JP2022190483A - 半導体発光装置 - Google Patents

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祐次 唐金
Yuji Karakane
佳伸 藤本
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Abstract

【課題】放熱性の高い半導体発光装置を提供する。【解決手段】半導体発光装置は、半導体発光素子、サブマウント、第1及び第2金属接合部を備えている。半導体発光素子は、素子基板と、第1導電型半導体層、発光層及び第2導電型半導体層を含む半導体積層部と、第1導電型半導体層上の第1接触領域と接触するように配置された第1電極部と、第2導電型半導体層上の第2接触領域と接触するように配置された第2電極部とを有している。サブマウントは、第3電極部及び第4電極部を有している。第1金属接合部は第1電極部と第3電極部とを電気的に接続し、第2金属接合部は第2電極部と第4電極部とを電気的に接続する。第2電極部は、第4電極部と対向しない非対向領域を有し、非対向領域から第1電極部までの最短距離L1が2μm以上85μm以下となっているか、又は、非対向領域から第1金属接合部までの最短距離L2が2μm以上95μm以下となっている。【選択図】図1

Description

本開示は半導体発光装置に関する。
半導体発光素子とサブマウントを備える半導体発光装置としては、例えば特許文献1に記載の構成が知られている。
特開2016-181674号公報
本開示の一態様においては、半導体発光装置を提供する。半導体発光装置は、半導体発光素子、サブマウント、第1金属接合部、および第2金属接合部を備える。半導体発光素子は、素子基板と、第1導電型半導体層、発光層、および第2導電型半導体層を含む半導体積層部と、第1導電型半導体層上の第1接触領域と接触するように配置された第1電極部と、第2導電型半導体層上の第2接触領域と接触するように配置された第2電極部と、を有する。サブマウントは、第3電極部および第4電極部を有する。第1金属接合部は、第1電極部と第3電極部とを電気的に接続する。第2金属接合部は、第2電極部と第4電極部とを電気的に接続する。第2電極部は、第4電極部と対向しない非対向領域を有する。
半導体発光装置では、非対向領域から第1電極部までの最短距離L1が2μm以上85μm以下となっているか、または、非対向領域から第1金属接合部までの最短距離L2が2μm以上95μm以下となっていてもよい。
非対向領域からの距離が最も短い第1金属接合部の厚みT1は、非対向領域からの距離が最も短い第2金属接合部の厚みT2よりも薄くてよい。第1金属接合部の厚みT1は、第2金属接合部の厚みT2の87%以上99%以下であってよい。
サブマウントは、半導体発光素子の素子基板の主面を基準に最大で1度傾斜していてよい。素子基板の主面から第4電極部までの距離は、素子基板の主面から第3電極部までの距離よりも大きくてよい。
第1金属接合部および第2金属接合部の少なくとも一方は、金およびスズを含む合金であってよい。第1金属接合部および第2金属接合部の少なくとも一方は、金であってよい。
サブマウントは、窒化アルミニウム、アルミナ、アルミニウム、銅、またはアルミニウムもしくは銅を含む合金のいずれかを含む電極保持部を有してよい。
なお、上記の発明の概要は、本開示の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、本開示の半導体発光装置となりうる。
第1の例の半導体発光装置における半導体発光素子の一構成例を示す平面模式図である。 第1の例の半導体発光装置における半導体発光素子のA-A’面の一構成例を示す断面模式図である。 第1の例の半導体発光装置の一構成例を示す平面模式図である。 第1の例の半導体発光装置の一構成例を示す断面模式図である。 第1の例の半導体発光装置の一構成例を示す断面模式図である。 第1の例の半導体発光装置の一構成例を示す拡大断面模式図である。 第2の例の半導体発光装置の一構成例を示す断面模式図である。 第3の例の半導体発光装置の一構成例を示す断面模式図である。 第4の例の半導体発光装置の一構成例を示す断面模式図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本開示に係る半導体発光装置を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
1.実施形態
以下、本開示の実施形態に係る半導体発光装置の第1の例から第3の例について詳細に説明する。
1.1 第1の例
