JP2022506103A - 中程度の長さのポリホスフェートを含む口腔ケア組成物 - Google Patents

中程度の長さのポリホスフェートを含む口腔ケア組成物 Download PDF

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Abstract

約5以下のpHで1種又は2種以上のポリホスフェートと約20重量%以上の水とを有する口腔ケア組成物。約5以下のpHで1種又は2種以上のポリホスフェートと約20重量%以上の水とを有する歯磨剤組成物。約5以下のpHで1種又は2種以上のポリホスフェートと約20重量%以上の水とを有するマウスリンス組成物。

Description

本発明は、中程度の長さの直鎖ポリホスフェートを含む組成物、及びより短い長さの直鎖ポリホスフェートを更に含む組成物に関する。
ポリホスフェートは、オルトホスフェートの脱水及び縮合によって様々な鎖長の直鎖及び環状ポリホスフェートをもたらすことにより、得られる物質の部類である。ポリホスフェート化合物は、口腔ケア組成物において抗歯石剤として一般に使用され、着色汚れ防止のために使用される。残念ながら、直鎖ポリホスフェートは、6以下のpHを有する組成物中で、酸触媒加水分解反応を受ける。したがって、直鎖ポリホスフェートを含む多くの口腔ケア組成物は、現在、7以上のpHで配合される。
場合によっては、直鎖ポリホスフェートは、酸触媒加水分解反応を緩和するために、20重量%未満の含水量で配合されている。低量の水を有する口腔ケア組成物の配合は、水性反応性を最小限に抑えることができる。しかしながら、これらの組成物は、着色汚れ除去性能が不十分であり得る。多くの場合、研磨剤の量を増加させるか、又は酸化剤を添加して着色汚れ除去性能を改善させる。残念ながら、研磨剤の量を増加させるとRDAが高くなり得、一方で、酸化剤は口腔に刺激性であり得る。
したがって、研磨剤の量を増加させる又は酸化剤を組み込む必要なく、改善された着色汚れ除去性能を有する組成物を有することが有益であろう。
この概要は、詳細な説明において以下に更に記載される簡略化された形態の概念の選択を導入するために提供される。この概要は、特許請求された主題の必須の又は本質的な特徴を特定することを意図するものではない。また、この概要は、特許請求された主題の範囲を制限するために使用されることを意図したものでもない。
口腔ケア組成物であって、口腔ケア組成物の約20重量%以上の水と、約6~約21の平均鎖長を有する第1の直鎖ポリホスフェートを含むポリホスフェート源とを有し、約5以下のpHを有し、約3以下のΔEを有する、口腔ケア組成物。ポリホスフェート源はまた、約2~約6の平均鎖長を有する第2の直鎖ポリホスフェートを有することができる。
歯磨剤組成物であって、歯磨剤組成物の約20重量%以上の水と、フッ化物イオン源と、約6~約21の平均鎖長を有する第1の直鎖ポリホスフェートを含むポリホスフェート源とを有し、約5以下のpHを有する、歯磨剤組成物。ポリホスフェート源はまた、約2~約6の平均鎖長を有する第2の直鎖ポリホスフェートを有することができる。
マウスリンス組成物であって、マウスリンス組成物の約20重量%以上の水と、約6~約21の平均鎖長を有する第1の直鎖ポリホスフェートを含むポリホスフェート源とを有し、約5以下のpHを有する、マウスリンス組成物。ポリホスフェート源はまた、約2~約6の平均鎖長を有する第2の直鎖ポリホスフェートを有することができる。
本発明は、中程度の長さの直鎖ポリホスフェートを含む口腔ケア組成物、及びより短い長さの直鎖ポリホスフェートを更に含む組成物を対象とする。ポリホスフェート分子は酸触媒加水分解反応を受ける傾向があるため、ポリホスフェート分子を含む現在の製剤は、7以上のpHを有し、かつ/又は20重量%未満の水を有するように配合される。
しかしながら、本明細書に記載されるように、ポリホスフェート分子は、より低いpHにおいて歯からより多くの着色汚れを除去することができる。したがって、約5以下のpHでポリホスフェート分子を含む組成物を有することが有利であろう。本明細書に記載されるように、中程度の長さの直鎖ポリホスフェートを含む口腔ケア組成物、及び約5以下のpHでより短い長さの直鎖ポリホスフェートを更に含む口腔ケア組成物は、着色汚れ除去の向上を示すことができる。
加えて、多くのホワイトニング歯磨剤組成物は、高濃度の研磨剤を有するか、又は歯表面からの着色汚れ除去を改善するために、特定の高度に研磨性の研磨剤を組み込んでいる。残念ながら、これは、エナメル質及び象牙質の磨耗につながり得る高いRDA値を有する歯磨剤組成物をもたらす場合がある。したがって、本発明は、これらの課題を緩和することができる1つ又は2つ以上のポリホスフェート源を含む組成物を対象とする。理論に束縛されるものではないが、ポリホスフェート源が適切に配合されると、それらは、歯表面から着色汚れを緩めるのを促進することができるので、研磨剤又は高度に研磨性の研磨剤の濃度を上昇させる必要がなくなると考えられる。
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、かつ明確に請求する、「特許請求の範囲」をもって結論とするが、本発明は、以下の説明からよりよく理解されるものと考えられる。
定義
本明細書で使用される用語をより明確に定義するために、以下の定義が提供される。別途記載のない限り、以下の定義は、本開示に適用可能である。ある用語が本開示で使用されているが本明細書で具体的に定義されていない場合、その定義が、本明細書に適用される任意の他の開示又は定義と矛盾しない限り、又はその定義が適用される任意の請求項を不明確に又は不可能にしない限り、IUPAC Compendium of Chemical Terminology,2nd Ed(1997)からの定義を適用することができる。
用語「口腔ケア組成物」は、本発明で使用する場合、本明細書で使用するとき、通常の使用過程において、特定の治療剤を全身投与する目的で意図的に嚥下されるものではなく、むしろ、歯の表面又は口腔組織と接触させるのに十分な時間にわたって口腔内に保持される製品を包含する。口腔ケア組成物の例としては、歯磨剤、歯磨ゲル、歯肉縁下用ゲル、マウスリンス、ムース、フォーム、マウススプレー、トローチ剤、チュアブル錠、チューインガム、歯用ホワイトニングストリップ、フロス及びフロスコーティング、口臭予防用溶解ストリップ、又は義歯用ケア若しくは付着性製品が挙げられる。口腔ケア組成物はまた、口腔表面への直接適用又は付着のためのストリップ又はフィルム上に組み込まれてもよい。
本明細書で使用される「歯磨剤」という用語は、特に指示がない限り、歯用又は歯肉縁下用ペースト、ゲル、又は液体製剤を包含する。歯磨剤組成物は、単相組成物であってもよく、又は2つ以上の別個の歯磨剤組成物の組み合わせであってもよい。歯磨剤組成物は、深い縞状、表面的な縞状、多層状、ペーストをゲルで包囲した状態、又はこれらのいずれかの組み合わせなど、任意の所望の形態であってもよい。2つ以上の別個の歯磨剤組成物を含む歯磨剤中の各歯磨剤組成物は、ディスペンサの物理的に分離された区画内に収容され、同時に分注されてもよい。
用語「マウスリンス」は、本発明で使用する場合、特に指定されない限り、水溶液を包含する。マウスリンス組成物は、通常の使用過程において、特定の治療剤を全身投与する目的で意図的に嚥下されるものではなく、むしろ、口腔内の歯の表面及び/又は口腔組織の実質的に全てと接触するのに十分な時間にわたって口腔内に保持される。
本明細書にて有用な「有効物質及び他の成分」は、美容的及び/若しくは治療的な効果、又はそれらが要求される作用形態若しくは機能により、本明細書中で分類又は記述してよい。しかしながら、本明細書において有用な有効物質及び他の成分は、場合によっては、2つ以上の美容的及び/又は治療的効果をもたらす、あるいは2つ以上の作用形態で機能又は作用してもよいと理解すべきである。したがって、本明細書における分類は便宜上実施されるものであり、成分を列挙される具体的に規定した機能又は作用に制限しようとするものではない。
