JP2022508594A - 車両ドア用のドアモジュール、車両ドア、および製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両ドアへのオルガノシートの使用をなおいっそう向上させるドアモジュール、車両ドア、および製造方法を提供する。【解決手段】車両ドアT用のドアモジュール1は、大部分がオルガノシートで形成された少なくとも1つの領域10,11,12を有する。ドアモジュール1は相異なる少なくとも2種類のオルガノシートからなり、該相異なる少なくとも2種類のオルガノシートによってドアモジュール1の相異なる領域10,11,12が形成されていることを特徴とする。【選択図】図3
Description
本発明の解決手段は、特には、車両ドア用のドアモジュール、車両ドア、および製造方法に関する。
ドアモジュールは、通常、該ドアモジュールを用いて形成される車両ドアの一部として、例えば自動車ドアのウィンドウガラスを調節するウィンドウレギュレータの部品、1つ以上のスピーカ、ドアロックシステムの部品等の複数の機能部材を支承する。このようなドアモジュールのキャリア領域は、面状に延在する場合が多く、その大部分をオルガノシートによって形成することが知られている。
オルガノシートとは繊維複合材のことであり、典型的には繊維マトリクス半製品の形態をとる。このような繊維複合材の場合、プラスチック(典型的には、熱可塑性又は熱硬化性プラスチック)中に(補強)繊維が埋め込まれている。具体的には、このときの繊維は、ガラス繊維、ケブラー繊維、カーボン繊維又はプラスチック繊維(すなわち、具体的には、カーボン繊維、アラミド繊維又は天然繊維)からなるスクリム(紗)、織布、編布又はいわゆるUDテープ(すなわち、一方向テープ)の形態で、熱可塑性又は熱硬化性マトリクス中に埋め込まれたものであり得る。該マトリクスに適した熱可塑性プラスチックの例としては、繊維に対する優れた付着性から、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)などが挙げられる。埋め込まれる繊維は連続繊維である場合が多く、その場合には連続繊維強化プラスチックとも称される。
「連続繊維強化」という呼び方であるが、補強の役割を果たす繊維の長さは、典型的に板状であるオルガノシートの寸法によって実質制限されているものと理解されたい。通常、オルガノシート内部で繊維が途切れることはない。
キャリア領域の大部分がオルガノシートで形成されるということは、この場合のオルガノシートが、キャリア領域のうちの、通常動作状態で生じる力の大半が加わる部分を形成していることを意味する。具体的には、このときの同部分は、キャリア領域において、ウィンドウレギュレータの1つ又は複数のガイドレールが設けられた部分であり得る。キャリア領域において、オルガノシートからなる部位(例えば、1つ又は複数のガイドレールを支承しているか、あるいは、1つ以上のガイドレールが一体形成された一まとまりの部位)や、キャリア領域において、オルガノシートからなる複数の部位(例えば、1つ又は複数のガイドレールを支承しているか、あるいは、1つ以上のガイドレールが一体形成された部位)は、例えば、該キャリア領域の面積の約30%以上を占める。具体的には、オルガノシートは、キャリア領域の面積の40%超、一般的には50%以上を占め得る。オルガノシートは、これに対応してキャリア領域の表面の40%超または約50%以上の割合を形成していることにもなる。オルガノシートの強度上の利点を十分に活用するため、キャリア領域の面積におけるオルガノシートの割合を最大限に高めるということが一般的に試みられている。ここでは、キャリア領域におけるオルガノシートの構成を、複数の部位からなる構成とすることを排除していない。
ドアモジュールの主要な構成成分は、例えば、オルガノシートで構成された板状の半製品である。オルガノシートは、例えばドアモジュールの面状範囲の大部分を形成することになるが、それ以外のコンポーネントや材料が追加される場合もある。一例として、金属製の部材及び/又はプラスチック製の部材をオルガノシートに組み込んだり、オルガノシートに取り付けられたりしてもよい。
今日、特に自動車業界、ここでの例えば車両ドアの製造では、オルガノシートが既に様々なかたちで使用されている。このとき、ドアモジュールのキャリア領域については、特定の種類のオルガノシートと該オルガノシートに(例えば、インターフェースの形成用に)射出成形されたプラスチック材料とから少なくとも部分的に製作するというのが典型的である。そして、オルガノシートにプラスチック材料を射出成形したものに、車両ドアに追加で設けられる上皮(クラッド)部材を覆設するという場合が多い。
上記の背景に鑑みて、本発明の解決手段は、車両ドアへのオルガノシートの使用をなおいっそう向上させるという目的に基づいている。
上記目的は、請求項1又は7のドアモジュール、請求項11の車両ドア、および請求項12、24又は26の製造方法のいずれによっても達成される。
本発明の解決手段では、例えば、車両ドア用のドアモジュールであって、該ドアモジュールの相異なる領域の形成用に、相異なる少なくとも2種類のオルガノシートが用意された、ドアモジュールが提供される。
相異なる種類のオルガノシートを使用する結果、ドアモジュールの各領域の機能や荷重に応じてオルガノシートの種類を調整することが可能になる。このときの相異なる種類のオルガノシート同士は、例えば、肉厚および/または補強繊維の素材および/または補強繊維の配向および/または存在する繊維層の数で互いに異なるものとされる。具体的には、本発明の解決手段は、特定の種類のオルガノシートまたは特定の種類のオルガノシート同士の組合せを特定の領域のみに用いてドアモジュールを形成することを伴うものである。
例えばドアモジュールのキャリア領域の大部分を第1の種類のオルガノシートで形成するのに対し、これに代えて又はこれに加えて、さらなる種類のオルガノシートを該ドアモジュールに、少なくとも局所的に設けることも可能である。これに関連し、一例として、ドアモジュールのキャリア領域の形成用に、肉厚が比較的薄い第1の種類のオルガノシートを使用し(したがって、該第1の種類のオルガノシートは、ドアモジュールのうちの、例えばウィンドウレギュレータの部品および/またはスピーカおよび/またはドアロックの部品等といった車両ドアの機能コンポーネントが取り付けられるキャリア領域の大部分を形成する)、該第1の種類のオルガノシートに、例えばキャリア領域を局所的に補強し且つ/或いはキャリア領域に加えてさらなる機能領域をモジュールに形成するための少なくとも1つのさらなる種類のオルガノシートを接続することが可能になる。このようにして、例えば、ドアモジュールにおいて、該ドアモジュールが車両ドアへと適切に組み付けられた状態で、該車両ドアのウィンドウシルの少なくとも一部を形成する領域であるシル領域に、さらなる種類のオルガノシートによる補強を設けることが可能になる。ドアモジュールにおいて、さらなる種類のオルガノシートで形成されるさらなる機能領域は、例えば、ウィンドウ開口の境界となるウィンドウフレームを完全な組付後の車両ドア上で少なくとも部分的に画定するフレーム領域であり得る。
