JP2022178207A - プッシュスイッチ - Google Patents

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Shin Gemma
祐紀 平田
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Abstract

【課題】プッシュスイッチの製品寿命が短くなることを抑制する。【解決手段】プッシュスイッチ1は、凹部15を有するケース10と、一部が凹部15に露出している第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40と、凹部15内にて第1の固定接点部材30上および第2の固定接点部材40上に配置された可動接点部材20と、を備える。第1の固定接点部材30は、凹部15内にて可動接点部材20に接触する接点部31を有する。接点部31は、外側に向かうにしたがってケース10の底面12側に近づく傾斜面35を有する。可動接点部材20の外周部21は、底面12側に傾斜している。可動接点部材20の押し込みが開始される前において、外周部21の傾斜角度α1は、傾斜面35の傾斜角度βよりも大きく、外周部21の縁端21aは、傾斜面35に接触している。【選択図】図4

Description

本開示は、電子機器に用いられるプッシュスイッチに関する。
従来、電子機器に用いられるプッシュスイッチが知られている。この種のプッシュスイッチの一例として、特許文献1には、ケースの凹部に露出する2つの固定接点部材と、ケースの凹部内に配置された可動接点部材と、を備えるプッシュスイッチが開示されている。このプッシュスイッチでは、可動接点部材の外周部が一方の固定接点部材に接触した状態で、可動接点部材の中央部が他方の固定接点部材に向かって押し込まれることで、スイッチがオンされる。
特開2013-235822号公報
このプッシュスイッチでは、可動接点部材が他方の固定接点部材に向かって押し込まれる際に、可動接点部材の外周部から一方の固定接点部材に接触圧が加わる。そのため、一方の固定接点部材の上記接触圧が加わった箇所に傷が付き、プッシュスイッチの製品寿命が短くなることがある。
本開示は、上記に鑑みて、製品寿命が短くなることを抑制できるプッシュスイッチを提供する。
本開示の一態様に係るプッシュスイッチは、凹部を有するケースと、一部が前記凹部に露出している第1の固定接点部材および第2の固定接点部材と、前記凹部内にて前記第1の固定接点部材上および第2の固定接点部材上に配置された可動接点部材と、を備え、前記第1の固定接点部材は、前記凹部内にて前記可動接点部材に接触する接点部を有し、前記接点部は、外側に向かうにしたがって前記ケースの底面側に近づく傾斜面を有し、前記可動接点部材の外周部は、前記底面側に傾斜しており、前記可動接点部材の押し込みが開始される前において、前記外周部の傾斜角度は、前記傾斜面の傾斜角度よりも大きく、前記外周部の縁端は、前記傾斜面に接触している。
本開示のプッシュスイッチによれば、製品寿命が短くなることを抑制できる。
比較例のプッシュスイッチの分解斜視図である。 比較例のプッシュスイッチを正面から見た断面図である。 実施の形態に係るプッシュスイッチの分解斜視図である。 実施の形態に係るプッシュスイッチを正面から見た断面図である。 実施の形態に係るプッシュスイッチの接点部を示す斜視図である。 可動接点部材の押し込みが開始される前の可動接点部材の外周部の傾斜角度、および、接点部の傾斜面の傾斜角度を示す図である。 可動接点部材の押し込みが終了したときの可動接点部材の外周部の傾斜角度を示す図である。 可動接点部材が押し込まれたときの他の例を示す図である。 実施の形態に係るプッシュスイッチの製造方法を示すフローチャートである。 実施の形態の変形例1に係るプッシュスイッチの接点部を示す図である。 実施の形態の変形例2に係るプッシュスイッチの接点部を示す図である。 実施の形態の変形例3に係るプッシュスイッチの接点部を示す図である。
(本開示に至る経緯)
本開示に至る経緯について、図1~図4を参照しながら説明する。
図1は、比較例のプッシュスイッチ101の分解斜視図である。なお、図1には、ケース10、一方の固定接点部材130および他方の固定接点部材140が、一体化されている状態が示されている。また、以下の図においては、保護シート60および押圧用部材70も示されている。
