JP2006509141A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

本発明は、燃料噴射弁(1)、特に内燃機関の燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁(1)であって、弁ニードル(3)が設けられていて、該弁ニードル(3)がその噴射側の端部に弁閉鎖体(4)を有していて、該弁閉鎖体(4)が、弁座体(5)に形成された弁座面(6)と共働してシール座を形成しており、該シール座の下流に噴射開口(7)が設けられ、かつ弁ニードル(3)に係合作用する可動子(20)が設けられており、該可動子(20)が、弁ニードル(3)に配置された第1のストッパ(21)と第2のストッパ(34)との間において軸方向可動に弁ニードル(3)に配置されている形式のものに関する。このような形式の燃料噴射弁において本発明では、可動子(20)が第1のストッパ(21)において圧力媒体を介して液圧的に緩衝されている。

Description

本発明は、請求項1の上位概念部に記載の形式の燃料噴射弁に関する。
例えばドイツ連邦共和国特許公開第101089974号明細書に基づいて公知の燃料噴射弁では、マグネット可動子(Magnetanker)が弁ニードルに係合作用し、弁ニードルはその噴射側端部に弁閉鎖体を有していて、この弁閉鎖体は弁座面と共働してシール座を形成しており、マグネット可動子は弁ニードルに沿って可動に、第1のストッパ体の第1のストッパと第2のストッパ体に形成された第2のストッパとの間で、間隙の幅に相当する遊びをもって案内されている。両ストッパとマグネット可動子との間に位置する間隙と、軸方向において自由に可動のマグネット可動子とによって、マグネット可動子の慣性質量と、弁ニードル及び弁閉鎖体の慣性質量とは互いに切り離されて分離される。それというのは、マグネット可動子を磁界の力作用によってまず初め弁ニードルなしに加速させることができるからである。これによって燃料噴射弁の調量特性が改善される。休止状態においてマグネット可動子は、第1のストッパ体と可動子との間に配置されたばねによって、中間リングを介して第2のストッパ体に押し付けられる。例えばエラストマから成る中間リングは、燃料噴射弁の閉鎖時における可動子ノイズ(Ankerpreller)を防止する緩衝体として作用し、このような可動子ノイズは、閉鎖動作時に弁ニードルに追従するマグネット可動子によって生じ、中間リングはさらに、弁ニードルとマグネット可動子との衝突に基づいて生じる振動の継続時間を短縮するためにも働く。中間リングは同様に、マグネット可動子に追従する弁ニードルがマグネット可動子への第2のストッパ体の衝突時に生ぜしめる、開放時における衝突ノイズを防止するためにも働く。中間リングはさらにまた、上側のマグネットが可動子ストッパに達した後でマグネット可動子において弁ニードルが進む距離を減じるためにも役立つ。マグネット可動子の引き付け後もしくはシール座の閉鎖後に安定した振動しない状態を得るために、すなわちそこから燃料噴射弁を正確に規定可能な状態から新たに操作することができる状態を得るために、燃料噴射弁が必要とする時間は、中間リングによって短縮される。
上に述べた燃料噴射弁における欠点としては次のことが挙げられる。すなわち公知の燃料噴射弁では、例えばエラストマから成る中間リングによっては、特に、操作頻度が極めて高い場合や開放時間が極めて短い場合に、マグネット可動子とストッパ体との間における衝突に対する緩衝を、不十分にしか達成することができない。従って操作頻度が高い場合には、噴射動作中における燃料の正確な調量がもはや不可能になってしまう。それというのは、まだ消滅していない振動が切換え動作に不都合な影響を及ぼし、操作時間をコントロール不能に変化させてしまうからである。そして異なった操作時間が、相前後して行われる2つの操作の間において生じることがあり、不都合である。ひいてはそれぞれの噴射量を正確に規定することもできなくなる。
別の欠点は、弾性的な中間リングの緩衝特性が変化することによって生じる。この欠点によって、相前後して行われる2つの噴射動作の間の可能な最小間隔が延びてしまい、あるいは燃料噴射弁において可能な最小開放時間が長くなってしまう。
さらに別の欠点としては、中間リングが付加的な部材であり、これによって燃料噴射弁の製造が複雑化される、ということが挙げられる。
発明の利点
