JP2022187784A - 土嚢製造装置、及び土嚢製造方法 - Google Patents

土嚢製造装置、及び土嚢製造方法 Download PDF

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清敏 郷式
Kiyotoshi Goshiki
仁志 辻
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Abstract

Figure 2022187784000001
【課題】作業者の負担を軽減し効率的かつ安全に大型の土嚢を製造することができる土嚢製造装置、及び土嚢製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】土嚢製造装置1は、本体部10、係合部20、及び脚部30から主に構成されている。土嚢製造装置1を設置面に設置をした状態において、本体部10の底部と設置面との間には所定のクリアランスが形成される。このクリアランスを作業スペースとして、本体部10の底部から土嚢袋70を本体部10に取り付け、土嚢製造装置1の投入口12から土砂を充填することで、土嚢袋70に投入した土砂を充填し大型の土嚢を製造することができる。
【選択図】図1

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本発明は、土嚢製造装置、及び土嚢製造方法に関する。詳しくは、作業者の負担を軽減し効率的かつ安全に大型の土嚢を製造することができる土嚢製造装置、及び土嚢製造方法に係るものである。
従来より、川や海の護岸、災害時の水の浸入対策、建築土木現場の土砂の浸食や崩落対策など、様々な用途で土嚢が使用されている。土嚢は、例えば麻やポリエチレンで作られた土嚢袋の中に土砂等の充填資材を詰めたものであり、これを多数積み上げて堰や壁を作るために用いられるものである。
一般に大型の土嚢の製造は、土砂を油圧ショベルなどで掘り起こしてバケットで土嚢袋に詰めることにより製造される。このとき、土嚢袋を開口した状態で保持するのが難しく一人の作業が困難であるため、通常この作業は土嚢袋の口を開ける二人以上の担当者と、その土嚢袋の中へバケットで土砂等を投入するオペレータの最低三人以上による作業が行われる。
以上のように、大型の土嚢の製造においては少なくとも三人以上で作業しなければならないため、土嚢の製造には手間と時間がかかり、特に人手が足りない災害時など大量の土嚢が必要な場合には投入が追いつかず、被害の拡大をくい止めることができないことが問題となっていた。さらに、作業者が急いで作業をすると、バケットの先が土嚢袋の口を開ける担当者の腕や手へ当たってしまい、怪我をさせてしまうことも懸念される。
前記のような課題に対して、特許文献1には、キャスター付きの作業台、土嚢支持枠、及び漏斗(ホッパー)から構成された土嚢製造装置において、上下に開口部を持った円筒形の土嚢支持枠の下部開口部側を作業台の上に設置し、上部開口部の上に土嚢袋の上縁開口部を設置してホッパーで挟持する形態の土嚢製造装置が提案されている。特許文献1に係る土嚢製造装置では、土嚢袋の開口部を開口した状態で支持することができるため、一人の担当者による作業であっても土砂を確実かつ安全に土嚢袋に充填することが可能となっている。
また、特許文献2には簡単な設備で、容易に土嚢袋に土砂を充填できる土嚢製造装置が開示されている。具体的には、複数の長尺状の土嚢袋を設置する架台と、この架台上に設置する走行式のホッパーからなり、ホッパーが架台上を走行しながら複数の長尺状の土嚢袋に土砂を充填することで、一度の作業で複数の土嚢を製造することが可能となっている。
実開平5-83025号公報 特開2003-342931号公報