図1に示すように、比較例のプッシュスイッチ101は、凹部15を有するケース10と、凹部15に露出する一方の固定接点部材130および他方の固定接点部材140と、凹部15内にて一方の固定接点部材130上および他方の固定接点部材140上に配置される可動接点部材120と、を備えている。
図2は、比較例のプッシュスイッチ101を正面から見た断面図である。図2の(a)には、可動接点部材120の押し込みが開始される前の状態が示され、図2の(b)には、可動接点部材120が押し込まれて可動接点部材120の中央部122が他方の固定接点部材140に接した状態が示されている。
図2の(a)に示すように、一方の固定接点部材130は、凹部15内にて可動接点部材120の外周部121と接触する接点部131を有している。接点部131は、ケース10の底面12に平行な平坦面136を有している。他方の固定接点部材140は、凹部15内にて可動接点部材120の中央部122に接触する接点部141を有している。
可動接点部材120は、ドーム状であり、可動接点部材120の外周部121は、底面12側に傾斜している。プッシュスイッチ101では、可動接点部材120の外周部121が接点部131の平坦面136に接触した状態で、可動接点部材120の中央部122が他方の固定接点部材140に向かって押し込まれることで、スイッチがオンされる(図2の(b)参照)。
しかしながら、比較例のプッシュスイッチ101では、接点部131の平坦面136が底面12に対して平行であり、平坦面136に対する可動接点部材120の外周部121の当接角度が大きくなる。そのため、可動接点部材120が押し込まれる際に、可動接点部材120の外周部121から平坦面136に加わる接触圧が大きくなり、接点部131の平坦面136に傷が付きやすくなる。接点部131に傷が付くと、例えば、可動接点部材120の外周部121と接点部131との接触抵抗が高くなり、プッシュスイッチ101の製品寿命が短くなるという問題が生じる。
それに対し、本実施の形態のプッシュスイッチ1は、一方の固定接点部材(第1の固定接点部材)の接点部の形状が比較例と異なっている。
図3は、実施の形態に係るプッシュスイッチ1の分解斜視図である。なお、図3には、ケース10、第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40が、一体化されている状態が示されている。
図3に示すように、実施の形態のプッシュスイッチ1は、凹部15を有するケース10と、凹部15に露出する第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40と、凹部15内にて第1の固定接点部材30上および第2の固定接点部材40上に配置される可動接点部材20と、を備えている。
図4は、実施の形態に係るプッシュスイッチ1を正面から見た断面図である。図4の(a)には、可動接点部材20の押し込みが開始される前の状態が示され、図4の(b)には、可動接点部材20が押し込まれて可動接点部材20の中央部22が第2の固定接点部材40に接した状態が示されている。
図4の(a)に示すように、第1の固定接点部材30は、凹部15内にて可動接点部材20の外周部21と接触する接点部31を有している。接点部31は、外側に向かうにしたがってケース10の底面12側に近づく傾斜面35を有している。
可動接点部材20は、ドーム状であり、可動接点部材20の外周部21は、底面12側に傾斜している。プッシュスイッチ1では、可動接点部材20の外周部21が接点部31の傾斜面35に接触した状態で、可動接点部材20の中央部22が第2の固定接点部材40に向かって押し込まれることで、スイッチがオンされる(図4の(b)参照)。
実施の形態のプッシュスイッチ1では、接点部31が傾斜面35を有しているため、傾斜面35に対する可動接点部材20の外周部21の当接角度が、比較例に比べて小さくなる。そのため、可動接点部材20が押し込まれる際に、可動接点部材20の外周部21から傾斜面35に加わる接触圧が小さくなり、接点部31の傾斜面35に傷が付くことを抑制できる。これにより、プッシュスイッチ1の製品寿命が短くなることを抑制できる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置、接続形態、ステップ及びステップの順序等は一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図には、互いに直交する3方向を意味するX軸、Y軸、及びZ軸を示し、必要に応じてこれらの軸を説明のために用いる。各軸は、説明のために付されたものであり、プッシュスイッチの方向及び姿勢を限定するものではない。
