JP2022181126A - 硬貨処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性を向上する。【解決手段】硬貨入出金装置4は、投入空間37に投入された硬貨を載置させる硬貨載置面38sよりも上側まで突出する突起50と、突起50の上端部よりも下側を通過するように投入空間37内における硬貨載置面38s近傍に検知光LA、LB及びLCを照射する発光部40eA、40eB及び40eCと、発光部40eA、40eB及び40eCから照射される検知光LA、LB及びLCを受光する受光部40rA、40rB及び40rCとを有するセンサ40A、40B及び40Cと、突起50の上端部よりも上側を通過するよう投入空間37内における上端部近傍に検知光LDを照射する発光部40eDと、発光部40eDから照射される検知光LDを受光する受光部40rDとを有するセンサ40Dと、センサ40A、40B、40C及び40Dの検知結果に基づき投入空間37に異物FM1が投入されたか否かを判定する制御部8とを設ける。【選択図】図4

Description

本発明は硬貨処理装置に関し、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等のような小売店舗の精算所において使用される釣銭機に適用して好適なものである。
近年、レジ釣銭機として、POS(Point Of Sales)システム等に接続されたPOSレジに、紙幣や硬貨の入出金処理を行う釣銭機が組み合わされたものが普及している。この釣銭機のうち硬貨を処理する硬貨処理装置として、例えばレジ係員に硬貨を投入させる硬貨入金部、硬貨を搬送する硬貨搬送部、投入された硬貨の種類等を認識する硬貨認識部、硬貨を金種別に収納すると共に釣銭用の硬貨を繰り出す硬貨収納庫、及び硬貨収納庫から繰り出された硬貨を貯留してレジ係員に取り出させる硬貨出金部等を有したものがある。
この硬貨処理装置は、硬貨入金部に投入された硬貨を検出するセンサが実装されたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-59191号公報
しかしながらそのような硬貨処理装置は、硬貨入金部に投入された異物を検出できない場合があった。異物が投入された状態のまま硬貨入金部が硬貨処理装置内部へ硬貨を繰り出そうとすると、エラーとなったり、硬貨入金部や硬貨処理装置が損傷してしまったりする可能性があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、信頼性を向上し得る硬貨処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の硬貨処理装置においては、硬貨が投入される投入空間と、投入空間に投入された硬貨を載置させる載置面と、載置面よりも上側まで突出する突起と、突起の上端部よりも下側を通過するように投入空間内における載置面近傍に光を照射する発光部と、該発光部から照射される光を受光する受光部とを有する硬貨検知センサと、突起の上端部よりも上側を通過するように投入空間内における上端部近傍に光を照射する発光部と、該発光部から照射される光を受光する受光部とを有するフル検知センサと、硬貨検知センサ及びフル検知センサの検知結果に基づき投入空間に異物が投入されたか否かを判定する制御部とを設けるようにした。
これにより、硬貨検知センサ及びフル検知センサの検知結果に基づき、投入空間に異物が投入されたことを検出し、異物が投入されたことを検出した場合は硬貨入金動作を開始しないことにより、エラーの発生や硬貨入金部の損傷を防ぐことができる。
本発明によれば、硬貨検知センサ及びフル検知センサの検知結果に基づき、投入空間に異物が投入されたことを検出し、異物が投入されたことを検出した場合は硬貨入金動作を開始しないことにより、エラーの発生や硬貨入金部の損傷を防ぐことができ、かくして信頼性を向上し得る硬貨処理装置を実現できる。
釣銭機の外観構成を示す斜視図である。 釣銭機の制御構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による硬貨入金部の構成(1)を示す平面図である。 第1の実施の形態による硬貨入金部の構成(2)を示す透過正面図である。 第1の実施の形態による硬貨入金部に異物が投入された状態(1)を示す平面図である。 第1の実施の形態による硬貨入金部に異物が投入された状態(2)を示す透過正面図である。 第1の実施の形態による入金処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による入金処理手順を示すフローチャートである。 硬貨入金部に細長い異物が投入された状態(1)を示す平面図である。 硬貨入金部に細長い異物が投入された状態(2)を示す透過正面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1-1.釣銭機の全体構成]
図1に外観を示すように、釣銭機1は、POSレジスタ(図示せず)に接続されており、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストアのような小売店舗の精算所(いわゆるレジ)において、顧客が購入したい商品を精算する際に、顧客により操作されるセルフ精算機である。なお以下では、顧客等(以下、操作者と呼ぶ)が対峙する側面及びその反対面をそれぞれ前面及び後面とし、さらに該操作者から見て左右及び上下を定義して説明する。
図1及び図2示すように、釣銭機1は、大きく分けて、紙幣を取り扱う紙幣入出金装置2と、硬貨を取り扱う硬貨入出金装置4と、前側上部の表示操作部6とにより構成されており、内部に制御部8を有している。因みに硬貨は、一般的な硬貨と同様、ニッケル、銅やアルミニウム等の金属又はこれらの合金やその組み合わせでなり、薄い板状に形成されている。