しかしながら、前記特許文献1において開示がされている土嚢製造装置は、ホッパーと土嚢支持枠という分離した二つの構成部材を備え、土嚢袋が上下に伸ばされた状態でセットされる形態となっている。そのため、二つの構成部材を組み付け、或いは分解するための作業が発生し充填作業に時間を要する可能性がある。さらに、土嚢袋を支持する作業台が固定されていないため、土嚢袋への土砂の充填作業中における作業台が不安定な状態となり作業が円滑に行いにくく、また作業台が不用意に動くことにより作業者に危害を与える可能性も懸念される。
また、前記特許文献2において開示がされている土嚢製造装置は、ホッパーに加えてレールを備えることから、装置全体として大規模なものとなるため、例えば災害現場の近くに設置して土嚢を製造することができないという課題がある。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、作業者の負担を軽減し効率的かつ安全に土嚢を製造することができる土嚢製造装置、及び土嚢製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の土嚢製造装置は、一端に充填資材が投入される投入口、他端に該投入口から投入された充填資材が排出される排出口がそれぞれ形成された本体部と、該本体部の周囲に沿って所定の間隔で設置され、懸吊装置の係合片が係合可能な係合部と、設置面上に設置した状態において、前記排出口が設置面から所定の距離だけ離間するように前記本体部を支持する脚部と、前記本体部の周囲の所定の位置に設置され、前記排出口から排出された充填資材が充填される土嚢袋を固定する土嚢袋固定部とを備える。
ここで、一端に充填資材が投入される投入口、他端に投入口から投入された充填資材が排出される排出口がそれぞれ形成された本体部を備えることにより、本体部の排出口側に土嚢袋を設置することで、投入口から投入された充填資材を、排出口を通じて土嚢袋に充填することができる。
また、本体部の周囲に沿って所定の間隔で設置され、懸吊装置の係合片が係合可能な係合部を備えることにより、懸吊装置の係合片を係合部に係合することで、本体部を含む土嚢製造装置を懸吊装置により吊り上げ、又は吊り下げることが可能となる。
このとき、係合部は本体部の周囲に沿って所定の間隔で設置されているため、懸吊装置による吊り上げ、又は吊り下げに際して土嚢製造装置の姿勢を安定させることができるため、作業に際しての安全性を高めることができる。
また、設置面上に設置した状態において、排出口が設置面から所定の距離だけ離間するように本体部を支持する脚部を備えることにより、土嚢製造装置を設置面に設置した際の本体部の安定性を高めることができる。そして、設置面に設置した際に設置面から排出口までの間に形成された所定のスペースを、本体部に土嚢袋を設置するための作業スペースとして利用することができる。
また、本体部の周囲の所定の位置に設置され、排出口から排出された充填資材が充填される土嚢袋を固定する土嚢袋固定部を備えることにより、土嚢袋を本体部に対して強固に固定することができるため、充填資材の充填作業時に土嚢袋が本体部からズレたり、外れることを防止することができる。
また、脚部は係合部と一体化されている場合には、部品点数、及び組み立て工数を削減することができるとともに、係合部を脚部の本体部への固定に際しての補強材として機能することができる。
また係合部は投入口の周囲に沿って所定の間隔で設置されている場合には、土嚢製造装置を懸吊装置により垂下する際の係合支点を本体部の上方側に設けることができるため、懸吊装置から吊り下げた際の土嚢製造装置の姿勢を安定させることができる。
また、土嚢袋固定部は、挿通孔が形成された複数の突起片と、ロック位置とロック解除位置との間をスライド自在に挿通孔に軸支されたスライドバーとを有する場合には、スライドバーの操作のみで短時間で土嚢袋の固定と解除を行うことができる。
