JP2022175058A - 型管理システム、型管理方法及び型管理プログラム - Google Patents

型管理システム、型管理方法及び型管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】型取引に関わる企業が互いに協力することにより、型情報を簡単かつ正確に管理することができる型管理方法を提供する。【解決手段】型情報を管理するための型管理システムにおいて、ユーザを認証するユーザ認証手段23と、認証されたユーザにより入力された型情報を取得する情報取得手段21aと、情報取得手段21aで取得した型情報を、入力したユーザと関連付けた状態で記憶する型情報記憶手段24bと、一のユーザにより入力され型情報記憶手段24bに記憶された型情報(以下「一のユーザにより登録された型情報」という。)の閲覧権を、前記一のユーザの選択に基づいて他のユーザに付与する閲覧権付与手段26と、閲覧権付与手段26によって閲覧権を付与された前記他のユーザに対して、一のユーザにより登録された型情報を出力する情報出力手段21bとを備えた。【選択図】図10

Description

本発明は、型に関する情報を管理するための型管理システムに関する。
鋳造等に用いられる「型」は、製造業において同じ形状の「物」を数多く作るうえで欠かせないものである。この型を取り扱う型業界においては、型の所有企業と保管企業とが異なる場合が多いという特殊な取引事情がある。
例えば、自動車用部品を製造する場合の一例として、自動車メーカー(最終製品メーカー)が、部品を部品メーカーに発注するとともに、その部品の製造に使用する型を型メーカーに発注する場合がある。この場合、型メーカーにより製造された型は、通常、発注者である自動車メーカーの資産となる。しかし、その型を保管するのは、自動車メーカーではなく、その型を用いて部品の製造を行う部品メーカーである。そして、その部品の製造を部品メーカーが下請け会社に再委託する場合等には、その型は下請け会社に貸し出され、その下請け会社で保管される。
このように、型業界においては、一つの型に多くの企業(最終製品メーカー、型メーカー、部品メーカー及びこれらの下請け会社等)が関わっており、型の所有企業以外の企業が型を保管し使用する場合も多い。上記の例では、自動車メーカーが型の所有企業であったが、部品メーカーやその下請け会社が型の所有企業となる場合もあり、取引の形態は型によって様々である。また、事業の再委託等によって、型の保管企業が途中で変更になることも頻繁に起こっている。さらに、当該部品の製造に中子が必要な場合には、中子の製造に使用される中子用型についても同様の取引事情が発生する。このため、型業界においては、型に関する情報(型情報)を正確に管理することが難しいという問題があった。
このような状況に鑑みてか、特許文献1には、金型の棚卸データの収集を行うための棚卸データの収集方法が記載されている。この方法は、自社の資産である金型を下請け会社等に保管させている企業が、その下請け会社の従業員等に、金型の棚卸を行わせる際に用いるものである。この棚卸データの収集方法では、同文献の図1に示されるように、棚卸作業者Bが、タブレット端末20に備えられたカメラ21を用いて、棚卸作業者B自身が所持する従業員バッチの二次元コードと、金型に取り付けた二次元コードと、当該金型が保管されている場所に取り付けた二次元コードとを読み取るとともに、金型の写真及び金型の保管状態の写真を撮影する。これにより、棚卸作業者Bの情報と、金型の情報と、金型が保管されている場所の情報と、金型の状態を示す写真と、金型の保管状態を示す写真とが関連付けられた状態で、データベース10に蓄積されていく。したがって、金型の所有企業の金型管理担当者は、自ら出向いて金型を確認しなくとも、迅速かつ正確に金型の棚卸データの収集を行うことができるとされている。
特開2017-207950号公報
特許文献1に記載の棚卸データの収集方法は、型の所有企業が自社の型を管理するために用いるものである。すなわち、型の所有企業が主体となって型を管理するアプローチである。しかし、実際に棚卸を行うのは、型を手元に保管している保管企業であるところ、複数の所有企業から型を預かっている保管企業も多い。このため、型の所有企業が主体となり、保管企業がそれに合わせるというアプローチでは、保管企業の負担が大きくなるおそれがあった。
そこで、型の保管企業が主体となって型を管理するアプローチが考えられる。しかし、保管企業には、人員に余裕のない中小企業等も多い。このような企業のなかには、人手不足のため型の管理台帳の運用もままならず、作業員の記憶に頼って型を管理しているところもある。このため、型の保管企業が主体となるアプローチも、保管企業によっては現実的ではなかった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、型取引に関わる企業が互いに協力することにより、型情報を簡単かつ正確に管理することができる型管理方法を提供するものである。また、この型管理方法を実現することができる型管理システム及び型管理プログラムを提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
型情報を管理するための型管理方法であって、
ユーザを認証するユーザ認証手順と、
認証されたユーザにより入力された型情報を取得する情報取得手順と、
情報取得手順で取得した型情報を、入力したユーザと関連付けた状態で記憶する型情報記憶手順と、
一のユーザにより入力され型情報記憶手順で記憶された型情報(以下「一のユーザにより登録された型情報」という。)の閲覧権を、前記一のユーザの選択に基づいて他のユーザに付与する閲覧権付与手順と、
閲覧権付与手順で閲覧権を付与された前記他のユーザに対して、一のユーザにより登録された型情報を出力する情報出力手順と
を含むことを特徴とする型管理方法
を提供することによって解決される。
ここで、「型」は、工業的に用いられる型全般を意味し、その用途や素材を特に限定されない。すなわち、「型」には、例えば、中子用型、鋳造用型、鍛造用型、プレス加工用型、ダイカスト用型、樹脂成形用型、ガラス成形用型、ゴム成形用型、粉末治金用型等が含まれる。また、「型」には、例えば、金型、木型、樹脂型等が含まれる。
上記の型管理方法を用いることにより、一のユーザ(例えば、型の保管企業)が登録した型情報を、他のユーザ(例えば、型の所有企業)と容易に共有することができる。これにより、一のユーザにとっては、他のユーザによる閲覧がチェック機能として働き、型情報が誤ったまま管理されることを防ぐことができるというメリットがある。また、他のユーザにとっては、自ら型情報を入力しなくとも自身が関与する型の型情報を管理することができるというメリットがある。すなわち、型取引に関わる一のユーザと他のユーザとが、互いに協力することにより、型情報を簡単かつ正確に管理することができる。
上記の型管理方法は、
型情報を管理するための型管理システムであって、
ユーザを認証するユーザ認証手段と、
認証されたユーザにより入力された型情報を取得する情報取得手段と、
情報取得手段で取得した型情報を、入力したユーザと関連付けた状態で記憶する型情報記憶手段と、
一のユーザにより入力され型情報記憶手段に記憶された型情報(以下「一のユーザにより登録された型情報」という。)の閲覧権を、前記一のユーザの選択に基づいて他のユーザに付与する閲覧権付与手段と、
閲覧権付与手段によって閲覧権を付与された前記他のユーザに対して、一のユーザにより登録された型情報を出力する情報出力手段と
を備えたことを特徴とする型管理システム
を用いて実現することができる。
本発明に係る型管理システムにおいては、情報出力手段を、前記他のユーザに対して、前記一のユーザにより登録された型情報のうち、前記他のユーザが関与している型に係る型情報のみを出力するものとすることが好ましい。これにより、一のユーザが登録した型情報のうち、他のユーザが関与していない型に係る型情報については、他のユーザに開示しないようにすることができる。
