JP2022181853A - 電池冷却システム - Google Patents

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正嗣 小林
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Abstract

【課題】温度センサを設けることなく電気部品を適切に冷却する。【解決手段】車両1は、PCU13に電力を供給するバッテリ21と、バッテリ21とPCU13とを電気的に接続する電力線に設けられたジャンクションボックス22と、電力線を流れる電流を検出する電流センサ24と、バッテリ21およびジャンクションボックス22を冷却するように構成された温度制御システム40と、冷却カウンタを用いて温度制御システム40を制御するECU100とを備える。ECU100は、電流センサ24により検出された電流の2乗値と閾値THとの間の差分が正である場合に冷却カウンタを増加させる一方で、差分が負である場合には冷却カウンタを減少させる。ECU100は、冷却カウンタが基準値REFを上回った場合、冷却カウンタが基準値REFを下回っている場合と比べて、ジャンクションボックス22の冷却量が大きくなるように温度制御システム40を制御する。【選択図】図5

Description

本開示は、電池冷却システムに関する。
特開2019-93940号公報(特許文献1)は、車載部品冷却装置を開示する。車載部品冷却装置は、バッテリと電気的に接続される電動駆動部品を含む。電動駆動部品は、ジャンクションボックスと、PCU(Power Control Unit)と、モータユニットとを含む。特許文献1には、冷媒によって電動駆動部品を冷却することが記載されている(たとえば特許文献1の段落[0035]参照)。
特開2019-93940号公報
一般に、電動車両は、モータ等の負荷に電力を供給する電池と、電池と負荷とを電気的に接続する電力線に設けられた電気部品(ジャンクションボックスなど)とを備える。大電流が電池を流れる場合、電気部品を流れる電流も大きくなる。そうすると、電気部品の発熱量も大きくなるため、電気部品を積極的に冷却することが求められる。
電気部品に温度センサを設け、電気部品が高温になった場合に電気部品を冷却することも考えられる。しかしながら、温度センサの追加は、部材コストの増大、車重の増加などを引き起こし得る。よって、温度センサを設けることなく、電気部品の冷却の要否を判定することが望ましい。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、温度センサを設けることなく電気部品を適切に冷却することである。
本開示のある局面に従う電池冷却システムは、負荷に電力を供給する電池と、電池と負荷とを電気的に接続する電力線に設けられた電気部品と、電力線を流れる電流を検出する電流センサと、電池およいb電気部品を冷却するように構成された冷却装置と、カウンタを用いて冷却装置を制御する制御装置とを備える。制御装置は、電流センサにより検出された電流の2乗値と閾値との間の差分が正である場合にカウンタを増加させる一方で、差分が負である場合にはカウンタを減少させる。制御装置は、カウンタが基準値を上回った場合、カウンタが基準値を下回っている場合と比べて、電気部品の冷却量が大きくなるように冷却装置を制御する。
上記構成においては、制御装置は、温度センサに代えて電流センサを用いて電気部品の冷却を制御する。より詳細には、電流の2乗値と閾値との間の差分が正である場合には電気部品の温度が上昇している一方で、当該差分が負である場合には電気部品の温度が低下しているように、閾値が定められる。そうすると、カウンタが基準値を上回るとの条件は、電気部品の温度量が一定量よりも大きくなったことを意味する。したがって、制御装置は、カウンタが基準値を上回った場合には、カウンタが基準値を下回っている場合と比べて、電気部品の冷却量が大きくなるように冷却装置を制御する。これにより、温度センサを設けることなく電気部品を適切に冷却できる。
本開示によれば、温度センサを設けることなく、電気部品を適切に冷却できる。
本開示の実施の形態に係る電池冷却システムが搭載された車両の全体構成の一例を示す図である。 温度制御システムの構成の一例を示す図である。 本実施の形態における冷却カウンタの動作を説明するための図である。 冷却カウンタを用いた判定処理を説明するための図である。 本実施の形態におけるジャンクションボックス冷却制御の処理手順を示すフローチャートである。 閾値の設定手法の一例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態]
