JP2022182242A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022182242A
JP2022182242A JP2021089703A JP2021089703A JP2022182242A JP 2022182242 A JP2022182242 A JP 2022182242A JP 2021089703 A JP2021089703 A JP 2021089703A JP 2021089703 A JP2021089703 A JP 2021089703A JP 2022182242 A JP2022182242 A JP 2022182242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
forming apparatus
substrate
holding member
photoreceptor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021089703A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022182242A5 (ja
Inventor
亮太 福本
Ryota Fukumoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2021089703A priority Critical patent/JP2022182242A/ja
Priority to US17/740,170 priority patent/US11644764B2/en
Publication of JP2022182242A publication Critical patent/JP2022182242A/ja
Priority to US18/295,029 priority patent/US20230236522A1/en
Publication of JP2022182242A5 publication Critical patent/JP2022182242A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/04Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for exposing, i.e. imagewise exposure by optically projecting the original image on a photoconductive recording material
    • G03G15/04036Details of illuminating systems, e.g. lamps, reflectors
    • G03G15/04045Details of illuminating systems, e.g. lamps, reflectors for exposing image information provided otherwise than by directly projecting the original image onto the photoconductive recording material, e.g. digital copiers
    • G03G15/04054Details of illuminating systems, e.g. lamps, reflectors for exposing image information provided otherwise than by directly projecting the original image onto the photoconductive recording material, e.g. digital copiers by LED arrays
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/16Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements
    • G03G21/1642Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements for connecting the different parts of the apparatus
    • G03G21/1652Electrical connection means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/16Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements
    • G03G21/1661Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements means for handling parts of the apparatus in the apparatus
    • G03G21/1666Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements means for handling parts of the apparatus in the apparatus for the exposure unit

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Mounting Components In General For Electric Apparatus (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 樹脂製のホルダーによって基板を保持する構成では、基板上の配線パターンのグランド線のアースを、ホルダーを介して取ることができなかった。【解決手段】 金属製のホルダーによって基板を保持する構成において、基板上の配線パターンのアース線とホルダーとを導通部材で接続する。そして、ホルダーのアースを取ることによって、配線パターンのアース線のアースを、ホルダーを介して取る。【選択図】 図6

Description

本発明は、露光ヘッドを有する画像形成装置に関する。
プリンタや複写機等の画像形成装置において、感光体を露光するための複数の発光素子を備える露光ヘッドを用いるものがある。露光ヘッドには、発光素子の例としてLED(Light Emitting Diode)や有機EL(Electro Luminescence)等を用いるものがある。露光ヘッドは、発光素子が並べられた基板および発光素子から出射された光を感光体に集光するためのレンズアレイを保持する樹脂製のホルダーを有する。
特開2015-229246号公報
画像形成装置の更なる高画質化を実現するためには、基板上の配線パターンから放射されるノイズの強度を低減する必要がある。そのためには、基板上に形成された配線パターンのアース線のアースを取ることが有効である。ここで、基板は樹脂製のホルダーによって保持されているため、基板上に形成されたアース線のアースを、ホルダーを介して取ることはできない。
