JP2022180775A - 内燃機関用潤滑油組成物 - Google Patents

内燃機関用潤滑油組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2022180775A
JP2022180775A JP2021087451A JP2021087451A JP2022180775A JP 2022180775 A JP2022180775 A JP 2022180775A JP 2021087451 A JP2021087451 A JP 2021087451A JP 2021087451 A JP2021087451 A JP 2021087451A JP 2022180775 A JP2022180775 A JP 2022180775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
less
lubricating oil
oil composition
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021087451A
Other languages
English (en)
Inventor
麻里 飯野
Mari Iino
秀雄 常岡
Hideo Tsuneoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Eneos Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eneos Corp filed Critical Eneos Corp
Priority to JP2021087451A priority Critical patent/JP2022180775A/ja
Priority to PCT/JP2022/021114 priority patent/WO2022250017A1/ja
Priority to CN202280035615.0A priority patent/CN117321180A/zh
Publication of JP2022180775A publication Critical patent/JP2022180775A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M129/00Lubricating compositions characterised by the additive being an organic non-macromolecular compound containing oxygen
    • C10M129/02Lubricating compositions characterised by the additive being an organic non-macromolecular compound containing oxygen having a carbon chain of less than 30 atoms
    • C10M129/26Carboxylic acids; Salts thereof
    • C10M129/48Carboxylic acids; Salts thereof having carboxyl groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C10M129/54Carboxylic acids; Salts thereof having carboxyl groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring containing hydroxy groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M159/00Lubricating compositions characterised by the additive being of unknown or incompletely defined constitution
    • C10M159/12Reaction products
    • C10M159/20Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products
    • C10M159/22Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products containing phenol radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M169/00Lubricating compositions characterised by containing as components a mixture of at least two types of ingredient selected from base-materials, thickeners or additives, covered by the preceding groups, each of these compounds being essential