原理的には、相異なる3種類以上のオルガノシートを使用することも可能である。具体的には、ドアモジュールを相異なる3種類以上のオルガノシートからなるものとし、該相異なる3種類以上のオルガノシートによってドアモジュールの相異なる領域を形成することが可能である。
一設計例(設計上のバリエーション)では、相異なる種類のオルガノシート同士を接続するために、これらの種類のオルガノシート同士を少なくとも部分的に互いに重ねてもよい。これにより、例えば、相異なる少なくとも2種類のオルガノシート同士の重畳領域にプラスチック材料を射出成形して該相異なる種類のオルガノシートを嵌合接続することが可能になる。一設計例では、たとえば、ドアモジュール上の相異なる2種類のオルガノシート同士の重畳領域に、プラスチック材料をオーバーモールド成形および/または貫通注入することにより、相異なる少なくとも2種類のオルガノシートが、該プラスチック材料によって該重畳領域にて互いに嵌合固定される。
一例として、第1の種類のオルガノシートは、単層の織布、単層のスクリム、単層の編布または単層のUDテープ(すなわち、プラスチック材料中に補強繊維を埋め込んでなる一方向テープ)を含む。これに代えて又はこれに加えて、例えばドアモジュールのキャリア領域の大部分を形成する該第1の種類のオルガノシートの肉厚は、0.4mm~1mmの範囲内、特には0.4mm~0.8mmの範囲内とされ得る。
これに対し、第2の種類のオルガノシートは、例えば、多層の織布、多層のスクリム、多層の編布または多層のUDテープを含み、且つ/或いは、肉厚が0.4mm~4mmの範囲内、特には0.9mm~2.8mmの範囲内とされる。このときの第2の種類のオルガノシートは、第1の種類のオルガノシートと違って、繊維層が1層以上多く且つ/或いはより高い材料強度(したがって、より厚い肉厚)で形成されている。
一設計例では、相異なる少なくとも3種類のオルガノシートがドアモジュールに設けられており、
第1の種類のオルガノシートは、単層の織布、単層のスクリム、単層の編布または単層のUDテープを含み、且つ/或いは、肉厚が0.4mm~1.0mmの範囲内、特には0.4mm~0.8mmの範囲内であり、
第2の種類のオルガノシートは、多層の織布、多層のスクリム、多層の編布または多層のUDテープを含み、且つ/或いは、肉厚が0.4mm~2.0mmの範囲内、特には0.9mm~1.8mmの範囲内であり、
第3の種類のオルガノシートは、肉厚が1.8mm~4.0mmの範囲内、特には1.8mm~2.8mmの範囲内である。
このとき、原理的には、第3の種類のオルガノシートを同じく多層構造とすることも可能である。
第1の種類のオルガノシートは、単層の織布、単層のスクリム、単層の編布または単層のUDテープを含み、且つ/或いは、肉厚が0.4mm~1.0mmの範囲内、特には0.4mm~0.8mmの範囲内であり、
第2の種類のオルガノシートは、多層の織布、多層のスクリム、多層の編布または多層のUDテープを含み、且つ/或いは、肉厚が0.4mm~2.0mmの範囲内、特には0.9mm~1.8mmの範囲内であり、
第3の種類のオルガノシートは、肉厚が1.8mm~4.0mmの範囲内、特には1.8mm~2.8mmの範囲内である。
このとき、原理的には、第3の種類のオルガノシートを同じく多層構造とすることも可能である。
車両ドア用のドアモジュールを製造する発明の方法では、例えば、
少なくとも2つのオルガノシートブランク材を用意し、
ドアモジュールの少なくとも1つの領域を前記オルガノシートブランク材で形成する際、
相異なる少なくとも2種類のオルガノシート、および該相異なる少なくとも2種類のオルガノシートから形成されたオルガノシートブランク材が、ドアモジュールの相異なる領域を形成するために用いられる。
少なくとも2つのオルガノシートブランク材を用意し、
ドアモジュールの少なくとも1つの領域を前記オルガノシートブランク材で形成する際、
相異なる少なくとも2種類のオルガノシート、および該相異なる少なくとも2種類のオルガノシートから形成されたオルガノシートブランク材が、ドアモジュールの相異なる領域を形成するために用いられる。
よって、ここで提案される製造方法は、ドアモジュールの相異なる領域を相異なる種類のオルガノシートで形成するという、発明のドアモジュールと同じ基本的概念に基づいている。この目的のために、相異なる種類のオルガノシート同士が、例えば、重ねられてもよく、且つ/或いは少なくとも特定の領域では互いに重ならないように設けられてもよい。
本発明の製造方法の一設計例でも、相異なる種類のオルガノシート同士が、肉厚および/またはオルガノシート中に用いられた補強繊維の素材および/または補強繊維の配向および/またはオルガノシート中に存在する繊維層の数で互いに異なり得る。既述したように、例えば、別の種類のオルガノシートによりドアモジュールの剛性に局所的な影響を加え、特には、ドアモジュールの一領域の剛性を高めるために、且つ/または、オルガノシートブランク同志をより簡単に接続するために、少なくとも2種類の異なるオルガノシートから製作されたオルガノシートブランク材同士を、少なくとも部分的に互いに重ねて配置してもよい。
本発明の方法の一設計例では、少なくとも1つのオルガノシートブランク材の少なくとも一部の上に、プラスチック材料を射出成形してもよい。例えば、射出成形されたプラスチック材料により、相互に重なったオルガノシートブランク材同士の嵌合接続を実現することができる。一例として、少なくとも2つのオルガノシートブランク材同士の重なる部分に、少なくとも部分的に互いに重なる貫通口を形成してもよい。ついで、該少なくとも2つのオルガノシートブランク材同士の該少なくとも部分的に重なる貫通口にプラスチック材料を注入することにより、該重畳部分において、オルガノシートブランク材同士を嵌合により互いに接続することが可能である。
一例として、オルガノシートブランク材の貫通口は、ニードルで形成することが可能である。そこで、オルガノシートブランクを、例えば受け皿に入れて、複数のニードルが設けられたツール部位へと取り付けることにより、該オルガノシートブランク材に貫通口を形成できる。そして、ニードルが設けられた同じツール部位へと少なくとも1つのさらなるオルガノシートブランク材を取り付けることにより、該オルガノシートブランク材にも貫通口を形成できる。このとき、該ツール部位への取付により、これらのオルガノシートブランク材のうちの貫通口が各自設けられた部分同士が、少なくとも部分的に互いに重なるように既に配置済みとなり得る。次の加工工程では、このようにしてもたらされた配置構成を維持しながら、ニードルで形成された貫通口を有するこれらのオルガノシートブランク材にプラスチック材料を少なくとも部分的にオーバーモールド成形したり貫通注入したりすることにより、未だ液状のプラスチック材料が貫通口に入り込み得る。これにより、硬化後、貫通口が設けられた部分の該プラスチック材料によってオルガノシートブランク材同士が互いに嵌合接続される。
