JP2023000621A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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昭宏 山崎
Akihiro Yamazaki
貴博 齋藤
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Abstract

【課題】本発明の目的は、可動子の内部に燃料フィルタを配置して異物の捕集性能を向上しつつ、可動子の質量の増加を抑制して可動子の挙動を安定化することにある。【解決手段】燃料噴射弁1は、弁体27c、可動鉄心27a及びロッド部27bを有し可動鉄心27aの内周側からロッド部27bの内周側に連通するように燃料通路が形成された可動子27と、可動鉄心27aと対向して可動鉄心27aとの間に磁気吸引力を発生する固定鉄心25と、可動子27を付勢する付勢部材39と、を備え、可動子27は、ロッド部27bの内周側と外周側とを連通する連通孔27boと、ロッド部27bにおいて燃料通路を形成する孔27baと、孔27baの内側に収納された燃料フィルタ80と、を有し、燃料フィルタ80は可動子27に対して相対変位可能に配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2003-322071号公報(特許文献1)に記載された燃料噴射弁が知られている。
この燃料噴射弁は、コア筒と弁座部材との間に位置して磁性筒体の小径部内に軸方向に変位可能に収容された弁体を備える。弁体は、軸方向に延びる段付き筒状に形成され、上流側の端部がコア筒と対向するアンカ部と、このアンカ部の下流側の端部に固着され、弁座部材の弁座に離着座する球状の弁部と、によって構成されている(段落0020参照)。
アンカ部は、燃料通路の上流側に位置してコア筒側に吸着される大径な吸着部と、この吸着部から下流側に延び、その端部に弁部が固着された小径な軸部と、吸着部内と軸部内とに亘って形成された油通路と、この油通路に連通して軸部に穿設された通油孔と、吸着部と軸部との間の内周側に形成されたばね支持部としてのばね支持段部とによって構成されている(段落0021参照)。
特許文献1では、第1の実施の形態として、ばね支持段部に圧入して取り付けられた燃料フィルタとしての板状フィルタの例が記載されている(段落0028参照)。
さらに特許文献1には、第2の実施の形態として、板状フィルタに代えて、弁体内に、燃料フィルタとしての筒状フィルタを設ける例が記載されている。筒状フィルタは、通油孔に向け弁体内を流通する燃料中の異物を捕集するもので、通油孔を内側から覆うように油通路の内周面に沿って挿着されている。筒状フィルタは、金属材料または樹脂材料から網目状に形成されたシートを円筒状に丸め、当接部を溶着、接着等の手段で固着することにより形成されている(段落0041参照)。
特開2003-322071号公報
特許文献1の燃料噴射弁では、板状フィルタをばね支持段部に圧入して取り付けることにより、弁体に対して固定する構成が記載されている。筒状フィルタについては、通油孔を内側から覆うように油通路の内周面に沿って挿着されることが記載されているものの、弁体に対して固定されているかどうかは説明がない。しかし、板状フィルタが弁体に対して固定されていることを考慮すれば、板状フィルタに代えて設けられる筒状フィルタも弁体に対して固定されていると考えるのが妥当である。
特許文献1の弁体は本明細書の可動子に相当するため、以下、可動子と呼んで説明する。
板状フィルタや筒状フィルタなどの燃料フィルタが可動子に対して固定されると、可動子の質量が大きくなる。可動子は開弁動作を行う場合に固定鉄心或いはストッパと衝突し、閉弁動作を行う場合に弁座と衝突する。可動子が大きな質量を有していると、固定鉄心或いはストッパとの衝突、または弁座との衝突に際して大きな跳ね返り現象を引き起こすことになる。このような跳ね返り現象は、弁体が構成される可動子の挙動を不安定にし、燃料噴射弁から噴射される燃料量を不安定にし、開弁時間と燃料噴射量との関係における線形性を阻害する可能性がある。
本発明の目的は、可動子の内部に燃料フィルタを配置して異物の捕集性能を向上しつつ、可動子の質量の増加を抑制して可動子の挙動を安定化することにある。
上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、
一端部に設けられた弁体、他端部に設けられた可動鉄心、及び前記弁体と前記可動鉄心との間に延設されたロッド部を有し、前記可動鉄心の内周側から前記ロッド部の内周側に連通するように燃料通路が形成された可動子と、
前記可動鉄心と対向して前記可動鉄心との間に磁気吸引力を発生する固定鉄心と、
一端部が前記固定鉄心の側に支持され、他端部が前記可動子の側に支持され、前記可動子を付勢する付勢部材と、
を備え、
前記可動子は、前記ロッド部の内周側と外周側とを連通する連通孔と、前記ロッド部において前記燃料通路を形成する孔と、前記孔の内側に収納された燃料フィルタと、を有し、
