JP2022513450A - 製品パッケージおよびその製造方法ならびにパッケージブランク - Google Patents

Abstract

本発明は、収容空間（１ａ）、被覆フィルム（７）、内張り（６）、および単一のブランクから作製された本体部分（２）を含む製品パッケージであって、本体部分（２）は、壁（２ａ、２ｂ、２ｃ、８）、底（３）、およびリム部（４）、ならびに収容空間（１ａ）を成形するための複数のスロット（５）を含む製品パッケージに関するものである。本体部分（２）のリム部（４）は、同じ前記ブランクから形成され、本体部分（２）の壁（２ａ、２ｂ、２ｃ、８）を相互接続する、連続的で継ぎ目の無い平面部分である。

Description

本発明は、主にリサイクル可能な繊維材料で作られた食品用パッケージなどの、請求項１の前文に開示されている製品パッケージ、および請求項１２の前文に開示されている前記製品パッケージの製造方法、ならびに特に請求項１の製品パッケージを製造するための、請求項１１の前文に開示されているパッケージブランクに関するものである。製品パッケージに対する好ましい材料の選択肢は、段ボール紙、厚紙、またはその他の適切なリサイクル可能な繊維材料とすることができる。

例えば、コールドカット、他の肉および魚製品、チーズ、または例えば電子レンジなどで加熱できる調理済み食品と共にパッケージングされた、様々な種類の食品用パッケージが入手可能であることが知られている。スキンパッケージでは、スキンフィルムとパッケージ本体との間で内容物は真空パックされる。本体部分は、以後内張りと呼ぶことができる食品用ホイルでコーティングされている。可撓性のあるスキンフィルムは、パッケージを通じて製品の独自性を強化することにより、製品に自然で魅力的な外観を与える。可撓性のあるホイルは、パッケージ内の製品の表面に密着し、製品の新鮮さ、色、本物さの自然で視覚的な印象を作り出す。現在、これらのパッケージの大部分は全くリサイクルできないプラスチックでできており、印刷の代わりに製品やブランドの情報ラベルが貼り付けられている。これは環境問題である。パッケージの本体部分は、適切なプラスチックでできているか、内側に別の食品用ホイルで裏張りされている。パッケージは、所望の量の食品を内部にパッケージングすることができる適切な形状を与えられている。さらに、この設計には、パッケージ全体の上縁部の周りに延在し、取り付け面として意図された水平な周辺フランジと、パッケージが充填され、中に含まれる食品が調理された後、熱溶着によってパッケージをしっかりと閉じるために使用されるパッケージの蓋用のシームベースが必要に応じて含まれる。パッケージに含まれる食品は、多くの場合、調理済みの食品として販売されるために、人手に渡り得る前に調理されなければならない。これには、調理がオーブンなどの高温で行われ、この場合、パッケージボックスのすべてのプラスチックでは耐えられないため、特別に高価なプラスチックをボックス用に使用しなければならないという問題が伴う。

例えば、厚紙などで作られており、内側が別個の食品用ホイルで裏張りされた食品用パッケージも知られている。このようなソリューションは、特許文献１に開示されている。この特許明細書に記載されている厚紙ベースの食品用パッケージの上縁部には、上記のプラスチック製パッケージと同様に、蓋を取り付けるための実質的に水平で横方向に延在する平らな周辺フランジが提供される。さらに、パッケージの内側には食品用ホイルが裏張りされており、ホイルは周辺フランジの上にも延在している。このソリューションは、とりわけ、パッケージの形状が内張り、すなわち食品用ホイルのみによって支持されており、不連続なリム部と組み合わせて、パッケージがねじれ剛性を持たず、上縁部に設けられた周辺フランジの継ぎ目がきつくなく、均一でないという結果をもたらす問題を抱えている。これにより、周辺フランジにかぶせた食品用ホイルとそこにヒートシールされた蓋との間に凹凸および隙間が残り、食品用パッケージの気密性が失われ、食品用パッケージ内に空気が入り込むリスクが高まる。シールが確実に行われず、パッケージの気密性が不十分な場合、パッケージを別のプラスチックでラッピングされなければならない場合があり、その結果、材料費がかかり、空間が必要になり、そのような余分なラッピングがない場合ほどパッケージは外見上整頓されない。