制御部8は、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成されている。記憶部10は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)であり、釣銭機1の各種設定やプログラム等を記憶する。制御部8は、記憶部10から読み出した所定のプログラムを実行することにより種々の処理を行い、全体を統括制御する。
表示操作部6は、所定の表示パネル及び所定の操作スイッチの組み合わせにより構成されている。表示操作部6の表示パネルは、紙幣入出金装置2及び硬貨入出金装置4における稼働状況として、例えば硬貨入出金装置4において釣銭用の硬貨が不足していること、硬貨入金部30に硬貨が大量に投入されたことや、所定のセンサにより異常を検出したこと等を表示する。また表示操作部6の操作スイッチは、操作者等による押下操作を介して、例えば硬貨の搬送等に関する指示を受け付ける。通信部12は、ネットワークを介してPOSレジスタと通信を行う。また釣銭機1は、制御部8の制御により鳴動するブザー(図示せず)を有している。
[1-2.紙幣入出金装置の構成]
紙幣入出金装置2は、前側に、紙幣が投入されると共に外部へ繰り出す紙幣入出金部20と、正常でないと鑑別された(すなわちリジェクトされた)紙幣と紙幣収納庫21から回収された紙幣とを収納する紙幣リジェクト回収庫22とが設けられている。
紙幣入出金部20は、紙幣が投入されたことを検出すると、制御部8の制御に基づき、紙幣を1枚ずつ紙幣搬送部23に繰り出す。紙幣搬送部23は、紙幣を搬送し、紙幣認識部24に受け渡す。紙幣認識部24は、紙幣の金種(例えば1000円、2000円、5000円及び10000円の4種類)及び真偽等を鑑別し、紙幣の鑑別結果を制御部8へ通知する。制御部8は、取得した鑑別結果に基づき、異常であれば該紙幣を紙幣リジェクト回収庫22へ搬送させる一方、正常であれば該硬貨を金種毎の紙幣収納庫21に搬送させる。硬貨収納庫31は、それぞれ紙幣を収納し、また制御部8の制御に基づき、収納している紙幣を図示しない排出機構により、紙幣入出金部20へ向けて排出する。
このように紙幣入出金装置2は、操作者から商品等の代金として支払われ紙幣入出金部20に投入された紙幣を金種毎に分別して紙幣収納庫21に収納すると共に、釣銭として渡すべき紙幣を紙幣収納庫21から繰り出して紙幣入出金部20から排出する。
[1-3.硬貨入出金装置の構成]
硬貨入出金装置4は、前側に、硬貨が投入される硬貨入金部30と、正常でないと鑑別された(すなわちリジェクトされた)硬貨を排出する硬貨リジェクト部33と、釣銭としての硬貨を排出する硬貨出金部32とが設けられている。
硬貨入金部30は、すり鉢状にえぐられたような形状に形成されると共に、その底部に硬貨を1枚ずつ排出する回転円盤が組み込まれている。また硬貨入金部30には、所定箇所に硬貨の有無を検出する複数個のセンサが組み込まれており、その検出結果を制御部8へ通知する。実際の精算処理において、硬貨は、操作者によりまとめて硬貨入金部30へ投入される。硬貨入金部30は、センサにより硬貨が投入されたことを検出すると、制御部8の制御に基づき、硬貨を1枚ずつ硬貨搬送部34に繰り出す(詳細は後述する)。
硬貨搬送部34は、搬送ベルトにより硬貨を搬送し、硬貨認識部35に受け渡す。硬貨認識部35は、硬貨の金種(例えば1円、5円、10円、50円、100円及び500円の6種類)及び真偽等を鑑別し、硬貨の鑑別結果を制御部8へ通知する。制御部8は、取得した鑑別結果に基づき、異常であれば該硬貨を硬貨リジェクト部33へ送出させる一方、正常であれば該硬貨を金種毎の硬貨収納庫31に搬送させる。
硬貨リジェクト部33は、硬貨入出金装置4の前面下部から前方へ突出すると共に上部中央が椀状にえぐられたような形状でなり、硬貨搬送部34から落とし込まれた硬貨を受け止めて保持すると共に、前上方から容易に取り出させる。硬貨リジェクト部33内に落とし込まれた硬貨は、硬貨入出金装置4の前方に対峙する操作者により取り出されリジェクト硬貨として返却される。
硬貨収納庫31は、それぞれ硬貨を積層して収納し、また制御部8の制御に基づき、収納している硬貨を図示しない排出機構により、硬貨出金部32へ向けて排出する。硬貨出金部32は、硬貨入出金装置4の前面下部から前方へ突出すると共に上部中央が椀状にえぐられたような形状でなり、硬貨収納庫31から搬送された硬貨を受け止めて保持すると共に、前上方から容易に取り出させる。硬貨出金部32内に落とし込まれた硬貨は、硬貨入出金装置4の前方に対峙する操作者により取り出される。
このように硬貨入出金装置4は、操作者から商品等の代金として支払われ硬貨入金部30に投入された硬貨を金種毎に分別して硬貨収納庫31に収納すると共に、釣銭として渡すべき硬貨を硬貨収納庫31から繰り出して硬貨出金部32から排出する。
[1-4.硬貨入金部の構成]
図3及び図4に示すように、硬貨入金部30は、上方が開口し全体として中心軸を上下方向に沿わせた円柱状に形成されている。なお図4においては、投入口ガイド36の正面側の壁部36wを透過して示すと共に、各センサ40(センサ40A、40B、40C及び40D)の配置を模式的に示している。具体的に硬貨入金部30は、硬貨CNをガイドする投入口ガイド36を有している。投入口ガイド36は、円盤形状の底部36bと、該底部36bの外周部から立設する壁部36wとにより構成された円筒形状である。この投入口ガイド36の内部には、円筒状に窪み硬貨CNを非整列状態で受け入れる投入空間37が形成されている。投入口ガイド36の壁部36wには、センサ40(センサ40A、40B、40C及び40D)(後述する)の検知光L(検知光LA、LB、LC及びLD)を通過させる孔部(図示せず)が穿設されている。また投入口ガイド36の底部36bの上側には、回転円盤38が組み込まれている。回転円盤38は、上下に薄い円盤形状で回転可能であり、上面における水平方向に沿う平面である硬貨載置面38sに硬貨CNを非整列状態で載置させると共に、回転することにより硬貨CNを移動させる。回転円盤38における中央部には、突起50を該回転円盤38の下側から上側まで通過させる円盤孔部38hが穿設されている。
