JP7387405B2 - 日焼け止めエアゾール化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、日焼け止めエアゾール化粧料に関し、更に詳しくは、良好な使用感、紫外線防御効果の持続、洗浄性を兼ね備え、さらに分散性および保管安定性が良好な日焼け止めエアゾール化粧料に関する。
近年、紫外線から防御するための組成物の重要性が高まっている。 紫外線から皮膚を守ることは重要な課題であり種々の日焼け止め効果を持つ化粧料が開発されている。日焼け止め化粧料とは、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を配合することにより紫外線の皮膚への到達を遮ることで、紫外線から皮膚を保護する働きを持つものである。
日焼け止め化粧料としては、クリームや液状物を手にとって皮膚に塗布する剤型のものや、スプレー等皮膚に直接噴射する剤型のもの等が市販されている。これらの製品は、紫外線防止効果の持続や良い使用感が求められることは当然のことであるが、これらに加えエアゾール型の日焼け止め化粧料の場合、原液には噴射剤と混合性が良好で、少し振り混ぜるだけで内容物が簡単に均一になり、使用中にも均一性が維持されるという特徴が求められる。さらに保管時に比重の高い粉体成分が容器下部に沈降し、自重で固化し再分散しにくくなるケーキング現象を防ぐ必要がある。
通常、皮膚に塗布された日焼け止め化粧料が水や汗と接触すると、塗布した化粧料から紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が流出し、紫外線防御効果が低下することが知られている。これを防止するため、例えば、化粧料に耐水性を付与するための樹脂や油性皮膜形成剤を多量に配合する試みがなされているが、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤等の流出を完全に阻止することは難しい。実際市場には、紫外線吸収剤等の流出をトリメチルシロキシケイ酸のような油性皮膜形成剤を多量に配合するという方法で、汗、水への流出を阻止した製品がある。そういった製品の場合には、一般の石鹸やボディソープ等の洗浄剤では洗い流せず、綺麗に洗い流すためには、特別にオイルクレンジング等を用いることが必要であるのが現状である。
特許文献1には、紫外線吸収剤と有機変性粘土鉱物、油相増粘剤、HLBが8未満のシリコーン系界面活性剤、球状樹脂粉体、及び揮発性シリコーン油を含有させることで、水や汗等と接触しても紫外線防御効果が低下しない油中水型の噴霧型日焼け止め化粧料が開示されている。油中水型に乳化されているため耐水性は高いが、撥水性、密着性が高く、一般的なボディソープ等の洗浄剤では、十分に洗い流すことができない。さらに、油中水型乳化物を原液として噴射剤と混合しエアゾール製品とする場合、充填時に原液自体が簡単に均一にならないと充填できないといった製造上の課題、およびエアゾール容器中で多量の噴射剤と混合した時でも乳化を維持できないと、比重の大きな金属酸化物が沈降し、ケーキングしてしまうという製品の保管上の課題が残されている。原液と噴射剤が混合されたエアゾール組成物で充分な混合性と乳化安定性が得られるようにすることは難しい。また、洗浄性については、原液をエアゾール化しても洗浄が難しいという問題は解消されない。
特許文献2には、特定の親油性溶媒(エステル油)と紫外線吸収剤を含む油性液体に紫外線散乱剤等の無機酸化物粉体を分散させることにより、粉体の分散性を向上させた非水系の原液を用いた日焼け止めエアゾール化粧料が開示されている。当該日焼け防止化粧料は、油性成分への粉体の分散性が向上しているため短時間では沈降しにくく、均一な組成で噴射することができ、繰り返し使用してもエアゾールの噴出孔が詰まりにくい性能を有している。ところが、特許文献2で開示されている油性組成物は使用感が油っぽくなじみも悪いものであり、さらっとした速乾性の使用感の実現は難しい。さらに水や汗と接触すると油溶性の紫外線吸収剤が固定化されていないため他の油分と一緒に流出し、紫外線防止効果が低下することは防げられない。また乾燥後は疎水性成分のみの構成であるため、一般的なボディソープでの洗浄性は悪い。
このように、耐水性が高く水や汗で紫外線防御効果が低下せず、加えて一般の石鹸やボディソープ等の洗浄剤で簡単に落ちる洗浄性が両立でき、さらに十分な混合性を有する使用性の良好な日焼け止めエアゾール化粧料は知られていない。
特開2017-71602号公報 特開2014-201541号公報
本発明は、耐水性が高く水や汗で紫外線防御効果が低下せず、耐水性と一般の石鹸やボディソープ等の洗浄剤で簡単に落ちる洗浄性が両立でき、さらにはエアゾール化粧料の原液において疎水性球状粉体とエタノールが配合されているときに起こる「原液と噴射剤の混合物における分離と粉体の沈降」を改善した日焼け止めエアゾール化粧料を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、成分(A)~(E)