食品用パッケージは、産業上、食品を機械充填される。パッケージスタックを機械で簡単に取り扱うことができない場合、生産上の問題が発生しやすくなる。非常によくある問題は、機械がパッケージをコンベヤベルトに移しているときに、スタックの最上部のパッケージが外れないことである。この問題を解決するために、食品用パッケージには様々な種類のブラケットが提供されており、入れ子状に積み上げられたパッケージ間に適切な空間（ギャップ）を維持することで、機械操作による積み下ろしをより容易にする。

場合によっては、板紙またはボール紙のパッケージは、平面状のパッケージブランクから適切な形状に折り畳まれる。コストを最小限に抑えるために、パッケージブランク全体を単一のブランクから作製することが目的であるが、食品用パッケージのコーナー部は、多くの場合、壁内の、特にコーナー部内の折り目で、２つ以上の材料層が重なるように折り畳まれる。この欠点により、材料の損失が発生するため、食品用パッケージの製造コストが増加する。

製品パッケージボックスは自動的に充填され、各々の単一の製品パッケージボックスは、製品パッケージスタックから機械によって取り出される。製品パッケージの箱が詰まって互いにくっついていると、充填プロセスが妨げられ、次いで製品バッチの製造時間が長くなり、製造プロセスの効率が低下する。

欧州特許第２４４１６９６号明細書

本発明は、全プラスチック製スキントレイなどの現在使用されている気密トレイソリューションをプラスチック含有量の少ないソリューションに置き換え、直接ラミネートされた厚紙プラスチック構造を有するスキンベースをより小さなスキントレイに置き換えることを目的としている。プラスチックフィルムとしては、例えば天然材料でできたＰＬＡプラスチックなどの生分解性プラスチック製品を使用することもできる。本発明はまた、上述の欠点を解消し、安価で、積み重ね可能で、詰まりがなく、機械操作可能で、頑丈で、さらには空間および費用効果の高い積み重ね可能な製品パッケージを提供することを目的とする。それはまた、蓋で閉じたときに製品パッケージがきつく締まる、信頼性の高い蓋のアタッチメントを備えた製品パッケージを提供することも目的とする。同様に、それは、気密性と水密性を提供する製品パッケージに簡単に折り畳むことができるパッケージブランクを提供することを目的とする。ブランクは面積の有効利用、プラスチックと厚紙の分離性、ならびに広大な印刷領域を備えるため、ソリューションは、リサイクル性、ブランドの視認性、棚乗せおよび輸送効率に貢献する。

本発明に係る製品パッケージは、請求項１の特徴部分に記載されていることを特徴とする。したがって、本発明に係る前記製品パッケージの製造方法は、請求項１２の特徴部分に記載されていることを特徴とし、一方、本発明に係る前記製品パッケージを作製するための製品パッケージブランクは、請求項１１の特徴部分に記載されていることを特徴とする。本発明の他の実施形態は、残りの請求項に記載されていることを特徴とする。

本発明に係る製品パッケージは、収容空間、被覆フィルム、内張り、および単一のブランクから作製された本体部分を含み、本体部分は、壁、底、およびリム部、ならびに前記収容空間を成形するための複数のスロットを含む。本体部分のリム部は、同じ前記ブランクから作製され、本体部分の壁を相互接続する、連続的で継ぎ目の無い平面部分である。

本発明に係る製品パッケージの製造方法において、本発明に係る製品パッケージは、収容空間、被覆フィルム、内張り、および単一のブランクから作製された本体部分を含み、本体部分は、壁、底、およびリム部を含み、本方法では、複数のスロットは、収容空間を成形するために本体部分に作製される。リム部は、連続的で継ぎ目が無く平面状であり、本体部分に同じ前記ブランクから作製される。

本発明に係る製品パッケージブランクは、リサイクル可能な繊維材料で作られ、製品パッケージブランクから作製される製品パッケージの底、壁、ブラケット部材、およびリム部のための、１つの底部（複数の底部）、１つの壁部（複数の壁部）、およびリム部を有するシート状構造を含む。製品パッケージブランクのリム部は、最終製品パッケージのリム部として、実質的にそのようなものとして機能するように適合された連続的で継ぎ目の無い平面エンティティである。

本発明に係るソリューションでは、本体部分の１つの底部（複数の底部）、複数の壁部、およびリム部は、製品ブランクから作製され、内張りによって２次元製品のブランクから３次元製品パッケージへと組み立てられる。

