JP2022177339A - 撮像素子 - Google Patents

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Sanshiro Shishido
優子 留河
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隆典 土居
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Abstract

【課題】積層型撮像素子の感度を向上させること。【解決手段】撮像素子(100)は、第1光電変換層(121)及び複数の第1画素電極(13)を有する第1画素アレイ(102)と、第2光電変換層(122)及び複数の第2画素電極(14)を有し、第1画素アレイ(102)が上方に積層された第2画素アレイ(104)と、隣り合う第1画素電極(13)の間に設けられた第1シールド電極(23)と、隣り合う第2画素電極(14)の間に設けられた第2シールド電極(24)と、を備えている。【選択図】図2A

Description

本開示は、撮像素子に関する。
撮像素子は、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、監視カメラ及び車載カメラなどの様々な製品分野で広く使用されている。撮像素子として、CCD(Charge Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子が用いられる。
近年、撮像素子の画素の高密度化に伴って画素のサイズが縮小する傾向にあり、フォトダイオードなどの光電変換部の面積も縮小しつつある。
特許文献1は、積層された複数の光電変換膜を有する撮像素子を開示している。このタイプの撮像素子は、積層型撮像素子と称されることがある。積層型撮像素子は、画素の高密度化の観点で有利である。
特許第4320270号公報
積層型撮像素子の1つの課題は、感度を向上させることである。
第1光電変換層及び複数の第1画素電極を有する第1画素アレイと、
第2光電変換層及び複数の第2画素電極を有し、前記第1画素アレイに積層された第2画素アレイと、
隣り合う前記第1画素電極の間に設けられた第1シールド電極と、
隣り合う前記第2画素電極の間に設けられた第2シールド電極と、
を備える、撮像素子を提供する。
本開示の技術によれば、感度を向上させることができる。
図1は、本開示の第1実施形態に係る撮像装置の構成図である。 図2Aは、図1に示す撮像素子の断面図である。 図2Bは、第1画素アレイと第2画素アレイとの他の位置関係を示す図である。 図2Cは、変形例に係る撮像素子の断面図である。 図3Aは、撮像素子を平面視したときの単位画素における第1画素電極と第2画素電極との位置関係を示す図である。 図3Bは、図3Aの部分拡大図である。 図4Aは、第1画素電極及び第2画素電極の他の配置を示す図である。 図4Bは、第1画素電極及び第2画素電極のさらに他の配置を示す図である。 図4Cは、第1画素電極及び第2画素電極のさらに他の配置を示す図である。 図5Aは、第1画素電極及び第1シールド電極の平面図である。 図5Bは、第2画素電極及び第2シールド電極の平面図である。 図5Cは、第1画素電極、第1シールド電極、第2画素電極及び第2シールド電極の平面図である。 図6は、第2画素アレイが上層であり、第1画素アレイが下層であるときの第1画素電極、第1シールド電極、第2画素電極及び第2シールド電極の平面図である。 図7は、図5Aから図5Cを参照して説明した例の変形例を示す平面図である。 図8Aは、他の変形例における第1画素電極及び第1シールド電極の平面図である。 図8Bは、他の変形例における第2画素電極及び第2シールド電極の平面図である。 図8Cは、他の変形例における第1画素電極、第1シールド電極、第2画素電極及び第2シールド電極の平面図である。 図9Aは、さらに他の変形例における第2画素電極及び第2シールド電極の平面図である。 図9Bは、さらに他の変形例における第1画素電極、第1シールド電極、第2画素電極及び第2シールド電極の平面図である。 図10は、さらに他の変形例における第1画素電極、第1シールド電極、第2画素電極及び第2シールド電極の平面図である。 図11Aは、さらに他の変形例における第1画素電極、第1シールド電極、第2画素電極及び第2シールド電極の平面図である。 図11Bは、互いに分離した複数のライン状の部分で構成された第2シールド電極の平面図である。 図12Aは、集光レンズの配置を示す平面図である。 図12Bは、集光レンズの他の配置を示す平面図である。 図12Cは、集光レンズのさらに他の配置を示す平面図である。 図13は、本開示の第2実施形態に係る撮像素子の断面図である。 図14Aは、フィルタ及び画素電極の位置関係を示す概略図である。 図14Bは、フィルタ及び画素電極の位置関係を示す他の概略図である。 図15Aは、レンズ及び画素電極の位置関係を示す概略図である。 図15Bは、レンズ及び画素電極の位置関係を示す他の概略図である。 図16は、他の実施形態に係る撮像素子の断面図である。 図17は、さらに他の実施形態に係る撮像素子の断面図である。 図18は、カメラシステムの構成を示すブロック図である。
(本開示の基礎となった知見)
解像度を上げるために画素の高密度化を進めると、各画素の感度が低下する傾向にある。高い解像度及び高い感度を両立するためには、各画素における電荷の収集効率を上げることが重要である。特に、積層型撮像素子においては、光電変換層が画素毎に区切られていないことがある。そのため、画素電極間の距離が短くなればなるほど、電気的な混色の課題も顕在化する。本開示は、これらの課題を克服するためになされたものである。
(本開示に係る一態様の概要)
本開示の第1態様に係る撮像素子は、
第1光電変換層及び複数の第1画素電極を有する第1画素アレイと、
第2光電変換層及び複数の第2画素電極を有し、前記第1画素アレイが上方に積層された第2画素アレイと、
隣り合う前記第1画素電極の間に設けられた第1シールド電極と、
隣り合う前記第2画素電極の間に設けられた第2シールド電極と、
を備える。
第1シールド電極及び第2シールド電極を設けることによって、第1画素電極及び第2画素電極のそれぞれにおける電荷の収集効率が向上し、感度が向上する。
本開示の第2態様において、例えば、第1態様に係る撮像素子は、前記第1シールド電極と前記第2シールド電極と電気的に接続している少なくとも1つのプラグをさらに備えていてもよい。第1シールド電極が第2シールド電極に導通している場合、第1シールド電極及び第2シールド電極の一方に電圧を印加すれば、他方にも同じ電圧が印加される。つまり、電圧の印加及びその制御が容易である。
本開示の第3態様において、例えば、第2態様に係る撮像素子では、前記第1シールド電極は、第1方向に延びるライン状の部分を含んでいてもよく、前記第2シールド電極は、第2方向に延びるライン状の部分を含んでいてもよく、前記第1方向と前記第2方向とは互いに平行であってもよく、平面視において、前記第1シールド電極の前記ライン状の部分と前記第2シールド電極の前記ライン状の部分とが重なっていてもよく、前記少なくとも1つのプラグは、前記第1導体及び前記第2導体に沿って設けられた複数のプラグを含んでいてもよい。このような構成によれば、シールド抵抗をより十分に下げることができる。
本開示の第4態様において、例えば、第1態様に係る撮像素子では、平面視において、前記第1シールド電極及び前記第2シールド電極のそれぞれが互いに重ならない部分を有していてもよい。このような構成によれば、第1画素電極及び第2画素電極のそれぞれに適したシールド電極を提供できる。
本開示の第5態様において、例えば、第4態様に係る撮像素子では、前記第1シールド電極は、第1方向に延びるライン状の部分を含んでいてもよく、前記第2シールド電極は、第2方向に延びるライン状の部分を含んでいてもよく、前記第1方向と前記第2方向とは互いに交差していてもよい。このような構成は、第1シールド電極及び第2シールド電極のそれぞれに互いに異なるバイアス電圧を印加すべきときに有利である。
本開示の第6態様において、例えば、第1、第4又は第5態様に係る撮像素子では、前記第1シールド電極は、前記第2シールド電極から電気的に絶縁されていてもよい。このような構成によれば、電荷の収集効率の更なる向上を期待できる。