一設計例では、ドアモジュールと車両ドアを適切に組み付けた状態で車両内部に面し、該車両ドア上に視認可能な、該車両ドアの加飾面の一部が、射出成形されたプラスチック材料で形成される。本設計例では、オルガノシート上にプラスチック材料を射出成形することで、車両ドアの視認可能な表面の少なくとも一部が既に形成されるため、該表面に例えばパネルなどの上皮材を追加で覆設する必要がなくなる。
具体的には、オルガノシートブランク材にプラスチック材料を射出成形することによって完成品の車両ドア上の視認可能な(加飾)面の少なくとも一部を形成するには、少なくとも1つのオルガノシートブランク材を、ドアモジュールを最終的な外形に整形する整形ツールへの導入前に予備成形するのが有利であり得る。オルガノシートブランク材を予備成形するとは、最終的な整形や後続の射出成形工程の前に該オルガノシートブランク材が既に(完成品のドアモジュールの最終的な外形に)近い外形の形態になっているということを意味する。具体的には、これにより、公差を容易に狭くできるほか、加飾面において、射出成形されたプラスチック材料により形成される部分の欠陥リスクを低減させることができる。
このような設計例では、製造費が過剰なまでに増加しないように、少なくとも1つのオルガノシートブランク材については、整形ツールへの導入前に予備成形しないようにすることも可能である。一例として、少なくとも1つのオルガノシートブランク材については予備成形するのに対し、少なくとも1つの他のオルガノシートブランク材については予備成形しない。これにより、例えば、後でプラスチック材料を射出成形することによって加飾面の少なくとも一部を形成しようと意図しているオルガノシートブランク材に予備成形作業を集中させることが可能となる。
原則として、一設計例では、少なくとも1つのオルガノシートブランク材を、ドアモジュールを最終的な外形に整形するための整形ツールへの導入する時に、固定部材で該ツールの一部に固定してから、少なくとも1つのさらなるオルガノシートブランク材が、該ツールへと導入される。これは、例えば、特には後続の射出成形工程に先立って、ツール内で相異なるオルガノシートブランク材同士を互いに所望の配置とする上で都合がよい。整形ツールにオルガノシートブランク材を固定するために、固定部材は、例えばニードルおよび/またはクランクピンの形態で構成できる。オルガノシートブランク材を整形ツールに固定する際、ニードルの形態で構成された固定部材によって、例えば前述したように該オルガノシートブランク材に貫通口を形成することもできる。
これに代えて又はこれに加えて、相異なる少なくとも2種類のオルガノシートから製作されたオルガノシートブランク材同士を、ドアモジュールを最終的な外形に整形するためのツールで賦形することができる。具体的には、これは、相異なる種類のオルガノシートから製作された、広がり(したがって、寸法)が異なり且つ/或いは整形ツール内での向きが異なるオルガノシートブランク材同士が、オルガノシートを用いてのドアモジュールの相異なる領域を形成できるように意図された相対配置で(場合によっては、部分的に互いに突き合わされた状態で)整形ツール上において既に位置決め済みとなるよう、該ツールの曲面および/または斜面に配置されるということを意味すると解釈されたい。
本発明の解決手段の他の態様は、大部分がオルガノシートで形成されており、車両ドアの少なくとも1つの機能コンポーネントが固定される面状のキャリア領域のほかに、ドアモジュールのうちの、該ドアモジュールが適切に組み付けられた状態で車両ドアのウィンドウ開口の境界となる少なくとも1つのさらなる(機能)領域も、実質的にオルガノシートで形成されている、車両ドア用のドアモジュールに関する。
このとき、原則としては、ドアモジュールのキャリア領域と少なくとも1つのさらなる領域とを同じ種類のオルガノシートで形成することも相異なる種類のオルガノシートで形成することも可能である。特に後者の場合には、本発明の解決手段の本態様を、本発明の解決手段の前述した最初の態様の設計例と容易に組み合わせることが可能である。
一例として、同じくオルガノシートで形成される少なくとも1つのさらなる領域は、ウィンドウシルの一部、および/または車両ドアのウィンドウ開口を画定する(ウィンドウ)フレームの一部とされる。
キャリア領域のほかに少なくとも1つのさらなる領域がオルガノシートで形成されるドアモジュールの製造方法では、例えば、該キャリア領域を形成するものと同じ種類のオルガノシートから製作されたオルガノシートブランク材によって、該少なくとも1つのさらなる領域を少なくとも部分的に形成してもよい。
これに代えて又はこれに加えて、少なくとも1つのさらなる領域を、キャリア領域のオルガノシートブランク材に使用するオルガノシートとは、異なる種類のオルガノシートのオルガノシートブランク材で少なくとも部分的に形成してもよい。したがって、本発明の解決手段のこの態様は、ドアモジュールのキャリア領域を(第1の種類の)オルガノシートから形成すると共に、該ドアモジュールのうちの、少なくとも該ドアモジュールにより同じく画定されたウィンドウ開口の少なくとも1つのさらなる機能領域についても、オルガノシート、特には少なくとも1つの別のさらなる種類のオルガノシートで形成できるという基本的コンセプトに基づいたものである。少なくとも1つのさらなる種類のオルガノシートを使用する場合には、例えば動作時にウィンドウ開口の領域に生じる荷重を踏まえて、該さらなる種類のオルガノシートを、キャリア領域の大部分(すなわち、該キャリア領域の50%超、特には60%超、70%超または80%超)の形成に用いる第1の種類のオルガノシートよりも繊維層が1層以上多いものとし且つ/或いは該第1の種類のオルガノシートよりも肉厚が厚くなるように形成することが可能である。
ドアモジュールのオルガノシートにプラスチック材料を射出成形することによって組付後の車両ドア上で視認可能な加飾面の少なくとも一部を形成することに関連した上述の態様は、相異なる種類のオルガノシート同士を用いてドアモジュールを形成するという構成や、ドアモジュールの少なくとも1つのさらなる機能領域をオルガノシートで形成するという構成から明らかに独立した態様である。これに対応し、これと独立して、本発明の解決手段のさらなる他の態様は、少なくとも1つの(支承)領域が実質的にオルガノシートで形成されていると共に、車両ドアを適切に組み付けた状態では、車両内部に面して視認可能な加飾面を形成する、該車両ドアの少なくとも一部が、オルガノシート上に射出成形されたプラスチック材料によって形成されている車両ドアに関する。