本発明に係るソリューションの利点は、とりわけ、製品パッケージが主にリサイクル可能な材料からなり、したがって、プラスチックパッケージに関連する環境問題をほぼ完全に克服することである。この持続可能な開発ソリューションにより、ユーザーはプラスチック層を本体材料からリサイクル可能な廃棄物として簡単に分離することができる。別の利点は、製品パッケージの平面リム部が、内張りで覆われ、実質的に継ぎ目がなく、全体が均一であり、製品パッケージが蓋によってしっかりと確実に閉じられ、完全に密閉され得ることである。これにより、余分なラッピング用プラスチックが不要になり、食品をスキンパッケージまたはパッケージング用ガス内にパッケージングして、食品の保存期間を延ばすことができるという利点が得られる。

別の利点は、本発明に係る製品パッケージが単一の厚紙または板紙のブランクから折り畳まれ、製品パッケージが材料を重ね合わせたセクションをもたないことに起因する、製造材料およびコストの節約である。また、材料ブランクの外縁部は製品パッケージのリム部の外縁部を構成し、内部セクションは製品パッケージを作製するために完全に使用されるため、ブランク材料の損失を取り除く。

別の利点は、製品パッケージが入れ子状に容易に積み上げられるように作られ、完成時には、保管および輸送中に製品パッケージスタックに詰まりが生じ得ないことである。追加の利点は、単一の製品パッケージを製品パッケージスタックから簡単に取り出すことができることである。上記により、製品パッケージの信頼性の高い機械充填プロセスが可能になり、充填プロセスでの故障状況の数とプロセスのリードタイムの両方が削減される。

底部およびリム部の両面により、安価で環境に優しい印刷をブランド識別および製品情報の表示のために使用することができる。

以下、添付図面を参照して、２つの例示的な実施形態により、本発明をより詳細に説明する。

従来技術の製品パッケージの斜め横上面から見た図である。 図１の従来技術の製品パッケージの不連続なコーナー部の簡略化された縮尺通りではない上面図である。 図１の従来技術の製品パッケージの不連続なコーナー部ときっちりしていない蓋の接続ソリューションの簡略化された縮尺通りではない部分断面側面図である。 本発明に係る製品パッケージの直上面図である。 成形後の図２ａの製品パッケージの側壁の縮尺通りではない側面図である。 成形後の図２ａおよび図２ｂの製品パッケージの、縮尺通りではない斜め横上面から見た図である。 図２の製品パッケージ用のパッケージブランクの直上面図である。 製品パッケージに成形する前の、本発明に係る別のパッケージブランクの直上面図である。 成形後の図３ａの製品パッケージの側壁の縮尺通りではない側面図である。 スキンフィルムを備えた、本発明に係る製品パッケージの一部の、簡略化された縮尺通りではない側面図である。 ブラケット部材を備えた、図４の製品パッケージの、簡略化された縮尺通りではない側面図である。 図５ｋの製品パッケージの斜め横上面から見た図である。 図５ｋの製品パッケージ用のパッケージブランクの直上面図である。

図１、図１ａ、および図１ｂは、本発明に係る製品パッケージＰａ（先行技術：特許文献１）を示す。説明のために、いくつかの図は、製造材料およびフィルムの厚さを誇張している。

図１は、先行技術の製品パッケージＰａの斜め横上面から見た図である。製品パッケージＰａは、単一の厚紙のブランクから折り畳まれる。製品パッケージＰａは、本体部分２と内張り６から構成される。これに対応して、本体部分２は、底３、２つの側壁、および２つの端壁、ならびに側壁および端壁の上縁部から横方向外方に略平面リム部４から構成される。本体部分２は、厚紙などの適切なリサイクル可能な繊維材料でできている。製品パッケージＰａは、薄い食品用プラスチックを内張り６として使用し、本体部分２に重ねることにより、意図した形状を維持し、例えば上部のリム部は継ぎ目がなく連続しているというわけではないため、弱く不安定な構造をもたらす。

図１ａは、図１の製品パッケージＰａの不連続なコーナー部の簡略化された縮尺通りではない上面図である。内張りのみで支持された上記の構造は、内張り６が本体部２および平面リム部４に取り付けられる製品パッケージＰａの組立工程において、平面リム部４のコーナー継ぎ目５に小さなスロットが残され、平面リム部４を不連続にすることを引き起こす。

