JP2023000848A - コンクリート組成物の混練方法、及び、コンクリート組成物の製造方法 - Google Patents

コンクリート組成物の混練方法、及び、コンクリート組成物の製造方法 Download PDF

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Yuichi Kotabe
真司 三浦
Shinji Miura
孝好 船尾
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Hanshin Namakon Kenzai Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】水結合材比が低く、かつ、シリカフュームを含有するコンクリート組成物の練混ぜ時間を短縮することができるコンクリート組成物の混練方法、及び、コンクリート組成物の製造方法を提供することを課題とする。【解決手段】本発明に係るコンクリート組成物の混練方法は、第一セメントC1と、第一シリカフュームSF1と、細骨材と、粗骨材と、を混練して第一混練物を得る第一混練工程と、前記第一混練物と、水と、混和剤と、を混練して第二混練物を得る第二混練工程と、前記第二混練物と、第二セメントC2と、第二シリカフュームSF2と、を混練して第三混練物を得る第三混練工程と、を備え、水結合材比(W/(C+SF))が25質量%以下であり、セメントC及びシリカフュームSFの合計含有量に対する、前記第一セメント及び前記第一シリカフュームの合計含有量の質量割合が下記式(1)を満たす。0.40≦(C1+SF1)/(C+SF)≦0.60 (1)【選択図】なし

Description

本発明は、コンクリート組成物の混練方法、及び、コンクリート組成物の製造方法に関する。
高強度コンクリートを製造するための一手段として、コンクリート組成物の水結合材比を低下させることが知られている。例えば、圧縮強度が150N/mmを上回る高強度コンクリートを製造する際には、水結合材比を25%以下にする。しかし、水結合材比を低下させると、コンクリート組成物の粘性が増加し、コンクリート組成物を練り混ぜることが困難になる。そこで、コンクリート組成物の粘性を下げるために、シリカフュームを添加することがある。例えば、特許文献1には所定量の2CaO・SiO、及び3CaO・Alを含有するポルトランドセメントと、シリカフュームと、石膏と、を含む高強度セメント組成物が開示されている。
特開2011-68546号公報
しかしながら、シリカフュームは超微粒子であるため、二次凝集を起こし易い。そのため、コンクリート組成物中にシリカフュームを分散させるためには、長時間の混練が必要とされている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、水結合材比が低く、かつ、シリカフュームを含有するコンクリート組成物の練混ぜ時間を短縮することができるコンクリート組成物の混練方法、及び、コンクリート組成物の製造方法を提供することを課題とする。
本発明に係るコンクリート組成物の混練方法は、第一セメントC1及び第二セメントC2からなるセメントCと、第一シリカフュームSF1及び第二シリカフュームSF2からなるシリカフュームSFと、細骨材Sと、粗骨材Gと、水Wと、混和剤SPと、を含むコンクリート組成物の混練方法であって、第一セメントC1と、第一シリカフュームSF1と、細骨材Sと、粗骨材Gと、を混練して第一混練物を得る第一混練工程と、前記第一混練物と、水Wと、混和剤SPと、を混練して第二混練物を得る第二混練工程と、前記第二混練物と、第二セメントC2と、第二シリカフュームSF2と、を混練して第三混練物を得る第三混練工程と、を備え、水結合材比(W/(C+SF))が25質量%以下であり、前記セメントC及び前記シリカフュームSFの合計含有量に対する、前記第一セメントC1及び前記第一シリカフュームSF1の合計含有量の質量割合が下記式(1)を満たす。
0.40≦(C1+SF1)/(C+SF)≦0.60 (1)
(式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。)
前記コンクリート組成物の混練方法は、斯かる構成により、水結合材比が低く、かつ、シリカフュームを含有するコンクリート組成物の練混ぜ時間を短縮することができる。
