JP2022506541A

JP2022506541A - 艶持続型化粧料組成物

Info

Publication number: JP2022506541A
Application number: JP2021523949A
Authority: JP
Inventors: ウン－ジ・ジュン; スン－ス・カン
Original assignee: エルジーハウスホールドアンドヘルスケアリミテッド
Priority date: 2018-11-01
Filing date: 2019-10-22
Publication date: 2022-01-17
Anticipated expiration: 2039-10-22
Also published as: CN112912061A; KR102253136B1; KR20200050334A; JP7266933B2; US20220000728A1

Abstract

本発明は、艶持続型化粧料組成物に関し、高屈折オイルを含みながらも息苦しい使用感を改善すると同時に、肌艶の持続力を向上させることができる化粧料組成物を提供する。本発明の油中水型化粧料組成物によれば、高屈折オイルによる肌の息苦しさが低減し、初期光沢性及び光沢持続性が著しく優れる。

Description

本発明は、肌艶の持続力を向上可能な化粧料組成物に関する。

本出願は、２０１８年１１月１日付け出願の韓国特許出願第１０－２０１８－０１３３１８２号及び２０１９年６月２５日付け出願の韓国特許出願第１０－２０１９－００７５９５１号に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。

一般に、化粧品、医薬品及び食品などに用いられる乳化物は二つの形態に大別される。一つは水中にオイルを粒子状態で分散させた状態である水中油型乳化物であり、他の一つはオイル中に水を分散させた状態である油中水型乳化物である。油中水型剤形は、水中油型剤形に比べて、肌からの水分蒸発を抑制することで長時間持続的に水分及び肌活性物質を肌に伝達することができ、サンスクリーン製品、肌カバー製品、ハンドクリームなど応用範囲が非常に広い。しかし、油中水型化粧料組成物は、外相がオイルであるため、耐水性、化粧の持続性及び肌保護効果の面では多くの長所があるが、使用感が重くて化粧膜が厚く、肌通気性が低いという短所がある。

ファンデーションのようなベースメイクアップにおいて、艶を与える製品に対する需要が増加しており、特に乾燥した季節に肌に艶を与える多様な製品が市販されている。油中水型ベースメイクアップ剤形において、艶やかな肌を表現するための高光沢剤形の開発には高い屈折率を有するオイルが使用されている。しかし、高い屈折率を有するオイルは使用感が多少重くて厚い特性があるため、多量の原料を剤形に適用すると、厚い化粧膜を形成して息苦しい使用感をもたらすことになる。また、高屈折オイルの場合、皮脂などに弱くて化粧膜が崩れ易く、時間が経つと剤形が塗布された肌の光沢が低下する。このような高屈折オイルを主に使用する組成物に油相ポリマーを適用して化粧崩れを防止できるが、化粧膜の厚さ、使用感、または化粧効果などの理由で油相ポリマーの適用には限界がある。

本発明は、高屈折オイルを含みながらも息苦しい使用感を改善すると同時に、肌艶の持続力を向上させることができる化粧料組成物を提供することを目的とする。

本発明者らは、上記のような従来技術の問題点を解消しようとして鋭意研究した結果、高屈折オイルとともに、内相に高屈折ポリオールを含む油中水型化粧料組成物は、時間が経過して化粧膜が崩れた後でも、内相のポリオールが保湿膜を形成することで光沢持続性が著しく上昇することを見つけた。また、本発明者らは、上記油中水型剤形に追加的に油相ポリマーを含む場合、高い初期光沢性が具現できるだけでなく、時間が経過した後でも光沢持続性が著しく上昇する驚くべき事実を見出し、本発明の完成に至った。

本発明は、高屈折オイル及び高屈折ポリオールを含み、前記高屈折ポリオールを内相に含む油中水型化粧料組成物を提供する。一実施形態において、前記組成物は追加的に油相ポリマーを含むことができる。

一実施形態において、前記高屈折オイルは、標準試験方法ＡＳＴＭＤ１２１８に準拠して測定した屈折率（Ｒｅｆｒａｃｔｉｖｅｉｎｄｅｘ、ＲＩ）が１．３９以上、好ましくは１．３９～１．６、より好ましくは１．４～１．５８、最も好ましくは１．４１～１．５６であり得る。

