JP2022183972A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】撓みに強いインターポーザ基板を備える電子部品を提供する。【解決手段】本発明の電子部品1は、積層体13、及び、積層体13の一対の積層体端面CSのそれぞれに配置され、内部電極層12と接続される外部電極14を有する電子素子10と、一対の基板主面AKのうちの素子側基板主面AKが、電子素子10の一対の積層体主面ASのうちの、基板側積層体主面ASに接合されているインターポーザ基板20と、を備え、インターポーザ基板20は、アルミナ基板であり、基板端面CK、基板側面BK及び基板主面AKの基板端面CK側、基板端面CKと基板側面BKと基板主面AKとのいずれか2つの面の間の稜線部、及び基板端面CKと基板側面BKと基板主面AKとの角部を含む端部領域に、切り欠き22が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、電子部品に関する。
振動の伝播を抑えて雑音の発生を減らすために、積層コンデンサの本体部分となる電子素子の下部に、ガラスエポキシ系樹脂を主な材質とした一枚のインターポーザ基板が配置された電子部品が開示されている(特許文献1)。
特開2004-134430号公報
しかし、近年、ガラスエポキシ系樹脂製のインターポーザ基板より、撓みに強いインターポーザ基板を備える電子部品が求められている。
本発明は、撓みに強いインターポーザ基板を備える電子部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、誘電体層と内部電極層とが交互に積層され、前記内部電極層と直交する一対の積層体端面と、前記積層体端面と直交する一対の積層体側面と、前記積層体端面及び前記積層体側面と直交する一対の積層体主面と、を有する略矩形の積層体、及び、前記積層体の前記一対の前記積層体端面のそれぞれに配置され、前記内部電極層と接続される外部電極、を有する電子素子と、一対の基板端面と、前記基板端面と直交する一対の基板側面と、前記基板端面及び前記基板側面と直交する一対の基板主面と、を有し、一対の前記基板主面のうちの素子側基板主面が、前記電子素子の前記一対の積層体主面のうちの、基板側積層体主面に接合されているインターポーザ基板と、を備え、前記インターポーザ基板は、アルミナ基板であり、前記基板端面、前記基板側面及び前記基板主面の前記基板端面側、前記基板端面と前記基板側面と前記基板主面とのいずれか2つの面の間の稜線部、及び前記基板端面と前記基板側面と前記基板主面との角部を含む端部領域に、切り欠きが形成されている、電子部品を提供する。
本発明によれば、撓みに強いインターポーザ基板を備える電子部品を提供することができる。
回路基板90に実装された本発明の電子部品1を示す斜視図である。 第1実施形態に係る、電子部品1の部分拡大断面図である。 図2に示す領域Pの拡大図である。 インターポーザ基板20の製造方法を説明する図である。 インターポーザ基板20の製造方法を説明するフローチャートである。 インターポーザ基板20と電子素子10との取り付け方法を説明する図である。 インターポーザ基板20と電子素子10との取り付け方法を説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る、弾性体ホルダ201によりインターポーザ基板20を保持する方法を説明する図である。 第2実施形態に係る、粘着膜303を備えるホルダ301によりインターポーザ基板20を保持する方法を説明する図である。
(第1実施形態)
図1は、回路基板90に実装された本発明の電子部品1を示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係る電子部品1の部分拡大断面図である。電子部品1は、電子素子10と、電子素子10に取り付けられるインターポーザ基板20とを備える。電子部品1は、インターポーザ基板20に接続されるランド91を表面に有する回路基板90に実装される。
(電子素子10)
電子素子10は、実施形態ではコンデンサ素子であるが、これに限らず、インダクタ素子、サーミスタ素子、圧電素子又は半導体素子などであってもよい。実施形態の電子素子10は、誘電体層11と内部電極層12とが交互に積層された直方体状の積層体13、及び、積層体13の両端面に設けられた一対の外部電極14を備える。
(積層体13)
積層体13は略矩形で、内部電極層12と直交する一対の積層体端面CSと、積層体端面CSと直交する一対の積層体側面BSと、積層体端面CS及び積層体側面BSと直交する一対の積層体主面ASとを備える。
実施形態の電子素子10は、誘電体層11と内部電極層12とが、積層体主面ASと平行に配置された、いわゆる水平実装タイプである。ただし、これに限定されず、誘電体層11と内部電極層12とが、積層体主面ASと垂直に配置された、いわゆる垂直実装タイプであってもよい。
(誘電体層11)
誘電体層11は、チタン酸バリウムなどを主に含む。ただし、誘電体層11を構成する主成分は、チタン酸バリウムに限られず、チタン酸カルシウム又はチタン酸ストロンチウムなどの誘電率の高いセラミックスであればよい。誘電体層11は、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物及びNi化合物などの少なくとも1種類の副成分を含んでもよい。また、誘電体層11は、Si及びガラス成分などを含んでもよい。