前記燃料フィルタは、前記可動子に対して相対変位可能に配置される。
本発明によれば、可動子の内部に燃料フィルタを配置して異物の捕集性能を向上しつつ、可動子の質量の増加を抑制して可動子の挙動を安定化することができる。
燃料フィルタ80を非固定にした本発明に係る燃料噴射弁1の一実施例について、弁軸心(中心軸線)1aに沿う断面を示す断面図である。 図1に示すノズル部8の近傍を拡大して示す断面図である。 図1の可動子27近傍を拡大して示す断面図である。 図1の可動子27近傍を拡大して示す断面図であり、燃料フィルタ80が図3に示す状態から移動した状態を示す図である。 燃料フィルタ80を固定した本発明の一実施例について、図3と同様な断面で示す断面図である。 燃料噴射弁1が搭載された内燃機関の断面図である。
本発明に係る実施例について、図1乃至図3を用いて説明する。
図1を参照して、燃料噴射弁1の全体構成について説明する。図1は、燃料フィルタ80を非固定にした本発明に係る燃料噴射弁1の一実施例について、弁軸心(中心軸線)1aに沿う断面を示す断面図である。なお、燃料噴射弁1の中心軸線1aは、弁体27c、ロッド部(接続部)27b及び可動鉄心27aが一体に設けられた可動子27の軸心(弁軸心線)に一致し、且つ筒状体5の中心軸線に一致している。以下、燃料噴射弁1の中心軸線、可動子27の軸心(弁軸心線)及び筒状体5の中心軸線を中心軸線1aとして説明する。
図1において、燃料噴射弁1の上端部(上端側)を基端部(基端側)と呼び、下端部(下端側)を先端部(先端側)と呼ぶ場合がある。基端部(基端側)及び先端部(先端側)という呼び方は、燃料の流れ方向或いは燃料配管に対する燃料噴射弁1の取り付け構造に基づいている。また、本明細書において説明される上下関係は図1を基準とするもので、燃料噴射弁1を内燃機関に搭載した形態における上下方向とは必ずしも一致しない。
燃料噴射弁1には、金属材製の筒状体5によって、その内側に燃料流路(燃料通路)3がほぼ中心軸線1aに沿うように構成されている。筒状体5は、磁性を有するステンレス等の金属素材を用い、深絞り加工等のプレス加工により中心軸線1aに沿う方向に段付きの形状に形成されている。これにより、筒状体5は、一端側5aの径が他端側5bの径に対して大きくなっている。
筒状体5の基端部には燃料供給口2が設けられ、この燃料供給口2に、燃料に混入した異物を取り除くための燃料フィルタ13が取り付けられている。燃料フィルタ13は燃料供給口フィルタと呼んで説明する場合もある。
筒状体5の基端側端部は径方向外側に向けて拡径するように曲げられた鍔部(拡径部)5dが形成され、鍔部5dとカバー47の基端側端部47aとで形成される環状凹部(環状溝部)4にOリング11が配設されている。
筒状体5の先端部には、弁体27cと弁座部材15とからなる弁部7が構成されている。弁座部材15は、筒状体5の先端側端部の内側に挿入され、レーザ溶接19により筒状体5に固定されている。レーザ溶接19は、筒状体5の外周側から全周に亘って実施されている。この場合、弁座部材15を筒状体5の先端側端部の内側に圧入した上で、弁座部材15をレーザ溶接により筒状体5に固定してもよい。
筒状体5の中間部には弁体27cを駆動するための駆動部9が配置されている。駆動部9は電磁アクチュエータ(電磁駆動部)で構成されている。具体的には、駆動部9は、筒状体5の内部(内周側)に固定された固定鉄心25と、筒状体5の内部において固定鉄心25に対して先端側に配置され、中心軸線1aに沿う方向に移動可能な可動子(可動部材)27と、可動子27に構成された可動鉄心27aと固定鉄心25とが微小ギャップδ1を介して対向する位置で筒状体5の外周側に外挿された電磁コイル29と、電磁コイル29の外周側で電磁コイル29を覆うヨーク33とによって構成されている。
筒状体5の内側には可動子27が収容されており、筒状体5は可動鉄心27aの外周面と対向して可動鉄心27aを囲繞するハウジングを構成している。
可動鉄心27aと固定鉄心25とヨーク33とは、電磁コイル29に通電することにより生じる磁束が流れる閉磁路を構成する。磁束は微小ギャップδ1を通過するが、微小ギャップδ1の部分で筒状体5を流れる漏れ磁束を低減するため、筒状体5の微小ギャップδ1に対応する位置に、非磁性部或いは筒状体5の他の部分よりも弱磁性の弱磁性部5cが設けられている。以下、この非磁性部或いは弱磁性部5cは、単に非磁性部5cと呼んで説明する。非磁性部5cは、筒状体5に非磁性化処理を行うことにより、或いは、筒状体5の外周面に環状凹部を形成することにより、構成することができる。
電磁コイル29は、樹脂材料で筒状に形成されたボビン31に巻回され、筒状体5の外周側に外挿されている。電磁コイル29はコネクタ41に設けられたターミナル43に電気的に接続されている。コネクタ41には図示しない外部の駆動回路が接続され、ターミナル43を介して、電磁コイル29に駆動電流が通電される。
