JP2022550220A - 生体液試験装置、特に唾液試験装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、生体液試験装置（１）、特に唾液試験装置に関し、本装置は、－膜の形態のサンプルコレクタ（２）と、－量が十分かどうかをチェックするための手段であって、コレクタが生体液をチェック手段に移行させるように構成されている、チェックするための手段と、少なくとも１つの所望の物質の試験結果を装置に表示するための手段と、を備え、装置（１）が、コレクタを取り外し、専門家のセカンドオピニオンの目的でそれを保管するための少なくとも１つの手段を備えることを特徴とする。本発明はまた、対応するキットおよび方法にも関係する。【選択図】図１

Description

本発明は、薬物、ウイルス、細菌などの特定の物質の存在を検出するための生体液試験、特に唾液試験の分野に関する。

現在の市場では、薬物試験を実施して、陽性であることが証明された後、セカンドオピニオンソリューションによって、得られた結果を確認する必要がある。

この場合、結果の検証のために、被検者（対象）の口腔内の唾液を第２のサンプリングシステムを用いて再度サンプリングし、提出する必要がある。

しかしながら、第２のサンプルを採取するという事実は、患者にとっても、それを行う人にとっても不快であり、さらに、第２のサンプルを採取する際には、いくつかの要因により、特に患者がこのサンプルを使用可能にすることに気が進まないため、サンプル量が多少の劣化を呈することがある。

本発明の目的は、セカンドオピニオンのための第２のサンプルに関連する複雑さ、特に、新しいサンプルを採取することが不快であるという事実、劣化のリスク、および対象が協力しないリスクを制限する生体液試験手段を提案することである。

この目的を達成するために、本発明は、生体液試験装置、特に唾液試験装置を提案し、本装置は、
－膜の形態のサンプルコレクタと、
－量が十分であるかどうかをチェックするための手段であって、コレクタが、生体液をチェック手段に移行させるように構成されている、手段と、
－少なくとも１つの所望の物質の試験結果を装置に表示する手段と、を備える。

第１の態様によれば、装置は、コレクタを取り外し、セカンドオピニオンの目的でそれを保管するための少なくとも１つの手段を備えるか、または関連付けられている。

有利には、本発明は、セカンドオピニオンを採用するために、唾液サンプルを収集し、保存するための簡易化された溶液を伴う。

単独で、または任意の技術的に可能な組み合わせに従って、組み合わされた他の態様によれば、
－量が十分であるかどうかをチェックするための手段は、制御ラインを含み、および／または
－量が十分であるかどうかをチェックするための手段は、インジケータを備え、および／または
－試験結果を表示するための手段は、装置の少なくとも１つの顕現手段に関連付けられた装置上のウィンドウを含み、および／または
－コレクタを取り外すための手段は、ピンサーを備え、および／または
－コレクタを取り外すための手段は、自動排出システムを備え、および／または
－コレクタを取り外すための手段は、コレクタの切れ目の入った部分を含み、および／または
－コレクタを保管するための手段は、特定の保存液および／または特定の容器を備え、
－コレクタを保管するための手段は、保存液を含む容器を備える。

本発明はさらに、生体液試験キット、特に唾液試験キットに関し、キットは、
－本発明による試験装置と、
－コレクタを取り外すための、および／またはセカンドオピニオンの目的でそれを保管するための少なくとも１つの手段、特に特定の容器、および／または特定の保存液、または特定の保存液を製造するための手段と、を備える。

本発明の別の目的は、生体液試験、特に唾液試験、および試験が陽性である場合にセカンドオピニオンを実施する方法に関し、この方法は、
－本発明による試験装置または本発明によるキットにより唾液試験を実施するステップと、
－試験が陽性の場合、膜の形態のコレクタを取り外すステップと、
－セカンドオピニオンの目的で、膜の形態のコレクタを保管するステップと、を含む。

より一般的には、本発明は、唾液試験、および唾液試験が陽性である場合にセカンドオピニオンを実施するための方法に関し、この方法は、
－膜の形態のサンプルコレクタを備える唾液試験装置によって唾液試験を実施するステップであって、サンプルコレクタが、量が十分であるかどうかをチェックするための手段と、装置に唾液試験結果を表示するための手段と、を備える、実施するステップと、
－試験が陽性の場合、膜の形態のコレクタを取り外すステップと、
－セカンドオピニオンの目的で、膜の形態のコレクタを保管するステップと、を含む。

本発明は、非限定的な実施形態の説明によって、および本発明の変形例を例示する添付の図面を参照して、より詳細に説明されるであろう。
コレクタを取り外すための手段の第１の実施形態に関連する、本発明の好ましい実施形態による唾液試験装置の平面図である。 図１の装置によって採取される唾液サンプルを示す。 図１による装置のコレクタを含む保存容器の平面図である。 一実施形態による装置のコレクタの排出手段の第２の実施形態を示す。 試験とセカンドオピニオンのための保存を実施する方法の概要を示す。