(内部電極層12)
内部電極層12は、誘電体層11を構成するセラミックスシート上にNiを含むペーストが印刷されることにより形成される。ただし、内部電極層12の主材料はNiに限られず、PdとAgとの合金などであってもよい。
(外部電極14)
外部電極14は、積層体13の一対の積層体端面CSにそれぞれ設けられている。外部電極14は、積層体端面CSだけでなく、積層体主面AS及び積層体側面BSの積層体端面CS側も覆っている。
図2に示すように、互いに隣り合って対向する内部電極層12である内部電極層12aと内部電極層12bとにおいて、一方の内部電極層12aは、一方の積層体端面CSに設けられた外部電極14に電気的に接続され、他方の内部電極層12bは、他方の積層体端面CSに設けられた外部電極14に電気的に接続されている。
以下、電子素子10の一方の積層体端面CSから他方の積層体端面CSに延びる方向を長さ方向L、一方の積層体側面BSから他方の積層体側面BSに延びる方向を幅方向W、一方の積層体主面ASから他方の積層体主面ASに延びる方向を厚さ方向Tとして説明する。
(電子素子10のサイズ)
電子素子10において、一対の積層体端面CSの間の距離を長さLS、一対の積層体側面BSの間の距離を幅WS、一対の積層体主面ASの間の距離を厚さTSとしたときに、実施形態の電子素子10は、長さLSが2.01mm~2.20mm、幅WSが1.30mm~1.50mm、厚さTSが1.70mm~1.9mmである。誘電体層11の厚さは、0.4μm~0.8μmが好ましく、0.4μm~1.0μmであってもよい。内部電極層12の厚さは、0.4μm~0.8μmが好ましく、0.4μm~1.0μmであってもよい。
ただし、これに限定されず、他のサイズであってもよい。例えば電子素子10は、長さLSが3.1mm~3.3mm、幅WSが1.5mm~2.7mm、厚さTSが1.5mm~2.7mmであってもよい。この場合、誘電体層11の厚さは、0.4μm~0.8μmが好ましく、0.4μm~1.0μmであってもよい。内部電極層12の厚さは、0.4μm~0.8μmが好ましく、0.4μm~1.0μmであってもよい。
図2に示すように外部電極14は、積層体端面CS側から、Cu(銅)電極層14aと、Cu電極層14aの外周に設けられる導電性樹脂層14bと、導電性樹脂層14bの外周に設けられるNi(ニッケル)メッキ層14cと、Niメッキ層14cの外周に設けられる第1Sn(錫)メッキ層30とを備える。
(Cu電極層14a)
Cu電極層14aは、例えば、導電性金属とガラスとを含む導電性ペーストを塗布して焼き付けることにより形成される。Cu電極層14aは、積層体13両側の積層体端面CSのみならず、積層体主面ASの積層体端面CS側の一部、及び積層体側面BSの積層体端面CS側の一部も覆っている。
(導電性樹脂層14b)
導電性樹脂層14bは、Cu電極層14aの外周にCu電極層14aを覆うように配置されている。導電性樹脂層14bは、熱硬化性樹脂と、金属成分と、を含む任意の構成である。熱硬化性樹脂の具体例としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂等の公知の種々の熱硬化性樹脂を使用することができる。金属成分としては、例えばAg、もしくは、卑金属粉の表面にAgコーティングされた金属粉を用いることができる。導電性樹脂層14bも、Cu電極層14aと同様に積層体13両側の積層体端面CSのみならず、積層体主面ASの積層体端面CS側の一部、及び積層体側面BSの積層体端面CS側の一部も覆っている。
導電性樹脂層14bは、熱硬化性樹脂を含むため、例えば、メッキ膜や導電性ペーストの焼成物からなる金属層よりも柔軟性に富んでいる。このため、電子部品1に物理的な衝撃や熱サイクルに起因する衝撃が加わった場合であっても、導電性樹脂層14bが緩衝層として機能し、電子部品1にクラックが発生することを防止するとともに、圧電振動を吸収しやすく、「鳴き」を抑制することができる。
(隙間14d)
Cu電極層14aと導電性樹脂層14bとの間には、隙間14dが設けられている。隙間14dは、Cu電極層14aが設けられた積層体端面CSにおける、幅方向W及び厚さ方向Tの中央部において、Cu電極層14aと導電性樹脂層14bとの間の長さ方向Lの距離dが最も離れている。そして、積層体端面CSの端部、すなわち積層体主面AS側又は積層体側面BS側に向かうにつれてCu電極層14aと導電性樹脂層14bとの間の距離が短くなり、角部及び稜線部において隙間14dはほとんどなくなり、Cu電極層14aと導電性樹脂層14bとが接触している。このように、隙間14dの長さ方向Lの距離dが積層体端面CSにおける、幅方向W及び厚さ方向Tの中央部において最も離れているので、外部電極14は、長さ方向L側に膨らんだ形状となる。
(Niメッキ層14c)