固定鉄心25は、磁性金属材料からなる。固定鉄心25は筒状に形成され、中心部を中心軸線1aに沿う方向に貫通する貫通孔25aを有する。固定鉄心25は、筒状体5の小径部5bの基端側に圧入固定され、筒状体5の中間部に位置している。固定鉄心25は溶接により筒状体5に固定してもよいし、溶接と圧入を併用して筒状体5に固定してもよい。
可動子27は、可動鉄心27aとロッド部(接続部)27bと弁体27cとで構成される。可動鉄心27aはロッド部27bよりも大径の円環形状部で構成される。弁体27cは弁座15b(図2参照)と当接する部位(部材)である。弁座15b及び弁体27cは協働して燃料通路を開閉する。ロッド部27bは細長い円筒形状であり、可動鉄心27aよりも小径に形成され、可動鉄心27aと弁体27cとを接続する接続部を構成する。可動鉄心27aは、弁体27cと連結され、固定鉄心25との間に作用する磁気吸引力によって、弁体27cを開閉弁方向に駆動するための部材である。
本実施例では、ロッド部27bと弁体27cとを別部材で構成し、ロッド部27bに弁体27cを固定している。ロッド部27bと弁体27cとの固定は、溶接により行われる。ロッド部27bと弁体27cとは一つの部材で一体化されて構成されてもよい。
ロッド部27bは円筒形状であり、ロッド部27bの上端に開口すると共に軸方向に延設された孔27baを有する。ロッド部27bには内側と外側とを連通する連通孔(開口部)27boが形成されている。ロッド部27bの外周面と筒状体5の内周面との間には燃料室37が形成されている。固定鉄心25の貫通孔25a内の燃料通路3は、ロッド部27bの孔27ba及び連通孔27boを通じて燃料室37に連通している。孔27ba及び連通孔27boは貫通孔25a内の燃料通路3と燃料室37とを連通する燃料流路3を構成する。
ロッド部27bの孔27ba内には、燃料フィルタ80が収容されている。燃料フィルタ80は可動子27のロッド部27bの孔27ba内に収納されている。燃料フィルタ80は、固定鉄心25の貫通孔25a内の燃料通路3から孔27ba及び連通孔27boを通じて燃料室37に流れる燃料から異物を除去する燃料フィルタであり、可動子燃料フィルタと呼んで説明する場合がある。
固定鉄心25の貫通孔25aには可動子27を付勢する付勢部材39が設けられている。本実施例では、付勢部材39はコイルばねで構成される。コイルばね39の一端は、可動鉄心27aの内側に設けられたばね座27agに当接している。コイルばね39の他端部は、固定鉄心25の貫通孔25aの内側に配設されたアジャスタ(調整子)35の下端部(先端側端面)に当接している。コイルばね39は、可動鉄心27aに設けられたばね座27agとアジャスタ(調整子)35の下端との間に、圧縮状態で配設されている。
アジャスタ35は貫通孔25a内で固定鉄心25に固定される。コイルばね39は、弁体27cが弁座15b(図2参照)に当接する方向(閉弁方向)に可動子27を付勢する。中心軸線1aに沿う方向におけるアジャスタ35の固定位置を貫通孔25a内で調整することにより、コイルばね39による可動子27(すなわち弁体27c)の付勢力が調整される。
アジャスタ35は、中心部を中心軸線1aに沿う方向に貫通する燃料流路3を有する。燃料供給口2から供給された燃料は、アジャスタ35の燃料流路3を流れた後、固定鉄心25の貫通孔25aの先端側部分の燃料流路3に流れ、可動子27内に構成された燃料流路3に流れる。
ヨーク33は、磁性を有する金属材料でできており、燃料噴射弁1のハウジングを兼ねている。ヨーク33は大径部33aと小径部33bとを有する段付きの筒状に形成されている。大径部33aは電磁コイル29の外周を覆って円筒形状を成しており、大径部33aの先端側に大径部33aよりも小径の小径部33bが形成されている。小径部33bは筒状体5の小径部5bの外周に圧入又は挿入されている。小径部33bの内周面は筒状体5の外周面に緊密に接触している。このとき、小径部33bの内周面の少なくとも一部は、可動鉄心27aの外周面と、筒状体5を介して対向しており、この対向部分に形成される磁路の磁気抵抗を小さくしている。ヨーク33の先端側端部は、筒状体5と、レーザ溶接24により全周に亘って接合されている。
筒状体5の先端部には円筒状のプロテクタ49が外挿され、筒状体5の先端部がプロテクタ49によって保護されている。プロテクタ49のフランジ部49aと、ヨーク33の小径部33bと、ヨーク33の大径部33aと小径部33bとの段差面とによって環状溝34が形成され、環状溝34にOリング46が外挿されている。Oリング46は、燃料噴射弁1が内燃機関に取り付けられる際に、内燃機関側に形成された挿入口の内周面とヨーク33における小径部33bの外周面との間で液密及び気密を確保するシールとして機能する。
燃料噴射弁1の中間部から基端側端部の近傍までの範囲に、樹脂カバー47がモールドされている。樹脂カバー47の先端側端部はヨーク33の大径部33aの基端側の一部を被覆している。また、樹脂カバー47を形成する樹脂によりコネクタ41が一体的に形成されている。
次に、図2を参照して、ノズル部8の構成ついて、詳細に説明する。図2は、図1に示すノズル部8の近傍を拡大して示す断面図である。