本発明に係るコンクリート組成物の混練方法は、前記水結合材比(W/(C+SF))が14質量%以上であってもよい。
前記コンクリート組成物の混練方法は、斯かる構成により、コンクリート組成物を汎用のミキサで混練することができる。
本発明に係るコンクリート組成物の混練方法は、前記セメントC及び前記シリカフュームSFの合計含有量に対する、前記シリカフュームSFの含有量の質量割合が下記式(2)を満たすものであってもよい。
0.08≦SF/(C+SF)≦0.20 (2)
(式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。)
前記コンクリート組成物の混練方法は、斯かる構成により、水結合材比が低く、かつ、シリカフュームを含有するコンクリート組成物の練混ぜ時間をより短縮することができる。
本発明に係るコンクリート組成物の混練方法は、前記第一セメントC1及び前記第一シリカフュームSF1の合計含有量に対する、前記第一シリカフュームSF1の質量割合が下記式(3)を満たすものであってもよい。
0.05≦SF1/(C1+SF1)≦0.40 (3)
(式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。)
前記コンクリート組成物の混練方法は、斯かる構成により、水結合材比が低く、かつ、シリカフュームを含有するコンクリート組成物の練混ぜ時間をより短縮することができる。
本発明に係るコンクリート組成物の製造方法は、上述のコンクリート組成物の混練方法を備える。
前記コンクリート組成物の製造方法は、斯かる構成により、水結合材比が低く、かつ、シリカフュームを含有するコンクリート組成物の練混ぜ時間を短縮することができ、コンクリート組成物を効率よく製造することができる。
本発明によれば、水結合材比が低く、かつ、シリカフュームを含有するコンクリート組成物の練混ぜ時間を短縮することができるコンクリート組成物の混練方法、及び、コンクリート組成物の製造方法を提供することができる。
実施例2-3のコンクリート組成物の混練時にミキサにかかる負荷電流を示すグラフである。
以下、本実施形態に係るコンクリート組成物の混練方法、及び、コンクリート組成物の製造方法について説明する。
<コンクリート組成物の混練方法>
本実施形態に係るコンクリート組成物の混練方法は、第一セメントC1及び第二セメントC2からなるセメントCと、第一シリカフュームSF1及び第二シリカフュームSF2からなるシリカフュームSFと、細骨材Sと、粗骨材Gと、水Wと、混和剤SPと、を含むコンクリート組成物の混練方法であって、第一セメントC1と、第一シリカフュームSF1と、細骨材Sと、粗骨材Gと、を混練して第一混練物を得る第一混練工程と、前記第一混練物と、水Wと、混和剤SPと、を混練して第二混練物を得る第二混練工程と、前記第二混練物と、第二セメントC2と、第二シリカフュームSF2と、を混練して第三混練物を得る第三混練工程と、を備える。
以下、本実施形態に係るコンクリート組成物の混練方法に用いられる各材料について説明した後、コンクリート組成物の混練方法について説明する。
セメントCは、第一セメントC1、及び第二セメントC2からなる。第一セメントC1は、後述する第一混練物に含まれるセメントであり、第二セメントC2は、後述する第三混練物に含まれるセメントである。第一セメントC1、及び第二セメントC2としては、特に限定されるものではなく、例えば、JIS R 5210で規定される普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント、白色ポルトランドセメント等のポルトランドセメント、超速硬セメント、アルミナセメント等が挙げられる。また、前記ポルトランドセメントにフライアッシュ、高炉スラグ等を混合した各種混合セメントも使用することができる。第一セメントC1、及び第二セメントC2は、上記の各種セメントを1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。また、第一セメントC1と第二セメントC2は、同じ種類のセメントであってもよいし、異なる種類のセメントであってもよい。
