JP2022536332A - スキンケア組成物 - Google Patents

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Abstract

皮膚の外観を改善するための方法及び組成物が提供される。本方法及び組成物は、皮膚におけるビリルビンの破壊を向上させることによって、血色不良の見た目の皮膚を改善するのに特に適している。本明細書の方法及び組成物は、ビリルビンレベルを低減させる驚くべき能力を示す、スイレン抽出物を利用する。本方法は、有効量のスイレン抽出物を含有するスキンケア組成物を、ビリルビンレベルの低減が所望される皮膚の標的部分に塗布することを含む。

Description

本発明は、概して、皮膚色調状態を処置するためのスキンケア組成物に関する。より具体的には、本発明は、皮膚色調の外観を改善するために有効量のスイレン抽出物を利用する方法に関する。更により具体的には、本明細書に開示される組成物及び方法は、予想外のビリルビン分解効果を提供する。
血色不良又は黄色い見た目の皮膚は、一般的に、不健康又は老齢と関連している。血色不良の見た目の皮膚は、ビリルビンとして知られる黄色色素の蓄積によって引き起こされ得ることが知られている。ビリルビンは、血液から老廃物を除去する通常のプロセスの一部として老齢の又は損傷した細胞が身体から除去されるときに、赤血球におけるヘムの異化分解の結果として生成される。典型的には、ビリルビンは肝臓によって処理され、次いで老廃物として身体から排泄される。しかしながら、いくつかの場合には、ビリルビンは、皮膚組織内に集まる場合があり、黄色又は血色不良の外観を生じる。例えば、ビリルビンは、あざ又は黄疸に関連する皮膚における黄色味を帯びた着色の原因である。したがって、ビリルビン蓄積と関連する黄色又は血色不良の見た目の皮膚の外観を改善する方法を提供することが望ましいであろう。
皮膚内のビリルビンレベルを低減させる1つの既知の方法は、光線療法(別名光療法)による。ある特定の波長の光はビリルビンと反応し、ビリルビンを身体によってより容易に処理及び除去される形態に変換する。実際に、光線療法は、新生児の望ましくない高いビリルビンレベル(すなわち、高ビリルビン血症)を処置する最も一般的な形態のうちの1つである。しかしながら、光線療法は、自宅から離れた環境で(例えば、病院で)人工光源の下においてかなりの時間(例えば、12~72時間)を過ごすことを必要とする場合があり、これは、そのような状態を患う多くの人々にとって望ましくない場合がある。したがって、皮膚内のビリルビンを分解する、より便利な方法を提供して血色不良の見た目の皮膚の外観を改善することが望ましいであろう。
ビリルビンの分解を改善することを主張する化粧品組成物は市販されているが、全てではないとはいえ多くのそのような製品は、目の周りのくまの外観の改善に使用することを意図している。例えば、LipotecからのEyedeline(商標)海洋成分ブランドの化粧品アイケア製品は、とりわけ、ビリルビン分解を向上させることにより、目の周りのくまの外観を改善すると言われている。Truthinaging.comでは、AQ Skin Solutionから入手可能な目元専用製品等の、N-ヒドロキシスクシンイミドを含む化粧品及び美容製品が、目の周りのくまの外観に寄与するビリルビン等の血液由来色素の排除を活性化すると開示している。別の例では、ゴクラクチョウカ(White Bird of Paradise flower)から得られる植物成分(Lonza(New Jersey)からVivillume(商標)として市販されている)は、ビリルビンを分解すると言われている。目の周りのくまを処置するためのAvani社(Spain)によって販売されている化粧品製品は、Vivillume(商標)を含むと宣伝されている。目の処置製品は、顔の眼窩周囲領域に存在する比較的小さな皮膚領域を処置するように配合されており、したがって、皮膚内のビリルビンの存在に関連する外観上の問題(例えば、血色不良の見た目の皮膚及び/又は不均一な皮膚色調)に対処するよう皮膚のより広い領域を処置するためには、好適でない場合がある。加えて、血色不良の見た目の皮膚を患う少なくとも一部の人々は、小じわ、しわ、色素沈着したシミ、及び/又はくすんだ皮膚などの他の美容的皮膚状態を処置するスキンケア製品も所望している。
したがって、皮膚の肌理及び/又は色調の外観を改善する組成物を提供することが望ましい。ビリルビンの分解を改善する組成物を皮膚に塗布することにより、血色不良の見た目の皮膚の外観を改善することもまた、望ましい。
皮膚の外観を改善する方法及び/又は皮膚におけるビリルビンの分解方法が、本明細書に記載される。本方法は、処置が所望される(例えば、ビリルビンの低減が所望される)人の皮膚の標的部分を特定することと、有効量のスイレン抽出物を含む組成物を、処置期間中に皮膚の標的部分に塗布することであって、有効量のスイレン抽出物は、ビリルビンレベルを低減させることと、を含む。
ビリルビンの低減に対する好適なスイレン抽出物の作用を比較して示す棒グラフである。 ビリルビンレベルとb値との間の直接相関を示す折れ線グラフである。
皮膚内のビリルビンの存在及び/又は蓄積に関連する欠点は周知であるが、光線療法等の皮膚内のビリルビンレベルを低減させるための従来の処置は、全ての使用者にとって好適ではない場合がある。本発見の前には、スイレン植物(属名Nymphaea)のある特定の抽出物がビリルビンを分解するために使用できることは、一般的には知られていなかった。驚くべきことに、今回、ある特定のスイレン抽出物のみが、好適なビリルビン分解効果を提供することができることが発見された。加えて、本明細書に記載されるスキンケア組成物は、しわ、皮膚の肌理の粗さ、及び皮膚のくすみの外観などの他の美容的皮膚状態を慢性的に処置することによって、皮膚の外観を改善することができる。
本明細書中での「実施形態」等への言及は、その実施形態と関連付けて説明される、特定の材料、特徴、構造、及び/又は特性が、少なくとも1つの実施形態、任意選択的に多数の実施形態に含まれていることを意味するが、全ての実施形態に、説明された材料、特徴、構造、及び/又は特性が組み入れられることを意味するものではない。更に、材料、特徴、構造、及び/又は特性は、異なる実施形態にわたって、任意の好適な方法で組み合わされてもよく、材料、特徴、構造、及び/又は特性は、説明されるものから除外されてもよいし、代用されてもよい。したがって、本明細書に記載されている実施形態及び態様は、別段明記しない限り又は不適合性が明示されてされない限り、組み合わせて明示的に例示されていなくても、他の実施形態及び/又は態様の要素又は構成成分を含むか又はこれらと組み合わされることが可能である。