    • C10M169/04Mixtures of base-materials and additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M171/00Lubricating compositions characterised by purely physical criteria, e.g. containing as base-material, thickener or additive, ingredients which are characterised exclusively by their numerically specified physical properties, i.e. containing ingredients which are physically well-defined but for which the chemical nature is either unspecified or only very vaguely indicated
    • C10M171/02Specified values of viscosity or viscosity index
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10NINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS C10M RELATING TO LUBRICATING COMPOSITIONS
    • C10N2010/00Metal present as such or in compounds
    • C10N2010/04Groups 2 or 12
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10NINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS C10M RELATING TO LUBRICATING COMPOSITIONS
    • C10N2030/00Specified physical or chemical properties which is improved by the additive characterising the lubricating composition, e.g. multifunctional additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10NINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS C10M RELATING TO LUBRICATING COMPOSITIONS
    • C10N2040/00Specified use or application for which the lubricating composition is intended
    • C10N2040/25Internal-combustion engines

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Abstract

【課題】良好な省燃費性能を具備する内燃機関用潤滑油組成物を提供することを課題とする。【解決手段】(A)潤滑油基油、(B)マグネシウムサリシレート、(C)カルシウムサリシレート、および(D)粘度指数向上剤、を含む内燃機関用潤滑油組成物であって、150℃のHTHS粘度が、1.7以上2.3mPa・s以下であり、そして100℃のHTHS粘度が、4.8mPa・s以下であることを特徴とする内燃機関用潤滑油組成物により、前記課題を解決することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、内燃機関用潤滑油組成物に関する。詳細には、省燃費性能に優れた内燃機関用潤滑油組成物に関する。
内燃機関は最近のCO排出量規制などの環境対策のため、さらに省燃費性能を向上させることが求められている。
潤滑油による燃費改善には、使用粘度の低減による粘性抵抗を下げることが行われてきた(例えば、特許文献1を参照。)。しかし内燃機関の潤滑には必要な粘度が存在し、おのずと限界がある。また内燃機関油はバルブの駆動などの油圧源としても使用されており、油圧の維持には一定の粘度が必要である。このため、低粘度化にも限界があった。これを打開するため、内燃機関のヒートマネージメントが導入されつつある。例えば、内燃機関の使用目的や使用条件により内燃機関油の最高使用温度を低くすることや、内燃機関ポンプの改良によりポンプに必要な油圧を小さくすることで、必要粘度をさらに低減することが可能となる。これにより一段の省燃費化を図ることができる。
特開第2010-31082号公報 国際公開第2014/010462号パンフレット
ヒートマネージメントを取り入れた内燃機関において、省燃費性能の改善を目的とした内燃機関用潤滑油も開発されている(特許文献2)。しかしながら、さらなる省燃費性の改善が望まれていた。
本発明者らは、省燃費性能を具備する内燃機関用潤滑油組成物について、鋭意検討した。そして、本発明者らは、以下の構成を採用することによって、前記課題を解決できることを見出し、発明を完成するに至った。
本発明は、かかる知見に基づきなされたもので、次の通りのものである。
<1>
(A)潤滑油基油、
(B)マグネシウムサリシレート、
(C)カルシウムサリシレート、および
(D)粘度指数向上剤、
を含む内燃機関用潤滑油組成物であって、
150℃のHTHS粘度が、1.7以上2.3mPa・s以下であり、そして
100℃のHTHS粘度が、4.8mPa・s以下である
ことを特徴とする内燃機関用潤滑油組成物。
<2>
(A)潤滑油基油の100℃における動粘度が4.2mm/s未満であり、
潤滑油組成物の粘度指数が140以上である、<1>に記載の内燃機関用潤滑油組成物。
<3>
前記(B)マグネシウムサリシレートおよび(C)カルシウムサリシレートの含有量の合計が、組成物全量基準で、金属量として1400質量ppm以上2000質量ppm以下であり、そして、