そこで、本発明は、基板上の配線パターンのアース線のアースを簡易な構成で取ることができる構成を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、回転可能な感光体と、前記感光体の回転軸線方向に沿って配列され前記感光体を露光する光を出射する複数の発光素子と、前記複数の発光素子を駆動するためのドライバICと、前記ドライバICに電力を供給する供給線と前記ドライバICのアースをとるアース線とを含む配線パターンと、を有する基板と、前記複数の発光素子から出射された光を前記感光体に集光するレンズアレイと、前記基板と前記レンズアレイとを保持し、アースがとられた金属製のホルダーと、前記ホルダーに設けられ、前記ホルダーと前記アース線とを導通させる導通部材と、を備えることを特徴とする。
基板上の配線パターンのアース線のアースを簡易な構成で取ることができる。
画像形成装置の概略断面図。 ドラムユニットおよび現像ユニット周辺の構造について説明するための図。 露光ユニットの概略斜視図。 基板の構成およびレンズアレイについて説明するための図。 基板の裏面の構成について説明するための図。 導通部材について説明するための図。 移動機構について説明するための図。 リンク機構について説明するための図。 第1リンク部材および第2リンク部が回動する機構を説明するための図。 アース機構について説明するための図。 ピンを介して保持部材のアースを取る板バネについて説明するための図。 他の実施例に係る導通部材について説明するための図。 他の実施例に係る導通部材について説明するための図。
以下にて、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(画像形成装置)
まず、画像形成装置1の概略構成を説明する。図1(a)は画像形成装置1の概略断面図である。図1(a)に示す画像形成装置1は読取装置を備えていないカラープリンタ(SFP:Singl Function Printer)であるが、実施の形態は読取装置を備える複写機であってもよい。また、実施の形態は、図1(a)に示すような複数の感光ドラム103を備えるカラー画像形成装置に限られず、1つの感光ドラム103を備えるカラー画像形成装置やモノクロ画像を形成する画像形成装置でも良い。
図1(a)に示す画像形成装置1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成する4基の画像形成部102Y、102M、102C、102K(以下、総称して単に「画像形成部102」とも称する)を備える。また、画像形成部102Y、102M、102C、102Kは、それぞれ感光ドラム103Y、103M、103C、103K(以下、総称して単に「感光ドラム103」とも称する)を備える。また、画像形成部102Y、102M、102C、102Kは、感光ドラム103Y、103M、103C、103Kをそれぞれ帯電させる帯電器104Y、104M、104C、104K(以下、総称して単に「帯電器104」とも称する)を備える。また、画像形成部102Y、102M、102C、102Kは、感光ドラム103Y、103M、103C、103Kを露光する光を出射する露光光源としてのLED(Light Emitting Diode、以下LEDと記載)露光ユニット520Y、520M、520C、520K(以下、総称して単に「露光ユニット520」とも称する)を備える。さらに、画像形成部102Y、102M、102C、102Kは、感光ドラム103上の静電潜像をトナーによって現像し、感光ドラム103上に各色のトナー像を現像する現像手段としての現像器106Y、106M、106C、106K(以下、総称して単に「現像器106」とも称する)を備える。なお、符号に付されたY、M、C、Kはトナーの色を示している。
図1(a)に示す画像形成装置1は感光ドラム103を下方から露光する、いわゆる「下面露光方式」を採用する画像形成装置である。以下、下面露光方式を採用する画像形成装置を前提として説明を進めるが、実施の形態としては図1(b)に示す画像形成装置2のような感光ドラム103を上方から露光する「上面露光方式」を採用する画像形成装置でも構わない。図1(b)中において図1(a)と同じ構成を示す箇所には同符合を示す。
画像形成装置1は、感光ドラム103に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト107と、感光ドラム103に形成されたトナー像を当該中間転写ベルトに順次転写させる一次転写ローラ108(Y、M、C、K)を備える。また、画像形成装置1は、中間転写ベルト107上のトナー像を給紙部101から搬送されてきた記録紙Pに転写させる、転写手段としての二次転写ローラ109と、二次転写された画像を記録紙Pに定着させる定着器100を備える。
(画像形成プロセス)
露光ユニット520Yは帯電器104Yによって帯電された感光ドラム103Yの表面を露光する。これにより、感光ドラム103Yには静電潜像が形成される。次に、現像器106Yは感光ドラム103Yに形成された静電潜像をイエローのトナーによって現像する。感光ドラム103Yの表面に現像されたイエローのトナー像は、一次転写ローラ108Yによって中間転写ベルト107上に転写される。マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像も同様の画像形成プロセスで中間転写ベルト107に転写される。
中間転写ベルト107上に転写された各色のトナー像は、中間転写ベルト107によって二次転写部T2まで搬送される。二次転写部T2に配置された二次転写ローラ109にはトナー像を記録紙Pに転写するための転写バイアスが印加されている。二次転写部T2まで搬送されたトナー像は、二次転写ローラ109の転写バイアスによって、給紙部101から搬送されてきた記録紙Pに転写される。トナー像が転写された記録紙Pは定着器100に搬送される。定着器100は、熱と圧力によって記録紙Pにトナー像を定着させる。定着器100によって定着処理がなされた記録紙Pは、排紙部111に排出される。
(ドラムユニットおよび現像ユニット)
画像形成装置1には、感光ドラム103を備えるドラムユニット518Y、518M、518C、518K(以下、総称して単に「ドラムユニット518」とも称する)が取り付けられる。なお、本実施例において、ドラムユニット518は感光体ユニットとも称する。ドラムユニット518は、ユーザやメンテナンス者等の作業者によって交換されるカートリッジである。ドラムユニット518は感光ドラム103を回転可能に支持している。ここで、ドラムユニット518は感光ドラム103を回転可能に支持するドラム支持部材としても機能する。本実施例では、ドラム支持部材も含めてドラムユニット518と称する。具体的には、感光ドラム103は、ドラムユニット518の枠体によって回転可能に支持されている。なお、ドラムユニット518は帯電器104やクリーニング装置を備えていない構成でも構わない。
また、本実施例の画像形成装置1にはドラムユニット518とは別体の現像ユニット641Y、641M、641C、641K(以下、総称して単に「現像ユニット641」とも称する)が取り付けられている。本実施例の現像ユニット641は、図1(a)に示す現像器106とトナー収容部とが一体化されたカートリッジである。現像器106は、現像剤を担持する現像スリーブ(不図示)を備える。現像ユニット641にはトナーとキャリアを攪拌するためのスクリュを回転させるためのギアが複数設けられている。これらのギアが経年劣化等した際には、作業者が現像ユニット641を画像形成装置1の装置本体から取り外して交換する。なお、ドラムユニット518および現像ユニット641の実施の形態は、上記ドラムユニット518と現像ユニット641が一体化されたプロセスカートリッジでも構わない。