そこで、加飾面のうち、射出成形されたプラスチック材料で形成された部分では、上皮体、特にはパネルの追加を省くことが可能となる。したがって、ここでは、射出成形工程が終わると既に、車両ドアの加飾面の一部が既に存在していることになる。
一設計例では、車両ドアのウィンドウフレーム用のフレーム領域上の加飾面の少なくとも一部が、例えば、オルガノシート上に射出成形されたプラスチック材料によって形成される。これにより、従来の慣習的な構成とは違って、フレーム領域のウィンドウフレームにパネルを取り付ける必要がなくなる。
したがって、対応する車両ドア製造方法では、車両ドアの少なくとも1つの領域がプラスチック材料が射出成形されたオルガノシートブランク材で形成され、このプラスチック材料が、車両ドア上の視認可能な加飾面の少なくとも一部を形成する。ここでは、車両ドアのうちのオルガノシートで形成される領域、特には、オルガノシートで形成される支承領域を車両ドアのドアモジュールに設けることができる。
原則として、製造方法との関連で前述・後述する利点や特徴は、対応するドアモジュールおよび/または対応する車両ドアの設計例にも当てはまり、その逆も然りである。さらに、前述・後述する本発明の解決手段の態様同士は、互いに簡単に組み合わせることが可能である。
添付の図面には、本発明の解決手段の考えられ得る設計例が例示されている。
図1は、ウィンドウフレームFRを形成するドアモジュール1がボディシェルアセンブリ(以降、ボディシェルRと称する)に組み付けられた車両ドアTを示す分解図である。ボディシェルRは、典型的には、ドアアウタスキンおよび、これに強固に連結されたドアインナスキンを有する。ボディシェルRは、車両ドアTの機能コンポーネントを収容するためのウェットスペースを形成している。該ウェットスペースは、車両内部に面するドライスペースから、ドアモジュール1のキャリア領域10によって密封隔離される。
図2A及び図2Bの組付済みの車両ドアTでは、ウィンドウシルBよりも下方に延在するキャリア領域10に、例えばウィンドウレギュレータの部品および/またはスピーカおよび/またはドアロックの部品等の、車両ドアTの各種機能コンポーネントが固定されている。追加の機能コンポーネントとしては、例えば、車両ドアT上又は車両ドアT内部に設けられるセンサが挙げられる。図12では、一例として、キャリア領域10、特にはキャリア領域10のうちの、ボディシェルRのドアアウタスキン側に面する外側に、ウィンドウレギュレータの機能部品としてのガイドレール2A,2Bや駆動部Aが設置されている。内部側には、車両ドアの組付後の状態にてキャリア領域10を覆う内皮部Iが設けられている。
本例では、ドアモジュール1(図2A及び図2Bの2つの各種側面図に、ボディシェルRに組み付けられた状態のものが描かれている)が、オルガノシートから製作されており、繊維複合材から単一物の形態で製作されている。このことは、ウィンドウシルBよりも上方に延在して車両ドアTのウィンドウ開口Oの境界となるウィンドウフレームFRに特に当てはまる。ボディシェルRとドアモジュール1との連結は、例えば、ねじ連結によって行われる。これに代えて又はこれに加えて、少なくとも1つのリベット連結および/または接着連結が設けられてもよい。
図2A及び図2Bに示すドアモジュール1の場合、シルBよりも上方に延在するウィンドウフレームFRの少なくとも一部については、同領域のドアモジュール1のオルガノシートを覆うためのパネルが設けられていない。むしろ、ここでは、ドアモジュール1のうちの、ウィンドウフレームFRを少なくとも部分的に形成するフレーム領域12について、少なくとも、車両内部に面する側が、射出成形されたプラスチック材料で覆われている。これにより、完成後の車両ドアTの視認可能な加飾面の少なくとも一部は、該プラスチック材料によって形成されている。したがって、このとき、ウィンドウフレームFRの領域については、車両ドアTのドアモジュール側の加飾面の少なくとも一部が、射出成形されたプラスチック材料によって形成されている。
フレーム領域12は、特に、ドアモジュール1がボディシェルRに組み付けられた車両ドア1の概略側面図である図3に描かれている。この場合のドアモジュール1は、ウィンドウシルBよりも下方に設けられた面状のキャリア領域10、およびウィンドウシルBよりも上方に延在してウィンドウフレームFRを画定するフレーム領域12のほかに、ミラートライアングルの領域にあると共にウィンドウシルBに直に隣接した、補強領域11を有している。この場合の(本例では細長い)該補強領域は、したがって、ドアモジュール側のシル領域に沿って延びている。
図示の設計例では、ドアモジュールの3つの領域10,11,12に、相異なる種類のオルガノシートが使用されている。この場合、(本例ではドアモジュール1において互いに組み合わされる)オルガノシート同士を相異なる種類のものとすることにより、相異なる領域10,11,12を、機能に合わせて比較的簡単に設計することが可能となる。個々の領域10,11,12は、例えば、相異なるオルガノシートから製作されたブランク材によって形成することが可能である。本例において、これらの相異なる種類のオルガノシート同士は、肉厚が異なるものとされる。ただし、これらのオルガノシートの種類同士は、それに加えて、自身の補強繊維の素材および/または該補強繊維の配向および/または存在する繊維層の数で互いに異なるものとされてもよい。このようにして、各領域10,11,12に使用されるオルガノシートの層厚を荷重に応じて選んで相異ならせて、個々の層同士を部分的に重ねることによって積層体が形成される。
このとき、原則として、各オルガノシートは、熱可塑性マトリクスを含有したものとされ得るが、熱硬化性マトリクスを含有したものとされてもよく、また、任意で少なくとも1つの金属製のインサートによって補強されていてもよい。一例として、該熱可塑性マトリクスには、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)などが用いられる。各オルガノシートの補強繊維は、例えばガラス、カーボン、アラミド等からなるものとされる。これに代えて又はこれに加えて、天然繊維を使用してもよい。
図示の設計例では、キャリア領域10に、例えば、単層の織布又は単層のスクリムを含み、且つ肉厚が0.4mm~1mmの範囲内、例えばここでは0.6mmの範囲内であるオルガノシートが使用される。シル付近となる補強領域11では、多層の織布又はスクリムが設けられると共に肉厚が0.9mm~4mmの範囲内、例えば1mm~1.5mmの範囲内とされる。フレーム領域12では、肉厚が1.8mm~4mmの範囲内、特には2mm~2.5mの範囲内に設けられており、且つ繊維の比較的多くが一方向に配向している。個々の領域10,11,12は、厚さが相異なると共に繊維層の数が相異なるようにして形成されている。補強領域11には、さらに、キャリア領域10の少なくとも一部又はフレーム領域12の一部との少なくとも1つの連続的な重なりが(例えば、ミラートライアングルの領域にて)存在している。