請求項1の特徴部に記載のように構成された本発明による燃料噴射弁には、公知のものに対して次のような利点がある。すなわち本発明による燃料噴射弁では、マグネット可動子と弁ニードルとの間もしくはマグネット可動子と可動子ストッパとの間における液体による緩衝処置によって、発生する振動を迅速に消滅させることができ、しかもそのために必要な距離を短く保つことができる。これによって特に、正確に再現可能でかつ最小にすることができる噴射動作毎の燃料噴射量を、さらに減じることができ、しかも同一型式の燃料噴射弁の間及び噴射動作の間における噴射量のばらつきも、同様に減じられる。これによってさらにまた、2つの噴射動作の間における切換え時間を、例えば2msから1ms未満に、著しく減じることができる。
中間リングを使用しないこと及びストッパ面に対する負荷が軽減されることによって、摩耗及び故障発生が著しく減り、しかも製造に係わる手間及びコストが低下する。
請求項1に記載された本発明による燃料噴射弁の別の有利な構成は、請求項2以下に記載されている。
本発明による燃料噴射弁の別の構成では、第1のストッパと可動子とを液圧的に共働させる圧力媒体として、燃料、特にガソリン又はディーゼル燃料が使用される。これによって、特別な圧力媒体を使用する必要がなくなり、燃料噴射弁の製造が簡単になる。
本発明の別の構成では、第2のストッパが弁ニードル又は調節円板と堅固に結合されている。このように構成されていると、可動子の軸方向運動のために必要な遊びを、正確かつ簡単に、しかも持続的に容易に調節することができる。
本発明の別の有利な構成では、第1のストッパが可動子に向けられた側に、第1の切欠きを有し、かつ/又は可動子が第1のストッパに向けられた側に第2の切欠きを有している。このように構成されていると、液圧的に有効な中空室を簡単な形式で生ぜしめることができ、これらの中空室はそれぞれ対向して位置している部材と共働する。
さらに、第1の切欠き及び第2の切欠きが単段又は多段に形成されていると、有利である。それというのは、このように構成されていると、液圧的な効果を容易に調節することができるからである。
また本発明の別の構成では、第1の切欠き及び/又は第2の切欠きが弁ニードルによって画成されており、このようになっていると、切欠きを特に簡単な穿孔によって製造することができるので、切欠きの製造が簡単になる。
さらにまた、第1のストッパもしくは可動子に複数の第1の切欠き及び/又は第2の切欠きを配置すると、有利である。このように構成されていると、特に、液圧的な効果を容易に制御することができる。さらに切欠きの配置及び長さを、空間及び液圧的な所与性に容易に適合させることができる。
本発明による燃料噴射弁の別の構成では、第1のストッパが、可動子に配置された第2の切欠きに係合し、かつ/又は可動子が、第1のストッパに配置された第1の切欠きに係合している。これによって、可動子と第1のストッパとの間における液圧的な相互作用が容易に調節可能になる。
本発明の別の構成では、可動子が第1の切欠きと一緒に、かつ/又は第1のストッパが第2の切欠きと一緒に、少なくとも1つ絞り箇所を備えた少なくとも1つの室を形成している。このような構成によって、可動子と第1のストッパとの間における液圧的な作用がさらに強化され、時間の経過において有利な影響を及ぼすことができる。
また、室が部分的に弁ニードルによって画成されていると、有利である。それというのは、このような構成によって特に室の製造が簡単になるからである。
さらにまた、第1の切欠き及び/又は第2の切欠きが円形もしくはリング状に形成されていると、これらの切欠きを簡単かつ正確にしかも安価に製造することができるので、特に有利である。
図面
次に図面を参照しながら本発明の実施例を詳説する。
図1は、従来技術による燃料噴射弁を示す縦断面図であり、
図2は、本発明による燃料噴射弁1の第1実施例を可動子20の領域において拡大して示す断面図であり、
図3は、本発明による燃料噴射弁1の第2実施例を可動子20の領域において拡大して示す断面図であり、
図4は、本発明による燃料噴射弁1の第3実施例を可動子20の領域において拡大して示す断面図である。
実施例の記載
以下において本発明の1実施例を説明する。同一部材には、すべての図面において同一符号が付けられている。図2〜図4を参照して本発明の実施例について記載する前に、本発明の構成に対する理解を良好にするために、まず初めに図1を参照しながら、従来技術による燃料噴射弁の主要な構成部材について簡単に説明する。
図1に示された燃料噴射弁1は、混合気圧縮型火花点火式の内燃機関の燃料噴射装置用の高圧燃料噴射弁1として構成されている。この燃料噴射弁1は特に、内燃機関の燃焼室(図示せず)に燃料を直接噴射するのに適している。
