JP2022182118A - モールド、インプリント装置、および物品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】パターン領域の周囲が光を遮断するように構成されたモールドを用いた場合においてステージ上の基準マークを検出するために有利な技術を提供する。【解決手段】インプリント装置を用いて基板上のインプリント材に転写されるべきパターンを有するモールドは、前記パターンが配置されたパターン領域と、前記パターン領域を取り囲み、光を遮断する周囲領域と、を含み、前記パターン領域は、前記基板に設けられた基板マークに対する相対位置を計測するためのマークが配置されるとともに前記基板マークの像を通過させる第1部分と、前記基板を保持するステージに設けられたステージマークの像を通過させる第2部分とを有し、前記第1部分および前記第2部分は、平面視において、前記パターン領域のうち前記パターン領域と前記周囲領域との境界から10μm以上350μm以下の範囲内に配置されている。【選択図】図2
Description
本発明は、モールド、インプリント装置、および物品の製造方法に関する。
半導体デバイスや磁気記憶媒体などを製造するためのリソグラフィ装置の1つとして、パターン領域を有するモールド(型)を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置が知られている。インプリント装置では、基板のショット領域上に供給されたインプリント材とモールドのパターン領域とを接触させた後、その状態でインプリント材に光を照射して当該インプリント材を硬化させ、硬化したインプリント材からモールドを剥離する。これにより、モールドのパターン領域に形成されたパターンを、基板のショット領域上のインプリント材に転写することができる。
インプリント装置では、モールドとショット領域上のインプリント材とを接触させる接触工程において、ショット領域からインプリント材がはみ出すことがある。このようにショット領域からはみ出したインプリント材を硬化させると、隣接するショット領域に対する接触工程において当該はみ出したインプリント材にモールドが接触し、当該はみ出したインプリント材が基板から剥がれうる。基板から剥がれたインプリント材は、パーティクルとして装置内を汚染したり、モールドおよび/または基板に付着した場合にはモールドおよび/または基板を破損したりしうる。特許文献1には、インプリント材を硬化させる硬化光を遮断する遮光部をモールドのパターン領域の周囲に設け、ショット領域からはみ出したインプリント材の硬化を回避する技術が提案されている。
インプリント装置では、例えばモールドを装置内に搬入した際、基板を保持するステージ上の基準マーク(ステージマーク)とモールドに設けられたマークとをスコープにより検出し、ステージとモールドとの相対位置を計測しうる。特許文献1では、モールドのパターン領域の周囲に設けられた遮光部が、インプリント材を硬化させる硬化光を遮断し、且つ、被検物を検出するための検出光を透過するように構成されている。しかしながら、そのような遮光部を構成することは、硬化光および検出光の波長選択の自由度を低下させるとともに、基準マークの検出の際に生じるノイズを増加させることがある。
そこで、本発明は、パターン領域の周囲が光を遮断するように構成されたモールドを用いた場合においてステージ上の基準マークを検出するために有利な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのモールドは、インプリント装置を用いて基板上のインプリント材に転写されるべきパターンを有するモールドであって、前記パターンが配置されたパターン領域と、前記パターン領域を取り囲み、光を遮断する周囲領域と、を含み、前記パターン領域は、前記基板に設けられた基板マークに対する相対位置を計測するためのマークが配置されるとともに前記基板マークの像を通過させる第1部分と、前記基板を保持するステージに設けられたステージマークの像を通過させる第2部分とを有し、前記第1部分および前記第2部分は、平面視において、前記パターン領域のうち前記パターン領域と前記周囲領域との境界から10μm以上350μm以下の範囲内に配置されている、ことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、パターン領域の周囲が光を遮断するように構成されたモールドを用いた場合においてステージ上の基準マークを検出するために有利な技術を提供することができる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第1実施形態>