全ての実施形態において、別途記載のない限り、成分の百分率は全て化粧品組成物の重量を基準としている。特に記載のない限り、全ての比は重量比である。全ての範囲は、端点を含み、組み合わせ可能である。有効桁数は、表示された量に対する限定を表すものでも、測定値の精度に対する限定を表すものでもない。特に別途記載のない限り、全ての数量は、単語「約」によって修飾されるものと理解される。別途記載のない限り、全ての測定は、およそ25℃の周囲条件でなされたと理解され、「周囲条件」とは、約1気圧及び相対湿度約50%の条件を意味する。全ての数値範囲は、より狭い範囲を含む。区切られた上下の範囲制限は、明示的に区切られていない更なる範囲を作るうえで互換性がある。
本発明の組成物は、本明細書に記載の必須成分及び任意選択による成分を含む、それらから実質的になる、又はそれらからなることができる。本明細書で使用するとき、「~から実質的になる」とは、組成物又は構成成分が、追加の成分を含み得るが、追加の成分が、特許請求される組成物又は方法の基本的及び新規な特性を実質的に変えない場合に限ることを意味する。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかに他の意味を示さない限り、複数形も含むものとする。
定義
「約」とは、言及された値のプラスマイナス20パーセント(±20%)又はそれよりも低い値(例えば、15%、10%未満、若しくは更には5%未満)に等しい範囲を指すことで、特定の値を修飾する。
組成物に関連して使用される「塗布する」又は「塗布」は、本発明の組成物を表皮などのヒトの皮膚表面上に塗布又は拡げることを意味する。
「ビリルビン」は、CAS番号635-65-4として特定され、化学式C3336及び以下の構造を有する化合物を意味する。
Figure 2022536332000001
「化粧剤」とは、美容効果をもたらすために哺乳動物の身体又はその任意の部分に擦り込む、注ぐ、振りかける、噴霧する、導入する、又は他の方法で塗布することを目的とした任意の物質及びその任意の成分を意味する。化粧剤としては、米国食品医薬品局によって全般的に安全と認められた(Generally Recognized as Safe、GRAS)物質、食品添加物、及び市販薬等の非化粧用消費者製品で使用される材料を挙げることができる。
「化粧品組成物」とは、本明細書に記載されるスイレン抽出物などの化粧剤を含む組成物を意味する。化粧品組成物の例としては、有色化粧品(例えば、ファンデーション、リップスティック、コンシーラー、及びマスカラ)、スキンケア組成物(例えば、保湿剤及びサンスクリーン)、パーソナルケア組成物(例えば、洗い流す及び洗い流さないボディウォッシュ及び石鹸)、ヘアケア組成物(例えば、シャンプー及びコンディショナー)が挙げられる。
「有効量」は、処置期間の過程にわたってケラチン性組織へ肯定的な効果を有意に誘導するのに十分な化合物及び組成物の量を意味する。肯定的な効果は、本明細書に開示された効果を単独で又は組み合わせて含む、健康、外観、及び/又は感触の効果であり得る。特定の実施例では、有効量のスイレン抽出物は、ビリルビンレベルを低減させるのに十分な量である。
「酵素加水分解物」は、少なくとも1つの酵素的加水分解工程を含む方法を使用して(例えば、Nymphaea albaから)得られた抽出物を意味する。
「加水分解物」は、少なくとも1つの酵素的又は化学的加水分解工程を含む方法を使用して(例えば、Nymphaea albaから)得られた抽出物を意味する。
「外観を改善する」とは、男性及び/又は女性の皮膚色調外観における顕著な望ましい変化又は効果を提供することを意味し、例えば、皮膚のb値の減少によって、定量化することができる。外観の改善を判定するための例示的な方法は、以下でより詳細に説明する。
「ジュース」とは、加圧又は他の機械的処理の結果として、スイレン植物材料から排出される液体を指す。ジュースは、水性血清中に、固体粒子、半固体粒子、及び/又は様々なサイズの水不混和性液体の液滴(まとめて「スイレン粒子」と呼ばれる)を含有し得る。
「L」は、国際照明委員会(International Commission on Illumination、CIE)によって規定された一般に認められている色空間を指す。3つの座標は、(i)色の明るさ(すなわち、L=0で黒を生じ、L=100は白の拡散を示す)、(ii)マゼンタと緑との間の色の位置(すなわち、負のa値は緑を示し、正aの値はマゼンタを示す)、及び(iii)黄と青との間の色の位置(すなわち、負のb値は青を示し、正のb値は黄を示す)、を表している。
「安全かつ有効な量」とは、(健全な医学的判断の範囲内で)重篤な副作用を避けるのに十分低い、成分の有効量を意味する。
本明細書における皮膚の外観に関する「血色不良」は、一般的に不健康な状態に関連する特定の個体に関して、異常な黄色又は蒼白な皮膚色調を意味する。血色不良の外観の皮膚は、客観的に(例えば、L若しくはbなどの色彩値で)、又は主観的に(例えば、スキンケアの専門家によって若しくは消費者による自己診断を介して)診断することができる。
「スキンケア」は、皮膚の状態の調節及び/又は改善を意味する。いくつかの非限定的な例としては、より滑らかで、より均一な外観及び/若しくは感触を提供することによって皮膚の外観及び/若しくは感触を改善すること;皮膚の1つ以上の層の厚さを増加させること;皮膚の弾性又は弾力性を改善すること;皮膚のハリを改善すること;皮膚の脂っぽい、てかてかした、かつ/若しくはくすんだ外観を低減し、皮膚の保水状態若しくは保湿を改善し、小じわ及び/若しくはしわの外観を改善し、皮膚剥脱若しくは落屑を改善し、皮膚を膨化させ、皮膚バリア特性を改善し、皮膚の色調を改善し、赤み若しくは皮膚のシミの外観を低減させ、かつ/又は皮膚の明るさ、輝き、若しくは透明感を改善することが挙げられる。
「スキンケア活性物質」は、皮膚に塗布すると、皮膚又は皮膚の中に通常見られる細胞の一種に急性効果及び/又は慢性効果をもたらす、化合物又は化合物の組み合わせを意味する。スキンケア活性物質は、皮膚又はそれに関連する細胞を調節及び/又は改善する(例えば、皮膚の弾性、保水状態、皮膚のバリア機能、及び/又は細胞代謝を改善する)ことができる。
「スキンケア組成物」は、スキンケア活性物質を含み、皮膚状態を調節及び/又は改善する組成物を意味する。
「皮膚色調」は、基本的な皮膚色又は色の均一性の全体的な外観を意味する。皮膚色調は、典型的には、顔の皮膚の全体又は他の身体皮膚表面(例えば、腕、脚、背部、手、首、胸、及び腹部)までを含めた、一般に100mmを超える皮膚のより大きな領域にわたって特徴付けられる。皮膚色調は、画像分析により測定することができる。皮膚色調の1つの尺度は、明るさであり、L色空間内のL座標により測定することができる(国際照明委員会)。メラニンマッピング等の発色団マッピング及びメラニン濃度も、皮膚色調の指標として使用することができる。発色団マップデータから平均メラニンを計算することができる。加えて、皮膚色調はメラニン均一性(例えば、標準偏差)に相関し得、メラニン均一性も発色団マップデータから計算することができる。