本開示の第7態様において、例えば、第6態様に係る撮像素子では、前記第1シールド電極に印加されるべき電圧は、前記第2シールド電極に印加されるべき電圧と異なっていてもよい。このような構成によれば、電荷の収集効率の更なる向上を期待できる。
本開示の第8態様において、例えば、第1から第7態様のいずれか1つに係る撮像素子では、前記第1シールド電極は、前記第1画素電極を包囲する枠の形状を有していてもよく、前記第2シールド電極は、前記第2画素電極を包囲する枠の形状を有していてもよい。このような構成によれば、各画素電極の周囲の全方向にわたって、電荷の収集効率が向上する。
本開示の第9態様において、例えば、第1態様に係る撮像素子では、前記第1画素アレイは、前記第2画素アレイよりも受光面の近くに配置されていてもよく、前記第1シールド電極と前記第1画素電極との間の最短距離は、前記第2シールド電極と前記第2画素電極との間の最短距離と異なっていてもよい。このような構成によれば、電荷の収集効率の更なる向上を期待できる。
本開示の第10態様において、例えば、第1から第9態様のいずれか1つに係る撮像素子では、前記第1光電変換層は、第1の波長域の光を吸収して電荷を生成してもよく、前記第2光電変換層は、第2の波長域の光を吸収して電荷を生成してもよく、前記第1の波長域の中心波長は、前記第2の波長域の中心波長と異なっていてもよい。互いに異なる特性を持つ2つの光電変換層によって、性質の異なる2種類のデータが得られる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態に係る撮像装置100Aの構成を示している。撮像装置100Aは、撮像素子100を備えている。撮像素子100は、半導体基板1及び複数の単位画素10を備えている。複数の単位画素10は、半導体基板1の上に設けられている。各単位画素10は、半導体基板1によって支持されている。単位画素10の一部が半導体基板1によって構成されていてもよい。
単位画素10は、少なくとも1つの第1画素10aと、少なくとも1つの第2画素10bとを含む。第1画素10aは、第1の波長域の光に基づくデータを生成するための画素である。第2画素10bは、第2の波長域の光に基づくデータを生成するための画素である。第2の波長域は、第1の波長域の中心波長と異なる中心波長を有する波長域である。第2の波長域の光の波長は、例えば、第1の波長域の光の波長よりも長い。第1の波長域は、例えば、可視光の波長域である。第2の波長域は、例えば、近赤外光の波長域である。生成されるべきデータは、典型的には、画像データである。可視光に基づき、鮮明な画像が得られる。画像は、フルカラー画像であってもよく、モノクロ画像であってもよい。近赤外光に基づき、有用性の高い画像が得られる。
本実施形態において、単位画素10は、4つの第1画素10aと1つの第2画素10bとを含む。ただし、単位画素10において、第1画素10aの数及び第2画素10bの数は特に限定されない。単位画素10において、第2画素10bの数N2に対する第1画素10aの数N1の比率(N1/N2)は、4であってもよく、2であってもよく、1であってもよい。本明細書において、画素の数は、画素電極の数に等しい。
半導体基板1は、各種の電子回路を含む回路基板でありうる。半導体基板1は、例えば、Si基板によって構成されている。
各単位画素10は、光電変換部12を含む。光電変換部12は、光の入射を受けて正の電荷及び負の電荷、典型的には、正孔-電子対を発生させる。光電変換部12は、半導体基板1の上方に配置された少なくとも1つの光電変換層を含む。図1では、各単位画素10の光電変換部12が空間的に互いに分離されて示されている。ただし、これは説明の便宜に過ぎない。複数の単位画素10の光電変換部12は、互いに間隔を空けずに半導体基板1の上に連続的に配置されうる。
図1において、単位画素10は、m行及びn列の複数の行及び複数の列に並べられている。m及びnは、互いに独立して、1以上の整数を表す。単位画素10は、半導体基板1に例えば2次元に並べられることによって、撮像領域を形成する。撮像装置100Aを平面視したとき、撮像素子100は、光電変換層が存在する領域として規定されうる。
単位画素10の数及び配置は、特に限定されない。図1では、各単位画素10の中心が正方格子の格子点上に位置している。各単位画素10の中心が、三角格子、六角格子などの格子点上に位置するように、複数の単位画素10が配置されていてもよい。単位画素10を1次元に並べることによって、撮像素子100をラインセンサとして使用しうる。
撮像装置100Aは、半導体基板1に形成された周辺回路を有する。
周辺回路は、垂直走査回路52及び水平信号読み出し回路54を含む。周辺回路は、付加的に、制御回路56及び電圧供給回路58を含みうる。周辺回路は、信号処理回路、出力回路などをさらに含んでいてもよい。各回路は、半導体基板1の上に設けられている。周辺回路の一部は、単位画素10が形成された半導体基板1とは異なる他の基板上に配置されることもありうる。
垂直走査回路52は、行走査回路とも呼ばれる。複数の単位画素10の各行に対応してアドレス信号線44が設けられ、アドレス信号線44が垂直走査回路52に接続されている。複数の単位画素10の各行に対応して設けられた信号線は、アドレス信号線44に限定されず、垂直走査回路52には、複数の単位画素10の行毎に複数の種類の信号線が接続されうる。水平信号読み出し回路54は、列走査回路とも呼ばれる。複数の単位画素10の各列に対応して垂直信号線45が設けられ、垂直信号線45が水平信号読み出し回路54に接続されている。
制御回路56は、撮像装置100Aの外部から与えられた指令データ、クロックなどを受け取って撮像装置100Aの全体を制御する。典型的には、制御回路56は、タイミングジェネレータを有し、垂直走査回路52、水平信号読み出し回路54、電圧供給回路58などに駆動信号を供給する。制御回路56は、例えば、1以上のプロセッサを含むマイクロコントローラによって実現されうる。制御回路56の機能は、汎用の処理回路とソフトウェアとの組み合わせによって実現されてもよいし、このような処理に特化したハードウェアによって実現されてもよい。
電圧供給回路58は、電圧線48を介して、各単位画素10に所定の電圧を供給する。電圧供給回路58は、特定の電源回路に限定されず、バッテリーなどの電源から供給された電圧を所定の電圧に変換する回路であってもよいし、所定の電圧を生成する回路であってもよい。電圧供給回路58は、上述の垂直走査回路52の一部であってもよい。周辺回路を構成するこれらの回路は、撮像素子100の外側の周辺領域R2に配置されうる。
図2は、撮像素子100の断面を示している。
撮像素子100は、第1画素アレイ102及び第2画素アレイ104を有する。第1画素アレイ102及び第2画素アレイ104は、半導体基板1によって支持されている。半導体基板1と第1画素アレイ102との間に第2画素アレイ104が配置されている。第1画素アレイ102は、第2画素アレイ104の上方に積層されている。本実施形態では、第1画素アレイ102と第2画素アレイ104との間に絶縁層8が設けられている。半導体基板1と第2画素アレイ104との間に絶縁層9が設けられている。第1画素アレイ102と第2画素アレイ104とが接していることもある。「上」及び「下」の方向は、半導体基板1を基準に定められる。半導体基板1から遠ざかる方向が上方向である。半導体基板1に接近する方向が下方向である。
第1画素アレイ102は、第1光電変換層121、第1対向電極17及び複数の第1画素電極13を有する。第1光電変換層121、第1対向電極17及び第1画素電極13は、第1画素10aを構成する。第1光電変換層121は、複数の第1画素10aに共用された単一の層でありうる。撮像素子100において、複数の第1画素電極13は、格子状に並べられている。図2Aは、隣接する2つの第1画素電極13を示している。
第2画素アレイ104は、第2光電変換層122、第2対向電極18及び複数の第2画素電極14を有する。第2光電変換層122、第2対向電極18及び第2画素電極14は、第2画素10bを構成する。第2光電変換層122は、複数の第2画素10bに共用された単一の層でありうる。撮像素子100において、複数の第2画素電極14は、格子状に並べられている。図2Aは、第2画素電極14を1つのみ示している。
