JP2022176585A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】点灯時および非点灯時における見栄えを向上させた、車両用灯具を提供する。【解決手段】本発明の車両用灯具は、光源と、光源からの光を拡散する拡散レンズと、拡散レンズからの光を投射する投影レンズと、を備え、拡散レンズの表面には、円形状の穴が複数形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用灯具に関するものである。
従来、光源からの光を光拡散手段によって拡散させた状態で投影レンズにより灯具前方に照射する車両用灯具がある(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2018-137144号公報
上記車両用灯具では、点灯時において、拡散素子の拡散カットが投影レンズ越しに見えることで見栄えが悪いという問題があった。また、上記車両用灯具では、非点灯時においても、灯具内部に入り込んだ外光が拡散カットで反射されることで、投影レンズ越しに内部が白っぽく見えたり、拡散カット自体が目立つことで見栄えが悪いという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、点灯時および非点灯時における見栄えを向上させた、車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に従えば、光源と、前記光源からの光を拡散する拡散レンズと、前記拡散レンズからの光を投射する投影レンズと、を備え、前記拡散レンズの表面には、円形状の穴が複数形成されている車両用灯具が提供される。
また、上記車両用灯具において、前記複数の穴の少なくともいずれかは、前記拡散レンズを貫通する貫通孔である構成としてもよい。
また、上記車両用灯具において、前記貫通孔は、前記拡散レンズを第1方向に貫通する構成としてもよい。
また、上記車両用灯具において、前記拡散レンズの光入射面は、前記光源からの光を、前記第1方向において平行化するコリメート面を含む構成としてもよい。
また、上記車両用灯具において、前記拡散レンズは、前記第1方向に交差する第2方向に並ぶ複数の前記貫通孔からなる貫通孔群を含み、前記貫通孔群は、前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向に、複数配置されている構成としてもよい。
また、上記車両用灯具において、前記第3方向において隣り合う一方の前記貫通孔群は複数の第1貫通孔を含み、前記第3方向において隣り合う他方の前記貫通孔群は複数の第2貫通孔を含み、前記複数の第1貫通孔と前記複数の第2貫通孔とは、前記第2方向における位置がそれぞれ異なっている構成としてもよい。
また、上記車両用灯具において、前記複数の第1貫通孔および前記複数の第2貫通孔は、千鳥状に配置されている構成としてもよい。
また、上記車両用灯具において、前記複数の穴の少なくともいずれかに埋め込まれ、前記拡散レンズとは異なる屈折率を有する埋め込み部材をさらに備える構成としてもよい。
本発明によれば、車両用灯具において、点灯時および非点灯時における見栄えを向上させることができる。
一実施形態の車両用灯具の構成を示す斜視図である。 一実施形態の車両用灯具の上面図である。 一実施形態の車両用灯具の側面図である。 一実施形態の拡散レンズを透過する光の振舞いを示す図である。 一実施形態の投影レンズを前側から視た正面図である。 一実施形態の車両用灯具の点灯時における見栄えを説明する図である。 一実施形態の車両用灯具の非点灯時における見栄えを説明する図である。 拡散レンズの変形例に係る構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがあり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
以下、本発明の一実施形態である車両用灯具について図面を参照しながら説明する。
本実施形態の車両用灯具は、図示されない車両の左右前方に搭載される方向指示器(ターンランプ)に本発明を適用したものである。
図1は、本実施形態の車両用灯具の構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態の車両用灯具の上面図である。図3は、本実施形態の車両用灯具の側面図である。