(A):紫外線防御剤
(B):下記一般式で示されるポリエーテル変性シリコーン
(上記式中、mは50~1000、nは1~40、aは5~50、bは5~50の整数である)
(C):エタノール
(D):疎水性球状有機粉体
(E):油溶性被膜形成剤
を含有する原液と
(F):噴射剤
とを含有する日焼け止めエアゾール化粧料が上記課題を全て解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
〔1〕第1発明としては、以下の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)
(A):紫外線防御剤
(B):下記一般式で示されるポリエーテル変性シリコーン
(上記式中、mは50~1000、nは1~40、aは5~50、bは5~50の整数である)
(C):エタノール
(D):疎水性球状有機粉体
(E):油溶性被膜形成剤
を含有する原液と
(F):噴射剤
を含有する日焼け止めエアゾール化粧料。
〔2〕第2発明としては
成分(A)が、油溶性の紫外線吸収剤である、請求項1に記載の日焼け止めエアゾール化粧料。
〔3〕第3発明としては、
成分(A)が、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクリレン及びジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルから選択される少なくとも一種以上を含有する、請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の日焼け止めエアゾール化粧料。
〔4〕第4発明としては、
実質的に水分を含有しない請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の日焼け止めエアゾール化粧料。
本発明は、耐水性が高く水や汗で紫外線防御効果が低下しない。加えて耐水性と一般の石鹸やボディソープ等の洗浄剤で簡単に落ちる洗浄性が両立できた日焼け止めエアゾール化粧料を提供できる。さらには該エアゾール化粧料の原液中にエタノールが配合されていると起こる「原液と噴射剤の混合物における分離と粉体の沈降」を改善することで分散性の良好な日焼け止めエアゾール化粧料を提供できる。
分離状態の写真 分離状態の略図
上記の通り、本発明の日焼け止めエアゾール化粧料は、(A)紫外線防御剤、(B)特定のポリエーテル変性シリコーン、(C)エタノール、(D)疎水性球状有機粉体、(E)油溶性被膜形成剤、(F)噴射剤を含有することを特徴としている。
本発明の日焼け止めエアゾール化粧料は、エアゾール容器に充填された原液と噴射剤を含み、噴射することで、噴霧状、泡状になるものである。また、原液とは、日焼け止めエアゾール化粧料を製造する際に、噴射剤を除く成分をあらかじめ混合しておいたものである。
本発明の各必須成分について以下に順次詳述する。
<成分(A):紫外線防御剤>
本発明に配合される成分(A)は、通常の化粧料に配合されるものから選択でき、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤から適宜選択される。紫外線吸収剤は、特に限定されないが、具体例としては、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクリレン、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、オキシベンゾン-3、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ホモサレート等を挙げることができる。
紫外線散乱剤は、特に限定されないが、具体例としては、微粒子金属酸化物を用いることができる。例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウム等が挙げられる。これらの金属酸化物は、その表面がシリカ、アルミナ等の無機化合物、脂肪酸又はその塩、アシルアミノ酸塩、シリコーン等の有機化合物等により被覆されていてもよい。これら微粒子金属酸化物は、いわゆる微粒子と称される粒子径を有するものであり、例えば、電子顕微鏡観察による一次粒子径が通常100nm以下のものである。本発明で用いられる微粒子金属酸化物は、紫外線散乱効果に優れることから、微粒子酸化チタン、及び微粒子酸化亜鉛からなる群から選択される。微粒子酸化チタンがより好ましい。