第1光電変換層121及び第2光電変換層122は、図1を参照して説明した光電変換部12に相当する。第1光電変換層121が第1光電変換部に相当し、第2光電変換層122が第2光電変換部に相当する。第1光電変換層121及び第2光電変換層122は、それぞれ、光電変換材料によって作られている。光電変換材料は、典型的には、有機材料である。
第1光電変換層121は、第1の波長域の光を吸収して電荷を生成する。第2光電変換層122は、第2の波長域の光を吸収して電荷を生成する。第1の波長域の中心波長は、第2の波長域の中心波長と異なる。第2の波長域の光の波長は、第1の波長域の光の波長よりも長い。第1の波長域は、例えば、可視光の波長域である。第1光電変換層121は、可視光に感度を持つ材料によって作られている。第2の波長域は、例えば、近赤外光の波長域である。第2光電変換層122は、近赤外光に感度を持つ材料によって作られている。互いに異なる特性を持つ2つの光電変換層によって、性質の異なる2種類のデータが得られる。
本実施形態において、第1光電変換層121、第2光電変換層122及び半導体基板1がこの順番で並んでいる。半導体基板1の法線方向において、第1光電変換層121と半導体基板1との間に第2光電変換層122が配置されている。言い換えれば、第1画素アレイ102は、第2画素アレイ104よりも受光面の近くに配置されている。
第1光電変換層121が相対的に受光面の近くに位置している場合、第2光電変換層122に光が吸収されずに済むので、高い感度でフルカラー画像を形成することが可能である。一方、近赤外光に基づく画像には、フルカラー画像ほどの解像度及び感度は要求されないことが多い。また、プラグを通すためのビアを第1光電変換層121に形成せずに済むので、エッチングなどの処理によるダメージが第1光電変換層121に残りにくい。このことは、ノイズを低減して第1光電変換層121の感度を高めることにつながる。撮像素子100の一例において、第1画素電極13の数は、第2画素電極14の数よりも多い。そのため、第1画素アレイ102が可視光に基づく画像を形成する場合、人間の視覚に適合した高感度及び高解像度の画像形成が実現されうる。第2画素アレイ104が近赤外光に基づく画像を形成する。第2画素アレイ104における実効感度が低かったとしても、第2画素電極14のために大きい受光面積が確保されるので、十分な感度が達成されうる。こうした観点において、本実施形態の配置は有利である。
「プラグ」は、半導体基板1の法線方向に延びて層の層との間又は層と半導体基板1との電気的な接続を形成するための導体である。「ビア」は、層を厚さ方向に貫通する孔である。孔に充填された導体も含めて「ビア」と呼ぶこともある。
撮像素子100において、第1光電変換層121及び第2光電変換層122の並び順は特に限定されない。
図2Bは、第1画素アレイ102と第2画素アレイ104との他の位置関係を示している。この例では、第2画素アレイ104と半導体基板1との間に第1画素アレイ102が配置されている。つまり、第2光電変換層122と半導体基板1との間に第1光電変換層121が配置されている。第2画素アレイ104は、第1画素アレイ102よりも受光面の近くに配置されている。
例えば、第2光電変換層122が近赤外光に感度を持つ材料で作られており、その材料が優れた可視光透過性を有している場合、可視光に由来する電荷を生成する第1光電変換層121が下層に存在していたとしても、感度の低下の問題が起こりにくい。また、フルカラー画像を形成するにはRGBの信号が必要であるため、第1光電変換層121には、より多くの電極及びプラグが接続される。クロストーク及び寄生容量の観点から、プラグは短ければ短いほど有利である。そのため、第1光電変換層121が下層に位置していることは、プラグの長さの観点において有利である。第2画素アレイ104に含まれた第2画素電極14の数は、第1画素アレイ102の第1画素電極13の数よりも少ないので、第2画素アレイ104が上層に位置している場合、第1光電変換層121を貫通する第2プラグ32の数も少ない。第1光電変換層121に形成するべきビアの数を減らすことができるので、第1光電変換層121にエッチングなどの処理によるダメージが残りにくい。
第1画素電極13は、第1光電変換層121に電気的に接続されている。第1画素電極13は、第1の波長域の光に由来する電荷(正孔又は電子)を収集する。第2画素電極14は、第2光電変換層122に電気的に接続されている。第2画素電極14は、第2の波長域の光に由来する電荷(正孔又は電子)を収集する。
第1画素電極13は、可視光及び/又は近赤外光に対する透光性を有する透明電極である。透明電極は、ITO(Indium Tin Oxide)のような透明導電性酸化物で作られている。第2画素電極14は、可視光及び/又は近赤外光に対する透光性を有さない非透明電極である。非透明電極の材料としては、金属、金属酸化物、金属窒化物、導電性ポリシリコンなどが挙げられる。第1画素電極13がITOを含む材料で作られていると、第2の波長域の光が第1画素電極13を透過して第2光電変換層122に吸収される。これにより、第2画素10bの感度を十分に確保することができる。
本明細書において、「透光性を有する」とは、特定の波長域の光の透過率が40%以上であることを意味する。可視光の波長域は、例えば、400nmから780nmである。近赤外光の波長域は、例えば、780nmから2000nmである。透過率は、日本産業規格JIS R3106(1998)に規定された方法によって算出されうる。
絶縁層8及び9は、SiO2などの絶縁材料によって作られている。絶縁層8は、詳細には、第1画素電極13と第2対向電極18との間に設けられている。絶縁層9は、詳細には、第2画素電極14と半導体基板1との間に設けられている。
第1対向電極17は、第1光電変換層121に電気的に接続されている。第1対向電極17は、複数の第1画素10aに共用されている。第2対向電極18は、第2光電変換層122に電気的に接続されている。第2対向電極18は、複数の第2画素10bに共用されている。第1対向電極17及び第2対向電極18は、それぞれ、可視光及び/又は近赤外光に対する透光性を有する透明電極である。
第1対向電極17は、第1画素電極13に対応して設けられている。第1光電変換層121は、第1対向電極17と第1画素電極13とに挟まれている。第2対向電極18は、第2画素電極14に対応して設けられている。第2光電変換層122は、第2対向電極18と第2画素電極14とに挟まれている。
第1画素電極13と第1対向電極17との位置関係が入れ替わってもよい。この場合、絶縁層8を省略することによって、第1対向電極17と第2対向電極18とを一体化させることができる。言い換えれば、第1光電変換層121と第2光電変換層122との間に両者に電気的に接する単一の対向電極が設けられていてもよい。
単位画素10は、少なくとも1つの第1プラグ31及び少なくとも1つの第2プラグ32をさらに有する。本実施形態において、単位画素10は、4つの第1プラグ31と1つの第2プラグ32を有する。第1プラグ31及び第2プラグ32は、半導体基板1の法線方向に延びている。第1プラグ31は、半導体基板1と第1画素電極13とを電気的に接続している。第2プラグ32は、半導体基板1と第2画素電極14とを電気的に接続している。
第1プラグ31及び第2プラグ32は、導電性材料で作られている。導電性材料としては、金属、金属酸化物、金属窒化物、導電性ポリシリコンなどが挙げられる。
半導体基板1は、第1電荷蓄積領域3及び第2電荷蓄積領域4を有する。第1電荷蓄積領域3及び第2電荷蓄積領域4は、単位画素10の一部であってもよい。第1電荷蓄積領域3及び第2電荷蓄積領域4は、n型又はp型の不純物領域である。第1プラグ31は、第1電荷蓄積領域3と第1画素電極13とを電気的に接続している。第2プラグ32は、第2電荷蓄積領域4と第2画素電極14とを電気的に接続している。
半導体基板1は、第1電荷蓄積領域3及び第2電荷蓄積領域4に蓄積された電荷を読み出したり、蓄積された電荷をリセットしたりするための複数のトランジスタを有していてもよい。
撮像素子100に光が照射されると、第1光電変換層121及び第2光電変換層122において電子-正孔対が生成する。
