JP2022513790A - 細菌株を含む組成物 - Google Patents

細菌株を含む組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2022513790A
JP2022513790A JP2021533437A JP2021533437A JP2022513790A JP 2022513790 A JP2022513790 A JP 2022513790A JP 2021533437 A JP2021533437 A JP 2021533437A JP 2021533437 A JP2021533437 A JP 2021533437A JP 2022513790 A JP2022513790 A JP 2022513790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
ncimb
bacterial strain
serotonin
strain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021533437A
Other languages
English (en)
Inventor
イムケ エリザベス ムルダー
アンナ エトール
スアード アーメッド
ジョン クライアン
テッド ダイナン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
4D Pharma Research Ltd
Original Assignee
4D Pharma Research Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GBGB1906728.9A external-priority patent/GB201906728D0/en
Priority claimed from GB201914852A external-priority patent/GB201914852D0/en
Application filed by 4D Pharma Research Ltd filed Critical 4D Pharma Research Ltd
Publication of JP2022513790A publication Critical patent/JP2022513790A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
    • C12N1/20Bacteria; Culture media therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K35/00Medicinal preparations containing materials or reaction products thereof with undetermined constitution
    • A61K35/66Microorganisms or materials therefrom
    • A61K35/74Bacteria
    • A61K35/741Probiotics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/22Anxiolytics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/24Antidepressants
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
    • C12N1/20Bacteria; Culture media therefor
    • C12N1/205Bacterial isolates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12RINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
    • C12R2001/00Microorganisms ; Processes using microorganisms
    • C12R2001/01Bacteria or Actinomycetales ; using bacteria or Actinomycetales

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Psychiatry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

