JP2022170708A - 口腔清潔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】周知の口腔清潔用組成物には、歯牙のエナメル質の損傷、非水溶性の成分による生態系への影響、環境ホルモンによる人体の健康への悪影響等の課題があり、健康志向や環境意識の高まる現状下において、周知の口腔清潔用組成物にはさらなる改良の余地が残されている。【解決手段】本発明は、水と研磨剤とを含む口腔清潔用組成物であって、前記水は、前記口腔清潔用組成物の20~50重量%を占め、前記研磨剤は、前記口腔清潔用組成物の10~35重量%を占め、植物セルロースであることを特徴とする口腔清潔用組成物を提供する。本発明の口腔清潔用組成物によって、口腔清潔用組成物中の成分(特に研磨剤)を完全に分解することができるため、環境に優しい及び柔らかな清潔という効果を奏する。【選択図】なし

Description

本発明は、口腔清潔用組成物に関する創作であり、特に歯磨剤に関する創作である。
現代社会では、口腔内の衛生及び歯牙の健康を維持するために、歯磨きやうがいをすることは、現代人の生活習慣の一つになっている。歯磨きの過程において、通常、まず、歯磨剤を歯ブラシにつけた上で、歯ブラシを反復することで歯磨きを行う。
また、歯垢や歯石の除去効果を高めるために、通常、歯磨剤に研磨剤が添加される。従来の研磨剤の成分としては、例えば、炭酸カルシウム、二酸化ケイ素等が一般的である。
また、殺菌洗浄効果を高めることを目的として泡を発生させるため、歯磨剤には通常、起泡剤が添加されている。周知の起泡剤の成分としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム(SLS)またはラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)等が一般的である。
しかし、周知の歯磨剤は歯垢や歯石を除去する効果を有するが、周知の歯磨剤に使われている炭酸カルシウムや二酸化ケイ素等の研磨剤の成分の硬度は高いため、歯牙のエナメル質を損傷するという課題がある。
次に、周知の殺菌剤の成分としては、トリクロサンが挙げられるが、トリクロサンは、環境ホルモンに属する。したがって、トリクロサンを含む歯磨剤の長期間の使用は、人体の健康に悪影響を及ぼす可能性がある。
また、非特許文献1~4においても、起泡剤の成分であるSLS/SLESは、口腔の健康に影響を与える。したがって、本発明では、起泡剤の成分を調整する必要がある。
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したがって、健康意識や環境意識の高まる現状下において、周知の歯磨剤にはさらなる改良の余地が残されている。
上記課題を解決するため、本発明の一態様である口腔清潔用組成物は、
水と研磨剤とを含み、
前記水は、前記口腔清潔用組成物の20~50重量%を占め、
前記研磨剤は、前記口腔清潔用組成物の10~35重量%を占め、植物セルロースである。
一実施例において、前記植物セルロースは木粉に由来し、前記木粉はセルロース及び/又は微結晶セルロースを有する。
一実施例において、前記セルロースの粒径範囲は10~150μmである。
一実施例において、前記セルロースの粒径範囲は20~100μmである。
一実施例において、前記微結晶セルロースの粒径範囲は1~300μmである。
一実施例において、前記微結晶セルロースの粒径範囲は5~200μmである。
一実施例において、前記口腔清潔用組成物は、前記口腔清潔用組成物の15~25重量%を占める保湿剤を更に含む。
一実施例において、前記口腔清潔用組成物は、前記口腔清潔用組成物の8~15重量%を占める起泡剤を更に含む。
一実施例において、前記口腔清潔用組成物は、前記口腔清潔用組成物の1~3重量%を占める植物粉末を更に含む。
一実施例において、前記水は前記口腔清潔用組成物の24~45重量%を占め、前記研磨剤は前記口腔清潔用組成物の28~32重量%を占める。
本発明の口腔清潔用組成物によって、口腔清潔用組成物中の成分(特に研磨剤)を完全に分解することができるため、環境に優しい及び柔らかな清潔という効果を奏する。
