JP6152059B2 - フレキシブルコンテナバッグ投入補助機能付き運搬車両 - Google Patents

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この発明はフレキシブルコンテナバッグ(以下「フレコンバッグ」)投入補助機能付き運搬車両に関し、投入物の投入および移送作業の効率化を図ったものである
土砂をコンテナ容器に投入して移送する方法として下記特許文献1に記載の方法があった。この方法は、土砂の荷積み位置の地上にコンテナ容器を置き、バックフォーを用いて土砂をコンテナ容器に投入し、土砂を投入したコンテナ容器をクレーンで吊り上げてトレーラに積載し、トレーラに土砂を投入した複数のコンテナ容器を積載したら、トレーラを移送先まで移動し、クレーンでコンテナ容器を吊り上げて荷下ろしするようにしたものである。
特開平7−117804号公報
特許文献1に記載の方法によれば、荷積み位置で、コンテナ容器ごとに、土砂の投入、クレーンによる吊り上げ、トレーラへの積載の一連の作業を行う必要があり、作業効率が悪かった。
この発明は、投入物の投入および移送作業の効率化を図ったフレコンバッグ投入補助機能付き運搬車両を提供するものである。
この発明のフレコンバッグ投入補助機能付き運搬車両(以下「運搬車両」)は、荷台に複数のフレコンバッグを着脱自在に並べて配置し、且つ投入口を開いた状態に支持し、該投入口から投入物の投入を可能にするフレコンバッグ支持具を前記荷台に具えるものである。この運搬車両によれば、複数のフレコンバッグにまとめて投入物の投入を行うことができる。また、投入物の投入前にフレコンバッグを運搬車両の荷台に配置して投入作業を行うことができるので、投入後にフレコンバッグをクレーンで吊り上げて運搬車両に積載する作業が不要になる。したがって、投入物の投入および移送作業の効率化を図ることができる。
この発明において、前記フレコンバッグ支持具は、投入物を投入したフレコンバッグを1個ずつ前記荷台から吊り上げ可能にフレコンバッグを支持するものとすることができる。これによれば、移送先でフレコンバッグを荷台から1個ずつ吊り上げて荷下ろしすることができる。
この発明において、1個のフレコンバッグについて使用する前記フレコンバッグ支持具は、該フレコンバッグを包囲して環状に配列され荷台に立設支持された複数本の支柱を有するものとすることができる。これによれば、フレコンバッグを投入口を開いた状態に支持することができる。
この発明において、前記フレコンバッグ支持具は、複数のフレコンバッグを相互に隙間を空けて配置するものとすることができる。これによれば、複数のフレコンバッグを相互に隙間を空けて配置するので、投入物を投入して膨らんだフレコンバッグどうしが土砂の投入や荷下ろしの際に互いに邪魔しあわないようにすることができる。
この発明の運搬車両は、前記荷台に配置された複数のフレコンバッグの上に配置されるカバーをさらに具え、該カバーは、フレコンバッグの投入口の上に開口する開口部を有し、該開口部の外側の部分で隣接するフレコンバッグどうしの境界部分を塞ぐものである。これによれば、隣接するフレコンバッグの間に投入物が入り込みにくくすることができる。
この発明において、前記カバーは、フレコンバッグの上方位置と、フレコンバッグの外側の退避位置に移動可能に(すなわちフレコンバッグの投入口を開閉可能に)に配置されるものとすることができる。これによれば、フレコンバッグに投入物の投入を行うときはカバーをフレコンバッグの上方位置に配置することにより隣接するフレコンバッグの間に土砂が入り込みにくくすることができる。また、フレコンバッグの着脱を行うときはカバーをフレコンバッグの外側の退避位置に移動させておくことにより、フレコンバッグの着脱を容易に行うことができる。