本発明は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防における使用のための、Megasphaera属の細菌株を含む組成物を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、哺乳動物の消化管から単離された細菌株を含む組成物、及び疾患の治療におけるそのような組成物の使用の分野にある。
ヒト腸管は、子宮内で無菌と考えられているが、出生後直ぐに非常に多様な母体及び環境微生物に曝される。その後、微生物の定着及び連鎖のダイナミックな期間があるが、この定着及び連鎖は、分娩様式、環境、食事、及び宿主の遺伝子型などの因子により影響を受け、それらの因子は全て、特に幼少期において、腸内微生物叢の組成に影響を与える。その後、微生物叢は安定し、成体様になる[1]。ヒト腸内微生物叢は、500~1000を超える様々な系統型を含有しており、この系統型は本質的に2つの主要な細菌分類、Bacteroidetes門及びFirmicutes門に属する[2]。細菌のヒト腸への定着から生じる共生関係が成功することにより、多種多様な代謝的、構造的、保護的、及び他の有益な機能がもたらされる。定着された腸の増強された代謝活性により、本来なら難消化性の食事成分が、副産物の放出と共に確実に分解され、重要な栄養源が宿主に与えられる。同様に、腸内微生物叢が免疫学的に重要であることも十分に認識されており、例えば、共生細菌の導入後に機能的に再構成される免疫系に障害がある無菌動物において示されている[3~5]。
微生物叢組成物の劇的な変化が、炎症性腸疾患(IBD)などの胃腸障害において記録されてきた。例えば、ClostridiumクラスターXIVa細菌のレベルは、IBD患者において低減しているが、E.coliの数は増加しており、腸内の共生生物と病原性共生生物とのバランスがシフトしていることが示唆される[6~9]。
ある特定の細菌株が動物の腸に与え得る潜在的な肯定的効果の認識において、様々な株が、様々な疾患の治療での使用のために提案されている(例えば、[10~13]を参照されたい)。さらに、ある特定の株、例えば、ほとんどのLactobacillus及びBifidobacterium株は、腸管と直接関連しない様々な炎症性疾患及び自己免疫疾患の治療に使用することが提案されている([14]及び[15]の総説を参照されたい)。しかしながら、異なる疾患と異なる細菌株との間の関係、特定の細菌株が腸及び全身レベルならびに任意の特定の種類の疾患へ与える正確な効果は、十分に特徴付けられていない。
近年、ヒト精神障害において病態生理学的な役割を果たし得る腸内微生物叢の変更に関する関心が、当該技術分野において増加している。前臨床及び臨床エビデンスは、メンタルヘルスの問題と微生物叢との間の関連を強く示唆している[16]。複数の神経分泌及び内分泌シグナル伝達系を伴う、脳と腸内微生物叢との間の双方向シグナル伝達を実証する前臨床文献が相次いでいる。プロバイオティクスはまた、生理学の腸外側面に影響を与える神経化学物質の送達ビヒクルとして作用することも示唆されている。しかしながら、これらの研究は、細菌が神経生理学的プロセスに影響を与えるメカニズムを同定できず、特に任意の細菌に任意の有用な効果を示さなかった。これは、微生物叢とヒト精神障害との関連の実用的な効果が、現在のところ、十分に特徴付けられていないことを示唆する。したがって、精神障害に対する微生物叢の変更の治療的効果を同定するためのより直接的な分析的研究が必要とされている。
精神障害を治療する新しい方法が、当該技術分野において必要とされている。さらに、腸内細菌を使用した新しい療法を開発できるような腸内細菌の潜在的効果を特徴付けることが必要とされている。
本発明者らは、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害を治療及び予防するための新しい療法を開発した。特に、本発明者らは、セロトニン欠乏によって特徴付けられる精神障害を治療及び予防するための新しい療法を開発した。セロトニンは、とりわけ、健康及び幸福感に寄与するモノアミン伝達物質である。したがって、対象におけるセロトニンの欠乏は、とりわけ、対象における気分、食欲、及び/または睡眠の脱制御を悪化させることができる。
実施例に示されるように、本発明者らは、Megasphaera属の細菌株を含む組成物が、ニューロン中のトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び2の発現を上方制御することを同定した。トリプトファンヒドロキシラーゼは、セロトニンの産生に関与する酵素である。よって、本発明の組成物は、トリプトファンヒドロキシラーゼ経路を介したセロトニンの産生を増加させることによって、対象のニューロンで利用可能なセロトニンの量の増加、それによって、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有用であり得る。
本発明者らはまた、Megasphaera属の細菌株を含む組成物が、セロトニントランスポーター(SERT)遺伝子SLC6A4の発現を上方制御することも示している。SERTは、シナプス間隙からシナプス前ニューロンへセロトニンを輸送するモノアミントランスポータータンパク質の一種である。SERTは、セロトニン作動性ニューロンのマーカーである。よって、本発明の組成物は、インビボでのナイーブニューロンのセロトニン作動性ニューロンへの分化の促進に有効であり得る。セロトニン作動性ニューロンはセロトニンを産生するので、これはセロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療において特に有益であり得る。したがって、対象におけるセロトニン産生ニューロンの数を増加させることは、セロトニンの産生を増加させ、したがって、障害を特徴付けるセロトニン欠乏を軽減し得る。
本発明者らはまた、Megasphaera属の細菌株を含む組成物が、インビボでのセロトニンの分泌を増加させることも示している。よって、本発明者らは、インビボでのセロトニンのバイオアベイラビリティ(bioavailability)を有利に増加させるために本発明の組成物が使用され得ることを見出した。特に、本発明者らは、本発明の組成物が、インビボでのセロトニンのバイオアベイラビリティを増加させることを見出した。したがって、本発明の組成物は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害、特に精神障害の治療または予防に有用であり得る。
第1の実施形態では、本発明は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害を治療または予防する方法における使用のための、Megasphaera属の細菌株を含む、組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる精神障害を治療または予防する方法における使用のためのものである。
特定の実施形態では、本発明は、うつ病、不安、外傷後ストレス障害、及び強迫性障害からなる群から選択される障害を治療または予防する方法における使用のための、Megasphaera属の細菌株を含む組成物を提供する。
好ましい実施形態では、本発明は、うつ病を治療または予防する方法における使用のための、Megasphaera属の細菌株を含む組成物を提供する。
本発明の好ましい実施形態では、組成物中の細菌株は、Megasphaera massiliensisである。近縁株、例えば、Megasphaera massiliensisの細菌株の16S rRNA遺伝子配列に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA遺伝子配列を有する細菌株を使用してもよい。好ましくは、細菌株は、配列番号1または2に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA遺伝子配列を有する。好ましくは、配列同一性は、配列番号2である。好ましくは、本発明における使用のための細菌株は、配列番号2によって表される16S rRNA遺伝子配列を有する。最も好ましくは、細菌株は、受託番号NCIMB 42787で寄託された株である。
特に好ましい実施形態では、本発明は、うつ病を治療または予防する方法における使用のための、Megasphaera massiliensis種の細菌株を含む組成物を提供する。
好ましくは、本発明に使用されるMegasphaera属の細菌株は、代謝産物である酪酸塩、吉草酸、及びヘキサン酸のうちの1つ以上を産生する。好ましくは、本発明に使用されるMegasphaera属の細菌株は、酢酸塩及びプロピオン酸塩のうちの一方または両方を消費する。好ましい実施形態では、本発明の細菌株は、酪酸塩、吉草酸、及びヘキサン酸を産生し、酢酸塩及びプロピオン酸塩を消費する。特に好ましい実施形態では、本発明は、Megasphaera属、最も好ましくはMegasphaera massiliensis種の細菌株を含み、酪酸塩、吉草酸、及びヘキサン酸を産生し、酢酸塩及びプロピオン酸塩を消費し、うつ病を治療または予防する方法における使用のための、組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、経口投与用である。本発明の株の経口投与は、精神障害に有効であり得る。また、経口投与は、患者及び医療専門家に対して便利であり、腸管に送達及び/または部分もしくは全体的に定着することができる。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤または担体を含む。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、凍結乾燥されている細菌株を含む。凍結乾燥は、細菌を送達することができる安定した組成物を調製するために有効かつ便利な技術である。
ある特定の実施形態では、本発明は、上述のような組成物を含む食品を提供する。
加えて、本発明は、Megasphaera属の細菌株を含む組成物を投与することを含む、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害を治療または予防する方法を提供する。
上記発明の開発において、本発明者らは、療法に特に有用な細菌株を同定し、特徴付けた。本発明のMegasphaera massiliensis株は、本明細書に記載される疾患、例えば、セロトニン欠乏によって特徴付けられる精神障害の治療に有効であることが示される。したがって、別の態様では、本発明は、受託番号NCIMB 42787で寄託されたMegasphaera massiliensis株またはその誘導体の細胞を提供する。また、本発明は、そのような細胞、またはそのような細胞の生物学的に純粋な培養物を含む組成物を提供する。また、本発明は、特に、本明細書に記載されている疾患の療法に使用される、受託番号NCIMB 42787で寄託されたMegasphaera massiliensis株またはその誘導体の細胞を提供する。
1.セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防における使用のための、Megasphaera属の細菌株を含む、組成物。
2.セロトニン欠乏によって特徴付けられる精神障害の治療または予防における、実施形態1に記載の使用のための組成物。
3.前記障害が、うつ病、不安、外傷後ストレス障害(PTSD)、及び強迫性障害からなる群から選択される、実施形態1または2に記載の使用のための組成物。
4.前記障害が、うつ病である、実施形態3に記載の使用のための組成物。
5.前記障害が、PTSDである、実施形態3に記載の使用のための組成物。
6.対象に投与される場合、前記組成物が、トリプトファンヒドロキシラーゼ経路を介して、前記対象におけるセロトニンの産生を増加させる、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
7.前記組成物が、前記対象の脳におけるセロトニンの産生を増加させる、実施形態6に記載の使用のための組成物。
8.前記対象に投与される場合、前記組成物が、トリプトファンヒドロキシラーゼ1の発現を増加させる、実施形態6または7のいずれかに記載の使用のための組成物。
9.前記対象に投与される場合、前記組成物が、トリプトファンヒドロキシラーゼ2の発現を増加させる、実施形態6または7のいずれかに記載の使用のための組成物。
10.前記対象に投与される場合、前記組成物が、トリプトファンヒドロキシラーゼ1及び2の発現を増加させる、実施形態6または7のいずれかに記載の使用のための組成物。
11.対象に投与される場合、前記組成物が、前記対象のニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
12.対象に投与される場合、前記組成物が、前記対象における、任意に前記対象の脳における、セロトニンの分泌を増加させる、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
13.前記細菌株が、以下の代謝産物:酪酸塩、吉草酸、及びヘキサン酸のうちの1つ以上を産生する、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
14.前記細菌株が、酢酸塩及びプロピオン酸塩のうちの1つまたは両方を消費する、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
15.前記細菌株が、酪酸塩、吉草酸、及びヘキサン酸を産生し、酢酸塩及びプロピオン酸塩を消費する、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
16.前記細菌株が、Megasphaera属の細菌株の16S rRNA配列に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
17.前記細菌株が、配列番号11、12、13、14、15、もしくは16のいずれか1つと少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、もしくは99.9%同一である16s rRNA遺伝子配列を有するか、または前記細菌株が、配列番号11、12、13、14、15、もしくは16のいずれか1つによって表される16s rRNA遺伝子配列を有する、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
18.前記細菌株が、Megasphaera massiliensisである、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
19.前記細菌株が、Megasphaera massiliensisの細菌株の16s rRNA遺伝子配列に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16s rRNA遺伝子配列を有する、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
20.前記細菌株が、配列番号1または2と少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16s rRNA遺伝子配列を有する、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
21.前記細菌株が、配列番号2と少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、もしくは99.9%同一である16s rRNA遺伝子配列を有するか、または前記細菌株が、配列番号2によって表される16s rRNA遺伝子配列を有する、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
22.前記組成物が、経口投与用である、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
23.前記組成物が、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤または担体を含む、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
24.前記細菌株が、凍結乾燥される、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
25.前記組成物が、いずれの他の属からの細菌も含有しないか、または、ほんの僅少のもしくは生物学的に関連のない量の別の属からの細菌を含む、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
26.前記組成物が、いずれの他の種からの細菌も含有しないか、または、ほんの僅少のもしくは生物学的に関連のない量の別の種からの細菌を含む、実施形態11に記載の使用のための組成物。
27.前記細菌株が、生存可能であり、かつ腸に部分的または全体的に定着することが可能である、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
28.前記組成物が、Megasphaera属の単一株、またはMegasphaera massiliensis種の単一株を含む、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
29.微生物共同体の一部としてMegasphaera細菌株を含む、実施形態1~19または22のいずれかに記載の使用のための組成物。
30.いずれかの先行実施形態の使用のための、いずれかの先行実施形態に記載の組成物を含む、食品。
31.いずれかの先行実施形態の使用のための、いずれかの先行実施形態に記載の組成物を含む、ワクチン組成物。
32.Megasphaera属の細菌株を含む組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害を治療または予防する方法。
33.受託番号NCIMB 42787で寄託されたMegasphaera massiliensis株またはその誘導体の細胞。
34.実施形態28に記載の細胞を含む、組成物。
35.薬学的に許容される担体または賦形剤を含む、実施形態29に記載の組成物。
36.受託番号NCIMB 42787で寄託されたMegasphaera massiliensis株の生物学的に純粋な培養物、またはその誘導体。
37.療法に使用される、受託番号NCIMB 42787で寄託されたMegasphaera massiliensis株またはその誘導体の細胞。
38.前記細胞が、実施形態1~24のいずれかに記載の使用のためのものである、実施形態32に記載の細胞。
39.前記治療される対象が、選択的セロトニン再取り込み阻害剤を投与されているか、または投与される、いずれかの先行実施形態に記載の使用のための組成物。
40.実施形態1~24のいずれかによって特徴付けられる障害の治療または予防における、実施形態1~24のいずれかに記載の組成物と併用して使用するための、選択的セロトニン再取り込み阻害剤。
41.セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防における使用のための選択的セロトニン再取り込み阻害剤であって、前記治療される対象が、実施形態1~24、25、または30のいずれかによって特徴付けられる組成物を受けているか、または受ける、選択的セロトニン再取り込み阻害剤。
42.前記選択的セロトニン再取り込み阻害剤が、シタロプラム、ダポキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、及びボルチオキセチンからなるリストから選択される、実施形態34~36のいずれかに記載の選択的セロトニン再取り込み阻害剤。
43.療法における使用のための細菌株であって、前記細菌株が、配列番号11、12、13、14、15、または16のいずれか1つに少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である、16S rRNA配列を有する、細菌株。
44.療法における使用のための、配列番号11、12、13、14、15、または16のいずれか1つによって表される16S rRNA配列を有する、細菌株。
本発明は、以下の図を参照して例示される。
NCIMB 42787の投与後の脳における神経伝達物質代謝産物のレベルを示す。 SH-SY5Y神経芽腫細胞におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び2(TPH1及びTPH2)の発現の倍率変化を示す。細胞を、10%NCIMB 42787細菌細胞を含まない上清と24時間インキュベートした。 SH-SY5Y神経芽腫細胞におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び2(TPH1及びTPH2)の発現の倍率変化を示す。細胞を、5%NCIMB 42787細菌細胞を含まない上清と72時間インキュベートした。 SH-SY5Y神経芽腫細胞におけるSLC6A4の発現の倍率変化を示す。細胞を、10%NCIMB 42787細菌細胞を含まない上清と24時間インキュベートした。 SH-SY5Y神経芽腫細胞におけるSLC6A4の発現の倍率変化を示す。細胞を、5%NCIMB 42787細菌細胞を含まない上清と72時間インキュベートした。 分化Caco2細胞におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1(TPH1)の発現の倍率変化を示す。細胞を、10%NCIMB 42787細菌細胞を含まない上清と24時間インキュベートした。 分化Caco2細胞におけるSLC6A4の発現の倍率変化を示す。細胞を、10%NCIMB 42787細菌細胞を含まない上清と24時間インキュベートした。 代謝産物産生-上清中の有機酸のレベルを示す。 代謝産物産生-株参照1、参照2、及び参照3のレベルを示す。 代謝産物産生-株参照1、参照2、及び参照3のレベルを示す。 NCIMB 42787、NCIMB 43385、NCIMB 43388、及びNCIMB 43389による有機酸産生及び消費。 NCIMB 42787はBALB/cマウスにおける結腸Tph1 mRNA発現に影響を及ぼす。 Megasphaera参照株NCIMB 43385はBALB/cマウスにおけるミネラルコルチコイド受容体発現を調節する。 Megasphaera参照株NCIMB 43385は海馬及び扁桃腺におけるGABA A2発現を調節する。 Megasphaera参照株NCIMB 43387はオキシトシン受容体の発現を調節する。
[発明の開示]
細菌株
本発明の組成物は、Megasphaera属の細菌株を含む。実施例は、この属の細菌が、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に特に有用であり得ることを示す。好ましくは、本発明における使用のための細菌株は、配列番号1または2に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または99.9%同一である16S rRNA遺伝子配列を有する。好ましくは、配列同一性は、配列番号2である。好ましくは、本発明における使用のための細菌株は、配列番号2によって表される16S rRNA遺伝子配列を有する。好ましい細菌株は、Megasphaera massiliensis種のものである。
本発明において使用されるMegasphaera種の例としては、Megasphaera elsdenii、Megasphaera cerevisiae、Megasphaera massiliensis、Megasphaera indica、Megasphaera paucivorans、Megasphaera sueciensis及びMegasphaera micronuciformisが挙げられる。本発明において使用されるMegasphaera種のさらなる例は、Megasphaera hexanoicaである。Megasphaeraは、反芻及び非反芻哺乳動物、例えば、ヒトの偏性嫌気性、乳酸発酵、胃腸微生物である。
M.massiliensisの基準株は、NP3(=CSUR P245=DSM 26228)である[17]。M.massiliensis株NP3の16S rRNA遺伝子配列に対するGenBank受託番号は、JX424772.1である(本明細書では配列番号1として開示される)。
実施例で試験したMegasphaera massiliensis細菌は、本明細書ではNCIMB 42787株と称される。試験したNCIMB 42787株に対する16S rRNA遺伝子配列は、配列番号2で提供される。
NCIMB 42787株は、国際寄託当局NCIMB,Ltd.(Ferguson Building,Aberdeen,AB21 9YA,Scotland)で、4D Pharma Research Ltd.(Life Sciences Innovation Building,Cornhill Road,Aberdeen,AB25 2ZS,Scotland)によって、2017年7月13日に寄託され、受託番号NCIMB 42787が割り当てられた。
実施例で試験した株に近縁する細菌株はまた、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有効であると期待される。ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、Megasphaera massiliensisの細菌株の16S rRNA遺伝子配列に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA遺伝子配列を有する。好ましくは、本発明における使用のための細菌株は、配列番号1または2に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または99.9%同一である16S rRNA遺伝子配列を有する。好ましくは、配列同一性は、配列番号2である。好ましくは、本発明における使用のための細菌株は、配列番号2によって表される16S rRNA遺伝子配列を有する。
NCIMB 42787またはNP3株のバイオタイプ(biotype)である細菌株はまた、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有効であると期待される。バイオタイプは、同じかまたは非常に類似の生理学的及び生化学的特性を有する近縁株である。
NCIMB 42787またはNP3株のバイオタイプであり、かつ、本発明での使用に適している株は、NCIMB 42787またはNP3株に対する他のヌクレオチド配列を配列決定することによって同定され得る。例えば、実質的に全ゲノムは、配列決定され得、本発明において使用されるバイオタイプ株は、その全ゲノムの少なくとも80%にわたって(例えば、少なくとも85%、90%、95%、もしくは99%にわたって、またはその全ゲノムにわたって)少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%の配列同一性を有し得る。バイオタイプ株の同定に使用される他の好適な配列は、hsp60または反復配列、例えば、BOX、ERIC、(GTG)、またはREP、または[18]を含んでいてよい。バイオタイプ株は、NCIMB 42787またはNP3株の対応する配列に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%の配列同一性を有する配列を有し得る。
あるいは、NCIMB 42787またはNP3株のバイオタイプであり、本発明での使用に適している株は、NCIMB 42787またはNP3株ならびに制限断片分析及び/またはPCR分析を使用することによって、例えば、蛍光増幅断片長多型(FAFLP)及び反復DNAエレメント(rep)-PCRフィンガープリンティング、もしくはタンパク質プロファイリング、または部分的16Sもしくは23S rDNA配列決定を使用することによって同定され得る。好ましい実施形態では、そのような技術は、他のMegasphaera massiliensis株を同定するために使用され得る。
ある特定の実施形態では、NCIMB 42787またはNP3株のバイオタイプであり、本発明での使用に適している株は、増幅リボソームDNA制限分析(ARDRA)によって分析される場合、例えば、Sau3AI制限酵素を使用する場合、NCIMB 42787またはNP3株と同じパターンを提供する株である(例示の方法及びガイダンスについて、例えば、[19]を参照されたい)。あるいは、バイオタイプ株は、NCIMB 42787またはNP3株と同じ炭水化物発酵パターンを有する株として同定される。
NCIMB 42787またはNP3株に対して同様の増殖パターン、代謝型、及び/または表面抗原を有する細菌株は、本発明で有用であり得る。有用な株は、NCIMB 42787またはNP3株と比較して同等の向精神特性を有するであろう。特に、バイオタイプ株は、実施例に示されるモデルに対する同等の効果を引き出し、実施例に記載される培養及び投与プロトコルを使用することによって同定され得る。いくつかの実施形態では、本発明において有用な細菌株は、細菌株による代謝産物の産生及び消費を日常的にプロファイリングすることによって同定され得る。本発明者らは、実施例で使用される細菌株が、酪酸塩、吉草酸、及びヘキサン酸を産生し、酢酸塩及びプロピオン酸塩を消費することを見出した(図6を参照されたい)。Megasphaera massiliensis株参照1、参照2、及び参照3も、これらの代謝産物を消費し、産生することが見出された(図7を参照されたい)。したがって、いくつかの実施形態では、本発明の細菌株は、代謝産物である酪酸塩、吉草酸、及びヘキサン酸のうちの1つ以上を産生する。いくつかの実施形態では、本発明の細菌株は、酢酸塩及びプロピオン酸塩のうちの一方または両方を消費する。好ましい実施形態では、本発明の細菌株は、酪酸塩、吉草酸、及びヘキサン酸を産生し、酢酸塩及びプロピオン酸塩を消費する。
本発明の組成物及び方法に有用である他のMegasphaera株、例えば、NCIMB 42787またはNP3株のバイオタイプは、実施例に記載されるアッセイを含む、任意の適切な方法または戦略を使用して同定され得る。例えば、本発明において使用される株は、SH-SY5Y神経芽腫細胞で培養し、次いでトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び/もしくは2、ならびに/またはセロトニントランスポーターの発現のレベルを評価することによって同定され得る。本発明において使用される株はまた、対照と比較して、セロトニンの分泌の増加について、マウス及びエクスビボスクリーニング脳組織に供給することによって同定され得る。
特に好ましい本発明の株は、Megasphaera massiliensis NCIMB 42787株である。これは、実施例で試験した例示の株であり、セロトニントランスポーターならびにトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び2の発現の増加、ならびにセロトニンの分泌の増加に有効であることが示される。したがって、本発明は、Megasphaera massiliensis株NCIMB 42787、またはその誘導体の、細胞、例えば、単離細胞を提供する。本発明は、Megasphaera massiliensis株NCIMB 42787、またはその誘導体の細胞を含む組成物も提供する。本発明は、Megasphaera massiliensis株NCIMB 42787の生物学的に純粋な培養物も提供する。本発明は、特に、本明細書に記載される疾患のための、療法に使用される、Megasphaera massiliensis株NCIMB 42787、またはその誘導体の細胞も提供する。
特に好ましい本発明の株は、受託番号NCIMB 42787で寄託されたMegasphaera massiliensis株である。これは、実施例で試験した例示のNCIMB 42787株である。したがって、本発明は、受託番号NCIMB 42787で寄託されたMegasphaera massiliensis株またはその誘導体の細胞、例えば、単離細胞を提供する。また、本発明は、受託番号NCIMB 42787で寄託されたMegasphaera massiliensis株、またはその誘導体の細胞を含む組成物を提供する。また、本発明は、受託番号NCIMB 42787で寄託されたMegasphaera massiliensis株の生物学的に純粋な培養を提供する。また、本発明は、特に、本明細書に記載されている疾患の療法に使用される、受託番号NCIMB 42787で寄託されたMegasphaera massiliensis株またはその誘導体の細胞を提供する。
本発明の株の誘導体は、娘菌株(子孫)、または原株から培養(サブクローン)された株であり得る。本発明の株の誘導体は、生物活性を除去することなく、例えば、遺伝子レベルで修飾してもよい。特に、本発明の株の誘導体は、治療的に活性である。誘導体株は、NCIMB 42787株と同等の治療活性を有するであろう。特に、誘導体株は、実施例に示される効果と比較して、ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び/もしくは2、ならびに/またはセロトニントランスポーターの発現のレベルに対する同等の効果、ならびにセロトニンの分泌に対する同等の効果を引き出し、これは実施例に記載される培養及び投与プロトコルを使用することによって同定され得る。NCIMB 42787株の誘導体は、概して、NCIMB 42787株のバイオタイプであろう。
Megasphaera massiliensis NCIMB 42787株の細胞への言及は、NCIMB 42787株と同じ安全性及び治療効果特性を有する任意の細胞を包含し、そのような細胞は、本発明によって包含される。
好ましい実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、生きており、腸に部分的または全体的に定着することができる。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、受託番号NCIMB 42787で寄託されたMegasphaera massiliensis株の細胞を含まない。
実施例は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有用な他の細菌株をさらに示す。これらの細菌株は、国際寄託当局NCIMB,Ltd.(Ferguson Building,Aberdeen,AB21 9YA,Scotland)で、4D Pharma Research Ltd.(Life Sciences Innovation Building,Cornhill Road,Aberdeen,AB25 2ZS,Scotland)によって、2019年5月6日にMegasphaera massiliensis(受託番号NCIMB 43388及びNCIMB 43389)及びMegasphaera種(受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、及びNCIMB 43387)として寄託された。したがって、代替の実施形態では、本発明の組成物は、これらの細菌株、またはそのバイオタイプもしくは誘導体のうちの1以上を含む。疑義を避けるために、上記に参照された参照1は、受託番号NCIMB 43385で寄託された株であり、上記に参照された参照2は、受託番号NCIMB 43388で寄託された株であり、上記に参照された参照3は、受託番号NCIMB 43389で寄託された株である。
実施例で試験した株に近縁する細菌株はまた、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有効であると期待される。
ある特定の実施形態では、本発明で使用される細菌株は、受託番号NCIMB 43388で寄託されたMegasphaera massiliensis株である。ある特定の実施形態では、本発明は、療法に使用される、受託番号NCIMB 43388で寄託された株、またはその誘導体の細胞を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される受託番号NCIMB 43388で寄託された株、またはその誘導体の細胞を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、本明細書に記載される疾患のいずれか1つに使用される、受託番号NCIMB 43388で寄託された株の細胞を提供する。
好ましい実施形態では、本発明は、好ましくは、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される、受託番号NCIMB 43388でNCIMBに寄託された株、またはその誘導体もしくはバイオタイプを含む組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、受託番号NCIMB 43388で寄託されたMegasphaera massiliensis株の細胞を含まない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、Megasphaera属の細菌株であり、細菌株は、受託番号NCIMB 43388で寄託された株ではない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、Megasphaera massiliensis種の細菌株であり、細菌株は、受託番号NCIMB 43388で寄託された株ではない。
したがって、ある特定の実施形態では、本発明で使用される細菌株は、受託番号NCIMB 43389で寄託されたMegasphaera massiliensis株である。ある特定の実施形態では、本発明は、療法に使用される、受託番号NCIMB 43389で寄託された株、またはその誘導体の細胞を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される受託番号NCIMB 43389で寄託された株、またはその誘導体の細胞を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、本明細書に記載される疾患のいずれか1つに使用される、受託番号NCIMB 43389で寄託された株の細胞を提供する。
好ましい実施形態では、本発明は、好ましくは、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される、受託番号NCIMB 43389でNCIMBに寄託された株、またはその誘導体もしくはバイオタイプを含む組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、受託番号NCIMB 43389で寄託されたMegasphaera massiliensis株の細胞を含まない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、Megasphaera属の細菌株であり、細菌株は、受託番号NCIMB 43389で寄託された株ではない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、Megasphaera massiliensis種の細菌株であり、細菌株は、受託番号NCIMB 43389で寄託された株ではない。
ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号12に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号12によって表される16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明は、療法に使用される配列番号12に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する細菌株を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、療法に使用される、配列番号12によって表される16S rRNA配列を有する細菌株を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号13に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号13によって表される16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明は、療法に使用される配列番号13に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する細菌株を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、療法に使用される、配列番号13によって表される16S rRNA配列を有する細菌株を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、Megasphaera属の細菌株の16S rRNA配列に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明で使用される細菌株は、Megasphaera属である。
ある特定の実施形態では、本発明で使用される細菌株は、受託番号NCIMB 43385で寄託されたMegasphaera株である。ある特定の実施形態では、本発明は、療法に使用される、受託番号NCIMB 43385で寄託された株、またはその誘導体の細胞を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される受託番号NCIMB 43385で寄託された株、またはその誘導体の細胞を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、本明細書に記載される疾患のいずれか1つに使用される、受託番号NCIMB 43385で寄託された株の細胞を提供する。
好ましい実施形態では、本発明は、好ましくは、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される、受託番号NCIMB 43385でNCIMBに寄託された株、またはその誘導体もしくはバイオタイプを含む組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、受託番号NCIMB 43385で寄託されたMegasphaera massiliensis株の細胞を含まない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、Megasphaera属の細菌株であり、細菌株は、受託番号NCIMB 43385で寄託された株ではない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、Megasphaera massiliensis種の細菌株であり、細菌株は、受託番号NCIMB 43385で寄託された株ではない。
ある特定の実施形態では、本発明で使用される細菌株は、受託番号NCIMB 43386で寄託されたMegasphaera株である。ある特定の実施形態では、本発明は、療法に使用される、受託番号NCIMB 43386で寄託された株、またはその誘導体の細胞を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される受託番号NCIMB 43386で寄託された株、またはその誘導体の細胞を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、本明細書に記載される疾患のいずれか1つに使用される、受託番号NCIMB 43386で寄託された株の細胞を提供する。
好ましい実施形態では、本発明は、好ましくは、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される、受託番号NCIMB 43386でNCIMBに寄託された株、またはその誘導体もしくはバイオタイプを含む組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、受託番号NCIMB 43386で寄託されたMegasphaera massiliensis株の細胞を含まない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、Megasphaera属の細菌株であり、細菌株は、受託番号NCIMB 43386で寄託された株ではない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、Megasphaera massiliensis種の細菌株であり、細菌株は、受託番号NCIMB 43386で寄託された株ではない。
ある特定の実施形態では、本発明で使用される細菌株は、受託番号NCIMB 43387で寄託されたMegasphaera株である。ある特定の実施形態では、本発明は、療法に使用される、受託番号NCIMB 43387で寄託された株、またはその誘導体の細胞を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される受託番号NCIMB 43387で寄託された株、またはその誘導体の細胞を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、本明細書に記載される疾患のいずれか1つに使用される、受託番号NCIMB 43387で寄託された株の細胞を提供する。
好ましい実施形態では、本発明は、好ましくは、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される、受託番号NCIMB 43387でNCIMBに寄託された株、またはその誘導体もしくはバイオタイプを含む組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、受託番号NCIMB 43387で寄託されたMegasphaera massiliensis株の細胞を含まない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、Megasphaera属の細菌株であり、細菌株は、受託番号NCIMB 43387で寄託された株ではない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、Megasphaera massiliensis種の細菌株であり、細菌株は、受託番号NCIMB 43387で寄託された株ではない。
ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号11に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号14に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号15に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号11、14、または15に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明は、療法に使用される配列番号11、14、または15に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する細菌株を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号11によって表される16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号14によって表される16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号15によって表される16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号11、14、または15によって表される16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明は、療法に使用される、配列番号11、14、または15によって表される16S rRNA配列を有する細菌株を提供する。
受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上のバイオタイプである細菌株はまた、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有効であると期待される。バイオタイプは、同じかまたは非常に類似の生理学的及び生化学的特性を有する近縁株である。
ある特定の実施形態では、本発明は、療法に使用される、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/もしくはNCIMB 43389で寄託された細菌株、またはそれらのバイオタイプを提供する。
受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託されたもののうちの1つ以上のバイオタイプであり、本発明での使用に適している株は、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上について他のヌクレオチド配列を配列決定することによって同定され得る。例えば、実質的に全ゲノムは、配列決定され得、本発明において使用されるバイオタイプ株は、その全ゲノムの少なくとも80%にわたって(例えば、少なくとも85%、90%、95%、もしくは99%にわたって、またはその全ゲノムにわたって)少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%の配列同一性を有し得る。バイオタイプ株の同定に使用される他の好適な配列は、hsp60または反復配列、例えば、BOX、ERIC、(GTG)、またはREPを含んでいてよい。バイオタイプ株は、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上の対応する配列に少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%の配列同一性を有する配列を有し得る。
あるいは、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上のバイオタイプであり、本発明での使用に適している株は、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上、ならびに制限断片分析及び/またはPCR分析を用いることによって、例えば、蛍光増幅断片長多型(FAFLP)及び反復DNAエレメント(rep)-PCRフィンガープリンティング、もしくはタンパク質プロファイリング、または部分的16Sもしくは23S rDNA配列決定を用いることによって同定され得る。好ましい実施形態では、そのような技術は、他のMegasphaera massiliensis株を同定するために使用され得る。