用語「経口で受容可能なキャリア」とは、局所口腔投与に好適な1種又は2種以上の相溶性のある固体若しくは液体賦形剤、又は希釈剤を含む。用語「相溶性」とは、本発明で使用する場合、組成物の成分が、組成物の安定性及び/又は有効性を実質的に低下させるような方式で相互作用することなく、混合され得ることを意味する。本発明のキャリア又は賦形剤は、以下により完全に記載されるように、マウスウォッシュ又はマウスリンスの通常の及び従来の構成成分を含むことができる。マウスウォッシュ又はマウスリンスのキャリア材料は、典型的には、これらに限定されるものではないが、水、アルコール、保湿剤、界面活性剤、及び、着香剤、甘味剤、着色剤及び/又は冷感剤などの許容改善剤のうちの1種又は2種以上を含む。
組成物及び方法は、本明細書において、様々な構成要素又は工程を「含む」という観点で記載されているが、組成物及び方法はまた、別途記載のない限り、様々な構成要素又は工程「から本質的になる」又は「からなる」こともできる。
本発明で使用する場合、用語「又は」とは、2つ以上の要素の接続詞として使用される場合に、要素を個々に、及び組み合わせで含むことを意味し、例えば、X又はYは、X若しくはY、又はこれら両方を意味する。
本発明で使用する場合、冠詞「a」及び「an」は、特許請求される又は記載される材料、例えば、「口腔ケア組成物」又は「漂白剤」の1つ以上を意味するものと理解される。
特に指示がない限り、本明細書で言及される測定は、全て約23℃(即ち、室温)で行われる。
一般に、元素群は、Chemical and Engineering News,63(5),27,1985に掲載されている元素周期表のバージョンで示される番号付けスキームを使用して示される。いくつかの例では、族に割り当てられた共通の名前を使用して、要素の群を示すことができ、例えば、第1族元素のアルカリ金属、第2族元素のアルカリ土類金属などが挙げられる。
いくつかの種類の範囲が本発明に開示される。任意の種類の範囲が開示又は特許請求される場合、範囲の端点並びにその中に包含される任意の部分範囲及び任意の部分範囲の組み合わせを含む、そのような範囲が合理的に包含し得る各可能な数を個々に開示又は特許請求することを意図している。
用語「約」は、量、サイズ、配合、パラメータ、並びに他の数量及び特性が正確ではなく、正確である必要はないが、所望に応じて、許容誤差、変換係数、丸め、測定誤差など、並びに当業者に既知の他の要因を反映して、近似的及び/又はより大きいかより小さい場合があることを意味する。一般に、量、サイズ、配合、パラメータ、又は他の数量若しくは特性は、そのようであると明示的に記載されているか否かに関わらず、「約」又は「近似的」である。「約」という用語はまた、特定の初期混合物から生じる組成物の異なる平衡状態に起因して異なる量も包含する。「約」という用語によって修飾されているか否かに関わらず、特許請求の範囲は、その量に対する均等物を含む。「約」という用語は、報告された数値の10%以内、好ましくは報告された数値の5%以内を意味し得る。
用語RDAは、FDI-ISO 11609に定義される、相対的象牙質研磨効率(Relative Dentin Abrasion)又は放射性象牙質研磨効率(Radioactive Dentin Abrasion)を指す。用語PCRは、Stookey et al.(1982)による原著論文で定義され、後にSchemehorn et al.(2011)によって、実験室由来のヒト様ステインのエナメル質チップからの除去について、口腔ケア組成物の相対的有効性を特徴付けるために使用された、ペリクル清掃比(Pellicle Cleaning Ratio、PCR)を指す。これらの実験的手法は、以下でより詳細に説明される。
口腔ケア組成物は、固体、液体、粉末、ペースト、又はこれらの組み合わせなどの任意の適切な形態であり得る。口腔ケア組成物は、歯磨剤、歯磨ゲル、歯肉縁下用ゲル、マウスリンス、ムース、泡、マウススプレー、トローチ剤、チュアブル錠、チューインガム、歯用ホワイトニングストリップ、フロス及びフロスコーティング、口臭予防用溶解ストリップ、又は義歯用ケア若しくは付着性製品であり得る。口腔ケア組成物の構成成分は、フィルム、ストリップ、泡、又は繊維ベースの口腔ケア組成物に組み込まれることができる。口腔ケア組成物は、以下に記載されるように、例えば、1つ又は2つ以上のポリホスフェート源、水、フッ化物源、保湿剤、界面活性剤、低濃度の他のホワイトニング剤又は他のホワイトニング剤なし、研磨剤、他の成分など、並びにこれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない、様々な活性成分及び非活性成分を含むことができる。
ポリホスフェート源
口腔ケア組成物は、ポリホスフェート源を含むことができる。ポリホスフェート源は、1つ又は2つ以上のポリホスフェート分子を含み得る。ポリホスフェートは、オルトホスフェートの脱水及び縮合によって様々な鎖長の直鎖及び環状ポリホスフェートをもたらすことにより、得られる物質の部類である。したがって、ポリホスフェート分子は、一般に、以下に記載されるように、ポリホスフェート分子の平均数(n)で同定される。ポリホスフェートは一般に、主に直鎖構造に配置された2つ以上のホスフェート分子からなると理解されているが、いくつかの環状誘導体が存在する場合もある。
好ましいポリホスフェートは、有効濃度での表面吸着により十分な非結合のホスフェート官能基を生成し、これがアニオン性表面電荷並びに表面の親水性特徴を強化するように、平均して2つ以上のホスフェート基を有するものである。本発明において好ましいものは、式:XO(XPOX(式中、Xはナトリウム、カリウム、アンモニウム、又は任意の他のアルカリ金属カチオンであり、nは平均約2~約21である)を有する直鎖状ポリホスフェートである。カルシウムなどのアルカリ土類金属カチオンは、フッ化物イオン及びアルカリ土類金属カチオンを含む水溶液から不溶性フッ化物塩を形成する傾向があるため、好ましくない。したがって、本明細書に開示される口腔ケア組成物は、ピロリン酸カルシウムを含まなくてもよく、又は実質的に含まなくてもよい。
好適なポリホスフェート分子のいくつかの例としては、例えば、ピロホスフェート(n=2)、トリポリホスフェート(n=3)、テトラポリホスフェート(n=4)、ソーダフォス(sodaphos)ポリホスフェート(n=6)、ヘキサフォス(hexaphos)ポリホスフェート(n=13)、ベネフォス(benephos)ポリホスフェート(n=14)、ヘキサメタホスフェート(n=21)(Glass Hとしても知られる)を挙げることができる。ポリホスフェートとしては、FMC Corporation、ICL Performance Products、及び/又はAstarisによって製造されるポリホスフェート化合物を挙げることができる。
口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の約0.1重量%~約10重量%、約0.5重量%~約5重量%、約1重量%~約20重量%、又は約10重量%以下のポリホスフェート源を含むことができる。
多くのポリホスフェートは、酸性pH、具体的にはpH6未満で、高含水製剤中での加水分解の影響を受けやすい。多くの場合、約21の平均鎖長を有するGlass Hなどの長鎖ポリホスフェートは、そのような長鎖ポリホスフェートが酸触媒加水分解に対してより耐性であり、かつ、歯の上に沈着して着色汚れ防止効果を提供するのに依然として有効であるため、口腔ケア組成物中で使用されていた。しかしながら、本明細書に記載されるように、中程度の長鎖を有する口腔ケア組成物は、着色汚れ除去に関して、長鎖ポリホスフェートを含む口腔ケア組成物と同様の効果又はそれ以上の効果を有し得る。加えて、口腔ケア組成物は、着色汚れ除去に関して長鎖ポリホスフェートのみを含む口腔ケア組成物と同様の効果又はそれ以上の効果を有し得る追加のポリホスフェート化合物を含むことができる。