図2(a)は、画像形成装置1が備えるドラムユニット518(Y、M、C、K)周辺および現像ユニット641(Y、M、C、K)周辺の概略構造を示す斜視図である。また、図2(b)はドラムユニット518が装置本体の外側から画像形成装置1に挿入されている様子を示す図である。
図2(a)に示すように画像形成装置1は、板金で形成される前側板642と、同じく板金で形成される後側板643を備える。前側板642は画像形成装置1の手前側に設けられた側壁である。前側板642は画像形成装置1本体の手前側において装置本体の筐体の一部を成す。後側板643は画像形成装置1の後ろ側に設けられた側壁である。後側板643は画像形成装置1本体の奥側において装置本体の筐体の一部を成す。図2(a)に示すように、前側板642と後側板643は対面して配置され、両者の間には梁としての不図示の板金が橋架されている。前側板642と後側板643と不図示の梁とはそれぞれ画像形成装置1の枠体の一部を構成する。ここで、本実施例の画像形成装置1若しくはその構成部材に関して、正面側若しくは手前側とは、ドラムユニット518を装置本体に対して出し入れ(挿抜)する側である。
画像形成装置1の手前側からドラムユニット518、および現像ユニット641を挿抜できるように、前側板642には開口が形成されている。ドラムユニット518、および現像ユニット641は、開口を介して画像形成装置1本体の所定の位置に装着される。また、画像形成装置1は、ドラムユニット518と現像ユニット641の双方の手前側を覆うカバー558Y、558M、558C、558K(以下、総称して単に「カバー558」とも称する)を備える。カバー558は、一端がヒンジによって画像形成装置1本体に固定されており、ヒンジによって画像形成装置1本体に対して回動可能となっている。作業者がカバー558を開いて本体内のドラムユニット518あるいは現像ユニット641を取り出し、新しいドラムユニット518あるいは現像ユニット641を挿入してカバー558を閉じることによって交換作業が完了する。
ここで、図2(a)および図2(b)に示すように、以下の説明では装置本体に対して前側板642側を前側(手前側若しくは正面側)、後側板643側を後側(奥側若しくは背面側)と定義する。また、ブラックのトナー像に関する静電潜像が形成される感光ドラム103Kを基準としたとき、イエローのトナー像に関する静電潜像が形成される感光ドラム103Yが配置されている側を右側と定義する。イエローのトナー像に関する静電潜像が形成される感光ドラム103Yを基準としたとき、ブラックのトナー像に関する静電潜像が形成される感光ドラム103Kが配置されている側を左側と定義する。さらに、ここで定義した前後方向および左右方向に垂直な方向であって鉛直方向上向きを上方向、また、ここで定義した前後方向および左右方向に垂直な方向であって鉛直方向下向きを下方向と定義する。定義した前方向、後方向、右方向、左方向、上方向、下方向を図2に示す。また、以下の本文で記載する感光ドラム103の回転軸線方向とは、図2に示す前後方向と一致する方向である。また、光プリントヘッド105の長手方向についても図2に示す前後方向と一致する方向である。すなわち、感光ドラム103の回転軸線方向と光プリントヘッド105の長手方向とは一致する方向である。
(露光ユニット)
次に、光プリントヘッド105を含む露光ユニット520について説明する。光プリントヘッド105は感光ドラム103の回転軸線方向に延びる長手形状をなす。また、光プリントヘッド105は、保持部材505と、レンズアレイ506と、基板502と、を備える。レンズアレイ506と基板502は保持部材505によって保持されている。本実施の形態において、保持部材505は、亜鉛メッキ鋼板や冷間圧延鋼板にメッキ処理が施された板材を折り曲げて形成した金属製の部材である。金属製の板材を用いることでコストを抑制しつつ、曲げ加工を施すことで強度を出すことが出来る。ただし、保持部材505の構成としては、金属製の板材に曲げ加工を施す構成に限らず、例えば、いわゆるダイカストであっても構わない。ダイカストとは、金型(キャビティ)に注入した溶融金属を冷却して固めることによって製造した製品もしくはその製造方法のことを言う。製造方法としてダイカストを採用した場合、元となる金型次第で複雑な形状に対応することができる。一方で、金型作製のコストがかかるため、同じ物を大量に製造する必要が無い場合はコストメリットがない、というデメリットもある。本実施の形態において、保持部材505は、板金に曲げ加工を施すことにより製造したものであっても、ダイカストを採用し製造したものであっても構わない。金属製の保持部材505を光プリントヘッド105に採用することで、光プリントヘッド105自体の強度を高めることができる。また、金属製の保持部材505は樹脂製の保持部材に比べて熱伝導性が高い。そのため、基板502に実装された電子部品が昇温し、基板の近傍の空間の温度が上昇した場合でも、保持部材505自体が変形する虞を低減することができる。
ところで、電子写真方式の画像形成装置に採用される露光方式の一例として、半導体レーザの照射ビームを回転するポリゴンミラーなどで走査しf-θレンズ等を介して感光ドラムを露光するレーザビーム走査露光方式がある。本実施例で説明する「光プリントヘッド105」は、感光ドラム103の回転軸線方向に沿って配列されたLED等の発光素子を用いて感光ドラム103を露光するLED露光方式に用いられるものであって、上記に言うレーザビーム走査露光方式には用いられない。
本実施例で説明する露光ユニット520は、感光ドラム103の回転軸線よりも鉛直方向下側に設けられている。保持部材505が有する不図示の基板には発光素子としてのLEDが設けられており、これら発光素子が感光ドラム103を下方から露光する。ただし、露光ユニット520が感光ドラム103の回転軸線よりも鉛直方向上側に設けられ、感光ドラム103を上方から露光する構成でも構わない(図1(b)参照)。
図3は、本実施例の画像形成装置1が備える露光ユニット520の概略斜視図である。図3に示すように、露光ユニット520は、光プリントヘッド105と、支持部材526と、第1リンク機構530と、第2リンク機構540と、を備える。また、保持部材505には、当接ピン514と、当接ピン515とが設けられている。当接ピン514および当接ピン515はいずれも金属製のストレートピンである。例えば当接ピン515は感光ドラム103の回転軸線方向においてレンズアレイ506よりも一方側(奥側)において保持部材505に設けられており、レンズアレイ506の光軸方向において保持部材505の両側から突き出している。当接ピン514も同様である。当接ピン514と当接ピン515とがドラムユニット518に突き当たることでレンズアレイ506の光出射面と感光ドラム103との間に間隙が形成される。こうして、感光ドラム103に対する光プリントヘッド105の位置が決まる。
