JP2022501396A - ピリダジノン除草剤及び除草剤を製造するために使用されるピリダジノン中間体 - Google Patents

ピリダジノン除草剤及び除草剤を製造するために使用されるピリダジノン中間体 Download PDF

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Abstract

式I【化1】[式中、R1はC1−C4アルキル又はC3−C6シクロアルキルであり;R2は、H、Cl、Br又はIであり;R3はCl又はOR4であり;R4はH又はC1−C4アルキルであり;R5はH、F、Cl又はCH3であり;そしてR6はH又はClであり;ただし、(a)R3がOR4である]の化合物そのN−オキシド又は塩が開示される。式Iの化合物を含有する組成物、及び望ましくない植生又はその環境を、有効量の式Iの化合物又はその組成物と接触させることを含む、望ましくない植生を防除するための方法も開示される。式Iの化合物を製造するための方法も開示される。

Description

発明の背景
本開示は、ピリダジノン類及びピリダジノン類を製造するための方法を提供する。本明細書に開示されるピリダジノン類は、ピリダジノンベースの除草剤を製造するための合成中間体として使用され得るか又はピリダジノン除草剤として使用され得る。特許文献1及び特許文献2は、除草性ピリダジノン及び除草性ピリダジノンを製造するために使用される合成中間体を開示する。改善された除草性ピリダジノン及び除草性ピリダジノンを製造するための改善された方法の必要性が存在する。
WO 2015/168010 WO 2017/074988
発明の要旨
一態様において、本開示は、式I
Figure 2022501396
[式中、
はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
はH、Cl、Br又はIであり;
はCl又はORであり;
はH又はC−Cアルキルであり;
はH、F、Cl又はCHであり;そして
はH又はClである]
の化合物及びそのN−オキシド又は塩を提供する。
別の態様において、本開示は、式I−A
Figure 2022501396
[式中、
はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
はH又はClであり;
はH、F、Cl又はCHであり;そして
はH又はClである]
の化合物を製造するための方法を提供し、該方法は:
(1) 式II
Figure 2022501396
[式中、
はH、F、Cl又はCHであり;そして
はH又はClである]
の化合物をマグネシウムと反応させて、式III
Figure 2022501396
の中間体化合物を形成すること;及び
(2) (1)において形成された式IIIの中間体化合物を、式IV−A又はIV−B
Figure 2022501396
[式中、
はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
GはC−Cアルキル、SOCF又はSO(4−Me−Ph)である]
の化合物と反応させることを含む。
別の態様において、本開示は、式I−B
Figure 2022501396
[式中、
はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
はH、F、Cl又はCHであり;そして
はH又はClである]
の化合物を製造するための方法を提供し、該方法は、上に示される式中RがHである式I−Aの化合物を、メトキシル化剤と反応させることを含む。
別の態様において、本開示は、式I−C
Figure 2022501396
[式中、
はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
はCl、Br又はIであり;
はH、F、Cl又はCHであり;そして
はH又はClである]
の化合物を製造するための方法を提供し、該方法は:
(1) 上に示される式I−Bの化合物をtmp−亜鉛塩基と反応させて、式V
Figure 2022501396
の亜鉛化中間体化合物を形成すること;及び
(2) (1)において形成された式Vの亜鉛化中間体化合物をハロゲン化剤と反応させること
を含む。
別の態様において、本開示は、式I−D
Figure 2022501396
[式中、
はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
はCl、Br又はIであり;
はH、F、Cl又はCHであり;そして
はH又はClである]
の化合物を製造するための方法を提供し、該方法は、上に示される式I−Cの化合物を脱メチル化剤と反応させることを含む。
別の態様において、本開示は、式I−E
Figure 2022501396
[式中、
はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
はH、F、Cl又はCHであり;そして
はH又はClである]
の化合物を製造するためのさらなる方法を提供し;
該方法は、式VI
Figure 2022501396
[式中、
はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり、
はH、F、Cl又はCHであり;そして
はH又はClである]
の化合物をオキシ塩化リンと反応させることを含む。
別の態様において、本開示は、式I−E
Figure 2022501396
[式中、
はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
はH、F、Cl又はCHであり;そして
はH又はClである]
の化合物を製造するためのさらなる方法を提供し;
該方法は:
(1) 式II
Figure 2022501396
[式中、
はH、F、Cl又はCHであり;そして
はH又はClである]
の化合物をマグネシウムと反応させて、式III
Figure 2022501396
の中間体化合物を形成すること;及び
(2) (1)において形成された式IIIの中間体化合物を、式7
Figure 2022501396
[式中、
はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルである]
の化合物と反応させることを含む。
発明の詳細な説明
本明細書で使用されるように、用語「含む(comprises)」、「含むこと(comprising)」、「含む(includes)」、「含むこと(including)」、「有する」、「有すること」、「含有する」、「含有すること」、「を特徴とする」又はそれらの任意の変形は、明示的に示される任意の限定の支配下での包括的な包含を対象とすることを意図される。例えば、要素のリストを含むプロセス又は方法は、必ずしもそれらの要素だけに限定されないが、明確にリストに記載されていないか又はそのような構成のプロセス若しくは方法に固有の他の要素を含んでいてもよい。
移行句「からなる」は、特定されていないいずれの要素、工程、又は成分も除外する。特許請求の範囲の場合、上記句は、通常付随している不純物を除いて、記載されるもの以外の物質の包含に対してその請求項を閉じるだろう。句「からなる」が序文の直後ではなく請求項の本文の一節に現れる場合、これはその節に記載される要素のみを限定し;他の要素は請求項全体からは除外されない。
移行句「から本質的になる」は、文字通り開示されているものに加えて、材料、工程、特徴、成分、又は要素を含むプロセス又は方法を定義するために使用されるが、ただしこれらの追加の材料、工程、特徴、成分、又は要素は、本開示の基本的及び新規の特徴に実質的な影響を及ぼさない。用語「から本質的になる」は、「含むこと」と「からなること」の間の中間にある。
出願人らが本開示又はその部分を、「含むこと」のような非限定的な用語を用いて定義した場合、当然のことながら、(別の記載がなければ)その記載は、用語「から本質的になること」又は「からなること」を使用したような開示も記載すると解釈されるものとする。
さらにそれとは反対であると明確に述べられていなければ、「又は」は両立的な又はを指し、かつ排他的な又はを指すものではない。例えば、条件A又は又はBは、以下のいずれか1つにより満たされる: Aが真であり(又は存在し)かつBが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)かつBが真である(又は存在する)、並びにA及びBの両方が真である(又は存在する)。
また、本開示の要素又は成分に先行する不定冠詞「a」及び「an」は、その要素又は成分の事例(すなわち存在)の数に関して非限定的であることを意図される。したがって、「a」又は「an」は、1つ又は少なくとも1つを含むと読まれるものとし、そして数が単数であると明らかに意味していなければ、要素又は成分の単数語形は複数も含む。
本明細書で使用されるように、用語「C−Cアルキル」は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝アルキル基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、又は様々なブチル、ペンチル、若しくはヘキシル異性体を含む。同様に、用語「C−Cアルキル」は、1〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、又は様々なブチル異性体を含み、そして用語「C−Cアルキル」はメチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルを含む。
本明細書で使用されるように、用語「ハロゲン」はフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を含む。Gが「SO(4−Me−Ph)」である場合、これは代わりに「SO(p−トリル)と定義される。用語「反応させること」及び同様のものは、適切な条件下で2つ又はそれ以上の試薬を添加、接触又は混合して、示されかつ/又は所望される生成物を生じることを指す。当然のことながら、示されかつ/又は所望される生成物を生じる反応は、必ずしも最初に加えられた2つの試薬の組合せから直接生じなくてもよく、すなわち、示されかつ/又は所望される生成物の形成を最終的にもたらす1つ又はそれ以上の中間体が混合物中に生じていてもよい。反応は溶媒の存在下で又は存在しない場合に、室温より高い温度又は室温より低い温度で、不活性雰囲気下などで起こり得る。
本明細書で使用されるように用語「メトキシル化剤」は、メトキシ基、すなわちOCHを化合物に付加するために使用される化学試薬を指す。例となる非限定的なメトキシル化剤としては、ナトリウムメトキシド又はカリウムメトキシドが挙げられる。本明細書で使用されるように用語「tmp−亜鉛塩基」は、亜鉛及び2,2,6,6−テトラメチルピペリジンを含む化学錯体を指す。例となる非限定的な亜鉛塩基としては、(tmp)Zn・2・MgCl・2・LiCl、(tmp)Zn・2・LiCl及び(tmp)Znが挙げられる。
本明細書で使用されるように用語「ハロゲン化剤」は、ハロゲン原子、例えば、Cl、Br又はIを化合物に付加するために使用される化学試薬を指す。例となる非限定的なハロゲン化剤としては、ヨウ素、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン、1,3−ジヨード−5,5−ジメチルヒダントイン、トリクロロイソシアヌル酸、塩化スルフリル、N−ブロモコハク酸イミド及びN−クロロコハク酸イミドが挙げられる。
式Iの化合物は、典型的には1つより多くの固体形態で存在する。したがって、式Iの化合物は、それらが表す化合物の全ての結晶形態及び非結晶形態を含む。非結晶形態としては、ワックス及びゴムのような固形物である実施形態、さらには溶液及び溶解物のような液体である実施形態が挙げられる。結晶形態は、本質的に単一の結晶型を表す実施形態及び多形(すなわち、異なる結晶型)の混合物を表す実施形態を含む。用語「多形」は、異なる結晶形で結晶化することができる化学化合物の特定の結晶形態を指し、これらの形態は、結晶格子において分子の異なる配置及び/又はコンホメーションを有する。多形は同じ化学組成を有し得るが、それらはまた、共結晶化した水又は他の分子の存在又は不在により組成が異なる場合もあり、これらは格子中で弱く又は強く結合され得る。多形は、結晶形状、密度、硬度、色、化学的安定性、融点、吸湿性、懸濁性、溶解速度及び生物学的利用能のような化学的、物理的及び生物学的特性が異なっていてもよい。
当業者には当然のことながら、式Iの化合物の多形は、同じ式Iの化合物の別の多形又は多形の混合物と比較して、有益な効果(例えば、有用な製剤の製造への適性、改善された生物学的性能)を示す場合がある。式Iの化合物の特定の多形の製造及び単離は、当業者に公知の方法により達成することができ、これらとしては、例えば、選択された溶媒及び温度を使用した結晶化が挙げられる。多形の包括的な考察については、R.Hilfike編、Polymorphism in the Pharmaceutical Industry、Wiley−VCH、Weinheim、2006を参照のこと。
複素環及び第三級アミンのN−オキシドの製造のための合成方法は当業者に周知である。N−オキシドを製造するための例となる手順は、ペルオキシ酸、例えば過酢酸及びm−クロロ過安息香酸(MCPBA)、過酸化水素、アルキルヒドロペルオキシド、例えばt−ブチルヒドロペルオキシド、過ホウ酸ナトリウム、及びジオキシラン類、例えばジメチルジオキシランを用いた複素環及び第三級アミンの酸化を含む。N−オキシドを製造するためのこれらの方法は、文献において広く記載され、そして再検討されてきた、例えば: T.L.Gilchrist in Comprehensive Organic Synthesis、第7巻、748−750頁、S.V.Ley編、Pergamon Press;M.Tisler and B.Stanovnik in Comprehensive Heterocyclic Chemistry、第3巻、18−20頁、A.J.Boulton及びA.McKillop編、Pergamon Press;M.R.Grimmett and B.R.T.Keene in Advances in Heterocyclic Chemistry、第43巻、149−161頁、A.R.Katritzky編、Academic Press;M.Tisler and B.Stanovnik in Advances in Heterocyclic Chemistry、第9巻、285−291頁、A.R.Katritzky及びA.J.Boulton編、Academic Press;並びにG.W.H.Cheeseman and E.S.G.Werstiuk in Advances in Heterocyclic Chemistry、第22巻、390−392頁、A.R.Katritzky及びA.J.Boulton編、Academic Pressを参照のこと。そのため、当業者には当然のことながら、オキシドへの酸化のために窒素は利用可能な非共有電子対を必要とするので、全ての窒素含有複素環がN−オキシドを形成できるわけではない;当業者にはN−オキシドを形成することができる窒素含有複素環がわかる。
環境中及び生理的条件下で化学化合物の塩はそれらの対応する非塩形態と平衡状態にあるので、塩は非塩形態の生物学的有用性を共有するということが当業者にはわかる。したがって、式Iの化合物の多種多様な塩が望ましくない植生の防除のために有用である(すなわち、農学的に適している)。式Iの化合物の塩としては、臭化水素酸、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、酢酸、酪酸、フマル酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、プロピオン酸、サリチル酸、酒石酸、4−トルエンスルホン酸又は吉草酸のような無機酸又は有機酸との酸付加塩が挙げられる。したがって、本開示は、式I、そのN−オキシド及び農学的に適した塩から選択される化合物を含む。
本開示の実施形態(ここで、式Iの化合物は式I−A、I−B、I−C、I−D及びI−Eの化合物を含む)はそのN−オキシド及び/又は塩も含む):
A.式Iの化合物
実施形態A1.発明の要旨に記載される式Iの化合物及びそのN−オキシド又は塩。
実施形態A2.RはC−Cアルキルである、実施形態A1の化合物。
実施形態A3.RはCHである、実施形態A1又はA2のいずれか1つの化合物。
実施形態A3A.RはClである、実施形態A1〜A3のいずれか1つの化合物。
実施形態A4.RはBrである、実施形態A1〜A3のいずれか1つの化合物。
実施形態A5.RはClである、実施形態A1〜A4のいずれか1つの化合物。
実施形態A6.RはORであり;そしてRはHである、実施形態A1〜A4のいずれか1つの化合物。
実施形態A7.RはORであり;そしてRはC−Cアルキルである、実施形態A1〜A4のいずれか1つの化合物。
実施形態A8.RはORであり;そしてRはCHである、実施形態A1〜A4のいずれか1つの化合物。
実施形態A9.RはFである、実施形態A1〜A8のいずれか1つの化合物。
実施形態A10.RはClである、実施形態A1〜A8のいずれか1つの化合物。
実施形態A11.RはCHである、実施形態A1〜A8のいずれか1つの化合物。
実施形態A12.RはHである、実施形態A1〜A8のいずれか1つの化合物。
実施形態A13.RはHである、実施形態A1〜A12のいずれか1つの化合物。
実施形態A14.RはClである、実施形態A1〜A12のいずれか1つの化合物。
実施形態A15.RはCHであり、そして式IのR、R、R、R及びRは表AAにおいて定義されるとおりである、実施形態A1の化合物。
Figure 2022501396
Figure 2022501396
Figure 2022501396
実施形態A16.