(B)の含有量/((B)の含有量+(C)の含有量)が、質量ppm基準で、0.05以上0.95以下である、<1>または<2>に記載の内燃機関用潤滑油組成物。
<4>
150℃のHTHS粘度が、1.7以上2.0mPa・s以下であり、そして
100℃のHTHS粘度が、4.2mPa・s以下である、
<1>~<3>のいずれかに記載の内燃機関用潤滑油組成物。
本発明の内燃機関用潤滑油組成物によれば、良好な省燃費性能を具備する内燃機関用潤滑油組成物を提供することができる。
〔A〕潤滑油基油
本発明の潤滑油組成物においては、潤滑油基油として鉱油系基油を用いることが好ましい。本発明の潤滑油組成物に用いられる鉱油系基油としては、原油を常圧蒸留して得られる留出油が挙げられる。または、この留出油をさらに減圧蒸留して得られる留出油を、各種の精製プロセスで精製した潤滑油留分も使用することができる。精製プロセスとしては、水素化精製、溶剤抽出、溶剤脱ろう、水素化脱ろう、硫酸洗浄、白土処理などを、適宜組み合わせることができる。これらの精製プロセスを適宜の順序で組み合わせて処理することにより、本発明で使用できる潤滑油基油を得ることができる。異なる原油あるいは留出油を異なる精製プロセスの組合せに供することにより得られた、性状の異なる複数の精製油の混合物も使用可能である。
本発明の潤滑油組成物に用いられる鉱油系基油としては、API分類におけるグループIII基油に属するものを用いることが好ましい。APIグループIII基油は、硫黄分が0.03質量%以下、飽和分が90質量%以上、且つ粘度指数が120以上の鉱油系基油である。複数の種類のグループIII基油を用いてもよく、一種のみを用いてもよい。
本発明の潤滑油組成物においては、潤滑油基油として鉱油系基油のみを含むこともでき、その他の潤滑油基油を含むこともできる。具体的には、本発明の潤滑油組成物において、鉱油系基油の含有量は、潤滑油基油基準で、例えば、50質量%以上、60質量%以上、70質量%以上、80質量%以上、90質量%以上、95質量%以上、または99質量%以上であることができる。
本発明の潤滑油組成物においては、潤滑油基油として合成系基油を用いてもよい。合成系基油としては、ポリα-オレフィンおよびその水素化物、イソブテンオリゴマーおよびその水素化物、イソパラフィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ジエステル(ジトリデシルグルタレート、ジ-2-エチルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ-2-エチルヘキシルセバケート等)、ポリオールエステル(トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール2-エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネート等)、ポリオキシアルキレングリコール、ジアルキルジフェニルエーテル、ポリフェニルエーテル、並びにこれらの混合物等が挙げられる。中でも、ポリα-オレフィンが好ましい。ポリα-オレフィンとしては、典型的には、炭素数2~32、好ましくは炭素数6~16のα-オレフィンのオリゴマーまたはコオリゴマー(1-オクテンオリゴマー、デセンオリゴマー、エチレン-プロピレンコオリゴマー等)およびそれらの水素化生成物が挙げられる。
本発明の潤滑油組成物に含まれる潤滑油基油の100℃における動粘度は、4.2mm/s未満が好ましい。本発明の潤滑油基油の100℃における動粘度は、好ましくは2.5mm/s以上、より好ましくは3.0mm/s以上、さらに好ましくは3.4mm/s以上である。また、上限は、より好ましくは4.1mm/s以下、さらに好ましくは4.0mm/s以下である。具体的な範囲としては、好ましくは2.5mm/s以上4.1mm/s以下、より好ましくは3.0mm/s以上4.0mm/s以下、さらに好ましくは3.4mm/s以上4.0mm/s以下である。潤滑油基油の100℃における動粘度が4.2mm/s未満であることにより、さらに十分な省燃費性能を得ることができる。また、潤滑油基油の100℃における動粘度が2.5mm/s以上であることにより、潤滑箇所での油膜形成を確保でき、潤滑油組成物の蒸発損失も小さくすることができる。
前記の100℃における動粘度は、全ての潤滑油基油を混合した状態での動粘度、すなわち、基油全体としての動粘度を意味する。すなわち、複数の基油が含まれる場合の、特定の1つの潤滑油基油の動粘度を意味するものではない。
なお、本明細書において「100℃における動粘度」とは、ASTM D-445に準拠して測定された100℃での動粘度を意味する。
本発明の潤滑油組成物において、潤滑油基油の含有量は、潤滑油組成物全量基準で、例えば、50質量%以上95質量%以下、好ましくは60質量%以上95質量%以下、より好ましくは70質量%以上95質量%以下、さらに好ましくは80質量%以上95質量%以下、最も好ましくは85質量%以上95質量%以下である。
〔B〕および〔C〕金属系清浄剤
本発明の潤滑油組成物では、金属系清浄剤として、〔B〕マグネシウムサリシレートおよび〔C〕カルシウムサリシレートを用いる。マグネシウムサリシレートおよびカルシウムサリシレートに加えて、他の金属系清浄剤を含むことができるが、マグネシウムサリシレートおよびカルシウムサリシレートの2種類のみを含むことが好ましい。
マグネシウムサリシレートとしては、以下の式(1)で表される化合物を例示できる。
Figure 2022180775000001
前記式(1)中、Rはそれぞれ独立に炭素数14~30のアルキル基またはアルケニル基を表し、nは1または2を表す。Mgはマグネシウムを表す。nとしては1が好ましい。なおn=2であるとき、Rは異なる基の組み合わせであってもよい。マグネシウムサリシレートは、炭酸塩で過塩基化されていてもよく、ホウ酸塩で過塩基化されていてもよい。
