JP2022190559A - ウエブの巻取り装置 - Google Patents

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延和 新子
Nobukazu Shinko
圭祐 木本
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Abstract

【課題】空の巻軸にウエブを押し付けるときには傷が付かず、かつ、空の巻軸にウエブが巻き始めると速度の追従性が上がるウエブの巻取り装置を提供する。【解決手段】回転板駆動部56が上軸交換開始動作を行い、上間接案内位置にある第1金属ロール50から搬送されるウエブWを、押圧可能位置にあるゴムロール48によって巻取り位置にある空の第1軸22に押圧部44を用いて押圧し、巻取り位置にある空の第1軸22から、取り外し位置にある満巻の第2軸24に搬送されるウエブWを上切断装置72によって切断し、切断後にウエブWが、巻取り位置にある空の第1軸22に巻き取られ始めると、押圧部44を用いてゴムロール48による第1軸22への押圧状態を解除し、回転板駆動部56が上軸交換終了動作を行い、ゴムロール48を第1待機位置に待機させ、上直接案内位置にある第1金属ロール50によってウエブWを巻取り位置にある第1軸22に直接案内する。【選択図】 図2

Description

本発明は、フィルム、金属箔、布帛、紙などの長尺状のウエブを巻き取る巻取り装置に関するものである。
従来、塗工液の塗工や熱処理が終了したウエブを、巻軸に巻き取るために巻取り装置が提案されている。この巻取り装置は、2本の巻軸を有し、それぞれの巻軸はウエブを巻き取るために自転する。そして、1本の巻軸にウエブが満巻になると巻取り位置から取り外し位置にアームを180°公転させ、ウエブが巻かれていない空の巻軸を巻取り位置に公転させ、その空の巻軸でウエブを再び巻き取るものである。
特開2018-95406号公報
上記のような巻取り装置において、空の巻軸にウエブの巻取りを開始するためには、空の巻軸にウエブを押し付けるための押圧ロールが必要である。この押圧ロールは、巻き取るウエブがフィルムなどにおいては、傷を防止するためにゴムロールを使用せざるを得なかった。このゴムロールは、アルミニウムなどの金属ロールに比べて重いため、ウエブの切断動作完了後の動作開始時に、ゴムロールが回転する速度追従性が悪く、これによってウエブに傷が入るという問題点があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、空の巻軸にウエブを押し付けるときには傷が付かず、かつ、空の巻軸にウエブが巻き始めると速度の追従性が上がるウエブの巻取り装置を提供することを目的とする。
本発明は、公転軸を中心とした公転軌道上に配され、巻取り位置と取り外し位置の間を公転し、かつ、自転をすることによりウエブを上巻き、又は、下巻きで巻き取る2本の巻軸と、上巻きのときに、前記巻取り位置にある前記巻軸に前記ウエブを案内する第1金属ロールと、上巻きのときに、前記巻取り位置の近傍の第1待機位置に待機するゴムロールと、上巻きのときに、前記巻取り位置にある空の前記巻軸から、前記取り外し位置にある満巻の前記巻軸に搬送される前記ウエブを切断する上切断手段と、上巻きのときには、(1)前記巻取り位置にある前記巻軸に前記ウエブを直接案内する上直接案内位置から、前記ゴムロールを経て前記巻取り位置にある前記巻軸に間接的に案内する上間接案内位置に前記第1金属ロールを移動させると同時に、前記第1待機位置から前記ウエブを前記巻取り位置にある前記巻軸に前記ウエブを押圧できる押圧可能位置に前記ゴムロールを移動させる上軸交換開始動作と、(2)前記上間接案内位置から前記上直接案内位置に前記第1金属ロールを移動させると同時に、前記押圧可能位置から前記第1待機位置に前記ゴムロールを移動させる上軸交換終了動作とを行うロール変更手段と、前記押圧可能位置にある前記ゴムロールを前記巻取り位置にある前記巻軸に押圧する押圧手