燃料噴射弁1はノズル体2から成っており、このノズル体2内には弁ニードル3が配置されている。弁ニードル3は弁閉鎖体4と作用結合しており、この弁閉鎖体4は、弁座体5に配置された弁座面6と共働してシール座を形成している。燃料噴射弁1は図示の実施例では、内方に向かって開放する燃料噴射弁1であり、1つの噴射開口7を有している。ノズル体2はシール部材8によって、マグネットコイル10の外極9に対してシールされている。マグネットコイル10はコイルハウジング11内にカプセル化されていて、コイル保持体12に巻き付けられており、このコイル保持体12はマグネットコイル10の内極13に接触している。内極13と外極9とは狭窄部26によって互いに隔てられていて、かつ非強磁性の結合部材29によって互いに結合されている。マグネットコイル10は導電体19を介して、電気的な差込み接点17を介して供給可能な電流によって励起される。差込み接点17は、内極13に射出成形され得るプラスチック周壁18によって取り囲まれている。
弁ニードル3は、円板状に形成された弁ニードルガイド14において案内されている。行程調節のためには、対を成した調節円板15が働く。調節円板15の他方の側には可動子20が設けられている。この可動子20は第1のストッパ21を介して弁ニードル3と摩擦力結合式(kraftschluessig)に結合されており、この弁ニードル3は溶接シーム22である第1の接合結合部22によって第1のストッパ21と結合されている。第1のストッパ21には戻しばね23が支持されており、この戻しばね23は燃料噴射弁1の図示の構造形態では、スリーブ24によって予負荷をかけられる。
弁ニードルガイド14と可動子20とガイドエレメント36とには、燃料通路30,31,32が設けられている。燃料は中央の燃料供給部16を介して供給され、フィルタエレメント25によって濾過される。燃料噴射弁1は、シール部材28によって燃料分配導管(図示せず)に対してシールされ、かつ別のシール部材37によってシリンダヘッド(図示せず)に対してシールされている。
可動子20の噴射側には、可動子20と第2のストッパ34との間に間隙33が設けられていて、この間隙33はエラストマ材料から成るリング状の緩衝エレメント(図示せず)を収容することができる。可動子20は弁ニードル3に沿って軸方向可動に第2のストッパ34と第1のストッパ21との間において案内されている。第2のストッパ34は図示の燃料噴射弁1の実施例では、溶接シームである第2の接合結合部35を介して弁ニードル3と結合されている。
燃料噴射弁1の休止状態において可動子20は、戻しばね23によってその上昇方向とは逆向きに負荷され、弁閉鎖体4は弁座面6にシール作用をもって接触させられる。リング状の緩衝エレメントが中間位置を占めていない場合には、間隙33は閉鎖されており、つまり可動子20と第2のストッパ34とは互いに接触している。間隙33が閉鎖されている場合には、第1のストッパ21と可動子20との間に、図2及び図3において詳しく述べる可動子自由運動距離(Ankerfreiweg)44が生じており、この可動子自由運動距離44の幅は、この状態において間隙33の最大幅に相当している。マグネットコイル10はその励起時に磁界を形成し、この磁界は可動子20を、戻しばね23のばね力に抗して上昇方向に移動させ、この際に行程は、休止状態において内極13と可動子20との間に存在する作業間隙27によって所定されている。同時に、図2〜図4に示されていて第1のストッパ21に係合しかつ可動子20に支持されているばねエレメント38が、さらに緊張させられ、このばねエレメント38は休止位置において可動子20を予負荷をもって第2のストッパ34に押し付け、かつこの際に、第1のストッパ21に形成された肩部40に支持されている。
肩部40には戻しばね23も支持されており、この場合肩部40はストッパ21の、可動子20とは反対の側に配置されている。図2〜図4に示されたばねエレメント38は、AFWばねとしてもしくは可動子自由運動距離ばね(Ankerfreiwegfeder)と呼ばれる。可動子20は、弁ニードル3に溶接されている第1のストッパ21を、図2〜図4に示された可動子自由運動距離44の通過後に、同様に上昇方向に連行する。弁ニードル3に結合されている弁閉鎖体4は、弁座面6から持ち上がり、燃料通路30,31,32を介して案内された燃料は噴射開口7を通して噴射される。
コイル電流が遮断されると、可動子20は磁界が十分に消滅した後で、戻しばね23の圧力によって内極13から落下し、これによって、弁ニードル3に結合されている第1のストッパ21は上昇方向とは逆向きに運動する。その結果弁ニードル3は同じ方向に移動し、これによって弁閉鎖体4は弁座面6に載着し、燃料噴射弁1は閉鎖される。