5−クロロ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン;
5−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン;
5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン;
4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン;
6−クロロ−5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン;及び
6−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン
から選択される実施形態A1の化合物(すなわち、式Iの化合物)。
実施形態A17.実施形態A1の化合物であるが、ただし、
(a) RがORであり;RがHであり;かつRがHである場合、RはClであり;そして
(b) RがBrであり:RがORであり;かつRがHである場合、RはHである。
B.式I−Aの化合物を製造するための方法
実施形態B1.発明の要旨に記載される、式I−Aの化合物を製造するための方法。
実施形態B2.RはC−Cアルキルである、実施形態B1の方法。
実施形態B3.RはCHである、実施形態B1又はB2のいずれか1つの方法。
実施形態B4.RはClである、実施形態B1〜B3のいずれか1つの方法。
実施形態B5.RはBrである、実施形態B1〜B3のいずれか1つの方法。
実施形態B6.RはFである、実施形態B1〜B5のいずれか1つの方法。
実施形態B7.RはClである、実施形態B1〜B5のいずれか1つの方法。
実施形態B8.RはCHである、実施形態B1〜B5のいずれか1つの方法。
実施形態B9.RはHである、実施形態B1〜B5のいずれか1つの方法。
実施形態B10.RはHである、実施形態B1〜B9のいずれか1つの方法。
実施形態B11.RはClである、実施形態B1〜B9のいずれか1つの方法。
実施形態B12.式I−Aの化合物は、化合物番号1、2、3、4、5、6、7、8、45、46、47、48、49、50、51及び52(すなわち、表BBに列挙されるように、RはCHであり;RはH、F、Cl又はCHであり;RはHであり;RはClであり;そしてRはH又はClである式Iの化合物)からなる群より選択される、実施形態B1の方法。
Figure 2022501396
実施形態B13.式II又はIIIの化合物は発明の要旨に記載されるとおりである、実施形態B1〜B12のいずれか1つの方法。
実施形態B14.RはFである、実施形態B13の方法。
実施形態B15.RはClである、実施形態B13の方法。
実施形態B16.RはCHである、実施形態B13の方法。
実施形態B17.RはHである、実施形態B13の方法。
実施形態B18.RはHである、実施形態B1又はB13〜B17のいずれか1つの方法。
実施形態B19.RはClである、実施形態B13〜B17のいずれか1つの方法。
実施形態B20.式IV−A又はIV−Bの化合物は、発明の要旨において定義されるとおりである、実施形態B13〜B17のいずれか1つの方法。
実施形態B21.RはC−Cアルキルである、実施形態B20の方法。
実施形態B22.RはC−Cシクロアルキルである、実施形態B20の方法。
実施形態B23.RはCHである、実施形態B20の方法。
実施形態B24.GはC−Cアルキルである、実施形態B20〜B23のいずれか1つの方法。
実施形態B25.GはCHである、実施形態B24の方法。
実施形態B26.式I−Aの化合物を単離することをさらに含む、実施形態B1〜B25のいずれか1つの方法。
実施形態B27.式IIの化合物をマグネシムと反応させることが適切な溶媒中で行われる、実施形態B1〜B26のいずれか1つの方法。
実施形態B28.式IIの化合物をマグネシウムと反応させることがテトラヒドロフラン中で行われる、実施形態B27の方法。
実施形態B29.式IIの化合物をマグネシウムと反応させることは80℃より高い温度で行われる、実施形態B1〜B28のいずれか1つの方法。
実施形態B30.反応させることは0℃又はそれ以下の温度で行われる、実施形態B1〜B28のいずれか1つの方法。
実施形態B31.反応させることは、約0℃から約80℃の温度で行われる、実施形態B1〜B30のいずれか1つの方法。
C.式I−Bの化合物を製造するための方法
実施形態C1.発明の要旨に記載される、式I−Bの化合物を製造するための方法。
実施形態C2.RはC−Cアルキルである、実施形態C1の方法。
実施形態C3.RはCHである、実施形態C2の方法。
実施形態C4.RはFである、実施形態C1〜C3のいずれか1つの方法。
実施形態C5.RはClである、実施形態C1〜C3のいずれか1つの方法。
実施形態C6.RはCHである、実施形態C1〜C3のいずれか1つの方法。
実施形態C7.RはHである、実施形態C1〜C3のいずれか1つの方法。
実施形態C8.RはHである、実施形態C1〜C7のいずれか1つの方法。
実施形態C9.RはClである、実施形態C1〜C7のいずれか1つの方法。
実施形態C10.式I−Bの化合物は、化合物番号29、30、31、32、73、74、75及び76(すなわち、表CCに列挙されるように、RがCHであり;RがHであり;RがORであり;RがCHであり;RがH、F、Cl又はCHであり;そしてRがH又はClである、式Iの化合物)からなる群から選択される、実施形態C1〜C9のいずれか1つの方法。
Figure 2022501396
実施形態C11.反応させることは適切な溶媒中で行われる、実施形態C1〜C10のいずれか1つの方法。
実施形態C12.適切な溶媒はメタノールである、実施形態C11の方法。
実施形態C13.反応させることは0℃又はそれ以下の温度で行われる、実施形態C1〜C12のいずれか1つの方法。
実施形態C14.メトキシル化剤はナトリウムメトキシドである、実施形態C1〜C13のいずれか1つの方法。
D.式I−Cの化合物を製造するための方法
実施形態D1.発明の要旨に記載される、式I−Cの化合物を製造するための方法。
実施形態D2.RはC−Cアルキルである、実施形態D1の方法。
実施形態D3.RはC−Cシクロアルキルである、実施形態D1の方法。
実施形態D4.RはCl又はBrである、実施形態D1〜D3のいずれか1つの方法。
実施形態D5.RはClである、実施形態D4の方法。
実施形態D6.RはH又はCHである、実施形態D1〜D5のいずれか1つの方法。
実施形態D7.RはHである、実施形態D6の方法。
実施形態D8.RはCHである、実施形態D6の方法。
実施形態D9.RはHである、実施形態D1〜D8のいずれか1つの方法。
実施形態D10.式Vの中間体化合物において、RはC−Cアルキルである、実施形態D1の方法。
実施形態D11.式Vの中間体化合物において、RはC−Cシクロアルキルである、実施形態D1の方法。
実施形態D12.式Vの中間体化合物において、RはH又はCHである、実施形態D10〜D11のいずれか1つの方法。
実施形態D13.RはHである、実施形態D12の方法。
実施形態D14.RはCHである、実施形態D12の方法。
実施形態D15.RはHである、実施形態D10〜D14のいずれか1つの方法。
実施形態D16.RはClである、実施形態D10〜D14のいずれか1つの方法。
実施形態D17.式I−Cの化合物を単離することを更に含む、実施形態D1〜D16のいずれか1つの方法。
実施形態D18.式I−Cの化合物は、化合物番号33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87及び88(すなわち、表DDに列挙されるように、RがCHであり;RがCl、Br又はIであり;RがORであり;RがCHであり;RがH、F、Cl又はCHであり;そしてRがH又はClである、式Iの化合物)からなる群から選択される、実施形態D1の方法。
Figure 2022501396
実施形態D19.式I−Bの化合物をtmp−亜鉛塩基と反応させることは適切な溶媒中で行われる、実施形態D1−D18のいずれか1つの方法。
実施形態D20.適切な溶媒はテトラヒドロフランである、実施形態D19の方法。
実施形態D21.tmp−亜鉛塩基は有機金属tmp−亜鉛塩基である、実施形態D1−D20のいずれか1つの方法。
実施形態D22.tmp−亜鉛塩基は、塩化亜鉛及び2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルマグネシウムクロリド 塩化リチウム錯体から製造される、実施形態D21の方法。
実施形態D23.tmp−亜鉛塩基は、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル)亜鉛、塩化リチウム、塩化マグネシウム錯体である、実施形態D22の方法。
実施形態D24.中間体をハロゲン化剤と反応させることは、適切な溶媒中で行われる、実施形態D1〜D22のいずれか1つの方法。
実施形態D25.適切な溶媒はテトラヒドロフランである、実施形態D24の方法。
実施形態D26.ハロゲン化剤はヨウ素、N−ブロモコハク酸イミド又はイソシアヌル酸クロリドである、実施形態D1〜D25のいずれか1つの方法。
実施形態D27.ハロゲン化剤はN−ブロモコハク酸イミド又はイソシアヌル酸クロリドである、実施形態D1〜D26のいずれか1つの方法。
実施形態D28.ハロゲン化剤はイソシアヌル酸クロリドである、実施形態D1〜D27のいずれか1つの方法。
実施形態D29.式I−Cの化合物においてRはC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;RはClであり;RはH、F、Cl又はCHであり;そしてRはH又はClであり、式I−Eの化合物をメトキシル化剤と反応させることを含む、実施形態D1〜D28のいずれか1つの方法。
実施形態D30.メトキシル化剤はナトリウムメトキシドである、実施形態D29の方法。
E.式I−Dの化合物を製造するための方法
実施形態E1.発明の要旨に記載される、式I−Dの化合物を製造するための方法。
実施形態E2.RはC−Cアルキルである、実施形態E1の方法。
実施形態E3.RはC−Cシクロアルキルである、実施形態E1の方法。
実施形態E4.RはCHである、実施形態E1又はE2の方法。
実施形態E5.RはClである、実施形態E1〜E4のいずれか1つの方法。
実施形態E6.RはBrである、実施形態E1〜E4のいずれか1つの方法。
実施形態E7.RはIである、実施形態E1〜E4のいずれか1つの方法。
実施形態E8.RはHである、実施形態E1〜E7のいずれか1つの方法。
実施形態E9.RはFである、実施形態E1〜E7のいずれか1つの方法。
実施形態E10.RはClである、実施形態E1〜E7のいずれか1つの方法。
実施形態E11.RはCHである、実施形態E1〜E7のいずれか1つの方法。
実施形態E12.RはHである、実施形態E1〜E11のいずれか1つの方法。
実施形態E13.RはClである、実施形態E1〜E11のいずれか1つの方法。
実施形態E14.式I−Bの化合物は、化合物番号20、21、22、23、24、25、26、27、28、65、66、67、68、69、70、71及び72(すなわち、表EEに列挙されるように、RはCHであり;RはCl、Br又はIであり;RはORであり;RはH;RはH、F、Cl又はCHであり;そしてRはH又はClである式Iの化合物)からなる群から選択される、実施形態E1の方法。
Figure 2022501396
実施形態E15.反応させることは適切な溶媒中で行われる、実施形態E1〜E13のいずれか1つの方法。
実施形態E16.反応させることは、さらなる溶媒の不在下で液体脱メチル化剤中において行われる、実施形態E14の方法。
実施形態E17.反応させることは80℃より高い温度で行われる、実施形態E2〜E15のいずれか1つの方法。
実施形態E18.脱メチル化剤はモルホリンである、実施形態E1〜E16のいずれか1つの方法。
実施形態E18.脱メチル化剤はモルホリン以外である、実施形態E1〜E16のいずれか1つの方法。
F.式I−Eの化合物を製造するための方法
実施形態F1.発明の要旨に記載される、式I−Eの化合物を製造する方法。
実施形態F2.RはC−Cアルキルである、実施形態F1の方法。
実施形態F3.RはC−Cシクロアルキルである、実施形態F1の方法。
実施形態F4.RはCHである、実施形態F1〜F2の方法。
実施形態F5.RはHである、実施形態F1〜F4のいずれか1つの方法。
実施形態F6.RはFである、実施形態F1〜F4のいずれか1つの方法。
実施形態F7.RはClである、実施形態F1〜F4のいずれか1つの方法。
実施形態F8.RはCHである、実施形態F1〜F4のいずれか1つの方法。
実施形態F9.RはHである、実施形態F1〜F8のいずれか1つの方法。
実施形態F10.RはClである、実施形態F1〜F8のいずれか1つの方法。
実施形態F11.式I−Eの化合物は、化合物番号5、6、7及び8(すなわち、表FFに列挙されるように、式中、RはCHであり;RはClであり;RはClであり;Rは存在せず(すなわち、−−);RはH、F、ClまたはCHであり;そしてRはHまたはClである式Iの化合物)からなる群から選択される、実施形態F1の方法。
Figure 2022501396
実施形態F12.反応させることは適切な溶媒中で行われる、実施形態F1〜F11のいずれか1つの方法。
実施形態F13.適切な溶媒はトルエンである、実施形態F12の方法。
G.式I−Eの化合物を製造するための代替の方法
実施形態G1.発明の要旨に記載される、式I−Eの化合物を製造するための方法。
実施形態G2.RはC−Cアルキルである、実施形態G1の方法。
実施形態G3.RはCHである、実施形態G1〜G2のいずれか1つの方法。
実施形態G4.RはFである、実施形態G1〜G3のいずれか1つの方法。
実施形態G5.RはClである、実施形態G1〜G3のいずれか1つの方法。
実施形態G6.RはCHである、実施形態G1〜G3のいずれか1つの方法。
実施形態G7.RはHである、実施形態G1〜G3のいずれか1つの方法。
実施形態G8.RはHである、実施形態G1〜G7のいずれか1つの方法。
実施形態G9.RはClである、実施形態G1〜G7のいずれか1つの方法。
実施形態G13.式I−Eの化合物は、化合物番号5、6、7及び8(すなわち、表FFに列挙されるように、式中、RはCHであり;RはClであり;RはORであり;RはHであり;RはH、F、ClまたはCHであり;そしてRはHまたはClである、式Iの化合物)からなる群から選択される、実施形態G1の方法。
実施形態G14.式II又はIIIの化合物は発明の要旨に記載されるとおりである、実施形態G1〜G13のいずれか1つの方法。
実施形態G15.RはFである、実施形態G14の方法。
実施形態G16.RはClである、実施形態G14の方法。
実施形態G17.RはCHである、実施形態G14の方法。
実施形態G18.RはHである、実施形態G14の方法。
実施形態G19.RはHである、実施形態G14〜G18のいずれか1つの方法。
実施形態G20.RはClである、実施形態G14〜G18のいずれか1つの方法。
実施形態G21.式7の化合物において、発明の要旨で定義されるとおりである、実施形態G1〜G20のいずれか1つの方法。
実施形態G22.RはC−Cアルキルである、実施形態G20の方法。
実施形態G23.RはC−Cシクロアルキルである、実施形態G20の方法。
実施形態G24.RはCHである、実施形態G22の方法。
実施形態G25.式I−Eの化合物を単離することをさらに含む、実施形態G1〜G24のいずれか1つの方法。
実施形態G26.式IIの化合物をマグネシウムと反応させることは適切な溶媒中で行われる、実施形態G1〜G25のいずれか1つの方法。
実施形態G27.式IIの化合物をマグネシウムと反応させることはテトラヒドロフラン中で行われる、実施形態G26の方法。
実施形態G28.式IIの化合物をマグネシウムと反応させることは、80℃より高い温度で行われる、実施形態G1〜G27のいずれか1つの方法。
実施形態G29.反応させることは0℃又はそれ以下の温度で行われる、実施形態G1〜G28のいずれか1つの方法。
本発明はまた、除草有効量の本発明の化合物を(例えば、本明細書に記載される組成物として)植生の場所に施用することを含む、望ましくない植生を防除するための方法に関する。特に、使用方法に関連する実施形態は、上記の実施形態の化合物を含むものである。本発明の化合物は、コムギ、オオムギ、トウモロコシ、ダイズ、ヒマワリ、ワタ、ナタネ及びイネのような農作物、並びにサトウキビ、カンキツ属、果物及び堅果農作物のような特殊農作物における雑草の選択的防除に特に有用である。
上記の実施形態の化合物を含む本発明の除草剤組成物もまた実施形態として注目すべきである。
本発明はまた、(a) 式I、そのN−オキシド、及び塩から選択される化合物、並びに(b) (b1) 光化学系II阻害剤、(b2) アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤、(b3) アセチル−CoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、(b4) オーキシン模倣物、(b5) 5−エノイルピルビルシキミ酸−3−リン酸(EPSP)合成酵素阻害剤、(b6) 光化学系I電子ダイバータ、(b7) プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、(b8) グルタミン合成酵素(GS)阻害剤、(b9) 極長鎖脂肪酸(VLCFA)エロンガーゼ阻害剤、(b10) オーキシン輸送阻害剤、(b11) フィトエン不飽和化酵素(PDS)阻害剤、(b12) 4−ヒドロキシフェニル−ピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤、(b13) ホモゲンチジン酸ソラネシルトランスフェラーゼ(HST)阻害剤、(b14) セルロース生合成阻害剤、(b15) 有糸分裂撹乱剤(mitotic disruptors)、有機ヒ素剤、アシュラム、ブロモブチド、シンメチリン、クミルロン、ダゾメット、ジフェンゾクワット(difenzoquat)、ダイムロン、エトベンザニド、フルレノール、ホサミン、ホサミン−アンモニウム、ヒダントシジン(hydantocidin)、メタム、メチルダイムロン、オレイン酸、オキサジクロメホン、ペラルゴン酸及びピリブチカルブを含む他の除草剤、並びに(b16)除草剤薬害軽減剤;並びに(b1)〜(b16)の化合物の塩から選択される少なくとも1つのさらなる活性成分を含む除草剤混合物を含む。
「光化学系II阻害剤」(b1)は、Q−結合ニッチにおいてD−1タンパク質に結合し、その結果葉緑体チラコイド膜においてQからQへの電子輸送を遮断する化学化合物である。光化学系IIの通過を遮断された電子は、一連の反応により移動されて毒性の化合物を形成し、これが細胞膜を破壊し、そして葉緑体膨張、膜漏出、及び最終的に細胞破壊を引き起こす。Q結合ニッチは3つの異なる結合部位を有する:結合部位Aは、アトラジンのようなトリアジン類、ヘキサジノンのようなトリアジノン類、及びブロマシルのようなウラシル類に結合し、結合部位Bはジウロンのようなフェニル尿素類に結合し、そして結合部位Cは、ベンタゾンのようなベンゾチアジアゾール類、ブロモキシニルのようなニトリル類、及びピリデートのようなフェニル−ピリダジン類に結合する。光化学系II阻害剤の例としては、アメトリン、アミカルバゾン、アトラジン、ベンタゾン、ブロマシル、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、クロルブロムロン、クロリダゾン、クロロトルロン、クロロクスロン、クミルロン、シアナジン、ダイムロン、デスメジファム、デスメトリン、ジメフロン、ジメタメトリン、ジウロン、エチジムロン、フェヌロン、フルオメツロン、ヘキサジノン、アイオキシニル、イソプロツロン、イソウロン、レナシル、リニュロン、メタミトロン、メタベンズチアズロン、メトブロムロン、メトクスロン、メトリブジン、モノリニュロン、ネブロン、ペンタノクロル、フェンメディファム、プロメトン、プロメトリン、プロパニル、プロパジン、ピリダフォル、ピリデート、シデュロン、シマジン、シメトリン、テブチウロン、ターバシル、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン及びトリエタジンが挙げられる。
「AHAS阻害剤」(b2)は、アセト乳酸合成酵素(ALS)としても知られるアセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)を阻害する化学化合物であり、したがって、タンパク質合成及び細胞増殖に必要な、バリン、ロイシン及びイソロイシンのような分枝鎖脂肪族アミノ酸の産生を阻害することにより植物を殺傷する。AHAS阻害剤の例としては、アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン−メチル、ビスピリバック−ナトリウム、クロランスラム−メチル、クロリムロン−エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、ジクロスラム、エタメツルフロン−メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フロラスラム、フルカルバゾン−ナトリウム、フルメトスラム、フルピルスルフロン−メチル、フルピルスルフロン−ナトリウム、ホラムスルフロン、ハロスルフロン−メチル、イマザメタベンズ−メチル、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン−メチル(ナトリウム塩を含む)、ヨーフェンスルフロン(2−ヨード−N−[[(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]カルボニル]−ベンゼンスルホンアミド)、メソスルフロン−メチル、メタゾスルフロン (3−クロロ−4−(5,6−ジヒドロ−5−メチル−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド)、メトスラム、メトスルフロン−メチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、ペノキススラム、プリミスルフロン−メチル、プロポキシカルバゾン−ナトリウム、プロピリスルフロン (2−クロロ−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−6−プロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−スルホンアミド)、プロスルフロン、ピラゾスルフロン−エチル、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリミノバック−メチル、ピリチオバック−ナトリウム、リムスルフロン、スルホメツロン−メチル、スルホスルフロン、チエンカルバゾン、チフェンスルフロン−メチル、トリアファモン (N−[2−[(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)カルボニル]−6−フルオロフェニル]−1,1−ジフルオロ−N−メチルメタンスルホンアミド)、トリアスルフロン、トリベニュロン−メチル、トリフロキシスルフロン(ナトリウム塩を含む)、トリフルスルフロン−メチル及びトリトスルフロンが挙げられる。