この発明の運搬車両は、前記荷台に被さる門形構造物を有し、該門形構造物は左右壁部と天部を有し且つ該天部で左右に分割された構造を有し、該左右の分割構造部分は前記左右壁部の下部が前記車両の荷台の左右側辺にそれぞれ回動自在に連結支持されて左右に開閉する構造を有し、該左右の分割構造部分の天部には前記カバーがそれぞれ構成され、前記左右のカバーは、前記左右の分割構造部分の開閉動作により、該分割構造部分が閉位置にあるときはフレコンバッグの上方位置に配置され、該分割構造部分が開位置にあるときはフレコンバッグの外側の退避位置に配置されるものとすることができる。これによれば、門形構造物の左右分割構造部分の開閉動作に連動してカバーの移動を行うことができる。この場合、前記分割構造部分が開位置にあるときは、該分割構造部分の前記壁部は作業台を構成し、前記天部は手摺りを構成するものとすることができる。これによれば、フレコンバッグの着脱等の作業を行うときに壁部は作業台として、天部は手摺りとして機能することができる。
この発明の運搬車両は、無限軌道車とすることができる。これによれば、不整地等で土砂等の投入および移送作業を行うことができる。
この発明の運搬車両による作業方法は、例えば、荷台に複数のフレコンバッグを着脱自在に並べて配置し、且つ投入口を開いた状態に支持し、該投入口から投入物の投入を可能にするフレコンバッグ支持具を運搬車両に設置し、前記フレコンバッグ支持具に複数のフレコンバッグを並べて配置し且つ投入口を開いた状態に支持し、投入物の投入位置で前記投入口から前記複数のフレコンバッグに投入物を投入し、該投入後に前記運搬車両を移送先に移動し、該移送先で前記フレコンバッグを荷下ろしするものとすることができる。これによれば、運搬車両を用いて、投入物の投入および移送作業の効率化を図ることができる。
この発明において、フレコンバッグは例えば大型土のうとすることができる。これによれば、大型土のうへの土砂の投入および移送作業の効率化を図ることができる。
この発明の運搬車両の実施の形態を示す車両斜め後方から見た斜視図で、左右のウィング(門形構造物の左右分割構造部分)を閉じた状態を示す。 図1の運搬車両について、左右のウィングの開閉途中の状態を示す斜視図である。 図1の運搬車両について、左右のウィングが開いた状態を示す斜視図である。 図1の運搬車両の分解斜視図である。 図1の運搬車両の支柱に作業者が手作業でフレコンバッグを掛けて取り付ける手順を示す工程図である。 図6〜図13に示す、フレコンバッグを取り付けてから荷下ろしするまでの一連の作業工程のうち、フレコンバッグの取り付けが終了したときの状態を示す斜視図である。 図6の工程に続いて、左右のウィングを閉じる途中の状態を示す斜視図である。 図7の工程に続いて、左右のウィングが完全に閉じて、土砂投入準備が完了した状態を示す斜視図である。 図8の工程に続いて、荷積み位置でバックホーにより土砂を投入している状態を示す斜視図である。 図9の工程に続いて、土砂の投入が終了し、盛り上がっている余剰の土砂をバックホーで掻き取っている状態を示す斜視図である。 図10の工程に続いて、運搬車両を移送先に移動して、移送先で左右のウィングを開く途中の状態を示す斜視図である。 図11の工程に続いて、左右のウィングが完全に開いて、フレコンバッグの取り出し準備が完了した状態を示す斜視図である。 図12の工程に続いて、移送先でフレコンバッグの取り出し(荷下ろし)を行っている状態を示す斜視図である。
この発明の実施の形態を説明する。はじめに、図1〜図4を参照してこの発明による運搬車両の構成を説明する。運搬車両10はここでは土木作業用運搬車両であるクローラーとして構成している。運搬車両10は車体フレーム(図示せず)の左右に履帯(無限軌道)12,12を備え、該車体フレームの上に荷台14、運転台16、エンジンルーム18、給油ステージ19(一部の図では図示を省略)等を備えている。荷台14は車体フレームに水平に固定されている。荷台14には複数のフレコンバッグ78(図5、図6等参照)を車両前後方向および車両左右方向に等間隔に並べて着脱自在に配置し、且つ投入口84を開いた状態に支持し、投入口84から投入物の投入を可能にするフレコンバッグ支持具として、多数の支柱15が垂直に立設支持されている。支柱15は4本で1組の支柱環状配列13を構成し、該1組の支柱環状配列13で1個のフレコンバッグ78を支持する。荷台14には複数組の支柱環状配列13が車両前後方向および車両左右方向に並べて配置されている。