前記の目的を達成するために、本発明の土嚢製造方法は、一端に充填資材が投入される投入口、他端に該投入口から投入された充填資材が排出される排出口がそれぞれ形成された本体部と、設置面上に設置した状態において前記排出口が設置面から所定の距離だけ離間するように前記本体部を支持する脚部とを備える土嚢製造装置を設置面に設置する工程と、前記排出口側から土嚢袋の開口部を前記本体部に挿入し、前記土嚢袋を前記本体部に対して仮固定する工程と、前記土嚢袋の取手部を前記本体部に設けられた土嚢袋固定部に引っ掛けて固定する工程と、前記投入口から所定量の充填資材を投入する工程と、前記土嚢袋の前記取手部を前記土嚢袋固定部から取り外した状態で、懸吊装置で前記土嚢製造装置を設置面から吊り上げ、前記本体部から前記土嚢袋を分離する工程とを備える。
ここで、一端に充填資材が投入される投入口、他端に投入口から投入された充填資材が排出される排出口がそれぞれ形成された本体部と、設置面上に設置した状態において排出口が設置面から所定の距離だけ離間するように本体部を支持する脚部とを備える土嚢製造装置を設置面に設置する工程を備えることにより、例えば災害現場に隣接した地域等、任意の設置場所を選んで土嚢製造装置を設置することができる。
また、排出口側から土嚢袋の開口部を本体部に挿入し、土嚢袋を本体部に対して仮固定する工程を備えることにより、本体部と設置面の間に形成された作業スペースを用いて、土嚢袋の開口部を本体部の排出口側から容易に挿入することができ、挿入した状態で本体部に対して土嚢袋を仮固定することができる。
また、土嚢袋の取手部を本体部に設けられた土嚢袋固定部に引っ掛けて固定する工程を備えることにより、仮固定された土嚢袋の本体部に対する固定を強固なものとすることができる。これにより、充填資材の充填作業中に土嚢袋が本体部からズレたり、或いは外れることを防止することができる。
また、投入口から所定量の充填資材を投入する工程を備えることにより、投入口から充填資材を投入し、投入された充填資材は排出口を通じて本体部に固定された土嚢袋内に充填することができる。このとき、土嚢製造装置は脚部により設置面で支持されるため、充填資材を投入する工程において土嚢製造装置が不安定な状態となることを防止することができる。
また、土嚢袋の取手部を土嚢袋固定部から取り外した状態で、懸吊装置で土嚢製造装置を設置面から吊り上げ、本体部から土嚢袋を分離する工程を備えることにより、充填資材の充填作業が完了したら懸吊装置により土嚢製造装置を吊り上げることで、本体部から土嚢袋を速やかに分離することができる。そして、本体部から分離した土嚢袋の開口部を閉じることで土嚢として使用することができる。
前記の目的を達成するために、本発明の土嚢製造方法は、一端に充填資材が投入される投入口、他端に該投入口から投入された充填資材が排出される排出口がそれぞれ形成された本体部と、設置面上に設置した状態において前記排出口が設置面から所定の距離だけ離間するように前記本体部を支持する脚部とを備える土嚢製造装置を懸吊装置で設置面から吊り上げる工程と、前記土嚢製造装置が前記懸吊装置から垂下された状態で前記排出口側から土嚢袋の開口部を前記本体部に挿入し、前記土嚢袋を前記本体部に対して仮固定する工程と、前記土嚢袋の取手部を前記本体部に設けられた土嚢袋固定部に引っ掛けて固定する工程と、前記懸吊装置を吊り下げて前記土嚢製造装置を設置面に設置する工程と、前記投入口から所定量の充填資材を投入する工程と、前記土嚢袋の前記取手部を前記土嚢袋固定部から取り外した状態で、懸吊装置で前記土嚢製造装置を設置面から吊り上げ、前記本体部から前記土嚢袋を分離する工程とを備える。
ここで、一端に充填資材が投入される投入口、他端に投入口から投入された充填資材が排出される排出口がそれぞれ形成された本体部と、設置面上に設置した状態において排出口が設置面から所定の距離だけ離間するように本体部を支持する脚部とを備える土嚢製造装置を懸吊装置で設置面から吊り上げる工程を備えることにより、例えば災害現場に隣接した地域等、任意の設置場所を選んで土嚢製造装置を設置する場合に、設置面が凹凸面の多い荒廃地であっても、設置面に関係なく土嚢袋を土嚢製造装置に対して固定するための作業スペースを確保することができる。