Niメッキ層14cは、導電性樹脂層14bの外周に、導電性樹脂層14bを覆うように配置されている。Niメッキ層14cは、Ni又はNiを含む合金のメッキからなる。Niメッキ層14cも、Cu電極層14aと同様に積層体13両側の積層体端面CSのみならず、積層体主面ASの積層体端面CS側の一部、及び積層体側面BSの積層体端面CS側の一部も覆っている。
(第1Snメッキ層30)
Niメッキ層14cの外周に第1Snメッキ層30が設けられている。第1Snメッキ層30はSn又はSnを含む合金のメッキである。第1Snメッキ層30は1層で、後述するが、電子素子10にインターポーザ基板20が取り付けられた状態で、インターポーザ基板20の金属層も含めた外周を一体として覆っている。ただし、Niメッキ層14cと第1Snメッキ層30との間に、インターポーザ基板20は覆わずに電子素子10のNiメッキ層14cだけを覆うSnメッキ層を含む、2層のSnメッキ層を有する構造であってもよい。
(インターポーザ基板20)
インターポーザ基板20は、一対の基板端面CKと、基板端面CKと直交する一対の基板側面BKと、基板端面CK及び基板側面BKと直交する一対の基板主面AKと、を有する略矩形の板部材であり、一対の基板端面CKにそれぞれ凹部21が設けられている。一対の基板主面AKのうちの一方である素子側基板主面AK1が、電子素子10の一対の積層体主面ASのうちの一方である基板側積層体主面AS2に接合される。
(材料)
インターポーザ基板20は、アルミナで製造されたアルミナ基板である。アルミナは、一般的に絶縁性基板の一般的な材料であるエポキシ樹脂等と比べて硬い。ゆえに、撓みに強いインターポーザ基板20を備える電子部品を提供することができる。また、アルミナはエポキシ樹脂等と比べて硬いことより、鳴きの防止にも効果的である。
(サイズ)
以下、インターポーザ基板20において、一対の基板端面CKの間の長さをLK、一対の基板側面BKの間の幅をWK、一対の基板主面AKの間の厚さをTKとする。なお、一対の基板端面CKの間の長さLKとは、基板端面CKにおける、凹部21が設けられている部分以外での一対の基板端面CKの間の長さである。
インターポーザ基板20の幅WKは電子素子10の幅WSより小さく、インターポーザ基板20の長さLKは電子素子10の長さLSより小さい。ゆえに、インターポーザ基板20は、平面視にて、電子素子10により全体を覆われている。したがって、電子部品1のインターポーザ基板20を回路基板90に実装する際に、インターポーザ基板20の大きさにより配置が制限されることなく、また、平面視においてインターポーザ基板20が見えないので、美観に優れる。
(凹部21)
インターポーザ基板20の一対の基板端面CKのそれぞれに、図1に示すように平面視にて半楕円状の凹部21が設けられている。凹部21を設けることにより、電子部品1と回路基板90のランド91とを接合するはんだ層40を凹部21によって形成された空間に溜めることが可能となる。これにより、電子素子10の長さ方向Lの端面に、はんだ層40が濡れ上がることを抑制できる。
凹部21の平面視における形状は、半楕円状に限られず、多角形状などでもよい。しかし、電子素子10とインターポーザ基板20との接合強度を維持しつつ、はんだ層40が濡れ上がる面積を大きくするために、凹部21の平面視における形状は、インターポーザ基板20の幅方向Wに平行な長軸を有する楕円をこの長軸で分割した半楕円状であることが好ましい。
(Cu焼き付け層23)
インターポーザ基板20の基板主面AKの基板端面CK側に、Cu焼き付け層23が形成されている。このようにCu焼き付け層23が形成されていることにより、Cu焼き付け層23の外周に形成されるCuメッキ層のインターポーザ基板20の基板主面AKに対する付着力が強固になる。
実施形態でCu焼き付け層23は、素子側基板主面AK1と、実装側基板主面AK2との両側に形成されている。実装側基板主面AK2に設けられたCu焼き付け層23は、素子側基板主面AK1に設けられたCu焼き付け層23より薄い。
Cu焼き付け層23は、基板端面CKから、基板主面AK上を長さ方向Lに中央部に向かうにつれて薄くなっている。ゆえに、はんだ40Aにより電子素子10をマウントする際に、電子素子10の姿勢が安定しやすい。
(拡散層24)
また、インターポーザ基板20の基板主面AKの基板端面CK側に、Cu焼き付け層23を形成することにより、インターポーザ基板20の基板主面AKの基板端面CK側において、Cu層27とアルミナ製のインターポーザ基板20との間に、アルミとCuとを含む拡散層24が形成されている。
(マーク部25)
図2に示すように、インターポーザ基板20の基板主面AKの長さ方向L及び幅方向Wの中央部にSiを含むマーク部25が形成されている。マーク部25は、ガラス製であってSiを含むとともにアルミナも含む。マーク部25は、アルミナを含んでいることにより、アルミナ製のインターポーザ基板20に強固に付着している。マーク部25は、Cu焼き付け層23より薄い。ゆえに、電子素子10をインターポーザ基板20にマウントする際に、長さ方向L及び幅方向Wの中央部に設けられたマーク部25が電子素子10に当接することなく、電子素子10の実装が不安定になることがない。なお、マーク部25は、実施形態では円形であるが、これに限定されず、楕円形、又は三角形であってもよい。