本発明で使用される、紫外線防御剤は特に限定されず、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤の一方のみを使用してもよいし、併用してもよい。また、その種類も限定されないが、例えば、UVAからUVBに渡る広い波長領域で優れた紫外線防御効果を発揮させたい場合には、UVA領域に吸収ピークを持つ紫外線吸収剤(UVA吸収剤)とUVB領域に吸収ピークを持つ紫外線吸収剤(UVB吸収剤)とを各々少なくとも一種ずつ組み合わせて配合するか、UVAからUVB領域に渡る広域吸収帯を持つ紫外線吸収剤を少なくとも一種配合することが好ましい。また紫外線散乱剤と紫外線吸収剤を併用することも有効であり、好ましい。
成分(A)の配合量は求める紫外線防止効果によって異なるが、例えば、3質量%以上、さらに好ましくは5~60質量%、より好ましくは10~30質量%である。この範囲であれば一定の紫外線防止効果が期待できる。尚、得られた組成物を原液としてエアゾールにする時、前記配合量は原液中の比率であると考えればよい。以下の成分についても同様である。
<成分(B):下記一般式で示されるポリエーテル変性シリコーン>
本発明で用いられる成分(B)は、
(上記式中、mは50~1000、nは1~40、aは5~50、bは5~50の整数である)で表されるポリエーテル変性シリコーンである。
成分(B)特定のポリエーテル変性シリコーンについて、mが50未満で、nが1未満である場合には、充分な界面活性能力が得られなくなりエアゾール組成物中の噴射剤に対するエタノールの分離抑制効果が得られなくなると考えられる。またmが1,000を超え、nが40を超える場合には、強いべたつき感が生じるようになる。さらに、m:nは200:1~5:1が好ましく、aは5~50、bは5~50が望ましい。特に限定されるものではないが、本発明で使用されるポリエーテル変性シリコーンの分子量は、日焼け止めエアゾール化粧料中に緩やかな構造を持たせて混合性を良くするためにも質量平均分子量10,000以上の高分子であることが望ましい。
本発明は、成分(B)特定のポリエーテル変性シリコーンについて、「日焼け止めエアゾール化粧料中で、噴射剤と原液中の油性成分に対するエタノールの混合性を向上させる」という効果が著しく高いということを見出したものである。その効果により、使用前に振り混ぜた日焼け止めエアゾール化粧料の使用中の均一性を確保できる。さらに本発明では、成分(B)に耐水性を有することが知られているにも関わらず、一般の石鹸やボディソープのようなクレンジング力の低い洗浄剤でも洗浄性が良好であるという性質を持つことを見出した。
本発明で使用できる成分(B)は市販されているものでは、例えば、商品名BY11-030(東レ・ダウコーニング社製:50質量%のPEG/PPG-19/19ジメチコンと50質量%のシクロペンタシロキサン:HLB=3)。商品名BY25-337(東レ・ダウコーニング社製:50質量%のPEG/PPG-19/19ジメチコンと50質量%の軽質流動イソパラフィン;HLB=3)BY22ー008M(東レ・ダウコーニング社製:10質量%のPEG/PPG-19/19ジメチコンと90質量%のシクロペンタシロキサン:HLB=2)が例示される。(上記のPEG/PPG-19/19ジメチコンは、上記一般式においてm=400、n=10、a=19、b=19、分子量55,000のポリエーテル変性シリコーンである)
本発明における成分(B)の配合量は、例えば原液中の0.5~10質量%、好ましくは1~7質量%、より好ましくは2~5質量%とすることで、エタノールと噴射剤の良好な混合性と充分な耐水性、一般の石鹸やボディソープ等の洗浄剤でも簡単に洗い流せるという機能をもたせることができる。
<成分(C):エタノール>
本発明で用いられる成分(C)は下記一般式
Figure 0007387405000004
であらわされる1価の低級アルコールであり、化粧品に一般に配合される原料としては、最も高い揮発性を有する特異臭のある低粘度の液体である。例えば、無水エタノール、95体積%エタノール(規格値95体積%~95.5体積%)等が挙げられ、さっぱりとした使用感の付与、及び肌のなめらかさの向上、溶剤として低温安定性を向上させる等の効果に寄与する。ただし、原液中の油性成分とLPGの混合物に対しては溶解性が低く、エアゾール容器の最低部に速やかに分離する現象が見られた。本発明では、エタノールが疎水性球状有機粉体より下層に配置されるためケーキングが発生しにくく長期静置保管しても再分散性が良好であるという効果が得られた。(ケーキング:沈降した下層の分散性が悪く、底に固着して均一に分散しない状態)本発明で成分(B)特定のポリエーテル変性シリコーンを配合した場合、使用前に振とうすればスプレーを噴射している時間中、内容物の均一性を確保することができた。