本発明の潤滑油組成物に含まれるマグネシウムサリシレートの含有量は、潤滑油組成物全量基準で0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.15質量%以上である。上限は、10質量%以下、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である。具体的な範囲としては、0.01質量%以上10質量%以下、好ましくは0.05質量%以上8質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上5質量%以下、さらに好ましくは0.15質量%以上2質量%以下である。
本発明の潤滑油組成物に含まれるマグネシウムサリシレート由来のマグネシウムの量は、潤滑油組成物全量基準で、好ましくは50質量ppm以上、より好ましくは100質量ppm以上である。上限は、好ましくは2000質量ppm以下、より好ましくは1000質量ppm以下である。具体的な範囲としては、好ましくは50質量ppm以上2000質量ppm以下、より好ましくは100質量ppm以上1000質量ppm以下である。マグネシウムの含有量を前記範囲内にすることにより、省燃費性能を確保しながら、エンジン内部の清浄性を高く保つことができる。
(塩基価)
本発明の潤滑油組成物に含まれるマグネシウムサリシレートの塩基価は、好ましくは140mgKOH/g以上、より好ましくは180mgKOH/g以上、さらに好ましくは200mgKOH/g以上である。上限は、好ましくは500mgKOH/g以下、より好ましくは400mgKOH/g以下、さらに好ましくは350mgKOH/g以下である。具体的な範囲としては、好ましくは140mgKOH/g以上500mgKOH/g以下、より好ましくは180mgKOH/g以上400mgKOH/g以下、さらに好ましくは200mgKOH/g以上350mgKOH/g以下である。
本明細書において、塩基価は、JIS K 2501 5.2.3により測定される値である。
カルシウムサリシレートとしては、以下の式(2)で表される化合物を例示できる。
Figure 2022180775000002
前記式(2)中、Rはそれぞれ独立に炭素数14~30のアルキル基またはアルケニル基を表し、nは1または2を表す。Caはカルシウムを表す。nとしては1が好ましい。なおn=2であるとき、Rは異なる基の組み合わせであってもよい。カルシウムサリシレートは、炭酸塩で過塩基化されていてもよく、ホウ酸塩で過塩基化されていてもよい。
本発明の潤滑油組成物に含まれるカルシウムサリシレートの含有量は、潤滑油組成物全量基準で0.1質量%以上、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上である。上限は、10質量%以下、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下である。具体的な範囲としては、0.1質量%以上10質量%以下、好ましくは0.2質量%以上8質量%以下、より好ましくは0.3質量%以上5質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以上4質量%以下である。
本発明の潤滑油組成物に含まれるカルシウムサリシレート由来のカルシウムの量は、潤滑油組成物全量基準で、好ましくは300質量ppm以上、より好ましくは500質量ppm以上である。上限は、好ましくは2500質量ppm以下、より好ましくは2000質量ppm以下である。具体的な範囲としては、好ましくは300質量ppm以上2500質量ppm以下、より好ましくは500質量ppm以上2000質量ppm以下である。カルシウムの含有量を前記範囲内にすることにより、エンジン内部の清浄性を高く保つことができる。
(塩基価)
本発明の潤滑油組成物に含まれるマグネシウムサリシレートの塩基価は、好ましくは140mgKOH/g以上、より好ましくは180mgKOH/g以上、さらに好ましくは200mgKOH/g以上である。上限は、好ましくは500mgKOH/g以下、より好ましくは400mgKOH/g以下、さらに好ましくは300mgKOH/g以下である。具体的な範囲としては、好ましくは140mgKOH/g以上500mgKOH/g以下、より好ましくは180mgKOH/g以上400mgKOH/g以下、さらに好ましくは200mgKOH/g以上300mgKOH/g以下である。
本発明の潤滑油組成物は、本発明の効果を損なわない範囲内において、カルシウムサリシレートおよびマグネシウムサリシレート以外の金属系清浄剤、例えばフェネート系清浄剤、スルホネート系清浄剤を含むことができるが、カルシウムサリシレートおよびマグネシウムサリシレートの2種類のみを含むことが好ましい。
本発明の潤滑油組成物では、カルシウムサリシレートおよびマグネシウムサリシレートの含有量の合計が、組成物全量基準で、金属量として、好ましくは800質量ppm以上、より好ましくは1000質量ppm以上、さらに好ましくは1200質量ppm以上、最も好ましくは1400質量ppm以上である。上限は、好ましくは3000質量ppm以下、より好ましくは2500質量ppm以下、さらに好ましくは2200質量ppm以下、最も好ましくは2000質量ppm以下である。具体的な範囲としては、好ましくは800質量ppm以上3000質量ppm以下、より好ましくは1000質量ppm以上2500質量ppm以下、さらに好ましくは1200質量ppm以上2200質量ppm以下、最も好ましくは1400質量ppm以上2000質量ppm以下である。カルシウムサリシレートおよびマグネシウムサリシレートの含有量を前記範囲内にすることにより、省燃費性能を確保しながら、エンジン内部の清浄性を高く保つことができる。
