段ボールケースの展開図である。 本発明の実施形態に係る段ボールケースで内容物を梱包した状態の斜視図である。 本発明の実施形態に係る段ボールケースに設けた切り込みを大きくした場合の斜視図である。 本発明の実施形態に係る段ボールケースの切り込みの終点同士を繋ぐ折曲線を設けた場合の斜視図である。 本発明の実施形態に係る段ボールケースの切り込みの変形例(曲線状の切り込み)を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る段ボールケースの切り込みの変形例を示すものであり、(A)は側板の左右の辺よりも若干内側に設けられた切り込みを示す図、(B)及び(C)は屈曲した切り込みを示す図、(D)は左右の切り込みの長さが異なる例を示す図、である。 本発明の実施例に係る段ボールケースの斜視図である。 本発明の実施例に係る段ボールケースの展開図である。 本発明の実施例5に係る段ボールケースを示すものであり、(A)は側板を閉じた状態の斜視図、(B)は側板を開いた状態の斜視図である。 本発明の比較例に係る段ボールケースを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施形態における段ボールとは、中芯とフルートとを貼り合わせたものであり、フルートと中芯の構造により、強度や厚みを変化させることが可能である。本実施形態で用いられる段ボールの形式は、JIS Z1507のコード番号0201、0202、0204、0205のいずれかであればどの形式でも良い。段ボールのライナーの材質は、段ボールケースの組立後の形状を維持できる材質であれば良く、例えばC5、C6、K5、K6、K7などが挙げられる。フルートの構造も同様に、例えばAフルート、Bフルート、Cフルート、Eフルート、Fフルート、Gフルート、Wフルート、2層AAフルートが挙げられる。その他、段ボールケースの長さ方向、幅方向、及び深さ方向の寸法については、製品の寸法、重量、積載数を考慮した上で任意に決めることができる。
段ボールは種々様々な形態の製品を梱包するのに用いるが、巻回体を包装した化粧箱を収める場合がある。本実施形態における巻回体を包装する長尺略直方体状の化粧箱としては、例えばラップフィルムやアルミホイル等の巻回体を長尺略直方体状の容器に包装する化粧箱が挙げられる。化粧箱の材質は例えば紙、木材、樹脂、金属等が挙げられるが、これに限定されるものではない。一方で、筒状の樹脂フィルムで製品を包み、両端を熱シールしたピロー包装のように、略直方体状の形状を維持できない形態においては本実施形態に含まれない。
図1~3は、本実施形態に係る段ボールケースの1例を示す。図1及び図2に示すように段ボールケース1は、天板2、側板3~6、底板7で構成される直方体状の筐体であり、その内部には、巻回体を包装する長尺略直方体状の化粧箱(製品)を収納するための収納空間が形成されている。天板2及び底板7は、段ボールケース1が所定の位置に設置されるときに鉛直方向上方側及び下方側に各々位置する平板状部分であり、側板3~6は、天板2と底板7とを連結する平板状部分であり、いずれも平面視矩形状を呈している。図3に示すように、側板3~6の対向する辺には、フラップ8~15が連接されている。フラップ8~11は天板2を構成し、フラップ12~15は底板7を構成する。また、側板3には、側板6に接続する為の継ぎ代16が連接されている。フラップ8、10、12、14は内フラップ、フラップ9、11、13、15は外フラップと称され、梱包時は内フラップが先に折られ、外フラップは内フラップを覆うように折られる。
梱包状態を維持するには、内フラップに外フラップを固定するとともに、側板6を継ぎ代16に固定する必要があるが、梱包状態を維持する為の手段は特に限定されない。梱包状態を維持するための手段としては、例えば、熱溶融樹脂(ホットメルト)、エマルジョン系接着剤(コールドグルー)、ワイヤー止め、ステッチャー止め、両面テープ、クラフトテープ等による固定が挙げられる。
本実施形態においては、図4に示すように、段ボールケース1の天板2の端部を起点として、側板4の左右一対の罫線(辺)17及び18の一部に切り込み17A及び18Aを設ける。そして、図2に示すように、左右一対の切り込み17A、18Aの終点を通る線(折曲線19)よりも天板側の領域が、収納空間と反対側に折り曲げられるように構成されている。これにより、化粧箱の長手方向両端部の面の一方が天板2を向く上面となるように化粧箱が収納空間に配置されている場合において、化粧箱の上面と、上面に隣接する側面(長手面)の少なくとも上部と、を同時に露出させる露出機構が構成される。