本発明の一態様は、上記周知の問題点に鑑みて完成されたものであり、研磨剤として植物セルロース(樹木粉末(木粉)に由来する植物セルロース)を用い、水及び研磨剤を適切な割合で配合することにより、歯に対する損害を削減すること及びリサイクルすることができ、口腔清潔用組成物中の成分(特に研磨剤)を完全に分解することができるため、環境に優しい及び柔らかな清潔という効果を奏する口腔清潔用組成物(例えば歯磨剤が挙げられる)を提供することを目的とするものである。
<口腔清潔用組成物の各成分>
本発明の実施形態の口腔清潔用組成物は、少なくとも、水と、研磨剤、を含む。前記研磨剤は、植物セルロースである。
また、保湿効果を奏するために、本発明の一実施例の口腔清潔用組成物において、更に保湿剤を添加することができる。発泡効果を奏するために、本発明の実施形態の口腔清潔用組成物に、更に、起泡剤を添加することができる。
また、他の機能的要求に対応するために、本発明の一実施例の口腔清潔用組成物に増粘剤、防腐剤、甘味料又は植物(たとえば、藻類が挙げられる)粉末を更に添加することができる。以下において、各成分について説明する。
-水-
本発明の一実施例の水は、特に限定されないが、純水、超純水、脱イオン水、蒸留水等であってもよい。一実施例において、水は前記口腔清潔用組成物の20~50重量%を占め、より好ましい実施例において、水の割合は口腔清潔用組成物の24~45重量%を占め、最も好ましくは24.4重量%である。
もし、水の割合が20重量%より少ないと、口腔清潔用組成物の粘性が出にくく、ほぼ固体の状態となり、使いにくくなる。一方、もし、水の割合が50重量%を超えると、口腔清潔用組成物は、水を過度に含有することから、薄くなり、歯ブラシにくっつきにくく、口腔清潔用組成物の洗浄力が不足することになる。この場合、より多くの口腔清潔用組成物を使わないと、洗浄効果を奏することができない。
-研磨剤-
本発明の実施形態の研磨剤は植物セルロースである。前記植物セルロースの原料として、例えば木粉に由来する。前記木粉が有する成分としては、例えば、セルロース及び/又は微結晶セルロースであってもよい。本発明の一実施形態の研磨剤を使用することにより、従来の炭酸カルシウムおよび二酸化ケイ素を置き換えて、人体の健康を確保することができる。より好ましい実施例において、それぞれの研磨機能および洗浄効果を発揮するために、研磨剤としてセルロース及び微結晶セルロースが併用される。
木粉(樹木粉末)の原料としては、例えば、マホガニー、スプルース、ブナ又はタイワンモクゲンジ等の樹木を挙げることができ、前記樹木からセルロース及び/又は微結晶セルロースを抽出できるものであれば、特に制限はない。また、植物セルロースは、木材パルプや綿などからも得られる。
一実施例において、研磨剤の割合は前記口腔清潔用組成物の10~35重量%であり、より好ましい実施例において、研磨剤の割合は、口腔清潔用組成物の28~32重量%を占め、最も好ましくは30重量%である。
もし、研磨剤の割合が10重量%未満である場合、研磨の効果は不十分であるが、一方で、もし、研磨剤の割合が35重量%を超えた場合、製造と使用が難しいという課題がある。
水及び、植物セルロースを含む上記研磨剤を併用し、水と研磨剤とを上記割合にすることで、歯を磨く高硬度研磨剤の使用を削減することができ、植物セルロースの研磨剤は完全に分解することができるため、環境に優しい及び柔らかな清潔という効果を奏することができる。
また、一実施例において、セルロースの粒径範囲は10~150μmであり、より好ましくは、20~100μmである。上記粒径範囲を有するセルロースを使用することにより、より好ましい研磨及び洗浄効果を得ることができる。
また、一実施例において、微結晶セルロースの粒径範囲は1~300μmであり、より好ましくは、5~200μmである。上記粒径範囲を有する微結晶セルロースを使用することにより、より好ましい研磨及び洗浄効果を得ることができる。
-保湿剤-
本発明の一実施例の口腔清潔用組成物には、別途、保湿剤を添加してもよく、前記保湿剤は、特に限定されないが、グリセリン、プロピレングリコール、又はソルビトール等であってもよい。本発明の効果及び前記水と研磨剤との比率に影響しないことを前提として、本発明の一実施例の口腔清潔用組成物に保湿機能を付与するために、保湿剤の割合は、好ましくは口腔清潔用組成物の15~25重量%を占め、最も好ましくは20重量%である。