以下では、本開示に係る「電池冷却システム」が車両に搭載された構成を例に説明する。しかし、本開示に係る「電池冷却システム」の用途は車両用に限定されず、たとえば定置用であってもよい。
<車両構成>
図1は、本開示の実施の形態に係る電池冷却システムが搭載された車両の全体構成の一例を示す図である。車両1は、たとえば、車両1の外部から供給される電力による充電(プラグイン充電)が可能に構成されたプラグインハイブリッド車両である。ただし、車両1は、走行用のバッテリが搭載された車両であればよく、プラグイン充電に対応していない通常のハイブリッド車両であってもよい。車両1は、電気自動車または燃料電池車であってもよい。
車両1は、走行ユニット10と、電池パック20と、充電ユニット30と、温度制御システム40と、空調経路50と、ECU(Electronic Control Unit)100とを備える。走行ユニット10は、モータジェネレータ11,12と、PCU13と、エンジン14と、動力分割装置15と、駆動輪16とを含む。電池パック20は、バッテリ21と、ジャンクションボックス22と、電気ヒータ23と、電流センサ24とを含む。充電ユニット30は、インレット31と、AC/DCコンバータ32と、充電リレー(CHR:Charge Relay)33とを含む。
モータジェネレータ11,12の各々は、交流回転電機であり、たとえば、ロータに永久磁石が埋設された三相交流同期電動機である。モータジェネレータ11は、主として、動力分割装置15を経由してエンジン14により駆動される発電機として用いられる。モータジェネレータ11が発電した電力は、PCU13を介してモータジェネレータ12またはバッテリ21に供給される。また、モータジェネレータ11は、エンジン14のクランキングを行うことも可能である。
モータジェネレータ12は、主として電動機として動作し、駆動輪16を駆動する。モータジェネレータ12は、バッテリ21からの電力およびモータジェネレータ11の発電電力の少なくとも一方を受けて駆動される。モータジェネレータ12の駆動力は駆動軸に伝達される。一方、車両1の制動時または下り斜面での加速度低減時には、モータジェネレータ12は、発電機として動作して回生発電を行う。モータジェネレータ12が発電した電力は、PCU13を介してバッテリ21に供給される。
PCU13は、ECU100からの制御指令に従って、バッテリ21とモータジェネレータ11およびモータジェネレータ12との間、または、モータジェネレータ11とモータジェネレータ12との間で、双方向の電力変換を実行可能に構成されている。
エンジン14は、空気と燃料との混合気を燃焼させたときに生じる燃焼エネルギーを運動子(ピストンまたはロータなど)の運動エネルギーに変換することによって動力を出力する。
動力分割装置15は、たとえば遊星歯車装置である。動力分割装置15は、いずれも図示しないが、サンギヤと、リングギヤと、ピニオンギヤと、キャリアとを含む。キャリアはエンジン14に連結されている。サンギヤはモータジェネレータ11に連結されている。リングギヤは、駆動軸を介してモータジェネレータ12および駆動輪16に連結されている。ピニオンギヤは、サンギヤとリングギヤとに噛合する。キャリアは、ピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持する。
バッテリ21は、複数(典型的には数十個~数百個)のセルを含む組電池である。各セルは、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池である。バッテリ21は、モータジェネレータ11,12を駆動するための電力を蓄え、PCU13を通じてモータジェネレータ11,12に電力を供給する。また、バッテリ21は、モータジェネレータ11,12の発電時にPCU13を通じて発電電力を受けて充電される。
ジャンクションボックス22は、バッテリ21とPCU13とを電気的に接続する電力線を中継(結合または分岐を含み得る)する。ジャンクションボックス22には、システムメインリレー221が収容されている。ジャンクションボックス22は、本開示に係る「電気部品」に相当する。以下、ジャンクションボックスを「J/B」とも記載する。