また、当接ピン514および当接ピン515とは、金属製の保持部材505に溶接によって固定されている。このように、本実施の形態において、当接ピン514および当接ピン515は保持部材505と一体化している。なお、当接ピン514および当接ピン515と保持部材505との固定は、溶接に限らず、接着剤によって固定されていても構わない。また、当接ピン514および当接ピン515にネジが切られていて、保持部材505に螺合することによって締結されていても構わない。
第1リンク機構530はリンク部材535とリンク部材536とを備える。第2リンク機構540はリンク部材537とリンク部材538とを備える。詳しくは後述するが、リンク部材535は感光ドラム103の回転軸線方向における保持部材505の中央よりも奥側に取り付けられ、リンク部材537は感光ドラム103の回転軸線方向における保持部材505の中央よりも手前側に取り付けられている。
画像形成装置1の手前側に設けられたカバー558の開閉動作に伴い、後述するスライド部材(スライダー)525が前後方向にスライド移動する。スライド部材525のスライド移動に連動してリンク部材535~538が回動し、光プリントヘッド105が上下に移動する。
本実施の形態において、光プリントヘッド105は感光ドラム103よりも鉛直方向下側に設けられている。すなわち、本実施の形態における画像形成装置1は、光プリントヘッド105が感光ドラム103を鉛直方向下方から露光する。
また、図3に示すように、露光ユニット520は、支持部材526を備える。支持部材526は、第1リンク機構530と第2リンク機構540とを介して光プリントヘッド105を支持している。具体的には第1リンク機構530のリンク部材535が保持部材505を支持し、第2リンク機構540のリンク部材537が保持部材505を支持する。このように、リンク部材535およびリンク部材537が直接的にあるいは間接的に保持部材505を支持している。リンク部材535およびリンク部材537は樹脂製であるため、保持部材505はアースが取れていない状態、すなわち電気的に浮いた状態になってしまう。
支持部材526は、板金をコの字型に折り曲げることにより形成されている。支持部材526は感光ドラム103の回転軸線方向に延びる長手形状の部材である。支持部材526の長手方向における支持部材526の一端側(手前側)が前側板642に対して固定され、支持部材526の長手方向における支持部材526の他端側(奥側)が後側板643に対して固定される。こうして、支持部材526は、レンズアレイ506の光軸方向において保持部材505に対して感光ドラム103が配置されている側とは反対側で感光ドラム103に対する位置が固定される。支持部材526は前側板642と後側板643の一方もしくは双方を介してアースが取られている。
支持部材526は、支持部材526の長手方向に移動可能なスライド部材525を備える。スライド部材525が支持部材526に対して移動することに応じて、リンク部材535~538が回動して光プリントヘッド105が支持部材526に対して移動する。
(基板およびレンズアレイの構成)
次に、図4を用いて、基板502とレンズアレイ506について説明する。まず、基板502について説明する。図4(a)は基板502の概略斜視図である。図4(b1)は基板502に設けられた複数のLED503の配列を示し、図4(b2)は図4(b1)の拡大図を示している。
基板502にはLEDチップ639が実装されている。図4(a)に示すように、基板502の一方の面にはLEDチップ639が設けられ、裏面にコネクタ504が設けられている。基板502には各LEDチップ639に信号を供給するための配線パターンが形成されている。コネクタ504には、不図示のフレキシブルフラットケーブル(FFC)の一端が接続される。画像形成装置1本体には基板502とは異なる基板が設けられている。この基板には、LED503の発光タイミング等を制御するCPUが搭載されている。FFCの他端は、画像形成装置1に設けられた基板に実装されたコネクタに接続されている。FFCは画像形成装置1に設けられた基板から基板502へLED503を駆動するための駆動信号を伝送する。
基板502に実装されたLEDチップ639についてさらに詳しく説明する。図4(b1)および図4(b2)に示すように、基板502の一方の面には複数のLED503が配置された複数のLEDチップ639-1~639-29(29個)が配列されている。各LEDチップ639-1~639-29はそれぞれ、その長手方向に516個のLED(発光素子)が一列に配列されている。LEDチップ639の長手方向において隣り合うLEDの中心間距離k2は画像形成装置1の解像度に対応している。本実施例の画像形成装置1の解像度は1200dpiであるので、LEDチップ639-1~639-29LEDチップ639の長手方向において、LEDは隣接するLEDの中心間距離が21.16μmとなるように一列に配列されている。そのため、本実施例の光プリントヘッド105の露光範囲は約316mmとなる。感光ドラム103の感光層は316mm以上の幅で形成されている。A4サイズの記録紙の長辺の長さおよびA3サイズの記録紙の短辺の長さは297mmであるため、本実施例の光プリントヘッド105は、A4サイズの記録紙およびA3サイズの記録紙に画像形成可能な露光範囲を有している。
LEDチップ639-1から639-29は、感光ドラム103の回転軸線方向に沿って二列となるよう交互に配置されている。すなわち、図4(b1)に示すように、左側から数えて奇数番目のLEDチップ639-1、639-3、・・・639-29が基板502の長手方向に一列に実装され、偶数番目のLEDチップ639-2、639-4、・・・639-28が基板502の長手方向に一列に実装されている。LEDチップ639をこのように配置することで、図4(b2)に示すように、LEDチップ639の長手方向において、隣り合う異なるLEDチップ639における一方のLEDチップ639の一端と他方のLEDチップ639の他端とに配置されたLEDの中心間距離k1を一つのLEDチップ639上における隣り合うLEDの中心間距離k2と等しくすることができる。
なお、本実施の形態において発光素子は発光ダイオードである半導体LEDであるが、例えばOLED(Organic Light Emitting Diode)でも構わない。このOLEDは、有機EL(Organic Electro-Luminescence)とも呼ばれており、電流駆動型の発光素子である。OLEDは例えばTFT(Thin Film Transistor)基板上で主走査方向(感光ドラム103の回転軸線方向)に沿ってライン上に配置され、同じく主走査方向に沿って設けられた電源配線によって電気的に並列に接続される。
次に、レンズアレイ506について説明する。図4(c1)はレンズアレイ506を感光ドラム103側から見た時の概略図である。また、図4(c2)はレンズアレイ506の概略斜視図である。レンズアレイ506はLED503から出射された光を感光ドラム103の表面に集光する役割をもつ。図4(c1)に示すように、これら複数のレンズは複数のLED503の配列方向に沿って二列に並べられている。各レンズは、一方の列のレンズの配列方向において隣り合うレンズの両方に接するように他方の列のレンズの一つが配置されるよう交互に配置されている。各レンズは、円柱状の硝子製のロッドレンズであって、LED503から出射された光が入射する入射面と、入射面から入射した光が出射する出射面とを有する。なお、レンズの材質は硝子製に限らず、プラスチック製でも構わない。レンズの形状についても円柱状に限らず、例えば六角柱等の多角柱でも構わない。
