JP2022188569A - 車両用アンダーカバーおよびその製造方法 - Google Patents

車両用アンダーカバーおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バランスのよい剛性を備えた車両用アンダーカバーを提供する。【解決手段】車両用アンダーカバー10は、繊維体または発泡体などの多孔質材料で構成される板状体12と、板状体12を支持する支持体14とを備えている。支持体14は、横板20aおよび該横板20aの両縁から延びる縦板20b,20bを有する溝形状の第1枠部20を有している。また、支持体14は、第1枠部20と交差するように設けられて、車両内側への突出寸法が第1枠部20よりも小さい第2枠部22を有している。【選択図】図1

Description

この発明は、例えばエンジンアンダーカバーなどの車両用アンダーカバーおよび車両用アンダーカバーの製造方法に関するものである。
特許文献1のように、車両における車体の下側に、アンダーカバーが取り付けられている。特許文献1のアンダーカバーは、合成樹脂製の板状体であり、ボルトやナットなどで車体に取り付けられている。
特開2014-58178号公報
アンダーカバーは、例えば、冠水路を走行した際に水が溜まっても破損しない剛性が必要である。しかし、アンダーカバーの剛性を高く設定し過ぎても、アンダーカバーに外力が加わった場合に車体へ取り付く締結部分に応力が集中して、締結部分が破損して外れ易くなってしまう。
本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、必要な剛性を備えると共に車体から外れ難い車両用アンダーカバーおよび車両用アンダーカバーの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る車両用アンダーカバーは、
多孔質の板状体と、
前記板状体を支持する支持体と、を備え、
前記支持体は、
横板および該横板の両縁から延びる縦板を有する溝形状の第1枠部と、
前記第1枠部と交差するように設けられ、車両内側への突出寸法が前記第1枠部よりも小さい第2枠部と、を有していることを要旨とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る車両用アンダーカバーの製造方法は、
多孔質の板状体を、成形型にセットし、
前記成形型において、横板および該横板の両縁から延びる縦板による溝形状の第1枠部と、該第1枠部と交差するように設けられ、車両内側への突出寸法が前記第1枠部よりも小さい第2枠部とを有する合成樹脂製の支持体を成形し、
前記板状体と前記支持体とを接合した車両用アンダーカバーを得ることを要旨とする。
本発明に係る車両用アンダーカバーによれば、必要な剛性を備えると共に車体から外れ難い。
本発明に係る車両用アンダーカバーの製造方法によれば、必要な剛性を備えると共に車体から外れ難い車両用アンダーカバーを簡単に得ることができる。
本発明の実施例に係るエンジンアンダーカバーを示す平面図である。 実施例のエンジンアンダーカバーの一部を上側(車両内側)から示す概略斜視図である。 実施例のエンジンアンダーカバーの一部を下側(車両外側)から示す概略斜視図である。 (a)は図1のA-A線に対応する位置で切断した端面図であり、(b)は(a)のB部拡大図である。 図1のC-C線に対応する位置で切断した端面図である。 (a)は図1のD-D線に対応する位置で切断した端面図であり、(b)は(a)のE部拡大図である。 実施例のエンジンアンダーカバーの製造過程を示す説明図である。 実施例のエンジンアンダーカバーの製造過程を示す説明図である。
次に、本発明に係る車両用アンダーカバーおよび車両用アンダーカバーの製造方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。本発明に係る車両用アンダーカバーは、エンジンアンダーカバー、フロアアンダーカバー、フェンダーライナーなどの車両外装部材やその他の車両構成部材として好適に用いることができる。なお、実施例では、車両用アンダーカバーとして、車両におけるエンジンルームの下側に取り付けられるエンジンアンダーカバーを例示して説明する。以下の実施例で説明するエンジンアンダーカバーでは、車両内側が上であり、車両外側が下になる。
図1~図4に示すように、エンジンアンダーカバー(車両用アンダーカバー)10は、多孔質材料を主体として構成された板状体12と、板状体12を支持する支持体14とを備えている。エンジンアンダーカバー10は、板状体12と合成樹脂製の支持体14とが接合されている。エンジンアンダーカバー10は、支持体14に設けられた取付部16を用いて、自動車等の車両の車体に取り付けられる。なお、実施例では、孔形状の取付部16に、ボルトやリベットなどの締結部材を通して、エンジンアンダーカバー10を車体に取り付ける。符号18は、板状体12および支持体14を上下へ貫通する水抜き孔である。