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、上巻きのときに前記巻取り位置にある前記巻軸が満巻になったときは、満巻になった前記巻軸を前記取り外し位置に公転させ、空の前記巻軸を前記巻取り位置に公転させ、前記ロール変更手段によって前記上軸交換開始動作を行い、前記上間接案内位置にある前記第1金属ロールから搬送される前記ウエブを、前記押圧可能位置にある前記ゴムロールによって前記巻取り位置にある空の前記巻軸に前記押圧手段を用いて押圧し、前記巻取り位置にある空の前記巻軸から、前記取り外し位置にある満巻の前記巻軸に搬送される前記ウエブを前記上切断手段によって切断し、前記切断後に前記ウエブが、前記巻取り位置にある空の前記巻軸に巻き取られ始めると、前記押圧手段を用いて前記ゴムロールによる前記巻軸への押圧状態を解除し、前記ロール変更手段によって前記上軸交換開始動作を行い、前記ゴムロールを前記第1待機位置に待機させ、前記上直接案内位置にある前記第1金属ロールによって前記ウエブを前記巻取り位置にある前記巻軸に直接案内する、ことを特徴とするウエブの巻取り装置である。
本発明によると、空の巻軸にウエブを巻き始めるときは、ゴムロールでウエブを押圧し、巻き始めが開始されるとゴムロールが第1待機位置に退避し、第1金属ロールで巻軸にウエブが案内されるため、速度追従性が向上する。
上巻き動作のときの巻取り装置の側面から見た全体図である。 上巻きのときに空の巻軸にゴムロールを押圧した状態の要部拡大図である。 上巻きのときに巻軸にウエブが巻かれ始めた状態の要部拡大図である。 下巻き動作のときの巻取り装置の側面全体図である。 下巻きのときに空の巻軸にゴムロールを押圧した状態の要部拡大図である。 下巻きのときに巻軸にウエブを巻き始めた状態の要部拡大図である。 ワゴンとサブワゴンにおける拡大説明図である。 巻取り装置のブロック図である。
以下、本発明の一実施形態のウエブWの巻取り装置1について、図1~図8を参照して説明する。ウエブWとしては、長尺状のフィルム、金属箔、紙、布帛などである。
巻取り装置1は、巻軸にウエブWを巻き取るものであり、図1と図4に示すように、巻取り部2と案内部3の2つの装置から構成されている。以下順番に説明していく。なお、図面において、紙面の左側が前、右側が後とする。そして、ウエブWは、後から前に向かって搬送され、後方が下流、前方が上流となる。
(1)巻取り部2
まず、巻取り部2について図1と図4と図8を参照して説明する。巻取り部2は、ウエブWを巻軸に巻く装置であって、基台10の上面から左右一対の巻取り支持台12が立設されている。
公転軸14が、左右一対の巻取り支持台12の上部に、かつ、水平方向に回転自在に架け渡されている。この公転軸14は、図8に示すように、モータを駆動源とする公転部28によって時計回りの方向、又は、反時計回りの方向に所定速度で回転する。
左右一対の第1アーム16,16が、公転軸14の左右両端部から突出している。左右一対の第1アーム16,16の先端部の間には、ウエブWの巻軸(以下、「第1軸」という)22が回転自在に架け渡されている。図7に示すように、第1軸22は、モータを駆動源とする第1自転部30によって時計回りの方向、又は、反時計回りの方向に所定速度で回転する。空の第1軸22、第2軸24の表面には、図2と図5に示すように、両面接着テープ68が軸方向に沿って貼り付けられ、ウエブWの先端部を貼り付けることができる。
左右一対の第2アーム18,18が、第1アーム16,16から180°反対の方向の公転軸14の左右両端部から突出している。左右一対の第2アーム18,18の先端部の間には、ウエブWの巻軸(以下、「第2軸」という)24が回転自在に架け渡されている。図8に示すように、第2軸24は、モータを駆動源とする第2自転部32によって時計回りの方向、又は、反時計回りの方向に所定速度で回転する。