電気ヒータ23は、たとえばPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータであって、氷点下などの低温環境下でバッテリ21を加熱する。
電流センサ24は、バッテリ21とPCU13とを電気的に接続する電力線を介してバッテリ21に入出力される電流Iを検出し、その検出結果をECU100に出力する。
インレット31は、嵌合等の機械的な連結を伴って充電ケーブルの充電コネクタ(図示せず)を挿入可能に構成されている。
AC/DCコンバータ32は、インレット31と充電リレー33との間に電気的に接続されている。AC/DCコンバータ32は、ECU100からの制御指令に従って、外部電源(充電スタンドなど)からインレット31を介して供給される交流電力を直流電力に変換する。AC/DCコンバータ32に代えてまたは加えてDC/DCコンバータが設けられていてもよい。
充電リレー33は、AC/DCコンバータ32と電池パック20との間に電気的に接続されている。ECU100からの制御指令に応じて充電リレー33が閉成されると、インレット31と電池パック20との間での電力伝送が可能な状態となる。
温度制御システム40は、ECU100からの制御指令に従って、電池パック20を冷却したり、走行ユニット10(具体的にはPCU13およびトランスアクスル)を冷却したり、車両1の空調を行ったりするように構成されている。温度制御システム40の詳細な構成例については図2にて説明する。温度制御システム40は、本開示に係る「冷却装置」に相当する。
ECU100は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ101と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などのメモリ102と、各種信号を入出力するためのI/Oポート(図示せず)とを含む。ECU100は、各センサから受ける信号ならびにメモリ102に記憶されたプログラムおよびマップ等に基づいて、車両1を所望の状態に制御する。本実施の形態においてECU100により実行される主要な制御として、温度制御システム40によるバッテリ21およびジャンクションボックス22の冷却制御が挙げられる。この冷却制御については後に詳細に説明する。ECU100は、本開示に係る「制御装置」に相当する。ECU100は、機能毎に複数のECUに分割して構成されていてもよい。
<温度制御システム構成>
図2は、温度制御システム40の構成の一例を示す図である。図2には、温度制御システム40に加えて、電池パック20、PCU13およびECU100も併せて示されている。温度制御システム40は、冷媒回路41と、チラー42と、冷却液回路43とを含む。
冷媒回路41は、冷却液回路43を循環する冷媒(液相冷媒または気相冷媒)の温度を調整するための回路である。冷媒の流通方向を矢印で表す。冷媒回路41は、たとえば一般的なヒートポンプシステムと同等の構成を有し、コンプレッサ71と、コンデンサ72と、膨張弁73,74と、エバポレータ75とを含む。以下では車室内の冷房運転時を例に説明する。
コンプレッサ71は、冷媒回路41を循環する気相冷媒を圧縮する。コンプレッサ71により圧縮されて高温高圧となった気相冷媒はコンデンサ72へと送られる。
コンデンサ72は、コンプレッサ71により圧縮されて高温高圧となった気相冷媒から熱を放出することによって気相冷媒を液相冷媒に凝縮する。
膨張弁73は、コンデンサ72により圧縮された高圧の液相冷媒を膨張させることによって液相冷媒を減圧する。膨張弁73により減圧された液相冷媒はエバポレータ75へと送られる。
膨張弁74は、膨張弁73と同様に、コンデンサ72により圧縮された高圧の液相冷媒を膨張させることによって液相冷媒を減圧する。膨張弁74により減圧された液相冷媒はチラー42へと送られる。
エバポレータ75は、エバポレータ75に吹きつけられた空気と液状冷媒との間で熱交換する。これにより、エバポレータ75に吹きつけられた空気の温度が調整(冷房運転時には冷却)される。液状冷媒は、周囲の空気の熱を吸収して気化することで気相冷媒へと変化する。この気相冷媒はコンプレッサ71に戻る。なお、エバポレータ75の暖房動作と冷却動作との切り替えは、コンプレッサ71の出力方向の切り替えにより実現される。
チラー42は、冷媒回路41を循環する冷媒と、冷却液回路43を循環する冷却液との間で熱交換を行う。より具体的には、膨張弁74により減圧された液相冷媒がチラー42内で蒸発することによって、冷却液回路43を循環する冷却液から熱が奪われる。これにより、冷却液回路43を循環する冷却液が冷却される。