本発明に係る第1実施形態について説明する。インプリント装置は、基板上に供給されたインプリント材と型とを接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギを与えることにより、型の凹凸パターンが転写された硬化物のパターンを形成する装置である。例えば、インプリント装置は、基板上に液状のインプリント材を複数の液滴として供給し、凹凸パターンが形成されたモールド(型)を基板上のインプリント材に接触させた状態で当該インプリント材に光を照射することにより当該インプリント材を硬化させる。そして、モールドと基板との間隔を広げて、硬化したインプリント材からモールドを剥離(離型)することで、基板上のインプリント材にモールドのパターンを転写することができる。このような一連の処理は「インプリント処理」と呼ばれ、基板における複数のショット領域の各々について行われる。
本発明に係る第1実施形態について説明する。インプリント装置は、基板上に供給されたインプリント材と型とを接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギを与えることにより、型の凹凸パターンが転写された硬化物のパターンを形成する装置である。例えば、インプリント装置は、基板上に液状のインプリント材を複数の液滴として供給し、凹凸パターンが形成されたモールド(型)を基板上のインプリント材に接触させた状態で当該インプリント材に光を照射することにより当該インプリント材を硬化させる。そして、モールドと基板との間隔を広げて、硬化したインプリント材からモールドを剥離(離型)することで、基板上のインプリント材にモールドのパターンを転写することができる。このような一連の処理は「インプリント処理」と呼ばれ、基板における複数のショット領域の各々について行われる。
インプリント材には、硬化用のエネルギが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギとしては、電磁波、熱等が用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光である。
硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物である。このうち、光により硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始材とを少なくとも含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマ成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材は、スピンコータやスリットコータにより基板上に膜状に付与される。あるいは、液体噴射ヘッドにより、液滴状、あるいは複数の液滴が繋がってできた島状または膜状となって基板上に付与されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下である。
[インプリント装置の構成]
図1は、本実施形態のインプリント装置100の構成例を示す概略図である。インプリント装置100は、例えば、モールド10を保持するインプリントヘッド1と、基板2を保持して移動可能な基板ステージ3と、光照射部4と、供給部5と、検出部6と、制御部7とを備えうる。制御部7は、例えばCPU(プロセッサ)およびメモリを有するコンピュータによって構成され、インプリント装置100の各部を制御してインプリント処理を実行(制御)する。なお、本実施形態のインプリント装置100は、光をインプリント材に照射することにより当該インプリント材を硬化させる光硬化法を採用するものとする。また、以下では、基板2の表面に平行な面内において互いに直交する2つの方向をX軸方向およびY軸方向とし、X軸方向およびY軸方向に垂直な方向をZ軸方向としている。以下の説明において「X軸方向」と記載されている場合、それは+X方向および-X方向を含むものとして定義されうる。「Y軸方向」および「Z軸方向」についても同様である。
図1は、本実施形態のインプリント装置100の構成例を示す概略図である。インプリント装置100は、例えば、モールド10を保持するインプリントヘッド1と、基板2を保持して移動可能な基板ステージ3と、光照射部4と、供給部5と、検出部6と、制御部7とを備えうる。制御部7は、例えばCPU(プロセッサ)およびメモリを有するコンピュータによって構成され、インプリント装置100の各部を制御してインプリント処理を実行(制御)する。なお、本実施形態のインプリント装置100は、光をインプリント材に照射することにより当該インプリント材を硬化させる光硬化法を採用するものとする。また、以下では、基板2の表面に平行な面内において互いに直交する2つの方向をX軸方向およびY軸方向とし、X軸方向およびY軸方向に垂直な方向をZ軸方向としている。以下の説明において「X軸方向」と記載されている場合、それは+X方向および-X方向を含むものとして定義されうる。「Y軸方向」および「Z軸方向」についても同様である。