本発明は、薬物、ウイルス、細菌などの特定の物質の存在を検出するための生体液試験に関する。

これらの試験は、好ましくは、ヒト対象に対して実施されるように設計されている。この場合、これらは唾液試験であるが、尿などの他の生体液の試験も同じ原理に基づいて想定することができる。

本発明は、第２のサンプルを再び採取する必要なしに、セカンドオピニオンが必要とされる唾液試験手順に適用可能であり、それにより、関連する合併症（不快な新しいサンプリング、劣化のリスク／協力の失敗など）を防止する。

このタイプの適用は、図５の一部によって例示することができる。本質的に、唾液試験は、第１のステップＴで対象に対して実施される。試験が陽性である場合、例えば、より高度な分析による、セカンドオピニオン（Ｃ）を採用しなければならない。

このため、本発明は、生体液試験装置１に関する。これは特に唾液試験装置である。

装置は、膜の形態のサンプルコレクタ２を備える。コレクタ２は、実質的に平坦な形状であってもよい。これにより、コレクタの領域における装置のかさを制限することを可能にし、その保管を容易にする。

コレクタ２は、例えば、毛細管作用によって、サンプリングされた生体液を保持し、それを移行させることを可能にする吸収性材料を含む。

コレクタは、生体液２ａ、特に唾液の移行のための部分を含む装置の本体３に関連付けられる。これは、特に、生体液のための少なくとも１つの移行ストリップを含有するハウジングである。コレクタ２は、例えば、装置１の本体３の移行ストリップ２ａと接触している。ストリップ２ａと一体であるコレクタ２を想定することが可能である。

装置１は、量が十分であるかどうかをチェックするための手段をさらに備える。これは、特に、装置の、より具体的には、装置の本体３の１つ以上の要素であり、十分な量の流体がサンプリングされたことをユーザに伝えることを可能にする。

したがって、コレクタ２は、生体液をチェック手段に移行させるように構成されている。

変形例によれば、量が十分であるかどうかをチェックするための手段は、制御ラインを備える。これは例えば、生体液との接触により反応し、アミラーゼなどの生体液の特定の試薬、または、組み換え免疫グロブリンの系の、例えば、ｐＨに応じた着色ラインを顕現する吸着システムである。

代替案として、または組み合わせて、量が十分であるかどうかをチェックするための手段は、インジケータを備える。これは、例えば、生体液のｐＨまたは生体液の特定の試薬に対して感受性のある着色インジケータである。

装置１は、少なくとも１つの所望の物質の試験結果４を表示するための手段をさらに備える。これは、特に装置１上の、特にハウジング上の、移行ストリップ２ａに面したウィンドウ４である。

ウィンドウ４は、特に移行ストリップ上の装置１の少なくとも１つの顕現手段に関連付けられる。

これは、例えば、所望の物質との接触により反応し、例えば、所望の物質や、組み換え免疫グロブリンの系の特定の反応性機能との反応に基づいて、着色ラインを顕現する吸着システムである。

この表示により、高度な分析を行うためにコレクタ２を取り外す必要なしに、第１の試験結果を得ることができ、第１の試験結果が陽性であった場合には高度な分析を行うことができる。

本発明によれば、装置１は、セカンドオピニオンの目的でコレクタ２を取り外し、それを保管するための少なくとも１つの手段に関連付けられている。

変形例では、これは例えば、ピンサー５であり、コレクタ２を把持し、例えば、外側に向かって引っ張ることによって、それを取り外すことを可能にする。

別の変形例では、これは、好ましくはコレクタの切れ目の入った部分に関連付けられた、ハサミまたはメスなどの切断手段である。

代替案として、または組み合わせて、本発明によれば、装置は、セカンドオピニオンの目的でコレクタを取り外し、それを保管するための手段を備える。これは、例えば、コレクタ５ａ、５ｂの自動排出のためのシステムである。このタイプのシステムは、コレクタを移動させるように設計されている。

図４に自動排出手段を示す。上面図は、排出基部を嵌め込むためのピアシングおよびスリット５ａを含む、装置の背面を示している。底面図は、コレクタを摺動により排出するために、ピアシングおよびスリット５ａにおいて、基部５ｂが装置１の後部に嵌め込まれている状態を示している。

こうして取り外されたコレクタ２は、例えば、適切な媒体に保管される。これは、例えば、サンプルの劣化を防止することを可能にする特定の緩衝液６である。この溶液の構成は、着目する生体液および所望の物質に依存する。