投入口ガイド36の底部36bにおける中央からは、頭頂部が尖った円錐形状の1個の突起50が上方へ突出している。この突起50は、底面が投入口ガイド36の底部36bの直径の4分の1程度であり、高さが投入口ガイド36の壁部36wの5分の1程度である。また突起50は、回転円盤38の円盤孔部38hを貫通し、硬貨載置面38sよりも上側まで突出している。さらに突起50は、検知光LA、LB及びLC(後述する)を遮らず、且つ、高さが検知光LA、LB及びLCよりも高くなっている。このため突起50は図5及び図6に示すようにコップの様な大きい異物FM1が投入空間37に投入された際に、異物FM1を下側から支持して硬貨載置面38sに当接しないようにし、検知光LA、LB及びLCよりも上側に浮かすことができる。
さらに硬貨入金部30には、投入空間37内における硬貨CNの有無を検知する複数個のセンサ40(センサ40A、40B、40C及び40D)も組み込まれている。センサ40Aは、投入口ガイド36の外周側において、検知光LAが突起50の上端部よりも下側であり硬貨載置面38sよりも僅かに上側を通過する高さにおいて突起50を避ける位置に配された光学センサであり、一組の発光部40eA、ミラー42A及び受光部40rAにより構成されている。このセンサ40Aは、発光部40eAから照射され投入空間37を通過しミラー42Aで反射され投入空間37を再度通過した検知光LAを受光部40rAで受光し、その受光結果を制御部8に通知する。
センサ40Bは、センサ40Aと比較して、平面視における配置が異なっているものの、ほぼ同様に構成されている。すなわち、センサ40Bは、投入口ガイド36の外周側において、検知光LBが突起50の上端部よりも下側であり硬貨載置面38sよりも僅かに上側を通過する高さにおいて突起50を避ける位置に配された光学センサであり、一組の発光部40eB、ミラー42B及び受光部40rBにより構成されている。このセンサ40Bは、発光部40eBから照射され投入空間37を通過しミラー42Bで反射され投入空間37を再度通過した検知光LBを受光部40rBで受光し、その受光結果を制御部8に通知する。
センサ40Cは、センサ40A及び40Bと比較して、平面視における配置が異なっているものの、ほぼ同様に構成されている。すなわち、センサ40Cは、投入口ガイド36の外周側において、検知光LCが突起50の上端部よりも下側であり硬貨載置面38sよりも僅かに上側を通過する高さにおいて突起50を避ける位置に配された光学センサであり、一組の発光部40eC及び受光部40rCにより構成されている。このセンサ40Cは、発光部40eCから照射され投入空間37を通過した検知光LCを受光部40rCで受光し、その受光結果を制御部8に通知する。
センサ40Dは、センサ40Aと比較して、平面視における配置と、高さとが異なっているものの、ほぼ同様に構成されている。すなわち、センサ40Dは、投入口ガイド36の外周側において、検知光LDが突起50の上端部よりも上側であり投入口ガイド36の上端部よりも僅かに下側の高さにおいて突起50の上端部の真上を通過する位置に配された光学センサであり、一組の発光部40eD及び受光部40rDにより構成されている。このセンサ40Dは、発光部40eDから照射され投入空間37を通過した検知光LDを受光部40rDで受光し、その受光結果を制御部8に通知する。
以下では、センサ40A、40B、40C及び40Dをまとめてセンサ40とも呼び、検知光LA、LB、LC及びLDをまとめて検知光Lとも呼び、ミラー42A及び42Bをまとめてミラー42とも呼び、受光部40rA、40rB、40rC及び40rDをまとめて受光部40rとも呼ぶ。また以下では、センサ40A、40B及び40Cを硬貨検知センサとも呼び、センサ40Dをフル検知センサとも呼ぶ。
上述したように、センサ40A、40B及び40Cは、検知光LA、LB及びLCが、突起50を避けつつ突起50の上端部よりも下側における硬貨載置面38s近傍の互いに同一の高さを通過する。一方、センサ40Dは、検知光LDが突起50の上端部の真上において投入口ガイド36の上端部よりも僅かに下側の高さを通過する。このようにセンサ40A、40B及び40Cは、検知光LA、LB及びLCが投入空間37の下端部近傍を通過する一方、センサ40Dは、検知光LDが投入空間37の上端部近傍を通過する。このためセンサ40A、40B及び40Cは、硬貨載置面38sに載置されている硬貨CNを検出する。一方、センサ40Dは、投入空間37内に大量に投入された硬貨CNや、大きな異物FM1を検出する。
センサ40は、硬貨CN等の物体が検知光Lを遮ると、検知光Lを受光していないことを示すON状態という受光結果を制御部8に通知する。一方、センサ40は、硬貨CN等の物体が検知光Lを遮っていない場合、検知光Lを受光していることを示すOFF状態という受光結果を制御部8に通知する。制御部8は、センサ40A、40B及び40Cからの受光結果に基づき、投入空間37内に硬貨CNが存在するか(すなわち残留しているか)否かを判断する。また制御部8は、センサ40Dからの受光結果に基づき、投入空間37内に異物FM1が存在するか、又は投入空間37内に大量に硬貨CNが投入され満杯であるフル状態となったかを判断する。
投入空間37にコップ等の大きな異物FM1が投入された場合(図5及び図6)のまま回転円盤38を回転させ硬貨入金動作を開始してしまうと、硬貨搬送部34へ正常に硬貨CNを繰り出せなくなってエラーとなったり、コップの中身の飲料がこぼれて硬貨入金部30を損傷させてしまったりする可能性がある。特に硬貨入金部30が損傷した場合、硬貨入出金装置4全体が交換となることがある。このため硬貨入出金装置4は、硬貨入金部30において大きな異物FM1を検出した場合、該異物FM1を操作者に対し硬貨入金部30から除去させる必要がある。