前記高屈折オイルは、相対的に高い屈折率値を有するものであって、通常化粧料に使用されるものであれば、制限なく使用することができる。例えば、化粧料組成物の初期光沢性及び光沢持続性を上昇させるため、油中水型化粧料で主に使用されるシリコーンオイルの屈折率（１．３９）よりも高い屈折率を有するオイルを含むことができる。一実施形態において、前記高屈折オイルは、フェニルトリメチコン（１．４６）、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン（１．５０）、トリエチルヘキサノイン（１．４４）、ヘキサ脂肪酸（Ｃ５－９）ジペンタエリスリチルエステルズ（１．５２）、リンゴ酸ジイソステアリル（１．４６）、及びトリイソステアリン酸ポリグリセリル－２（１．４６６）などからなる群より選択されたいずれか一つ以上を含むことができるが、ここに制限されることはない。一実施形態において、前記高屈折オイルは、好ましくはシリコーンオイル、例えばフェニルトリメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、またはこれらの組合せを含むことができ、このような場合、化粧料組成物の初期光沢性及び光沢持続性が著しく優れる。

一実施形態において、前記高屈折オイルは、組成物の総重量対比２０重量％以下、例えば１～２０重量％、好ましくは１．５～１８重量％、より好ましくは２～１５重量％で含むことができる。前記高屈折オイルが組成物の総重量対比１重量％未満で含まれる場合は、初期光沢または光沢持続性が低下するおそれがあり、２０重量％を超えて含まれる場合は、息苦しい使用感または化粧膜崩れが発生するおそれがある。高屈折オイルによる息苦しい使用感を改善するという面から、高屈折オイルは、組成物の総重量対比１～１２重量％、好ましくは２～１０重量％、より好ましくは３～８重量％、より好ましくは５～８重量％で配合されてもよい。

一実施形態において、前記油相ポリマーは、化粧料組成物の初期光沢性及び光沢持続性を上昇させることができる油相成分であって、被膜機能を有して化粧膜を滑らかに仕上げる成分を使用することができる。前記油相ポリマーは、シリコーン樹脂、例えばトリメチルシロキシケイ酸、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸／ジメチコンクロスポリマー、ジメチコン／ビニルトリメチルシロキシケイ酸クロスポリマー、ポリフェニルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン及びジメチコン／シルセスキオキサンコポリマーなど；及びアクリレート系ポリマー、例えばアクリレート／ステアリルアクリレート／ジメチコンメタクリレートコポリマー、アクリレートコポリマー、アクリレート／メタクリレートコポリマー、アクリレート／アクリルアミドコポリマー、アクリレート／ジメチコンコポリマー、アクリレート／ジメチコンメタクリレートコポリマー、アクリレート／エチルヘキシルアクリレートコポリマー、アクリレート／ポリトリメチルシロキシメタクリレートコポリマー、アクリレート／ＶＰコポリマー及びＶＰ／ヘキサデセンコポリマーなどからなる群より選択されたいずれか一つ以上を含むことができるが、ここに制限されない。一実施形態において、前記油相ポリマーは、好ましくはトリメチルシロキシケイ酸、アクリレート／ステアリルアクリレート／ジメチコンメタクリレートコポリマー、またはこれらの混合物を含むことができ、このような場合、化粧料組成物の初期光沢性及び光沢持続性が著しく優れる。

一実施形態において、前記油相ポリマーは、組成物の総重量対比１～１５重量％、好ましくは２～１２重量％、より好ましくは３～１０重量％で含むことができる。前記油相ポリマーが組成物の総重量対比１重量％未満で含まれる場合は、化粧膜形成効果が十分でなくて光沢効果が減少するおそれがあり、１５重量％を超えて含まれる場合は、剤形の安定性が阻害されるおそれがある。

本発明において、前記油中水型化粧料組成物の内相に含まれる高屈折ポリオールは、化粧膜が崩れたとき肌に保湿膜を形成することで、光沢持続効果を上昇させることができる。一実施形態において、前記高屈折ポリオールは、標準試験方法ＡＳＴＭＤ１２１８に準拠して測定した屈折率（Ｒｅｆｒａｃｔｉｖｅｉｎｄｅｘ、ＲＩ）が１．３９以上、好ましくは１．３９～１．６、より好ましくは１．４～１．５８、最も好ましくは１．４１～１．５６であるポリオールであり得る。

一実施形態において、前記高屈折ポリオールは、グリセリン（１．４７）、ブチレングリコール（１．４４）、ジプロピレングリコール（１．４４）、ポリエチレングリコール（１．４６－１．４７）、１，３－プロパンジオール（１．４４）、１，２－ヘキサンジオール（１．４４）、及びペンチレングリコール（１．４３）などからなる群より選択されたいずれか一つ以上を含むことができるが、ここに制限されることはない。一実施形態において、前記高屈折ポリオールは、好ましくはグリセリン、ブチレングリコール及びジプロピレングリコールからなる群より選択されたいずれか一つ以上を含むことができ、このような場合、化粧膜が崩れたとき保湿膜を形成することで光沢持続効果が著しく優れる。

