JP2022533138A - 位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構 - Google Patents

Abstract

本発明に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構は一時的に三尖弁逆流症を施術するためのものであり、さらに詳細には、三尖弁逆流症患者に永久的な方法で三尖弁逆流症を施術する時に発生し得る右心室不全の発生の有無を確認するために一時的に三尖弁の空いた空間（ｏｒｉｆｉｃｅ）に挿入されるように施術する機構であり、冠状静脈に挿入される位置固定チューブを具備して三尖弁の空いた空間を遮断する遮断部が三尖弁のリーフレットと類似する平面で貫通し、三尖弁の空いた空間を効率的に遮断できるようにする貫通角度を有するようにする位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構に関する。【選択図】 なし

Description

本発明は一時的に三尖弁逆流症を施術するための位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構に関し、さらに詳細には、三尖弁逆流症患者に永久的な方法で三尖弁逆流症を施術する時に発生し得る右心室不全の発生の有無を確認するために一時的に三尖弁の空いた空間（ｏｒｉｆｉｃｅ）に挿入されるように施術する機構であって、冠状静脈に挿入される位置固定チューブを具備して三尖弁の空いた空間を遮断する遮断部が三尖弁のリーフレット（ｌｅａｆｌｅｔ）と類似する平面で貫通され、三尖弁の空いた空間を効率的に遮断できるようにする貫通角度を有するようにする位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構に関する。

三尖弁逆流症（Ｔｒｉｃｕｓｐｉｄ ｒｅｇｕｒｇｉｔａｔｉｏｎ）は三尖弁閉鎖不全症ともいう。三尖弁逆流症は三尖弁の病変であって、三尖弁が閉鎖されなければならない時に完全に閉鎖されないため空間（ｏｒｉｆｉｃｅ）が発生することになり、右心室の収縮時に右心室から肺動脈に行くべき血液のうち一部が前記空間（ｏｒｉｆｉｃｅ）を通じて右心房に逆流する症状をいう。

従来三尖弁逆流症の治療方式は患者の胸を開いて心臓を切開して手術的に矯正する方法と、アメリカ登録特許ＵＳ８４８６１３６Ｂ２、アメリカ登録特許ＵＳ７８５４７６２Ｂ２およびアメリカ登録特許ＵＳ９４７４６０５Ｂ２に提案された通り、三尖弁逆流症施術機構を患者の体内に永久的に挿入して三尖弁逆流症を治療する方法がある。しかし、前記手術法や永久的な施術方法などで三尖弁逆流症治療時、右心室から肺動脈に移動する血流の突然の増加によって右心室の過負荷が発生し、右心室不全症状が現れることになる問題が発生した。

そこで、本発明者は前記問題点を解決するために、一時的に三尖弁の空いた空間を遮断して右心室不全の有無を確認できる装置を開発したし、これを韓国登録特許第１０－１９６５６３７号（肺動脈挿入用三尖弁逆流症施術用機構）に掲載して特許登録を受けたことがある。

前記特許（韓国登録特許第１０－１９６５６３７号）に掲載された肺動脈挿入用三尖弁逆流症施術用機構は、三尖弁の空いた空間を遮断する遮断部とガイドワイヤに沿って移動可能なように内部にガイドワイヤ案内用ルーメン（ｌｕｍｅｎ）が形成された挿入チューブと、前記遮断部と前記挿入チューブを挿入するルーメンが形成されたシースチューブを含む。

ガイドワイヤに沿って下大静脈－三尖弁－肺動脈に挿入チューブが挿入され、三尖弁の空いた空間に遮断部が貫通されて空いた空間を一時的に遮断し、右心室過負荷発生の有無を判断した後、再び体外に除去するのである。

しかし、下大静脈（Ｉｎｆｅｒｉｏｒ ｖｅｎａ ｃａｖｅ、ＩＶＣ）と三尖弁（Ｔｒｉｃｕｓｐｉｄ Ｖａｌｖｅ、ＴＶ）間の距離が患者ごとに多様であるため、前記装置で施術時に遮断部が三尖弁の空いた空間を正確に遮断できない場合が発生した。