また、硬貨入金部30がフル状態のまま回転円盤38を回転させ硬貨入金動作を開始してしまうと、硬貨CNの重量により回転円盤38が回転しなくなり、回転円盤38を回転させるモータに過度な負荷がかかってモータが損傷したり、硬貨入金部30が動作しなくなってエラーとなったりする可能性がある。このため硬貨入出金装置4は、硬貨入金部30のフル状態を検出した場合、フル状態でなくなるまで大量の硬貨CNのうち少なくとも一部分を操作者に対し硬貨入金部30から除去させる必要がある。
硬貨入金部30は、投入空間37内へ硬貨CNが投入され、且つ、異物FM1が投入されておらず、且つ、フル状態でもないことをセンサ40により検知すると、図示しないモータを回転させて駆動力を回転円盤38へ伝達させて回転円盤38を回転させることにより、硬貨入金動作を開始する。これにより硬貨入金部30は、硬貨CNに遠心力を作用させて回転円盤38の外周側へ搬送し、図示しないゲートまで移動させる。ゲートは、硬貨CNを1枚ずつ分離し、ゲートよりも後側に配置された繰り出しローラまで通過させる。繰り出しローラは、ゲートにより分離された硬貨CNを繰り出し、硬貨搬送部34に受け渡す。
[1-5.硬貨入金処理]
次に、硬貨入出金装置4による硬貨入金処理手順について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。POSレジスタから入金コマンドを受信すると、制御部8は、記憶部10から硬貨入金処理プログラムを読み出して実行することにより図7に示す硬貨入金処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。ステップSP1において制御部8は、硬貨入金部30における全てのセンサ40(センサ40A、40B、40C及び40D)の発光部40eA、40eB、40eC及び40eDを発光させることにより、センサ40が物体を検知できる状態にし、ステップSP2へ移り、操作者により投入空間37へ硬貨CNが投入されるまで待ち受ける。このとき、操作者により投入空間37へ硬貨CNが投入されるが、硬貨CN以外の異物FM1が投入される場合がある。
ステップSP2において制御部8は、硬貨CN又は異物FM1が投入空間37に投入されることによりセンサ40Dの検知光LDが遮蔽されセンサ40DがON状態となったか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは、フル状態ではなく、且つ、大きな異物FM1は投入されていないことを表し、このとき制御部8はステップSP3へ移る。
ステップSP3において制御部8は、センサ40A、40B及び40C全てがOFF状態であるか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは、センサ40DはOFF状態であり、且つ、センサ40A、40B又は40Cの少なくとも何れか1つがON状態であるため、硬貨CNが投入空間37に投入されたことを表し、このとき制御部8はステップSP4へ移る。ステップSP4において制御部8は、回転円盤38を回転させ始めることにより硬貨入金動作を開始し、ステップSP5へ移る。
ステップSP5において制御部8は、センサ40A、40B及び40C全てがOFF状態であるか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは、投入空間37に硬貨CNが残留していることを表し、このとき制御部8は肯定結果を得るまで回転円盤38を回転させ続け硬貨入金動作を継続しステップSP5を繰り返す。
一方、ステップSP5において肯定結果が得られると、このことは、投入空間37に硬貨CNが残留しておらず全ての硬貨CNを硬貨搬送部34へ繰り出したことを表し、このとき制御部8はステップSP6へ移る。ステップSP6において制御部8は、回転円盤38の回転を停止させることにより硬貨入金動作を終了し、ステップSP12へ移り、硬貨入金処理手順RT1を終了する。
一方、ステップSP3において肯定結果が得られると、このことは、センサ40A、40B、40C及び40Dの全てがOFF状態であるため、硬貨CN及び異物FM1の何れも投入空間37に投入されていないことを表し、このとき制御部8はステップSP4、SP5及びSP6をスキップしてステップSP12へ移り、硬貨入金処理手順RT1を終了する。
また一方、ステップSP2において肯定結果が得られると、このことは、センサ40DがON状態であるためフル状態又は大きな異物FM1が投入されている可能性があることを表し、このとき制御部8はステップSP7へ移る。ステップSP7において制御部8は、センサ40A、40B及び40C全てがOFF状態であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、センサ40DはON状態であり、且つ、センサ40A、40B及び40C全てがOFF状態であるため、投入空間37に硬貨CN以外の大きな異物FM1が投入された(図5及び図6)ことを表し、このとき制御部8はステップSP8へ移る。
ステップSP8において制御部8は、異物FM1を投入空間37から除去することを表示操作部6の表示パネルに表示すると共にブザーを鳴動させることにより、異物FM1を投入空間37から除去するよう操作者を誘導し、ステップSP9へ移る。ステップSP9において制御部8は、センサ40DがON状態であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、投入空間37に未だ異物FM1が投入された状態のままであることを表し、このとき制御部8はステップSP8へ戻り、異物FM1を投入空間37から除去するよう誘導を継続し、ステップSP8及びSP9を繰り返し、センサ40DがOFF状態となるまで待ち受ける。
