JP2024042462A - インプリント装置、インプリント方法、決定方法及び物品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板上に形成されるインプリント材のパターンに生じる欠陥を低減するのに有利な技術を提供する。【解決手段】型を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置であって、前記型と前記基板とを相対的に駆動する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部と、を有し、前記インプリント処理は、前記型と前記基板とを近づけることで前記型と前記基板上のインプリント材とを接触させる工程を含み、前記制御部は、前記工程において前記型と前記基板上のインプリント材とが接触する第1タイミングでの前記型と前記基板とを近づける方向における前記型と前記基板との相対速度が1mm/秒以下となるように、前記駆動部を制御することを特徴とするインプリント装置を提供する。【選択図】図4

Description

本発明は、インプリント装置、インプリント方法、決定方法及び物品の製造方法に関する。
インプリント技術は、ナノスケールの微細なパターンの転写を可能にする技術であり、半導体素子、液晶表示素子、磁気記憶媒体などの量産用のリソグラフィ技術の1つとして提案されている(特許文献1及び2参照)。インプリント技術を用いたインプリント装置では、微細なパターンの形成を低コストで実現するための技術として、光硬化法が知られている。
光硬化法では、まず、基板上に光硬化性のインプリント材(転写層)を配置し、パターンが形成された型をインプリント材に接触させる。そして、型とインプリント材とを接触させた状態で光を照射してインプリント材を硬化させ、基板上の硬化したインプリント材から型を引き離す(離型する)ことで、基板上にインプリント材のパターンを形成する。
特許文献1には、基板上に形成されるパターンの欠陥を抑制するために、型を基板の側に凸形状に変形させた状態で基板上のインプリント材に接触させる技術が開示されている。また、特許文献2には、スループットの向上と型のパターンの破損の抑制とを両立するために、型と基板上のインプリント材とを接触させる工程において、位置制御と力制御とを用いて、型と基板との相対速度を切り替える技術が開示されている。
特表2009-536591号公報 特許第5745128号公報
しかしながら、特許文献1のように、型を基板の側に凸形状に変形させた状態で基板上のインプリント材に接触させる場合に限らず、型とインプリント材とが最初に接触する位置では、一般的に、型とインプリント材との間の気体が逃げにくくなる傾向にある。このため、型のパターンにインプリント材が十分に充填されず、基板上に形成されるパターンに欠陥が生じる可能性が高い。
また、特許文献2のように、型が基板上のインプリント材に接触する前に位置制御から力制御に切り替える場合、型がインプリント材に接触するまでに再加速して相対速度が速い状態で型とインプリント材とが接触することになる。型とインプリント材との間の気体は、型とインプリント材とが接触する際の相対速度が速いほど逃げにくくなるため、基板上に形成されるパターンに欠陥が生じる可能性が高くなる。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、基板上に形成されるインプリント材のパターンに生じる欠陥を低減するのに有利な技術を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのインプリント装置は、型を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置であって、前記型と前記基板とを相対的に駆動する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部と、を有し、前記インプリント処理は、前記型と前記基板とを近づけることで前記型と前記基板上のインプリント材とを接触させる工程を含み、前記制御部は、前記工程において前記型と前記基板上のインプリント材とが接触する第1タイミングでの前記型と前記基板とを近づける方向における前記型と前記基板との相対速度が1mm/秒以下となるように、前記駆動部を制御することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、基板上に形成されるインプリント材のパターンに生じる欠陥を低減するのに有利な技術を提供することができる。
本発明の一側面としてのインプリント装置の構成を示す概略図である。 本発明の一側面としてのインプリント装置の構成を示す概略図である。 型に作用する基板からの反発力を模式的に示す図である。 型と基板との相対速度と、パターンの欠陥数との関係を示す図である。 シリコン基板のショット領域の配列を示す図である。 型駆動部の速度が最も遅くなる位置と、型が基板上のインプリント材に最初に接触する接触位置とのずれ量を示す図である。 型とシリコン基板との重畳面積を示す図である。 図7に示す重畳面積比率から求められる補正量を示す図である。 物品の製造方法を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。更に、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1、図2(a)及び図2(b)は、本発明の一側面としてのインプリント装置1の構成を示す概略図である。インプリント装置1は、物品としての半導体素子、液晶表示素子、磁気記憶媒体などのデバイスの製造工程であるリソグラフィ工程に採用され、基板にパターンを形成するリソグラフィ装置である。インプリント装置1は、基板上に供給(配置)された未硬化のインプリント材と型とを接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、型のパターンが転写された硬化物のパターンを形成する。