図１ｂは、図１の製品パッケージＰａの不連続なコーナー部および密閉されていない蓋接続ソリューションの簡略化された部分断面図であり、縮尺通りではない側面図である。製品パッケージＰａの平面リム部４のコーナー継ぎ目５にスロットがあるので、平面リム部４上に取り付けられ、内張り６に使用される食品用プラスチックは、スロットに向かって変形する傾向があり、平面リム部の表面にコーナー継ぎ目５に平行な溝６ａを残す。その後、製品パッケージＰａは食品製品で充填され、被覆フィルム７が、製品パッケージＰａの平面リム部４の上に付けられた内張り６の部分に、例えば熱溶着によってシールされる。コーナー継ぎ目５に形成された内張り６の上述の溝６ａは、内張り６と被覆フィルム７との間に空気チャネルを残し、したがって、製品パッケージ１の収容空間１ａにも空気チャネルを残し、製品パッケージを非気密状態にするか、場合によっては非水密状態にさえする。この構造を有する製品パッケージは、例えば食品製品の貯蔵寿命を延ばすためにパッケージング用ガスを使用することができず、スキンパッケージとしては適していない。

図２ａ、図２ｂ、および図２ｃは、本発明に係る製品パッケージ１を示す。図２ｄは、図２ａ、図２ｂ、および図２ｃの製品パッケージの本体部分２を形成するためのパッケージブランク９ａを示す。

図２ａは、本発明に係る製品パッケージ１の直上面図である。好ましくは、本発明に係る製品パッケージ１は、例えばコールドカットを意図した食品用パッケージである。空の製品パッケージ１は、本体部分２と食品用ホイルなどの内張り６とからなる。これに対応して、本体部分２は、９つの底部３ａ、２つの側壁２ａ、および２つの端壁２ｂ、ならびに製品パッケージ１のコーナー部でその間に延在する中間壁２ｃ、さらに連続的な継ぎ目のないリム部４からなり、リム部４は、側壁２ａ、中間壁、および端壁２ｂの上縁部から横方向外方に延在し、製品パッケージ１の略平面リム部４を形成する。底部３ａは、底３を形成する。

本体部分２は、適切なリサイクル可能な繊維材料でできている。好ましくは、材料は、例えば、段ボール紙、厚紙、または他の適切なリサイクル可能な繊維材料である。内張り６は食品用プラスチックからなり、使用後は本体部分２から容易に分離でき、本体部分２と内張り６を分別してリサイクルすることができる。本体部分２は、例えば機械によりパッケージブランク９ａからそれを成形および折り畳むことにより製造される。

製品パッケージ１の本体部分２の連続的で継ぎ目のない平面リム部４は、壁（２ａ、２ｂ、２ｃ）を共に保持し、構造を頑丈にする部分であり、共通のコンポーネントである。側壁２ａ、端壁２ｂ、および中間壁２ｃは、折り線（４ｅ）で折り曲げられ、側壁２ａ、端壁２ｂ、および中間壁２ｃから底部３ａが折り線３ｅに沿って折り曲げられることにより作製され、側壁２ａ、端壁２ｂ、および中間壁２ｃは、リム部（４）に接続される。

側壁２ａ、端壁２ｂ、および中間壁２ｃは、底部３ａと共に、パッケージブランク９ａが折り目４ｅおよび３ｅに沿って食品部分のための収容空間１ａのフレームに折り畳まれるときに、パッケージングされる製品のための空間を形成する。複数のスロット５もまた含む収容空間１ａのフレームの不連続構造により、本体構造２が材料の重なり部分も切断による材料の損失も伴わないため、材料費が節約され、さらに、複数のスロット５により、収容空間１ａの容積が増加する。内張り６が設けられた収容空間１ａのフレームは、内張り６によってもその形状と水密・気密性を確実に維持する実際の頑丈な収容空間１ａを構成する。

この製造方法は、製品パッケージ１に連続的かつ均一で継ぎ目の無い平面リム部４を提供し、被覆フィルム７を製品パッケージに気密に取り付けることを可能にする。スキンパッケージでは、パッケージから空気が吸い出され、パッケージの気密性によりパッケージ１内が確実に真空状態に保たれる。

