JP2022538606A - オーバーロックステッチを有する衣服および関連する生産プロセス - Google Patents

オーバーロックステッチを有する衣服および関連する生産プロセス Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザにとって快適な衣服、特に快適なぴったりする衣服を提供すること。【解決手段】本発明は、内側(1a)と、前記内側(1a)とは反対側の外側(1b)とを有する衣服(1)であって、前記衣服(1)は、1つ以上の織布(2、3)を含んでおり、異なる織布(2、3)の少なくとも2つの端部(2a、3a)および/または同じ織布の2つの端部(2a、3a)は、ステッチ(4)を形成する1本以上の糸(4a)によって縫い合わされており、前記ステッチ(4)は、オーバーロックステッチ(4)であり、前記糸(4a)の少なくとも1本が前記衣服(1)の前記内側(1a)に存在するように、かつ、前記糸(4a)の少なくとも1本が前記衣服(1)の前記外側(1b)に存在するように配置されており、前記衣服(1)の前記内側(1a)の前記ステッチ(4)の厚さ(T1)が、前記衣服(1)の前記外側(1b)の前記ステッチ(4)の厚さ(T2)よりも薄くなっている。【選択図】図1A

Description

本発明は、織布の分野、および織布から得られる衣服(少なくとも衣服の一部)の分野に関する。
1枚以上の織布を裁断し、裁断された織布の端部を合わせて、ステッチによって衣服を製造することは周知である。織布片を接合するために使用されるステッチは、こわばった「手ざわり」と「感触」を有する衣服となってしまう。すなわち、エンドユーザに不快な着用体験をもたらすことになる。これは、レギンス、またはユーザがぴったりするように着用する「スキニータイプ」の衣服に特に当てはまる。
主にニット生地を接合するために使用されるオーバーロックステッチは、周知である。オーバーロックステッチによって結合された織布のいくつかの例は、当該技術分野で周知である。
特許文献1は、さまざまな圧縮特性を備えた伸縮性のある衣服を開示している。ロックステッチ、チェーンステッチ、セイフティステッチ、サージングステッチ、オーバーラップステッチ、ジグザグステッチ、カバーステッチ、ブラインドステッチ、フラットロックステッチ、接着テープ付きヒートシームシール、超音波接合、レーザー接合など、特許文献1には、さまざまなシームタイプを使用できることが記載されている。これらのシームタイプに加えて、オーバーロック(メロウ)ステッチについて言及している。
特許文献2は、フリルを有する衣服の製造に使用されるフリルを有する織布に関連している。このフリルはオーバーロック(メロウ)ステッチによって基布に追加されている。
特許文献3は、ブラッスリーの分野に関連している。オーバーロック(メロウ)ステッチを使用して、関連する衣服を製造するために使用する織布の端を結合することができる。
欧州特許出願公開第3287107号明細書 米国特許出願公開第2013/189498号明細書 米国特許出願公開第2013/084777号明細書
本発明の目的は、ユーザにとって快適な衣服、特に快適なぴったりする衣服を提供することである。
本発明の別の目的は、容易かつ迅速に製造することができる衣服を提供することでもある。
これらの目的は、下記の1つまたは複数の請求項に記載の本発明によって達成される。
本発明の一つの態様は、請求項1に記載の衣服に関する。
特に、一つの態様によれば、衣服は、内側と、内側とは反対側の外側とを有する。衣服は、1枚以上の織布を含んでおり、異なる織布の少なくとも2つの端部および/または同じ織布の2つの端部は、ステッチによって縫い合わされている。このステッチは、オーバーロックステッチであり、このステッチの糸の少なくとも1本が衣服の内側に存在するように、かつ、この糸の少なくとも1本が衣服の外側に存在するように配置されている。このステッチは、衣服の内側のステッチの厚さが、衣服の外側のステッチの厚さよりも薄くなるように配置されている。
公知のように、衣服の「内」側は、使用中にユーザに向けられる(すなわち、着用者に面している)側であり、「外」側は、その反対側である。
ステッチの「厚さ」は、織布の該当する側の表面から測定したステッチの高さ、すなわち、ステッチが衣服の表面からどれだけ突出しているかの尺度とすることができる。