インプリント材としては、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する材料(硬化性組成物)が使用される。硬化用のエネルギーとしては、電磁波や熱などが用いられる。電磁波は、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される光、具体的には、赤外線、可視光線、紫外線などを含む。
硬化性組成物は、光の照射、或いは、加熱により硬化する組成物である。光の照射により硬化する光硬化性組成物は、少なくとも重合性化合物と光重合開始剤とを含有し、必要に応じて、非重合性化合物又は溶剤を更に含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材は、スピンコーターやスリットコーターによって基板上に膜状に付与されてもよい。また、インプリント材は、液体噴射ヘッドによって、液滴状、或いは、複数の液滴が繋がって形成された島状又は膜状で基板上に付与されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下である。
基板には、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂などが用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。具体的には、基板は、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスなどを含む。
本明細書及び添付図面では、基板の表面に平行な方向をXY平面とするXYZ座標系で方向を示す。XYZ座標系におけるX軸、Y軸及びZ軸のそれぞれに平行な方向をX方向、Y方向及びZ方向とし、X軸周りの回転、Y軸周りの回転及びZ軸周りの回転のそれぞれをθX、θY及びθZとする。
インプリント装置1は、図1に示すように、型駆動部104と、基板駆動部105と、制御部106と、検出部107と、を有する。ここで、図1に示すように、基板102には、その全面に、インプリント材(転写層)103が事前に配置(供給)されていてもよい。このように、基板102の全面にインプリント材103を事前に配置する場合には、プロセスタイムを短縮することが可能となる。また、基板上の各ショット領域(パターンを形成すべき区画領域)にインプリント処理を行う直前に、インプリント装置1が有するデイスペンサ(吐出装置)を用いて、基板上にインプリント材103を配置してもよい。この場合、基板102の部分的な凹凸に応じて、インプリント材103を配置することが可能となる。
型駆動部104は、例えば、型101を保持する型チャックや型チャックを支持して駆動可能なヘッドを含み、型101を保持して駆動する機能を有する。基板駆動部105は、例えば、基板102を保持する基板チャックや基板チャックを支持して駆動可能なステージを含み、基板102を保持して駆動する機能を有する。型駆動部104及び基板駆動部105は、本実施形態において、型101と基板102とを相対的に駆動して型101と基板102との間の距離を調整する駆動部として機能する。
検出部107は、インプリント装置1の各部の位置に関する情報を取得するための種々の検出器を含み、例えば、型駆動部104に設けられた検出器と、基板駆動部105に設けられた検出器と、を含む。検出部107は、本実施形態では、型101の位置や基板102の位置を検出し、これらの情報から型101と基板102との間の距離を求める。基板上に配置されるインプリント材103(転写層)の厚さは、一般的に、十分に薄いため、型101と基板上に配置されるインプリント材103との間の距離は、型101と基板102との間の距離とみなしてよい。但し、基板上に配置されるインプリント材103の厚さが無視できない場合には、例えば、外部装置を用いてインプリント材103の厚さを予め計測し、検出部107で求められる型101と基板102との間の距離に反映させればよい。
制御部106は、例えば、CPUやメモリなどを含む情報処理装置(コンピュータ)で構成され、記憶部などに記憶されたプログラムに従ってインプリント装置1の各部を統括的に制御する。制御部106は、インプリント装置1の各部の動作及び調整などを制御することで、型101を用いて基板上(の各ショット領域)にインプリント材103のパターンを形成するインプリント処理を行う。
インプリント処理(インプリント方法)は、一般的に、配置工程(供給工程)と、接触工程(押印工程)と、硬化工程と、離型工程と、を含む。配置工程とは、基板上に未硬化のインプリント材103を配置する工程である。なお、上述したように、基板102の全面にインプリント材103を事前に配置する場合には、基板上の各ショット領域に対するインプリント処理において、配置工程が省略されるため、プロセスタイムを短縮することができる。接触工程とは、型101と基板102とを相対的に近づけることで型101と基板上のインプリント材103とを接触させる工程である。硬化工程とは、型101と基板上のインプリント材103とを接触させた状態でインプリント材103を硬化させる工程である。離型工程とは、基板上の硬化したインプリント材103から型101を引き離す工程である。