各図面では、XYZ直交座標系を設定して各部材の構成を説明する。また、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具を正面(車両前方)から見たときのそれぞれの方向を意味するものとする。したがって、車両を背面(車両後方)から見たときのそれぞれの方向とは、前後左右を逆にした方向となる。
例えば、X軸は車両に搭載された車両用灯具の左右方向に沿う軸に対応し、Y軸は車両用灯具の前後方向に沿う軸に対応し、Z軸は車両用灯具の上下方向に沿う軸に対応する。本明細書において、+X側とは車両用灯具の右側、-X側とは車両用灯具の左側、+Y側とは車両用灯具の前側、-Y側とは車両用灯具の後側、+Z側とは車両用灯具の上側、-Z側とは車両用灯具の下側、にそれぞれ対応する。
図1から図3に示すように、本実施形態の車両用灯具1は、光源2と、ピックアップレンズ3と、拡散レンズ4と、投影レンズ5と、を備えている。光源2、ピックアップレンズ3、拡散レンズ4および投影レンズ5は、光源2の光軸AXに沿って並んで配置されている。光源2の光軸AXはY軸に沿う軸である。
光源2は、橙色光(以下、単に「光」という)Lを発する発光ダイオード(LED)からなる。光源2は、複数のLEDで構成されてもよい。
光源2は、光Lを放射状に出射する。光源2から出射された光Lは、ピックアップレンズ3に入射する。ピックアップレンズ3は、光源2から出射された橙色光(以下、単に「光」という)Lをピックアップするとともに上下左右方向の輝度を均一化するとともに拡散レンズ4に向けて出射する。本実施形態の場合、ピックアップレンズ3は両凸レンズで構成されている。なお、ピックアップレンズ3は必須ではなく、光源2からの光Lの輝度分布に応じて適宜省略してもよい。
拡散レンズ4は、ピックアップレンズ3からの光Lを拡散して出射する。拡散レンズ4は、光入射面41と、光出射面42と、上面43と、下面44と、左側面45と、右側面46と、を有する。図3に示すように、光入射面41は、YZ面に沿う面内において光源2からの光Lを平行化(コリメート)するシリンドリカル面である。すなわち、光入射面41は、光源2からの光Lを上下方向においてコリメートする面である。光入射面41を透過した光Lは、上下方向においてコリメートされた状態で拡散レンズ4に入射する。
上面43および下面44はXY面に沿う平面であり、互いに平行に配置されている。上面43は、光入射面41および光出射面42の上端を接続する平面である。下面44は、光入射面41および光出射面42の下端を接続する平面である。
左側面45および右側面46はYZ面に沿う平面であり、互いに平行に配置されている。左側面45は、上面43および下面44の左端を接続する平面である。右側面46は、上面43および下面44の右端を接続する平面である。光出射面42は、光入射面41と反対を向く平面である。
拡散レンズ4は、例えば、Alからなる反射膜を上面43、下面44、左側面45および右側面46に蒸着してもよい。このようにすれば、上面43、下面44、左側面45および右側面46からの光漏れを抑制することができ、光源2から出射した光Lを効率良く利用することができる。
なお、上面43、下面44、左側面45および右側面46に反射膜を蒸着する構成に代えて、例えば、上面43、下面44、左側面45および右側面46を前方に向かって光軸AXに近づくテーパー面で構成し、全反射を利用して光を光出射面42に効率良く導くようにしてもよい。
本実施形態の拡散レンズ4は、複数の貫通孔10が設けられている。各貫通孔10は同一の形状を有している。各貫通孔10は、拡散レンズ4をZ軸に沿う上下方向(第1方向)に貫通する貫通孔である。各貫通孔10が延在するZ方向に直交するXY面に沿う面による、貫通孔10の断面は円形状である。本実施形態の場合、貫通孔10内には空気層ARが設けられている。
本実施形態において、各貫通孔10は、上面43および下面44間を連通するように、拡散レンズ4に形成されている。このようにして拡散レンズ4の表面である上面43および下面44には、貫通孔10による開口部からなる、円形状の穴9が複数形成されている。本実施形態の場合、各貫通孔10の穴径は、例えば3mmに設定した。つまり、穴9の径も3mmに設定される。
