JP2022533142A - 着座又は横臥のための家具 - Google Patents

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Abstract

本発明は、フレーム(110)とマットレス用又はシートクッション用基部(130)とを備える、着座用又は横臥用家具(100)に関する。上記基部(130)は、水平方向の表面領域を画定し、かつ鉛直方向に延びる厚さを有する。上記基部(130)は上記フレーム(110)と弾性連結する。本発明は、上記基部(130)に適用される鉛直下方を向く外力によって、上記基部(130)が誘導された方式で上記フレーム(110)と相対的に上記鉛直下方に移動されることを確実にするガイド要素(150)が配されることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、横臥又は着座フレームと、マットレス用又はシートクッション用の基部とを備える、着座又は横臥のための家具に関する。
ベッドルームの内装システムの典型的な構成は、地域に応じて大きく変化する。例えば、アングロサクソンの地域では、いわゆるボックススプリングベッドが非常に人気であり、一方ヨーロッパの地域では、ベッドフレームとマットレスを載置するスラットフレーム(slatted frme)とを備える従来のベッドが好まれる。しかしながら、ボックススプリングベッドの場合、スラットフレームの代わりにばね搭載の基部が用いられるが、この基部は非常に重厚かつ高さがあり、通常約20cmの高さを有するバレルポケットスプリングが搭載されるので多くのスペースを利用する。しかしながら、快適な睡眠の観点では、上記ボックススプリングベッドは、スラットフレームを有するベッドに比べてかなり良好なばね搭載基部を備える。そのため、ボックススプリングベッドは売上げ台数が多く、近年のスラットフレームベッドは売上げが減少している。
欧州特許出願公開第2762042号明細書から、1つ又は複数の張りベルトを有する横臥又は着座フレームが間に配置される、2つのバレルポケットスプリングマットレスを備えるベッドが既知である。このベッドの硬度及び高さは、張りベルトの張力を変更することによって調整される。
米国特許出願公開第2013/0000049号明細書においては、マットレスと高さ調整プレートを有するスラットフレームとを備えるベッドが記載されている。上記マットレスでは、複数のばねアセンブリが全表面領域に渡って搭載され、各ばねアセンブリは相互に同心となるように配置される2つのばね要素を備える。上記ばねアセンブリの外部のばね要素は、スラットフレームの高さ調整プレートに当接する。スラットフレームのプレートが上げられると、当接しているばね要素はより強くプレテンションされ、それによってマットレスの硬さが変更され得る。
米国特許第71933号明細書及び米国特許第93632号明細書から、ゴムバンドを補助的に用いるベッドフレームと弾性連結される層状構造のベッド用マットレス基部が既知である。
本発明の目的は、先行技術で直面した欠点を最小化又は除くことにある。特に、本発明の目的は、従来のベッドの横臥時の快適性又は従来の着座用家具の着座時の快適性を改善すること、及び特にそれらの快適性をボックススプリングベッドのものと同等にすることにある。
この目的は、独立請求項1の主題によって達成される。本発明の任意の及び/又は好ましい特徴は従属項2から従属項16において記載される。
本発明によれば、横臥又は着座フレームとマットレス用又はシートクッション用の基部とを備える着座又は横臥のための家具が提示され、上記基部が水平領域に延在し、かつ鉛直方向に延びる厚さを有し、上記基部が上記横臥又は着座フレームと弾性連結する。本発明は、鉛直方向下方に上記基部に作用する外力が、上記横臥又は着座フレームと相対的に上記鉛直方向において上記基部の誘導された下方への移動をもたらすことを確実にするガイド要素が配されることを特徴とする。
好ましくは、上記ガイド要素は直線状に誘導された移動を確実にする。
より好ましくは、上記ガイド要素は、上記鉛直方向において誘導された下方への移動が規定の移動長さにわたって行われることを確実にする。
さらに、上記弾性連結がばねプレテンションを有することが好ましい。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記弾性連結は、上記基部に作用する外力が低減されると、上記基部が上記鉛直方向に上方移動するように構成され、かつ、上記ガイド要素は、上記移動が上記鉛直方向において上方に誘導され、かつ既定の移動長さにかけて行われることを確実にする。
