JP2022502604A - コンプレッサー - Google Patents

コンプレッサー Download PDF

Info

Publication number
JP2022502604A
JP2022502604A JP2021519823A JP2021519823A JP2022502604A JP 2022502604 A JP2022502604 A JP 2022502604A JP 2021519823 A JP2021519823 A JP 2021519823A JP 2021519823 A JP2021519823 A JP 2021519823A JP 2022502604 A JP2022502604 A JP 2022502604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
oil
center housing
compressor
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021519823A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7109666B2 (ja
Inventor
ミン キム,ホン
Original Assignee
ハンオン システムズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ハンオン システムズ filed Critical ハンオン システムズ
Priority claimed from PCT/KR2019/013865 external-priority patent/WO2020085752A1/ko
Publication of JP2022502604A publication Critical patent/JP2022502604A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7109666B2 publication Critical patent/JP7109666B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C27/00Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/02Lubrication; Lubricant separation
    • F04C29/028Means for improving or restricting lubricant flow
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/06Silencing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】吸入室と背圧室にオイルを供給して、安定してオイルを残留させることができるコンプレッサーを提供する。【解決手段】本発明によるコンプレッサーは、吸入室が形成され、内部に駆動力が発生する駆動部が備えられたフロントハウジング、フロントハウジングと向かい合って結合され、内部に背圧室が形成されたセンターハウジング、センターハウジングの内部に挿入された旋回スクロール、旋回スクロールとともに圧縮室を形成する固定スクロール、センターハウジングと結合され、内部に吐出チャンバーが形成されたリアハウジング、及び吐出チャンバーに吐出された冷媒中に含まれているオイルの一部が吸入室と、背圧室に向かって互いに異なる流量で供給されるように流路が形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、コンプレッサーに関し、より詳細には、吸入室と背圧室にオイルが常時供給されるように流路を形成し、オイル残留量を向上できるコンプレッサーに関する。
一般に、空調システムで使用されるコンプレッサーは、蒸発器から蒸発が完了した冷媒を吸入して液化しやすい高温高圧状態に変化させて凝縮器に伝達し、コンプレッサーは、蒸発器を経由して移動された冷媒を圧縮する。コンプレッサーは、冷媒を圧縮するための駆動源が往復運動で圧縮を行う往復式と、回転運動で圧縮を行う回転式がある。往復式には、駆動源の駆動力を、クランクを使用して複数個のピストンに伝達するクランク式と、斜板が設置された回転軸に伝達する斜板式と、ウォブルプレートを使用するウォブルプレート式がある。回転式には、回転するロータリー軸とベーンを使用するベーンロータリー式と、回転スクロールと固定スクロールを使用するスクロール式がある。
スクロールコンプレッサーは、他の種類のコンプレッサーに比べて、高効率、低騒音、低振動、および軽量などの利点を持っており、特にインバータを装着したときの適合性、及びコンプレッサー内に液冷媒や異物が注入されたときに過圧を自動的に防止することができる構造的特徴を持っている。これらの利点により、現在のスクロールコンプレッサーの使用範囲は、様々な冷房能力に拡大され、一例として居住型エアコンだけでなく、ルームエアコンや業務用エアコンのように多様に使用されている。
スクロールコンプレッサーは、互いにかみ合って相対的に旋回可能な2つのスクロールが備えられるが、2つのスクロールは、固定スクロール(fixed scroll)と、旋回スクロール(orbiting scroll)で構成される。固定スクロールと旋回スクロールは、円形端部板(circular end plate)と、円形端部板から突出した螺旋形要素(wrap or spiral element)を有する。
固定スクロールと旋回スクロールの各螺旋形要素は、互いにかみ合って配置され、旋回スクロールが固定スクロールに対して相対的に旋回することにより、旋回スクロールの螺旋形要素と固定スクロールの螺旋形要素との間に体積が可変しながら移動する一つ以上の流体ポケット(fluid pocket)が形成される。旋回スクロールは旋回作動が進むにつれ、流体ポケットはハウジングの吐出ポートに移動しながら体積が減少し、流体ポケット内の冷媒流体は圧縮されて吐出ポートを介して吐出される。スクロールコンプレッサーの旋回スクロールは駆動軸によって駆動され、駆動軸は外部の動力源によって駆動する。旋回スクロールは、偏心ブッシュを介して駆動軸に対して偏心的に設置され、駆動機構が作動する場合、駆動軸の回転により旋回スクロールは、駆動軸の中心に対して偏心的に旋回する。駆動軸、偏心ブッシュ、旋回スクロールの回転接触する部分には、ベアリングが介在することによって回転を支持する。
このように作動するコンプレッサーは、円滑な作動性と耐久性を図るために、適切な潤滑を提供しなければならず、この潤滑のために冷媒流体には微量のオイルが含まれている。オイルを含有した冷媒流体が、駆動軸、偏心ブッシュ、旋回スクロールに移動しながら潤滑するように構成される。スクロールコンプレッサーは、流体ポケットによって圧縮された冷媒を吐出し、このように吐出された圧縮冷媒には、潤滑のためのオイルが含まれている。スクロールコンプレッサーはオイルを含んだ圧縮冷媒からオイルを分離した後に、分離されたオイルをハウジング内の低圧部に戻す。これにより、吐出される圧縮冷媒の熱交換効率を増大させるとともに、オイルの浪費を最小化できるオイル分離構造が備えられている。
