JP2022190311A - 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示品質を向上させることが可能な、電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器を提供する。【解決手段】素子基板10及び対向基板20と、素子基板10と対向基板20との間に配置されたシール材14と、を備え、少なくとも素子基板10は、素子基板10の表面10bと、側面10cと、がなす第1角部41に設けられた第1切欠き部51を有し、素子基板10の側面10c、第1切欠き部51、素子基板10の表面10bと、シール材14の側面14aと、を覆うように無機膜60が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器に関する。
特許文献1には、一対の基板の間にシール材が配置されており、シール材を介して液晶層の中に不純物が侵入することを抑える、即ち、耐湿性を向上させるために、一対の基板の側面からシール材の側面に亘って、防湿膜を成膜する技術が開示されている。
特開2016-014757号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、防湿膜が基板の側面からはみ出すように成膜されているため、基板に物理的な衝撃が加わったような場合、防湿膜が割れたり欠けたりして、耐湿性が低下するという課題がある。
電気光学装置は、一対の基板と、前記一対の基板の間に配置されたシール材と、を備え、前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板は、前記一方の基板の他方の基板との対向面と、前記一方の基板の側面と、がなす第1角部に設けられた第1切欠き部を有し、前記一方の基板の側面、前記第1切欠き部、及び前記他方の基板との対向面と、前記シール材の側面と、を覆うように無機膜が設けられている。
電気光学装置の製造方法は、シール材を介して一対の基板を貼り合わせる工程と、前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板において、前記一方の基板における他方の基板との対向面と、前記一方の基板の側面と、がなす第1角部に第1切欠き部を形成する工程と、前記一方の基板の側面と、前記第1切欠き部と、前記他方の基板との対向面と、前記シール材の側面と、を覆うように無機膜を成膜する工程と、前記第1切欠き部よりも前記シール材側の、前記一対の基板の間に接着剤を塗布する工程と、前記第1切欠き部と、前記接着剤と、を覆うようにテープを貼り付ける工程と、前記一対の基板において、前記シール材とは反対側の面に研磨処理を行う工程と、前記接着剤及び前記テープを除去する工程と、を有する。
電子機器は、上記に記載の電気光学装置を備える。
電気光学装置としての液晶装置の構成を示す平面図。 図1に示す液晶装置のH-H’線に沿う断面図。 液晶装置の具体的な構成を示す平面図。 図3に示す液晶装置のA-A’線に沿う断面図。 図4に示す液晶装置のB部を拡大して示す断面図。 液晶装置の製造方法を示すフローチャート。 液晶装置の製造方法の一部の工程を示す断面図。 液晶装置の製造方法の一部の工程を示す断面図。 液晶装置の製造方法の一部の工程を示す断面図。 液晶装置の製造方法の一部の工程を示す断面図。 液晶装置の製造方法の一部の工程を示す断面図。 電子機器としてのプロジェクターの構成を示す図。 変形例の液晶装置の構成を示す断面図。 変形例の液晶装置の構成を示す断面図。
以下の各図においては、互いに直交する3つの軸をX軸、Y軸、及びZ軸として説明する。X軸に沿う方向を「X方向」、Y軸に沿う方向を「Y方向」、Z軸に沿う方向を「Z方向」とし、矢印の方向が+方向であり、+方向と反対の方向を-方向とする。なお、+Z方向を「上」又は「上方」、-Z方向を「下」又は「下方」ということもあり、+Z方向から見ることを平面視あるいは平面的ともいう。また、Z方向+側の面を上面、これと反対側となるZ方向-側の面を下面として説明する。
さらに、以下の説明において、例えば基板に対して、「基板上に」との記載は、基板の上に接して配置される場合、基板の上に他の構造物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接して配置され、一部が他の構造物を介して配置される場合のいずれかを表すものとする。
まず、図1及び図2を参照しながら、液晶装置100の構成を説明する。
図1及び図2に示すように、電気光学装置としての液晶装置100は、対向配置された一対の基板を構成する一方の基板としての素子基板10、及び他方の基板としての対向基板20と、これら一対の基板によって挟持された液晶層15とを有する。素子基板10を構成する基板としての第1基材10a、及び対向基板20を構成する第2基材20aは、例えば、ガラス又は石英などである。
素子基板10は対向基板20よりも大きく、両基板は、対向基板20の外周に沿って配置されたシール材14を介して接合されている。その隙間に、正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されて液晶層15を構成している。