ここで、図1、図2(a)及び図2(b)を参照して、インプリント処理のうちのうちの接触工程について詳細に説明する。接触工程を開始する前のインプリント装置1が静止している状態では、型101が基板102から離れた位置に位置するように、型駆動部104は待機位置に待機している。この際、図2(a)に示すように、型101と基板上のインプリント材103との接触をスムーズに行うために、型101のパターンが形成されている領域を含むパターン部101Aを基板102の側に凸形状に変形させるとよい。これにより、接触工程において、型101が基板上のインプリント材103と最初に接触する点(接触点)を、パターン部101の一点、具体的には、凸形状の頂点にすることができる。
型101のパターン部101Aを凸形状に変形させた状態において、検出部107は、型101の基板102の側の面(表面)を全面にわたって検出することで、パターン部101Aの凸形状の頂点と基板102との間の距離を求めて記憶する。但し、型101に対する基板102の型101の側の面(表面)の位置は、基板上の各位置(各ショット領域)で異なる場合がある。これは、基板102の厚さにムラがある場合や基板駆動部105が型101に対して平行に駆動していない場合に起こる。このような場合には、基板102の表面の位置を、その全面にわたって、検出部107で予め検出し、基板上の各位置に応じて、検出部107で求められる型101と基板102との間の距離を補正することで正確な距離を得ることができる。
図2(a)は、型101が基板上のインプリント材103と最初に接触したタイミングにおける装置状態を示している。図1に示す装置状態から図2(a)に示す装置状態になるまでの型駆動部104の駆動に関する制御(型101と基板102との間の距離に関する型駆動部104の制御)については幾つかの手法がある。例えば、スループットの観点では、接触工程において、型駆動部104の駆動に関する制御として、位置制御と、力制御と、を用いることが考えられる。具体的には、型駆動部104を、その駆動開始位置から目標位置に高速(第1速度)で駆動する位置制御により、型101が基板上のインプリント材103に接触する直前の位置まで駆動する。その後、型駆動部104を、力センサで押付力をモニタしながら低速(第1速度よりも遅い第2速度)で駆動する力制御に切り替えて、型101を基板上のインプリント材103に接触させ、押付力を目標値まで増加させる。なお、押付力とは、型101を基板上のインプリント材103に押し付ける力である。
本実施形態では、図2(a)に示す装置状態になる直前までは、型駆動部104を高速で駆動し、図2(a)に示す装置状態になる直前で、型駆動部104を低速で駆動するように、型駆動部104の駆動を切り替える。換言すれば、接触工程において、図2(a)に示す装置状態となる直前で、型101と基板102との間の距離に関する型駆動部104の制御を位置制御から力制御に切り替える。具体的には、図2(a)に示す装置状態になるまでの過程では、型駆動部104を位置制御し、図2(b)に示すように、型101を基板上のインプリント材103に押し付ける過程では、均一な押印状態を維持するために、型駆動部104を力制御するとよい。従って、本実施形態では、図1、図2(a)及び図2(b)に示すような接触工程において、制御部106は、図2(a)に示す装置状態となる直前で、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える。
このような手法では、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える位置に応じて、型101が基板上のインプリント材103に最初に接触する位置における型101と基板102との相対速度が変動する。ここで、型101と基板102との相対速度は、型101と基板102とを近づける方向(Z方向)における型101と基板102との相対速度である。また、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える位置(以下、「切替位置」と称する)とは、位置制御から力制御に切り替える際の型駆動部104(型101)の位置を意味する。切替位置は、位置制御から力制御に切り替えるタイミング(第2タイミング)と読み替えることが可能である。型101が基板上のインプリント材103に最初に接触する位置(以下、「接触位置」と称する)とは、型101が基板上のインプリント材103に最初に接触する際の型駆動部104(型101)の位置を意味する。接触位置は、型101が基板上のインプリント材103に最初に接触するタイミング(第1タイミング)と読み替えることが可能である。
例えば、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える手法において、切替位置が基板102に近すぎると、位置制御の影響が残存し、型101が基板102(インプリント材103)に高速で接触することになる。一方、切替位置を、検出部107で求められた型101と基板102との間の距離よりも上方の位置とした場合、型駆動部104の制動距離によっては、型101が基板102に高速で接触する可能性がある。なお、型駆動部104の制動距離とは、型駆動部104を停止させる指示をしてから型駆動部104が実際に停止するまでに要する距離である。更に、切替位置を、検出部107で求められた型101と基板102との間の距離よりも十分に上方の位置とした場合を考える。この場合、型駆動部104の駆動に関する制御が力制御に切り替わってからも型駆動部104に基板102からの反発力がかからず、型駆動部104が加速されてしまうため、型101が基板102に高速で接触する可能性がある。