本発明に係る型管理システムにおいては、型情報記憶手段を、複数の型情報項目を含む型情報を記憶することができるものとし、閲覧権付与手段を、前記一のユーザの選択に基づいて、前記他のユーザに付与する閲覧権の範囲を一部の型情報項目に制限することができるものとするとともに、情報出力手段を、前記他のユーザに対して、閲覧権付与手段が付与した閲覧権の範囲において、前記一のユーザにより登録された型情報を出力するものとすることが好ましい。これにより、一のユーザは、自身が入力した型情報のうち、他のユーザに開示したくない型情報項目については秘密にしたまま、開示してもよい型情報項目だけを他のユーザと共有することができる。
本発明に係る型管理システムにおいては、型情報記憶手段として、情報取得手段で取得した一の型に係る型情報を、当該型を一意に識別することができる型識別子と関連付けた状態で記憶するものを採用するとともに、型に取り付けるための型識別タグを、型識別子と関連付けた状態で発行するタグ発行手段をさらに備えると好ましい。タグ発行手段によって発行された型識別タグを型に取り付けることで、実体物としての型と、型情報記憶手段に記憶された型情報とをしっかりと関連付けることができ、型の取り違えを防止することができる。
本発明に係る型管理システムにおいては、情報取得手段を、認証されたユーザにより入力された成形品情報も取得することができるものとするとともに、情報取得手段で取得した成形品情報を記憶する成形品情報記憶手段と、型情報記憶手段に型情報を記憶された型と、成形品情報記憶手段に成形品情報を記憶された成形品とを関連付ける型・成形品関連付け手段とをさらに備えることも好ましい。これにより、例えば、一の型と、その型を用いて製造される成形品とを関連付けた状態で管理することができる。
本発明に係る型管理システムにおいては、また、型情報記憶手段に記憶された型情報に基づいて帳票を発行する帳票発行手段をさらに備えることも好ましい。これにより、例えば、型の預かり書や、返却通知書等の帳票を、少ない手間で発行することができる。
ところで、型業界においては、型の長期保管も大きな問題となっている。すなわち、型には、その型を用いて製造される「物」の量産が終了した後も、補用品として長期間保管する必要のあるものが少なからずある。しかし、型の所有企業と保管企業との間で明確な取り決めが交わされなかった結果、補用期間が終了した後も、所有企業による型の廃棄指示や返却指示がなされないまま保管企業が型を長期間保管せざるを得なくなるというケースが多発しており、保管企業にとって大きな負担となっている。このため、本発明に係る型管理システムにおいては、型情報記憶手段に記憶された型情報に基づいて、ユーザに対し通知を行う通知手段をさらに備えると好ましい。これにより、ユーザに対して、型の管理に関する各種のアクション(例えば、型の廃棄指示や返却指示等)を促すことができる。
本発明に係る型管理システムが備える各手段は、それぞれどのようなハードウエアによって実現されるのかを特に限定されない。本発明に係る型管理システムにおいては、例えば、ユーザ認証手段と、情報取得手段と、型情報記憶手段と、閲覧権付与手段と、情報出力手段とは、ネットワークに接続された型管理サーバにより提供され、ユーザは、前記ネットワークを介して型管理サーバに接続されたユーザ端末を用いて入力した型情報を、型管理サーバに送信することができるようにしてもよい。
型情報を管理するための型管理プログラムであって、
電子計算装置を、
ユーザを認証するユーザ認証手段、
認証されたユーザにより入力された型情報を取得する情報取得手段、
情報取得手段で取得した型情報を、入力したユーザと関連付けた状態で記憶する型情報記憶手段、
一のユーザにより入力され型情報記憶手段に記憶された型情報(以下「一のユーザにより登録された型情報」という。)の閲覧権を、前記一のユーザの選択に基づいて他のユーザに付与する閲覧権付与手段、及び、
閲覧権付与手段によって閲覧権を付与された前記他のユーザに対して、一のユーザにより登録された型情報を出力する情報出力手段
として機能させることができる
型管理プログラム
を電子計算装置に実行させることによっても実現することができる。
なお、電子計算装置は、電子計算を行うことができる装置であれば、その具体的な態様を特に限定されない。電子計算装置は、1台の電子計算機であってもよいし、複数の電子計算機により構成されるものであってもよい。
以上のように、本発明によって、型取引に関わる企業が互いに協力することにより、型情報を簡単かつ正確に管理することができる型管理方法を提供することが可能になる。また、この型管理方法を実現することができる型管理システム及び型管理プログラムを提供することも可能になる。
型管理システムのコンセプトを説明するための図である。 本実施形態の型管理システムの使用方法を説明するための図である。 ユーザ端末に表示される取引先一覧表示画面の例を示す図である。 ユーザ端末に表示される型一覧表示画面の例を示す図である。 ユーザ端末に表示される成形品一覧表示画面の例を示す図である。 ユーザ端末に表示される製品一覧表示画面の例を示す図である。 ユーザ端末に表示される型新規登録画面の例を示す図である。 収納区画の例を示す図である。 本実施形態の型管理システムの構成を示す図である。 本実施形態の型管理サーバのブロック図である。 他の実施形態におけるユーザ端末のブロック図である。
本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながらより具体的に説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、以下で説明する実施形態に限定されない。
1.型管理システムの概要
図1は、型管理システムのコンセプトを説明するための図である。図1に示すように、例えば、型Mに関与しているユーザ(企業)として、型Mを用いて部品を製造しているユーザUと、型Mの所有者であるユーザUと、型Mの製造者であるユーザUとが存在する場合を挙げる。型Mを自社構内に保管しているユーザUは、型Mに関する型情報(例えば、型の所有者や、保管者や、保管開始日等)を、本発明に係る型管理システム(以下、「本システム」と呼ぶことがある。)に登録することができる。ユーザUは、さらに、型Mの型情報の閲覧を、ユーザU及びユーザUに許可することができる。これにより、ユーザUやユーザUは、自社が関与する型Mの情報を、自ら登録しなくとも閲覧することができる。このように、本システムを用いると、従来はユーザごと(企業ごと)に独立して管理していた型情報を、企業間で連携して管理することができるようになり、各ユーザにおける型管理を効率化することができる。
加えて、例えばユーザUは、自社構内に保管している別の型Mに関する型情報を本システムに登録することもできる。すなわち、本システムでは、自社が保管している型(例えばユーザUにとっての型M)と、自社が関与しており他社が保管している型(例えばユーザUにとっての型M)とを一括して管理することができる。
2.本実施形態の型管理システム
図2は、本実施形態の型管理システムの使用方法を説明するための図である。本実施形態の型管理システムは、図2に示すように、ユーザ端末10と、型管理サーバ20と、タグリーダライタ30とを用いて運用することができる。ユーザ端末10と型管理サーバ20とは、共にネットワークNに接続されている。本実施形態の型管理システムを用いて管理される型40には、その型40を一意に識別することができる型識別タグ41が取り付けられる。
ユーザ端末10は、ユーザが各種の操作を行うための端末である。本実施形態におけるユーザ端末10は、画像を表示することができるディスプレイ11を備えている。ユーザ端末10は、その具体的な種類を特に限定されない。ユーザ端末10としては、携帯型端末(例えば、タブレットや、スマートフォンや、スマートウォッチ等)を使用することもできる。また、一般的なコンピュータ装置(例えば、ノート型パソコンや、デスクトップ型パソコン等)を使用することもできる。