一方、ステップSP9において否定結果が得られると、このことは、異物FM1が操作者によって除去されたことを表し、このとき制御部8はステップSP12へ移り、硬貨入金処理手順RT1を終了する。
さらに一方、ステップSP7において否定結果が得られると、このことは、センサ40DはON状態であり、且つ、センサ40A、40B又は40Cの少なくとも何れか1つがON状態であるため、投入空間37に大量の硬貨CNが投入されフル状態となったことを表し、このとき制御部8はステップSP10へ移る。
ステップSP10において制御部8は、硬貨CNを投入空間37から除去することを表示操作部6の表示パネルに表示すると共にブザーを鳴動させることにより、硬貨CNを投入空間37から除去するよう操作者を誘導し、ステップSP11へ移る。ステップSP11において制御部8は、センサ40DがON状態であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、硬貨入金部30は未だフル状態のままであることを表し、このとき制御部8はステップSP10へ戻り、硬貨CNを投入空間37から除去するよう誘導を継続し、ステップSP10及びSP11を繰り返し、センサ40DがOFF状態となるまで待ち受ける。
一方、ステップSP11において否定結果が得られると、このことは、硬貨CNが操作者によって除去されることにより硬貨入金部30がフル状態でなくなったことを表し、このとき制御部8はステップSP4へ移り、上述したように硬貨入金動作を行う。
[1-6.効果等]
以上の構成において硬貨入出金装置4は、投入空間37の上端部近傍を検知光LDが通過するようにセンサ40Dを硬貨入金部30に設けるようにした。このため硬貨入出金装置4は、センサ40DがON状態を検出した際に、大量の硬貨CNか又は大きな異物FM1が検知光LDを遮断したと判断し、フル状態又は異物投入を検出できる。これにより硬貨入出金装置4は、フル状態又は異物投入を検出した際には硬貨入金動作を開始しないようにして操作者に対し硬貨CN又は異物FM1の除去を促すことにより、硬貨入金部30においてエラーが発生したり硬貨入金部30が破損したりしてしまうことを防止できる。
また硬貨入出金装置4は、硬貨載置面38sよりも上側に突出する突起50を投入口ガイド36の底部36bに設けるようにした。このため硬貨入出金装置4は、投入空間37に大きい異物FM1が投入された際に、異物FM1を下側から支持して硬貨載置面38sに当接しないようにし、検知光LA、LB及びLCよりも上側に浮かすことができる。よって突起50は、異物FM1が検知光LA、LB及びLCの全てを遮らないようにすることができる。これにより硬貨入出金装置4は、センサ40DがON状態を検出した際に、センサ40A、40B及び40C全てがOFF状態である場合は、異物FM1が投入されたと判断する一方、センサ40A、40B及び40Cの少なくとも何れか1つがON状態である場合は、フル状態であると判断することができる。このように硬貨入出金装置4は、センサ40DがON状態を検出した際に、センサ40A、40B及び40Cの受光結果を確認することにより、硬貨入金部30において異物投入が発生したか又はフル状態となったかを切り分けて判別できる。これにより硬貨入出金装置4は、操作者に対し、異物FM1の除去か又は硬貨CNの除去かを切り分けて誘導することができる。
さらに硬貨入出金装置4は、フル状態を検知するためのフル検知センサであるセンサ40Dの受光結果と、硬貨載置面38sに載置されている硬貨CNを検出する硬貨検知センサであるセンサ40A、40B及び40Cの受光結果とを組み合わせて、フル検知センサが物体を検知しており、且つ、硬貨検知センサが物体を検知していない場合、投入空間37に異物FM1が投入されたと判定するようにした。このため硬貨入出金装置4は、異物FM1を検知する専用のセンサを別途追加することなく、異物FM1を検出できる。
ここで、従来の硬貨入出金装置においては、センサ40Dが存在しないものがあった。これは、従来の硬貨入出金装置は、レジ係員が操作することを前提で設計されていたからである。訓練されたレジ係員が硬貨CNを大量に投入したり大きい異物FM1を投入したりする可能性は極めて低いという前提条件があったため、従来の硬貨入出金装置においては、不要なセンサを実装しないものがあった。これに対し、近年はセルフ精算機が増加してきており、硬貨入出金装置の操作方法に詳しくない顧客が硬貨入出金装置を使用する機会が増えてきた。また硬貨入出金装置の硬貨入金部は、コップが入りやすいサイズになっているため、硬貨入金動作を行う際に顧客がコップを硬貨入金部に一時的に置いてしまい、このまま硬貨入金動作を開始してしまってコップの中身の液体がこぼれて硬貨入金部が破損してしまうことがあった。
これに対し硬貨入出金装置4は、センサ40Dを硬貨入金部30に設け、フル状態と異物投入とを切り分けて検出し、異物投入であると判定した場合、異物除去を顧客に誘導するようにした。このため硬貨入出金装置4は、該硬貨入出金装置4の操作に不慣れな顧客が操作した場合であっても、適切に硬貨入出金装置4を操作させ、硬貨入出金装置4が故障してしまわないようにすることができる。
さらに硬貨入出金装置4は、突起50を頭頂部が尖った円錐形状とした。このため硬貨入出金装置4は、硬貨CNが突起50の先端に載って硬貨載置面38sから浮いた状態で安定してしまい検知光LA、LB及びLCを遮らなくなって検知光LA、LB又はLCによって該硬貨CNを検出できなくなってしまうことを防止できる。これにより硬貨入出金装置4は、突起50の先端に載ってしまった硬貨CNが投入空間37に残留しているにも関わらず投入空間37内の硬貨CNを全て硬貨搬送部34へ繰り出したと誤認識して硬貨入金動作を終了してしまうことを防止できる。