図２ｂは、図２ａの製品パッケージ１の端部の１つの簡略化された縮尺通りではない側面図であり、端壁２ｂおよび２つの中間壁２ｃ、ならびにリム部４、およびリム部４の各面上でリム部４を越えて延在する内張り６を示している。

内張り６は、製品パッケージ１の収容空間１ａのフレームおよび平面リム部４上に、折り曲げて組み立てた後に、機械によって取り付けられる。内張り６は、本体部分２に取り付けられ、被覆フィルム７と共に、パッケージを気密にするように適合されている。内張り６は、例えば、本体部分２の下に負圧を生じさせることによって取り付けられる。下面に接着剤が付いている内張り６は、負圧によって本体部分２の内面に対してしっかりと吸引されるように適合されている。これは、本体部分２とその内側に位置する内張り６との間から、本体部分２と開口部５を介して、負圧によって、空気を吸引することによって行われる。パッケージの上に広がる過剰な圧力は、取り付けに寄与する。上述の方法により、本体部分２の収容空間１ａのフレームの内面に、かつリム部４上に内張り６がしっかりと取り付けられる。また、内張り６はリム部４を越えて延在し、本体部分２および内張り６は、使用後に分別リサイクルのためにパッケージから容易に分離することができる。

リム部４では、内張り６が、製品パッケージ１の水密・気密性に有害な溝または突起を形成し得ないように、内張り６は均一に設置される。その後、製品パッケージ１は食品製品で充填され、被覆フィルム７が、製品パッケージ１の連続的な継ぎ目のない平面リム部４の上に取り付けられた内張り６の部分にシールされる。製品パッケージ１の被覆フィルム７は、例えば、熱溶着または他の適切なシール方法によって、内張り６にシールされるように適合されている。上記継ぎ目のない平面リム部４では、被覆フィルム７が内張り６に密着し、製品パッケージ１の収納空間１ａの水密および気密を確保している。この水密・気密性は、本発明に係る製品パッケージ１が、例えばスキンパッケージ用途において真空を維持するか、または例えばパッケージング用ガスを製品パッケージ１内で使用して、食品製品の貯蔵寿命を延ばすことを確実にする。

図２ｄは、製品パッケージ１に成形する前の本発明に係る好ましいパッケージブランク９ａの上面図である。パッケージブランク９ａを製品パッケージ１に機械で折り畳むのを容易にするために、製品ブランク９ａの折り曲げ点に適切な切り込みおよび折り線３ｅおよび４ｅが作られる。折り線３ｅおよび４ｅは、例えば折り目によって作られる。

好ましくは、製品ブランク９ａは、リサイクル可能な繊維材料で作られ、折り曲げることによって製品ブランクから作製される製品パッケージ１の底３、壁２ａ、２ｂ、２ｃ、およびリム部４のために、折り線３ｅおよび４ｅによって分離される底部３ａ、壁部２ｙ、およびリム部４ｙを有するシート状構造を含む。好ましいソリューションでは、底部３ａは、壁（２ａ、２ｂ、２ｃ）を形成する壁部２ｙから折り線３ｅに沿って分離される。

図３ａは、製品パッケージ１の形にする前の、本発明に係る別の平坦なパッケージブランク９ｂの上面図である。このパッケージブランク９ｂは、平面の継ぎ目の無いリム部４ｙおよび平面の連続的な底部３ａを有する。底部３ａとリム部４ｙとの間には、互いに連続する周辺部分８ａからなる壁部８ｙが位置している。周辺部分８ａは、周方向のカットシーム８ｂとブリッジ８ｃとを系統的に交互に配置することにより、互いに分離している。リム部４ｙおよび底部３ａも同様に周辺部分８ａから分離している。したがって、周辺部分８ａは、ブリッジ８ｃによって隣接する周辺部分８ａに接続され、この構成により、可撓性のある籠状の構造およびパッケージングされる製品のための収容空間１ａを後で作ることができる。