型管理サーバ20は、ユーザ端末10からの要求に対して、所定のデータを提供するネットワークサーバである。型管理サーバ20とユーザ端末10とを繋ぐネットワークNは、プライベートネットワークであってもよいが、パブリックネットワークであることが好ましい。本実施形態におけるネットワークNはインターネットであり、型管理サーバ20はウェブサーバである。ユーザは、ユーザ端末10にインストールされたブラウザを用いて、型管理サーバ20が提供する型管理ウェブサイト(以下、「本ウェブサイト」と呼ぶことがある。)にアクセスすることにより、型40に関する型情報を登録することや、登録された型情報の閲覧を行うことができる。
タグリーダライタ30は、型識別タグ41に情報を書き込んだり、型識別タグ41に書き込まれた情報を読み取ったりするためのものであり、ユーザ端末10に無線で接続されている。このタグリーダライタ30を用いることにより、型識別タグ41が取り付けられた型40と、型管理サーバ20に登録された型40の情報とを、一対一で結びつけることができる。したがって、型40の取り違えを防いで、型40を正確に管理することができる。以下、本実施形態の型管理システムを使用する方法について、詳しく説明する。
2.1 ユーザ登録
本実施形態の型管理システムを使用するには、まず、ユーザ登録を行う。ユーザ端末10を用いて本ウェブサイト内のユーザ登録用画面にアクセスし、所定のユーザ情報を入力して登録ボタンを押すと、所定の手続きを経てユーザ登録を受けることができる。ユーザ登録用画面で要求されるユーザ情報には、法人番号が含まれ、本実施形態の型管理システムを使用する各ユーザは、法人番号と一対一で関連付けられた状態でユーザ登録される。すなわち、本実施形態の型管理システムにおいては、ユーザを一意に識別するためのユーザ識別子として法人番号(行政が発行し、法人を一意に特定することができる番号)を用いている。この理由については後で説明する。なお、法人番号の代わりに、個人番号(行政が発行し、個人を一意に特定することができる番号)を用いることもできる。あるいは、ユーザが法人番号又は個人番号のいずれかを選択して用いることができるようにしてもよい。
2.2 型管理ウェブサイトの概要
図3~6は、ユーザ端末10に表示される画面の例を示している。図3は、取引先一覧表示画面100の例を、図4は、型一覧表示画面200の例を、図5は、成形品一覧表示画面300の例を、図6は、製品一覧表示画面400の例を、それぞれ示している。
ユーザ登録されたユーザが、本ウェブサイト内に設けられたログイン画面からログインすると、図4に示す型一覧表示画面200が表示される。型一覧表示画面200には、型一覧表201が表示される。この型一覧表201は、型一覧表201ログイン中のユーザが閲覧可能な型(すなわち、ログイン中のユーザが登録した型、及び、他のユーザが登録しログイン中のユーザに閲覧を許可した型。以下同じ。)を一覧表示するためのものである。型一覧表201に表示された型のうちいずれかを選択すると、型詳細表示画面(図示省略)が表示され、その型の詳細な情報を閲覧することができる。型一覧表示画面200には、ヘッダーHが設けられており、ユーザは、ヘッダーHに設置されたリンクを通じて、図3に示す取引先一覧表示画面100や、図5に示す成形品一覧表示画面300や、図6に示す製品一覧表示画面400に移動することができる。
取引先一覧表示画面100(図3)には、取引先一覧表101が表示される。この取引先一覧表101は、ログイン中のユーザが取引先として登録した他のユーザを一覧で表示するためのものである。取引先として登録した(取引先一覧表101に表示された)他のユーザとの間では、後で詳しく説明するように、型情報を共有することができる。成形品一覧表示画面300(図5)には、ログイン中のユーザが閲覧可能な成形品を一覧で表示するための成形品一覧表301が表示される。成形品一覧表301に表示された成形品のうちいずれかを選択すると、成形品詳細表示画面(図示省略)が表示される。製品一覧表示画面400(図6)には、ログイン中のユーザが閲覧可能な製品を一覧で表示するための製品一覧表401が表示される。製品一覧表401に表示された製品のうちいずれかを選択すると、製品詳細表示画面(図示省略)が表示される。
このように、本ウェブサイトでは、型情報や、取引先情報や、成形品情報や、製品情報等を管理することができる。以下、本ウェブサイトの機能についてより詳しく説明する。
2.3 各種情報の登録
2.3.1 取引先の登録
新たな取引先を登録する際には、取引先一覧表示画面100(図3)の編集ボタン102を押して表示される取引先登録画面(図示省略)に法人番号を入力し、「検索」ボタンを押す。入力された法人番号を有する法人がユーザ登録されていれば、その企業名(法人名)が表示される。企業名を確認し、取引先として登録しようとしている企業と一致していれば、「追加」ボタンを押す。これにより、当該ユーザを取引先として登録することができる。このように、本実施形態においては、ユーザ識別子である法人番号を用いて、他のユーザを検索することができるようになっている。これにより、容易かつ確実に取引先を検索することができる。
一のユーザが他のユーザを取引先に追加登録した場合には、当該他のユーザにその旨を通知するようにしてもよい。加えて、当該他のユーザが取引先登録を承認又は拒否できるようにしておき、拒否が選択された場合には取引先登録ができないようにしておくと、当該他のユーザの意に反して取引先が登録されないようにすることができる。
なお、取引先として登録しようとした法人がユーザ登録されていない場合にも、その法人を取引先として登録しておくことができる(例えば、図3の取引先一覧表101における、「ユーザ登録」の欄にマークが付いていない法人を参照。)。ユーザ登録されていない法人であっても、取引先として登録しておくことで、後で説明する「型情報の登録」において型情報を入力する際に、「資産保有者」や、「預託先」等の項目に当該法人を選択入力することができる。加えて、後日、当該法人がユーザ登録を行った場合には、未登録状態の当該法人に対してした操作を反映させることもできる。
2.3.2 型情報の登録
図7は、ユーザ端末10に表示される型新規登録画面210の例を示す図である。型一覧表示画面200(図4)に設けられた新規作成ボタン202を押すと、図7に示す型新規登録画面210が表示され、新たな型の型情報を登録することができる。型を新規登録するのは、通常、型を手元に保管しているユーザである。ユーザは、例えば、委託元から新たな型を預かった(預託された)際等に、型の新規登録を行う。本実施形態における型の新規登録手順は、撮影工程と、情報入力工程と、情報送信工程と、型識別タグ発行工程と、型識別タグ取付工程と、収納区画登録工程とを含んでいる。以下、これらの各工程について説明する。
[撮影工程]
撮影工程は、登録しようとする型の写真又は動画(以下、単に「写真等」と表現することがある。)を撮影する工程である。撮影された写真等は、後で説明する情報入力工程で使用される。写真等を撮影する手段は、特に限定されない。ユーザ端末10が撮影手段(カメラ)を備えている場合には、ユーザ端末10を用いて写真等を撮影することができる。あるいは、ユーザ端末10とは別の撮影装置を用いて写真等を撮影してもよい。撮影された写真等の電子データは、ユーザ端末10又はユーザ端末10に接続可能な記録媒体に保存される。撮影工程は、ユーザの選択により、後で行うことや、省略することもできる。
[情報入力工程]
情報入力工程は、型新規登録画面210(図7)に設けられた入力フォーム211に、型情報を入力する工程である。本実施形態においては、複数の型情報項目を含む型情報を登録することができる。このため、入力フォーム211には、図7に示すように、型情報項目211aごとに入力領域211bが設けられている。ユーザは、ユーザ端末10(図2)を操作することにより、それぞれの入力領域211bに情報を入力する。複数の型情報項目211aは、全てを入力する必要はなく、いくつかの入力必須項目に入力すれば、型を登録することができる。