さらに硬貨入出金装置4は、突起50の頂点の真上を検知光LDが通過するようにセンサ40を配置した。このため硬貨入出金装置4は、様々な形状の異物に対し、該異物が検知光LDを遮る確率を高めることができ、異物を検出できる可能性を高めることができる。
さらに硬貨入出金装置4は、突起50の頂点が平面視で投入口ガイド36の中央に位置するように、突起50を配置した。このため硬貨入出金装置4は、様々な形状の異物の下側に突起50を当接させて該異物を下側から支持して硬貨載置面38sに当接しないようにし、検知光LA、LB及びLCを遮る確率を低くすることができる。これにより硬貨入出金装置4は、異物が検知光LA、LB又はLCの少なくとも何れか1つを遮ってしまい、投入空間37に異物が投入されたにもかかわらずフル状態であると誤認識してしまう可能性を低くすることができる。
以上の構成によれば硬貨入出金装置4は、硬貨CNが投入される投入空間37と、投入空間37に投入された硬貨CNを載置させる硬貨載置面38sと、硬貨載置面38sよりも上側まで突出する突起50と、突起50の上端部よりも下側を通過するように投入空間37内における硬貨載置面38s近傍に検知光LA、LB及びLCを照射する発光部40eA、40eB及び40eCと、該発光部40eA、40eB及び40eCから照射される検知光LA、LB及びLCを受光する受光部40rA、40rB及び40rCとを有するセンサ40A、40B及び40Cと、突起50の上端部よりも上側を通過するように投入空間37内における上端部近傍に検知光LDを照射する発光部40eDと、該発光部40eDから照射される検知光LDを受光する受光部40rDとを有するセンサ40Dと、センサ40A、40B、40C及び40Dの検知結果に基づき投入空間37に異物FM1が投入されたか否かを判定する制御部8とを設けるようにした。
これにより硬貨入出金装置4は、硬貨検知センサ及びフル検知センサの検知結果に基づき、投入空間37に異物FM1が投入されたことを検出し、異物FM1が投入されたことを検出した場合は硬貨入金動作を開始しないことにより、エラーの発生や硬貨入金部30の損傷を防ぐことができる。
[2.第2の実施の形態]
[2-1.釣銭機の全体構成]
図1及び図2に示すように、第2の実施の形態による釣銭機101は、第1の実施の形態による釣銭機1と比較して、制御部8に代わる制御部108を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
[2-2.硬貨入金処理]
次に、第2の実施の形態における硬貨入出金装置4による硬貨入金処理手順について、図7と対応するステップに同一符号を付した図8に示すフローチャートと、図5及び図6と対応する部材に同一符号を付した図9及び図10とを用いて説明する。POSレジスタから入金コマンドを受信すると、制御部108は、記憶部10から硬貨入金処理プログラムを読み出して実行することにより図8に示す硬貨入金処理手順RT101を開始し、ステップSP1へ移る。硬貨入金処理手順RT101は、硬貨入金処理手順RT1(図7)と比較して、ステップSP101、SP102及びSP103が追加されている点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。ステップSP1~SP9において制御部108は、硬貨入金処理手順RT1と同様の処理を行う。
ステップSP7において否定結果が得られると、制御部108はステップSP101へ移り、センサ40A、40B及び40C全てがON状態であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、センサ40DはON状態であり、且つ、センサ40A、40B及び40C全てがON状態であるため、硬貨入金部30がフル状態となったことを表し、このとき制御部108はステップSP10へ移り、硬貨入金処理手順RT1と同様の処理を行う。
一方、ステップSP101において否定結果が得られると、このことは、例えば検知光LD及びLCが遮られることにより、センサ40DはON状態であり、且つ、センサ40A、40B又は40Cの少なくとも何れか1つがOFF状態(すなわち全てがON状態ではなく一箇所又は二箇所がON状態)であるため、図9及び図10に示すように、細長い異物FM2が投入空間37に投入された可能性があることを表し、このとき制御部108はステップSP102へ移る。
ステップSP102において制御部108は、ステップSP8と同様に、異物FM2を投入空間37から除去することを表示操作部6の表示パネルに表示すると共にブザーを鳴動させることにより、異物FM2を投入空間37から除去するよう操作者を誘導し、ステップSP103へ移る。ステップSP103において制御部108は、センサ40A、40B及び40C全てがOFF状態であるか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは、投入空間37に未だ細長い異物FM2が投入された状態のままであることを表し、このとき制御部108はステップSP102へ戻り、異物FM2を投入空間37から除去するよう誘導を継続し、ステップSP102及びSP103を繰り返し、センサ40A、40B及び40C全てがOFF状態となるまで待ち受ける。
一方、ステップSP103において肯定結果が得られると、このことは、異物FM2が操作者によって除去されたことを表し、このとき制御部108はステップSP12へ移り、硬貨入金処理手順RT101を終了する。
[2-3.効果等]
以上の構成において第2の実施の形態による硬貨入出金装置104は、センサ40DがON状態を検出した際に、全ての硬貨検知センサであるセンサ40A、40B及び40C全てが物体を検知している場合は、大量の硬貨CNが検知光LA、LB、LC及びLD全てを遮断したと判断してフル状態と判定する一方、一部の硬貨検知センサであるセンサ40A、40B又は40Cの一部が物体を検知している場合は、細長い異物FM2が検知光LDと検知光LA、LB又はLCの一部とを遮断したと判断して異物投入と判定することができる。