上記ガイド要素が、レール及びこのレールにおいて移動可能に配置されたスライドを備えるリニアガイドであり、上記レールが、上記横臥又は着座フレームに固定され、かつ上記スライドが上記基部に固定され、あるいはその逆であると有利である。
好ましくは、上記ガイド要素は上部ストッパー及び下部ストッパーを備える。
本発明の有利な実施形態によれば、板ばねが一方で上記基部に、かつ他方で上記横臥又は着座フレームに接続され、さらに上記板ばねは上記弾性連結をもたらす。
さらに、好ましくは上記板ばねはプレテンションされている。
より好ましくは、上記板ばねのプレテンションは調整可能である。
特に好ましくは、上記基部は相互に間隔を空け相互に分離された複数の部位に分割され、かつ上記複数の部位の少なくとも一部が上記横臥又は着座フレームと弾性連結し、これにより上記鉛直方向下方を向き上記複数の部位の上記一部の各部位に作用する外力によって、上記横臥又は着座フレームと相対的に上記鉛直方向において上記部位の誘導された下方への移動をもたらす。
さらに、上記複数の部位の上記一部が、第一部及び第二部を有し、上記横臥又は着座フレームと上記第一部との上記弾性連結が第一ばね定数を有し、上記横臥又は着座フレームと上記第二部との上記弾性連結が第二ばね定数を有し、かつ上記第一ばね定数が上記第二ばね定数と異なると有利である。
好ましくは、上記基部の少なくとも一部が固有剛性を有する。
より好ましくは、上記基部が第一基部要素及び第二基部要素を備え、上記第一基部要素のみが上記横臥又は着座フレームと弾性連結し、上記第二基部要素が上記第一基部要素上に配置されている。
特に有利となるように、上記第二基部要素は、表面領域の全体に渡って並置され、ばね力が上記鉛直方向に作用する複数のコイルばねを備える。
好ましくは、上記着座又は横臥のための家具は、ベッド、ベッドカウチ、ソファ又は椅子である。
添付の図面は、本発明の好ましい実施形態を例示する。図面において図示される要素は、必ずしも相互の相対的な縮尺に対して正確となるように示されていない。
図1は、本発明の好ましい典型的な実施形態に係るベッドの模式図を示す。 図2は、本発明の代表的な実施形態に係るベッドの部分的模式図を示す。 図3は、本発明の代表的な実施形態に係るベッドの他の部分的模式図を示す。 図4は、本発明の代表的な実施形態に係るベッドの他の上面視模式図を示す。 図5は、本発明の代表的な実施形態に係るベッドの透視図を示す。 図6は、図5で図示されるベッドの詳細な透視図を示す。 図7は、図5で図示されるベッドの、マットレス基部130を除く他の詳細な透視図を示す。 図8は、図5で図示されるベッドの下側を示す。
図において、同一の参照番号は、別段の指定がない限り、同一の要素、部材若しくは構成部、又は同一の機能を有する要素、部材若しくは構成部を示す。
図1は、本発明の代表的な実施形態に係るベッドの模式図を示す。本発明は狭義のベッドに限定されず、着座又は横臥用のいかなる種類の家具にも適用可能である。ここで、ソファ及びベッドソファは例示に過ぎない。
ベッド100は、フレーム手段110(ベッドフレーム)と、支持手段130(第一マットレス基部)並びにフレーム手段110及び支持手段130の弾性連結として機能するフレーム用ばね手段120とを備える。好ましくは、さらに支持用ばね手段200(第二マットレス基部)が配される。支持手段130は、フレーム手段110と連結するように構成される。フレーム用ばね手段120は、フレーム手段110と支持手段130との間の第一ばね作用を提供するように構成される。支持用ばね手段200は、支持手段130に作用する第二ばね作用を提供するように構成される。
図2は、本発明の代表的な実施形態に係る図1に図示されるベッドの部分的模式図を示す。
図2は、フレーム用ばね手段120が、一方でフレーム手段110の底板の上面に固定され、他方で浮動的な支持手段130の下面に固定される様子を示す。
図3は、本発明の代表的な実施形態に係る図1に図示されるベッドの他の部分的模式図を示す。
図3は、フレーム用ばね手段130が、一方でフレーム手段110の内面(側壁又は側梁)に固定され、他方で浮動する支持手段130の下面に固定される様子を示す。フレーム用ばね手段120のこの代替固定方式は、フレーム用ばね手段120が摩擦を受けず、それによりばねの移動量を長くし得る(ばね搭載基部において例えば12cm)という利点をもたらす。また、ばね搭載基部の総領域が横臥領域の幅方向に増大するため、快適性の利点をもたらす。この構成では、板ばね120の代わりに、コイルばね又はガス圧力ばねを使用し得る。