例えば、三尖弁逆流症が激しくて下大静脈と三尖弁間の距離が長い患者の場合、下大静脈－三尖弁－肺動脈に移動する挿入チューブに結合された遮断部の三尖弁貫通角度が変更されて遮断部が三尖弁の空いた空間を正確に遮断できない場合が発生した。また、挿入チューブが左右に回転することにより遮断部が左右方向の一側に傾いて三尖弁のリーフレットと類似する平面を形成できず、空いた空間を正確に遮断できない場合が発生した。

したがって、下大静脈と三尖弁間の距離が長い三尖弁逆流症患者にも効率的に施術が可能であり、手術後に回転したり移動しないため三尖弁の空いた空間を遮断する遮断部の動きがない三尖弁逆流症施術用機構が要求されているのが実情である。

本発明の目的は、下大静脈と三尖弁間の距離が遠い患者にも三尖弁の空いた空間を正確に遮断するように、遮断部が三尖弁の空いた空間に効率的に貫通する貫通角度を形成する位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構を提供することである。

本発明の他の目的は、容易に三尖弁のリーフレットの平面と類似する平面上に遮断部が位置し、手術後にも遮断部が左右方向の一側に動くことを防止できるため効率的に三尖弁の空いた空間を遮断する位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構を提供することである。

本発明の目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及されていないさらに他の目的は以下の記載から本発明の技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。

前記目的を達成するために、本発明に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構は、ガイドワイヤに沿って下大静脈または上大静脈から肺動脈に移動可能なように内部に前記ガイドワイヤが挿入されるルーメン（ｌｕｍｅｎ）が形成された挿入チューブ；前記挿入チューブの外部の一側面に結合され、三尖弁の不完全な閉鎖現象により発生する空いた空間を斜めに貫通し、軟性を有するが容易に破裂せず、人体に適合な材質で形成されるメンブレン（ｍｅｍｂｒａｎｅ）タイプの遮断部；前記挿入チューブの外部の他側面に結合され、内部にガイドワイヤが挿入されるルーメン（ｌｕｍｅｎ）が形成され、近位部の予め定められた長さまでは前記挿入チューブと結合された結合部と、遠位部には前記挿入チューブと分離された分離部を具備する位置固定チューブ；を含むものの、前記位置固定チューブの遠位部に形成された前記分離部は、冠状静脈に挿入されることによって前記挿入チューブおよび前記遮断部の回転または上下移動を防止することを特徴とする。

前記位置固定チューブと前記遮断部は、前記挿入チューブを中心に互いに反対方向に位置し、同一平面上に位置することを特徴とする。

この時、位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構は、一側が前記挿入チューブおよび前記位置固定チューブの近位部を挿入して前記挿入チューブおよび前記位置固定チューブと緊密に密着し、他側が体外に位置して体外で固定されて、施術中に前記挿入チューブおよび前記位置固定チューブが回転したり動くことを防止する結合チューブをさらに含むことを特徴とする。

前記挿入チューブは、前記遮断部が前記空いた空間により正確に挿入され得るように予め定められた角度で屈曲する屈曲部が形成されることを特徴とする。

前記遮断部は両端が前記挿入チューブに結合される支持ワイヤと、一側が前記挿入チューブに固定されて前記支持ワイヤによって支持される遮断膜（ｍｅｍｂｒａｎｅ）を含む。

他の実施例に係る前記遮断部は、前記挿入チューブが貫通するように設置されて中心軸が前記挿入チューブに斜めに形成されたリング状ワイヤと、前記挿入チューブと前記リング状ワイヤを連結する遮断膜（ｍｅｍｂｒａｎｅ）を含む。