-起泡剤-
本発明の一実施例の口腔清潔用組成物には、別途、起泡剤を添加してもよく、前記起泡剤は、特に限定されないが、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム(Sodium Lauroyl Glutamate)、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム(Sodium Lauroyl Sarcosinate)又はコカミドプロピルベタイン(Cocamidopropyl Betaine)であってもよい。
本発明の一実施例の口腔清潔用組成物において、周知の起泡剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム)に代えて上記起泡剤を使用することにより、口腔を刺激する可能性のある化学物質の使用を削減することができるので、人体の健康を確保することができる。
また、本発明の効果及び前記水と研磨剤との比率に影響しないことを前提として、本発明の一実施例の口腔清潔用組成物に発泡機能を付与するために、起泡剤の割合は、好ましくは口腔清潔用組成物の8~15重量%を占め、最も好ましくは10重量%である。
-増粘剤-
本発明の一実施例の口腔清潔用組成物には、別途、増粘剤を添加してもよく、前記増粘剤は、特に限定されないが、キサンタンガム、セルロースガム又はカラギーナン(Carrageenan)等であってもよい。
また、本発明の効果及び前記水と研磨剤との比率に影響しないことを前提として、本発明の一実施例の口腔清潔用組成物に増粘機能を付与するために、増粘剤の割合は、好ましくは口腔清潔用組成物の3~6重量%を占め、最も好ましくは5重量%である。
-防腐剤-
本発明の一実施例の口腔清潔用組成物には、別途、防腐剤を添加してもよく、前記防腐剤は、特に限定されないが、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム又はデヒドロ酢酸ナトリウム等の食品用防腐剤であってもよい。
また、本発明の効果及び前記水と研磨剤との比率に影響しないことを前提として、本発明の一実施例の口腔清潔用組成物に防腐機能を付与するために、防腐剤の割合は、好ましくは口腔清潔用組成物の0.1~0.6重量%を占め、最も好ましくは0.5重量%である。
-甘味剤-
本発明の一実施例の口腔清潔用組成物には、別途、甘味剤を添加してもよく、前記甘味剤は、特に限定されないが、エリスリトール、キシリトール又はステビア抽出物等であってもよい。
また、本発明の効果及び前記水と研磨剤との比率に影響しないことを前提として、本発明の一実施例の口腔清潔用組成物に特定の甘味機能を付与するために、甘味剤の割合は、好ましくは口腔清潔用組成物の8~12重量%を占め、最も好ましくは10重量%である。
-植物(藻類)粉末-
本発明の一実施例の口腔清潔用組成物には、口腔の健康を促進するように、別途、植物(藻類)粉末/抽出物を添加してもよく、前記植物(藻類)粉末は、特に限定されないが、クロレラ粉末、アオコ粉末等であってもよい。口腔清潔用組成物に植物粉末を添加することで、口腔清潔用組成物に大量の藻類細胞を含ませることができ、人体が必要とする栄養成分を補充するように、藻類に豊富に含まれるタンパク質、多糖類、ビタミン、ミネラル、ルテイン又はアミノ酸等の成分を利用することができる。
また、本発明の効果及び前記水と研磨剤との比率に影響しないことを前提として、本発明の一実施例の口腔清潔用組成物に特定成分を有する機能を付与するために、植物粉末の割合は、好ましくは口腔清潔用組成物の1~3重量%を占め、最も好ましくは2重量%である。
以下において、実施例と比較例により、本発明について詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例及び比較例により制限されない。
[実施例1~4及び比較例1~4]
まず、市販の各成分を用いて、口腔清潔用組成物の従来の製造方法により、表1及び表2の割合に従って、実施例1~4及び比較例1~4の調製を実施し、各実施例及び比較例の総重量を100g(グラム)とした。以下の各実施例及び比較例で用いたセルロースの粒径(中位径)は50±10μmである。また、以下の各実施例及び比較例で用いた微結晶セルロースの粒径(中位径)は100±20μmである。