このように、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える手法においては、切替位置によって、接触位置における型101と基板102との相対速度が影響を受ける。従って、切替位置は、接触位置における型101と基板102との相対速度に基づいて決定することが好ましい。
型駆動部104の制動距離は、基板上の位置、例えば、インプリント処理を行うショット領域の位置に応じて変動することがある。これは、接触工程において、型101を含む型駆動部104と、基板102を含む基板駆動部105との間に存在する気体が圧縮され、型101を押し返す力(基板102からの反発力)が型駆動部104の制動距離に寄与するからである。反発力は、気体が挟まれる構造体の距離によって変動する。
図3は、接触工程において、型101と基板102との間に挟まれた気体(圧縮された気体)に起因して型101に作用する基板102からの反発力を模式的に示す図である。図3には、基板102の中央付近のショット領域(フルフィールド)にインプリント処理を行う場合における反発力、及び、基板102の周辺付近のショット領域(パーシャルフィールド)にインプリント処理を行う場合における反発力を示している。図3を参照するに、型101の各領域に作用する反発力の大きさは、型101の各領域が対向する基板102や基板駆動部105との間の距離に依存する。
基板102の中央付近のショット領域に対するインプリント処理において、型101のパターン部101Aを凸形状に変形させている場合、対向する基板102との間の距離が最も近くなる型101の領域(部分)は、パターン部101Aとなる。このため、型101のパターン部101Aに作用する反発力108Aが最も大きく(強く)なる。また、型101のパターン部101Aを除く領域(凸形状に変形していない非変形部分)と、対向する基板102との間の距離も短いため、型101の非変形部分に作用する反発力108Bも比較的大きくなる。従って、型101に作用する反発力108は、型101のパターン部101Aに作用する反発力108Aと、型101の非変形部分に作用する反発力108Bとの和となる。
一方、基板102の周辺付近のショット領域に対するインプリント処理において、型101のパターン部101Aを凸形状に変形させている場合、型101の非変形部分の一部分は、基板102と対向せず、基板駆動部105と対向することになる。この際、型101の非変形部分の一部分と、対向する基板駆動部105との間の距離は長くなるため、型101の非変形部分の一部分に作用する反発力108Cは小さくなる。従って、型101に作用する反発力108は、型101のパターン部101Aに作用する反発力108Aと、型101の非変形部分の一部分に作用する反発力108Cと、型101の非変形部分の残りの部分に作用する反発力108Bとの和となる。
このように、型101に作用する基板102からの反発力は、基板102の周辺付近のショット領域にインプリント処理を行う場合よりも、基板102の中央付近のショット領域にインプリント処理を行う場合の方が大きくなる。制御部106は、型駆動部104を位置制御する際に、基板102からの反発力に応じた制御力を型駆動部104に与える必要があり、一般的に、制御力が大きくなるほど、型駆動部104の制動距離は長くなる。そこで、本実施形態では、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える手法において、基板上の複数のショット領域のそれぞれに対して、切替位置を決定(変更)する。
例えば、基板上の各ショット領域に対して実際にインプリント処理を行い、型101が基板上のインプリント材103に最初に接触する接触位置における型101と基板102との相対速度をデータベースとして記憶する。そして、かかるデータベース(各ショット領域での接触位置における型101と基板102との相対速度)に基づいて、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える切替位置を決定する。
上述したように、接触工程において、型101に作用する基板102からの反発力は、型101と基板102とが対向する領域に比べて、型101と基板駆動部105とが対向する領域の方が著しく小さい。基板102の各ショット領域に対する型駆動部104の制動距離は、型101と基板102との重畳面積(型101とショット領域とが対向する面積)に強い相関がある。従って、本実施形態では、型101と基板102との重畳面積に基づいて、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える切替位置を決定してもよい。なお、型101と基板102との重畳面積は、例えば、型101に関する設計情報及び基板上のショット領域の配列を示すレイアウト情報に基づいて予め求めることが可能である。このように、型101と基板102との重畳面積から、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える切替位置を決定することで、基板上の各ショット領域に対する切替位置を容易に決定することができる。
また、型101と基板102との重畳面積が小さいほど、型101に作用する基板102からの反発力は小さくなるため、型駆動部104の制動距離は短くなる。従って、型101と基板102との重畳面積が小さいほど、型101と基板102とが近づいた状態で位置制御から力制御に切り替わるように、切替位置を決定するとよい。