本発明に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構は、冠状静脈に挿入される位置固定チューブを含んで下大静脈と三尖弁間の長さにかかわらず、遮断部が三尖弁の空いた空間を効果的に遮断する三尖弁貫通角度を形成し、常に一定の貫通角度を維持できるようにして三尖弁逆流症施術をより効果的かつ簡便にするものである。

また、挿入チューブを基準として遮断部と位置固定チューブが互いに反対方向に形成されて、位置固定チューブを冠状静脈に挿入すると自然に遮断部が三尖弁のリーフレットと類似する平面で三尖弁の空いた空間に貫通し、遮断部が左右方向の一側に傾かないため三尖弁の空いた空間を効果的に遮断できるのである。

また、位置固定チューブと挿入チューブは近位部が互いに結合され遠位部は互いに分離されてそれぞれ体内に予め挿入されたガイドワイヤを挿入し、ガイドワイヤに沿って容易に体内に移動するため施術が簡便である。

本発明の好ましい実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構の斜視図である。

本発明の他の実施例に係る遮断部の拡大斜視図である。

本発明の好ましい他の実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構の斜視図である。

本発明の好ましいさらに他の実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構の斜視図である。

好ましい実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構が下大静脈－三尖弁－肺動脈に挿入された姿を示した断面図である。

好ましい実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構が上大静脈－三尖弁－肺動脈に挿入された姿を示した断面図である。

１：ガイドワイヤ

１０：遮断部

１２：遮断膜

１４：支持ワイヤ

１６：リング状ワイヤ

２０：挿入チューブ

２２：挿入チューブルーメン

２４：屈曲部

３０：位置固定チューブ

３２：結合部

３４：分離部

３６：位置固定チューブルーメン

４０：結合チューブ

４２：結合チューブルーメン

以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明することにする。

図１は、本発明の好ましい実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構の斜視図である。

図１を参照すると、本発明の好ましい実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構は、遮断部１０、挿入チューブ２０、位置固定チューブ３０を含む。

前記遮断部１０は前記挿入チューブ２０の外部の側面に結合されるもので、遮断膜１２と支持ワイヤ１４を含む。前記支持ワイヤ１４は前記挿入チューブ２０に両端が固定され、前記遮断膜１２は前記挿入チューブ２０と前記支持ワイヤ１４を連結するものである。前記支持ワイヤ１４は両側または一側が前記挿入チューブ２０に固定されない場合も可能であることは言うまでもない。

前記遮断膜１２は軟性を有するが容易に破裂せず、人体に適合な材質が使われ、医療用ポリウレタン、ポリオレフィン、シリコン、ｅ－ＰＴＦＥ、ＰＴＦＥなどが使われ得る。

前記支持ワイヤ１４は前記遮断膜１２の形態を作り上げるためのもので、ナイロンなどの合成樹脂または金属製（ステンレススチール、金属製にナイロンコーティングなど）のワイヤなどが使われ得る。前記支持ワイヤ１４は一つのワイヤであってもよく、多数個の細いワイヤを縒り合して作ったタイプであってもよいことは言うまでもない。

また、前記遮断膜１２は二重で形成され、前記遮断膜１２に前記支持ワイヤ１４が挿入された形態で構成されてもよいことは言うまでもない。

図２は、本発明の他の実施例に係る遮断部を図示したものである。図２を参照すると、本発明の他の実施例に係る遮断部１０は前記挿入チューブ２０が貫通するように設置されて中心軸が前記挿入チューブ２０に斜めに形成されたリング状ワイヤ１６と、前記リング状ワイヤ１６および前記挿入チューブ２０を連結する遮断膜（ｍｅｍｂｒａｎｅ、１２）を含む。

前記リング状ワイヤ１６は前記挿入チューブ２０に所定の角度で傾いて斜めに設置されるため、三尖弁と平行に位置することになる。したがって、三尖弁の空いた空間（ｏｒｉｆｉｃｅ）を効果的に遮断することができる。