図1から図5を参照して、本開示の一実施形態に係る第1の例の半導体発光装置1について説明する。図4に示すように、半導体発光装置1は、半導体発光素子10、サブマウント20、第1金属接合部30および第2金属接合部40を備えている。
以下、半導体発光装置1の各部の構成を詳細に説明する。
[半導体発光素子]
図1は本開示の一つの実施形態に係る第1の例の半導体発光装置1における半導体発光素子10の一構成例を示す平面模式図である。図2は、図1における半導体発光素子10のA-A’断面の一構成例を示す断面模式図である。
半導体発光素子10は、素子基板11と、半導体積層部12と、第1電極部13と、第2電極部14とを有している。
半導体積層部12は、第1導電型半導体層121と、発光層122と、第2導電型半導体層123とを有している。
第1導電型半導体層の一部121Aと、発光層122と、第2導電型半導体層123とは、メサ構造12Aとなっている。
第1電極部13は、第1導電型半導体層の他の一部121Bの一部(第1接触領域の一例)上に配置されている。第1導電型半導体層の他の一部121Bは、第1導電型半導体層121のうちのメサ構造12Aを構成しない部分である。
第2電極部14は、第2導電型半導体層123の少なくとも一部(第2接触領域の一例)上に配置されている。
半導体発光素子10は、第1電極部13上に配置された第1金属接合部と、第2電極部14上に配置された第2金属接合部とを介して図示しないサブマウントと接合される。ここで、図1および図2中、第1金属接合部が配置される領域B1は一点破線で示され、第2金属接合部が配置される領域B2は点線で示されている。
図3は、図1に示した半導体発光素子10とサブマウント20とを第1金属接合部30と第2金属接合部40とで接合した半導体発光装置1の一構成例を示す平面模式図である。なお、図3では、サブマウント20の第3電極部21外形を示す第3電極部の外周線21Lと第4電極部22の外形を示す第4電極部の外周線22Lのみを示している。また、図3では、第1金属接合部30の外周線を一点破線で示し、第2金属接合部40の外周線を点線で示している。図4は、図3に示した半導体発光装置1のA-A’断面の一構成例を示す断面模式図である。
図3及び図4に示すように、半導体発光装置1の第2電極部14は、サブマウント20の第4電極部22と対向しない非対向領域14Aを有している。
ここで、「非対向領域」とは、第2電極部のうち、半導体発光装置を平面視したときに第4電極部と重複しない領域を意味する。非対向領域の大きさは特に制限されないが、位置ずれ量を顕微鏡などで確認して安定生産を確保するという観点から1000μm以上7000μm以内が好ましく、2000μm以上7000μm以内であることがより好ましい場合がある。
図5Aは、図3に示した半導体発光装置1のB-B’断面の一構成例を示す断面模式図である。また、図5Bは、図5Aにおいて一点鎖線で示す部分を拡大して示す拡大断面模式図であり、非対向領域14Aから第1電極部13までの最短距離をL1で示し、非対向領域14Aから第1金属接合部30までの最短距離をL2で示している。
非対向領域14Aから第1電極部13までの「最短距離L1」は、第2電極部14の非対向領域14Aのいずれかの表面から、第1電極部13のいずれかの表面までの距離のうち、最も短い距離を意味する。最短距離L1の測定方法は特に制限されないが、一般には、平面視において第2電極部14の非対向領域14Aと第1電極部13との距離が最も短くなる領域を含んだ断面を撮像し、上述した最短距離L1を測定することが可能である。
また、非対向領域14Aから第1金属接合部30までの「最短距離L2」は、第2電極部14の非対向領域14Aのいずれかの表面から、第1金属接合部30のいずれかの表面までの距離のうち、最も短い距離を意味する。最短距離L2の測定方法は特に制限されないが、一般には、平面視において第2電極部14の非対向領域14Aと第1金属接合部30との距離が最も短くなる領域を含んだ断面を撮像し、上述した最短距離L2を測定することが可能である。
半導体発光装置1では、非対向領域14Aから第1電極部13までの最短距離L1が2μm以上85μm以下となっているか、または、非対向領域14Aから第1金属接合部30までの最短距離L2が2μm以上95μm以下となっている。すなわち、半導体発光装置1では、最短距離L1が2μm以上85μm以下かつ最短距離L2が2μm以上95μm以下の範囲外であってよく、最短距離L2が2μm以上95μm以下かつ最短距離L1が2μm以上85μm以下の範囲外であってよい。また、半導体発光装置1では、最短距離L1が2μm以上85μm以下かつ最短距離L2が2μm以上95μm以下であってよい。