図4(c2)に示す点線Zはレンズの光軸を示す。光プリントヘッド105は前述の移動機構640によって当該点線Zで示すレンズの光軸に概ね沿った方向に移動させられる。ここで言うレンズの光軸とは、レンズアレイ506を構成する複数のレンズから任意の1つのレンズを選んだとき、そのレンズの光出射面の中心と当該レンズの焦点とを結ぶ線を意味する。厳密に言うと、各レンズの光軸は、それぞれで若干異なることもある。仮に、あるレンズの光軸と他のレンズの光軸との成す角度が0度でなかったとしても、その角度はわずかなものである。「レンズの光軸」と言ったときは、そのような若干の誤差は考慮しないものとし、レンズアレイ506を構成する複数のレンズから選んだ任意の1つのレンズの光軸を意味するものと考える。そして、その光軸の方向は、他のレンズの光軸の方向とも同じであると考える。
次に基板502の配線パターン552について説明する。図5は基板502の裏面を示している。基板502の表面にはLED503を有するLEDチップ639が実装され、基板502の裏面にはLED503を駆動するためのドライバIC551aや551b等の電子部品が実装される。つまり、基板の裏面とは、基板502の面のうち、発光素子が実装されている側の面とは反対側の面を意味する。
ここで言う配線パターン552は基板502に形成される複数の電線のことである。電線の種類として代表的なものとしては、ドライバIC551a(551b)を駆動するための電線552a(電力線)、基準電位を有するアース線552bがある。アース線552bはドライバIC551aや551bのアースを取るための電線としても機能している。なお、ここでは電線552aを電力線として説明をしているが、電線552aの種類としては、例えばLED503を駆動するための制御信号が伝送される信号線などが挙げられる。
基板502の裏面の中央付近にはコネクタ504が実装されている。コネクタ504にはFFC510が装着される。FFC510は複数の電線で構成されたケーブルである。電線の種類としては、LED503の発光タイミングを制御するための制御信号(駆動信号)が伝送される電線や電力を供給するための供給線(電力線とも称する)、配線パターン552のアースを取るためのアース線等がある。
また、基板の裏面には、アース線552bと同電位のグランドパッド550aおよび550bが設けられている。後述する導通部材701はグランドパッド550a(550b)と保持部材505とに接触することで、両者を電気的に接続する。
(導通部材)
図6(a)は、光プリントヘッド105を光プリントヘッド105の長手方向に垂直な面で切断したときの断面図である。図6(a)に示すように基板502とレンズアレイ506とが対向するように保持部材505に保持されている。
ここで、図1の画像形成装置1の断面図からも明らかなように、光プリントヘッド105の近傍には帯電器104が配置されている。帯電器104が有する帯電ローラには高電圧が印加されており、帯電ローラの近傍には強電界が形成されている。そのため、光プリントヘッド105も強電界中に位置することになるので、保持部材505も帯電していく。こうして、保持部材505の電位と基板502の配線パターン552の電位とに差が生じると、保持部材505と配線パターン552で放電が生じる虞がある。保持部材505のアースを取っていた場合でも、アース経路を構成する部品間の接触不良によっては、アースを十分に取ることができないこともある。このように、保持部材505の電位と基板502の配線パターン552との電位差を完全に無くすことは難しい。したがって、保持部材505と基板502の配線パターン552との電位差を可能な限りゼロに近付ける構成が必要である。
また、近年、画像形成装置1は更なる高速化が求められている。それに伴い、発光素子の駆動のための信号の伝送精度に対する要求も高まっている。信号の伝送精度を低下させる主な原因には基板502の配線パターン552から放射されるノイズがある。配線パターン552から放射されたノイズは配線パターン552中の他の部分を伝送している信号に影響を及ぼす虞がある。配線パターン552から放射されるノイズの強度を低減するには配線パターン552のアース線のアースを十分に取ることが望ましい。一般に、配線パターン552のアース線のアースはFFC510のアース線を介して取られている。しかしながら、FFC510のアース線は非常に細く、配線パターン552のアース線のアースを取るにあたって十分とは言い難い。
そこで、本実施の形態における光プリントヘッド105では、基板502の配線パターン552のアース線552bと保持部材505とを電気的に接続することによって、基板502の配線パターン552のアースを取っている。
図5に示すように、保持部材505はレンズアレイ506が挿入される開口708が形成された固定部505aと、感光ドラム103の回転軸線方向に垂直な方向における固定部505aの両端から延びる一対の壁部505bとを有する。本実施の形態において、保持部材505は1枚の板金を折り曲げて形成されている。一対の壁部505bが、感光ドラム103が配置されている側とは反対側に向けて突出するように、固定部505aの両端部分において、保持部材505に折り曲げ処理が施されている。
ここで、一対の壁部505bには開口703が形成されている。この開口703に後述する導通部材701に形成された突起が嵌合する。導通部材701は導電性の部品であり、基板502に形成された配線パターン552のアース線552bと保持部材505とを電気的に接続している。これにより、配線パターン552のアース線552bと保持部材505とは同電位となる。
図6(b)は保持部材505を下方から見た図、図6(c)は保持部材505への導通部材701の取り付け方法を説明するための図である。
図6(b)から分かるように、導通部材701はコの字形状の金属部品であり、両脚にあたる板状の部分は弾性変形可能である。図6(c)に示すように、導通部材701を保持部材505の下方から挿入していくと、導通部材701の両脚にあたる部分が内側に撓みながら、保持部材505に嵌合する。
(移動機構)
次に、図7を用いて、スライド部材525のスライド移動に連動して光プリントヘッド105が移動する仕組みについて説明する。図7は露光ユニット520を左側から見た図である。説明を簡単にするため、支持部材526は不図示としている。なお、図7(a)は、光プリントヘッド105が感光ドラム103を露光するときの位置である露光位置(第1の位置)に位置する状態を示している。一方、図7(b)は、光プリントヘッド105が露光位置よりも感光ドラム103から退避した退避位置(第2の位置)に位置する状態を示している。ここで、本実施の形態において、光プリントヘッド105が露光位置に位置するときの感光ドラム103とレンズアレイ506の光出射面との間隔は約3mmである。
図7に示すように、スライド部材525の長手方向におけるスライド部材525の一端側にはリンク部材535が回動可能に接続されており、スライド部材525の長手方向におけるスライド部材525の他端側にはリンク部材537が回動可能に接続されている。不図示のカバー558を閉じた状態から開いた状態に回動させることに応じてスライド部材525が手前側から奥側にスライド移動する。スライド部材525が手前側から奥側にスライド移動すると、リンク部材535とリンク部材537は図7で言うところの反時計回りに回動する。また、リンク部材535とリンク部材536とは互いに回動可能に接続されている。リンク部材537とリンク部材538も互いに回動可能に接続されている。