冷却液回路43は、冷却経路8と、ラジエータ91と、リザーブタンク(R/T)92と、ウォータポンプ(W/P)93と、オイルクーラ(O/C)94と、ウォータポンプ95と、五方弁96とを含む。
冷却経路8は、冷却液の流通経路を構成する配管である。冷却液は、たとえば、エチレングリコールなどを含むLLC(Long Life Coolant)である。冷却液回路43においてウォータポンプ93,95を駆動させると、ウォータポンプ93,95から供給された冷却液は、五方弁96を介して電池パック20、PCU13またはラジエータ91等を通過した後、ウォータポンプ93,95へと戻る。これにより、冷却経路8内で冷却液が循環する。冷却液の循環方向を矢印で表す。冷却経路8は、第1経路81~第5経路85を含む。
第1経路81は、五方弁96とリザーブタンク92との間を連結する。第1経路81にはラジエータ91が接続されている。
第2経路82は、五方弁96とリザーブタンク92との間を連結する。第2経路82にはラジエータ91等の機器は接続されておらず、ラジエータ91をバイパスするように構成されている。第1経路81と第2経路82とはリザーブタンク92内で接続されている。
第3経路83は、リザーブタンク92への接続箇所の上流(手前)における第2経路82と、五方弁96との間を連結する。第3経路83にはウォータポンプ93、PCU13およびオイルクーラ94が接続されている。
第4経路84は、五方弁96とリザーブタンク92との間を連結する。第4経路84には電気ヒータ23、ジャンクションボックス22およびバッテリ21が接続されている。つまり、この例では、第4経路84を流れる冷却液がジャンクションボックス22の冷却とバッテリ21の冷却とに共通して使用される。しかし、冷却経路8は、ジャンクションボックス22を冷却する冷却液とバッテリ21を冷却する冷却液とが別々の経路を流れるように構成されていてもよい。
第5経路85は、リザーブタンク92と五方弁96との間を連結する。第5経路85にはウォータポンプ95およびチラー42が接続されている。第4経路84と第5経路85とはリザーブタンク92内で接続されている。
ラジエータ91は、車両1の外気と冷却液との間で熱交換することにより冷却液を冷却する。リザーブタンク92は、冷却経路8内の冷却液を貯留する。
ウォータポンプ93は、電動ウォータポンプであって、ECU100からの制御指令に従って冷却液を吐出する。第3経路83においてウォータポンプ93よりも下流には、PCU13が接続されている。ウォータポンプ93から吐出された冷却液によってPCU13を冷却できる。
オイルクーラ94は、第3経路83においてPCU13よりも下流に接続されている。図示しないが、オイルクーラ94には電動オイルポンプ(EOP:Electrical Oil Pump)が接続されている。オイルクーラ94は、第3経路83を流通する冷却液とオイルクーラ94との間で熱交換することにより、走行ユニット10のトランスアクスルを冷却する。
ウォータポンプ95は、電動ウォータポンプであって、ECU100からの制御指令に従って冷却液を吐出する。ウォータポンプ95が接続された第5経路85の上流には第4経路84が接続されている。ウォータポンプ93を駆動することによって、第4経路84に設けられた電気ヒータ23、ジャンクションボックス22およびバッテリ21を冷却できる。
五方弁96は、第3経路83および第5経路85のうちの少なくとも一方から入力された冷却液が第2経路82、第4経路84および第1経路81のうちの少なくとも1つに出力されるように、ECU100からの制御指令に従って冷却経路8の接続を切替可能に構成されている。たとえば、第5経路85から入力された冷却液が第4経路84に出力されるように冷却経路8の接続を切り替えることで「電池冷却回路」(太い実線および矢印AR1参照)を形成できる。また、第3経路83から入力された冷却液が第1経路81に出力されるように冷却経路8の接続を切り替えることで「ラジエータ回路」(1点鎖線および矢印AR2参照)を形成できる。
ジャンクションボックス22に温度センサを設け、ジャンクションボックス22が高温になった場合にジャンクションボックス22を冷却することも考えられる。しかしながら、温度センサの追加は、部材コストの増大、車重の増加などを引き起こす。よって、温度センサを設けることなく、ジャンクションボックス22の冷却の要否を判定することが望ましい。そこで、本実施の形態においては、電流センサ24による検出値(電流I)に基づいて制御される「冷却カウンタ」が導入される。