左右一対の補助アーム201,202が、公転軸14の左右両端部であって、第1アーム16と第2アーム18との間に90°離れて2組突出している。2組の左右一対の補助アーム201,202には、ガイドロール261,262がそれぞれ架け渡されている。ここで、第1軸22から反時計回りの方向に順番にガイドロール261、ガイドロール262と表記する。ガイドロール261,262は、従動である。
公転部28は、第1軸22、第2軸24、2本のガイドロール261,262を、公転軸14を中心に公転軌道上を公転させる。
巻取り部2がウエブWを巻き取る場合には、公転部28が第1アーム16と第2アーム18を水平状態に固定し、巻き取る側の軸(例えば、第1軸22)を第1自転部30によって自転させ、ウエブWを巻き取る。この第1アーム16と第2アーム18が水平状態にあり、図1では第1軸22はウエブWの「巻取り位置」にあり、第2軸24はその巻軸の交換位置(以下、「取り外し位置」という)にある。
(2)案内部3
次に、案内部3について図1、図4、図7を参照して説明する。巻取り装置の基台10の上面であって、巻取り部2の後方に案内支持台34が立設されている。
案内支持台34の側面には、2本のメインレール38が、平行、かつ、水平に設けられている。
ワゴン36が、水平に配された2本のメインレール38上を水平方向に移動自在に配されている。ワゴン36は、図7に示すように、リニアモータを駆動源とするワゴン移動部40によって所定速度で移動する。
ワゴン36の側面には、サブワゴン42が水平に移動自在に配されている。サブワゴン42は、図7に示すように、エアシリンダーよりなる押圧部44によって水平方向に移動する。
サブワゴン42には、水平方向の回転軸54を中心に垂直面に沿って回転板46が回転自在に設けられている。回転板46には、水平な回転軸54を中心に正三角形の角部の位置にゴムロール48、第1金属ロール50、第2金属ロール52が取り付けられている。すなわち、回転軸54を中心に120°毎に離れて配置され、側面から見て正三角形状に配されている。このゴムロール48、第1金属ロール50、第2金属ロール52は、従動であって、各ロールの軸が水平である。なお、図2、図3、図5~図7において、ゴムロール48、第1金属ロール50、第2金属ロール52をわかりやすく表現するために、ゴムロール48には「G」、第1金属ロール50には「1」、第2金属ロール52には「2」と記載している。
回転板46は、ロータリーアクチュエータよりなる回転板駆動部56によって120°毎に時計回りの方向、又は、反時計回りの方向にそれぞれ回転する。
サブワゴン42より後方のワゴン36の側面には、第1搬送ロール58が設けられ、第1搬送ロール58の後方(下流側)のワゴン36の側面には、第2搬送ロール60が設けられている。第1搬送ロール58と第2搬送ロール60は、ワゴン36の移動と共に移動する。
ワゴン移動部40は、ワゴン36をメインレール38によって前後方向に移動させるものであり、ワゴン36を最も前方に移動させたときには、ゴムロール48、第1金属ロール50、又は、第2金属ロール52が、巻取り位置にある巻軸に最も近い位置に移動する。そして、巻軸にウエブWが巻かれ巻径が増加するとそれに伴ってワゴン36が後方に移動し、巻軸にウエブWが満巻に巻かれたときに、ワゴン36は最も後方に移動する。
押圧部44は、ゴムロール48が、空の巻軸に対向した位置にあるときに、ゴムロール48を空の巻軸に押圧する。
案内支持台34の上部には、第3搬送ロール62と第4搬送ロール64とが設けられている。なお、第3搬送ロール62は、ダンサーロールとなっている。
外部から案内部3に搬入されたウエブWは、第4搬送ロール64、第3搬送ロール62、第2搬送ロール60、第1搬送ロール58を経て、サブワゴン42にある第1金属ロール50又は第2金属ロール52に至る。
上切断装置72の上切断アーム74が、ワゴン36の上方に位置する案内支持台34に回転軸80を中心に回転自在に設けられている。この上切断アーム74の先端部の下部には、取り外し位置にある巻軸にウエブWを案内する上案内ロール81と、巻取り位置にある巻軸にウエブWを押圧する上押圧ロール79が設けられている。上案内ロール81と上押圧ロール79との間には上カッター76が設けられている。上カッター76がウエブWを切断する場合には、上カッター作動部78が上切断アーム74を待機位置から下方に回転させ、上カッター76がウエブWを切断する。