シール材14は、例えば、熱硬化性又は紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤が採用されている。シール材14には、例えば、一対の基板の間隔を一定に保持するためのスペーサーが混入されている。
シール材14の内側には、表示に寄与する複数の画素Pを配列した表示領域Eが設けられている。表示領域Eの周囲には、表示に寄与しない周辺回路などが設けられた周辺領域としての非表示領域E1が配置されている。
素子基板10の1辺に沿ったシール材14と1辺との間には、データ線駆動回路22が設けられている。また、1辺に対向する他の1辺に沿ったシール材14と表示領域Eとの間には、検査回路25が設けられている。さらに、1辺と直交し互いに対向する他の2辺に沿ったシール材14と表示領域Eとの間には、走査線駆動回路24が設けられている。1辺と対向する他の1辺に沿ったシール材14と検査回路25との間には、2つの走査線駆動回路24を繋ぐ複数の配線29が設けられている。
対向基板20側における額縁状に配置されたシール材14の内側には、同じく額縁状に遮光膜18が設けられている。遮光膜18は、例えば、光反射性を有する金属あるいは金属酸化物などからなり、遮光膜18の内側が複数の画素Pを有する表示領域Eとなっている。遮光膜18としては、例えば、タングステンシリサイド(WSi)を用いることができる。
これらデータ線駆動回路22、走査線駆動回路24に繋がる配線は、1辺に沿って配列した複数の外部接続用端子70に接続されている。以降、1辺に沿った方向をX方向とし、1辺と直交し互いに対向する他の2辺に沿った方向をY方向として説明する。また、Z方向から見ることを平面視という。
図2に示すように、第1基材10aの液晶層15側の表面には、画素Pごとに設けられた画素電極27と、スイッチング素子である薄膜トランジスター(以降、「トランジスター30」と呼称する)と、データ線(図示せず)と、これらを覆う第1配向膜(図示せず)とが形成されている。
画素電極27は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜で形成されている。本発明における素子基板10は、少なくとも画素電極27、トランジスター30、第1配向膜を含むものである。
第2基材20aの液晶層15側の表面には、遮光膜18と、これを覆うように成膜された絶縁層33と、絶縁層33を覆うように設けられた対向電極31と、対向電極31を覆う第2配向膜(図示せず)とが設けられている。本発明における対向基板20は、少なくとも遮光膜18、対向電極31、第2配向膜を含むものである。
遮光膜18は、図1に示すように、表示領域Eを取り囲むと共に、平面的に走査線駆動回路24、検査回路25と重なる位置に設けられている。これにより、対向基板20側からこれらの駆動回路を含む周辺回路に入射する光を遮光して、周辺回路が光によって誤動作することを防止する役目を果たしている。また、不必要な迷光が表示領域Eに入射しないように遮光して、表示領域Eの表示における高いコントラストを確保している。
絶縁層33は、例えば、酸化シリコンなどの無機材料からなり、光透過性を有して遮光膜18を覆うように設けられている。このような絶縁層33の形成方法としては、例えば、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて成膜する方法が挙げられる。
対向電極31は、例えば、ITOなどの透明導電膜からなり、絶縁層33を覆うと共に、図1に示すように、対向基板20の四隅に設けられた上下導通部26により素子基板10側の配線に電気的に接続されている。
画素電極27を覆う第1配向膜、及び対向電極31を覆う第2配向膜は、液晶装置100の光学設計に基づいて選定される。第1配向膜及び第2配向膜としては、気相成長法を用いてSiOx(酸化シリコン)などの無機材料を成膜して、負の誘電異方性を有する液晶分子に対して略垂直配向させた無機配向膜が挙げられる。
このような液晶装置100は、透過型であって、電圧が印加されない時の画素Pの透過率が電圧印加時の透過率よりも大きいノーマリーホワイトや、電圧が印加されない時の画素Pの透過率が電圧印加時の透過率よりも小さいノーマリーブラックモードの光学設計が採用される。光の入射側と射出側とにそれぞれ偏光素子が光学設計に応じて配置されて用いられる。
次に、図3~図5を参照しながら、液晶装置100の側面10c,20cに設けられた切欠き部51,52、及び防湿膜として機能する無機膜60の構成について説明する。
図3~図5に示すように、液晶装置100は、上記したように、シール材14を介して素子基板10と対向基板20とが貼り合わされている。図4に示すように、素子基板10の厚みH1は、例えば、1.2mmである。対向基板20の厚みH2は、例えば、1.2mmである。セルギャップH3は、例えば、3μmである。
図5に示すように、素子基板10及び対向基板20の側面10c,20cからシール材14の側面14aまでの距離W1は、例えば、0.4mmである。図4に示すように、シール材14の幅W2は、例えば、1.7mmである。