通常、ステッチは、ステッチの糸(またはステッチの糸の異なる部分)が接続されている衣服の側でより厚くなっている。実際、一般に、織布の端部が並列構成で、すなわち互いに向き合せて配置された後、衣服の片側(本解決策では外側)にのみ、糸(または糸の部分)が互いに接続されている。言い換えれば、ステッチの厚い側では、ステッチの糸の異なる部分が交差している、すなわち、上下方向に浮くようになり、または重なり合っており、これにより、ステッチの糸の一部がステッチの糸の別の部分と(通常、ほぼ直角に)交差するようになり、すなわち、ステッチの糸の別の部分の上に浮くようになっている。
通常、衣服の反対側(本解決策では内側)に配置される糸の部分は、互いにほぼ平行に配置されている。結果として、より厚いステッチを有する衣服の側がどちらであるかを評価するための好ましい方法は、ステッチの糸の異なる部分が交差する、すなわち互いに重なる側であるかをチェックすることである。言い換えれば、本発明によるステッチでは、通常、ステッチの糸の部分が互いに隣接して、例えば、ほぼ平行に配置されている衣服の第1の側が存在する。衣服の第2の側(すなわち、第1の側の反対側)では、ステッチの糸の異なる部分が互いに交差している(または浮いている)。この構成では、衣服の第2の側は、より厚いステッチを有する側として識別することができ、衣服において外側である。
織布の両端部は、互いに重なり合わないように、「並列」構成で隣り合って配置されていることが好ましい。実行可能な実施形態では、通常、織布の端部の間に距離を設けてもよい。この距離は、(衣服の両端部が平面上にある状態において)衣服の表面に平行な方向に沿って測定することができる。
織布部分の両端部(または2枚以上の異なる織布の端部)を縫い合わせるために、オーバーロックステッチを施し、その後、(たとえば、織布の端部を引っ張ることによって)その端部を「並列」構成で配置させると、織布の片面は、ステッチの厚みが大きくなっている。本解決策では、ステッチがより厚い織布の方が最終的に衣服の外側になるように配置されている。
オーバーロックステッチ(オーバーエッジステッチとも呼ばれる)は、当業者に知られている。実際、ステッチの種類を分類することは知られている。例として、ASTM D6193は、ステッチを異なるクラスに分割している。オーバーロックステッチは、ASTM D6193のクラス500に分類されている。
オーバーロックステッチは、織布にはめったに施されていない。「リバース」構成(すなわち、「薄い」側がユーザの肌に接触する構成)のオーバーロックステッチにより、エンドユーザは、タイトフィットの衣服を着用したときでも、柔らかい縫い目を感じる。実際、ステッチが「リバース」構成で施される場合、ステッチは、織布の端部とほぼ同じレベルにあるため、縫い目で厚みが増すことは、ほぼないといえる。
ユーザに快適さを提供することに加えて、この分野で使用される一般的な商用ステッチタイプ(フラットロックステッチなど)は、2回の操作で仕上がるけれども、本解決策により、ステッチは、1回の操作で仕上がり、これにより、製品の生産効率も向上する。さらに、糸の消費量は、たとえばフラットロックステッチの3分の1である。
一態様によれば、オーバーロックステッチは、2本糸のオーバーロックステッチ、または好ましくは、3本糸のオーバーロックステッチである。特に、一態様によれば、ステッチは、ASTM D-6193のステッチ504である。一態様によれば、衣服は弾性を有している、すなわち弾性布でできている。好ましくは、それは1着のズボンであってもよい。
一態様によれば、衣服は、複数のステッチを介して縫い合わされた1つ以上の織布を含んでいる。別の好ましい態様によれば、少なくとも50%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは衣服のすべてのステッチは、きちんと配置されたオーバーロックステッチである。これにより、ステッチの厚さは、衣服の内側に対して外側の方が厚くなっている。
本発明は、1つ以上の織布を準備するステップと、この1つ以上の織布を衣服の形に仕立てるステップとを含む、衣服を製造するための方法にも関する。特に、後のステップでは、2つの織布の少なくとも2つの端部、または同じ織布の2つの端部が、これらの糸の少なくとも1本が衣服の内側に存在し、また、これらの糸の少なくとも1本が衣服の外側に存在し、衣服の内側のステッチの厚さが衣服の外側のステッチの厚さよりも薄くなるように配置されたオーバーロックステッチによって縫い合わされる。