(実施の形態)
[プッシュスイッチの構成]
実施の形態に係るプッシュスイッチ1の構成について、図3~図7を参照しながら詳しく説明する。
図3および図4に示すように、プッシュスイッチ1は、ケース10と、可動接点部材20と、第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40と、保護シート60と、押圧用部材70と、を備えている。
ケース10は、プッシュスイッチ1のベースとなる部材であり、例えば絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。また、ケース10は、天面11、底面12および複数の側面13を有している。底面12は、プッシュスイッチ1が回路基板に実装される際に、回路基板に接する面である。天面11には、円形状の形状を含む開口が形成されている。すなわちケース10は、天面11から底面12側に窪む凹部15を有している。
第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40は、可動接点部材20を介して電気的に接続される部材である。第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40は、例えば金属材料で形成され、ケース10とともにインサート成形されている。
第1の固定接点部材30は、複数の接点部31と、ケース10に埋設される埋設部(図示省略)と、複数の端子部33と、を有している。複数の接点部31、埋設部および複数の端子部33は、1つの金属材料によって構成され、互いに導通している。
複数の端子部33のそれぞれは、ケース10の側面から外側に突出している。複数の端子部33は、回路基板に半田付けされる部位である。
複数の接点部31は、リング状の形状の一部によって構成され、第2の固定接点部材40の接点部41の両外側に配置されている。複数の接点部31のそれぞれは、凹部15の底面から天面11側に突出している。複数の接点部31は、ケース10の凹部15内にて露出し、可動接点部材20の外周部21と接触可能になっている。接点部31の表面には、AuまたはAgなどの金属材料によるめっき処理が施されていてもよい。接点部31は傾斜面35を有している。これについては後で詳しく説明する。
第2の固定接点部材40は、接点部41と、ケース10に埋設される埋設部(図示省略)と、複数の端子部43と、を有している。接点部41、埋設部および複数の端子部43は、1つの金属材料によって構成され、互いに導通している。
複数の端子部43のそれぞれは、ケース10の側面から外側に突出している。複数の端子部43は、回路基板に半田付けされる部位である。
接点部41は、凹部15の底面から天面11側に突出している。複数の接点部41は、円形状であり、第1の固定接点部材30の複数の接点部31の間に配置されている。接点部41は、ケース10の凹部15の中央領域に露出し、可動接点部材20の中央部22と接触可能になっている。接点部41の表面には、AuまたはAgなどの金属材料によるめっき処理が施されていてもよい。
可動接点部材20は、ケース10の凹部15内に配置される。可動接点部材20は、円形状の形状を有しており、例えば、弾性を有するシート状の金属板によって形成されている。可動接点部材20の裏面(底面12側の面)25には、導電率の高い金属材料層が形成されていてもよい。図3には、可動接点部材20が1層の金属板によって構成されている例が示されているが、可動接点部材20は複数層の金属板によって構成されていてもよい。
可動接点部材20は、天面11側に凸となる湾曲形状すなわちドーム状の形状を有している。可動接点部材20は、環状の外周部21、および、外周部21よりも内側に位置する中央部22を有している。外周部21の少なくとも一部は、可動接点部材20を天面11側から見た場合、第1の固定接点部材30の複数の接点部31と重なる位置に設けられている。中央部22の少なくとも一部は、可動接点部材20を天面11側から見た場合、第2の固定接点部材40の接点部41と重なる位置に設けられている。