<実施例1>
実施例1では、インプリント装置1を用いてインプリント処理を行った。型101は、石英で構成され、パターン部101Aは、他の部分よりも薄くなっている。また、基板102に配置されるインプリント材103として、光硬化性のインプリント材を用いた。型駆動部104を介して、20kPa程度の圧力を、型101の背面に与え、パターン部101Aが基板102の側に凸形状に変形させた。型101のパターン部101Aを凸形状に変形させた状態において、検出部107を用いて型101の表面を検出した。その結果、パターン部101Aの凸形状の頂点が基板上のインプリント材103に接触するのは、型101が基板102から上方に59μmの位置に到達するタイミングであることがわかった。
型101と基板上のインプリント材103とを接触させる接触工程では、上述したように、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える手法を採用した。ここでは、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える切替位置の条件として、基板102から上方に55μmの位置、57μmの位置、59μmの位置、61μmの位置、63μmの位置を設定した。そして、切替位置の各条件について、型101が基板102から上方に59μmの位置に到達したタイミングでの型101と基板102との相対速度を計測した。また、切替位置の全ての条件において、型101のパターン部101Aの全面が基板上のインプリント材103に接触してから1.5秒経過した後に、型101を介してインプリント材103に紫外線を照射してインプリント材103を硬化させた。その後、基板上の硬化したインプリント材103から型101を引き離して、基板上に形成されたインプリント材103のパターンに生じている欠陥の数(欠陥数)を計測した。
図4は、切替位置の各条件に対応する、型101が基板上のインプリント材103に最初に接触した位置における型101と基板102との相対速度と、基板上に形成されたインプリント材103のパターンの欠陥数との関係を示す図である。なお、図4では、基板上に形成されたインプリント材103のパターンのうち、型101が基板上のインプリント材103に最初に接触した部分における欠陥数を示している。
図4を参照するに、型101と基板102との相対速度が1mm/秒を超えると、基板上に形成されたインプリント材103のパターンの欠陥数が著しく増加していることがわかる。また、切替位置を、基板102から上方に59μmの位置に設定するよりも、かかる位置から2μm上方である61μmの位置に設定した方が、型101と基板102との相対速度が遅くなっていることがわかる。従って、本実施例では、型駆動部104の制動距離が2μm程度であることがわかる。また、基板102から63μmの位置に切替位置を設定した場合、力制御に切り替わってから暫くの間、型101のパターン部101Aの凸形状の頂点が基板上のインプリント材103に接触しないため、型駆動部104が再加速される。このため、切替位置を、基板102から上方に61μmの位置に設定するよりも、かかる位置から2μm上方である63μmの位置に設定した方が、型101と基板102との相対速度が速くなっていることがわかる。
このように、基板上に形成されるインプリント材103のパターンの欠陥数、特に、型101が基板上のインプリント材103に最初に接触した部分における欠陥数を低減するためには、型101と基板102との相対速度を適切に制御する必要がある。具体的には、型101が基板上のインプリント材103に最初に接触する接触位置における型101と基板102との相対速度が1mm/秒以下となるように、型駆動部104を制御する。なお、基板上に形成されるインプリント材103のパターンの欠陥数を低減する観点に注目すると、接触位置における型101と基板102との相対速度は遅いほどよい。従って、接触位置における型101と基板102との相対速度が0.5mm/秒以下、0.4mm/秒以下、或いは、0.3mm/秒以下となるように、型駆動部104を制御することが更に好ましい。なお、このような型駆動部104の制御については、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える切替位置を決定することで実現することができる。
<実施例2>
実施例2では、インプリント装置1を用いて、図5に示すシリコン基板109に対してインプリント処理を行った。図5は、シリコン基板109のショット領域の配列を示し、各ショット領域には、インプリント処理を行う順番がショット番号として示されている。型101は、石英で構成され、パターン部101Aは、他の部分よりも薄くなっている。
型101と基板上のインプリント材103とを接触させる接触工程では、上述したように、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える手法を採用した。本実施例では、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える切替位置は、シリコン基板109の全てのショット領域に対して、共通の位置(共通設定位置)に設定した。
図6は、シリコン基板109の各ショット領域において、型駆動部104の速度が最も遅くなる位置と、型101が基板上のインプリント材103に最初に接触する接触位置とのずれ量を示す図である。具体的には、図6には、型駆動部104の速度が最も遅くなる位置が接触位置から上方に何μmずれているかを示している。