運搬車両10は荷台14に被さる門形構造物21を具えている。門形構造物21は左右に分割された構造を有する。すなわち門形構造物21は左半分を構成する左分割構造部分(以下「左ウィング」)20と右半分を構成する右分割構造部分(以下「右ウィング」)22で構成されている。左右ウィング20,22は荷台の左右側辺にそれぞれ回動自在に連結支持されて左右に開閉する構造を有する。図1は左右ウィング20,22が閉位置にある状態で、このときフレコンバッグ78への土砂の投入が行われる。図3は左右ウィング20,22が開位置にある状態で、このとき空のフレコンバッグ78の支柱環状配列13への取り付けまたは土砂が投入されたフレコンバッグ78の支柱環状配列13からの取り出しが行われる。
図4の分解図を参照して運搬車両10の各部の構成を説明する。
《荷台14》
荷台14は角形鋼材を縦横井桁状に組んで溶接して構成された荷台フレーム24を有する。荷台フレーム24にはエキスパンドメタル26が全面に張られている。フレコンバッグ78の外にこぼれた細かい土砂はエキスパンドメタル26の穴から地上に落下させて運搬車両10の外に排出することができる。エキスパンドメタル26は作業者が乗って作業をする強度を有し、また土砂が投入されたフレコンバッグ78の重量を支える強度を有する。荷台フレーム24には多数の支柱15が立設支持されている。支柱15の上端部は自由端とされている。荷台14の幅方向中央部には、車両前後方向に沿って角形鋼材で構成された複数本のガイドレール支柱28が下端部を荷台フレーム24に固定して立設されている。ガイドレール支柱28の上端部には角形鋼材で構成されたセンターガイドレール30が車両前後方向に沿って水平に固定されている。荷台14の最後部には安全柵32が下端部を荷台フレーム24に固定して立設されている。安全柵32には、作業者が荷台14に上り下りするための梯子34が取り付けられている。
《支柱15》
1個(1枚)のフレコンバッグ78は4本の支柱15に掛けて取り付けられ、投入口84を開いた状態に支持される。この4本の支柱15は等間隔で環状(ここでは正方形状)に配列されて、支柱環状配列13を構成する。支柱環状配列13の隣接する支柱15,15の相互間の間隔は、該支柱環状配列13の外周長が、フレコンバッグ78の胴回り長よりも幾分長くなるように設定されている。これによりフレコンバッグ78を4本の支柱15の環状配列13に掛けて取り付けたときに、支柱15の弾性変形によりフレコンバッグ78の投入口84はピンと張った状態となり、この状態で土砂の投入を行うことができる。荷台14にはこの4本の支柱15の環状配列13が、車両前後方向に3列、車両左右方向に2列の合計6組、等間隔に配置されている。各支柱環状配列13にはフレコンバッグ78をそれぞれ取り付けることができるので、荷台14には一度に6個のフレコンバッグ78を配置することができる。隣接する支柱環状配列13間には隙間36が設けられている。これにより、土砂が投入されて膨らんだフレコンバッグ78どうしが土砂の投入や荷下ろしの際に互いに邪魔しあわないようになる。
支柱15はフレコンバッグ78に土砂を投入する際に4本の支柱15でフレコンバッグ78を支持できる強度を有し、且つフレコンバッグ78から力を受けたときに比較的容易に弾性変形する適度な剛性を有するもので、樹脂で構成される。支柱15は例えば硬質塩化ビニール、硬質ポリエチレン、硬質ポリプロピレン、硬質ポリスチレン、硬質ナイロン、繊維強化樹脂等による丸パイプ(直管)で構成することができる。特に、硬質塩化ビニール管、硬質ポリエチレン管は好適な弾性変形特性が容易に得られる。また、硬質塩化ビニール管を使えば安価に構成できる。
支柱15を荷台14上に垂直に立設支持するための構造を、図4中に1本の支柱15について示した拡大図を参照して説明する。荷台フレーム24にはガイドパイプ38が垂直に固定立設されている。ガイドパイプ38は丸形鋼管で構成されている。支柱15は下端部をガイドパイプ38に差し込み、ガイドパイプ38の側面のねじ穴に支柱固定ボルト40をねじ込み、支柱固定ボルト40のねじ込まれた前端部を支柱15の側面の位置決め穴に差し込むことによりガイドパイプ38に着脱自在に取り付けられる。支柱15の下端部はガイドパイプ38の筒内底部に露出する荷台フレーム24の鋼材表面に当接支持される。支柱15の外周面にはシール用ゴムパッキン41が嵌められている。ゴムパッキン41はガイドパイプ38の上端面に当接する位置に配置される。ゴムパッキン41により、ガイドパイプ38の上端部と支柱15との間の隙間がシールされ、この隙間に土砂が進入するのが防止される。