シリカフュームSFは、第一シリカフュームSF1、及び第二シリカフュームSF2からなる。第一シリカフュームSF1は、第一混練物に含まれるシリカフュームであり、第二シリカフュームSF2は、第三混練物に含まれるシリカフュームである。第一シリカフュームSF1、及び第二シリカフュームSF2としては、例えば、JIS A 6207:2016に規定される粉体シリカフューム、粒体シリカフューム、及びシリカフュームスラリーが挙げられる。これらの中でも、第一シリカフュームSF1、及び第二シリカフュームSF2は、コンクリート組成物の練混ぜ時間を短縮する観点から、粉体シリカフューム、又は粒体シリカフュームであることが好ましい。なお、第一シリカフュームSF1、及び第二シリカフュームSF2は、上記の各種シリカフュームを1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。また、第一シリカフュームSF1と第二シリカフュームSF2は、同じ種類のシリカフュームであってもよいし、異なる種類のシリカフュームであってもよい。
コンクリート組成物におけるセメントC及びシリカフュームSFの合計含有量に対する、シリカフュームSFの含有量の質量割合は、下記式(2)を満たすものであってもよい。
0.08≦SF/(C+SF)≦0.20 (2)
(2)式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。
細骨材Sとしては、例えば、JIS A 5308附属書Aレディミクストコンクリート用骨材で規定される山砂、川砂、陸砂、海砂、砕砂、石灰石砕砂等の天然由来の砂、高炉スラグ、電気炉酸化スラグ、フェロニッケルスラグ等のスラグ由来の砂、再生骨材、人工軽量骨材、回収骨材等が挙げられる。なお、これらの細骨材は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
粗骨材Gとしては、特に限定されるものではなく、例えば、川砂利、山砂利、海砂利等の天然骨材、砂岩、硬質砂岩、硬質石灰岩、玄武岩、安山岩等の砕石等の人工骨材、再生骨材等が挙げられる。なお、これらの粗骨材は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
水Wとしては、特に限定されるものではなく、例えば、水道水、工業用水、回収水、地下水、河川水、雨水等を使用することができる。水結合材比(W/(C+SF))は、25質量%以下であり、14質量%以上であることが好ましい。
混和剤SPとしては、例えば、AE剤、AE減水剤、高性能減水剤、流動化剤、分離低減剤、凝結遅延剤(例えば、酒石酸等)、凝結促進剤(例えば、硫酸アルミニウム等)、急結剤、収縮低減剤、起泡剤、発泡剤、防水剤、消泡剤等が挙げられる。なお、これらの混和剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
コンクリート組成物は、さらに、混和材を含んでいてもよい。混和材としては、例えば、フライアッシュ、セメントキルンダスト、高炉フューム、高炉水砕スラグ微粉末、高炉除冷スラグ微粉末、転炉スラグ微粉末、半水石膏、膨張材、石灰石微粉末、生石灰微粉末、ドロマイト微粉末等の無機質微粉末、ナトリウム型ベントナイト、カルシウム型ベントナイト、アタパルジャイト、セピオライト、活性白土、酸性白土、アロフェン、イモゴライト、シラス(火山灰)、シラスバルーン、カオリナイト、メタカオリン(焼成粘土)、合成ゼオライト、人造ゼオライト、人工ゼオライト、モルデナイト、クリノプチロライト等の無機物系フィラーが挙げられる。なお、これらの混和材は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
第一混練工程は、第一セメントC1と、第一シリカフュームSF1と、細骨材Sと、粗骨材Gと、を混練して第一混練物を得る工程である。各材料を混練する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、二軸強制練混ぜミキサ等の練混ぜ機を用いて、従来公知の方法により混練することができる。練混ぜ時間は、例えば、目視にて均一と確認される10秒~30秒とすることができる。
第一セメントC1、及び第一シリカフュームSF1は、セメントC及びシリカフュームSFの合計含有量に対する、第一セメントC1及び第一シリカフュームSF1の合計含有量の質量割合が下記式(1)を満たすように、混練される。
0.40≦(C1+SF1)/(C+SF)≦0.60 (1)
(1)式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。