口腔ケア組成物は、第1の直鎖ポリホスフェートを含むことができる。第1の直鎖ポリホスフェートは、中程度の長さの直鎖ポリホスフェートを含むことができる。第1の直鎖ポリホスフェートは、約6~約21、約8~約21、約6~約14、約8~約14、又は約8~約13のホスフェート分子の平均数(n)を有するポリホスフェートを含むことができる。第1の直鎖ポリホスフェートは、ソーダフォスポリホスフェート(n=6)、ヘキサフォスポリホスフェート(n=13)、ベネフォスポリホスフェート(n=14)、ヘキサメタホスフェート(n=21)、及び/又はこれらの混合物を含むことができる。第1の直鎖ポリホスフェートは、ヘキサフォスポリホスフェート(n=13)、ベネフォスポリホスフェート(n=14)、及び/又はこれらの混合物を含むことができる。第1の直鎖ポリホスフェートは、あらゆるカルシウム対イオンを除外することができる。
ポリホスフェート源は、第2の直鎖ポリホスフェートを含むことができる。第2の直鎖ポリホスフェートは、より短い長さの直鎖ポリホスフェートを含むことができる。第2の直鎖ポリホスフェートは、約2~約8、約2~約6、又は約3~約6のホスフェート分子の平均数(n)を有するポリホスフェートを含むことができる。第2の直鎖ポリホスフェートは、ピロホスフェート(n=2)、トリポリホスフェート(n=3)、テトラポリホスフェート(n=4)、ソーダフォスポリホスフェート(n=6)、及び/又はこれらの混合物を含むことができる。第2の直鎖ポリホスフェートは、あらゆるカルシウム対イオンを除外することができる。
ポリホスフェート源は、第3、第4、第5、又はそれ以上のポリホスフェートを含むことができる。追加のポリホスフェートは、約2~約21、約6~約21、約6~約14、又は約8~約13のホスフェート分子の平均数(n)を有するポリホスフェート分子を含むことができる。
第1の直鎖ポリホスフェートと第2のポリホスフェートとの比は、口腔ケア組成物の重量で約6:1~約1:1、約4:1~約1:1、約2:1~約1:1、又は約1:1であり得る。

本発明の口腔ケア組成物は、無水、低含水製剤、又は高含水製剤であり得る。合計で、口腔ケア組成物は、組成物の0重量%~約99重量%、約20重量%以上、約30重量%以上、又は約50重量%以上の水を含むことができる。好ましくは、水は、USP水である。
高含水歯磨剤製剤では、歯磨剤組成物は、組成物の約45重量%~約75重量%の水を含む。高含水歯磨剤組成物は、組成物の約45重量%~約65重量%、約45重量%~約55重量%、又は約46重量%~約54重量%の水を含んでもよい。水は、高含水歯磨剤製剤に直接添加されてもよく、及び/又は他の成分を含めることによって組成物に含まれてもよい。
低含水歯磨剤製剤では、歯磨剤組成物は、組成物の約10重量%~約45重量%の水を含む。低含水歯磨剤組成物は、組成物の約10重量%~約35重量%、約15重量%~約25重量%、又は約20重量%~約25重量%の水を含んでもよい。水は、低含水歯磨剤製剤に直接添加されてもよく、及び/又は他の成分を含めることによって組成物に含まれてもよい。
無水歯磨剤製剤において、歯磨剤組成物は、組成物の約10重量%未満の水を含む。無水歯磨剤組成物は、組成物の5重量%未満、1重量%未満、又は0重量%の水を含む。水は、無水製剤に直接添加されてもよく、及び/又は他の成分を含めることによって歯磨剤組成物に含まれてもよい。
マウスリンス製剤は、約75%~約99%、約75%~約95%、又は約80%~約95%の水を含む。
口腔ケア組成物はまた、アルコール、保湿剤、ポリマー、界面活性剤、及び許容改善剤、例えば着香剤、甘味剤、着色剤及び/又は冷感剤などの、他の口腔に許容可能なキャリア材料を含むことができる。あるいは、口腔ケア組成物は、口腔に許容可能なキャリアとしてアルコールを含まなくてもよく、又は実質的に含まなくてもよい。
フッ化物源
口腔ケア組成物は、フッ化物源を含むことができる。フッ化物源は、フッ化第一スズ、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アミン、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化亜鉛、及びこれらの混合物などのフッ化物含有化合物を含むことができる。フッ化物源は、モノフルオロリン酸ナトリウムを含むことができる。
あるいは、フッ化物源は、単一のフッ化物源を有し得る。単一のフッ化物源は、モノフルオロリン酸ナトリウムであり得る。理論に束縛されるものではないが、例えば、低pHで水溶液中のフッ化ナトリウム及び/又はフッ化第一スズによって提供されるフッ化物イオンなどの遊離フッ化物イオンは、ポリホスフェート分子と反応することができる。したがって、モノフルオロリン酸ナトリウムは、口腔ケア組成物中のフッ化物-ポリホスフェート反応性を防止するために、単一のフッ化物源として使用され得る。口腔ケア組成物は、フッ化ナトリウム、フッ化第一スズ、又は約5未満若しくは約5以下のpHを有する水溶液中の遊離フッ化物イオンの任意の他の供給源を含まなくてもよい。
口腔ケア組成物は、約50ppm~約3500ppm、好ましくは約500ppm~約3000ppmの遊離フッ化物イオンを提供することができるフッ化物源を含んでもよい。所望の量のフッ化物イオンを送達するために、フッ化物源は、全歯磨剤組成物中に、口腔ケア組成物の約0.0025重量%~約5重量%、約0.2重量%~約1重量%、約0.5重量%~約1.5重量%、又は約0.3重量%~約0.6重量%の量で存在してもよい。
pH
口腔ケア組成物は、本明細書に記載されるようにポリホスフェート源の着色汚れ除去効果がより低いpHで高められるため、酸性pHを有することができる。口腔ケア組成物は、約6以下、約5以下、約4.5以下、約4以下、約2~約5、約3~約5、約3~約4.5、約5未満、約4.5未満、及び/又は約4.5のpHを有し得る。口腔ケア組成物のpHは、1種又は2種以上のpH調整剤を使用して調整することができる。口腔ケア組成物のpHをより低いpHに調整する場合には、1種又は2種以上のpH調整剤は酸性であることができ、又は、口腔ケア組成物のpHをより高いpHに調整する場合には、1種又は2種以上のpH調整剤は塩基性であることができる。口腔ケア組成物のpHを変更することができる化合物は、当該技術分野において周知である。
湿潤剤
口腔ケア組成物は、保湿剤を含んでもよく、低濃度の保湿剤を含んでもよく、又は保湿剤を含まなくてもよい。湿潤剤は、口腔ケア組成物又は歯磨剤に濃度(body)又は「口当たり」を加えるだけでなく、歯磨剤が乾燥するのを防止する役割を果たす。適切な湿潤剤としては、ポリエチレングリコール(様々な異なる分子量で)、プロピレングリコール、グリセリン(グリセロール)、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、及び加水分解水添デンプン、及びこれらの混合物が挙げられる。口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の0~約70重量%、約10重量%~約60重量%、又は約25重量%~約60重量%の湿潤剤を含むことができる。
界面活性剤