支柱15の上部には、4本の支柱15の環状配列13の中心に向かう側の面にフック42がそれぞれ配置されている。フック42は次のようにして支柱15に取り付けられている。支柱15の上端部は開口している。支柱15の中空部の上部には円板状のフック固定金具44が差し込まれて収容される、フック固定金具44の側面にはその中心軸に向かう横方向のねじ穴43が形成されている。フック固定金具44の上面の中心軸上にはこの横方向のねじ穴43に連通する縦方向のねじ穴45が形成されている。フック42はステンレス等の金属丸棒をL字の鈎状に曲げて構成される。フック42の前部は外周面にはねじ溝が形成されたねじ棒42aを構成する。支柱15の上部側面にはフック差込み穴(非ねじ穴)46が形成されている。フック固定金具44の側面のねじ穴43と支柱15のフック差込み穴46を連通させた状態で、フック42のねじ棒42aを支柱15のフック差込み穴46から差し込んでフック固定金具44の側面のねじ穴43にねじ込む。フック42のねじ棒42aを支柱15の側面から適当な深さまでねじ込んだら、フック42の後部の鈎部42bを真上に向けた位置でねじ込みを止める。この状態で、支柱15の上部開口部からフック固定ボルト48を垂直に差し込んでフック固定金具44の上面のねじ穴45にねじ込んで、フック固定金具44内で、フック固定ボルト48の先端部でフック42のねじ棒42aの側面を強く締め付ける。これにより、フック42は支柱15に固定(回転および移動が阻止)され、鈎部42bが真上を向いた状態が保持される。このとき鈎部42bの頂面は支柱15の頂面よりも低い位置にある。これにより、細い鈎部42bの頂面にフレコンバッグ78が強く掛かって、該箇所でフレコンバッグ78が投入物の重みで破れるのが防止される。支柱15の頂面の周囲の外周面にはノンスリップテープ(テープの表面に砥粒が塗布され、裏面が粘着面である滑り止めテープ)50が巻き回して貼り付けられている。ノンスリップテープ50により、支柱15に掛けて取り付けられたフレコンバッグ78をずれにくくすることができる。
フレコンバッグ78として耐候性大型土のう(直径1100mm、充填部の高さ1100mm、充填容量1立方メートル)を使用する場合のガイドパイプ38、支柱15、フック42の主要部分の設計・配置例を示す。
・ガイドパイプ38:外径76.3mm、肉厚7mm、長さ144mmの丸形鋼管
・1組の支柱環状配列13内の隣接するガイドパイプ38,38の中心軸間距離:900mm
・支柱環状配列13の配置間隔:車両前後方向、車両左右方向とも1175mm
・支柱15:外径60mm、肉厚4.5mm、長さ1130mmの硬質塩化ビニール管
・支柱15のフック差込み穴46の中心軸位置の高さ:支柱15の下端部から1040mm
・フック42:直径8mmのステンレス鋼丸棒
《ウィング20,22》
左ウィング20は、左壁部20Aと、左壁部20Aの上部から右方向にL字状に直角に曲げられた天部20Bを有する。右ウィング22は、右壁部22Aと、右壁部22Aの上部から左方向にL字状に直角に曲げられた天部22Bを有する。壁部20A,22Aおよび天部20B,22Bはそれぞれ車両前後方向に延在する長方形の平面状に形成されている。ウィング20,22は角形鋼材でフレーム52が構成されている。壁部20A,22Aにはエキスパンドメタル54が全面に張られている。ウィング20,22が開位置にあるときに壁部20A,22Aの上にこぼれた細かい土砂はエキスパンドメタル54の穴から地上に落下させて運搬車両10の外に排出することができる。エキスパンドメタル54は作業者が乗って作業をする強度を有する。天部20B,22Bには鋼板で構成されたカバー55,55が全面に張られている。カバー55,55には、支柱15に支持された6個のフレコンバッグ78の投入口84の上にそれぞれ開口して連通する開口部56が3個ずつ、合計6個形成されている。
