JP2022187820A - ランドセル - Google Patents

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Kenta Nishimura
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Abstract

【課題】ランドセル本体の主収容部と副収容部を脱着自在なものとして、収容物の量や使用目的に応じての多様な利用を可能とすること。【解決手段】本発明に係るランドセルは、上端部が開口した箱形状を有するランドセル本体2と、ランドセル本体2の上端部を開閉可能に覆う蓋部3と、を備えるランドセルであって、ランドセル本体2は、主収容部11と副収容部12とを備えており、主収容部11と副収容部12は、主収容部11の背当面の反対面となる前面に設けられた主収容部側係止部15と副収容部12の後面に設けられた副収容部側係止部に16より脱着自在に連結する。例えば、主収容部側係止部15と副収容部側係止部16は何れも磁性部材からなり、主収容部11と副収容部12は、雄型または雌型の複数の係止部同士が磁気的に引き付けあって係止することにより脱着自在に連結する。【選択図】図1

Description

本発明はランドセルに関する。
ランドセルは、一般に小学生等の学童が通学する際に学習用具等を収容して背中に背負う形態の鞄であり、通常、上端部が開口した箱形状を有するランドセル本体(収容部)と、このランドセル本体の上端部を開閉可能に覆う蓋部(被せ蓋)と、ランドセルを背負ったときに背中が接する部分である背当側(後面側)に設けられる左右の肩ベルトと、蓋部の下端側に設けられてランドセル本体の底面部まで延びる蓋ベロ(連結ベルト)と、この蓋ベロをランドセル本体に係止保持する係止部材(錠前および掛止板)とを備えて構成されている(例えば、特許第6732268号明細書)。
従来のランドセルの本体である収容部は、一般に、収容物の整理をし易くするなどの利便性を高める目的で主収容部(大マチ)と副収容部(中マチや小マチあるいは前ポケットなど)に複数に分割されている。しかし、これらの主収容部と副収容部は縫着されているため、副収容部を主収容部から取り外して使用することができない。そのため、学校で使う予定の学習用具等が少なく収容空間が副収容部で十分であるような場合にも、副収容部のみを単独で使用することができず、副収容部にだけ学習用具等を収容したような状態で大きなランドセルのまま背負って通学せざるを得ない。
例えば、近年ではパソコンやタブレット型端末を用いての授業も盛行われるようになり、教科書や副教材といった書籍も電子書籍としてこのような軽量でコンパクトな電子機器に格納させ、わざわざ、重い紙書籍を携行して通学する必要がない場合もあるが、そのような場合にも1kgほどもある大きなランドセルの中に、それよりも軽量でコンパクトな電子機器だけを入れて通学することとなる。
このような一般的なランドセルの問題点に鑑み、収容袋をランドセル本体に着脱可能に取り付けたランドセルも提案されている。例えば、特許文献2(実開昭61-196620号公報)には、ランドセルやリュックサック等の背負いかばんのかぶせ蓋の表面に袋を着脱自在に取り付ける考案が提案されている。また、特許文献3(実用新案登録第3209852号公報)には、既存のランドセルを改良することなく簡単に収納バッグを取付けることができるランドセル用収納バッグが提案されている。さらに、特許文献4(実用新案登録第3226227号公報)には、ランドセル等の背負いかばんにおいて、タブレット型端末の故障及び損傷を防ぐための、付属の収納バッグをランドセル本体に係脱自在に係合させる構造が提案されている。
しかし、特許文献2が提案するランドセルに着脱可能に取り付けられる袋は、ランドセル本体を被うかぶせ蓋の裏側に面接着テープやホックで取り付けるというものであり、ランドセル本体の主収納室と副収納室は縫着されていて着脱可能ではなく、単に、かぶせ蓋の裏側に袋を着脱自在に取り付けることとしたランドセルである。
また、特許文献3が提案するランドセル用収納バッグは、主収容室および副収容室を有するランドセル本体と該ランドセル本体を被うかぶせ蓋とからなるランドセルに用いられるものであって、ランドセル用収納バッグをランドセル本体の副収容室の外壁側とかぶせ蓋の内側との間に着脱可能に取付けるというものであって、ランドセル本体の主収納室と副収納室は縫着されているから着脱可能ではなく、ランドセル本体とは別に用意した収納バッグを副収納室に着脱可能に取り付けることとしたかばんである。
さらに、特許文献4が提案する収納バッグ付きかばんは、収納バッグを単独で持ち運ぶことを可能にはするが、収納バッグの単独使用の際には、ランドセル本体の副収納部の内部に収納した収納バッグを取り出して使用するというものに過ぎない。ランドセル本体の主収納部と副収納部は、主収納部の背当て部に対向して配置される前面部を境目に縫着されているから着脱可能ではなく、いわば、ランドセル本体とは別に用意した収納バッグを副収納部に収納した際に、カバン本体側係止部と収納バッグ側係止部を係脱自在に係合させることとしたかばんである。
特許第6732268号明細書 実開昭61-196620号公報 実用新案登録第3209852号公報 実用新案登録第3226227号公報
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、ランドセル本体の主収容部と副収容部を、簡単かつ着実に脱着自在なものとして、収容物の量や使用目的に応じての多様な利用を可能とすることを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明に係るランドセルは、上端部が開口した箱形状を有するランドセル本体と、前記ランドセル本体の上端部を開閉可能に覆う蓋部と、を備えるランドセルであって、前記ランドセル本体は、主収容部と副収容部とを備え、前記主収容部と副収容部は、前記主収容部の背当面の反対面となる前面に設けられた主収容部側係止部と前記副収容部の後面に設けられた副収容部側係止部により脱着自在に連結する、ことを特徴とする。