図6を参照するに、シリコン基板109の全てのショット領域に対して切替位置を共通に設定すると、シリコン基板109の周辺付近のショット領域において、型駆動部104の速度が最も遅くなる位置と接触位置とのずれ量が大きくなることがわかる。シリコン基板109の各ショット領域に対して、切替位置を共通設定位置から図6に示すずれ量だけ下方にシフトさせた位置に設定してインプリント処理を行ったところ、接触位置における型101と基板102との相対速度が1mm/秒以下となった。これにより、基板上に形成されたインプリント材103のパターンの欠陥数が低減され、良好な欠陥状況が得られた。
このように、本実施例から、位置制御において型101と基板102との相対速度が最も遅くなる位置と、型101が基板上のインプリント材103に最初に接触する接触位置とが一致するように、切替位置を決定するとよいことがわかる。なお、位置制御において型101と基板102との相対速度が最も遅くなる位置と、接触位置との差分が許容範囲に収まるように、切替位置を決定しても、基板上に形成されるインプリント材103のパターンの欠陥数を低減することができる。
<実施例3>
実施例3では、実施例2と同様に、インプリント装置1を用いて、図5に示す
シリコン基板109に対してインプリント処理を行った。型101は、石英で構成され、パターン部101Aは、他の部分よりも薄くなっている。
型101と基板上のインプリント材103とを接触させる接触工程では、上述したように、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える手法を採用した。本実施例では、型駆動部104の駆動に関する制御を位置制御から力制御に切り替える切替位置は、シリコン基板109の全てのショット領域に対して、共通の位置(共通設定位置)に設定した。
図7は、シリコン基板109の各ショット領域にインプリント処理を行う際の型101とシリコン基板109との重畳面積を示す図である。図7には、型101とシリコン基板109とが完全に重畳(対向)している状態での重畳面積を1として正規化した場合の各ショット領域にインプリント処理を行う際の重畳面積比率を示している。切替位置を共通設定位置から最適な位置に補正(設定)するための補正量は、図7に示す重畳面積比率から求めることができる。例えば、本実施例では、重畳面積比率をx、補正量をy[μm]とすると、y=-2.9x+5.2の関係があることが実験から得られた。図8は、図7に示す重畳面積比率から求められる補正量[μm]を示す図である。シリコン基板109の各ショット領域に対して、切替位置を共通設定位置から図8に示す補正量だけ下方にシフトさせた位置に設定してインプリント処理を行ったところ、接触位置における型101と基板102との相対速度が1mm/秒以下となった。これにより、基板上に形成されたインプリント材103のパターンの欠陥数が低減され、良好な欠陥状況が得られた。
インプリント装置1を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは、各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型などである。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMなどの揮発性又は不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAなどの半導体素子などが挙げられる。型としては、インプリント用のモールドなどが挙げられる。
硬化物のパターンは、上述の物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入などが行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品の具体的な製造方法について説明する。図9(a)に示すように、絶縁体などの被加工材が表面に形成されたシリコンウエハなどの基板を用意し、続いて、インクジェット法などにより、被加工材の表面にインプリント材を付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材が基板上に付与された様子を示している。
図9(b)に示すように、インプリント用の型を、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材に向け、対向させる。図9(c)に示すように、インプリント材が付与された基板と型とを接触させ、圧力を加える。インプリント材は、型と被加工材との隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型を介して照射すると、インプリント材は硬化する。
図9(d)に示すように、インプリント材を硬化させた後、型と基板を引き離すと、基板上にインプリント材の硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材に型の凹凸のパターンが転写されたことになる。
図9(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材の表面のうち、硬化物がない、或いは、薄く残存した部分が除去され、溝となる。図9(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材の表面に溝が形成された物品を得ることができる。ここでは、硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子などに含まれる層間絶縁用の膜、即ち、物品の構成部材として利用してもよい。