例えば、第1対向電極17の電位が第1画素電極13の電位を上回るように第1対向電極17と第1画素電極13との間に電圧が印加されると、正の電荷である正孔が第1画素電極13に集められ、負の電荷である電子が第1対向電極17に集められる。第1画素電極13に集められた正孔が第1プラグ31及び第1電荷蓄積領域3に蓄積される。
第2対向電極18の電位が第2画素電極14の電位を上回るように第2対向電極18と第2画素電極14との間に電圧が印加されると、正の電荷である正孔が第2画素電極14に集められ、負の電荷である電子が第2対向電極18に集められる。第2画素電極14に集められた正孔が第2プラグ32及び第2電荷蓄積領域4に蓄積される。
画素電極と光電変換層との間には、暗時における画素電極への電荷の流れ込みを妨げるブロッキング層が設けられていてもよい。
本実施形態の撮像素子100は、多層構造を有する。「多層」とは、半導体基板1の法線方向に複数の光電変換層が存在することを意味する。多層構造によれば、画素電極の面積を十分に確保することができるので、画素の感度を高めるうえで有利である。本実施形態では、2つの光電変換層121及び122が存在するので、撮像素子100が2層構造を有すると言える。光電変換層121及び122は、典型的には、互いに異なる光電変換特性を有する。
一般に、近赤外光に感度を持つ材料のバンドギャップは、可視光に感度を持つ材料(パンクロマチック材料)のバンドギャップよりも狭い。そのため、近赤外光に感度を持つ材料を用いて光電変換層を形成すると、常温熱励起による暗電流が原理的に多くなる。本実施形態では、第1光電変換層121と第2光電変換層122とが電気的に絶縁されているので、第2光電変換層122で発生した暗電流の第1光電変換層121への流れ込みが阻止される。その結果、暗電流による画質の劣化を防ぐことができる。
撮像素子100は、カラーフィルタ19をさらに備えている。カラーフィルタ19は、第1光電変換層121の上方に配置されている。第1光電変換層121には、カラーフィルタ19を通過した光が照射される。カラーフィルタ19は、例えば、ベイヤーフィルタである。カラーフィルタ19の働きによって、第1光電変換層121から青色、緑色及び赤色の情報を取得してフルカラー画像を形成することができる。カラーフィルタ19が省略されている場合、撮像素子100は、モノクロの画像を形成しうる。
撮像素子100は、複数の集光レンズ21をさらに備えている。集光レンズ21は、撮像素子100の受光面を構成するように半導体基板1の上方に配置されている。集光レンズ21は、第1画素電極13の上方に一対一の対応関係で配置されている。集光レンズ21によれば、斜めに入射する光を減らすことができる。これにより、斜め入射に起因する混色を抑制することができる。
撮像素子100は、第1シールド電極23及び第2シールド電極24をさらに備えている。第1シールド電極23は、隣り合う第1画素電極13の間に設けられている。第1シールド電極23は、第1画素電極13と同じレベルに位置している。第2シールド電極24は、隣り合う第2画素電極14の間に設けられている。第2シールド電極24は、第2画素電極14と同じレベルに位置している。「同じレベル」とは、同一の層に位置していること、言い換えれば、半導体基板1から等しい距離に位置していることを意味する。第1シールド電極23及び第2シールド電極24は、それぞれ、第1光電変換層121及び第2光電変換層122に電気的に接している。
第1シールド電極23及び第2シールド電極24を設けることによって、第1画素電極13及び第2画素電極14のそれぞれにおける電荷の収集効率が向上する。すなわち、第1画素電極13と第1画素電極13との間に設けられた第1シールド電極23に適切なバイアス電圧を印加することによって、第1光電変換層121に適切な電位勾配が生じる。この電位勾配によって、電荷の収集効率が向上する。隣接する第1画素10aからの電荷の流れ込み、隣接する第1画素10aへの電荷の流れ込みが抑制される。その結果、電気的な混色が防止される。同様に、第2画素電極14と第2画素電極14との間に設けられた第2シールド電極24に適切なバイアス電圧を印加することによって、第2光電変換層122に適切な電位勾配が生じる。この電位勾配によって、電荷の収集効率が向上する。隣接する第2画素10bからの電荷の流れ込み、隣接する第2画素10bへの電荷の流れ込みが抑制される。その結果、電気的な混色が防止される。したがって、高い解像度及び高い感度が両立されうる。
第1シールド電極23は、可視光及び/又は近赤外光に対する透光性を有する透明電極である。透明電極は、ITOのような透明導電性酸化物で作られている。第2シールド電極24は、可視光及び/又は近赤外光に対する透光性を有さない非透明電極である。非透明電極の材料としては、金属、金属酸化物、金属窒化物、導電性ポリシリコンなどが挙げられる。第1シールド電極23は、第1画素電極13と同じ材料で作られていてもよく、異なる材料で作られていてもよい。第2シールド電極24は、第2画素電極14と同じ材料で作られていてもよく、異なる材料で作られていてもよい。
本実施形態において、第1シールド電極23は、単一の電位を持つ単一の電極である。第2シールド電極24は、単一の電位を持つ単一の電極である。ただし、第1シールド電極23は、互いに絶縁された複数の部分を有していてもよい。第1シールド電極23の複数の部分は、同一の電位を持っていてもよく、互いに異なる電位を持っていてもよい。第2シールド電極24は、互いに絶縁された複数の部分を有していてもよい。第2シールド電極24の複数の部分は、同一の電位を持っていてもよく、互いに異なる電位を持っていてもよい。
撮像素子100は、第1シールド電極23と第2シールド電極24と電気的に接続している少なくとも1つのプラグ27をさらに備えている。プラグ27は、金属、金属酸化物、金属窒化物、導電性ポリシリコンなどの導電性材料で作られている。第1シールド電極23が第2シールド電極24に導通している場合、第1シールド電極23及び第2シールド電極24の一方に電圧を印加すれば、他方にも同じ電圧が印加される。つまり、電圧の印加及びその制御が容易である。
図2Cは、変形例に係る撮像素子110の断面を示している。撮像素子110において、第1画素電極13が絶縁層8の上面に接し、第2画素電極14が絶縁層8の下面に接している。つまり、第1画素電極13と第2画素電極14とが絶縁層8を介して隣接している。第1画素電極13と第2対向電極18とが絶縁層8を介して向かい合うように、第1画素アレイ102と第2画素アレイ104とが積層されている。
次に、第1画素電極13と第2画素電極14との位置関係について詳細に説明する。
図3Aは、撮像素子100を平面視したときの単位画素10における第1画素電極13と第2画素電極14との位置関係を示している。単位画素10は、4つの第1画素電極13と1つの第2画素電極14とを含む。4つの第1画素電極13は、ベイヤー配列に従い、赤色の光に由来する電荷を収集する第1画素電極13r、緑色の光に由来する電荷を収集する2つの第1画素電極13g、及び、青色の光に由来する電荷を収集する第1画素電極13bを含む。平面視において、第1画素電極13が第2画素電極14と重なっている。第1画素電極13の重心の位置は、第2画素電極14の重心の位置と異なっている。第1画素電極13の中心領域と第2画素電極14の中心領域とが面内方向にオフセットしている。第1画素電極13の一部が第2画素電極14の一部と重なっている。本実施形態では、第1画素電極13のそれぞれが第2画素電極14と重なっている。ベイヤー配列における各交点上に第2画素電極14が配置されている。
図3Bは、図3Aを部分的に拡大して示している。第1画素電極13と第2画素電極14との重なりによって規定される重なり領域131の面積S1は、第1画素電極13から重なり領域131を除いた残余領域132の面積S2よりも小さい。このような構成によれば、第1画素電極13と第2画素電極14との間のカップリング容量を減らすことができる。カップリング容量を減らすことによって、変換ゲインの低下が抑制される。言い換えれば、撮像素子100の感度が向上する。一例において、第1画素電極13の面積(S1+S2)に対する重なり領域131の面積S1の比率(S1/(S1+S2))は、1/2未満であり、1/4未満であってもよい。
図3Bに示すように、重なり領域131の面積S1は、第2画素電極14から重なり領域131を除いた残余領域142の面積S3よりも小さい。この構成も電極間のカップリング容量の低減に寄与する。