壁部20A,22Aはその下辺部の前後2箇所に設けられた連結片58,60と荷台フレーム24の左右両側の対応する位置に設けられた連結片62,64とを固定ピン62,64で連結することにより、荷台14の左右に該連結位置を中心に回動自在に連結される。これにより、左右ウィング20,22は荷台14に対し開閉自在に支持される。連結片60の固定ピン68の差し込み位置から離れた箇所と荷台14の後端部の所定箇所との間には油圧シリンダ70が固定ピン72,74によって連結されている。油圧シリンダ70,70により左右の左右ウィング20,22の開閉が行われる。ウィング20,22の開閉動作は運転台16からの開閉操作によって行うことができる。
ウィング20,22の開動作は、油圧シリンダ70,70を短縮方向に駆動することにより行われ、油圧シリンダ70,70が短縮限界位置に到達することにより機械的に係止される。このとき壁部20A,22Aの面は、荷台14の左右両側で、荷台14と同一平面を構成する水平面となる。またこのとき天部20B,22Bの面は荷台14の上方から外側に退避し、壁部20A,22Aの最外位置から垂直に立設された垂直面となる。また、このとき壁部20A,22Aの車両前方寄りの箇所は、荷台14の側部から外方向に突設されている支持アーム17の上に当接して支持される。これにより、作業者は壁部20A,22Aの上に乗って作業できるようになる。また、天部20B,22Bは壁部20A,22Aの上に乗って作業する作業者の手摺りとなる。ウィング20,22が開くと、ウィング20,22の前後両端部に備え付けられた落下防止チェーン23がそれぞれ展張し(図3参照。一部の図では図示を省略)、壁部20A,22Aからの作業者の落下防止が図られる。
一方、ウィング20,22の閉動作は、油圧シリンダ70,70を伸長方向に駆動することにより行われ、天部20B,22Bの自由端面76が荷台14に固定されたセンターガイドレール30の左右両側面30a,30bに当接することにより機械的に係止される。このとき壁部20A,22Aの面は垂直となり、天部20B,22Bの面は水平となる。また、このときセンターガイドレール30の頂面30cおよび壁部20A,22Aの頂面(サイドガイドレール面)20c,22cはカバー55の上面よりも少し(2cm程度)上方に突出している。センターガイドレール面30cおよびサイドガイドレール面20c,22cは、土砂投入工程の最終段階で、カバー55の上に盛り上がっている余剰の土砂をバックホーのバケットで掻き取る際に、バケットを車両前後方向に移動させるときのガイドレールとして機能する(図10参照)。すなわち、バケットをセンターガイドレール面30cとサイドガイドレール面20c(またはセンターガイドレール面30cとサイドガイドレール面22c)に跨がるように当接させて、バケットを車両前後方向にスライドさせることにより、バケットをカバー55の開口部56に引っ掛けることなくスライドさせて、余剰土砂の掻き取りを行うことができる。ウィング20,22が閉じた状態では、カバー55は6個の開口部56が、支柱15に支持された6個のフレコンバッグ78の投入口84の上方に該投入口84とそれぞれ同心状に配置される。開口部56はフレコンバッグ78の投入口84よりも狭く、投入口84の外縁よりも内側に配置される。これにより、フレコンバッグ78への土砂の投入時に、隣接配置されるフレコンバッグ78相互間の隙間36がカバー55の開口部56の外側の部分で塞がれて、該隙間36に土砂が入り込むのが防止される。
以上の構成を有する運搬車両10を使用して土砂の投入および移送作業を行う一連の作業工程を説明する。はじめに、運搬車両10を土砂の投入を行う場所(例えば放射能汚染された土壌を取り除いて除染を行う土地)で、左右のウィング20,22を図3の状態に開き、6個の空のフレコンバッグ78の取り付けを行う。この取り付けは、作業者が荷台14および開いている壁部20A,22Aの上面に載って手作業で行われる。なお、この取り付け作業は移送先の場所で前回のフレコンバッグ78の荷下ろしが終わったときに行うこともできる。
図5は1個のフレコンバッグ78を4本の支柱15の環状配列13に取り付ける手順を示す。この取り付け手順の各工程を説明する。