また、実施形態でマーク部25は、素子側基板主面AK1に形成されている。上述したように、素子側基板主面AK1に設けられたCu焼き付け層23は、実装側基板主面AK2に設けられたCu焼き付け層23より厚い。
インターポーザ基板20は、基板主面AKのうちの、Cu焼き付け層23が厚く設けられた素子側基板主面AK1側が電子素子10に取り付けられる面である。しかし、Cu焼き付け層23の厚みの差は僅かである。ゆえに、Cu焼き付け層23を見ただけでは、実装側基板主面AK2なのか素子側基板主面AK1かが見分けがつかない。しかし、実施形態では素子側基板主面AK1にマーク部25が形成されているので、マーク部25が目印となって、Cu焼き付け層23が厚い素子側基板主面AK1側を認識することができ、Cu焼き付け層23が厚く設けられた素子側基板主面AK1側を電子素子10に取り付けることができる。
しかし、これに限らず、マーク部25は、実装側基板主面AK2に形成されていてもよい。電子素子10とインターポーザ基板20とを接合する際に、カメラを用いて位置合わせなどを行うが、この場合、インターポーザ基板20側から撮影する。マーク部25が、実装側基板主面AK2に形成されている場合、カメラを用いた位置合わせの際に、マーク部25が見えるので位置合わせしやすい。
(Zn含有層26)
インターポーザ基板20の一対の基板端面CKは、Zn(亜鉛)を含むZn含有層26を有している。
(金属層)
Cu焼き付け層23及びZn含有層26が形成されたインターポーザ基板20の基板端面CK側におけるCu焼き付け層23及びZn含有層26の外周には、金属層が配置されている。金属層はCu層27と、Niメッキ層28と、第2Snメッキ層29とを含む。
(Cu層27)
Cu層27は、実施形態ではCuメッキ層であるが、これに限定されず、ペーストを塗布して形成してもよい。Cu層27は、インターポーザ基板20両側の基板端面CKのみならず、基板主面AKの基板端面CK側の一部、及び基板側面BKの基板端面CK側の一部も覆っている。
(Niメッキ層28)
Cu層27の外周に、Cu層27を覆うようにNiメッキ層28が形成されている。Niメッキ層28は、Ni又はNiを含む合金のメッキからなる。Niメッキ層28も、Cu層27と同様にインターポーザ基板20両側の基板端面CKのみならず、基板主面AKの基板端面CK側の一部、及び基板側面BKの基板端面CK側の一部も覆っている。なお、外部電極14もNiメッキ層14cを含むが、外部電極14もNiメッキ層14cとインターポーザ基板20のNiメッキ層28とは、接続されていない。
(第2Snメッキ層29)
第2Snメッキ層29は、Niメッキ層28の外周に、Niメッキ層28を覆うように配置されている。第2Snメッキ層29は、Sn又はSnを含む合金のメッキからなる。第2Snメッキ層29も、Cu層27と同様にインターポーザ基板20両側の基板端面CKのみならず、基板主面AKの基板端面CK側の一部、及び基板側面BKの基板端面CK側の一部も覆っている。
(第1Snメッキ層30)
第2Snメッキ層29の外周に、上述したように電子素子10の外部電極14と、インターポーザ基板20の金属層とを共に覆う第1Snメッキ層30が設けられている。第1Snメッキ層30は、電子素子10の外部電極14からインターポーザ基板20の基板端面CKの金属層に渡って形成されているので、回路基板90のランド91と電子素子10の外部電極14とをシームレスに接続し、優れた導通性を確保することができる。
(切り欠き22)
図3は、図2に示す領域Pの拡大図である。インターポーザ基板20の、基板端面CK側の表面には、切り欠き22が設けられている。切り欠き22は、基板端面CK、基板側面BKの基板端面CK側、基板主面AKの基板端面CK側、基板端面CKと基板側面BKとの稜線部、基板端面CKと基板主面AKとの間の稜線部、基板側面BKと基板主面AKとの間の稜線部、及び、基板端面CKと基板側面BKと基板主面AKとの間の角部を含む領域内に1以上形成されている。
(切り欠き22の効果)
インターポーザ基板20に形成された切り欠き22の内部には、インターポーザ基板20の外周に形成されたCu焼き付け層23、Cu層27、Niメッキ層28、第2Snメッキ層29又は第1Snメッキ層30等が入り込んでいる。切り欠き22の形状、位置、深さ、又は大きさによって、入り込む層の数や種類は異なる。このように、Cu焼き付け層23、Cu層27、Niメッキ層28、第2Snメッキ層29又は第1Snメッキ層30等が切り欠き22に侵入することにより、アンカー効果によりインターポーザ基板20に対するCu焼き付け層23、Cu層27、Niメッキ層28、第2Snメッキ層29、第1Snメッキ層30等の接着力を増加させることができる。
(はんだ層40)
電子素子10とインターポーザ基板20との間には、電子素子10とインターポーザ基板20とを接合するはんだ層40が設けられている。はんだ層40は、ロジン、活性剤又は溶剤を含むフラックスを備えるSnクリームはんだの層である。はんだ層40は、電子素子10の基板側積層体主面AS2の外部電極14と、インターポーザ基板20の素子側基板主面AK1の拡散層24、Cu焼き付け層23、Cu層27、Niメッキ層28、第2Snメッキ層29が設けられている部分との間に配置されている。