このような従来のスクロールコンプレッサーは、駆動軸を基準とし、重力方向側(駆動軸の上部)に位置するので、駆動機構にオイルが十分に供給されないという問題点がある。この場合、駆動軸と、駆動軸の回転による摩擦損失及び発熱量が増加し、駆動機構の寿命が短縮されるという問題点がある。また、オイル循環量が少ない低負荷駆動の際、スクロールコンプレッサーの背圧室(図示せず)に供給されるオイルの量が減少するという問題点がある。この場合、背圧室の圧力が事前に決められた水準よりも低くなり、各種摺動部が円滑に潤滑されず損傷する。
本発明の目的は、コンプレッサーの吸入室と背圧室の潤滑に必要なオイルを安定的に供給することにより、オイル残留量を一定に維持することができるコンプレッサーを提供することにある。
本発明によるコンプレッサーは、吸入室(12)が形成され、内部に駆動力が発生する駆動部(2)が備えられたフロントハウジング(10);前記フロントハウジング(10)と向かい合って結合され、内部に背圧室(22)が形成されたセンターハウジング(20);前記センターハウジング(20)と結合され、内部に吐出チャンバー(52)が形成されたリアハウジング(50);前記センターハウジング(20)とリアハウジング(50)との間に備えられた固定スクロール(40);前記固定スクロール(40)に対して旋回運動が行われる旋回スクロール(30);及び前記吐出チャンバー(52)に吐出された冷媒中に含まれているオイルの一部が、前記吸入室(12)と、前記背圧室(22)に向かって、互いに異なる流量で供給されるように流路(100)が形成されることを特徴とする。
前記流路(100)は、前記吐出チャンバー(52)に連通される第1流路(110);前記第1流路(110)に連通され、前記センターハウジング(20)に一端が開口し、他端が前記背圧室(22)に向かって開口した第2流路(120);前記第2流路(120)に連通され、前記センターハウジング(20)の円周方向に沿って上側に延長された第3流路(130);前記第3流路(130)と一端が接続され、他端が前記吸入室(12)に向かって開口した第4流路(140)を含み、前記第2流路(120)と前記第4流路(140)は前記固定スクロール(40)と向かい合う前記センターハウジング(20)の相手面に形成されることを特徴とする。
前記第3流路(130)は、前記第2流路(120)と前記第4流路(140)よりも小さい流路断面積に形成されることを特徴とする。
前記センターハウジング(20)と前記旋回スクロール(30)との間には、前記第1流路(110)から前記第4流路(140)に沿って移動するオイルのシーリングのためのシーリング部材(200)が介在し、前記シーリング部材(200)は、前記センターハウジング(20)に密着された第1シーリング部(210);前記第1シーリング部(210)に一面が密着され、他面が前記旋回スクロール(30)に密着され、前記第1シーリング部(210)と異なる材料からなる第2シーリング部(220)を含むことを特徴とする。
前記第1シーリング部(210)は、前記第2流路乃至第4流路(120、130、140)の開口した内側に挿入される挿入突起(212)が形成されることを特徴とする。
前記第1流路(110)には、前記第2流路(120)に移動するオイルの圧力を減圧するための第1減圧部(112)が挿入されることを特徴とする。
前記第4流路(140)には、前記第3流路(130 )から移動するオイルの圧力を減圧するための第2減圧部(142)が挿入されることを特徴とする。
前記第3流路(130)は、前記センターハウジング(20)を外側から見ると、前記第2流路(120)から左右対称に分岐して延長されることを特徴とする。
前記第3流路(130)は、前記第2流路(120)から前記第4流路(140)に向かって重力反対方向に延長されることを特徴とする。
前記第3流路(130)は、前記第1流路(110)よりも長く延長されることを特徴とする。
前記第1シーリング部は、全体的外形を成して、金属または非金属材料からなる第1ボディ部(214);前記第1ボディ部(214)の前面に所定の厚さで形成され、所定の弾性復元力が維持される第1形状保持部(216);前記第1ボディ部(214)の後面に所定の厚さで形成され、所定の弾性復元力が維持される第2形状保持部(218)を含むことを特徴とする。
本発明による他のコンプレッサーは、吸入室(12)が形成され、内部に駆動力が発生する駆動部(2)が備えられたフロントハウジング(10);前記フロントハウジング(10)と向かい合って結合され、内部に背圧室(22)が形成されたセンターハウジング(20);前記センターハウジング(20)と結合され、内部に吐出チャンバー(52)が形成されたリアハウジング(50);前記センターハウジング(20)とリアハウジング(50)との間に備えられた固定スクロール(40);前記固定スクロール(40)に対して旋回運動が行われる旋回スクロール(30);及び前記吐出チャンバー(52)に吐出された冷媒中に含まれているオイルの一部が、前記吸入室(12)と、前記背圧室(22)に向かって、互いに異なる流量で供給されるように流路(1000)が形成され、前記流路(1000)には、前記センターハウジング(20)を基準とし、重力反対方向に向かって延長された区間に形成されたメイン流路(1300);前記メイン流路(1300)の内側で前記メイン流路(1300)よりも小さいサイズで形成された補助流路(1350)を含むことを特徴とする。
前記補助流路(1350)は、前記メイン流路(1300)を介して供給されたオイルが残存するように溝の形態で形成され、前記メイン流路(1300)の底面(1310)または側面(1320)のうちのいずれか一つ、または前記底面(1310)と側面(1320)に全て形成されたいずれか一つで構成されることを特徴とする。
前記補助流路(1350)は、前記メイン流路(1300)を介して供給されたオイルが残存するように溝の形態で形成され、前記メイン流路(1300)に向かって開口した面積が減少するように、前記補助流路(1350)から前記メイン流路(1300)に行くほど向かい合う相手面が傾斜した傾斜部(1352)が形成されることを特徴とする。
前記センターハウジング(20)と前記旋回スクロール(30)との間には、前記流路(1000)に沿って移動するオイルのシーリングのためのシーリング部材(200)が介在し、前記シーリング部材(200)は、前記センターハウジング(20)に密着された第1シーリング部(210);前記第1シーリング部(210)に一面が密着され、他面が前記旋回スクロール(30)に密着され、前記第1シーリング部(210)と異なる材料からなる第2シーリング部(220)を含むことを特徴とする。
前記第1シーリング部は、全体的外形を成して、金属または非金属材料からなる第1ボディ部(214a);前記第1ボディ部(214a)の前面に所定の厚さで形成され、所定の弾性復元力が維持される第1形状保持部(216a);前記第1ボディ部(214a)の後面に所定の厚さで形成され、所定の弾性復元力が維持される第2形状保持部(218a)を含むことを特徴とする。
本発明によれば、コンプレッサーの背圧室と駆動部に、潤滑に必要なオイルを供給して耐摩耗性を向上させ、前記駆動部の潤滑性能も同時に向上させ、コンプレッサーの全体的な性能向上を図ることができる。本発明によれば、駆動部に供給されるオイルの循環量を向上させ、コンプレッサーの作動時の振動及び騒音の発生を最小化することができる。本発明によれば、第1シーリング部の変形を防止し、旋回スクロールと固定スクロールとの間で発生する公差を、形状保持部を介して吸収することができ、長期間コンプレッサーが使用される場合でも、安定した作動を図ることができる。