本明細書で使用される「処置期間」は、材料又は組成物が標的皮膚表面に塗布される時間の長さ及び/又は頻度を意味する。
組成物
本明細書における組成物は、皮膚科学的に許容される担体中に配置された有効量のスイレン抽出物を含有し、ヒトの皮膚への局所塗布を意図する。スイレン抽出物の量は、インビトロにおいてビリルビン分解効果を示すのに十分なものであるべきであり、かつ/又は好適な処置過程(例えば、2、4、又は8週間)後の血色不良の見た目の皮膚の外観を改善するのに十分なものであるべきである。本明細書の組成物はまた、他の皮膚状態を処置することもでき、1つ以上の追加の皮膚活性物質又は局所スキンケア組成物に一般的に含まれるタイプの他の成分を任意選択的に含んでもよい。本明細書のスキンケア組成物は、皮膚成分を組み合わせる従来の方法を使用して作製することができる。
本明細書のスキンケア組成物は、化粧品組成物、医薬組成物、又は薬用化粧品組成物であってもよく、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、ゲル、トナー、スティック、スプレー、エアロゾル、軟膏、クレンジングリキッド洗浄液及び固形バー、ペースト、フォーム、ムース、シェービングクリーム、拭き取り用品、ストリップ、パッチ、電動式パッチ、ヒドロゲル、フィルム形成製品、フェイシャル及びスキンマスク(不溶性シートを有するもの、及び有さないもの);ファンデーション、アイライナー及びアイシャドウ等のメークアップ等を含むがこれらに限定されない様々な製品形態で提供することができる。いくつかの場合において、組成物の形態は、選択された皮膚科学的に許容される特定の担体に従い得る。例えば、組成物(及び担体)は、エマルジョン(例えば、油中水型、水中油型、若しくは水中油中水型)又は水性分散液の形態で提供されてもよい。
スイレン抽出物
本明細書の組成物は、Nymphaea属の植物から得られる有効量のスイレン抽出物を含む。スイレン抽出物は、液体(例えば、スイレン植物材料若しくはその加水分解物を含有する水溶液)として、又は固体(例えば、液体スイレン抽出物及びそのマルトデキストリン担体を乾燥させることによって形成される粉末)として提供され得る。スイレン抽出物は、化粧品組成物に組み込む前に、好適な担体と混合してもよい。例えば、粉末状のスイレン抽出物を、マルトデキストリン担体(例えば、1:9の比で)又は水性担体(例えば、水及び/若しくは水溶性/混和性材料)と混合してもよい。有効なスイレン抽出物の量は、抽出物の具体的な供給源ごとに異なり得る(すなわち、供給源の変動)。しかしながら、有効量は、当業者によって、例えば、以下により詳細に記載されるビリルビン定量アッセイによりビリルビン分解活性のレベルを測定することによって、決定することができる。任意の抽出物と同様に、活性構成成分の濃度及び/又は活性のレベルは、抽出物製品の最終希釈体積、用いられる具体的な抽出方法、個々の植物間の固有のばらつき範囲等の要因、及び当業者に公知の他の一般的な要因に依存する。
本発明のスイレン抽出物は、抽出物がビリルビンを好適に分解する能力を示す限り、好適な種のスイレン及び/又はスイレン植物の一部分(例えば、花、根、葉、幹、種子、ジュース、又はこれらの組み合わせ)から得ることができる。本明細書で使用するのに好適であり得るスイレン種の例としては、Nymphaea alba、Nymphaea gigantea、Nymphaea tetragona、Nymphaea lotus、Nymphaea caerulea、Nymphaea pubescens、Nymphaea amazonum、Nymphaea ampla、Nymphaea blanda、Nymphaea calliantha、Nymphaea candida、Nymphaea capensis、Nymphaea colorata、Nymphaea conardii、Nymphaea elegans、Nymphaea fennica、Nymphaea flavovirens、Nymphaea gardneriana、Nymphaea glandulifera、Nymphaea heudelotii、Nymphaea jamesoniana、Nymphaea leibergii、Nymphaea macrosperma、Nymphaea Mexicana、Nymphaea micrantha、Nymphaea nouchali、Nymphaea odorata、Nymphaea rubra、Nymphaea rudgeana、Nymphaea stuhlmannii、Nymphaea sulfurea、Nymphaea thermarum、及びNymphaea violaceaが挙げられる。Nymphaea albaの花から得られる抽出物は、本組成物における使用に特に好適であり得る。Nymphaea albaは、Castalia alba(L.)Greene、Castalia minoriflora Simonk、Castalia speciosa Salisb、Nymphaea occidentalis Moss、又はNymphaea minoriflora(Simonk.)Wissjulを含むが、Lotus又はNelumbo nuciferaの種を含まない。
スイレン抽出物は、約10~55g/L(例えば、15~45g/L、20~40g/L、又は更には24~35)の乾燥物含量を有する、黄色で無臭の水溶液の形態であり得る。スイレン抽出物から得られる活性成分は、炭水化物、タンパク質、若しくはミネラル、これらの1つ以上の加水分解物、又はこれらの組み合わせを含有してもよい。いくつかの場合には、加水分解物は、1回以上の酵素的加水分解をスイレン抽出物又はその成分(例えば、炭水化物若しくはタンパク質)に行うことによって得られる酵素加水分解物を含んでもよい。2回の更なる酵素的加水分解が行われる場合、異なる種類の酵素を使用することができる(例えば、カルボヒドラーゼ及びプロテアーゼ、2種の異なるカルボヒドラーゼ、又は2種の異なるプロテアーゼ)。スイレン抽出物は、乾燥物の重量に基づいて、20重量%~70重量%(例えば、23重量%~62重量%又は25重量%~55重量%)の炭水化物画分を有し得る。炭水化物含量は、DUBOIS法(Dubois M et al.,Analytical Chemistry,28,3,350-356,1956)に従って決定することができ、スイレン抽出物の乾燥物含量の合計に対する割合として表すことができる。いくつかの場合には、スイレン抽出物は、乾燥物の重量に基づいて、20重量%~60重量%(例えば、25重量%~50重量%、又は更には30重量%~45重量%)のミネラル画分を有し得る。ミネラル画分は、電気マッフル炉内において550℃での活性成分のサンプルの焼却から生じる粗灰分を秤量することによって決定することができる。