はんだ層40は、はんだが充填されていない、はんだ非充填領域41を含む。はんだ非充填領域41は、空洞領域41A、フラックス領域41Bを含む。空洞領域41Aは空気が含まれている領域で、フラックス領域41Bは、Snクリームはんだに含まれるロジン、活性剤又は溶剤であるフラックスが含まれる領域である。はんだ層40がこれらの空洞領域41A、フラックス領域41Bといったはんだ非充填領域41を含むことにより、電子素子10とインターポーザ基板20との間にクッション性を持たせることができ、回路基板90に衝撃が加わった時の電子素子10への衝撃の伝達を軽減することができる。なお、Snクリームはんだに予めクッション性を有するビーズなどを混入することで、はんだ非充填領域41としてクッション領域41Cを形成してもよい。
(インターポーザ基板20の効果)
このように電子素子10とインターポーザ基板20とが接合された電子部品1は、回路基板90上に実装される。これにより、電子素子10と回路基板90とが、インターポーザ基板20を互いの間に挟んで接続される。電子素子10から発生した振動は、インターポーザ基板20を伝播する際に減衰するため、回路基板90に振動が伝播して発生する可聴音を低減することができる。
(製造方法)
次に、本実施形態に係る電子部品1の製造方法について説明する。電子部品1の製造方法は、インターポーザ基板20の製造方法と、インターポーザ基板20と電子素子10との取り付け方法とを含む。図4はインターポーザ基板20の製造方法を説明する図である。図5はインターポーザ基板20の製造方法を説明するフローチャートである。
(基板準備工程)
まず、一定幅の細長いアルミナ基板20Aを準備する(図4(A)、図5ステップS1)。
(Cuペースト及びガラスペースト塗布工程)
基板20Aの基板主面AKにおける、長さ方向Lに一定の距離離間した2か所の塗布位置に、幅方向Wに延びるようにCuペースト23Aを塗布するとともに、その2か所の塗布位置の間に、マーク部25を形成するガラスペースト25Aを塗布する。Cuペースト23Aの塗布とガラスペースト25Aの塗布とは、どちらが先であってもよい(図4(B)、ステップS2)。
Cuペースト23Aは、Cu粉末とバインダーとを含む。ガラスペースト25Aは、ガラス粉末と、アルミナ粉末と、バインダーとを含む。Cuペースト23Aの塗布とガラスペースト25Aの塗布は、例えばスクリーン印刷で行う。
Cuペースト23Aは、基板主面AKの素子側基板主面AK1と、実装側基板主面AK2との両面に行うが、実装側基板主面AK2側は素子側基板主面AK1よりもCuペースト23Aを薄く塗布する。ガラスペースト25Aは、実施形態では素子側基板主面AK1に塗布する。ガラスペースト25Aは、塗布される面のCuペースト23Aよりも薄く塗布する。
(基板焼成工程)
基板20Aを加熱してCuペースト23A及びガラスペースト25Aを焼き付けて、Cu焼き付け層23及びSiを含むマーク部25を形成する(図4(C)、ステップS3)。
(貫通孔形成工程)
Cu焼き付け層23及びマーク部25が焼き付けられた基板20Aの、Cu焼き付け層23の中央部を、厚さ方向Tに貫通するように繰り抜き、凹部21となる貫通孔21Aを形成する(図4(D)、ステップS4)。
(切断工程)
基板20Aにおける、Cu焼き付け層23が形成された2か所を、長さ方向Lと直交する面で切断し、長さ方向Lの両端の基板主面AKに、Cu焼き付け層23を有するとともに、Cu焼き付け層23が設けられた2箇所の間にマーク部が形成されたインターポーザ基板20とする(図4(E)、ステップS5)。切断は、ダイシング又はブレイクで行う。ダイシングは、高速で回転するダイサー(ダイシングソー)を使用しカットする方法である。ブレイクは、予め基板20Aに溝を入れ、その溝に沿って割る方法である。
(汚れ除去工程)
次いで、インターポーザ基板20の、切断されて露出した基板側面BKの汚れを除去する(図4(F)、ステップS6)。
(Zn含有層形成工程)
インターポーザ基板20の、汚れが除去された基板側面BKにZn含有層26を形成する。Zn含有層形成工程は、いわゆるジンケート処理で、Znより卑な金属であるAl(アルミニウム)を含むアルミナに、密着性の良いZn含有層を得るための前処理工程である。一般的には、Znが溶解した水溶液(ジンケート処理液)に基板側面BKを浸漬すると、AlよりもZnの方が標準酸化還元電位が貴であるため、Alがイオンとして溶解する。このとき生じた電子により、Znイオンが基板側面BKの表面で電子を受け取り、基板側面BKの表面にZn含有層が形成される(図4(G)、ステップS7)。このように基板側面BKにZn含有層26が形成されるので、基板側面BKに形成される金属層である、Cu層27、Niメッキ層28及び第2Snメッキ層29の密着性が向上する。
(Cu層形成工程)
インターポーザ基板20における長さ方向Lの両端の基板端面CK側の外周に、Cu層27を形成する(図4(H)、ステップS8)。実施形態では、Cu層27はCuメッキで形成する。Cuメッキの際、ZnがCuで置き換わるので、Cu層27が基板端面CKに付着しやすくなる。ただし、Cu層27はメッキ層に限定されない。
なお、ここで、Zn含有層のZnが全て置換されるわけではなく、基板側面BKにZnの一部が残るので、Zn含有層26は薄く残存する。