弁座部材15には、中心軸線1aに沿う方向に貫通する貫通孔15d,15c,15v,15eが形成されている。この貫通孔の途中には下流側に向かって縮径する円錐面15vが形成されている。円錐面15v上には弁座15bが構成され、弁体27cが弁座15bに離接することにより、燃料通路の開閉が行われる。なお、弁座15bが形成された円錐面15vを弁座面と呼ぶ場合もある。弁体27cと弁座15bとは燃料のシール部を構成し、弁座15bは弁体27cと当接する弁座面15v側のシール部を構成する。
貫通孔15d,15c,15v,15eにおける、円錐面15vから上側の孔部分15d,15c,15vは、弁体27cを収容する弁体収容孔を構成する。弁体収容孔15d,15c,15vの内周面に、弁体27cを中心軸線1aに沿う方向に案内するガイド面15cが形成されている。ガイド面15cは可動子27を案内する二つのガイド面のうち、下流側に位置する下流側ガイド面を構成する。
下流側ガイド面15cとこの下流側ガイド面15cに摺接する弁体27cの摺接面27cbとは、可動子27の変位を案内する下流側ガイド部50Aを構成する。
ガイド面15cの上流側には、上流側に向かって拡径する拡径部15dが形成されている。拡径部15dは弁体27cの組付けを容易にすると共に、燃料通路断面を拡大するのに役立っている。一方、弁座面15vの下端部は燃料導入孔15eに接続され、燃料導入孔15eの下端面が弁座部材15の先端面15tに開口している。
弁座部材15の先端面15tには、ノズルプレート21nが取り付けられている。ノズルプレート21nは弁座部材15にレーザ溶接23により固定されている。レーザ溶接部23は、複数の燃料噴射孔70が形成された噴射孔形成領域を取り囲むようにして、この噴射孔形成領域の周囲を一周している。
また、ノズルプレート21nは板厚が均一な板状部材(平板)で構成され、複数の燃料噴射孔110が形成されている。複数の燃料噴射孔70の形態は特に問わない。燃料噴射孔70の上流側に燃料に旋回力を付与する旋回室を有するものであってもよい。燃料噴射孔の中心軸線70aは燃料噴射弁の中心軸線1aに対して平行であってもよいし、傾斜していてもよい。
本実施例において、燃料噴射孔70を開閉する弁部7は弁座部材15と弁体27cとによって構成され、燃料噴霧の形態を決定する燃料噴射部21はノズルプレート21nによって構成される。そして、弁部7と燃料噴射部21とは、燃料噴射を行うためのノズル部8を構成している。すなわち、本実施例におけるノズル部8は、ノズルプレート21nがノズル部8の本体側(弁座部材15)の先端面15tに接合されて構成されている。
また、本実施例では、弁体27cは、球状を成すボール弁を用いている。このため、弁体27cにおけるガイド面15cと対向する部位には、周方向に間隔を置いて複数の切欠き面27caが設けられ、この切欠き面27caによって下流側ガイド部50Aにおける燃料通路15h(図3参照)が構成されている。弁体27cはボール弁以外の弁体で構成することも可能である。例えば、ニードル弁を用いてもよい。
図3を参照して、可動子27近傍の構成について、詳細に説明する。図3は、図1の可動子27近傍を拡大して示す断面図である。
本実施例では、可動鉄心27aとロッド部27bとが一部材で一体に形成されている。可動鉄心27aの上端面27abの中央部には、下端側に向けて窪んだ凹部27aaが形成されている。凹部27aaの底部には、ばね座27agが形成され、コイルばね39の一端がばね座27agに支持されている。さらに、凹部27aaの底部(ばね座27agが形成される部位)には、ロッド部27bの内側に連通する開口部27afが形成されている。開口部27afは、固定鉄心25の貫通孔25aから凹部27aa内の空間(燃料通路)27aiに流入した燃料を、ロッド部27bの内側の空間(燃料通路)27biに流す燃料通路を構成する。
すなわち可動子27は、一端部に設けられた弁体27cと他端部に設けられた可動鉄心27aとの間に延設され可動鉄心27aよりも小径のロッド部27bと、可動鉄心27aの内周側27aiからロッド部27bの内周側(孔27ba)に連通するように形成された燃料通路27ai,27baと、を有する。
本実施例では、ロッド部27bと可動鉄心27aとを一部材で構成しているが、別々の部材で構成したものを一体に組み付けてもよい。
可動鉄心27aの上端面27abは、固定鉄心25の下端面25bと対向する面である。上端面27abと下端面25bとは、相互に磁気吸引力が作用する磁気吸引面を構成する。可動鉄心27aの外周面27acは筒状体5の内周面5eに摺動するよう構成されている。内周面5eは上流側ガイド面を構成し、外周面27acは上流側ガイド面5eに摺接する。上流側ガイド面5eと可動鉄心27aの外周面27acとは、可動子27の変位を案内する上流側ガイド部50Bを構成する。
可動子27は、上流側ガイド部50Bと上述した下流側ガイド部50Aとの二点で案内されて、中心軸線(弁軸心線)1aに沿う方向に往復動作する。