上記フレーム及び上記浮動的な底板へのレールの搭載は、円滑なスライドを確実にし、かつ振動防止にも良く適する。さらに、このレールは、ばねの最大伸長を生じさせる又は限定するためのストッパーとともに配され得る。多くの場合、約7cmが有利である。
図4は、本発明の代表的な実施形態に係るベッドの他の上面視模式図を示す。
図4は、支持手段130をフレーム手段110に固定するために、2以上のフレーム用ばね手段120がそれぞれの側面で使用され得ることを示す。また、図4は、支持手段130の最適なスライドを可能にするレール150を図示している。
図4は、複数の(本ケースでは3つの)支持セグメントである130-1、130-2、・・・130-nに分割される支持手段130を示している。同様に、フレーム用ばね手段120は、複数のフレームセグメント用ばねシステムである120-1、120-2、・・・120-nを備える。支持用ばね手段140もまた、複数の支持用ばねセグメントである140-1、140-2、・・・140-nに分割される。さらに、図4では、スラットフレームの場合と同様、さらなる安定性を確実にする中央ガイドストラップが図示される。
上述の板ばねの代わりにガス圧力ばね又はコイルばねが使用される場合、2つのレールが誘導の役割をし、かつ側面ごとに1つのばねが適切なばね作用に役立つことも可能である。
つまり、以下を述べることができる。
第1の特徴の組み合わせは、家具のための家具装置100に関する。第1の特徴の組み合わせは、(i)フレーム手段110、(ii)フレーム手段110に連結されるよう構成される支持手段130、(iii)フレーム手段110と支持手段130との間に第一ばね作用を提供するために構成されるフレーム用ばね手段120、及び(iv)支持手段130に作用する第二ばね作用を提供するために構成される支持用ばね手段140を含む。
第2の特徴の組み合わせは、第1の特徴の組み合わせに係る家具装置100に関する。第2の特徴の組み合わせにおいては、支持手段130が複数の支持セグメントである130-1、130-2、・・・130-nに分割されるように対応し、フレーム用ばね手段120が複数のフレームセグメント用ばねシステムである120-1、120-2、・・・120-nを備え、かつ各フレームセグメント用ばねシステム120-nが支持セグメント130-nに関連付けられ、かつ専用の関連する第一セグメントにそれぞれの支持セグメント130-nのばね作用をもたらすように構成される。
第3の特徴の組み合わせは、第1又は第2の特徴の組み合わせに係る家具装置100に関する。第3の特徴の組み合わせにおいては、支持用ばね手段140が複数の支持用ばねセグメントである140-1、140-2、・・・140-nに分割されるように適合し、支持用ばね手段140が複数のセグメントばねシステムを備え、かつ各セグメント用ばねシステムが専用の第二セグメントにそれぞれの支持用ばねセグメント140-nのばね作用をもたらすように構成される。
第4の特徴の組み合わせは、上述の特徴の組み合わせのいずれかに係る家具装置100に関する。第4の特徴の組み合わせにおいて、フレーム用ばね手段120が第一変形方向における第一弾性変形によって第一ばね作用を提供するように構成され、支持用ばね手段140が第二変形方向における第二弾性変形によって第二ばね作用を提供するように構成され、かつ第一変形方向及び第二変形方向が20°未満、好ましくは10°未満、特に好ましくは5°未満の角変位で、本質的に相互に同じ方向を向く。
第5の特徴の組み合わせは、上述の特徴の組み合わせのいずれかに係る家具装置100に関し、フレーム用ばね手段120が伸縮ストラップ、繊維帯、経編地、板ばね、ガス圧ばね、コイルばね又はばねとして構成されるばね搭載基部である。
第6の特徴の組み合わせは、上述の特徴の組み合わせのいずれかに係る家具装置100に関し、フレーム用ばね手段120が14cm以下の、好ましくは8cm以下の、特に好ましくは6cm以下のばねストロークを有する。
第7の特徴の組み合わせは、上述の特徴の組み合わせのいずれかに係る家具装置100に関し、支持用ばね手段140が14cm以下の、好ましくは8cm以下の、特に好ましくは6cm以下のばねストロークを有する。
第8の特徴の組み合わせは、上述の特徴の組み合わせのいずれかに係る家具装置100に関し、フレーム用ばね手段120及び支持用ばね手段140が上記第一ばね作用及び上記第二ばね作用を相互に適合させるように構成される。