本発明の潤滑油組成物では、(B)マグネシウムサリシレートの含有量の、(B)マグネシウムサリシレートおよび(C)マグネシウムサリシレートの含有量の合計に対する比率((B)の含有量/((B)の含有量+(C)の含有量))が、質量ppm基準で、好ましくは0.05以上0.95以下であり、より好ましくは0.05以上0.75以下であり、さらに好ましくは0.05以上0.50以下である。比率が前記の範囲内であることにより、省燃費性能がより改善される。
〔D〕粘度指数向上剤
本発明の潤滑油組成物は、粘度指数向上剤を含む。粘度指数向上剤としては、内燃機関用潤滑油組成物の分野で一般に使用されているものを使用することができる。具体的には、ポリメタクリレート、オレフィンコポリマー、ポリブテン、ポリイソブテン、ポリイソブチレン、ポリスチレン、エチレン-プロピレン共重合体、およびスチレン-ジエン共重合体およびその水素化物等が使用できる。ポリメタクリレートが好ましい。
本発明の潤滑油組成物に含まれる粘度指数向上剤の重量平均分子量は、好ましくは10,000以上、より好ましくは100,000以上、さらに好ましくは200,000以上である。上限は、好ましくは1,000,000以下、より好ましくは800,000以下、さらに好ましくは600,000以下である。具体的な範囲としては、好ましくは10,000以上1,000,000以下、より好ましくは100,000以上800,000以下、さらに好ましくは200,000以上600,000以下である。
高分子ポリマーの重量平均分子量は、それぞれゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で求められる値(ポリスチレン換算により得られた分子量)を意味する。
本発明の潤滑油組成物に含まれる粘度指数向上剤の含有量は、潤滑油組成物の150℃におけるHTHS粘度が、1.7以上2.3mPa・s以下となり、且つ100℃のHTHS粘度が、4.8mPa・s以下となるように適宜調整することが好ましい。本発明の潤滑油組成物に含まれる粘度指数向上剤の含有量は、潤滑油組成物全量基準で0.1質量%以上、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上である。上限は、10質量%以下、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下である。具体的な範囲としては、0.1質量%以上10質量%以下、好ましくは0.2質量%以上8質量%以下、より好ましくは0.3質量%以上5質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以上4質量%以下である。
〔E〕モリブデン系摩擦調整剤
本発明の潤滑油組成物は、(E)モリブデン系摩擦調整剤を摩擦調整剤としてさらに含むことが好ましい。成分(E)としては、モリブデンジチオカーバメート(以下、単にMoDTCと称することがある。)が好ましい。
MoDTCとしては、例えば次の式(3)で表される化合物を用いることができる。
Figure 2022180775000003
前記式(3)中、R~Rは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、炭素数2~24のアルキル基または炭素数6~24の(アルキル)アリール基、好ましくは炭素数4~13のアルキル基または炭素数10~15の(アルキル)アリール基である。アルキル基は第1級アルキル基、第2級アルキル基、第3級アルキル基のいずれでもよく、また直鎖でも分枝状でもよい。なお「(アルキル)アリール基」は「アリール基もしくはアルキルアリール基」を意味する。アルキルアリール基において、芳香環におけるアルキル基の置換位置は任意である。X~Xはそれぞれ独立に硫黄原子または酸素原子であり、X~Xのうち少なくとも1つは硫黄原子である。
MoDTC以外のモリブデン系摩擦調整剤としては、例えば、モリブデンジチオホスフェート、酸化モリブデン、モリブデン酸、アンモニウム塩等のモリブデン酸塩、二硫化モリブデン、硫化モリブデン、硫化モリブデン酸、硫黄を含有する有機モリブデン化合物等を挙げることができる。
本発明の潤滑油組成物にモリブデン系摩擦調整剤が含まれる場合、その含有量は、潤滑油組成物全量基準で0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上である。上限は、10質量%以下、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である。具体的な範囲としては、0.01質量%以上10質量%以下、好ましくは0.1質量%以上8質量%以下、より好ましくは0.5質量%以上5質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以上2質量%以下である。
本発明の潤滑油組成物に含まれるモリブデン系摩擦調整剤由来のモリブデンの量は、潤滑油組成物全量基準で、好ましくは100質量ppm以上、より好ましくは500質量ppm以上である。上限は、好ましくは2000質量ppm以下、より好ましくは1000質量ppm以下である。具体的な範囲としては、好ましくは100質量ppm以上2000質量ppm以下、より好ましくは500質量ppm以上1000質量ppm以下である。モリブデン含有量が前記下限値以上であることにより、省燃費性能を高めることができる。またモリブデン含有量が前記上限値以下であることにより、潤滑油組成物の貯蔵安定性を高めることができる。
(その他の添加剤)
本発明の潤滑油組成物は、さらに、摩耗防止剤、酸化防止剤または分散剤を含むことができる。