本実施形態において、拡散レンズ4は複数の貫通孔群15を含む。1つの貫通孔群15は、上下方向に交差するX軸に沿う左右方向(第2方向)に並ぶ複数の貫通孔10からなる。
複数の貫通孔群15は、上下方向および左右方向に交差するY軸に沿う前後方向(第3方向)に配置されている。本実施形態の場合、複数の貫通孔群15は、第1孔群15A、第2孔群15B、第3孔群15Cおよび第4孔群15Dを含む。第1孔群15A、第2孔群15B、第3孔群15Cおよび第4孔群15Dは、後方(-Y側)から前方(+Y側)に向かって、並ぶ。
第1孔群15Aおよび第3孔群15Cは6個の貫通孔10で構成される。第1孔群15Aおよび第3孔群15Cは、互いの左右方向における位置が等しい。
第2孔群15Bおよび第4孔群15Dは5個の貫通孔10で構成される。第2孔群15Bおよび第4孔群15Dは、互いの左右方向における位置が等しい。
すなわち、本実施形態の拡散レンズ4は、22個の貫通孔10を有している。
ここで、前後方向において隣り合う第1孔群15Aおよび第2孔群15Bに着目する。この場合、第1孔群15Aは前後方向において隣り合う一方の貫通孔群15に相当し、第2孔群15Bは前後方向において隣り合う他方の貫通孔群15に相当する。
以下、第1孔群15Aを構成する6個の貫通孔10をそれぞれ第1貫通孔10aと称し、第2孔群15Bを構成する5個の貫通孔10をそれぞれ第2貫通孔10bと称す。
複数の第1貫通孔10aと複数の第2貫通孔10bとは、左右方向(第2方向)における位置がそれぞれ異なっている。本実施形態の場合、複数の第1貫通孔10aおよび複数の第2貫通孔10bは、千鳥状に配置されている。
すなわち、前後方向に沿って視た場合、第2貫通孔10bは、第1貫通孔10aの間に位置するとともに、互いの一部が重なるように、配置されている。
これにより、前後方向に平面視した場合、貫通孔10(第1貫通孔10aおよび第2貫通孔10b)が左右方向に隙間なく配置された状態とされている。
なお、前後方向において隣り合う第2孔群15Bおよび第3孔群15Cにおける貫通孔10の位置関係は、上述した第1孔群15Aおよび第2孔群15Bにおける貫通孔10の位置関係と同様である。
また、前後方向において隣り合う第3孔群15Cおよび第4孔群15Dにおける貫通孔10の位置関係は、上述した第1孔群15Aおよび第2孔群15Bにおける貫通孔10の位置関係と同様である。
本実施形態の拡散レンズ4において、複数の貫通孔10は、前後方向において、千鳥状に4列配置されている。このような構成に基づき、本実施形態の拡散レンズ4は、後述のように、光源2からの光Lを左右方向に拡散した状態で出射することができる。
以下、拡散レンズ4に入射した光Lの振舞いについて具体的に説明する。
本実施形態の車両用灯具1では、ピックアップレンズ3から出射された光Lは光入射面41を経由して拡散レンズ4に入射する。このとき、光入射面41を透過した光Lは、上下方向においてコリメートされた状態とされる。光入射面41から入射した光Lは、複数の貫通孔10に入射する。
各貫通孔10の外面は、XY面に沿う面内においてR面をなし、YZ面に沿う面内において平面をなす。上述のように内部に空気層ARが設けられた貫通孔10はXY面に沿う面内(左右方向)において光を屈折させる凹面レンズとして機能する。一方、貫通孔10は、YZ面に沿う面内(上下方向)において光を屈折させない。そのため、各貫通孔10は、光入射面41によって上下方向にコリメートされた光Lの状態を維持しつつ、左右方向において光Lを拡散させる。
図4は、拡散レンズ4を透過する光の振舞いを示す図である。
図4に示すように、光Lは1つの貫通孔10に入射すると、屈折することで偏向され、空気層ARを透過した後、貫通孔10から出射される際に再び屈折することで偏向される。このように貫通孔10を透過する過程で光Lは2回屈折されることで大きく拡散される。貫通孔10を透過した光Lは他の貫通孔10内を透過することで拡散を繰り返す。あるいは貫通孔10を透過した光Lは他の貫通孔10の表面で全反射されることで拡散される場合もある。
本実施形態の場合、複数の貫通孔10が、光Lの進行方向(前後方向)に千鳥状に4列配置されている。また、前後方向(Y方向)に平面視した場合、貫通孔10は左右方向に隙間なく配置された状態とされている。そのため、拡散レンズ4に入射した光Lは、光出射面42に到達するまでの間において、少なくとも2つ以上の貫通孔10を経由することで左右方向に大きく拡散される。