好ましい態様では、前記主収容部側係止部は雄型または雌型の複数の主収容部側係止部であり、前記副収容部側係止部は雄型または雌型の複数の副収容部側係止部であり、前記主収容部側係止部と副収容部側係止部は何れも磁性部材からなり、前記主収容部と副収容部は、前記雄型または雌型の複数の係止部同士が磁気的に引き付けあって係止することにより脱着自在に連結する。
また、ある態様では、前記雄型係止部は、当接頭部と、顎部および頸部を有する係合部を備え、前記雌型係止部は、前記雄型係止部の係合部を本体内に受け入れる開口部を有するとともに前記雄型係止部の係合部に係合する弾性構造の係合ヘッドを備えており、前記雄型係止部の当接頭部は、前記雌型係止部への接続プロセス中に、前記雌型係止部の係合ヘッドを押して弾性変形させ摺動させることにより、前記雄型係止部の係合部を前記雌型係止部の係合ヘッドに係合させる。
例えば、前記雌型係止部は、前記雌型係止部の本体内で係合している前記雄型係止部を、前記雄型係止部と前記雌型係止部の接続方向に垂直な方向にスライド可能とするための第2の開口部を有し、前記雄型係止部の係合部は、前記接続方向に垂直な方向へのスライド中に前記雌型係止部の係合ヘッドを押して弾性変形させ摺動させることにより、前記雄型係止部の係合部と前記雌型係止部の係合ヘッドとの係合を解除する、第1種の雌型係止部であるか、もしくは、前記雄型係止部と前記雌型係止部の接続方向に垂直な方向に前記係合ヘッドを引っ張って弾性変形させ摺動させることにより、前記雄型係止部の係合部と前記雌型係止部の係合ヘッドとの係合を解除する持ち手を有している第2種の雌型係止部である。
また、例えば、前記雄型係止部と雌型係止部の少なくとも一方に永久磁石が設置されている態様とすることができる。
ある態様では、前記雄型または雌型の複数の主収容部側係止部は、少なくとも、前記主収容部の前面下側の中央部と前面上側の左右の計3か所に設けられており、前記雄型または雌型の複数の副収容部側係止部は、少なくとも、前記副収容部の後面下側の中央部と後面上側の左右の計3か所に設けられている。
例えば、前記主収容部の前面下側の中央部に設けられた主収容部側係止部と前記副収容部の後面下側の中央部に設けられた副収容部側係止部の一方が雌型係止部で他方が雄型係止部であり、該雌型係止部は前記第2種の雌型係止部である。
また、ある態様では、前記ランドセル本体の上端部を開閉可能に覆う蓋部の下端側の中央部に前記第2種の雌型係止部が設けられており、前記主収容部の前面下側の中央部および前記副収容部の前面下側の中央部には該第2種の雌型係止部に係止する前記雄型係止部が設けられている。
また、別の態様では、前記ランドセル本体の上端部を開閉可能に覆う蓋部の下端側の中央部に前記雄型係止部が設けられており、前記主収容部の前面下側の中央部および前記副収容部の前面下側の中央部には該雄型係止部に係止する前記第2種の雌型係止部が設けられている。
例えば、前記主収容部から取り外した状態の前記副収容部は、上端部に開口部を有するポーチないしバッグである。
さらに、前記ランドセルは前記ランドセル本体の背当面側に設けられる左右の肩ベルトを備え、該左右の肩ベルトの下ベルトのそれぞれは、前記ランドセル本体の底面部の外側の左右に設けられた下部金具のそれぞれに連結され、該下部金具のそれぞれは、前記ランドセル本体の底面部の左右に設けられた平板状のプレート上を左右にスライド可能である態様としてもよい。
本発明では、ランドセル本体の主収容部と副収容部を、磁性部材などの係止部材を用いることで着脱可能としたので、その着脱が簡単かつ着実なものとなり、収容物の量や使用目的に応じての多様な利用が可能となる。
また、本発明では、磁性部材を用いてランドセル本体と蓋部を係止させることとしたので、その係止と解除が簡単かつ確実で、しかもスタイリッシュな係止構造が提供される。
一実施形態に係るランドセルの一実施形態を説明するための図である。 一実施形態に係る着脱可能な主収容部と副収容部の態様を説明するための図である。 副収容部を主収容部から取り外してショルダーバッグとして使用する例を説明するための図である。 雄型係止部と雌型係止部の一態様を説明するための図である。 雄型係止部の他の態様を説明するための図である。 図5に示した雄型係止部と係合する雌型係止部の一態様を説明するための図である。 図5に示した雄型係止部と係合する雌型係止部の他の態様を説明するための図である。 実施例に係るランドセルの一実施形態を説明するための図である。 実施例に係る着脱可能な主収容部と副収容部の態様を説明するための図である。
以下に、図面を参照して、本発明に係るランドセルの構成を説明する。なお、以下の説明では、主収容部と副収容部を着脱自在に連結させるための主収容部側係止部を雄型または雌型の複数の主収容部側係止部とし、副収容部側係止部を雄型または雌型の複数の副収容部側係止部とし、これら主収容部側係止部と副収容部側係止部が何れも磁性部材からなり、主収容部と副収容部は、雄型または雌型の複数の係止部同士が磁気的に引き付けあって係止することにより脱着自在に連結する態様として説明する。しかし、主収容部側係止部と副収容部側係止部はそのような態様に限られない。例えば、線ファスナや面ファスナなどの他の態様の係止部材であってもよい。
図1は、本発明に係るランドセルの一実施形態を説明するための図である。なお、本実施形態では、ランドセル使用時の状態で、ランドセルを背負ったときに背中が接するクッション部分である背当側を後方向(背面方向)、ランドセル本体の上端部を開閉可能に覆う蓋部(かぶせ)側を前方向(正面方向)、ランドセル本体を前方向から見たときの左側および右側をそれぞれ左方向および右方向、ランドセル本体の底面部側を下方向として説明する。