上述したように、ロッド部27bには、内側と外側とを連通する連通孔27boが形成されており、孔27ba及び連通孔27boは貫通孔25a内の燃料通路3と燃料室37とを連通する燃料流路3を構成する。このため燃料は、固定鉄心25の貫通孔25a内の燃料通路3から、孔27ba及び連通孔27boを通じて、燃料室37に流れる。
本実施例では、燃料噴射弁1に2つの燃料フィルタ13,80が配置される。燃料フィルタ(燃料供給口フィルタ)13は燃料供給口2に配置され、燃料噴射弁1に構成される燃料通路3の最も上流側に設けられる燃料フィルタ(上流側燃料フィルタ)である。燃料フィルタ80は可動子27に構成される燃料通路(ロッド部28bの孔27ba)に配置され、燃料噴射弁1に構成される燃料通路3において、燃料フィルタ13に対して下流側に設けられる燃料フィルタ(下流側燃料フィルタ)である。
下流側燃料フィルタ80は、連通孔27boをロッド部27bの内周側から覆うように、ロッド部27bの孔27ba内に収納される。下流側燃料フィルタ80は、孔27baを通って連通孔27boから可動子27の外側に流れる燃料から異物を除去する。下流側燃料フィルタ80は、異物(コンタミ)の捕集性を向上させ、燃料噴射弁1の品質および信頼性を向上する。
下流側燃料フィルタ80は、金属又は樹脂製の繊維状部材を纏めて塊にした部材で構成される。このため下流側燃料フィルタ80を構成する部品の種類は少ない。
下流側燃料フィルタ80は、前記可動鉄心の側に位置する一端面に、当該一端面とは反対側の他端面の側に向かって窪んだ凹部80cを有する。下流側燃料フィルタ80は、凹部80cを有することにより、捕集した異物を凹部80cの中に保持することで、異物の捕集性能が向上する。
下流側燃料フィルタ80は、可動子27に固定されておらず、可動子27に対して相対変位可能に組み付けられる。下流側燃料フィルタ80は可動子27に固定されない非固定の構造を有することで、以下のメリットを有する。
・下流側燃料フィルタ80の構造自体を簡略化可能である。
これは、下流側燃料フィルタ80に固定構造を設けない構成とすることができ、この場合、下流側燃料フィルタ80および可動子27の構造を単純なものにすることができる。その結果、下流側燃料フィルタ80および可動子27のコストを低減することができる。また本実施例においては、下流側燃料フィルタ80を金属又は樹脂製の繊維状部材を纏めて塊にした部材で構成することを説明したが、この構成もこのメリットにより実現できる。
・下流側燃料フィルタ80の組立工程を簡略化可能である。
下流側燃料フィルタ80の固定に係る作業が不要である。下流側燃料フィルタ80は繊維状部材を纏めた塊であり、ロッド部27bの孔27baに下流側燃料フィルタ80を押し込むことで、下流側燃料フィルタ80を可動子27に組み付けることができ、下流側燃料フィルタ80の固定に係る作業が不要になる。その結果、下流側燃料フィルタ80および可動子27の組立に係るコストを低減することができる。
また、下流側燃料フィルタ80は繊維状部材を纏めた塊であることから弾力性を有する。この場合、下流側燃料フィルタ80は、ロッド部27bに組み付けられる前の外径(直径)がロッド部27bの孔27baの内径(直径)よりも大きく形成されるとよい。下流側燃料フィルタ80は、径方向に圧縮された状態で、ロッド部27bの孔27baに押し込まれる。その際に、下流側燃料フィルタ80には元の形状(外径)に戻ろうとする復元力が発生する。この復元力により、下流側燃料フィルタ80はロッド部27bの内周面との間に隙間を有することなく、ロッド部27bの内周面に接触するようになる。
下流側燃料フィルタ80とロッド部27bの内周面との間に隙間ができると、この隙間を通過して異物が下流側燃料フィルタ80の下流側に流れる可能性がある。本例では、下流側燃料フィルタ80がロッド部27bの内周面に接触することで、異物が下流側燃料フィルタ80の下流側に流れる可能性を低減することができる。
・可動子27の重量の増加を抑制することができる。
下流側燃料フィルタ80が可動子27に固定される場合、可動子27の質量が増加することになる。本実施例の場合、下流側燃料フィルタ80は可動子27に固定されず、可動子27に非固定の状態で、可動子27に対して中心軸線1aに沿う方向に相対変位可能に組み付けられる。このため、下流側燃料フィルタ80は可動子27の質量に含まれることなく、可動子27に組み付けられる。
下流側燃料フィルタ80が可動子27に対して固定されると、可動子27の質量が大きくなる。可動子27は開弁動作を行う場合には固定鉄心(ストッパ)25と衝突し、閉弁動作を行う場合には弁座15bと衝突する。可動子27が大きな質量を有していると、固定鉄心25との衝突、または弁座15bとの衝突に際して、大きな跳ね返り現象を引き起こすことになる。このような跳ね返り現象は、弁体27cが構成される可動子27の挙動を不安定にし、燃料噴射弁1から噴射される燃料量を不安定にし、開弁時間と燃料噴射量との関係における線形性を阻害する可能性がある。