図5に示すように、素子基板10は、素子基板10の対向基板20との対向面である表面10bと、素子基板10の側面10cと、がなす第1角部41に、第1切欠き部51が設けられている。第1切欠き部51は、表面10bに沿う部分である第1面10dと、側面10cに沿う部分である第2面10eと、を有する。第1切欠き部51は、図3に示すように、素子基板10の側面周方向の全周に亘って形成されている。
また、対向基板20は、対向基板20の素子基板10との対向面である表面20bと、対向基板20の側面20cと、がなす第2角部42に、第2切欠き部52が設けられている。第2切欠き部52は、表面20bに沿う部分である第3面20dと、側面20cに沿う部分である第4面20eと、を有する。第2切欠き部52は、第1切欠き部51と同様、図3に示すように、対向基板20の側面周方向の全周に亘って形成されている。
素子基板10及び対向基板20には、素子基板10の側面10cから、第1切欠き部51の第1面10d及び第2面10e、素子基板10の表面10b、シール材14の側面14a、対向基板20の表面20b、第2切欠き部52の第4面20e及び第3面20d、対向基板20の側面20c、に亘って、無機膜60が成膜されている。
無機膜60は、例えば、ALD(Atomic Layer Deposition:原子層堆積法)技術によって形成された膜である。図5に示すように、無機膜60の厚みW3は、例えば、20nmである。
無機膜60の材料としては、例えば、無機金属元素、及びその酸化膜を用いることができる。具体的には、酸化タンタル(Ta25)、酸化アルミニウム(Al23)、シリカ(SiO2)、ハフニア(HfO2)である。また、その他の材料としてはタンタル(Ta)、酸素(O)、窒素(N)、炭素(C)を含む膜を挙げることができる。
このように、第1切欠き部51の形状が、素子基板10の側面10cからシール材14側に凹むように設けられているので、無機膜60が外部からの物理的な衝撃を受けにくくすることが可能となり、無機膜60が割れたり欠けたりすることを抑えることができる。また、凹んだ部分に無機膜60を設けるので、無機膜60の密着強度を向上させることができる。
また、第2切欠き部52の形状が、素子基板10側と同様、対向基板20の側面20cからシール材14側に凹むように設けられているので、無機膜60が外部からの物理的な衝撃を受けにくくすることが可能となる。
図5に示すように、素子基板10と対向基板20との間隔の長さH3に対し、素子基板10及び対向基板20の側面10c,20cからシール材14の側面14aまでの長さW1の比は、例えば、50以上300以下である。具体的には、素子基板10と対向基板20との間隔の長さH3は、上記したように、例えば、3μmである。素子基板10及び対向基板20の側面10c,20cからシール材14の側面14aまでの長さW1は、例えば、0.4mmである。
このような、アスペクト比50以上300以下の範囲の隙間に無機膜60を設けるので、例えば、毛細管現象により隙間に水分が入り込むことを抑えることができる。よって、例えば、シール材14からシール材14の内側に水分が侵入することを抑えることができる。
次に、図6~図11を参照しながら、液晶装置100の製造方法を説明する。
まず、図6に示すように、ステップS11では、シール材14を介して、素子基板10を含む大型基板10Aと、対向基板20を含む大型基板20Aと、を貼り合わせる(図7参照)。その後、ダイシングブレードを用いて、素子基板10と対向基板20とが貼り合わされた一対の基板ごとに切断し、個片化する。
ステップS12では、図7に示すように、素子基板10に第1切欠き部51を形成し、対向基板20に第2切欠き部52を形成する。具体的には、例えば、ダイシングブレードを用いて、第1切欠き部51及び第2切欠き部52を形成する。
ステップS13では、図8に示すように、液晶装置100にALD膜からなる無機膜60を成膜する。ALD膜の成膜技術は、ガス状の原料を成膜面に送り込んで、成膜面に付いたところから核になって膜になる、非常に均一で被覆性の高い薄膜を成膜する技術である。無機膜60は、上記したように、素子基板10の側面10cから、第1切欠き部51の表面、素子基板10の表面10b、シール材14の側面14a、対向基板20の表面20b、第2切欠き部52の表面、対向基板20の側面20c、に亘って成膜される。
ステップS14では、図9に示すように、第1切欠き部51及び第2切欠き部52よりもシール材14側の、素子基板10と対向基板20との間に接着剤61を塗布して接着する。接着剤61は、例えば、室温によって硬化し、温水によって剥離することが可能な、温水洗浄接着剤である。接着剤61の材料としては、エポキシ系やアミン系である。接着剤61の幅W12は、例えば、0.2mm~0.3mmである。
ステップS15では、図9に示すように、第1切欠き部51、接着剤61、第2切欠き部52を覆うように、テープ62を貼り付ける。テープ62は、防湿性を有する防湿テープである。テープ62の材料としては、基材としてポリエステルやポリイミドであり、粘着剤としてアクリルを挙げることができる。
素子基板10の側面10cから第1切欠き部51の第2面10eまでの深さW11は、例えば、0.1mm~0.15mmである。テープ62の厚みW14は、例えば、0.08mm~0.1mmである。第1切欠き部51から第2切欠き部52までの幅W13は、例えば、1.5mm~2.0mmである。