入力領域211bへの入力方法は、特に限定されない。例えば、型情報項目211aが「型名」や「社内保管場所」等である入力領域211bには、テキストを直接打ち込むことができる。また、「資産保有者」や、「預託先」等には、取引先として登録されている他のユーザの情報を、リストから選択して入力することができる。さらに、「画像」(例えば、撮影工程で撮影した写真等の電子ファイル)や、「その他の電子ファイル」には、電子ファイルの保存場所をドラッグ&ドロップや参照等で入力しておくことで、後の情報送信工程においてこれらの保存場所から電子ファイルが直接送信されるようにすることができる。
型新規登録画面210で入力することができる型情報項目211aは、その具体的な種類を特に限定されない。型情報項目211aとしては、例えば、型番号、型名、資産保有者(型の所有者)、預託先(型の保管者)、型設計業者、型製作業者、その他関与企業、収納区画(社内保管場所)、保管開始日、型資産番号、型預かり番号、保管予定期間、保管料、型製作日、型金額、型の寸法、型の重量、型の材質、型修理履歴、型修理金額、型メンテナンス履歴、型メンテナンス金額、成形品生産(予定)数、成形品量産開始日、成形品量産終了日、成形品生産履歴、メモ、型画像、型図面、成形品情報、成形品画像、成形品図面、製品情報、製品画像、製品図面、その他の電子ファイル、入出庫履歴、型改造履歴等が挙げられる。これらのうち、「型番号」については、ユーザが任意で入力できるようにしてもよいし、例えば型が新規登録された際等に、自動的に付与されるようにしてもよい。また、ユーザは、型情報項目211aを新たに作成して追加することもできる。
[情報送信工程]
情報送信工程は、情報入力工程で入力した型情報を型管理サーバ20(図2)に送信する工程である。型新規登録画面210(図7)の下部に設けられた登録ボタン212を押すと、入力フォーム211に入力された型情報がネットワークN(図2)を通じて型管理サーバ20に送信される。型管理サーバ20は、ユーザ端末10から受信した型情報を、その型を一意に識別することができる型識別子と関連付けた状態で記憶する。これにより、型一覧表示画面200(図4)の型一覧表201にその型が表示されるようになる。
[型識別タグ発行工程]
型識別タグ発行工程は、型40(図2)に取り付けるための型識別タグ41を、型識別子と関連付けた状態で発行する工程である。本実施形態においては、型識別タグ41としてICタグを採用しており、タグリーダライタ(タグ発行手段)30を用いて型識別タグ41に型識別子を書き込むことによって、型識別タグ41を発行している。型識別タグ41には、型識別子に加えて、型識別子以外の情報(例えば、情報入力工程で入力した型情報項目の一部又は全部)を書き込んでもよい。また、必要に応じて、書き込んだ情報を書き換えることもできる。型識別タグ41は、ICタグに限定されず、例えば、二次元コードや一次元コード等を表示するタグであってもよい。
[型識別タグ取付工程]
型識別タグ取付工程は、型識別タグ発行工程で発行された型識別タグ41を型40に取り付ける工程である。これにより、型40と、型管理システムに登録されたその型の型情報とをしっかりと関連付けることができ、型40の取り違えを防止することができる。型識別タグ41を取り付ける方法は、特に限定されない。型識別タグ41は、接着剤等を用いて型40に取り付けてもよいが、ビスや溶着等の方法で型40に取り付けるようにすると、長い時間が経過しても外れにくくすることができるため好ましい。
[収納区画登録工程]
図8は、収納区画50の例を示す図である。収納区画登録工程は、型40と、型40が収納された収納区画50とを関連付ける型・収納区画関連付け登録を行う工程である。型識別タグ取付工程で型識別タグ41を取り付けられた型40は、図8に示すように、所定の収納区画50(例えば棚等)に収納される。収納区画50には、収納区画識別タグ51が取り付けられており、収納区画識別タグ51には、その収納区画50を一意に識別することができる収納区画識別子が記録されている。本実施形態の型管理システムにおいては、型40(の型識別子)に、その型40が収納された収納区画50の収納区画識別子を関連付けることができる。これにより、型40がどの収納区画50に収納されているのかを容易に把握できる状態で型情報を管理することができる。一の収納区画50には、通常、複数の型40が収納される。すなわち、収納区画識別子と、型識別子とは、親子関係を有する。
型・収納区画関連付け登録は、その具体的な方法を特に限定されない。型・収納区画関連付け登録は、例えば、情報入力工程で入力する型情報項目211a(図7)の1つに「収納区画」を設け、収納区画識別タグ51をタグリーダライタ30で読み取ることによって、収納区画の入力領域211bに収納区画識別子(又はそれと関連付けられた別の情報)が入力されるようにしてもよい。
収納区画識別タグ51の種類は特に限定されず、型識別タグ41の例として挙げたものと同様のものを採用することができる。型識別タグ41と収納区画識別タグ51とは、同じ種類のタグでなくともよい。例えば、型識別タグ41には、情報の書き換えが可能なICタグを採用し、収納区画識別タグ51には、情報の書き換えができない一次元コードや二次元コードを採用することもできる。本実施形態においては、収納区画識別タグ51にもICタグを採用している。なお、収納区画登録工程は、保管する型の数が少ない場合や、収納区画50が1箇所しかない場合等には、省略することができる。
以上で、型の新規登録手順が終了する。ここまでに説明した各工程は、この順に行う必要はなく、適宜順序を入れ替えて行うこともできる。一のユーザにより登録された型情報は、当該ユーザにより編集することができる。換言すると、ユーザは、自身が入力した型情報の編集権を有している。型情報は、例えば、型新規登録画面210と同様の型情報編集画面(図示省略)において、上述した情報入力工程や情報送信工程と同様の操作を行うことで編集することができる。また、必要に応じて、型識別タグ41を再発行する(型識別タグ41に記録された情報を書き換える)ことや、型・収納区画関連付け登録を再度行う(型40に関連付ける収納区画50を変更する)こともできる。
2.3.3 成形品情報の登録
本実施形態の型管理システムにおいては、型だけでなく、成形品の情報も登録することができ、型と成形品とを互いに関連付けることができる。型と成形品とが関連付けられると、型詳細表示画面(図示省略)において、関連付けられた成形品を参照できるようになり、成形品詳細表示画面(図示省略)において、関連付けられた型を参照できるようになる。これにより、例えば、一の型と、その型を用いて製造される成形品とを関連付けて管理することができる。したがって、ユーザにとってより分かりやすい状態で情報を管理することができる。
成型品の新規登録、成形品情報の編集等は、型の場合と同様にして行うことができる。ただし、通常、成形品には識別タグを取り付けないため、型識別タグ発行工程、型識別タグ取付工程及び収納区画登録工程は行わない。型と成形品とを関連付ける方法は、特に限定されない。型と成形品との関連付けは、例えば、型の新規登録時や編集時に行うことができる。すなわち、図7に示すように、型新規登録画面210に成形品選択フォーム213を設けて、当該成形品選択フォーム213が提示する登録済み成形品のリストから関連付けたい成形品を選択することによって、型と成形品との関連付けを行うようにしてもよい。あるいは、成型品情報の新規登録時や編集時に、関連付けたい型を選択することによって、型と成形品との関連付けを行うようにしてもよい。
2.3.4 製品情報の登録
本実施形態の型管理システムにおいては、さらに、製品の情報も登録することができ、成形品と製品とを関連付けることができる。ひいては、型と、成形品と、製品とを相互に関連付けることができる。成形品と製品とが関連付けられると、成形品詳細表示画面(図示省略)において、関連付けられた製品を参照できるようになり、製品詳細表示画面(図示省略)において、関連付けられた成形品を参照できるようになる。これにより、例えば、ある成形品と、その成形品を用いて製造される製品とを関連付けて管理することができる。