このように第2の実施の形態による硬貨入出金装置104は、硬貨入金部30において、コップのような大きな異物FM1(図5及び図6)に加えて、棒状の細長い異物FM2も検出することができる。
その他の点においても、第2の実施の形態による硬貨入出金装置104は、第1の実施の形態による硬貨入出金装置4と同様の作用効果を奏し得る。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、突起50を円錐形状とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、突起50を、四角錐形状等、上端部が尖った他の種々の形状としても良い。又は、突起50を、例えば円柱形状等、上端部が尖っていない他の種々の棒状の形状としても良い。その場合、突起の上端面を硬貨CNがバランスを保てない程度の小さい面積とすることにより、突起の上に硬貨CNが載らないようにすることが好ましい。第2の実施の形態においても同様である。
また上述した第1の実施の形態においては、1個の突起50を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、複数個の突起50を設けても良い。その場合、隣接する突起50の先端同士の間隔を、硬貨入出金装置4において取り扱われる硬貨CNのうち最も直径が大きい硬貨CNである最大硬貨の直径よりも広くすることにより、複数の突起50同士の上に硬貨CNが載ってブリッジしないようにすることが好ましい。第2の実施の形態においても同様である。
さらに、円錐形状以外の例えば円柱形状である棒状の突起を複数個配置しても良い。その場合、突起の上端面を硬貨CNがバランスを保てない程度の小さい面積とすることにより、突起の上に硬貨CNが載らないようにすることが好ましい。また、隣接する突起の先端同士の間隔を最大硬貨の直径よりも広くすることにより、複数の突起同士の上に硬貨CNが載ってブリッジしないようにすることが好ましい。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、突起50を平面視で投入空間37の中央に配置する場合について述べた。本発明はこれに限らず、センサ40A、40B及び40Cの検知光LA、LB及びLCを遮らない位置であれば、突起50を平面視で投入空間37の中央以外の他の種々の位置に配置しても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、平面視で突起50の頂点の真上を検知光LDが通過するようにセンサ40Dを配置する場合について述べた。本発明はこれに限らず、平面視で突起50の頂点の真上以外の他の種々の位置を検知光LDが通過するようにセンサ40Dを配置しても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、上下方向に関し、センサ40A、40B及び40Cと、センサ40Dとの2段階の高さでセンサ40を配置する場合について述べた。本発明はこれに限らず、上下方向に関し、3段階以上の任意の高さの段数でセンサ40を配置することにより、より高精度に硬貨入金部30を監視しても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、硬貨検知センサとしてセンサ40A、40B及び40Cの3組のセンサ40を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、硬貨検知センサとして1組、2組又は4組以上の、他の種々の組数のセンサ40を設けても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、フル検知センサとしてセンサ40Dの1組のセンサ40を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、フル検知センサとして2組以上の他の種々の組数のセンサ40を設けても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、発光部40eA、ミラー42A及び受光部40rAにより一組のセンサ40Aを構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、ミラー42Aを省略して検知光LAを反射させないようにし、発光部40eA及び受光部40rAにより一組のセンサ40Aを構成しても良い。センサ40Bにおいても同様である。また、第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、発光部40eC及び受光部40rCにより一組のセンサ40Cを構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、ミラーを追加して検知光LCを反射させ、発光部40eC、ミラー及び受光部40rCにより一組のセンサ40Cを構成しても良い。センサ40Dにおいても同様である。また、第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、検知光LA、LB及びLCを同一の高さとする場合について述べた。本発明はこれに限らず、突起50の上端部よりも下側を通過する高さであれば、検知光LA、LB及びLCを互いに異なる高さとしても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、回転円盤38を回転させることにより、硬貨CNを硬貨入金部30から硬貨入出金装置4内部の硬貨搬送部34へ送出する場合について述べた。