図4の拡大図に相当するように、相異なる種類のオルガノシートを使用するということは、相異なる種類のオルガノシート同士が結節領域Kで互いに突き合わされたり重ね合わされたりすることを意味し、特には、このような結節領域Kにプラスチック材料がさらに適用されることで、例えば射出成形部120が形成されてフレーム側の加飾面の一部となる。ドアモジュール1の製造方法では、この点が考慮に入っている。
図5A~図14に基づいて、ドアモジュール1の構造及びその製造についてさらに詳細に説明する。ここでは、簡略化のために且つ個々の細部を認識し易くするために、いわゆる説明用モジュールの様式で、ドアモジュール1の一部のみを各図に図示している。よって、ここでは、フレーム領域12の一部、フレーム領域11の一部、および面状のキャリア領域10の一部のみを各図に図示している。相応に、図5A~図14のドアモジュール1は、上限の長さa及び幅b(完成後の形状のドアモジュール1の全長の一部及び全幅の一部にそれぞれ相当)までしか描いていない。
図5Aは、ボディシェルRに意図どおり連結された状態のドアモジュール1を、車両ドアTの内側からみた図であり、図5Bは、外側からみた図である。同図から、特には同図と図6、図7A及び図7Bの各図との組合せから明らかなように、ドアモジュール1の領域10,11,12は、相異なる種類のオルガノシートの相異なるオルガノシートブランク材によって形成されている。この場合、完成後のドアモジュール1にて該ブランク材同士を確実に接続するにあたって、補強領域11用のブランク材とキャリア領域10用に設けられたブランク材のうちのシル近傍となる縁部とが完全に重ねられているのに対し、フレーム領域12用のブランク材とキャリア領域10用のブランク材との間には部分的な重なりしか設けられていない。
個々の領域10,11,12形成用のオルガノシートの各ブランク材には、プラスチック材料が射出成形されている。このとき、個々のブランク材の射出成形部やオーバーモールド成形部は、異なるプラスチック材料から作製されたものであってもよい。これに代えて、異なる部材や領域同士を、(オルガノシート)ブランク材同士への例えばPP LGF 30等のプラスチック材料の射出成形によって形成するようにしてもよい。
これにより、一例として、ドアモジュール1に射出成形部101が設けられると共に、該部位によって対応する領域10,11,12の縁側に締結口が形成される。ドアモジュール1は、射出成形部101の該締結口でボディシェルRのドアインナスキンへと固定される。射出成形部101に形成された縁側の締結口の少なくとも一部は、機能コンポーネントをドアモジュール1に固定するために用いてもよい。さらに、ドアモジュールのキャリア領域10の内側には、該キャリア領域10を少なくとも局所的に補強し且つ/或いは任意の締結口を局所的に補強する補強リブ100が、プラスチック材料の射出成形によって形成される。
さらに、フレーム領域12の内側には、フレーム側の加飾面の一部を形成する射出成形部120がプラスチック材料によって形成される。この場合、フレーム領域12に射出成形されたプラスチック材料からなる射出成形部120により、例えば、きめ細かい見た目の加飾面の一部が形成される。これにより、少なくともフレーム領域12の一部については、別体のパネルを設ける必要がなくなる(特には図7Aを参照のこと)。
図7Bに相当するように、ドアモジュール1の外側においても、フレーム領域12には射出成形部121によって補強リブが同じく形成されている。補強領域11も、補強リブを含む射出成形部110によって補強されている。また、図7Bに示す外側において、ウィンドウレギュレータのガイドレール2A,2Bの一部または少なくとも該ガイドレール2A,2Bの支承箇所を、キャリア領域10上への射出成形部102によって形成することも可能である。
図示のドアモジュール1は、互いに成形されて繋ぎ合わされる相異なる厚さのオルガノシート同士の使用によって特徴付けられる。これらのオルガノシートは、ドアモジュール1を形成するために、まず、整形ツールで熱成形される。該ツールによる整形後、同じツール内で射出成形機能が実施されることにより、インターフェース、機能領域(例えば、射出成形部102のガイドレール2A,2B)および補強リブが形成される。後述の図8A~図14に基づいて、製造方法の設計例に関する詳細を説明する。
よって、まず、図8A及び図8Bに、プラスチック材料を射出成形する前の図6~図7Bのドアモジュール1を外側(図8A)及び内側(図8B)からみたものを示す。この場合、図8A及び図8Bでは、ドアモジュール1のうちの機能的に且つ空間的に別々である領域10,11,12を形成するブランク材Z1,Z2,Z3が強調されている。このときの第1のブランク材Z1は、肉厚が0.6mmの範囲内である第1の種類のオルガノシートからなる。この場合のブランク材Z1は、繊維層が例えば1層のみである。第2のブランク材Z2は、フレーム領域12の形成用の第2の種類のオルガノシートからなる。フレーム領域12に用いられる第2のブランク材Z2用の該第2の種類のオルガノシートは、繊維層が複数(2層以上)であり、特には任意でUDテープとされ、さらには、繊維の比較的多くが一方向に配向しており、肉厚が2.0mm~2.5mmの範囲内である。補強領域11用の第3のブランク材Z3は、第3の種類のオルガノシートからなり、かつ、繊維層が同じく複数とされ得る。この場合、該第3の種類のオルガノシートの肉厚は1mm~1.5mmの範囲内である。
図示の設計例では、原則として、3つ全てのブランク材Z1,Z2,Z3の各補強繊維が、単層または多層の織布、スクリム、編布またはUDテープで設けられ得ると共に、熱可塑性マトリクス中のガラス繊維の形態で構成され得る。
図9の分解図に相当するように、まず、相異なる種類のオルガノシートから個々のブランク材Z1,Z2,Z3が別々に製作された後、該ブランク材Z1,Z2,Z3を用いてドアモジュール1が整形ツールW(図13を参照のこと)で形成される。
図10のフロー図に基づいて製造方法を例示的に説明すると、工程順序は例えば次のとおりになる:
1. まず、キャリア領域10の大部分を形成することになる面状のブランク材Z1を加熱、特には、図12及び図13に例示的かつ概略的に描いた実際の(整形)ツールWZの上方で加熱する。
2. 次に、ブランク材Z2,Z3を、加熱ステーション、例えば水平方向の加熱ステーションで加熱する。
3. そして、ブランク材Z2,Z3を、ツールWZへと例えばニードルグリッパで移送する。