板状体12の主体となる層を構成する多孔質材料としては、例えば、繊維体や発泡体などを用いることができる。板状体12は、多孔質材料に由来する特性によって、吸音や断熱などの所要の機能を発揮するものである。エンジンアンダーカバー10は、エンジン音や、走行音などの車外騒音を、板状体12によって抑えている。板状体12を構成する繊維体としては、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、セルロース繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、レーヨン繊維などからなる不織布や織布などを用いることができる。また、板状体12を構成する発泡体としては、ポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリスチレン系などの発泡体を用いることができる。なお、板状体12は、吸音性の観点から通気性を有する多孔質材料が好ましい。
板状体12は、1層で構成してもよいが、2層以上で構成してもよい。例えば、板状体12は、エンジンアンダーカバー10の下側(車両外側)に臨むように配置されて、板状体12に求められる主機能(実施例では吸音)を担保するための第1層と、第1層に重ねて配置されて、板状体12に付加する補助機能(実施例では撥水)を担保するための第2層とを含む複層構造にすることができる。この場合、第2層を第1層よりも密度を高く設定したり、第2層をシリコーン樹脂やフッ素樹脂などの撥水材料を付与することで撥水性を確保したりするなどができる。このように、板状体12において車両外側となる第2層に撥水性を付与することで、板状体12に水が浸入したり、板状体12に雪が付いたり、板状体12に着氷したりすることを防止できるので好ましい。なお、エンジンアンダーカバー10の上側(車両内側)の一部または全面に重ねて、例えば、不織布等の繊維体や発泡体などのシートを重ねて配置してもよい。
支持体14は、合成樹脂の射出成形等による成形品である。合成樹脂としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン (ABS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)などを用いることができる。
図1に示すように、支持体14は、互いに交差する複数の枠部20,22を有している。具体的には、支持体14は、車両における前後方向に延びる第1枠部20と、第1枠部20と交差する方向(車両における横方向)に延びる第2枠部22とを備えている。また、支持体14は、エンジンアンダーカバー10の外縁部を構成する外枠部24を備えている。第1枠部20および第2枠部22が、外枠部24の内側に連ねて格子状に配置されている。そして、第1枠部20および第2枠部22、あるいは第1枠部20、第2枠部22および外枠部24で前後左右に並んで構成される複数の区画の内側に、板状体12が配置されている。なお、支持体14は、第1枠部20、第2枠部22よび外枠部24を一体的に形成した成形品である。
図2および図6に示すように、第1枠部20は、横板20aと、横板20aにおける左右の縁からそれぞれ延びる縦板20bとを有する溝形状に形成されている。第1枠部20は、縦板20bの下端部に板状体12が接続されており、横板20aが板状体12の上面よりも上側に位置するように張り出している。換言すると、第1枠部20は、下側(車両外側)から上側(車両内側)へ向けて凹み、左右の縦板20b,20bの間が下側に開口している。実施例では、前後方向に亘って1本の第1枠部20が延びているが、複数の第1枠部20を前後方向に直列配置してもよい。
図5に示すように、エンジンアンダーカバー10において、第1枠部20の溝形状が車両の前後方向へ延びるように形成されている。第1枠部20は、車両前側が開口している。具体的には、エンジンアンダーカバー10の前縁部を構成する車両前側の外枠部24(特に区別する場合は前外枠部24Aという。)が、板状体12(および横板20a)よりも上側(車両内側)に張り出すように形成されている。そして、横板20aおよび縦板20b,20bが前外枠部24Aの立ち壁に連ねて形成されて、第1枠部20が、前外枠部24Aの立ち壁を貫通している。このように、第1枠部20は、車両前側を塞ぐ壁を備えていない。なお、複数の第1枠部20を前後方向に直列配置する場合は、最も車両前側にある第1枠部20が、車両前側に開口していればよい。