これによると、化粧箱が段ボールケース1の収納空間に縦置きに配置された場合(すなわち、化粧箱の長手方向が鉛直方向に沿って延在し、化粧箱の長手方向両端部の面の一方(上面)が段ボールケース1の天板2に向いた状態になるように、化粧箱が収納空間に配置された場合)において、化粧箱の上面と、この上面に隣接する側面(長手面)の少なくとも上部と、を同時に露出させることができる。従って、化粧箱の上面にフラップが設けられている場合においても、そのフラップを摘まむ動作以外の化粧箱取出し手段を提供することができ、製品の破損を防止する効果が期待できる。また、従来の上下分離式の構造を採用する必要がないため、ケース側部(天板に連接される側壁)の高さを維持することができる。従って、ケースから一定数化粧箱を取出した場合でも、ケース側部が縦置きの化粧箱の支えとして機能することから、荷崩れのリスクを小さく抑えることができる。さらに、本発明に係る段ボールケースは、上下分離式のケースと比べて、易廃棄性に優れたものとなる。
また、図4においては側板4の罫線(辺)の一部に切り込みを設けた構成にしているが、側板3~6のいずれの罫線(辺)や面に切り込みを設けても同様の効果を発現することができる。ただし、側板3には継ぎ代16が連接されており、側板6と接続される関係上、側板6に左右一対の切り込みを設ける場合は、一方の切り込みを、継ぎ代16が接続される部分(段ボールが二重になった部分)に設ける必要がある。このように継ぎ代16が接続された部分は、段ボールが接着により重なるエリアである為、二重になった面が曲げにくく、折り曲げに対する反発力が強まることから、ケース開封時の化粧箱の露出が限定的になる。以上のことから、継ぎ代16により段ボールが二重になることのない側板3、側板4、側板5のいずれかに切り込みを設けることが好ましく、継ぎ代16が接着されている側板6に対向する側板4に設けることがより好ましい。また、化粧箱の荷崩れに影響を及ぼさない範囲であれば、二枚以上の側板に切り込みを設けても良い。
切り込み17A及び18Aの長さは、外フラップ9に連なる側板4を外向きに180°折返した時に化粧箱長手面の10%以上の面積が露出し、かつ、化粧箱長手面のうち長手方向に沿って30mmm以上の領域が露出するように設定すると、化粧箱を取り出す際に、化粧箱長手面を認識し化粧箱の端部を掴む、あるいは化粧箱側面を指で抑えて引き上げる動作に誘導する効果を得ることができ、露出する面積が広いほどその効果は高まる。一方、図5に示すように切り込みが長すぎると、段ボールケース1の側板4の天板側領域を折り曲げて残った部分の高さ(自立できず傾いた化粧箱を支えるだけの高さ)が不足し、化粧箱が倒れて荷崩れし、商品として販売できなくなる懸念が生じるため好ましくない。この懸念を解消する為には、化粧箱長手面の70%以下の面積が露出するように切り込みを設けることが好ましく、50%以下の面積が露出するようにすることがより好ましく、30%以下の面積が露出するようにすることが更に好ましい。
左右一対の切り込み17A、18Aの長さは、開封時の化粧箱の露出する面積を広くとれるという観点で、同一であることが望ましいが、荷崩れを誘発せず、露出する面積を十分に確保できるのであれば、例えば図8(D)に示すようにそれぞれ異なる長さにしても良い。また、左右一対の切り込みは、側板の左右の辺に設けるだけではなく、例えば図8(A)及び(C)に示すように、側板の左右の辺よりも若干内側の位置に設けることもできる。さらに、左右一対の切り込みは必ずしも直線でなくてもよく、例えば図7に示すように天板2側から底板7側になるに従って中央寄りに湾曲した曲線状の切り込みを設けたり、図8(B)及び(C)に示すように屈曲したくの字状の切り込みを設けたりしてもよい。また、切り込みは必ずしも左右一対設けなくてもよく、例えば側板4の左右何れか一方(例えば右側)の辺にのみ切り込みを設けてもよい。この場合には、側板4の左側の辺の上端部と、右側の切り込みの終点と、を結ぶ直線を折曲線として、右側の三角形の領域を外側に折り曲げ、化粧箱を露出させることができる。
図6に示すように、折曲線19を予め設けることで、切り込み17A、18Aを設けた側板4の天板側領域の折り曲げがより容易になり、化粧箱(製品)の長手面の認識もより容易になる。折曲線19は、切り込み17A、18Aの終点を結ぶ直線とすることが望ましい。折曲線の形態としては特に限定されず、例えば罫線、点線、半切れ線でも良く、これらを連続的あるいは断続的に付与しても良いし、付与せず、印刷やマーキング等による折りの誘導手段を用いても良い。