製品の新規登録、製品情報の編集等は、成形品の場合と同様にして行うことができる。成形品と製品とを関連付ける方法は、特に限定されない。成形品と製品とは、型と成形品との関連付けと同様の方法で行うことができる。一の成形品には、複数の製品を関連付けることができ、一の製品には、複数の成形品を関連付けることができる。本実施形態においては、型と製品とを成形品を介して関連付けているが、型と製品とを直接関連付けるようにしてもよい。
2.4 型情報の共有
ユーザは、取引先として登録した他のユーザに対し、自身が登録した型情報の閲覧を許可する(型情報を共有する)ことができる。本実施形態においては、ユーザごとに型情報の閲覧を許可するか否かを設定することができる。例えば、一のユーザに対して他のユーザが閲覧申請を行い、一のユーザがこれを承認した場合には、一のユーザが登録した型情報を他のユーザが閲覧できる(他のユーザの型一覧表示画面200(図4)に、一のユーザが登録した型が表示される)ようになる。このとき、他のユーザは、一のユーザが登録した全ての型の型情報を閲覧できるようにしてもよいが、本実施形態においては、一のユーザが登録した型のうち、当該他のユーザが関与している型(例えば、当該他のユーザが、型の所有者や、型の保管者や、型設計業者等である型)のみについて型情報を閲覧できるようにしている。
他のユーザは、閲覧を許可された型情報に含まれる型情報項目の全てを閲覧できるようにしてもよいが、本実施形態においては、閲覧を許可された型の型情報のうち、一のユーザが選択した一又は複数の型情報項目のみについて閲覧できるようにしている。これにより、一のユーザは、他のユーザに見られたくない型情報項目については秘密にしたまま、他のユーザに対して型情報を共有することができる。閲覧を許可する型情報項目は、ユーザごとに設定することができる。すなわち、他のユーザXに対して閲覧を許可する型情報項目(の組み合わせ)と、他のユーザXとは異なる他のユーザYに対して閲覧を許可する型情報項目(の組み合わせ)とは、異なっていてもよい。
型情報の閲覧の許可は、その型を登録した一のユーザが単独で行えるようにしてもよい。あるいは、閲覧許可をしようとしている型に強く関与している別のユーザ(例えば、その型の資産保有者や、製造業者等)が存在する場合には、当該別のユーザに対して通知を行い、承認が得られた場合にのみ、閲覧が許可されるようにしてもよい。これにより、その型の資産保有者や製造業者等が感知しないまま型情報が共有されることを防ぐことができ、仮に型情報に企業秘密等が含まれていた場合にも、その企業秘密が漏洩しないようにすることができる。
本実施形態においては、一のユーザによる他のユーザへの閲覧許可と、他のユーザによる一のユーザへの閲覧許可とは、別々に管理されている。したがって、他のユーザは一のユーザが登録した型を閲覧できるが、一のユーザは他のユーザが登録した型を閲覧できないという状態も起こり得る。閲覧許可状態は、一方のユーザが申請し、他方のユーザがこれを承認することによって変更することができる。
また、本実施形態においては、一のユーザが登録し他のユーザに閲覧を許可した型と同じ型につき、他のユーザが独自に(一のユーザが登録した型情報とは別に)型情報を登録することもできる。というのも、扱う型が同一であったとしても、管理したい型情報項目が一のユーザと他のユーザとで異なる場合があるからである。この場合には、例えば、一のユーザが入力し登録した一の型の型情報と、当該一の型について他のユーザが入力し登録した型情報とを関連付けることができる手段を設けてもよい。
共有された型情報が編集された際には、共有相手のユーザ側においてもその編集が反映される。例えば、型のメンテナンスや修理等が行われた際には、型情報を編集してメンテナンス履歴や修理履歴等を追加しておけば、取引先に逐一連絡しなくとも、取引先にメンテナンスの内容や修理の内容を共有することができる。共有に係る型情報が編集された際には、共有相手のユーザに対してその旨の通知が行われるようにしてもよい。
型情報の共有方法は、上記のものに限定されない。型情報の共有は、ユーザごとではなく、型ごとに設定するようにしてもよい。すなわち、前記一のユーザは、自己が登録したそれぞれの型について、他のユーザに閲覧を許可するかどうか選択することができるようにしてもよい。この場合には、例えば、型情報を新規登録する際や、編集する際に、登録された取引先の中から、当該型の閲覧を許可する他のユーザを指定することによって、型情報を共有することができる。
以上では、型情報の共有について説明したが、成形品情報も同様に共有できるようにしてもよい。成形品情報は、型情報と同様の操作によって他のユーザに共有できるようにしてもよい。あるいは、成形品と関連付けられた型情報が共有された際に、当該成形品の情報も自動的に共有されるようにしてもよい。製品情報についても同様とする。
なお、型情報や成形品情報や製品情報については、閲覧だけでなく、編集を他のユーザに許可することができるようにしてもよい。すなわち、一のユーザにより入力され、型管理システムに登録された型情報等の編集権を、当該一のユーザの選択に基づいて他のユーザに付与又は移転することができるようにしてもよい。例えば、自社で保管していた型を下請け企業に貸し出す場合等には、貸出先の企業に型情報の編集権を与えた方が、当該型をその後スムーズに管理することができる場合がある。
2.5 型の検索
本システムに登録されている型40(図2)を自社で保管しているユーザは、本システムを用いて型40の所在を検索することができる。型40の検索は、例えば、型40の所有者から返却指示を受けた際等に行う。本実施形態の型管理システムにおいては、既に述べたように、型40に取り付ける型識別タグ41としてICタグを採用している。このため、目的の型40と関連付けられた収納区画50(図8)にタグリーダライタ30を向けるだけで、その収納区画50に収納された型40の型識別タグ41を一括で読み取って、目的の型40がその場所にあるか否かを瞬時に判断することができる。これにより、型40を一つ一つ確認しながら探す手間を省くことができ、大幅な効率化を図ることができる。
2.6 帳票発行
ユーザは、自身が閲覧可能な型につき、型管理システムを用いて各種の帳票を発行することができる。すなわち、本実施形態の型管理システムには、予め各種帳票のテンプレートが用意されており、ユーザは、自身が閲覧可能な型の中から目的の型を選択するとともに、目的のテンプレートを選択することによって、帳票を自動的に発行することができる。帳票は、PDFファイル、ワードファイル、エクセルファイル等の各種の形式で出力することができる。発行された帳票は、印刷して取引先へ郵送することもできるが、型管理システムを介して電子ファイルのまま取引先へ送信できるようにしておくと、さらに手間を省くことができる。
型管理システムを用いて発行することができる帳票は、その種類を特に限定されない。帳票としては、例えば、型の預かり書、返却書、返却通知書、発注書、受注書、見積書、請求書、納品書、領収書、棚卸依頼書、棚卸報告書、修理依頼書、修理報告書、メンテナンス依頼書、メンテナンス報告書等が挙げられる。
2.7 通知設定
ユーザは、型管理システムからユーザに対し通知が行われるように設定することができる。通知の設定方法は、特に限定されない。例えば、本実施形態の型管理システムを用いているユーザが、型の所有者である他のユーザから型を預かる際に、当該他のユーザとの間で保管期間を15年にすることを合意したとする。この場合には、型の新規登録を行う際に、入力フォーム211(図7)における「保管予定期間」の入力領域211bに15年と入力するとともに、「通知を送信する」を選択する。すると、保管予定期間の満了が近付いた際には、型の所有者に対して通知が行われる。これにより、型の返却交渉をスムーズに行うことができる。あるいは、例えば、保管予定期間が未定であり、成形品の量産が終了したタイミングで返却交渉を行いたい場合には、型情報を編集するための型情報編集画面(図示省略)において、「成形品量産終了日」に日付を入力することで、型の所有者に対して通知が行われるようにしてもよい。