(Niメッキ層形成工程)
Cu層27が形成されたインターポーザ基板20における長さ方向Lの両端の基板端面CK側の外周に、Niメッキ層28を形成する(図4(H)、ステップS9)。
(第2Snメッキ層形成工程)
Niメッキ層28が形成されたインターポーザ基板20における長さ方向Lの両端の基板端面CK側の外周に、第2Snメッキ層29を形成する(図4(H)、ステップS10)。
次に、インターポーザ基板20と電子素子10との取り付け方法について説明する。図6はインターポーザ基板20と電子素子10との取り付け方法を説明する図である。図7はインターポーザ基板20と電子素子10との取り付け方法を説明するフローチャートである。
(治具保持工程)
Cu層27、Niメッキ層28、及び第2Snメッキ層29が形成されたインターポーザ基板20を、複数の凹状の挿入部が設けられた治具100に振り込んで保持する(図7(A)、ステップS11)。
(はんだ配置工程)
インターポーザ基板20における、基板主面AKの一方である素子側基板主面AK1に、クリーム状のはんだ40Aを配置する(図7(B)、ステップS12)。
(電子素子取付工程)
インターポーザ基板20における、はんだ40Aが配置された素子側基板主面AK1に、電子素子10を配置する(図7(C)、ステップS13)。
(第1Snメッキ層形成工程)
電子素子10の外部電極14と、インターポーザ基板20の金属層とを共に覆う第1Snメッキ層30形成する(図7(D)、ステップS14)。
(第1実施形態の効果)
以上、第1実施形態によると、インターポーザ基板20は、アルミナ基板である。アルミナは、一般的に絶縁性基板の一般的な材料であるエポキシ樹脂等と比べて硬い。ゆえに、撓みに強いインターポーザ基板20を備える電子部品を提供することができる。また、アルミナはエポキシ樹脂等と比べて硬いことより、鳴きの防止にも効果的である。
インターポーザ基板20の幅WKは電子素子10の幅WSより小さく、インターポーザ基板20の長さLKは電子素子10の長さLSより小さい。ゆえに、インターポーザ基板20は、平面視にて、電子素子10により全体を覆われている。したがって、電子部品1のインターポーザ基板20を回路基板90に実装する際に、インターポーザ基板20の大きさにより配置が制限されることなく、また、平面視においてインターポーザ基板20が見えないので、美観に優れる。
インターポーザ基板20の一対の基板端面CKのそれぞれに、図1に示すように平面視にて半楕円状の凹部21が設けられている。凹部21を設けることにより、電子部品1と回路基板90のランド91とを接合するはんだ層40を凹部21によって形成された空間に溜めることが可能となる。これにより、電子素子10の長さ方向Lの端面に、はんだ層40が濡れ上がることを抑制できる。
外部電極14は導電性樹脂層14bを備える。導電性樹脂層14bは、熱硬化性樹脂を含むため、例えば、メッキ膜や導電性ペーストの焼成物からなる金属層よりも柔軟性に富んでいる。このため、電子部品1に物理的な衝撃や熱サイクルに起因する衝撃が加わった場合であっても、導電性樹脂層14bが緩衝層として機能し、電子部品1にクラックが発生することを防止するとともに、圧電振動を吸収しやすく、「鳴き」を抑制することができる。
インターポーザ基板20の基板主面AKの基板端面CK側に、Cu焼き付け層23が形成されている。このようにCu焼き付け層23が形成されていることにより、Cu焼き付け層23の外周に形成されるCuメッキ層のインターポーザ基板20の基板主面AKに対する付着力が強固になる。
Cu焼き付け層23は、基板端面CKから、基板主面AK上を長さ方向Lに中央部に向かうにつれて薄くなっている。ゆえに、はんだ40Aにより電子素子10をインターポーザ基板20にマウントする際に電子素子10の姿勢が安定しやすい。
インターポーザ基板20の、基板端面CK側の表面には、切り欠き22が設けられている。インターポーザ基板20に形成された切り欠き22の内部には、インターポーザ基板20の外周に形成されたCu焼き付け層23、Cu層27、Niメッキ層28、第2Snメッキ層29又は第1Snメッキ層30等が入り込んでいる。ゆえに、アンカー効果によりインターポーザ基板20に対するCu焼き付け層23、Cu層27、Niメッキ層28、第2Snメッキ層29、第1Snメッキ層30等の接着力を増加させることができる。
電子素子10の外部電極14と、インターポーザ基板20の金属層とを共に覆う第1Snメッキ層30が設けられている。第1Snメッキ層30は、電子素子10の外部電極14からインターポーザ基板20の基板端面CKの金属層に渡って形成されているので、回路基板90のランド91と電子素子10の外部電極14とをシームレスに接続し、優れた導通性を確保することができる。
素子側基板主面AK1にマーク部25が形成されている。したがって、マーク部25が目印となって、Cu焼き付け層23が厚い素子側基板主面AK1側を認識することができる。
マーク部25は、アルミナを含んでいる。したがって、アルミナ製のインターポーザ基板20に強固に付着することができる。
マーク部25は、Cu焼き付け層23より薄い。ゆえに、電子素子10をインターポーザ基板20にマウントする際に、長さ方向L及び幅方向Wの中央部に設けられたマーク部25が電子素子10に当接することなく、電子素子10の実装が不安定になることがない。