また、第一セメントC1、及び第一シリカフュームSF1は、コンクリート組成物の練混ぜ時間をより短縮する観点から、セメントC及びシリカフュームSFの合計含有量に対する、第一セメントC1及び第一シリカフュームSF1の合計含有量の質量割合が下記式(1’)を満たすように、混練されてもよい。
0.45≦(C1+SF1)/(C+SF)≦0.55 (1’)
(1’)式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。
第一シリカフュームSF1は、第一セメントC1及び第一シリカフュームSF1の合計含有量に対する、第一シリカフュームSF1の質量割合が下記式(3)を満たすように、混練されてもよい。
0.05≦SF1/(C1+SF1)≦0.40 (3)
(3)式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。
第二混練工程は、前記第一混練物と、水Wと、混和剤SPと、を混練して第二混練物を得る工程である。水Wは、水結合材比(W/(C+SF))が25質量%以下となる量を混練する。各材料を混練する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、二軸強制練混ぜミキサ等の練混ぜ機を用いて、従来公知の方法により混練することができる。第二混練工程における混練は、JIS A 1119:2014に従い試験したコンクリート中のモルタルの単位容積質量の差が0.8%以下、及びコンクリート中の単位粗骨材量の差が5%以下になるように行うことが好ましい。第二混練工程における混練の完了は、ミキサ作動時の負荷電流に基づいて決定することができる。
第三混練工程は、前記第二混練物と、第二セメントC2と、第二シリカフュームSF2と、を混練して第三混練物を得る工程である。各材料を混練する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、二軸強制練混ぜミキサ等の練混ぜ機を用いて、従来公知の方法により混練することができる。第三混練工程における混練は、JIS A 1119:2014に従い試験したコンクリート中のモルタルの単位容積質量の差が0.8%以下、及びコンクリート中の単位粗骨材量の差が5%以下になるように行うことが好ましい。第三混練工程における混練の完了は、第二混練工程と同様にミキサ作動時の負荷電流に基づいて決定することができる。
第二セメントC2及び第二シリカフュームSF2の含有量は、コンクリート組成物におけるセメントC及びシリカフュームSFの合計含有量から、第一セメントC1及び第一シリカフュームSF1の合計含有量を引いた値となる。なお、第二セメントC2及び第二シリカフュームSF2は、予め混合したものを第二混練物と混練してもよい。
第二シリカフュームSF2の含有量は、シリカフュームSFの含有量から第一シリカフュームSF1の含有量を引いた値となる。シリカフュームSFの含有量と第一シリカフュームSF1の含有量が等しい場合には、第二シリカフュームSF2の含有量は、0となる。
本実施形態に係るコンクリート組成物の混練方法は、第一セメントC1と、第一シリカフュームSF1と、細骨材Sと、粗骨材Gと、を混練して第一混練物を得る第一混練工程と、前記第一混練物と、水Wと、混和剤SPと、を混練して第二混練物を得る第二混練工程と、前記第二混練物と、第二セメントC2と、第二シリカフュームSF2と、を混練して第三混練物を得る第三混練工程と、を備え、水結合材比(W/(C+SF))が25質量%以下であり、セメントC及びシリカフュームSFの合計含有量に対する、第一セメントC1及び第一シリカフュームSF1の合計含有量の質量割合が下記式(1)を満たす。これにより、水結合材比が低く、かつ、シリカフュームを含有するコンクリート組成物の練混ぜ時間を短縮することができる。
0.40≦(C1+SF1)/(C+SF)≦0.60 (1)
(1)式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。
本実施形態に係るコンクリート組成物の混練方法は、水結合材比(W/(C+SF))が14質量%以上であることにより、コンクリート組成物を汎用のミキサで混練することができる。
本実施形態に係るコンクリート組成物の混練方法は、セメントC及びシリカフュームSFの合計含有量に対する、シリカフュームSFの含有量の質量割合が下記式(2)を満たすことにより、水結合材比が低く、かつ、シリカフュームを含有するコンクリート組成物の練混ぜ時間をより短縮することができる。