また、土嚢製造装置が懸吊装置から垂下された状態で排出口側から土嚢袋の開口部を本体部に挿入し、土嚢袋と本体部を仮固定する工程を備えることにより、前記の通り、設置面が凹凸面の多い荒廃地であっても、本体部と設置面の間に形成された作業スペースを用いて、土嚢袋の開口部を本体部の排出口側から容易に挿入することができ、挿入した状態で本体部に対して土嚢袋を仮固定することができる。
また、土嚢袋の取手部を本体部に設けられた土嚢袋固定部に引っ掛けて固定する工程を備えることにより、仮固定された土嚢袋の本体部に対する固定を強固なものとすることができる。これにより、充填資材の充填作業中に土嚢袋が本体部からズレたり、或いは外れることを防止することができる。
また、懸吊装置を吊り下げて土嚢製造装置を設置面に設置する工程を備えることにより、土嚢袋が本体部に固定された状態の土嚢製造装置を設置面に設置して、土嚢製造装置に充填資材を投入するための準備が完了する。
また、投入口から所定量の充填資材を投入する工程を備えることにより、投入口から充填資材を投入し、投入された充填資材は本体部に固定された土嚢袋内に充填することができる。このとき、土嚢製造装置は脚部により設置面で支持されるため、充填資材を投入する工程において土嚢製造装置が不安定な状態となることを防止することができる。
また、土嚢袋の取手部を土嚢袋固定部から取り外した状態で、懸吊装置で土嚢製造装置を設置面から吊り上げ、本体部から土嚢袋を分離する工程を備えることにより、充填資材の充填作業が完了したら懸吊装置により土嚢製造装置を吊り上げることで、本体部から土嚢袋を速やかに分離することができる。そして、本体部から分離した土嚢袋の開口部を閉じることで土嚢として使用することができる。
本発明に係る土嚢製造装置、及び土嚢製造方法は、作業者の負担を軽減し効率的かつ安全に大型の土嚢を製造することができる。
本発明の実施形態に係る土嚢製造装置の全体外観図であり、(a)平面図、(b)正面図である。 本発明の実施形態に係る土嚢製造装置の変形例の全体外観図であり、(a)平面図、(b)正面図である。 土嚢袋固定部の操作状態を示す図である。 実施例1に係る土嚢製造方法の工程を示す図である。 実施例2に係る土嚢製造方法の工程を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る土嚢製造装置、及び土嚢製造方法について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、各図において説明の便宜上、土嚢製造装置を設置面に設置した状態において、上方に向かう方向を上方、上方の反対方向を下方、上方および下方により表される軸方向を鉛直方向、鉛直方向と垂直な方向を水平方向とそれぞれ定義する。
まず、本発明の実施形態に係る土嚢製造装置1について、図1乃至図3に基づいて説明する。土嚢製造装置1は、主に本体部10、係合部20、脚部30、及び土嚢袋固定部40から構成される。
[本体部]
本体部10は、下方に向けて窄まった略円錐台状であって土砂が投入される投入口12が形成された錐台部11と、錐台部11と一体化されて投入口12から投入された土砂が内部の空洞を通って外部に排出される排出口14が形成された寸胴の円筒状である円筒部13から構成されている。
ここで、必ずしも、本体部10は錐台部11と円筒部13から構成されている必要はなく、一端に土砂が投入される投入口、他端に投入口から投入された土砂を外部に排出される排出口14がそれぞれ形成されていればよく、その外観形状については特に限定されるものではない。
[係合部]
係合部20は本体部10の外周に沿って等間隔に4つ設けられており、錐台部11から円筒部13の上端にかけて溶接等の公知の固定手段により固定されている。係合部20には係合孔21が形成されており、後述する通り重機50(懸吊装置)に接続されたワイヤー52の一端の係合片53を、係る係合孔21に取り付けられた取付片(符号を付さない)に係合させることで土嚢製造装置1を鉛直方向に昇降させることが可能となっている。