ある特定の実施形態では、増幅リボソームDNA制限分析(ARDRA)によって分析される場合、例えば、Sau3AI制限酵素を使用する場合、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上のバイオタイプであり、本発明での使用に適している株は、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上と同じパターンを提供する株である。あるいは、バイオタイプ株は、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上と同じ炭水化物発酵パターンを有する株として同定される。
本発明の組成物及び方法に有用である他の株、例えば、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上のバイオタイプは、実施例に記載されるアッセイを含む、任意の適切な方法または戦略を使用して同定され得る。例えば、本発明において使用される株は、細菌細胞を含まない上清をSH-SY5Y神経芽腫細胞で培養した後、トリプトファンヒドロキシラーゼ1、及び/もしくは2、ならびに/またはセロトニントランスポーターの発現のレベルを評価することによって同定され得る。本発明において使用される株はまた、対照と比較して、セロトニンの分泌の増加について、マウス及びエクスビボスクリーニング脳組織に供給することによって同定され得る。
ある特定の実施形態では、本発明の好ましい株は、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株である。ある特定の実施形態では、本発明は、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/もしくはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上、またはその誘導体の、細胞、例えば、単離細胞を提供する。本発明は、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上、またはその誘導体の細胞を含む組成物も提供する。本発明は、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上の生物学的に純粋な培養物も提供する。本発明は、特に本明細書に記載される疾患のための、療法に使用される、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上、またはその誘導体の細胞も提供する。
本発明の株の誘導体は、娘菌株(子孫)、または原株から培養(サブクローン)された株であり得る。本発明の株の誘導体は、生物活性を除去することなく、例えば、遺伝子レベルで修飾してもよい。特に、本発明の株の誘導体は、治療的に活性である。誘導体株は、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上と同等の治療活性を有するであろう。特に、誘導体株は、実施例に示される効果と比較して、ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び/もしくは2、ならびに/またはセロトニントランスポーターの発現のレベルに対する同等の効果、ならびにセロトニンの分泌に対する同等の効果を引き出し、これは実施例に記載される培養及び投与プロトコルを使用することによって同定され得る。受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上の誘導体は、概して、それぞれ、受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43386、NCIMB 43387、NCIMB 43388、及び/またはNCIMB 43389で寄託された株のうちの1つ以上のバイオタイプであろう。
本発明者らは、実施例で使用される細菌株が、2-メチル-プロパン酸及び3-メチル-プロパン酸を産生し、ギ酸を消費することを見出した(図10を参照されたい)。受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43388、及びNCIMB 43389で寄託された株はまた、2-メチル-プロパン酸及び3-メチル-プロパン酸を産生することが見出された。加えて、受託番号NCIMB 43385及びNCIMB 43388で寄託された株は、ギ酸を消費することも見出された。したがって、いくつかの実施形態では、本発明の細菌株は、代謝産物2-メチル-プロパン酸及び3-メチル-プロパン酸のうちの1つ以上を産生する。いくつかの実施形態では、本発明の細菌株は、ギ酸を消費する。いくつかの実施形態では、本発明の細菌株は、2-メチル-プロパン酸及び3-メチル-プロパン酸を産生し、ギ酸を消費する。好ましい実施形態では、本発明の細菌株は、酪酸塩、吉草酸、ヘキサン酸、2-メチル-プロパン酸、及び3-メチル-プロパン酸を産生し、酢酸塩、プロピオン酸塩、及びギ酸を消費する。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、Megasphaera elsdeniiを含まない。ある特定の実施形態では、本発明の組成物及び方法に有用な細菌株は、Megasphaera elsdeniiではない。
ある特定の実施形態では、本発明で使用される株は、受託番号NCIMB 8927で寄託されたMegasphaera elsdenii株である。これは、実施例で試験した例示のM.elsdenii株である。したがって、本発明は、セロトニン欠乏、特に、本明細書に記載される疾患によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される、受託番号NCIMB 8927で寄託されたMegasphaera elsdenii株、またはその誘導体の細胞を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される、NCIMB 8927で寄託されたMegasphaera elsdenii株のバイオタイプまたは誘導体である細菌株を提供する。
受託番号NCIMB 8927で寄託されたM.elsdenii株の16S rRNA遺伝子配列に対するGenBank受託番号は、LC036319.1である(本明細書では配列番号16として開示される)。ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、Megasphaera elsdeniiの細菌株の16S rRNA遺伝子配列に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA遺伝子配列を有する。
ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号16に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA遺伝子配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、配列番号16によって表される16S rRNA配列を有する。ある特定の実施形態では、本発明は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される、配列番号16に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する細菌株を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に使用される、配列番号16によって表される16S rRNA配列を有する細菌株を提供する。
治療用途
実施例に示すように、本発明の細菌組成物は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療に有効である。「セロトニン欠乏」とは、他の症状の中でも、不安、心配、パニック、恐怖症、精神的執着、行動的強迫、睡眠障害、攻撃、及び/または食欲抑制もしくは欲求につながり得る対象における最適レベルよりも低いレベルのセロトニンを指す。概して、セロトニン欠乏は、対象におけるセロトニンレベルを生化学的にアッセイするのとは対照的に、対象におけるこれらの症状のうちの1つ以上を観察することに基づいて、対象において診断される。したがって、「セロトニン欠乏」は、セロトニン欠乏が病態生物学に寄与する因子であり得る障害の範囲を説明する。いくつかの実施形態では、「セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害」は、インビボでのセロトニンの濃度の増加が、(例えば、障害に関連する症状を緩和することによって)対象の治療において有益な効果を有するものも含み、対象は、低レベルのセロトニン(すなわち、ベースラインレベル未満)を示さない。言い換えれば、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害には、セロトニンのインビボ濃度の増加が有益な効果を有する任意の障害が含まれ得る。
本発明者らは、本発明の組成物による治療が、セロトニンの産生に関与する酵素であるトリプトファンヒドロキシラーゼの発現を増加させることを見出した。トリプトファンヒドロキシラーゼは、セロトニンの形成における速度制限ステップである、セロトニン前駆体5-ヒドロキシトリプトファンの形成中のL-トリプトファンのヒドロキシル化を触媒する。したがって、本発明の組成物は、トリプトファンヒドロキシラーゼ経路を介してセロトニンの産生を増加させることによって、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有用であり得る。好ましい実施形態では、本発明の組成物は、脳におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ経路を介したセロトニンの産生を増加させる。
より具体的には、本発明者らは、本発明の組成物が、ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ2の発現を増加させることを見出した。トリプトファンヒドロキシラーゼ2は、脳におけるセロトニン作動性ニューロンにおいて発現される主なアイソフォームである[20]。したがって、いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象、例えば、対象の脳におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ2の発現を増加させることによって、セロトニンの産生を増加させることによって、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有用であり得る。
本発明者らは、本発明の組成物が、ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1の発現を増加させることを見出した。トリプトファンヒドロキシラーゼ1は、主に、脳以外の組織において発現される。しかしながら、トリプトファンヒドロキシラーゼ1発現は、ストレスを経験する対象における脳のセロトニン作動性ニューロンにおいて増加することが示されている[21]。理論によって縛られることを望むことなく、ストレスを経験する対象のセロトニン作動性ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1の増加した発現は、対象におけるセロトニンの産生を増強し、それによってセロトニン欠乏によって特徴付けられるストレス誘発性精神障害を「自己」治療または予防することによる生物学的対処機構であり得る。これは、トリプトファンヒドロキシラーゼ1が、セロトニンシグナル伝達が主に生じる脳の領域において見られる主なアイソフォームではないが、関連する脳領域におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1の発現の増加が、活性部位におけるセロトニンの局所濃度の増加に有効であることを示唆する。したがって、対象のニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び/または2の発現を増加させることは、セロトニン欠乏、特にセロトニン欠乏によって特徴付けられる精神障害の治療または予防に有効であり得る。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象、例えば、対象の脳におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1の発現を増加させることによって、セロトニンの産生を増加させることによって、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有用であり得る。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、セロトニン欠乏によって特徴付けられるストレス誘発性障害の治療または予防に使用される。
さらに、本発明の組成物による治療は、ニューロンにおけるセロトニン作動性ニューロンマーカーのセロトニントランスポーター(SERT)の発現を増加させる。したがって、本発明の組成物は、インビボで、未成熟ニューロンのセロトニン作動性ニューロンへの分化を増加させ得る。セロトニン作動性ニューロンは、インビボでセロトニンを産生する。したがって、本発明の組成物は、対象におけるセロトニン作動性ニューロンの数を増加させることによって、インビボでのセロトニンの産生を増加させることによって、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有効であり得る。
さらに、本発明者らは、本発明の組成物による治療が、脳におけるセロトニンの分泌を増加させることを見出した。したがって、本発明の組成物は、対象におけるセロトニンの分泌を増加させることによって、対象におけるセロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防において特に有効であり得る。好ましい実施形態では、本発明の組成物は、対象の脳におけるセロトニンの分泌を増加させる。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、縫線核におけるセロトニン作動性ニューロンの数の増加に使用される。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、セロトニンレベルの増加に使用される。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、5-ヒドロキシトリプトファンレベルの増加に使用される。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、セロトニン及び5-ヒドロキシトリプトファンレベルの増加に使用される。ある特定の実施形態では、セロトニン及び/または5-ヒドロキシトリプトファンは、線条体で増加する。セロトニン及び5-ヒドロキシトリプトファンレベルは、例えば、CSF中での(例えば、[22]に記載される)、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、または例えば、血漿もしくはCSF中での(例えば、[23]に記載される)、おそらく電気化学検出を伴う、逆相HPLC法などの当該技術分野で公知の任意の適切な方法を使用して測定され得る。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、低下したセロトニンレベルを有する疑いがあるか、または有すると同定された患者の治療に使用される。
うつ病
本発明の組成物は、うつ病の治療または予防において特に有用であり得る。うつ病は、落ち込んだ気分及び活動への嫌悪の状態によって特徴付けられ、対象の思考、行動、傾向、感情、及び幸福感に影響を及ぼし得る。うつ病の根底にある生物学的メカニズムは、完全に特徴付けられていないが、低レベルのセロトニン、すなわち、セロトニン欠乏は、少なくともうつ病に寄与することが示されている[24]。したがって、本発明の組成物は、例えば、セロトニンのバイオアベイラビリティを増加させることによって、うつ病の治療において有効であり得る。
うつ病は、以下の症状:落ち込んだ気分、悲しみ、絶望、無力、自尊心の低さ、涙ぐむこと、易怒性、動機付けの欠如、不安、食欲減退、食欲増進、体重減少、体重増加、便秘、性欲減弱、及び睡眠障害のうちの1つ以上によって特徴付けられる様々な異なる落ち込んだ気分の精神障害を表す。本発明の組成物は、うつ病に関連するこれらの症状のうちの1つ以上の治療に有効であり得る。本発明が有効な治療であり得るうつ病のサブカテゴリの非限定的な例としては、大うつ病性障害、持続性うつ病性障害、双極性障害、産後うつ病、月経前不快気分障害、季節性情動障害、及び非定型うつ病が挙げられる。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるうつ病の治療または予防に使用され、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ2の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び2の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、対象におけるニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ発現の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、対象におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ発現の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象の縫線核におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼの発現を増加させる。縫線核は、脳幹に見られる核の適度なサイズのクラスターを含む。これらの核の主な機能の1つは、脳の残部にセロトニンを放出することである。したがって、縫線核のニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼの発現の増加は、脳にアクセス可能なセロトニンの産生の増加に有効であり得る。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるうつ病の治療または予防に使用され、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、対象におけるニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、対象におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象の縫線核におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるうつ病の治療または予防に使用され、対象は、うつ病と診断されている。うつ病は、ハミルトンうつ病評価尺度を使用して対象において診断され得る。うつ病はまた、精神障害の診断及び統計マニュアル(DSM-5)で指定された基準に従って、対象において診断され得る[25]。対象は、以下のうつ病性症状のうちの5つ以上の存在によって、DSM-5に従って、臨床的うつ病と診断され得る:1)主観的な報告(例えば、悲しい、憂鬱な、「意気消沈した」、または空っぽな気持ち)または他者による観察(例えば、涙を流しているように見える、もしくは泣きそうに見える)のいずれかによって示される、ほぼ毎日、一日のほとんどが抑うつ気分。(小児及び青年期の若者では、これは悲しい気分ではなく、怒りっぽいまたは不機嫌な気分として現れ得る)、2)趣味、スポーツ、またはその人が以前楽しんでいた他のことに興味がないなどの、毎日の活動の全て、またはほぼ全てにおける興味または喜びの著しい減少、3)ダイエットしていないときの大幅な体重減少もしくは体重増加(例えば、1ヶ月で体重の5パーセント超の変化)、またはほぼ毎日の食欲の減少もしくは増加、4)ほぼ毎日の不眠症(入眠障害もしくは安眠障害)、または過眠症(寝過ぎ)、5)絶え間ない不穏、動き回ること、もしくは自分の服を引っ張ることを含む、じっと座っていることができないこと(専門家によって精神運動性激越と呼ばれる)、または反対に、動きの緩慢化、訥弁で非常に静かに話すこと(専門家によって精神運動遅滞と呼ばれる)がある日がそうでない日よりも多い、6)ほぼ毎日の倦怠、疲労、または活力の喪失(着替えまたは洗濯などの最も小さな作業でも行うことが困難であり、通常よりも時間がかかるように思われる)、7)ほぼ毎日の無価値感、または過剰もしくは不適切な罪悪感(例えば、軽微な過去の失敗を反芻すること)、8)ほぼ毎日の、思考もしくは集中する能力の低下、または優柔不断さ(例えば、気が散りやすいように見え、記憶障害を訴える)、9)死について繰り返し考えること(単なる死ぬことの恐怖ではない)、特定の計画なしの再発性自殺念慮、または自殺未遂もしくは自殺の特定の計画。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、臨床的うつ病の治療に使用される。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、うつ病の上記症状のうちの1つ以上の治療に使用される。うつ病の1つ以上の症状の治療は、組成物の投与前及び投与後の対象を臨床的に評価して、うつ病に関連する1つ以上の症状の改善を確認することによって決定することができる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、症状または診断試験及び/または尺度に従って、うつ病に関連する症状を改善する。ある特定の実施形態では、試験または尺度は、ハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D17、うつ病)である。ある特定の実施形態では、試験または尺度は、DSM-5で指定されるものである。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、精神及び神経障害を評価するための臨床包括的印象-包括的改善(CGI-I)尺度を改善する。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、うつ病と臨床的に診断された対象の包括的、社会的、及び職業的障害に対して肯定的効果を示す。
いくつかの実施形態では、組成物は、うつ病の1つ以上の症状の治療または予防に使用される。例えば、本発明の組成物は、落ち込んだ気分、悲しみ、絶望、無力、自尊心の低さ、涙ぐむこと、易怒性、動機付けの欠如、及び不安からなるリストから選択される、うつ病の心理学的症状のうちの1つ以上の治療または予防に使用されてよい。いくつかの実施形態では、組成物は、食欲減退、食欲増進、体重減少、体重増加、便秘、性欲減弱、及び睡眠障害からなるリストから選択される、うつ病の1つ以上の身体症状の治療または予防に使用される。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)と併用して使用される。SSRIは、セロトニントランスポーター(SERT)の活性を遮断することによってセロトニンの再取り込みを選択的に遮断する薬物の種類である。SERTは、シナプス間隙からシナプス前ニューロンへセロトニンを輸送するモノアミントランスポータータンパク質の一種である。したがって、SSRIは、シナプス中のセロトニンの滞留時間を増加させて、セロトニンシグナル伝達事象の半減期を増加させる。SSRI及び本発明の組成物の組み合わせは、対象におけるセロトニンのバイオアベイラビリティをさらに改善し得るため、うつ病の治療の文脈において特に有用である。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、うつ病の治療または予防におけるSSRIとの同時、連続、または別個の使用のためのものである。
いくつかの実施形態では、本発明は、うつ病の治療または予防における本発明の組成物との同時、連続、または別個の使用のためのSSRIに関する。
いくつかの実施形態では、本発明は、対象におけるうつ病の治療または予防に使用されるSSRIに関し、対象は、投与されるか、または本発明の組成物と共に投与されている。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるうつ病の治療または予防に使用され、対象は、投与されるか、またはSSRIと共に投与されている。
本発明での使用に適した例示的なSSRIとしては、シタロプラム、ダポキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、及びボルチオキセチンが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、認知行動療法、カウンセリング、対人療法、心理力学的療法、三環系抗うつ剤、セロトニン-ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、ノルアドレナリン及び特定のセロトニン作動性抗うつ剤、ならびにモノアミンオキシダーゼ阻害剤からなるリストから選択される1つ以上の抗うつ療法と組み合わせて、うつ病の治療に使用される。
不安
本発明の組成物は、不安の治療または予防において特に有用であり得る。不安は、軽度または重度であり得る、心配または恐怖などの不安感として特徴付けられる。不安は、上述の症状に関連する様々な状態を説明する。本発明の組成物によって治療または予防され得る不安障害の非限定的な例としては、パニック障害、恐怖症、外傷後ストレス障害、社交不安障害、及び一般的な不安障害が挙げられる。研究は、対象におけるセロトニンのバイオアベイラビリティの増加が、不安の治療に有効であり得ることを示している[26]。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象における一般的な不安障害(GAD)の治療または予防に使用される。GADは、1つの特定の事象ではなく、対象に広範な状況及び問題について不安を感じさせる長期的な状態である。GADを有する対象は、ほとんどの日に不安を感じる。1つの特定の思考に関連する不安が解消されると、別のものが現れ得る。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるGADの治療または予防に使用され、対象に投与される場合、組成物は、トリプトファンヒドロキシラーゼの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ2の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び2の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ発現の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、セロトニン作動性ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ発現の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象の縫線核におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼの発現を増加させる。縫線核は、脳幹に見られる核の適度なサイズのクラスターを含む。これらの核の主な機能の1つは、脳の残部にセロトニンを放出することである。したがって、縫線核のニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼの発現の増加は、脳にアクセス可能なセロトニンの産生の増加に有益である。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、トリプトファンヒドロキシラーゼ経路を介して、対象におけるセロトニンの産生を増加させる。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるGADの治療または予防に使用され、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、対象におけるニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、対象におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象の縫線核におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるGADの治療または予防に使用され、対象は、GADと診断されている。DSM-5によれば、対象が以下の症状を示す場合、GAD診断を行うことができる:過度の不安及び様々なトピック、事象、または活動についての心配の存在であって、心配は、少なくとも6ヶ月以上生じることがなく、明らかに過剰であり、心配は、制御することが非常に困難であると経験され、不安及び心配は、以下の身体的または認知的症状のうちの少なくとも3つを伴う(小児では、GADの診断には1つの症状のみが必要である):焦燥または不穏、疲れやすさ、通常を超える倦怠、集中力の低下または頭が真っ白になるような感覚、易怒性(他者に観察可能であるか、またはそうでない場合がある)、筋肉痛または痛みの増加、睡眠困難(入眠障害もしくは安眠障害、夜間不穏、または不満足な睡眠による)。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、GADの上記症状のうちの1つ以上の治療に使用される。GADの1つ以上の症状の治療は、組成物の投与前及び投与後の対象を臨床的に評価して、GADに関連する1つ以上の症状の改善を確認することによって決定することができる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、症状または診断試験及び/または尺度に従って、GADに関連する症状を改善する。ある特定の実施形態では、試験または尺度は、DSM-5で指定されるものである。ある特定の実施形態では、尺度は、ハミルトン不安度評価尺度(HAM-A)である。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、精神及び神経障害を評価するための臨床包括的印象-包括的改善(CGI-I)尺度を改善する。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、GADと臨床的に診断された対象の包括的、社会的、及び職業的障害に対して肯定的効果を示す。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、不安の治療または予防における選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)との同時、連続、または別個の使用のためのものである。
いくつかの実施形態では、本発明は、不安の治療または予防における本発明の組成物との同時、連続、または別個の使用のためのSSRIに関する。
いくつかの実施形態では、本発明は、対象における不安の治療または予防に使用されるSSRIに関し、対象は、投与されるか、または本発明の組成物と共に投与されている。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、不安の治療または予防に使用され、対象は、投与されるか、またはSSRIと共に投与されている。
本発明での使用に適した例示的なSSRIとしては、シタロプラム、ダポキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、及びボルチオキセチンが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、認知行動療法、応用リラクゼーション、三環系抗うつ剤、セロトニン-ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、モノアミンオキシダーゼ阻害剤、ベンゾジアゼピン、またはプレガバリンからなるリストから選択される1つ以上の療法と組み合わせて、不安の治療または予防に使用される。
外傷後ストレス障害
本発明の組成物は、外傷後ストレス障害(PTSD)の治療または予防において特に有用であり得る。PTSDは、特定のタイプの不安障害である。セロトニン再取り込み阻害剤を使用するPTSDの治療は、治療的に有効であることが示されている[27]。したがって、本発明の組成物は、PTSDの治療に有効であり得る。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるPTSDの治療または予防に使用され、対象に投与される場合、組成物は、トリプトファンヒドロキシラーゼの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ2の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び2の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ発現の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、セロトニン作動性ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ発現の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象の縫線核におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼの発現を増加させる。縫線核は、脳幹に見られる核の適度なサイズのクラスターを含む。これらの核の主な機能の1つは、脳の残部にセロトニンを放出することである。したがって、縫線核のニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼの発現の増加は、脳にアクセス可能なセロトニンの産生の増加に有益である。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるPTSDの治療または予防に使用され、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、対象におけるニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、対象におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象の縫線核におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるPTSDの治療または予防に使用され、対象は、PTSDと診断されている。DSM-IV-TRによれば、PTSD診断は、以下の場合に行うことができる:(1)患者が、実際のもしくは脅かされた死亡もしくは重篤な傷害、または自己もしくは他者の身体的完全性への脅威を伴う事象(複数可)を経験、目撃、またはこれに直面し、応答が強烈な恐怖、無力感、または戦慄を伴った、(2)外傷的事象の結果として、患者が少なくとも1つの再経験/侵入症状、3つの回避/しびれ症状、及び2つの過覚醒症状を経験し、症状の持続期間が1ヶ月超である、(3)症状が社会的、職業的、または他の重要な機能分野において臨床的に有意な苦痛または障害を引き起こす。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、再発性及び侵入性外傷回想、外傷的事象の繰り返し見る苦痛な夢、外傷的事象が再発しているかのような行動または感覚、外傷を思い出させるものに曝露されたときの苦痛、外傷を思い出させるものに曝露されたときの生理学的反応性、有意な活動への関心の著しい低下、他者からの孤立または疎外感、影響の範囲の制限、未来が短縮された感覚、社会的不安、不慣れな環境に対する不安、入眠障害または安眠障害、易怒性または怒りの爆発、集中困難、過覚醒、疼痛知覚、疼痛耐性、及び過剰驚愕応答に関する問題からなるPTSDの1つ以上の症状の治療に使用される。
PTSDの1つ以上の症状の治療は、組成物の投与前及び投与後の対象を臨床的に評価して、PTSDに関連する1つ以上の症状の改善を確認することによって決定することができる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、症状または診断試験及び/または尺度に従って、PTSDに関連する症状を改善する。ある特定の実施形態では、試験または尺度は、臨床医投与PTSD尺度及びまたは臨床医投与PTSD尺度パート2である。ある特定の実施形態では、試験または尺度は、DSM-IV-TRで指定されるものである。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、精神及び神経障害を評価するための臨床包括的印象-包括的改善(CGI-I)尺度を改善する。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、PTSDと臨床的に診断された対象の包括的、社会的、及び職業的障害に対して肯定的効果を示す。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、PTSDの治療におけるSSRIとの同時、連続、または別個の使用のためのものである。
いくつかの実施形態では、本発明は、PTSDの治療における本発明の組成物との同時、連続、または別個の使用のためのSSRIに関する。
いくつかの実施形態では、本発明は、対象におけるPTSDの治療または予防に使用されるSSRIに関し、対象は、投与されるか、または本発明の組成物と共に投与されている。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるPTSDの治療に使用され、対象は、投与されるか、またはSSRIと共に投与されている。
本発明での使用に適した例示的なSSRIとしては、シタロプラム、ダポキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、及びボルチオキセチンが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、トラウマフォーカスト認知行動療法、眼球運動による脱感作及び再処理法、三環系抗うつ剤、セロトニン-ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、ノルアドレナリン及び特定のセロトニン作動性抗うつ剤、ならびにモノアミンオキシダーゼ阻害剤からなるリストから選択される1つ以上の療法と組み合わせて、PTSDの治療に使用される。
強迫性障害
本発明の組成物は、強迫性障害(OCD)の治療または予防において特に有用であり得る。OCDは、対象が事柄を繰り返し確認し、行う(すなわち、「儀式」を行う)必要性を感じる特定のタイプの精神障害である。セロトニン欠損は、OCDの病理学に関与している[28]。したがって、本発明の組成物は、セロトニンのバイオアベイラビリティを増加させることによって、OCDの治療において有効であり得る。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるOCDの治療または予防に使用され、対象に投与される場合、組成物は、トリプトファンヒドロキシラーゼの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ2の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び2の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ発現の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、セロトニン作動性ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼ発現の発現を増加させる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象の縫線核におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼの発現を増加させる。縫線核は、脳幹に見られる核の適度なサイズのクラスターを含む。これらの核の主な機能の1つは、脳の残部にセロトニンを放出することである。したがって、縫線核のニューロンにおけるトリプトファンヒドロキシラーゼの発現の増加は、脳にアクセス可能なセロトニンの産生の増加に有益である。いくつかの実施形態では、対象に投与される場合、組成物は、トリプトファンヒドロキシラーゼ経路を介して、対象におけるセロトニンの産生を増加させる。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるOCDの治療または予防に使用され、対象に投与される場合、組成物は、対象におけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、対象におけるニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、組成物は、対象におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象の縫線核におけるセロトニン作動性ニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるOCDの治療または予防に使用され、対象は、OCDと診断されている。DSM-5によれば、OCD診断は、以下の場合に行うことができる。(1)対象が執着及び強迫を有する、(2)執着及び強迫が対象の日常生活に著しい影響を及ぼす、(3)執着及び強迫が過剰または不合理であることを対象が認識しない場合がある。執着は、苦痛を引き起こし、あなたの人生の実際の問題に過度に焦点を当てるだけではなく、対象によってうまく抑制または無視することができない、侵入、反復性、及び固執思考、衝動、またはイメージでなければならず、(iv)思考、衝動、またはイメージが対象に真の脅威をもたらさないことを受け入れることができない。強迫は、対象が行わなければ何か悪いことが起こると感じ、1日当たり少なくとも1時間かかり、強迫観念によって引き起こされる深刻な不安を低減するために行われなければならない過剰かつ反復的な儀式的行動でなければならない。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、OCDの1つ以上の執着及び/または強迫の治療に使用される。
1つ以上の執着及び/または強迫の治療は、組成物の投与前及び投与後の対象を臨床的に評価して、1つ以上の執着及び/または強迫の改善を確認することによって決定することができる。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、症状または診断試験及び/または尺度に従って、執着及び/または強迫を改善する。ある特定の実施形態では、試験または尺度は、DSM-Vで指定されるものである。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、精神及び神経障害を評価するための臨床包括的印象-包括的改善(CGI-I)尺度を改善する。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、OCDと臨床的に診断された対象の包括的、社会的、及び職業的障害に対して肯定的効果を示す。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、OCDの治療におけるSSRIとの同時、連続、または別個の使用のためのものである。
いくつかの実施形態では、本発明は、OCDの治療における本発明の組成物と同時、連続、または別個の使用のためのSSRIに関する。
いくつかの実施形態では、本発明は、対象におけるOCDの治療または予防に使用されるSSRIに関し、対象は、投与されるか、または本発明の組成物と共に投与されている。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、対象におけるOCDの治療に使用され、対象は、投与されるか、またはSSRIと共に投与されている。
本発明での使用に適した例示的なSSRIとしては、シタロプラム、ダポキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、及びボルチオキセチンが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、OCDの治療において、曝露及び応答防止からなるリストから選択される1つ以上の療法と組み合わせて使用される。
投与の形態
好ましくは、本発明の組成物は、本発明の細菌株による腸への送達及び/または腸への部分もしくは全体定着を可能にするために胃腸管に投与されるべきである。概して、本発明の組成物は、経口で投与されるが、これらは、経直腸的に、鼻腔内に、または頬側もしくは舌下経路を介して投与されてよい。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、泡として、スプレーまたはゲルとして投与されてよい。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、坐薬、例えば、肛門坐薬として、例えば、カカオ脂(ココアバター)、合成硬質脂肪(例えば、坐剤用基材、ウィテップゾール)、グリセロ-ゼラチン、ポリエチレングリコール、または石鹸グリセリン組成物の形態で投与されてよい。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、チューブ、例えば、鼻腔栄養チューブ、経口胃チューブ、胃チューブ、経空腸チューブ(Jチューブ)、経皮的内視鏡下胃瘻造設術(PEG)、またはポート、例えば、胃、空腸及び他の好適なアクセスポートへのアクセスを付与する胸壁ポートを介して胃腸管に投与される。
本発明の組成物は、一度で投与されてよく、または治療レジメンの部分として逐次的に投与されてよい。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、連日投与されるべきである。
本発明のある特定の実施形態では、本発明による治療は、患者の腸内微生物叢の評価を伴う。治療は、本発明の株の送達及び/またはそれによる部分的もしくは全体的定着が達成されず、その結果、効能が観察されないことになるとき、繰り返されてよく、あるいは、治療は、送達及び/または部分的もしくは全体的定着が成功裏でありかつ効能が観察されるときに中止されてよい。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、妊娠した動物、例えば、哺乳動物、例えば、ヒトに、子宮内及び/または生まれた後の子において発症するセロトニン欠乏に関連する障害を予防するために投与されてよい。
本発明の組成物は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害と診断された、またはセロトニン欠乏によって特徴付けられる障害のリスクがあると同定された患者に投与されてよい。組成物は、健常な患者におけるセロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の発症を予防するための予防対策として投与されてもよい。
本発明の組成物は、異常な腸内微生物叢を有すると同定されている患者に投与されてよい。例えば、患者は、Megasphaera、特に、Megasphaera massiliensisによる定着が低減しているか、または定着がないかであり得る。
本発明の組成物は、食品、例えば、栄養補助食品として投与されてよい。
概して、本発明の組成物は、ヒトの治療のためのものであるが、単胃哺乳動物、例えば、家禽、ブタ、ネコ、イヌ、ウマまたはウサギを含めた動物を治療するのに使用されてよい。本発明の組成物は、動物の成長及びパフォーマンスを増強させるのに有用であり得る。動物に投与されるとき、経口胃管栄養法が使用されてよい。
組成物
概して、本発明の組成物は、細菌を含む。本発明の好ましい実施形態では、組成物は、凍結乾燥形態で調合される。例えば、本発明の組成物は、本発明の細菌株を含む顆粒またはゼラチンカプセル、例えば、硬質ゼラチンカプセルを含んでいてよい。
好ましくは、本発明の組成物は、凍結乾燥されている細菌を含む。細菌の凍結乾燥は、確立された手順であり、関連のガイダンスは、例えば、参照文献[29]、[30]、[31]]において入手可能である。
あるいは、本発明の組成物は、生きている、活性な細菌培養物を含んでいてよい。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、不活性化されていない、例えば、熱不活性化されていない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、殺傷されていない、例えば、熱殺傷されていない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、弱毒化されていない、例えば、熱弱毒化されていない。例えば、いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、殺傷されていない、不活性化されていない及び/または弱毒化されていない。例えば、いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、生きている。例えば、いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、生存可能である。例えば、いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は、腸に部分的または全体的に定着することが可能である。例えば、いくつかの実施形態では、本発明の組成物における細菌株は生存可能であり、腸に部分的または全体的に定着することが可能である。
いくつかの実施形態では、組成物は、生きている細菌株と殺傷されている細菌株との混合物を含む。
好ましい実施形態では、本発明の組成物は、腸への細菌株の送達を可能にするようにカプセル化されている。カプセル化は、目標箇所に送達するまで、例えば、pHの変化によって引き起こされる場合がある化学的または物理的刺激、例えば、圧力、酵素活性または物理的崩壊による破断を通しての劣化から組成物を保護する。いずれの適切なカプセル化方法が使用されてもよい。例示的なカプセル化技術として、多孔質マトリクス内への取り込み、固体担体表面への付着または吸着、凝集によるまたは架橋剤を用いた自己会合、及び微多孔膜またはマイクロカプセルの後の機械的拘束が挙げられる。本発明の組成物を調製するのに有用であり得るカプセル化についてのガイダンスは、例えば、参照文献[32]及び[33]において入手可能である。
組成物は、経口で投与されてよく、錠剤、カプセルまたは粉末の形態であってよい。カプセル化された製品が好ましい、なぜなら、Megasphaeraが嫌気性生物であるからである。他の成分(例えば、ビタミンCなど)が、インビボでの送達及び/または部分的もしくは全体的定着ならびに生存を改善するように脱酸素剤及びプレバイオティック基質として含まれていてよい。あるいは、本発明のプロバイオティク組成物(probiotic composition)は、食品もしくは栄養製品、例えば、ミルクもしくはホエイベースの発酵乳製品として、または医薬製品として経口で投与されてよい。
組成物は、プロバイオティクとして調合されてよい。