図1(a)~(d)はそれぞれ、本実施形態に係るランドセル1の左側面図、底面図、前面図、および蓋部(かぶせ)の裏面の図である。このランドセル1は、学童が通学等する際に、教科書やノート、筆箱などの学習用具等を収容する背負い型の鞄である。このランドセル1は、学習用具等の収容物を収納するために上方に開口した矩形箱状のランドセル本体2と、ランドセル本体2の背面側の上端部に繋がって設けられた略矩形形状の蓋部(かぶせ)3と、ランドセル本体2の背当部4の上部に設けられた持ち手ハンドル5と、背当部4の上部に設けられた背カン(不図示)を介して取り付けられて下方に延びる左右の肩ベルト6と、ランドセル本体2の底面外側に設けられた左右の肩ベルト6を取り付けるための下部金具(ダルマカン)10と、蓋部3の下端側の蓋ベロ7の先端側に設けられた第1の係止部材8と、ランドセル本体2の底面外側に設けられた第2の係止部材9を有しており、第1の係止部材8と第2の係止部材9を係止させて、ランドセル本体2からの収容物の飛散を蓋部3により防止したり教科書などの荷物を雨から守る。一般的には、この第1および第2の係止部材8、9は、錠前構造のものとされている。
なお、持ち手ハンドル5は、保護者がランドセル1を持ち運ぶ時や学童がロッカーなどから出し入れする時に便利な持ち手となるハンドルである。また、左右の肩ベルト6の下ベルトのそれぞれは、ランドセル本体2の底面部の外側の左右に設けられた下部金具10のそれぞれに連結され、下部金具10のそれぞれは、ランドセル本体2の底面部の左右に設けられた平板状のプレート上を左右にスライド可能である。このような態様とすると、学童の成長に伴って肩幅が広くなっても窮屈な状態で背負うことがなくなる。また、左右の肩ベルト6には、上ベルトに複数個の調節穴が形成されており、この調節穴により肩ベルト6の長さを複数段階で調節することができる。
ランドセル本体2は、略矩形形状(箱形状)を有し、合成皮革や人工皮革といった皮革素材やナイロン素材等により構成されてよい。ランドセル本体2の収容部は、教科書などを入れるメインスペースとしての主収容部(大マチ)11と、少なくとも1つの副収容部(中マチや小マチあるいは前ポケットなど)12に分割されている。主収容部11の上端部は開口しており、この開口から、主収容部11の内部に教科書等を収容したり、収容した教科書等を外に取り出したりすることができる。また、副収容部12の上端部にも開口部が設けられており、主収容部11と同様に、この開口部から、副収容部12の内部に教科書や筆箱あるいはハンカチなどの小物等を収容したり、収容物を外に取り出したりすることができる。
ランドセル本体2の主収容部11の左側面には、体操服を入れる袋や給食袋等を吊り下げることが可能な吊り金具であるナスカン13が設けられており、ランドセル本体2の主収容部11の右側面にも、防犯ブザー等を吊り下げることが可能なDカン(不図示)が設けられている。また、ランドセル本体2の副収容部12の左側面および右側面には、副収容部12を主収容部11から取り外して例えばショルダーバッグとして単独で使用する際に肩紐を取り付けるために使用可能なDカン14が設けられている。
副収容部12は、主収容部11の前面側に設けられた主収容部側係止部15と副収容部12の後面側に設けられた副収容部側係止部16からなる連結部により、ランドセル本体2の主収容部11の前面側に着脱自在に取り付けられている。
図2は着脱可能な主収容部11と副収容部12の態様を説明するための図で、図2(a)は主収容部11と副収容部12が連結された状態を前側からみた図、図2(b)は副収容部12が取り外された状態の主収容部11の前面を示す図、図2(c)は主収容部11から取り外した状態の副収容部12の前面を示す図、図2(d)は主収容部11から取り外した状態の副収容部12の後面を示す図である。
図2(b)に示したように、この実施態様では、主収容部11の前面の下側の中央部と上側の左右の計3か所に、雄型または雌型の主収容部側係止部15が設けられている。この主収容部側係止部15は磁性部材(永久磁石や鉄部材など)からなり、副収容部12に設けられた雄型または雌型の副収容部側係止部16と、磁気的に引き付けあって係止することにより脱着自在に連結する。この例では、主収容部11の前面に、メッシュ素材の縁を縫着して袋状に形成した前ポケット17が設けられている。
ランドセル本体2の副収容部12は、主収容部11に比較してマチが小さく、低背で小容量であり、教科書やノート等の学習用具はもちろんのこと、小型のパソコンやタブレット型端末等の電子機器等も収容可能である。この副収容部12は、表面地と背面地とマチ地の縁を縫着して袋状に形成されており、上方に開口部が設けられている。開口部には、開口部の長手方向に取付けたスライドファスナ等の開閉手段(20a、20b)が設けられることで開閉可能とされている。
図2(d)に示したように、この実施態様では、副収容部12の後面の下側の中央部と上側の左右の計3か所に、上記雄型または雌型の主収容部側係止部15と係止する、雄型または雌型の副収容部側係止部16が設けられている。この副収容部側係止部16も磁性部材(永久磁石や鉄部材など)からなり、主収容部11に設けられた雄型または雌型の主収容部側係止部15と、磁気的に引き付けあって係止することにより脱着自在に連結する。