モールド10は、通常、石英など紫外線を透過させることが可能な材料で作製されており、基板側の面における一部の領域(パターン領域11)に、基板2(各ショット領域)上のインプリント材に転写されるべき凹凸パターンを有する。本実施形態の場合、パターン領域11は、モールド10の基板側の面において、パターン領域11を取り囲む周囲領域12より基板側に突出したメサ形状を有している。モールド10の具体的な構成については後述する。また、基板2としては、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂等が用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。基板2としては、具体的に、シリコンウェハ、化合物半導体ウェハ、石英ガラスなどである。また、インプリント材の付与前に、必要に応じて、インプリント材と基板との密着性を向上させるために密着層を設けてもよい。
インプリントヘッド1は、真空力などによりモールド10を保持するモールドチャック1aと、モールド10と基板2との間隔を変更するようにモールド(モールドチャック1a)をZ軸方向に駆動するモールド駆動機構1bとを含みうる。インプリントヘッド1によりモールド10をZ軸方向に駆動することで、基板2(各ショット領域)上のインプリント材にモールド10を接触させる接触工程、および、硬化したインプリント材からモールド10を剥離する離型工程を行うことができる。接触工程は、基板2上のインプリント材にモールド10を押し付ける押印工程として理解されてもよい。また、インプリントヘッド1は、Z軸方向に限られず、X軸方向、Y軸方向およびθ方向(Z軸周りの回転方向)などにモールド10を駆動するように構成されてもよい。
基板ステージ3は、真空力などにより基板2を保持する基板チャック3aと、基板チャック3aを支持して少なくともXY方向に移動可能な移動機構3bとを含みうる。基板ステージ3(移動機構3)をXY方向に移動させることで基板2をXY方向に駆動し、モールド10と基板2との位置合わせ(アライメント)を行うことができる。また、基板ステージ3は、XY方向に限られず、Z軸方向やθ方向に基板2を駆動するように構成されもよい。
本実施形態の場合、基板ステージ3には基準マーク8a(ステージマーク)が設けられている。具体的には、基板ステージ3上に基準プレート8が搭載されており、当該基準プレート8の上面に基準マーク8aが設けられている。基準プレート8は、その上面が、Z軸方向において、基板ステージ3(基板チャック3a)により保持された基板2の上面と同じ位置(高さ)に配置されるように構成されるとよい。このように基板ステージ3に設けられた基準マーク8aとモールド10に設けられたモールドマーク13とを後述するスコープ6aで検出することにより、基板ステージ3とモールド10との相対位置(相対的な位置関係)を計測することができる。
光照射部4(硬化部)は、インプリント材を硬化させるための光(例えば紫外線)をモールド10を介して基板上のインプリント材に照射し、当該インプリント材を硬化させる。光照射部4は、例えば、インプリント材を硬化させる光(硬化光)を射出する光源と、光源から射出された光をインプリント処理において最適な光に調整するための光学系とを含みうる。また、供給部5(吐出部、ディスペンサ)は、基板2(各ショット領域)上にインプリント材を供給する。本実施形態では、光の照射によって硬化する樹脂がインプリント材として用いられうる。例えば、供給部5は、基板ステージ3により基板2が供給部5に対して移動している状態で、インプリント材を複数の液滴として基板上に吐出することにより、基板上にインプリント材を供給することができる。
検出部6(検出光学系)は、基板2に設けられた基板マーク2a、および/または、基板ステージ3に設けられた基準マーク8aをモールド10を介して検出するスコープ6aを含む。スコープ6aは、例えば撮像素子と撮像光学系とを含み、モールド10のモールドマーク13とともに基板マーク2aまたは基準マーク8aを検出(撮像)する。本実施形態の場合、検出部6は、スコープ6aの視野内にモールド10のモールドマーク13と基板2の基板マーク2aとを収めた状態で、モールドマーク13と基板マーク2aとを検出(撮像)する。これにより、制御部7は、検出部6での検出結果に基づいて、モールド10のパターン領域11(モールドマーク13)と基板2のショット領域(基板マーク2a)との相対位置を求めることができる。また、検出部6は、スコープ6aの視野内にモールド10のモールドマーク13と基板ステージ3の基準マーク8aを収めた状態で、モールドマーク13と基準マーク8aとを検出(撮像)する。これにより、制御部7は、検出部6での検出結果に基づいて、モールド10(モールドマーク13)と基板ステージ3(基準マーク8a)との相対位置を求めることができる。ここで、検出部6は、モールド10のパターン領域11と基板2のショット領域との相対位置だけでなく、それらの形状差も計測することができるように、複数のスコープ6aを備えてもよい。