以下、本発明を実施例及び比較例により具体的に説明するが、これに限定されるものではない。
(実施例1)
図9及び図10に示す通り、JISZ1507―3の表2:0201の形状であり、展開図における罫線(辺)の寸法が幅451mm、奥行266mm、深さ329mmとし、面C(側板4に対応する面)の深さ方向の罫線(辺)について、天板側の開口部を起点とした切り込みを30mm設けた段ボールを準備した。段ボールは、紙質K6/S16/K5のAフルートとした。この段ボールの水分率を一定にする為に23℃50%の環境下で3日間静置した後、組立てて段ボールケースを得た。糊付は、継ぎ代と側板の接着、および底板側の内フラップと外フラップの接着にて行った。この際、熱溶融樹脂の接着剤を使用した。
段ボールケースに梱包する製品は、旭化成ホームプロダクツ社製サランラップ(登録商標)(30cm×20m)の長尺略直方体状の化粧箱とし、化粧箱の水分率を一定にするために23℃50%の環境下で3日間静置した。その後、組み立てた段ボールケースの開口部として機能する天板側が正面になる様に倒し、化粧箱の長手の底面が鉛直方向下方になるように配置した状態で、化粧箱を水平方向に10箱並べ、これを6段積み重ねた計60箱を段ボールケースに梱包した。その後、底板の外フラップ同士の合わせ目を隠すようにガムテープで固定した。本実施例では、30mmの長さの切り込みを設けた側板4を外向きに180°折返した時に、化粧箱長手面の約9%の面積(長手方向に沿って28mmの領域)が露出した。
〔化粧箱取出動作〕
化粧箱を梱包した段ボールケースを1箱用意し、30名のモニターに対し以下の要領で評価した。
段ボールケースを床面に設置した状態で、天板から段ボールケースを開封し、化粧箱の最初の1箱を取り出すまでの一連の動作を実施し、段ボールケースから化粧箱を取り出す手段を観測した。なお、評価環境は23℃、相対湿度50%RHの雰囲気とした。
〔化粧箱倒れ〕
化粧箱を梱包した段ボールケースを5箱用意し、以下の要領で化粧箱の化粧箱倒れの本数を評価した。
段ボールケースを床面から高さ70cmの机に設置した状態で、天板から段ボールケースを開封し、面C(側板4に対応する面)に近い側から1箱ずつ化粧箱を取り出す動作を行い、段ボールケース内の化粧箱の縦置き(化粧箱の長手方向が鉛直方向に沿って延在し、化粧箱の長手方向両端部の面の一方(上面)が段ボールケースの天板に向いた状態になるように、化粧箱が収納空間に配置されている状態)が維持できず傾くまでに要する箱数を計測し、平均値を算出した。評価環境は23℃、相対湿度50%RHの雰囲気とした。
〔易廃棄性〕
化粧箱露出処置後の段ボールケースの接着部(継ぎ代と側板との接着部を除く)を剥がし、解体した状態にして廃棄するまでの一連の動作を実施した時の段ボール片の数(分離数)をカウントした。なお、接着部を剥がす動作を行う環境は23℃、相対湿度50%RHの雰囲気とした。
(実施例2)
天板側の開口部を起点とした切り込みの長さを60mmにした点以外は実施例1と同様の要領で評価した。本実施例では、60mmの長さの切り込みを設けた側板4を外向きに180°折返した時に、化粧箱長手面の約18%の面積(長手方向に沿って58mmの領域)が露出した。
(実施例3)
天板側の開口部を起点とした切り込みの長さを180mmにした点以外は実施例1と同様の要領で評価した。本実施例では、180mmの長さの切り込みを設けた側板4を外向きに180°折返した時に、化粧箱長手面の約54%の面積(長手方向に沿って178mmの領域)が露出した。
(実施例4)
図9及び図10に示す段ボールの面C及び面B(側板5に対応する面)の深さ方向の罫線(辺)に、天板側の開口部を起点とした切り込みを30mm設けた点以外は実施例1と同様の要領で評価した。本実施例では、30mmの長さの切り込みを設けた2つの側板4及び側板5を外向きに180°折返した時に、化粧箱長手面のそれぞれ約9%の面積(長手方向に沿って28mmの領域)が露出した。
(実施例5)
図9及び図10に示す段ボールの面C及び面A(側板3に対応する面)の深さ方向の罫線(辺)に、天板側の開口部を起点とした切り込みを設けた。この際、図11(A)に示すように、面Aと面Cの間にある1本の罫線(辺)に60mmの切り込みを設ける一方、他の2本の罫線(辺)には30mmの切り込みを設けた。これらの点以外は実施例1と同様の要領で評価した。本実施例では、図11(B)に示すように、面Cに対応する側板4と、面Aに対応する側板3と、を外向きに180°折返した時に、化粧箱長手面のそれぞれ約14%の面積(長手方向に沿って最大58mmの領域)が露出した。