図2(c)に示した態様では、副収容部12は、中ポケット18と小ポケット19からなり、これら中ポケット18および小ポケット19の上部には線ファスナ20a、20bが設けられ、この線ファスナにより各ポケットが開閉可能とされている。利用者は、線ファスナを操作して開口させることで、ポケットの内部に収容物を入れたり収容物を外に取り出したりすることができる。また、中ポケット18の左右の側面には上述したDカン14が設けられており、このDカン14を利用して肩紐を取り付けると、ショルダーバッグなどとしての単独での持ち運びが可能となる。このようなDカン14は中ポケット18の上面側に設けてもよく、そのDカン14に手提げを取り付けて手提げバッグとして単独使用するようにしてもよい。
このように、本発明に係るランドセル1は、上端部が開口した箱形状を有するランドセル本体2と、ランドセル本体2の上端部を開閉可能に覆う蓋部3と、を備えるランドセルであって、ランドセル本体2は、主収容部11と副収容部12とを備えており、主収容部11の背当面と反対面となる前面に雄型または雌型の複数の主収容部側係止部15が設けられるとともに、副収容部12の後面に雄型または雌型の複数の副収容部側係止部16が設けられており、主収容部側係止部15と副収容部側係止部16は何れも磁性部材からなり、主収容部11と副収容部12は、雄型または雌型の複数の係止部同士が磁気的に引き付けあって係止することにより脱着自在に連結する。
従って、例えば、タブレット型端末のみを携行して通学すればよいような場合には、主収容部11と副収容部12の連結を解いて、副収容部12を主収容部11から取り外し、この副収容部12にタブレット型端末を収容してショルダーバッグやポーチのような態様で携行して通学することができる。
図3は、副収容部12を主収容部11から取り外してショルダーバッグとして使用する例を説明するための図である。上述したDカン14に肩ベルト21を取り付けるとショルダーバッグとして単独での使用が可能となる。このような肩ベルト21は、副収容部12の小ポケット19の中に収容するなどしておき、副収容部12を単独使用する際に取り出して用いるようにすればよい。
上述の主収容部側係止部15および副収容部側係止部16は何れも、磁性材料からなり、対応付けられて配置される主収容部側係止部15と副収容部側係止部16の一方が雄型係止部であり他方が雌型係止部とされる。この雄型係止部と雌型係止部の一方に永久磁石を配置し他方に鉄部材などの磁性材料を配置したり、両方の係止部に永久磁石を配置したりすることで、雄型係止部と雌型係止部が磁気的に引き付けあって係止を容易かつ確実なものとする。
図4は、このような雄型係止部と雌型係止部の一態様を説明するための図で、図4(a)は雄型係止部の断面図、図4(b)は雌型係止部の断面図、図4(c)は雄型係止部と雌型係止部の係止状態の断面図、そして図4(d)は雄型係止部と雌型係止部の係止状態の上面図、である。雄型係止部30は、雄側ベース部31から突出した凸部32を有しており、この本体内に雄側磁性部材33としての永久磁石や鉄部材が収容されている。雌型係止部40は、雌側ベース部41の中央部に、雄型係止部30の係合部を本体内に受け入れる開口部を有する凹部42を有しており、この本体内に雌側磁性部材43としての永久磁石や鉄部材が収容されている。図4(c)および図4(d)に示したように、このような雄型係止部30の凸部32が雌型係止部40の凹部42の内部に収容されて、雄型係止部30と雌型係止部40が係止することとなる。
図5は雄型係止部の他の態様を説明するための図で、図5(a)は断面図、図5(b)は上面図である。この雄型係止部30は、雄側ベース部31から突出した凸部32を有しており、この凸部32は、当接頭部34と、顎部35および頸部36を有する係合部となっており、本体内に雄側磁性部材33としての永久磁石や鉄部材が収容されている。この雄型係止部30の当接頭部34は、後述する雌型係止部40への接続プロセス中に、雌型係止部40の係合ヘッドを押して弾性変形させて摺動させることにより、雄型係止部30の係合部を雌型係止部40の係合ヘッドに係合させる。
図6は、図5に示した雄型係止部30と係合する雌型係止部40の一態様を説明するための図で、図6(a)は断面図、図6(b)は上面図、図6(c)は雄型係止部30の係合部に係合する弾性構造の係合ヘッドの一例を示す図である。雌型係止部40は、雌側ベース部41の中央部に、雄型係止部30の係合部を本体内に受け入れる開口部を有する凹部42を有し、雌側ベース部41の下端側に雌側磁性部材43としての永久磁石や鉄部材が収容されているとともに、凹部42の下側に、雄型係止部30の係合部と係合させるための弾性構造の係合ヘッド44が収容されている。この係合ヘッド44は、例えばプラスチックのような弾性材料からなり、一部が切り欠かれたリング状の形状を有している。雄型係止部30と雌型係止部40の接続プロセス中に、雄型係止部30の当接頭部34が係合ヘッド44の内側に導かれ、雌型係止部40の係合ヘッド44を押して弾性変形させて摺動させることにより、雄型係止部30の係合部を雌型係止部40の係合ヘッドに係合させる。
また、この雌型係止部40には、雌型係止部40の本体内で係合している雄型係止部30を、雄型係止部と雌型係止部の接続方向(図中のZ方向)に垂直な方向(図中のX方向)にスライド可能とするための第2の開口部45が設けられている。このような第2の開口部45を設けることにより、雄型係止部30の係合部は、X方向へのスライド中に雌型係止部40の係合ヘッド44を押して弾性変形させ摺動させることにより、雄型係止部30の係合部と雌型係止部40の係合ヘッド44との係合が解除される。
このように、図5に示した雄型係止部30と図6に示した雌型係止部40の係合は、雌型係止部40への接続プロセス中に、雄型係止部30の当接頭部34が雌型係止部40の係合ヘッド44を押して弾性変形させ摺動させることにより、雄型係止部30の係合部を雌型係止部40の係合ヘッド44に係合させることによりなされる。