再び図１を参照すると、前記挿入チューブ２０は内部にガイドワイヤ１が挿入される挿入チューブルーメン（ｌｕｍｅｎ、２２）が形成され、ゴム材、軟性プラスチック材などの材質で形成されて軟性が高く心臓の拍動により動くことができる柔軟性と復原性が優秀なものである。

前記挿入チューブ２０は、前記ガイドワイヤ１に沿って下大静脈－三尖弁－肺動脈に挿入されて前記遮断部１０が三尖弁の空いた空間（ｏｒｉｆｉｃｅ）を貫通して三尖弁の空いた空間を遮断できるようにするものである。本発明の好ましい実施例に係る前記挿入チューブ２０は一端が肺動脈に位置し、他端が体外に位置するように長く形成される。

この時、前記ガイドワイヤ１は二つのガイドワイヤ１を含み、一つは下大静脈または上大静脈－三尖弁－肺動脈に体内に予め挿入されて前記挿入チューブ２０の体内移動を助けるために挿入チューブルーメン２２に挿入されるものであり、他の一つは下大静脈または上大静脈－冠状静脈に体内に予め挿入されて前記位置固定チューブ３０の体内移動を助けるために前記位置固定チューブ３０に挿入されるものである。

前記ガイドワイヤ１はナイロンなどの合成樹脂または金属製（ステンレススチール、金属製にナイロンコーティングなど）のワイヤなどが使われ得、一つのワイヤであってもよく、多数個の細いワイヤを縒り合して作ったタイプであってもよいことは言うまでもない。

前記位置固定チューブ３０は前記挿入チューブ２０の外部の側面に結合されるもので、内部にガイドワイヤ１が挿入される位置固定チューブルーメン（ｌｕｍｎｅ、３６）が形成される。

前記位置固定チューブ３０は近位部に予め定められた長さまで前記挿入チューブ２０と結合された結合部３２と、遠位部に前記挿入チューブ２０と分離された分離部３４を具備する。

前記位置固定チューブ３０はゴム材、軟性プラスチック材などからなり得、軟性が高く、心臓の拍動により動くことができる柔軟性と復原性が優秀な材質が使われる。

この時、前記位置固定チューブ３０は前記挿入チューブ２０を中心に前記遮断部１０と互いに異なる方向に結合され、好ましくは前記位置固定チューブ３０と前記遮断部１０は前記挿入チューブ２０を中心に１８０度反対方向に結合されて互いに同一の平面上に位置することが好ましい。

前記位置固定チューブ３０は下大静脈または上大静脈から冠状静脈に予め挿入された前記ガイドワイヤ１に沿って体内に移動し、前記位置固定チューブ３０の前記分離部３４が冠状静脈に挿入される。

冠状静脈は三尖弁のリーフレットと隣接した位置に形成されており、冠状静脈と三尖弁間の距離はすべての患者が類似する一定の距離を有している。すなわち、下大静脈と三尖弁間の距離のように患者によって大きく差があるものではなく、すべての患者が類似する一定の間隔を有するものである。

したがって、冠状静脈に前記位置固定チューブ３０の前記分離部３４が挿入されることによって、前記遮断部１０が三尖弁の空いた空間を貫通する貫通角度がすべての患者に一定であるように施術可能なものである。

また、前記位置固定チューブ３０の前記分離部３４が冠状静脈に挿入されることによって、前記挿入チューブ２０が下大静脈または上大静脈－冠状静脈入口－三尖弁－肺動脈に移動する経路を有し、これに伴い、前記遮断部１０の中央部が三尖弁の空いた空間に位置するようにして効率的に空いた空間を遮断することができる。

また、前記分離部３４が冠状静脈に挿入されることによって、前記挿入チューブ２０および前記遮断部１０の回転または上下移動を防止することができる。

この時、前記位置固定チューブ３０と前記遮断部１０は前記挿入チューブ２０を中心に１８０度反対方向に結合されて互いに同一の平面上に位置するものであるため、前記位置固定チューブ３０の分離部３４を冠状静脈に挿入すると、前記遮断部１０の遮断膜１２は左右方向の一側に傾かずに三尖弁のリーフレットと類似する平面を維持して三尖弁の空いた空間に貫通して効率的に遮断することができる。