第9の特徴の組み合わせは、上述の特徴の組み合わせのいずれかに係る家具装置100に関し、フレーム用ばね手段120及び支持用ばね手段140がフレーム用ばね手段120のばねストローク及び支持用ばね手段140のばねストロークを相互に適合させるように構成される。
第10の特徴の組み合わせは、上述の特徴の組み合わせのいずれかに係る家具装置100に関し、支持用ばね手段140がマットレスばね、ポケットばね、ばねコア、少なくとも3次元の繊維、少なくとも泡状構造、少なくともウール構造又は少なくともエアークッション構造を備える。
第11の特徴の組み合わせは、上述の特徴の組み合わせのいずれかに係る家具装置100に関し、家具装置100がベッドとして構成される。
第12の特徴の組み合わせは、上述の特徴の組み合わせのいずれかに係る家具装置100に関し、家具装置100が着座又は横臥用のクッション付き家具として構成される。
第13の特徴の組み合わせは、家具装置のための制御システムに関する。第13の特徴の組み合わせにおいて、上記制御システムは上記第一ばね作用及び/又は上記第二ばね作用を調整しかつ適合させるように構成され、好ましくは、上記制御システムはそれぞれの支持セグメント、それぞれのフレームセグメント用ばねシステム又はそれぞれの支持用ばねセグメントの上記第一ばね作用及び/又は第二ばね作用を調整しかつ適合させるように構成される。
第14の特徴の組み合わせは、家具のための家具装置100に関し、家具装置100は、フレーム手段110と、フレーム手段110と連結するように構成される支持手段130と、フレーム手段110と支持手段130との間に第一ばね作用を提供するように構成されるフレーム用ばね手段120とを備える。
図1から図4において単に模式的に図示されたに過ぎない本発明の好ましい実施形態に係るベッドの構成は、図5から図8を参照しつつ以下で詳細に記載される。
図5に図示されるベッド100の構成は、本発明の好ましい実施形態に対応する。この実施形態によれば、ベッド100は、本質的に矩形状のベッドフレーム110を備える。適切な剛性をベッドフレーム110に付与するために鋼部位に接着又はねじ止めされかつ鋼部位に部分的に支持されるベッドフレームとして、木製のフレームが提供され得る。ベッドフレーム110の水平方向の寸法は、従来のベッドの市場で一般的な寸法に対応し得る。ベッドフレーム110の鉛直高さは、好ましくは5-25cm、より好ましくは7-15cm、さらにより好ましくは単に8cmである。
図5には示さないが、ベッド100は、ユーザーが快適にベッド100へ上り降りが可能な高さでベッドフレーム110を配置するための脚部又は台座を備え得る。同様に、下の床に対してベッドフレーム110が距離をとることで、下方からベッド100全体の換気が可能となる。
さらに、図5に図示されるベッド100は、複数のセグメントである130-1、130-2、130-3及び30-4に好ましくは分割され得る(第一)マットレス基部130を備える。ここで、この分割は、好ましくはベッドフレーム110の長手方向に垂直となるように実現される。この分割によって、ユーザーの身体の異なる部位を異なる程度に支持し得る横臥のための様々な領域が創出される。様々なセグメント130-1から130-4では、マットレス基部130は、マットレス基部130上に載置されるベッド構成の下方から換気を確実にする空気孔132-1から132-4を備える。このようなベッド構成の一例は、本発明の他の好ましい実施形態に係るマットレス基部130の他の(第二)部分とみなされるコイルばねサポート200(図1)である。
少なくともマットレス基部130の一部は、好ましくは板ばね120を補助的に用い、ベッドフレーム110と弾性連結される。したがって、マットレス基部130の一部のセグメント130-1から130-3は、それぞれ相互に独立に、板ばね120-1から120-3を補助的に用い、ベッドフレーム110と弾性連結される。セグメント130-4だけは、好ましくはベッドフレーム110と弾性連結されない。マットレス基部130のセグメント130-1から130-4のサイズに応じて、ベッドフレーム110の幅方向に見て反対側に1つ、2つ又はより多くの板ばね120が配され得る。板ばね120-1から120-3は異なるばね定数を有し得る。ユーザーの横臥位置(例えば仰臥位置、側臥位又は腹臥位)及び所望の寝心地に応じて、板ばね120-1から120-3のばね定数は、様々なセグメント130-1から130-3において好ましくは変動し得る。