本発明の組成物は、治療有効量の本発明の細菌株を含む。治療有効量の細菌株は、患者への有益な効果を発揮するのに十分である。治療有効量の細菌株は、患者の腸への送達及び/または部分的もしくは全体的定着を結果として生じさせるのに十分であり得る。
例えば、成人ヒトについての、細菌の好適な1日用量は、約1×10~約1×1011コロニー形成単位(CFU)、例えば、約1×10~約1×1010CFU、別の例では、約1×10~約1×1010CFU、別の例では、約1×10~約1×1011CFU、別の例では、約1×10~約1×1010CFU、別の例では、約1×10~約1×1011CFUであってよい。
ある特定の実施形態では、細菌の用量は、1日当たり少なくとも10個の細胞、例えば、1日当たり少なくとも1010個、少なくとも1011個、または少なくとも1012個の細胞である。
ある特定の実施形態では、組成物は、組成物の重量に対して約1×10~約1×1011CFU/g、例えば、約1×10~約1×1010CFU/gの量で細菌株を含有する。用量は、例えば、1g、3g、5g及び10gであってよい。
ある特定の実施形態では、本発明は、上記医薬組成物を提供し、細菌株の量は、組成物の重量に対してグラム当たり約1×10~約1×1011個のコロニー形成単位である。
典型的には、プロバイオティク、例えば本発明の組成物は、少なくとも1つの好適なプレバイオティク化合物と任意に組み合わされる。プレバイオティク化合物は、通常、上部消化管において分解または吸収されない、非消化性炭水化物、例えば、オリゴ-もしくは多糖、または糖アルコールである。公知のプレバイオティクスとして、市販品、例えば、イヌリン及びトランスガラクト-オリゴ糖が挙げられる。
ある特定の実施形態では、本発明のプロバイオティク組成物は、組成物の合計重量に対して、約1~約30重量%(例えば、5~20重量%)の量でプレバイオティック化合物を含む。炭水化物は、フラクト-オリゴ糖(またはFOS)、短鎖フラクト-オリゴ糖、インスリン、イソマルト-オリゴ糖、ペクチン、キシロ-オリゴ糖(またはXOS)、キトサン-オリゴ糖(またはCOS)、β-グルカン、アラビアガム変性及び耐性デンプン、ポリデキストロース、D-タガトース、アカシアファイバ、イナゴマメ、オート麦、ならびにシトラスファイバからなる群から選択されてよい。一態様では、プレバイオティクスは、短鎖フラクト-オリゴ糖(簡潔さのために、以下の本明細書においてFOSs-c.cと示される)であり、当該FOSs-c.c.は、消化性炭水化物ではなく、テンサイ糖の転換によって一般に得られ、3つのグルコース分子が結合しているサッカロース分子を含む。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防のための別の治療用化合物と併用して使用される。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、神経保護または神経増殖を調節する栄養補助食品と共に投与される。好ましい実施形態では、栄養補助食品は、栄養ビタミン類を含むかまたはそれらからなる。ある特定の実施形態では、ビタミン類は、ビタミンB6、マグネシウム、ジメチルグリシン(ビタミンB16)、及びビタミンCである。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、別のプロバイオティクと組み合わせて投与される。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害に対する第2の薬剤の効果の増強に使用される。
本発明の組成物は、薬学的に許容される賦形剤または担体を含んでいてよい。そのような好適な賦形剤の例は、参照文献[34]において見出され得る。治療的使用のための許容される担体または希釈剤は、薬剤分野において周知されており、例えば、参照文献[35]において記載されている。好適な担体の例としては、ラクトース、デンプン、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、ソルビトールなどが挙げられる。好適な希釈剤の例としては、エタノール、グリセロール及び水が挙げられる。医薬担体、賦形剤または希釈剤の選択は、意図する投与経路及び標準の薬務に関して選択され得る。医薬組成物は、上記担体、賦形剤または希釈剤として、またはこれに加えて、いずれの好適な結合剤(複数可)、潤滑剤(複数可)、懸濁剤(複数可)、コーティング剤(複数可)、可溶化剤(複数可)を含んでいてもよい。好適な結合剤の例としては、デンプン、ゼラチン、天然糖、例えば、グルコース、無水ラクトース、自由流動ラクトース、β-ラクトース、コーンシロップ、天然及び合成ガム、例えば、アカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースならびにポリエチレングリコールが挙げられる。好適な潤滑剤の例としては、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられる。防腐剤、安定剤、染料、及びさらなる香味剤が、医薬組成物において提供されていてよい。防腐剤の例としては、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、及びp-ヒドロキシ安息香酸のエステルが挙げられる。酸化予防剤及び懸濁剤が使用されてもよい。
本発明の組成物は、食品として調合されてよい。例えば、食品は、例えば、栄養補助食品において、本発明の治療効果に加えて、栄養的利益を提供してよい。同様に、食品は、本発明の組成物の風味を増強するように、または組成物を、医薬組成物よりもむしろ、一般食料とより類似することによって、消費するのにより魅力的であるようにするように調合されてよい。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、ミルクベースの製品として調合される。用語「ミルクベースの製品」は、変動する脂肪分を有する、いずれの液体または半固体のミルク-またはホエイベースの製品も意味する。ミルクベースの製品は、例えば、ウシのミルク、ヤギのミルク、ヒツジのミルク、スキムミルク、ホールミルク、いずれの処理もしていない粉ミルク及びホエイからの還元ミルク、または加工製品、例えば、ヨーグルト、凝固したミルク、カード、酸乳、酸全乳、バターミルク及び他の酸乳製品であり得る。別の重要な群としては、ミルク飲料、例えば、ホエイ飲料、発酵乳、コンデンスミルク、乳幼児ミルク;フレーバーミルク、アイスクリーム;ミルク含有食品、例えば、スイーツが挙げられる。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、Megasphaera属の1つ以上の細菌株を含み、いずれの他の属からの細菌も含有せず、または、ほんの僅少なもしくは生物学的に関連のない量の別の属からの細菌を含む。よって、いくつかの実施形態では、本発明は、Megasphaeraの1つ以上の細菌株を含み、いずれの他の属からの細菌も含有せず、または、ほんの僅少なもしくは生物学的に関連のない量の別の属からの細菌を含む、療法に使用される組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、Megasphaera massiliensis種の1つ以上の細菌株を含み、いずれの他の種からの細菌も含有せず、または、ほんの僅少なもしくは生物学的に関連のない量の別の種からの細菌を含む。よって、いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、Megasphaera massiliensis種の1つ以上の細菌株を含み、いずれの他の種からの細菌も含有せず、または、ほんの僅少なもしくは生物学的に関連のない量の別の種からの細菌を含む、療法に使用される組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、Megasphaera massiliensis種の1つ以上の細菌株を含み、いずれの他のMegasphaera種からの細菌も含有せず、または、ほんの僅少なもしくは生物学的に関連のない量の別のMegasphaera種からの細菌を含む。よって、いくつかの実施形態では、本発明は、Megasphaera massiliensis種の1つ以上の細菌株を含み、いずれの他のMegasphaera種からの細菌も含有せず、または、ほんの僅少なもしくは生物学的に関連のない量の別のMegasphaera種からの細菌を含む、療法に使用される組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、単一細菌株または種を含有し、いずれの他の細菌株または種を含有しない。そのような組成物は、ほんの僅少なもしくは生物学的に関連のない量の他の細菌株または種を含んでいてよい。そのような組成物は、他の生物種を実質的に含まない培養であってもよい。
いくつかの実施形態では、本発明は、Megasphaera属の単一細菌株を含み、いずれの他の株からの細菌も含有せず、または、ほんの僅少なもしくは生物学的に関連のない量の別の株からの細菌を含む、療法に使用される組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、Megasphaera massiliensis種の単一細菌株を含み、いずれの他の株からの細菌も含有せず、または、ほんの僅少なもしくは生物学的に関連のない量の別の株からの細菌を含む、療法に使用される組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、1を超える細菌株を含む。例えば、いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、同種内からの1を超える株(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40または45を超える株)を含み、任意に、いずれの他の種からの細菌も含有しない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、同種内からの50未満の株(例えば、45、40、35、30、25、20、15、12、10、9、8、7、6、5、4または3未満の株)を含み、任意に、いずれの他の種からの細菌も含有しない。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、同種内からの1~40、1~30、1~20、1~19、1~18、1~15、1~10、1~9、1~8、1~7、1~6、1~5、1~4、1~3、1~2、2~50、2~40、2~30、2~20、2~15、2~10、2~5、6~30、6~15、16~25、または31~50株を含み、任意に、いずれの他の種からの細菌も含有しない。本発明は、上記のいずれの組み合わせも含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、微生物共同体を含む。例えば、いくつかの実施形態では、組成物は、微生物共同体の一部としてMegasphaera細菌株を含む。例えば、いくつかの実施形態では、Megasphaera細菌株は、腸においてインビボで共生的に生きることができる、他の属からの1つ以上の(例えば、少なくとも2、3、4、5、10、15または20の)他の細菌株と組み合わせて存在する。例えば、いくつかの実施形態では、組成物は、異なる属からの細菌株と組み合わせたMegasphaeraの細菌株を含む。いくつかの実施形態では、微生物共同体は、単一の生物、例えば、ヒトの糞便試料から得られた2つ以上の細菌株を含む。いくつかの実施形態では、微生物共同体は、本来は一緒には見られない。例えば、いくつかの実施形態では、微生物共同体は、少なくとも2つの異なる生物の糞便試料から得られた細菌株を含む。いくつかの実施形態では、2つの異なる生物は、同種、例えば、2つの異なるヒトからのものである。いくつかの実施形態では、2つの異なる生物は、ヒト乳児及びヒト成人である。いくつかの実施形態では、2つの異なる生物は、ヒト及び非ヒト哺乳動物である。
代替の実施形態では、本発明の組成物は、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5つ以下の異なる細菌種を含む。ある特定の実施形態では、組成物は、4つ以下の異なる細菌種を含む。ある特定の実施形態では、組成物は、3つ以下の異なる細菌種を含む。ある特定の実施形態では、組成物は、2つ以下の異なる細菌種を含む。ある特定の実施形態では、組成物は、Megasphaeraの種、特にMegasphaera massiliensisを含み、他の細菌種は含まない。好ましい実施形態では、本発明の組成物は、単一株Megasphaera、特に、Megasphaera massiliensisの単一株を含み、他の細菌株または種を含まない。そのような組成物は、ほんの僅少なもしくは生物学的に関連のない量の他の細菌株または種を含んでいてよい。驚くべきことに、実施例は、本発明の単一株のみを含む組成物が、他の株または種に依存することなく、強力な効果(例えば、実施例1及び3を参照されたい)を有することができることを実証する。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、NCIMB 42787株と同じ安全性及び治療効果特性を有するが、NCIMB 42787ではなく、またはMegasphaera massiliensisではない細菌株をさらに含む。
本発明の組成物が1を超える細菌株、種または属を含むいくつかの実施形態では、個々の細菌株、種または属は、別々、同時または逐次投与用であってよい。例えば、組成物は、1を超える細菌株、種もしくは属の全てを含んでいてよく、または細菌株、種もしくは属は、別々に保存されてよく、また、別々に、同時にもしくは逐次的に投与されてよい。いくつかの実施形態では、1を超える細菌株、種または属は、別々に保存されているが、使用前に一緒に混合される。
いくつかの実施形態では、本発明における使用のための細菌株は、ヒト成人の糞便から得られる。本発明の組成物が1を超える細菌株を含むいくつかの実施形態では、細菌株の全てがヒト成人の糞便から得られ、または、他の細菌株が存在するとき、ほんの僅少な量でのみ存在する。細菌は、ヒト成人の糞便から得られ、本発明の組成物において使用された後に培養されてよい。
上述のように、いくつかの実施形態では、1つ以上のMegasphaera細菌株は、本発明の組成物において唯一の治療的活性剤(複数可)である。いくつかの実施形態では、組成物における細菌株(複数可)は、本発明の組成物において唯一の治療的活性剤(複数可)である。
本発明による使用のための組成物は、販売承認を必要としてもしなくてもよい。
ある特定の実施形態では、本発明は、上記細菌株が凍結乾燥されている、上記医薬組成物を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、前記細菌株が噴霧乾燥されている、上記医薬組成物を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、細菌株が、凍結乾燥または噴霧乾燥されており、また、生きている、上記医薬組成物を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、細菌株が、凍結乾燥または噴霧乾燥されており、また、生存可能である、上記医薬組成物を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、細菌株が、凍結乾燥または噴霧乾燥されており、また、腸に部分的または全体的に定着することが可能である、上記医薬組成物を提供する。ある特定の実施形態では、本発明は、細菌株が、凍結乾燥または噴霧乾燥されており、また、生存可能でありかつ腸に部分的または全体的に定着することが可能である、上記医薬組成物を提供する。
いくつかの場合では、凍結乾燥されている細菌株は、投与前に再構成される。いくつかの場合では、再構成は、本明細書に記載されている希釈剤の使用による。
本発明の組成物は、薬学的に許容される賦形剤、希釈剤または担体を含んでいてよい。
ある特定の実施形態では、本発明は、本発明の細菌株、及び薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含む医薬組成物を提供し、細菌株は、それを必要とする対象に投与される場合、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療に十分な量である。
ある特定の実施形態では、本発明は、本発明の細菌株、及び薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含む医薬組成物を提供し、細菌株は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に十分な量である。
ある特定の実施形態では、本発明は、上記医薬組成物を提供し、細菌株の量は、組成物の重量に対してグラム当たり約1×10~約1×1011個のコロニー形成単位である。
ある特定の実施形態では、本発明は、1g、3g、5gまたは10gの用量で投与される、上記医薬組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明は、経口、直腸、皮下、鼻、頬側、及び舌下からなる群から選択される方法によって投与される、上記医薬組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明は、ラクトース、デンプン、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール及びソルビトールからなる群から選択される担体を含む、上記医薬組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明は、エタノール、グリセロール及び水からなる群から選択される希釈剤を含む、上記医薬組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明は、デンプン、ゼラチン、グルコース、無水ラクトース、自由流動ラクトース、β-ラクトース、コーンシロップ、アカシア、トラガカント、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム及び塩化ナトリウムからなる群から選択される賦形剤を含む、上記医薬組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明は、防腐剤、酸化予防剤及び安定剤の少なくとも1つをさらに含む、上記医薬組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明は、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、及びp-ヒドロキシ安息香酸のエステルからなる群から選択される防腐剤を含む、上記医薬組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明は、上記細菌株が凍結乾燥されている、上記医薬組成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本発明は、組成物が約4℃または約25℃で密閉容器に保存されて容器が50%の相対湿度を有する雰囲気に置かれている場合、コロニー形成単位で測定される細菌株の少なくとも80%が、少なくとも約:1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年、1.5年、2年、2.5年、または3年の期間の後に残存している、上記医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、本明細書に記載されている組成物を含む密閉容器において提供される。いくつかの実施形態では、密閉容器は、サチェまたはボトルである。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、本明細書に記載されている組成物を含むシリンジにおいて提供される。
本発明の組成物は、いくつかの実施形態では、医薬製剤として提供されてよい。例えば、組成物は、錠剤またはカプセルとして提供されてよい。いくつかの実施形態では、カプセルは、ゼラチンカプセル(「gel-cap」)である。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、経口投与される。経口投与は、嚥下を含んでいてよく、その結果、化合物が、胃腸管に入ることになり、かつ/または頬側、舌側、もしくは舌下投与によって化合物が口から直接血流に入ることになる。
経口投与に好適な薬学的製剤としては、固体プラグ、固体微粒子状物、半固体、及び液体(多相及び分散系を含む)、例えば、錠剤;多-またはナノ-粒子状物を含有する軟質または硬質カプセル、液体(例えば、水性溶液)、エマルジョンまたは粉末;ロゼンジ(液体が充填されたものを含む);咀嚼剤;ゲル;急速分散剤形;フィルム;膣坐剤;スプレー;ならびに頬側/粘膜接着パッチが挙げられる。
いくつかの実施形態では、医薬製剤は、腸溶性製剤、すなわち、経口投与による腸への本発明の組成物の送達に好適である胃耐性製剤(例えば、胃のpHに耐性)である。腸溶性製剤は、組成物の細菌または別の成分が酸感受性である、例えば、胃条件下で分解しやすいとき、特に有用であり得る。
いくつかの実施形態では、腸溶性製剤は、腸溶性コーティングを含む。いくつかの実施形態では、製剤は、腸溶性コーティングされた剤形である。例えば、製剤は、腸溶性コーティングされた錠剤または腸溶性コーティングされたカプセルなどであってよい。腸溶性コーティングは、経口送達のための従来の腸溶性コーティング、例えば、錠剤、カプセルなどのための従来のコーティングであってよい。製剤は、フィルムコーティング、例えば、腸溶性ポリマー、例えば、酸不溶性ポリマーの薄いフィルム層を含んでいてよい。
いくつかの実施形態では、腸溶性製剤は、本質的に腸溶性であり、例えば、腸溶性コーティングを必要としない胃耐性である。そのため、いくつかの実施形態では、製剤は、腸溶性コーティングを含まない腸溶性製剤である。いくつかの実施形態では、製剤は、熱ゲル化材料から作製されたカプセルである。いくつかの実施形態では、熱ゲル化材料は、セルロース系材料、例えばメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)である。いくつかの実施形態では、カプセルは、いずれのフィルム形成ポリマーも含有しないシェルを含む。いくつかの実施形態では、カプセルは、シェルを含み、シェルは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、いずれのフィルム形成ポリマーも含まない(例えば、[36]を参照されたい)。いくつかの実施形態では、製剤は、本質的に腸溶性のカプセル(例えば、Capsugel製Vcaps(登録商標))である。
いくつかの実施形態では、製剤は、軟質カプセルである。軟質カプセルは、カプセルシェルに存在する軟化剤、例えば、グリセロール、ソルビトール、マルチトール及びポリエチレングリコールなどの添加のおかげで、ある特定の弾性及び柔軟性を有し得るカプセルである。軟質カプセルは、例えば、ゼラチンまたはデンプンベースで製造され得る。ゼラチンベースの軟質カプセルは、様々な供給者から市販されている。例えば、経口または経直腸などの投与方法に応じて、軟質カプセルは、様々な形状を有することができ、例えば、円形、楕円形、長方形または魚雷型であり得る。軟質カプセルは、従来のプロセス、例えば、Schererプロセス、Accogelプロセスまたは液滴もしくは発泡プロセスなどによって製造され得る。
培養方法
本発明における使用のための細菌株は、例えば、参照文献[37]、[38]、及び[39]に詳述されている標準の微生物学的技術を使用して培養され得る。
培養に使用される固体または液体培地は、YCFA+寒天またはYCFA培地であってよい。YCFA培地は、(100ml当たり、近似値):Casitone(1.0g)、酵母抽出物(0.25g)、NaHCO(0.4g)、システイン(0.1g)、KHPO(0.045g)、KHPO(0.045g)、NaCl(0.09g)、(NHSO(0.09g)、MgSO・7HO(0.009g)、CaCl(0.009g)、レザズリン(0.1mg)、ヘミン(1mg)、ビオチン(1μg)、コバラミン(1μg)、p-アミノ安息香酸(3μg)、葉酸(5μg)、及びピリドキサミン(15μg)を含み得る。
ワクチン組成物に使用される細菌株
本発明者らは、本発明の細菌株が、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有用であることを同定した。これは、本発明の細菌株が宿主免疫系に対して有する効果の結果である可能性が高い。したがって、本発明の組成物はまた、ワクチン組成物として投与される場合、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の予防に有用であり得る。ある特定のそのような実施形態では、本発明の細菌株は、殺傷、不活性化、または弱毒化されてよい。ある特定のそのような実施形態では、組成物は、ワクチンアジュバントを含んでよい。ある特定の実施形態では、組成物は、注射を介して、例えば、皮下注射を介して投与される。
総則
本発明の実施は、別途示さない限り、当業者の範囲内の、化学、生化学、分子生物、免疫学及び薬理学の従来の方法を用いる。そのような技術は、文献において完全に説明されている。例えば、参照文献[40]及び[41、[42]、[43]、[44]、[45]、[46]、[47]などを参照されたい。
用語「comprising(含む)」は、「including(含む)」及び「consisting(からなる)」を包含し、例えば、組成物がXを「comprising(含む)」は、Xのみから成っていてもよく、またはさらなる何か、例えば、X+Yを含んでいてもよい。
数値xに関係する用語「約」は、任意であり、例えば、x±10%を意味する。
用語「実質的に」は、「完全に」を排除せず、例えば、Yを「実質的に含まない」組成物は、Yを完全に含まなくてもよい。必要な場合、用語「実質的に」は、本発明の定義から省略されてよい。
2つのヌクレオチド配列間の百分率の配列同一性への言及は、整列している場合(when aligned)、ヌクレオチドの百分率が、2つの配列を比較したときに同じであることを意味する。このアラインメント及びパーセント相同性または配列同一性は、当該技術分野において公知のソフトウェアプログラム、例えば、参照文献[48]のセクション7.7.18に記載されているものを使用して決定され得る。好ましいアラインメントは、12のギャップオープンペナルティ及び2のギャップエクステンションペナルティ、62のBLOSUMマトリクスによるアフィンギャップ検索を使用してSmith-Waterman相同性検索アルゴリズムによって決定される。Smith-Waterman相同性検索アルゴリズムは、参照文献[49]に開示されている。
特に記述されていない限り、多数のステップを含むプロセスまたは方法は、方法の開始及び終了時にさらなるステップを含んでいてよく、またはさらなる介在するステップを含んでいてよい。また、ステップは、適切な場合、組み合わされ、省略され、または代替の順序で実施されてよい。
本発明の様々な実施形態は本明細書に記載されている。各実施形態では特定されている特徴は、他の特定されている特徴と組み合わされて、さらなる実施形態を付与してよいことが理解されよう。特に、好適な、典型的なまたは好ましいとして本明細書において強調されている実施形態は、互いに組み合わされてよい(これらが互いに排他的であるときを除く)。
本発明を実施するための形態
実施例1-神経化学産生-脳の代謝産物
背景
神経学的プロセスで重要な役割を果たす神経化学的因子、神経ペプチド、及び神経伝達物質のレベルを、Megasphaera massiliensis株NCIMB 42787を給餌したマウスの脳組織におけるエクスビボスクリーニング中に測定した。これらの化学物質の不均衡、例えば、セロトニンの欠乏(例えば、最適以下のレベル)は、多数の精神障害の病理学に関与している。
方法
動物
BALBc(Envigo,UK)成体の雄のマウスを、12時間の明暗サイクルの下でグループ収容し;標準的なげっ歯類の餌及び水は、自由に取れるようにした。全ての実験は、ユニバーシティカレッジコーク動物倫理実験委員会による承認後の欧州ガイドラインに従って行った。動物は、実験の開始時に8週齢であった。
研究デザイン
動物は、動物ユニットに到着した後、それらの保持室に1週間慣れさせた。それらは、15:00~17:00に6日間連続で、1×10CFUの用量で生きた生物学的製剤の経口強制飼養(200μL用量)を受ける。7日目に、動物を断頭し、組織を実験用に採取した。
組織回収
動物を処理及び試験条件に関して無作為に犠死させ、試料採取を午前9.00~午後1:00に行った。体幹の血液をカリウムEDTA(エチレンジアミン四酢酸)チューブに回収し、4000gで15分間スピンした。血漿を単離し、さらなる分析のために-80℃で保存した。脳を迅速に摘出し、解剖し、各脳領域をドライアイスで急速冷凍し、さらなる分析のために-80℃で保存した。
分析
神経化学的因子、神経ペプチド、及び神経伝達物質濃度は、脳幹からの試料でHPLCによって分析した。簡単に言うと、内部標準として4ng/40μlのN-メチル5-HT(Sigma Chemical Co.,UK)でスパイクした500μlの冷却移動相で、脳幹組織を超音波処理した。移動相は、0.1Mのクエン酸、5.6mMのオクタン-1-スルホン酸(Sigma)、0.1Mのリン酸二水素ナトリウム、0.01mMのEDTA(Alkem/Reagecon、Cork)及び9%(v/v)メタノール(Alkem/Reagecon)を含有し、4Nの水酸化ナトリウム(Alkem/Reagecon)を使用してpH2.8に調整した。その後、ホモジネートを、22,000×gで4℃にて15分間遠心分離し、40μlの上清を、SCL 10-Avpシステムコントローラー、LECD 6A電気化学検出器(Shimadzu)、LC-10ASポンプ、CTO-10Aオーブン、SIL-10Aオートインジェクター(40℃に維持した試料冷却器付き)、及びオンラインGastorr脱気装置(ISS、UK)からなったHPLCシステム上に注入した。30℃で維持した逆相カラム(Kinetex 2.6u C18 100×4.6mm、Phenomenex)を分離(流量0.9ml/分)に使用した。ガラス状炭素作用電極を、+0.8Vで動作するAg/AgCl参照電極(Shimadzu)と組み合わせ、生成したクロマトグラムは、Class-VP 5ソフトウェア(Shimadzu)を使用して分析した。神経伝達物質は、試料分析中に一定間隔で実行する標準注入によって決定されるように、それらの特性保持時間によって同定した。分析物対内部標準のピーク高さの比を測定し、標準注入と比較した。結果は、組織の生重量1g当たりのngの神経伝達物質として表した。
結果-神経伝達物質産生
結果を図1に示し、これは、NCIMB 42787を給餌したマウスの脳において、ノルアドレナリン(p=0.0507)、セロトニン、及び5-HIAAレベルが増加したことを示す。したがって、本発明の組成物は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有用であり得る。
実施例2-トリプトファンヒドロキシラーゼ発現
背景
トリプトファンヒドロキシラーゼは、セロトニンの産生に関与する酵素である。よって、本発明者らは、Megasphaera massiliensis株NCIMB 42787が、ニューロン様細胞におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ遺伝子TPH1及びTPH2の上方制御発現を誘導することができるかを調査しようとした。これは、NCIMB 42787がインビボでセロトニンのレベルをどのように増加させるかを説明し得る。
材料及び方法
神経芽腫SH-SY5Y細胞を、2mMのL-グルタミン、10%熱不活性化FBS、100U/mlのペニシリン、及び100μg/mlのストレプトマイシンを補充した50%MEM 50%栄養混合物F-12ハム培地中で増殖させた。細胞を、10cm皿に、2×10細胞の密度で播種した。24時間の休憩後、細胞を10%NCIMB 42787上清またはYCFAを有する増殖培地(1%FBSを含有する)で24時間処理した。細胞を次に回収し、総RNAをRNeasyミニキットプロトコル(Qiagen)に従って単離した。cDNAは、高容量cDNA逆転写キット(Applied Biosystems)を使用して作製した。プライマー配列を表1に示す。遺伝子発現は、qPCRによって測定した。Β-アクチンは、内部対照として使用した。倍率変化は、2^(-ΔΔct)法に従って算出した。
細胞を0.5×10細胞/ウェルの密度で6ウェル皿に播種したことを除いて、同様の実験の第2のセットを行った。24時間の休憩後、細胞を、5%細菌上清またはYCFAを有する増殖培地(1%FBSを含有する)で72時間処理した。総RNAは、上述のように分析した。
Figure 2022513790000001
細胞を未処理のままにしたか、またはYCFA培地で同等の時間インキュベートした対照を並行して行った。YCFA培地は、以下の組成を有する:
Bacto casitione 1.0g
酵母抽出物 0.25g
炭酸水素ナトリウム 0.4g
グルコース 0.2g
セロビオース 0.2g
可溶性デンプン 0.2g
ミネラル溶液1 15ml
ミネラル溶液2 15ml
SCFA溶液 0.31mL
ヘミン溶液 1ml
ビタミン溶液1 100μl
ビタミン溶液2 100μl
レザズリン溶液 0.1ml
システイン 0.1g
総体積までのd.H2O:100m
ミネラル溶液1:KHPO-3.0g、1lの総体積までのd.H
ミネラル溶液2:KHPO-3.0g、(NHSO4-6.0g、NaCl-6.0g、MgSO4-0.6g、CaCl-0.6g、1lの総体積までのd.H
レザズリン溶液:100mlの蒸留水中の0.1%粉末レザズリン。
短鎖脂肪酸溶液:酢酸-17ml、プロピオン酸-6ml、n-吉草酸-1ml、イソ-吉草酸-1ml、イソ-酪酸-1ml
ヘミン溶液:KOH-0.28g エタノール95%-25ml、ヘミン-100mg、100mlの総体積までのd.H
ビタミン溶液1:ビオチン-1mg、コバラミン-1mg、p-アミノ安息香酸-3mg、葉酸-5mg、ピリドキサミン-15mg、100mlの総体積までのd.H
ビタミン溶液2:チアミン-5mg、リボフラビン-5mg、100mlの総体積までのd.H
結果
図2に示される結果は、細胞が10%NCIMB 42787細菌細胞を含まない上清と24時間インキュベートされる場合、TPH1の発現のレベルが、未処理またはYCFA処理対照と比較して5倍に増加することを示す。TPH2の発現のレベルはまた、未処理の対照と比較して30倍に増加する。
図3に示される結果は、細胞が5%NCIMB 42787細菌細胞を含まない上清と72時間インキュベートされる場合、TPH1の発現のレベルが、未処理またはYCFA処理対照と比較して5倍に増加することを示す。TPH2の発現のレベルはまた、未処理の対照と比較して30倍に増加する。
したがって、本発明の組成物は、セロトニンの産生を増加させることによって、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有用であり得る。
実施例3-セロトニントランスポーター発現
背景
SLC6A4遺伝子は、セロトニントランスポーターをコードする。セロトニントランスポーターは、分化セロトニン作動性ニューロンのバイオマーカーである。よって、本発明者らは、M.massilensis種の細菌株が、ニューロン様細胞におけるセロトニン作動性マーカーを上方制御することができるかを決定しようとした。
材料及び方法
実施例2に記載されるように、同一の実験セットを行った。SLC6A4遺伝子のプライマー配列を表2に示す。
Figure 2022513790000002
結果
図4に示される結果は、細胞が10%Megasphaera massiliensis株NCIMB 42787細菌細胞を含まない上清と24時間インキュベートされる場合、SLC6A4の発現が、未処理対照と比較して3倍に上方制御されるが、YCFA+処理細胞との差はなかったことを示す。図5に示される結果は、細胞が5%NCIMB 42787細菌細胞を含まない上清と72時間インキュベートされる場合、SLC6A4の発現が、未処理対照と比較して3倍、YCFA処理細胞と比較して約2倍に上方制御されることを示す。
インビボでセロトニン作動性ニューロンの数を増加させることは、NCIMB 42787が、NCIMB 42787を給餌した健康なマウスの脳内のセロトニンのレベルをどのように増加させたかを説明し得る。したがって、本発明の組成物は、セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防に有用であり得る。
実施例4-Caco2細胞におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ及びセロトニントランスポーター発現分析
導入
セロトニンの大部分は、腸内で産生される。腸セロトニンは、腸と脳との間の重要なコミュニケーションの役割を果たすと考えられている。したがって、本発明者らは、Megasphaera massiliensis株NCIMB 42787が、腸様細胞におけるTPH1及びSLC6A4の発現を増加させることができるかを決定しようとし、よって、NCIMB 42787が、腸内のセロトニンのレベルを増加させることができるかを示し、これは、他の場所、例えば、脳内のセロトニンのバイオアベイラビリティを増強し得る。
この目的のために、本発明者らは、分化Caco2細胞をNCIMB 42787細菌細胞を含まない上清とインキュベートした。分化Caco2細胞は、不透過性であり、小腸の上皮細胞と構造的及び機能的に類似する、分極頂端膜/粘膜及び側底膜/漿膜を形成する。
材料及び方法
Caco2細胞を12ウェルプレートに播種し、10日間分化し、次いで、それらを12時間血清飢餓にし、その後、静止期NCIMB 42787に由来する10%上清に24時間曝露した。細胞を回収し、総RNAをRNeasyミニキットプロトコル(Qiagen)に従って単離した。cDNAは、高容量cDNA逆転写キット(Applied Biosystems)を用いて作製した。遺伝子発現は、qPCRによって測定した。β-アクチンは、内部対照として使用した。倍率変化は、2^(-ΔΔct)法に従って算出した。プライマー配列を表1に示す。
結果
図6に示される結果は、分化Caco2細胞が10%NCIMB 42787細菌細胞を含まない上清と24時間インキュベートされる場合、TPH1の発現が、未処理及びYCFA処理対照と比較してほぼ3倍に上方制御されることを示す。図7に示される結果は、インキュベーションが、SLC6A4の発現を未処理対照と比較して3倍超に増加させることを示す。
腸内のセロトニンのレベルを増加させることは、NCIMB 42787がNCIMB 42787を給餌したマウスにおける脳内のセロトニンのレベルをどのように増加させたかを説明し得る。
実施例5-Megasphaera massiliensis株NCIMB 42787代謝産物分析
導入
腸内微生物叢は、その大きな多様性及び代謝能力を有し、多種多様の分子の産生のための巨大な代謝リザーバーを表す。細菌上清に存在する代謝産物は、酸化ストレスへの宿主応答、細胞間コミュニケーションに直接影響を与え、ニューロンプロセスをもたらし得る。本発明者らは、どの代謝産物、特に、どの短鎖脂肪酸及び中鎖脂肪酸が、M.massiliensis株NCIMB 42787によって産生されるかを決定しようとした。
材料及び方法
細菌培養及び無細胞上清回収
細菌の純粋培養は、それらの定常増殖期に到達するまで、YCFA培養液中で嫌気的に増殖させた。培養を5,000×gで5分間遠心分離し、0.2μMのフィルター(Millipore,UK)を用いて、無細胞上清(CFS)を濾過した。CFSの1mLのアリコートを、使用するまで-80℃で保存した。酪酸ナトリウム、ヘキサン酸、及び吉草酸は、Sigma Aldrich(UK)から入手し、懸濁液をYCFA+培養液中で調製した。
細菌上清のSCFA及びMCFA定量化
細菌上清由来の短鎖脂肪酸(SCFA)及び中鎖脂肪酸(MCFA)を、以下のように、MS Omics APSによって分析し、定量化した。試料を、塩酸を使用して酸性化し、重水素標識内部標準を添加した。全ての試料は、無作為順序で分析した。四重極検出器(59977B、Agilent)に連結したGC(7890B、Agilent)に設置した高極性カラム(Zebron(商標)ZB-FFAP、GC Cap.Column 30m×0.25mm×0.25μm)を用いて分析を行った。システムは、ChemStation(Agilent)によって制御した。生データを、Chemstation(Agilent)を使用して、netCDFフォーマットに変換した後、データをインポートし、[50]に記載されるPARADISeソフトウェアを使用して、Matlab R2014b(Mathworks,Inc.)で処理した。
結果
NCIMB 42787は、代謝産物である酪酸塩及び吉草酸を産生する。
NCIMB 42787は、それぞれ、5.08mM、1.60mMの平均濃度で、吉草酸、ヘキサン酸を産生した(図8)。本発明者らはまた、M.massiliensis種の他の株が、同等のレベルの吉草酸、ヘキサン酸、酪酸を産生し、同様の量の酢酸塩及びプロピオン酸塩を消費することを見出した(図9)。
酪酸塩の産生は、酪酸塩が、血液脳関門の不透過性の低減において公知の役割を有し、セロトニン分泌を増強する生体活性分子が、NCIMB 42787が存在する場合、脳へのアクセスの増加を有することを意味するので、脳におけるセロトニン分泌を増加する文脈において重要であり得る[51]。NCIMB 42787(及び他の細菌)のこの性質は、その効能に寄与し得る。
実施例6-安定性試験
本明細書に記載されている少なくとも1つの細菌株を含有する本明細書に記載されている組成物を、25℃または4℃の密閉容器に保存し、容器を30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、90%、または95%の相対湿度を有する雰囲気に置く。1ヵ月、2ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年、1.5年、2年、2.5年または3年後、標準のプロトコルによって決定されるコロニー形成単位で測定したとき、細菌株の少なくとも50%、60%、70%、80%または90%が残存する。
実施例7-代謝産物分析
実施例5に提供されるデータにさらに加えて、図10は、M.massiliensis株NCIMB 42787ならびに受託番号NCIMB 43385、NCIMB 43388、及びNCIMB 43389で寄託された株によって、どの他の短鎖脂肪酸が産生され、消費されるかを実証する。
M.massiliensis株NCIMB 42787は、2-メチル-プロパン酸及び3-メチル-プロパン酸のレベルを増加させながら、ギ酸を低減する(図10)。したがって、株NCIMB 42787は、2-メチル-プロパン酸及び3-メチル-プロパン酸を産生し、ギ酸を消費する。本発明者らはまた、他の寄託株が、2-メチル-プロパン酸及び3-メチル-プロパン酸の同等のレベルを産生し、同様の量のギ酸を消費することを見出した。
実施例8-NCIMB 42787は、BALB/cマウスの結腸においてTph1 mRNA発現の有意な増加を引き起こす。
BALB/cマウスに生物学的製剤を投与し、qPCRを用いた遺伝子発現の分析のために組織を単離した。
図11は、NCIMB 42787が、ビヒクル対照と比較して、(β-アクチンに正規化されたqPCRによる定量化を使用して)BALB/cマウスの結腸におけるTph1の発現の増加を誘発することを実証する。
上で概説したように、Tph1は、セロトニンの産生を駆動し、したがって、Tph1の増加は、うつ病の治療に有効であると期待される。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、Tph1発現を増加させる。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、Tph1発現の増加を介して、セロトニン産生を増加させる。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、セロトニン発現の増加を駆動することによって、特にうつ病において、治療的に有効である。
実施例9-Megasphaera株NCIMB 43385は、BALB/cマウスの海馬、扁桃体、及び前頭前皮質におけるミネラルコルチコイド受容体発現を有意に増加させる。
BALB/cマウスに生物学的製剤を投与し、qPCRを使用した遺伝子発現の分析のために組織を単離した。
図12は、ビヒクル対照と比較して、(β-アクチンに正規化されたqPCRによる定量化を使用して)脳の3つの領域におけるミネラルコルチコイド受容体発現を有意に増加させるNCIMB 43385の能力を実証する。
うつ病は、ミネラルコルチコイド活性の低下を伴い得ることが理解される。実際、この受容体は、慢性ストレスによって及びうつ病中に下方制御されるが、抗うつ剤によって誘発されることが見られる。ミネラルコルチコイド受容体活性の増加は、HPA軸活性を阻害し、コピーをサポートするための遅いウェーブスリープの促進、不安の低減、及び回路接続のスイッチを含む、治療上有益な効果を有することができる。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、ミネラルコルチコイド受容体の発現を増加させる。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、ミネラルコルチコイド受容体発現への影響に照らして、うつ病及びセロトニン欠乏に関連する他の障害における治療有効性を示す。
実施例10-Megasphaera株NCIMB 43385は、BALB/cマウスの海馬及び扁桃体におけるGABA A2発現を有意に増加させる。
BALB/cマウスに生物学的製剤を投与し、qPCRを用いた遺伝子発現の分析のために組織を単離した。
図13は、ビヒクル対照と比較して、(β-アクチンに正規化されたqPCRによる定量化を使用して)脳におけるGABA A2発現を有意に増加させるNCIMB 43385の能力を実証する。
神経伝達物質GABAは、うつ病において役割を果たすことが示されており、GABAレベルは、大うつ病性障害を有する患者において低減し、抗うつ剤による慢性治療後に正規化される。したがって、GABA A2の発現の増加は、うつ病及び不安などの障害において有益な治療効果を有する。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、GABA A2の発現を増加させる。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、GABA A2の発現の増加に照らして、セロトニン欠乏に関連する障害、例えば、うつ病における治療有効性を示す。
実施例11-Megasphaera株NCIMB 43387は、BALB/cマウスの前頭前皮質におけるオキシトシン受容体発現を有意に増加させる
BALB/cマウスに生物学的製剤を投与し、qPCRを用いた遺伝子発現の分析のために組織を単離した。
図14は、NCIMB 43387が、ビヒクル対照と比較して、(β-アクチンに正規化されたqPCRによる定量化を使用して)前頭前皮質におけるオキシトシン受容体の発現の有意な増加を誘発することを実証する。
オキシトシンは、感情、社会、認知、及び神経内分泌生理学、ならびに自己制御に関連する。特に、オキシトシン放出は、不安緩解、積極的な気分、母性行動、対結合、性的行動、社会的記憶、嗅覚記憶、食欲抑制作用、ストレスに対するHPA軸応答の減衰、出生及び哺乳中の自己励起、ならびに他の生理学的及び心理学的プロセスに関与する。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、オキシトシンのレベルを増加させる。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、オキシトシン受容体の発現の増加に照らして、セロトニン欠乏に関連する障害において治療的に有益である。
実施例12-インビトロでの短鎖脂肪酸産生に対するMegasphaera massiliensis株DSM 26228、Megasphaera elsdenii株NCIMB 8927、及びMegasphaera massiliensis株NCIMB 42787の効果
概要
この研究は、インビトロでの短鎖脂肪酸(SCFA)の産生に対するDSM 26228、NCIMB 8927、及びNCIMB 42787の効果を調査した。酢酸塩、プロピオン酸塩、吉草酸塩、イソ酪酸塩、及びイソ吉草酸塩を含むSCFAは、食物繊維の微生物副産物である。任意のSCFAの増加は、微生物叢の生産性の増加を示唆し、望ましい形質である。
材料及び方法
DSM 26228、NCIMB 8927、及びNCIMB 42787の純粋培養は、YCFA+培養液[1リットル当たり:カゼイン加水分解物10.0g、酵母抽出物2.5g、炭酸水素ナトリウム4.0g、グルコース2.0g、セロビオース2.0g、可溶性デンプン2.0g、リン酸水素二カリウム0.45g、リン酸二水素カリウム0.45g、レザズリン0.001g、L-システインHCl 1.0g、硫酸アンモニウム0.9g、塩化ナトリウム0.9g、硫酸マグネシウム0.09g、塩化カルシウム0.09g、ヘミン0.01g、SCFA 3.1ml(酢酸2.026ml/L、プロピオン酸0.715ml/L、n-吉草酸0.119ml/L、イソ-吉草酸0.119ml/L、イソ-酪酸0.119ml/L)、ビタミンミックス1:1ml(ビオチン1mg/100ml、シアノコバラミン1mg/100ml、p-アミノ安息香酸3mg/100ml、ピリドキシン15mg/100ml)、ビタミンミックス2:1ml(チアミン5mg/100ml、リボフラビン5mg/100ml)、ビタミンミックス3:1ml(葉酸5mg/100ml)]中で、それらの定常増殖期に到達するまで、嫌気的に増殖させた。培養を5000×gで10分間遠心分離し、0.45μM、続いて0.2μMのフィルター(Millipore、UK)を用いて無細胞上清(CFS)を濾過し、その後1mLアリコートのCFSを使用まで-80℃で保存した。
細菌上清由来の短鎖脂肪酸(SCFA)及び中鎖脂肪酸(MCFA)を、MS Omics APS、Denmarkによって分析し、定量化した。試料を、塩酸を使用して酸性化し、重水素標識内部標準を添加した。全ての試料は、無作為順序で分析した。四重極検出器(5977B、Agilent)に連結したガスクロマトグラフ(7890B、Agilent)に設置した高極性カラム(Zebron(商標)ZB-FFAP、GC Cap.Column 30m×0.25mm×0.25μm)を用いて分析を行った。システムは、ChemStation(Agilent)によって制御した。生データを、Chemstation(Agilent)を使用して、netCDFフォーマットに変換した後、データをインポートし、参考文献[50]によって記載されるPARADISeソフトウェアを使用して、Matlab R2014b(Mathworks,Inc.)で処理した。
結果
細菌株の各々について以下のパターンが観察された:
Figure 2022513790000003