設定可能な通知の種類も、特に限定されない。通知としては、保管期間満了通知のほか、例えば、納期通知、入金期限通知、メンテナンス時期通知等を設定することもできる。通知は、通知を設定するユーザとは別のユーザに対して行われるようにすることもできるし、通知を設定するユーザ自身に対して行われるようにすることもできる。通知の方法も、限定されない。通知は、例えば、電子メール等によって行うこともできる。また、通知を受けるユーザがログインした際に、本ウェブサイト上に通知を表示することによって行うこともできる。
3.本実施形態の型管理システムの構成
図9は、本実施形態の型管理システムの構成を示す図である。本実施形態の型管理システムは、図9に示すように、ユーザ端末10と、型管理サーバ20と、タグリーダライタ30とを用いて運用される。
3.1 ユーザ端末
ユーザ端末10は、図9に示すように、情報送受信手段12を備えている。情報送受信手段12は、他の装置との間で情報を送受信するための手段である。情報送受信手段12は、ネットワークNを介して型管理サーバ20との間で情報を送受信することができる。情報送受信手段12が送受信する情報の種類は、特に限定されない。情報送受信手段12は、例えば、上記の「2.3.2 型情報の登録」における情報入力工程で、型新規登録画面210(図7)の入力フォーム211に入力された型情報を、続く情報送信工程で登録ボタン212が押された際に、型管理サーバ20へと送信することができる。同様に、取引先情報や、成形品情報や、製品情報等を送信することもできる。
情報送受信手段12が受信する情報の種類も、特に限定されない。情報送受信手段12は、例えば、ユーザ端末10に表示される各種の画面を生成するためのデータを、型管理サーバ20から受信することができる。ユーザ端末10とネットワークNとの接続は、無線と有線のいずれであってもよいが、本実施形態においては無線接続としている。
3.2 型管理サーバ
図10は、本実施形態の型管理サーバ20のブロック図である。型管理サーバ20は、図10に示すように、情報取得手段21aと、情報出力手段21bと、ユーザ情報記憶手段22と、ユーザ認証手段23と、取引先情報記憶手段24aと、型情報記憶手段24bと、成形品情報記憶手段24cと、製品情報記憶手段24dと、型・成形品関連付け手段25aと、成形品・製品関連付け手段25bと、閲覧権付与手段26と、帳票発行手段27と、通知手段28とを備えている。
3.2.1 情報取得手段
情報取得手段21aは、情報を取得するための手段である。情報取得手段21aが取得可能な情報の種類は、特に限定されない。情報取得手段21aは、例えば、ユーザ端末10からネットワークNを介して受信した型情報や、取引先情報や、成形品情報や、製品情報等(以下、単に「型情報等」と表現することがある。)を取得することができる。
3.2.2 情報出力手段
情報出力手段21bは、ユーザ端末10に対して情報を出力するための手段である。情報出力手段21bが出力する情報の種類は、特に限定されない。情報出力手段21bは、例えば、ユーザ端末10に対し、型情報等を出力することができる。
3.2.3 ユーザ情報記憶手段及びユーザ認証手段
ユーザ情報記憶手段22は、ユーザに関するユーザ情報を記憶するための手段である。ユーザ情報記憶手段22は、例えば、登録された各ユーザの企業名や法人番号等を記憶することができる。ユーザ認証手段23は、ユーザを認証するための手段である。ユーザ認証手段23は、ユーザ端末10を通じてログインを試みたユーザに対し、ログインを許可するか否かを決定することができる。このとき、ユーザ情報記憶手段22に記憶された情報を参照して、ログインの許可をするか否かを判断してもよい。
3.2.4 各種情報記憶手段
取引先情報記憶手段24aは、一のユーザが取引先として登録した他のユーザの情報を記憶するための手段である。取引先登録画面(図示省略)で取引先として選択された他のユーザの情報(取引先情報)は、情報取得手段21aによって取得され、(当該他のユーザによる承認を必要とする場合には、承認を得られた場合に限り)取引先情報記憶手段24aに記憶される。取引先情報記憶手段24aに取引先情報を記憶する方法は、特に限定されない。取引先情報は、例えば、法人番号を項目に含む取引先テーブル等を用いて記憶することができる。取引先テーブルは、ユーザごとに設けることが好ましい。
型情報記憶手段24bは、情報取得手段21aで取得した型情報を、入力したユーザと関連付けた状態で記憶するための手段である。型の新規登録を行う際に、ユーザ端末10から送信され、型管理サーバ20の情報取得手段21aが取得した一の型に係る型情報は、その型を一意に識別することができる型識別子と関連付けた状態で、型情報記憶手段24bに記憶される。型情報記憶手段24bに型情報を記憶する方法は、特に限定されない。型情報記憶手段24bは、複数の型情報項目を含む型情報を記憶できるものとすることが好ましい。より具体的には、例えば、型情報記憶手段24bを、列方向には型が並び、行方向には型情報項目が並んだ型情報テーブルを用いて型情報を記憶するものとすることができる。型情報を、入力したユーザと関連付ける方法も特に限定されない。例えば、上述した型情報テーブルを用いて型情報を記憶する場合には、型情報テーブルをユーザごとに設けて、一のユーザが入力した型情報を一のユーザの型情報テーブルに記憶させることによって、型情報と入力したユーザとを関連付けることができる。
型識別子は、型を一意に識別することができれば、その具体的な態様を特に限定されない。型識別子は、例えば、新規登録に係る型の型情報を情報取得手段21aが取得した際に、型管理サーバ20に設けられた型識別子発行手段によって新たに発行されるようにしてもよい。この場合には、型識別子として、例えば、文字列や、数字や、記号や、これらを組み合わせたもの等で構成される型識別コードを採用することができる。あるいは、型情報テーブルを用いて型情報を記憶する場合には、例えば、その型情報テーブルを一意に識別する型情報テーブル識別子と、型情報テーブルにおけるその型が記憶された行の行番号とを組み合わせたものを、型識別子として用いてもよい。
上述した型の新規登録手順における収納区画登録工程においては、型40(図2)と、収納区画50とを関連付ける型・収納区画関連付け登録を行っていた。型40と収納区画50とを関連付ける方法は、特に限定されない。本実施形態においては、型情報記憶手段24bに記憶される型情報を構成する型情報項目の1つに「収納区画」を設け、その項目値に収納区画識別子を入力することによって、型40と収納区画50とを関連付けている。あるいは、例えば、型識別子と、その型識別子に係る型40が収納されている収納区画50の収納区画識別子とを関連付けるための型・収納区画関連付け手段を型管理サーバ20に設けてもよい。
成形品情報記憶手段24cは、成形品に関する成形品情報を記憶するための手段であり、製品情報記憶手段24dは、製品に関する製品情報を記憶するための手段である。ログイン後のユーザが入力し、ユーザ端末10から送信された成形品情報は、情報取得手段21aによって取得され、成形品情報記憶手段24cに記憶される。同様に、情報取得手段21aによって取得された製品情報は、製品情報記憶手段24dに記憶される。成形品情報記憶手段24cに成形品情報を記憶する方法や、製品情報記憶手段24d製品情報を記憶する方法も、特に限定されない。成形品情報や製品情報は、例えば、上述した型情報テーブルと同様のテーブルを用いて記憶することができる。
3.2.5 型・成形品関連付け手段
型・成形品関連付け手段25aは、型情報記憶手段24bに記憶された型と、成形品情報記憶手段24cに記憶された成形品とを関連付けるための手段である。これにより、上記「2.3.3 成形品情報の登録」でも述べたように、関連付けられた型と成形品のそれぞれの詳細表示画面において、互いの情報を参照することができる。型と成形品とを関連付ける方法は、特に限定されない。型と成形品とは、例えば、各種のデータ構造や、テーブル等を用いて関連付けることができる。
