JP7188000B2 - 自動車のアンダーカバー - Google Patents
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Description
このため、路面と対向する下面が、不織布のアンダーカバーを備えた自動車が雪上を走行した場合、車輪によって巻き上げられた氷雪がアンダーカバーに付着すると、そのまま凍り付いて堆積するだけでなく、アンダーカバーに意図しない荷重が作用するおそれがあった。
具体的には、圧縮成形された不織布製のアンダーカバーにおいて、着雪抑制部が所定肉厚部の肉厚よりも薄肉に形成されているため、着雪抑制部は、所定肉厚部よりも高い圧縮率で圧縮成形されていることになる。
従って、自動車のアンダーカバーは、路面と対向する下面が不織布の場合であっても、氷雪の堆積を抑えることができる。
この発明により、自動車のアンダーカバーは、比較的、着雪し易い最も車両下方の下面への氷雪の付着を抑えるとともに、最も車両下方の下面からの氷雪の剥離を容易にすることができる。このため、自動車のアンダーカバーは、路面と対向する下面が不織布の場合であっても、氷雪の堆積をより抑えることができる。
この発明により、自動車のアンダーカバーは、路面と対向する下面が不織布の場合であっても、氷雪の堆積をより確実に抑えることができる。
この発明により、自動車のアンダーカバーは、補強ビードの剛性を向上できるため、着雪抑制部の剛性をより安定して確保することができる。
従って、自動車のアンダーカバーは、より安定した剛性を有する着雪抑制部によって、氷雪の堆積を抑えることができる。
この発明により、自動車のアンダーカバーは、所定肉厚部と着雪抑制部との境界に段差のない滑らかに連続する下面を形成することができる。
従って、自動車のアンダーカバーは、走行風を整流する整流板としての機能を損なうことなく、氷雪の堆積を抑えることができる。
本実施形態における自動車1の後方アンダーカバー9は、車室床面の後部を車両下方から覆うとともに、自動車1の底部と路面との間を流下する走行風の流れを整流する整流板としての機能を有している。このような自動車1の後方アンダーカバー9について、図1から図7を用いて詳しく説明する。
一方、後方アンダーカバー9は、例えば、ポリエチレンテレフタレート不織布(ポリエチレンテレフタレート繊維と熱溶融性のバインダー繊維を一部含有してなる不織布)を圧縮成形して、所望される厚みを有する凹凸形状に形成されている。
左後方アンダーカバー10のカバー底部11は、図2から図6に示すように、路面と対向する下面が略平坦な略平板状に形成されている。
さらに、左後方アンダーカバー10のカバー底部11は、図2から図6に示すように、底面視における所定範囲が、隣接する部分の肉厚よりも薄肉に圧縮成形されている。
例えば、厚みが10mmのポリエチレンテレフタレート不織布を圧縮成形した際、所望される剥離強度が得られる肉厚t2が4mmの場合、厚み10mmのポリエチレンテレフタレート不織布を60%の圧縮率で圧縮成形することで、所望される剥離強度を有する所定肉厚部111に形成されている。
例えば、厚みが10mmのポリエチレンテレフタレート不織布を圧縮成形した際、所望される剥離強度が得られる繊維体の密度が0.6g/cm3以上となる肉厚t1が1.5mm以下の場合、厚み10mmのポリエチレンテレフタレート不織布を85%以上の圧縮率で圧縮成形することで、所望される剥離強度と繊維体の密度とを有する着雪抑制部112に形成されている。
右後方アンダーカバー30は、図1に示すように、底面視において、左後方アンダーカバー10の前端と略同じ車幅方向の長さを有するとともに、車幅方向に長い底面視略矩形の前方部分と、車幅方向内側の縁端が車両後方ほど車幅方向外側へ向かう底面視略台形の中間部分と、前方部分よりも車幅方向の長さが短い底面視略矩形の後方部分とを、車幅方向外側の縁端を略一致させた状態で、車両前方からこの順番で一体形成した形状に形成されている。