0.08≦SF/(C+SF)≦0.20 (2)
(2)式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。
本実施形態に係るコンクリート組成物の混練方法は、第一セメントC1及び第一シリカフュームSF1の合計含有量に対する、第一シリカフュームSF1の質量割合が下記式(3)を満たすことにより、水結合材比が低く、かつ、シリカフュームを含有するコンクリート組成物の練混ぜ時間をより短縮することができる。
0.05≦SF1/(C1+SF1)≦0.40 (3)
(3)式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。
<コンクリート組成物の製造方法>
本実施形態に係るコンクリート組成物の製造方法は、第一セメントC1及び第二セメントC2からなるセメントCと、第一シリカフュームSF1及び第二シリカフュームSF2からなるシリカフュームSFと、細骨材Sと、粗骨材Gと、水Wと、混和剤SPと、を含むコンクリート組成物の製造方法であって、上述のコンクリート組成物の混練方法を備える。
本実施形態に係るコンクリート組成物の製造方法は、上述のコンクリート組成物の混練方法を備えることにより、水結合材比が低く、かつ、シリカフュームを含有するコンクリート組成物の練混ぜ時間を短縮することができ、コンクリート組成物を効率よく製造することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<コンクリート組成物の作製>
各実施例、並びに比較例1-2,1-3,1-6,2-2,2-3,2-5,3-2,3-3,3-5,及び4-2のコンクリート組成物は、セメントC及びシリカフュームSFを、表1に示す割合で第一セメントC1及び第一シリカフュームSF1と、第二セメントC2及び第二シリカフュームSF2とに分割して、コンクリート組成物を構成する他の材料と混練することにより作製した。ただし、比較例1-6,2-5,及び3-5は、シリカフュームSFを含有しない。
具体的には、まず、第一セメントC1、第一シリカフュームSF1、細骨材S、及び粗骨材Gを二軸強制練りミキサ(太平洋機工社製、スーパーダブルミキサSD55)にて15秒間空練りし(第一混練)、ほぼ均一に混練された第一混練物を得た。次に、前記第一混練物に水W、及び混和剤SPを添加し、混練(第二混練)して第二混練物を得た。第二混練工程における混練の完了は、後述の練混ぜ時間の測定方法に従い、ミキサ作動時の負荷電流に基づいて決定した。その後、前記第二混練物に第二セメントC2及び第二シリカフュームSF2を添加し、混練(第三混練)して第三混練物(コンクリート組成物)を得た。第三混練工程における混練の完了は、第二混練工程と同様にミキサ作動時の負荷電流に基づいて決定した。なお、実施例1-5及び1-6は、第二シリカフュームSF2の含有量を0とした。
比較例1-1,1-4,1-5,2-1,2-4,3-1,3-4,及び4-1のコンクリート組成物は、コンクリート組成物に含まれるセメントC及びシリカフュームSFを分割せずに、コンクリート組成物を構成する他の材料と一括混練することにより作製した。具体的には、まず、セメントC、シリカフュームSF、細骨材S、及び粗骨材Gを二軸強制練りミキサ(太平洋機工社製、スーパーダブルミキサSD55)にて15秒間空練りした。その後、水W、及び混和剤SPを添加し、混練(本練り)してコンクリート組成物を得た。本練りにおける混練の完了は、各実施例の第二混練工程及び第三混練工程と同様にミキサ作動時の負荷電流に基づいて決定した。なお、比較例1-5,2-4,及び3-4は、シリカフュームSFを含有しない。
表1に示す各成分の詳細を以下に示す。
水(W):上水道水
セメント(C):低熱ポルトランドセメント(住友大阪セメント社製)
第一セメント(C1):低熱ポルトランドセメント(住友大阪セメント社製)
シリカフューム(SF):SF-RD(巴工業社製)
第一シリカフューム(SF1):SF-RD(巴工業社製)
Figure 2023000848000001
<練混ぜ時間の測定>