第1画素電極13の形状は、例えば、平面視で矩形であり、正方形であってもよい。第2画素電極14の形状は、例えば、平面視で矩形であり、正方形であってもよい。第1プラグ31は、第1画素電極13の中心領域に位置している。第2プラグ32は、第2画素電極14の中心領域に位置している。重なり領域131が狭いので、第1プラグ31及び第2プラグ32の配置の自由度が高い。平面視において、第1プラグ31が第2画素電極14の範囲外に位置し、第2プラグ32が第1画素電極13の範囲外に位置している。平面視で第1プラグ31から第2画素電極14及び第2プラグ32までの距離が十分に確保されているので、第1プラグ31を介した第1画素電極13と第2画素電極14との間のカップリング容量が十分に小さい。第1プラグ31と第2プラグ32との間のクロストークも抑制される。これらも撮像素子100の感度の向上に寄与する。
プラグが画素電極の中心領域に配置されていることは必須ではない。プラグの位置は、適宜変更されうる。
本明細書において、「画素電極の中心領域」は、画素電極を平面視したときの画素電極の重心を含む一定の広さを持つ領域を意味する。具体的には、画素電極が平面視で概ね矩形の形状を有するとき、分割された領域のそれぞれの面積が互いに等しくなるように画素電極を9個の矩形状の領域に分割する。9個の矩形状の領域の中で画素電極の重心を含む領域が中心領域である。画素電極に切り欠きなどが設けられているとき、画素電極を包囲する最小の四角形が9分割されうる。画素電極の重心は、画素電極を包囲する最小の四角形の重心でありうる。中心領域以外の領域は外周領域である。
図3Aに示す例では、第1画素電極13のそれぞれが第2画素電極14と重なっている。第2画素電極14から全ての重なり領域131を除いた残余領域143の面積S4は、重なり領域131の面積S1よりも大きい。第2画素電極14における全ての重なり領域131の面積S1の合計面積(面積S1の4倍の面積)は、残余領域143の面積S4よりも小さい。これらの構成も電極間のカップリング容量の低減に寄与する。
単位画素10を平面視したとき、第1画素電極13と第2画素電極14との重なり領域が存在していなくてもよい。つまり、平面視で第1画素電極13と第2画素電極14とが接していてもよく、離れていてもよい。言い換えれば、平面視において、第1画素電極13と第2画素電極14とが重ならず、重なり領域の面積がゼロであってもよい。このような構成は、電極間のカップリング容量の更なる低減に有利である。
図4A、図4B及び図4Cは、第1画素電極13及び第2画素電極14の他の配置を示している。「R」「G」「B」「IR」の記号は、各画素電極が電荷の収集を担う光の波長域(色)を表している。図4A、図4B及び図4Cの各例において、重なり領域が存在しない。ただし、図3A及び図3Bを参照して説明したように、図4A、図4B及び図4Cの各例において、重なり領域が存在していてもよい。
図4Aに示す例では、単位画素10に4つの第1画素電極13と1つの第2画素電極14とが含まれている。第2画素電極14は4つの第1画素電極13に囲まれている。第2画素電極14の対角線の方向は、第1画素電極13の対角線の方向に対して45度傾いている。このような構成によれば、カップリング容量を低減しつつ、第2画素電極14の面積をより十分に確保することができるので、第2画素10b(図2A参照)の感度の向上に有利である。図3A及び図4Aに示す例によれば、第2画素アレイ104の解像度は、第1画素アレイ102の解像度の1/4であるものの、第2画素10bの受光面積は広いので、十分な感度が確保される。
図4Bに示す例では、隣接する4つの単位画素10の交点上に追加の第2画素電極14が設けられている。第1画素電極13の数に対する第2画素電極14の数の比率は1/2である。図4Bに示す例によれば、第2画素アレイ104の解像度は、第1画素アレイ102の解像度の1/2である。
図4Cに示す例では、図4Bの例に加え、隣接する2つの単位画素10の境界線上に追加の第2画素電極14が設けられている。第2画素電極14の向き(orientation)は、第1画素電極13の向きに対して45度傾いている。第1画素電極13の数に対する第2画素電極14の数の比率は1である。図4Bに示す例によれば、第2画素アレイ104の解像度は、第1画素アレイ102の解像度に等しい。
本実施形態では、4つの第1画素電極13が同一の層に存在している。ただし、この構造は必須ではなく、第1画素電極13r、第1画素電極13g、及び、第1画素電極13bが互いに異なる層に存在していてもよい。
次に、第1シールド電極23及び第2シールド電極24について詳細に説明する。
図5Aは、第1画素電極13及び第1シールド電極23の平面図である。図5Bは、第2画素電極14及び第2シールド電極24の平面図である。図5Cは、第1画素電極13、第1シールド電極23、第2画素電極14及び第2シールド電極24の平面図である。撮像素子100を平面視したとき、第1画素電極13、第1シールド電極23、第2画素電極14及び第2シールド電極24は、図5Cの位置関係を示す。
第1シールド電極23は、第1画素電極13を包囲する枠の形状を有する。第1画素電極13の周囲の全方向にわたって、電荷の収集効率が向上する。第2シールド電極24も第2画素電極14を包囲する枠の形状を有する。第2画素電極14の周囲の全方向にわたって、電荷の収集効率が向上する。電荷の収集効率の向上は、感度の向上につながる。
図5Aに示すように、第1シールド電極23は、外周部分23a及び区画部分23bを含む。外周部分23aは、単位画素10に帰属する4つの第1画素電極13を包囲している部分である。外周部分23aは、枠の形状を有する。区画部分23bは、第1画素電極13のそれぞれが第1シールド電極23によって個別に包囲されるように、外周部分23aに囲まれた領域を4つの領域に区画している部分である。4つの領域の面積は互いに等しい。区画部分23bは、十字の形状を有する。区画部分23bは外周部分23aと一体に形成されており、互いに導通している。第1シールド電極23の区画部分23bは、第2シールド電極24に重なっていない。
図5Bに示すように、第2シールド電極24は、外周部分24aを含む。外周部分は、枠の形状を有する。図5Bに示す例において、第2シールド電極24には、第1シールド電極23の区画部分23bに相当する部分が存在しない。第2シールド電極24の設計は、第1シールド電極23の設計と異なっている。第2シールド電極24の外周部分24aは、第1シールド電極23の外周部分23aの設計と同じ設計を有している。これにより、第1シールド電極23と第2シールド電極24との重なりを増やしてシールド抵抗を十分に下げることができる。
図5Cは、図5Aと図5Bとの重ね合わせである。第1画素アレイ102と第2画素アレイ104との積層方向において、第1シールド電極23の外周部分23aは、第2シールド電極24と重なっている。第1シールド電極23は、その外周部分23aとして、第1方向D1に延びるライン状の部分を含む。第2シールド電極24は、その外周部分24aとして、第2方向D2に延びるライン状の部分を含む。第1方向D1と第2方向D2とは互いに平行である。第1方向D1及び第2方向D2は、例えば、単位画素10の並び方向における縦方向である。平面視において、第1シールド電極23のライン状の部分と第2シールド電極24のライン状の部分とが重なり合っている。少なくとも1つのプラグ27は、第1シールド電極23のライン状の部分及び第2シールド電極24のライン状の部分に沿って設けられた複数のプラグ27を含む。このような構成によれば、シールド抵抗をより十分に下げることができる。
図5Aから図5Cに示す例によれば、平面視において、第2シールド電極24は、第2画素電極14の周囲の360度にわたって、第1シールド電極23に重なっている。これにより、上記した効果がより十分に得られる。