(1)4本の支柱15で囲まれた空間80に空のフレコンバッグ78を配置する。
(2)フレコンバッグ78の外周面上部の周方向の4箇所に等間隔に取り付けられている引っ掛けリング82を4本の支柱15のフック42にそれぞれ引っ掛ける。すなわち、支柱15をその支柱環状配列13の中心方向に少し倒して(しならせて)引っ掛けリング82をフック42に引っ掛ける。引っ掛けリング82をフック42に引っ掛けてフレコンバッグ78を支持することにより、フレコンバッグ78内で投入した土砂が偏りにくくなる。
(3)フレコンバッグ78の上部の一部を外側に折り返し、折り返し部分78aを相互に隣接する2本の支柱15,15の上部に被せる。
(4)さらにフレコンバッグ78の上部の残りの部分を外側に折り返し、折り返し部分78aを残りの2本の支柱15,15の上部に被せる。このとき該残りの2本の支柱15,15を手で押して支柱環状配列13の中心方向に少し倒して(しならせて)被せる。これで、フレコンバッグ78の上部全体が折り返されて、該折り返し部分78aが4本の支柱15,15,15,15に被せられて、フレコンバッグ78は該4本の支柱15,15,15,15完全に掛けられた(取り付けられた)状態となる。このとき、フレコンバッグ78の底面は荷台14に丁度着地する程度の位置にある。前述のように、支柱環状配列13の隣接する支柱15,15の相互間の間隔は、該支柱環状配列13の外周長が、フレコンバッグ78の胴回り長よりも幾分長くなるように設定されているので、フレコンバッグ78を4本の支柱15の環状配列13に掛けて取り付けたときに、支柱15の弾性変形によりフレコンバッグ78の投入口84はピンと張った状態となる。
以上の手順を6箇所の支柱環状配列13について繰り返すことにより、図6に示すように、荷台14上に6個のフレコンバッグ78がその投入口84を上方に開口した状態に取り付けられる。以上で運搬車両10へのフレコンバッグ78の取り付けが終了する。それ以降の工程を図7〜図13を参照して説明する。
運搬車両10へのフレコンバッグ78の取り付けが終了したら、油圧シリンダ70,70を同時に短縮方向に駆動して左右ウィング20,22を閉じる操作を行う。図7は閉じる途中の状態を示し、図8は完全に閉じて、土砂投入準備が完了した状態を示す。
次いで土砂の投入を行う。土砂の投入は、図9に示すように、バックホー86を使用して地上から土砂(例えば放射能汚染された土壌)をバケット88にすくい取り、カバー55の開口部56の上方から土砂90を投下する。投下された土砂90は開口部56から投入口84を介してフレコンバッグ78内に投入される。
土砂の投入を全6個のフレコンバッグ78について完了したら、図10に示すように、カバー55の上に盛り上がっている余剰の土砂をバケット88で掻き取る。このとき、バケット88をセンターガイドレール面30cとサイドガイドレール面20c(またはセンターガイドレール面30cとサイドガイドレール面22c)に跨がるように当接させて、バケット88を車両前後方向にスライドさせて掻き取りを行う。土砂の掻き取りが終了したら、運搬装置10を走行させて、所定の移送先に移動する。
移送先に到着したら、運搬車両10を停止させる。そして、油圧シリンダ70,70を同時に伸長方向に駆動して左右ウィング20,22を開く操作を行う。図11は開く途中の状態を示し、図12は完全に開いた状態を示す。6個のフレコンバッグ78にはそれぞれ一杯に土砂90が投入されている。また隙間36には概ね土砂は入り込んでいない。
作業者が荷台14荷台14および開いている壁部20A,22Aの上面に載って、図13に示すようにフレコンバッグ78を取り出すための操作しを行う。すなわち、フレコンバッグ78の折り返し部分78a(図5(4))の折り返しを戻し、フレコンバッグ78の投入口84を閉じ紐92で閉じ、フレコンバッグ78の吊りベルト94にクレーン等のフック96から吊り下げられたロープ98に掛けて、フレコンバッグ78を吊り上げる。フレコンバッグ78の吊り上げを開始すると、引っ掛けリング82(図5)がフック42から外れる。これに伴い支柱15の上部自由端は支柱15の弾性変形により自由に動けるようになる。したがって、フレコンバッグ78の膨らんだ側面が支柱15に当たれば、支柱15は容易に弾性変形してその当たる力を逃がし、該膨らんだ側面をよける。