<冷却カウンタ>
図3は、本実施の形態における冷却カウンタの動作を説明するための図である。横軸は経過時間を表す。縦軸は、電流センサ24により検出される電流Iの2乗値を表す。
ジャンクションボックス22で発生するジュール熱の大きさは電流Iの2乗値に比例する。電流Iの2乗値が大きいほど、発生するジュール熱が大きいので、ジャンクションボックス22の温度上昇が起こりやすい。そのため、本実施の形態では、事前の実験結果またはシミュレーション結果に基づき、ジャンクションボックス22の温度変化に応じて閾値THが予め定められている。より詳細には、閾値THは、ジャンクションボックス22の温度が上昇するか低下するかの境界となる電流Iの2乗値に一致する値(あるいは近い値)に定められる。
電流Iの2乗値が閾値THよりも大きい場合、ジュール熱によるジャンクションボックス22の昇温効果が外気等によるジャンクションボックス22の冷却効果を上回るため、ジャンクションボックス22の温度が上昇する。よって、冷却カウンタはカウントアップ(インクリメント)される。一方、電流Iの2乗値が閾値THよりも小さい場合、冷却効果が昇温効果が上回るため、ジャンクションボックス22の温度が低下する。よって、冷却カウンタはカウントダウン(デクリメント)される。
図4は、冷却カウンタを用いた判定処理を説明するための図である。冷却カウンタの初期値は、この例では0である。なお、冷却カウンタは0または正の値をとる。
時刻t0から時刻t1までの期間、電流Iの2乗値は閾値TH以下である。そのため、冷却カウンタは0に維持される。時刻t1において電流Iの2乗値が閾値THよりも大きくなると、冷却カウンタがカウントアップされて正値になる。その後、電流Iの2乗値が閾値THよりも小さくなったり大きくなったりすることで、冷却カウンタが増減する。
時刻t2において冷却カウンタが基準値REFを超過する。そうすると、ECU100は、ジャンクションボックス22の冷却が必要と判定し、ジャンクションボックス22の冷却が開始されるように温度制御システム40を制御する。
そのため、冷却カウンタが基準値REFを超過するのに先立ち、バッテリ21を冷却するために温度制御システム40が既に動作中である状況も考えられる。前述のように、この例では、第4経路84を流れる冷却液がバッテリ21を冷却するとともにジャンクションボックス22を冷却する。そのため、温度制御システム40が動作中である場合、ジャンクションボックス22の冷却も開始されている。このよう条件下で冷却カウンタが基準値REFを超えた場合には、ECU100は、冷却カウンタが基準値REF以下である場合と比べて、冷却量が大きくなるように温度制御システム40が制御する。これにより、ジャンクションボックス22に対する冷却量を増大させ、ジャンクションボックス22を速やかに冷却することが可能になる。
<処理フロー>
図5は、本実施の形態におけるジャンクションボックス22の冷却制御の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、たとえば予め定められた周期毎に繰り返し実行される。各ステップは、ECU100によるソフトウェア処理により実現されるが、ECU100内に配置されたハードウェア(電気回路)により実現されてもよい。以下、ステップをSと略す。
S1において、ECU100は、電流センサ24から電流Iを取得する。さらに、ECU100は閾値THを設置する(S2)。閾値THの設定手法については図6にて説明する。そして、ECU100は、電流Iの2乗値が閾値THよりも大きいか否かを判定する(S3)。
電流Iの2乗値が閾値THよりも大きい場合(S3においてYES)、ECU100は、冷却カウンタをカウントアップする(S4)。たとえば、ECU100は、冷却カウンタAをA+α(I-TH)へと増加させることができる。αは、実験的または設計的に予め定められたカウントアップ係数である(α>0)。
これに対し、電流Iの2乗値が閾値TH以下である場合(S3においてNO)、ECU100は、冷却カウンタをカウントダウンする(S5)。たとえば、ECU100は、冷却カウンタAをA-β(I-TH)へと減少させることができる。βは、実験的または設計的に予め定められたカウントダウン係数である(β>0)。