最短距離L1が2μm以上85μm以下であることにより、第1金属接合部30と第2電極部14とのアライメント性を確保しつつ第1電極部13と第2電極部14との距離が一定以上に保たれて放熱性が向上するという効果を奏する。最短距離L1は、2μm以上50μm以下であることが好ましく、2μm以上20μm以下であることがより好ましい場合がある。
最短距離L2が2μm以上95μm以下であることにより、第1金属接合部30と第2金属接合部40との短絡の発生を抑制しつつ第1金属接合部30と第2金属接合部40との距離が一定以上に保たれて放熱性が向上するという効果を奏する。最短距離L2は、2μm以上50μm以下であることが好ましく、10μm以上40μm以下であることがより好ましい場合がある。
1.2 第2の例
図6を参照して、本開示の一実施形態に係る第2の例の半導体発光装置2について説明する。図6は、半導体発光装置2の断面の一構成例を示す断面模式図である。
半導体発光装置2は、半導体発光装置1と同様に半導体発光素子10、サブマウント20、第1金属接合部30および第2金属接合部40を備えている。また、半導体発光装置2は、非対向領域14Aからの距離が最も短い第1金属接合部30の厚みT1が、非対向領域からの距離が最も短い第2金属接合部40の厚みT2よりも厚い点で、半導体発光装置1と相違する。
以下、半導体発光装置2の構成を詳細に説明する。なお、半導体発光装置2を構成する半導体発光素子10およびサブマウント20の構成、ならびに半導体発光装置2の平面視における構成は、半導体発光装置1と同様(図1から図4参照)であるため説明を省略する。
図6では、非対向領域14Aからの距離が最も短い第1金属接合部30の厚みをT1で示し、非対向領域14Aからの距離が最も短い第2金属接合部40の厚みをT2で示している。
図6に示すように、非対向領域14Aからの距離が最も短い第1金属接合部30は、一般には、第1金属接合部30のうち平面視において第2電極部14の非対向領域14Aに最も近い位置に配置された第1金属接合部30である。非対向領域14Aからの距離が最も短い第2金属接合部40も同様である。
本実施形態において、「厚み」は、素子基板11の主面に対して垂直な方向における対象物を含む領域の長さを意味する。本実施形態の半導体発光装置1において、第1金属接合部30は第1電極部13と第3電極部21とを電気的に接続している。このため、一般に、第1金属接合部30の厚みT1は第1電極部13から第3電極部21までの距離となる。また、第2金属接合部40は第2電極部14と第4電極部22とを電気的に接続している。このため、一般には、第2金属接合部40の厚みT2は第2電極部14から第4電極部22までの距離となる。
非対向領域14Aからの距離が最も短い第1金属接合部30の厚みT1が、非対向領域14Aからの距離が最も短い第2金属接合部40の厚みT2よりも薄いことにより、非対向領域14Aで発生する熱を第2金属接合部40から放散させる効果を高めるという効果を奏する。第1金属接合部30の厚みT1は、第2金属接合部40の厚みT2の87%以上99%以下であることが好ましい。第1金属接合部30の厚みT1を第2金属接合部40の厚みT2の87%以上99%以下とすることにより、第1金属接合部30および第2金属接合部40にかかる荷重を均一化することができ、接合面積を安定にすることができるため好ましい。
1.3 第3の例
図7を参照して、本開示の一つの実施形態に係る第3の例の半導体発光装置3について説明する。図7は、半導体発光装置3の断面の一構成例を示す断面模式図である。
半導体発光装置3は、半導体発光装置1と同様に半導体発光素子10、サブマウント20、第1金属接合部30および第2金属接合部40を備えている。また、半導体発光装置3は、サブマウント20が半導体発光素子10の素子基板11の主面を基準に最大で1度傾斜している点で、半導体発光装置1と相違する。
以下、半導体発光装置3の構成を詳細に説明する。なお、半導体発光装置3を構成する半導体発光素子10およびサブマウント20の構成、ならびに半導体発光装置3の平面視における構成は、半導体発光装置1と同様(図1から図4参照)であるため説明を省略する。
図7には、素子基板11の主面に対して垂直な方向における素子基板11からサブマウント20までの距離が最も短くなる点(Hmin)と、最も長くなる点(Hmax)とを示している。第3の例の半導体発光装置3におけるサブマウント20は、素子基板11の主面に対してθ度傾斜していることが理解される。
素子基板11の主面を基準とするサブマウント20の傾斜角度θは、素子基板11の主面に対して垂直な方向における素子基板11からサブマウント20までの距離が最も短かくなる点Hminと、最も長くなる点Hmaxとを含んだ断面から測定される。傾斜角度θの測定方法は特に制限されないが、上述した点Hminと点Hmaxとを含む断面のSEM(Scanning Electron Microscope:走査電子顕微鏡)画像から測定することが可能である。