本発明における成分(C)エタノールの配合量は特に限定されないが、好ましくは原液中の5~60質量%、好ましくは10~50質量%、さらに好ましくは15~40質量%である。この範囲で配合すると、軽い延びで油っぽい被膜感が軽減され、さらに速乾性が高く使用性の良い日焼け止めエアゾール化粧料を得ることができる。
<成分(D):疎水性球状有機粉体>
本発明に用いる成分(D)の疎水性球状有機粉体は、無機粉体より比重が小さいため、比重による沈降速度が遅く、ケーキングの発生が少ない特徴がある。さらに疎水表面であるためLPGのような油性の強い噴射剤に対しても分散性が良好である。加えて球状であるので滑らかさやサラサラ感が得られる良好な使用感に特長がある。
成分(D)の配合について、原液が油性成分のみで処方化された際には、噴射剤と混合しても分散性は良好で問題ないが、油性原液にエタノールを配合した場合には、噴射剤に溶解した油性成分とエタノールの界面に疎水性球状有機粉体が集まって急速に分離が進み、粉体が急速に沈降し上部が透明化する現象が見られた。分離速度が速く使用中の均一性を維持できないため、対策を検討したところ、本発明で使用する成分(B)との組み合わせ時に、成分(D)疎水性球状有機粉体の分散性を向上させることができた。
成分(D)は特に制限はなく、通常化粧料に用いられるものを使用することができる。成分(D)の具体例としては(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー等のようなシリコーン系球状粉体、メタクリル酸メチルクロスポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)クロスポリマーのようなアクリル酸系架橋ポリマー、ナイロン-12、ナイロン-6のようなポリアミド系粉体等が挙げられる。好ましい市販品としてKSP-100、105、300(信越化学工業株式会社製)DOWSIL TREFIL E-507 (東レ・ダウコーニング社製)、テクポリマー MBP-8HP、テクポリマー ACX-1502C(積水化成品社製)、ORGASOL 2002 EXD NAT COS、ORGASOL 1002 D NAT COS(アルケマ社製)等が挙げられる。これらのうち1種を単独で用いても、又はこれらを混合して用いても差支えない。
本発明における成分(D)の含有量は、特に限定されないが、原液中の好ましくは0.1~20質量%、より好ましくは2~10質量%、更に好ましくは3~7質量%である。この範囲とすることで、塗布後に白くなりにくく長時間良好な使用感を保つことができる。
<成分(E):油溶性被膜形成剤>
成分(E)油溶性被膜形成剤は皮膚上で成分(A)を固定化し、水や汗と接触した時に流出を防ぐため化粧料の耐水性を向上させる。油溶性被膜形成剤の具体的な成分としては特に制限はなく、通常化粧料に用いられるものを使用することができる。例えば水溶性の被膜形成高分子であるポリビニルピロリドンに長鎖のα-オレフィン基を共重合させることで油溶性の被膜形成剤としたα-オレフィン/ビニルピロリドン共重合体や、シリコーン系の被膜形成剤であるMQレジン、MTレジン、アクリルシリコーン樹脂、シリル化多糖類、水溶性多糖類の脂肪酸エステルである脂肪酸デキストリン等が挙げられる。具体的な成分としては、α-オレフィン/ビニルピロリドン共重合体である、ポリビニルピロリドン/エイコセン共重合体、トリコンタニル/ポリビニルピロリドン等、シリコーン系であれば、トリメチルシロキシケイ酸、アクリルシリコーングラフト共重合体、トリメチルシリルプルラン等、脂肪酸デキストリンであれば、イソステアリン酸デキストリン等が挙げられる。さらに1,1’ーメチレンビス(4ーイソシアナトシクロヘキサン)とポリアルキレングリコールとの共重合体のような会合性ネットワークによる柔軟性の高い被膜形成剤も良好に使用できる。好ましい市販品としては、ANTARON V-220(アシュランド社製)、KF-7312J(信越シリコーン社製)、KP-550(信越シリコーン社製)、BELSILPMS MK Powder(旭化成ワッカーシリコーン社製)、シリル化プルラン(片倉コープアグリ社製)、ユニフィルマHVY(千葉製粉社製)、ポリオールプレポリマー2(ベルテックファーマシューティカル(株)製および日光ケミカルズ株式会社製)等が挙げられる。これらのうち1種を単独で用いても、又はこれらを混合して用いても差支えない。
成分(E)の配合量としては、本発明の効果が得られる範囲であれば特に制限はないが、通常、原液中の0.1~10質量%、好ましくは0.3~5質量%、さらに好ましくは0.5~3質量%の範囲で用いられる。この範囲であれば十分な耐水性が期待できる。
<成分(F):噴射剤>
エアゾール容器には、原液を噴射剤とともに充填する。