また、図5に示した雄型係止部30と図6に示した雌型係止部40の係合解除は、雌型係止部40の本体内で係合している雄型係止部30を、雄型係止部30と雌型係止部40の接続方向に垂直な方向にスライド可能とするための第2の開口部でスライドさせるときに、雄型係止部30の係合部が、上記スライド中に雌型係止部40の係合ヘッド44を押して弾性変形させ摺動させることにより係合解除されることによりなされる。
図7は、図5に示した雄型係止部30と係合する雌型係止部40の他の態様を説明するための図で、図7(a)は断面図、図7(b)は上面図、図7(c)は雄型係止部30の係合部に係合する弾性構造の係合ヘッドの一例を示す図である。雌型係止部40は、雌側ベース部41の上部に、雄型係止部30の係合部を本体内に受け入れる開口部を有する凹部42を有し、雌側ベース部41の下端側に雌側磁性部材43としての永久磁石や鉄部材が収容されているとともに、凹部42の下側に、雄型係止部30の係合部と係合させるための弾性構造の係合ヘッド44が収容されている。この係合ヘッド44も、例えばプラスチックのような弾性材料からなり、一部が切り欠かれたリング状の形状を有している。上述したように、雄型係止部30と雌型係止部40の接続プロセス中に、雄型係止部30の当接頭部34が係合ヘッド44の内側に導かれ、雌型係止部40の係合ヘッド44を押して弾性変形させて摺動させることにより、雄型係止部30の係合部を雌型係止部40の係合ヘッドに係合させる。
また、この雌型係止部40の係合ヘッド44は、アーム46を介して持ち手47に接続されており、雌側ベース部41の上部に設けられた溝部(不図示)により、雄型係止部30と雌型係止部40の接続方向(図中のZ方向)に垂直な方向(図中のX方向)にスライド可能とされている。持ち手47を雄型係止部30と雌型係止部40の接続方向に垂直な方向(X方向)に引っ張って係合ヘッド44をX方向にスライドさせると、弾性構造の係合ヘッド44は弾性変形して摺動し、これにより、雄型係止部30の係合部と雌型係止部40の係合ヘッド44との係合が解除される。
このように、図5に示した雄型係止部30と図7に示した雌型係止部40の係合は、雌型係止部40への接続プロセス中に、雄型係止部30の当接頭部34が雌型係止部40の係合ヘッド44を押して弾性変形させ摺動させることにより、雄型係止部30の係合部を雌型係止部40の係合ヘッド44に係合させることによりなされる。
また、図5に示した雄型係止部30と図7に示した雌型係止部40の係合解除は、雌型係止部40の本体内で係合している雄型係止部30を、係合ヘッド44に接続されている取っ手46を引っ張って、雄型係止部30と雌型係止部40の接続方向に垂直な方向にスライド可能とするための溝部内で係合ヘッド44をスライドさせ、係合ヘッド44を弾性変形させ摺動させることにより係合解除されることによりなされる。
図2に示した例では、主収容部11の前面下側の中央部と上側の左右の計3か所に、当接頭部34と、顎部35および頸部36を有する係合部を備えた上述の雄型係止部30を配置し、副収容部12の後面上側の左右の2か所に上述した第1種の雌型係止部40を配置するとともに、下側の中央部に上述した第2種の雌型係止部40を配置している。このような態様の場合、副収容部12を主収容部11から取り外す際には、副収容部12の後面下側の中央部に取り付けられた第2種の雌型係止部40の持ち手47を引っ張って、主収容部11の前面下側の中央部に取り付けられた雄型係止部30との係止を解くこととなる。しかし、これら係止部の配置はこの態様に限られない。
例えば、主収容部11の前面上側の左右の2か所に上述した第1種の雌型係止部を配置するとともに下側の中央部に上述した第2種の雌型係止部を配置し、副収容部12の後面下側の中央部と上側の左右の計3か所に、当接頭部と、顎部および頸部を有する係合部を備えた上述の雄型係止部を配置する態様としてもよい。このような態様の場合、副収容部12を主収容部11から取り外す際には、主収容部11の前面下側の中央部に取り付けられた第2種の雌型係止部40の持ち手47を引っ張って、副収容部12の後面下側の中央部に取り付けられた雄型係止部30との係止を解くこととなる。
また、例えば、主収容部11の前面下側の中央部と上側の左右の計3か所に、当接頭部と、顎部および頸部を有する係合部を備えた上述の雄型係止部を配置し、副収容部12の後面の中央部と上側の左右の計3か所に、上述した第1種の雌型係止部を配置する態様としてもよい。
さらに、例えば、主収容部11の前面下側の中央部と上側の左右の計3か所に、上述した第1種の雌型係止部を配置し、副収容部12の後面の中央部と上側の左右の計3か所に、顎部および頸部を有する係合部を備えた上述の雄型係止部を配置する態様としてもよい。
このように、雄型係止部30と雌型係止部40の配置には様々なバリエーションがある。但し、雌型係止部30として上述の第2種の雌型係止部を用いる場合には、持ち手47を引っ張る必要があるので、主収容部11の前面下側か副収容部12の後面下側のいずれかに配置することになる。
なお、図2に示した例では、雄型または雌型の複数の主収容部側係止部15は、主収容部11の前面下側の中央部と上側の左右の計3か所に設けられており、雄型または雌型の複数の副収容部側係止部16は、副収容部12の後面下側の中央部と上側の左右の計3か所に設けられているが、3か所以上に設けてもよい。
例えば、主収容部11の前面下側か副収容部12の後面下側のいずれかに雌型係止部40として上述の第2種の雌型係止部を用いる場合に、下側中央部の1箇所だけではなく、左右の2箇所に配置するといった態様でもよい。
また、互いに係止しあう雄型係止部および雌型係止部の少なくとも一方に永久磁石が配置されていれば雄型係止部と雌型係止部同士は磁気的に引き付けあって係止させることが可能であるが、雄型係止部と雌型係止部の双方に永久磁石が配置させると、係止がより強固となって好ましい。