一実施形態において、前記高屈折ポリオールは、組成物の総重量対比１０～２０重量％、好ましくは１０～１８重量％、より好ましくは１０～１６重量％で含むことができる。前記化粧料組成物は、上記重量範囲の高屈折ポリオールを含むことで、少量の高屈折オイルを含んでも光沢持続性が著しく優れ、多量の高屈折オイルを使用することによる息苦しい使用感を解消することができる。前記高屈折ポリオールが組成物の総重量対比１０重量％未満で含まれる場合は、光沢持続性が減少するおそれがあり、２０重量％を超えて含まれる場合は、油中水剤形の安定性を阻害するおそれがある。

理論に限られるものではないが、高屈折ポリオールを多量配合することによって、多量の高屈折オイルを使用するときの息苦しい使用感を改善すると同時に、光沢持続性を与えることができる。肌に塗布したとき、外膜を形成する油膜で高屈折オイルが光沢を与え、外膜が離れると、高屈折ポリオールが含まれた水相の内膜によって光沢が与えられることで、光沢持続性を与えることができる。このような原理を用いて、本発明の化粧料組成物は、高屈折オイルの配合量を減らしながら高屈折ポリオールの含量を高めることで、同等水準の光沢持続性を付与すると同時に高屈折オイルの多量配合による息苦しい使用感を改善することができる。

一実施形態において、前記油中水型化粧料組成物は、外相のオイル成分としてエステルオイル、例えばネオペンタン酸イソデシル、イソステアリン酸イソステアリル、安息香酸エチルヘキシル、安息香酸フェネチル、ミリスチン酸ＰＰＧ－３ベンジルエーテル、トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリル、パルミチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル及びイソステアリン酸イソステアリルなど；炭化水素オイル、例えば水素化ポリデセン、鉱油、流動パラフィン、スクアレン、イソドデカン及びイソヘキサデカンなど；シリコーンオイル、例えばシクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン及びジフェニルジメチコンなど；天然植物オイル、例えばオリーブオイル、ホホバオイル、ヒマシオイル、アーモンドオイル、アボカドオイル、グレープシードオイル及びウィートジャームオイルなどからなる群より選択されたいずれか一つ以上を含むことができるが、ここに制限されることはない。

一実施形態において、本発明による化粧料組成物は、当業界で通常水相成分として使用可能な多様な成分をさらに含むことができる。例えば、水、保湿剤、金属イオン封鎖剤（キレート剤）、酸化防止剤、水溶性薬剤、中和剤、水溶性紫外線遮断剤、色素、防腐剤または香料などを含むことができるが、ここに制限されることはない。また、本発明による化粧料組成物は、上述した成分の他に、本発明の効果を阻害しない範囲内で、油中水型化粧料組成物に通常配合される成分を適量配合し、通常の方法によって製造することができる。また、本発明による化粧料組成物は、ファンデーション、溶液、外用軟膏、クリーム、フォーム、栄養化粧水、柔軟化粧水、パック、メイクアップベース、エッセンス、サンスクリーンクリーム、サンオイル、懸濁液、乳濁液、ペースト、ジェル、ローション、オイルまたはスプレーなどの剤形で製造でき、これらに制限されることはない。

本発明による油中水型化粧料組成物は、当業界で公知の多様な方法によって製造することができ、例えば、以下の方法で製造できるが、ここに制限されない。本発明による油中水型化粧料組成物の製造方法は、（Ｓ１）高屈折オイルを含む油相成分及び高屈折ポリオールを含む水相成分をそれぞれ撹拌して分散させる段階と、（Ｓ２）前記油相成分に着色剤を混合して撹拌する段階と、（Ｓ３）前記油相成分に前記水相成分を添加して乳化させる段階と、を含むことができる。（Ｓ１）段階の油相成分には、油相ポリマーを追加的に含むことができる。（Ｓ１）～（Ｓ３）段階は８０℃で実施でき、（Ｓ３）段階ではホモミキサーを用いて乳化させることができる。

本発明の一実施形態による油中水型化粧料組成物は、高い屈折率を有するポリオールを内相に適用することで、時間が経過して化粧膜が崩れたとき、内相のポリオールを通じて光沢持続を具現することができる。

また、本発明の一実施形態による油中水型化粧料組成物は、化粧膜を滑らかに仕上げることができる油相ポリマーを使用することで、高い初期光沢性を具現して光沢持続性に優れる。