本発明の第1実施形態のコンプレッサーを示す断面図である。 本発明の第1実施形態のセンターハウジングとシーリング部材を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のセンターハウジングを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の流路を示す断面図である。 本発明の第2実施形態のコンプレッサーを示す断面図である。 本発明の第2実施形態のセンターハウジングとシーリング部材を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態のメイン流路と補助流路を示す図面である。 本発明の第2実施形態のメイン流路と補助流路を示す図面である。
本発明によるコンプレッサーを、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るコンプレッサーを示す断面図であり、図2は、本発明の第1実施形態に係るセンターハウジングとシーリング部材を示す斜視図であり、図3は、本発明の第1実施形態に係るセンターハウジングを示す斜視図である。
図1〜図3を参照すると、本実施例によるコンプレッサー(1)は、吐出チャンバー(52)から吐出された冷媒中に含まれるオイルを吸入室(12)と背圧室(22)に供給して、摩擦及び摩耗が発生する部品の耐摩耗性を向上させた電動のコンプレッサーである。本実施例によるコンプレッサー(1)は、吸入室(12)が形成され、内部に駆動力が発生する駆動部(2)が備えられたフロントハウジング(10)と、フロントハウジング(10)と向かい合って結合され、内部に背圧室(22)が形成されたセンターハウジング(20)と、センターハウジング(20)の内部に挿入された旋回スクロール(30)と、旋回スクロール(30)とともに圧縮室(42)を形成する固定スクロール(40)と、センターハウジング(20)と結合されて内部に吐出チャンバー(52)が形成されたリアハウジング(50)及び吐出チャンバー(52)に吐出された冷媒中に含まれるオイルの一部が吸入室(12)と、背圧室(22)に向かって、異なる流量で供給されるよう流路(100)が形成される。
コンプレッサー(1)は、全体的外形を成して図面に基づいて、右から左方向にフロントハウジング(10)、センターハウジング(20)、及びリアハウジング(50)で構成される。フロントハウジング(10)には、内部に所定の体積で吸入室(12)が形成され、フロントハウジング(10)の内側中央に軸方向に駆動部(2)が備えられる。駆動部(2)は、フロントハウジング(10)の内側円周方向に位置する固定子(2a)、固定子(2a)の内部で固定子(2a)との相互作用で回転する回転子(2b)、及び回転子(2b)に締結され、フロントハウジング(10)の中央を経由して延長された回転軸(2c)を含む。
固定子(2a)と回転子(2b)は、吸入室(12)に収容され、回転軸(2c)は、センターハウジング(20)を経由して、吸入室(12)から旋回スクロール(30)に向かって延長され、延長された端部が旋回スクロール(30)に接続される。この場合、回転軸(2c)が回転すると、旋回スクロール(30)が一緒に回転する。
センターハウジング(20)は、フロントハウジング(10)と向かい合って結合され、内部に背圧室(22)が形成され、潤滑のためのオイルが背圧室(22)に供給される。センターハウジング(20)は、コンプレッサー(1)の外部から冷媒を吸入室(12)に案内する冷媒吸入管(図示せず)に連通することができる。リアハウジング(50)は、図面に基づいて、センターハウジング(20)の左側に密着され、センターハウジング(20)に選択的に着脱可能に装着される。そして、旋回スクロール(30)と固定スクロール(40)を介して吐出された冷媒は、背圧室(22)を経由して吐出チャンバー(52)に向かって所定の圧力で吐出される。リアハウジング(50)は、冷媒が吐出チャンバー(52)に吐出されるとき、所定の圧力で吐出されるので、外側に向かって所定の長さで部分突出した構造で形成される。
固定スクロール(40)は、旋回スクロール(30)と向かい合って配置され、旋回スクロール(30)が固定スクロール(40)に対して所定の速度で回転しながら冷媒に対する圧縮が行われる。固定スクロール(40)は、旋回スクロール(30)とともに圧縮室(42)を形成する。本実施例による流路(100)は、吸入室(12)と背圧室(22)に、互いに異なる流量でオイルを供給して潤滑が必要な部品に対する安定した潤滑を維持させる。
流路(100)は、吐出チャンバー(52)に連通される第1流路(110)と、第1流路(110)に連通され、センターハウジング(20)に一端が開口して、他端が背圧室(22)に向かって開口した第2流路(120)と、第2流路(120)に連通され、センターハウジング(20)の円周方向に沿って上側に延長される第3流路(130)と、第3流路(130)と一端が接続され、他端が吸入室(12)に向かって開口する第4流路(140)とを含む。第1流路(110)は、図面に基づいて、吐出チャンバー(52)の軸方向に開口する。第1流路(110)には、第2流路(120)に移動するオイルの圧力を減圧するための第1減圧部(112)が挿入される。
第1減圧部(112)は、図に示すように、軸方向に沿って形成され、吐出チャンバー(52)の圧力と第1流路(110)の出口に該当する第2流路(120)の圧力の差を利用したノズル型オリフィスで形成することができる。第1減圧部(112)は、円筒形に形成され、内周面に螺旋形のオイル移送溝(G)が形成される。オイル移送溝(G)は、オイルの移送経路を提供すると同時に、吐出チャンバー(52)に向かって高圧で吐出された冷媒の圧力を中間圧に減圧させて、第2流路(120)が形成された方向にオイルの移動を図るので、オイルは、背圧室(22)に移動される。
背圧室(22)は、前述したように、第2流路(120)を介してオイルが供給される場合、回転軸(2c)の下側に所定の高さで一定に貯油された状態が維持される。また、背圧室(22)は、潤滑が必要な部品にオイルが供給されるので、摩擦による摩耗の発生が減少し、騒音及び振動防止とともに破損によるコンプレッサーの駆動停止状態を予防することができる。また、旋回スクロール(30)と固定スクロール(40)にもオイルが供給されるため、接触によるスライディングが発生する部分に対する安定した潤滑と冷却、及び振動の発生を最小化することができる。
冷媒にはオイルが含まれているので、圧力が減少する場合、第1流路(110)から第2流路(120)に向かって安定的に移動することができる。センターハウジング(20)には、固定スクロール(40)と向かい合う相手面に第2流路(120)と、第3乃至第4流路(130、140)が形成される。第2乃至第4流路(120、130、140)は、図に示すように、溝の形態で形成される。他の形態に変更することも可能である。第3流路(130)は、第2流路(120)と第4流路(140)よりも小さい流路断面積に形成される。この場合、オイルは、第1流路(110)と第2流路(120)を経由した位置での圧力より第3流路(130)での圧力が減少するが、速度は増加するので、第4流路(140)に向かって迅速かつ安定的に移動される。