これらのデータは、Megasphaeraの3つの株全てが酪酸塩(ブタン酸)及び吉草酸(ペンタン酸)を増加させることを示す。
吉草酸は、GABA-Aアゴニストであり、シナプスGABAの利用可能性を増加させ、かつ/またはシナプス後GABA応答を増強すると考えられ、よってGABA作動性活性を増強する。したがって、上で概説されるように、GABA応答の増加は、うつ病及び不安などの障害において有益な治療効果を有する。Megasphaera massiliensis及びMegasphaera elsdenii株の両方は、吉草酸の有益な増加を引き起こす。したがって、ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、吉草酸の増加に照らして、セロトニン欠乏に関連する障害、例えば、うつ病における治療有効性を示す。
上に概説されたように、酪酸塩は、神経保護活性を有し、セロトニン及びBDNF発現を増加させ、血液脳関門障害の回復を補助することができる。したがって、酪酸塩は、うつ病様行動を著しく改善することができる。Megasphaera massiliensis及びMegasphaera elsdenii株の両方は、酪酸塩の有益な増加を引き起こす。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、酪酸塩の増加に照らして、セロトニン欠乏に関連する障害、例えば、うつ病における治療有効性を示す。
実施例13-Megasphaera massiliensis株NCIMB 43389及びMegasphaera種株NCIMB 43385の短鎖/中鎖脂肪酸産生プロファイル
材料及び方法
Megasphaera massiliensis株NCIMB 43389及びMegasphaera種株NCIMB 43385の純粋培養物を、YCFA+培養液中で嫌気的に増殖させた。細菌上清由来の短鎖脂肪酸(SCFA)及び中鎖脂肪酸(MCFA)を、MS Omics APS、Denmarkによって分析し、定量化した。試料を、塩酸を用いて酸性化し、重水素標識内部標準を添加した。全ての試料は、無作為順序で分析した。四重極検出器(5977B、Agilent)に連結したガスクロマトグラフ(7890B、Agilent)に設置した高極性カラム(Zebron(商標)ZB-FFAP、GC Cap.Column 30m×0.25mm×0.25μm)を用いて分析を行った。システムは、ChemStation(Agilent)によって制御した。生データを、Chemstation(Agilent)を使用して、netCDFフォーマットに変換した後、データをインポートし、PARADISeソフトウェアを使用して、Matlab R2014b(Mathworks,Inc.)で処理した。
結果
Figure 2022513790000004
結果は、Megasphaera massiliensis株NCIMB 43389及びMegasphaera種株NCIMB 43385について実施例7(及び図9~10)に報告されるものと一致し、これらの株の短/中脂肪酸鎖プロファイルをさらに確認する。
配列
配列番号1(のMegasphaera massiliensisの16S リボソームRNAの遺伝子、部分配列、株:NP3-JX424772.1)
1 agagtttgat cctggctcag gacgaacgct ggcggcgtgc ttaacacatg caagtcgaac
61 gagaagagat gagaagcttg cttcttatca attcgagtgg caaacgggtg agtaacgcgt
121 aagcaacctg cccttcagat ggggacaaca gctggaaacg gctgctaata ccgaatacgt
181 tctttccgcc gcatgacggg aagaagaaag ggaggccttc gggctttcgc tggaggaggg
241 gcttgcgtct gattagctag ttggaggggt aacggcccac caaggcgacg atcagtagcc
301 ggtctgagag gatgaacggc cacattggga ctgagacacg gcccagactc ctacgggagg
361 cagcagtggg gaatcttccg caatggacga aagtctgacg gagcaacgcc gcgtgaacga
421 tgacggcctt cgggttgtaa agttctgtta tatgggacga acagggcatc ggttaatacc
481 cggtgtcttt gacggtaccg taagagaaag ccacggctaa ctacgtgcca gcagccgcgg
541 taatacgtag gtggcaagcg ttgtccggaa ttattgggcg taaagggcgc gcaggcggca
601 tcgcaagtcg gtcttaaaag tgcggggctt aaccccgtga ggggaccgaa actgtgaagc
661 tcgagtgtcg gagaggaaag cggaattcct agtgtagcgg tgaaatgcgt agatattagg
721 aggaacacca gtggcgaaag cggctttctg gacgacaact gacgctgagg cgcgaaagcc
781 aggggagcaa acgggattag ataccccggt agtcctggcc gtaaacgatg gatactaggt
841 gtaggaggta tcgactcctt ctgtgccgga gttaacgcaa taagtatccc gcctggggag
901 tacggccgca aggctgaaac tcaaaggaat tgacgggggc ccgcacaagc ggtggagtat
961 gtggtttaat tcgacgcaac gcgaagaacc ttaccaagcc ttgacattga ttgctacgga
1021 aagagatttc cggttcttct tcggaagaca agaaaacagg tggtgcacgg ctgtcgtcag
1081 ctcgtgtcgt gagatgttgg gttaagtccc gcaacgagcg caacccctat cttctgttgc
1141 cagcacctcg ggtggggact cagaagagac tgccgcagac aatgcggagg aaggcgggga
1201 tgacgtcaag tcatcatgcc ccttatggct tgggctacac acgtactaca atggctctta
1261 atagagggac gcgaaggagc gatccggagc aaaccccaaa aacagagtcc cagttcggat
1321 tgcaggctgc aactcgcctg catgaagcag gaatcgctag taatcgcagg tcagcatact
1381 gcggtgaata cgttcccggg ccttgtacac accgcccgtc acaccacgaa agtcattcac
1441 acccgaagcc ggtgaggcaa ccgcaaggaa ccagccgtcg aaggtggggg cgatgattgg
1501 ggtgaagtcg taacaaggt
配列番号2(Megasphaera massiliensis株NCIMB 42787のコンセンサス16S rRNA遺伝子配列)