第3の例の半導体発光装置3では、サブマウント20が、半導体発光素子10の素子基板11の主面を基準に最大で1度傾斜している。すなわち、素子基板11の主面を基準とするサブマウント20の傾斜角度θは、0度超1度以下となっている。これにより、第2電極部14の非対向領域14Aの放熱性を向上させるという効果を奏する。半導体発光素子10の実装傾きのばらつきを考慮しつつ放熱性を向上させる観点から、傾斜角度θは0.05度以上1度以下であることが好ましく、0.05度以上0.5度以下であることがより好ましい。
図7では、素子基板11の主面から第4電極部22までの距離が、素子基板11の主面から第3電極部21までの距離よりも大きくなっている。これにより、第4電極部22での熱放散効果が高まり、非対向領域14Aで発生する熱を効率的に放散することが可能となる。しかしながら、半導体発光装置3はこのような構成に限られない。効率的な放熱性の観点から、素子基板11の主面から第4電極部22までの距離は、素子基板11の主面から第3電極部21までの距離よりも小さくてよい。
1.4 第4の例
図8を参照して、本開示の一つの実施形態に係る第4の例の半導体発光装置4について説明する。図8は、半導体発光装置4の断面の一構成例を示す断面模式図である。
半導体発光装置4は、半導体発光装置1と同様に半導体発光素子10、サブマウント20、第1金属接合部30および第2金属接合部40を備えている。また、半導体発光装置4は、第1の例における球状の第1金属接合部30と第2金属接合部40とを、平坦な形状としている点で半導体発光装置1と相違する。また、半導体発光装置4では、平坦な形状の第2金属接合部40が第1電極部13と電気的に接続しないように、第1電極部13の表面が絶縁部50で覆われている。
1.5 各半導体発光装置の各部の構成
以下、上述した第1の例の半導体発光装置1から第4の例の半導体発光装置4に共通する各部の構成上の特徴について説明する。
<素子基板>
上述した各実施形態の半導体発光装置1~4における素子基板11としては、素子基板11の上層側に第1導電型半導体層121を形成可能な材料であれば特に制限されない。素子基板11を構成する材料としては、具体的にはサファイア、Si、SiC、MgO、Ga、ZnO、GaN、InN、AlN、あるいはこれらの混晶素子基板等が挙げられる。
素子基板11の上層側に形成する第1導電型半導体層121との格子定数差が小さく、格子整合系で成長させることで貫通転位を少なくできる観点や、ホールガス発生のための格子歪みを大きくできる観点から、GaN、AlN、AlGaN等の窒化物半導体をバルクとする単結晶素子基板や、ある材料上に成長されたGaN、AlN、AlGaN等の窒化物半導体層(テンプレートとも称される)を素子基板11として用いることが好ましい。素子基板11には不純物が混入していてもよい。
また、素子基板11は、光取り出し向上の観点から、半導体積層部12が形成される面と反対側の面が加工されたものであってもよい。
<半導体積層部>
半導体積層部12は、素子基板11上に形成された第1導電型半導体層121と、第1導電型半導体層の一部121A上に形成された発光層122と、発光層122上に形成された第2導電型半導体層123とを有する。図1に示すように、第1導電型半導体層の一部121Aは、メサ構造12Aの一部である第1導電型半導体層121である。
本実施形態における半導体発光素子10は、上述した素子基板11および半導体積層部12の他にバッファ層やバリア層、コンタクト層等の他の機能を発現させるための層をさらに備えていてもよい。
本実施形態における半導体発光素子10において、「第1導電型」「第2導電型」とは、一方がn型導電型の場合は他方がp型導電型であることを意味する。すなわち、第1導電型半導体層がn型の場合は、第2導電型半導体層がp型となる。生産性と発光効率の観点から、第1導電型半導体層121がn型であり、第2導電型半導体層123がp型であることが好ましい。
半導体積層部12を形成する方法は特に制限されないが、素子基板11上にMBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシー法)やMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属気相成長法)等の公知の製膜装置を用いて各層を積層し、フォトリソグラフィー法でマスクパターンを形成し、ドライエッチングやウエットエッチングにより所望の領域をエッチングすることにより形成することが可能である。
以下、半導体積層部12の各層について説明する。