また、インプリント装置100は、図1では不図示であるが、モールド10(パターン領域11)を、その中央部が基板2に向かって突出した凸形状に変形する変形部を備えていてもよい。モールド10には、パターン領域11が設けられた面とは反対側の面にキャビティ14(コアアウト部、凹部)が形成されており、インプリントヘッド1によりモールド10が保持された状態でキャビティが略密閉された空間となる。変形部は、インプリントヘッド1によりモールド10が保持された状態で、モールド10のキャビティ14の内部への圧縮空気の供給を制御してキャビティ14の内部圧力を調整することで、モールド10(パターン領域11)を凸形状に変形することができる。例えば、接触工程においてモールド10を凸形状に変形することにより、モールド10と基板上のインプリント材との接触面積を徐々に拡げ、モールド10とインプリント材との間に残存する気泡を低減することができる。即ち、インプリント処理により基板上に形成されたインプリント材のパターンの欠損を低減することができる。
[モールドの構成]
次に、本実施形態のモールド10の構成例について説明する。従来では、モールドと基板ステージ3との相対位置を計測する際、モールドのうちパターン領域を取り囲む周囲領域(即ち、パターン領域の外側の領域)を介して、検出部6のスコープ6aにより基板ステージ3の基準マーク8aを検出していた。しかしながら、近年では、接触工程においてショット領域からはみ出したインプリント材の硬化を回避するため、モールドの周囲領域は、遮光膜を設ける等によって光を遮断するように構成されている。この場合、モールドマーク13と基準マーク8aとをスコープ6aの視野内に同時に収めて、モールド10と基板ステージ3との相対位置を精度よく計測することが困難になりうる。そこで、本実施形態のモールド10では、モールドマーク13が配置されるとともに基板マーク2aの像を通過させる第1部分11aと、基準マーク8aの像を通過させる第2部分11bとが、パターン領域11に設けられる。
次に、本実施形態のモールド10の構成例について説明する。従来では、モールドと基板ステージ3との相対位置を計測する際、モールドのうちパターン領域を取り囲む周囲領域(即ち、パターン領域の外側の領域)を介して、検出部6のスコープ6aにより基板ステージ3の基準マーク8aを検出していた。しかしながら、近年では、接触工程においてショット領域からはみ出したインプリント材の硬化を回避するため、モールドの周囲領域は、遮光膜を設ける等によって光を遮断するように構成されている。この場合、モールドマーク13と基準マーク8aとをスコープ6aの視野内に同時に収めて、モールド10と基板ステージ3との相対位置を精度よく計測することが困難になりうる。そこで、本実施形態のモールド10では、モールドマーク13が配置されるとともに基板マーク2aの像を通過させる第1部分11aと、基準マーク8aの像を通過させる第2部分11bとが、パターン領域11に設けられる。
図2は、本実施形態のモールド10の全体の構成例を示す概略図である。図2(a)は、本実施形態のモールド10を上方(+Z方向側)から見た図であり、図2(b)は、本実施形態のモールド10を側方(-Y方向側)から見た図である。モールド10は、基板側の面に、基板2(各ショット領域)上のインプリント材に転写されるべき凹凸パターンが配置されたパターン領域11と、パターン領域11の周囲において光を遮断する周囲領域12とを有する。パターン領域11は、前述したように、周囲領域12より基板側に突出したメサ形状を有している。周囲領域12は、基板側の面に遮光膜を有する。また、モールド10は、パターン領域11が設けられた面とは反対側の面にキャビティ14を有する。キャビティ14は、平面視において(即ち、+Z方向から見たときに)、少なくともパターン領域11を包含する寸法でモールド10に形成されうる。ここで、図2の例では、周囲領域12において、遮光膜が基板側の面に設けられているが、それに限られず、遮光膜が基板側の面とは反対側の面(例えばキャビティ14の内側)に設けられてもよい。
図3は、本実施形態のモールド10のパターン領域11の構成例を示す概略図である。図3では、パターン領域11のみを上方(+Z方向)から見た図を示している。前述したように、本実施形態のモールド10のパターン領域11には、モールドマーク13が配置されるとともに基板マーク2aの像を通過させる第1部分11aと、基準マーク8aの像を通過させる第2部分11bとが設けられる。パターン領域11のうち第1部分11aおよび第2部分11b以外の部分11cには、基板上のインプリント材に転写されるべき凹凸パターンが形成されている。
第1部分11aおよび第2部分11bは、平面視において、パターン領域11のうちパターン領域11と周囲領域12との境界Bから10μm以上350μm以下の範囲内に配置される。このような配置により、パターン領域11におけるパターンのレイアウトに対する第1部分11aおよび第2部分11bの影響を低減することができる。また、第1部分11aおよび第2部分11bは、検出部6のスコープ6aの視野内に同時に収まるようにパターン領域11に配置されるとよい。これにより、第1部分11aに設けられたモールドマーク13の像と第2部分11bを通過した基準マーク8aの像とをスコープ6aで同時に検出することができるため、モールド10と基板ステージ3との相対位置を精度よく計測することができる。