第3流路(130)は、流路断面積が小さく形成される場合、オリフィス効果が誘発されるため、圧力差によるオイルの移動速度が速くなる。オイルは、第1流路(110)を通過した後に、第2流路(120)を経由して背圧室(22)に一部が移動され、残りのオイルは、第3流路(130)を介して第4流路(140)に移動される。オイルは、自己粘性と、第1乃至第4流路(110、120、130、140)に沿って移動しながら摩擦が必然的に発生するので、安定した移動のために、前述した構造で構成することが、抵抗を最小化した状態で移動するのに有利になる。
第3流路(130)は、第2流路(120)から第4流路(140)に向かって重力反対方向に延長されるので、オイルがコンプレッサー(1)の内側下部にのみ残存することなく、摺動と摩擦によって潤滑が必要な吸入室(12)と背圧室(22)に向かってオイルが安定的に供給される。第3流路(130)は、第1流路(110)よりも長く延長されるため、オリフィス効果によるオイルの安定的な移動を図ることができる。
図2を参照すると、本実施例による第3流路(130)は、センターハウジング(20)を外から見るとき、一例として左側に延長される。第3流路(130)は、延長経路がセンターハウジング(20)とリアハウジング(50)と組立時に密着されたレイアウトを考慮して、図面に基づいて駆動部(2)が位置するところに延長される。一例として、第3流路(130)は、重力の反対方向に延長され、駆動部(2)にオイルを供給して、様々なベアリング又は摺動が発生する位置に安定した潤滑を図ることができる。
本実施例は、センターハウジング(20)と旋回スクロール(30)との間には、第1流路(110)から第4流路(140)に沿って移動するオイルのシーリングのためのシーリング部材(200)が介在する。シーリング部材(200)は、センターハウジング(20)に密着された第1シーリング部(210)と、第1シーリング部(210)に一面が密着され、他面が旋回スクロール(30)に密着され、第1シーリング部(210)と異なる材料からなる第2シーリング部(220)とを含む。第1シーリング部(210)と第2シーリング部(220)は、互いに異なる材料が使用され、特に特定の材料に限定されない。
第1シーリング部(210)は、全体的外形を成して、金属または非金属材料からなる第1ボディ部(214)と、第1ボディ部(214)の前面に所定の厚さで形成されて、所定の弾性復元力が維持される第1形状保持部(216)と、第1ボディ部(214)の後面に所定の厚さで形成されて、所定の弾性復元力が維持される第2形状保持部(218)とを含む。第1ボディ部(214)は、第1シーリング部(210)の全体的な形状を安定的に維持するために、スチールのような金属材料又は非金属材料で形成され、特に特定の材料に限定されない。
第1ボディ部(214)が金属材料で形成される場合、ねじれによる変形を最小化することができ、長期間使用する場合にも、安定的に使用することができる。第1、2形状保持部(216、218)は、一例として、ゴムが使用されるが、弾性復元力が維持される他の材料に変更することも可能である。
第1、2形状保持部(216、218)は、旋回スクロール(30)と固定スクロール(40)との間で発生する軸方向の公差を独自の弾性復元力で吸収することができ、作動時の軸方向での振動吸収及び公差吸収による安定した作動を図ることができる。第1、2シーリング部(210、220)は、外側円周方向から突出し、所定の間隔で離隔された突出片(211、222)が形成される。突出片(211、222)には、取り付け穴(211a、222a)が、突出片(211、222)の全部に形成されておらず、一部の位置に配置された突出片(211、222)に形成される。一例として、図2に示された図面で時計方向を基準とし、2時と、6時と、9時方向に取り付け穴(211a、222a)が形成される。
突出片(211、222)は、取り付け穴(211a、222a)が形成された位置に位置決めピン(図示せず)が挿入されて、作業者がコンプレッサー(1)の組立時、センターハウジング(20)に密着されるようにして、第1、2シーリング部(210、220)の定位置設置を可能にする。センターハウジング(20)には、位置決めピンが結合される第1ピン溝(21)が形成される。突出片(211、222)に取り付け穴(211a、222a)が形成されない場合には、作業者が組立時に、位置をガイドすると同時に、回転または離脱を防止するようにして、正確な方向性を区別することができる。
第1、2シーリング部(210、220)には、真ん中の位置に回転軸(2c)または偏心ブッシュが挿入されるセンターホール(210a、220a)が形成され、センターホール(210a、220a)の半径方向外側円周方向には、所定の間隔で複数個の貫通されたサイドホール(210b、220b)が形成される。サイドホール(210b、220b)は、自転防止構造であるピン&リング構造においてピン(pin)(図示せず)が結合されるホールで、第1、2シーリング部(210、220)が設置されるセンターハウジング(20)の相手面に形成された第2ピン溝(21)にピンが結合される。
本実施例による第2シーリング部(220)は、旋回スクロール(30)と相対回転が行われながら接触されるので、第1シーリング部(210)よりも相対的に厚い厚さで形成される。この場合、第2シーリング部(220)は、継続的な接触が維持される場合にも、剛性が一定に維持されて変形の発生が最小化される。第1シーリング部(210)は、第1乃至第4流路(110、120、130、140)に密着される場合、オイルの漏れを防止することができ、コンプレッサー(1)の安定した作動を維持することができる。
第2シーリング部(220)は、旋回スクロール(30)との継続的な接触及び摩擦による摩耗が発生しないようにスチール又はスチールと類似した耐摩耗性を有する材料が使用されるので、旋回スクロール(30)に密着される場合にも、第1シーリング部(210)の安定したシーリングに影響を与えない。一例としてセンターハウジング(20)と接する第1シーリング部(210)よりも、旋回スクロール(30)と接しながら摺動する第2シーリング部(220)側の硬度が相対的に大きく形成されることもある。したがって、長期間、コンプレッサー(1)が作動される場合でも、オイルの移動に伴う漏れが発生せず、吸入室(12)と背圧室(22)のオイル供給が安定的に維持される。
本実施例による第1シーリング部(210)は、外径の枠に当たる部分が第3流路(130)の位置よりも半径方向外側に形成されるので、リークによる問題が発生せず、安定的に使用することができる。本実施例による第2シーリング部(220)は、外径の枠が旋回スクロール(30)の半径よりも大きく、又は同様に形成されるので、リークによる問題点が発生せず、安定的に使用することができる。
図3を参照すると、本実施例による第3流路(130)は、センターハウジング(20)を外側から見るとき、第2流路(120)で左右対称に分岐して延長される。第3流路(130)は、前述した実施例とは異なり、駆動部(2)に向かってセンターハウジング(20)に形成された第2流路(120)から左側と右側にそれぞれ分岐して延長される。第3流路(130)がこのように延長される場合、オイルは右側又は左側に延長された移動経路に沿って吸入室(12)又は駆動部(2)に向かって移動される経路が複数で形成されるので、より安定的に移動される。