(第1導電型半導体層)
第1導電型半導体層121は、図1に示すように、素子基板11上に直接設けられていてもよい。また、素子基板11上に第1導電型半導体層121以外の層が設けられ、その上に第1導電型半導体層121が設けられていてもよい。例えば、素子基板11上にバッファ層が設けられ、このバッファ層の上に第1導電型半導体層121としてn型AlGaN層が設けられ、その上に発光層122が設けられていてもよい。
第1導電型半導体層121は、窒化物半導体であれば特に制限はされないが、高い発光効率を実現する観点からAlN,GaN,InNの混晶であることが望ましい。第1導電型半導体層121には、P、As、SbといったV族元素や、C、H、F、O、Mg、Siといった不純物が混入していてもよい。
(発光層)
発光層122は、図1に示すように、第1導電型半導体層の一部121A上に直接設けられていてメサ構造12Aの一部を構成していてもよい。また、第1導電型半導体層の一部121A上に発光層122以外の層が設けられ、その上に発光層122が設けられていてもよい。発光層122の形成位置は特に限定はされない。具体的には、第1導電型半導体層の一部121A上にアンドープAlGaN層が設けられ、アンドープAlGaN層上に発光層122が設けられていてもよい。
発光層122は窒化物半導体層であれば特に制限はされないが、高い発光効率を実現する観点からAlN,GaN,InNの混晶で形成されていることが望ましい。発光層122には、Nの他にP、As、Sbといった他のV族元素や、C、H、F、O、Mg、Siといった不純物が混入していてもよい。また、発光層122は、量子井戸構造でも単層構造でもよいが、高い発光効率を実現する観点から少なくとも1つの井戸構造を有していることが望ましい。
また、素子基板11上に形成する半導体積層部12の格子整合の観点から、発光層122から発せられる紫外線の波長範囲は210nm以上300nm以下であることが望ましい。
(第2導電型半導体層)
第2導電型半導体層123は、図1に示すように発光層122上に直接設けられてメサ構造12Aの一部を構成していてもよい。また、発光層122上に第2導電型半導体層123以外の層が設けられ、その上に第2導電型半導体層123が設けられていてもよい。例えば、発光層122上に構成元素の比率が連続的または離散的に変化する傾斜組成層が設けられ、その上に第2導電型半導体層123が設けられていてもよい。
第2導電型半導体層123の形成位置は特に限定はされない。半導体発光素子10は、発光層122と傾斜組成層との間に相対的にバンドギャップの大きいバリア層を更に有していてもよい。また、他の形態では、素子基板11上に直接または間接的に第2導電型半導体層123が設けられていてもよい。
(その他の層)
本実施形態の半導体発光装置1~4における半導体発光素子10は、半導体積層部12の少なくとも一部を覆う保護層を備えていても良い。保護層の材料としては、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウムや、これらの積層構造が挙げられる。
保護層を形成する方法は特に制限されないが、例えばプラズマCVD装置、スパッタ装置、真空蒸着装置等により形成することが可能である。
<第1電極部および第2電極部>
本実施形態の半導体発光装置1における半導体発光素子10では、発光層122に電力を供給するための第1電極部13が第1導電型半導体層の他の一部121Bの第1接触領域に形成され、第2電極部14が第2導電型半導体層123上の第2接触領域に形成されている。
各電極は、例えばNiとAuとの合金層(典型的には、p型コンタクトに対して使用される)又はTi、Al、TiおよびAuの各層を積層したスタック層(典型的には、n型コンタクトに対して使用される)であり、例えばスパッタリング又は蒸着によって形成される。各電極は、UV(紫外線)反射器も含んでいてよい。UV反射器は、光子が半導体層構造から逃げることができないように各電極に向かって発光する光子を再度方向付けする機能を有しており、所望の発光面、例えば底部表面に向けて光子を再度方向付けることによって、デバイスの活性領域において生成される光子の抽出効率を改善するように設計される。
また、各電極の材料は導電性の材料、例えば金、ニッケル、アルミ、チタン及びそれらの組み合わせなどでもよい。
<サブマウント基板>
本実施形態に係る半導体発光装置1~4におけるサブマウント20は、半導体発光素子10に電力を供給するための部材である。