このように本実施形態の拡散レンズ4は、光源2からの光Lを上下方向にコリメートした状態で、左右方向に大きく拡散させた状態で出射することができる。よって、拡散レンズ4の光出射面42は均一に面発光した状態となる。
拡散レンズ4で拡散された光Lは、投影レンズ5に入射する。以下、拡散レンズ4で拡散された光Lを拡散光LSという。投影レンズ5は、拡散レンズ4からの拡散光LSを前方に向けて投影する。本実施形態の場合、拡散光LSは、拡散レンズ4の光出射面42から面発光状態で出射される。
図2、図3に示したように、投影レンズ5は、第1面50と、第2面51と、カット面52と、を有する。投影レンズ5は、例えば、光軸AXに沿う方向において14mmの厚みを有する厚肉構造を有している。第1面50は拡散レンズ4に対向し、拡散光LSが入射される光入射面である。第1面50は、光源2側に向かって突出する凸状の曲面である。本実施形態において、第1面50は、比較的大きな曲率を有する面であり、例えば、R200の曲面で構成される。
第2面51は、第1面50と反対を向く凸状の曲面であり、拡散光LSを前方に向けて出射する光出射面である。本実施形態において、第2面51は、第1面50に比べて小さい曲率を有する面であり、例えば、R45の曲面で構成される。
本実施形態の投影レンズ5において、第1面50の形状と第2面51の形状とは異なっている。具体的に第1面50の曲率は、上述のように第2面51の曲率よりも大きい。
カット面52は、第2面51の周囲に設けられる。カット面52は、平面で構成される。カット面52は、光出射方向(前側)に向かうにつれて光軸AXに近づく方向に傾いた面である。本実施形態の場合、カット面52を平面で構成することで、カット面52を投影レンズ5に容易に形成できる。
図5は、本実施形態の投影レンズ5を前側から視た正面図である。
図5に示すように、光軸AXに沿う方向に沿って平面視した場合において、カット面52は、第2面51の上下左右方向における端部にそれぞれ設けられている。カット面52は、第2面51とともに投影レンズ5に対して所定の意匠性を付与する。カット面52は面取り面で構成される。本実施形態の場合、カット面52は、30°の角度で投影レンズ5の四辺を面取りすることで形成した。本実施形態の場合、面取り面を用いることで、平面からなるカット面52を有した投影レンズ5を容易に製造することができる。よって、投影レンズ5のコストを低減できる。
本実施形態の投影レンズ5は、上述したような、厚肉構造、第2面51およびカット面52の組み合わせによる立体的な形状を有することで、意匠性に優れた外観のレンズとなっている。
図6は、車両用灯具1の点灯時における見栄えを説明するための図である。図6では説明に関係のない部材の図示を省略している。
図6に示すように、本実施形態の車両用灯具1では、拡散レンズ4から出射された拡散光LSは、第1面50を経由して第2面51に入射し、第2面51から出射される。
ここで、拡散光LSは、第1面50および第2面51でそれぞれ屈折されて出射される。本実施形態の場合、第2面51の曲率が第1面50の曲率よりも小さいため、拡散光LSの進行方向は第2面51から出射される際に屈折されることで大きく歪んだ状態とされる。
そのため、車両用灯具1の点灯時に、投影レンズ5の第2面51を光軸AXに沿う方向から平面視した際、拡散レンズ4の発光面である光出射面42はぼやけた状態となるので、拡散レンズ4の表面形状を第2面51越しに視認させ難くできる。
本実施形態の場合、拡散レンズ4は光出射面42に光拡散用のカットが設けられないため、表面に拡散用のカットを形成した通常の拡散レンズのように、点灯時においてもカットが視認されることによる見栄えの低下が生じない。
また、拡散光LSの一部は、第1面50を経由してカット面52に入射する。カット面52は、拡散光LSを反射する反射面として機能するため、カット面52は殆ど発光せず、透明感のある見栄えを生じさせる。なお、カット面52で反射された拡散光LSの一部は、例えば拡散レンズ4で反射され、再び投影レンズ5に入射する。
したがって、本実施形態の車両用灯具1によれば、点灯時において、投影レンズ5を光軸AXに沿う方向から平面視した際、透明感のある見栄えを生じさせるカット面52に囲まれた第2面51が明るく発光した状態となるので、第2面51において浮遊感のある見栄えを得ることができる。