噴射剤としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の噴射剤から選択することができる。例えば、LPG(液化石油ガス),DME(ジメチルエーテル),二酸化炭素、窒素、亜酸化窒素、フッ化炭化水素等が挙げられる。これらの中でも、最も汎用される液化ガスであるLPGが好適に使用できる。
エアゾール化粧料とするための噴射剤の配合量は、例えば液化ガスを用いる場合、質量比で原液に対して、好ましくは1.5~9倍である。より好ましくは、2~8倍である。さらに好ましくは、3~7倍である。この範囲であれば、充分な噴射力が得られスプレーしたときに均一に噴射できる。さらに原液が噴射剤で希釈され低粘度となり噴霧粒子が小さく均一になると、使用時の油膜感を減らすこともできる。なお、本発明の化粧料は、日焼け止め化粧料のみならず、日焼け止め効果を付与したファンデーション等のメーキャップ化粧料や化粧下地にも適用可能である。
本発明で言う「実質的に水分を含まない」とは、本発明に不都合が生じない程度であれば、水そのもの、水を含有する植物エキス類、水を含有する原材料等の配合が許容されることを意味している。言い換えると、本発明は、本来は水分を含有する必要はないが、例えば植物エキス等の保湿剤等を配合する都合で水分を配合することは問題ない。したがって、いわゆる非水系にすることが必須条件ではない。
一方、水分量が多すぎると、原液の均一性が低下して充分なエタノールとの混合性向上効果が得られなくなる。また、原液に紫外線散乱剤など粉体を配合した場合にケーキングが発生して再分散できなくなる、噴射パターンが悪化する等の問題が生じることもある。混合性が維持されケーキングしない水分量はエタノールの配合量によっても異なるが、例えば水分量を原液に対して3.0質量%以下の範囲で調整することで原液中の油分とLPGに対するエタノールの混合性を良好な状態で保つことができる。
本発明では、必須成分に加え本発明の効果を損なわない範囲であれば、油剤を配合してもよい。例えば、植物油等の油脂、エステル油、炭化水素油、シリコーン油等の油が剤含まれる。具体例としては、アボガド油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ミツロウ、キャンデリラロウ等の動植物油;イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリステアリン酸グリセリン等のエステル化合物;スクワラン、流動パラフィン、イソドデカン、水添ポリイソブテン、パラフィン、白色ワセリン、セレシン等の炭化水素油:ジメチコン、シクロペンタシロキサン、カプリリルメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンといったシリコーン化合物の油剤等が挙げられる。
本発明には、必須成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料に通常用いられる成分、例えば、美白剤、保湿剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、界面活性剤、多価アルコール類、色剤等を必要に応じて適宜配合し常法により製造することができる。
以下に具体例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例等における配合量は特に断らない限り質量%を示す。
下記の表1,2,3に掲げたエタノールを除く各成分を加温して溶解したものに粉体を添加し、ディスパーやホモミキサーでの一般的な攪拌処理後冷却し、冷却後エタノールを添加し原液とした。得られた各原液について、評価項目1を評価した。評価項目2~5については、100mlのエアゾール試験瓶(東京高分子社製:軟質PVC皮膜の透明ガラス試験瓶)に原液を6gとLPG(ガス圧:0.15MPa)を24g充填し(バルク:噴射剤=1:4)試験サンプルとした。
以下、エアゾール試験瓶中に充填された原液と噴射剤を内容物と略記する。
評価項目1
1:(当初紫外線防御効果の測定) 所定の石英板(5×5cm 厚さ2mm)に各例の組成物(原液)を2mg/cmの量で滴下し、60秒間指で塗布し、15分間乾燥した後、SPFアナライザー(LABSPHERE社製 UV TRANSMITTANCE ANALYZER/UV-1000S)にて測定した。サンプルを塗布した石英板の10点を測定しその平均値をサンプルのSPF値とした。
2:(水浴試験/紫外線防御効果の変化) 測定した上記プレートを20℃の水に充分に浸し、30分間そのまま20℃インキュベーター中で水に浸漬した。その後、表面の水滴がなくなるまで15~30分程度乾燥させ、再びSPF値を同様に測定し、水浴前後のSPF値から変化抑制率(以下の式)を紫外線防御能効果の変化として算出した。
3:(紫外線防御効果の変化判断基準)本発明においては、前記SPF値変化抑制率が95%を超えた場合に、紫外線防御効果が充分維持されているものと判断した。