本発明の好ましい実施例に係る前記位置固定チューブ３０は遠位部に形成された前記分離部３４が冠状静脈に挿入されるため、前記位置固定チューブ３０の一端が冠状静脈に位置し、他端は体外に位置するように長く形成される。

本発明に係る位置固定チューブが結合された三尖弁逆流症施術用機構は結合チューブ４０をさらに含み、前記結合チューブ４０は内部に結合チューブルーメン４２が形成されて前記挿入チューブ２０および前記位置固定チューブ３０の近位部を挿入し、前記挿入チューブ２０および前記位置固定チューブ３０と緊密に密着して前記挿入チューブ２０および前記位置固定チューブ３０を固定する。

前記結合チューブ４０はゴム材、軟性プラスチック材などからなり得、軟性が高く、心臓の拍動により動くことができる柔軟性と復原性が優秀な材質が使われ、前記挿入チューブ２０および前記位置固定チューブ３０より大きな直径を有するように形成されて前記挿入チューブ２０と前記位置固定チューブ３０を挿入する。

前記結合チューブ４０は、一側が体内に位置し他側が体外に位置して体外に位置する前記結合チューブ４０の他側を一時的に固定して、前記挿入チューブ２０および前記位置固定チューブ３０が体内で移動したり左右に回転しないようにし、本発明に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構が一時的に体内に挿入されて固定され、除去され得るようにするものである。

図３は、本発明の好ましい他の実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構の斜視図である。

図３を参照すると、本発明の好ましい他の実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構は、図１に図示された位置固定チューブ３０より長さが短い位置固定チューブ３０を含む。

より詳細には、本発明の好ましい他の実施例に係る前記位置固定チューブ３０は結合部３２、分離部３４、位置固定チューブルーメン３６を含み、施術時に遠位部の前記分離部３４が冠状静脈に挿入されて前記位置固定チューブ３０の一端が冠状静脈に位置し、近位部の前記結合部３２は前記挿入チューブ２０の外側の側面で前記挿入チューブ２０に結合されて前記位置固定チューブ３０の他端が体内に位置する。

したがって、本発明の他の実施例に係る位置固定チューブ３０は、図１に図示された位置固定チューブ３０に比べて長さが短く形成されることが特徴であり、それ以外の構成は図１で説明された通りである。

図４は、本発明の好ましいさらに他の実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構の斜視図である。

本発明の好ましいさらに他の実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構は、挿入チューブ２０が屈曲部２４を含む。

前記挿入チューブ２０の前記屈曲部２４は、予め定められた角度で屈曲して遮断部１０が三尖弁の空いた空間の遮断を効果的にする三尖弁貫通角度を形成して下大静脈と三尖弁間の長さにかかわらず、常に一定の貫通角度を維持できるようにする。

図４には一つの前記屈曲部２４が図示されたが、多数個の前記屈曲部２４が形成されてもよいことは言うまでもない。前記挿入チューブ２０以外の構成は図１で前述した通りである。

図５は本発明の好ましい実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構が下大静脈－三尖弁－肺動脈に挿入された姿を示した断面図であり、図６は好ましい実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構が上大静脈－三尖弁－肺動脈に挿入された姿を示した断面図である。

図５および図６を参照して本発明の好ましい実施例に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流を施術用機構を体内に挿入する過程を説明することにする。