本発明の意味における板ばね120は、ユーザーの体重による負荷がかかると、マットレス基部130の鉛直方向において下方への動きを確実にする、あらゆる弾性保持要素と考えられる。同様に、板ばね120は、ユーザーの体重による負荷が軽減されると、マットレス基部130が再び元の鉛直位置に戻るように適切な強い復元力を生成するように設計される。これらの板ばね又はベルト120は、高い積載量を有しかつ異なるばね強さ(ばね定数)を備え得る。好ましくは、板ばねのばねストロークは5-15cmであり、より好ましくは5-10cmであり、特に好ましくは6-8cmである。板ばねの例は、経編地、例えばMygroflexといった弾性合成繊等から得られる繊維帯、及びゴムバンドである。
マットレス基部130は、マットレス基部130によるベッドフレーム110に対する鉛直下方の、好ましくは上方への移動も含めて誘導されるように、ベッドフレーム110に連結される。このような誘導は、一方でベッドフレーム110に接続され他方でマットレス基部130に作動的に接続されるリニアガイド150によって確実にされる。リニアガイド150の例は、ガイド152a(レール)における直線移動のために配置される図6に示すスライド154である。好ましくは、リニアガイド150は、ベッドフレーム110に対するマットレス基部130の鉛直上方及び鉛直下方移動の距離が制限されるように、上部ストッパー及び下部ストッパーを有する。
安全対策として、マットレス基部130とベッドフレーム110との間のあらゆる間隙を覆う、アンチトラップ保護が提供され得る。特に、マットレス基部130の負荷状態においては、子供等の不注意な人が指を入れてしまうような鉛直方向の間隙が発生し得る。しかし、マットレス基部130のセグメント130-1から130-4の間のいずれの間隙も、例えばゴムバンド等のアンチトラップカバー、例えば繊物又はマットレス用ドリル等によってもカバーされ得、これにより間隙に近づきにくくする。好ましくは、アンチトラップカバーは、マットレス基部130のセグメント130-1から130-4の間のいかなる間隙も近づきにくくなる又はカバーされるように、マットレス基部130の下側に載置される。
図6においても参照可能なように、板ばね120は、金属ストラップ122を補助的に用いてベッドフレーム110の鉛直の側梁の内側に好ましくは固定、好ましくはねじ止めされる。板ばね120の反対側の端は、マットレス基部130の下方を延び、マットレス基部130の下側に固定される。同様の構成は、スライド154がベッドフレーム110の鉛直方向の側梁に固定されるリニアガイド150についても同様であり、スライドガイド152aはマットレス基部130の凹部を通って延びる。
図7では、鉛直方向に延びるスライドガイド152aに対して垂直に突出する延長部152bが、マットレス基部130の下方に延びる様子を参照し得る。この延長部152bは、好ましくはねじ結合によってマットレス基部130の下面に固定される。
あるいは、少なくとも板ばね120の一部は、ベッドフレーム110の側梁の代わりにリニアガイド150に、好ましくはスライドガイド152aに固定され得る。
図7ではさらに、板ばね120が引張りベルトとして構成される様子が示される。この目的で、板ばね120は、2つの平行なスナップ方式のレール126、128を好ましくは備えるスナップ方式の装置に係合するように適合したピン125が貫通する、棒材124を備える。
図8によれば、スナップ方式のレール126、128は、規則的な間隔で配置された凹部126a、128aを備える。図8に示すように、これらの凹部126a、128aを介して、ピン125は、凹部126a、128aの下方に配置され片側が開いている中空スペース126b、128bに挿入され得る。これらの中空スペース126b、128bは、スナップ方式のレール126、128に平行に延び、凹部126a、128aの開口領域よりも大きい断面領域を有する。板ばね120の張り強度によって、ピン125は中空スペース126b、128bの凹部126a、128bによって露出されていない部分に入り込む。この部分は、図8において参照番号128cで示される。これらのスナップ方式のレール126、128を補助的に用いて、板ばね120のプレテンションが可変に調節され得る。この関連で、機械型又は電動型の他のプレテンション機構も想定される。
板ばね120のプレテンション及びリニアガイド150が上部ストッパーを備えることによって、ベッドフレーム110に弾性連結されているマットレス基部130のすべてのセグメント130-1から130-3が、例えば外部のいかなる荷重も作用していない非負荷状態において、同一の高さ、好ましくはベッドフレーム110に弾性連結されていないマットレス基部130のセグメント130-4の高さに位置することが保証される。リニアガイド150の下部ストッパーは、外力によってマットレス基部130がベッドフレーム110に対して無制限に鉛直下方に移動し得ず、当該移動が制限されることを確実にする。これにより、一時的にマットレス基部130の下にある物品又は人間にさえも害が及ぶことが抑止される。