摩耗防止剤としては、ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)を添加することが好ましい。例えば、ジアルキルジチオリン酸亜鉛としては、次の一般式(4)に示す化合物を挙げることができる。
Figure 2022180775000004
前記一般式(4)中のR~R10は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1~24の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基であり、R~R10のうち少なくとも1つは、炭素数1~24の直鎖状または分枝状のアルキル基である。このアルキル基は、第1級でも、第2級でも、第3級であってもよい。
本発明の潤滑油組成物においては、これらのジアルキルジチオリン酸亜鉛は一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。ジアルキルジチオリン酸亜鉛としては、第1級アルキル基を有するジチオリン酸亜鉛(プライマリーZnDTP)または第2級アルキル基を含有するジチオリン酸亜鉛(セカンダリーZnDTP)が好ましく、特には、第2級のアルキル基のジチオリン酸亜鉛を主成分とするものが、耐摩耗性を高めるため好ましい。
本発明の潤滑油組成物にジアルキルジチオリン酸亜鉛が含まれる場合、その含有量は、潤滑油組成物全量基準で0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上である。上限は、10質量%以下、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である。具体的な範囲としては、0.01質量%以上10質量%以下、好ましくは0.1質量%以上8質量%以下、より好ましくは0.5質量%以上5質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以上2質量%以下である。
本発明の潤滑油組成物に含まれるジアルキルジチオリン酸亜鉛由来のリンの量は、組成物全量基準で、好ましくは100質量ppm以上、より好ましくは500質量ppm以上である。上限は、好ましくは2000質量ppm以下、より好ましくは1000質量ppm以下である。具体的な範囲としては、好ましくは100質量ppm以上2000質量ppm以下、より好ましくは500質量ppm以上1000質量ppm以下である。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤やアミン系酸化防止剤等の公知の酸化防止剤を使用可能である。例としては、アルキル化ジフェニルアミン、フェニル-α-ナフチルアミン、アルキル化-α-ナフチルアミンなどのアミン系酸化防止剤、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール、4,4’-メチレンビス(2,6-ジ-t-ブチルフェノール)などのフェノール系酸化防止剤などを挙げることができる。
潤滑油組成物が酸化防止剤を含む場合、その含有量は、潤滑油組成物全量基準で、通常5.0質量%以下であり、好ましくは3.0質量%以下であり、また好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上である。
分散剤としては、無灰分散剤、例えば、コハク酸イミドまたはベンジルアミンなどが挙げられる。
潤滑油組成物が分散剤を含む場合、その含有量は、潤滑油組成物全量基準で、通常5.0質量%以下であり、また好ましくは0.1質量%以上である。
本発明の潤滑油組成物は、さらにその性能を向上するために、その目的に応じて潤滑油に一般的に使用されている他の添加剤を含むことができる。そのような添加剤としては、摩耗防止剤または極圧剤、流動点降下剤、腐食防止剤、防錆剤、金属不活性化剤、消泡剤等の添加剤等を挙げることができる。
(内燃機関用潤滑油組成物)
本発明の潤滑油組成物の150℃におけるHTHS粘度は、1.7以上2.3mPa・s以下である。150℃におけるHTHS粘度が2.3mPa・s以下であることにより、良好な省燃費性能を得ることができる。1.7mPa・sを下回ると、潤滑性不足となる可能性がある。
本発明の潤滑油組成物の150℃におけるHTHS粘度は、より好ましくは1.7mPa・s以上2.2mPa・s以下、より好ましくは1.7mPa・s以上2.1mPa・s以下、さらに好ましくは1.7mPa・s以上2.0mPa・s以下である。
本明細書において、150℃におけるHTHS粘度とは、ASTM D 4683に規定される150℃での高温高せん断粘度を示す。
本発明の潤滑油組成物の100℃におけるHTHS粘度は、4.8mPa・s以下である。100℃におけるHTHS粘度が4.8mPa・sを超える場合には十分な省燃費性能が得られないおそれがある。
本発明の潤滑油組成物の100℃におけるHTHS粘度は、好ましくは3.0mPa・s以上4.5mPa・s以下、より好ましくは3.2mPa・s以上4.2mPa・s以下、さらに好ましくは3.4mPa・s以上4.0mPa・s以下である。
本明細書において、100℃におけるHTHS粘度とは、ASTM D4683に規定される100℃での高温高せん断粘度を示す。
HTHS粘度(100℃)/HTHS粘度(150℃)は、1.95以上2.20未満であることが好ましく、2.00以上2.20未満であることがより好ましい。
本発明の潤滑油組成物の粘度指数は、140以上240以下であることが好ましく、より好ましくは140以上220以下である。潤滑油組成物の粘度指数が140以上であることにより、150℃における低いHTHS粘度を維持しながら省燃費性能を向上させることができる。また、潤滑油組成物の粘度指数が240を超える場合には、蒸発性が悪化するおそれがある。