TGAGAAGCTTGCTTCTTATCGATTCTAGTGGCAAACGGGTGAGTAACGCGTAAGCAACCTGCCCTTCAGATGGGGACAACAGCTGGAAACGGCTGCTAATACCGAATACGTTCTTTCCGCCGCATGACGGGAAGAAGAAAGGGAGGCCTTCGGGCTTTCGCTGGAGGAGGGGCTTGCGTCTGATTAGCTAGTTGGAGGGGTAACGGCCCACCAAGGCGACGATCAGTAGCCGGTCTGAGAGGATGAACGGCCACATTGGGACTGAGACACGGCCCAGACTCCTACGGGAGGCAGCAGTGGGGAATCTTCCGCAATGGACGAAAGTCTGACGGAGCAACGCCGCGTGAACGATGACGGCCTTCGGGTTGTAAAGTTCTGTTATATGGGACGAACAGGACATCGGTTAATACCCGGTGTCTTTGACGGTACCGTAAGAGAAAGCCACGGCTAACTACGTGCCAGCAGCCGCGGTAATACGTAGGTGGCAAGCGTTGTCCGGAATTATTGGGCGTAAAGGGCGCGCAGGCGGCATCGCAAGTCGGTCTTAAAAGTGCGGGGCTTAACCCCGTGAGGGGACCGAAACTGTGAAGCTCGAGTGTCGGAGAGGAAAGCGGAATTCCTAGTGTAGCGGTGAAATGCGTAGATATTAGGAGGAACACCAGTGGCGAAAGCGGCTTTCTGGACGACAACTGACGCTGAGGCGCGAAAGCCAGGGGAGCAAACGGGATTAGATACCCCGGTAGTCCTGGCCGTAAACGATGGATACTAGGTGTAGGAGGTATCGACTCCTTCTGTGCCGGAGTTAACGCAATAAGTATCCCGCCTGGGGAGTACGGCCGCAAGGCTGAAACTCAAAGGAATTGACGGGGGCCCGCACAAGCGGTGGAGTATGTGGTTTAATTCGACGCAACGCGAAGAACCTTACCAAGCCTTGACATTGATTGCTACGGAAAGAGATTTCCGGTTCTTCTTCGGAAGACAAGAAAACAGGTGGTGCACGGCTGTCGTCAGCTCGTGTCGTGAGATGTTGGGTTAAGTCCCGCAACGAGCGCAACCCCTATCTTCTGTTGCCAGCACCTCGGGTGGGGACTCAGAAGAGACTGCCGCAGACAATGCGGAGGAAGGCGGGGATGACGTCAAGTCATCATGCCCCTTATGGCTTGGGCTACACACGTACTACAATGGCTCTTAATAGAGGGAAGCGAAGGAGCGATCCGGAGCAAACCCCAAAAACAGAGTCCCAGTTCGGATTGCAGGCTGCAACTCGCCTGCATGAAGCAGGAATCGCTAGTAATCGCAGGTCAGCATACTGCGGTGAATACGTTCCCGGGCCTTGTACACACCGCCCGTCACACCACGAAAGTCATTCACACCCGAAGCCGGTGAGGCAACCGCAAG
Figure 2022513790000005
配列番号11(受託番号NCIMB 43385で寄託されたMegasphaera株のコンセンサス16S rRNA配列)
GGCTGGTTCCTTGCGGTTGCCTCACCGGCTTCGGGTGTGAATGACTTTCGTGGTGTGACGGGCGGTGTGTACAAGGCCCGGGAACGTATTCACCGCAGTATGCTGACCTGCGATTACTAGCGATTCCTGCTTCATGCAGGCGAGTTGCAGCCTGCAATCCGAACTGGGACTCTGTTTTTGGGGTTTGCTCCGGATCGCTCCTTCGCTTCCCTCTATTAAGAGCCATTGTAGTACGTGTGTAGCCCAAGCCATAAGGGGCATGATGACTTGACGTCATCCCCGCCTTCCTCCGCATTGTCTGCGGCAGTCTCTTCTGAGTCCCCACCCTTAGTGCTGGCAACAGAAGATAGGGGTTGCGCTCGTTGCGGGACTTAACCCAACATCTCACGACACGAGCTGACGACAGCCGTGCACCACCTGTTTTCTTGTCTTCCGAAGAAGAACCGGAAATCTCTTTCCGTAGCAATCAATGTCAAGGCTTGGTAAGGTTCTTCGCGTTGCGTCGAATTAAACCACATACTCCACCGCTTGTGCGGGCCCCCGTCAATTCCTTTGAGTTTCAGCCTTGCGGCCGTACTCCCCAGGCGGGATACTTATTGCGTTAACTCCGGCACAGAAGGAGTCGATACCTCCTACACCTAGTATCCATCGTTTACGGCCAGGACTACCGGGGTATCTAATCCCGTTTGCTCCCCTGGCTTTCGCGCCTCAGCGTCAGTTGTCGTCCAGAAAGCCGCTTTCGCCACTGGTGTTCCTCCTAATATCTACGCATTTCACCGCTACACTAGGAATTCCGCTTTCCTCTCCGACACTCGAGCTTCACAGTTTCGGTCCCCTCACGGGGTTAAGCCCCGCACTTTTAAGACCGACTTGCGATGCCGCCTGCGCGCCCTTTACGCCCAATAATTCCGGACAACGCTTGCCACCTACGTATTACCGCGGCTGCTGGCACGTAGTTAGCCGTGGCTTTCTCTTACGGTACCGTCAGGGATAACGGGTATTGACCGCTATCCTGTTCGTCCCATATAACAGAACTTTACAACCCGAAGGCCGTCATCGTTCACGCGGCGTTGCTCCGTCAGACTTTCGTCCATTGCGGAAGATTCCCCACTGCTGCCTCCCGTAGGAGTCTGGGCCGTGTCTCAGTCCCAATGTGGCCGTTCATCCTCTCAGACCGGCTACTGATCGTCGCCTTGGTGGGCCGTTACCCCTCCAACTAGCTAATCAGACGCAAGCCCCTCCTCCAGCGAAAGCCCGAAGGCCTCCCTTTCTTCATCCCGTCATGCGGCGGAAAGAACGTATTCGGTATTAGCAGCCGTTTCCAGCTGTTGTCCCCATCTGAAGGGCAGGTTGCTTACGCGTTACTCACCCGTTTGCCACTCGAATTGATAAGAAGCAAGCTTCTCATC
配列番号12(受託番号NCIMB 43388で寄託されたMegasphaera massiliensis株のコンセンサス16S rRNA配列)
GGCTGGTTCCTTGCGGTTGCCTCACCGGCTTCGGGTGTGAATGACTTTCGTGGTGTGACGGGCGGTGTGTACAAGGCCCGGGAACGTATTCACCGCAGTATGCTGACCTGCGATTACTAGCGATTCCTGCTTCATGCAGGCGAGTTGCAGCCTGCAATCCGAACTGGGACTCTGTTTTTGGGGTTTGCTCCGGATCGCTCCTTCGCTTCCCTCTATTAAGAGCCATTGTAGTACGTGTGTAGCCCAAGCCATAAGGGGCATGATGACTTGACGTCATCCCCGCCTTCCTCCGCATTGTCTGCGGCAGTCTCTTCTGAGTCCCCACCCGAGGTGCTGGCAACAGAAGATAGGGGTTGCGCTCGTTGCGGGACTTAACCCAACATCTCACGACACGAGCTGACGACAGCCGTGCACCACCTGTTTTCTTGTCTTCCGAAGAAGAACCGGAAATCTCTTTCCGTAGCAATCAATGTCAAGGCTTGGTAAGGTTCTTCGCGTTGCGTCGAATTAAACCACATACTCCACCGCTTGTGCGGGCCCCCGTCAATTCCTTTGAGTTTCAGCCTTGCGGCCGTACTCCCCAGGCGGGATACTTATTGCGTTAACTCCGGCACAGAAGGAGTCGATACCTCCTACACCTAGTATCCATCGTTTACGGCCAGGACTACCGGGGTATCTAATCCCGTTTGCTCCCCTGGCTTTCGCGCCTCAGCGTCAGTTGTCGTCCAGAAAGCCGCTTTCGCCACTGGTGTTCCTCCTAATATCTACGCATTTCACCGCTACACTAGGAATTCCGCTTTCCTCTCCGACACTCGAGCTTCACAGTTTCGGTCCCCTCACGGGGTTAAGCCCCGCACTTTTAAGACCGACTTGCGATGCCGCCTGCGCGCCCTTTACGCCCAATAATTCCGGACAACGCTTGCCACCTACGTATTACCGCGGCTGCTGGCACGTAGTTAGCCGTGGCTTTCTCTTACGGTACCGTCAAAGACACCGGGTATTAACCGATGTCCTGTTCGTCCCATATAACAGAACTTTACAACCCGAAGGCCGTCATCGTTCACGCGGCGTTGCTCCGTCAGACTTTCGTCCATTGCGGAAGATTCCCCACTGCTGCCTCCCGTAGGAGTCTGGGCCGTGTCTCAGTCCCAATGTGGCCGTTCATCCTCTCAGACCGGCTACTGATCGTCGCCTTGGTGGGCCGTTACCCCTCCAACTAGCTAATCAGACGCAAGCCCCTCCTCCAGCGAAAGCCCGAAGGCCTCCCTTTCTTCTTCCCGTCATGCGGCGGAAAGAACGTATTCGGTATTAGCAGCCGTTTCCAGCTGTTGTCCCCATCTGAAGGGCAGGTTGCTTACGCGTTACTCACCCGTTTGCCACTAGAATCGATAAGAAGCAAGCTTCTCATGTCTTCT
配列番号13(受託番号NCIMB 43389で寄託されたMegasphaera massilliensis株のコンセンサス16S rRNA配列)
CGACGGCTGGTTCCTTGCGGTTGCCTCACCGGCTTCGGGTGTGAATGACTTTCGTGGTGTGACGGGCGGTGTGTACAAGGCCCGGGAACGTATTCACCGCAGTATGCTGACCTGCGATTACTAGCGATTCCTGCTTCATGCAGGCGAGTTGCAGCCTGCAATCCGAACTGGGACTCTGTTTTTGGGGTTTGCTCCGGATCGCTCCTTCGCTTCCCTCTATTAAGAGCCATTGTAGTACGTGTGTAGCCCAAGCCATAAGGGGCATGATGACTTGACGTCATCCCCGCCTTCCTCCGCATTGTCTGCGGCAGTCTCTTCTGAGTCCCCACCCGAGGTGCTGGCAACAGAAGATAGGGGTTGCGCTCGTTGCGGGACTTAACCCAACATCTCACGACACGAGCTGACGACAGCCGTGCACCACCTGTTTTCTTGTCTTCCGAAGAAGAACCGGAAATCTCTTTCCGTAGCAATCAATGTCAAGGCTTGGTAAGGTTCTTCGCGTTGCGTCGAATTAAACCACATACTCCACCGCTTGTGCGGGCCCCCGTCAATTCCTTTGAGTTTCAGCCTTGCGGCCGTACTCCCCAGGCGGGATACTTATTGCGTTAACTCCGGCACAGAAGGAGTCGATACCTCCTACACCTAGTATCCATCGTTTACGGCCAGGACTACCGGGGTATCTAATCCCGTTTGCTCCCCTGGCTTTCGCGCCTCAGCGTCAGTTGTCGTCCAGAAAGCCGCTTTCGCCACTGGTGTTCCTCCTAATATCTACGCATTTCACCGCTACACTAGGAATTCCGCTTTCCTCTCCGACACTCGAGCTTCACAGTTTCGGTCCCCTCACGGGGTTAAGCCCCGCACTTTTAAGACCGACTTGCGATGCCGCCTGCGCGCCCTTTACGCCCAATAATTCCGGACAACGCTTGCCACCTACGTATTACCGCGGCTGCTGGCACGTAGTTAGCCGTGGCTTTCTCTTACGGTACCGTCAAAGACACCGGGTATTAACCGATGCCCTGTTCGTCCCATATAACAGAACTTTACAACCCGAAGGCCGTCATCGTTCACGCGGCGTTGCTCCGTCAGACTTTCGTCCATTGCGGAAGATTCCCCACTGCTGCCTCCCGTAGGAGTCTGGGCCGTGTCTCAGTCCCAATGTGGCCGTTCATCCTCTCAGACCGGCTACTGATCGTCGCCTTGGTGGGCCGTTACCCCTCCAACCAGCTAATCAGACGCAAGCCCCTCCTCCAGCGAAAGCCCGAAGGCCTCCCTTTCTTCTTCCCGTCATGCGGCGGAAAGAACGTATTCGGTATTAGCAGCCGTTTCCAGCTGTTGTCCCCATCTGAAGGGCAGGTTGCTTACGCGTTACTCACCCGTTTGCCACTAGAATCGATAAGAAGCAAGCTTCTCATGTCTTCTCGTTCGACTTGCAT
配列番号14(受託番号NCIMB 43386で寄託されたMegasphaera株のコンセンサス16S rRNA配列)
CGACGGCTGGTTCCTTGCGGTTGCCTCACCGGCTTCGGGTGTGAATGACTTTCGTGGTGTGACGGGCGGTGTGTACAAGGCCCGGGAACGTATTCACCGCAGTATGCTGACCTGCGATTACTAGCGATTCCTGCTTCATGCAGGCGAGTTGCAGCCTGCAATCCGAACTGGGACTCTGTTTTTGGGGTTTGCTCCGGATCGCTCCTTCGCTTCCCTCTATTAAGAGCCATTGTAGTACGTGTGTAGCCCAAGCCATAAGGGGCATGATGACTTGACGTCATCCCCGCCTTCCTCCGCATTGTCTGCGGCAGTCTCTTCTGAGTCCCCACCCTTAGTGCTGGCAACAGAAGATAGGGGTTGCGCTCGTTGCGGGACTTAACCCAACATCTCACGACACGAGCTGACGACAGCCGTGCACCACCTGTTTTCTTGTCTTCCGAAGAAGAACCGGAAATCTCTTTCCGTAGCAATCAATGTCAAGGCTTGGTAAGGTTCTTCGCGTTGCGTCGAATTAAACCACATACTCCACCGCTTGTGCGGGCCCCCGTCAATTCCTTTGAGTTTCAGCCTTGCGGCCGTACTCCCCAGGCGGGATACTTATTGCGTTAACTCCGGCACAGAAGGAGTCGATACCTCCTACACCTAGTATCCATCGTTTACGGCCAGGACTACCGGGGTATCTAATCCCGTTTGCTCCCCTGGCTTTCGCGCCTCAGCGTCAGTTGTCGTCCAGAAAGCCGCTTTCGCCACTGGTGTTCCTCCTAATATCTACGCATTTCACCGCTACACTAGGAATTCCGCTTTCCTCTCCGACACTCGAGCTTCACAGTTTCGGTCCCCTCACGGGGTTAAGCCCCGCACTTTTAAGACCGACTTGCGATGCCGCCTGCGCGCCCTTTACGCCCAATAATTCCGGACAACGCTTGCCACCTACGTATTACCGCGGCTGCTGGCACGTAGTTAGCCGTGGCTTTCTCTTACGGTACCGTCAGGGATAACGGGTATTGACCGCTATCCTGTTCGTCCCATATAACAGAACTTTACAACCCGAAGGCCGTCATCGTTCACGCGGCGTTGCTCCGTCAGACTTTCGTCCATTGCGGAAGATTCCCCACTGCTGCCTCCCGTAGGAGTCTGGGCCGTGTCTCAGTCCCAATGTGGCCGTTCATCCTCTCAGACCGGCTACTGATCGTCGCCTTGGTGGGCCGTTACCCCTCCAACTAGCTAATCAGACGCAAGCCCCTCCTCCAGCGAAAGCCCGAAGGCCTCCCTTTCTTCATCCCGTCATGCGGCGGAAAGAACGTATTCGGTATTAGCAGCCGTTTCCAGCTGTTGTCCCCATCTGAAGGGCAGGTTGCTTACGCGTTACTCACCCGTTTGCCACTCGAATTGATAAGAAGCAAGCTTCTCATCTCTTCTCGTTCGACTGCA
配列番号15(受託番号NCIMB 43387で寄託されたMegasphaera株のコンセンサス16S rRNA配列)
TCGAACGGCTGGTTCCTTGCGGTTGCCTCACCGGCTTCGGGTGTGAATGACTTTCGTGGTGTGACGGGCGGTGTGTACAAGGCCCGGGAACGTATTCACCGCAGTATGCTGACCTGCGATTACTAGCGATTCCTGCTTCATGCAGGCGAGTTGCAGCCTGCAATCCGAACTGGGACTCTGTTTTTGGGGTTTGCTCCGGATCGCTCCTTCGCTTCCCTCTATTAAGAGCCATTGTAGTACGTGTGTAGCCCAAGCCATAAGGGGCATGATGACTTGACGTCATCCCCGCCTTCCTCCGCATTGTCTGCGGCAGTCTCTTCTGAGTCCCCACCCTTAGTGCTGGCAACAGAAGATAGGGGTTGCGCTCGTTGCGGGACTTAACCCAACATCTCACGACACGAGCTGACGACAGCCGTGCACCACCTGTTTTCTTGTCTTCCGAAGAAGAACCGGAAATCTCTTTCCGTAGCAATCAATGTCAAGGCTTGGTAAGGTTCTTCGCGTTGCGTCGAATTAAACCACATACTCCACCGCTTGTGCGGGCCCCCGTCAATTCCTTTGAGTTTCAGCCTTGCGGCCGTACTCCCCAGGCGGGATACTTATTGCGTTAACTCCGGCACAGAAGGAGTCGATACCTCCTACACCTAGTATCCATCGTTTACGGCCAGGACTACCGGGGTATCTAATCCCGTTTGCTCCCCTGGCTTTCGCGCCTCAGCGTCAGTTGTCGTCCAGAAAGCCGCTTTCGCCACTGGTGTTCCTCCTAATATCTACGCATTTCACCGCTACACTAGGAATTCCGCTTTCCTCTCCGACACTCGAGCTTCACAGTTTCGGTCCCCTCACGGGGTTAAGCCCCGCACTTTTAAGACCGACTTGCGATGCCGCCTGCGCGCCCTTTACGCCCAATAATTCCGGACAACGCTTGCCACCTACGTATTACCGCGGCTGCTGGCACGTAGTTAGCCGTGGCTTTCTCTTACGGTACCGTCAGGGATAACGGGTATTGACCGCTATCCTGTTCGTCCCATATAACAGAACTTTACAACCCGAAGGCCGTCATCGTTCACGCGGCGTTGCTCCGTCAGACTTTCGTCCATTGCGGAAGATTCCCCACTGCTGCCTCCCGTAGGAGTCTGGGCCGTGTCTCAGTCCCAATGTGGCCGTTCATCCTCTCAGACCGGCTACTGATCGTCGCCTTGGTGGGCCGTTACCCCTCCAACTAGCTAATCAGACGCAAGCCCCTCCTCCAGCGAAAGCCCGAAGGCCTCCCTTTCTTCATCCCGTCATGCGGCGGAAAGAACGTATTCGGTATTAGCAGCCGTTTCCAGCTGTTGTCCCCATCTGAAGGGCAGGTTGCTTACGCGTTACTCACCCGTTTGCCACTCGAATTGATAAGAAGCAAGCTTCTCATCTCTTCTCGTTCGACTTGCA
配列番号16(受託番号NCIMB 8927で寄託されたM.elsdenii株のコンセンサス16S rRNA配列)
1 agagtttgat cctggctcag gacgaacgct ggcggcgtgc ttaacacatg caagtcgaac
61 gagaagagat gagaagcttg cttcttatcg attcgagtgg caaacgggtg agtaacgcgt
121 aagcaacctg cccttcagat ggggacaaca gctggaaacg gctgctaata ccgaatacgt
181 tctttttgtc gcatggcaga gggaagaaag ggaggctctt cggagctttc gctgaaggag
241 gggcttgcgt ctgattagct agttggaggg gtaacggccc accaaggcga cgatcagtag
301 ccggtctgag aggatgaacg gccacattgg gactgagaca cggcccagac tcctacggga
361 ggcagcagtg gggaatcttc cgcaatggac gaaagtctga cggagcaacg ccgcgtgaac
421 gatgacggcc ttcgggttgt aaagttctgt tatacgggac gaatggcgta gcggtcaata
481 cccgttacga gtgacggtac cgtaagagaa agccacggct aactacgtgc cagcagccgc
541 ggtaatacgt aggtggcaag cgttgtccgg aattattggg cgtaaagggc gcgcaggcgg
601 cgtcgtaagt cggtcttaaa agtgcggggc ttaaccccgt gaggggaccg aaactgcgat
661 gctagagtat cggagaggaa agcggaattc ctagtgtagc ggtgaaatgc gtagatatta
721 ggaggaacac cagtggcgaa agcggctttc tggacgacaa ctgacgctga ggcgcgaaag
781 ccaggggagc aaacgggatt agataccccg gtagtcctgg ccgtaaacga tggatactag
841 gtgtaggagg tatcgacccc ttctgtgccg gagttaacgc aataagtatc ccgcctgggg
901 agtacggccg caaggctgaa actcaaagga attgacgggg gcccgcacaa gcggtggagt
961 atgtggttta attcgacgca acgcgaagaa ccttaccaag ccttgacatt gattgctatg
1021 gatagagata tccagttcct cttcggagga caagaaaaca ggtggtgcac ggctgtcgtc
1081 agctcgtgtc gtgagatgtt gggttaagtc ccgcaacgag cgcaacccct atcttctgtt
1141 accagcggtt cggccgggga ctcaggagag actgccgcag acaatgcgga ggaaggcggg
1201 gatgacgtca agtcatcatg ccccttatgg cttgggctac acacgtacta caatggctct
1261 taatagaggg aagcgaagga gcgatccgga gcaaacccca aaaacagagt cccagttcgg
1321 attgcaggct gcaactcgcc tgcatgaagc aggaatcgct agtaatcgca ggtcagcata
1381 ctgcggtgaa tacgttcccg ggccttgtac acaccgcccg tcacaccacg aaagtcattc
1441 acacccgaag ccggtgaggt aaccttttgg agccagccgt ccaaggtggg ggcgatgatt
1501 ggggtgaagt cgtaacaagg taacc
参考文献
[1]Spor et al.(2011)Nat Rev Microbiol.9(4):279-90.
[2]Eckburg et al.(2005)Science.10;308(5728):1635-8.
[3]Macpherson et al.(2001)Microbes Infect.3(12):1021-35
[4]Macpherson et al.(2002)Cell Mol Life Sci.59(12):2088-96.
[5]Mazmanian et al.(2005)Cell 15;122(1):107-18.
[6]Frank et al.(2007)PNAS 104(34):13780-5.
[7]Scanlan et al.(2006)J Clin Microbiol.44(11):3980-8.
[8]Kang et al.(2010)Inflamm Bowel Dis.16(12):2034-42.
[9]Machiels et al.(2013)Gut.63(8):1275-83.
[10]WO 2013/050792
[11]WO 03/046580
[12]WO 2013/008039
[13]WO 2014/167338
[14]Goldin and Gorbach(2008)Clin Infect Dis.46 Suppl 2:S96-100.
[15]Azad et al.(2013)BMJ.347:f6471.
[16]Deans(2017)Journal of Physiological Anthropology 36:1
[17]Padmanabhan et al.(2013)Standards in Genomic Sciences 8:525-538
[18]Masco et al.(2003)Systematic and Applied Microbiology,26:557-563.
[19]Srutkova et al.(2011)J.Microbiol.Methods,87(1):10-6.
[20]Zill et al(2009)Neuroscience 159:1274-82
[21]Abumaria et al(2008)cell Mol Neurobiol 28:331-42
[22]Hou et al(2006)Brain Research 1095(1):154-158
[23]Kim et al.(1987)J Chromatogr.386:25-35.
[24]Cowen et al(1997)Lancet 349:915-9.
[25]American Psychiatric Association Diagnostic and statistical manual of mental disorders(5th ed)Washington,DC
[26]Luck I(1996)J Clin Psychiatry 57(Supple.6):5-10
[27]Stoddard et al(2011)J Child Adolesc Psychopharmacol.21:469-77
[28]Pogarell et al(2003)Biological Psychiatry.54:1406-1413
[29]Miyamoto-Shinohara et al.(2008)J.Gen.Appl.Microbiol.,54,9-24.
[30]Cryopreservation and Freeze-Drying Protocols,ed.by Day and McLellan,Humana Press.
[31]Leslie et al.(1995)Appl.Environ.Microbiol.61,3592-3597.
[32]Mitropoulou et al.(2013)J Nutr Metab.(2013)716861.
[33]Kailasapathy et al.(2002)Curr Issues Intest Microbiol.3(2):39-48.
[34]Handbook of Pharmaceutical Excipients,2nd Edition,(1994),Edited by A Wade and PJ Weller
[35]Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Co.(A.R.Gennaro edit.1985)
[36]US 2016/0067188
[37]Handbook of Microbiological Media,Fourth Edition(2010)Ronald Atlas,CRC Press.
[38]Maintaining Cultures for Biotechnology and Industry(1996)Jennie C.Hunter-Cevera,Academic Press
[39]Strobel(2009)Methods Mol Biol.581:247-61.
[40]Gennaro(2000)Remington:The Science and Practice of Pharmacy.20th edition,ISBN:0683306472.
[41]Molecular Biology Techniques:An Intensive Laboratory Course,(Ream et al.,eds.,1998,Academic Press).
[42]Methods In Enzymology(S.Colowick and N.Kaplan,eds.,Academic Press,Inc.)
[43]Handbook of Experimental Immunology,Vols.I IV(D.M.Weir and C.C.Blackwell,eds,1986,Blackwell Scientific Publications)
[44]Sambrook et al.(2001)Molecular Cloning:A Laboratory Manual,3rd edition(Cold Spring Harbor Laboratory Press).
[45]Handbook of Surface and Colloidal Chemistry(Birdi,K.S.ed.,CRC Press,1997)
[46]Ausubel et al.(eds)(2002)Short protocols in molecular biology,5th edition(Current Protocols).
[47]PCR(Introduction to Biotechniques Series),2nd ed.(Newton&Graham eds.,1997,Springer Verlag)
[48]Current Protocols in Molecular Biology(F.M.Ausubel et al.,eds.,1987)Supplement 30
[49]Smith&Waterman(1981)Adv.Appl.Math.2:482-489.
[50]Johnsen et al(2017)Journal of Chromatography A.1503:57-64
[51]Michel and Prat(2016)Ann Transl Med.4(1):15.