例えば、使用者からのアレルギー応答又は他の有害反応の危険性を低減させるために、スイレン抽出物中に存在するペプチド/タンパク質及び/又はポリフェノールの量を最小化又は排除することが望ましい場合がある。したがって、本明細書におけるスイレン抽出物は、乾燥物の重量に基づいて、20重量%未満(例えば、15重量%未満、10重量%未満、又は更には5重量%未満)のペプチド画分を有し得、ポリフェノール化合物を含まないか、又は実質的に含まなくてもよい(すなわち、乾燥物の重量に基づいて、3重量%未満、1重量%未満、0.5重量%未満、若しくは更には0.2重量%未満)。スイレン抽出物のタンパク質画分は、LOWRY法(Lowry et al.,Protein measurement with the Folin reagent,J.Biol.Chem.,193,265,1951)によって決定することができる。いくつかの場合には、例えば、FPLC型クロマトグラフィーによって、存在するペプチド化合物のサイズを決定することも望ましい場合がある。ポリフェノール化合物の含有量は、以下により詳細に提供される方法に従って決定することができる。スイレン抽出物中のペプチド/タンパク質及び/又はポリフェノールレベルを得るために使用される方法は、植物材料からスイレン抽出物を抽出する初期プロセス中に、及び/又は得られたスイレン抽出物を更なる処理に供することによって、用いることができる。
いくつかの場合には、スイレン抽出物は、組成物に組み込む前に、他の好適な材料(例えば、水、増粘剤、湿潤剤、溶媒、防腐剤、及び/又は可溶化剤)と混合してもよい。例えば、スイレン抽出物は、水又は別の好適な担体(例えば、グリセリンなどの多価アルコール)と混合して、0.001%~50%(例えば、0.01%~40%、0.1%~20%、0.5%~10%、又は更には1%~5%)のスイレン抽出物を含有する混合物を提供してもよい。上述のものなどのスイレン抽出物及び/又はスイレン混合物は、組成物の重量に基づいて、0.0001重量%~15重量%、0.0002重量%~10重量%、0.001重量%~15重量%、0.025重量%~10重量%、0.05重量%~10重量%、0.05重量%~5重量%、又は更には0.1重量%~5重量%の量で、組成物中に含まれてもよい。
皮膚科学的に許容される担体
本明細書のビリルビン分解組成物は、皮膚科学的に許容される担体(「担体」と称され得る)を含む。「皮膚科学的に許容される担体」なる語句は、担体がケラチン性組織への局所塗布に適当であり、良好な審美特性を有し、組成物中の活性物質と相溶性を有し、安全性又は毒性について不当な懸念をいっさい生じさせないことを意味する。一実施形態において、担体は、約50重量%~約99重量%、約60重量%~約98重量%、約70重量%~約98重量%、又は代替的には約80重量%~約95重量%のレベルで存在する。
担体は、多種多様な形態であってよい。いくつかの場合には、構成成分(例えば、抽出物、日焼け止め活性物質、追加の成分)の溶解性又は分散性によって担体の形態及び特徴が決定され得る。非限定的な例としては、単純な溶液(例えば、水性又は無水)、分散液、エマルジョン、及び固体形態(例えば、ゲル、スティック、流動性固体、又は非晶質材料)が挙げられる。いくつかの場合には、皮膚科学的に許容される担体は、エマルジョンの形態である。エマルジョンは、連続水相(例えば、水中油型若しくは水中油中水型エマルジョン)又は連続油相(例えば、油中水型若しくは油中水中油型エマルジョン)を有し得る。本発明の油相には、シリコーンオイル、炭化水素油、エステル、エーテル等の非シリコーン油、及びこれらの混合物が含まれ得る。水相は、典型的には、水及び水溶性成分(例えば、水溶性保湿剤、コンディショニング剤、抗菌剤、湿潤剤、及び/又は他のスキンケア活性物質)を含む。しかしながら、いくつかの場合には、水相は、水溶性保湿剤、コンディショニング剤、抗菌剤、湿潤剤、及び/又は他の水溶性スキンケア活性物質が挙げられるが、これらに限定されない水以外の構成成分を含んでもよい。いくつかの場合には、組成物の非水構成成分は、グリセリン及び/又は他のポリオール等の湿潤剤を含む。
いくつかの場合には、本明細書における組成物は、軽くてべたつかない感覚的感触を提供する水中油型(「O/W」)エマルジョンの形態である。本明細書における好適なO/Wエマルジョンは、組成物の50重量%超の連続水相を含み得、残部は分散油相であり得る。水相は、任意の水溶性及び/又は水混和性成分と共に水相の重量に基づいて、1%~99%の水を含み得る。これらの場合では、分散油相は、油性組成物の望ましくない感触効果を幾分か回避するのを助けるために、典型的には、組成物の30重量%未満(例えば、1%~20%、2%~15%、3%~12%、4%~10%、又は更には5%~8%)で存在する。油相は、1つ以上の揮発性及び/又は非揮発性油(例えば、植物油、シリコーン油、及び/又は炭化水素油)を含み得る。本組成物に使用するのに好適であり得る油のいくつかの非限定的な例は、米国特許第9,446,265号及び米国特許出願公開第2015/0196464号に開示されている。
担体は、1つ以上の皮膚科学的に許容される親水性希釈剤を含有してよい。本明細書で使用するとき、「希釈剤」としては、スイレン抽出物を分散、溶解、又は別の方法で組み込むことができる材料が挙げられる。親水性希釈剤としては、水、低級一価アルコール(例えば、C~C)、並びに低分子量グリコール及びポリオール等の有機親水性希釈剤が挙げられ、これらには、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、分子量200~600g/モル)、ポリプロピレングリコール(例えば、分子量425~2025g/モル)、グリセロール、ブチレングリコール、1,2,4-ブタントリオール、ソルビトールエステル、1,2,6-ヘキサントリオール、エタノール、イソプロパノール、ソルビトールエステル、ブタンジオール、エーテルプロパノール、エトキシル化エーテル、プロポキシル化エーテル、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
他の任意選択の成分