ここで、パターン領域11には、1つの第1部分11aおよび1つの第2部分11bからなる組が複数配置されているとよい。図3に示される例では、パターン領域11は矩形形状を有しており、当該組がパターン領域11の四隅にそれぞれ配置されている。これにより、複数の第1部分11aの各々においてモールドマーク13と基板マーク2aとの相対位置を検出し、モールド10のパターン領域11と基板2のショット領域の相対位置(XY方向、θ方向)および/または形状差を精度よく計測することができる。また、複数の第2部分11bの各々を用いてモールドマーク13と基準マーク8aとの相対位置を検出することができるため、モールド10と基板ステージ3との相対位置(XY方向、θ方向)を精度よく計測することができる。
図4は、1つの第1部分11aおよび1つの第2部分11bからなる組を示す図であり、図3においてパターン領域11の紙面左上に配置された第1部分11aおよび第2部分11bの拡大図を示している。
第1部分11aは、基板2に設けられた基板マーク2aの像を通過させるように構成されているとともに、基板マーク2aに対する相対位置を計測するためのモールドマーク13が配置されている。図4に示される例では、モールドマーク13としての精検マーク13aおよび粗検マーク13bが第1部分11aに配置されている。精検マーク13aは、モールド10と基板2との相対位置を高精度に検出するためのマークであり、基板マーク2の精検マークと重なり合うことでモアレ縞を発生する回折格子によって構成されうる。一方、粗検マーク13bは、モールド10と基板2との相対位置を低い精度で検出するためのマークであり、具体的には、精検マークの位置を特定するためのマークである。精検マーク13aおよび粗検マーク13bを概念的に説明すると、例えば、モールド10と基板2との相対位置が2桁の値で表される場合、十の位での相対位置を粗検マーク13bで検出し、一の位での相対位置を精検マーク13aで検出することができる。
第2部分11bは、基板ステージ3に設けられた基準マーク8aの像を通過させるように構成される。第2部分11bには、基板上のインプリント材に転写されるべきパターンが配置されていない、もしくは、検出部6のスコープ6aの空間分解能より小さい寸法で構成されたパターンが配置されうる。「空間分解能より小さい寸法で構成されたパターン」とは、スコープ6aにより検出(認識)することのできない程度の寸法で構成されたパターンのことである。例えば、第2部分11bに配置されているパターンが複数のライン要素(即ち、ラインアンドスペースパターン)で構成されている場合、当該パターンの寸法は、スコープ6aによって検出することができないライン要素の線幅および間隔として定義されうる。また、第2部分11bに配置されているパターンの寸法は、第1部分11aおよび第2部分11b以外の部分11cに配置されているパターンの寸法以下(例えば、1/5、1/10、あるいは1/50)でありうる。第1部分および第2部分以外の部分11cに配置されているパターンは、スコープ6aの空間分解能より小さい寸法で構成されていてもよい。
[インプリント処理]
次に、前述したモールド10を用いてインプリント装置100で実行されるインプリント処理について説明する。図5は、本実施形態のインプリント処理を示すフローチャートである。図5に示されるフローチャートの各工程は、制御部7によって制御されうる。
次に、前述したモールド10を用いてインプリント装置100で実行されるインプリント処理について説明する。図5は、本実施形態のインプリント処理を示すフローチャートである。図5に示されるフローチャートの各工程は、制御部7によって制御されうる。
ステップS11では、制御部7は、不図示のモールド搬送機構によってモールド10をインプリントヘッド1(モールドチャック1a)の下に搬送するとともに、モールドチャック1aにモールド10を保持させる。このとき、検出部6のスコープ6aの視野内にモールド10のパターン領域11の第1部分11aおよび第2部分11bが配置されるように、不図示の駆動機構によってスコープ6aの位置を調整するとよい。
ステップS12では、制御部7は、基板ステージ3を移動させることによってモールド10の第2部分11bの下方に基準マーク8aを配置し、図6に示されるように、モールドマーク13と基準マーク8aとをスコープ6a(検出部6)に同時に検出させる。図6は、スコープ6aがモールドマーク13と基準マーク8aとを同時に検出している状態を示している。モールドマーク13は、第1部分11aに配置された精検マーク13aおよび/または粗検マーク13bである。また、基準マーク8aは、モールド10の第2部分11bを介してスコープ6aによって検出される。この工程により、制御部7は、スコープ6aの検出結果に基づいて、モールド10と基板ステージ3との相対位置を求めることができるため、当該相対位置の情報に基づいて、モールド10に対して基板ステージ3を精度よく駆動することが可能となる。なお、本ステップS12では、実際のインプリント処理と同様にモールド10(パターン領域)を凸形状に変形した状態でモールドマーク13と基準マーク8aとをスコープ6aに同時に検出させてもよい。これにより、実際のインプリント時におけるモールド10と基板ステージ3との相対位置を得ることができる。