また、本実施形態の車両用灯具1において、第2面51は、拡散レンズ4から面発光状態の拡散光LSを出射する。そのため、第2面51を斜め方向から視た場合でも、第2面51の明るさが変化し難い、視野角に優れた発光見栄えを実現できる。
図7は、非点灯時における車両用灯具1による作用を説明するための図である。図7では説明に関係のない部材の図示を省略している。
本実施形態の車両用灯具1の非点灯時に、灯具内部に入り込んだ外光が拡散レンズ4に入射する場合がある。図7に示すように、拡散レンズ4に入り込んだ外光OL1は、貫通孔10によって屈折あるいは全反射されることでレンズ奥側(光出射面42側)に入り込んでいくので、拡散レンズ4に入り込んだ外光OL1はレンズ手前側(光入射面41側)に出射され難い。よって、非点灯時に投影レンズ5を視た場合、内部に入り込んだ外光OL1が内側から出射されることで視認されないので、投影レンズ5の内側が暗い状態(ブラックアウトさせた状態)に見える。
また、本実施形態の拡散レンズ4は、エッジの無い円形の穴9を形成する貫通孔10の外面を利用して光Lを拡散させるため、表面に拡散用カットを形成した従来の拡散レンズのように、非点灯時に拡散用カットが外部から視認されることがない。
よって、本実施形態の拡散レンズ4によれば、非点灯時において拡散用カットが視認されることによる見栄えの低下を抑制できる。また、本実施形態の場合、拡散レンズ4の表面による光の反射が生じ難いため、上述したように投影レンズ5の内部を暗い状態(ブラックアウトさせた状態)に視認させることができる。
また、非点灯時において、カット面52から内部に外光OL2が入射する場合がある。カット面52から内部に入射した外光OL2は、第1面50で全反射されることで投影レンズ5内を伝搬し、他のカット面52から外部に出射される。これにより、カット面52は内部を伝搬した外光OL2が出射されることで、非点灯時においてキラキラした見栄えを生じさせることができる。なお、第2面51から投影レンズ5内に入射した光は第1面50および第2面51で全反射されてレンズ内を伝搬し、カット面52から出射される。第2面51は、カット面52に比べて薄暗い見栄えとなる。
したがって、本実施形態の車両用灯具1によれば、非点灯時において、薄暗い第2面51の周囲にカット面52が配置されるため、カット面52によるキラキラした見栄えをより強調させることができる。また、本実施形態の場合、灯具内部がブラックアウトさせた状態となるので、カット面52によるキラキラした見栄えをより際立たせて、非点灯時における見栄えをより向上させることができる。
以上のように本実施形態の車両用灯具1は、光源2と、拡散レンズ4と、投影レンズ5と、を備え、拡散レンズ4の表面に円形状の穴9を複数形成した構成を採用している。よって、本実施形態によれば、点灯時において浮遊感のある発光見栄えを提供し、かつ、非点灯時において灯具内部を視認させ難くすることで投影レンズ5の外観におけるキラキラした見栄えを際立たせることができる、点灯時および非点灯時における見栄えを向上させた、車両用灯具1が提供される。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、貫通孔10内に空気層ARが設けられている場合を例に挙げたが、貫通孔10内に拡散レンズ4の形成材料と異なる材料を埋め込んでもよい。図8は拡散レンズの変形例に係る構成を示す図である。図8に示すように、本変形例の拡散レンズ4Aは、貫通孔10内に樹脂材料(埋め込み材料)8が埋めこまれている。樹脂材料8は、拡散レンズ4Aと異なる屈折率を有する。本変形例の構成によれば、貫通孔10内に拡散レンズ4の構成材料と異なる屈折率を有する樹脂材料8が埋め込まれているので、樹脂材料8と拡散レンズ4Aとの界面における屈折差によって光を屈折あるいは反射することができる。よって、上記実施形態と同様、拡散レンズ4に入射した光を良好に拡散されることができる。
また、上記実施形態では、拡散レンズ4を上下方向に貫通する貫通孔10によって穴9を構成する場合を例に挙げたが、複数の穴9の少なくともいずれかは拡散レンズ4を貫通しない穴による開口で構成されてもよい。
また、上記実施形態では、複数の貫通孔10が上下方向に延びるように形成された場合を例に挙げたが、貫通孔10が延びる方向は上下方向に限られない。例えば、各貫通孔10を左右方向に延びるように構成してもよい。各貫通孔10を左右方向に形成する場合、光入射面41は、XY面に沿う面内において光源2からの光Lを平行化(コリメート)するシリンドリカル面で構成するのが好ましい。