図5に示すように、第1枠部20は、横板20aに連ねて、車両前側から車両後側へ向かうにつれて車両外側へ傾く傾斜部20cを備えていてもよい。実施例では、エンジンアンダーカバー10の後縁部を構成する車両後側の外枠部24(特に区別する場合は後外枠部24Bという。)に連なる第1枠部20の後縁部に、傾斜部20cが設けられている。なお、傾斜部20cは、第1枠部20における前後方向の途中位置に設けてもよい。第1枠部20は、車両後側が開口するように形成してもよいが、溝形状の内側に壁を立てなければならない場合、前述した傾斜部20cとすることが望ましい。
図1に示すように、第2枠部22は、左右に隣り合う第1枠部20,20の間に設けられている。図2に示すように、第2枠部22は、第1枠部20よりも剛性が低くなるように構成されている。例えば、第2枠部22は、第1枠部20よりも上側(車両内側)への突出寸法が小さく形成されている。より具体的には、第2枠部22は、基部22aと、基部22aから上側(車両内側)へ立ち上がる立部22bとを備えている(図4参照)。実施例において、第1枠部20が、横板20aおよび左右の縦板20b,20bによる断面「U」字形状であるのに対して、第2枠部22が、板状の基部22aおよび板状の立部22bによる断面「T」字形状になっている。立部22bの上下方向の寸法が、第1枠部20における縦板20bの上下方向の寸法よりも小さく、立部22bの上端が横板20aよりも低く(車両外側)に位置している。実施例では、立部22bの上端が、板状体12の上面よりも低い(車両外側)位置にある。なお、実施例では、エンジンアンダーカバー10の側縁部を構成する車両横側の外枠部24(特に区別する場合は横外枠部24Cという。)に、立部22bと同様のリブ形状が設けられている。
図2に示すように、第2枠部22において、基部22aが、第1枠部20の縦板20bの下端に繋がり、立部22bが縦板20bに繋がっている。また、基部22aが、板状体12に繋がっている(図4参照)。実施例では、基部22aが板状体12に含浸して一体化されており、板状体12に重ねて立部22bが設けられている。第1枠部20が、互いに分かれている左右の板状体12,12の間に設けられて、左右に隣り合う板状体12を第1枠部20で支持している。一方、第2枠部22が、前後に連続する板状体12に重ねて設けられて、板状体12を第2枠部22で支持している。
図4に示すように、第2枠部22は、基部22aが立部22bよりも前後寸法が大きく形成されている。このように、第2枠部22と第1枠部20の縦板20bとの連結する部分における第2枠部22の下部が、第2枠部22の上部よりも幅広に形成されている。
また、図3に示すように、基部22aにおける縦板20bと連結する部分が、縦板20b側が幅広になるように、基部22aにおける第1枠部20,20間の中間部分よりも広がっている。
図4に示すように、後外枠部24Bの縁は、第1枠部20と同様に、上側へ張り出すと共に下側へ開口する溝形状に形成されている。後外枠部24Bの縁における溝形状は、第1枠部20よりも上側への突出寸法が小さく設定され、第1枠部20よりも剛性を小さくしてある。図6に示すように、横外枠部24Cの縁は、第1枠部20と同様に、上側へ張り出すと共に下側へ開口する溝形状に形成されている。横外枠部24Cの縁における溝形状は、第1枠部20よりも上側への突出寸法が小さく設定され、第1枠部20よりも剛性を小さくしてある。
図4および図6に示すように、エンジンアンダーカバー10には、板状体12における枠部20,22に繋がる部位に、圧縮部26が設けられている。圧縮部26は、板状体12の上面から上方へ開口するように凹んでいる。圧縮部26は、板状体12の中央部位よりも薄くなっている。圧縮部26は、板状体12の中央部位よりも密度が高くなっており、枠部20,22を構成する合成樹脂が侵入し難くなっている。
実施例のエンジンアンダーカバー10は、板状体12となるシートSをセットした成形型30で支持体14を成形する所謂インサート成形によって得られる(図7~図8参照)。インサート成形によって得られるエンジンアンダーカバー10は、合成樹脂を硬化して形成される支持体14自身の接合力を用いて、板状体12と支持体14とが一体化されている。