保存液６は、所望の化合物の抽出に有利になるように、最適化され得る。

コレクタ２は、例えば、光が通過することを許容しない特定の容器７に保管され得る。これにより、光に敏感な所望の化合物の劣化を防ぐことができる。

有利には、本発明は、セカンドオピニオンを採用するために、唾液サンプルを収集し、保存するための簡易化された溶液を伴う。コレクタ２は、試料の劣化を防ぎ、抽出を最適化するために、十分に保存することができる。所望の化合物の良好な抽出により、その後の高度な試験を改善することができる。

本発明では、大きな力を印加してコレクタをプレスする必要性を回避するが、これではコレクタ２に捕捉された所望の化合物を満足のいく量抽出することができないためである。

さらに、本発明は、対応する生体液試験キットに関する。これは特に唾液試験キットである。

キットは、上記のような試験装置１と、セカンドオピニオンの目的でコレクタ２を取り外し、それを保管するための上記の少なくとも１つの手段と、を備える。

変形例では、これは、特定の保存液、または特定の保存液６を製造するための手段である。例えば、キットは、蒸留水を使用して可溶化される組成物を含む。

変形例では、例えば、光の通過を防止する特定の容器７を提供することができる。

さらに、本発明は、生体液試験を実施するための対応する方法に関する。これは特に、唾液試験、および試験が陽性の場合にセカンドオピニオンを実施する方法である。

この方法は、上記のような試験装置、または上記のようなキットによって唾液試験を実施するためのステップ（Ｔ）を含む。

方法の残りの部分は、試験結果が陽性（＋）であるか、または陰性（－）であるかによって異なる。

試験が陰性の場合、方法は終了する。

試験が陽性である場合、方法は、特に上記のような手段を使用して、膜の形態のコレクタ２を取り外すステップをさらに含む。

この方法は、特に上記のような手段を使用して、セカンドオピニオンの目的で、膜の形態のコレクタ２を保管するステップ（Ｃ）をさらに含む。

セカンドオピニオンが採用される場合、容器７は、より高度な試験を実施するために使用され得る。

Claims (10)

1. 生体液試験装置（１）、特に唾液試験装置であって、
   －膜の形態のサンプルコレクタ（２）と、
   －量が十分であるかどうかをチェックするための手段であって、前記コレクタが、生体液を前記チェック手段に移行させるように構成されている、手段と、
   －少なくとも１つの所望の物質を試験するための手段と、
   －少なくとも１つの所望の物質の試験結果を前記装置に表示する手段と、を備え、
   前記装置（１）が、前記コレクタを取り外し、より高度なセカンドオピニオン分析の目的でそれを保管するための少なくとも１つの手段（５；５ａ、５ｂ、６）を備えるか、または関連付けられていることを特徴とする、生体液試験装置。
2. 前記試験が、前記コレクタ（２）と接触または一体となっている移行ストリップ（２ａ）を意味することを特徴とする、先行請求項に記載の試験装置。
3. 前記量が十分であるかどうかをチェックするための前記手段が、インジケータおよび／または制御ラインを備えることを特徴とする、先行請求項のいずれか一項に記載の試験装置。
4. 試験結果を表示するための前記手段が、前記装置（１）の少なくとも１つの顕現手段に関連付けられた、前記装置上のウィンドウ（４）を備えることを特徴とする、先行請求項のいずれか一項に記載の試験装置。
5. 前記コレクタを取り外すための前記手段が、ピンサー（５）を備えることを特徴とする、先行請求項のいずれか一項に記載の試験装置。
6. 前記コレクタを取り外すための前記手段が、自動排出システム（５ａ、５ｂ）を備えることを特徴とする、先行請求項のいずれか一項に記載の試験装置。
7. 前記コレクタを取り外すための前記手段が、前記コレクタ（２）の切れ目の入った部分を含むことを特徴とする、先行請求項のいずれか一項に記載の試験装置。
8. 前記コレクタを保管するための前記手段が、着目する前記生体液および所望の物質に応じて、好適な媒体を形成する特定の保存液（６）、および／または所望の化合物の特定の容器（７）を備えることを特徴とする、先行請求項のいずれか一項に記載の試験装置。
9. 生体液試験キット、特に唾液試験キットであって、
   先行請求項のいずれか一項に記載の試験装置（１）と、
   －前記コレクタを取り外すための、および／またはセカンドオピニオン（６、７）の目的でそれを保管するための少なくとも１つの手段、特に特定の容器（７）、および／または特定の保存液（６）、または前記特定の保存液（６）を製造するための手段と、を備えるキット。
10. 生体液試験、特に唾液試験、および前記試験が陽性である場合にセカンドオピニオンを実施する方法であって、
    －請求項１～８のいずれか一項に記載の試験装置（１）、または先行請求項に記載のキットを用いて唾液試験を行うステップと、
    －前記試験が陽性である場合、膜の形態の前記コレクタ（２）を取り外すステップと、
    －セカンドオピニオンの目的で、膜の形態の前記コレクタ（２）を保管するステップと、を含む、方法。

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