なお、本実施形態では、インプリント装置1を例に本発明を説明してきたが、これに限定されるものではない。例えば、位置制御において型101と基板102との相対速度が最も遅くなる位置と、接触位置との差分が許容範囲(例えば、ゼロ)に収まるように、切替位置を決定する決定方法も本発明の一側面を構成する。
本明細書の開示は、以下のインプリント装置、インプリント方法、決定方法及び物品の製造方法を含む。
(項目1)
型を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置であって、
前記型と前記基板とを相対的に駆動する駆動部と、
前記駆動部を制御する制御部と、
を有し、
前記インプリント処理は、前記型と前記基板とを近づけることで前記型と前記基板上のインプリント材とを接触させる工程を含み、
前記制御部は、前記工程において前記型と前記基板上のインプリント材とが接触する第1タイミングでの前記型と前記基板とを近づける方向における前記型と前記基板との相対速度が1mm/秒以下となるように、前記駆動部を制御することを特徴とするインプリント装置。
(項目2)
前記制御部は、
前記工程において、前記型と前記基板との間の距離に関する前記駆動部の制御を位置制御から力制御に切り替え、
前記第1タイミングでの前記相対速度が1mm/秒以下となるように、前記位置制御から前記力制御に切り替える第2タイミングを決定することを特徴とする項目1に記載のインプリント装置。
(項目3)
前記基板は、前記インプリント処理が行われる複数のショット領域を含み、
前記制御部は、前記複数のショット領域のそれぞれについて、前記第2タイミングを決定することを特徴とする項目2に記載のインプリント装置。
(項目4)
前記制御部は、前記複数のショット領域のそれぞれについて、前記工程において前記型とショット領域とが対向する面積に基づいて、前記第2タイミングを決定することを特徴とする項目3に記載のインプリント装置。
(項目5)
前記制御部は、前記面積が小さいほど、前記型と前記基板とが近づいた状態で前記位置制御から前記力制御に切り替わるように、前記第2タイミングを決定することを特徴とする項目4に記載のインプリント装置。
(項目6)
前記制御部は、
前記工程において、前記型と前記基板との間の距離に関する前記駆動部の制御を位置制御から力制御に切り替え、
前記位置制御において前記型と前記基板との相対速度が最も遅くなるタイミングと、前記第1タイミングとの差分が許容範囲に収まるように、前記位置制御から前記力制御に切り替える第2タイミングを決定することを特徴とする項目1に記載のインプリント装置。
(項目7)
前記制御部は、前記位置制御において前記型と前記基板との相対速度が最も遅くなるタイミングと、前記第1タイミングとが一致するように、前記第2タイミングを決定することを特徴とする項目6に記載のインプリント装置。
(項目8)
型を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント方法であって、
前記型と前記基板とを近づけることで前記型と前記基板上のインプリント材とを接触させる工程を有し、
前記工程では、前記型と前記基板とを相対的に駆動する駆動部に関する制御を位置制御から力制御に切り替え、
前記工程を行う前に、前記位置制御において前記型と前記基板とを近づける方向における前記型と前記基板との相対速度が最も遅くなるタイミングと、前記工程において前記型と前記基板上のインプリント材とが接触する第1タイミングとの差分が許容範囲に収まるように、前記位置制御から前記力制御に切り替える第2タイミングを決定することを特徴とするインプリント方法。
(項目9)
前記位置制御において前記型と前記基板とを近づける方向における前記型と前記基板との相対速度が最も遅くなるタイミングと、前記第1タイミングとが一致するように、前記第2タイミングを決定することを特徴とする項目8に記載のインプリント方法。
(項目10)
型と基板とを相対的に駆動する駆動部を有するインプリント装置で行われる、前記型と前記基板とを近づけることで前記型と前記基板上のインプリント材とを接触させる工程において、前記駆動部に関する制御を位置制御から力制御に切り替えるタイミングを決定する決定方法であって、
前記位置制御において前記型と前記基板とを近づける方向における前記型と前記基板との相対速度が最も遅くなるタイミングと、前記工程において前記型と前記基板上のインプリント材とが接触するタイミングとの差分が許容範囲に収まるように、前記位置制御から前記力制御に切り替えるタイミングを決定することを特徴とする決定方法。
(項目11)
項目1乃至7のうちいずれか1項目に記載のインプリント装置を用いてパターンを基板に形成する工程と、
前記工程で前記パターンが形成された前記基板を処理する工程と、
処理された前記基板から物品を製造する工程と、
を有することを特徴とする物品の製造方法。
(項目12)
項目8又は9に記載のインプリント方法を用いてパターンを基板に形成する工程と、
前記工程で前記パターンが形成された前記基板を処理する工程と、
処理された前記基板から物品を製造する工程と、
を有することを特徴とする物品の製造方法。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:インプリント装置 101:型 102:基板 104:型駆動部 105:基板駆動部 106:制御部