具体的には、以下のようにエンジンアンダーカバー10を製造することができる。まず、板状体12となるシートSを用意する。例えば、第1枠部20に対応する位置に開口や切れ目等による脆弱部Saを形成したシートSを用意し、このシートSを型開きした成形型30にセットする(図8(a)参照)。また、別の方法として、左右に隣り合う第1枠部20,20間の寸法よりもわずかに幅広に形成したシートSを複数用意し、短冊状のシートSを型開きした成形型30にセットするようにしてもよい。シートSは、例えばトムソン刃などによって、打ち抜き加工することで形成することができる。なお、脆弱部Saは、外形のカットに合わせて形成すればよい。
シートSを、第1型32において第1枠部20の下面を形作る第1枠形成凸部32aに脆弱部Saを合わせてセットする(図8(a)参照)。このとき、第1型32において第2枠部22の下面を形作る部分にシートSが重なって配置されている(図7(a)参照)。成形型30を型閉じすることで、第1枠形成凸部32aに押されると共に、第2型34において第1枠部20の上面を形作る第1枠形成凹部34aの開口縁に押されることで、脆弱部Saが破断し、第1枠形成凸部32aを挟んでシートSが分割される(図8(b)参照)。そして、分割されたシートSの端部が、第1枠形成凹部34aの開口縁と第1型32との間で圧縮されて保持される。成形型30を型閉じすることで、第2型34において第2枠部22の上面を形作る第2枠成形部34bにシートSが圧縮されて保持される(図7(b)参照)。
型閉じによって、第1枠形成凸部32aと第1枠形成凹部34aとの間に、第1枠部20に対応するキャビティ36が形成され、このキャビティ36にシートSの端部が入っている。また、第2枠成形部34bとシートSとの間に、第2枠部22の立部22bに対応するキャビティ36が形成される。
複数箇所に設けられた図示しないゲートから樹脂材料をキャビティ36に注入し、支持体14を射出成形する(図7(c)および図8(c)参照)。このとき、樹脂材料は、例えば、外枠部24に対応するキャビティ36から第1枠部20または第2枠部22に対応するキャビティ36へ、第1枠部20に対応するキャビティ36から第2枠部22に対応するキャビティ36へ、第2枠部22に対応するキャビティ36から第1枠部20に対応するキャビティ36へなどの様々な経路で流動して、キャビティ36全体に行き渡る。
第1枠形成凸部32aと第1枠形成凹部34aとの間のキャビティ36において、板状体12(シートS)の端部が入り込んだ状態で第1枠部20が成形される。このとき、板状体12(シートS)における第1枠部20の近傍が、第1枠形成凹部34aの開口縁で圧縮されているので、板状体12への樹脂材料の含浸を抑制することができる。第2枠成形部34bとシートSとの間のキャビティ36において、第2枠部22の立部22bが成形されると共に、シートSに樹脂材料が含浸して基部22aが成形される。このとき、板状体12(シートS)における第2枠部22の近傍が、基部22aに対応する部分よりも圧縮されているので、板状体12への樹脂材料の含浸を抑制することができる。このように、左右方向に隣り合う板状体12の間に第1枠部20が成形されると共に、板状体12に重ねて第2枠部22が成形される。そして、得られたエンジンアンダーカバー10を、型開きした成形型30から取り出す。このように前述した製造方法によれば、第1枠部20よりも低い第2枠部22を有する支持体14によって板状体12を支持したエンジンアンダーカバー10を簡単に得ることができる。
エンジンアンダーカバー10において、比較的柔らかい板状体12を支持する支持体14は、溝形状の第1枠部20と、車両内側への突出寸法が第1枠部20よりも小さい第2枠部22を有している。第1枠部20を、横板20aと横板20aの両縁から延びる縦板20bを有する溝形状とすることで、その形状特性により十分な剛性を確保することができる。また、第2枠部22の突出寸法を第1枠部20よりも小さくすることで、第2枠部22を第1枠部20よりも剛性を小さくすることができる。このように、エンジンアンダーカバー10は、冠水路の走行により水が載った場合や走行時の振動などの負荷や、路上の縁石や雪氷の衝突による負荷を、第2枠部22の変形によって逃がすことができ、車体への取付部16に過剰な負荷がかかることを抑えることができる。従って、エンジンアンダーカバー10は、必要な剛性を有しつつ、車体から外れ難くなる。
エンジンアンダーカバー10は、支持体14によって剛性を確保することができるので、板状体12を圧縮等することで剛性を出す必要がなくなる。例えば、板状体12の厚さや空隙を確保できることによって、吸音等の性能を向上させることができ、目付量を減らすことによってコストを低減することができる。
第1枠部20は、車両外側から車両内側へ向けて凹むと共に車両前側が開口して、車両の前後方向へ延びる溝形状になっている。このように、エンジンアンダーカバー10は、溝形状の第1枠部20が車両前後に延びていることで、第1枠部20によって車両下側の空気に対する整流効果が得られ、空力特性上有利になる。しかも、第1枠部20の車両前側が開口していることで、第1枠部20の溝内に空気が通り易くなり、第1枠部20による整流作用をより効果的に得ることができる。