Figure 0007387405000005
評価項目2
1:分離速度(LPG:原液=4:1)
100mlのエアゾール試験瓶(東京高分子社製:軟質PVC皮膜の透明ガラス試験瓶)に、それぞれの原液を6gとLPG(ガス圧:0.15MPa)を24g充填し(バルク:噴射剤=1:4)試験サンプルとした。
2:それぞれの試験サンプルが入ったエアゾール試験瓶を上下に勢いよく降り混ぜ内容物が均一になったことを確認した。
3:サンプルの上部に透明相が現れるまでの時間を測定した。
◎:1分以上、上部に透明相が現れない。
〇:30秒~1分で上部に透明相が分離する。
△:10秒~30秒で上部に透明相が分離する。
×:10秒以内に上部に透明相が分離する。
評価項目3.ケーキングの評価(長期保管による再分散性の評価)
(ケーキング:沈降した下層の分散性が悪く、底に固着して均一に分散しない状態。)
30日間室温で静置したものの上下をひっくり返して、その分散性を評価した。すべての保管サンプルは、透明の液体の底部に白色の粉体が沈降した状態だった。
◎:10回以内に底部の粉体が無くなる。
○:10回~20回で底部の粉体が無くなる。
△:20回~50回底部の粉体が無くなる。
×:50回ひっくり返しても底部で凝集した粉体が無くならなかった。
(官能評価)以下の項目4については、10名の専門パネルが使用して下記の評価基準で判断した。
評価項目4.べたつきのなさ
◎:9名以上が、べたつかないと回答した。
○:6~8名が、べたつかないと回答した。
△:3~5名が、べたつかないと回答した。
×:2名以下が、べたつかないと回答した。
評価項目5.石鹸系ボディソープでの洗い流しやすさ
◎:9名以上が、洗い流しやすいと回答した。
○:6~8名が、洗い流しやすいと回答した。
△:3~5名が、洗い流しやすいと回答した。
×:2名以下が、洗い流しやすいと回答した。
<使用する石鹸系ボディソープの処方>
1.水 残余
2.ラウリン酸 4.5質量%
3.ミリスチン酸 4.5質量%
4.パルミチン酸 4.5質量%
5・塩化ナトリウム 1.0質量%
6.グリセリン 2.0質量%
7.コカミドDEA 2.0質量%
8.ラウレス硫酸ナトリウム 2.0質量%
9.コカミドプロピルベタイン 2.0質量%
10.水酸化カリウム 3.5質量%
11、水 5.0質量%
製造方法:1~9を混合し、加熱溶解する。あらかじめ10を11で溶解していたものを加えてケン化し、常温まで冷却する。



表1~表3はそれぞれ、日焼け止めエアゾール化粧料の原液の処方を示したものである。表1の比較例1~10、表2の比較例14を参照すると、日焼け止めエアゾール化粧料の原液に成分(C)球状有機粉体および成分(D)エタノールが含まれる場合、原液と噴射剤(LPG)を混合したときに成分(C)が急激に沈降し、化粧料上部に透明無色のLPGを主体とした油層が分離する現象を確認した(図1、図2:確認のため、エタノールを着色している)。比較例11のように、粘性の高い成分(B)の類似成分を用いて増粘する方法を検討した。しかし単純に増粘したのみでは分離は軽減されるものの、非常にべたつく使用感となり製品品質上好ましくないものとなった。また、表には記載していないが、原液を増粘する目的で油相増粘剤や有機変性粘土鉱物を配合した場合にも、製品塗布直後の油膜感が強く、使用感が油っぽくベタつく、洗浄性が低下するといった不具合を生じた。
表1の実施例1~3と比較例1は、成分Bの配合量について比較したものである。実施例1~4は、水浴試験をおこなった後でも充分にSPF値が維持されており、製品の塗布面は石鹸系ボディソープを用いて簡単に洗い流すことができた。さらに軽く上下に振とうすることで内容物が均一になり使用中も均一性が確保されており、出し始めから終わりまで噴霧状態は変わらなかった。加えて各サンプルの一か月後のケーキングの評価も良好であり日焼け止めエアゾール化粧料として申し分のないものであった。
比較例1~11は、原液の組成のうち、一般的に疎水性粉体の分散に有利と知られている親油性界面活性剤の量と種類を変更したものである。特に比較例1~10については、使用中(約10秒間)で内容物が充分な均一性を維持することができず、使用し始めと終わりで使用感が異なった。最後の方はエタノールが多く含まれていたようで乾燥が早く、サラサラ感が強かった。
顔料分散性が良好な界面活性剤であるイソステアリン酸ポリグリセリル-2を10%配合した比較例5については、ボディソープでの洗浄性が低下した。比較例11は、使用中の均一性、一か月後のケーキングの評価については良好だったが、高粘性の界面活性剤が多量に配合されているため、サラサラとした使用感でなくベタつきが多く感じられた。同様に界面活性剤の量が10%と多い比較例3.5.7についても、ベタつきが気になった。比較例12については、油溶性被膜形成剤であるエイコセン・ビニルピロリドン」共重合体を配合しなかったものであるが、耐水性試験で充分なSPFを維持することができなかった。原因については、水浴試験を実施したときに水面に液状油が浮いており紫外線吸収剤の一部が測定サンプルから液状油と一緒に脱離したと考えられる。各サンプルの一か月後のケーキングについては各種界面活性剤を10%配合したものについては、ほぼ問題のない結果だったが2%では、再分散性は低下した。