なお、本明細書において粘度指数とは、JIS K 2283-1993に準拠して測定された粘度指数を意味する。
本発明の潤滑油組成物の40℃における動粘度は、好ましくは10mm/s以上、より好ましくは14mm/s以上、さらに好ましくは16mm/s以上、最も好ましくは18mm/s以上である。上限は、好ましくは30mm/s以下、より好ましくは28mm/s以下、さらに好ましくは26mm/s以下、最も好ましくは25mm/s以下である。具体的な範囲としては、好ましくは10mm/s以上30mm/s以下、より好ましくは14mm/s以上28mm/s以下、さらに好ましくは16mm/s以上26mm/s以下、最も好ましくは18mm/s以上25mm/s以下である。潤滑油組成物の40℃における動粘度が30mm/s以下であることにより、十分な省燃費性能を得ることができる。また、潤滑油組成物の40℃における動粘度が10mm/s以上であることにより、潤滑箇所での油膜形成を確保でき、潤滑油組成物の蒸発損失も小さくすることができる。
なお、本明細書において「40℃における動粘度」とは、ASTM D-445に準拠して測定された40℃での動粘度を意味する。
本発明の潤滑油組成物の100℃における動粘度は、好ましくは3mm/s以上、より好ましくは4mm/s以上である。上限は、好ましくは7mm/s以下、より好ましくは6mm/s以下である。具体的な範囲としては、好ましくは3mm/s以上7mm/s以下、より好ましくは4mm/s以上6mm/s以下である。
本発明の潤滑油組成物の15℃における密度(ρ15)は、好ましくは0.860以下、より好ましくは0.850以下である。なお、本明細書において15℃における密度とは、JIS K 2249-1995に準拠して15℃において測定された密度を意味する。
本発明の潤滑油組成物の蒸発損失量は、250℃におけるNOACK蒸発量は、30質量%以下であることが好ましい。潤滑油基油成分のNOACK蒸発量が30質量%を超える場合、潤滑油の蒸発損失が大きく、粘度増加等の原因となるため好ましくない。なお本明細書においてNOACK蒸発量とは、ASTM D 5800に準拠して測定される潤滑油の蒸発量である。潤滑油組成物の250℃におけるNOACK蒸発量の下限は特に制限されるものではないが、通常5質量%以上である。
実施例を用いて、以下に本発明を説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。なお、特に説明のない限り、%は質量%を示す。
<潤滑油の配合>
各実施例および各比較例について表1~2に示す配合割合で、基油および添加剤を配合することによって、試験用潤滑油組成物を調製した。得られた試験用潤滑油組成物に対して、次に示す評価を行った。評価結果を表1~2に示す。
(A)基油
・基油1:グループIII基油(鉱油) 動粘度3.3mm/s(100℃)、粘度指数 112
・基油2:グループIII基油(鉱油) 動粘度4.3mm/s(100℃)、粘度指数 123
表1~2に示した質量比で基油を混合し、潤滑油基油を調製した。表中、基油の数値は基油全量基準での質量比を表している。
(2)添加剤
表1~2に記載の通り、添加剤を添加した。添加剤の詳細は以下の通りである。添加剤の配合量は、潤滑油組成物全量基準である。
(B)および(C)金属系清浄剤
・金属系清浄剤1:カルシウムサリシレート(カルシウム含有量が8.0質量%、塩基価:225mgKOH/g)
・金属系清浄剤2:マグネシウムサリシレート(マグネシウム含有量が7.4質量%、塩基価:342mgKOH/g)
(D)粘度指数向上剤
・粘度指数向上剤1:ポリメタクリレート(重量平均分子量520,000)
(E)摩擦調整剤
・摩擦調整剤1:モリブデンジチオカーバメート(モリブデン含有量が9.1質量%、硫黄含有量が10.8質量%)
・摩耗防止剤1:ジアルキルジチオリン酸亜鉛(亜鉛含有量が9.3質量%、リン含有量が9.3質量%、硫黄含有量が17.6質量%、セカンダリーZnDTP)
・分散剤1:コハク酸ポリイミド(窒素含有量1.75質量%)
・酸化防止剤1:アミン系酸化防止剤
・酸化防止剤2:フェノール系酸化防止剤
<評価方法>
(1)省燃費性能
各試験用潤滑油組成物について、モータリングエンジントルク試験を行った。各試験用潤滑油組成物について、当該潤滑油組成物(油温80℃)により潤滑されたDOHCエンジン(排気量1.2L)の出力軸を電動モータにより一定速度で回転させるのに必要なトルクを測定した。測定は1000rpm、2000rpm、および3000rpmで行い、比較例1における測定値に対するトルクの低減率を算出した。トルクの低減率が高いほど省燃費性能に優れることを意味する。
各試験用潤滑油組成物の評価結果を以下の表1~2に示す。なお、実施例1~8および比較例1の各試験用潤滑油組成物の15℃における密度は、いずれも0.850以下である。
Figure 2022180775000005
Figure 2022180775000006
実施例1~8は、1000rpm、2000rpm、3000rpmのすべての条件において、比較例1と比較してトルクが低減された。したがって、実施例1~8は、比較例1に対して、省燃費性能に優れている。
本発明の内燃機関用潤滑油組成物によれば、良好な省燃費性能を具備する内燃機関用潤滑油組成物を提供することができる。

Claims (4)

  1. (A)潤滑油基油、
    (B)マグネシウムサリシレート、
    (C)カルシウムサリシレート、および
    (D)粘度指数向上剤、
    を含む内燃機関用潤滑油組成物であって、
    150℃のHTHS粘度が、1.7以上2.3mPa・s以下であり、そして
    100℃のHTHS粘度が、4.8mPa・s以下である