(比較例1)
天板側の開口部を起点とした切り込みを設けない点以外は実施例1と同様の要領で評価した。
(比較例2)
天板側の開口部を起点とした切り込みの長さを10mmにした点以外は実施例1と同様の要領で評価した。本比較例では、10mmの長さの切り込みを設けた側板4を外向きに180°折返した時に、化粧箱長手面の約2%の面積(長手方向に沿って8mmの領域)が露出した。
(比較例3)
天板側の開口部を起点とした切り込みの長さを240mmにした点以外は実施例1と同様の要領で評価した。本比較例では、240mmの長さの切り込みを設けた側板4を外向きに180°折返した時に、化粧箱長手面の約72%の面積(長手方向に沿って238mmの領域)が露出した。
(比較例4)
図11に示す通り、段ボールケースの一つの側板4の底面から135mmの位置であって側板3と側板4を仕切る罫線から47mmの位置を中心とした、幅(深さ方向の寸法)25mmのI字状の切り込みを設け、かつ、段ボール裏面に開封を促すための樹脂製テープ等を設け、周方向にカットして分離する切断機構を設けて、段ボールケースの開封手段として用いた。易廃棄性の評価は、I字状の切り込みを用いて周方向に開梱し、上下に分離した状態で評価した。これ以外は実施例1と同様の要領で評価した。本比較例では、周方向にカットした時、化粧箱長手面の約55%の面積(長手方向に沿って182mmの領域)が露出した。
以下の表1に、各実施例及び各比較例について、化粧箱倒れの本数及び易廃棄性の評価結果を示した。また、各実施例及び各比較例について、化粧箱長手面の露出面積割合(%)を表1に示した。
Figure 2023002043000002
また、以下の表2に、各実施例及び各比較例について、化粧箱取出動作の観測結果を示した。
Figure 2023002043000003
表1、表2に示した結果から明らかなように、本発明の実施例1~5に係る段ボールケースは、ケースから化粧箱を取り出す際の、フラップを摘まんで引き上げる動作への誘導を防ぎ、化粧箱取出し時の荷崩れも抑制でき、易廃棄性に優れたものであった。
本発明の段ボールケースは、巻回体包装化粧箱の梱包用として産業上の利用可能性を有する。
1…段ボールケース
2…天板
3・4・5・6…側板(平板)
7…底板
17A・18A…切り込み(露出機構)
19…折曲線(露出機構)

Claims (7)

  1. 巻回体を包装する長尺略直方体状の化粧箱を収納するための収納空間を備える段ボールケースであって、
    前記段ボールケースが所定の位置に設置されるときに鉛直方向上方側に位置する天板と、
    前記化粧箱の長手方向両端部の面の一方が前記天板を向く上面となるように前記化粧箱が前記収納空間に配置されている場合において、前記化粧箱の前記上面と、前記上面に隣接する側面の少なくとも上部と、を同時に露出させる露出機構と、
    を備える、段ボールケース。
  2. 前記露出機構は、前記化粧箱の前記側面のうち少なくとも一つについて、各々10%~70%の面積を露出させるものである、請求項1に記載の段ボールケース。
  3. 前記露出機構は、前記化粧箱の前記側面のうち少なくとも一つについて、長手方向に沿って30mm以上の領域を露出させるものである、請求項1又は2に記載の段ボールケース。
  4. 前記段ボールケースが所定の位置に設置されるときに鉛直方向下方側に位置する底板と、前記底板と前記天板とを連結する側板と、を備え、
    前記露出機構は、前記側板に設けられている、請求項1から3の何れか一項に記載の段ボールケース。
  5. 少なくとも一つの前記側板は、平板状部分を有し、
    前記露出機構は、前記天板の端部を起点とし前記底板側を終点として所定長延在する、前記平板状部分に設けられた切り込みを有し、前記切り込みの前記終点を通る線よりも前記天板側の領域が前記収納空間と反対側に折り曲げられるように構成されている、請求項4に記載の段ボールケース。
  6. 前記底板及び前記天板は、平面視矩形状を呈しており、
    前記側板は、前記底板及び前記天板の各辺に連接された4枚の平板であり、
    前記露出機構は、前記4枚の平板のうちの1枚に設けられている、請求項4又は5に記載の段ボールケース。
  7. 前記化粧箱が、ラップフィルム巻回体の収容箱である、請求項1から6の何れか一項に記載の段ボールケース。

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