図2には、図1に示された燃料噴射弁の可動子20の領域における第1実施例が、拡大されて断面図で示されている。図2は、シール座の閉鎖時における休止状態の燃料噴射弁1を示している。図2から明らかなように、ばねエレメント38は図示の状態において可動子20を第2のストッパ34に押し付け、この第2のストッパ34は図示の実施例では例えば調節円板15と結合されている。可動子自由運動距離44はこの状態において最大に形成されている。第1のストッパ21は、可動子20に配置された階段状の第2の切欠き41内に係合し、この切欠き41は部分的に弁ニードル3によって画成されている。
第2の切欠き41への第1のストッパ21の係合によって、第2の切欠き41の噴射側の端部には室42が形成される。この室42と、噴射側とは反対の側であって燃料が周囲を流れる可動子20の側との間には、同時に絞り箇所43が形成され、この絞り箇所43は図示の実施例では弁ニードル3の長手方向軸線に対して平行に、可動子20と、第1のストッパ21の、切欠き41に係合している部分との間を延びている。絞り箇所43の幅、ひいては絞り箇所43の液圧作用の一部は、特に、第2の切欠き41の内径と、第2の切欠き41に係合する第1のストッパ21の外径とによって規定される。
作用形式は以下の通りである:
図2に示された休止状態を起点として、燃料噴射弁1を開放するために可動子20は例えば電磁力によって上昇方向に移動させられる。戻しばね23の力作用は、ばねエレメント38の力作用よりも大きいので、可動子20はまず初め、弁ニードル3を連行することなく、上昇方向で自由に運動し、運動エネルギを形成する。可動子自由運動距離44を進んだ後で、つまり第1のストッパ21の、可動子20に向けられた端部が、可動子20もしくは第2のストッパ34と接触すると、可動子20は第1のストッパ21を、ひいては弁ニードル3を上昇方向に連行し、この連行動作は、可動子20が作業間隙27によって所定された距離を進み、内極13に当接するまで続く。
弁ニードル3はしかしながら、その固有の運動エネルギに基づいてまず初めは戻しばね23の力作用に抗して、さらに上昇方向に運動し、これによって室42内においては負圧が生じる。それというのは、絞り箇所43によって素早く十分な燃料が補充され得ないからである。この負圧は、上昇方向における弁ニードル3の運動に抗して付加的に作用し、これによって、可動子20が内極に当接した後で、弁ニードル3が進む距離を短縮する。この距離はトンネル通過運動距離(Durchtunnelweg)とも呼ばれる。弁ニードル3が戻しばね23の力作用によって上昇方向とは逆向きの運動時に形成する運動エネルギは、これによって減じられ、ひいては内極13から可動子20が解離するおそれも減じられる。付加的に、絞り箇所43を通って室42内に流入した燃料は、上昇方向とは逆向きの弁ニードル3の緩衝された運動のために働き、これによって内極13から可動子20が解離するおそれはさらに減少する。
燃料噴射弁1を閉鎖するためには磁気回路が中断され、可動子20は内極13から解離する。戻しばね23の力作用によって、今や、第1のストッパ21と弁ニードル3と可動子20とが上昇方向とは逆向きに運動する。まず初めに弁ニードル3がその弁閉鎖体4で弁座面6に載着する。弁ニードル3に沿って軸方向において自由に運動できる可動子20は、第2のストッパ34に当接する前に、可動子自由運動距離44の分だけさらに運動する。この際に室42において形成される負圧は、可動子20が可動子自由運動距離44を急いで通過する間に、可動子20を制動する。これによって、第2のストッパ34への衝突時に可動子20に対して作用する衝撃が緩和される。付加的に、この衝撃によって生ぜしめられる振動は、室42及び絞り箇所43の液圧的な緩衝作用によって緩衝され、時間的に短縮され、かつその振幅を減じられる。これによって燃料噴射弁1は短時間の後に、振動のない安定した状態から新たに操作されることができ、これによって正確に規定可能及び正確に再現可能な噴射量が、極めて短い操作間隔においても実現可能になる。
図3には、本発明の第2実施例が、図2の第1実施例と同様に、可動子20の領域において断面されて拡大して示されている。この第2実施例では図2に示された第1実施例とは異なり、第1のストッパ21もまたその可動子20に向けられた側に、第1の切欠き39を有している。これにより増大された室42によって、液圧的な特性は有利にかつ容易に生ぜしめることができる。