図３ｂは、成形後の図３ａの製品ブランク９ｂから作製された製品パッケージ１の本体部分２の側面図である。本体部分２は、底３、リム部４、および壁８を有する。壁８は、連続する周辺部分８ａ、周辺部分８ａを相互接続するブリッジ８ｃ、およびカットシーム８ｂによって形成される複数のスロット５を含む。成形すると、製品パッケージ１は、壁８の周辺部分８ａ、カットシーム８ｂ、およびブリッジ８ｃが規則的な交互配置の結果として籠状の構造を形成するため、収容空間１ａのためのフレームを形成する。このようにして作製された籠状の本体部分２に内張り６を被せると、製品パッケージ１は剛性の高い構造になり、パッケージングされる製品のための収納空間１が形成される。

図４は、被覆フィルム７を備えた本発明に係る製品パッケージ１の簡略化された縮尺通りではない断面側面図である。図は、製品パッケージ１の収納空間１ａおよびリム部４が内張り６によってどのように覆われているか、および調理済み食品製品１０を含む製品パッケージ１がどのように内張り６に取り付けられたカバーフィルム７によって均一で平面のリム部４で閉じられているかを示している。図４のスキン製品パッケージのリム部４の外側に延在する被覆フィルム７および内張り６の部分は、互いに接着していないので、製品パッケージ１を容易に開封することができる。使用後は、リム部４の外側に位置する内張り６の部分を引っ張ることにより、内張り６を本体部分２から容易に分離することができる。

図５ｋは、ブラケット部材１１を備えた図４の製品パッケージの簡略化された縮尺通りではない断面側面図である。ブラケット部材１１において、リム部４と中間壁２ｃとの間の折り目は、ブラケット部材１１の外側で異なる方向に曲がっている。

図６ｋは、ブラケット部材１１が押し出されて成形された製品パッケージ１のコーナー部の斜め横上面から見た図である。

図７ｋは、ブラケット部材１１を形成する目的で壁部２ｙとリム部４ｙとの間に作られた切り込み１１ａおよび折り目１１ｂを有する、製品パッケージ１用のパッケージブランク９ａの直上面図である。しかしながら、図は、ブラケット部材１１の水平部分がその垂直部分より実質的にどのように広いかを示していない。

好ましくは、プレス面または印刷面などの広大な潜在的情報表示面が、製品パッケージ１、底部およびリム部の両面、および特定の用途においては壁部の面にも形成される。両面に提供される表示面により、特にブランド識別および製品情報の表示にプレス／印刷を使用することができる。

当業者は、本発明が上記の例にのみ限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内で変更できることを理解するであろう。したがって、いくつかの構造的ソリューションは上記とは異なる場合がある。

製品パッケージの形状が上記とは異なる場合があることもまた、当業者には理解されるであろう。例えば、製品パッケージの本体部分の最も単純で最も一般的な形状は長方形である。しかしながら、パッケージは箱型の長方形以外の形状も可能である。一例として、この形状は、完成したブランクの折り線に応じて、多角形、または円形または楕円形にすることができる。形状が四角でない場合には、壁の数も上記と異なる場合があり、したがって分離した横壁または端壁が存在しない場合がある。底と壁との間の角度を、例えば、底の近くで壁の追加の折り目によってより鋭くなくすることも可能である。さらに、形状は非対称もまた可能である。

製品パッケージは、リサイクル可能な繊維材料以外の他の材料からなっていてもよいこともまた、当業者には理解されるであろう。この場合、製品パッケージの本体部分は、段ボール紙などの他の折りたたみ可能な材料で作ることができる。製品パッケージの本体部分は、様々なグレードの板材、厚紙、または紙、あるいは織物材料、または異なる材料の組み合わせで作ることができる。

Claims (14)