表2 (C)エタノールの配合量について
実施例5~7については、成分(B)を2%配合することでエタノール量60%でも、使用中の内容物の均一性を維持することができた。エタノールが多いほど速乾性が強く、サラサラとした使用感だった。比較例1、13,14が成分(B)を配合しないものになる。エタノールが5%と少ない比較例13では使用中の内容物の均一性は問題なかったが、一か月後のケーキングにおいて劣る結果となった。エタノールの配合量が40質量%の比較例14では、内容物は非常に早く外観上3層(上部から油層/沈降した粉体層/アルコール層)に分離してしまい、スプレーを噴射中に内容物の均一性を保つことができず、実際に使用感の変化が感じられるほどであった。エタノールが配合されていない比較例15では、乾きが遅く、ベタつきが感じられ使用感が低い評価になった。さらに静置試験で再分散性の低下がみられたが、完全にケーキングして再分散しないということはなかった。以上により成分(B)にある程度のケーキング防止効果もあるのではないかと考える。エタノールが増加すると成分(B)無しでは、使用中の内容物の均一性を維持するのは難しい。比較例14では、エタノールを40%まで増加させたため使用中の内容物の均一性が悪化して問題がある結果だった。なお、すべての試験サンプルで耐水性に変化はなく良好な結果であった。
表3 成分(D)疎水性球状有機粉体)および成分(E)油溶性被膜形成剤について
実施例8~10については、成分(D)の範囲内で種類が異なるものに変更したものである。それぞれ(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)コポリマーと同様で良好な結果が得られた。
比較例16は成分(D)を親水性の板状無機粉体であるタルクに置き換えたものであるが、分離速度、一か月後のケーキングについて良好な結果が得られなかった。なお、耐水性については若干低下したが問題ないレベルだった。実施例11については、成分(E)についてエイコセン・ビニルピロリドン」共重合体の代わりに、同様の油溶性被膜形成剤であるトリメチルシロキシケイ酸に置き換えたものである。分離速度と洗浄性は若干低下したが許容範囲内であった。耐水性については良好な結果だった。
以下に常法にて、各処方の組成物を作製した。いずれの処方においても本発明の効果を奏することが確認された。
ノンケミカルタイプ日焼け止めスプレー原液
1.メチルハイドロジェン処理微粒子酸化亜鉛(60%)/デカメチルシクロペンタシロキサン分散体 15.0質量%
2.ステアリン酸・水酸化アルミニウム処理微粒子酸化チタン(50%)/デカメチルシクロペンタシロキサン分散体 5.0質量%
3.トリエチルヘキサノイン 5.0%
4.ポリエーテル変性シリコーン/デカメチルシクロペンタシロキサン混合物*1 5.0質量%
5.デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
6.(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー(25%)/ジメチコン(75%)混合物 3.0質量%
7.(ジメチコン/(PEG-10/15)クロスポリマー(25%)/ジメチコン(75%)混合物 1.0質量%
8.メチルハイドロジェン処理タルク 3.0質量%
9.ジメチルシリル化シリカ(煙霧状シリカ) 1.0質量%
10.(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー球状粉体(平均粒径 2μm) 10.0質量%
11.(PPG-12/SMDI)コポリマー 0.5質量%
12.エタノール 30質量%
13.ジプロピレングリコール 3.0質量%
14.トコフェロール 0.05質量%
合計 100.0質量%

*1:BY11-030(東レ・ダウコーニングシリコーン社製:50質量%のPEG/PPG-19/19ジメチコンと50質量%のデカメチルシクロペンタシロキサン)。
常法に従い原液を作成した。原液を10質量%と噴射剤LPG(0.15MPa)を90質量%とをエアゾール試験瓶に充填して日焼け止めエアゾール化粧料とした。
耐水性が良好で安定性の良い日焼け止めエアゾール化粧料がえられた。さらに石鹸系ボディソープで簡単に洗い流せた。加えて使用中に十分な均一性が得られた。長期保管後のケーキングも発生しなかった。