一態様によれば、最初に両端部を、(少なくとも部分的に)重ね合わせる、すなわち、オーバーロックステッチを設けるために、両端部を、少なくとも部分的に重ねる。次に、通常、両端部が「並列」構成で、両端部が互いに平行になるまで、好ましくは、両端部が互いに向かい合って配置するまで、両端部をステッチ方向に対して、直角方向に、かつ互いに反対方向に移動させる。
一態様によれば、ステッチが仕上がった後、両端部は、ステッチ方向に対して、好ましくは直角方向に沿って、互いに反対方向に引っ張られる。
実行可能な解決策によれば、ステッチが施される両端部の縁部に裁断加工を行うことができる。この操作は、例えば、関連するミシン、例えば、メロウ/オーバーエッジステッチを施すことができる公知のミシンの特定の機能を介して行うことができる。裁断加工により、通常の縫い目マージンを確保することができる。それに加えて、裁断加工により、本解決策によれば、結合された織布の端部の縁部は、仕上げ後、ほつれることなく、明確でシャープな外観を示している。
ステッチの張力が低いため、両端部は、移動する。これにより、ステッチの部分において、厚みが追加されること、または厚みが薄くなることは、ほとんど生じない。
次に、添付の非限定的な図面を用いて、例示として、本発明をより詳細に説明する。慣例によれば、図面のさまざまな特徴は、必ずしも縮尺どおりではない。必要に応じて、明確にするために、さまざまな特徴の寸法は、任意に拡大または縮小されている。同じ符号は、明細書および図面を通して、同じ特徴を示している。
本発明の実施形態による衣服のステッチの模式的拡大断面図である。 図1の模式的断面図である。 本発明による実施形態の衣服を製造するための後続のステップの模式図である。 本発明による実施形態の衣服を製造するための後続のステップの模式図である。 本発明による実施形態の衣服を製造するための後続のステップの模式図である。 本発明の実施形態による衣服の内側の詳細平面図である。 図3と同様の視点から描かれた、本発明の実施形態によるステッチの模式図である。 図3の衣服の外側の平面図である。 図4と同様の視点から描かれた、本発明の実施形態によるステッチの模式図である。 図3の衣服の内側の斜視図である。 図5と同様の視点から描かれた、本発明の実施形態によるステッチの模式図である。 図3の衣服の外側の斜視図である。 図6と同様の視点から描かれた、本発明の実施形態によるステッチの模式図である。 図3の衣服の内側の拡大図である。 図7と同様の視点から描かれた、本発明の実施形態によるステッチの模式図である。 図3の衣服の外側の拡大図である。 図8と同様の視点から描かれた、本発明の実施形態によるステッチの模式図である。 図9は、本発明の実施形態による衣服の模式図である。
衣服1は、内側1aおよび外側1bを備えている。使用中の内側1aは、ユーザの方を向いており、好ましくはユーザの肌と接触している。結果として、外側1bは、内側1aに対して反対側である。
衣服1は、1枚以上の織布2、3を含んでいる。公知のように、衣服を製造するために、1枚以上の織布2、3の端部2a、3aが結合されて、衣服1を提供する。特に、1枚の織布を、その端部(すなわち、端の部分)のいくつかが(少なくとも部分的に)重なるように曲げることができ、または異なる織布の端部を部分的に重ねて、その後結合することができる。簡単にするために、以下の説明では、異なる織布2、3の端部2a、3aの結合について説明する。しかし、以下の説明は、同じ織布の両端部2a、3aにも適用される。
公知のように、端部2a、3aを結合する一般的な方法は、いわゆるステッチ操作を介してステッチ4を施すことである。ステッチを施す間、1本以上の糸4aが端部2a、3aの両方を交互に上下に通過する。
当該技術分野では、さまざまな種類のステッチ4が知られている。本発明で使用されるステッチは、オーバーロックステッチまたはオーバーエッジステッチとして知られており、すなわち、端部に施されると、糸4aが織布の端部2a、3aを通過するステッチである。これらのステッチは、もともとメロウ社のミシンによって主に施されていた。そのため、これらの種類のステッチは、「メロウステッチ」とも呼ばれている。