図1に示したように、蓋部3をランドセル本体2に係止させるための第1の係止部材8と第2の係止部材9は、一般のランドセルの錠前機構のように構成してもよい。最近のランドセルは錠前留め具にはめ込むだけで勝手にロックされる「自動ロック」の錠前機構が主流である。これは、手動タイプの錠前機構の場合、噛み合わせが不十分な状態で無理矢理にロックをかけようとして壊してしまったり、何らかの拍子にロックが解除されてしまうなどの恐れがあるからである。現在のランドセルに使われる自動ロックは、ロック部分の真ん中に付いている長方形型の留め具の下にある小さな丸が押されるとロックがかかる仕組みになっており、蓋ベロについている金具部分をピタリと嵌めこむと施錠される。
最近の開発が進んだ自動ロック機構は、以前に比べて壊れ難くはなっているものの、使い方が悪いと1~2年でうまくロックしなくなるという問題がある。原因はさまざまであるが、学童がガチャガチャやって遊んでしまったり、砂などが挟まった状態で嵌め込んでロックをかけてしまったり、床に勢いよく置いてしまった際に自動ロック部分に大きな衝撃が加わり壊れてなどがあり、使用状況が悪いとそれをきっかけに上手く作動しなくなる。このように、現在のランドセルに用いられている錠前機構はランドセルの開け閉めに不慣れな学童にとっては便利な機能ではあるものの、使い方が悪かったり何回も使用していると劣化したりして機能しなくなってしまうことがある。
これに対し、下記のとおり、上述した磁性部材を用いて蓋部3をランドセル本体2に係止保持させることとすれば、蓋部3の係止と解除が簡単でかつ構造がシンプルで故障し難く、しかも、スタイリッシュな係止構造が提供される。
図8(a)~(d)はそれぞれ、本実施例に係るランドセル100の左側面図、底面図、前面図、および蓋部(かぶせ)の裏面の図である。このランドセル100は、図1に示したランドセルと同様に、上方に開口した矩形箱状のランドセル本体2と、ランドセル本体2の背面側の上端部に繋がって設けられた略矩形形状の蓋部3と、ランドセル本体2の背当部4の上部に設けられた持ち手ハンドル5と、背当部4の上部に設けられた背カンを介して取り付けられて下方に延びる左右の肩ベルト6と、ランドセル本体2の底面外側に設けられた左右の肩ベルト6を取り付けるための下部金具10とを有している。
このランドセル100では、蓋部3の下端側に蓋ベロが設けられておらず、それに代えて第1の係止部材8として上述の第2種の雌型係止部が蓋部3の裏面側に設けられている。この、第1の係止部材8としての第2種の雌型係止部は、主収容部11の前面下側に設けられた第2の係止部材9としての上述の雄型係止部および副収容部12の前面下側に設けられた第2の係止部材9としての上述の雄型係止部の何れとも係合可能である。
このような態様の第1の係止部材8と第2の係止部材9とすれば、従来の錠前構造で必要となる錠前や錠前差込といった金具と蓋ベロが不要となりランドセルが軽量化するだけではなく、蓋ベロに取り付けた金具が体に当たってけがをするなどの危険性もなくなる。これに加えて、磁性部材を用いた係止構造では、ランドセルの開け閉めは機械的にではなく磁気作用によりなされるから故障や劣化が起きないだけではなく、蓋部の係止と解除が簡単で、かつ、スタイリッシュなランドセルとなる。
このランドセル100においても、副収容部12は、ランドセル本体2の主収容部11の前面側に、主収容部11の前面側に設けられた主収容部側係止部15と副収容部12の後面側に設けられた副収容部側係止部16からなる連結部により着脱自在に取り付けられている。
図9は着脱可能な主収容部11と副収容部12の態様を説明するための図で、図9(a)は主収容部11と副収容部12が連結された状態を示す図、図9(b)は副収容部12が取り外された状態の主収容部11の前面を示す図、図9(c)は主収容部11から取り外した状態の副収容部12の前面を示す図、図9(d)は主収容部11から取り外した状態の副収容部12の後面を示す図である。
図9(a)に示したように、この実施例では、副収容部12の前面下側に、蓋部3の下端側に設けられた第1の係止部材8として第2種の雌型係止部と係合可能な、第2の係止部材9としての上述の雄型係止部が配置されている。
図9(b)に示したように、この実施例でも、主収容部11の前面の下側の中央部と上側の左右の計3か所に、雄型の主収容部側係止部15が設けられている。この主収容部側係止部15も磁性部材(永久磁石や鉄部材など)からなり、副収容部12に設けられた雌型の副収容部側係止部16と、磁気的に引き付けあって係止することにより脱着自在に連結する。
このランドセル100においても、ランドセル本体2の副収容部12は、主収容部11に比較してマチが小さく、低背で小容量であり、表面地と背面地とマチ地の縁を縫着して袋状に形成されている。上方には開口部が設けられ、開口部の長手方向に取付けたスライドファスナ等の開閉手段が設けられることで開閉可能とされている。
図9(d)に示したように、この実施例でも、副収容部12の後面の下側の中央部と上側の左右の計3か所に、上記雄型の主収容部側係止部15と係止する、雌型の副収容部側係止部16が設けられている。この副収容部側係止部16も磁性部材(永久磁石や鉄部材など)からなり、主収容部11に設けられた雄型の主収容部側係止部15と、磁気的に引き付けあって係止することにより脱着自在に連結する。
図9(c)に示したように、副収容部12の前面下側に、第2の係止部材9としての上述の雄型係止部が配置されており、この雄型係止部は、蓋部3の裏面側に設けられている第1の係止部材8としての上述の第2種の雌型係止部に係止させるためのものである。この副収容部12は、図2(c)に示したものと同様、中ポケット18の側面には上述したDカン14が設けられており、このDカン14を利用して肩紐を取り付けると、ショルダーバッグなどとしての単独での持ち運びが可能となる。このようなDカン14は中ポケット18の上面側に設けてもよく、そのDカン14に手提げを取り付けて手提げバッグとして単独使用するようにしてもよい。