ステップS13では、制御部7は、不図示の基板搬送機構によって基板2を基板ステージ3(基板チャック3a)の上に搬送するとともに、基板チャック3aに基板を保持させる。次いで、ステップS14では、制御部7は、インプリント処理を行う対象ショット領域上にインプリント材が既に供給されているか否かを判断する。例えば、制御部7は、外部装置によって基板2上にインプリント材を供給したことを示す情報を取得し、その情報に基づいて当該判断を行うことができる。対象ショット領域上に未だインプリント材が供給されていない場合にはステップS15に進み、制御部7は、対象ショット領域を供給部5の下方に配置し、供給部5により対象ショット領域上にインプリント材を供給する(供給工程)。一方、対象ショット領域上に既にインプリント材が供給されている場合にはステップS16に進む。
ステップS16では、制御部7は、基板ステージ3を移動させることによりモールド10のパターン領域11の下方に対象ショット領域を配置する。そして、インプリントヘッド1にモールド10を-Z方向に駆動させてモールド10と基板2との間隔を狭めることにより、モールド10と対象ショット領域上のインプリント材とを接触させる(接触工程)。このとき、制御部7は、前述したように、変形部によってモールド10(パターン領域11)を凸形状に変形させてもよい。次いで、ステップS17では、制御部7は、モールド10のパターン凹部にインプリント材が充填されるように、所定の時間が経過するまで待機する(充填工程)。
ステップS18では、制御部7は、モールドマーク13と基板マーク2aとをスコープ6a(検出部6)に同時に検出させる。そして、スコープ6aで検出されたモールドマーク13と基板マーク2aとの相対位置に基づいて、モールド10のパターン領域11と基板2の対象ショット領域との位置合わせを行う(位置合わせ工程)。基板マーク2aは、対象ショット領域のうちモールドマーク13に対応する位置に配置されており、モールドマーク13と同様に、精検マークおよび粗検マークを含みうる。そして、基板マーク2aは、スコープ6aによりモールド10の第1部分11aを介してモールドマーク13と同時に(例えば重ねて)検出されうる。ここで、制御部7は、本ステップS18において、スコープ6aでの検出結果に基づいて、モールド10の側面に力を加えたり、基板2を加熱したりすることにより、パターン領域11と対象ショット領域との形状差を補正してもよい。
ステップS19では、制御部7は、モールド10のパターン領域11と対象ショット領域上のインプリント材とが接触している状態で、光照射部4により当該インプリント材に光を照射することにより、当該インプリント材を硬化させる(硬化工程)。次いで、ステップS20では、制御部7は、インプリントヘッド1にモールド10を+Z方向に駆動させてモールド10と基板2との間隔を広げることにより、対象ショット領域上の硬化したインプリント材からモールド10を剥離する(離型工程)。これにより、インプリント材の硬化物からなるパターンが対象ショット領域上に形成される。
ステップS21では、制御部7は、次にインプリント処理を行うべきショット領域(次のショット領域)が基板2上にあるか否かを判断する。次のショット領域がある場合にはステップS14に進み、次のショット領域を対象ショット領域としてインプリント処理を実行する。一方、次のショット領域が無い場合にはステップS22に進み、制御部7は、不図示の基板搬送機構によって基板2を基板ステージ3の上から搬出する。次いで、ステップS23では、制御部7は、次にインプリント処理を行うべき基板(次の基板)があるか否かを判断する。次の基板がある場合にはステップS13に進み、当該次の基板に対してインプリント処理を実行する。一方、次の基板がない場合にはステップS24に進み、制御部7は、不図示のモールド搬送機構によってモールド10をインプリントヘッド1から搬出する。
上述したように、本実施形態のモールド10は、モールドマーク13が配置されるとともに基板マーク2aの像を通過させる第1部分11aと、基準マーク8aの像を通過させる第2部分11bとが、パターン領域11に設けられる。これにより、光を遮断する周囲領域12がパターン領域11の周囲に設けられていても、基板ステージ3に設けられた基準マーク8aをモールドマーク13とともにスコープ6aで同時に且つ精度よく検出することが可能となる。つまり、モールド10と基板ステージ3との相対位置を精度よく計測することが可能となる。
<第2実施形態>
本発明に係る第2実施形態について説明する。第1実施形態では、ステップS12において、第1部分11aと第2部分11bとからなる組を1つだけ用いてモールドマーク13と基準マーク8aとを1つのスコープ6aで検出する例を説明した。しかしながら、それに限られず、ステップS12では、複数のスコープ6aの各々においてモールドマーク13と基準マーク8aとを検出する例について説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態を基本的に引き継ぐものであり、以下で特に言及されいない限り、インプリント装置100の構成および処理は第1実施形態と同様である。