口腔ケア組成物は、1種又は2種以上の界面活性剤を含み得る。界面活性剤は、組成物をより美容的に許容可能にするために使用することができる。界面活性剤は、好ましくは、組成物に洗浄性及び起泡性を付与する洗浄性材料である。適切な界面活性剤は、安全かつ有効な量のアニオン性、カチオン性、非イオン性、双性イオン性、両性及びベタイン界面活性剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸、ミリストイルサルコシン酸、パルミトイルサルコシン酸、ステアロイルサルコシン酸及びオレオイルサルコシン酸のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、イソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン及びラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N-ラウロイルサルコシン、N-ラウロイル、N-ミリストイル、又はN-パルミトイルサルコシンのナトリウム、カリウム、及びエタノールアミン塩、アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、ココアミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、パルミチルベタインなどである。ラウリル硫酸ナトリウムが、好ましい界面活性剤である。口腔ケア組成物は、組成物の約0.1重量%~約15重量%、約0.3重量%~約10重量%、又は約0.3重量%~約2.5重量%の界面活性剤を含むことができる。
低濃度の他のワイトニング剤
口腔ケア組成物は、低濃度の他のホワイトニング剤を含んでもよく、又は他のホワイトニング剤を含まなくてもよい。他のホワイトニング剤としては、過酸化物、過ホウ酸塩、過炭酸塩、ペルオキシ酸、過硫酸塩、金属亜塩素酸塩、及びこれらの混合物などの漂白剤又は酸化剤を挙げることができる。好適な過酸化物化合物としては、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化カルシウム及びこれらの混合物が挙げられる。他の好適なホワイトニング剤としては、カリウム、アンモニウム、ナトリウム及びリチウム過硫酸塩及び過ホウ酸塩一水和物及び四水和物、並びにピロリン酸ナトリウム過酸化水素化物が挙げられる。口腔ケア組成物は、他のホワイトニング剤を含まなくてもよく、又は実質的に含まなくてもよい。過酸化物などの他のホワイトニング剤は、他のホワイトニング剤を含む口腔ケア組成物の使用中に口腔に刺激を与え得る。本発明は、着色汚れを除去するための代替的な戦略、すなわち、他のホワイトニング剤に取って代わることができる、より低いpH及びポリホスフェート源を提供する。
口腔ケア組成物は、組成物の0~約1重量%、0~約0.1重量%、約2重量%未満、約1重量%未満、約0.1重量%未満、又は約0.01重量%未満の他のホワイトニング剤を含むことができる。
研磨剤
口腔ケア組成物は、1種又は2種以上の研磨剤を含むことができる。研磨剤は、歯から表面の着色汚れを除去するのを助けるために歯磨剤製剤に添加され得る。しかしながら、高濃度の研磨剤は、RDA評価を、歯の磨耗又は象牙質の損失をもたらし得るレベルまで上昇させ得る。ポリホスフェートは表面の着色汚れを緩める助けとなり得るため、研磨剤の使用量をより少なくすることができる。ポリホスフェート源の有効性を高めることにより、より高濃度の研磨剤を用いずにホワイトニング効果をもたらすことができる。したがって、口腔ケア組成物は、より低いRDA評価を有するが、そのホワイトニング効果又は洗浄効果(PCR値)を損なうことはない。あるいは、口腔ケア組成物は、PCR値を損なうことなく、低濃度の研磨剤、例えば、口腔ケア組成物の約5重量%~25重量%、約10重量%~約20重量%、約20重量%未満、約15重量未満%、又は約10重量%~約15重量%などの1種又は2種以上の研磨剤を含むことができる。
いくつかの好適な研磨剤としては、例えば、沈降炭酸カルシウム(PCC)、粉砕炭酸カルシウム(GCC)、チョーク、ベントナイト、リン酸二カルシウム又はその二水和物形態、シリカゲル(それ自体、及び更に任意の構造のもの)、沈降シリカ、非晶質沈降シリカ(それ自体、及び任意の構造のもの)、パーライト、二酸化チタン、リン酸二カルシウム、ピロリン酸カルシウム、アルミナ、水和アルミナ、焼成アルミナ、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、不溶性メタリン酸カリウム、不溶性炭酸マグネシウム、ケイ酸ジルコニウム、粒子状熱硬化性樹脂及び他の適切な研磨材料が挙げられる。このような材料を口腔ケア組成物に導入し、目標製剤の研磨特性を調整することができる。
増粘剤
口腔ケア組成物は、増粘剤を含むことができる。増粘剤は、歯磨剤組成物において、練り歯磨きを相分離に対して安定化させるゼラチン構造を提供するのに有用である。適切な増粘剤としては、多糖類及びシリカ増粘剤が挙げられる。多糖類のいくつかの非限定例としては、デンプン;デンプンのグリセライト;ガム、例えばカラヤガム(ステルクルアガム)、トラガカントガム、アラビアガム、ガティガム、アカシアガム、キサンタンガム、グアーガム及びセルロースガム;ケイ酸アルミニウムマグネシウム(Veegum);カラギーナン;アルギン酸ナトリウム;寒天;ペクチン;ゼラチン;セルロース化合物、例えばセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルカルボキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、及び硫酸化セルロース;天然及び合成粘土、例えばヘクトライト粘土;及びこれらの混合物が挙げられる。
増粘剤は多糖類を含むことができる。本明細書での使用に好適な多糖類としては、カラギーナン、ジェランガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、カルボマー、ポロキサマー、変性セルロース、及びこれらの混合物が挙げられる。カラギーナンは海藻由来の多糖類である。その海藻源によって区別され得る、及び/又は硫酸化の程度及び位置によって区別され得る複数種類のカラギーナンが存在する。増粘剤は、カッパカラギーナン、変性カッパカラギーナン、イオタカラギーナン、修飾イオタカラギーナン、ラムダカラギーナン、及びこれらの混合物を含むことができる。本明細書での使用に好適なカラギーナンとしては、FMC Companyからシリーズ名「Viscarin」で市販されているものが挙げられ、限定するものではないが、Viscarin TP 329、Viscarin TP 388、及びViscarin TP 389が挙げられる。
増粘剤は、無機増粘剤を含むことができる。好適な無機増粘剤のいくつかの非限定的な例としては、コロイド状ケイ酸アルミニウムマグネシウム、シリカ増粘剤が挙げられる。有用なシリカ増粘剤としては、例えば、非限定的な例として、ZEODENT(登録商標)165シリカなどの非晶質沈降シリカが挙げられる。他の非限定的なシリカ増粘剤としては、ZEODENT(登録商標)153、163及び167、並びにZEOFREE(登録商標)177及び265シリカ製品(全てEvonik Corporationから入手可能)、並びにAEROSIL(登録商標)ヒュームドシリカが挙げられる。
口腔ケア組成物は、0%~約15%、0.1%~約10%、約0.2%~約5%、又は約0.5%~約2%の1種又は2種以上の増粘剤を含むことができる。
ポリマー
口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の約5重量%未満、約3重量%未満、約1重量%未満、約0.1重量%~約1重量%、約0.3重量%~約3重量%、又は約0.5重量%~約5重量%の1種又は2種以上のポリマーを含むことができる。ポリマーは、口腔ケア組成物の様々な重量パーセントの、並びに様々な範囲の平均分子範囲の、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルピロリドン(PVP)、又は無水マレイン酸とメチルビニルエーテルとのコポリマーであり得る。