ステッチを分類し、異なるクラスにステッチを分割することが知られている。オーバーロックステッチは、一般的に、ASTM D-6193のクラス500に分類される。ステッチで使用する異なる糸4aの数に応じて、オーバーロックステッチを異なるグループに分割することも一般的である。
本発明の好ましい実施形態は、2本または3本の糸を有するオーバーロックステッチ、より好ましくは3本の糸を使用するオーバーロックステッチを使用する。
好ましいステッチ4は、ASTM D-6193においてステッチ504として知られているものである。
本発明の特定の態様は、ステッチ4において、衣服1の内側1aの厚さT1が衣服1の外側1bの厚さT2よりも薄いことである。
厚さT1およびT2は、ステッチ4を取り囲む衣服1の内側1a/外側1bの表面から測定される。より詳細には、衣服の表面からステッチ4のより高い点まで測定される。
ステッチ4の糸4aが衣服1の両側1a、1bに存在するので、厚さT1およびT2の両方を測定することができる。このような効果を得るために、(例えば、図2Aに模式的に示されるように)ステッチ4が施された後の態様によると、端部2a、3aは、(例えば、図2Bに模式的に示されるように)反対方向に動かされる。すなわち、ステッチ4の方向に対して直角に引き離される。こうして、例えば、図2Cに模式的に示されるように、端部2a、3aが平行で、通常、同一平面上にある最終的な状態を取得する。
一態様によれば、ステッチ4の糸4a、および/またはステッチ4の糸4aの異なる部分は、たとえば、結び目、ループ、または同様の接続を介して、衣服1の外側1bで互いに接続されている。一方、それらは、衣服1の内側で互いに接続されていない。言い換えれば、ステッチ4の異なる糸4a(またはステッチ4の糸4aの異なる部分)を接続する結び目および/またはループおよび/または他の手段は、衣服1の外側1bに存在する。一方、それらは、衣服1の内側1aに存在しない。
これは、衣服1の内側1aにおけるステッチ4の厚さT1を減らすのに役立つ。
好ましい態様によれば、衣服1の内側1aにおいて、ステッチ4を形成する糸4aの部分4bは、互いにほぼ平行である。糸4aの「部分」4bは、完全かつ連続的に織布の外側にある糸4aの部分、すなわち、糸が織布に「埋没する」2つの後続の点の間に含まれる部分である。
衣服1の内側に配置されるステッチ4を形成する糸の部分4bの少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは100%は、互いにほぼ平行である。
衣服1の外側では、部分4bの少なくとも一部は、衣服1の外側に配置された他の部分4bに対して、通常、ほぼ直角に角度が付けられている。上述のように、ステッチの糸の間の接続は、衣服の外側に配置されている。すなわち、衣服1の外側1bに、ステッチの糸の部分4bが互いに交差している。言い換えれば、衣服1の外側1bには、ステッチの糸の別の部分を横切って通過する糸の少なくとも一部がある。ステッチ4が2本以上の糸を使用して施されている場合、衣服1の外側1bに、通常、ほぼ直交するように横切る第2の糸を通過する第1の糸があることが好ましい。
実行可能な態様によれば、衣服の内側の厚さT1は、部分4bが衣服1の内側1aに存在する糸の直径にほぼ等しい。反対に、衣服1の外側では、ステッチが1本の糸(または同じ直径の糸)を使用する場合、ステッチの厚さT2は、ステッチの糸の直径の2倍以上である。ステッチが異なる糸を使用する場合、ステッチ(すなわち、衣服1の外側で部分4bが上下方向に交差しているステッチ)の2つの異なる糸の直径の少なくとも合計以上である。
より一般的には、衣服の両側のステッチの厚さT1、T2を測定しなくても、ステッチのより薄い側およびより厚い側を識別することができる。このシナリオでは、ステッチの糸の部分が互いに交差していない(または浮いていない)ステッチの側は、ステッチのより薄い側で、厚さT1であり、衣服の内側に位置している。ステッチの糸の部分が互いに交差している(または浮いている)ステッチの側は、ステッチのより厚い側で、厚さT2であり、糸の衣服部分の外側に位置している。衣服の外側のステッチの厚さT2は、衣服の内側のステッチの厚さT1よりも厚くなっている。