4. この場合に、ブランク材Z2,Z3を、ツールWZの静止ツール側WZaに取り付けて該ツールWZのニードルNに突き刺す。
5. 次に、ブランク材Z2,Z2をツールWZ内部で予備賦形する。具体的には、フレーム側の加飾面の一部を形成する射出成形部120が射出成形されるフレーム領域12用のブランク材Z2を、最終的な外形に対して最大限忠実になるよう予備賦形する。ブランク材を最終的な外形に対して最大限忠実になるよう予備賦形するために、ツールWZとの接触が最大限広い面積に亘って設けられることになるが、具体的には、これにより、プラスチック材料によるオーバーモールド成形に先立って、比較的大量の冷却が実現されることになる。それ以外の箇所については、これらのブランク材を最終的な外形に近付くよう予備賦形するので十分であり得る。一例として、ブランク材Z2,Z3同士の重畳領域については、該ブランク材Z2,Z3を最終的な外形に近付くよう賦形するだけでよい。ここでは、それに応じて、ツールWZとの接触が点接触のみになるので、冷却が緩やかなものになる。
6. そして、ツールWZへのブランク材Z2,Z3の導入や突刺しや該ブランク材Z2,Z3の予備賦形では完全に開いていた製造機械を、中間位置へと移行させる。この中間位置にて、キャリア領域10を形成するブランク材Z1をツールWZへ導入する。
7. 次に、ツールWZを閉じて射出成形工程を実行することにより、該整形ツールWZ内に配置された相異なる種類のオルガノシートのブランク材Z1,Z2,Z3に、個々の射出成形部100,101,102,110,120,121を形成する。
1. まず、キャリア領域10の大部分を形成することになる面状のブランク材Z1を加熱、特には、図12及び図13に例示的かつ概略的に描いた実際の(整形)ツールWZの上方で加熱する。
2. 次に、ブランク材Z2,Z3を、加熱ステーション、例えば水平方向の加熱ステーションで加熱する。
3. そして、ブランク材Z2,Z3を、ツールWZへと例えばニードルグリッパで移送する。
4. この場合に、ブランク材Z2,Z3を、ツールWZの静止ツール側WZaに取り付けて該ツールWZのニードルNに突き刺す。
5. 次に、ブランク材Z2,Z2をツールWZ内部で予備賦形する。具体的には、フレーム側の加飾面の一部を形成する射出成形部120が射出成形されるフレーム領域12用のブランク材Z2を、最終的な外形に対して最大限忠実になるよう予備賦形する。ブランク材を最終的な外形に対して最大限忠実になるよう予備賦形するために、ツールWZとの接触が最大限広い面積に亘って設けられることになるが、具体的には、これにより、プラスチック材料によるオーバーモールド成形に先立って、比較的大量の冷却が実現されることになる。それ以外の箇所については、これらのブランク材を最終的な外形に近付くよう予備賦形するので十分であり得る。一例として、ブランク材Z2,Z3同士の重畳領域については、該ブランク材Z2,Z3を最終的な外形に近付くよう賦形するだけでよい。ここでは、それに応じて、ツールWZとの接触が点接触のみになるので、冷却が緩やかなものになる。
6. そして、ツールWZへのブランク材Z2,Z3の導入や突刺しや該ブランク材Z2,Z3の予備賦形では完全に開いていた製造機械を、中間位置へと移行させる。この中間位置にて、キャリア領域10を形成するブランク材Z1をツールWZへ導入する。
7. 次に、ツールWZを閉じて射出成形工程を実行することにより、該整形ツールWZ内に配置された相異なる種類のオルガノシートのブランク材Z1,Z2,Z3に、個々の射出成形部100,101,102,110,120,121を形成する。
本発明の設計例では、肉厚の厚い(したがって、熱容量が大きい)ブランク材Z2,Z3が早期にツールWZに配置されて予備成形された後に、薄いオルガノシートから製作されたブランク材Z1が該ツールWZ内へ移送される。この場合のブランク材Z2,Z3は、ツールWZを収容した製造機械以外の適切なステーションにて成形温度で既に成形済みのものとされてもよい。このような加熱ステーションは、例えば赤外線照射器、熱風循環式オーブン等を具備している。
ツールWZへのブランク材Z2,Z3の移送では、該ブランク材同士が、既に予備成形済みで且つ少なくとも部分的に固化したものとされてもよい。このとき、例えば、移送用に設けられたハンドリングシステムが、予備成形機としても併用され得る。状態Z2,Z3の予備成形およびツールWZへの該状態Z2,Z3の配置が完了した後に、ハンドリングシステムがツールWZ外に動くと、薄いブランク材Z1がツールWZへ導入される。この場合の薄いブランク材Z1は、例えばツールWZのキャビティの上方で例えば赤外線放射場によって加熱済みのものとされる。これに関連して述べると、薄いブランク材Z1は、直線状に変位させるだけでツールWZへと供給されるものとされ得る。
具体的には、図示の設計例では、製造プロセスで、フレーム領域12のうちの図11でI.,II.と強調されているサブ領域についてブランク材Z2が予備賦形される。射出成形されたプラスチック材料によってフレーム領域12の外装部分を形成するサブ領域I.では、該プラスチック材料(例えば、本例ではPP LGF 30)による完全なオーバーモールド成形を確実に行うために、完全に固化させておくことが好ましい。また、該サブ領域では2つのブランク材同士による重なり合いが存在しないので、表面温度がプロセス時間のあいだ持続することがなく、射出成形されたプラスチック材料によって比較的低温なオルガノシートブランク材Z2に見た目のきめ細かいオーバーモールド成形をプロセス信頼度の高い条件で行うことが可能となる。
これに対し、サブ領域II.については、ブランク材Z2が、最終的な外形に近付くよう顕著なエンボス加工によって予備賦形される。ここでは、ツールと接触せず冷却が緩やかに行われるので、結果として比較的大きいプロセスウィンドウが設けられることになる。
図12及び図13に、製造プロセスのさらなる詳細を示す。具体的には、同図には、オルガノシートから製作されたブランク材Z1,Z2,Z3(例えば、フレーム領域12用に用意された図12及び図13のブランク材Z2)を突き刺して対応するブランク材をツールWZ上に固定することが可能な、該ツールWZのうちの静止側であるツール側WZaに構成されたニードルNを確認することができる。原則として、この場合の対応するニードルNは、反対側のツール側WZbにも設けられていてよいが、図13ではこれを図示していない。
ニードルNは、ツールWZへのブランク材Z1および/またはブランク材Z2および/またはブランク材Z3の固定時に貫通口を対応するブランク材に形成するように用いられることも可能である。具体的には、このような貫通口は、少なくとも2つのブランク材Z1~Z3同士の重なる領域に形成され得る。そして、複数のブランク材Z1~Z3同士の、少なくとも部分的に重なった該貫通口内に、プラスチック材料を導入できる。射出成形されたプラスチック材料が、ブランク材Z1~Z3のうちの、重畳領域で互いに上下に位置した部分同士に貫通注入されることにより、該プラスチック材料が硬化することで、該部分同士が互いに嵌合固定される。結果として、プラスチック材料を貫通口に注入することにより、ブランク材Z1~Z3を該プラスチック材料によって互いに「カシメる」ことが可能である。