本発明に係る第2実施形態について説明する。第1実施形態では、ステップS12において、第1部分11aと第2部分11bとからなる組を1つだけ用いてモールドマーク13と基準マーク8aとを1つのスコープ6aで検出する例を説明した。しかしながら、それに限られず、ステップS12では、複数のスコープ6aの各々においてモールドマーク13と基準マーク8aとを検出する例について説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態を基本的に引き継ぐものであり、以下で特に言及されいない限り、インプリント装置100の構成および処理は第1実施形態と同様である。
前述したステップS12では、図7は、複数のスコープ6aの各々がモールドマーク13と基準マーク8aとを同時に検出している状態を示している。具体的には、複数のスコープ6aの各々は、第1部分11aと第2部分11bとを視野内に収めた状態で、第1部分11aに配置されたモールドマーク13とともに、第2部分11bを介して基準マーク8aを検出する。前述したように、第1部分11aと第2部分11bとからなる組は、パターン領域11に複数配置されており、複数の組にそれぞれ対応するように複数のスコープ6aが設けられている。このように、本実施形態では、複数のスコープ6aの各々にモールドマーク13と基準マーク8aとを検出させる。これにより、モールド10に対する基板ステージ3の位置(XY方向)だけでなく、モールド10に対する基板ステージの回転成分(θ方向)、モールド10のパターン領域11の倍率成分および台形成分を計測することができる。
<第3実施形態>
本発明に係る第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1~第2実施形態を基本的に引き継ぐものであり、以下で特に言及されいない限り、インプリント装置100の構成および処理は第1~第2実施形態と同様である。
本発明に係る第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1~第2実施形態を基本的に引き継ぐものであり、以下で特に言及されいない限り、インプリント装置100の構成および処理は第1~第2実施形態と同様である。
本実施形態では、スコープ6aにモールドマーク13と基準マーク8aとを検出させる方法の一例について説明する。制御部7は、モールドマーク13と基準マーク8aとがスコープ6aの視野内に収まるように基板ステージ3をXY方向に駆動し、基準マーク8aをモールド10のパターン領域11の第2部分11bの下に配置する。そして、インプリントヘッド1によりモールド10をZ軸方向に駆動し、スコープ6aのフォーカス面に第1部分11a(モールドマーク13)および第2部分11bを配置する。この状態で、第1部分11aに設けられたモールドマーク13をスコープ6aに検出させ、それによって得られたモールドマーク13のXY方向の位置を記憶する。次いで、制御部7は、インプリントヘッド1によりモールド10を、スコープ6aによる基準マーク8aの検出信号が閾値以下になるように(例えば、基準マーク8aの線幅が最小になるように)Z軸方向に駆動させる。そして、当該検出信号が閾値以下である状態でスコープ6aに基準マーク8aを第2部分11bを介して検出させ、それによって得られた基準マーク8aのXY方向の位置を記憶する。これにより、モールドマーク13と基準マーク8aとの相対位置、即ち、モールド10と基板ステージ3との相対位置を精度よく計測することができる。
<物品の製造方法の実施形態>
本発明の実施形態にかかる物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に供給(塗布)されたインプリント材に上記のインプリント装置(インプリント方法)を用いてパターンを形成する工程と、かかる工程でパターンが形成された基板を加工する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
本発明の実施形態にかかる物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に供給(塗布)されたインプリント材に上記のインプリント装置(インプリント方法)を用いてパターンを形成する工程と、かかる工程でパターンが形成された基板を加工する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