下切断装置82の下切断アーム84が、ワゴン36の下方に位置する案内支持台34に回転軸90を中心に回転自在に設けられている。この下切断アーム84の先端部の上部には、取り外し位置にある巻軸にウエブWを案内する下案内ロール91と、巻取り位置にある巻軸にウエブWを押圧する下押圧ロール89が設けられている。下案内ロール91と下押圧ロール89との間には下カッター86が設けられている。下カッター86がウエブWを切断する場合には、下カッター作動部88が下切断アーム84を待機位置から下方に回転させ、下カッター86がウエブWを切断する。
(3)巻取り装置1の電気的構成
次に、巻取り装置1の電気的構成ついて図8のブロック図を参照して説明する。
基台10には、巻取り装置1の制御部4が設けられている。この制御部4は、コンピュータより形成され、公転部28、第1自転部30、第2自転部32、ワゴン移動部40、押圧部44、回転板駆動部56、上カッター作動部78、下カッター作動部88が接続されている。
また、制御部4には、自動継ぎ換え機能のアプリケーションが格納されている。制御部4は、このアプリケーションとウエブWの搬送速度Vによって、公転部28、第1自転部30、第2自転部32、回転板駆動部56、ワゴン移動部40、押圧部44、上カッター作動部78、下カッター作動部88を移動させて、満巻の巻軸から空の巻軸に交換するスプライス動作を行う。
(4)語句の説明
本明細書で使用する語句について説明する。
「上巻き」とは、図1において第1軸22、又は、第2軸24を反時計回りの方向に回転させ、ウエブWを上から巻いていく巻き方である。
「下巻き」とは、図4において第1軸22、又は、第2軸24を時計回りの方向に回転させ、ウエブWを下から巻いていく巻き方である。
「自転」とは、第1軸22と第2軸24が回転することをいう。
「公転」とは、第1アーム16と第2アーム18が公転軸14の中心に回転することをいう。
「公転軌道」とは、第1アーム16の第1軸22の中心と第2アーム18の第2軸24中心が通る軌跡をいう。
回転板駆動部56は、回転板46を120°毎に回転させ、次の4つのパターンを実現する。
第1のパターンは、上巻きのときに、図2に示すように、ゴムロール48が、空の巻軸に対向した状態で配され(この位置を「押圧可能位置」という)、第1金属ロール50が下方に配され(この位置を「上間接案内位置」という)、第2金属ロール52と上方に配されている。
第2のパターンは、上巻きのときに、図3に示すように、巻軸の近傍に第1金属ロール50が配され(この位置を「上直接案内位置」という)、その後方に第2金属ロール52が水平に並んで配され、第1金属ロール50と第2金属ロール52の上方にゴムロール48が配されている(この位置を「第1待機位置」という)。第2のパターンから第1のパターンに移行する動作が、「上軸交換開始動作」といい、第1のパターンから第2のパターンに移行する動作が、「上軸交換終了動作」という。
第3のパターンは、下巻きのときに、図5に示すように、ゴムロール48が、空の巻軸に対向した状態で配され(この位置を「押圧可能位置」という)、第1金属ロール50が下方に配され、第2金属ロール52が上方に配されている(この位置を「下間接案内位置」という)。
第4のパターンは、下巻きのときに、図6に示すように、巻軸の近傍に第2金属ロール52が配され(この位置を「下直接案内位置」という)、その後方に第1金属ロール50が水平に並んで配され、第2金属ロール52と第1金属ロール50の下方にゴムロール48が配されている(この位置を「第2待機位置」という)。第4のパターンから第3のパターンに移行する動作が、「下軸交換開始動作」といい、第3のパターンから第4のパターンに移行する動作が、「下軸交換終了動作」という。
(5)上巻きの場合