紫外線吸収剤、紫外線散乱剤併用日焼け止めスプレー原液
1.メチルハイドロジェン処理微粒子酸化亜鉛(60%)/デカメチルシクロペンタシロキサン分散体 5.0質量%
2.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 8.0質量%
3.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1.0質量%
4.ジメチコジエチルベンザルマロネート 2.0質量%
5.ポリエーテル変性シリコーン/デカメチルシクロペンタシロキサン混合物*1 3.0質量%
6.デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
7.ポリメチルシルセスキオキサン 1.0質量%
8.メチルトリメチコン 8.0質量%
9.イソノナン酸イソノニル 2.0質量%
10.ナイロン12球状粉体(平均粒子径 10μm) 8.0質量%
11.エタノール 10.0質量%
合計 100.0質量%

*1:BY11-030(東レ・ダウコーニングシリコーン社製:50質量%のPEG/PPG-19/19ジメチコンと50質量%のデカメチルシクロペンタシロキサン)。
あらかじめ6.7を溶解し、その後、常法に従い原液を作成した。原液を15質量%と噴射剤LPG(0.15MPa)を85質量%とをエアゾール試験瓶に充填して日焼け止めエアゾール化粧料とした。耐水性が良好で安定性の良い日焼け止めエアゾール化粧料がえられた。さらに石鹸系ボディソープで簡単に洗い流すことができた。加えて使用中に十分な均一性が得られた。長期保管後のケーキングは発生しなかった。
環状シリコーン無配合タイプ日焼け止めスプレー原液
1.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 10.0質量%
2.オクトクリレン 3.0質量%
3.t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン 1.0質量%
4.エチルヘキシルトリアゾン 1.0質量%
5.ポリエーテル変性シリコーン/軽質流動イソパラフィン混合物*6 4.0質量%
6.イソステアリン酸デキストリン 0.5質量%
7.セレシン 3.0質量%
8.イソドデカン 残余
9.ジステアルジモニウムヘクトライト 0.5質量%
10.ポリメタクリル酸メチルクロスポリマー球状多孔質粉体(平均粒子径6μm)15.0質量%
11.水 1.0質量%
12.エデト酸塩 0.001質量%
13.エタノール 15.0質量%
合計 100.0質量%

*6:BY25-337(東レ・ダウコーニングシリコーン社製:50質量%のPEG/PPG-19/19ジメチコンと50質量%の軽質流動イソパラフィン)
常法に従い原液を作成した。原液を30質量%と噴射剤DME(ジメチルエーテル)を70質量%とをエアゾール試験瓶に充填して日焼け止めエアゾール化粧料とした。
耐水性が良好で安定性の良い日焼け止めエアゾール化粧料が得られた。さらに石鹸系ボディソープで簡単に洗い流すことができた。加えて使用中に十分な均一性が得られた。長期保管後のケーキングは発生しなかった。

Claims (3)

  1. 以下の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)
    (A):紫外線防御剤を、原液中に3質量%~60質量%
    (B):下記一般式で示されるポリエーテル変性シリコーンであるPEG/PPG-19/19ジメチコンを、原液中に0.5質量%~10質量%
    [化1]
    (上記式中、mは50~1000、nは1~40、aは5~50、bは5~50の整数である)
    (C):エタノールを、原液中に5質量%~60質量%
    (D):疎水性球状有機粉体を、原液中に0.1質量%~20質量%
    (E):油溶性被膜形成剤を、原液中に0.1質量%~10質量%
    を含有する原液と
    (F):噴射剤
    とを含有し、原液中の水の含有量が3質量%以下である日焼け止めエアゾール化粧料。
  2. 成分(A)が、油溶性の紫外線吸収剤である、請求項1に記載の日焼け止めエアゾール化粧料。
  3. 成分(A)が、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクリレン及びジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルから選択される少なくとも一種以上を含有する、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の日焼け止めエアゾール化粧料。
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