最終的な衣服では、端部2a、3aは、互いに向き合って(「並列」構成で)配置されていることが好ましい。すなわち、端部2a、3aの縁部20a、30aは、互いに隣接して、ほぼ互いに接触して、または互いにわずかな距離(ステッチ4の幅より少ない距離)で配置されていることが好ましい。異なる実施形態では、通常、ステッチ4によって覆われている衣服1のその範囲のみにおいて、端部2a、3aは、互いに部分的に重ね合わされていてもよい。
端部2a、3aは(端部2a、3aが平面上に配置されている状態を考慮すると)、ほぼ同一平面上にある、またはほぼ平行であることが好ましい。端部2a、3aが水平面に配置されている場合、端部2a、3aは、ほぼ水平であることが好ましい。好ましい態様によれば、端部2a、3aの間の一方の端部の内側は、端部2a、3aの間の他方の端部の内側に接触していない。言い換えれば、好ましい態様によれば、図2A、2Bでは、ステッチ4において、端部2a、3aの内側が互いに接触している。これは製造中にのみ発生し、図2Cに示すように、最終的な衣服では発生しない。
バンド、リボンまたはテープまたは同様の要素などの被覆要素5を、衣服1の外側1bに使用して、ステッチ4を少なくとも部分的に覆うことができる。
本発明による衣服1を製造するために、端部2a、3aは、ステッチ4を形成する1本以上の糸4aにより接合されている(すなわち、縫い合わされている)。
上述のように、実行可能な解決策によれば、ステッチ4が施される端部2a、3aの縁部20a、30aで裁断加工を行うことができる。特に、縁部20a、30aは、最終的な状態で、それらが互いにほぼ平行になるように裁断されることが好ましい。
続いて、端部2a、3aは、通常、機械的に処理されることにより(好ましくは、端部2a、3aを引っ張り、一方を他方から引き離すことによって)、ステッチ4の糸4aが衣服1の両側に存在するようになる。このような構成では、端部2a、3aは、「並列」構成で、一方が他方に面して配置されることが好ましい。
ステッチ4は、「逆」配置で、すなわち、ステッチ4のより厚い部分が衣服1の外側に配置されるように施される。
衣服1上に存在するオーバーロックステッチの少なくとも50%、好ましくは少なくとも70%、より好ましくは全てが、衣服の内側において、ステッチの厚さが、衣服の外側にある同じステッチの厚さよりも薄くなるように配置されている。
別の好ましい態様によれば、衣服1のステッチの少なくとも50%、好ましくは少なくとも70%、より好ましくは全てが、上述の条件を満たすオーバーロックステッチである。
1 衣服
1a 内側
1b 外側
2、3 織布
2a、3a 端部
4 ステッチ
4a 糸
4b 部分
5 被覆要素
20a、30a 縁部
T1、T2 厚さ

Claims (15)

  1. 内側(1a)と、前記内側(1a)とは反対側の外側(1b)とを有する衣服(1)であって、前記衣服(1)は、1枚以上の織布(2、3)を含んでおり、異なる織布(2、3)の少なくとも2つの端部(2a、3a)および/または同じ織布の2つの端部(2a、3a)は、ステッチ(4)を形成する1本以上の糸(4a)によって縫い合わされており、前記ステッチ(4)は、オーバーロックステッチ(4)であり、前記糸(4a)の少なくとも1本が前記衣服(1)の前記内側(1a)に存在するように、かつ、前記糸(4a)の少なくとも1本が前記衣服(1)の前記外側(1b)に存在するように配置されており、前記衣服(1)の前記内側(1a)の前記ステッチ(4)の厚さ(T1)が、前記衣服(1)の前記外側(1b)の前記ステッチ(4)の厚さ(T2)よりも薄くなっていることを特徴とする衣服(1)。
  2. 前記端部(2a、3a)は、互いに平行であり、好ましくは、それらは、ほぼ同一平面上にあることを特徴とする請求項1に記載の衣服(1)。
  3. 前記端部(2a、3a)は、「並列」構成で、互いに向き合って配置されていることを特徴とする請求項2に記載の衣服(1)。
  4. 前記ステッチ(4)は、ASTM D-6193のステッチ504であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の衣服(1)。
  5. 前記衣服(1)は、1着のズボンであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の衣服(1)。