他の成分
口腔ケア組成物は、様々な他の成分を含むことができる。着香剤を歯磨剤組成物に添加してもよい。適切な香味剤としては、ウインターグリーン油、ペパーミント油、スペアミント油、サッサフラス油、及びクローブ、シナモン、アネトール、メントール、チモール、オイゲノール、ユーカリプトール、レモン、オレンジ油、及びフルーツノート、スパイスノートなどを追加するための他のそのような風味化合物が挙げられるが、これらに限定されない。これらの着香剤は、一般的に、アルデヒド、ケトン、エステル、フェノール、酸と、脂肪族、芳香族及び他のアルコールとの混合物を含む。
製品に快い味を付与するために、甘味料を口腔ケア組成物に添加してもよい。適切な甘味料としては、サッカリン(ナトリウム、カリウム又はカルシウムサッカリンとして)、シクラメート(ナトリウム、カリウム又はカルシウム塩として)、アセスルファムK、タウマチン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、アンモニア化グリチルリチン、デキストロース、レブロース、スクロース、マンノース、スクラロース、ステビア、及びグルコースが挙げられる。
製品の審美的外観を改善するために、着色剤を添加してもよい。適切な着色剤としては、限定するものではないが、FDAなどの適切な規制機関によって承認された着色剤、及び欧州食品医薬品指令(European Food and Pharmaceutical Directives)に列挙されている着色剤が挙げられ、TiOなどの顔料、並びにFD&C及びD&C染料などの色素を含む。
細菌増殖を防止するために、防腐剤もまた、口腔ケア組成物に添加されてもよい。メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、及び安息香酸ナトリウムなどの、口腔用組成物中での使用が承認された適切な防腐剤を、安全かつ有効な量で添加することができる。
減感剤、治癒剤、他のう蝕予防剤、キレート剤/金属イオン封鎖剤、ビタミン、アミノ酸、タンパク質、他の抗歯垢/抗歯石剤、乳白剤、抗生物質、抗酵素類、酵素類、pH調整剤、酸化剤、酸化防止剤などの他の成分を、口腔ケア組成物中で使用することができる。
ゲルネットワーク
口腔ケア組成物は、脂肪族両親媒性物質を含む分散ゲルネットワーク相を含むことができる。本発明で使用する場合、用語「ゲルネットワーク」は、以下に指定されるような少なくとも1種の脂肪族両親媒性物質、以下に指定されるような少なくとも1種の二次界面活性剤、及び以下に指定されるような溶媒を含む、層状又は小胞状の固体結晶性相を指す。層状相又は小胞状相は、脂肪族両親媒性物質及び二次界面活性剤を含む第一層と、それと交互の、溶媒を含む第二層とから構成される2層を含む。層状結晶相を形成するために、脂肪族両親媒性物質及び二次界面活性剤を溶媒中に分散させなければならない。本発明で使用する場合、用語「固体結晶質」は、1種又は2種以上の脂肪族両親媒性物質を含むゲルネットワーク中の層の鎖融解温度未満の温度において形成される、層状相又は小胞性相の構造を指す。
ゲルネットワークを含む口腔ケア組成物は、脂肪族両親媒性物質、二次界面活性剤、及び溶媒を約50℃~約90℃の範囲のレベルまで加熱し、混合することによって調製され得る。この混合物を、例えば、混合物を熱交換器に通過させることにより、約20℃~約35℃の範囲のレベルまで冷却する。この冷却工程の結果として、脂肪族両親媒性物質及び二次界面活性剤が結晶化し、固体結晶質ゲルネットワークを形成する。口腔キャリアは、このプロセス中の任意の時間に添加することができる。
ゲルネットワーク構成成分を調製する代替方法としては、脂肪族両親媒性物質、二次界面活性剤、及び溶媒を超音波処理及び/又はミル加工し、更に、融解した脂肪族両親媒性物質相の粒径を低減するために、これらの構成成分を加熱することが挙げられる。これにより、脂肪族両親媒性物質相の表面積が増大し、二次界面活性剤及び溶媒が脂肪族両親媒性物質相を膨潤させる。ゲルネットワークを調製する別の好適な変形例は、初めに脂肪族両親媒性物質及び二次界面活性剤を加熱して混合し、その後、この混合物を溶媒に添加することを含む。
ゲルネットワーク構成成分における脂肪族両親媒性物質と界面活性剤との重量比は、約1:5超、約1:3~約100:1、約1:1超~約20:1、及び/又は約2:1超~約10:1であり得る。
本発明で使用する場合、「脂肪族両親媒性物質」は、以下に定義されるようなRの疎水性尾部基と、化合物を水溶性(非混和性)にしない親水性頭部基とを有する化合物を指し、この化合物はまた、口腔ケア組成物のpHにおいて正味の中性電荷を有する。本発明の好適な脂肪族両親媒性物質はまた、化合物を水溶性にしない親水性頭部基を有する。本発明で使用する場合、用語「水溶性」とは、物質が本組成物中の水に可溶であることを意味する。一般に、物質は、25℃で、水溶媒の0.1重量%の濃度で、好ましくは1重量%の濃度で、より好ましくは5重量%の濃度で、より好ましくは口腔ケア組成物の15重量%の濃度で可溶性であるべきである。
脂肪族両親媒性物質は、6以下の親水性-親油性バランス(「Hydrophilic-Lipophilic Balance、HLB」)を有する化合物として特徴付けることができる。HLBは、本明細書で使用する場合、Griffin,J.Soc.Cosm.Chem.,vol.5,249(1954)による標準HLBである。
ゲルネットワーク構成成分はまた、二次界面活性剤を含むことができる。本発明で使用する場合、「界面活性剤」は、脂肪族両親媒性物質及び口腔キャリアと組み合わされてゲルネットワークを形成する1種又は2種以上の界面活性剤を指す。二次界面活性剤は、典型的には、溶媒又は口腔キャリアに可溶又は混和性である。二次界面活性剤は、6以上、典型的には約8~約30の親水性-親油性バランス(「HLB」)を有する化合物として特徴付けることができる。HLBは、本明細書で使用する場合、Griffin,J.Soc.Cosm.Chem.,vol.5,249(1954)による標準HLBである。好ましくは、界面活性剤は、広いpH角度にわたって適度に安定であり、発泡する。
口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の約0.01重量%~約15重量%、約0.1重量%~約10重量%、及び/又は約0.3重量%~約5重量%の量の二次界面活性剤をゲルネットワーク相の一部として含むことができる。界面活性剤の水希釈溶液を利用することができる。界面活性剤の量は、口腔ケア組成物において所望される発泡のレベル、及び界面活性剤によって引き起こされる刺激に基づいて選択され得る。界面活性剤の濃度が選択されたら、ゲルネットワークを形成する脂肪族両親媒性物質の濃度を選択する。例えば、低濃度の溶媒を有する口腔ケア組成物では、より多量の脂肪族両親媒性物質が必要とされ得るが、高濃度の溶媒又は水を有する口腔ケア組成物では、低濃度の脂肪族両親媒性物質が選択され得る。
好適な二次界面活性剤としては、アニオン性、双性イオン性、両性、カチオン性及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。一実施形態では、アニオン性界面活性剤が好ましい。二次界面活性剤は、アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤などの2種類以上の界面活性剤の組み合わせであってもよい。
ゲルネットワーク構成成分はまた、水又は他の好適な溶媒などの溶媒を含むことができる。溶媒及び二次界面活性剤は一緒になって、脂肪族両親媒性物質の膨潤に寄与する。言い換えると、これは、ゲルネットワークの形成及び安定性につながる。ゲルネットワークを形成することに加えて、溶媒は、歯磨剤組成物が空気に曝露されたときに硬化しないようにするのに役立ち得、また、口の中に湿った感触を提供するのに役立ち得る。溶媒は、本発明で使用する場合、ゲルネットワークの形成において、水の代わりに又は水と組み合わせて使用することができる好適な溶媒を指す。