具体的には、カバー底部31は、車両前後方向に沿った垂直断面において、カバー底部31の前端から車両後方、かつ、僅かに車両下方へ向けて延設されたのち、車両後方へ向けて延設された断面形状に形成されている。
さらに、カバー底部31は、左後方アンダーカバー10と同様に、着雪の抑制が所望される範囲として、最も車両下方に位置する略平坦な下面を含む着雪抑制範囲ERが設定され、右後方アンダーカバー30における着雪抑制範囲ERが、隣接する部分の肉厚よりも薄肉に圧縮成形されている。
なお、5つの補強ビード42は、車幅方向に所定間隔を隔てた位置で、車両前後方向に延びる第1補強ビード42a、第2補強ビード42b、第3補強ビード42c、及び、第4補強ビード42dと、車幅方向に延びる第5補強ビード42eとで構成されている。
従って、自動車1の後方アンダーカバー9は、路面と対向する下面がポリエチレンテレフタレート不織布の場合であっても、氷雪の堆積を抑えることができる。
従って、自動車1の後方アンダーカバー9は、より安定した剛性を有する着雪抑制部112,312によって、氷雪の堆積を抑えることができる。
従って、自動車1の後方アンダーカバー9は、走行風を整流する整流板としての機能を損なうことなく、氷雪の堆積を抑えることができる。
この発明の不織布は、実施形態のポリエチレンテレフタレート不織布に対応し、
以下同様に、
アンダーカバーは、後方アンダーカバー9に対応し、
着雪の抑制が所望される範囲は、着雪抑制範囲EL,ERに対応し、
所定の肉厚は、肉厚t2に対応し、
所定肉厚部の肉厚に比べて薄肉な肉厚は、肉厚t1に対応し、
所定肉厚部の肉厚と略同じ肉厚は、肉厚t3に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
また、ポリエチレンテレフタレート不織布で形成された後方アンダーカバー9としたが、合成樹脂製の繊維体で形成された不織布であれば、適宜の構成としてもよい。
9…後方アンダーカバー
23…補強ビード
42…補強ビード
111…所定肉厚部
112…着雪抑制部
311…所定肉厚部
312…着雪抑制部
t1…肉厚
t2…肉厚
t3…肉厚
EL…着雪抑制範囲
ER…着雪抑制範囲
Claims (6)
- 所定の厚みを有する不織布を圧縮成形して形成された自動車のアンダーカバーであって、
着雪の抑制が所望される範囲に形成された着雪抑制部と、
該着雪抑制部の周囲に、所定の肉厚で形成された所定肉厚部とで構成され、
該着雪抑制部が、
前記所定肉厚部の肉厚に比べて薄肉な肉厚で形成され、
前記着雪抑制部が、該着雪抑制部の下面より下方向に突設された補強ビードを備え、
前記補強ビードが、前記着雪抑制部における薄肉な肉厚で形成された部位よりも厚肉形成された
自動車のアンダーカバー。 - 前記アンダーカバーの後方に後輪を備え、
前記着雪抑制部は前記後輪の近傍に設けられ、前記所定肉厚部は前記着雪抑制部よりも前記後輪から離れた位置に設けられる
請求項1に記載の自動車のアンダーカバー。 - 前記着雪抑制部が、
最も車両下方に位置する略平坦な下面を有する部分に形成された
請求項1または2に記載の自動車のアンダーカバー。 - 前記着雪抑制部が、
前記不織布を構成する繊維体の密度が0.6g/cm3以上となる肉厚で形成された
請求項1~3の何れか一項に記載の自動車のアンダーカバー。 - 前記補強ビードが、
前記所定肉厚部の肉厚と略同じ肉厚で形成された
請求項1~4の何れか一項に記載の自動車のアンダーカバー。 - 前記着雪抑制部が、
前記所定肉厚部の上面に対して凹設された上面と、前記所定肉厚部の下面に連続する下面とを有する形状に形成された
請求項1~5の何れか一項に記載の自動車のアンダーカバー。
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