可動接点部材20の外周部21は、底面12側に傾斜している。例えば、可動接点部材20がドーム状である場合、外周部21は、外側に向かうにしたがって徐々に傾斜角度が大きくなる。傾斜角度は、底面12に平行な面を基準とした角度であり、外周部21の傾斜角度は、外周部21の縁端21aの位置における外周部21の裏面25の接線の角度である(図6参照)。
保護シート60は、可動接点部材20を覆うようにケース10の天面11に固着される。保護シート60は、例えば可撓性を有する絶縁性フィルムによって形成されている。保護シート60は、可動接点部材20に予圧がかかるように、可動接点部材20の表面24の一部に接している。
押圧用部材70は、保護シート60を介して可動接点部材20を押圧するため、保護シート60上に設けられている。押圧用部材70は、可動接点部材20の中央部22に対応する領域に配置されている。押圧用部材70は、例えば絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。押圧用部材70上に、押し子となるプッシュ板がさらに設けられていてもよい。
図4の(a)に示すように、可動接点部材20の押し込みが開始される前において、外周部21の縁端21aは、接点部31の傾斜面35に接触している。これにより、可動接点部材20の外周部21と第1の固定接点部材30とが導通する。なお、可動接点部材20の中央部22と第2の固定接点部材40の接点部41との間には、空間が設けられ、可動接点部材と第2の固定接点部材40とは導通していない。
図4の(b)に示すように、可動接点部材20は、外部の操作入力によって底面12側に押し込まれる。可動接点部材20が押し込まれることで、可動接点部材20の中央部22が第2の固定接点部材の接点部41に接触する。これにより、可動接点部材20を介して第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40が導通し、スイッチがオンされる。なお、外周部21の縁端21aは、可動接点部材20の押し込みが開始されてから終了するまで、傾斜面35に接触した状態にある。
プッシュスイッチ1では、可動接点部材20が第2の固定接点部材40に向かって押し込まれる際に、可動接点部材20の外周部21から第1の固定接点部材30に接触圧が加わる。本実施の形態のプッシュスイッチ1では、この接触圧を低減するため、以下に示す構成を有している。
図5は、プッシュスイッチ1の接点部31を示す斜視図である。図5には、複数の接点部31のうちの一方の接点部31が示されているが、他方の接点部31も同様の構成を有している。
図5に示すように、接点部31は、傾斜面35および平坦面36を有している。傾斜面35は、可動接点部材20の外周部21の縁端21aが接触する面であり、平坦面36は、外周部21の縁端21aが接触しない面である。
傾斜面35は、内側に位置する傾斜始点35aと、傾斜始点35aよりも外側に位置する傾斜終点35bとを有している。傾斜面35は、外側に向かうにしたがってケース10の底面12側に近づくように傾斜している。すなわち傾斜面35は、傾斜始点35aから傾斜終点35bに向かうにしたがって、底面12側に傾斜している。
傾斜面35は、可動接点部材20の外周部21の形状に沿って形成されている。例えば、可動接点部材20の外周部21が円環状である場合、傾斜面35は、円錐台の側面の一部によって構成される。可動接点部材20は、外周部21の縁端21aが傾斜始点35aよりも外側に位置し、かつ、外周部21の縁端21aが傾斜終点35bよりも内側に位置するように配置される。
平坦面36は、底面12に平行な面である。平坦面36は、傾斜面35の傾斜始点35aに繋がり、内側へ延びている。傾斜面35と平坦面36との間に位置する境界部37は、可動接点部材20の外周部21の形状に沿って形成されている。可動接点部材20の外周部21が円環状である場合、境界部37の少なくとも一部は、円弧状であることが望ましい。
ここで、可動接点部材20が接点部31に当接する際の当接角度について説明する。当接角度とは、可動接点部材20と接点部31とが接触する箇所において、可動接点部材20と接点部31とがなす角度である。当接角度は、可動接点部材20の外周部21の傾斜角度から接点部31の傾斜角度を引き算することで求められる。