第1枠部20は、横板20aに連ねて、車両前側から車両後側へ向かうにつれて車両外側へ傾く傾斜部20cを備えている。これにより、エンジンアンダーカバー10は、溝形状の第1枠部20から空気が車両後側へ抜け易くなり、第1枠部20による整流作用が効果的に得られて空力特性上有利になる。
左右方向に隣り合う板状体12,12の間に第1枠部20を設け、比較的剛性が高い第1枠部20によって別々の板状体12,12を繋いでいるので、板状体12を適切に支持することができる。また、第2枠部22を板状体12に重ねて設けることで、比較的剛性が低い第2枠部22であっても、板状体12を適切に支持することができる。左右方向に隣り合う板状体12,12の間に第1枠部20を成形することで、第1枠部20の成形により板状体12(シートS)を簡単に繋ぐことができる。また、第2枠部22を板状体12に重ねて成形することで、シートSを分断する手間を省くことができ、成形型30へのシートSのセットを楽にすることができる。
第2枠部22と第1枠部20の縦板20bとの連結部分における第2枠部22の下部を、第2枠部22の上部よりも幅広に形成することで、第2枠部22における第1枠部20への連結部分の強度を向上することができる。また、支持体14の成形時に、第2枠部22に対応するキャビティ36と、第1枠部20に対応するキャビティ36との間で、樹脂材料を流動し易くすることができ、得られるエンジンアンダーカバー10の品質を安定させることができる。
(変更例)
前述した事項に限らず、例えば以下のようにしてもよい。なお、本発明は、実施例および以下の変更例の具体的な記載のみに限定されるものではない。
(1)第2枠部の剛性を第1枠部よりも低くする構成は、実施例に限らない。例えば、第2枠部の肉厚を薄くするなどによって、第1枠部と比べて剛性を低くしてもよい。
(2)車両用アンダーカバーの一部を切り欠いて、メンテナンス用の開口部を設け、この開口部に開閉可能な蓋部を取り付けてもよい。
(3)板状体に設ける水抜き孔の周囲に樹脂材料を含浸させてもよい。また、板状体に含浸させた樹脂とインサート成形時の型による成形により、板状体に水抜き孔に向けて水を誘導する案内路を設けてもよい。
12 板状体,14 支持体,20 第1枠部,20a 横板,20b 縦板,
20c 傾斜部,22 第2枠部

Claims (8)

  1. 多孔質の板状体と、
    前記板状体を支持する支持体と、を備え、
    前記支持体は、
    横板および該横板の両縁から延びる縦板を有する溝形状の第1枠部と、
    前記第1枠部と交差するように設けられ、車両内側への突出寸法が前記第1枠部よりも小さい第2枠部と、を有している
    ことを特徴とする車両用アンダーカバー。
  2. 前記第1枠部は、車両外側から車両内側へ向けて凹むと共に車両前側が開口して、車両の前後方向へ延びる溝形状である請求項1記載の車両用アンダーカバー。
  3. 前記第1枠部は、前記横板に連ねて、車両前側から車両後側へ向かうにつれて車両外側へ傾く傾斜部を備えている請求項1または2記載の車両用アンダーカバー。
  4. 前記第1枠部が、前記板状体の間に設けられ、
    前記第2枠部が、前記板状体に重ねて設けられている請求項1~3の何れか一項に記載の車両用アンダーカバー。
  5. 前記第2枠部と前記第1枠部の縦板との連結部分における該第2枠部の下部が、該第2枠部の上部よりも幅広に形成されている請求項1~4の何れか一項に記載の車両用アンダーカバー。
  6. 多孔質の板状体を、成形型にセットし、
    前記成形型において、横板および該横板の両縁から延びる縦板による溝形状の第1枠部と、該第1枠部と交差するように設けられ、車両内側への突出寸法が前記第1枠部よりも小さい第2枠部とを有する合成樹脂製の支持体を成形し、
    前記板状体と前記支持体とを接合した車両用アンダーカバーを得る
    ことを特徴とする車両用アンダーカバーの製造方法。
  7. 前記板状体の間に前記第1枠部を成形し、
    前記板状体に重ねて前記第2枠部を成形する請求項6記載の車両用アンダーカバーの製造方法。
  8. 前記第2枠部と前記第1枠部の縦板との連結部分における該第2枠部の下部を、該第2枠部の上部よりも幅広に形成する請求項6または7記載の車両用アンダーカバーの製造方法。
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