また、車両用灯具1から出射する光の配光分布に応じて、上下方向に延びる貫通孔、左右方向に延びる貫通孔、上下左右方向に交差する斜め方向に延びる貫通孔をそれぞれ拡散レンズ4に形成してもよい。
また、貫通孔10の延びる方向を途中で変化させることで、例えば、貫通孔10の一方の開口端で構成される穴9を上面43に形成し、貫通孔10の他方の開口端で構成される穴9を左側面45または右側面46に形成してもよい。なお、貫通孔10の開口端による穴9が光出射面42に形成された場合、車両用灯具1の非点灯時に穴9の開口端が視認される恐れがあるため、穴9は光出射面42を除いた面に形成するように貫通孔10を形成することが望ましい。
また、上記実施形態では、投影レンズ5において、第2面51の上下左右方向の4つの端部にカット面52を形成する場合を例に挙げたが、カット面52の大きさ、形状、位置、面取りの角度は、投影レンズ5に要求される意匠性に応じて適宜変更可能である。例えば、第2面51の左右方向における端部のみに設けてもよい。
また、投影レンズの表面に2つの同心状のカット面を形成し、2つのカット面の間にリング状に発光する光出射面を形成してもよい。
また、上記実施形態では、投影レンズ5として平面形状が矩形状のレンズを例に挙げたが、投影レンズ5の平面形状は矩形に限られない。投影レンズ5の平面形状は、例えば、中央部に貫通孔が設けられたパイプ形状であってもよい。
また、上記実施形態では、方向指示器(ターンランプ)に本発明を適用した場合を例に挙げたが、本発明が適用される車両用灯具については、例えば、車幅灯(ポジションランプ)、昼間点灯用ランプ(DRL)、バックランプなどにも幅広く適用することが可能である。
1…車両用灯具、2…光源、3…コリメート光学系、4…拡散レンズ、5…投影レンズ、50…光入射面、51…光出射面、52…カット面、L…光。

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源からの光を拡散する拡散レンズと、
    前記拡散レンズからの光を投射する投影レンズと、を備え、
    前記拡散レンズの表面には、円形状の穴が複数形成されている
    車両用灯具。
  2. 前記複数の穴の少なくともいずれかは、前記拡散レンズを貫通する貫通孔である
    請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記貫通孔は、前記拡散レンズを第1方向に貫通する
    請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記拡散レンズの光入射面は、前記光源からの光を、前記第1方向において平行化するコリメート面である
    請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記拡散レンズは、前記第1方向に交差する第2方向に並ぶ複数の前記貫通孔からなる貫通孔群を含み、
    前記貫通孔群は、前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向に、複数配置されている
    請求項3または請求項4に記載の車両用灯具。
  6. 前記第3方向において隣り合う一方の前記貫通孔群は複数の第1貫通孔を含み、前記第3方向において隣り合う他方の前記貫通孔群は複数の第2貫通孔を含み、
    前記複数の第1貫通孔と前記複数の第2貫通孔とは、前記第2方向における位置がそれぞれ異なっている
    請求項5に記載の車両用灯具。
  7. 前記複数の第1貫通孔および前記複数の第2貫通孔は、千鳥状に配置されている
    請求項6に記載の車両用灯具。
  8. 前記複数の穴の少なくともいずれかに埋め込まれ、前記拡散レンズとは異なる屈折率を有する埋め込み部材をさらに備える
    請求項1から請求項7のうちのいずれか一項に記載の車両用灯具。
JP2021083094A 2021-05-17 2021-05-17 車両用灯具 Pending JP2022176585A (ja)

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