まず、図５のように、位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構が下大静脈－三尖弁－肺動脈に挿入するために二つのガイドワイヤ１が体内に挿入され、一つのガイドワイヤ１は下大静脈（Ｉｎｆｅｒｉｏｒ ｖｅｎａ ｃａｖｅ、ＩＶＣ）から三尖弁（Ｔｒｉｃｕｓｐｉｄ Ｖａｌｖｅ、ＴＶ）、肺動脈（Ｐｕｌｍｏｎａｒｙ ａｒｔｅｒｙ、ＰＡ）に挿入され、残りの一つのガイドワイヤ１は下大静脈（Ｉｎｆｅｒｉｏｒ ｖｅｎａ ｃａｖｅ、ＩＶＣ）から冠状静脈（Ｃｏｒｏｎａｒｙ ｓｉｎｕｓ、ＣＳ）に挿入される。

体内に先に挿入された二つの前記ガイドワイヤ１に沿って挿入チューブ２０と位置固定チューブ３０が体内に移動される。下大静脈－三尖弁－肺動脈に挿入されたガイドワイヤ１に沿って前記挿入チューブ２０が体内に移動され、下大静脈－冠状静脈に挿入されたガイドワイヤ１に沿って前記位置固定チューブ３０が体内に移動される。

図６のように、位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構が上大静脈－三尖弁－肺動脈に挿入するためには、まず二つのガイドワイヤ１が体内に挿入され、一つのガイドワイヤ１は上大静脈（Ｓｕｐｅｒｉｏｒ ｖｅｎａ ｃａｖｅ、ＳＶＣ）から三尖弁（Ｔｒｉｃｕｓｐｉｄ Ｖａｌｖｅ、ＴＶ）、肺動脈（Ｐｕｌｍｏｎａｒｙ ａｒｔｅｒｙ、ＰＡ）に挿入され、残りの一つのガイドワイヤ１は上大静脈（Ｓｕｐｅｒｉｏｒ ｖｅｎａ ｃａｖｅ、ＳＶＣ）から冠状静脈（Ｃｏｒｏｎａｒｙ ｓｉｎｕｓ、ＣＳ）に挿入される。

体内に先に挿入された二つの前記ガイドワイヤ１に沿って挿入チューブ２０と位置固定チューブ３０が挿入される。上大静脈－三尖弁－肺動脈に挿入されたガイドワイヤ１に沿って前記挿入チューブ２０が挿入され、上大静脈－冠状静脈に挿入されたガイドワイヤ１に沿って前記位置固定チューブ３０が挿入される。

以後の過程は図５および図６が同じであり、遮断部１０は前記挿入チューブ２０の外部の側面に結合されて前記挿入チューブ２０に沿って体内に移動して三尖弁の空いた空間（ｏｒｉｆｉｃｅ）を貫通する。

遮断部１０は前記挿入チューブ２０の外部の側面に結合されて前記挿入チューブ２０に沿って体内に移動して三尖弁の空いた空間（ｏｒｉｆｉｃｅ）を貫通する。

この時、前記挿入チューブ２０と前記位置固定チューブ３０は、体内で前記ガイドワイヤ１が挿入された経路に沿って曲がったり曲げられ得る軟性材質であることが特徴である。

また、前記ガイドワイヤ１または前記位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構を体内に進入時、シースチューブ（図示されず）を追加で含んでシースチューブ（図示されず）内に挿入して体内に移動することができ、移動完了後にシースチューブ（図示されず）は体外に除去される。

前記位置固定チューブ３０は結合部３２と分離部３４を具備し、前記結合部３２は前記挿入チューブ２０と結合され、前記分離部３４が冠状静脈に挿入されて前記遮断部１０が効果的に三尖弁の空いた空間を遮断できる貫通角度を形成するようにする。

また、前記位置固定チューブ３０と前記遮断部１０は前記挿入チューブ２０を中心に互いに反対方向に結合されて前記位置固定チューブ３０が冠状静脈に挿入されることによって、前記遮断部１０の遮断膜１２が左右方向の一側に傾かずに三尖弁のリーフレットと類似する平面で三尖弁の空いた空間に貫通できるようにする。