本実施例では、下流側燃料フィルタ80が可動子27の質量に含まれることなく、可動子27に組み付けられることにより、可動子27の質量の増加を抑制し、可動子27の挙動を安定化させることができる。これにより、本実施例の燃料噴射弁1は、可動子27の内部に下流側燃料フィルタ80を配置して異物の捕集性能を向上しつつ、可動子27の質量の増加を抑制して可動子27の挙動を安定化することができる。そして、開弁時間と燃料噴射量との関係における線形性の悪化を抑制し、その品質を向上することができる。
可動子27に対する下流側燃料フィルタ80の相対変位を可能にするために、ロッド部27bの孔27ba内には、図3に示すように、中心軸線1aに沿う方向における下流側燃料フィルタ80の相対変位を許容する隙間(相対変位許容隙間または相対変位許容空間)δ801が設けられる。相対変位許容隙間δ801は、下流側燃料フィルタ80に対して、中心軸線1aに沿う方向に設けられる。相対変位許容隙間δ801は、弁体27cとばね座27ag(凹部27aaの底部の開口部(開口面)27af)との間に設けられる。この場合、開口部(開口面)27afは、可動鉄心27aのばね座27agが形成される底面部に開口する開口部(開口面)である。
仮に下流側燃料フィルタ80の上端80a部がロッド部27bの孔27baの開口部27afから飛び出すと、開口部27afから飛び出した上端80a部は、径方向に圧縮された状態から解放されて拡径するため、孔27baの内側に戻れなくなる。この状態では、下流側燃料フィルタ80は可動子27に対して固定された状態と変わりなくなってしまう。そのため、相対変位許容隙間δ801は、弁体27cとばね座27ag(凹部27aaの底部の開口部27af)との間に設けられるようにすることが好ましい。
以上の説明では、下流側燃料フィルタ80は可動子27に非固定の状態で組み付けられるものとして説明してきた。しかし、流側燃料フィルタ80がロッド部27bの内周面に接触していることで、可動子27の移動に際して、流側燃料フィルタ80が可動子27と一体となって動作することが考えられ、この場合、流側燃料フィルタ80の質量が可動子27の質量に含まれることになり兼ねない。これを防ぐため、ロッド部27bの内周面の表面処理を行うなどして、ロッド部27bの内周面の滑りをよくすることが望ましい。
なお、燃料噴射弁1が内燃機関に実装された状態では、相対変位許容隙間δ801には燃料が充填される。このため相対変位許容隙間δ801は実装状態において空間にならない。しかし、燃料は下流側燃料フィルタ80の変位を阻止する物体にはならない。このため本明細書において、隙間δ801は空間として扱うものとする。
図3では、下流側燃料フィルタ80の下端面80bが弁体27cに当接した状態を示しており、相対変位許容隙間δ801は下流側燃料フィルタ80の上側に形成されている。下流側燃料フィルタ80が可動子27に対して相対変位することにより、相対変位許容隙間δ801は下流側燃料フィルタ80の上側と下側とに分かれて形成される場合もある。
ここで、可動子27に対して下流側燃料フィルタ80を非固定とするメリットの説明を終わり、図4を用いて、可動子27に対する下流側燃料フィルタ80の相対変位について説明する。図4は、図1の可動子27近傍を拡大して示す断面図であり、燃料フィルタ80が図3に示す状態から移動した状態を示す図である。
図3に示す閉弁状態では、下流側燃料フィルタ80の下端面80bが弁体27cに当接している。この状態については後で説明する。
弁体27cが開弁し始め、燃料噴射孔70から燃料噴射が始まると、下流側燃料フィルタ80は可動子27の孔27baの中で燃料圧力を受け、下端面80bが弁体27cに当接した状態を維持する。この場合、下流側燃料フィルタ80は可動子27と一体で移動し、可動子27の重量が増加することになる。
開弁時に可動子27が開弁方向へのストッパとなる固定鉄心25に衝突すると、可動子27は開弁方向(上方)への移動を止められる。このとき可動子27に対して非固定の下流側燃料フィルタ80は単独で開弁方向(上方)への移動を継続し、可動子27との係合が解かれることになる。
従って、固定鉄心25との衝突時には、下流側燃料フィルタ80は可動子27の質量に含まれなくなり、可動子27は軽量化されることで跳ね返りを繰り返す振動状態から早期に抜け出して静止状態に至る。この状態が図4に示す状態であり、下流側燃料フィルタ80は可動子27に対して上方に相対変位し、下端面80bと弁体27cとの間に中心軸線1a方向の隙間δ802が形成される。なお固定鉄心25との衝突時に単独で開弁方向(上方)への移動を継続する下流側燃料フィルタ80は可動子27の孔27baの内周面と摺動し、可動子27における固定鉄心25からの跳ね返りを抑制する。
燃料噴射を行っている間、下流側燃料フィルタ80は燃料から圧力を受け続けるが、連通孔27boよりも下方に形成される閉空間の圧力が十分に維持される場合は、下流側燃料フィルタ80はその下端面80bと弁体27cとの間の隙間δ802を維持することができる。