次に、巻取り装置1で上巻きにおいて巻軸の交換動作を行う工程について図1~図3を参照して説明する。巻軸を交換する前では、ウエブWは、第4搬送ロール64の左周面、第3搬送ロール62の右周面を通り、図3に示すように、第2搬送ロール60の下周面、第1搬送ロール58の下周面を通り、第2金属ロール52の下周面、第1金属ロール50の下周面を経て、巻取り位置で反時計回りの方向に自転している第2軸24に上巻きで巻かれていく。このとき、ワゴン36は、第2軸24の巻径に応じて後方に移動していく。また、サブワゴン42は、ワゴン36の一番後方に位置している。
巻軸を交換する第1工程において、第2軸24が満巻になると、巻取り位置から取り外し位置に反時計回りの方向に公転し、代わりに空の第1軸22が巻取り位置に移動する。このときに、図2に示すように、ワゴン移動部40はワゴン36を最も前方の位置に移動させ、回転板駆動部56は回転板46を時計回りの方向に回転させて上軸交換開始動作を行い、第1金属ロール50と第2金属ロール52をほぼ縦方向に配置して第1金属ロール50を第1間接案内位置に移動させ、ゴムロール48を押圧可能位置である空の第1軸22の近傍に対向させる。第1搬送ロール58の下周面から搬送されてくるウエブWは、第1金属ロール50の下周面、ゴムロール48の下周面を経て、空の第1軸22に上巻きに巻かれる。なお、第2金属ロール52は、ウエブWの搬送路から外れた位置に回転する。図1に示すように、ゴムロール48を通過したウエブWは、ガイドロール261を経て、満巻の第2軸24に上巻きで巻かれる。
第2工程において、反時計回りの方向に自転している空の第1軸22に、押圧部44がサブワゴン42を移動させ、押圧可能位置にあるゴムロール48を移動させて、ウエブWを第1軸22の表面にゴムロール48を押圧する。
第3工程において、図1に示すように、上切断装置72の上カッター作動部78によって上切断アーム74が待機位置から回転し、ゴムロール48で第1軸22の右周面に押圧されているウエブWを、さらに上押圧ロール79で第1軸22の上周面に押圧し、上案内ロール81でガイドロール261に案内する。
第4工程において、図1に示すように、第1軸22の表面にある両面接着テープ68がゴムロール48の押圧位置に回転したときにウエブWが第1軸22に固定され、このタイミングで上カッター76でウエブWを切断する。上カッター76で切断されたウエブWの始端は第1軸22に巻き付きを開始し、切断されたウエブWの終端は満巻の第2軸24に巻き取られる。また、上カッター作動部78によって上切断アーム74は、待機位置に復帰する。
第5工程において、図3に示すように、第1軸22にウエブWが巻き取られ始めると、押圧部44によるゴムロール48の押圧状態を解除して押圧可能位置まで移動させると共に、ワゴン36をワゴン移動部40で所定の位置まで待避させる。そして、回転板駆動部56によって回転板46を時計回りの方向に回転させて上軸交換終了動作を行い、ゴムロール48をウエブWの搬送路上から外して第1待機位置に移動させ、第1搬送ロール58の下周面から案内されたウエブWが、第2金属ロール52の下周面、上直接案内位置にある第1金属ロール50の下周面を経て第1軸22に上巻きで巻かれる状態にする。このときに第1金属ロール50は、第1軸22に接触していない。
第6工程において、第1軸22にウエブWが巻かれ巻径が大きくなるほど、ワゴン36をワゴン移動部40で後方に移動させる。第1軸22が満巻になると、上記の第1工程で説明した工程に戻る。
(6)下巻きの場合
次に、巻取り装置1で下巻きにおいて巻軸の交換動作を行う工程について図4~図6を参照して説明する。巻軸を交換する前では、ウエブWは、第4搬送ロール64の左周面、第3搬送ロール62の右周面を通り、図6に示すように、第2搬送ロール60の上周面、第1搬送ロール58の下周面を通り、第1金属ロール50の上周面、第2金属ロール52の上周面を経て、巻取り位置で時計回りの方向に自転している第2軸24に下巻きで巻かれていく。このとき、ワゴン36は、第2軸24の巻径に応じて後方に移動していく。また、サブワゴン42は、ワゴン36の一番後方に位置している。