「ACCase阻害剤」(b3)は、植物における脂質及び脂肪酸合成において初期段階を触媒する原因であるアセチル−CoAカルボキシラーゼ酵素を阻害する化学化合物である。脂質は細胞膜の必須成分であり、脂質がなければ新しい細胞は産生され得ない。アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害及びその後の脂質産生の喪失は、特に分裂組織のような活性な成長の領域において細胞膜統合性の喪失をもたらす。最終的に苗条及び根茎の成長は止まり、そして苗条分裂組織及び根茎の芽は枯れ始める。ACCase阻害剤の例としては、アロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、クロジナホップ、シクロキシジム、シハロホップ、ジクロホップ、フェノキサプロップ、フルアジホップ、ハロキシホップ、ピノキサデン、プロホキシジム、プロパキザホップ、キザロホップ、セトキシジム、テプラロキシジム及びトラルコキシジムが挙げられ、これには、フェノキサプロップ−P、フルアジホップ−P、ハロキシホップ−P及びキザロホップ−Pのような分割された形態並びにクロジナホップ−プロパルギル、シハロホップ−ブチル、ジクロホップ−メチル及びフェノキサプロップ−P−エチルのようなエステル形態が含まれる。
オーキシンは、多くの植物組織において成長を調節する植物ホルモンである。「オーキシン模倣物」(b4)は、植物成長ホルモンオーキシンを模倣した化学化合物であり、したがって影響を受けやすい種において植物死をもたらす無制御で無秩序な成長を引き起こす。オーキシン模倣物の例としては、アミノシクロピラクロル (6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジンカルボン酸)及びそのメチル及びエチルエステル、並びにそのナトリウム及びカリウム塩、アミノピラリド、ベナゾリン−エチル、クロランベン、クラシホス、クロメプロップ、クロピラリド、ジカンバ、2,4−D、2,4−DB、ジクロルプロップ、フルロキシピル、ハラウキシフェン (4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2−ピリジンカルボン酸)、ハラウキシフェン−メチル (4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2−ピリジンカルボン酸メチル)、MCPA、MCPB、メコプロップ、ピクロラム、キンクロラック、キンメラック、2,3,6−TBA、トリクロピル、並びに4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボン酸メチルが挙げられる。
「EPSP合成酵素阻害剤」(b5)は、チロシン、トリプトファン及びフェニルアラニンのような芳香族アミノ酸の合成に関与する酵素、5−エノイル−ピルビルシキミ酸−3−リン酸合成酵素を阻害する化学化合物である。EPSP阻害剤除草剤は、植物の葉を通して容易に吸収され、そして成長点まで師部を移動する。グリホサートは、この群に属する比較的非選択的な発生後処理除草剤である。グリホサートには、アンモニウム、イソプロピルアンモニウム、カリウム、ナトリウム(セスキナトリウムを含む)及びトリメシウム(あるいはスルホサートと称される)のようなエステル及び塩が含まれる。
「光化学系I電子ダイバータ」(b6)は、光化学系Iから電子を受容し、そして数サイクル後にヒドロキシルラジカルを生成する化学化合物である。これらのラジカルは非常に反応性であり、そして膜脂肪酸及びクロロフィルを含む不飽和脂質を容易に破壊する。これは細胞膜統合性を破壊し、その結果細胞及び細胞小器官は「漏出し」、急速に葉をしおらせて乾燥させ、そして最終的に植物死に至る。光合成阻害剤のこの第二の型の例としては、ジクワット及びパラコートが挙げられる。
「PPO阻害剤」(b7)は、酵素プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼを阻害する化学化合物であり、これは細胞膜を破裂させ、細胞液の漏出を引き起こす高度に反応性の化合物の植物での形成を急速にもたらす。PPO阻害剤の例としては、アシフルオルフェン−ナトリウム、アザフェニジン、ベンズフェンジゾン、ビフェノックス、ブタフェナシル、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン−エチル、クロメトキシフェン、シニドン−エチル、フルアゾレート、フルフェンピル−エチル、フルミクロラック−ペンチル、フルミオキサジン、フルオログリコフェン−エチル、フルチアセット−メチル、ホメサフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキシフローフェン、ペントキサゾン、プロフルアゾール、ピラクロニル、ピラフルフェン−エチル、サフルフェナシル、スルフェントラゾン、チジアジミン、トリフルジモキサジン (ジヒドロ−1,5−ジメチル−6−チオキソ−3−[2,2,7−トリフルオロ−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−(2−プロピン−1−イル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル]−1,3,5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオン)及びチアフェナシル (メチル N−[2−[[2−クロロ−5−[3,6−ジヒドロ−3−メチル−2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1(2H)−ピリミジニル]−4−フルオロフェニル]チオ]−1−オキソプロピル]−β−アラニナート)が挙げられる。
「GS阻害剤」(b8)は、植物がアンモニアをグルタミンに変換するために使用するグルタミン合成酵素の活性を阻害する化学化合物である。結果として、アンモニアが蓄積し、そしてグルタミンレベルは減少する。植物の損傷は、おそらくアンモニア毒性と他の代謝プロセスに必要なアミノ酸の欠乏との組合せ効果に起因して起こる。GS阻害剤としては、グルホシネート並びにグルホシネート−アンモニウム及び他のホスフィノスリシン誘導体、グルホシネート−P ((2S)−2−アミノ−4−(ヒドロキシメチルホスフィニル)ブタン酸)及びビラナホス(bilanaphos)のようなそのエステル及び塩が挙げられる。
「VLCFAエロンガーゼ阻害剤」(b9)は、エロンガーゼを阻害する多種多様な化学構造を有する除草剤である。エロンガーゼは、VLCFAの生合成に関与する葉緑体に又は葉緑体の近傍に位置する酵素の1つである。植物において、極長鎖脂肪酸は、葉の表面での乾燥を防ぎ、花粉粒に安定性を与える疎水性ポリマーの主な構成要素である。このような除草剤としては、アセトクロール、アラクロール、アニロホス、ブタクロール、カフェンストロール、ジメタクロール、ジメテナミド、ジフェナミド、フェノキサスルホン (3−[[(2,5−ジクロロ−4−エトキシフェニル)メチル]スルホニル]−4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチルイソオキサゾール)、フェントラザミド、フルフェナセット、インダノファン、メフェナセット、メタザクロール、メトラクロール、ナプロアニリド、ナプロパミド、ナプロパミド−M ((2R)−N,N−ジエチル−2−(1−ナフタレニルオキシ)プロパンアミド)、ペトキサミド、ピペロホス、プレチラクロール、プロパクロール、プロピソクロル、ピロキサスルホン、及びテニルクロールが挙げられ、これにはS−メトラクロール及びクロロアセトアミド及び及びオキシアセトアミドのような分割された形態が含まれる。
「オーキシン輸送阻害剤」(b10)は、例えばオーキシン−運搬体タンパク質と結合することにより、植物においてオーキシン輸送を阻害する化学物質である。オーキシン輸送阻害剤の例としては、ジフルフェンゾピル、ナプタラム (N−(1−ナフチル)−フタルアミド酸及び2−[(1−ナフタレニルアミノ)カルボニル]安息香酸としても知られる)が挙げられる。
「PDS阻害剤」(b11)は、カロテノイド生合成経路をフィトエン不飽和化段階で阻害する化学化合物である。PDS阻害剤の例としては、ベフルブタミド、ジフルフェニカン、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン ノルフルルゾン(norflurzon)及びピコリナフェンが挙げられる。
「HPPD阻害剤」(b12)は、4−ヒドロキシ−フェニル−ピルビン酸ジオキシゲナーゼの合成の生合成を阻害する化学物質である。HPPD阻害剤の例としては、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ビシクロピロン (4−ヒドロキシ−3−[[2−[(2−メトキシエトキシ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン)、フェンキノトリオン (2−[[8−クロロ−3,4−ジヒドロ−4−(4−メトキシフェニル)−3−オキソ−2−キノキサリニル]カルボニル]−1,3−シクロヘキサンジオン)、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、メソトリオン、ピラスルホトール、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、スルコトリオン、テフリルトリオン、テムボトリオン、トルピラレート (1−[[1−エチル−4−[3−(2−メトキシエトキシ)−2−メチル−4−(メチルスルホニル)ベンゾイル]−1H−ピラゾール−5−イル]オキシ]エチル メチル カーボネート)、トプラメゾン、5−クロロ−3−[(2−ヒドロキシ−6−オキソ−1−シクロヘキセン−1−イル)カルボニル]−1−(4−メトキシフェニル)−2(1H)−キノキサリノン、4−(2,6−ジエチル−4−メチルフェニル)−5−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−3(2H)−ピリダジノン、4−(4−フルオロフェニル)−6−[(2−ヒドロキシ−6−オキソ−1−シクロヘキセン−1−イル)カルボニル]−2−メチル−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン、5−[(2−ヒドロキシ−6−オキソ−1−シクロヘキセン−1−イル)カルボニル]−2−(3−メトキシフェニル)−3−(3−メトキシプロピル)−4(3H)−ピリミジノン、2−メチル−N−(4−メチル−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)−3−(メチルスルフィニル)−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド及び2−メチル−3−(メチルスルホニル)−N−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミドが挙げられる。
「HST阻害剤」(b13)は、ホモゲンチジン酸を2−メチル−6−ソラニル−1,4−ベンゾキノンに変換する植物の能力を撹乱し、それによりカロテノイド生合成を撹乱する。HST阻害剤の例としては、シクロピリモレート (4−モルホリンカルボン酸6−クロロ−3−(2−シクロプロピル−6−メチルフェノキシ)−4−ピリダジニル)、ハロキシジン、ピリクロル(pyriclor)、3−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−メチル−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン、7−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−5−(2,2−ジフルオロエチル)−8−ヒドロキシピリド[2,3−b]ピラジン−6(5H)−オン及び4−(2,6−ジエチル−4−メチル−フェニル)−5−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−3(2H)−ピリダジノンが挙げられる。
HST阻害剤には式A及びBの化合物も含まれる。
Figure 2022501396
式中、Rd1はH、Cl又はCFであり;Rd2はH、Cl又はBrであり;Rd3はH又はClであり;Rd4はH、Cl又はCFであり;Rd5はCH、CHCH又はCHCHFであり;そしてRd6はOH、又は−OC(=O)−i−Prであり;そしてRe1はH、F、Cl、CH又はCHCHであり;Re2はH又はCFであり;Re3はH、CH又はCHCHであり;Re4はH、F又はBrであり;Re5はCl、CH、CF、OCF又はCHCHであり;Re6はH、CH、CHCHF又はC≡CHであり;Re7はOH、−OC(=O)Et、−OC(=O)−i−Pr又は−OC(=O)−t−Buであり;そしてAe8はN又はCHである。
「セルロース生合成阻害剤」(b14)は、特定の植物におけるセルロースの生合成を阻害する。これらは若いか又は急速に成長する植物に対して発生前又は発生後早期に施用された場合に最も有効である。セルロース生合成阻害剤の例としては、クロルチアミド、ジクロベニル、フルポキサム、インダジフラム (N−[(1R,2S)−2,3−ジヒドロ−2,6−ジメチル−1H−インデン−1−イル]−6−(1−フルオロエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン)、イソキサベン及びトリアジフラムが挙げられる。
「他の除草剤」(b15)には、有糸分裂撹乱剤(例えば、フランプロップ−M−メチル及びフランプロップ−M−イソプロピル)、有機ヒ素剤(例えば、DSMA、及びMSMA)、7,8−ジヒドロプテロイン酸合成酵素阻害剤、葉緑体イソプレノイド合成阻害剤及び細胞壁生合成阻害剤のような様々な異なる作用様式により作用する除草剤が含まれる。他の除草剤には、未知の作用様式を有するか、又は(b1)〜(b14)に列挙される特定のカテゴリーに含まれないか、又は上に列挙された作用様式の組合せにより作用する除草剤が含まれる。他の除草剤の例としては、アクロニフェン、アシュラム、アミトロール、ブロモブチド、シンメチリン、クロマゾン、クミルロン、ダイムロン、ジフェンゾコート、エトベンザニド、フルオメツロン、フルレノール、ホサミン、ホサミン−アンモニウム、ダゾメット、ダイムロン(dymron)、イプフェンカルバゾン (1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,5−ジヒドロ−N−(1−メチルエチル)−5−オキソ−4H−1,2,4−トリアゾール−4−カルボキサミド)、メタム、メチルダイムロン、オレイン酸、オキサジクロメホン、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ及び5−[[(2,6−ジフルオロフェニル)メトキシ]メチル]−4,5−ジヒドロ−5−メチル−3−(3−メチル−2−チエニル)イソオキサゾールが挙げられる。「他の除草剤」(b15)には、式(b15A)
Figure 2022501396
[式中、
12はH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
13はH、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシであり;
は、フェニル、チエニル、ピリジニル、ベンゾジオキソリル、ナフチル、ナフタレニル、ベンゾフラニル、フラニル、ベンゾチオフェニル及びピラゾリルからなる群から選択される、場合により置換された環系であり、ここで置換されている場合、上記環系は1〜3個のR14で置換され;
は、フェニル、ピリジニル、ベンゾジオキソリル、ピリジノニル、チアジアゾリル、チアゾリル、及びオキサゾリルからなる群から選択される、場合により置換された環系であり、ここで置換されている場合、上記環系は1〜3個のR15で置換され;
各R14は独立して、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cシクロアルキル、シアノ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、SF、NHR17;又は1〜3個のR16で場合により置換されたフェニルであり;又は1〜3個のR16で場合により置換されたピラゾリルであり;
各R15は独立して、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニルであり;
各R16は独立して、ハロゲン、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルであり;
17はC−Cアルコキシカルボニルである]
の化合物も含まれる。
一実施形態において、「他の除草剤」(b15)には式(b15A)の化合物も含まれ、好ましくはR12はH又はC−Cアルキルであり;より好ましくはR12はH又はメチルである。好ましくは、R13はHである。好ましくはQはフェニル環又はピリジニル環のいずれかであり、各環は1〜3個のR14で置換され;より好ましくは、Qは1〜2個のR14で置換されたフェニル環である。好ましくは、Qは1〜3個のR15で置換されたフェニル環であり;より好ましくはQは1〜2個のR15で置換されたフェニル環である。好ましくは各R14は独立して、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cハロアルコキシであり;より好ましくは、各R14は独立して、クロロ、フルオロ、ブロモ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ又はC−Cアルコキシである。好ましくは、各R15は独立して、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルコキシであり;より好ましくは、各R15は独立して、クロロ、フルオロ、ブロモ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ又はC−Cアルコキシである。「他の除草剤」(b15)として特に好ましいものとしては、以下の(b15A−1)〜(b15A−15)のいずれか1つが挙げられる:
Figure 2022501396
Figure 2022501396
Figure 2022501396
「他の除草剤」(b15)には、式(b15B)
Figure 2022501396
[式中、
18はH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
各R19は独立して、ハロゲン、C−Cハロアルキル又はC−Cハロアルコキシであり;
pは0、1、2又は3の整数であり;
各R20は独立して、ハロゲン、C−Cハロアルキル又はC−Cハロアルコキシであり;そして
qは0、1、2又は3の整数である]
の化合物も含まれる。
「他の除草剤」(b15)が式(b15B)の化合物も含む一実施形態において、好ましくはR18はH、メチル、エチル又はプロピルであり;より好ましくはR18はH又はメチルであり;最も好ましくはR18はHである。好ましくは各R19は独立して、クロロ、フルオロ、C−Cハロアルキル又はC−Cハロアルコキシであり;より好ましくは各R19は独立して、クロロ、フルオロ、Cフルオロアルキル(すなわち、フルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチル)又はCフルオロアルコキシ(すなわち、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ又はフルオロメトキシ)である。好ましくは各R20は独立して、クロロ、フルオロ、Cハロアルキル又はCハロアルコキシであり;より好ましくは各R20は独立してクロロ、フルオロ、Cフルオロアルキル(すなわち、フルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチル)又はCフルオロアルコキシ(すなわち、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ又はフルオロメトキシ)である。特に好ましい「他の除草剤」(b15)としては以下の(b15B−1)〜(b15B−19)の任意のものが挙げられる:
Figure 2022501396
Figure 2022501396
Figure 2022501396
Figure 2022501396
「除草剤薬害軽減剤」(b16)は、特定の農作物に対する除草剤の植物毒性効果を除去するか又は減少させるために除草剤製剤に加えられる物質である。これらの化合物は、除草剤による損傷から農作物を保護するが、典型的には除草剤が望ましくない植生を防除することを妨害しない。除草剤薬害軽減剤の例としては、限定されないが、ベノキサコール、クロキントセット−メキシル、クミルロン、シオメトリニル、シプロスルファミド、ダイムロン、ジクロルミド、ジシクロノン(dicyclonon)、ジエトレート(dietholate)、ジメピペレート、フェンクロラゾール−エチル、フェンクロリム、フルラゾール(flurazole)、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン−エチル、メフェンピル−ジエチル、メフェナート(mephenate)、メトキシフェノン、ナフタル酸無水物、オキサベトリニル、N−(アミノカルボニル)−2−メチルベンゼンスルホンアミド及びN−(アミノカルボニル)−2−フルオロベンゼンスルホンアミド、1−ブロモ−4−[(クロロ−メチル)−スルホニル]−ベンゼン、2−(ジクロロメチル)−2−メチル−1,3−ジオキソラン(MG191)、4−(ジクロロアセチル)−1−オキサ−4−アゾスピロ[4.5]デカン(MON 4660)、2,2−ジクロロ−1−(2,2,5−トリメチル−3−オキサゾリジニル)−エタノン及び2−メトキシ−N−[[4−[[(メチルアミノ)カルボニル]アミノ]フェニル]スルホニル]−ベンズアミドが挙げられる。
「他の除草剤」(b15)が式(b15C)、
Figure 2022501396
[式中、RはCl、Br又はCNであり;そしてRはC(=O)CHCHCF、CHCHCHCHCF又は3−CHF−イソオキサゾール−5−イルである]の化合物も含む別の実施形態。具体例としては、(b15C1) 5−クロロ−2−[3−クロロ−2−[3−(ジフルオロメチル)−5−イソオキサゾリル]フェノキシ]−ピリミジン及び(b15C2) 1−[2−クロロ−6−[(5−クロロ−2−ピリミジニル)オキシ]フェニル]−4,4,4−トリフルオロ−1−ブタノンから選択される式(b15C)の化合物が挙げられる。
