JP2022175646A - 包装袋 - Google Patents
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Abstract
Description
<包装袋>
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る包装袋10は、物品を包装する袋である。包装袋10は、物品を収容する容器状の外装袋1(本体袋)と、外装袋1に内装され、物品を保護するシート状の緩衝体2(緩衝部)とを備えている。外装袋1及び緩衝体2に用いられる材料は、紙、樹脂シート及びこれらの積層物から選ばれる。中でも外装袋1及び緩衝体2が、紙、樹脂シートといった同一の材料から形成されることが好ましい。ただし、外装袋1及び緩衝体2のそれぞれは、異なる材料から形成されてもよい。
本実施形態では、包装袋10について、上下方向を長さ方向D1ともいい、長さ方向D1に直交する左右方向を幅方向D2ともいい、長さ方向D1及び幅方向D2のいずれにも直交する前後方向を厚さ方向D3ともいう。このように、長さ方向D1と幅方向D2と厚さ方向D3とは、相互に直交する。長さ方向D1は、詳細を後述するように、緩衝体2が伸長する方向として予め設定された方向である。
また、以下の説明では、長さ方向D1の寸法を長さ寸法と略称し、幅方向D2の寸法を幅寸法と略称し、厚さ方向D3の寸法を厚さ寸法と略称する。
図1に示すように、外装袋1は、厚さ方向D3において互いに対面する一対の面部3,4を有する。一対の面部3,4は、いずれも長さ方向D1及び幅方向D2に延在し、互いに等しい形状をなす。ここでは矩形状をなす面部3,4を例示する。
外装袋1は、面部3,4どうしを幅方向D2の両側(左右)でそれぞれ連結する一対の側部5と、面部3,4どうしを長さ方向D1の一側(下側)で連結する底部6とを有する。外装袋1の長さ方向D1の他側(上側)には、開口11が設けられる。開口11は、面部3,4における長さ方向D1の他側(上側)の縁部31,41(以下、開口縁部31,41ともいう)で区画されている。このように、外装袋1では、開口11及び底部6が長さ方向D1において互いに反対側に位置する。
本実施形態の側部5は、面部3,4の幅方向D2の端部32,42(以下、幅端部32,42ともいう)どうしを貼り合わせることで形成されており、幅端部32,42の幅方向D2の内縁部をなす。詳細に言えば、側部5は、一方の面部3の幅端部32が他方の面部4の幅端部42にそれぞれ直接的に貼り合わせられることで形成されている。このように形成された側部5は、長さ方向D1に延びる線状をなし、面部3,4どうしを直接連結する。なお、このような面部3,4の幅端部32,42どうしの貼り合わせには、公知の粘着剤や接着剤(例えば、ヒートシール接着剤や糊)を適用してもよいし、ステープルなどの手段を適用してもよい。また、外装袋1に樹脂シートが用いられる場合には、面部3,4の幅端部32,42どうしを融着させてもよい。
ここでは、面部3,4の長さ方向D1の全長にわたって傾斜する直線状の側部5を例示する。本実施形態では、このように側部5が長さ方向D1に対して傾斜することに伴い、面部3,4において互いに貼り合わせられた幅端部32,42の各々が、下側にいくほど幅寸法が拡大された直角台形状をなす。
なお、外装袋1では、開口11を開閉するフラップ7が一方(図1では奥側)の面部3から上方へ突設されている。フラップ7は、外装袋1の封緘時に、他方(図1では手前側)の面部4に重ねられたうえで貼り付けられる。
図1に示すように、緩衝体2は、所定方向に沿って延在する複数の切れ込み部21が千鳥状に設けられたシート材であり、クッションペーパーやハニーペーパーとも称される。緩衝体2は、切れ込み部21の延びる所定方向と交差する方向(以下、交差方向ともいう)に引っ張られた場合に、切れ込み部21に対応する目が開くことで交差方向に伸長してネット状(マット状)に変形する。このように、緩衝体2は、交差方向に伸長可能であり、交差方向に伸長してネット状に変形した状態では、衝撃を緩和する機能を発揮する。
図3に示すように、伸長状態の緩衝体2では、切れ込み部21周辺の片部22がシート厚方向(所定方向と交差方向との何れにも直交する方向)に立ち上がることで、ハニカム状の立体的なセル構造23が出現する。内装材20は、このようなセル構造23の出現により、シート厚方向に緩衝代が形成されたネット状に変形する。
緩衝体2は、底部6側に凸をなすように二つ折りにされた状態で、面部3,4の開口縁部31,41の間に架け渡されている。本実施形態の緩衝体2は、平面に展開された状態では矩形状をなし、二つ折りにされた状態では、展開された状態の半分のサイズの矩形状をなす。
緩衝体2は、一対の側部5の間に配置される。本実施形態では、未伸張状態の緩衝体2における幅方向D2の端部25(以下、側端部25ともいう)が、長さ方向D1に沿って互いに平行に延びている。このように、本実施形態の包装袋10では、外装袋1の側部5が上記のとおり底部6側に向けて互いに近づくように長さ方向D1に対して傾斜して設けられるのに対し、未伸張状態の緩衝体2の側端部25が長さ方向D1に沿って互いに平行に設けられている。
また、伸張状態の緩衝体2は、外装袋1の底部6と非接触に設けられる。すなわち、緩衝体2は、伸張状態における長さ寸法L3が面部3,4の開口縁部31,41から底部6までの長さ寸法L2よりも小さくなる(L3<L2となる)ように、伸び代を見越して形成される。