このように、本実施例に係るランドセル100は、上端部が開口した箱形状を有するランドセル本体2と、ランドセル本体2の上端部を開閉可能に覆う蓋部3と、を備えるランドセルであって、ランドセル本体2は、主収容部11と副収容部12とを備えており、主収容部11の背当面と反対面となる前面に雄型または雌型の複数の主収容部側係止部15が設けられるとともに、副収容部12の後面に雄型または雌型の複数の副収容部側係止部16が設けられており、主収容部側係止部15と副収容部側係止部16は何れも磁性部材からなり、主収容部11と副収容部12は、雄型または雌型の複数の係止部同士が磁気的に引き付けあって係止することにより脱着自在に連結することに加え、ランドセル本体2の上端部を開閉可能に覆う蓋部3の下端側の中央部に第1の係止部材8としての第2種の雌型係止部が設けられており、主収容部11の前面下側の中央部および副収容部12の前面下側の中央部に上記第2種の雌型係止部に係止する第2の係止部材9としての雄型係止部が設けられている。
第1の係止部材8と第2の係止部材9の配置はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ランドセル本体2の上端部を開閉可能に覆う蓋部3の下端側の中央部に第1の係止部材8としての雄型係止部を設ける一方、主収容部11の前面下側の中央部および副収容部12の前面下側の中央部に上記雄型係止部に係止する第2の係止部材9としての第2種の雌型係止部を設ける態様としてもよい。
さらに、第1の係止部材8を蓋部3の下端側左右に2つ配置し、これに対応させて、主収容部11の前面下側の左右および副収容部12の前面下側の左右に上記第1の係止部材8に係止する第2の係止部材9を設ける態様としてもよい。
このような態様の第1の係止部材8と第2の係止部材9とすれば、従来の錠前構造で必要となる錠前や錠前差込といった金具と蓋ベロが不要となりランドセルが軽量化するだけではなく、蓋部3の係止と解除が簡単でかつ構造がシンプルで故障し難く、しかも、スタイリッシュな係止構造が提供される。加えて、このような磁性部材を用いた係止構造とすれば、ランドセルの開け閉めは機械的にではなく磁気作用によりなされるから、ランドセルの開け閉めに不慣れな学童が使用しても故障や劣化が起きない。
なお、ランドセル本体2の主収容部11の下面外側(底面)に、底鋲を複数設けるようにしてもよい。このような底鋲を設けておくと、ランドセル1を床等に置いても底面が汚れ難くなり、底面からの水分の浸み込みを抑制できる。
このように、本発明に係るランドセルは、上端部が開口した箱形状を有するランドセル本体と、ランドセル本体の上端部を開閉可能に覆う蓋部と、を備えるランドセルであって、ランドセル本体は、主収容部と副収容部とを備え、主収容部と副収容部は、主収容部の背当面の反対面となる前面に設けられた主収容部側係止部と副収容部の後面に設けられた副収容部側係止部により脱着自在に連結する。好ましい態様では、主収容部側係止部は雄型または雌型の複数の主収容部側係止部であり、副収容部側係止部は雄型または雌型の複数の副収容部側係止部であり、主収容部側係止部と副収容部側係止部は何れも磁性部材からなり、主収容部と副収容部は、雄型または雌型の複数の係止部同士が磁気的に引き付けあって係止することにより脱着自在に連結する。主収容部と副収容部の連結を解き、主収容部から取り外した状態の副収容部は、例えば、上端部に開口部を有するポーチないしバッグとして使用することが可能であり、このようなランドセルにより、収容物の量や使用目的に応じての多様な利用が可能となる。
上述したように、特許文献2(実開昭61-196620号公報)には、ランドセルやリュックサック等の背負いかばんのかぶせ蓋の表面に袋を着脱自在に取り付ける考案が提案されている。しかし、特許文献2が提案するランドセルに着脱可能に取り付けられる袋は、ランドセル本体を被うかぶせ蓋の裏側に面接着テープやホックで取り付けるというものであり、本発明のような、ランドセル本体の主収納室と副収納室は縫着されていて着脱可能ではなく、単に、かぶせ蓋の裏側に袋を着脱自在に取り付けることとしたランドセルである。
また、特許文献3(実用新案登録第3209852号公報)には、既存のランドセルを改良することなく簡単に収納バッグを取付けることができるランドセル用収納バッグが提案されている。しかし、特許文献3が提案するランドセル用収納バッグは、主収容室および副収容室を有するランドセル本体と該ランドセル本体を被うかぶせ蓋とからなるランドセルに用いられるものであって、ランドセル用収納バッグをランドセル本体の副収容室の外壁側とかぶせ蓋の内側との間に着脱可能に取付けるというものであるから、ランドセル本体の主収納室と副収納室は縫着されているから着脱可能ではなく、ランドセル本体とは別に用意した収納バッグを副収納室に着脱可能に取り付けることとしたかばんである。
さらに、特許文献4(実用新案登録第3226227号公報)には、ランドセル等の背負いかばんにおいて、タブレット型端末の故障及び損傷を防ぐ付属の収納バッグをランドセル本体に係脱自在に係合させる構造が提案されている。しかし、特許文献4が提案する収納バッグ付きかばんは、収納バッグを単独で持ち運ぶことを可能にはするが、収納バッグの単独使用の際には、ランドセル本体の副収納部の内部に収納した収納バッグを取り出して使用するというものに過ぎない。ランドセル本体の主収納部と副収納部は、主収納部の背当て部に対向して配置される前面部を境目に縫着されているから着脱可能ではなく、いわば、ランドセル本体とは別に用意した収納バッグを副収納部に収納した際に、カバン本体側係止部と収納バッグ側係止部を係脱自在に係合させることとしたかばんである。