各実施例、並びに比較例1-2,1-3,1-6,2-2,2-3,2-5,3-2,3-3,3-5,及び4-2における空練り(第一混練)、第二混練、及び第三混練の練混ぜ時間を測定した。空練りの練混ぜ時間は、ミキサを作動させて混練を開始すると同時に測定を開始し、均一に混練されたことを目視にて確認できた時点で測定を終了した。第二混練及び第三混練の練混ぜ時間は、ミキサ作動時の負荷電流に基づいて決定した。具体的には、図1に示すように、ミキサを作動させて各混練を開始すると、負荷電流は急激に上昇しピークを示した後、下降に転じる。負荷電流が急激に上昇する直前から練混ぜ時間の測定を開始し、下降に転じた負荷電流が定常状態に移行したと推測される時点を各混練工程が完了した時点と判断し、練混ぜ時間の測定を終了した。定常状態とは、変動する負荷電流の値が安定し、該負荷電流の値が各混練工程における負荷電流の初期値Iに対して、下記式(i)の範囲内に収まる状態をいう。
(1±0.25)I (i)
なお、空練りの練混ぜ時間と、第二混練及び第三混練の練混ぜ時間との和を全行程の練混ぜ時間とした。練混ぜ時間の測定値を表1に示す。
比較例1-1,1-4,1-5,2-1,2-4,3-1,3-4,及び4-1における空練り及び本練りの練混ぜ時間を測定した。空練りの練混ぜ時間は、各実施例の空練りの練混ぜ時間の測定方法と同様の方法により測定した。また、本練りの練混ぜ時間は、各実施例の第二混練及び第三混練の練混ぜ時間の測定方法と同様の方法により測定した。なお、空練りの練混ぜ時間と、本練りの練混ぜ時間との和を全行程の練混ぜ時間とした。練混ぜ時間の測定値を表1に示す。
<スランプフローの測定>
各実施例及び各比較例のコンクリート組成物について、JIS A 1150:2020に基づいてスランプフローを測定した。測定値を表1に示す。
表1の結果から分かるように、本発明の構成要件をすべて満たす各実施例のコンクリート組成物の混練方法は、水結合材比が同一である各比較例のコンクリート組成物の混練方法と比較して、全行程の練混ぜ時間が短縮していることが認められる。よって、本発明の構成要件をすべて満たす各実施例のコンクリート組成物の混練方法は、水結合材比が低く、かつ、シリカフュームを含有するコンクリート組成物の練混ぜ時間を短縮することができる。

Claims (5)

  1. 第一セメントC1及び第二セメントC2からなるセメントCと、第一シリカフュームSF1及び第二シリカフュームSF2からなるシリカフュームSFと、細骨材Sと、粗骨材Gと、水Wと、混和剤SPと、を含むコンクリート組成物の混練方法であって、
    第一セメントC1と、第一シリカフュームSF1と、細骨材Sと、粗骨材Gと、を混練して第一混練物を得る第一混練工程と、
    前記第一混練物と、水Wと、混和剤SPと、を混練して第二混練物を得る第二混練工程と、
    前記第二混練物と、第二セメントC2と、第二シリカフュームSF2と、を混練して第三混練物を得る第三混練工程と、を備え、
    水結合材比(W/(C+SF))が25質量%以下であり、
    前記セメントC及び前記シリカフュームSFの合計含有量に対する、前記第一セメントC1及び前記第一シリカフュームSF1の合計含有量の質量割合が下記式(1)を満たす、コンクリート組成物の混練方法。
    0.40≦(C1+SF1)/(C+SF)≦0.60 (1)
    (式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。)
  2. 前記水結合材比(W/(C+SF))が14質量%以上である、請求項1に記載のコンクリート組成物の混練方法。
  3. 前記セメントC及び前記シリカフュームSFの合計含有量に対する、前記シリカフュームSFの含有量の質量割合が下記式(2)を満たす、請求項1又は2に記載のコンクリート組成物の混練方法。
    0.08≦SF/(C+SF)≦0.20 (2)
    (式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。)
  4. 前記第一セメントC1及び前記第一シリカフュームSF1の合計含有量に対する、前記第一シリカフュームSF1の質量割合が下記式(3)を満たす、請求項1~3のいずれか一つに記載のコンクリート組成物の混練方法。
    0.05≦SF1/(C1+SF1)≦0.40 (3)
    (式中、各記号は、それぞれの成分の含有量(kg/m)を示す。)
  5. 請求項1~4のいずれか一つに記載のコンクリート組成物の混練方法を備える、コンクリート組成物の製造方法。
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