図5Aから図5Cに示す例において、第1シールド電極23と第1画素電極13との間の最短距離は、第2シールド電極24と第2画素電極14との間の最短距離と異なる。第1シールド電極23と第1画素電極13との間の最短距離は、第2シールド電極24と第2画素電極14との間の最短距離よりも短い。第1シールド電極23と第1画素電極13との間の最短距離は、詳細には、第1シールド電極23の外周部分23aと第1画素電極13との最短距離であるか、第1シールド電極23の区画部分23bと第1画素電極13との最短距離である。第1画素電極13と第1シールド電極23とを十分に接近させることによって、第1画素10a(図2A)の感度を十分に向上させることができる。他方、第2画素電極14と第2シールド電極24との間の距離を十分に確保することによって、より広い範囲にわたって電荷の収集効率を向上させることができる。
平面視において、第1シールド電極23によって囲まれた最小の領域の面積M1は、第2シールド電極24によって囲まれた最小の領域の面積M2と異なる。前者の面積M1は、後者の面積M2よりも狭い。第1シールド電極23及び第2シールド電極24は、第1画素電極13及び第2画素電極14のそれぞれに適した設計を有している。図5Aから図5Cに示す例によれば、面積M2に対する面積M1の比率(M1/M2)は、約1/4である。
図2Aの断面は、図5Cに示す直線Lに沿った断面でありうる。図5Aから図5Cに示す例では、第1シールド電極23が上層に位置し、第2シールド電極24が下層に位置している。第1画素アレイ102の位置と第2画素アレイ104の位置とが入れ替わると、第1シールド電極23の位置と第2シールド電極24の位置も入れ替わる。
図6は、第2画素アレイ104が上層であり、第1画素アレイ102が下層であるときの第1画素電極13、第1シールド電極23、第2画素電極14及び第2シールド電極24の平面図である。下層の第1画素アレイ102の解像度が高く、上層の第2画素アレイ104の解像度が低い。第2プラグ32が第2画素電極14の中心領域から半導体基板1まで延びており、第1シールド電極23の区画部分23bが第2プラグ32を避けて設けられている。
図7は、図5Aから図5Cを参照して説明した例の変形例である。図7に示す例において、第2画素電極14の対角線の方向は、第1画素電極13の対角線の方向に対して45度傾いている。この配置は、図4Aを参照して説明した配置と同じである。図7に示す例によれば、第1画素電極13と第2画素電極14との重なりを減らしつつ、第2画素電極14の面積を増やすことができる。
図8Aから図8Cは、他の変形例を示している。図8Aは、第1画素電極13及び第1シールド電極23の平面図である。図8Bは、第2画素電極14及び第2シールド電極24の平面図である。図8Cは、第1画素電極13、第1シールド電極23、第2画素電極14及び第2シールド電極24の平面図である。
図8Aに示すように、第1シールド電極23の設計は、図5Aを参照して説明した通りである。ただし、第1プラグ31の位置が第1画素電極13の中心領域から外周領域へと移されている。
図8Bに示すように、第2シールド電極24は、外周部分24a及び区画部分24bを含む。外周部分24aは、枠の形状を有する部分である。区画部分24bは、外周部分24aに囲まれた領域を複数の領域に区画している部分である。詳細には、区画部分24bは、矩形の枠の形状を有し、外周部分24aを構成する4つの辺の中点を結んでいる。区画部分24bは外周部分24aと一体に形成されており、互いに導通している。
図8Cは、図8Aと図8Bとの重ね合わせである。平面視において、第1シールド電極23の外周部分23aは、第2シールド電極24の外周部分24aに重なっている。外周部分23aは、外周部分24aと同じ設計を有する。第1シールド電極23の区画部分23bは、第2シールド電極24に重なっていない。第2シールド電極24の区画部分24bは、第1シールド電極23に重なっていない。言い換えれば、平面視において、第1シールド電極23及び第2シールド電極24のそれぞれが互いに重ならない部分を有する。第1プラグ31は、第2シールド電極24の区画部分24bと重ならない位置に設けられている。このような構成によれば、第1画素電極13及び第2画素電極14のそれぞれに適したシールド電極を提供できる。
第1プラグ31は、区画部分24bによって区画された複数の領域のうち、第2画素電極14が存在する領域とは異なる領域に位置している。図8Cの例では、区画部分24bは、外周部分24aに囲まれた領域を1つの矩形の領域と4つの三角形の領域とに区画している。矩形の領域に第2画素電極14が存在する。4つの三角形の領域のそれぞれに第1プラグ31が存在する。
第1プラグ31は、第1画素電極13から半導体基板1まで延びている。第2光電変換層122は、第1プラグ31を貫通させるためのビアを必要とする。エッチングなどの処理によってビアを形成すると、横方向へのエッチングによるダメージが光電変換層に残る。光電変換層に残留したダメージは、リーク電流の原因となる。しかし、図8Cに示す例によれば、第2画素電極14と同じレベルにおいて、第1プラグ31が第2シールド電極24によって囲まれている。つまり、エッチングされた部分が第2シールド電極24によって囲まれている。第2シールド電極24が生じさせる電位勾配によって、エッチングされた部分が第2画素電極14から離されるので、第2画素アレイ104におけるノイズが抑制されうる。図8Aから図8Cを参照して説明した例は、特に、低解像度の画素アレイが下層に位置し、高解像度の画素アレイが上層に位置する場合に有効である。
本変形例によれば、第1プラグ31と第2画素電極14との間のシールドが確実に達成されるので、第1プラグ31と第2画素電極14との間のカップリングがさらに低減されうる。その結果、更なる感度の向上を期待できる。
図9Aは、さらに他の変形例における第2画素電極14及び第2シールド電極24の平面図である。第2シールド電極24は、外周部分24a、区画部分24b及び複数の小区画部分24cを含む。外周部分24a及び区画部分24bは、図8Bを参照して説明した通りである。小区画部分24cは、矩形の枠の形状を有している。小区画部分24cは、区画部分24bを構成する4つのライン状の部分のそれぞれに設けられており、第1プラグ31を包囲している。外周部分24a、区画部分24b及び小区画部分24cは一体に形成されており、互いに導通している。
図9Bは、図5Aと図9Aとの重ね合わせである。平面視において、第1シールド電極23の外周部分23aは、第2シールド電極24の外周部分24aに重なっている。外周部分23aは、外周部分24aと同じ設計を有する。第1シールド電極23の区画部分23bは、第2シールド電極24に重なっていない。第2シールド電極24の区画部分24bは、第1シールド電極23に重なっていない。言い換えれば、平面視において、第1シールド電極23及び第2シールド電極24のそれぞれが互いに重ならない部分を有する。
第2シールド電極24の小区画部分24cは、第1プラグ31を包囲するとともに、第1シールド電極23に重なっている。平面視において、小区画部分24cの外形は、第1シールド電極23の外形よりも内側に収まっていてもよく、第1シールド電極23の外形と一致していてもよい。小区画部分24cが第2画素電極14に接しない限り、小区画部分24cの外形の少なくとも一部が第1シールド電極23の外形の外側に位置していてもよい。
本変形例によれば、図8Aから図8Cを参照して説明した効果と同じ効果が得られる。第1プラグ31と第2画素電極14との間のシールドがより確実に達成されるので、第1プラグ31と第2画素電極14との間のカップリングがさらに低減されうる。その結果、更なる感度の向上を期待できる。
図10は、さらに他の変形例における第1画素電極13、第1シールド電極23、第2画素電極14及び第2シールド電極24の平面図である。図10に示す例では、第1画素電極13の数に対する第2画素電極14の数の比率が等しい。第2シールド電極24の外周部分24aは、4つの第2画素電極14を包囲している。
第1シールド電極23及び第2シールド電極24の設計は、図5A及び図5Bを参照して説明した通りである。一方、本変形例によれば、第2シールド電極24の外周部分24aの対角線の方向は、第1シールド電極23の外周部分23aの対角線の方向に対して45度傾いている。第2シールド電極24の外周部分24aを45度回転させると、第1シールド電極23の外周部分23aに一致する。第1シールド電極23は、その外周部分23aとして、第1方向D1に延びるライン状の部分を含む。第2シールド電極24は、その外周部分24aとして、第2方向D2に延びるライン状の部分を含む。第1方向D1と第2方向D2とは互いに交差する。第1方向D1は、第2方向D2に対して45度傾いている。第1シールド電極23と第2シールド電極24との重なりが最小化されている。第1シールド電極23及び第2シールド電極24のそれぞれに互いに異なるバイアス電圧を印加すべきとき、図10に示す構成が有用である。