ここで、必ずしも、係合部20は本体部10の上端側に設けられている必要はなく、ワイヤー52の係合片53を係合させて土嚢製造装置1を鉛直方向に昇降させることができればよく、係合部20の本体部10に対する取付位置は特に限定されるものではない。但し、昇降時における土嚢製造装置1の姿勢の安定性を確保するという観点では、係合部20は本体部10の上端側に取り付け、係合支点の重心を土嚢製造装置1の上方に設定することが好ましい。
[脚部]
脚部30は設置面上に立設される4本の支柱からなり、脚部30の一端は係合部20に対して溶接等の公知の固定手段により固定されているとともに、補強のために高さ方向の所定位置から円筒部13に向けて補強部材31が設けられている。
ここで、必ずしも、脚部30の一端は係合部20に固定する必要はない。脚部30は本体部10の任意の位置に固定することができるものとする。但し、脚部30の一端を係合部20に固定することにより、本体部10への土砂の投入作業時や、土嚢製造装置1の設置面への設置時に脚部30に加わる荷重が本体部10に直接作用せず、荷重を係合部20で吸収、及び分散させることができる。従って、本体部10の外部荷重からの保護という観点においては、脚部30は係合部20に固定することが好ましい。
また、必ずしも、補強部材31を設ける必要はない。但し、本体部10への土砂の投入作業時や、土嚢製造装置1の設置面への設置時に脚部30に加わる荷重に対する脚部30の取付強度を高めるという観点においては、補強部材31を設けることが好ましい。
脚部30は所定の長さからなり、土嚢製造装置1を設置面に設置した場合に、設置面と本体部10の排出口14との間には所定のクリアランスが形成されるように脚部30の長さが設定される。このように脚部30の長さを設定することで、設置面と本体部10との間に形成されたクリアランスが作業スペースとして使用することができるため、後述する通り、係る作業スペースを使用して土嚢袋70を本体部10に対して容易に取り付けることが可能となる。
なお、係合部20の数や脚部30の数は前記したものに限定されるものではない。重機50で吊り上げた際の土嚢製造装置1の姿勢、或いは脚部30を設置面に設置した際の土嚢製造装置1の姿勢を安定させることができればよく、例えば図2に示すように3つの係合部20と、それに対応して3本の脚部30を設定することや、或いは5つ以上の係合部20と5本以上の脚部30を設定するようにしてもよい。
[土嚢袋固定部]
土嚢袋固定部40は、土嚢袋70を本体部10に取り付けた際に土嚢袋70の取手部71を固定し、土砂の投入作業時等に土嚢袋70が本体部10から不用意に外れたりすることを防止することができる。
土嚢袋固定部40の構成としては、挿通孔(符号を付さない)がそれぞれ形成された3つの突起部41と、その突起部41の挿通孔にスライド自在に軸支されたスライドバー42を一組として、本体部10の円筒部13の側面に略同一の高さ位置に等間隔で一対が設置されている。
スライドバー42は操作部43を操作して、ロック位置とロック解除位置にスライド自在となっており、スライドバー42をロック位置に移動させた際には、操作部43がストッパー44に当接されてスライドバー42のロック解除位置への移動が規制される。
図3に示すように、土嚢袋70の取手部71を土嚢袋固定部40に固定する場合には、操作部43をスライドバー42の回転方向に操作してストッパー44との当接状態を解除して、スライドバー42をロック解除位置にスライド移動させ(紙面に向かって右方向)、取手部71をスライドバー42に引っ掛ける。その後、スライドバー42をロック位置にスライド移動させ(紙面に向かって左方向)、操作部43を回転方向に操作したうえで操作部43とストッパー44を当接させて取付を完了させることができる。
ここで、必ずしも、土嚢袋固定部40の構成として前記したものに限定される必要はない。例えばフック状のものを本体部10の所定の位置を設け、土嚢袋70の取手部71をフックに引っ掛けるようにして固定してもよい。