このように、本発明に係るランドセルは、一般的なランドセルとは構造が顕著に異なるだけではなく、従来の提案にあるような収容袋をランドセル本体に着脱可能に取り付けたランドセルとも構造が顕著に異なる。
その結果、本発明に係るランドセルは、ランドセル本体の主収容部と副収容部の着脱が簡単かつ着実なものとなり、収容物の量や使用目的に応じての多様な利用が可能となるという顕著な効果を奏する。さらに、本発明では、磁性部材を用いてランドセル本体と蓋部を係止させることとしたので、その係止と解除が簡単かつ確実でしかもスタイリッシュな係止構造が提供される。
本発明に係るランドセルは、主収容部と副収容部が連結部により脱着自在に連結しているから、主収容部と副収容部の連結を解き、主収容部から取り外した状態の副収容部は、例えば、上端部に開口部を有するポーチないしバッグとして使用することが可能である。よって、本発明によれば、ランドセル本体の主収容部と副収容部を脱着自在であるため、収容物の量や使用目的に応じての多様な利用が可能となる。
1、100 ランドセル
2 ランドセル本体
3 蓋部(かぶせ)
4 背当部
5 持ち手ハンドル
6 肩ベルト
7 蓋ベロ
8 第1の係止部材
9 第2の係止部材
10 下部金具(ダルマカン)
11 主収容部
12 副収容部
13 ナスカン
14 Dカン
15 主収容部側係止部
16 副収容部側係止部
17 前ポケット
18 中ポケット
19 小ポケット
20a、20b 線ファスナ
21 肩ベルト
30 雄型係止部
31 雄側ベース部
32 凸部
33 雄側磁性部材
34 当接頭部
35 顎部
36 頸部
40 雌型係止部
41 雌側ベース部
42 凹部
43 雌側磁性部材
44 係合ヘッド
45 第2の開口部
46 アーム
47 持ち手


Claims (10)

  1. 上端部が開口した箱形状を有するランドセル本体と、
    前記ランドセル本体の上端部を開閉可能に覆う蓋部と、
    を備えるランドセルであって、
    前記ランドセル本体は、主収容部と副収容部とを備え、
    前記主収容部と副収容部は、前記主収容部の背当面の反対面となる前面に設けられた主収容部側係止部と前記副収容部の後面に設けられた副収容部側係止部により脱着自在に連結する、ことを特徴とするランドセル。
  2. 前記主収容部側係止部は雄型または雌型の複数の主収容部側係止部であり、
    前記副収容部側係止部は雄型または雌型の複数の副収容部側係止部であり、
    前記主収容部側係止部と副収容部側係止部は何れも磁性部材からなり、
    前記主収容部と副収容部は、前記雄型または雌型の複数の係止部同士が磁気的に引き付けあって係止することにより脱着自在に連結する、請求項1に記載のランドセル。
  3. 前記雄型係止部は、当接頭部と、顎部および頸部を有する係合部を備え、
    前記雌型係止部は、前記雄型係止部の係合部を本体内に受け入れる開口部を有するとともに前記雄型係止部の係合部に係合する弾性構造の係合ヘッドを備えており、
    前記雄型係止部の当接頭部は、前記雌型係止部への接続プロセス中に、前記雌型係止部の係合ヘッドを押して弾性変形させ摺動させることにより、前記雄型係止部の係合部を前記雌型係止部の係合ヘッドに係合させる、請求項2に記載のランドセル。
  4. 前記雌型係止部は、
    前記雌型係止部の本体内で係合している前記雄型係止部を、前記雄型係止部と前記雌型係止部の接続方向に垂直な方向にスライド可能とするための第2の開口部を有し、前記雄型係止部の係合部は、前記接続方向に垂直な方向へのスライド中に前記雌型係止部の係合ヘッドを押して弾性変形させ摺動させることにより、前記雄型係止部の係合部と前記雌型係止部の係合ヘッドとの係合を解除する、第1種の雌型係止部であるか、もしくは、
    前記雄型係止部と前記雌型係止部の接続方向に垂直な方向に前記係合ヘッドを引っ張って弾性変形させ摺動させることにより、前記雄型係止部の係合部と前記雌型係止部の係合ヘッドとの係合を解除する持ち手を有している第2種の雌型係止部である、請求項3に記載のランドセル。
  5. 前記雄型係止部と雌型係止部の少なくとも一方に永久磁石が設置されている、請求項2~4のいずれか1項に記載のランドセル。
  6. 前記雄型または雌型の複数の主収容部側係止部は、少なくとも、前記主収容部の前面下側の中央部と前面上側の左右の計3か所に設けられており、前記雄型または雌型の複数の副収容部側係止部は、少なくとも、前記副収容部の後面下側の中央部と後面上側の左右の計3か所に設けられている、請求項2~5のいずれか1項に記載のランドセル。
  7. 前記主収容部の前面下側の中央部に設けられた主収容部側係止部と前記副収容部の後面下側の中央部に設けられた副収容部側係止部の一方が雌型係止部で他方が雄型係止部であり、該雌型係止部は前記第2種の雌型係止部である、請求項4に従属する請求項6に記載のランドセル。
  8. 前記ランドセル本体の上端部を開閉可能に覆う蓋部の下端側の中央部に前記第2種の雌型係止部が設けられており、前記主収容部の前面下側の中央部および前記副収容部の前面下側の中央部には該第2種の雌型係止部に係止する前記雄型係止部が設けられている、請求項4~7のいずれか1項に記載のランドセル。
  9. 前記ランドセル本体の上端部を開閉可能に覆う蓋部の下端側の中央部に前記雄型係止部が設けられており、前記主収容部の前面下側の中央部および前記副収容部の前面下側の中央部には該雄型係止部に係止する前記第2種の雌型係止部が設けられている、請求項4~7のいずれか1項に記載のランドセル。
  10. 前記主収容部から取り外した状態の前記副収容部は、上端部に開口部を有するポーチないしバッグである、請求項1~9のいずれか1項に記載のランドセル。

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