巻軸を交換する第1工程において、第2軸24が満巻になると、巻取り位置から取り外し位置に時計回りの方向に公転し、代わりに空の第1軸22が巻取り位置に移動する。このときに、図5に示すように、ワゴン移動部40はワゴン36を最も前方の位置に移動させ、回転板駆動部56は回転板46を反時計回りの方向に回転させて下軸交換開始動作を行い、第1金属ロール50と第2金属ロール52をほぼ縦方向に配置して第2金属ロール52を第2間接案内位置に移動させ、ゴムロール48を押圧可能位置である空の第1軸22の近傍に対向させる。第1搬送ロール58の下周面から搬送されてくるウエブWは、第2金属ロール52の上周面、ゴムロール48の上周面を経て、空の第1軸22に下巻きに巻かれる。なお、第1金属ロール50は、ウエブWの搬送路から外れた位置に回転する。図4に示すように、ゴムロール48を通過したウエブWは、ガイドロール262を経て、満巻の第2軸24に下巻きで巻かれる。
第2工程において、時計回りの方向に自転している空の第1軸22に、押圧部44がサブワゴン42を移動させ、押圧可能位置にあるゴムロール48を移動させて、ウエブWを第1軸22の表面にゴムロール48を押圧する。
第3工程において、図4に示すように、下切断装置82の下カッター作動部88によって下切断アーム84が待機位置から回転し、ゴムロール48で第1軸22の右周面に押圧されているウエブWを、さらに下押圧ロール89で第1軸22の下周面に押圧し、下案内ロール91でガイドロール262に案内する。
第4工程において、図4に示すように、第1軸22の表面にある両面接着テープ68がゴムロール48の押圧位置に回転したときにウエブWが第1軸22に固定され、このタイミングで下カッター86でウエブWを切断する。下カッター86で切断されたウエブWの始端は第1軸22に巻き付きを開始し、切断されたウエブWの終端は満巻の第2軸24に巻き取られる。また、下カッター作動部88によって下切断アーム84は、待機位置に復帰する。
第5工程において、図6に示すように、第1軸22にウエブWが巻き取られ始めると、押圧部44によるゴムロール48の押圧状態を解除して押圧可能位置まで移動させると共に、ワゴン36をワゴン移動部40で所定の位置まで待避させる。そして、回転板駆動部56によって回転板46を反時計回りの方向に回転させて下軸交換終了動作を行い、ゴムロール48をウエブWの搬送路上から外して第2待機位置に移動させ、第1搬送ロール58の下周面から案内されたウエブWが、第1金属ロール50の上周面、下直接案内位置にある第2金属ロール52の上周面を経て第1軸22に下巻きで巻かれる状態にする。このときに第2金属ロール52は、第1軸22に接触していない。
第6工程において、第1軸22にウエブWが巻かれ巻径が大きくなるほど、ワゴン36をワゴン移動部40で後方に移動させる。第1軸22が満巻になると、上記の第1工程で説明した工程を繰り返す。
(7)効果
本実施形態によれば、上巻きであっても下巻きであっても、空の巻軸にウエブWを押し付けるときはゴムロール48で行うため、ウエブWに傷を付けることなく押圧できる。
また、巻軸がウエブWを巻き始めると、ゴムロール48がウエブWの搬送路から外れ、第1金属ロール50、第2金属ロール52を経て巻軸にウエブWを巻いていく。そのため、巻軸交換完了後の増速時において速度追従性が良い。
また、回転板46の回転方向を制御することにより、ゴムロール48と第1金属ロール50と第2金属ロール52との切り替えを、上巻きであっても下巻きであっても簡単に行うことができる。
また、上巻きのときには第2金属ロール52の下周面から第1金属ロール50の視野周面に搬送され、下巻きのときには第1金属ロール50の上周面から第2金属ロール52の上周面にウエブWが搬送されるため、ウエブWを傷つけることなくスムーズに搬送できる。このとき、ゴムロール48はウエブWの搬送路から外れているため、ウエブWはゴムロール48に接触しない。
(8)変更例