図6は、可動接点部材20の押し込みが開始される前の可動接点部材20の外周部21の傾斜角度α1、および、接点部31の傾斜面35の傾斜角度βを示す図である。図6には、図4の(a)の破線で囲まれた領域VIが模式的に示されている。
図6に示すように、可動接点部材20の外周部21は、平坦面36および傾斜始点35aと接触しないように、平坦面36および傾斜始点35aよりも天面11側に配置されている。また、外周部21は、外側に向かうにしたがって傾斜面35に接近しており、外周部21の縁端21aは、傾斜面35に接触している。
可動接点部材20の押し込みが開始される前において、可動接点部材20の外周部21の傾斜角度α1は、接点部31の傾斜面35の傾斜角度βよりも大きくなっている(α1>β)。傾斜面35の傾斜角度βは、例えば、1°以上9°以下の範囲から適宜設定される。外周部21の傾斜角度α1は、例えば、傾斜角度βよりも3°以上8°以下大きな角度となるように適宜設定される。
前述したように、本実施の形態では、接点部31が傾斜面35を有しているため、傾斜面35に対する可動接点部材20の外周部21の当接角度が小さくなる。例えば、比較例では、平坦面136に対する外周部121の当接角度がα1となるが、本実施の形態では、傾斜面35に対する外周部21の当接角度がα1-βとなり、比較例よりも当接角度が小さくなる。そのため、可動接点部材20の外周部21から傾斜面35に加わる接触圧を小さくすることができる。
図7は、可動接点部材20の押し込みが終了したときの可動接点部材20の外周部21の傾斜角度α2を示す図である。図7には、図4の(b)の破線で囲まれた領域VIIが模式的に示されている。
図7に示すように、可動接点部材20は、第2の固定接点部材40に向かう方向へ押し込まれることで変形する。例えば、外周部21の縁端21aは、押し込まれる前よりも傾斜終点35b側に移動している。
外周部21の傾斜角度は、可動接点部材20の押し込み量に応じて変化し、押し込みが終了したときの外周部21の傾斜角度α2は、押し込みが開始される前の傾斜角度α1よりも、小さくなっている(α2<α1)。
また同図では、可動接点部材20の押し込みが終了しても、外周部21の傾斜角度α2が、傾斜面35の傾斜角度βよりも大きくなっている(α2>β)。この場合においても、外周部21が傾斜面35に接触しているため、傾斜面35に対する外周部21の当接角度はα2-βとなり、比較例よりも当接角度が小さくなる。そのため、可動接点部材20が押し込まれても、可動接点部材20の外周部21から傾斜面35に加わる接触圧を小さくすることができる。
次に、可動接点部材20が第2の固定接点部材40に向かって押し込まれたときの他の例について説明する。
図8は、可動接点部材20の押し込まれたときの他の例を示す図である。
図8には、可動接点部材20の押し込みが終了したときに、可動接点部材20の裏面25の一部の領域が、傾斜面35の傾斜始点35aに接触し、導通している状態が示されている。この例では、可動接点部材20の裏面25が接点部31に接触するので、外周部21の縁端21aで接点部31に接触する場合に比べて、接点部31に対する接触圧を小さくすることが可能である。なお、傾斜面35と平坦面36との間に位置する境界部37は、境界部37が延びる方向に垂直な断面で見た場合に、丸みを有していてもよい。
また、この例では、可動接点部材20の裏面25が接点部31に接触するので、外周部21の縁端21aが傾斜面35に接触せず、傾斜面35から浮いた状態となる。そのため、押し込みが終了したときの外周部21の傾斜角度α3は、可動接点部材20の押し込みが開始される前の傾斜角度α1よりも小さく(α3<α1)、さらに、傾斜面35の傾斜角度βよりも小さくなる(α3<β)。この場合においても、接点部31に対する可動接点部材20の当接角度を小さくすることができる。具体的には、接点部31に対する外周部21の当接角度を、傾斜角度α3と同じ角度、すなわち前述した傾斜角度βよりも小さくできる。これにより、可動接点部材20が押し込まれても、可動接点部材20の外周部21から接点部31に加わる接触圧を小さくすることが可能となる。
[プッシュスイッチの製造方法]
上記の構成を有するプッシュスイッチ1の製造方法について、図9を参照しながら説明する。
図9は、プッシュスイッチ1の製造方法を示すフローチャートである。