リンク部材536は一端側が不図示の支持部材526に対して回動可能に接続されているため、リンク部材535の回動に連動してリンク部材536も支持部材526に対して回動する。また、リンク部材538は一端側が不図示の支持部材526に対して回動可能に接続されているため、リンク部材537の回動に連動してリンク部材538も支持部材526に対して回動する。スライド部材525が手前側から奥側へ向けて移動すると、リンク部材536およびリンク部材538は共に支持部材526に対して時計回りに回動する。ここで、リンク部材535の他端側は保持部材505に対して回動可能に接続されており、リンク部材537の他端側は保持部材505に対して回動可能に接続されている。そのため、スライド部材525が手前側から奥側に向けてスライド移動することに連動して、リンク部材535とリンク部材537とが反時計回りに回動することで、リンク部材535の他端側およびリンク部材537の他端側がそれぞれ感光ドラム103から離れる方向へ移動する。こうして、光プリントヘッド105は露光位置から退避位置へ向けて移動する。
次に、スライド部材525のスライド移動に連動して、光プリントヘッド105が図7(b)に示す状態から図7(a)に示す状態、すなわち退避位置から露光位置へ向けて移動する様子について説明する。
スライド部材525は、不図示のカバー558が開いた状態から閉じた状態へ回動することに連動して、奥側から手前側へ向けて移動する。スライド部材が奥側から手前側へ向けてスライド移動すると、リンク部材535およびリンク部材537は図7で言うところの時計回りに回動する。同時に、リンク部材536およびリンク部材538は反時計回りに回動する。スライド部材525が奥側から手前側に向けてスライド移動することに連動して、リンク部材535とリンク部材537とが時計回りに回動することで、リンク部材535の他端側およびリンク部材537の他端側がそれぞれ感光ドラム103へ近付く方向へ移動する。こうして、光プリントヘッド105は退避位置から露光位置へ向けて移動する。なお、本実施の形態において、退避位置と露光位置とを移動する光プリントヘッド105の移動方向はレンズアレイ506の光軸方向と略一致する方向である。
スライド部材525のスライド移動に連動して光プリントヘッド105の保持部材505が退避位置から露光位置へ向けて移動していくと、保持部材505の長手方向において保持部材505の一端側に設けられた当接ピン514と、保持部材505の他端側に設けられた当接ピン515と、がドラムユニット518に突き当たる。言い換えれば、光プリントヘッド105が露光位置に位置するとき、当接ピン514と当接ピン515とはドラムユニット518のフレームに当接している。ここで言う、フレームとは、ドラムユニット518の枠体の一部のことである。こうして、ドラムユニット518に対する保持部材505の位置、すなわち光プリントヘッド105の位置が決まる。
以上のようにしてドラムユニット518に対する保持部材505の位置が決まったとき、感光ドラム103とレンズアレイ506の光出射面との間隔も決まり、光プリントヘッド105の露光位置への移動が完了する。
図8および図9を用いて、リンク機構530およびリンク機構540の仕組みについて更に詳しく述べる。図8(a)は、支持部材526の前側を左側から見た概略斜視図である。また、図8(b)は、支持部材526の前側を右側から見た概略斜視図である。以下、支持部材526の手前側に設けられたリンク機構530について説明する。リンク機構540の構成については、リンク機構530の構成と実質的に同じであるため、その説明は省略する。
図8に示すように、支持部材526は、支持軸531と、E型止め輪533と、を備える。コの字型に加工された支持部材526の右側の側壁面と左側の側壁面とには、支持軸531が挿通される孔が形成されている。これらの孔に支持軸531が挿通された状態で、支持軸531はE型止め輪533によって支持部材526に対して固定されている。
スライド部材525は金属製の板状の部材である。図8(a)に示すように、スライド部材525には前後方向に延びる長孔691が形成されている。この長孔691に支持軸531が挿通されている。本実施の形態において、支持軸531は、長孔691に対し上下方向において0.1~0.5mm程度の隙間を以て緩嵌している。また、長孔691の長手方向における径は約350mmである。これにより、スライド部材525は、支持部材526に対して前後方向に約350mmスライド移動することができる。
また、スライド部材525の長手方向におけるスライド部材の一端側(スライド部材525の手前側)には補助部材539が取り付けられている。補助部材539には収容スペース562が形成されている。収容スペース562には、カバー558に設けられた突起が収容される。カバー558が回動すると、回動するカバー558とともに移動する突起が収容スペース562の手前側の側壁もしくは奥側の側壁に突き当たる。突起が収容スペース562の手前側の側壁を押し込むことでスライド部材525は手前側に移動する。一方、突起が収容スペース562の奥側の側壁を押し込むことでスライド部材525は奥側に移動する。このようにして、カバー558の回動に連動してスライド部材525も前後方向に移動する。
リンク機構530は、リンク部材535と、リンク部材536と、を備える。リンク部材535およびリンク部材536はともに長手形状の樹脂製の板材である。リンク部材535の長手方向においてリンク部材535の一端側(図8(a)で言うところの上側)には突起655が形成されている。一方、リンク部材535の長手方向においてリンク部材535の他端側(図8(a)で言うところの下側)には筒部610が形成されている。突起655は、保持部材505の手前側に形成された開口に嵌合する。これにより、リンク部材536は突起655を回動中心として保持部材505に対して回動することができる。筒部610は、中空の円筒である。図8において、筒部610にはスライド部材525から突出した突起が嵌合している。これにより、リンク部材536は、スライド部材525に対しても回動することができる。
また、リンク部材536の長手方向における一端側(図8(b)で言うところの上側)は、リンク部材535に対して回動可能に取り付けられている。すなわち、リンク部材535とリンク部材536とは互いに回動可能である。一方、リンク部材536の長手方向におけるリンク部材536の他端側(図8(b)で言うところの下側)は、支持部材526に対して回動可能に取り付けられている。具体的には、リンク部材536の下側と支持部材526の左側の側壁面とには、それぞれ孔が形成されており、この孔に挿通ピン532が挿通されている。こうして、リンク部材536は支持部材526に対して回動可能に固定されている。