サブマウント20は、電極保持部23と、電極保持部23によって保持される第3電極部21および第4電極部22を有する。電極保持部23は、例えばセラミックス(窒化アルミニウム、アルミナ等)や、金属(アルミニウム、銅等)や、アルミニウムもしくは銅を含む合金であってよい。電極保持部23が上述した材料で形成されていることにより、電極保持部23の耐熱性や耐酸化性を向上させ、半導体発光装置1~4の駆動時にも安定したサブマウント20を提供することができる。
第3電極部21、第4電極部22の材料としては導電性を有するものであれば特に制限されないが、一例としてはAg、Au、Al、Ti、Ni、Cu、Pt、W、Co及びRhのうちの一つ又は複数を含む材料が挙げられる。
半導体発光素子10の第1電極部13および第2電極部14は、第1金属接合部30及び第2金属接合部40により、サブマウント20にフリップチップ実装されてよい。第1電極部13は、第1金属接合部30を介して第3電極部21に電気的に接続されている。第2電極部14は、第2金属接合部40を介して第4電極部22に電気的に接続されている。熱伝導による放熱性の高さから、第1金属接合部30及び第2金属接合部40の少なくとも一方は、金およびスズを含む合金、または金で形成されていることが好ましく、金で形成された金バンプであることがより好ましい。
また、フリップチップ実装により半導体発光素子10とサブマウント20とを電気的に接合する方法としては、例えば超音波を用いたGGI(Gold to Gold Interconnection)法を用いることができる。
1.6 本実施形態における効果
本開示の一実施形態に係る半導体発光装置は、以下のような効果を有する。
(1)本開示の半導体発光装置では、半導体発光素子の第2電極部が、半導体発光素子と接合されているサブマウントの第4電極部と対向しない領域である非対向領域を有しており、非対向領域から第1電極部までの最短距離L1が2μm以上85μm以下となっているか、または、非対向領域から第1金属接合部までの最短距離L2が2μm以上95μm以下となっている。
最短距離L1が2μm以上85μm以下であることにより、第1金属接合部と第2電極部とのアライメント性を確保しつつ放熱性が向上するという効果を奏する。また、最短距離L2が2μm以上95μm以下であることにより、第1金属接合部と第2金属接合部との短絡の発生を抑制しつつ放熱性が向上するという効果を奏する。
(2)本開示の半導体発光装置では、半導体発光素子の第2電極部が、半導体発光素子と接合されているサブマウントの第4電極部と対向しない領域である非対向領域を有しており、非対向領域からの距離が最も短い第1金属接合部の厚みT1が、非対向領域からの距離が最も短い第2金属接合部の厚みT2よりも薄くなっている。
これにより、非対向領域で発生する熱を第2金属接合部から放散させる効果を高めるという効果を奏する。
(3)本開示の半導体発光装置では、第1金属接合部の厚みT1が第2金属接合部の厚みT2の87%以上99%以下となっていることが好ましい。
これにより、第1金属接合部および第2金属接合部にかかる荷重を均一化することができ、接合面積を安定にする効果を高めるという効果を奏する。
(4)本開示の半導体発光装置では、半導体発光素子とサブマウントとが第1金属接合部及び第2金属接合部により接合されており、サブマウントが半導体発光素子の素子基板の主面を基準に最大で1度傾斜している。
これにより、第2電極部の非対向領域の放熱性を向上させるという効果を奏する。
(5)本開示の半導体発光装置では、素子基板の主面から、半導体発光素子のメサ構造上に設けられた第2電極部と接合されたサブマウントの第4電極部までの距離が、素子基板の主面から、半導体発光素子のメサ構造ではない領域に設けられた第1電極部と接合されたサブマウントの第3電極部までの距離よりも小さくなっていることが好ましい。
これにより、第4電極部での熱放散効果が高まり、非対向領域で発生する熱を効率的に放散することが可能となる。
(6)本開示の半導体発光装置では、半導体発光素子とサブマウントとを接合する第1金属接合部および第2金属接合部の少なくとも一方が、金およびスズを含む合金、または金であることが好ましい。
これにより、第1金属接合部及び第2金属接合部において熱伝導により放熱性が向上するためである。
(7)本開示の半導体発光装置では、サブマウントが、窒化アルミニウム、アルミナ、アルミニウム、銅、またはアルミニウムもしくは銅を含む合金のいずれかを含む電極保持部を有することが好ましい。
これにより、サブマウントの電極保持部の耐熱性や耐酸化性を向上させ、半導体発光装置の駆動時にも安定したサブマウントを提供することができる。
以上、本開示を実施の形態を用いて説明したが、本開示の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本開示の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 半導体発光素子