上記実施形態では、上巻きと下巻きの両方を行う巻取り装置1について説明したが、上巻きだけを行う巻取り装置1については、回転板46にゴムロール48と第1金属ロール50だけを取り付ければよい。
また、逆に下巻きだけのときには回転板46にゴムロール48と第2金属ロール52だけを取り付ければよい。
なお、上記実施形態では各装置を移動させるタイミングは、制御部4に格納されている自動繋ぎ換え機能のアプリケーションで行ったが、これに限らずワゴン移動部40、押圧部44、上切断装置72、下切断装置82などにそれぞれ検出センサを設けて、これら検出センサの検出時のタイミングに合わせて動作させてもよい。
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1・・・巻取り装置、2・・・巻取り部、3・・・案内部、4・・・制御部、22・・・第1軸、24・・・第2軸、36・・・ワゴン、42・・・サブワゴン、46・・・回転板、48・・・ゴムロール、50・・・第1金属ロール、52・・・第2金属ロール、56・・・回転板駆動部

Claims (6)

  1. 公転軸を中心とした公転軌道上に配され、巻取り位置と取り外し位置の間を公転し、かつ、自転をすることによりウエブを上巻き、又は、下巻きで巻き取る2本の巻軸と、
    上巻きのときに、前記巻取り位置にある前記巻軸に前記ウエブを案内する第1金属ロールと、
    上巻きのときに、前記巻取り位置の近傍の第1待機位置に待機するゴムロールと、
    上巻きのときに、前記巻取り位置にある空の前記巻軸から、前記取り外し位置にある満巻の前記巻軸に搬送される前記ウエブを切断する上切断手段と、
    上巻きのときには、(1)前記巻取り位置にある前記巻軸に前記ウエブを直接案内する上直接案内位置から、前記ゴムロールを経て前記巻取り位置にある前記巻軸に間接的に案内する上間接案内位置に前記第1金属ロールを移動させると同時に、前記第1待機位置から前記ウエブを前記巻取り位置にある前記巻軸に前記ウエブを押圧できる押圧可能位置に前記ゴムロールを移動させる上軸交換開始動作と、(2)前記上間接案内位置から前記上直接案内位置に前記第1金属ロールを移動させると同時に、前記押圧可能位置から前記第1待機位置に前記ゴムロールを移動させる上軸交換終了動作とを行うロール変更手段と、
    前記押圧可能位置にある前記ゴムロールを前記巻取り位置にある前記巻軸に押圧する押圧手段と、
    制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、上巻きのときに前記巻取り位置にある前記巻軸が満巻になったときは、満巻になった前記巻軸を前記取り外し位置に公転させ、空の前記巻軸を前記巻取り位置に公転させ、
    前記ロール変更手段によって前記上軸交換開始動作を行い、前記上間接案内位置にある前記第1金属ロールから搬送される前記ウエブを、前記押圧可能位置にある前記ゴムロールによって前記巻取り位置にある空の前記巻軸に前記押圧手段を用いて押圧し、
    前記巻取り位置にある空の前記巻軸から、前記取り外し位置にある満巻の前記巻軸に搬送される前記ウエブを前記上切断手段によって切断し、
    前記切断後に前記ウエブが、前記巻取り位置にある空の前記巻軸に巻き取られ始めると、前記押圧手段を用いて前記ゴムロールによる前記巻軸への押圧状態を解除し、
    前記ロール変更手段によって前記上軸交換終了動作を行い、前記ゴムロールを前記第1待機位置に待機させ、前記上直接案内位置にある前記第1金属ロールによって前記ウエブを前記巻取り位置にある前記巻軸に直接案内する、
    ことを特徴とするウエブの巻取り装置。
  2. 下巻きのときに、前記巻取り位置にある前記巻軸に前記ウエブを案内する第2金属ロールと、
    下巻きのときに、前記巻取り位置にある空の前記巻軸から、前記取り外し位置にある満巻の前記巻軸に搬送される前記ウエブを切断する下切断手段を有し、
    下巻きのときには、前記第1待機位置とは異なる第2待機位置に前記ゴムロールを待機させ、
    前記ロール変更手段は、