S6において、ECU100は、冷却カウンタAが所定の基準値REFよりも大きいかどうかを判定する。冷却カウンタAが基準値REFよりも大きい場合(S6においてYES)、ECU100は、ジャンクションボックス22の冷却が開始されるように温度制御システム40を制御する(S7)。前述のように、ECU100は、冷却カウンタAが基準値REF以下である場合と比べて、ジャンクションボックス22に対する冷却量が増大するように温度制御システム40を制御してもよい。一方、冷却カウンタAが基準値REF以下である場合(S6においてNO)、ECU100は、S7の処理をスキップする。つまり、ジャンクションボックス22の冷却は開始されない(あるいは冷却量増大は行われない)。
図6は、閾値THの設定手法の一例を示す図である。横軸は車両1の外気温度を表す。外気温度は、たとえば、図示しない外気温度センサを用いて検出される。縦軸は閾値THを表す。
外気温度が高いほどジャンクションボックス22の温度も上昇しやすくなる。そのため、外気温度が高くなるに従って閾値THを低く設定することが好ましい。閾値THを低く設定すると、電流Iの2乗値が閾値THよりも大きいとの条件が成立しやすくなる。よって、冷却カウンタがカウントアップされやすくなるため、冷却カウンタが基準値REFを早期に上回る。その結果、ジャンクションボックス22の冷却を速やかに開始したり、ジャンクションボックス22に対する冷却量を速やかに増大させたりすることができる。
また、本実施の形態では図2にて説明したように、共通の冷媒がバッテリ21とジャンクションボックス22とを流れる。したがって、バッテリ21を冷却するために温度制御システム40が動作中である場合には、ジャンクションボックス22も一定程度は冷却されている。よって、温度制御システム40が動作中である場合には、温度制御システム40が非動作である場合と比べて、同じ外気温度での閾値THを高く設定できる。つまり、温度制御システム40が動作中である場合にジャンクションボックス22に対する冷却量を増大させるタイミングが、温度制御システム40が非動作である場合にジャンクションボックス22の冷却が開始されるタイミンと比べて遅くなるように、閾値THを設定できる。
以上のように、本実施の形態においては、電流センサ24により検出される電流Iの絶対値に基づいて冷却カウンタがカウントアップ/カウントダウンされる。ECU100は、冷却カウンタを用いることで、ジャンクションボックス22に温度センサを追加しなくてもジャンクションボックス22が高温になっていることを判定できる。よって、本実施の形態によれば、温度センサを設けることなく、ジャンクションボックス22を適切に冷却できる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 走行ユニット、11,12 モータジェネレータ、13 PCU、14 エンジン、15 動力分割装置、16 駆動輪、20 電池パック、21 バッテリ、22 ジャンクションボックス、221 システムメインリレー、23 電気ヒータ、24 電流センサ、30 充電ユニット、31 インレット、32 コンバータ、33 充電リレー、40 温度制御システム、41 冷媒回路、42 チラー、43 冷却液回路、50 空調経路、71 コンプレッサ、72 コンデンサ、73,74 膨張弁、75 エバポレータ、8 冷却経路、81 第1経路、82 第2経路、83 第3経路、84 第4経路、85 第5経路、91 ラジエータ、92 リザーブタンク、93,95 ウォータポンプ、94 オイルクーラ、96 五方弁、100 ECU、101 プロセッサ、102 メモリ。

Claims (1)

  1. 負荷に電力を供給する電池と、
    前記電池と前記負荷とを電気的に接続する電力線に設けられた電気部品と、
    前記電力線を流れる電流を検出する電流センサと、
    前記電池および前記電気部品を冷却するように構成された冷却装置と、
    カウンタを用いて前記冷却装置を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記電流センサにより検出された電流の2乗値と所定の閾値との間の差分が正である場合に前記カウンタを増加させる一方で、前記差分が負である場合には前記カウンタを減少させ、
    前記カウンタが基準値を上回った場合には、前記カウンタが前記基準値を下回っている場合と比べて、前記電気部品の冷却量が大きくなるように前記冷却装置を制御する、電池冷却システム。
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