これに関連して述べると、図14には、注入するプラスチック材料のための考えられ得るノズル位置D1,D2が描かれている。図14には、さらに、前進スライド領域VBも描かれている。該前進スライド領域VBでは、実際の整形作業に先行して局所的な予備成形作業を実現するようにツールWZが適用され得る。複数のブランク材Z1~Z3の重畳領域も設けられている該前進スライド領域VBでは、例えば、0.1mm~0.2mmの若干の過剰プレスを行うことが可能である。
図示の設計例からは逸れるが、ドアモジュール1を相異なる2種類のオルガノシートのみで又は相異なる4種類以上のオルガノシートからなるものとし、これらを互いに接続して該ドアモジュールを形成し、かつ、任意で、射出成形されたプラスチック材料でこれらを互いに固定することも当然ながら可能である。この場合の該相異なる種類のオルガノシートは、自身の肉厚や存在する繊維層の数だけでなく、自身の補強繊維の素材および/または該補強繊維の配向で互いに異なるものであってもよい。
1 ドアモジュール
10 キャリア領域
100 補強リブを含む射出成形部
101 締結口を有する射出成形部
102 射出成形部
11 補強領域
110 補強リブを含む射出成形部
12 フレーム領域
120 フレーム側の加飾面の一部を含む射出成形部
121 補強リブを含む射出成形部
2A,2B ガイドレール(機能コンポーネント)
A 駆動部(機能コンポーネント)
a 長さ
B ウィンドウシル
b 幅
D1,D2 ノズル位置
FR ウィンドウフレーム
I 内側の内装部品
K 結節領域
N ニードル
O ウィンドウ開口
R ボディシェル
T 車両ドア
VB 前進スライド領域
WZ ツール
WZa,WZb ツール側
Z1,Z2,Z3 ブランク材
10 キャリア領域
100 補強リブを含む射出成形部
101 締結口を有する射出成形部
102 射出成形部
11 補強領域
110 補強リブを含む射出成形部
12 フレーム領域
120 フレーム側の加飾面の一部を含む射出成形部
121 補強リブを含む射出成形部
2A,2B ガイドレール(機能コンポーネント)
A 駆動部(機能コンポーネント)
a 長さ
B ウィンドウシル
b 幅
D1,D2 ノズル位置
FR ウィンドウフレーム
I 内側の内装部品
K 結節領域
N ニードル
O ウィンドウ開口
R ボディシェル
T 車両ドア
VB 前進スライド領域
WZ ツール
WZa,WZb ツール側
Z1,Z2,Z3 ブランク材
Claims (26)
- 大部分がオルガノシートで形成された少なくとも1つの領域(10,11,12)を有する、車両ドア(T)用のドアモジュールにおいて、
該ドアモジュール(1)は相異なる少なくとも2種類のオルガノシートを含み、前記少なくとも2種類のオルガノシートによって、該ドアモジュール(1)の相異なる領域(10,11,12)が形成されていることを特徴とする、ドアモジュール。 - 請求項1に記載のドアモジュールにおいて、前記相異なる種類のオルガノシート同士が、肉厚および/または補強繊維の素材および/または補強繊維の配向および/または存在する繊維層の数で互いに異なることを特徴とする、ドアモジュール。
- 請求項1または2に記載のドアモジュールにおいて、第1の種類のオルガノシートは、単層の織布、スクリム、編布またはUDテープを含み且つ/或いは肉厚が0.4mm~1.0mmの範囲内であり、第2の種類のオルガノシートは、多層の織布、多層のスクリム、多層の編布または多層のUDテープを含み且つ/或いは肉厚が0.4mm~4.0mmの範囲内であることを特徴とする、ドアモジュール。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載のドアモジュールにおいて、前記相異なる少なくとも2種類のオルガノシート同士が、少なくとも部分的に重なっていることを特徴とする、ドアモジュール。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載のドアモジュールにおいて、該ドアモジュール(1)は相異なる少なくとも3種類のオルガノシートからなり、該相異なる少なくとも3種類のオルガノシートによって該ドアモジュール(1)の相異なる領域(10,11,12)が形成されていることを特徴とする、ドアモジュール。
- 請求項3に従属する場合の請求項5に記載のドアモジュールにおいて、
第1の種類のオルガノシートは、単層の織布、単層のスクリム、単層の編布または単層のUDテープを含み且つ/或いは肉厚が0.4mm~1.0mmの範囲内であり、
第2の種類のオルガノシートは、多層の織布、多層のスクリム、多層の編布または多層のUDテープを含み且つ/或いは肉厚が0.4mm~2.0mmの範囲内であり、
第3の種類のオルガノシートは、肉厚が1.8mm~4.0mmの範囲内である、
ことを特徴とする、ドアモジュール。 - 大部分がオルガノシートで形成されており車両ドア(T)の少なくとも1つの機能コンポーネント(2A,2B,A)が固定される面状のキャリア領域(10)を有する、車両ドア(T)用のドアモジュール、特には請求項1から6のいずれか一項に記載のドアモジュールにおいて、
前記キャリア領域(10)に加え、該ドアモジュール(1)の別の領域であって、該ドアモジュール(1)が適切に組み付けられた状態で車両ドア(T)のウィンドウ開口(O)の境界となる少なくとも1つのさらなる領域(11,12)も、大部分がオルガノシートで形成されていることを特徴とする、ドアモジュール。 - 請求項7に記載のドアモジュールにおいて、前記少なくとも1つのさらなる領域(11,12)が、ウィンドウシル(B)、および/またはウィンドウ開口を画定するフレーム(FR)を含むことを特徴とする、ドアモジュール。
- 請求項7または8に記載のドアモジュールにおいて、前記キャリア領域(10)と前記少なくとも1つのさらなる領域(11,12)とが、相異なる種類のオルガノシートで形成されていることを特徴とする、ドアモジュール。
- 請求項1から9のいずれか一項に記載のドアモジュール(1)を備える、車両ドア(T)。
- 大部分がオルガノシートで形成された少なくとも1つの領域(10,11,12)を有する、車両ドア(T)、特には請求項10に記載の車両ドア(T)において、
該車両ドア(T)のうちの、該車両ドア(T)が適切に組み付けられた状態で車両内部に面して視認可能な加飾面を形成する少なくとも一部分(120)が、オルガノシート上に射出成形されたプラスチック材料で形成されていることを特徴とする、車両ドア(T)。 - 車両ドア(T)用のドアモジュール(1)、特には請求項1から9のいずれか一項に記載のドアモジュール(1)を製造する方法であって、