Claims (12)

  1. 型を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置であって、
    前記型と前記基板とを相対的に駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、
    を有し、
    前記インプリント処理は、前記型と前記基板とを近づけることで前記型と前記基板上のインプリント材とを接触させる工程を含み、
    前記制御部は、前記工程において前記型と前記基板上のインプリント材とが接触する第1タイミングでの前記型と前記基板とを近づける方向における前記型と前記基板との相対速度が1mm/秒以下となるように、前記駆動部を制御することを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記制御部は、
    前記工程において、前記型と前記基板との間の距離に関する前記駆動部の制御を位置制御から力制御に切り替え、
    前記第1タイミングでの前記相対速度が1mm/秒以下となるように、前記位置制御から前記力制御に切り替える第2タイミングを決定することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記基板は、前記インプリント処理が行われる複数のショット領域を含み、
    前記制御部は、前記複数のショット領域のそれぞれについて、前記第2タイミングを決定することを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  4. 前記制御部は、前記複数のショット領域のそれぞれについて、前記工程において前記型とショット領域とが対向する面積に基づいて、前記第2タイミングを決定することを特徴とする請求項3に記載のインプリント装置。
  5. 前記制御部は、前記面積が小さいほど、前記型と前記基板とが近づいた状態で前記位置制御から前記力制御に切り替わるように、前記第2タイミングを決定することを特徴とする請求項4に記載のインプリント装置。
  6. 前記制御部は、
    前記工程において、前記型と前記基板との間の距離に関する前記駆動部の制御を位置制御から力制御に切り替え、
    前記位置制御において前記型と前記基板との相対速度が最も遅くなるタイミングと、前記第1タイミングとの差分が許容範囲に収まるように、前記位置制御から前記力制御に切り替える第2タイミングを決定することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  7. 前記制御部は、前記位置制御において前記型と前記基板との相対速度が最も遅くなるタイミングと、前記第1タイミングとが一致するように、前記第2タイミングを決定することを特徴とする請求項6に記載のインプリント装置。
  8. 型を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント方法であって、
    前記型と前記基板とを近づけることで前記型と前記基板上のインプリント材とを接触させる工程を有し、
    前記工程では、前記型と前記基板とを相対的に駆動する駆動部に関する制御を位置制御から力制御に切り替え、
    前記工程を行う前に、前記位置制御において前記型と前記基板とを近づける方向における前記型と前記基板との相対速度が最も遅くなるタイミングと、前記工程において前記型と前記基板上のインプリント材とが接触する第1タイミングとの差分が許容範囲に収まるように、前記位置制御から前記力制御に切り替える第2タイミングを決定することを特徴とするインプリント方法。
  9. 前記位置制御において前記型と前記基板とを近づける方向における前記型と前記基板との相対速度が最も遅くなるタイミングと、前記第1タイミングとが一致するように、前記第2タイミングを決定することを特徴とする請求項8に記載のインプリント方法。
  10. 型と基板とを相対的に駆動する駆動部を有するインプリント装置で行われる、前記型と前記基板とを近づけることで前記型と前記基板上のインプリント材とを接触させる工程において、前記駆動部に関する制御を位置制御から力制御に切り替えるタイミングを決定する決定方法であって、
    前記位置制御において前記型と前記基板とを近づける方向における前記型と前記基板との相対速度が最も遅くなるタイミングと、前記工程において前記型と前記基板上のインプリント材とが接触するタイミングとの差分が許容範囲に収まるように、前記位置制御から前記力制御に切り替えるタイミングを決定することを特徴とする決定方法。
  11. 請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載のインプリント装置を用いてパターンを基板に形成する工程と、
    前記工程で前記パターンが形成された前記基板を処理する工程と、
    処理された前記基板から物品を製造する工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
  12. 請求項8又は9に記載のインプリント方法を用いてパターンを基板に形成する工程と、
    前記工程で前記パターンが形成された前記基板を処理する工程と、
    処理された前記基板から物品を製造する工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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