ステップS16では、チップ単位の素子基板10及び対向基板20に研磨処理を施す。具体的には、図10に示すように、素子基板10及び対向基板20におけるシール材14とは反対側の面に付いたキズを研磨によって除去する。キズは、例えば、製造プロセス過程において形成されたものである。研磨処理は、例えば、CMP(化学的機械研磨:Chemical Mechanical Polishing)である。研磨剤は、例えば、酸化セリウムである。
研磨処理の際、素子基板10と対向基板20との間に、接着剤61及びテープ62を設けるので、微小な隙間に研磨剤が入り込み、無機膜60やシール材14にダメージを与えることを抑えることができる。また、素子基板10と対向基板20との間の隙間に接着剤61やテープ62を設けるので、研磨処理による基板への押圧により基板の変形を抑えることが可能となり、無機膜60にストレスが加わることを抑えることができる。
ステップS17では、液晶装置100からテープ62と接着剤61とを除去する。具体的には、テープ62は液晶装置100から剥がして除去する。接着剤61は、温水に浸すことにより液晶装置100から除去される。温水の温度は、例えば、60℃~80℃である。温水に浸す時間は、例えば、15分である。その結果、図11に示すような液晶装置100となる。
次に、図12を参照しながら、電子機器としてのプロジェクター1000の構成について説明する。
図12に示すように、本実施形態のプロジェクター1000は、システム光軸Lに沿って配置された偏光照明装置1100と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー1104,1105と、3つの反射ミラー1106,1107,1108と、5つのリレーレンズ1201,1202,1203,1204,1205と、3つの光変調手段としての透過型の液晶ライトバルブ1210,1220,1230と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム1206と、投写レンズ1207とを備えている。
偏光照明装置1100は、超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット1101と、インテグレーターレンズ1102と、偏光変換素子1103とから概略構成されている。
ダイクロイックミラー1104は、偏光照明装置1100から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー1105は、ダイクロイックミラー1104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー1104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー1106で反射した後にリレーレンズ1205を経由して液晶ライトバルブ1210に入射する。ダイクロイックミラー1105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ1204を経由して液晶ライトバルブ1220に入射する。ダイクロイックミラー1105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ1201,1202,1203と2つの反射ミラー1107,1108とからなる導光系を経由して液晶ライトバルブ1230に入射する。
液晶ライトバルブ1210,1220,1230は、クロスダイクロイックプリズム1206の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ1210,1220,1230に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調されクロスダイクロイックプリズム1206に向けて射出される。
このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投写光学系である投写レンズ1207によってスクリーン1300上に投写され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ1210は、上述した液晶装置100が適用されたものである。液晶装置100は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。他の液晶ライトバルブ1220,1230も同様である。
なお、液晶装置100が搭載される電子機器としては、プロジェクター1000の他、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、スマートフォン、EVF(Electrical View Finder)、モバイルミニプロジェクター、電子ブック、携帯電話、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ディスプレイ、車載機器、オーディオ機器、露光装置や照明機器など各種電子機器に用いることができる。