Claims (19)

  1. セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防における使用のための、Megasphaera属の細菌株を含む、組成物。
  2. セロトニン欠乏によって特徴付けられる精神障害の治療または予防における、請求項1に記載の使用のための組成物。
  3. 前記障害が、うつ病、不安、外傷後ストレス障害(PTSD)、及び強迫性障害からなる群から選択される、請求項1または2に記載の使用のための組成物。
  4. 前記障害が、うつ病である、請求項3に記載の使用のための組成物。
  5. 前記障害が、PTSDである、請求項3に記載の使用のための組成物。
  6. 対象に投与される場合、前記組成物が、トリプトファンヒドロキシラーゼ経路を介して、前記対象におけるセロトニンの産生を増加させる、請求項1~5のいずれかに記載の使用のための組成物。
  7. 前記対象に投与される場合、前記組成物が、前記対象におけるトリプトファンヒドロキシラーゼ1及び/またはトリプトファンヒドロキシラーゼ2の発現を増加させる、請求項6に記載の使用のための組成物。
  8. 対象に投与される場合、前記組成物が、前記対象のニューロンにおけるセロトニントランスポーターの発現を増加させる、請求項1~7のいずれかに記載の使用のための組成物。
  9. 対象に投与される場合、前記組成物が、前記対象の脳におけるセロトニンの分泌を増加させる、請求項1~8のいずれかに記載の使用のための組成物。
  10. 前記細菌株が、以下の代謝産物:酪酸塩、吉草酸、及びヘキサン酸のうちの1つ以上を産生し、酢酸塩及びプロピオン酸塩のうちの1つまたは両方を消費し、任意に前記細菌株が、酪酸塩、吉草酸、及びヘキサン酸を産生し、酢酸塩及びプロピオン酸塩を消費する、請求項1~9のいずれかに記載の使用のための組成物。
  11. 前記細菌株が、Megasphaera属の細菌株の16S rRNA配列に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16S rRNA配列を有する、請求項1~10のいずれかに記載の使用のための組成物。
  12. 前記細菌株が、配列番号11、12、13、14、15、もしくは16のいずれか1つに少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、もしくは99.9%同一である16s rRNA遺伝子配列を有するか、または前記細菌株が、配列番号11、12、13、14、15、もしくは16のいずれか1つによって表される16s rRNA遺伝子配列を有する、請求項1~11のいずれかに記載の使用のための組成物。
  13. 前記細菌株が、Megasphaera massiliensisである、請求項1~12のいずれかに記載の使用のための組成物。
  14. 前記細菌株が、配列番号1または2に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である16s rRNA遺伝子配列を有する、請求項1~13のいずれかに記載の使用のための組成物。
  15. 前記細菌株が、配列番号2に少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、もしくは99.9%同一である16s rRNA遺伝子配列を有するか、または前記細菌株が、配列番号2によって表される16s rRNA遺伝子配列を有する、請求項1~14のいずれかに記載の使用のための組成物。
  16. 前記治療される対象が、選択的セロトニン再取り込み阻害剤を投与されているか、または投与される、請求項1~15のいずれかに記載の使用のための組成物。
  17. セロトニン欠乏によって特徴付けられる障害の治療または予防における使用のための選択的セロトニン再取り込み阻害剤であって、前記治療される対象が、請求項1~15のいずれかによって特徴付けられる組成物を受けているか、または受ける、前記選択的セロトニン再取り込み阻害剤。
  18. 療法における使用のための細菌株であって、前記細菌株が、配列番号11、12、13、14、15、または16のいずれか1つに少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、または99.9%同一である、16S rRNA配列を有する、前記細菌株。
  19. 療法における使用のための、配列番号11、12、13、14、15、または16のいずれか1つによって表される16S rRNA配列を有する、細菌株。
JP2021533437A 2018-12-12 2019-12-12 細菌株を含む組成物 Pending JP2022513790A (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18212096.4 2018-12-12
EP18212096 2018-12-12
GBGB1906728.9A GB201906728D0 (en) 2019-05-13 2019-05-13 Compositions comprising bacterial strains
GB1906728.9 2019-05-13
GB1914852.7 2019-10-14
GB201914852A GB201914852D0 (en) 2019-10-14 2019-10-14 Compositions comprising bacterial strains
PCT/EP2019/084991 WO2020120714A1 (en) 2018-12-12 2019-12-12 Compositions comprising bacterial strains