少なくとも2つのオルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)を用意する工程と、
前記ドアモジュール(1)の少なくとも1つの領域(10,11,12)を前記オルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)で形成する工程と、
を少なくとも備え、前期相異なる少なくとも2種類のオルガノシート、および該相異なる少なくとも2種類のオルガノシートから形成されたオルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)を、前記ドアモジュール(1)の相異なる領域(10,11,12)を形成するために用いる、方法。 - 請求項12に記載の方法において、前記相異なる種類のオルガノシート同士が、肉厚および/または補強繊維の素材および/または補強繊維の配向および/または存在する繊維層の数で互いに異なることを特徴とする、方法。
- 請求項12または13に記載の方法において、前記相異なる少なくとも2種類のオルガノシートから製作された前記オルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)同士が、少なくとも部分的に互いに重なることを特徴とする、方法。
- 請求項12から14のいずれか一項に記載の方法において、プラスチック材料を、少なくとも1つの前記オルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)の少なくとも一部分に射出成形することを特徴とする、方法。
- 請求項14に従属する場合の請求項15に記載の方法において、少なくとも2つの前記オルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)同士が重なる部分に、少なくとも部分的に互いに重なる貫通口を形成し、該貫通口にプラスチック材料を注入することにより、該オルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)同士を接続することを特徴とする、方法。
- 請求項16に記載の方法において、前記貫通口を、ニードルで形成することを特徴とする、方法。
- 請求項15から17のいずれか一項に記載の方法において、射出成形された前記プラスチック材料が、前記ドアモジュール(1)と前記車両ドア(T)とが適切に組み付けられた状態において、車両内部に面して、前記車両ドア(T)上に視認可能な、該車両ドア(T)の加飾面の一部(120)を形成することを特徴とする、方法。
- 請求項12から18のいずれか一項に記載の方法において、前記オルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)の少なくとも1つを、前記ドアモジュール(1)を最終的な外形に整形するための整形ツールに導入する前に予備成形することを特徴とする、方法。
- 請求項19に記載の方法において、前記オルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)少なくとも1は、前記整形ツールに導入する前に予備成形されないことを特徴とする、方法。
- 請求項12から20のいずれか一項に記載の方法において、少ドアモジュール(1)を最終的な外形に整形するための整形ツールに導入する時に、前記オルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)の少なくとも1つを、固定部材で前記ツールの一部に固定した後、少なくとも1つのさらなるオルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)を、前記ツールに導入することを特徴とする、方法。
- 請求項21に記載の方法において、前記固定部材が、ニードルまたはクランプピンからなることを特徴とする、方法。
- 請求項12から22のいずれか一項に記載の方法において、前記相異なる少なくとも2種類のオルガノシートから製作された前記オルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)が、ドアモジュール(1)を最終的な外形に整形するための整形ツールで賦形されることを特徴とする、方法。
- 車両ドア(T)用のドアモジュール(1)を製造する方法、特には請求項12から23のいずれか一項に記載の方法であって、
少なくとも1つのオルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)を用意する工程と、
ドアモジュール(1)において、車両ドア(T)の少なくとも1つの機能コンポーネント(2A,2B,A)が固定される領域である、少なくとも1つのキャリア領域(10)を、前記オルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)で形成する工程と、
を備え、
前記キャリア領域(10)に加え、ドアモジュール(1)の少なくとも1つのさらなる領域(11,12)であって、該ドアモジュール(1)を適切に組み付けた状態で車両ドア(T)のウィンドウ開口(O)の境界となる領域も、大部分をオルガノシートで形成する、方法。 - 請求項24に記載の方法において、前記少なくとも1つのさらなる領域(11,12)を、前記キャリア領域(10)を形成するものと同じオルガノシートブランク材(Z1)で少なくとも部分的に形成し、かつ/あるいは、前記少なくとも1つのさらなる領域(11,12)を少なくとも部分的に、前記キャリア領域(10)の前記オルガノシートブランク材(Z1)に使用するオルガノシートの種類とは異なる種類のオルガノシートからなるオルガノシートブランク材(Z2,Z3)で形成することを特徴とする、方法。
- 車両ドア(T)を製造する方法であって、
少なくとも1つのオルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)を用意する工程と、
車両ドア(T)の少なくとも1つの領域(10,11,12)を前記オルガノシートブランク材(Z1,Z2,Z3)で形成する工程と、
を少なくとも備える、方法において、
車両ドア(T)の少なくとも一つの部分(120)であって、該車両ドア(T)が適切に組み付けられた状態で車両内部に面して視認可能な加飾面を形成する部分(120)を、前記オルガノシートブランク材(Z2)上に射出成形されたプラスチック材料で形成することを特徴とする、方法。
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