図10に示す例において、第1シールド電極23は、第2シールド電極24から電気的に絶縁されていてもよい。第1シールド電極23に印加されるべき電圧は、第2シールド電極24に印加されるべき電圧と異なっていてもよい。第1光電変換層121の特性は、第2光電変換層122の特性と異なる。そのため、本変形例によれば、第1光電変換層121に適した電圧を第1シールド電極23に印加しつつ、第2光電変換層122に適した電圧を第2シールド電極24に印加することができる。その結果、電荷の収集効率の更なる向上を期待できる。
図11Aは、さらに他の変形例における第1画素電極13、第1シールド電極23、第2画素電極14及び第2シールド電極24の平面図である。図11Aの上図が第1画素電極13及び第1シールド電極23の組を表している。図11Aの下図が第2画素電極14及び第2シールド電極24の組を表している。これらが上下に積層される。図11Aに示す例では、第1画素電極13の数に対する第2画素電極14の数の比率が等しい。第2シールド電極24の外周部分24aは、4つの第2画素電極14を包囲している。
図11Aに示す例では、第1画素電極13と第2画素電極14とが概ね重なっている。第1プラグ31を通すための切り欠きが第2画素電極14に設けられていることを除き、第2画素電極14の大きさは、第1画素電極13の大きさに概ね一致している。つまり、第1シールド電極23及び第2シールド電極24によってもたらされる効果は、第1画素電極13と第2画素電極14とのオフセットによってもたらされる効果とは独立している。もちろん、両方の構成によって、感度は重畳的に向上する。
図11Aに示す例では、第2シールド電極24の区画部分24bは、十字の形状を有する。つまり、第1シールド電極23と第2シールド電極24とが同じ設計を有している。そのため、第1シールド電極23と第2シールド電極24との重なりを最大限に増やすことができる。
また、第2シールド電極24が枠の形状を有していることは必須ではない。例えば、図11Bに示すように、外周部分24aは、互いに分離した複数のライン状の部分で構成されていてもよい。区画部分24bは、互いに分離した複数のライン状の部分で構成されていてもよい。各部分への電圧の印加は、プラグを通じて達成されうる。これらの構成は、第1シールド電極23にも当てはまる。
図12Aから図12Cは、それぞれ、単位画素10における集光レンズ21の配置を示している。第1画素電極13、第1シールド電極23、第2画素電極14及び第2シールド電極24の構成は、図7を参照して説明した例に対応している。
図12Aに示すように、第1画素電極13のそれぞれの上方及び第2画素電極14の上方に集光レンズ21が設けられている。集光レンズ21の働きによって、第1光電変換層121及び第2光電変換層122のそれぞれの感度を向上させることができる。
図12Bに示すように、集光レンズ21は、第1画素電極13のそれぞれの上方にのみ設けられていてもよい。第2画素電極14の上方に集光レンズは設けられていないので、第1画素電極13の上方に大きいサイズの集光レンズ21を設けることが可能である。この場合、入射角が広がり、感度も向上する。
図12Cは、集光レンズ21に加え、ダミーレンズ22が設けられた例を示している。集光レンズ21は、第1画素電極13及び第2画素電極14のそれぞれの上方に設けられている。ダミーレンズ22の下方には画素電極が存在しない。隣り合う集光レンズ21の間に広い空間が存在すると、均一な形状の集光レンズ21を作製することが難しい。隣り合う集光レンズ21の間にダミーレンズ22が設けられていると、集光レンズ21の形状の均一性が向上する。
以下、他のいくつかの実施形態について説明する。第1実施形態と他の実施形態とで共通する要素には同じ参照符号を付し、それらの説明を省略することがある。各実施形態に関する説明は、技術的に矛盾しない限り、相互に適用されうる。技術的に矛盾しない限り、各実施形態は、相互に組み合わされてもよい。
(第2実施形態)
図13は、本開示の第2実施形態に係る撮像素子200の断面を示している。本実施形態においては、第2画素電極14に対応したカラーフィルタ190が設けられている、及び/又は、第2画素電極14の上方に集光レンズ21が設けられている。これら点に関して、撮像素子200は、先に説明した撮像素子100及び110と異なる。
カラーフィルタ190は、フィルタ19r、フィルタ19b及びフィルタ19iを含む。フィルタ19rは、赤色の光を透過させるフィルタである。フィルタ19bは、青色の光を透過させるフィルタである。フィルタ19iは、近赤外光を透過させるフィルタである。図示しない位置には、ベイヤー配列に基づき、緑色の光を透過させるフィルタが配置されている。
本実施形態では、赤色の光の波長域を第1の波長域と定義する。近赤外光の波長域を第2の波長域と定義する。青色の光の波長域を第1の波長域及び第2の波長域とは異なる第3の波長域と定義する。詳細には、第1の波長域の中心波長、第2の波長域の中心波長及び第3の波長域の中心波長が互いに異なる。
複数の集光レンズ21は、レンズ21r、レンズ21b及びレンズ21iを含む。レンズ21rは、赤色の光によって生成された電荷を収集する第1画素電極13の上方に配置されたレンズである。レンズ21bは、青色の光によって生成された電荷を収集する第1画素電極13の上方に配置されたレンズである。レンズ21iは、近赤外光によって生成された電荷を収集する第2画素電極14の上方に配置されたレンズである。図示しない位置であって、緑色の光によって生成された電荷を収集する第1画素電極13の上方にもレンズが配置されている。各レンズの形状は、同一であってもよく、異なっていてもよい。各レンズの材料は、同一であってもよく、異なっていてもよい。
ここで、フィルタ19rを第1フィルタ19rと定義する。フィルタ19iを第2フィルタ19iと定義する。フィルタ19bを第3フィルタ19bと定義する。
図14Aは、フィルタ及び画素電極の位置関係を概略的に示している。平面視において、第1フィルタ19rは第1画素電極13rと重なり、第2フィルタ19iは第2画素電極14と重なっている。このような構成によれば、第1画素電極13と第2画素電極14との間のカップリング容量を減らしつつ、特定の波長の光を効率的に信号として読み出すことが可能である。均一なカラーフィルタ配列を実現可能であり、歩留まりが向上し、色再現性もよくなる。
平面視において、第3フィルタ19bは、第1フィルタ19rが重なっている第1画素電極13rとは異なる第1画素電極13bと重なっている。このような構成によれば、画素電極間のカップリング容量を減らしつつ、互いに異なる3つの波長域の光を効率的に信号として読み出すことができる。
図14Bは、フィルタ及び画素電極の位置関係を示す他の概略図である。第1画素アレイ102と第2画素アレイ104とが対向電極16を共用していることを除き、図14Bに示す例は、図14Aを参照して説明した例と同じ配置を有する。
次に、レンズ21rを第1レンズ21rと定義する。レンズ21iを第2レンズ21iと定義する。レンズ21bを第3レンズ21bと定義する。
図15Aは、レンズ及び画素電極の位置関係を示す概略的に示している。平面視において、第1レンズ21rの光軸は第1画素電極13rの中心領域に位置し、第2レンズ21iの光軸は第2画素電極14の中心領域に位置する。詳細には、第1レンズ21rの光軸が第1画素電極13rの中心領域を通るとともに第2画素電極14の中心領域から逸れている。第2レンズ21iの光軸が第2画素電極14の中心領域を通るとともに第1画素電極13rの中心領域から逸れている。このような構成によれば、第1画素電極13と第2画素電極14との間のカップリング容量を減らしつつ、特定の波長の光を効率的に信号として読み出すことが可能である。均一なレンズ配列を実現可能であり、歩留まりが向上し、入射角特性のバラつきも抑制される。
平面視において、第3レンズ21bの光軸は、第1レンズ21rの光軸が中心領域に位置している第1画素電極13rとは異なる第1画素電極13bの中心領域に位置する.このような構成によれば、画素電極間のカップリング容量を減らしつつ、互いに異なる3つの波長域の光を効率的に信号として読み出すことができる。