11 素子基板
12 半導体積層部
12A メサ構造
121 第1導電型半導体層
121A 第1導電型半導体層の一部
121B 第1導電型半導体層の他の一部
122 発光層
123 第2導電型半導体層
13 第1電極部
14 第2電極部
14A 第2電極部の非対向領域
20 サブマウント
21 第3電極部
21L 第3電極部の外周線
22 第4電極部
22L 第4電極部の外周線
23 電極保持部
30 第1金属接合部
40 第2金属接合部
50 絶縁部
B1 第1金属接合部が配置される領域(点線)
B2 第2金属接合部が配置される領域(一点破線)

Claims (7)

  1. 半導体発光素子、サブマウント、第1金属接合部、および第2金属接合部を備え、
    前記半導体発光素子は、
    素子基板と、
    第1導電型半導体層、発光層、および第2導電型半導体層を含む半導体積層部と、
    前記第1導電型半導体層上の第1接触領域と接触するように配置された第1電極部と、
    前記第2導電型半導体層上の第2接触領域と接触するように配置された第2電極部と、
    を有し、
    前記サブマウントは、第3電極部および第4電極部を有し、
    前記第1金属接合部は、前記第1電極部と前記第3電極部とを電気的に接続し、
    前記第2金属接合部は、前記第2電極部と前記第4電極部とを電気的に接続し、
    前記第2電極部は、前記第4電極部と対向しない非対向領域を有し、
    前記非対向領域から前記第1電極部までの最短距離L1が2μm以上85μm以下となっているか、または、前記非対向領域から前記第1金属接合部までの最短距離L2が2μm以上95μm以下となっている
    半導体発光装置。
  2. 半導体発光素子、サブマウント、第1金属接合部、および第2金属接合部を備え、
    前記半導体発光素子は、
    素子基板と、
    第1導電型半導体層、発光層、および第2導電型半導体層を含む半導体積層部と、
    前記第1導電型半導体層上の第1接触領域と接触するように配置された第1電極部と、
    前記第2導電型半導体層上の第2接触領域と接触するように配置された第2電極部と、
    を有し、
    前記サブマウントは、第3電極部および第4電極部を有し、
    前記第1金属接合部は、前記第1電極部と前記第3電極部とを電気的に接続し、
    前記第2金属接合部は、前記第2電極部と前記第4電極部とを電気的に接続し、
    前記第2電極部は、前記第4電極部と対向しない非対向領域を有し、
    前記非対向領域からの距離が最も短い前記第1金属接合部の厚みT1が、前記非対向領域からの距離が最も短い前記第2金属接合部の厚みT2よりも薄い
    半導体発光装置。
  3. 前記第1金属接合部の厚みT1は、前記前記第2金属接合部の厚みT2の87%以上99%以下である
    請求項2に記載の半導体発光装置。
  4. 半導体発光素子、サブマウント、第1金属接合部、および第2金属接合部を備え、
    前記半導体発光素子は、
    素子基板と、
    第1導電型半導体層、発光層、および第2導電型半導体層を含む半導体積層部と、
    前記第1導電型半導体層上の第1接触領域と接触するように配置された第1電極部と、
    前記第2導電型半導体層上の第2接触領域と接触するように配置された第2電極部と、
    を有し、
    前記サブマウントは、第3電極部および第4電極部を有し、
    前記第1金属接合部は、前記第1電極部と前記第3電極部とを電気的に接続し、
    前記第2金属接合部は、前記第2電極部と前記第4電極部とを電気的に接続し、
    前記第2電極部は、前記第4電極部と対向しない非対向領域を有し、
    前記サブマウントは、前記半導体発光素子の素子基板の主面を基準に最大で1度傾斜している
    半導体発光装置。
  5. 前記素子基板の主面から前記第4電極部までの距離は、前記素子基板の主面から前記第3電極部までの距離よりも大きい
    請求項4に記載の半導体発光装置。
  6. 前記第1金属接合部および前記第2金属接合部の少なくとも一方は、金およびスズを含む合金、または金である
    請求項1~5のいずれか一項に記載の半導体発光装置。
  7. 前記サブマウントは、窒化アルミニウム、アルミナ、アルミニウム、銅、またはアルミニウムもしくは銅を含む合金のいずれかを含む電極保持部を有する
    請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体発光装置。
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