図1に示すように、マットレス基部130は、好ましくは2つのマットレス基部要素130、200を備え得る。この場合、図5から図8に示すマットレス基部130、この場合この明細書の意味において第一マットレス基部要素130として言及されるマットレス基部130上に、表面全体の領域に渡って並置される複数のコイルばね220を備える第二マットレス基部要素200が配置される。好ましくは、第二マットレス基部要素200は、第一マットレス基部要素130上に緩やかに載置又は弾性連結され得る。好ましくは、コイルばね220は、2-10cmの、より好ましくは2-7cmの、特に好ましくは3-4cmのばねストロークを有する。好ましくは、第二マットレス基部要素200は、好ましくは例えば5mmの厚さの快適性を与える発泡体をさらに備え得る、5区分のバレルポケットスプリングコアである。第二マットレス基部要素200は、例えば柔軟性のあるマットレス用ドリルによって包まれ得る。第二マットレス基部要素200上に、ユーザーが就寝のために横臥する実際のマットレスが配置される。座り家具の場合、ユーザーが座る実際のシートクッションが第二マットレス基部要素200上に配置される。
例えば、リニアガイド150の下部ストッパーによって制限され得るが、板ばね120の例えば6-8cmのばねストローク、及び第二マットレス基部要素200のコイルばね220の例えば3-4cmのばねストロークは、例えばベッドフレーム110の総高さが8cmに過ぎないものの、合計で例えば12cm以下のばねストロークに達し得る。同様に、板ばね120のばね定数及びコイルばね220のばね定数の対応する選択によって、またさらに可能性として板ばね120の可変のプレテンションによって、例えばユーザーの重力等の外力が作用する際に、連続して接続された2つのばね要素120、220から構成されるばねシステムのほぼいかなる所望の反発特性(特性線)も実現できる。さらに、板ばね120-1から120-3のばね定数の対応する選択によって、マットレス基部130におい様々な快適域130-1から130-4が生成され得る。この快適域は、臀部、腰部及び肩部といったユーザーの異なる身体部位を、例えば異なる程度にサポートし、これにより、これらの身体部位が実際のマットレスに異なる深さで沈むことを可能にする。
また、板ばね120の変形方向及びコイルばね220の変形方向は、20°未満の、好ましくは10°未満の、特に好ましくは5°未満の角偏位で、好ましくは本質的に相互に同方向を向く。
本発明は好ましい代表的な実施形態を基に上述されたが、本発明はこれに制限されず様々に変形可能である。特に、本発明は、本発明の本質から乖離することなく、様々な方法によって変更又は修正され得る。記載された構成及びさらなる変形は、所望のいかなる方式によっても結合可能である。
また、「備える」及び「含む」とは、他のいかなる要素又は手順を除外するものではなく、単数形で記載されたものは複数を除外するものではない。

Claims (16)

  1. 着座用又は横臥用家具(100)であって、
    横臥又は着座フレーム(110)とマットレス用又はシートクッション用の基部(130)とを備え、
    上記基部(130)が水平領域に延在し、かつ鉛直方向に延びる厚さを有し、
    上記基部(130)が上記横臥又は着座フレーム(110)と弾性連結し、
    上記鉛直方向下方に上記基部(130)に作用する外力が、上記横臥又は着座フレーム(110)と相対的に上記鉛直方向において上記基部(130)の誘導された下方への移動をもたらすことを確実にするガイド要素(150)が配されることを特徴とする着座用又は横臥用家具(100)。