例えば、第3流路(130)は、センターハウジング(20)の左側又は右側に延長されたいずれかの移動経路が詰まったり、閉鎖されたりする場合でも、他の一つの延長された移動経路に沿って安定的にオイルが移動することができ、移動の安定性が向上する。したがって、第3流路(130)は、吸入室(12)と背圧室(22)にオイルを安定的に供給することができ、所定のオイルが常に残留し、オイルの循環率が向上する。
図4を参照すると、第1シーリング部(210)は、第2流路乃至第4流路(120、130、140)の開口した内側に挿入される挿入突起(212)が形成される。第1シーリング部(210)は、第2乃至第4流路(120、130、140)と向かい合う相手面が、面対面でふさがった状態が維持される。挿入突起(212)が内側面に所定の長さで挿入されるので、オイルの外部漏れが発生しない。挿入突起(212)は、第2乃至第4流路(120、130、140)に所定の厚さ(t)と長さ(L)で挿入され、図面に示された厚さと長さに限定されない。
本実施例は、第1流路(110)と第4流路(140)が直列に配置されないため、オイルが重力方向と反対方向である第3流路(130)に沿って第4流路(140)に移動することができる。第4流路(140)は、吸入室(12)に向かって開口しており、オイルが吸入室(12)に供給される場合、潤滑が必要な部品に安定した油膜を形成することができる。第4流路(140)には、第3流路(130)から移動するオイルの圧力を減圧するための第2減圧部(142)が挿入される。第2減圧部(142)は、円筒形に形成され、内周面に螺旋形のオイル移送溝(G)が形成される。オイル移送溝(G)は、オイルの移送経路を提供すると同時に、冷媒の圧力を減圧させて吸入室(12)にオイルの移動を案内する。
本発明の第2実施例によるコンプレッサーを図5と図6を参照して説明する。第2実施例は、第1実施例と異なり、補助流路を介したオイルの移動の安定性と、オイル不足による問題点を改善し、コンプレッサーの安定した潤滑を図ることができる。このため、本実施例は、吸入室(12)が形成されたフロントハウジング(10)と、フロントハウジング(10)と向かい合って結合され、内部に背圧室(22)が形成されたセンターハウジング(20)と、センターハウジング(20)と結合され、内部に吐出チャンバー(52)が形成されたリアハウジング(50);センターハウジング(20)とリアハウジング(50)との間に備えられた固定スクロール(40);固定スクロール(40)に対して旋回運動が行われる旋回スクロール(30);及び吐出チャンバー(52)に吐出された冷媒中に含まれているオイルの一部が、吸入室(12)と、背圧室(22)に向かって、互いに異なる流量で供給されるように流路(1000)が形成される。固定スクロール(40)は、旋回スクロール(30)と一緒に圧縮室(42)を形成する。
流路(1000)には、センターハウジング(20)を基準とし、重力反対方向に向かって延長された区間に形成されたメイン流路(1300)と、メイン流路(1300)の内側でメイン流路(1300)よりも小さいサイズで形成された補助流路(1350)と、を含む。流路(1000)は、吐出チャンバー(52)に連通される第1流路(1100)と、第1流路(1100)に連通され、センターハウジング(20)に一端が開口し、他端が背圧室(22)に向かって開口した第2流路(1200)と、第2流路(1200)に連通され、センターハウジング(20)の円周方向に沿って上側に延長されたメイン流路(1300)と一端が接続し、他端が吸入室(12)に向かって開口した第4流路(1400)とを含む。
第1乃至第2流路(1100、1200)と第4流路(1400)は、前述した第1実施例に記載された第1、2流路(110、120)と類似するので、詳細な説明は省略し、補助流路(1350)を中心に説明する。センターハウジング(20)と旋回スクロール(30)との間には、流路(1000)に沿って移動するオイルのシーリングのためのシーリング部材(200)が介在する。シーリング部材(200)は、センターハウジング(20)に密着され、弾性材料からなる第1シーリング部(210)と、第1シーリング部(210)に一面が密着され、他面が旋回スクロール(30 )に密着され、第1シーリング部(210)と異なる材料からなる第2シーリング部(220)とを含む。
第1シーリング部(210)と第2シーリング部(220)は、互いに異なる材料が使用され、特に特定の材料に限定されない。第1シーリング部(210)は、全体的外形を成して、金属または非金属材料からなる第1ボディ部(214a)と、第1ボディ部(214a)の前面に所定の厚さで形成されて所定の弾性復元力が維持される第1形状保持部(216a)と、第1ボディ部(214a)の後面に所定の厚さで形成されて所定の弾性復元力が維持される第2形状保持部(218a)とを含む。
第1ボディ部(214a)は、第1シーリング部(210)の全体的な形状を安定的に維持するために、スチールのような金属材料または非金属材料で形成され、特に特定の材料に限定されない。第1ボディ部(214a)が金属製で形成される場合、ねじれによる変形を最小化することができ、長期間使用する場合でも、安定的に使用することができる。第1、2形状保持部(216a、218a)は、一例として、ゴムが使用されるが、弾性復元力が維持される他の材料に変更することも可能である。
第1、2の形状保持部(216a、218a)は、旋回スクロール(30)と固定スクロール(40)との間で発生する軸方向の公差を独自の弾性復元力で吸収することができ、作動時の軸方向での振動吸収及び公差吸収による安定した作動を図ることができる。第1、2シーリング部(210、220)は、外側円周方向から突出し、所定の間隔で離隔された突出片(211、222)が形成される。突出片(211、222)には、取り付け穴(211a、222a)が、突出片(211、222)の全部に形成されておらず、一部の位置に配置された突出片(211、222)に形成される。一例として、図2に示された図面で時計方向を基準とし、2時と、6時と、9時方向に取り付け穴(211a、222a)が形成される。
突出片(211、222)は、取り付け穴(211a、222a)が形成された位置に位置決めピン(図示せず)が挿入されて、作業者がコンプレッサー(1)の組立時、センターハウジング(20)に密着されるようにして、第1、2シーリング部(210、220)の定位置設置を可能にする。センターハウジング(20)には、位置決めピンが結合される第1ピン溝(21)が形成される。突出片(211、222)に取り付け穴(211a、222a)が形成されない場合には、作業者が組立時に、位置をガイドすると同時に、回転または離脱を防止するようにして、正確な方向性を区別することができる。