さらに、本発明の一実施形態による油中水型化粧料組成物は、従来の光沢型メイクアップ化粧料の短所である息苦しい使用感、化粧崩れによる光沢低下などの限界を改善して消費者の満足度を向上させることができる。

実験例１において、実施例２及び実施例３の光沢度をグロスメーター（ｇｌｏｓｓｍｅｔｅｒ）で測定した結果を示したグラフである。実験例２において、比較例１、比較例４、比較例５及び実施例１の光沢度をグロスメーターで測定した結果を示したグラフである。実験例２において、比較例２及び実施例２の光沢度をグロスメーターで測定した結果を示したグラフである。実験例３において、比較例３及び実施例２の光沢度をグロスメーターで測定した結果を示したグラフである。実験例４において、比較例２及び実施例４及び実施例５の光沢度をグロスメーターで測定した結果を示したグラフである。

以下、本発明の理解を助けるため、実施例などを挙げて詳しく説明する。しかし、本発明による実施例は多様な形態で変形でき、本発明の範囲が下記の実施例に限定されると解釈されてはならない。本発明の実施例は、当業者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。

実施例及び比較例の製造
下記の表１に記載された成分と含量（重量％）で、下記の製造方法によって油中水型化粧料を製造した。

＜製造方法＞
１）油相成分を混合して８０℃まで加温した後、分散した。
２）１）に着色剤成分を混合して撹拌した。
３）別途の水相槽で、水相成分を８０℃まで徐々に加温した後、完全溶解させた。
４）１）の油相成分に３）の水相成分をゆっくり投入し、ホモミキサーを用いて乳化させた。
５）乳化が完了した後、脱泡して２８℃まで冷却した。

［実験例１］：油相ポリマーを含む油中水型メイクアップ化粧料剤形
化粧膜を滑らかに仕上げる油相ポリマーを含む油中水型化粧料組成物の初期光沢及び持続効果を確認するため、上記の実施例及び比較例に対する実験を行った。

実施例２及び実施例３の油中水型メイクアップ化粧料の艶テストを行った。艶の測定は、黒紙に剤形を６０μｍの厚さで塗布した後、グロスメーター（ＶＧ２０００、８５゜）を用いて測定した。測定方法は、塗布直後、４時間経過後、８時間経過後の光沢を測定し、それぞれ３回ずつ測定した後、その平均値を用いて初期光沢及び光沢減少率を示した。図１の場合、グロスメーターを通じて得た時間別ＧＵ^＊値の比較であり、表２には光沢減少率を計算して示した（ＧＵ^＊＝ＧｌｏｓｓＵｎｉｔ）。

図１及び表２に示された結果から、油相ポリマーが適用された実施例３は油相ポリマーが含まれていない実施例２に比べて高い初期光沢を有することが確認できた。また、時間経過に応じた光沢減少率の場合、実施例３が実施例２に比べて時間が経過するほど減少率が著しく優れることが確認できた。

［実験例２］：水相ポリオールを含む油中水型メイクアップ化粧料剤形
高い屈折率を有するポリオールを水相に適用した油中水型化粧料組成物の初期光沢及び持続効果を確認するため、表１の実施例及び比較例の剤形を製造して実験を行った。高屈折オイルが含まれていない剤形に高屈折ポリオールを適用した場合のグロスメーター測定結果を図２に示し、光沢減少率を表３に示した。

図２及び表３に示された結果から、高屈折オイルが含まれていない油中水型メイクアップ化粧料（比較例１）及び内相にポリオールが１０％未満で含まれる油中水型メイクアップ化粧料（比較例４、比較例５）に比べて、内相に高屈折ポリオールが１０％以上含まれる場合（実施例１）、光沢減少率が著しく減少して時間経過に応じて優れた光沢持続性が具現されることが確認できた。

また、高屈折オイルが適用された状態で高屈折ポリオールが適用された場合のグロスメーター測定結果を図３に示し、光沢減少率を表４に示した。

図３及び表４に示された結果から、高屈折オイルが多量含まれた光沢型油中水型メイクアップ化粧料（比較例２）に比べて、内相に高屈折ポリオールが追加的に含まれる場合（実施例２）、光沢持続効果が著しく上昇することが確認できた。時間が経過するにつれて比較例２の光沢が実施例２に比べて速く減少し、４時間または８時間以後の光沢減少率結果から、実施例２の光沢減少率が比較例２に比べて明らかに低くて光沢持続性が著しく優れることが確認できた。