電子素子10とインターポーザ基板20とを接合する際に、カメラを用いて位置合わせなどを行うが、この場合、インターポーザ基板20側から撮影する。マーク部25が、実装側基板主面AK2に形成されている場合、カメラを用いた位置合わせの際に、マーク部25が見えるので位置合わせしやすい。
はんだ層40は、はんだが充填されていない、空洞領域41A、フラックス領域41B又はクッション領域41Cである、はんだ非充填領域41を含む。はんだ層40は、これらのはんだ非充填領域41を含むことにより、電子素子10とインターポーザ基板20との間にクッション性を持たせることができ、回路基板90に衝撃が加わった時の電子素子10への衝撃の伝達を軽減することができる。
インターポーザ基板20の基板側面BKに金属層を形成する前に、いわゆるジンケート処理であるZn含有層形成工程によりZn含有層26を形成する。このように基板側面BKにZn含有層26が形成されるので、基板側面BKに形成される金属層である、Cu層27、Niメッキ層28及び第2Snメッキ層29の密着性が向上する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、ステップS7のZn含有層形成工程において、インターポーザ基板20の基板側面BKにZn含有層26を形成したが、第2実施形態ではステップS7としてZn含有層形成工程の代わりにPd(パラジウム)含有層形成工程を行い、図2にZn含有層26と共通部分として示すPd含有層26aを形成する。Pdの塗布は、これに限定されないが、例えば以下の(1)弾性体ホルダにより保持する方法や、(2)粘着層により保持する方法を用いて行われる。
(1)弾性体ホルダにより保持する方法
図8は、弾性体ホルダ201によりインターポーザ基板20を保持する方法を説明する図である。弾性体ホルダ201は、例えばシリコーン系又はフッ素系のゴムからなる板状部材である。
弾性体ホルダ201には、インターポーザ基板20を例えば長さ方向Lに受け入れる保持孔204が設けられている。保持孔204の内寸は、インターポーザ基板20の断面寸法より小さく、各保持孔204内にインターポーザ基板20が挿入されると、インターポーザ基板20は密着して保持される。
次に、乾式メッキ法として例えばスパッタリングによって、インターポーザ基板20の基板端面CK上にPdを付着する工程が実施される。スパッタリングの場合、ターゲット205に対向するように弾性体ホルダ201が配置され、弾性体ホルダ201によって保持されたインターポーザ基板20における、保持孔204の開口側に向いた基板端面CKに向かって、矢印で示すように、金属粒子が飛ばされ、基板端面CK上で金属膜を成膜することによって、Pdが形成される。
(2)粘着層により保持する方法
図9は、粘着膜303を備えるホルダ301によりインターポーザ基板20を保持する方法を説明する図である。ホルダ301は、基材302及び、シリコンゴムなどの弾性体からなる粘着膜303を備える。例えば、図示しないチップ整列器を用いて整列配置された複数のインターポーザ基板20を粘着膜303に対して押圧させ、インターポーザ基板20を、粘着膜303に付着し、図9に示すように、各ホルダ301に整列させて保持する。
一方、定盤304にはPd触媒305が所定の厚みをもって形成されている。インターポーザ基板20を保持したホルダ301は、インターポーザ基板20を下方に向けた状態で、矢印で示すように、ホルダ301が定盤304に近づけられ、インターポーザ基板20の一方の基板端面CKが、Pd触媒中にディッピングされる。次いで、インターポーザ基板20がPd触媒から引上げられ、インターポーザ基板20の基板端面CKには、Pd膜が形成される。同様に、インターポーザ基板20の他方の基板端面CKにも、Pd膜が形成される。
これらの(1)弾性体ホルダにより保持する方法や、(2)粘着層により保持する方法を用いて、インターポーザ基板20の基板側面BKにPd含有層を形成する。なお、ステップS7のPd含有層形成工程以外は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
第2実施形態においても、Pd含有層形成工程の次に、第1実施形態と同様にCu層27を形成するが、第2実施形態では無電解メッキで形成する。Cuメッキの際、PdがCuで置き換わるが、Pd含有層のZnが全て置換されるわけではなく、基板側面BKにPdの一部が残るので、Pd含有層が薄く残存する。
第2実施形態においても、Cuメッキの際、PdがCuで置き換わるので、第1実施形態と同様に基板側面BKに形成される金属層である、Cu層27、Niメッキ層28及び第2Snメッキ層29の密着性が向上する。また、その他の効果も第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第1実施形態では、ステップS7のZn含有層形成工程において、インターポーザ基板20の基板側面BKにZn含有層を形成したが、第3実施形態ではステップS7としてZn含有層形成工程の代わりにCu含有層形成工程を行い、図2にZn含有層26と共通部分として示すCu含有層26bを形成する。Cuの塗布は、これに限定されないが、例えば、第2実施形態と同様に(1)弾性体ホルダにより保持する方法や、(2)粘着層により保持する方法を用いて行われる。