前記遮断部１０が三尖弁の空いた空間に貫通すると、前記ガイドワイヤ１を体外に除去し結合チューブ４０を体内に挿入する。前記結合チューブ４０は内部に形成された結合チューブルーメン４２に前記挿入チューブ２０と前記位置固定チューブ３０を挿入して前記挿入チューブ２０および前記位置固定チューブ３０と互いに緊密に密着し、終端が体外に位置して固定される。

したがって、前記挿入チューブ２０および前記位置固定チューブ３０が体内に挿入された後に移動したり回転しないように固定して安定的に三尖弁の空いた空間を遮断できるようにする。

本発明に係る位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構は、施術者が上大静脈または下大静脈に簡便に一定時間体内に挿入して右心室過負荷の有無を確認することができる。

また、位置固定チューブが冠状静脈に挿入されて下大静脈と三尖弁間の距離が遠い患者であっても遮断部が空いた空間を効率的に遮断できる貫通角度を形成し、遮断部が左右方向の一側に傾かずに三尖弁のリーフレットと類似する平面で三尖弁の空いた空間に貫通することによって、三尖弁の不完全な閉鎖現象により発生する空いた空間（ｏｒｉｆｉｃｅ）を効率的に遮断して三尖弁逆流症を治療できるのである。

以上、添付された図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施され得ることが理解できるであろう。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり限定的ではないものと理解されるべきである。

Claims (7)

1. 位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構において、
   ガイドワイヤに沿って下大静脈または上大静脈から肺動脈に移動可能なように内部に前記ガイドワイヤが挿入されるルーメン（ｌｕｍｅｎ）が形成された挿入チューブ；
   前記挿入チューブの外部の一側面に結合され、三尖弁の不完全な閉鎖現象により発生する空いた空間を斜めに貫通し、軟性を有するが容易に破裂せず、人体に適合な材質で形成されるメンブレン（ｍｅｍｂｒａｎｅ）タイプの遮断部；
   前記挿入チューブの外部の他側面に結合され、内部にガイドワイヤが挿入されるルーメン（ｌｕｍｅｎ）が形成され、近位部の予め定められた長さまでは前記挿入チューブと結合された結合部と、遠位部には前記挿入チューブと分離された分離部を具備する位置固定チューブ；を含むものの、
   前記位置固定チューブの遠位部に形成された前記分離部は、冠状静脈に挿入されることによって前記挿入チューブおよび前記遮断部の回転または上下移動を防止することを特徴とする、位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構。
2. 前記位置固定チューブと前記遮断部は、前記挿入チューブを中心に互いに反対方向に位置することを特徴とする、請求項１に記載の位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構。
3. 前記位置固定チューブと前記遮断部は、同一平面上に位置することを特徴とする、請求項１に記載の位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構。
4. 位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構は、
   一側が前記挿入チューブおよび前記位置固定チューブの近位部を挿入して前記挿入チューブおよび前記位置固定チューブと緊密に密着し、他側が体外に位置して体外で固定されて、施術中に前記挿入チューブおよび前記位置固定チューブが回転したり動くことを防止する結合チューブをさらに含むことを特徴とする、請求項１に記載の位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構。
5. 前記挿入チューブは、前記遮断部が前記空いた空間により正確に挿入され得るように予め定められた角度で屈曲する屈曲部が形成されることを特徴とする、請求項１に記載の位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構。
6. 前記遮断部は
   両端が前記挿入チューブに結合される支持ワイヤと、一側が前記挿入チューブに固定され前記支持ワイヤによって支持される遮断膜（ｍｅｍｂｒａｎｅ）を含む、請求項１に記載の位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構。
7. 前記遮断部は
   前記挿入チューブが貫通するように設置されて中心軸が前記挿入チューブに斜めに形成されたリング状ワイヤと、前記挿入チューブと前記リング状ワイヤを連結する遮断膜（ｍｅｍｂｒａｎｅ）を含む、請求項１に記載の位置固定チューブを具備した三尖弁逆流症施術用機構。
   

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