したがって、フレコンバッグ78を容易に吊り上げることができる。吊り上げたフレコンバッグ78は地上の所定の堆積場所に下ろされる。6個のフレコンバッグ78を下ろしたら、左右ウィング20,22を閉じて土砂の投入場所に戻る。以上の工程を繰り返すことにより、1回にフレコンバッグ78を6個ずつ用いて、土砂の投入および移送を効率よく行うことができる。なお、フレコンバッグ78への土砂の投入後に、左右ウィング20,22を開き、フレコンバッグ78の折り返し部分78aの折り返しを戻し、フレコンバッグ78の投入口84を閉じ紐92で閉じるまでの操作を、移送先へ移送する前に土砂の投入場所側で行うこともできる。
10…運搬車両(フレキシブルコンテナバッグ投入補助機能付き運搬車両、無限軌道車)、13…支柱環状配列、14…荷台、15…支柱(フレキシブルコンテナバッグ支持具)、20,22…ウィング(門形構造物の分割構造部分)、20A,22A…門形構造物の壁部、20B,22B…門形構造物の天部、21…門形構造物、36…支柱環状配列相互の隙間,フレキシブルコンテナバッグどうしの境界部分、55…カバー、56…開口部、78…フレコンバッグ(フレキシブルコンテナバッグ、大型土のう)、84…投入口、

Claims (8)

  1. 荷台に複数のフレキシブルコンテナバッグを着脱自在に並べて配置し、且つ投入口を開いた状態に支持し、該投入口から投入物の投入を可能にするフレキシブルコンテナバッグ支持具を前記荷台に具えるフレキシブルコンテナバッグ投入補助機能付き運搬車両であって、
    前記荷台に配置された複数のフレキシブルコンテナバッグの上に配置されるカバーをさらに具え、
    該カバーは、フレキシブルコンテナバッグの投入口の上に開口する開口部を有し、該開口部の外側の部分で隣接するフレキシブルコンテナバッグどうしの境界部分を塞ぐ
    フレキシブルコンテナバッグ投入補助機能付き運搬車両。
  2. 前記フレキシブルコンテナバッグ支持具は、投入物を投入したフレキシブルコンテナバッグを1個ずつ前記荷台から吊り上げ可能にフレキシブルコンテナバッグを支持する請求項1に記載のフレキシブルコンテナバッグ投入補助機能付き運搬車両。
  3. 1個のフレキシブルコンテナバッグについて使用する前記フレキシブルコンテナバッグ支持具は、該フレキシブルコンテナバッグを包囲して環状に配列され荷台に立設支持された複数本の支柱を有する請求項1または2に記載のフレキシブルコンテナバッグ投入補助機能付き運搬車両。
  4. 前記フレキシブルコンテナバッグ支持具は、複数のフレキシブルコンテナバッグを相互に隙間を空けて配置する請求項1から3のいずれか1つに記載のフレキシブルコンテナバッグ投入補助機能付き運搬車両。
  5. 前記カバーが、フレキシブルコンテナバッグの上方位置と、フレキシブルコンテナバッグの外側の退避位置に移動可能に配置される請求項1から4のいずれか1つに記載のフレキシブルコンテナバッグ投入補助機能付き運搬車両。
  6. 前記荷台に被さる門形構造物を有し、
    該門形構造物は左右壁部と天部を有し且つ該天部で左右に分割された構造を有し、
    該左右の分割構造部分は前記左右壁部の下部が前記車両の荷台の左右側辺にそれぞれ回動自在に連結支持されて左右に開閉する構造を有し、
    該左右の分割構造部分の天部には前記カバーがそれぞれ構成され、
    前記左右のカバーは、前記左右の分割構造部分の開閉動作により、該分割構造部分が閉位置にあるときはフレキシブルコンテナバッグの上方位置に配置され、該分割構造部分が開位置にあるときはフレキシブルコンテナバッグの外側の退避位置に配置される請求項に記載のフレキシブルコンテナバッグ投入補助機能付き運搬車両。
  7. 前記分割構造部分が開位置にあるときは、該分割構造部分の前記壁部は作業台を構成し、前記天部は手摺りを構成する請求項に記載の運搬車両。
  8. 無限軌道車である請求項1からのいずれか1つに記載のフレキシブルコンテナバッグ投入補助機能付き運搬車両。
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