図9は、リンク機構530が有するリンク部材535およびリンク部材536それぞれの回動の様子について説明するための図である。上で説明したように、リンク部材535に形成された筒部610は、支持部材526に形成された突起534に嵌合している。そのため、スライド部材525が手前側から奥側へ向けてスライド移動すると、リンク部材535が突起534を回動中心として、図9で言うところの時計回りに回動する。リンク部材535とリンク部材536とは互いに回動可能に接続されているため、リンク部材536は、リンク部材535の時計回りの回動に連動して、スライド部材525に対して反時計回りに回動する。このとき、リンク部材536は挿通ピン532を回動中心として支持部材526に対して回動する。リンク部材535は、リンク部材536によって回動可能に支えられながら回動することにより、リンク部材535の突起655が下側へ向けて移動する。
ここで、スライド部材525に対するリンク部材535の回動中心軸線とリンク部材535とリンク部材536との接続中心軸線との距離をL1、支持部材526に対するリンク部材536の回動中心軸線とリンク部材535とリンク部材536との接続中心軸線との距離をL2、保持部材505に対するリンク部材535の回動中心軸線とリンク部材535とリンク部材536との接続中心軸線との距離をL3、とすると、L1~L3は互いに等しい。一般に、このようなリンク機構はスコットラッセル機構とも称される。距離L1~L3を等しくすることによって、スライド部材525のスライド移動に連動した突起655の移動方向は、垂直方向になる。具体的には、突起655は図9(b)で言うところの点線A上を移動する。これにより、スライド部材525のスライド移動に連動させて、保持部材505を上下方向に移動させることができる。
(アース機構)
先に述べたように、保持部材505は金属製であるため、帯電器104によって形成される電界の影響を受けて帯電する可能性がある。保持部材505は長手形状の部材であるため、電荷を持つとアンテナのように振る舞う。保持部材505がアンテナのように振る舞うと、基板502の配線パターン552を伝送する信号にノイズが乗ってしまい、画像不良を引き起こす虞がある。そのため、保持部材505のアースを取る必要がある。
図10は本実施の形態におけるアース機構について説明するための図である。金属製の支持部材526は、画像形成装置1の手前側に設けられた前側板642と画像形成装置1の奥側に設けられた後側板643とに支持されている。したがって、支持部材526は前側板642と後側板643の何れか一方もしくは双方によってアースが取られている。
支持部材526の奥側には金属製の板バネ711がビス710によって取り付けられている。図10に示すように板バネ711の先端はピン515に接触している。板バネ711は弾性変形しており、その復元力によってピン515を感光ドラム103の回転軸線方向に押圧している。具体的には、板バネ711はピン515を画像形成装置1の手前側から奥側へ向かう方向に押圧している。板バネ711は弾性力によりピン515に向けて常に押し付けられているため、ピン515を介して保持部材505のアースを確実に取ることができる。なお、本実施の形態においては保持部材505のアースを取る部材としていたバネ711を使用しているが線バネ等でも構わない。また、アースを取るという効果を目的とするのであれば、板バネや線バネではなく、ピン515と支持部材526とを導線で直接接続しても構わない。しかしながら、本実施の形態の光プリントヘッド105は、露光位置と退避位置とを移動するため、ピン515と支持部材526とを導線で接続すると、光プリントヘッド105が退避位置に位置する場合に、導線に撓みが生じる。撓んだ導線が、例えばリンク部材535(536)に引っ掛かってしまうと、導線が損傷する虞がある。そのため、導線の這い回しに別途処理が必要となる。したがって、保持部材505のアースを取ることだけを目的とするのであれば、本実施の形態のように板バネ711を用いることが好ましい。
図11は保持部材505が露光位置に位置する場合のピン515と板バネ711との位置関係および保持部材505が退避位置に位置する場合のピン515と板バネ711との位置関係について説明するための図である。図11(a)は保持部材505が露光位置に位置する場合のピン515と板バネ711との位置関係について説明するための図、図11(b)は保持部材505が退避位置に位置する場合のピン515と板バネ711との位置関係について説明するための図である。なお、いずれの図においても説明を簡単にするため、保持部材505に関しては不図示としている。これらの図から分かるように、露光位置と退避位置とに移動する保持部材505と共にピン515が移動した場合でも、板バネ711は常にピン515に接触している。言い換えれば、ピン515は板バネ711に接触しながら、保持部材505と共に移動する。そのため、保持部材505のアースはピン515を介して常に取られている。
(その他の実施例)
導通部材701の形状および導通部材701の取り付け箇所についての他の実施例を説明する。
図12は、導通部材701に替えて導通部材704を用いた例である。図12に示すように、導通部材704の両脚に相当する部分は途中で折り曲げられている。また、保持部材505の一対の壁部505bには開口703に替えて窪み705が形成されている。導通部材704の両脚に相当する部分のうち、途中で折り曲げられている箇所が窪み705に嵌る。こうして、導通部材704は保持部材505に対して固定される。
図13は、導通部材709を基板502の表面に接触させるように取り付ける例である。この場合、基板502を保持部材505に取り付ける前に、まず導通部材709を保持部材505の内側に接着するなどして固定する。その後、基板502を保持部材505の下方から挿入していき、基板502を導通部材709に押し付けるようにした状態で、基板502を保持部材505に固定する。基板502のグランドパッド550aや550bを基板502の表面に設ける必要あるが、本構成を採用することにより、基板502と保持部材505の固定部505aとの間に形成された空間を有効活用することができるので、光プリントヘッド105を上下方向に関して小型化することができる。
以上説明したように、本実施の形態の構成によれば、基板502の配線パターン552のアース線552bの電位と保持部材505の電位とを簡易な構成で同じにすることができる。また、保持部材505はアースが取られているため、基板502の配線パターン552のアース線552bのアースを確実に取ることができる。これにより、基板502の配線パターン552から放射されるノイズの強度を低減することができる。
1 画像形成装置
105 光プリントヘッド
502 基板
504 コネクタ
505 保持部材
510 フレキシブルフラットケーブル
552 配線パターン
552a 電線
552b アース線
550a、550b グランドパッド
701 導通部材
703 開口

Claims (6)

  1. 回転可能な感光体と、
    前記感光体の回転軸線方向に沿って配列され前記感光体を露光する光を出射する複数の発光素子と、前記複数の発光素子を駆動するためのドライバICと、前記ドライバICに電力を供給する供給線と前記ドライバICのアースをとるアース線とを含む配線パターンと、を有する基板と、
    前記複数の発光素子から出射された光を前記感光体に集光するレンズアレイと、
    前記基板と前記レンズアレイとを保持し、アースがとられた金属製のホルダーと、
    前記ホルダーに設けられ、前記ホルダーと前記アース線とを導通させる導通部材と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ホルダーは、