［実験例３］：多量の高屈折オイルを含む油中水型メイクアップ化粧料剤形
高屈折ポリオールを使用せず、多量の高屈折オイルのみを含む場合の光沢持続性及び化粧の息苦しい使用感を確認するため実験を行った。使用感は官能評価を行い、２０代～３０代の女性２０名の消費者を対象に持続性及び息苦しさが感じられる程度を評価し、０～５の点数を付与するようにして点数を平均で示した（高いほど良い）。

グロスメーター測定結果を図４に、光沢減少率を表５に、官能評価の結果を表６にそれぞれ示した。

図４及び表５に示された結果から、より多量の高屈折オイルを含む比較例３は、水相ポリオールとより少量の高屈折オイルを含む実施例２よりも、初期光沢値は同等の程度であるが、時間が経過するにつれて光沢が著しく減少することが確認できた。

また、表６に示された結果から、使用感の評価においても、比較例３の持続力及び息苦しさ項目の点数は実施例２に比べて良くなかった。持続力評価の結果は光沢測定結果の傾向と類似することが確認でき、高屈折オイルの含量が多くなるほど使用感が息苦しくなることが確認できた。これを通じて、多量の高屈折オイルは息苦しい使用感をもたらして持続性を低下させることが確認でき、高屈折ポリオールの適用は高屈折オイルの含量を低減できるため、息苦しさを改善して光沢持続に役立つことが確認できた。

［実験例４］：高屈折オイルの含量に応じた油中水型メイクアップ化粧料剤形
高屈折ポリオール及び油相ポリマーを含む油中水型化粧料剤形において、高屈折オイルの含量に応じた初期光沢及び光沢持続効果を確認するため実験を行った。

図５及び表７に示された結果から、高屈折ポリオール及び油相ポリマーを含み、少量の高屈折オイルを含む実施例４及び５が、より多量の高屈折オイルのみを含む比較例２よりも、初期光沢値及び時間経過後の光沢値が優れることを確認した。時間に応じた光沢減少率は、実施例４が比較例２よりも少ない減少率を示した。これを通じて、高屈折オイル、高屈折ポリオール及び油相ポリマーを同時に適用するとき、光沢持続性に役立つことが確認できた。

また、実験例３と同様の方法で、比較例２、実施例４及び実施例５の光沢持続力及び使用時の息苦しさを評価した。

表８に示された結果から、実施例４及び５は、比較例２以上の光沢持続力を示しながら、使用時の息苦しさに対する改善効果が著しく優れることが確認できた。

Claims

高屈折オイル及び高屈折ポリオールを含み、
前記高屈折ポリオールを内相に含む、油中水型化粧料組成物。
前記高屈折オイルは、屈折率（ＲＩ）が１．３９以上である、請求項１に記載の油中水型化粧料組成物。
前記高屈折オイルは、フェニルトリメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、トリエチルヘキサノイン、ヘキサ脂肪酸（Ｃ５－９）ジペンタエリスリチルエステルズ、リンゴ酸ジイソステアリル及びトリイソステアリン酸ポリグリセリル－２からなる群より選択されたいずれか一つ以上を含む、請求項１に記載の油中水型化粧料組成物。
前記高屈折オイルは、組成物の総重量に対して１～２０重量％の量である、請求項１に記載の油中水型化粧料組成物。
油相ポリマーをさらに含む、請求項１に記載の油中水型化粧料組成物。
前記油相ポリマーは、シリコーン樹脂、アクリレート系ポリマーまたはこれらの混合物である、請求項５に記載の油中水型化粧料組成物。
前記油相ポリマーは、組成物の総重量に対して１～１５重量％の量で含まれる、請求項５に記載の油中水型化粧料組成物。
前記高屈折ポリオールは、屈折率（ＲＩ）が１．３９以上である、請求項１に記載の油中水型化粧料組成物。
前記高屈折ポリオールは、グリセリン、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、１，３－プロパンジオール、１，２－ヘキサンジオール及びペンチレングリコールからなる群より選択されたいずれか一つ以上を含む、請求項１に記載の油中水型化粧料組成物。
前記高屈折ポリオールは、組成物の総重量に対して１０～２０重量％の量である、請求項１に記載の油中水型化粧料組成物。
組成物の総重量に対して、１～２０重量％の量の高屈折オイル、及び１～１５重量％の量の油相ポリマーを含み、内相に高屈折ポリオールを１０～２０重量％で含む、油中水型化粧料組成物。
（Ｓ１）高屈折オイルを含む油相成分及び高屈折ポリオールを含む水相成分をそれぞれ撹拌して分散させる段階と、
（Ｓ２）前記油相成分に着色剤を混合して撹拌する段階と、
（Ｓ３）前記油相成分に前記水相成分を添加して乳化させる段階と、
を含む、油中水型化粧料組成物の製造方法。