好適な溶媒としては、例えば、水、食用多価アルコール、例えばグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ソルビトール、キシリトール、ブチレングリコール、エリスリトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、及びこれらの組み合わせが挙げられる。ソルビトール、グリセリン、水、及びこれらの組み合わせが好ましい溶媒である。
口腔ケア組成物は、脂肪族両親媒性物質及び二次界面活性剤と組み合わされたときにゲルネットワークを得るのに好適な量の溶媒をゲルネットワーク相の一部として含むことができる。口腔ケア組成物は、口腔ケア組成物の少なくとも約0.05重量%の溶媒をゲルネットワーク相の一部として含むことができる。溶媒は、口腔ケア組成物中に、約0.1%~約99%、約0.5%~約95%、及び約1%~約90%の量で存在してもよい。溶媒はゲルネットワーク相中に存在し、更に、口腔キャリア相に添加されてもよく、又は口腔キャリア相中に存在してもよい。
着色汚れ除去効果
口腔ケア組成物は、その着色汚れ除去効果によって説明されることができる。口腔ケア組成物は、染色されたウシの歯のΔEによって説明することができる。ウシの歯を紅茶で染色し、本発明の口腔ケア組成物で処理して、紅茶の着色汚れを除去することができる。ΔEは、式1を用いて計算することができる。より高いΔEの値は、処理後により多くの着色汚れが残存したことに相当し、一方、より低いΔEの値は、処理後に残存した着色汚れが少なかったことに相当した。口腔ケア組成物は、約4以下、約3.5以下、約3以下、約2.75以下、約2.5以下、又は約2以下のΔEを有し得る。口腔ケア組成物は、L値が約-6~約0の範囲であり、b値が約-3~約3の範囲であり、a値が約-2~約2の範囲であるように、処理後のL値の対応する増加及びb値の減少を有することができる。
相対的象牙質研磨効率(RDA)試験は、典型的には、歯磨剤組成物、例えば、練り歯磨きが、消費者が使用するのに安全であることを確認するために行われ、試験の上限は250に設定される。本発明の口腔ケア組成物は、12.5重量%(0.5重量%のZ165、7重量%のZ109、及び5重量%のZ119)の充填量で、約250未満、約225未満、約100~約225、又は約120~約200のRDAを有し得る。RDAの他の適切な範囲は、本開示から容易に明らかである。
口腔ケア組成物は、1種又は2種以上のポリホスフェートを含有する歯磨剤組成物の洗浄特性の尺度であるペリクル洗浄比(PCR)によって説明することができる。口腔ケア組成物は、12.5重量%(0.5重量%のZ165、7重量%のZ109、及び5重量%のZ119)の充填量で、約70~約170、約80~約155、約100超、約80超、又は約90~160のPCRを有し得る。PCRの他の適切な範囲は、本開示から容易に明らかである。
口腔ケア組成物は、そのPCRとそのRDAとの比によって説明することができる。この比は、歯の表面を優しく洗浄するのに組成物がどれだけ有効であるかを説明することができる。口腔ケア組成物は、約0.6以上、約0.65以上、約0.68以上、又は約0.7以上のPCR/RDA比を有することができる。
本発明は、以下の実施例によって更に例示され、これは、本発明の範囲に制限を課すものとして解釈されるべきではない。本明細書の説明を読んだ後に、本発明の趣旨又は添付の特許請求の範囲の範疇から逸脱することなく、それらの様々な他の態様、修正、及び均等物が、当業者に想到され得る。
実験方法
着色汚れ除去
生体外モデルを使用して、口腔ケア組成物の着色汚れ除去能力を評価した。モデルは、例えば、歯磨剤中の研磨剤の効果ではなく、着色汚れ除去に対する化学効果を評価した。最初に、漂白したウシの歯を染色することによって、染色されたペリクルを形成する(詳細なプロトコルにおける染色サイクル1~3)。次に、染色した歯を、希釈した歯磨剤スラリー又は未希釈のリンス液のいずれかで続けて処理した(詳細なプロトコルのホワイトニングサイクル1~6)。最後に、処理前後の歯の画像を比較することにより、着色汚れ除去性能を評価した(詳細なプロトコルにおける撮像)。
漂白したウシの歯(Therametric Technologies,Inc.(Noblesville,IN)製の漂白されたウシのPCRチップ1cm×1cm)上で唾液ペリクルを増殖させた。4本の歯のセットを、閉じたときに各セットがプレートのウェルに浸漬することができるように6ウェルプレートの蓋に固定した。したがって、各試験は4つの歯の複製を有し、これを平均した。健康な被験者が吐き出してプールされた唾液の存在下で、漂白されたウシの歯をLipton(登録商標)紅茶で処理することによって、各歯を染色した(詳細なプロトコルにおける「唾液」)。茶溶液は、磁気撹拌器を備えたビーカー内で300mLの水を90~100℃に加熱することによって作製した。2つのファミリーサイズのLipton(登録商標)紅茶の袋を加熱した水に加えた。溶液をゆっくりと撹拌し、熱を切った。溶液を、その温度が60℃に低下するまで撹拌した。ティーバッグを絞って、温かい茶を試験に使用した。歯を紅茶溶液で処理し、唾液で処理し、次いで水道水で穏やかにすすいだ。各処理前に、紅茶溶液を新しく作った。このプロセスを3回繰り返した。
染色されたウシの歯をデジタルカメラで撮像して、L(明度)、a(赤/緑座標)及びb(黄/青座標)の初期値を決定した。染色された歯を無作為化し、選択した組成物で処理した。染色された歯を歯磨剤スラリー又はマウスリンスで処理した。選択された歯磨剤を、電磁攪拌器を有する蓋を備えたカップ内のUSP水(1:1重量/重量)と30分間混合することによって、歯磨剤スラリーを作製した。マウスリンスは、希釈せずに調製したまま使用した。選択された組成物で処理した後、歯を水で洗浄した。このプロセスを合計6回繰り返した。
L、a、及びbの最終値を決定するために、歯サンプルを画像化した。L、a、及びbの最終値から初期値を差し引くことによって、ΔL、Δa、及びΔbを計算した。ΔEの値は、式1によって計算された。
Figure 2022506103000001
ウシの歯の着色汚れ除去のための詳細なプロトコルを以下に提供する。
Figure 2022506103000002
Figure 2022506103000003
ペリクル洗浄比(PCR)
生体外モデルを使用して、歯磨剤及び研磨剤粉末の洗浄能力を評価した。まず、着色汚れが付いた歯を得た。次に、着色汚れが付いた歯を、研磨剤を有する歯磨剤で続けて処理した。最後に、処理前後の歯の画像を比較することにより、着色汚れ除去性能を評価した。
着色汚れが付いたPCRチップは、供給元から直接得た(Therametric Technologies,Inc.(Noblesville,IN)の着色汚れ付きPCRチップ)。各歯を、参照により本明細書に組み込まれる、Stookey et al.In vitro Removal of Stain with Dentifrices.J.Dent.Res.61(1982)1236-1239、及びSchemehorn et al.Abrasion,Polishing,and Stain Removal Characteristics of Various Commercial Dentifrices In Vitro.J.Clinical Dent.22(2011)11-18に記載の手順に従って染色した。
染色されたウシの歯をデジタルカメラで撮像して、L(明度)、a(赤/緑座標)及びb(黄/青座標)の初期値を決定した。染色された歯を無作為化し、選択した組成物で処理した。