第1、2シーリング部(210、220)には、真ん中の位置に回転軸(2c)または偏心ブッシュが挿入されるセンターホール(210a、220a)が形成され、センターホール(210a、220a)の半径方向外側円周方向には、所定の間隔で複数個の貫通されたサイドホール(210b、220b)が形成される。サイドホール(210b、220b)は、自転防止構造であるピン&リング構造においてピン(pin)(図示せず)が結合されるホールで、第1、2シーリング部(210、220)が設置されるセンターハウジング(20)の相手面に形成された第2ピン溝(21)にピンが結合される。
本実施例による第2シーリング部(220)は、旋回スクロール(30)と相対回転が行われながら接触されるので、第1シーリング部(210)よりも相対的に厚い厚さで形成される。この場合、第2のシーリング部(220)は、継続的な接触が維持される場合にも、剛性が一定に維持されて変形の発生が最小化される。第1シーリング部(210)は、第1、2流路(1100、1200)と補助流路(1350)及び第4流路(1400)に密着された場合、オイルの漏れを防止することができ、コンプレッサー(1)の安定した作動を維持することができる。第2シーリング部(220)は、旋回スクロール(30)との継続的な接触及び摩擦による摩耗が発生しないように、スチール又はスチールと類似した耐摩耗性を有する材料が使用されるので、旋回スクロール(30)に密着されている場合にも、第1シーリング部(210)の安定したシーリングに影響を与えない。
一例としてセンターハウジング(20)と接する第1シーリング部(210)よりも、旋回スクロール(30)と接しながら摺動する第2シーリング部(220)側の硬度が相対的に大きく形成されることもある。本実施例による第1シーリング部(210)は、外径の枠に当たる部分が、メイン流路(1300)が位置する位置よりも半径方向外側に位置する大きさで形成されるので、リークによる問題が発生せず、安定的に使用することができる。本実施例による第2シーリング部(220)は、外径の枠が旋回スクロール(30)の半径よりも大きく、又は同様に形成されるので、リークによる問題点が発生せず、安定的に使用することができる。
図7を参照すると、補助流路(1350)は、メイン流路(1300)を介して供給されたオイルが残存するように溝の形態で形成されるが、メイン流路(1300)の底面(1310)または側面(1320)のうちいずれか一つ、又は底面(1310)と側面(1320)に全て形成されたいずれか一つで構成される。本実施例は、補助流路(1350)が底面(1310)に形成されたものとして図示した。
補助流路(1350)は、吐出チャンバー(52)に吐出された冷媒に含まれているオイルが第1流路(1100)に供給された後に、圧力差により、第2流路(1200)を介して吸入室(12)に供給される。また、オイルは、メイン流路(1300)に沿って第4流路(1400)に供給された後に、背圧室(22)に供給される。オイルが吸入室(12)と背圧室(22)に供給される場合、潤滑が必要な部品にオイルが供給されるので、摩擦による摩耗の発生が減少し、騒音及び振動防止とともに、破損によるコンプレッサーの駆動停止状態を予防することができる。補助流路(1350)は、メイン流路(1300)を介して供給されたオイルが残存するように溝の形態で形成される。補助流路(1350)は、メイン流路(1300)を介してオイルが供給される場合、所定のオイルが保存され、供給も同時に行われる。補助流路(1350)は、コンプレッサーの作動が停止される場合にも、所定量のオイルが残存した状態が維持される。
例えば、メイン流路(1300)のみ形成された構成よりは、メイン流路(1300)とともに補助流路(1350)が形成される場合、所定のオイルが常時補助流路(1350)の内側に残存することになる。この場合、吸入室(12)と背圧室(22)にオイル供給が持続されるので、継続的な接触及び摩擦が発生する部品に対する安定した潤滑が維持される。補助流路(1350)は、残存するオイルが吐出チャンバー(52)と吸入室(12)と背圧室(22)の圧力差によって移動されるので、オイルが枯渇したり、供給されなかったりする現象が発生しない。
補助流路(1350)は、図面に図示された形態以外にも、他の形態に変更可能であり、特に限定されない。補助流路(1350)は、メイン流路(1300)に向けて開口した面積が減少するように、補助流路(1350)からメイン流路(1300)に行くほど、向かい合う相手面が傾斜した傾斜部(1352)が形成される。傾斜部(1352)は、補助流路(1350)の内部に保存されたオイルが、メイン流路(1300)の開口した領域に移動することを防止する役割と、補助流路(1350)を介して移動するオイルの圧力差による移動安定性をもっと向上させるために形成される。すなわち、傾斜部(1352)は、補助流路(1350)の内部空間を縮小させて、オイルが補助流路(1350)の開口したほとんどの領域に残存するようにし、メイン流路(1300)のオイルの残存の有無にかかわらず、常に一定量のオイルが残存することができる。この場合、オイルは、前述した吸入室(12)と背圧室(22)に供給されるが、圧力に応じて供給されるオイル量が可変されるので、コンプレッサー(1)の毎分回転数又は負荷の状態に応じて供給されるオイル量が変化する。
図8を参照すると、本実施例では、一定の期間、コンプレッサー(1)が作動中止される条件で、メイン流路(1300)のオイルの状態を図示したもので、正常に作動する時よりもメイン流路(1300)に残存するオイルが不足することがある。メイン流路(1300)には、オイルが残存することが、吸入室(12)と背圧室(22)の安定したオイル供給のために有利であるが、冬季のようにコンプレッサー(1)に対する使用が中止される場合、残存するオイルが最小化される。
本実施例は、このような問題点を解決するために、補助流路(1350)の内部に、最小限のオイルが残存するようになるので、オイル不足による摺動部の潤滑不能状態を解決することができる。補助流路(1350)は、潤滑に必要な余分なオイルが残存するので、オフ状態で使用していないコンプレッサー(1)が再稼動される場合に、最小限の潤滑のためのオイルが補助流路(1350)を介して供給されるので、潤滑性能の向上を図ることができる。また、吸入室(12)と背圧室(22)は、補助流路(1350)に残存するオイルによってオイルの供給が安定的に維持されるので、長期間、作動を停止し、急に作動した場合にも、摺動面に対する安定した潤滑が行われる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、構成要素の付加、変更、削除、又は追加等により、本発明を多様に修正及び変更させることができる。
本発明は、吸入室と背圧室の潤滑に必要なオイルを供給し、安定的にオイルを残留できるコンプレッサーとして好適である。
G オイル移送溝
1 コンプレッサー
2 駆動部
2a 固定子
2b 回転子
2c 回転軸
10 フロントハウジング
12 吸入室
20 センターハウジング
21 第1ピン溝
22 背圧室
30 旋回スクロール
40 固定スクロール
42 圧縮室
50 リアハウジング
52 吐出チャンバー
100 流路
110 第1流路
112 第1減圧部
120 第2流路
130 第3流路
140 第4流路
142 第2減圧部
200 シーリング部材
210 第1シーリング部
210a センターホール
210b サイドホール
211 突出片
211a 取り付け穴
212 挿入突起
214 第1ボディ部
214a 第1ボディ部
216 第1形状保持部