また、必ずしも、土嚢袋固定部40は一対設置されている必要はない。土嚢袋固定部40の数は土嚢袋の取手部71の数に応じて適宜変更することが可能である。
次に、本発明の実施形態に係る土嚢製造装置1を用いた土嚢製造方法について、以下、実施例1と実施例2についてそれぞれ説明する。
[実施例1]
実施例1の土嚢製造方法は、土嚢製造装置1の設置面として凹凸の少ない水平な設置面に設置する場合における製造方法である。
<S11:土嚢袋の本体部に対する仮固定>
水平な設置面に土嚢製造装置1を設置したら、本体部10の底面(排出口14側)と設置面との間には所定のクリアランスが形成される。このクリアランスを作業スペースとして、土嚢袋70の収納部72の開口部を本体部10に挿入して、収納部72と本体部10を仮固定する。
<S12:土嚢袋の本体部に対する固定>
収納部72と本体部10の仮固定が完了したら、土嚢袋70の取手部71を土嚢袋固定部40に引っ掛けて固定する。なお、土嚢袋70の取手部71の土嚢袋固定部40に対する固定方法は前述した通りである(図4(a))。
<S13:土砂の投入>
土嚢袋70と本体部10の固定が完了したら、本体部10の投入口12から充填資材としての土砂Sを投入する。土砂Sの投入は例えばバケット51が取り付けられた重機50を利用してバケット51から土砂Sを投入口12に直接投入する(図4(b))。
ここで、必ずしも、充填資材としては特に土砂Sに限定されるものではなく、例えば木材やコンクリート廃材等を充填資材として使用してもよい。
また、投入口12への土砂Sの投入は重機50を使用する必要はなく、作業者がスコップ等で投入するようにしてもよい。
<S14:土嚢製造装置と重機をワイヤーにより接続>
収納部72に一定量の土砂Sが充填されたら、土砂Sの投入作業に使用した重機50を引き続き使用して、重機50のバケット51に接続されたワイヤー52の一端の係合片53を土嚢製造装置1の係合部20に接続すると同時に、土嚢袋70の取手部71を土嚢袋固定部40から取り外しておく。
<S15:土嚢製造装置の吊り上げ>
重機50を操作して、土嚢製造装置1を鉛直方向に吊り上げる。このとき、土嚢製造装置1から土嚢袋70が分離される(図4(c))。
[実施例2]
実施例2の土嚢製造方法は、土嚢製造装置1の設置面として凹凸の激しい荒廃地に設置せざるを得ない場合を想定する。荒廃地に土嚢製造装置1を設置すると、本体部10と設置面との間に作業スペースとしてのクリアランスを確保することができない虞がある。そこで、実施例2においては以下のような手順で土嚢を製造する。なお、実施例1と重複する説明については省略する。
<S21:土嚢製造装置の吊り上げ>
懸吊装置としての重機50のバケット51に接続されたワイヤー52の一端の係合片53を土嚢製造装置1の係合部20に接続すると同時に、重機50を操作して土嚢製造装置1を鉛直方向に吊り上げる(図5(a))。
<S22:土嚢袋の本体部に対する仮固定>
土嚢製造装置1を重機50により吊り上げたら、本体部10の底面(排出口14側)と設置面との間には所定のクリアランスが形成される。このクリアランスを作業スペースとして、収納部72の開口部を本体部10に挿入して、収納部72と本体部10を仮固定する。
<S23:土嚢袋の本体部に対する固定>
収納部72と本体部10の仮固定が完了したら、土嚢袋70の取手部71を土嚢袋固定部40に引っ掛けて固定する。
<S24:土嚢製造装置の設置面への設置>
土嚢袋70と本体部10の固定が完了したら、重機50を操作して土嚢製造装置1を吊り下げて設置面に設置する(図5(b))。
<S25:土砂の投入>
土嚢製造装置1の設置面への設置が完了したら、土嚢製造装置1と重機50を接続しているワイヤー52の係合を解除し、本体部10の投入口から土砂Sを投入する(図5(c))。
<S26:土嚢製造装置と重機をワイヤーにより接続>
収納部72に一定量の土砂Sが充填されたら、再び重機50の操作部と土嚢製造装置1の係合部20とをワイヤー52で接続すると同時に、土嚢袋70の取手部71を土嚢袋固定部40から取り外しておく。