望ましくない植生のより良い防除(例えば、相加効果よりも高い効果からのより低い使用率、より広範囲の雑草の防除、又は増強された農作物安全性)のため又は抵抗性雑草の発生の防止のために、アトラジン、アジムスルフロン、ベフルブタミド、S−ベフルブタミド、ベンゾイソチアゾリノン、カルフェントラゾン−エチル、クロリムロン−エチル、クロルスルフロン−メチル、クロマゾン、クロピラリド カリウム、クロランスラム−メチル、2−[(2,4−ジクロロフェニル)メチル]−4,4−ジメチル−イソオキサゾリジノン、2−[(2,5−ジクロロフェニル)メチル]−4,4−ジメチル−イソオキサゾリジノン、エタメトスルフルロン−メチル、フルメツラム、4−(4−フルオロフェニル)−6−[(2−ヒドロキシ−6−オキソ−1−シクロヘキセン−1−イル)カルボニル]−2−メチル−1,2,4−トリアジン−3,5−(2H,4H)−ジオン、フルピルスルフロン−メチル、フルチアセット−メチル、ホメサフェン、イマゼタピル、レナシル、メソトリオン、メトリブジン、メトスルフロン−メチル、ペトキサミド、ピクロラム、ピロキサスルホン、キンクロラック、リムスルフロン、S−エスメトラクロール、スルフェントラゾン、チフェンスルフロン−メチル、トリフルスルフロン−メチル及びトリベニュロン−メチルからなる群から選択される除草剤との本発明の化合物の混合物が好ましい。
式I(式中、RはH、F、Cl又はCHである)の化合物は、スキーム1に示されるように、式I−Mの対応するモルホリン塩の酸性化により製造され得る。スキーム1における反応は、典型的には、固形物として又はスラリーとして又は溶液としてのいずれかで、式I−Mの化合物を塩酸又は硫酸のような酸水溶液に添加することを含む。式I−Mの化合物をスラリー状にするために使用される溶媒は、典型的にはメタノール、エタノール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドなどのような水混和性有機溶媒である。式Iの遊離酸形態は、典型的には酸水溶液に不溶性であり、濾過により単離される。あるいは、式Iの化合物の遊離酸形態は、式Iの化合物のモルホリン塩を酸水溶液と、ジクロロメタン、クロロホルム、又は酢酸エチルのような適切な不混和溶媒との間で分配することにより単離され得る。
Figure 2022501396
スキーム2及び3に示されるように、式I−Mの化合物を式2の化合物(式中、RはH、F、Cl又はCHである)から開始して2工程で製造することができる。スキーム2において、式2の化合物を、ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、又はメタノールのような溶媒中で0℃から溶媒の還流温度までの範囲の温度にてナトリウムメトキシド又はカリウムメトキシドと反応させる。1〜2モル当量のナトリウムメトキシド又はカリウムメトキシドが典型的に使用される。スキーム2の生成物は、式3及び4の化合物(式中、RはH、F、Cl又はCHである)の混合物を含有し得る。この混合物は精製することなくスキーム3に示されるように使用され得る。
Figure 2022501396
スキーム3において、式3及び4の混合物をモルホリン中で還流温度にて加熱するとすぐに式3の化合物は式I−Mの化合物を形成するが、式4の化合物はモルホリンと反応しない。反応後処理は場合により蒸留又は真空下で過剰のモルホリンを除去し、続いてジエチルエーテル又は酢酸エチルのような有機溶媒で希釈することからなる。化合物式I−Mは典型的には溶媒に不溶性であり、濾過により単離することができるが、未反応の式4は溶液状態のままであり、濾過により除去できる。
Figure 2022501396
スキーム4に示されるように、ピリジンを含有するオキシ塩化リン中で式4の化合物を加熱することにより式2の化合物を形成することができる。スキーム4の反応のための条件は、Polish Journal of Chemistry、1990、第64巻、741頁に見いだされ得る。スキーム4及び2に示されるように、塩素化、続いてメトキシル化により式4の化合物を式3の化合物へと変換し得る。
Figure 2022501396
式2の化合物(式中、RはH、F、Cl又はCHである)は、スキーム5に示されるように、式5の化合物の式6のグリニャール試薬との反応により製造することができる。スキーム5の反応は、典型的にはテトラヒドロフラン又はジエチルエーテルのような溶媒中で−78℃から溶媒の還流温度までの範囲に及ぶ温度で、最も代表的には−20℃〜25℃で行われる。式中R=Hである式6のグリニャール試薬は市販されているが、式中R=CHである式6のグリニャール試薬は、1−ブロモ−2,7−ジメチルナフタレンから当業者に公知の手順を使用して製造することができる(J.Am.Chem.Soc.2008、第130巻、6848頁)を参照のこと。
Figure 2022501396
式2の化合物(式中、RはH、F、Cl又はCHである)を、スキーム6に示されるように、別法として式7の化合物の式6のグリニャール試薬との反応により製造することができる。スキーム6の反応は、典型的にはテトラヒドロフラン又はジエチルエーテルのような溶媒中で−78℃から溶媒の還流温度までの範囲にて、最も代表的には−20℃〜25℃で行われる。
Figure 2022501396
本開示はまた、除草有効量の1つ又はそれ以上の式Iの化合物を(例えば、本明細書に記載される組成物として)望ましくない植生の場所に施用することを含む、望ましくない植生を防除するための方法に関する。式Iの化合物は、農作物における雑草の選択的防除のために特に有用であり、これらの農作物としては、限定されないが、コムギ、オオムギ、メイズ、ダイズ、ヒマワリ、ワタ、ナタネ、イネ及びサトウキビ、カンキツ類、果物及び堅果農作物のような特殊農作物が挙げられる。
式Iの化合物を含む本開示の除草剤組成物も実施形態として注目すべきである。
本開示はまた、(a)式I、そのN−オキシド、及び塩から選択される化合物、並びに(b)少なくとも1つのさらなる活性成分を含む除草剤混合物も含む。
さらに詳細に述べなくとも、当業者は前述の記載を使用して、本開示をその最大限の程度まで利用することができると考えられる。以下の非限定的な実施例は本開示の説明のためのものである。以下の実施例における工程は、合成変換全体における各工程についての手順を説明し、そして各工程のための出発物質は、その手順が必ずしも他の実施例又は工程において記載されている特定の予備実行により製造されたものではないかもしれない。パーセンテージは、クロマトグラフィー溶媒混合物又は別の指示がある場合を除いて質量パーセンテージである。クロマトグラフィー溶媒混合物についての部数及びパーセンテージは、別の指示がなければ体積による。H NMRスペクトルは、別の指示がなければCDCl中のテトラメチルシランからの低磁場シフトをppmで報告される;「s」はシングレット、「d」はダブレット、「t」はトリプレット、「q」はカルテット、「m」はマルチプレット、「dd」はダブルダブレット、「dt」はダブルトリプレットを意味し、そして「br s」はブロードシングレットを意味する。質量スペクトル(MS)は、H+(分子量1)の分子への付加により形成される最も高い同位体存在度の親イオン(M+1)、又は分子からのH+(分子量1)の喪失により形成される(M−1)の分子量として報告され、これらは質量分析計に接続された液体クロマトグラフィー(LCMS)により大気圧化学イオン化(AP+)のいずれかを使用して観察され、この場合は「amu」は統一原子質量単位を表す。
合成実施例1
6−クロロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノンの製造
工程A: 5−クロロ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号1)の製造
窒素雰囲気下で、マグネシウム(5.4g、0.22mol)をきれいな乾燥したフラスコ中に導入した。2〜3個のヨウ素の結晶をマグネシウムを活性化させるために加えた。1−ブロモ−2−メチルナフタレン(31.0mL、0.20mol)のテトラヒドロフラン(200mL)溶液をマグネシウムに滴下した。溶液25mLを加えた後、滴下を止めて穏やかに徐々に発熱させた。少量の気泡が観察されたら、制御された活発な反応を維持する速度で滴下を継続した。滴下の終わりごろに、穏やかな還流を維持するように反応混合物を外部加熱した。反応混合物を滴下が完了した後1時間加熱した。グリニャール形成を、1N塩酸水溶液を用いてクエンチしたアリコートのHPLCによりモニタリングした。反応混合物を−55℃に冷却した。−40℃未満の反応温度を維持しながら、5−クロロ−4−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(34.9g、0.20mol)のテトラヒドロフラン(400mL)溶液をゆっくりと加えた。加え終わった後、冷却浴を外して反応混合物を室温まで昇温させた。反応混合物をさらに1時間撹拌し、そして完了をモニタリングした。完了したら、反応混合物を0℃に冷却し、1N塩酸水溶液(500mL)でクエンチし、そして18時間周囲温度で撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで2回抽出した。抽出物を合わせてMgSOで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。濃縮物を18時間ヘキサンを用いてトリチュレーションした。得られた混合物を氷水浴で冷却し、濾過し、冷ヘキサンで洗浄して真空乾燥し、ベージュ色に着色した固形物(50.8g、収率88%)を得た。
H NMR δ 7.90(s、1H)、7.85(m、2H)、7.40(m、3H)、7.30(m、1H)、3.87(s、3H)、2.29(s、3H)。
工程B: 5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号29)の製造
メタノール(180mL)中の5−クロロ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Aで得られた生成物、50.8g、0.18mol)に、ナトリウムメトキシド(メタノール中25質量%、61mL、0.27mol)を加えた。反応混合物を溶媒の還流温度まで加熱した。18時間後にH NMRにより反応をモニタリングし、出発物質が消費されたことを示した。反応混合物を0℃に冷却し、次いで水(500mL)を加えた。得られた混合物を濾過し、そして真空乾燥してベージュ色着色固形物を得た(40.9g、収率81%)。
H NMR δ 7.90(s、1H)、7.80(m、2H)、7.40(m、4H)、3.85(s、3H)、3.66(s、3H)、2.28(s、3H)。
工程C: 6−クロロ−5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号33)の製造
工程C−1: 乾燥フラスコ中の塩化亜鉛の溶液(2−メチルテトラヒドロフラン中2.9M、28mL、0.10mol)を、窒素雰囲気下で5℃に冷却した。2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルマグネシウムクロリド 塩化リチウム錯体(テトラヒドロフラン/トルエン中1.0M、100mL、0.10mol)を、発熱温度を15℃に限定する速度でゆっくりと加えた。次いでこの混合物を室温まで昇温させて、次の工程で使用するためのビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)亜鉛、塩化マグネシウム、塩化リチウム錯体の透明0.39M溶液を得た。
工程C−2: 5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、上の工程Bで得られた生成物、14g、50mmol)のジクロロメタン(250mL)中の撹拌溶液を−20℃に冷却した。反応温度を−15℃未満に維持しながら、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)亜鉛、塩化マグネシウム、塩化リチウム錯体(0.39M、128mL、50mmol)をゆっくりと加え、そして冷やして10分間撹拌した。Iでクエンチしたアリコートの薄層クロマトグラフィー(すなわち、TLC)は、亜鉛化が完了したことを示していた。新たに粉末にしたトリクロロイソシアヌル酸(17.4g、74.9mmol)を、撹拌した反応混合物に−20℃で一度に加えた。0℃まで穏やかに発熱した後、反応混合物を冷却して−20℃に戻し、そして冷やして30分間撹拌した。TLCによる分析は、反応が完了したことを示していた。1N塩酸水溶液(300mL)を冷たい反応混合物に加え、そして室温で20分間撹拌した。この混合物をCelite(R)珪藻土濾過助剤の短いパッドに通してジクロロメタンで濾過した。濾液をジクロロメタンで2回抽出した。抽出物を合わせてMgSOで乾燥し、濾過し、Celite(R)珪藻土濾過助剤上に濃縮して、中圧液体クロマトグラフィー(「MPLC」)によりヘキサン中20%酢酸エチルで溶出して精製し、所望の生成物を明ベージュ色固体として得た(14.1g、収率89%)。
H NMR δ 7.85 (d、2H)、7.45(m、4H)、3.79(s、3H)、3.25(s、3H)、2.33(s、3H)。
工程D: 6−クロロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノンの製造
6−クロロ−5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(14.1g、44.8mmol)のモルホリン(45mL)中混合物を1時間加熱還流し、続いて室温まで冷却した。この混合物をヘキサン(45mL)で希釈し、18時間撹拌し、そして濾過した。濾過した固形物を窒素流下で濾過用漏斗上で乾燥させた。固形物を1N塩酸水溶液(200mL)を用いてフラスコに移した。この混合物を3時間撹拌した。固形物を濾過し、そして真空乾燥して淡ベージュ色固体を得た(10.4g、収率77%)。
H NMR (DMSO−d) δ 10.89−11.27 (b、1H)、7.95(m、2H)、7.40(m、4H)、3.64(s、3H)、2.20(s、3H)。
合成実施例2
6−クロロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノンの代替の製造
工程A: 5−クロロ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号1)の製造
1−ブロモ−2−メチルナフタレン(100g、452mmol)のテトラヒドロフラン(400mL)溶液に、マグネシウム削り状(21.7g、904mmol)及びヨウ素(20mg)を加えた。反応混合物を70℃に2時間加熱し、その時間の間に色は深緑色に変わり、そして激しい還流が見られた。テトラヒドロフラン(400mL)中の5−クロロ−4−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(65g、373mmol)を別の丸底フラスコに取り、上記の反応混合物を−100℃で加え、そして反応混合物を周囲温度で4時間撹拌した。石油エーテル中20%酢酸エチルでのTLC分析は反応の完了を示した。次いで反応混合物を飽和NHCl溶液でクエンチし、そして酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、そしてNaSOで乾燥した。溶媒をエバポレートして粗生成物を得た。粗製化合物を石油エーテルで洗浄して標題化合物84g(収率65.3%)を灰色がかった白色の固体として得た。
工程B: 5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号29)の製造
5−クロロ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Aで得られた化合物、500g、1.76mol)のジオキサン(5.0L)溶液に、メタノール中30%ナトリウムメトキシド(949mL、5.26mol)を室温で加え、そして反応混合物を110℃で2時間撹拌した。50%酢酸エチル/石油エーテルでのTLCによる分析は反応の完了を示した。反応混合物を氷水に注ぎ、飽和NHCl溶液でクエンチし、そしてジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を水、ブライン及びで洗浄し、そしてNaSOで乾燥した。溶媒をエバポレートして粗生成物を得、これを石油エーテルで洗浄して表題化合物449g(収率91.2%)を固体として得た。
工程C: 6−クロロ−5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号33)の製造
丸底フラスコにZnCl(194g、1.42mol)を取り、そしてテトラヒドロフラン中1M 2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体(2378mL、2.37mol)を加え、そして反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Bで得られた生成物、333g、1.18mol)及び1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(281g、1.42mol)を少しずつ加え、そして反応混合物を室温で16時間撹拌した。30%酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は反応の完了を示した。反応混合物を氷水に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチし、そしてジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、そしてNaSOで乾燥した。溶媒をエバポレートして粗生成物を得た。粗生成物をジエチルエーテル/石油エーテルで洗浄して表題化合物205g(収率55%)を白色固体として得た。
工程D: 6−クロロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノンの製造
モルホリン(1.2L)中の6−クロロ−5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Cで得られた生成物、410g、1.30mol)を120℃で2時間撹拌した。50% 酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は反応の完了を示した。次いで反応混合物をエバポレートし、濃塩酸で酸性化し、そして1時間周囲温度で撹拌した。反応混合物を濾過し、過剰の水で洗浄し、そして真空下で乾燥して表題化合物290g(収率74.3%)を灰色がかった白色の固体として得た。
合成実施例3
6−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号20)の製造:
工程A.5−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号4)の製造:
マグネシウム削り状(4.22g、173mmol、乳棒と乳鉢で秤量前に部分的に粉砕した)を、滴下漏斗、大きい磁気撹拌子、及び還流冷却器を備えた1L 三口丸底フラスコに入れた。マグネシウムをN流下でゆっくりと撹拌しながらこの装置をヒートガンで加熱した。冷却した後、少量のヨウ素結晶(80mg)を加え、混合物を再び短時間加熱し(赤褐色蒸気が観察された)、次いで 1−ブロモ−2,7−ジメチルナフタレン(35.2g、0.15モル)及びテトラヒドロフラン(80mL)の溶液を5mLだけ加えた。発泡しながら反応混合物の色は急速に赤褐色から淡青色に変化し始めた。1−ブロモ−2,7−ジメチルナフタレン及びテトラヒドロフランの溶液を、穏やかな還流を維持するような速度でゆっくりと加えた(合計時間約30分)。得られた混合物を64mLテトラヒドロフランで希釈し、1時間還流させ、次いで−40℃に冷却した。次いで、5−クロロ−4−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(21.7g、124mmol)及びテトラヒドロフラン(80mL)の溶液を加え、そして得られた溶液を周囲温度で14時間撹拌した。得られた混合物を氷/水で冷却し、そして飽和NHCl水溶液(100mL)を<15℃で加えてクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(1.2L)と飽和NHCl水溶液(1L)との間で分配し、水層を酢酸エチル(500mL)で抽出し、そして合わせた有機層を飽和NHCl、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して粗製5−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン38.1g(85%)を得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。粗生成物は、2,7−ジメチルナフタレンを含む少量の副生成物を含有していた。分析サンプルを、ヘキサン中0〜50%酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラム上でのMPLCにより準備した。
H NMR(500MHz) δ 7.95(s、1H)、7.79(d、1H)、7.74(d、1H)、7.35(d、1H)、約7.26(dd、1H)、7.03(br s、1H)、3.88(s、3H)、2.42(s、3H)、2.26(s、3H)。
工程B.4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号32)の製造:
工程Aからの粗製5−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Aで得られた生成物、38.1g、12 8mmol)及びジオキサン(890mL)の溶液を、NaOMe(MeOH中25%溶液、87mL、383mmol)で処理した。得られた暗褐色混合物を16時間加熱還流し、冷却し、そして濃縮してジオキサンの大部分を除去した。得られた残留物をCHClと過剰の飽和NHCl水溶液との間で分配し、水層(pH約10)をCHClで抽出し、そして合わせた有機物を飽和NHCl、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して褐色油状スラリー57gを得た。このスラリーをジエチルエーテルを用いてトリチュレーションしてベージュ色固形物が生じ、これを濾過により単離し、いくらかのジエチルエーテルで洗浄し、そしてフリット(frit)上で乾燥して4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−2−メチル−3(2H)−ピリダジノンをベージュ色固体として得た(10.6g、28%)。H NMR分析は高い純度の所望の生成物を示した。上記からの濾液を濃縮して、暗褐色油状残留物を得、これをエーテル及びヘキサンを用いてトリチュレーションして追加の化合物(2.2g、6%)を得た。
H NMR (500MHz) δ 7.92(s、1H)、7.73(d、1H)、7.71(d、1H)、7.32(d、1H)、7.22(dd、1H)、7.11(br s、1H)、3.87(s、3H)、3.70(s、3H)、2.41(s、3H)、2.26(s、3H)。
工程C.6−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)5−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号36)の製造:
4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Bで得られた生成物、27.2g、92mmol)及びCHCl(646mL)の溶液を氷/アセトン浴で−10℃に冷却した。ビス(2,2,6,6−テトラ−メチルピペリジン)亜鉛、塩化マグネシウム、塩化リチウム錯体のテトラヒドロフラン/2−メチルテトラヒドロフラン中溶液(約0.40M溶液231mL、約92mmol)を<0℃で加えた。得られた混合物を水浴を用いて18℃に加温し、15分撹拌し、次いで−15℃に冷却した。1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(21.8g、111mmol)を少しずつ加えて温度を<−10℃に維持した。得られた混合物を周囲温度まで加温し、そして7時間撹拌した。得られた混合物を−10℃に冷却し、そしてメタ重亜硫酸ナトリウムの溶液(50g)でクエンチし、そして水(250mL)を<0℃で加えた。得られた混合物を高速で撹拌しながら、1時間かけて周囲温度まで昇温させた。得られた混合物をCHCl(600mL)及び水(300mL)で希釈し、水層をCHCl(300mL)で抽出し、そして合わせた有機物を飽和塩化アンモニウム水溶液(2x500mL)、ブライン(300mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して褐色油状物50gを得た。粗生成物を分取MPLCにより750gカラムで、ヘキサン中20〜100%酢酸エチルで溶出して精製した。所望の生成物6−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−2−メチル−3(2H)−ピリダジノンが最初に溶出された(11.2g、37%及び最初のフラクション中のわずかに純粋でない所望の生成物3.3g)。さらなる溶出により、未反応の4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−2−メチル−3(2H)−ピリダジノンが回収された(10.2g、回収38%)。
H NMR (500 MHz) δ 7.78 (d、1H)、7.73 (d、1H)、7.32 (d、1H)、ca.7.25 (dd、1H)、7.15 (br s、1H)、3.80(s、3H)、3.26(s、3H)、2.45(s、3H)、2.30(s、3H)。
工程D.6−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号20)の製造
6−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Cにおいて得られた生成物、6.9g、21mmol)及びモルホリン(21mL)の懸濁液を穏やかに還流させて1時間加熱し、室温まで冷却し、そして濃塩酸(30mL)と氷(約200mL)との混合物中に注いだ。この混合物をCHCl(2x200mL)で抽出し、そして合わせた有機層を飽和NHCl(2x100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して表題化合物6.0g(収率91%)を明黄色固体として得た。mp=232〜234℃。
H NMR(500MHz) δ 7.83(d、1H)、7.75(d、1H)、7.38(d、1H)、7.29(dd、1H)、7.13(br s、1H)、5.55(v br s、1H)、3.83(s、3H)、2.44(s、3H)、2.28(s、3H)。
合成実施例4
6−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号20)の代替の製造:
工程A: 2,7−ジメチルナフタレンの製造
2,7−ジブロモナフタレン(250g、0.877mol)のジオキサン(4L)溶液に、Pd(dppf)Cl及びトルエン中2Mジメチル亜鉛(2.19L、4.38mol)を室温で加えた。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。ヘキサンでのTLC分析は反応の完了を示した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして氷水に注いだ。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒をエバポレートして粗生成物を得、これをシリカゲルカラム上にチャージした。このカラムを石油エーテルで溶出して表題生成物111g(収率81%)を白色固体として得た。
工程B: 1−ブロモ−2,7−ジメチルナフタレンの製造
2,7−ジメチルナフタレン(すなわち、工程Aで得られた生成物、282g、1.8mol)のCHCN(2.8L)及びN,N−ジメチルホルムアミド(200mL)中の溶液にN−ブロモコハク酸イミド(321g、1.8mol)を加え、そして反応混合物を室温で16時間撹拌した。ヘキサンでのTLC分析は反応の完了を示した。反応混合物を氷水に注ぎ、そして石油エーテルで三回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、そしてNaSOで乾燥した。溶媒をエバポレートして粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィーにより石油エーテルで溶出して精製し、表題生成物415g(収率97%)を淡黄色固体として得た。
工程C: 5−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号4)の製造
1−ブロモ−2,7−ジメチルナフタレン(すなわち、工程Bで得られた生成物、100g、0.42mol)のテトラヒドロフラン(500mL)中溶液に、マグネシウム削状(20.42g、0.851mol)及びヨウ素(20mg)を加えた。反応混合物を70℃で2時間過加熱し、その時間の間に反応混合物の色は深緑色に変わった(激しい還流が観察された)。上で準備したグリニャール試薬を、5−クロロ−4−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(61.1g、0.351mol)のテトラヒドロフラン(500mL)中の溶液に加え、そして反応混合物を室温で4時間撹拌した。20%酢酸エチル/石油エーテルでのTLCによる分析は反応の完了を示した。反応混合物を飽和NHCl溶液でクエンチし、そして酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、そしてNaSOで乾燥した。溶媒をエバポレートして粗生成物を得た。粗生成物を石油エーテルで洗浄して表題化合物82g(収率64%)を白色固体として得た。
工程D: 4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号32)の製造
5−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Cにおいて得られた生成物、365g、1.2mol)のジオキサン(3.6L)中溶液に、メタノール中30%NaOMe(661mL、3.6mol)を室温で加え、そして反応混合物を110℃で2時間撹拌した。50%酢酸エチル/石油エーテルでのTLCによる分析は反応の完了を示した。反応混合物を氷水に注ぎ、飽和NHCl溶液dエクエンチし、そしてジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、そしてNaSOで乾燥した。溶媒をエバポレートして粗生成物を得た。粗生成物を石油エーテルで洗浄して純粋な表題生成物355g(収率98%)を灰色がかった白色の固体として得た。
工程E: 6−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号36)の製造
丸底フラスコに、ZnCl(65g、0.47mol及びテトラヒドロフラン中1M 2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルMgClLiCl(952mL、0.952mol)を加え、そして反応混合物を室温d2時間撹拌した。4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Dで得られた生成物、140g、0.476mol)及び1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(112g、0.571mol)を少しずつ加え、そして反応混合物を室温で16時間撹拌した。30%酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は反応の完了を示した。反応混合物を氷水に注ぎ、飽和亜硫酸水素ナトリウム溶液でクエンチ子、そしてジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、そしてNaSOで乾燥した。溶媒をエバポレートして粗生成物を得た。粗製化合物をジエチルエーテル/石油エーテルで洗浄して82g(収率52%)を灰色がかった白色の固体として得た。
工程F: 6−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号20)
モルホリン(650mL)中の6−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Eで得られた生成物、208g、0.634mol)を120℃で2時間撹拌した。50%酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は反応の完了を示した。反応混合物をエバポレートし、濃塩酸で酸性化し、そして1時間室温で撹拌し、その時間の間に固体が沈殿した。この固体を濾過し、過剰の水で洗浄し、そして真空下で乾燥して表題化合物195g(収率98%)を灰色がかった白色の固体として得た。
合成実施例5
5−クロロ−6−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノンの製造
工程A: 6−アミノ−5−クロロ−4−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノンの製造
メタノール中のナトリウムメトキシドの溶液(4.8mL、4.4M溶液、21.0mmol)を、6−アミノ−4,5−ジクロロ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(3.70g、19.1mmol)及びジオキサン(95mL、無水)の懸濁液に氷水浴で冷却しながら加えた。得られた懸濁液を周囲温度で3時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(150mL)に注ぎ、そして得られた混合物を塩化メチレン(150mL)抽出した。水層を塩化メチレンで2回以上抽出した。合わせた有機抽出物を無水MgSOで乾燥し、濾過し、そして濃縮して表題化合物3.45gを黄色半固体として得た。
H NMR (500MHz) δ 4.34(br s、2H)、4.29(s、3H)、3.60(s、3H)。
工程B: 5,6−ジクロロ−4−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノンの製造
6−アミノ−5−クロロ−4−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Aで得られた生成物、529mg、2.8mmol)、塩化銅(II)(618mg、4.6mmol)及びアセトニトリル(8mL、無水)の溶液に、亜硝酸tert−ブチル(0.48mL、90質量%、3.6mmol)を氷水浴で冷却しながら加えた。得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液との間で分配した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、そして濃縮して標題化合物0.51gを黄色半固体として得た。
H NMR(500MHz) δ 4.33(s、3H)、3.74(s、3H)。
工程C: 5,6−ジクロロ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号5)の製造
5,6−ジクロロ−4−メトキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Bにおいて得られた生成物、0.41g、1.9mmol)を、2−メチル−1−ナフタレニル−マグネシウムブロミド(9.0mL、テトラヒドロフラン中0.25M溶液、2.3mmol)を−20℃で加えた。得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌し、その時点で反応混合物を5℃に冷却し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)でクエンチした。得られた混合物を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液との間で分配し、得られた有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、そして濃縮して表題化合物0.69gを粗製形態で得て、これをさらに精製することなくその後の工程で使用した。分析サンプルを、シリカカラム上でのMPLCによりヘキサン中0%〜100%酢酸エチルで溶出して精製することにより製造した。
H NMR(500MHz) δ 7.87−7.85(m、2H)、7.47−7.40(m、3H)、7.30−7.27(m、1H)、3.86(s、3H)、2.29(s、3H)。
工程D.6−クロロ−5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(化合物番号33)の製造
固形カリウムメトキシド(0.29g、3.4mmol)を、5,6−ジクロロ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン(すなわち、工程Cで得られた生成物、粗生成物0.69g、約1.7mmol)及びトルエン(17mL)の溶液に周囲温度で加えた。得られた混合物を周囲温度で3日間撹拌し、氷水浴で冷却し、そして飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)でクエンチした。得られた混合物を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液との間で分配した。有機層を無水MgSOで乾燥し、濾過し、そして濃縮して標題化合物0.60gを粗製形態で得て、これをさらに精製することなくその後の工程で使用した。粗生成物のH NMR分析は、所望の生成物、6−クロロ−5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン、異性体、5−クロロ−6−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン、及び未反応の5,6−ジクロロ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノンのそれぞれ3.0:1.0:2.8の比の混合物を示した。分析サンプルを、シリカでのMPLCによりヘキサン中0%〜100%酢酸エチルのグラジエントにより得た。
6−クロロ−5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン:
H NMR(500MHz) δ 7.84(歪んだd、2H)、7.47−7.38(m、4H)、3.80(s、3H)、3.26(s、3H)、2.33(s、3H)。
5−クロロ−6−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン:
H NMR(500MHz) δ 7.86−7.83(m、2H)、7.45−7.37(m、3H)、7.33−7.30(m、1H)、4.01(s、3H)、3.77(s、3H)、2.29(s、3H)。
合成実施例6
工程A.6−クロロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノンの製造
モルホリン(2mL)並びに6−クロロ−5−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン、5−クロロ−6−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン及び5,6−ジクロロ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノンの混合物を含有する合成実施例5、工程Dからの粗生成物(0.60g)の溶液を、110℃に2時間加熱した。得られた混合物を濃縮し、そして残留物をジエチルエーテルでトリチュレーションした。得られた固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、そしてフリット上で乾燥して6−クロロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノンのモルホリン塩を得た。濾液は未反応の5−クロロ−6−メトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン及び5,6−ジクロロ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノンを含有していた。固形6−クロロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−(2−メチル−1−ナフタレニル)−3(2H)−ピリダジノン モルホリン塩を最小量のテトラヒドロフラン中に部分的に溶解し、そして得られた混合物を1N塩酸水溶液(10mL)に撹拌しながら徐々に加えた。得られた固体を濾過により単離し、1N塩酸水溶液で洗浄し、そしてフリット上で乾燥して表題生成物200mgを灰色がかった白色固体として得た。
H NMR(500MHz) δ 7.92−7.86(m、2H)、7.48−7.40(m、6H)、3.83(s、3H)、2.33(s、3H)。
式Iの化合物は、一般的に組成物、すなわち製剤において除草活性成分として、界面活性剤、固体希釈剤及び液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる成分とともに使用される。特定の実施形態において、さらなる成分は担体として作用し得る。製剤又は組成物の成分は、活性成分の物理的特性、施用様式並びに土壌の種類、湿度及び温度のような環境因子と調和するように選択される。
有用な製剤は、式Iの化合物を含む液体及び固体の両方の組成物を含む。液体組成物としては、液剤(乳濁液を含む)、懸濁剤、エマルション剤(マイクロエマルション、水中油エマルション、フロアブル剤及び/又はサスポエマルションを含む)などが挙げられ、これらは場合により粘度を高くしてゲルにされ得る。水性液体組成物の一般的な種類は、液剤、SC剤(suspension concentrate)、CS剤(capsule suspension)、濃厚エマルション、マイクロエマルション、水中油エマルション、フロアブル剤及びサスポエマルションである。非水性液体組成物の一般的な種類は、乳濁液、マイクロ乳濁液(microemulsifiable concentrate)、DC剤(dispersible concentrate)及びOD剤(oil dispersion)である。
固体組成物の一般的な種類は、粉剤、粉末、粒剤、ペレット、プリル、芳香錠、錠剤、充填膜(filled films)(種子コーティングを含む)などであり、これらは水分散性(「水和性」)でも水溶性でもよい。膜形成性溶液又は流動性の懸濁液から形成される膜及びコーティングは、種子処理のために特に有用である。活性成分を(マイクロ)カプセル封入して、さらに懸濁液又は固形の剤形に形成することができ;あるいは、活性成分の製剤全体をカプセル封入(又は「上塗り」)することができる。カプセル封入は活性成分の放出を制御又は遅延することができる。乳化可能な顆粒剤は、乳濁液製剤及び乾燥顆粒製剤の両方の利点を組み合わせる。高強度の組成物は、主にさらなる製剤化のための中間物として使用される。
噴霧可能製剤は、典型的には噴霧前に適切な媒体中に広げられる。このような液体及び固体の製剤は、噴霧媒体、通常は水であるが、芳香族若しくはパラフィン系炭化水素又は植物油のような別の適切な媒体であることもある媒体で容易に希釈されるように製剤化される。散布量は、1ヘクタールあたり約1リットルから数千リットルまでの範囲に及び得るが、より典型的には、1ヘクタールあたり約10リットルから数百リットルの範囲に及ぶ。噴霧可能な製剤は、空中散布若しくは地上散布による葉処理のため、又は植物の成長媒体への施用のために、水又は別の適切な媒体とタンク混合され得る。液体及び乾燥製剤は、点滴灌漑システム中に直接測って入れられても、種まきの間に畝間に測って入れられてもよい。
製剤は、典型的には、合計で100質量%になる以下の適切な範囲内の有効量の活性成分、希釈剤及び界面活性剤を含有する。
Figure 2022501396
固体希釈剤としては、例えば、ベントナイト、モンモリロナイト、アタパルジャイト及びカオリンのような粘土、石こう、セルロース、二酸化チタン、酸化亜鉛、デンプン、デキストリン、糖類(例えば、ラクトース、スクロース)、シリカ、タルク、雲母、珪藻土、尿素、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウム、並びに硫酸ナトリウムが挙げられる。典型的な固体希釈剤は、Watkinsら、Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers、第2版、Dorland Books、Caldwell、New Jerseyに記載されている。