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022513790A true JP2022513790A (ja) 2022-02-09

Family

ID=69143494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021533437A Pending JP2022513790A (ja) 2018-12-12 2019-12-12 細菌株を含む組成物

Country Status (11)

Country Link
US (1) US20210361722A1 (ja)
EP (1) EP3893905A1 (ja)
JP (1) JP2022513790A (ja)
KR (1) KR20210102927A (ja)
CN (1) CN113382740A (ja)
AU (1) AU2019398763A1 (ja)
CA (1) CA3122338A1 (ja)
IL (1) IL283751A (ja)
SG (1) SG11202106230XA (ja)
TW (1) TW202038979A (ja)
WO (1) WO2020120714A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3600364B1 (en) 2017-06-14 2020-08-05 4D Pharma Research Limited Compositions comprising a bacterial strain of the genus megasphaera and uses thereof
ES2916601T3 (es) 2018-05-11 2022-07-04 4D Pharma Res Ltd Composiciones que comprenden cepas bacterianas
CA3192766A1 (en) 2020-09-18 2022-03-24 Syed Altaf Solid dosage forms of bacteria
US20240058271A1 (en) 2020-12-14 2024-02-22 Kevin Huynh Extracellular vesicle preparations
TW202302125A (zh) 2021-03-05 2023-01-16 美商艾弗洛生物科技股份有限公司 固體劑型
EP4319723A1 (en) 2021-04-08 2024-02-14 Evelo Biosciences, Inc. Pharmaceutical composition containing bacteria
WO2023049268A1 (en) 2021-09-24 2023-03-30 Evelo Biosciences, Inc. Solid dosage forms containing bacteria and microbial extracellular vesicles
WO2023107537A1 (en) 2021-12-07 2023-06-15 Evelo Biosciences, Inc. Antibody compositions and methods for utilizing with extracellular vesicles and microbes
WO2023114296A2 (en) 2021-12-14 2023-06-22 Evelo Biosciences, Inc. Extracellular vesicle preparations
WO2023208223A1 (zh) * 2022-04-28 2023-11-02 慕恩(广州)生物科技有限公司 药物组合物、巨球型菌及其应用
WO2023208225A1 (zh) * 2022-04-28 2023-11-02 慕恩(广州)生物科技有限公司 药物组合物、巨球型菌及其应用
WO2023225635A1 (en) * 2022-05-19 2023-11-23 The Regents Of The University Of California Methods and compositions for improved psychological and resilience measures
WO2024015522A1 (en) 2022-07-13 2024-01-18 Evelo Biosciences, Inc. Methods for analyzing extracellular vesicles and microbes
WO2024076723A1 (en) 2022-10-07 2024-04-11 Evelo Biosciences, Inc. Processing extracellular vesicles
WO2024102226A1 (en) 2022-10-14 2024-05-16 Evelo Biosciences, Inc. Methods for assaying drug substances and drug products by using cell lines with nf-kb- inducible reporter genes

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040170617A1 (en) * 2000-06-05 2004-09-02 Finegold Sydney M. Method of treating diseases associated with abnormal gastrointestinal flora
GB0127916D0 (en) 2001-11-21 2002-01-16 Rowett Res Inst Method
US20040005304A1 (en) * 2002-07-08 2004-01-08 Mak Wood, Inc. Novel compositions and methods for treating neurological disorders and associated gastrointestinal conditions
BR0312936B8 (pt) * 2002-07-18 2021-07-27 Agricultural Research Council aditivo alimentício, método para melhorar desempenho de ruminantes, bem como método de isolamento de uma cultura biologicamente pura de um micro-organismo ruminal superior
US20100168410A1 (en) 2006-10-27 2010-07-01 Pfizer Products Inc. Hydroxypropyl Methyl Cellulose Hard Capsules and Process of Manufacture
GB201112091D0 (en) 2011-07-14 2011-08-31 Gt Biolog Ltd Bacterial strains isolated from pigs
GB201117313D0 (en) 2011-10-07 2011-11-16 Gt Biolog Ltd Bacterium for use in medicine
FI126711B (fi) * 2011-10-12 2017-04-13 Gut Guide Oy Serotoniinivajeeseen liittyvän terveysriskin arvioiminen
GB201306536D0 (en) 2013-04-10 2013-05-22 Gt Biolog Ltd Polypeptide and immune modulation
WO2016191356A1 (en) * 2015-05-22 2016-12-01 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Methods for treating autism spectrum disorder and associated symptoms
US9999641B2 (en) * 2016-06-14 2018-06-19 Vedanta Biosciences, Inc. Treatment of clostridium difficile infection
JP6986288B2 (ja) * 2017-01-13 2021-12-22 ベネド バイオメディカル カンパニー リミテッド 新規乳酸菌およびその応用
EP3600364B1 (en) * 2017-06-14 2020-08-05 4D Pharma Research Limited Compositions comprising a bacterial strain of the genus megasphaera and uses thereof

Also Published As

Publication number Publication date
KR20210102927A (ko) 2021-08-20
WO2020120714A1 (en) 2020-06-18
CN113382740A (zh) 2021-09-10
SG11202106230XA (en) 2021-07-29
AU2019398763A1 (en) 2021-07-08
CA3122338A1 (en) 2020-06-18
WO2020120714A8 (en) 2020-10-01
TW202038979A (zh) 2020-11-01
US20210361722A1 (en) 2021-11-25
EP3893905A1 (en) 2021-10-20
IL283751A (en) 2021-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022513790A (ja) 細菌株を含む組成物
JP6554730B2 (ja) ビフィドバクテリウム・ロンガム及び海馬bdnf発現
JP6837581B2 (ja) Megasphaera属の細菌株を含む組成物及びその使用
EP3600363B1 (en) Compositions comprising bacterial strains
CN113166714A (zh) 包含小克里斯滕森氏菌的克里斯滕森氏菌科细菌及其用途
JP2020520928A (ja) 細菌株を含む組成物
JP2020520911A (ja) 細菌株を含む組成物
TW202116333A (zh) 包含細菌品系之組成物
TW202140773A (zh) 包含細菌菌株之組成物
US20230135434A1 (en) Compositions comprising bacterial strains
TW202135842A (zh) 包含細菌品系之組合物
JP2022511975A (ja) 細菌株を含む組成物
TW202135841A (zh) 包含細菌菌株之組成物
JP2022525394A (ja) 細菌株を含む組成物
NZ785569A (en) Compositions comprising bacterial strains
NZ760605B2 (en) Compositions comprising bacterial strains

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221209

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20230522

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20230725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231024

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240528