本明細書の組成物は、任意選択の成分が組成物の所望される効果を許容できないように変更しない限り、局所スキンケア組成物における使用が既知である1つ以上の任意選択の成分を含んでもよい。追加の成分は、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー応答などを伴わずに、ヒトの皮膚組織と接触させて使用するのに好適でなければならない。存在する場合、任意選択の成分は、組成物の約0.001重量%~50重量%(例えば、0.01重量%~40重量%、0.1重量%~30重量%、0.5重量%~20重量%、又は1重量%~10重量%)の量で含まれてもよい。追加の成分のいくつかの非限定的な例としては、ビタミン、ミネラル、ペプチド及びペプチド誘導体、糖アミン、サンスクリーン、オイルコントロール剤、微粒子、フラボノイド化合物、育毛調整剤、抗酸化剤及び/又は抗酸化前駆体、防腐剤、プロテアーゼ阻害剤、チロシナーゼ阻害剤、抗炎症剤、保湿剤、角質除去剤、皮膚美白剤、日焼け止め剤、サンレスタンニング剤、潤滑剤、抗ニキビ剤、抗セルライト剤、キレート剤、抗しわ活性物質、抗萎縮活性物質、フィトステロール及び/又は植物ホルモン、N-アシルアミノ酸化合物、抗菌剤、並びに抗真菌剤が挙げられる。本明細書での使用に好適であり得る追加の成分及び/又はスキンケア活性物質の他の非限定的な例が、米国特許出願公開第2002/0022040号、同第2003/0049212号、同第2004/0175347号、同第2006/0275237号、同第2007/0196344号、同第2008/0181956号、同第2008/0206373号、同第2010/00092408号、同第2008/0206373号、同第2010/0239510号、同第2010/0189669号、同第2010/0272667号、同第2011/0262025号、同第2011/0097286号、同第2012/0197016号、同第2012/0128683号、同第2012/0148515号、同第2012/0156146号、及び同第2013/0022557号、並びに米国特許第5,939,082号、同第5,872,112号、同第6,492,326号、同第6,696,049号、同第6,524,598号、同第5,972,359号、及び同第6,174,533号に記載されている。
コンディショニング剤
本明細書の組成物は、0.1重量%~50重量%のコンディショニング剤(例えば、0.5%~30%、1%~20%、又は更には2%~15%)を含んでもよい。コンディショニング剤を添加することは、望ましい感触特性(例えば、塗布時の絹のような滑らかな感触)を有する組成物を提供するのに役立ち得る。コンディショニング剤のいくつかの非限定的な例としては、炭化水素油及びワックス、シリコーン、脂肪酸誘導体、コレステロール、コレステロール誘導体、ジグリセリド、トリグリセリド、植物油、植物油誘導体、アセトグリセリドエステル、アルキルエステル、アルケニルエステル、ラノリン、ワックスエステル、蜜蝋誘導体、ステロール及びリン脂質、これらの塩、異性体、及び誘導体、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。コンディショニング剤の特に好適な例としては、ジメチコンコポリオール、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、混合C1~30アルキルポリシロキサン、フェニルジメチコン、ジメチコノール、ジメチコン、ジメチコノール、シリコーンクロスポリマー、及びこれらの組み合わせなどの揮発性又は非揮発性シリコーン流体が挙げられる。ジメチコンは特に好適であり得るが、これは、一部の消費者は、特定のジメチコン流体によって提供される感触特性を良好な保湿と関連付けるためである。コンディショニング剤として使用するのに好適であり得るシリコーン流体の他の例は、米国特許第5,011,681号に記載されている。
レオロジー変性剤
本明細書の組成物は、好適なレオロジー及び皮膚感触特性を有する組成物を提供するために、0.1%~5%のレオロジー変性剤(例えば、増粘剤)を含んでもよい。増粘剤のいくつかの非限定的な例としては、架橋ポリアクリレートポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、多糖類、ガム、及びこれらの混合物が挙げられる。特に好適な例では、組成物は、ポリアクリル酸ナトリウム、デンプングラフト化ポリアクリル酸ナトリウム、又はこれらの組み合わせなどの超吸収性ポリマー増粘剤を含んでもよい。超吸収性ポリマー増粘剤のいくつかの非限定的な例は、例えば、米国特許第9,795,552号に記載されている。
一部の消費者は、コンディショニング剤としてシリコーン流体を使用した組成物が、望ましくない脂っぽい又は重い感触であることを見出す。したがって、シリコーン流体を含まないか又は実質的に含まない組成物を提供することが望ましい場合がある。例えば、組成物中の水の量、水:油の比(例えば、12:1~1:1)、及び/又は増粘剤に対する水の比、又は増粘剤に対する油の比を調節することによって、軽い空気のような感触を有する組成物を提供するように、超吸収性ポリマー増粘剤を調整することが望ましい場合もある。
乳化剤
組成物がエマルジョンの形態である場合、乳化剤を含有してもよい。乳化剤は、非イオン性であってもよく、アニオン性であってもよく、又はカチオン性であってもよい。好適な乳化剤は、例えば、米国特許第3,755,560号、同第4,421,769号、米国特許出願公開第2006/0275237号、及びMcCutcheon’s Detergents and Emulsifiers,North American Edition,pages317-324(1986)に開示されている。好適なエマルジョンは、所望の製品形態に応じて広い範囲の粘度を有することができる。
本明細書における組成物中に任意選択の成分を含む場合、低pHで組成物中の他の成分、特に、ナイアシンアミド、サリチレート、及びペプチド(例えば、パルミトイル-リジン-スレオニン(pal-KT)又はパルミトイル-リジン-スレオニン-スレオニン-リジン-セリン(pal-KTTKS)などのpH感受性成分と複合体を形成しないか、そうでなくても、望ましくない相互作用をしない成分を選択することが望ましい場合がある。いくつかの場合には、両方の薬剤の有効性を低減させ得る活性物質が互いに干渉しないように、異なる生物学的経路によって機能するスキンケア活性物質を選択することが望ましい場合がある。
使用方法
本方法は、処置を必要とする人の皮膚の標的部分を特定することと、有効量のスイレン抽出物、及び任意選択的に1つ以上の追加のスキンケア剤を含む組成物を、皮膚の標的部分に塗布することと、を含む。皮膚の標的部分は、額、口周囲、顎、眼窩周囲、鼻、及び/若しくは頬)等の顔の皮膚表面上、又は身体の別の部分(例えば、手、腕、脚部、背部、胸)にあってもよい。処置を必要とする人は、皮膚に望ましくないレベルのビリルビンを呈する人、及び/又は別の望ましくない美容的皮膚状態を呈する人であってよい。ビリルビンレベルは、当該技術分野において既知の任意の好適な方法に従って決定することができる。例えば、ビリルビンレベルは、血液サンプル分析によって決定することができる。別の実施例では、望ましくない高ビリルビンレベルに対応する所定の閾値レベルを超えるb値を皮膚の標的部分が有する場合、望ましくないビリルビンレベルが示され得る。b値は、以下に詳述される色彩撮像方法に従って決定することができる。いくつかの場合には、人は、皮膚が黄色若しくは血色不良の外観を呈する場合、及び/又は人が不均一な皮膚色調を有する場合、処置を必要とする人として特定され得る。別の実施例では、専門家(例えば、皮膚科医又は化粧品専門家)によって皮膚の標的部分に望ましくないレベルの黄色度が存在すると決定される場合、処置を必要とする人と特定され得る。処置を必要とする人はまた、あざが存在する場合に、皮膚の標的部分を特定することができる。いくつかの場合には、皮膚の標的部分は、ビリルビンの蓄積を患っているように見えない場合があるが、使用者(例えば、黄疸又はあざを患っている人又はその傾向がある人)は依然として、予防措置として皮膚の標的部分を処置することを望む場合がある(例えば、人が、黄疸等のビリルビン蓄積を引き起こす状態を生じる傾向がある場合)。