216a 第1形状保持部
218 第2形状保持部
218a 第2形状保持部
220 第2シーリング部
220a センターホール
220b サイドホール
222 突出片
222a 取り付け穴
1100 第1流路
1200 第2流路
1300 メイン流路
1310 底面
1320 側面
1350 補助流路
1352 傾斜部
1400 第4流路

Claims (16)

  1. 吸入室が形成され、内部に駆動力が発生する駆動部が備えられたフロントハウジング、
    前記フロントハウジングと向かい合って結合され、内部に背圧室が形成されたセンターハウジング、
    前記センターハウジングの内部に挿入された旋回スクロール、
    前記旋回スクロールとともに圧縮室を形成する固定スクロール、
    前記センターハウジングと結合され、内部に吐出チャンバーが形成されたリアハウジング、及び
    前記吐出チャンバーに吐出された冷媒中に含まれているオイルの一部が前記吸入室と、前記背圧室に向かって互いに異なる流量で供給されるように流路が形成されていることを特徴とするコンプレッサー。
  2. 前記流路は、前記吐出チャンバーに連通される第1流路と、
    前記第1流路に連通され、前記センターハウジングに一端が開口し、他端が前記背圧室に向かって開口した第2流路と、
    前記第2流路に連通され、前記センターハウジングの円周方向に沿って上側に延長された第3流路と、
    前記第3流路と一端が接続され、他端が前記吸入室に向かって開口した第4流路と、を含み、
    前記第2流路と前記第4流路は、前記固定スクロールと向かい合う前記センターハウジングの相手面に形成されることを特徴とする請求項1に記載のコンプレッサー。
  3. 前記第3流路は、前記第2流路と前記第4流路よりも小さい流路断面積で形成されることを特徴とする請求項2に記載のコンプレッサー。
  4. 前記センターハウジングと前記旋回スクロールとの間には、前記第1流路から前記第4流路に沿って移動するオイルのシーリングのためのシーリング部材が介在し、
    前記シーリング部材は、前記センターハウジングに密着され、弾性材料からなる第1シーリング部と、
    前記第1シーリング部に一面が密着され、他面が前記旋回スクロールに密着され、前記第1シーリング部と異なる材質からなる第2シール部と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のコンプレッサー。
  5. 前記第1シーリング部は、前記第2流路乃至第4流路の開口した内側に挿入される挿入突起が形成されることを特徴とする請求項4に記載のコンプレッサー。
  6. 前記第1流路には、前記第2流路に移動するオイルの圧力を減圧するための第1減圧部が挿入されることを特徴とする請求項2に記載のコンプレッサー。
  7. 前記第4流路には、前記第3流路から移動するオイルの圧力を減圧するための第2減圧部が挿入されることを特徴とする請求項2に記載のコンプレッサー。
  8. 前記第3流路は、前記センターハウジングを外側から見るとき、前記第2流路から左右対称に分岐して延長されることを特徴とする請求項2に記載のコンプレッサー。
  9. 前記第3流路は、前記第2流路から前記第4流路に向かって重力反対方向に延長されることを特徴とする請求項2に記載のコンプレッサー。
  10. 前記第3流路は、前記第1流路よりも長く延長されることを特徴とする請求項2に記載のコンプレッサー。
  11. 前記第1シーリング部は、全体的外形を成して金属または非金属材料からなる第1ボディ部と、
    前記第1ボディ部の前面に所定の厚さで形成されて、所定の弾性復元力が維持される第1形状保持部と、
    前記第1ボディ部の後面に所定の厚さで形成されて、所定の弾性復元力が維持される第2形状保持部と、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載のコンプレッサー。
  12. 吸入室が形成され、内部に駆動力が発生する駆動部が備えられたフロントハウジング、
    前記フロントハウジングと向かい合って結合され、内部に背圧室が形成されたセンターハウジング、
    前記センターハウジングの内部に挿入された旋回スクロール、
    前記旋回スクロールとともに圧縮室を形成する固定スクロール、
    前記センターハウジングと結合され、内部に吐出チャンバーが形成されたリアハウジング、及び
    前記吐出チャンバーに吐出された冷媒中に含まれているオイルの一部が前記吸入室と前記背圧室に向かって互いに異なる流量で供給されるように流路が形成され、
    前記流路には、前記センターハウジングを基準に重力反対方向に向かって延長された区間に形成されたメイン流路、
    前記メイン流路の内側で前記メイン流路よりも小さいサイズで形成された補助流路を含むことを特徴とするコンプレッサー。
  13. 前記補助流路は、前記メイン流路を介して供給されたオイルが残存するように溝の形態で形成され、
    前記メイン流路の底面または側面のうちのいずれか一つ、又は前記底面と側面に全て形成されたいずれか一つで構成されることを特徴とする請求項12に記載のコンプレッサー。
  14. 前記補助流路は、前記メイン流路を介して供給されたオイルが残存するように溝の形態で形成され、
    前記メイン流路に向かって開口した面積が減少するように、前記補助流路から前記メイン流路に行くほど向かい合う相手面が傾斜した傾斜部が形成されることを特徴とする請求項12に記載のコンプレッサー。
  15. 前記センターハウジングと前記旋回スクロールとの間には、前記流路に沿って移動するオイルのシーリングのためのシーリング部材が介在し、前記シーリング部材は、前記センターハウジングに密着されて弾性材料からなる第1シーリング部と、
    前記第1シーリング部に一面が密着され、他面が前記旋回スクロールに密着され、前記第1シーリング部と異なる材質からなる第2シール部と、
    を含むことを特徴とする請求項12に記載のコンプレッサー。
  16. 前記第1シーリング部は、全体的外形を成して、金属または非金属材料からなる第1ボディ部と、
    前記第1ボディ部の前面に所定の厚さで形成されて、所定の弾性復元力が維持される第1形状保持部と、
    前記第1ボディ部の後面に所定の厚さで形成されて、所定の弾性復元力が維持される第2形状保持部と、
    を含むことを特徴とする請求項15に記載のコンプレッサー。
JP2021519823A 2018-10-22 2019-10-22 コンプレッサー Active JP7109666B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR20180125893 2018-10-22
KR10-2018-0125893 2018-10-22
KR10-2019-0130782 2019-10-21
KR1020190130782A KR102619911B1 (ko) 2018-10-22 2019-10-21 압축기
PCT/KR2019/013865 WO2020085752A1 (ko) 2018-10-22 2019-10-22 압축기

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022502604A true JP2022502604A (ja) 2022-01-11