3.2.6 成形品・製品関連付け手段
成形品・製品関連付け手段25bは、成形品情報記憶手段24cに記憶された成形品と、製品情報記憶手段24dに記憶された製品とを関連付けるための手段である。これにより、上記「2.3.4 製品情報の登録」でも述べたように、関連付けられた成形品と製品のそれぞれの詳細表示画面において、互いの情報を参照することができる。成形品と製品とを関連付ける方法は、特に限定されない。成形品と製品とは、例えば、各種のデータ構造や、テーブル等を用いて関連付けることができる。本実施形態においては設けていないが、例えば、型情報記憶手段24bに型情報を記憶された型と、製品情報記憶手段24dに製品情報を記憶された製品とを関連付けるための型・製品関連付け手段を設けてもよい。
3.2.7 閲覧権付与手段
閲覧権付与手段26は、一のユーザにより入力され型情報記憶手段24bに記憶された型情報(以下「一のユーザにより登録された型情報」という。)の閲覧権を、前記一のユーザの選択に基づいて他のユーザに付与するための手段である。閲覧権を付与する方法は、特に限定されない。閲覧権の付与は、型ごとに行ってもよいが、本実施形態においては、ユーザごとに行っている。より具体的には、ユーザ間における閲覧権の付与状況を示す閲覧権情報を設けて、当該閲覧権情報を編集することによって、閲覧権を付与している。閲覧権情報は、その具体的な態様を特に限定されない。本実施形態においては、ユーザごとに、そのユーザが閲覧権を有する取引先ユーザのリスト(閲覧許可ユーザ情報)を閲覧権情報として採用している。
ここで、一のユーザが、他のユーザに閲覧権を付与するプロセスは、例えば、以下の手順で行うことができる。すなわち、一のユーザに対する閲覧申請を他のユーザから受け取る閲覧申請受領手順と、他のユーザから閲覧申請があった旨を一のユーザに通知する閲覧申請通知手順と、一のユーザが他のユーザによる閲覧申請を許可した場合に、他のユーザの閲覧許可ユーザ情報に、一のユーザを追加する許可ユーザ追加手順とを経ることにより、一のユーザが登録した型情報の閲覧権を、他のユーザに付与することができる。
閲覧許可ユーザ情報としては、取引先情報記憶手段24aに記憶された取引先情報を流用することができる。すなわち、前記他のユーザの取引先情報記憶手段24aに記憶された取引先のうち、前記他のユーザに対して型情報の閲覧を許可している取引先にタグやフラグ等の抽出用目印を付しておけば、抽出用目印が付された取引先を必要に応じて抽出することによって、閲覧許可ユーザ情報(閲覧許可ユーザリスト)を生成することができる。
一のユーザにより登録された型情報の閲覧権が他のユーザに付与されている状態において、他のユーザのユーザ端末10(図9)から型情報の閲覧要求があった際(他のユーザが型一覧表示画面200(図4)にアクセスしようとした際)には、一のユーザにより登録された型情報が、情報出力手段21bによって、他のユーザのユーザ端末10(図9)に出力される。すると、上記「2.4 型情報の共有」でも述べたように、他のユーザの型一覧表示画面200(図4)に、一のユーザが登録した型が表示される。このとき、当該他のユーザが型情報の閲覧権を有している取引先ユーザが他にもあれば、これらの取引先ユーザにより登録された型の型情報も併せて他のユーザのユーザ端末10へと出力される。
情報出力手段21bは、一のユーザにより登録された全ての型情報を他のユーザのユーザ端末10に出力するようにしてもよいが、本実施形態においては、一のユーザにより登録された型のうち、他のユーザが関与している型に係る型情報のみを出力するようにしている。ここで、「他のユーザが関与している型」とは、型情報を構成する型情報項目の入力値として、当該他のユーザの企業名又は法人番号が入力されている型をいう。このような型としては、例えば、当該他のユーザが、資産保有者(型の所有者)や、預託先(型の保管者)や、型設計業者や、型製作業者や、その他関与企業等として入力されている型が挙げられる。
閲覧権付与手段26は、付与する閲覧権の範囲を制限することができる。例えば、一のユーザにより登録された型情報が複数の型情報項目を含む場合において、他のユーザに付与する閲覧権の範囲を、当該一のユーザが選択した一又は複数の型情報項目のみに制限することができる。他のユーザのユーザ端末10(図9)から、一のユーザにより登録された型の詳細情報の閲覧要求があった際(他のユーザが、型一覧表示画面200(図4)に表示された一のユーザにより登録された型を選択し、型詳細表示画面(図示省略)にアクセスしようとした際)には、一のユーザにより登録された型情報のうち、前記一のユーザが選択した型情報項目のみが、情報出力手段21bによって、他のユーザのユーザ端末10(図9)に出力される。これにより、上記「2.4 型情報の共有」でも述べたように、一のユーザは、一部の型情報項目のみを他のユーザと共有することができる。
閲覧権の範囲を制限する方法は、特に限定されない。本実施形態においては、閲覧権情報に、付与された閲覧権の範囲に関する情報を含めることにより、閲覧権の範囲を制限している。より具体的には、閲覧許可ユーザ情報を、当該閲覧許可ユーザ情報を割り当てられたユーザが閲覧権を有する取引先ユーザの情報と、それぞれの取引先ユーザが閲覧を許可している型情報項目の情報とを含むものとしている。
3.2.8 帳票発行手段
帳票発行手段27は、型情報記憶手段24bに記憶された型情報に基づいて帳票を発行するための手段である。本実施形態における帳票発行手段27には、各種帳票のテンプレートが予め記憶されている。ユーザにより、帳票発行に係る型とテンプレートとが指定されると、帳票発行手段27は、指定されたテンプレートに指定された型の型情報を流し込んで、帳票を自動的に作成する。作成された帳票は、型管理ウェブサイト内で表示するようにしてもよいし、電子ファイルとしてユーザ端末10にダウンロードできるようにしてもよい。
3.2.9 通知手段
通知手段28は、型情報記憶手段24bに記憶された型情報に基づいて、ユーザに対し通知を行うための手段である。通知手段28は、型情報記憶手段24bに記憶された型情報のうち、特定の型情報項目に日付や期日や期間等が入力されている場合には、所定のタイミングでユーザに対して通知を行う。これにより、型のメンテナンスや取引をよりスムーズに行うことができる。通知方法としては、既に述べたように、電子メールや型管理ウェブサイト上に表示することが挙げられる。通知方法は、例えば、型情報項目ごとに変えてもよいし、ユーザが指定できるようにしてもよい。
3.3 タグリーダライタ
タグリーダライタ30は、図9に示すように、タグ発行手段31と、タグ読取手段32とを備えている。タグ発行手段31は、型識別子と関連付けた状態で型識別タグ41を発行することができれば、その具体的な種類を特に限定されない。本実施形態においては、タグ発行手段31として、ICタグに情報を書き込むことができるICタグ書込手段を採用している。タグ読取手段32も、その具体的な種類を限定されない。本実施形態においては、タグ読取手段32として、ICタグ読取手段を採用している。
なお、型識別タグ41や収納区画識別タグ51として、ICタグ以外のもの(例えば、二次元コードや一次元コード等)を用いた場合には、タグ発行手段30として、例えば、印刷機等を用いることができ、タグ読取手段32として、例えば、コードリーダや画像解析手段等を用いることができる。
本実施形態におけるタグリーダライタ30は、ユーザ端末10に無線で接続しているが、有線で接続するようにしてもよい。また、本実施形態においては、タグリーダライタ30をユーザ端末10とは別の装置としているが、ユーザ端末10がタグリーダライタ30を兼ねるようにしてもよい。すなわち、ユーザ端末10にタグ発行手段31やタグ読取手段32を備えるようにしてもよい。
4.他の実施形態