組成物は、処置期間中、皮膚の標的部分に、かつ所望される場合には周囲の皮膚に、少なくとも1日1回、1日2回、又はそれ以上の頻度で毎日塗布することができる。1日2回塗布する場合、1回目と2回目の塗布の間は、少なくとも1~12時間の間隔を空ける。組成物は典型的に、朝及び/又は夜就寝前に塗布される。本明細書の方法に従って使用される場合、本組成物は、以下の方法に従って、少なくとも5%(例えば、少なくとも10%、15%、20%、25%、又はそれ以上)のbの低減によって実証されるように、ビリルビンレベルを低減させることによって皮膚の外観を改善する。いくつかの場合には、ビリルビンレベルの低減は、従来のインビボ方法(例えば、血液分析)に従ってビリルビンレベルを測定し、測定したレベルを所定の閾値又は処置期間の開始前に測定されたビリルビンのレベルと比較することによって決定することができる。
処置期間は、理想的には、組成物中に存在するスイレン抽出物が、皮膚の標的部分のビリルビンレベルを低減させるのに十分な時間の期間である。いくつかの場合には、スイレン抽出物によって提供されるビリルビン低減効果は、所定のb値(すなわち、処置期間の開始前に決定されたb値)と比較したb値の低減によって実証することができる。加えて又はあるいは、ビリルビン低減効果は、測定したb値及び/又はビリルビンレベルを、対照値(例えば、ビヒクル対照)又は他の基準値(例えば、スイレン抽出物が異なる以外は同一の組成物)と比較することによって実証することができる。処置期間は、少なくとも1週間(例えば、約2週間、4週間、8週間、又は更には12週間)にわたって持続し得る。いくつかの場合には、処置期間は、数ヶ月(すなわち3~12ヶ月)に及ぶであろう。いくつかの場合には、組成物は、少なくとも2週間、4週間、8週間、又は12週間の処置期間中に、週の大半の日数(例えば、少なくとも週に4日、5日、若しくは6日)、少なくとも1日に1回、又は更には1日に2回、塗布され得る。
組成物を塗布する工程は、局所的塗布により行うことができる。組成物の塗布に関する用語「局所的な」、「局所」、又は「局所的に」とは、処置を望まない皮膚表面への送達を最小限に抑えながら、組成物を標的領域(例えば、色素沈着したシミ又はその一部)に送達することを意味する。本組成物は、ある皮膚領域に塗布し、軽く揉み込むことができる。組成物又は皮膚科学的に許容される担体の形態は、局所的塗布が容易となるように選択されるべきである。本明細書における特定の実施形態は、組成物をある領域に局所的に塗布することを想到しているが、本明細書における組成物は、1つ以上の皮膚表面に更に全身的に又は広範に塗布され得ることが理解されよう。ある実施形態において、本明細書における組成物は、多段階式美容法の一部として使用される場合があり、この多段階式美容法では、本組成物は、1種以上の他の組成物の前及び/又は後に塗布され得る。
方法
フェノール化合物アッセイ
この方法は、スイレン抽出物中のポリフェノール化合物の量を決定するための好適な手段を提供する。ポリフェノール化合物は、フェリシアニドカリウムの存在下で、715nmで検出可能な有色化合物を形成する。有色強度は、ポリフェノール化合物の量に比例する。読み取り値は、40~120mg/Lの範囲の没食子酸の標準サンプルから測定される。サンプルについて得られた結果は、濃度の関数として直線光学密度を追跡することを可能にし、サンプルのポリフェノールレベルをこの直線上で直接読み取ることができる。本発明による加水分解物のポリフェノール化合物の含有量は、スイレン抽出物の乾燥物含量に対する没食子酸当量の割合として表すことができる。
ビリルビン分解アッセイ
このアッセイは、材料がビリルビンを分解する能力を測定する方法を提供する。各試験サンプルの3つの複製物を、96ウェルプレート(例えば、FALCONブランド96ウェル組織培養プレート又は同等物)において、合計体積250μL/ウェルで調製する。250ug/mLの間接ビリルビンの原液(すなわち、血清中に最も一般的に見られるビリルビンの非共役形態)は、DMSO(Sigma、カタログ番号D8414-100mL)中にビリルビン粉末(Cayman Chemicals Company、カタログ番号17161)を溶解させて、10倍の作用濃度で原液溶液を得ることによって作製される。ビリルビンの作用濃度は、陰性/ビヒクル対照ウェル以外の全てのウェルで25ug/mLに設定する。実験設定は、典型的には、25ug/mLのビリルビン、225uLのPBS、及び10%のDMSOを含む陽性対照ウェルを含む。陽性対照ウェルは、250ug/mLビリルビン原液溶液25uL、及び225uLのPBS(AccuGENE、カタログ番号51225)を混合することによって調製することができる。陰性/ビヒクル対照ウェルでは、ビリルビンの代わりに25uLのDMSOを使用する。試験サンプルウェルは、250ug/mLビリルビン原液溶液25uL、200uLのPBS、及び10倍濃縮原液、例えば0.1%の作用濃度のスイレン抽出物として作製した25uLの各処置溶液を含んでおり、10倍濃縮原液は1%で作製する。
ビリルビンは、周囲の光に曝露されると不安定である。周囲光曝露による分解を回避するために、試験サンプルを含むプレートをアルミニウム箔で覆う。次いで、被覆したプレートをマイクロプレート振盪装置(VWR、カタログ番号12620-938)の上に置く。インキュベーションは、150rpmで一定に振盪しながら室温で23時間行った。23時間のインキュベーション後にビリルビン濃度を定量化して、陽性ビリルビン対照と比較した活性処置剤の結果として、ビリルビン分解の効果を判定した。
ビリルビン定量