    前記レンズアレイが挿入される開口が形成され、前記レンズアレイが固定される固定部と、
    前記回転軸線方向に垂直な方向における前記固定部の両端から前記感光体が配置されている側とは反対側に突出した一対の壁部と、
    を有し、
    前記基板は前記一対の壁部の間で当該一対の壁部に固定され、
    前記導通部材は前記アース線と前記一対の壁部とに固定されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記導通部材は前記基板に対して前記発光素子が実装されている側とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記導通部材は突起が形成された板バネであり、
    前記一対の壁部には前記突起が嵌合する孔が形成されており、
    前記導通部材が撓んだ状態で前記突起が前記孔に嵌合することにより、前記導通部材は前記一対の壁部に対して固定されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記ホルダーを、前記感光体を露光する位置である第1の位置と前記第1の位置よりも前記感光体から離れた第2の位置とに移動させる移動機構を備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記基板に接続され、前記ドライバICを駆動するための駆動信号を伝送するフレキシブルフラットケーブルを備え、
    前記フレキシブルフラットケーブルは前記ドライバICのアースをとるための電線を有することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2021089703A 2021-05-28 2021-05-28 画像形成装置 Pending JP2022182242A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021089703A JP2022182242A (ja) 2021-05-28 2021-05-28 画像形成装置
US17/740,170 US11644764B2 (en) 2021-05-28 2022-05-09 Image forming apparatus
US18/295,029 US20230236522A1 (en) 2021-05-28 2023-04-03 Image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021089703A JP2022182242A (ja) 2021-05-28 2021-05-28 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022182242A true JP2022182242A (ja) 2022-12-08
JP2022182242A5 JP2022182242A5 (ja) 2024-05-24

Family

ID=84195051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021089703A Pending JP2022182242A (ja) 2021-05-28 2021-05-28 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (2) US11644764B2 (ja)
JP (1) JP2022182242A (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6390174B2 (ja) 2014-06-03 2018-09-19 ブラザー工業株式会社 露光装置および画像形成装置
JP2021074943A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 キヤノン株式会社 光プリントヘッドおよび光プリントヘッドを備える画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20230236522A1 (en) 2023-07-27
US20220382182A1 (en) 2022-12-01
US11644764B2 (en) 2023-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10845751B2 (en) Image forming apparatus including optical print head
US10928746B2 (en) Image forming apparatus including optical print head
JP2019003110A (ja) 光プリントヘッドを備える画像形成装置
JP2019003111A (ja) 光プリントヘッドを備える画像形成装置
JP2019200240A (ja) 光プリントヘッドを備える画像形成装置
JP2019098709A (ja) 光プリントヘッドを備える画像形成装置
JP2019003115A (ja) 光プリントヘッドを備える画像形成装置
US10353337B2 (en) Image forming apparatus including optical print head
JP7171278B2 (ja) 光プリントヘッドを備える画像形成装置
JP7130642B2 (ja) 光プリントヘッド、画像形成装置および光プリントヘッドの製造方法
JP2020008819A (ja) 光プリントヘッドを備える画像形成装置
JP2019197178A (ja) 画像形成装置
JP2022182242A (ja) 画像形成装置
JP2021074943A (ja) 光プリントヘッドおよび光プリントヘッドを備える画像形成装置
US10969732B2 (en) Image forming apparatus including optical print head
JP2019195975A (ja) 画像形成装置
US20200117113A1 (en) Print head and image forming apparatus which includes print head
JP7146752B2 (ja) 光プリントヘッドを備える画像形成装置
JP7171379B2 (ja) 光プリントヘッドを備える画像形成装置
US11347158B2 (en) Image forming apparatus including optical print head
JP2021130232A (ja) 画像形成装置
JP2019074572A (ja) 光プリントヘッドを備える画像形成装置
JP2021165019A (ja) Ledプリントヘッドおよびledプリントヘッドを備える画像形成装置。
JP2021109335A (ja) 画像形成装置
JP2022190840A (ja) 光プリントヘッド及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20231213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240514

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240514