歯磨剤スラリーを、25gの選択した歯磨剤組成物を40gの超純粋蒸留水で希釈することによって調製した。歯磨剤スラリーを、10gのピロリン酸カルシウム(モデルNo.A27672、Odontex Solutia(St.Louis,MO))を、0.5重量%のカルボキシメチルセルロース(モデルNo.CA192、Spectrum Chemicals(New Brunswick,NJ))及び10重量%のグリセロール(モデルNo.GX0185-6、EMD(Burlington,MA))を含有する溶液50gと混合することによって調製したピロリン酸カルシウム標準スラリーと比較した。
サンプルをV-8ブラッシング機(Sabri Dental Enterprises(Downers Grove,IL))の各台上に固定した。各ブラシの張力は、V-8ブラッシング機上のばね締め付けねじを緩めたり締め付けたりして、150gに調整した。使用したブラシは、ADA40ブラシであった。スラリー溶液を各ブラッシング台に取り付けた。V-8ブラシ機を、50ストローク/18秒で800ストロークに設定した。
サンプルをブラッシング機から回収し、水道水ですすいだ。サンプルを撮像して、L(明度)、a(赤/緑座標)及びb(黄/青座標)の最終値を決定した。PCRは、式2を用いて決定した。
Figure 2022506103000004
相対的象牙質研磨効率(RDA)
相対的象牙質研磨効率(RDA)試験は、典型的には、歯磨剤組成物、例えば、練り歯磨きが、消費者が使用するのに安全であることを確認するために行われ、試験の上限は250に設定される。RDAは、参照により本明細書に組み込まれる、FDIS-ISO 11609,Annexure,third edition Annex B:Determination of relative dentifrice abrasivity to enamel and dentine by a surface profile methodに概説されているように、公開されている工業規格を使用することによって決定した。この方法は、プロフィロメトリーを使用したブラッシング後の磨耗深さの判定に基づく。
Figure 2022506103000005
HClでpHを4まで調整
NaOHでpHを6まで調整
未希釈のマウスリンスのpH
表1は、リンス液A(pH=4)及びリンス液B(pH=6)を示す。リンス液A及びリンス液Bは、グリセリン/水シャーシ(chassis)中に2重量%のGlass H(ヘキサメタリン酸ナトリウム)及び水の対照のみを有していた。表4に示すように、リンス液Aは、pHが異なるだけにもかかわらず、リンス液B(ΔE=3.57)よりも有意に良好に(ΔE=2.84)作用した。したがって、より低いpHを有するポリホスフェート組成物は、歯からより多くの着色汚れを除去することができる。
Figure 2022506103000006
未希釈マウスリンスのpH
表2は、2種類以上のポリホスフェート化合物を有するリンス製剤C、D、及びEを示す。リンス液C、D、及びEは、1重量%のヘキサメタリン酸ナトリウムを有したが、トリポリリン酸五ナトリウムの量で異なった。添加されたトリポリホスフェートの量に従って水の量を調整した。リンス液Cは、1重量%のトリポリホスフェートを有し、リンス液Dは0.5重量%のトリポリホスフェートを有し、リンス液Eは、0重量%のトリポリホスフェートを有した。リンス液C、D、及びEのpHは、本質的に5であった。表4に示すように、最高量の第2のポリホスフェートを有するサンプルである、1重量%のトリポリホスフェートを有するリンス液Cは、最良の着色汚れ除去を有した(ΔE=2.19)。リンス液D(0.5重量%のトリポリホスフェート)は2.41のΔEを有し、リンス液E(0重量%のトリポリホスフェートは3.87.のΔEを有した。したがって、より小さい鎖長を有する第1の直鎖ポリホスフェート及び第2の直鎖ポリホスフェートを有する組成物は、マウスリンスの着色汚れ除去を向上させることができる。
Figure 2022506103000007
未希釈マウスリンスのpH
表3は、1.5重量%のヘキサフォスポリホスフェート及び0.76重量%のピロリン酸四ナトリウムを有したリンス液F及びリンス液Gを含む。しかしながら、リンス液FはpH8であったが、リンス液GはpH5であった。表4に示すように、リンス液Gは、リンス液F(ΔE=4.08)より多くの着色汚れを除去した(ΔE=3.67)。したがって、表4によると、2種類以上のポリホスフェートを含むマウスリンスは、pH8よりもpH5において、ウシの歯から着色汚れを除去するのに効果的である。
Figure 2022506103000008
未希釈マウスリンスのpH
Figure 2022506103000009
歯磨剤スラリーのpH(1:3歯磨剤:USP水重量で)
Figure 2022506103000010
歯磨剤スラリーのpH(1:3歯磨剤:USP水重量で)
Figure 2022506103000011
歯磨剤スラリーのpH(1:3歯磨剤:USP水重量で)
Figure 2022506103000012
同様の製剤シャーシに従って分割された表
過酸化物なし
過酸化物あり
歯磨剤スラリーのpH(1:3歯磨剤:USP水重量で)
表5、表6、及び表7は、歯磨剤製剤A~Mを示す。歯磨剤製剤A~Mは、ポリホスフェート源の組成物、pH、及び歯磨剤A~MのΔE値を、水対照、Colgate(登録商標)Optic White Stain Fighter、及びColgate(登録商標)Optic White Platinumと比較して示すように、表8に要約されている。
歯磨剤A~Dは、表5のように非常に類似した製剤を用いてpH4.5で調製された。歯磨剤Bは、歯磨剤C(ΔE=2.21、7%のソーダフォスポリホスフェート)及び歯磨剤A(ΔE=2.31、7%のGlass H)と比較して、7%のベネフォスポリホスフェート(n約14)を有して、最良の着色汚れ除去(ΔE=1.92)を有した。したがって、中程度の長さのポリホスフェート(ベネフォスポリホスフェート)は、より長い長さのポリホスフェート(Glass H)よりも良好に着色汚れを除去した。重要なことに、ポリホスフェートを含まないサンプルである歯磨剤Dは、低pHを有するにもかかわらず、同様のシャーシを有するサンプルのよりも不十分に作用した(ΔE=3.23)。
歯磨剤E~Iを、表6のような同等の製剤を用いて、6.5~6.9のpHで調製した。歯磨剤E~Iの製剤における唯一の違いは、ソルビトールの相対百分率であり、これは選択されたポリホスフェート源に基づいて調節された。歯磨剤E~Iは全て着色汚れを非常に良好に除去し、ほんのわずかに酸性のpHを有するにもかかわらず、ΔE<3の値を有した。歯磨剤E~Iは全て、より短い長さのポリホスフェートであるピロホスフェート及びトリポリホスフェートのみを含有するColgate(登録商標)Optic White Stain Fighter(ΔE=5.33)及びColgate(登録商標)Optic White Platinum(ΔE=3.80)よりも良好に作用した。
歯磨剤J~Rを、表5及び表7のような同様の製剤で調製した。表8において見られるように、歯磨剤E及びMなどの、約5未満のpHで、ピロホスフェート(より短い長さのポリホスフェート)と中程度の長さのポリホスフェートとを組み合わせた歯磨剤サンプルは、Colgate(登録商標)Optic White Stain Fighter及びColgate(登録商標)Optic White Platinumなどの、ピロホスフェートのみを有する市販製剤よりもはるかに多くの着色汚れを除去した。重要なことに、歯磨剤E及びM(過酸化物なし)は、消費者の口内で強過ぎて不快であり得る過酸化物を含有するColgate(登録商標)Optic White Platinumよりも多くの着色汚れを除去する。歯磨剤M(ΔE=2.30)は、歯磨剤J(ΔE=5.98、7%のピロホスフェート)及び歯磨剤K(ΔE=5.48、4.1%のピロホスフェート)などの高量の小鎖ポリホスフェートを有するサンプルよりも著しく機能が優れていた。