液体希釈剤としては、例えば、水、N,N−ジメチルアルカンアミド(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)、リモネン、ジメチルスルホキシド、N−アルキルピロリドン(例えば、N−メチルピロリドン)、リン酸アルキル(例えば、リン酸トリエチル)、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、パラフィン類(例えば、白色鉱油、直鎖パラフィン、イソパラフィン)、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、グリセリン、グリセロールトリアセテート、ソルビトール、芳香族炭化水素、脱芳香族化(dearomatized)脂肪族、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ケトン、例えばシクロヘキサノン、2−ヘプタノン、イソホロン及び4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、アセテート、例えば酢酸イソアミル、酢酸ヘキシル、酢酸ヘプチル、酢酸オクチル、酢酸ノニル、酢酸トリデシル及び酢酸イソボルニル、その他のエステル、例えばアルキル化乳酸エステル、二塩基性エステル、安息香酸アルキル及び安息香酸アリール並びにγ−ブチロラクトン、並びに直鎖でも分枝でも飽和でも不飽和でもよいアルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、n−ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタノール、デカノール、イソデシルアルコール、イソオクタデカノール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、オレイルアルコール、シクロヘキサノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ジアセトンアルコール、クレゾール及びベンジルアルコールが挙げられる。液体希釈剤はまた飽和及び不飽和脂肪酸(典型的にはC−C22)のグリセロールエステル、例えば、植物種子及び果実油(例えば、オリーブ、トウゴマ、リンシード、ゴマ、トウモロコシ(メイズ)、落花生、ヒマワリ、ブドウ種子、ベニバナ、綿実、ダイズ、ナタネ、ココナツ及びパーム核の油)、動物由来脂肪(例えば、牛脂、豚脂、ラード、タラ肝油、魚油)、及びそれらの混合物も含む。液体希釈剤はまた、アルキル化脂肪酸(例えば、メチル化、エチル化、ブチル化)も含み、ここで脂肪酸は植物及び動物由来のグリセロールエステルの加水分解により入手され得、蒸留により精製することができる。典型的な液体希釈剤は、Marsden、Solvents Guide、第二版、Interscience、New York、1950に記載される。
本開示の固体及び液体組成物は、しばしば1つ又はそれ以上の界面活性剤を含む。液体に添加される場合、界面活性剤(「表面活性剤」としても知られる)は、一般的には、液体の表面張力を改変し、最も頻繁には減少させる。親水性及び親油性基の性質に依存して、界面活性剤は湿潤剤、分散剤、乳化剤又は消泡剤として有用であり得る。
界面活性剤は、非イオン性、アニオン性又はカチオン性として分類され得る。本発明の組成物に有用な非イオン性界面活性剤としては、限定されないが:アルコキシル化アルコール、例えば天然及び合成のアルコール(分枝でも直鎖でもよい)に基づき、そしてアルコールとエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はそれらの混合物とから製造されるアルコキシ化アルコール;エトキシル化アミン、アルカノールアミド及びエトキシル化アルカノールアミド;アルコキシル化トリグリセリド、例えばエトキシル化ダイズ油、ヒマシ油及び菜種油;アルキルフェノールアルコキシラート、例えばオクチルフェノールエトキシラート、ノニルフェノールエトキシラート、ジノニルフェノールエトキシラート及びドデシルフェノールエトキシラート(フェノールとエチレンオキシドプロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はそれらの混合物とから製造される);エチレンオキシド又はプロピレンオキシドから製造されるブロックポリマー及び末端ブロックがプロピレンオキシドから製造される逆ブロックポリマー;エトキシル化脂肪酸;エトキシル化脂肪酸エステル及びオイル;エトキシル化メチルエステル;エトキシル化トリスチリルフェノール(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はそれらの混合物から製造されたものを含む);脂肪酸エステル、グリセロールエステル、ラノリンベースの誘導体、ポリエトキシル化エステル、例えば、ポリエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエトキシル化ソルビトール脂肪酸エステル及びポリエトキシル化グリセロール脂肪酸エステル;他のソルビタン誘導体、例えば、ソルビタンエステル;ポリマー界面活性剤、例えば、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、アルキドペグ(ポリエチレングリコール)樹脂、グラフト又は櫛形ポリマー及び星形ポリマー;ポリエチレングリコール(ペグ);ポリエチレングリコール脂肪酸エステル;シリコーンベースの界面活性剤;並びに糖誘導体、例えばスクロースエステル、アルキルポリグリコシド及びアルキルポリサッカライドが挙げられる。
有用なアニオン性界面活性剤としては、限定されないが:アルキルアリールスルホン酸及びそれらの塩;カルボキシル化アルコール又はアルキルフェノールエトキシラート;ジフェニルスルホナート誘導体;リグニン及びリグニン誘導体、例えば、リグノスルホナート;マレイン酸又はコハク酸又はそれらの無水物;オレフィンスルホナート;リン酸エステル、例えば、アルコールアルコキシラートのリン酸エステル、アルキルフェノールアルコキシラートのリン酸エステル、及びスチリルフェノールエトキシラートのリン酸エステル;タンパク質ベースの界面活性剤;サルコシン誘導体;スチリルフェノールエーテル硫酸塩;オイル及び脂肪酸の硫酸塩及びスルホン酸塩;エトキシル化アルキルフェノールの硫酸塩及びスルホン酸塩;アルコールの硫酸塩;エトキシル化アルコールの硫酸塩;アミン及びアミドのスルホン酸塩、例えば、N,N−アルキルタウレート;ベンゼン、クメン、トルエン、キシレン、並びにドデシル及びトリデシルベンゼンのスルホン酸塩;縮合ナフタレンのスルホン酸塩;ナフタレン及びアルキルナフタレンのスルホン酸塩;分留石油のスルホン酸塩;スルホスクシンアミド酸塩;並びにスルホコハク酸塩及びそれらの誘導体、例えばジアルキルスルホコハク酸塩が挙げられる。
有用なカチオン性界面活性剤としては、限定されないが:アミド及びエトキシル化アミド;N−アルキルプロパンジアミン、トリプロピレントリアミン及びジプロピレンテトラミンのようなアミン類、並びにエトキシル化アミン、エトキシル化ジアミン及びプロポキシル化アミン(アミンとエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はそれらの混合物とから製造される);アミン塩、例えば酢酸アミン及びジアミン塩;第四級アンモニウム塩、例えば、第四級塩、エトキシル化第四級塩及び二第四級塩;並びにアミンオキシド、例えばアルキルジメチルアミンオキシド及びビス−(2−ヒドロキシエチル)−アルキルアミンオキシドが挙げられる。
非イオン性及びアニオン性界面活性剤の混合物又は非イオン性及びカチオン性界面活性剤の混合物も本発明の組成物に有用である。非イオン性、アニオン性及びカチオン性界面活性剤並びにそれらの推奨される使用は、様々な公開された参考文献に開示されており、これらの参考文献としては、McCutcheon’s Emulsifiers and Detergents、annual American and International Editions published by McCutcheon’s Division、The Manufacturing Confectioner Publishing Co.;Sisely and Wood、Encyclopedia of Surface Active Agents、Chemical Publ.Co.、Inc.、New York、1964;及びA.S.Davidson and B.Milwidsky、Synthetic Detergents、Seventh Edition、John Wiley and Sons、New York、1987が挙げられる。
本開示の組成物はまた、製剤化助剤として当業者に知られる製剤補助剤を含有していてもよい(それらの一部は、固体希釈剤、液体希釈剤又は界面活性剤としても機能するとみなされるかもしれない)。このような製剤化補助剤及び添加剤は:pH(緩衝剤)、処理の間の発泡(ポリオルガノシロキサン類のような消泡剤)、活性成分の沈降作用(懸濁化剤)、粘性(チキソトロピック増粘剤)、容器内微生物増殖(抗菌剤)、製品凍結(不凍剤)、色(色素/顔料分散)、洗い流し(塗膜形成剤又はステッカー(stickers))、蒸発(蒸発遅延剤)、及び他の製剤化属性を制御し得る。塗膜形成剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー及びワックスが挙げられる。製剤化補助剤の例及び添加剤の例としては、McCutcheon’s Division、The Manufacturing Confectioner Publishing Co.により発行されたMcCutcheon’s Volume 2: Functional Materials、年刊国際版及び北米版;並びにPCT公開第WO 03/024222号に列挙されるものが挙げられる。
式Iの化合物及び任意の他の活性成分は、典型的には活性成分を溶媒に溶解することによって、又は液体若しくは乾燥希釈剤中で粉砕することにより本発明の組成物中に組み込まれる。乳濁液を含む液剤は、単に成分を混合することにより製造することができる。乳濁液としての使用を意図された液体組成物の溶媒が水不混和性である場合、水で希釈する際に活性成分含有溶媒を乳化させるために典型的には乳化剤を加える。2,000μmまでの粒径を有する活性成分スラリーを、媒体ミルを使用して湿式粉砕し、3μm未満の平均直径を有する粒子を得ることができる。水性スラリーを、完成したSC剤にすることができ(例えば、U.S.3,060,084を参照のこと)、又は噴霧乾燥によりさらに処理して水和性粒剤を形成することができる。乾燥製剤は通常、乾式粉砕プロセスを必要とし、これは2〜10μm範囲内の平均粒径を生じる。粉剤及び粉末は、混合及び通常は粉砕(例えば、ハンマーミル又は流体エネルギーミルを用いて)により製造され得る。粒剤及びペレットは、活性物質を予め形成された粒状担体に噴霧することにより、又は凝集技術により製造され得る。Browning、「Agglomeration」、Chemical Engineering、1967年12月4日、147−48頁、Perry’s Chemical Engineer’s Handbook、第4版、McGraw−Hill、New York、1963、8−57頁及び下記、並びにWO91/13546を参照のこと。ペレットは、U.S.4,172,714に記載されるように製造され得る。水和性及び水溶性粒剤は、U.S.4,144,050、U.S.3,920,442及びDE3,246,493において教示されるように製造され得る。錠剤は、U.S.5,180,587、U.S.5,232,701及びU.S.5,208,030において教示されるように製造され得る。フィルムはGB2,095,558及びU.S.3,299,566において教示されるように製造され得る。
製剤化技術に関するさらなる情報については、Pesticide Chemistry and Bioscience、The Food−Environment Challenge、T.Brooks and T.R.Roberts編、Proceedings of the 9th International Congress on Pesticide Chemistry、The Royal Society of Chemistry、Cambridge、1999、120−133頁におけるT.S.Woods、「The Formulator’s Toolbox − Product Forms for Modern Agriculture」を参照のこと。U.S.3,235,361、第6欄、16行〜第7欄、19行及び実施例10〜41;U.S.3,309,192、第5欄、43行〜第7欄、62行及び実施例8、12、15、39、41、52、53、58、132、138〜140、162〜164、166、167及び169〜182;U.S.2,891,855、第3欄、66行〜第5欄、17行及び実施例1〜4;Klingman、Weed Control as a Science、John Wiley and Sons、Inc.、New York、1961、81〜96頁;Hance et al.、Weed Control Handbook、第8版、Blackwell Scientific Publications、Oxford、1989;並びにDevelopments in formulation technology、PJB Publications、Richmond、UK、2000も参照のこと。
以下の実施例において、全てのパーセンテージは質量パーセンテージであり、そして全ての製剤は従来の方法で製造された。化合物番号、すなわち「Cpd.No.」は表1における化合物を指す。さらに入念にしなくとも、当業者は、前の記載を使用して、本開示をその完全な程度まで利用することができると考えられる。したがって以下の実施例は、単に説明のためのものであり、本開示をいかなるようにも限定しないと解釈されるべきでる。別の指示がなければパーセンテージは質量パーセンテージである。
実施例A
高強度濃縮物(High Strength Concentrate)
化合物番号22 98.5%
シリカエアロゲル 0.5%
合成非晶質微細シリカ 1.0%
実施例B
水和剤
化合物番号22 65.0%
ドデシルフェノール ポリエチレングリコールエーテル 2.0%
リグニンスルホン酸ナトリウム 4.0%
アルミノケイ酸ナトリウム 6.0%
モンモリロナイト(焼成) 23.0%
実施例C
(i) 粒剤
化合物番号22 10.0%
アタパルジャイト顆粒(低揮発性物質、0.71/0.30mm;U.S.S.No.25−50篩) 90.0%
実施例D
押出成形ペレット
化合物番号22 25.0%
無水硫酸ナトリウム 10.0%
粗製リグニンスルホン酸カルシウム 5.0%
アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム 1.0%
カルシウム/マグネシウムベントナイト 59.0%
実施例E
乳濁液
化合物番号22 10.0%
ヘキサオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール 20.0%
−C10脂肪酸メチルエステル 70.0%
実施例F
マイクロエマルション
化合物番号22 5.0%
ポリビニルピロリドン−酢酸ビニルコポリマー 30.0%
アルキルポリグリコシド 30.0%
モノオレイン酸グリセリル 15.0%
水 20.0%
実施例G
SC剤
化合物番号22 35%
ブチル ポリオキシエチレン/ポリプロピレンブロックブロックコポリマー
4.0%
ステアリン酸/ポリエチレングリコールコポリマー 1.0%
スリレンアクリルポリマー 1.0%
キサンタンガム 0.1%
プロピレングリコール 5.0%
シリコーン系消泡剤 0.1%
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1%
水 53.7%
実施例H
EW剤(Emulsion in Water)
化合物番号22 10.0%
ブチル ポリオキシエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマー 4.0%
ステアリン酸/ポリエチレングリコールコポリマー 1.0%
スチレンアクリルポリマー 1.0%
キサンタンガム 0.1%
プロピレングリコール 5.0%
シリコーン系消泡剤 0.1%
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1%
芳香族石油系炭化水素 20.0
水 58.7%
実施例I
OD剤(Oil Dispersion)
化合物番号22 25%
ヘキサオレイン酸 ポリオキシエチレンソルビトール 15%
有機的に改良されたベントナイト粘土 2.5%
脂肪酸メチルエステル 57.5%
化合物番号22が化合物番号20、化合物番号21又は化合物番号65で置き換えられた上記の実施例A〜Iもまた開示される。
試験結果は、式Iの特定の化合物が、活性な発生前処理及び/若しくは発生後処理除草剤並びに/又は植物成長調整剤であることを示した。式Iの化合物は概して、発生後処理雑草防除(すなわち、雑草の苗が土壌から出てきた後に施用される)及び発生前処理雑草防除(すなわち雑草の苗が土壌から出てくる前に使用される)について最も高い活性を示す。それらの多くは、全ての植生の完全な防除が望ましい領域、例えば、燃料貯蔵タンクの周囲、工業用貯蔵地域、駐車場、ドライブインシアター、飛行場、河岸、灌漑及び他の水路、広告板の周囲並びに幹線道路及び鉄道構造物における、広範囲の発生前及び発生後処理雑草防除について実用性を有する。本開示の化合物の多くは、雑草に対して農作物における選択的代謝により、又は農作物及び雑草における生理学的阻害の場所での選択活性により、又は農作物及び雑草の混合環境上又は混合環境内での選択的配置により、農作物/雑草混合内の草及び広葉雑草の選択的防除に有用である。当業者は、化合物又は化合物の群内でのこれらの選択的因子の好ましい組み合わせが、慣用の生物学的及び/又は生化学的アッセイを行うことにより容易に決定され得るということがわかるだろう。
式Iの化合物は、重要な農学的農作物に耐性を示し得、これらの農作物としては、限定されないが、アルファルファ、オオムギ、ワタ、コムギ、アブラナ、テンサイ、トウモロコシ(メイズ)、ソルガム、ダイズ、イネ、エンバク、ラッカセイ、野菜類、トマト、ジャガイモ、コーヒー、カカオ、オイルパーム、ゴム、サトウキビ、カンキツ類、ブドウ類、果樹、堅果樹、バナナ、プランテイン、パイナップル、ホップ、茶を含む永続的栽培農作物、並びにユーカリ及び針葉樹(例えば、テーダマツ)のような森林、並びに芝草種(例えば、ケンタッキーブルーグラス、セントオーガスチングラス、ケンタッキーフェスク(Kentucky fescue)及びギョウギシバ)が挙げられる。本開示の化合物は、除草剤に対する抵抗性を組み込むように、無脊椎有害動物に対して毒性のタンパク質(例えば、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)毒素)を発現するように、かつ/又は他の有用な形質を発現するように、遺伝的に形質転換されるか又は栽培された農作物において又はそのような農作物上で使用され得る。当業者には当然のことながら、全ての化合物が全ての雑草に対して等しく有効であるわけではない。あるいは、主題の化合物は植物の成長を改変するために有用である。
本開示の化合物は、植生を殺傷若しくは傷害するか又はその成長を減少させることにより望ましくない植生を防除するための(発生前処理及び発生後処理の両方の除草)活性を有するので、除草有効量の本開示の化合物、又は上記化合物及び少なくとも1つの界面活性剤、固体希釈剤若しくは液体希釈剤を含む組成物を、望ましくない植生の葉若しくは他の部分に、又は望ましくない植生の環境、例えば望ましくない植生が成長しているか、若しくは望ましくない植生の種子若しくは他のムカゴを取り囲む土壌又は水に接触させることを含む様々な方法により、本化合物を役立つように施用することができる。
式Iの化合物の除草有効量は、多数の因子により決定される。これらの因子としては: 選択される製剤、施用方法、存在する植生の量及び種類、成長条件などが挙げられる。一般に、本開示の化合物の除草有効量は、約0.001〜20kg/haであり、好ましい範囲は約0.004〜1kg/haである。当業者は、所望のレベルの雑草防除に必要な除草有効量を容易に決定することができる。
1つの一般的な実施形態において、式Iの化合物は、典型的には製剤化された組成物で、成長媒体(例えば、土壌)と接触している望ましい植生(例えば、農作物)及び望ましくない植生(すなわち、雑草)を含む場所に施用され、これらの両方の植生が、種子、実生及び/又はより大きな植物であり得る。この場所において、本開示の化合物を含む組成物は、特に望ましくない植生の植物若しくはその一部に、かつ/又は植物と接触している成長媒体に直接施用され得る。
本開示の化合物を用いて処理される場所における所望の植生の植物の細かい品種及び栽培品種は、従来の増殖及び育種方法により、又は遺伝子操作方法により得ることができる。遺伝子改変された植物(トランスジェニック植物)は、異種遺伝子(導入遺伝子)が植物のゲノムに安定に組み込まれているものである。植物ゲノム中のその特定の位置による規定される導入遺伝子は、形質転換又はトランスジェニック事象と呼ばれる。
最も典型的には、本開示の化合物は望ましくない植生を防除するために施用されるが、処理される場所における所望の植生の本開示の化合物との接触は、遺伝子改変により取り込まれた形質を含めて、所望の植生における遺伝的形質と優加法的又は相乗的な効果を生じ得る。例えば、植物食性昆虫有害生物若しくは植物疾患に対する抵抗性、生物的/非生物的ストレスに対する耐性又は貯蔵安定性は、所望の植生において遺伝的形質から期待されるよりも高くなり得る。
本開示の化合物はまた、1つ又はそれ以上の他の生物学的に活性な化合物又は薬剤と混合して、さらにより広範囲の農学的保護を与える多成分農薬を形成することができ、これらの化合物又は薬剤としては、除草剤、除草剤薬害軽減剤、殺菌剤(fungicides)、殺虫剤、殺線虫剤、殺菌剤(bactericides)、殺ダニ剤、成長調整剤、例えば昆虫脱皮阻害剤及び発根刺激剤、化学不妊化剤、情報物質、忌避物質、誘引剤、フェロモン、接触刺激薬、植物栄養素、他の生物学的に活性な化合物又は昆虫病原性細菌、ウイルス若しくは真菌が挙げられる。本開示の化合物と他の除草剤との混合物は、さらなる雑草種に対する活性範囲を広げ、そして任意の抵抗性生物型の増殖を抑制することができる。したがって、本開示はまた、式Iの化合物(除草有効量で)及び少なくとも1つのさらなる生物学的に活性な化合物又は薬剤(生物学的有効量で)を含む組成物に関し、そしてこれは少なくとも1つの界面活性剤、固体希釈剤又は液体希釈剤をさらに含んでいてもよい。他の生物学的に活性な化合物又は薬剤は、界面活性剤、固体又は液体希釈剤の少なくとも1つ含む組成物に製剤化され得る。本開示の混合物には、1つ若しくはそれ以上の他の生物学的に活性な化合物若しくは薬剤が、式Iの化合物と一緒に製剤化されてプレミックスを形成することができ、又は1つ若しくはそれ以上の他の生物学的に活性な化合物若しくは薬剤を、式Iの化合物と別々に製剤化することができ、そしてこれらの製剤は、施用前に(例えば噴霧タンクで)混合されるか、またあるいは、連続して施用される。
農業用保護剤(すなわち、除草剤、除草剤薬害軽減剤、殺虫剤、殺菌剤、殺線虫剤、殺ダニ剤及び生物学的製剤)の一般的参考文献としては、The Pesticide Manual、第13版、C.D.S.Tomlin、Ed.、British Crop Protection Council、Farnham、Surrey、U.K.、2003及びThe BioPesticide Manual、第2版、L.G.Copping、Ed.、British Crop Protection Council、Farnham、Surrey、U.K.、2001が挙げられる。
これらの様々な混合パートナーの1つ又はそれ以上が使用される実施形態について、混合パートナーは、典型的には、混合パートナーが単独で使用される通常の量と類似した量で使用される。より詳細には、混合物において、活性成分はしばしば、活性成分単独の使用のために製品ラベルに明記される施用量の半分と完全な施用量との間の施用量で施用される。これらの量は、The Pesticide Manual and The BioPesticide Manualのような参考文献に列挙される。これらの様々な混合パートナー(合計で)の式Iの化合物に対する質量比は、典型的には、約1:3000と約3000:1との間である。特に、約1:300と約300:1との間の質量比(例えば、約1:30と約30:1との間の比)である。当業者は、所望の範囲の生物学的活性に必要な活性成分の生物学的有効量を、簡単な実験により容易に決定することができる。これらのさらなる成分を含めることは、式Iの化合物単独により防除される範囲を超えて、防除される雑草の範囲を広げ得るということは明らかだろう。