以上述べたように、本実施形態の液晶装置100は、素子基板10及び対向基板20と、素子基板10と対向基板20との間に配置されたシール材14と、を備え、少なくとも素子基板10は、対向基板20との対向面である表面10bと、側面10cと、がなす第1角部41に設けられた第1切欠き部51を有し、素子基板10の側面10cと、第1切欠き部51の表面と、表面10bと、シール材14の側面14aと、を覆うように無機膜60が設けられている。
この構成によれば、第1角部41に、外部から衝撃を受けにくい第1切欠き部51を設け、素子基板10の側面10cから、第1切欠き部51の表面、素子基板10の表面10b、シール材14の側面14a、に亘って、防湿膜として機能する無機膜60が設けられているので、外部から物理的な衝撃が加わった場合でも、無機膜60が割れたり欠けたりすることが抑えられ、耐湿性が低下することを抑えることができる。
また、本実施形態の液晶装置100において、対向基板20は、表面20bと、側面20cと、がなす第2角部42に設けられた第2切欠き部52を有し、無機膜60は、対向基板20の側面20c、第2切欠き部52の表面、及び表面20bと、を覆うように設けられていることが好ましい。
この構成によれば、第2角部42に、外部から衝撃を受けにくい第2切欠き部52を設け、側面20cから、第2切欠き部52の表面、表面20b、に亘って、防湿膜として機能する無機膜60が更に設けられているので、外部から物理的な衝撃が加わった場合でも、無機膜60が割れたり欠けたりすることが抑えられ、耐湿性が低下することを抑えることができる。
また、本実施形態の液晶装置100において、素子基板10と対向基板20との隙間の間隔の長さH3に対し、素子基板10及び対向基板20の側面10c,20cからシール材14の側面14aまでの長さW1の比は、50以上300以下であることが好ましい。この構成によれば、上記した比、即ち、アスペクト比の範囲の隙間に無機膜60を設けるので、例えば、毛細管現象により隙間に水分が入り込むことを抑えることができる。よって、例えば、シール材14からシール材14の内側に水分が侵入することを抑えることができる。
また、本実施形態の液晶装置100において、第1切欠き部51は、素子基板10の表面10bに沿う部分である第1面10dと、側面10cに沿う部分である第2面10eと、を有し、第2切欠き部52は、対向基板20の表面20bに沿う部分である第3面20dと、側面20cに沿う部分である第4面20eと、を有することが好ましい。この構成によれば、切欠き部51,52の形状が、第1面10d、第2面10e、及び第3面20d、第4面20eを有し、言い換えれば、略階段状になっており、基板10,20の側面10c,20cから凹むように設けられているので、外部からの衝撃を受けにくくすることが可能となり、無機膜60が割れたり欠けたりすることを抑えることができる。
また、本実施形態の液晶装置100の製造方法は、シール材14を介して素子基板10と対向基板20とを貼り合わせる工程と、少なくとも素子基板10において、素子基板10の対向基板20との対向面である表面10bと、素子基板10の側面10cと、がなす第1角部41に第1切欠き部51を形成する工程と、素子基板10の側面10cと、第1切欠き部51の表面と、素子基板10の表面10bと、シール材14の側面14aと、を覆うように無機膜60を成膜する工程と、第1切欠き部51よりもシール材14側の、素子基板10と対向基板20との間に接着剤61を塗布する工程と、第1切欠き部51と、接着剤61と、を覆うようにテープ62を貼り付ける工程と、素子基板10及び対向基板20の、シール材14とは反対側の面に研磨処理を行う工程と、接着剤61及びテープ62を除去する工程と、を有する。
この方法によれば、素子基板10と対向基板20との間に接着剤61を塗布し、接着剤61及び第1切欠き部51にテープ62を貼り付けるので、研磨処理の際、素子基板10と対向基板20との間に研磨剤が入り込むことを抑えることが可能となり、無機膜60にダメージが加わることを抑えることができる。また、研磨処理の際、素子基板10及び対向基板20に圧力が加わったとしても、接着剤61が設けられているので、基板が撓むことを抑えることが可能となり、無機膜60にダメージが加わることを抑えることができる。よって、耐湿性が低下することを抑えることができる。
また、本実施形態のプロジェクター1000は、上記に記載の液晶装置100を備える。この構成によれば、表示品質を向上させることが可能なプロジェクター1000を提供することができる。
以下、上記した実施形態の変形例を説明する。
上記したように、第1切欠き部51及び第2切欠き部52の形状に限定されず、例えば、図13に示すような形状にしてもよい。図13に示す液晶装置101は、素子基板10における第1角部41(図5参照)に、素子基板10の表面10bと側面10cとを交差するテーパー状の第1切欠き部151が形成されている。なお、対向基板20側においても同様の第2切欠き部152が形成されている。
このように、変形例の液晶装置101によれば、第1切欠き部151は、素子基板10の表面10bと側面10cとを交差するテーパー状の部分を有することが好ましい。
この構成によれば、第1切欠き部151の形状がテーパー状の部分を有し、素子基板10の側面10cから凹むように設けられているので、外部からの衝撃を受けにくくすることが可能となり、無機膜60が割れたり欠けたりすることを抑えることができる。