ビリルビン標準物質及びサンプルを、タンデム質量分析法(HPLC-MS/MS)を用いて勾配高速液体クロマトグラフィーを使用して分析した。ビリルビンは、逆相カラム(WATERS Corporation(Milford,MA)から入手可能なAtlantis T3カラム、100オングストローム、3μm、2.1mm×50mm)によって上手く分離することができる。ビリルビン及び対応する安定な同位体標識内部標準(isotope labeled internal standard、ISTD)を、表1に示す選択された反応モニタリングスキームを使用して、陽性モードでエレクトロスプレーイオン化(electrospray ionization、ESI)によって監視した。本発明で使用されるISTDは、4つの重水素で標識したd4-ビリルビン(Toronto Research Chemicals、North York、ON、Canada)である。シグナルをプロットすることにより標準曲線を構築し、ここで、標準曲線は、各標準対対応する標準の各検体の濃度についての、ピーク面積比(ピーク面積検体/ピーク面積ISTD)として定義される。次に、生成した回帰式を用いて、較正標準及びサンプル中のビリルビンの濃度を逆算する。
Figure 2022536332000002
実施例1:配合物
以下の表2は、スイレン抽出物を含む局所スキンケア組成物の例を提供する。この例示的な組成物は、A相成分を好適なミキサー(例えば、Tekmar RW20DZM又は同等物)でブレンドし、70~80℃の温度に加熱し、攪拌しながらその温度を維持することによって製造される。別個に、B相成分を好適なミキサーでブレンドし、70~75℃に加熱しながら、混合している間温度を維持する。相Bを相Aに添加し、同時に十分に混合して水中油型(O/W)エマルジョンを形成する。次いで、エマルジョンを、好適なミル(例えば、Tekmar T-25又は同等物)を使用して5分間粉砕する。エマルジョンが60℃のときに、混合を継続しながら相Cを添加する。40℃において、相D及びEの成分をエマルジョンに添加する。次いで、エマルジョンを5分間粉砕して、均一な組成物を得る。
Figure 2022536332000003
実施例2:液体スイレン抽出物
この実施例は、本明細書の化粧品組成物に使用するのに好適なスイレン抽出物を提供するためのプロセスを記載する。この実施例では、Nymphaea alba植物の花を乾燥させ、次いで粉末に粉砕する。乾燥粉末を、水(100g/L)に可溶化させ、カルボヒドラーゼ(例えば、セルラーゼ、グルカナーゼ、ペクチナーゼ、キシラナーゼ、アラビノース、又はこれらの組み合わせ)及びプロテアーゼ(例えば、エンドプロテアーゼ、システインプロテアーゼ、エキソペプチダーゼ、アミノペプチダーゼ、メタロプロテアーゼ、又はこれらの組み合わせ)での酵素的加水分解に供する。可溶性(すなわち、水性)相及び不溶性相は分離され、不溶性相は、廃棄してもよい。可溶性相は、存在し得る任意の酵素を不活性化するために熱処理する。次いで、溶液を清澄化し、精製する。清澄化し精製した溶液の濃度は、水を添加又は除去することによって所望のレベルに調整することができる。次いで、溶液を濾過し、滅菌して、製品に組み込むためのスイレン抽出物が得られる。以下の表3は、得られるスイレン抽出物の物理的特性の非限定的な例を列挙する。表2に示されるポリフェノール、炭水化物、タンパク質、及びミネラルの量は、全て、乾燥物の重量に基づく重量パーセントである。
Figure 2022536332000004
実施例3:臨床試験
この試験では、有効量のスイレン抽出物を含むスキンケア組成物を試験して、プラセボ(すなわち、スイレン抽出物を含まないこと以外は同一の組成物)と比べて、皮膚の外観を改善するその能力を評価した。下記の表4に示す試験組成物を、従来の方法を用いて作製した。試験組成物は、様々な美容的皮膚状態(すなわち、皮膚の輝き、皮膚の肌理、皮膚の明るさ、並びに小じわ及びしわの外観)を改善する能力について評価した。試験は、平均年齢が43±6歳である、35歳~55歳の19人の健康な女性試験対象に対して実施した。対象には、1日2回、28日間、試験組成物を顔の半分に塗布し、プラセボを顔の他方の半分に塗布するように依頼した。皮膚の明るさ/明度については、試験対象を、皮膚の肌理、透明性、輝き、及び明るいピンク色という4つのカテゴリに基づいて、専門採点者によって評価した。試験組成物は、プラセボに対して、4つ全てのカテゴリにおいて統計学的に有意な改善をもたらした。試験対象にはまた、アンケートを介して自己評価するように依頼した。試験対象の70%超が、試験組成物がプラセボと比べて皮膚の明るさ、輝き、肌理、均一な顔色、及びしわの外観を改善したことを示した。他の試験では、試験組成物は、インターフェロメトリー法を使用して測定したときに、皮膚の滑らかさを改善する能力を実証した。試験組成物はまた、UV誘導酸化ストレスに対する抗酸化剤として作用する能力も実証した。
Figure 2022536332000005
実施例4:比較試験
この実施例は、本発明のスイレン抽出物を市販のスイレン抽出物と比較することにより、本発明のスイレン抽出物の予想外のビリルビン分解効果を実証する。本発明の実施例を作製するために使用したスイレン抽出物材料は、Silab,S.A.から入手したものであり、Nymphaea alba花抽出物を含有する。本発明の実施例において使用されるスイレン抽出物材料は、市販されていない。比較例Aは、IFF/Lucas Meyer Cosmetics(Quebec)からHydralphatine(商標)Asiaとして市販されているスイレン抽出物材料から作製したものであり、Nymphaea alba根抽出物を含有する。比較例Bは、Seppic(S.A.,France)からSepicalm(商標)VG WPとして市販されているスイレン抽出物材料から作製したものであり、Nymphaea alba花抽出物を含有する。比較例Cは、GFC Life Science Co.,Ltd.(Korea)からPhyto-G(商標)として市販されているスイレン抽出物材料から作製したものであり、Nymphaea alba花抽出物を含有する。25ug/mlの間接ビリルビンをPBS緩衝液と混合し、最終反応混合物中のDMSOを10%にすることによって、陽性対照の脚部を提供する。PBS中10%DMSOの溶液を陰性(ビヒクル)対照として使用する。
試験は、96ウェルプレートにおいて0.4%体積/体積(元の材料の1:250希釈)の各スイレン抽出物材料をPBS緩衝液中25ug/mlの間接ビリルビンと混合することによって、三連に行った。最終反応混合物は、10%DMSOを含有する各試験ウェルに250uLの体積を有する。各プレートをアルミニウム箔で覆い、150rpmに設定されたオービタルシェーカーで23時間、室温でインキュベートする。インキュベーション後、最終反応混合物を、3回ピペッティングすることによって十分に混合し、続いて0.1%トリエタノールアミン中で各サンプルを1:50で希釈する。各希釈サンプル150uLをHPLCバイアルにアリコートし、多重反応モニタリング質量分析法(MRM)を使用して定量化する。各サンプルの定量化されたビリルビンレベルを、陽性対照脚部の平均レベルに対して正規化する。ビリルビン陽性対照脚部に対するt検定を実施して、統計学的有意性を決定する。試験の結果を、以下の表5に要約し、図1に示す。表5に記載されるビリルビン値は、対応する試験脚部の三連のサンプルの平均である。0.1以下のp値を、有意であると考える。