図9に示すように、プッシュスイッチ1の製造方法は、第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40を形成するステップS11と、ケース10を樹脂成形するステップS12と、可動接点部材20を取り付けるステップS13と、を含む。
ステップS11では、金属板に対し、プレス成形、打ち抜き加工および折り曲げ加工を行うことで、第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40を形成する。接点部31の傾斜面35は、プレス成形によって形成される。なお、プレス成形、打ち抜き加工および折り曲げ加工を行う前に、金属板の表面および裏面に、金属めっき処理が施されていてもよい。
ステップS12では、ケース10を樹脂成形する。具体的には、金型の中に第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40を挿入した後、金型内に樹脂を充填することでインサート成形を行う。これにより、ケース10と、第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40と、を備える中間生成品が形成される。
ステップS13では、上記の中間生成品に可動接点部材20等を取り付ける。具体的には、ケース10の凹部15に、可動接点部材20を入れる。そして、可動接点部材20を覆うように保護シート60を設ける。保護シート60は、接着剤によってケース10の天面11に接着される。さらに、保護シート60上に、押圧用部材70を設ける。押圧用部材70は、接着剤によって保護シート60に接着される。
これらのステップS11~S13によって、上記の構成を有するプッシュスイッチ1が作製される。
(実施の形態の変形例)
上記の実施の形態では、第1の固定接点部材30の接点部31がリング形状の一部で構成されている例を示したが、接点部31の形状はこれに限られない。ここでは、実施の形態の変形例1、2および3に係るプッシュスイッチについて説明する。
図10は、変形例1に係るプッシュスイッチの接点部31を示す図である。図10には、ケース10、第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40を、ケース10の天面11側から見た図が示されている。同図に示すように、接点部31は、リング形状の一部に切り欠きを有するC字状の形状であり、C字状の接点部31に傾斜面35が設けられていてもよい。
図11は、変形例2に係るプッシュスイッチの接点部31を示す図である。同図に示すように、接点部31は、全周がリング状の形状であってもよい。また、傾斜面35は円錐台の側面の形状を有していてもよい。
図12は、変形例3に係るプッシュスイッチの接点部31を示す図である。例えば、可動接点部材20が矩形状である場合、同図に示すように、2つの接点部31のそれぞれは、角形状であってもよい。つまり、接点部31における傾斜面35と平坦面36との間の境界部37は、直線状になっていてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、本実施の形態に係るプッシュスイッチ1は、凹部15を有するケース10と、一部が凹部15に露出している第1の固定接点部材30および第2の固定接点部材40と、凹部15内にて第1の固定接点部材30上および第2の固定接点部材40上に配置された可動接点部材20と、を備える。第1の固定接点部材30は、凹部15内にて可動接点部材20に接触する接点部31を有する。接点部31は、外側に向かうにしたがってケース10の底面12側に近づく傾斜面35を有する。可動接点部材20の外周部21は、底面12側に傾斜している。可動接点部材20の押し込みが開始される前において、外周部21の傾斜角度α1は、傾斜面35の傾斜角度βよりも大きく、外周部21の縁端21aは、傾斜面35に接触している。
このように、接点部31が傾斜面35を有するため、傾斜面35に対する可動接点部材20の外周部21の当接角度を小さくすることができる。そのため、可動接点部材20が押し込まれる際に、可動接点部材20の外周部21から傾斜面35に加わる接触圧が小さくなり、接点部31の傾斜面35に傷が付くことを抑制できる。これにより、プッシュスイッチ1の製品寿命が短くなることを抑制できる。
また、可動接点部材20が押し込まれて可動接点部材20の中央部22が第2の固定接点部材40に接した状態において、外周部21の傾斜角度α2は、傾斜35面の傾斜角度βよりも大きくてもよい。