注目すべきは、本発明の化合物(除草有効量で)、他の除草剤及び除草剤薬害軽減剤からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる活性成分(有効量で)、並びに界面活性剤、固体希釈剤及び液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1つの成分を含む組成物である。
表A1は、本発明の混合物、組成物及び方法の説明に役立つ、成分(a)と成分(b)の具体的な組み合わせを列挙する。成分(a)欄の化合物番号1(すなわち、「Cpd.No.」は「化合物番号」を表す)は、表AAにおいて特定されている。表A1の第二欄は、具体的な成分(b)の化合物(例えば、第一行の「2,4−D」)を列挙する。表A1の第三、第四及び第五欄は、成分(a)の化合物が典型的に屋外栽培農作物に施用される量の、成分(b)に対する質量比の範囲を列挙する(すなわち、(a):(b))。したがって、例えば、表A1の第一行は、成分(a)(すなわち、表AAにおける化合物番号1)の2,4−Dとの組み合わせが、1:192〜6:1の間の質量比で典型的に施用されるということを具体的に開示する。表A1の残りの行は同様に解釈されるべきである。
Figure 2022501396
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表A2は、「成分(a)」欄表題の下の項目が、以下に示されるそれぞれの成分(a)欄の項目で置き換えられていることを除いて、上の表A1と同じと解釈される。成分(a)欄の化合物番号2は表AAにおいて特定されている。したがって、例えば表A2において、「成分(a)」欄表題下の項目は、全て化合物番号2」(すなわち、表AAにおいて特定される化合物番号2)を記載し、そして表A2における欄の表題下の第一行は、化合物番号2と2,4−Dとの混合物を具体的に開示する。
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特定の例では、本開示の化合物と他の生物学的に活性な(特に除草性)化合物又は薬剤(すなわち、活性成分)との組み合わせは、雑草に対して相加を上回る(すなわち、相乗的)効果及び/又は農作物若しくは他の所望の植物に対して相加より低い効果(すなわち、薬害軽減)を生じることができる。効果的な有害生物防除を確実にしながら環境に放出される活性成分の量減らすことは常に望ましい。過剰な農作物を損傷することなくより多い量の活性成分を使用して、より有効な雑草防除を提供する能力もまた望ましい。農学的に十分なレベルの雑草防除を生じる施用量で除草活性成分の相乗効果が雑草に対して生じる場合、そのような組み合わせは、農作物製造費用を低減し、そして環境負荷を減少させるために有利になり得る。除草活性成分の薬害軽減が農作物に対して生じる場合、そのような組み合わせは、雑草競合を低減することにより農作物保護を増加するために有利になり得る。
注目すべきは、本開示の化合物と少なくとも1つの外の除草活性成分との組み合わせである。特に注目すべきは、他の除草活性成分が本開示の化合物とは異なる作用部位を有するような組み合わせである。特定の例において、類似した防除範囲を有するが作用部位が異なる少なくとも1つの他の除草活性成分との組み合わせは、抵抗性管理のために特に有利だろう。したがって、本開示の組成物は、類似した防除範囲を有するが作用部位が異なる少なくとも1つのさらなる除草活性成分を(除草有効量で)さらに含んでいてもよい。
本開示の化合物はまた、アリドクロール、ベノキサコール、クロキントセット−メキシル、クミルロン、シオメトリニル(cyometrinil)、シプロスルホンアミド(cyprosulfonamide)、ダイムロン、ジクロルミド、ジシクロノン(dicyclonon)、ジエトラート(dietholate)、ジメピペレート、フェンクロラゾール−エチル、フェンクロリム、フルラゾール(flurazole)、フルキソフェニム、フリラゾール、イソオキサジフェン−エチル、メフェンピル−ジエチル、メフェナート(mephenate)、メトキシフェノン ナフタル酸無水物(1,8−ナフタル酸無水物)、オキサベトリニル、N−(アミノカルボニル)−2−メチルベンゼンスルホンアミド、N−(アミノカルボニル)−2−フルオロベンゼンスルホンアミド、1−ブロモ−4−[(クロロ−メチル)−スルホニル]−ベンゼン (BCS)、4−(ジクロロアセチル)−1−オキサ−4−アゾスピロ[4.5]デカン (MON 4660)、2−(ジクロロメチル)−2−メチル−1,3−ジオキソラン (MG191)、1,6−ジヒドロ−1−(2−メトキシフェニル)−6−オキソ−2−フェニル−5−ピリミジンカルボン酸エチル、2−ヒドロキシ−N,N−ジメチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボキサミド、1−(3,4−ジメチルフェニル)−l,6−ジヒドロ−6−オキソ−2−フェニル−5−ピリミジンカルボキシラート、2,2−ジクロロ−1−(2,2,5−トリメチル−3−オキサゾリジニル)−エタノン及び2−メトキシ−N−[[4−[[(メチルアミノ)カルボニル]アミノ]フェニル]スルホニル]−ベンズアミドのような除草剤薬剤軽減剤と組み合わせて特定の農作物に対する安全性を増大させるために使用することができる。解毒的に有効な量の除草剤薬害軽減剤を、本開示の化合物と同時に施用しても、又は種子処理として施用してもよい。したがって、本開示の一態様は、本開示の化合物及び解毒有効量の除草剤薬害軽減剤を含む除草剤混合物に関する。種子処理は、農作物植物に対する解毒を物理的に制限するので、選択的雑草防除に特に有用である。したがって、本開示の特に有用な実施形態は、農作物の場所を除草有効量の本開示の化合物と接触させることを含む、農作物における望ましくない植生の成長を選択的に防除するための方法であり、ここで農作物がそれから成長する種子は、解毒有効量の薬害軽減剤で処理される。当業者は、薬害軽減剤の解毒有効量を簡単な実験によりにより容易に決定することができる。
本開示の化合物はまた:(1)除草効果を付与するように遺伝的に誘導された転写物の下方調節、干渉、抑制もしくはサイレンシングにより特定の標的の量に影響を与えるDNA、RNA、及び/もしくは化学修飾されたヌクレオチドを含むがこれに限定されないポリヌクレオチド;又は(2)薬害軽減効果を付与するように遺伝的に誘導された転写物の下方調節、干渉、抑制もしくはサイレンシングにより特定の標的の量に影響を与えるDNA、RNA、及び/もしくは化学修飾されたヌクレオチドを含むがこれに限定されないポリヌクレオチドと混合され得る。
以下の試験A〜Mは、代表的な雑草に対する本開示の代表的な化合物の防除有効性を実証するが、これらの化合物により提供される雑草防除は、これらの種に限定されない。化合物の説明については索引表1を参照のこと。質量スペクトルは、大気圧化学イオン化(AP+)を使用することにより観測された分子へのH(分子量1)の付加により形成された最も高い同位体存在度の親イオン(M+1)の分子量として±0.5Da以内の推定精度で報告される。
Figure 2022501396
試験A
イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、ホウキギ(Kochia scoparia)、ブタクサ(common ragweed、Ambrosia elatior)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、アキノエノコログサ(Setaria faberii)、エノコログサ(Setaria viridis)及びアオゲイトウ(pigweed)(Amaranthus retroflexus)から選択される植物種の種子をローム土及び砂のブレンド中に植え、そして界面活性剤を含む非植物毒性溶媒混合物中で製剤化された試験化学物質を使用して有向土壌スプレーを用い発生前処理した。
同時に、これらの雑草種並びにコムギ(Triticum aestivum)、トウモロコシ(Zea mays)、ノスズメノテッポウ(Blackgrass)(Alopecurus myosuroides)及びヤエムグラ(catchweed bedstraw、Galium aparine)から選択される植物も、ローム土及び砂の同じブレンドを含有する鉢に植えて、そして同じ方法で製剤化された試験化学物質の発生後処理施用で処理した。発生後処理について植物は高さ2〜10cmの範囲に及び、そして1〜2葉期であった。処理された植物及び未処理の対照を温室内で約10日間維持し、その後、全ての処理された植物を未処理の対照と比較し、そして損傷について視覚的に評価した。表Aにまとめられた植物応答評定は、0〜100のスケールに基づき、ここで0は効果無しであり、100は完全な防除である。ダッシュ記号(−)の応答は試験結果が無いことを意味する。
Figure 2022501396
試験B
イネ(Oryza sativa)、タマガヤツリ(small−flower umbrella sedge、Cyperus difformis)、アメリカコナギ(Heteranthera limosa)及びイヌビエ(Echinochloa crus−galli)から選択される水田試験における植物種を、試験のために2葉期まで成長させた。処理の時点で、試験用鉢を土壌表面の上3cmまで水に浸し、試験化合物を水田の水に直接施用することにより処理し、その後その水深を試験の間維持した。処理された植物及び対照を温室内で13〜15日間維持し、その期間後、全ての種を対照と比較し、そして視覚的に評価した。表Bにまとめられた植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、ここで0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)応答は試験の結果が無いことを意味する。
表B 化合物
250g ai/ha 20 21 22 65
冠水
イヌビエ 25 80 40 40
アメリカコナギ 100 90 90 80
イネ 15 35 60 20
タマガヤツリ 90 90 85 90
試験C
ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、秋播コムギ(Triticum aestivum)、ヤエムグラ(Galium aparine)、トウモロコシ(Zea mays)、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)、アキノエノコログサ(Setaria faberii)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、シロアカザ(Chenopodium album)、マルバルコウ(Ipomoea coccinea)、ショクヨウガヤツリ(Cyperus esculentus)、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、ブタクサ(Ambrosia elatior)、ダイズ(Glycine max)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、ナタネ(Brassica napus)、ウォーターヘンプ(waterhemp)(コモンウォーターヘンプ、Amaranthus rudis)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、ホウキギ(Kochia scoparia)、カラスムギ(Avena fatua)、スリナムグラス(surinam grass)(Brachiaria decumbens)、セイヨウヌカボ(windgrass)(Apera spica−venti)、ショウジョウソウモドキ(poinsettia、wild)(Euphorbia heterophylla)及びイチビ(Abutilon theophrasti)から選択される植物種の種をシルトローム土中に植えて、界面活性剤を含む非植物毒性溶媒混合物に製剤化された試験化学物質を用いて発生前処理した。
同時に、これらの農作物種及び雑草種から選択された植物並びにコハコベ (common chickweed、Stellaria media)、ソバカズラ(Polygonum convolvulus)、野生カラシナ(Sinapis arvensis)、ヒナゲシ(Papaver rhoeas)、マキバスミレ(Viola arvensis)、イヌホオズキ(アメリカイヌホオズキ(eastern black nightshade)、Solanum ptycanthum)、オオイヌノフグリ(bird’s−eye speedwell、Veronica persica)、ヒメムカシヨモギ(Conyza canadensis)、オトメフウロ(Geranium dissectum)、及びセイヨウトゲアザミ(Cirsium arvense)も、スファグナムピートモス(spaghnum peat moss)、バーミキュライト、湿潤剤及び開始栄養剤を含むRedi−Earth(R)栽培用媒体(Scotts Company、14111 Scottslawn Road、Marysville、Ohio 43041)を含有する鉢に植え、そして同じ方法で製剤化された試験化学物質を発生後処理施用で処理した。発生後処理のために植物は高さ2〜18cm(1〜4葉期)の範囲に及んだ。処理された植物及び対照を温室に13〜21日間維持し、その期間の後、全ての種を対照と比較し、そして視覚的に評価した。表C−1(発生後処理)及びC−2(発生前処理)にまとめられている植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)の応答は試験結果無しを意味する。
水田試験における植物種は、試験のために2葉期まで成長させたイネ(移植及び湛水直播、Oryza sativa)、タマガヤツリ(Cyperus difformis)、アメリカコナギ(Heteranthera limosa)、ホタルイ(Scirpus juncoides)及びイヌビエ(Echinochloa crus−galli)からなるものであった。処理の時点で、試験鉢を土壌表面の3cm上まで水に浸し、試験化合物を水田の水に直接施用することにより処理し、その後その水深で試験期間の間維持した。処理された植物及び対照を温室で13〜15日間維持し、その期間の後、全ての種を対照と比較し、そして視覚的に評価した。表Cにまとめられている植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)の応答は試験結果無しを意味する。
Figure 2022501396
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試験D
ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、ヤエムグラ(Galium aparine)、ホウキギ(Kochia scoparia)、ナタネ(Brassica napus)、春播オオムギ(Hordeum vulgare)、春播コムギ(Triticum aestivum)、カラスムギ(Avena fatua)、秋播オオムギ(Hordeum vulgare)及び秋播コムギ(Triticum aestivum)から選択される植物種の種子を、シルトローム土中に植えて、界面活性剤を含む非植物毒性溶媒混合物で製剤化された試験化学物質を用いて発生前処理した。
同時に、これらの農作物種及び雑草種から選択される植物、並びにブルーグラス(スズメノカタビラ、Poa annua)、カナリークサヨシ(ヒメカナリークサヨシ(littleseed canarygrass)、Phalaris minor)、コハコベ(Stellaria media)、ウマノチャヒキ(downy bromegrass、Bromus tectorum)、ヒナゲシ (Papaver rhoeas)、マキバスミレ(Viola arvensis)、エノコログサ (Setaria viridis)、ホトケノザ(henbit deadnettle、Lamium amplexicaule)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、シロアカザ(Chenopodium album)、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、カモミール(イヌカミツレ(scentless chamomile)、Matricaria inodora)、ハリヒジキ(Russian thistle)(Salsola kali)、オオイヌノフグリ(Veronica persica)、ソバカズラ (Polygonum convolvulus)、野生カラシナ(Sinapis arvensis)、セイヨウノダイコン(radish、wild)(Raphanus raphanistrum)、セイヨウヌカボ(Apera spica−venti)、オトメフウロ(geranium、cutleaf)(Geranium dissectum)及びセイヨウトゲアザミ(Cirsium arvense)も、スファグナムピートモス、バーミキュライト、湿潤剤及び開始栄養剤を含むRedi−Earth(R)栽培用媒体(Scotts Company、14111 Scottslawn Road、Marysville、Ohio 43041)を含有する鉢に植え、そして同じ方法で製剤化された試験化学物質を発生後処理施用で処理した。植物は高さ2〜18cm(1〜4葉期)の範囲に及んだ。処理された植物及び対照を制御された成長環境に14〜21日間維持し、その期間の後、全ての種を対照と比較し、そして視覚的に評価した。表Dにまとめられている植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)の応答は試験結果無しを意味する。
Figure 2022501396
Figure 2022501396
Figure 2022501396
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試験E
トウモロコシ(Zea mays)、ダイズ (Glycine max)、イチビ(Abutilon theophrasti)、シロアカザ(Chenopodium album)、ショウジョウソウモドキ(Euphorbia heterophylla)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、ウォーターヘンプ(コモンウォーターヘンプ、Amaranthus rudis)、スリナムグラス(Brachiaria decumbens)、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)、メヒシバ、ブラジル(Digitaria horizontalis)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)、アキノエノコログサ(Setaria faberii)、エノコログサ(Setaria viridis)、オヒシバ(Eleusine indica)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、ブタクサ(Ambrosia elatior)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、シンクリノイガ(sandbur)(サザンサンドバー(southern sandbur)、Cenchrus echinatus)、キンゴジカ(Sida rhombifolia)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、バージニアツユクサ(Virginia (VA) dayflower、Commelina virginica)、セイヨウヒルガオ(Convolvulus arvensis)、マルバルコウ(Ipomoea coccinea)、ヒメムカシヨモギ (Conyza canadensis)、ホウキギ(Kochia scoparia)、ショクヨウガヤツリ(Cyperus esculentus)及びコセンダングサ(hairy beggarticks)(Bidens pilosa)から選択される植物種の種子を、シルトローム土中に植えて、界面活性剤を含む非植物毒性溶媒混合物中で製剤化された試験化学物質を用いて発生前処理した。
同時に、これらの農作物及び雑草種から選択された植物、並びにwaterhemp_RES1、(ALS及びトリアジン抵抗性コモンウォーターヘンプ、Amaranthus rudis)、及びwaterhemp_RES2、(ALS及びHPPD抵抗性コモンウォーターヘンプ、Amaranthus rudis)も、スファグナムピートモス、バーミキュライト、湿潤剤及び開始栄養剤を含むRedi−Earth(R)栽培用媒体(Scotts Company、14111 Scottslawn Road、Marysville、Ohio 43041)を含有する鉢に植え、そして同じ方法で製剤化された試験化学物質を発生後処理施用で処理した。発生後処理のために植物は高さ2〜18cm(1〜4葉期)の範囲に及んだ。処理された植物及び対照を温室に14〜21日間維持し、その期間の後、全ての種を対照と比較し、そして視覚的に評価した。表Eにまとめられている植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)の応答は試験結果無しを意味する。
Figure 2022501396
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試験F
一評定あたり3つのプラスチック鉢(直径約16cm)を、35:50:15の比の砂、シルト及び粘土並びに2.6%有機物を含む殺菌Tamaシルトローム土で部分的に満たした。3つの鉢のそれぞれについての別々の種播きは以下のとおりであった。コナギ(Monochoria vaginalis)、タマガヤツリ(Cyperus difformis)及びホソバヒメミソハギ(purple redstem、Ammannia coccinea)の米国からの種子を、各評定について1つの16cm鉢に植えた。コゴメガヤツリ(Cyperus iria)、オニアゼガヤ(bearded sprangletop、Leptochloa fascicularis)、1束の9又は10の湛水直播イネ苗(イネ、W.S.Jap、Oryza sativa cv.「Japonica−M202」又はイネ、W.S.Ind、「Indica」)、及び2束の3又は4つの移植イネ苗(Oryza sativa cv.「Japonica−M202」)の米国からの種子を、各評定について1つの16cm鉢に植えた。イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、及びタイヌビエ(Echinochloa oryzicola)の米国からの種子を各評定について1つの16cm鉢に植えた。