    ことを特徴とする内燃機関用潤滑油組成物。
  2. (A)潤滑油基油の100℃における動粘度が4.2mm/s未満であり、
    潤滑油組成物の粘度指数が140以上である、請求項1に記載の内燃機関用潤滑油組成物。
  3. 前記(B)マグネシウムサリシレートおよび(C)カルシウムサリシレートの含有量の合計が、組成物全量基準で、金属量として1400質量ppm以上2000質量ppm以下であり、そして、
    (B)の含有量/((B)の含有量+(C)の含有量)が、質量ppm基準で、0.05以上0.95以下である、請求項1または2に記載の内燃機関用潤滑油組成物。
  4. 150℃のHTHS粘度が、1.7以上2.0mPa・s以下であり、そして
    100℃のHTHS粘度が、4.2mPa・s以下である、
    請求項1~3のいずれかに記載の内燃機関用潤滑油組成物。

JP2021087451A 2021-05-25 2021-05-25 内燃機関用潤滑油組成物 Pending JP2022180775A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021087451A JP2022180775A (ja) 2021-05-25 2021-05-25 内燃機関用潤滑油組成物
PCT/JP2022/021114 WO2022250017A1 (ja) 2021-05-25 2022-05-23 内燃機関用潤滑油組成物
CN202280035615.0A CN117321180A (zh) 2021-05-25 2022-05-23 内燃机用润滑油组合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021087451A JP2022180775A (ja) 2021-05-25 2021-05-25 内燃機関用潤滑油組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022180775A true JP2022180775A (ja) 2022-12-07

Family

ID=84228820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021087451A Pending JP2022180775A (ja) 2021-05-25 2021-05-25 内燃機関用潤滑油組成物

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2022180775A (ja)
CN (1) CN117321180A (ja)
WO (1) WO2022250017A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105349225A (zh) * 2015-11-11 2016-02-24 龙蟠润滑新材料(天津)有限公司 一种全效节能型润滑油组合物
JP6235549B2 (ja) * 2015-12-07 2017-11-22 Emgルブリカンツ合同会社 潤滑油組成物
JP6730123B2 (ja) * 2016-07-29 2020-07-29 Emgルブリカンツ合同会社 潤滑油組成物
US11168281B2 (en) * 2017-05-19 2021-11-09 Eneos Corporation Lubricating oil composition for internal combustion engine
CN112119142B (zh) * 2018-05-18 2022-09-02 引能仕株式会社 内燃机用润滑油组合物

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022250017A1 (ja) 2022-12-01
CN117321180A (zh) 2023-12-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5649675B2 (ja) 内燃機関用潤滑油組成物
JP6472262B2 (ja) 内燃機関用潤滑油組成物
JP7198748B2 (ja) 内燃機関用潤滑油組成物
JP5809582B2 (ja) 潤滑油組成物
JP5689592B2 (ja) 潤滑油組成物
WO2011083601A1 (ja) 潤滑油組成物
WO2010140446A1 (ja) 潤滑油組成物
WO2016159006A1 (ja) 潤滑油組成物
WO2011083602A1 (ja) 潤滑油組成物
WO2010140392A1 (ja) 潤滑油組成物
JPWO2019221296A1 (ja) 内燃機関用潤滑油組成物
JP5744771B2 (ja) 潤滑油組成物
JPWO2018212340A1 (ja) 内燃機関用潤滑油組成物
JP2011021056A (ja) 潤滑油組成物
JP2010280821A (ja) 潤滑油組成物
JP6310798B2 (ja) 潤滑油組成物
JP2017066220A (ja) 潤滑油組成物
JP5815809B2 (ja) 潤滑油組成物
WO2022250017A1 (ja) 内燃機関用潤滑油組成物
TWI836351B (zh) 內燃機用潤滑油組合物
JP2023004310A (ja) 内燃機関用潤滑油組成物
JP5342138B2 (ja) 潤滑油組成物
JP2023004316A (ja) 内燃機関用潤滑油組成物
JP2023004313A (ja) 内燃機関用潤滑油組成物
JP2022180774A (ja) 内燃機関用潤滑油組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231201