閉弁時には、図4に示す開弁状態から閉弁動作を開始する。閉弁時に可動子27が閉弁方向へのストッパとなる弁座15bに衝突すると、可動子27は閉弁方向(下方)への移動を止められる。このとき可動子27に対して非固定の下流側燃料フィルタ80は単独で閉弁方向(下方)への移動を継続し、可動子27との係合が解かれることになる。
従って、弁座15bとの衝突時には、下流側燃料フィルタ80は可動子27の質量に含まれなくなり、可動子27は軽量化されることで跳ね返りを繰り返す振動状態から早期に抜け出して静止状態に至る。なお弁座15bとの衝突時に単独で閉弁方向(下方)への移動を継続する下流側燃料フィルタ80は可動子27の孔27baの内周面と摺動し、可動子27における弁座15bからの跳ね返りを抑制する。
もし燃料噴射を行っている間に、下流側燃料フィルタ80がその下端面80bと弁体27cとの間の隙間δ802を維持することができなかった場合、閉弁時には、下流側燃料フィルタ80はその下端面80bが弁体27cに当接した状態で可動子27と一体となって動作するため、可動子27の質量を軽減する効果は閉弁時には得られなくなる。
次に、図5を用いて、可動子27の質量を軽減する効果を、閉弁時にも確実に得られるようにする構成について説明する。図5は、燃料フィルタ80を固定した本発明の一実施例について、図3と同様な断面で示す断面図である。
本例では、下流側燃料フィルタ80は係止部材81に係止され、係止部材81を介してコイルばね39とアジャスタ35との間に挟持されている。係止部材81は、下流側燃料フィルタ80を係止するフィルタ側係止部81aと、コイルばね39とアジャスタ35との間に挟持される係止部材支持部81bと、を有する。係止部材支持部81bは係止部材81の固定鉄心25の側の一端部に設けられ、フィルタ側係止部81aは係止部材81の可動子27の側の他端部に設けられる。
その他の構成は、上述した実施例と同様であり、上述した実施例と同じ構成には上述した実施例と同じ符号を付して重複する説明を省略する。
この場合、コイルばね39の下端部は可動子27のばね座27agに支持されているため、下流側燃料フィルタ80の質量が可動子27に加わることになる。しかし、下流側燃料フィルタ80の質量はコイルばね39を介して可動子27に加わる。この場合、アジャスタ35でコイルばね39の付勢力を調整する際に、下流側燃料フィルタ80の質量をコイルばね39の付勢力の調整分で相殺することができる。
本例では、係止部材81は、コイルばね39とアジャスタ35との間に係止部材支持部81bが挟持されることで、係止部材支持部81bがコイルばね39に押されてアジャスタ35の下端面に固定される。アジャスタ35は固定鉄心25に固定される部材であり、係止部材81の係止部材支持部81bはアジャスタ35の下端面に固定されることで、固定鉄心25の側に固定される。この場合、中心軸線1aに沿う方向における下流側燃料フィルタ80の燃料噴射弁1に対する位置が固定される。
図6を参照して、本発明に係る燃料噴射弁を搭載した内燃機関について説明する。図6は、燃料噴射弁1が搭載された内燃機関の断面図である。
内燃機関100のエンジンブロック101にはシリンダ102が形成されおり、シリンダ102の頂部に吸気口103と排気口104とが設けられている。吸気口103には、吸気口103を開閉する吸気弁105が、また排気口104には排気口104を開閉する排気弁106が設けられている。エンジンブロック101に形成され、吸気口103に連通する吸気流路107の入口側端部107aには吸気管108が接続されている。
燃料噴射弁1の燃料供給口2(図1参照)には燃料配管110が接続される。
吸気管108には燃料噴射弁1の取付け部109が形成されており、取付け部109に燃料噴射弁1を挿入する挿入口109aが形成されている。挿入口109aは吸気管108の内壁面(吸気流路)まで貫通しており、挿入口109aに挿入された燃料噴射弁1から噴射された燃料は吸気流路内に噴射される。二方向噴霧の場合、エンジンブロック101に吸気口103が二つ設けられた形態の内燃機関を対象として、それぞれの燃料噴霧が各吸気口103(吸気弁105)を指向して噴射される。
本発明に係る燃料噴射弁1は、下記の特徴を有する。
(1)一端部に設けられた弁体27c、他端部に設けられた可動鉄心27a、及び弁体27cと可動鉄心27aとの間に延設されたロッド部27bを有し、可動鉄心27aの内周側からロッド部27bの内周側に連通するように燃料通路が形成された可動子27と、
可動鉄心27aと対向して可動鉄心27aとの間に磁気吸引力を発生する固定鉄心25と、
一端部が固定鉄心25の側に支持され、他端部が可動子27の側に支持され、可動子27を付勢する付勢部材39と、
を備え、
可動子27は、ロッド部27bの内周側と外周側とを連通する連通孔27boと、ロッド部27bにおいて燃料通路を形成する孔27baと、孔27baの内側に収納された燃料フィルタ80と、を有し、
燃料フィルタ80は、可動子27に対して相対変位可能に配置される。
(2)燃料フィルタ80は、金属又は樹脂製の繊維状部材を纏めて塊にした部材で構成される。
(3)燃料フィルタ80は、径方向に圧縮されて孔27baの内側に収納される。