  2. 上記ガイド要素(150)が、直線状に誘導された移動を確実にすることを特徴とする請求項1に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  3. 上記ガイド要素(150)が、上記鉛直方向において誘導された下方への移動が既定の移動長さを有することを確実にすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  4. 上記弾性連結がばねプレテンションを有することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  5. 上記基部(130)に作用する外力が低減されると、上記基部(130)が上記鉛直方向に上方移動するように上記弾性連結が構成され、かつ上記上方移動が上記鉛直方向に誘導され、かつ規定の移動長さを有することを上記ガイド要素(150)が確実にすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  6. 上記ガイド要素が、レール(152a)及び上記レールにおいて移動可能に配置されたスライド(154)を備えるリニアガイド(150)であり、かつ上記レール(152a)が上記横臥又は着座フレーム(110)に固定されかつ上記スライド(154)が上記基部(130)に固定され、あるいはその逆であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  7. 上記ガイド要素(150)が、上部ストッパー及び下部ストッパーを備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  8. 板ばね(120)が一方で上記基部(130)に、かつ他方で上記横臥又は着座フレーム(110)に接続され、かつ上記板ばね(120)が上記弾性連結をもたらすことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  9. 上記板ばね(120)がプレテンションされていることを特徴とする請求項8に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  10. 上記板ばね(120)のプレテンションが調整可能であることを特徴とする請求項9に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  11. 上記基部(130)が相互に間隔を空けかつ相互に分離された複数の部位(130-1、130-2、130-3、130-4)に分割され、かつ上記複数の部位(130-1、130-2、130-3、130-4)の少なくとも一部(130-1、130-2、130-3)が上記横臥又は着座フレーム(110)と弾性連結し、これにより上記鉛直方向下方を向きかつ上記複数の部位(130-1、130-2、130-3、130-4)の上記一部の各部位(130-1、130-2、130-3)に作用する外力によって、上記横臥又は着座フレーム(110)と相対的に上記鉛直方向において上記部位の誘導された下方への移動をもたらすことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  12. 上記複数の部位(130-1、130-2、130-3、130-4)の上記一部(130-1、130-2、130-3)が、第一部(130-1)及び第二部(130-2)を有し、上記横臥又は着座フレーム(110)と上記第一部(130-1)との上記弾性連結が第一ばね定数を有し、上記横臥又は着座フレーム(110)と上記第二部(130-2)との上記弾性連結が第二ばね定数を有し、かつ上記第一ばね定数が上記第二ばね定数と異なることを特徴とする請求項11に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  13. 上記基部(130)の少なくとも一部が固有剛性を有することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  14. 上記基部が第一基部要素(130)及び第二基部要素(200)を備え、上記第一基部要素(130)のみが上記横臥又は着座フレーム(110)と弾性連結し、かつ上記第二基部要素(200)が上記第一基部要素(130)上に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  15. 上記第二基部要素(200)が、表面領域の全体に渡って並置される複数のコイルばね(220)を備え、上記コイルばね(220)のばね力が上記鉛直方向に作用することを特徴とする請求項14に記載の着座用又は横臥用家具(100)。
  16. 上記着座用又は横臥用家具(100)がベッド、ベッドカウチ、ソファ又は椅子であることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の着座用又は横臥用家具(100)。

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