インプリント装置を用いて成形した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品の具体的な製造方法について説明する。図8(a)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコンウェハ等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図8(b)に示すように、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図8(c)に示すように、インプリント材3zが付与された基板1zと型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギとして光を型4zを通して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図8(d)に示すように、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図8(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図8(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:インプリントヘッド、2:基板、2a:基板マーク、3:基板ステージ、7:制御部、8a:基準マーク、10:モールド、11:パターン領域、11a:第1部分、11b:第2部分、12:周囲領域、13:モールドマーク、100:インプリント装置
Claims (11)
- インプリント装置を用いて基板上のインプリント材に転写されるべきパターンを有するモールドであって、
前記パターンが配置されたパターン領域と、
前記パターン領域を取り囲み、光を遮断する周囲領域と、
を含み、
前記パターン領域は、前記基板に設けられた基板マークに対する相対位置を計測するためのマークが配置されるとともに前記基板マークの像を通過させる第1部分と、前記基板を保持するステージに設けられたステージマークの像を通過させる第2部分とを有し、
前記第1部分および前記第2部分は、平面視において、前記パターン領域のうち前記パターン領域と前記周囲領域との境界から10μm以上350μm以下の範囲内に配置されている、ことを特徴とするモールド。 - 前記インプリント装置は、前記第2部分を介して前記ステージマークを検出するスコープを備え、
前記第2部分には、前記スコープの空間分解能より小さい寸法で構成されたパターンが配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載のモールド。 - 前記第2部分には、前記第1部分および前記第2部分以外の部分に配置されたパターンの寸法以下の寸法で構成されたパターンが配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のモールド。
- 前記第2部分にはパターンが配置されていない、ことを特徴とする請求項1に記載のモールド。
- 前記パターン領域は、前記周囲領域よりも突出したメサ形状に構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のモールド。
- 前記周囲領域には、光を遮断する遮光膜が設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモールド。
- 前記インプリント装置は、前記第1部分を介して前記基板マークを検出するとともに、前記第2部分を介して前記ステージマークを検出するスコープを備え、
前記第1部分および前記第2部分は、前記スコープの視野内に同時に収まるように前記パターン領域に配置されている、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のモールド。 - 前記第1部分および前記第2部分からなる組が前記パターン領域に複数配置されている、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のモールド。
- 前記パターン領域は、矩形形状を有し、
前記組は、前記パターン領域の四隅の各々に配置されている、ことを特徴とする請求項8に記載のモールド。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のモールドを用いて、基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置であって、
前記基板を保持して移動可能なステージと、
前記基板に設けられた基板マークおよび前記ステージに設けられたステージマークを前記モールドを介して検出するスコープと、
前記スコープが前記モールドの前記パターン領域の前記第1部分を介して前記基板マークを検出し、前記スコープが前記パターン領域の前記第2部分を介して前記ステージマークを検出するように、前記スコープによるマークの検出を制御する制御部と、
を備えることを特徴とするインプリント装置。 - 請求項10に記載のインプリント装置を用いて基板上にパターンを形成する工程と、
パターンが形成された前記基板を加工する工程と、を含み、
加工された前記基板から物品を製造することを特徴とする物品の製造方法。
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