    (1)前記巻取り位置にある前記巻軸に前記ウエブを直接案内する下直接案内位置から、前記ゴムロールを経て前記巻取り位置にある前記巻軸に間接的に案内する下間接案内位置に前記第2金属ロールを移動させると同時に、前記第2待機位置から前記ウエブを前記巻取り位置にある前記巻軸に前記ウエブを押圧できる前記押圧可能位置に前記ゴムロールを移動させる下軸交換開始動作と、(2)前記下間接案内位置から前記下直接案内位置に前記第2金属ロールを移動させると同時に、前記押圧可能位置から前記第2待機位置に前記ゴムロールを移動させる下軸交換終了動作とを行い、
    前記制御手段は、
    下巻きのときに前記巻取り位置にある前記巻軸が満巻になったときは、満巻になった前記巻軸を前記取り外し位置に公転させ、空の前記巻軸を前記巻取り位置に公転させ、
    前記ロール変更手段によって前記下軸交換開始動作を行い、前記下間接案内位置にある前記第2金属ロールから搬送される前記ウエブを、前記押圧可能位置にある前記ゴムロールによって前記巻取り位置にある空の前記巻軸に前記押圧手段を用いて押圧し、
    前記巻取り位置にある空の前記巻軸から、前記取り外し位置にある満巻の前記巻軸に搬送される前記ウエブを前記下切断手段によって切断し、
    前記切断後に前記ウエブが、前記巻取り位置にある空の前記巻軸に巻き取られ始めると、前記押圧手段を用いて前記ゴムロールによる前記巻軸への押圧状態を解除し、
    前記ロール変更手段によって前記下軸交換終了動作を行い、前記ゴムロールを前記第2待機位置に待機させ、前記下直接案内位置にある前記第2金属ロールによって前記ウエブを前記巻取り位置にある前記巻軸に直接案内する、
    請求項1に記載のウエブの巻取り装置。
  3. 前記ロール変更手段は、
    回転板と、
    前記回転板を水平な回転軸を中心に回転させるロール回転手段と、
    を有し、
    前記回転板には、前記ゴムロールと前記第1金属ロールと前記第2金属ロールが、側面視で前記回転軸を中心に三角形状に配され、
    前記ゴムロールが前記押圧可能位置、前記第1金属ロールが前記上間接案内位置に配された状態から、前記回転板が前記ロール回転手段によって第1角度回転すると、前記ゴムロールが前記第1待機位置、前記第1金属ロールが前記上直接案内位置に回転し、
    前記ゴムロールが前記押圧可能位置、前記第2金属ロールが前記下間接案内位置に配された状態から、前記回転板が前記ロール回転手段によって第2角度回転すると、前記ゴムロールが前記第2待機位置、前記第2金属ロールが前記下直接案内位置に回転する、
    請求項2に記載のウエブの巻取り装置。
  4. 前記ゴムロールが前記第1待機位置、前記第1金属ロールが前記上直接案内位置に配された状態から、前記回転板が前記ロール回転手段によって第1角度戻ると、前記ゴムロールが前記押圧可能位置、前記第1金属ロールが前記上間接案内位置に回転し、
    前記ゴムロールが前記第2待機位置、前記第2金属ロールが前記下直接案内位置に配された状態から、前記回転板が前記ロール回転手段によって第2角度戻ると、前記ゴムロールが前記押圧可能位置、前記第2金属ロールが前記下間接案内位置に回転する、
    請求項3に記載のウエブの巻取り装置。
  5. 前記ゴムロールが前記第1待機位置にあるときには、前記第2金属ロールから前記上直接案内位置にある前記第1金属ロールに前記ウエブが案内され、
    前記ゴムロールが前記第2待機位置にあるときには、前記第1金属ロールから前記下直接案内位置にある前記第2金属ロールに前記ウエブが案内される、
    請求項4に記載のウエブの巻取り装置。
  6. 前記回転板には、前記ゴムロールと前記第1金属ロールと前記第2金属ロールが、側面視で前記回転軸を中心に120°毎に配され、
    前記第1角度は、120°であり、
    前記第2角度は、120°である、
    請求項3に記載のウエブの巻取り装置。
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