(4)燃料フィルタ80は、中心軸線1aに沿う方向における長さが、常に連通孔27boの全範囲を覆う長さを有する。
(5)可動鉄心27aは、その外径がロッド部27bの外径に対して大径をなし、
ロッド部27bは、燃料フィルタ80の可動子27に対する中心軸線1aに沿う方向における相対変位を許容する相対変位許容隙間δ801を有する。
(6)付勢部材39はコイルばねで構成され、
可動鉄心27aは、固定鉄心25と対向する対向面27abから固定鉄心25の側とは反対側に窪む凹部27aaを有し、
相対変位許容隙間δ801は、凹部27aaの底面に孔27baによって開口する開口面と弁体27cとの間に設けられる。
(7)燃料フィルタ80は、可動鉄心27aの側に位置する一端面80aに、一端面80aとは反対側の他端面の側に向かって窪んだ凹部80cを有する燃料噴射弁。
(8)燃料フィルタ80の、燃料噴射弁1に対する中心軸線1aに沿う方向における位置を固定する係止部材81を備え、
係止部材81は、燃料フィルタ80を係止するフィルタ側係止部81aと、固定鉄心25の側に固定される係止部材支持部81bと、を備える。
(9)固定鉄心25に固定されて付勢部材39の付勢力を調整するアジャスタ35を備え、
係止部材81は、係止部材支持部81bが付勢部材39の一端部とアジャスタ35との間に挟持される。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、一部の構成の削除や、記載されていない他の構成の追加が可能である。
1…燃料噴射弁、1a…中心軸線、3…燃料通路、27…可動子、27a…可動鉄心、27ai…可動鉄心27aの内周側、27b…ロッド部、27bi…ロッド部27bの内周側の燃料通路、27boa…上流側連通孔、27bob…下流側連通孔、27c…弁体。

Claims (9)

  1. 一端部に設けられた弁体、他端部に設けられた可動鉄心、及び前記弁体と前記可動鉄心との間に延設されたロッド部を有し、前記可動鉄心の内周側から前記ロッド部の内周側に連通するように燃料通路が形成された可動子と、
    前記可動鉄心と対向して前記可動鉄心との間に磁気吸引力を発生する固定鉄心と、
    一端部が前記固定鉄心の側に支持され、他端部が前記可動子の側に支持され、前記可動子を付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記可動子は、前記ロッド部の内周側と外周側とを連通する連通孔と、前記ロッド部において前記燃料通路を形成する孔と、前記孔の内側に収納された燃料フィルタと、を有し、
    前記燃料フィルタは、前記可動子に対して相対変位可能に配置された燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
    前記燃料フィルタは、金属又は樹脂製の繊維状部材を纏めて塊にした部材で構成される燃料噴射弁。
  3. 請求項2に記載の燃料噴射弁において、
    前記燃料フィルタは、径方向に圧縮されて前記孔の内側に収納される燃料噴射弁。
  4. 請求項3に記載の燃料噴射弁において、
    前記燃料フィルタは、中心軸線に沿う方向における長さが、常に前記連通孔の全範囲を覆う長さを有する燃料噴射弁。
  5. 請求項2に記載の燃料噴射弁において、
    前記可動鉄心は、その外径が前記ロッド部の外径に対して大径をなし、
    前記ロッド部は、前記燃料フィルタの前記可動子に対する中心軸線に沿う方向における相対変位を許容する相対変位許容隙間を有する燃料噴射弁。
  6. 請求項5に記載の燃料噴射弁において、
    前記付勢部材はコイルばねで構成され、
    前記可動鉄心は、前記固定鉄心と対向する対向面から前記固定鉄心の側とは反対側に窪む凹部を有し、
    前記相対変位許容隙間は、前記凹部の底面に前記孔によって開口する開口面と前記弁体との間に設けられる燃料噴射弁。
  7. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
    前記燃料フィルタは、前記可動鉄心の側に位置する一端面に、当該一端面とは反対側の他端面の側に向かって窪んだ凹部を有する燃料噴射弁。
  8. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
    前記燃料フィルタの、当該燃料噴射弁に対する中心軸線に沿う方向における位置を固定する係止部材を備え、
    前記係止部材は、前記燃料フィルタを係止するフィルタ側係止部と、前記固定鉄心の側に固定される係止部材支持部と、を備える燃料噴射弁。
  9. 請求項8に記載の燃料噴射弁において、
    前記固定鉄心に固定されて前記付勢部材の付勢力を調整するアジャスタを備え、
    前記係止部材は、前記係止部材支持部が前記付勢部材の前記一端部と前記アジャスタとの間に挟持される燃料噴射弁。
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