図4には、本発明の第3実施例が、図2の第1実施例と同様に、可動子20の領域において断面されて拡大して示されている。この第3実施例では図2に示された第1実施例とは異なり、第1のストッパ21にだけ、第1の切欠き39が配置されている。絞り箇所43は第1のストッパ21の、可動子20に向けられた端部と、可動子20の、第1のストッパ21に向けられた端部との間に配置されている。この実施形態は特に、可動子20の領域に半径方向に延びる大きな空間が提供されている燃料噴射弁1のために適している。それというのは、絞り作用は特に、この実施例において半径方向に延びる絞り箇所43の長さを介して生ぜしめられるからである。そしてこの実施例では、製造技術的な手間もしくはコストも有利に減じられている。
本発明は、図示の実施例に限定されるものではなく、例えば外方に向かって開放する燃料噴射弁のためにも使用可能である。
従来技術による燃料噴射弁を示す縦断面図である。 本発明による燃料噴射弁1の第1実施例を可動子20の領域において拡大して示す断面図である。 本発明による燃料噴射弁1の第2実施例を可動子20の領域において拡大して示す断面図である。 本発明による燃料噴射弁1の第3実施例を可動子20の領域において拡大して示す断面図である。

Claims (11)

  1. 燃料噴射弁(1)、特に内燃機関の燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁(1)であって、弁ニードル(3)が設けられていて、該弁ニードル(3)がその噴射側の端部に弁閉鎖体(4)を有していて、該弁閉鎖体(4)が、弁座体(5)に形成された弁座面(6)と共働してシール座を形成しており、該シール座の下流に少なくとも1つの噴射開口(7)が設けられ、かつ弁ニードル(3)に係合作用する可動子(20)が設けられており、該可動子(20)が、弁ニードル(3)に配置された第1のストッパ(21)と第2のストッパ(34)との間において軸方向可動に弁ニードル(3)に配置されている形式のものにおいて、
    可動子(20)が第1のストッパ(21)において圧力媒体を介して液圧的に緩衝されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 圧力媒体が燃料、特にガソリン又はディーゼル燃料である、請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 第2のストッパ(34)が弁ニードル(3)又は調節円板(15)と堅固に結合されているか又はハウジング固定に結合されている、請求項1又は2記載の燃料噴射弁。
  4. 第1のストッパ(21)が可動子(20)に向けられた側に、第1の切欠き(39)を有し、かつ/又は可動子(20)が第1のストッパ(21)に向けられた側に第2の切欠き(41)を有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
  5. 第1の切欠き(39)及び/又は第2の切欠き(41)が単段又は多段に形成されている、請求項4記載の燃料噴射弁。
  6. 第1の切欠き(39)及び/又は第2の切欠き(41)が部分的に弁ニードル(3)によって画成されている、請求項4又は5記載の燃料噴射弁。
  7. 第1のストッパ(21)が複数の第1の切欠き(39)を有し、かつ/又は可動子(20)が複数の第2の切欠き(41)を有している、請求項4から6までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
  8. 第1のストッパ(21)が、可動子(20)に配置された第2の切欠き(41)に係合し、かつ/又は可動子(20)が、第1のストッパ(21)に配置された第1の切欠き(39)に係合している、請求項4から7までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
  9. 可動子(20)が第1の切欠き(39)と一緒に、かつ/又は第1のストッパ(21)が第2の切欠き(41)と一緒に、少なくとも1つ絞り箇所(43)を備えた少なくとも1つの室(42)を形成している、請求項4から8までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
  10. 室(42)が部分的に弁ニードル(3)によって画成されている、請求項9記載の燃料噴射弁。
  11. 第1の切欠き(39)及び/又は第2の切欠き(41)が円形もしくはリング状に形成されている、請求項4から10までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
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