図5に示すように、伸張状態の緩衝体2は、未伸張状態の緩衝体2(図1参照)と比べて、本体部26が底部6側(長さ方向D1)に伸長するとともに幅方向D2にやや収縮する。より具体的にいえば、伸張状態の緩衝体2は、底部6に近づくほど幅寸法が小さくなる傾向にある。
伸張状態の緩衝体2が外装袋1の底部6と非接触に設けられていれば、包装袋10に包装された物品と外装袋1の底部6との接触(底付き)が抑制されるため、物品の保護性を更に高められる。
以下、上記の実施形態の変形例について述べる。以下の説明では、上記の実施形態の要素と同一又は対応する要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図6に示すように、第一変形例に係る包装袋10では、外装袋1の構成が上記の実施形態と異なる。具体的に言えば、本変形例の外装袋1は、一対の面部3,4において互いに貼り合わせられる幅端部32,42に代えて、一方の面部3から幅方向D2の両側に突設された一対の糊代片33を有する。
また、本変形例の包装袋10によれば、上記の実施形態の同様の構成からは、同様の作用及び効果を得られる。
図7に示すように、第二変形例に係る包装袋10では、外装袋1の一対の側部5が長さ方向D1に沿って互いに平行に設けられている。これに伴い、一対の面部3,4では、互いに貼り合わせられた幅端部32,42の各々が矩形状をなす。
一方、本変形例では、未伸張状態の緩衝体2の側端部25が、外装袋1の底部6側に向けて互いに離れるように長さ方向D1に対して傾斜している。すなわち、未伸張状態の緩衝体2の側端部25は、下側に向けて広がるテーパー状をなす。したがって、未伸張状態の緩衝体2の幅寸法は、底部6に近づくほど大きくなる。
本変形例では、上記のように構成された外装袋1及び緩衝体2により、外装袋1の側部5の各々と未伸張状態の緩衝体2の側端部25とが、底部6に近づくほど近接して設けられている。
また、本変形例の包装袋10によれば、上記の実施形態の同様の構成からは、同様の作用及び効果を得られる。
外装袋1の側部5と未伸張状態の緩衝体2の側端部25との相対的な配置は、上記の例に限定されない。これらの側部5と側端部25とは、底部6に近づくほど近接して設けられればよく、例えば、これらの各々が長さ方向D1に対して傾斜していてもよいし、緩やかな曲線状に設けられてもよい。
2 緩衝体
3 面部
4 面部
5 側部
6 底部
7 フラップ
8 所定領域
9 折畳線
10 包装袋
11 開口
12 隙間
13 隙間
21 切れ込み部
22 片部
23 セル構造
24 上縁部
25 側端部
26 本体部
31 開口縁部
32 幅端部
41 開口縁部
42 幅端部
CL 中心線
D1 長さ方向
D2 幅方向
D3 厚さ方向
L1 未伸張状態の緩衝体2の長さ寸法
L2 面部3,4の開口縁部31,41から底部6までの長さ寸法
L3 伸張状態の緩衝体2の長さ寸法
W1 隙間12の幅寸法
W2 隙間12の幅寸法
W3 側部5間の幅寸法
W4 緩衝体2の幅寸法
Claims (8)
- 厚さ方向において互いに対面する一対の面部と、前記面部どうしを幅方向の両側でそれぞれ連結する一対の側部と、前記面部どうしを長さ方向の一側で連結する底部と、を有する外装袋と、
所定方向に延びる複数の切れ込み部が千鳥状に設けられ、前記長さ方向に伸張可能となるように前記所定方向が前記長さ方向と交差する姿勢で前記面部の間に懸架されるとともに前記側部の間に配置され、前記外装袋に内装されたシート状の緩衝体と、を備え、
前記外装袋における前記側部の各々と未伸張状態の前記緩衝体における前記幅方向の端部とが前記底部に近づくほど近接して設けられた
ことを特徴とする包装袋。 - 前記側部は、前記底部側に向けて互いに近づくように前記長さ方向に対して傾斜して設けられ、
前記未伸張状態の前記緩衝体における前記幅方向の端部は、前記長さ方向に沿って互いに平行に延びる
ことを特徴とする請求項1に記載の包装袋。 - 伸張状態の前記緩衝体の前記端部は、前記側部に当接する
ことを特徴とする請求項2に記載の包装袋。 - 前記側部は、前記長さ方向に沿って互いに平行に設けられ、
前記未伸張状態の前記緩衝体における前記幅方向の端部は、前記底部側に向けて互いに離れるように前記長さ方向に対して傾斜する
ことを特徴とする請求項1に記載の包装袋。 - 前記側部は、前記長さ方向に延びる線状をなし、前記面部どうしを直接連結する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の包装袋。 - 前記底部は、前記厚さ方向及び前記幅方向に延びる面状をなし、前記面部どうしの間に介在する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の包装袋。 - 前記底部は、未使用時に前記面部の間に折り畳まれ、使用時に面状に展開されるガセットをなし、
前記外装袋は、使用時に前記底部を下側にして自立するスタンディングパウチである
ことを特徴とする請求項5を引用する請求項6に記載の包装袋。 - 伸張状態の前記緩衝体は、前記底部と非接触に設けられた
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の包装袋。
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