これらの(1)弾性体ホルダにより保持する方法や、(2)粘着層により保持する方法を用いて、インターポーザ基板20の基板側面BKにCu含有層を形成する。なお、ステップS7のCu含有層形成工程以外は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
第3実施形態においても、Cu含有層形成工程の次に、第1実施形態と同様にCu層27をCuメッキで形成する。したがってCuメッキで形成されたCu層27の内部にはCu含有層が残存する。
第2実施形態においても、Cuメッキの際、Cu含有層が形成されているので、第1実施形態と同様に基板側面BKに形成される金属層である、Cu層27、Niメッキ層28及び第2Snメッキ層29の密着性が向上する。また、その他の効果も第1実施形態と同様である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
AK 基板主面
AK1 素子側基板主面
AK2 実装側基板主面
AS 積層体主面
AS2 基板側積層体主面
BK 基板側面
BS 積層体側面
CK 基板端面
CS 積層体端面
L 長さ方向
T 厚さ方向
W 幅方向
1 電子部品
10 電子素子
11 誘電体層
12 内部電極層
13 積層体
14 外部電極
14a 電極層
14b 導電性樹脂層
14c メッキ層
14d 隙間
20 インターポーザ基板
20A 基板
21 凹部
21A 貫通孔
22 切り欠き
23 Cu焼き付け層
23A Cuペースト
24 拡散層
25 マーク部
25A ガラスペースト
26 Zn含有層
26a Pd含有層
26b Cu含有層
27 Cu層(Cuメッキ層)
28 Niメッキ層
29 第2Snメッキ層
30 第1Snメッキ層
40 はんだ層
40A はんだ
41 はんだ非充填領域
41A 空洞領域
41B フラックス領域
41C クッション領域

Claims (6)

  1. 誘電体層と内部電極層とが交互に積層され、前記内部電極層と直交する一対の積層体端面と、前記積層体端面と直交する一対の積層体側面と、前記積層体端面及び前記積層体側面と直交する一対の積層体主面と、を有する略矩形の積層体、及び、
    前記積層体の前記一対の前記積層体端面のそれぞれに配置され、前記内部電極層と接続される外部電極、を有する電子素子と、
    一対の基板端面と、前記基板端面と直交する一対の基板側面と、前記基板端面及び前記基板側面と直交する一対の基板主面と、を有し、一対の前記基板主面のうちの素子側基板主面が、前記電子素子の前記一対の積層体主面のうちの、基板側積層体主面に接合されているインターポーザ基板と、を備え、
    前記インターポーザ基板は、アルミナ基板であり、
    前記基板端面、前記基板側面及び前記基板主面の前記基板端面側、前記基板端面と前記基板側面と前記基板主面とのいずれか2つの面の間の稜線部、及び前記基板端面と前記基板側面と前記基板主面との角部を含む端部領域に、切り欠きが形成されている、
    電子部品。
  2. 前記インターポーザ基板の前記端部領域の外周に、
    Cu焼き付け層、Cu層、Niメッキ層又はSnメッキ層が設けられ、
    前記切り欠きの内部に、前記Cu焼き付け層、前記Cu層、前記Niメッキ層又は前記Snメッキ層が侵入している、
    請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記切り欠きは、前記端部領域の、前記基板端面と、前記基板側面と、前記基板主面とのそれぞれに形成されている、
    請求項1又は請求項2に記載の電子部品。
  4. 前記インターポーザ基板における、一対の前記基板端面には、それぞれ凹部が設けられている、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子部品。
  5. 前記電子素子は、
    一対の前記積層体端面の間の長さが2.01mm~2.20mm、
    一対の前記積層体側面の間の幅が1.30mm~1.50mm、
    一対の前記積層体主面の間の厚さが1.70mm~1.9mm、
    前記誘電体層の厚さが0.4μm~0.8μm、
    前記内部電極層の前記厚さが0.4μm~0.8μmである、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子部品。
  6. 前記電子素子は、
    一対の前記積層体端面の間の長さが3.1mm~3.3mm、
    一対の前記積層体側面の間の幅が1.5mm~2.7mm、
    一対の前記積層体主面の間の厚さが1.5mm~2.7mm、
    前記誘電体層の厚さが0.4μm~0.8μm、
    前記内部電極層の厚さが0.4μm~0.8μmである、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子部品。
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