JP7109666B2 JP7109666B2 (ja) 2022-07-29

Family

ID=70732723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021519823A Active JP7109666B2 (ja) 2018-10-22 2019-10-22 コンプレッサー

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7109666B2 (ja)
KR (1) KR102619911B1 (ja)
CN (1) CN112912627B (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007085297A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Daikin Ind Ltd スクロール圧縮機
US20090191081A1 (en) * 2006-06-15 2009-07-30 Geonho Lee Scroll compressor improved in function of oil circulation and back pressure control
JP2013234666A (ja) * 2012-05-09 2013-11-21 Visteon Global Technologies Inc 自動車用空調システムのための冷媒スクロール圧縮機
CN206234121U (zh) * 2016-11-18 2017-06-09 上海光裕汽车空调压缩机股份有限公司 一种电动涡旋压缩机的油循环结构
JP2017527738A (ja) * 2015-05-26 2017-09-21 ハンオン システムズ オイル回収手段を有する圧縮機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6309198B1 (en) * 2000-02-24 2001-10-30 Scroll Technologies Scroll compressor with improved oil flow
JP2001304152A (ja) * 2000-04-21 2001-10-31 Yamaha Motor Co Ltd スクロールコンプレッサ
KR101484538B1 (ko) * 2008-10-15 2015-01-20 엘지전자 주식회사 스크롤 압축기 및 이를 적용한 냉동기기
JP5271679B2 (ja) * 2008-12-02 2013-08-21 三菱重工業株式会社 スクロール型圧縮機
KR101431183B1 (ko) * 2012-05-03 2014-09-19 학교법인 두원학원 스크롤 압축기
KR102170131B1 (ko) 2015-09-14 2020-10-27 한온시스템 주식회사 스크롤 압축기

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007085297A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Daikin Ind Ltd スクロール圧縮機
US20090191081A1 (en) * 2006-06-15 2009-07-30 Geonho Lee Scroll compressor improved in function of oil circulation and back pressure control
JP2013234666A (ja) * 2012-05-09 2013-11-21 Visteon Global Technologies Inc 自動車用空調システムのための冷媒スクロール圧縮機
JP2017527738A (ja) * 2015-05-26 2017-09-21 ハンオン システムズ オイル回収手段を有する圧縮機
CN206234121U (zh) * 2016-11-18 2017-06-09 上海光裕汽车空调压缩机股份有限公司 一种电动涡旋压缩机的油循环结构

Also Published As

Publication number Publication date
KR20200045426A (ko) 2020-05-04
CN112912627A (zh) 2021-06-04
JP7109666B2 (ja) 2022-07-29
KR102619911B1 (ko) 2024-01-04
CN112912627B (zh) 2022-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4637786A (en) Scroll type fluid apparatus with lubrication of rotation preventing mechanism and thrust bearing
US20180080448A1 (en) Scroll compressor
JP6554926B2 (ja) スクロール圧縮機
US11635077B2 (en) Scroll compressor having function of regulating oil supply path
CN107575383B (zh) 背压腔结构及具有其的涡旋式压缩机
JP2010163877A (ja) 回転式圧縮機
US6599110B2 (en) Scroll-type compressor with lubricant provision
JP2007085297A (ja) スクロール圧縮機
JP6633305B2 (ja) スクロール圧縮機
CN107893758B (zh) 涡旋压缩机及具有其的空调器
US20200240413A1 (en) Oil separation apparatus and horizontal compressor
JP7109666B2 (ja) コンプレッサー
US10436201B2 (en) Scroll compressor provided with a lubrication system
US20080273998A1 (en) Fluid machine
CN213981182U (zh) 动涡旋组件及包括其的涡旋压缩机
CN112412792B (zh) 压缩机及具有该压缩机的冷冻循环装置
JP2005201171A (ja) 圧縮機の潤滑機構
WO2020075474A1 (ja) 圧縮機
KR101129537B1 (ko) 스크롤압축기용 오일분리구조
KR20210010808A (ko) 스크롤 압축기
CN111140495A (zh) 涡旋压缩机
JP2006241993A (ja) スクロール型圧縮機
CN219159187U (zh) 压缩机
CN219754796U (zh) 涡旋压缩机及车辆
JP2006214335A (ja) スクロール圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7109666

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150