歯磨剤Aは2.31のΔE値を有し、歯磨剤Lは4.99のΔE値を有した。歯磨剤A(20%の水)及び歯磨剤L(無水)は、含水量及びpHのみで異なったが、歯磨剤Aは着色汚れの除去関してはるかに良好であった(ΔE=2.31)。したがって、約20%超又は約20%以上の水を有する歯磨剤サンプルは、無水歯磨剤サンプルよりも良好に作用する。
Figure 2022506103000013
歯磨剤スラリーのpH(1:3歯磨剤:USP水重量で)
表9は、選択された歯磨剤製剤の測定されたPCR値及びRDA値を示す。表9に示すように、歯磨剤Lは245.0のRDA値を有し、歯磨剤Nは、PCR値を大きく損なうことなく197.1のRDA値を有する。短い/中程度のポリホスフェート分子を有する歯磨剤Mは、より長いポリホスフェート分子(Glass H)を有する歯磨剤L及びポリホスフェート源を有しない歯磨剤Rよりも高いPCR(すなわち、より良好な着色汚れ除去)を有した。重要なことに、歯磨剤Mは、歯磨剤Lと比較してシリカの量は半分であったが、それでもなおより高いPCR値を示した。これは、シリカの量を減少させたが、第2の直鎖ポリホスフェートを添加したことによる、穏やかな洗浄効果を示す。この改変はまた、RDA値も減少させた。歯磨剤N~Qは、製剤のpHのみが異なる。表9は、より低いpH値を有する歯磨剤組成物が、より高いPCR値を有したことを示す。
表9はまた、選択された歯磨剤製剤のPCR/RDA比の値も示す。表9に示すように、歯磨剤L(7%のGlass H)は0.551のPCR/RDA比を有し、一方、歯磨剤Rは0.60のPCR/RDA比を有する。比較すると、歯磨剤M~Q(少なくとも1つの中程度又はより短い鎖長のポリホスフェート分子を有する)は、0.65を超えるPCR/RDA比を有し、歯磨剤製剤の象牙質磨耗特性に対して高い洗浄利益を示す。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような各寸法は、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本願に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲において網羅することが意図されている。

Claims (15)

  1. 口腔ケア組成物であって、
    (a)前記口腔ケア組成物の約20重量%以上の水と、
    (b)ポリホスフェート源であって、
    (i)約6~約21の平均鎖長を有する第1の直鎖ポリホスフェートであって、好ましくは、約8~約14の平均鎖長を有する、第1の直鎖ポリホスフェートと、
    (ii)約2~約6の平均鎖長を有する第2の直鎖ポリホスフェートであって、好ましくは、ピロホスフェートイオン、トリポリホスフェートイオン、又はソーダフォスポリホスフェートイオンを含む、第2の直鎖ポリホスフェートと、を含むポリホスフェート源と、を含み、
    好ましくは、歯磨剤は、約6:1~約1:1である前記第1のポリホスフェートと前記第2のポリホスフェートとの比を有し、より好ましくは、前記第1の直鎖ポリホスフェートと前記第2の直鎖ポリホスフェート源との比は、4:1~1:であり、
    (c)約5以下のpHを有し、
    前記組成物が、約3以下のΔEを有し、好ましくは、前記口腔ケア組成物が、過酸化物、酸化剤、酵素、ピロリン酸カルシウム、アルコール、又はパラベンを含まない、口腔ケア組成物。
  2. 前記口腔ケア組成物が、前記口腔ケア組成物の約2重量%~約12重量%の前記ポリホスフェート源を含む、請求項1に記載の口腔ケア組成物。
  3. 界面活性剤を更に含む、請求項1又は2に記載の口腔ケア組成物。
  4. ポリビニルピロリドンを更に含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の口腔ケア組成物。
  5. 前記口腔ケア組成物が、モノフルオロリン酸ナトリウムを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の口腔ケア組成物。
  6. 歯磨剤組成物であって、
    (a)前記歯磨剤組成物の約20重量%以上の水と、
    (b)フッ化物イオン源と、
    (c)ポリホスフェート源であって、
    (i)約6~約21の平均鎖長を有する第1の直鎖ポリホスフェートであって、好ましくは、約8~約14の平均鎖長を有する、第1の直鎖ポリホスフェートと、
    (ii)約2~約6の平均鎖長を有する第2の直鎖ポリホスフェートであって、好ましくは、ピロホスフェートイオン、トリポリホスフェートイオン、又はソーダフォスポリホスフェートイオンを含む、第2の直鎖ポリホスフェートと、を含むポリホスフェート源と、を含み、
    好ましくは、前記歯磨剤組成物は、約6:1~約1:1である前記第1の直鎖ポリホスフェートと前記第2のポリホスフェートとの比を有し、
    (d)約5以下のpHを有し、
    好ましくは、前記歯磨剤組成物は、過酸化物、酸化剤、又は酵素を含まず、より好ましくは、前記歯磨剤組成物は、ピロリン酸カルシウムを含まない、歯磨剤組成物。
  7. 前記歯磨剤組成物が、前記歯磨剤組成物の約2重量%~約12重量%の前記ポリホスフェート源を含む、請求項6に記載の歯磨剤組成物。
  8. ポリビニルピロリドンを更に含む、請求項6又は7に記載の歯磨剤組成物。
  9. 前記歯磨剤が、約3以下のΔE値を有する、請求項6~8のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
  10. 前記フッ化物イオン源が、モノフルオロリン酸ナトリウムである、請求項6~9のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
  11. マウスリンス組成物であって、
    (a)前記マウスリンス組成物の約20重量%以上の水と、
    (b)ポリホスフェート源であって、
    (i)約6~約21の平均鎖長を有する第1の直鎖ポリホスフェートであって、好ましくは、約8~約14の平均鎖長を有する、第1の直鎖ポリホスフェートと、
    (ii)約2~約6の平均鎖長を有する第2の直鎖ポリホスフェートであって、好ましくは、ピロホスフェートイオン、トリポリホスフェートイオン、又はソーダフォスポリホスフェートイオンを含む、第2の直鎖ポリホスフェートと、を含むポリホスフェート源と、を含み、
    好ましくは、前記歯磨剤組成物は、約6:1~約1:1である前記第1の直鎖ポリホスフェートと前記第2のポリホスフェートとの比を有し、より好ましくは、前記第1の直鎖ポリホスフェートと前記第2の直鎖ポリホスフェートとの比は、4:1~1:であり、
    (c)約5以下のpHを有し、好ましくは、前記pHは5未満である、マウスリンス組成物。
  12. 前記マウスリンス組成物が、前記マウスリンス組成物の約0.5重量%~約5重量%の前記ポリホスフェート源を含む、請求項11に記載のマウスリンス組成物。
  13. 前記マウスリンス組成物が、過酸化物、アルコール、又はパラベンを含まない、請求項11又は12に記載のマウスリンス組成物。
  14. 前記マウスリンス組成物が、モノフルオロリン酸ナトリウムを更に含む、請求項11~13のいずれか一項に記載のマウスリンス組成物。
  15. 界面活性剤を更に含む、請求項11~14のいずれか一項に記載のマウスリンス組成物。
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