また、図14に示す液晶装置102のように、ダイシング処理、即ち、個片化するために切断を行った際に形成された素子基板10の第1切欠き部251の形状であってもよい。第1切欠き部251の形状は、上記した変形例の第1切欠き部151と略同様に、テーパー状の部分を有する。なお、対向基板20には、ダイシング処理の際に形成されたテーパー状の部分を有する切欠き部252が形成されている。
上記したように、電気光学装置として液晶装置100に適用することに限定されず、例えば、有機EL装置、プラズマディスプレイ、電子ペーパー(EPD)等に適用するようにしてもよい。
10…一方の基板としての素子基板、10a…第1基材、10A,20A…大型基板、10b,20b…表面、10c,20c…側面、10d…第1面、10e…第2面、14…シール材、14a…側面、15…液晶層、18…遮光膜、20…他方の基板としての対向基板、20a…第2基材、20d…第3面、20e…第4面、22…データ線駆動回路、24…走査線駆動回路、25…検査回路、26…上下導通部、27…画素電極、29…配線、30…トランジスター、31…対向電極、33…絶縁層、41…第1角部、42…第2角部、51…第1切欠き部、52…第2切欠き部、60…無機膜、61…接着剤、62…テープ、70…外部接続用端子、100,101,102…液晶装置、151,251…第1切欠き部、152…第2切欠き部、252…切欠き部、1000…プロジェクター、1100…偏光照明装置、1101…ランプユニット、1102…インテグレーターレンズ、1103…偏光変換素子、1104…ダイクロイックミラー、1105…ダイクロイックミラー、1106,1107,1108…反射ミラー、1201,1202,1203,1204,1205…リレーレンズ、1206…クロスダイクロイックプリズム、1207…投写レンズ、1210,1220,1230…液晶ライトバルブ、1300…スクリーン。

Claims (7)

  1. 一対の基板と、
    前記一対の基板の間に配置されたシール材と、
    を備え、
    前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板は、
    前記一方の基板の他方の基板との対向面と、前記一方の基板の側面と、がなす第1角部に設けられた第1切欠き部を有し、
    前記一方の基板の側面、前記第1切欠き部、及び前記他方の基板との対向面と、前記シール材の側面と、を覆うように無機膜が設けられている、電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記一対の基板のうち前記他方の基板は、
    前記他方の基板の前記一方の基板との対向面と、前記他方の基板の側面と、がなす第2角部に設けられた第2切欠き部を有し、
    前記無機膜は、前記他方の基板の側面、前記第2切欠き部、及び前記一方の基板との対向面と、を覆うように設けられている、電気光学装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電気光学装置であって、
    前記一対の基板の間隔の長さに対し、前記一対の基板の側面から前記シール材までの長さの比は、50以上300以下である、電気光学装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の電気光学装置であって、
    前記第1切欠き部は、前記一方の基板の前記他方の基板との対向面に沿う部分と、前記一方の基板の側面に沿う部分と、を有し、
    前記第2切欠き部は、前記他方の基板の前記一方の基板との対向面に沿う部分と、前記他方の基板の側面に沿う部分と、を有する、電気光学装置。
  5. 請求項2又は請求項3に記載の電気光学装置であって、
    前記第1切欠き部は、前記一方の基板の前記他方の基板との対向面と前記一方の基板の側面とを交差するテーパー状の部分を有する、電気光学装置。
  6. シール材を介して一対の基板を貼り合わせる工程と、
    前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板において、
    前記一方の基板の他方の基板との対向面と、前記一方の基板の側面と、がなす第1角部に第1切欠き部を形成する工程と、
    前記一方の基板の側面と、前記第1切欠き部と、前記他方の基板との対向面と、前記シール材の側面と、を覆うように無機膜を成膜する工程と、
    前記第1切欠き部よりも前記シール材側の、前記一対の基板の間に接着剤を塗布する工程と、
    前記第1切欠き部と、前記接着剤と、を覆うようにテープを貼り付ける工程と、
    前記一対の基板において、前記シール材とは反対側の面に研磨処理を行う工程と、
    前記接着剤及び前記テープを除去する工程と、
    を有する、電気光学装置の製造方法。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の電気光学装置を備える、電子機器。
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