Figure 2022536332000006
IFF/Lucas Meyer Cosmetics(Quebec)から入手可能なHydralphatine(商標)Asia
Seppic(S.A.,France)から入手可能なSepicalm(商標)VG WP
GFC Life Science Co.,Ltd.(Korea)から入手可能なPhyto-G(商標)
表5及び図1に示すように、本発明の実施例は、陽性対照と比較してビリルビンレベルを有意に低減させる。しかしながら、比較例A及びCで観察されるビリルビンレベルは、陽性対照とは有意に異なるものではない。比較例Cは、実際にはビリルビンレベルを増加させるように見える。実施例Cの見かけの増加は、ビリルビンの自然分解プロセスの結果であると考えられる。間接ビリルビンは、比較的不安定であり、経時的に自然に分解する。しかしながら、比較例C(市販品)中の他の成分は、基準脚部と比べて自然ビリルビン分解プロセスを減速させ得、これは、アッセイにおけるより高いビリルビン量として現れる。
この実施例から分かるように、適したスイレン抽出物を選択することにより、予想外のビリルビン分解効果がもたらされ、これにより、皮膚組織におけるビリルビン蓄積によって引き起こされる血色不良の見た目の皮膚の外観を改善することができる。
実施例5:ビリルビン濃度を黄色度に相関させる。
理論に束縛されるものではないが、皮膚内のビリルビン濃度は、黄色又は血色不良の外観と直接相関を有すると考えられる。ビリルビン濃度と黄色度との間の相関性を決定するために、ビリルビン標準曲線を生成する。ビリルビン粉末(Cayman Chemicals Company、カタログ番号17161)をDMSO(Sigma、カタログ番号D8414-100mL)中に溶解させて、500ug/mLビリルビン原液を作製する。このビリルビン原液を、上の表1に示されるようにPBS中に希釈して、50、25、12.5、5、2.5、及び0ug/mLのビリルビンレベルを得る。黄色度(b)を測定するために、サンプルを96ウェルプレートに三連に充填し、各サンプルの吸光度を、好適な分光光度計を使用して、350nm~750nmにおいて10nm刻みで測定する。次いで、黄色度測定からの吸光度スペクトルを、好適な変換ソフトウェアを使用してコンピュータによってL値に変換する。
表6及び図2に示されるように、bスコアは、0ug/mL~50ug/mLのビリルビンの範囲のビリルビン濃度との線形相関を示す。ヒトの生物学的ビリルビン濃度は、この濃度範囲内に収まる。したがって、データは、皮膚におけるビリルビン濃度が、血色不良の外観と直接相関していることを示す。
Figure 2022536332000007
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとは見なされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆又は開示するとは見なされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図される。

Claims (14)

  1. 化粧品スキンケア組成物であって、
    a)前記組成物の0.00001重量%~10重量%のスイレン抽出物であって、前記スイレン抽出物は、10g/L~50g/Lの乾燥物含量を有する水溶液である、スイレン抽出物と、
    b)皮膚科学的に許容される担体と、を含む、化粧品スキンケア組成物。
  2. 前記スイレン抽出物は、加水分解物を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記スイレン抽出物は、前記乾燥物の重量に基づいて、20%~70%の炭水化物を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記スイレン抽出物は、前記乾燥物の重量に基づいて、20%~60%のミネラルを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記スイレン抽出物は、前記乾燥物の重量に基づいて、20%未満のタンパク質を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記スイレン抽出物は、前記乾燥物の重量に基づいて、3%未満のポリフェノールを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記組成物は、ビタミン、ミネラル、ペプチド、糖アミン、日焼け止め剤、オイルコントロール剤、フラボノイド化合物、抗酸化剤、防腐剤、プロテアーゼ阻害剤、チロシナーゼ阻害剤、抗炎症剤、保湿剤、角質除去剤、皮膚美白剤、潤滑剤、抗ニキビ活性物質、キレート剤、抗しわ活性物質、抗萎縮活性物質、フィトステロール、N-アシルアミノ酸化合物、抗菌剤、及び抗真菌剤、コンディショニング剤、乳化剤、レオロジー変性剤、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される、少なくとも1つの追加の成分を更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記追加の成分は、ビタミンB3化合物、ビタミンE化合物、ペプチド、レチノイド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記追加の成分は、ポリアクリル酸ナトリウム、デンプングラフト化ポリアクリル酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせから選択される超吸収性ポリマー増粘剤を含む、請求項7に記載の組成物。
  10. 前記追加の成分は、前記組成物の10%重量で存在するシリコーンコンディショニング剤である、請求項7に記載の組成物。
  11. 前記組成物は、ビリルビン分解アッセイによる、ビリルビンレベルを低減させる、請求項1~10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 皮膚の外観を改善するための、請求項1~11のいずれか一項に記載の組成物の非治療的使用であって、
    a)皮膚の外観上の利益が所望される皮膚の標的部分を特定することと、
    b)処置期間中に前記組成物を皮膚の前記標的部分に塗布することであって、前記組成物は皮膚の黄色度の外観を改善することと、を含む、使用。
  13. 皮膚の前記標的部分は、ビリルビン蓄積の徴候を示す、請求項12に記載の使用。
  14. 有効量のスイレン抽出物は、ビリルビン分解アッセイによる、ビリルビンレベルを少なくとも10%低減させる、請求項12又は13に記載の使用。
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