図15Bは、レンズ及び画素電極の位置関係を示す他の概略図である。第1画素アレイ102と第2画素アレイ104とが対向電極16を共用していることを除き、図15Bに示す例は、図15Aを参照して説明した例と同じである。図15Bにおいて、第2フィルタ19iは省略されていてもよい。
本実施形態によれば、1つの画素電極に対して集光レンズ21が1つのみ設けられている。このことは、画素ピッチの縮小にとって有利であり、撮像素子200の高精細化を可能にする。集光レンズ21が上方に設けられていない画素電極が存在していてもよい。例えば、第1実施形態で説明したように、第1光電変換層121がパンクロマチック材料で作られ、第2光電変換層122が近赤外光に感度を持つ材料で作られているとき、第1画素電極13の上方にのみ集光レンズ21が設けられていてもよい。第2画素電極14の上方には専用の集光レンズが設けられていない。そのような構成によれば、人間の視覚に適合した高感度及び高解像度の画像形成が実現されうる。
第1シールド電極23及び/又は第2シールド電極24は、撮像素子200から省略されていてもよい。
(他の実施形態)
図16は、他の実施形態に係る撮像素子300の断面図である。撮像素子300は、集光レンズ40をさらに備えている。集光レンズ40は、積層方向において、第1画素アレイ102と第2画素アレイ104との間、かつ、第2画素電極14の上方に配置されている。集光レンズ40によれば、集光レンズ21によって集められた光をより多く第2光電変換層122に導くことができる。これにより、第2画素10bの感度が向上する。
図17は、さらに他の実施形態に係る撮像素子400の断面図である。撮像素子400は、導波路構造42をさらに備えている。導波路構造42は、積層方向において、第1画素アレイ102と第2画素アレイ104との間に配置されている。平面視において、導波路構造42は、第2画素電極14の周囲に位置している。導波路構造42は、材料の屈折率差を利用して光を特定の方向に導くように構成された構造である。例えば、窒化ケイ素と二酸化ケイ素とを組み合わせによって、導波路構造42が作製されうる。導波路構造42によれば、より多くの光を第2光電変換層122に導くことができる。これにより、第2画素10bの感度が向上する。
図16を参照して説明した集光レンズ40、及び、図17を参照して説明した導波路構造42は、他の実施形態にも適宜採用されうる。
(カメラシステムの実施形態)
図18は、カメラシステム500の構成を示している。カメラシステム500は、撮像装置100A、近赤外光源501、レンズ502、ISP(Image Signal Processor)503、信号処理回路504、エッジ処理回路505及びエッジ処理回路506を備えている。カメラシステム500は、撮像装置100Aによって得られた2つの波長域の光に基づくデータを処理して外部に出力するように構成されている。
被写体P2に向けて近赤外光源501から近赤外光P1が照射される。撮像装置100Aは、レンズ502を通じて、被写体P1からの光P3を受け取る。撮像装置100Aは、可視光に基づくデータと近赤外光に基づくデータとを2系統で出力する。可視光に基づくデータは、ISP503によって処理される。これにより、フルカラー画像が得られる。フルカラー画像は、外部表示器509aに伝えられ、表示される。フルカラー画像は、エッジ処理回路506によって処理された後、外部機器及び/又はクラウド508aに伝えられる。近赤外光に基づくデータは、信号処理回路504によって処理される。これにより、近赤外光による画像が得られる。信号処理回路504は、近赤外光に基づくデータから被写体までの距離などを算出するように構成されていてもよい。近赤外光による画像は、外部表示器509bに伝えられ、表示される。近赤外光による画像は、エッジ処理回路505によって処理された後、外部機器及び/又はクラウド508aに伝えられる。フルカラー画像と近赤外光による画像とを加算して外部表示器509cに表示することも可能である。
本明細書に開示された技術は、撮像素子に有用である。撮像素子は、撮像装置、光センサなどに適用されうる。撮像装置としては、デジタルスチルカメラ、医療用カメラ、監視用カメラ、車載用カメラ、デジタル一眼レフカメラ、デジタルミラーレス一眼カメラなどのカメラシステムが挙げられる。
1 半導体基板
3 第1電荷蓄積領域
4 第2電荷蓄積領域
10 単位画素
10a 第1画素
10b 第2画素
12 光電変換部
13,13r,13g,13b 第1画素電極
14 第2画素電極
17 第1対向電極
18 第2対向電極
19,190 カラーフィルタ
19r 第1フィルタ
19i 第2フィルタ
19b 第3フィルタ
21 集光レンズ
21r 第1レンズ
21i 第2レンズ
21b 第3レンズ
22 ダミーレンズ
23 第1シールド電極
23a 外周部分
23b 区画部分
24 第2シールド電極
24a 外周部分
24b 区画部分
24c 小区画部分
27 プラグ
31 第1プラグ
32 第2プラグ
40 集光レンズ
42 導波路構造
100,110,200,300,400 撮像素子
100A 撮像装置
102 第1画素アレイ
104 第2画素アレイ
121 第1光電変換層
122 第2光電変換層
131 重なり領域
132,142,143 残余領域
500 カメラシステム

Claims (10)

  1. 第1光電変換層及び複数の第1画素電極を有する第1画素アレイと、
    第2光電変換層及び複数の第2画素電極を有し、前記第1画素アレイが上方に積層された第2画素アレイと、
    隣り合う前記第1画素電極の間に設けられた第1シールド電極と、
    隣り合う前記第2画素電極の間に設けられた第2シールド電極と、
    を備える、撮像素子。
  2. 前記第1シールド電極と前記第2シールド電極と電気的に接続している少なくとも1つのプラグをさらに備える、
    請求項1の撮像素子。
  3. 前記第1シールド電極は、第1方向に延びるライン状の部分を含み、
    前記第2シールド電極は、第2方向に延びるライン状の部分を含み、
    前記第1方向と前記第2方向とは互いに平行であり、
    平面視において、前記第1シールド電極の前記ライン状の部分と前記第2シールド電極の前記ライン状の部分とが重なっており、
    前記少なくとも1つのプラグは、前記第1導体及び前記第2導体に沿って設けられた複数のプラグを含む、
    請求項2に記載の撮像素子。
  4. 平面視において、前記第1シールド電極及び前記第2シールド電極のそれぞれが互いに重ならない部分を有する、
    請求項1に記載の撮像素子。
  5. 前記第1シールド電極は、第1方向に延びるライン状の部分を含み、
    前記第2シールド電極は、第2方向に延びるライン状の部分を含み、
    前記第1方向と前記第2方向とは互いに交差する、
    請求項4に記載の撮像素子。
  6. 前記第1シールド電極は、前記第2シールド電極から電気的に絶縁されている、
    請求項1、4又は5に記載の撮像素子。
  7. 前記第1シールド電極に印加されるべき電圧は、前記第2シールド電極に印加されるべき電圧と異なる、
    請求項6に記載の撮像素子。
  8. 前記第1シールド電極は、前記第1画素電極を包囲する枠の形状を有し、
    前記第2シールド電極は、前記第2画素電極を包囲する枠の形状を有する、
    請求子1から7のいずれか1項に記載の撮像素子。
  9. 前記第1画素アレイは、前記第2画素アレイよりも受光面の近くに配置され、
    前記第1シールド電極と前記第1画素電極との間の最短距離は、前記第2シールド電極と前記第2画素電極との間の最短距離と異なる、
    請求項1に記載の撮像素子。
  10. 前記第1光電変換層は、第1の波長域の光を吸収して電荷を生成し、
    前記第2光電変換層は、第2の波長域の光を吸収して電荷を生成し、
    前記第1の波長域の中心波長は、前記第2の波長域の中心波長と異なる、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の撮像素子。
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