本発明はこれに限らず、硬貨入金部30の底部をベルトで構成し該ベルトを回転させたり、硬貨入金部30の底部を開閉可能に構成し該底部を開放させたりする等、他の種々の構成において硬貨入金部30の底部が可動することにより硬貨CNを硬貨入金部30から硬貨入出金装置4内部へ送出しても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、操作者としての顧客との間で種々の取引を行う釣銭機である硬貨入出金装置4に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば、顧客が購入したい商品を精算する際にレジ係員により操作される釣銭機等、硬貨CNを取り扱う他の種々の装置に本発明を適用しても良い。また、入金部に投入された媒体及び異物を検出するセンサが実装された、例えば、両替機、精算機又は券売機等、他の種々の装置に本発明を適用しても良い。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態にも本発明の適用範囲が及ぶものである。また、本発明は、上述した各実施の形態及び上述した他の実施の形態のうち任意の実施の形態に記載された構成の一部を抽出し、上述した実施の形態及び他の実施の形態のうちの任意の実施の形態の構成の一部と置換・転用する場合や、該抽出された構成の一部を任意の実施の形態に追加する場合にも本発明の適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、投入空間としての投入空間37と、載置面としての硬貨載置面38sと、突起としての突起50と、硬貨検知センサとしてのセンサ40A、40B及び40Cと、フル検知センサとしてのセンサ40Dと、制御部としての制御部8とによって、硬貨処理装置としての硬貨入出金装置4を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる投入空間と、載置面と、突起と、硬貨検知センサと、フル検知センサと、制御部とによって、硬貨処理装置を構成しても良い。
本発明は、例えば使用者との間で硬貨に関する取引処理を行う硬貨処理装置等で利用できる。
1、101……釣銭機、2……紙幣入出金装置、4……硬貨入出金装置、6…表示操作部、8、108……制御部、10……記憶部、12……通信部、20……紙幣入出金部、21……紙幣収納庫、22……紙幣リジェクト回収庫、23……紙幣搬送部、24……紙幣認識部、30……硬貨入金部、31……硬貨収納庫、32……硬貨出金部、33……硬貨リジェクト部、34……硬貨搬送部、35……硬貨認識部、36……投入口ガイド、36b……底部、36w……壁部、37……投入空間、38……回転円盤、38h……円盤孔部、38s……硬貨載置面、40A、40B、40C、40D……センサ、40eA、40eB、40eC、40eD……発光部、40rA、40rB、40rC、40rD……受光部、LA、LB、LC、LD……検知光、42A、42B……ミラー、50……突起、FM1、FM2……異物。

Claims (11)

  1. 硬貨が投入される投入空間と、
    前記投入空間に投入された前記硬貨を載置させる載置面と、
    前記載置面よりも上側まで突出する突起と、
    前記突起の上端部よりも下側を通過するように前記投入空間内における前記載置面近傍に光を照射する発光部と、該発光部から照射される光を受光する受光部とを有する硬貨検知センサと、
    前記突起の上端部よりも上側を通過するように前記投入空間内における上端部近傍に光を照射する発光部と、該発光部から照射される光を受光する受光部とを有するフル検知センサと、
    前記硬貨検知センサ及び前記フル検知センサの検知結果に基づき前記投入空間に異物が投入されたか否かを判定する制御部と
    を有する硬貨処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記フル検知センサが物体を検知しており、且つ、前記硬貨検知センサが物体を検知していない場合、前記投入空間に前記異物が投入されたと判定する
    請求項1に記載の硬貨処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記フル検知センサが物体を検知しており、且つ、前記硬貨検知センサが物体を検知している場合、前記投入空間が前記硬貨で満杯になったと判定する
    請求項2に記載の硬貨処理装置。
  4. 複数の前記硬貨検知センサを有し、
    前記制御部は、
    前記フル検知センサが物体を検知している際、全ての前記硬貨検知センサが物体を検知している場合は前記投入空間が前記硬貨で満杯になったと判定する一方、一部の前記硬貨検知センサが物体を検知している場合は前記投入空間に前記異物が投入されたと判定する
    請求項2に記載の硬貨処理装置。
  5. 前記制御部は、
    前記投入空間に前記異物が投入されたと判定した場合、前記硬貨を前記硬貨処理装置内部へ向けて搬送する硬貨入金動作を開始しない
    請求項1又は請求項2に記載の硬貨処理装置。
  6. 前記制御部は、
    前記投入空間に前記異物が投入されたと判定した場合、前記投入空間から前記異物を除去することを使用者に促す
    請求項5に記載の硬貨処理装置。
  7. 前記突起は、前記投入空間に投入された前記異物が前記硬貨検知センサの光を遮らないように前記異物を下側から支持する
    請求項1に記載の硬貨処理装置。
  8. 前記突起は、上端部が尖った形状である
    請求項7に記載の硬貨処理装置。
  9. 前記突起は、円錐形状である
    請求項8に記載の硬貨処理装置。
  10. 前記突起は、前記底部における中央部に1つ配される
    請求項7に記載の硬貨処理装置。
  11. 前記突起は、前記硬貨処理装置において取り扱われる前記硬貨のうち最も直径が大きい前記硬貨の直径よりも広い間隔を空けて複数個が配される
    請求項7に記載の硬貨処理装置。

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