<S27:土嚢製造装置の吊り上げ>
重機50を操作して、土嚢製造装置1を鉛直方向に吊り上げる。このとき、土嚢製造装置1から土嚢袋70が分離される(図5(d))。
実施例1、及び実施例2において、土嚢製造装置1から分離された土嚢袋70には土砂Sが充填されており、土嚢袋70の開口部を閉じることで、大型の土嚢が完成する。完成した土嚢は災害現場等へ搬送される。
以上、本発明に係る機器の土嚢製造装置、及び土嚢製造方法は、作業者の負担を軽減し効率的かつ安全に大型の土嚢を製造することができる。
1 土嚢製造装置
10 本体部
11 錐台部
12 投入口
13 円筒部
14 排出口
20 係合部
21 係合孔
30 脚部
31 補強部材
40 土嚢袋固定部
41 突起部
42 スライドバー
43 操作部
44 ストッパー
50 重機(懸吊装置)
51 バケット
52 ワイヤー
53 係合片
70 土嚢袋
71 取手部
72 収納部
S 土砂

Claims (5)

  1. 上端に充填資材が投入される投入口、下端に該投入口から投入された充填資材が排出される排出口がそれぞれ形成された本体部と、
    該本体部の周囲に沿って所定の間隔で設置され、懸吊装置の係合片が係合可能な係合部と、
    設置面上に設置した状態において、前記排出口が設置面から所定の距離だけ離間するように前記本体部を支持する脚部と、
    前記本体部の周囲の所定の位置に設置され、前記排出口から排出された充填資材が充填される土嚢袋を固定する土嚢袋固定部と、を備える
    土嚢製造装置。
  2. 前記脚部は前記係合部と一体化されており、
    前記係合部は前記投入口の周囲に沿って所定の間隔で設置されている
    請求項1に記載の土嚢製造装置。
  3. 前記土嚢袋固定部は、
    挿通孔が形成された複数の突起片と、ロック位置とロック解除位置との間をスライド自在に前記挿通孔に軸支されたスライドバーとを有する
    請求項1または請求項2に記載の土嚢製造装置。
  4. 上端に充填資材が投入される投入口、下端に該投入口から投入された充填資材が排出される排出口がそれぞれ形成された本体部と、設置面上に設置した状態において前記排出口が設置面から所定の距離だけ離間するように前記本体部を支持する脚部とを備える土嚢製造装置を設置面に設置する工程と、
    前記排出口側から土嚢袋の開口部を前記本体部に挿入し、前記土嚢袋を前記本体部に対して仮固定する工程と、
    前記土嚢袋の取手部を前記本体部に設けられた土嚢袋固定部に引っ掛けて固定する工程と、
    前記投入口から所定量の充填資材を投入する工程と、
    前記土嚢袋の前記取手部を前記土嚢袋固定部から取り外した状態で、懸吊装置で前記土嚢製造装置を設置面から吊り上げ、前記本体部から前記土嚢袋を分離する工程と、を備える
    土嚢製造方法。
  5. 上端に充填資材が投入される投入口、下端に該投入口から投入された充填資材が排出される排出口がそれぞれ形成された本体部と、設置面上に設置した状態において前記排出口が設置面から所定の距離だけ離間するように前記本体部を支持する脚部とを備える土嚢製造装置を懸吊装置で設置面から吊り上げる工程と、
    前記土嚢製造装置が前記懸吊装置から垂下された状態で前記排出口側から土嚢袋の開口部を前記本体部に挿入し、前記土嚢袋を前記本体部に対して仮固定する工程と、
    前記土嚢袋の取手部を前記本体部に設けられた土嚢袋固定部に引っ掛けて固定する工程と、
    前記懸吊装置を吊り下げて前記土嚢製造装置を設置面に設置する工程と、
    前記投入口から所定量の充填資材を投入する工程と、
    前記土嚢袋の前記取手部を前記土嚢袋固定部から取り外した状態で、懸吊装置で前記土嚢製造装置を設置面から吊り上げ、前記本体部から前記土嚢袋を分離する工程と、を備える
    土嚢製造方法。
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