処理の時点で農作物種及び雑草種が2.0〜2.5葉期になるように順次植えた。
鉢植え植物を温室で30/27℃の日中/夜間温度設定で成長させ、そして補助的なバランス照明を備え付けて、16時間の明期を維持した。試験鉢を試験完了まで温室で維持した。
処理の時点で、試験鉢を土壌表面の3cm上まで水に浸し、試験化合物を水田の水に直接施用することにより処理し、その後その水深を試験の間維持した。21日後に、イネ及び雑草に対する処理の効果を、未処理の対照と比較することにより視覚的に評価した。表Fにまとめられた植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、ここで0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)応答は試験の結果が無いことを意味する。
Figure 2022501396
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試験G
この試験は、化合物番号20と(b15C1)との混合物のいくつかの植物種に対する効果を評価した。トウモロコシ(ZEAMD;Zea mays、cv.「Pioneer 1184」)、ダイズ(GLXMA;Glycine max、cv.Pioneer 35T58)、アキノエノコログサ(SETFA;Setaria faberi)、イヌビエ(ECHCG;Echinochloa crus−galli)、オニメヒシバ(DIGSA;Digitaria sanguinalis)、オオホナガアオゲイトウ(AMAPA;Amaranthus palmeri)、コモンウォーターヘンプ(AMATU;Amaranthus rudis)、及びブタクサ(AMBEL;Ambrosia artemisiifolia)から選択される植物の種子を、Tamaシルトローム土を含有する鉢に植え、そして界面活性剤を含む非植物毒性溶媒混合物中で製剤化された試験化学物質を使用して有向土壌スプレーを用いて発生前処理した。
処理された植物及び未処理の対照を温室で約21日間維持し、その後、全ての処理された植物を未処理の対照と比較し、そして損傷について視覚的に評価した。表Gにまとめられた植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、ここで0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)の応答は試験結果が無いことを意味する。試験結果は4回繰り返しの平均として示される。
Figure 2022501396
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試験H
この試験は、化合物番号20とアトラジン又はグリホサートとの混合物のいくつかの植物種に対する効果を評価した。トウモロコシ(ZEAMD;Zea mays、cv.「Pioneer 1184」)、ダイズ(GLXMA;Glycine max、cv.Pioneer 35T58)、アキノエノコログサ(SETFA;Setaria faberi)、スリナムグラス(BRADC;Brachiaria decumbens)、オオクサキビ(PANDI;Panicum dichotomiflorum)、イチビ(ABUTH;Abutilon threophrasti)、ヒメムカシヨモギ(mare’s tail)(ERICA;Conyza canadensis)、イヌビエ(ECHCG;Echinochloa crus−galli)、オニメヒシバ(DIGSA;Digitaria sanguinalis)、オオホナガアオゲイトウ(AMAPA;Amaranthus palmeri)、コモンウォーターヘンプ(AMATU;Amaranthus rudis)、アメリカイヌホオズキ(E.black nightshade)(SOLPT;Solanum ptycanthum)、及びブタクサ(AMBEL;Ambrosia artemisiifolia)から選択される植物種の種子を、スファグナムピートモス、バーミキュライト、湿潤剤及び開始栄養剤を含むRedi−Earth(R)栽培用媒体(Scotts Company、14111 Scottslawn Road、Marysville、Ohio 43041)を含有する鉢に植え、そして界面活性剤を含む非植物毒性溶媒混合物中で製剤化された試験化学物質を使用して発生後処理した。発生後処理のために植物は高さ2〜10cmの範囲に及び、1〜2葉期であった。処理された植物及び未処理の対照を温室に約14日間維持し、その期間の後、全ての植物を未処理対照と比較し、そして損傷について視覚的に評価した。表H1及びH2にまとめられている植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)の応答は試験結果無しを意味する。試験結果を4回の繰り返しの平均として示す。
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試験I
この試験は、化合物番号20とサフルフェナシル又はピロキサスルホンとの混合物のいくつかの植物種に対する効果を評価した。トウモロコシ(ZEAMD;Zea mays、cv.「Pioneer 1184」)、ダイズ(GLXMA;Glycine max、cv.Pioneer 35T58)、アキノエノコログサ(SETFA;Setaria faberi)、オオホナガアオゲイトウ(AMAPA;Amaranthus palmeri)、コモンウォーターヘンプ(AMATU;Amaranthus rudis)、ヒメムカシヨモギ(ERICA;Conyza canadensis)、及びブタクサ(AMBEL;Ambrosia artemisiifolia)から選択された植物種の種子を、Tamaシルトローム土を含有する鉢に植え、そして界面活性剤を含む非植物毒性溶媒混合物中で製剤化された試験化学物質を使用して有向土壌スプレーを用いて発生前処理した。
同時に、これらの農作物種及び雑草種からの植物を、スファグナムピートモス、バーミキュライト、湿潤剤及び開始栄養剤を含むRedi−Earth(R)栽培用媒体(Scotts Company、14111 Scottslawn Road、Marysville、Ohio 43041)を含有する鉢に植え、そして同じ方法で製剤化された試験化学物質を用いて発生後処理した。発生後処理のために植物は高さ2〜10cmの範囲に及び、1〜2葉期であった。処理された植物及び未処理の対照を温室で約14〜21日間維持し、その後、全ての処理された植物を未処理の対照と比較し、そして損傷について視覚的に評価した。表I1〜I4にまとめられた植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、ここで0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)の応答は試験結果が無いことを意味する。試験結果は4回繰り返しの平均として提示される。
Figure 2022501396
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Figure 2022501396
Figure 2022501396
Figure 2022501396
試験J
この試験は、化合物番号20と(b15C2)との混合物のいくつかの植物種に対する効果を評価した。トウモロコシ (ZEAMD;Zea mays、cv.「Pioneer 1184」)、ダイズ(GLXMA;Glycine max、cv.Pioneer 35T58)、アキノエノコログサ(SETFA;Setaria faberi)、オオホナガアオゲイトウ(AMAPA;Amaranthus palmeri)、コモンウォーターヘンプ(AMATU;Amaranthus rudis)、ヒメムカシヨモギ(ERICA;Conyza canadensis)、及びブタクサ(AMBEL;Ambrosia artemisiifolia)から選択される植物種の種子を、Tamaシルトローム土を含有する鉢に植え、そして界面活性剤を含む非植物毒性溶媒混合物中で製剤化された試験化学物質を使用して有向土壌スプレーを用いて発生前処理した。
同時に、これらの農作物種及び雑草種からの植物を、スファグナムピートモス、バーミキュライト、湿潤剤及び開始栄養剤を含むRedi−Earth(R)栽培用媒体(Scotts Company、14111 Scottslawn Road、Marysville、Ohio 43041)を含有する鉢に植え、そして同じ方法で製剤化された試験化学物質を用いて発生後処理した。発生後処理のために植物は高さ2〜10cmの範囲に及び、1〜2葉期であった。処理された植物及び未処理の対照を温室で約14〜21日間維持し、その後、全ての処理された植物を未処理の対照と比較し、そして損傷について視覚的に評価した。表J1及びJ2にまとめられた植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、ここで0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)の応答は試験結果が無いことを意味する。試験結果は4回繰り返しの平均として示される。
Figure 2022501396
Figure 2022501396
Figure 2022501396
Figure 2022501396
試験K
この試験は、化合物番号20とメトリブジン又はリムスルフロンとの混合物のいくつかの植物種に対する効果を評価した。トウモロコシ(ZEAMD;Zea mays、cv.「Pioneer 1184」)、ダイズ(GLXMA;Glycine max、cv.Pioneer 35T58)、アキノエノコログサ(SETFA;Setaria faberi)、オオホナガアオゲイトウ(AMAPA;Amaranthus palmeri)、コモンウォーターヘンプ(AMATU;Amaranthus rudis)、ヒメムカシヨモギ(ERICA;Conyza canadensis)、及びブタクサ(AMBEL;Ambrosia artemisiifolia)から選択される植物種の種子を、Tamaシルトローム土を含有する鉢に植え、そして界面活性剤を含む非植物毒性溶媒混合物中で製剤化された試験化学物質を使用して有向土壌スプレーを用いて発生前処理した。
同時に、これらの農作物種及び雑草種から選択された植物を、スファグナムピートモス、バーミキュライト、湿潤剤及び開始栄養剤を含むRedi−Earth(R)栽培用媒体(Scotts Company、14111 Scottslawn Road、Marysville、Ohio 43041)を含有する鉢に植え、そして同じ方法で製剤化された試験化学物質を用いて発生後処理した。発生後処理のために植物は高さ2〜10cmの範囲に及び、1〜2葉期であった。処理された植物及び未処理の対照を温室で約14〜21日間維持し、その後、全ての処理された植物を未処理の対照と比較し、そして損傷について視覚的に評価した。表K1〜K4にまとめられた植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、ここで0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)の応答は試験結果が無いことを意味する。試験結果は4回繰り返しの平均として示される。
Figure 2022501396
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Figure 2022501396
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Figure 2022501396
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試験L
この試験は、化合物番号20とベノキサコール、イソオキサジフェン−エチル、又はクロキントセット−メキシルとの混合物のいくつかの植物種に対する効果を評価した。トウモロコシ(ZEAMD;Zea mays、cv.「Pioneer 1184」)、ダイズ(GLXMA;Glycine max、cv.Pioneer 35T58)、秋播コムギ(TRZAW;Triticum aetivum、cv.Arezzo)、イネ(ORYSS;Oryza sativa、cv.M202)、及びアキノエノコログサ(SETFA;Setaria faberi)から選択される植物種の種子を、スファグナムピートモス、バーミキュライト、湿潤剤及び開始栄養剤を含むRedi−Earth(R)栽培用媒体(Scotts Company、14111 Scottslawn Road、Marysville、Ohio 43041)を含有する鉢に植え、そして界面活性剤を含む非植物毒性溶媒混合物中で製剤化された試験化学物質を使用して発生後処理した。発生後処理のために植物は高さ7〜10cmの範囲に及び、1〜2葉期であった。処理された植物及び未処理の対照を温室に約14日間維持し、その期間の後、全ての植物を未処理対照と比較し、そして損傷について視覚的に評価した。表L1〜L3にまとめられている植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)の応答は試験結果無しを意味する。試験結果を4回の繰り返しの平均として示す。
Figure 2022501396
Figure 2022501396
Figure 2022501396
試験M
この試験は、化合物番号20とイソオキサジフェン−エチル、又はクロキントセット−メキシル、又はメフェンピル−ジエチルとの混合物のいくつかの植物種に対する効果を評価した。トウモロコシ(ZEAMD;Zea mays、cv.「Pioneer 1184」)、ダイズ(GLXMA;Glycine max、cv.Pioneer 35T58)、秋播コムギ(TRZAW;Triticum aetivum、cv.Arezzo)、秋播オオムギ(HORVW;Hordeum vulgare、cv.Boone)、イネ(ORYSS;Oryza sativa、cv.M202)、及びアキノエノコログサ(SETFA;Setaria faberi)から選択される植物種の種子を、スファグナムピートモス、バーミキュライト、湿潤剤及び開始栄養剤を含むRedi−Earth(R)栽培用媒体(Scotts Company、14111 Scottslawn Road、Marysville、Ohio 43041)を含有する鉢に植え、そして界面活性剤を含む非植物毒性溶媒混合物中で製剤化された試験化学物質を使用して発生後処理した。発生後処理のために植物は高さ7〜10cmの範囲に及び、1〜2葉期であった。処理された植物及び未処理の対照を温室に約14日間維持し、その期間の後、全ての植物を未処理対照と比較し、そして損傷について視覚的に評価した。表M1〜M3にまとめられている植物応答評定は0〜100のスケールに基づき、0は効果無しであり、そして100は完全な対照である。ダッシュ記号(−)の応答は試験結果無しを意味する。試験結果を3回の繰り返しの平均として示す。
Figure 2022501396
Figure 2022501396
Figure 2022501396

Claims (15)

  1. 式I
    Figure 2022501396
    [式中、
    はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
    はH、Cl、Br又はIであり;
    はCl又はORであり;
    はH又はC−Cアルキルであり;
    はH、F、Cl又はCHであり;そして
    はH又はClである]
    の化合物及びそのN−オキシド又は塩。
  2. はClであり;
    はORであり;
    はH又はメチルであり;そして
    はF、Cl又はCHであり;
    はH又はClである、
    請求項1に記載の化合物。
  3. はCHである、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. はClである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 6−クロロ−4−(2,7−ジメチル−1−ナフタレニル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン;
    6−クロロ−4−(7−フルオロ−2−メチル−1−ナフタレニル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン;
    6−クロロ−4−(7−クロロ−2−メチル−1−ナフタレニル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン;及び
    6−クロロ−4−(4−クロロ−2−メチル−1−ナフタレニル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−3(2H)−ピリダジノン
    からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
  6. 式I−A、
    Figure 2022501396
    [式中、
    はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
    はH又はClであり;
    はH、F、Cl又はCHであり;そして
    はH又はClである]
    の化合物を製造するための方法であって、
    該方法は:
    (1)式II
    Figure 2022501396
    [式中、
    はH、F、Cl又はCHであり;そして
    はH又はClである]
    の化合物をマグネシウムと反応させて、式III
    Figure 2022501396
    の中間体化合物を形成すること;及び
    (2) (1)において形成された式IIIの中間体化合物を、式IV−A又はIV−B
    Figure 2022501396
    又は
    [式中、
    はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
    GはC−Cアルキル、SOCF又はSO(4−Me−Ph)である]
    と反応させること、
    を含む、上記方法。
  7. 式I−B
    Figure 2022501396
    [式中、
    はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
    はH、F、Cl又はCHであり;そして
    はH又はClである]
    の化合物を製造するための方法であって、
    該方法は、式I−A
    Figure 2022501396
    [式中、
    はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
    はH又はClであり;
    はClであり;そして
    はH又はClであり、
    はH、F、Cl又はCHであり;そして
    はH又はClである]
    の化合物をメトキシル化剤と反応させることを含む、上記方法。
  8. 式I−C
    Figure 2022501396
    [式中、
    はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
    はCl、Br又はIであり;
    はH、F、Cl又はCHであり;そして
    はH又はClである]
    の化合物を製造するための方法であって;
    該方法は:
    (1) 請求項7に記載される式I−Bの化合物をtmp−亜鉛塩基と反応させて、式V
    Figure 2022501396
    の亜鉛化中間体化合物を形成すること;及び
    (2) (1)において形成された式Vの亜鉛化中間体化合物をハロゲン化剤と反応させること
    を含む、上記方法。
  9. 式I−D
    Figure 2022501396
    [式中、
    はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
    はCl、Br又はIであり;
    はH、F、Cl又はCHであり;そして
    はH又はClである]
    の化合物を製造するための方法であって、
    請求項8に記載される式I−Cの化合物を脱メチル化剤と反応させることを含む、上記方法。
  10. 式I−E
    Figure 2022501396
    [式中、
    はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
    はH、F、Cl又はCHであり;そして
    はH又はClである]
    の化合物を製造するための方法であって;
    式VI
    Figure 2022501396
    [式中、
    はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
    はH、F、Cl又はCHであり;そして
    はH又はClである]
    の化合物をオキシ塩化リンと反応させることを含む、上記方法。
  11. 式I−E
    Figure 2022501396
    [式中、
    はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
    はH、F、Cl又はCHであり;そして
    はH又はClである]
    の化合物を製造するためのさらなる方法であって;
    該方法は:
    (1) 式II
    Figure 2022501396
    [式中、
    はH、F、Cl又はCHであり;そして
    はH又はClである]
    の化合物をマグネシウムと反応させて、式III
    Figure 2022501396
    の中間体化合物を形成すること;及び
    (2) (1)において形成された式IIIの中間体化合物を、式7
    Figure 2022501396
    [式中、
    はC−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルである]
    の化合物と反応させること
    を含む、上記方法。
  12. 請求項1に記載の化合物、並びに界面活性剤、固体希釈剤、及び液体希釈剤からなる群より選択される少なくとも1つの成分を含む、除草剤組成物。
  13. 請求項1に記載の化合物、他の除草剤及び除草剤薬害軽減剤からなる群より選択される少なくとも1つのさらなる活性成分、並びに界面活性剤、固体希釈剤、及び液体希釈剤からなる群より選択される少なくとも1つの成分を含む、除草剤組成物。
  14. (a)請求項1に記載の化合物、及び(b)少なくとも1つのさらなる活性成分を含む、除草剤混合物
  15. 望ましくない植生又はその環境を、除草有効量の請求項1の化合物と接触させることを含む、望ましくない植生の成長を防除するための方法。
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