これによれば、可動接点部材20が押し込まれた状態においても、外周部21を傾斜面35に接触させつつ、傾斜面35に対する外周部21の当接角度を小さくすることができる。そのため、可動接点部材20が押し込まれた状態においても、可動接点部材20の外周部21から傾斜面35に加わる接触圧が小さくなり、接点部31の傾斜面35に傷が付くことを抑制できる。これにより、プッシュスイッチ1の製品寿命が短くなることを抑制できる。
また、外周部21の縁端21aは、可動接点部材20の押し込みが開始されてから終了するまで、傾斜面35に接触していてもよい。
これによれば、可動接点部材20の押し込みの開始から終了するまで、外周部21を傾斜面35に接触させることができる。これにより、可動接点部材20を安定して接点部31に接触させることができる。これにより、プッシュスイッチ1の信頼性が低下することを抑制できる。
また、可動接点部材20が押し込まれて可動接点部材20の中央部22が第2の固定接点部材40に接した状態において、外周部21の縁端21aは、傾斜面35に接触せず、可動接点部材20の裏面25の一部の領域が、傾斜面35の傾斜始点35aに接触してもよい。
このように、可動接点部材20の裏面25の一部の領域を、傾斜面35の傾斜始点35aに接触させることで、接点部31の傾斜面35に接触圧が加わる機会を減らすことができる。そのため、接点部31の傾斜面35に傷が付くことを抑制できる。これにより、プッシュスイッチ1の製品寿命が短くなることを抑制できる。
また、可動接点部材20の中央部22が第2の固定接点部材40に接した状態において、外周部21の傾斜角度α2は、傾斜面35の傾斜角度βよりも小さくてもよい。
これによれば、外周部21の縁端21aを傾斜面35から浮かすことができる。そのため、接点部31の傾斜面35に傷が付くことを抑制できる。これにより、プッシュスイッチ1の製品寿命が短くなることを抑制できる。
また、可動接点部材20は、可動接点部材20の押し込みが開始される前において、ドーム状の形状を有していてもよい。
これによれば、可動接点部材20の外周部21を接点部31の傾斜面35に接触させ、かつ、傾斜面35に対する外周部21の当接角度を小さくすることができる。そのため、可動接点部材20が押し込まれる際に、可動接点部材20の外周部21から傾斜面35に加わる接触圧が小さくなり、接点部31の傾斜面35に傷が付くことを抑制できる。これにより、プッシュスイッチ1の製品寿命が短くなることを抑制できる。
また、凹部15に露出する接点部31の形状は、リング状であってもよい。
これによれば、可動接点部材20の外周部21と、接点部31の傾斜面35との接触領域を増やすことができる。そのため、外周部21から傾斜面35に加わる接触圧が小さくなり、接点部31の傾斜面35に傷が付くことを抑制できる。これにより、プッシュスイッチ1の製品寿命が短くなることを抑制できる。
また、接点部31は、さらに、傾斜面35の傾斜始点35aに繋がる平坦面36を有し、傾斜面35と平坦面36との間に位置する境界部37は、可動接点部材20の外周部21の形状に沿って形成されていてもよい。
これによれば、境界部37に繋がる傾斜面35の形状が外周部21に沿った形状となり、外周部21から傾斜面35に加わる接触圧を小さくすることができる。そのため、接点部31の傾斜面35に傷が付くことを抑制できる。これにより、プッシュスイッチ1の製品寿命が短くなることを抑制できる。
また、境界部37の少なくとも一部は、円弧状であってもよい。
これによれば、境界部37に繋がる傾斜面35の形状が曲面状となり、外周部21から傾斜面35に加わる接触圧を小さくすることができる。そのため、接点部31の傾斜面35に傷が付くことを抑制できる。これにより、プッシュスイッチ1の製品寿命が短くなることを抑制できる。
また、境界部37は、境界部37が延びる方向に垂直な断面で見た場合に、丸みを有していてもよい。
これによれば、例えば、可動接点部材20の裏面25が接点部31の境界部37に接触した場合に、境界部37に加わる接触圧を小さくすることができる。そのため、境界部37または可動接点部材20に傷が付くことを抑制できる。これにより、プッシュスイッチ1の製品寿命が短くなることを抑制できる。
(その他の実施の形態等)