  6. 前記衣服(1)の前記内側(1a)において、前記ステッチ(4)を形成する前記糸(4a)の部分の少なくとも80%、好ましくは90%、より好ましくは全てが互いにほぼ平行であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の衣服(1)。
  7. 前記衣服(1)の前記外側(1b)において、前記ステッチ(4)の糸の少なくとも一部が、前記ステッチの糸の別の部分を好ましくはほぼ直角に交わって、通過することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の衣服(1)。
  8. 前記オーバーロックステッチ(4)は、2本糸のオーバーロックステッチ、または好ましくは3本糸のオーバーロックステッチであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の衣服(1)。
  9. 前記衣服(1)の前記外側(1b)において、ステッチの一方の糸の少なくとも一部が、前記ステッチの他方の糸の一部を好ましくはほぼ直角に交わって、通過することを特徴とする請求項8に記載の衣服(1)。
  10. 前記ステッチ(4)の異なる糸(4a)、または前記ステッチ(4)の糸(4a)の異なる部分(4b)は、前記衣服(1)の前記外側(1b)で互いに接続されており、それらの糸は、前記衣服(1)の前記内側(1a)で接続されていないことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の衣服(1)。
  11. 前記衣服(1)に存在する前記ステッチの少なくとも50%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは100%が、1本以上の糸(4a)を備えたオーバーロックステッチであり、前記糸(4a)の少なくとも1本が、前記衣服(1)の前記内側(1a)に存在し、前記糸(4a)の少なくとも1本が、前記衣服(1)の前記外側(1b)に存在するようになっており、前記衣服(1)の前記内側(1a)の前記ステッチ(4)の厚さ(T1)は、前記衣服(1)の前記外側(1b)の前記ステッチ(4)の厚さ(T2)よりも薄くなっていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の衣服(1)。
  12. (a)1枚以上の織布(2、3)を準備するステップと、
    (b)前記1枚以上の織布(2、3)を衣服(1)の形に仕立てるステップとを含む衣服(1)の製造方法であって、前記ステップ(b)は、ステッチ(4)によって接合された2枚の織布(2、3)の少なくとも2つの端部(2a、3a)、または同じ織布の2つの端部(2a、3a)を縫い合わせるステップを含んでおり、前記ステッチ(4)は、オーバーロックステッチであり、糸(4a)の少なくとも1本が前記衣服(1)の内側(1a)に存在し、前記糸(4a)の少なくとも1本が前記衣服(1)の外側(1b)に存在し、前記衣服(1)の前記内側(1a)の前記ステッチ(4)の厚さが前記衣服(1)の前記外側(1b)の前記ステッチ(4)の厚さよりも薄くなるように配置されていることを特徴とする衣服の製造方法。
  13. 前記ステップ(b)において、前記2つの端部(2a、3a)は、最初に前記オーバーロックステッチを設けるために重ね合わされることを特徴とする請求項12に記載の衣服の製造方法。
  14. 前記2つの端部(2a、3a)が、「並列」構成で、前記2つの端部(2a、3a)が互いに平行になるまで、好ましくは、前記2つの端部(2a、3a)が互いに向かい合って配置するまで、前記2つの端部(2a、3a)を前記ステッチ方向に対して、直角方向に、かつ互いに反対方向に移動させることを特徴とする請求項13に記載の衣服の製造方法。
  15. 前記ステッチ(4)が施される前記端部(2a、3a)の縁部(20a、30a)は、好ましくはそれらが互いにほぼ平行になるように裁断されることを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載の衣服の製造方法。
JP2021577371A 2019-06-28 2020-06-29 オーバーロックステッチを有する衣服および関連する生産プロセス Pending JP2022538606A (ja)

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