以上で説明した実施形態においては、ユーザは、型管理ウェブサイトにアクセスすることによって型管理システムの運用を行っていた(以下、このタイプの型管理システムを「ウェブ型システム」と呼ぶことがある。)。他の実施形態においては、ユーザは、ユーザ端末10(図2)にインストールした型管理アプリケーション(型管理アプリ)を用いて型管理システムの運用を行うことができる(以下、このタイプの型管理システムを「アプリ型システム」と呼ぶことがある。)。
ユーザ端末10にインストールした型管理アプリを立ち上げて、所定の操作を行うと、ウェブ型システムで説明した各種画面と同様の画面が型管理アプリ上に表示され、ウェブ型システムで説明した各種操作と同様の操作を行うことができる。ウェブ型システムでは、ユーザ端末10がネットワークNに接続されていなければ操作を行うことができなかったが、アプリ型システムでは、ユーザ端末10がオフライン状態であっても、アプリ上で一定の操作を行うことができる。
例えば、型の新規登録手順における情報入力工程をオフライン状態でも行えるようにするとともに、入力した型情報を仮登録(ユーザ端末10に記憶)できるようにしておくと、ネットワークNを使用することができない場所に型を保管している場合にも、型の近くで型情報の入力作業等を行うことができる。型情報の入力と仮登録を終えた後は、ユーザ端末10を移動させてネットワークNにつなぎ、型管理サーバ20に型情報を送信すれば、型の本登録を行うことができる。成形品情報や製品情報についても同様に、オフライン状態における入力及び仮登録ができるようにしてもよい。
また、アプリ型システムにおいては、ユーザに対して、いわゆるプッシュ通知を行うことができる。このため、各種の通知を、よりリアルタイムかつユーザの目に触れやすい状態で行うことができる。
図11は、他の実施形態におけるユーザ端末10のブロック図である。型管理アプリケーションをインストールしたユーザ端末10は、例えば、図11に示すように、端末側情報記憶手段13を備えることができる。端末側情報記憶手段13は、型管理アプリケーション上で入力された各種情報(型情報、成形品情報、製品情報等)をユーザ端末10上に記憶することができる。これにより、例えば、オフライン状態であっても、各種情報の入力や仮登録を行うことができる。これ以外の構成については、ウェブ型システムで説明した構成と同様のものを採用することができる。
10 ユーザ端末
11 ディスプレイ
12 情報送受信手段
13 端末側情報記憶手段
20 型管理サーバ
21a 情報取得手段
21b 情報出力手段
22 ユーザ情報記憶手段
23 ユーザ認証手段
24a 取引先情報記憶手段
24b 型情報記憶手段
24c 成形品情報記憶手段
24d 製品情報記憶手段
25a 型・成形品関連付け手段
25b 成形品・製品関連付け手段
26 閲覧権付与手段
27 帳票発行手段
28 通知手段
30 タグリーダライタ
31 タグ発行手段(タグ書込手段)
32 タグ読取手段
40 型
41 型識別タグ
50 収納区画
51 収納区画識別タグ
100 取引先一覧表示画面
101 取引先一覧表
102 編集ボタン
200 型一覧表示画面
201 型一覧表
202 新規作成ボタン
210 型新規登録画面
211 入力フォーム
211a 型情報項目
211b 入力領域
212 登録ボタン
213 成形品選択フォーム
300 成形品一覧表示画面
301 成形品一覧表
400 製品一覧表示画面
401 製品一覧表
N ネットワーク
H ヘッダー

Claims (11)

  1. 型情報を管理するための型管理システムであって、
    ユーザを認証するユーザ認証手段と、
    認証されたユーザにより入力された型情報を取得する情報取得手段と、
    情報取得手段で取得した型情報を、入力したユーザと関連付けた状態で記憶する型情報記憶手段と、
    一のユーザにより入力され型情報記憶手段に記憶された型情報(以下「一のユーザにより登録された型情報」という。)の閲覧権を、前記一のユーザの選択に基づいて他のユーザに付与する閲覧権付与手段と、
    閲覧権付与手段によって閲覧権を付与された前記他のユーザに対して、一のユーザにより登録された型情報を出力する情報出力手段と
    を備えたことを特徴とする型管理システム。
  2. 情報出力手段は、前記他のユーザに対して、前記一のユーザにより登録された型情報のうち、前記他のユーザが関与している型に係る型情報のみを出力する請求項1記載の型管理システム。
  3. 型情報記憶手段は、複数の型情報項目を含む型情報を記憶することができ、
    閲覧権付与手段は、前記一のユーザの選択に基づいて、前記他のユーザに付与する閲覧権の範囲を一部の型情報項目に制限することができ、
    情報出力手段は、前記他のユーザに対して、閲覧権付与手段が付与した閲覧権の範囲において、前記一のユーザにより登録された型情報を出力する
    請求項1又は2記載の型管理システム。
  4. 型情報記憶手段が、情報取得手段で取得した一の型に係る型情報を、当該型を一意に識別することができる型識別子と関連付けた状態で記憶するものとされ、
    型に取り付けるための型識別タグを、型識別子と関連付けた状態で発行するタグ発行手段をさらに備えた
    請求項1~3いずれか記載の型管理システム。
  5. 情報取得手段が、認証されたユーザにより入力された成形品情報も取得することができるものとされ、
    情報取得手段で取得した成形品情報を記憶する成形品情報記憶手段と、
    型情報記憶手段に型情報を記憶された型と、成形品情報記憶手段に成形品情報を記憶された成形品とを関連付ける型・成形品関連付け手段と
    をさらに備えた
    請求項1~4いずれか記載の型管理システム。
  6. 型情報記憶手段に記憶された型情報に基づいて帳票を発行する帳票発行手段をさらに備えた請求項1~5いずれか記載の型管理システム。
  7. 型情報記憶手段に記憶された型情報に基づいて、ユーザに対し通知を行う通知手段をさらに備えた請求項1~6いずれか記載の型管理システム。
  8. ユーザ認証手段と、情報取得手段と、型情報記憶手段と、閲覧権付与手段と、情報出力手段とは、ネットワークに接続された型管理サーバにより提供され、
    ユーザは、前記ネットワークを介して型管理サーバに接続されたユーザ端末を用いて入力した型情報を、型管理サーバに送信することができる
    請求項1~7いずれか記載の型管理システム。
  9. 型情報を管理するための型管理方法であって、
    ユーザを認証するユーザ認証手順と、
    認証されたユーザにより入力された型情報を取得する情報取得手順と、
    情報取得手順で取得した型情報を、入力したユーザと関連付けた状態で記憶する型情報記憶手順と、
    一のユーザにより入力され型情報記憶手順で記憶された型情報(以下「一のユーザにより登録された型情報」という。)の閲覧権を、前記一のユーザの選択に基づいて他のユーザに付与する閲覧権付与手順と、
    閲覧権付与手順で閲覧権を付与された前記他のユーザに対して、一のユーザにより登録された型情報を出力する情報出力手順と
    を含むことを特徴とする型管理方法。
  10. 型情報を管理するための型管理プログラムであって、
    電子計算装置を、
    ユーザを認証するユーザ認証手段、
    認証されたユーザにより入力された型情報を取得する情報取得手段、
    情報取得手段で取得した型情報を、入力したユーザと関連付けた状態で記憶する型情報記憶手段、
    一のユーザにより入力され型情報記憶手段に記憶された型情報(以下「一のユーザにより登録された型情報」という。)の閲覧権を、前記一のユーザの選択に基づいて他のユーザに付与する閲覧権付与手段、及び、
    閲覧権付与手段によって閲覧権を付与された前記他のユーザに対して、一のユーザにより登録された型情報を出力する情報出力手段
    として機能させることができる
    型管理プログラム。
  11. 請求項10に記載の型管理プログラムを記録した電子計算装置による読み取りが可能な記録媒体。
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