1. 収容空間（１ａ）、被覆フィルム（７）、内張り（６）、および単一のブランクから作製された本体部分（２）を含む製品パッケージであって、前記本体部分（２）は、壁（２ａ、２ｂ、２ｃ、８）、底（３）、およびリム部（４）、ならびに前記収容空間（１ａ）を成形するための複数のスロット（５）を含む、製品パッケージにおいて、
   前記本体部分（２）の前記リム部（４）は、同じ前記ブランクから作製され、前記本体部分（２）の前記壁（２ａ、２ｂ、２ｃ、８）を相互接続する、連続的で継ぎ目の無い平面部分であることを特徴とする、製品パッケージ。
2. 前記内張り（６）は、前記製品パッケージ（１）の収容空間（１ａ）および前記リム部（４）を覆うことを特徴とする、請求項１に記載の製品パッケージ。
3. 前記内張り（６）の一部または全部は、前記リム部（４）の外縁部を越えて延在し、前記内張り（６）は、前記内張り（６）のこの部分で取り外すことによって、前記本体部分（２）から分離可能であることを特徴とする、請求項１または２に記載の製品パッケージ。
4. 前記製品パッケージ（１）の被覆フィルム（７）は、パッケージングされた製品を覆い、少なくとも前記リム部（４）の上で、前記内張り（６）に密封されることを特徴とする、請求項１～３のいずれか一項に記載の製品パッケージ。
5. 前記製品パッケージ（１）の前記本体部分（２）は、パッケージブランク（９ａ、９ｂ）から成形され、前記パッケージブランク（９ａ、９ｂ）は切り込みを含み、それによって前記本体部分（２）の三次元構造を形成するように適合されていることを特徴とする、請求項１～４のいずれか一項に記載の製品パッケージ。
6. 前記本体部分（２）は、リサイクル可能な繊維材料でできており、前記材料は、段ボール紙、厚紙、または他の適切なリサイクル可能な繊維材料であることを特徴とする、請求項１～５のいずれか一項に記載の製品パッケージ。
7. 前記製品パッケージ（１）の前記本体部分（２）は、情報を表示するための１つ以上の連続表面を含むことを特徴とする、請求項１～６のいずれか一項に記載の製品パッケージ。
8. 前記製品パッケージ（１）の前記本体部分（２）の前記壁（２ａ、２ｂ、および２ｃ）および前記底（３）は、複数のスロット（５）を含み、前記壁（２ａ、２ｂ、および２ｃ）、底（３）、および前記複数のスロット（５）は、前記内張り（６）と共に前記収容空間（１ａ）を形成することを特徴とする、請求項１～７のいずれか一項に記載の製品パッケージ。
9. 前記本体部分（２）の前記壁（８）は、周辺部分（８ａ）が互いに入れ子になり、その間にブリッジ（８ｃ）を有するように形成され、複数のスロット（５）を含み、前記底（３）および前記内張り（６）と共に前記収容空間（１ａ）を形成する籠状の壁（８）になることを特徴とする、請求項８に記載の製品パッケージ。
10. 前記製品パッケージ（１）の前記本体部分（２）は、入れ子になったときに製品パッケージ（１）を離間して保持するための２つ以上のブラケット部材（１１）を含むことを特徴とする、請求項１～９のいずれか一項に記載の製品パッケージ。
11. リサイクル可能な繊維材料で作られ、パッケージブランク（９ａ、９ｂ）から作製される製品パッケージ（１）の底（３）、壁（２ａ、２ｂ、２ｃ、８）、およびリム部（４）のための底部（３ａ）、壁部（２ｙ）、およびリム部（４ｙ）を有するシート状構造を含む製品パッケージブランクであって、前記パッケージブランク（９ａ、９ｂ）の前記リム部（４ｙ）は、最終製品パッケージの前記リム部（４）として、実質的にそのように機能するように適合された連続的で継ぎ目の無い平面エンティティであることを特徴とする、製品パッケージブランク。
12. 製品パッケージの製造方法であって、前記製品パッケージ（１）は、収容空間（１ａ）、被覆フィルム（７）、内張り（６）、および単一のブランクから作製された本体部分（２）を含み、前記本体部分（２）は、（２ａ、２ｂ、２ｃ、８）、底（３）、およびリム部（４）を含み、前記方法は、前記収容空間（１ａ）を成形するために前記本体部分（２）内に複数のスロット（５）を複数のスロット（５）を作製することを含む受入れ空間（１ａ）を作ることを含む方法において、連続的で継ぎ目のない平面なリム部（４）が前記同じブランクから前記本体部分（２）上に形成されることを特徴とする、方法。
13. 前記内張り（６）は、前記収容空間（１ａ）の前記フレームの表面及び前記リム部（４）上に取り付けられ、前記製品パッケージの前記被覆フィルム（７）のための均一で連続的な取り付け面として機能することを特徴とする、請求項１２に記載の方法。
14. 前記製品パッケージ（１）の前記被覆フィルム（７）は、熱溶着またはその他の適切な取り付け方法によって、前記製品パッケージ（１）の前記平面リム部（４）上に延在する前記内張り（６）の部分に取り付けられることを特徴とする、請求項１２または１３に記載の方法。

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