以上、本開示の実施の形態等に係るプッシュスイッチについて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。
上記の実施の形態では、可動接点部材20がドーム状であり、外周部21が曲面状である例を示したが、それに限られない。例えば、可動接点部材20の外周部21は、断面視した場合に直線状に傾斜していてもよい。この場合も、外周部21の傾斜角度は、外周部21の裏面25と基準面とのなす角度で表される。
上記の実施の形態では、押し込みが終了したときの外周部21の傾斜角度α2が、押し込みが開始される前の傾斜角度α1よりも小さくなっている例を示したが、それに限られない。例えば、傾斜角度α2は、傾斜角度α1と同じ、または、傾斜角度α1よりも1°くらい大きくてもよい。この場合、傾斜面35に対する外周部21の当接角度(α2-β)が、傾斜角度α1よりも小さければよい。
本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本開示に係るプッシュスイッチは、各種電子機器の操作部用のスイッチとして有用である。
1 プッシュスイッチ
10 ケース
11 天面
12 底面
13 側面
15 凹部
20 可動接点部材
21 外周部
21a 縁端
22 中央部
24 表面
25 裏面
30 第1の固定接点部材
31 接点部
33 端子部
35 傾斜面
35a 傾斜始点
35b 傾斜終点
36 平坦面
37 境界部
40 第2の固定接点部材
41 接点部
43 端子部
60 保護シート
70 押圧用部材
α1、α2、α3、β 傾斜角度

Claims (10)

  1. 凹部を有するケースと、
    一部が前記凹部に露出している第1の固定接点部材および第2の固定接点部材と、
    前記凹部内にて前記第1の固定接点部材上および第2の固定接点部材上に配置された可動接点部材と、
    を備え、
    前記第1の固定接点部材は、前記凹部内にて前記可動接点部材に接触する接点部を有し、
    前記接点部は、外側に向かうにしたがって前記ケースの底面側に近づく傾斜面を有し、
    前記可動接点部材の外周部は、前記底面側に傾斜しており、
    前記可動接点部材の押し込みが開始される前において、
    前記外周部の傾斜角度は、前記傾斜面の傾斜角度よりも大きく、
    前記外周部の縁端は、前記傾斜面に接触している
    プッシュスイッチ。
  2. 前記可動接点部材が押し込まれて前記可動接点部材の中央部が前記第2の固定接点部材に接した状態において、前記外周部の傾斜角度は、前記傾斜面の傾斜角度よりも大きい
    請求項1に記載のプッシュスイッチ。
  3. 前記外周部の縁端は、前記可動接点部材の押し込みが開始されてから終了するまで、前記傾斜面に接触している
    請求項1または2に記載のプッシュスイッチ。
  4. 前記可動接点部材が押し込まれて前記可動接点部材の中央部が前記第2の固定接点部材に接した状態において、
    前記外周部の縁端は、前記傾斜面に接触せず、
    前記可動接点部材の裏面の一部の領域が、前記傾斜面の傾斜始点に接触する
    請求項1に記載のプッシュスイッチ。
  5. 前記可動接点部材の中央部が前記第2の固定接点部材に接した状態において、前記外周部の傾斜角度は、前記傾斜面の傾斜角度よりも小さい
    請求項4に記載のプッシュスイッチ。
  6. 前記可動接点部材は、前記可動接点部材の押し込みが開始される前において、ドーム状の形状を有している
    請求項1~5のいずれか1項に記載のプッシュスイッチ。
  7. 前記凹部に露出する前記接点部の形状は、リング状である
    請求項1~6のいずれか1項に記載のプッシュスイッチ。
  8. 前記接点部は、さらに、前記傾斜面の傾斜始点に繋がる平坦面を有し、
    前記傾斜面と前記平坦面との間に位置する境界部は、前記可動接点部材の前記外周部の形状に沿って形成されている
    請求項1~7のいずれか1項に記載のプッシュスイッチ。
  9. 前記境界部の少なくとも一部は、円弧状である
    請求項8に記載のプッシュスイッチ。
  10. 前記境界部は、前記境界部が延びる方向に垂直な断面で見た場合に、丸みを有している
    請求項8または9に記載のプッシュスイッチ。
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