また、口腔清潔用組成物の従来の製造方法については、例えば、粉末が完全に溶解するまで、室温で純水、防腐剤、甘味料、保湿剤、任意の植物粉末を混合・攪拌(約10~30分)し、次に増粘剤と研磨剤を加え、表面が粒子なしで滑らかになるまで混合・攪拌(約30~60分)し、最後に起泡剤を加えて攪拌(約5~10分)する方法などが挙げられる。
Figure 2022170708000001
Figure 2022170708000002
まず、上記表1の実施例1~4において開示された組成によって製造された口腔清潔用組成物について、その水の割合が本発明の範囲内であるため、過度に硬くなることもなく(固化を超える)、過度に希薄になることもない。このように、実施例1~4の口腔清潔用組成物は、目視観察において、使用に適した状態を示している。
また、上記表1の実施例1~4において開示された組成によって生産された口腔清潔用組成物について、その研磨剤の割合が本発明の範囲内であるため、適当な研磨効果を得ることができる。そのため、長期間(1日2回の歯磨きを6ヶ月間継続する)使用した後、歯牙のエナメル質への損傷や研磨剤の洗浄効果不足等の現象は観察されなかった。
また、実施例1~2において、クロレラ粉末を添加することにより、クロレラ粉末がタンパク質、多糖類、ビタミン、ミネラル、アミノ酸等を豊富に含むため、解毒作用を幇助し、免疫機能を高めることができる。
また、実施例4において、研磨剤としてセルロースと微結晶セルロースを併用することで、さらなる研磨及び洗浄機能を発揮することができる。
次に、比較例1に関して、その水の含量が過多(50重量%以上)であり、研磨剤の含量が過少(10重量%未満)であることから、比較例1の口腔清潔用組成物は、過度に希薄であり、研磨効果が十分でないことがわかる。
また、比較例2に関して、研磨剤の割合は本発明の範囲内であるが、その水の含量が過多である(50重量%を超える)ため、比較例2の口腔清潔用組成物も過度に希薄な状況にある。
また、比較例3に関して、水の割合は本発明の範囲内であるが、その研磨剤の含量が過多である(35重量%を超える)ため、サンプル製造時に粘度が高すぎて使用にくい現象が観察された。
また、比較例4に関して、水の割合は本発明の範囲内であるが、その研磨剤の含量が過少である(10重量%未満)ため、研磨洗浄効果不足の現象が観察された。
この他に、本発明の実施例4の口腔清潔用組成物について、表層洗浄率(PCR、 Pellicle Cleaning Ratio)試験及び相対的象牙質研磨性(RDA、 Relative Dentine Abrasivity)試験を実施した。
[表層洗浄率(PCR)試験]
本発明の実施例4の口腔清潔用組成物について、非特許文献5に記載の方法に従い、PCR試験を実施した。
まず、本発明の実施例4の口腔清潔用組成物を、1gに対して脱イオン水1.6gの比率で本発明の歯磨ペーストを製造する。
次に、歯片を染色液に浸漬させた後の色彩L*値と、本発明の歯磨ペーストで磨いた(1回)後の色彩L*値とをそれぞれ比較した。比較結果は表3の通りである。
Figure 2022170708000003
表3からわかるように、本発明の歯磨ペーストで染色した歯片を洗浄した後の色彩L*値は、51.75であり、染色液を浸漬させた歯片の色彩L*値(40.79)より高い。これは、本発明の口腔清潔用組成物が美白効果を有すること示すものである。
[相対的象牙質研磨性(RDA)試験]
本発明の実施例4の口腔清潔用組成物及びADAの参考サンプル(ピロリン酸カルシウム、ロット番号AZ7672)について、ISO11609(2017年第三版)に記載の方法に従ってRDA試験を実施した。
この方法において、ADAのピロリン酸カルシウム(ピロリン酸カルシウムロット番号:AZ7672)を象牙質に対して引き起こす磨耗の度合いを100と設定する。この値より高いRDA値は、研磨性/破壊性をより有すると考えられ、この値より低いRDA値は、破壊性が比較的低い研磨性を表す。
RDA=0~70(低研磨性)
RDA=70~100(中等研磨性)
RDA=100~150(高研磨性)
RDA=150~250(有害とみなされる程度)
RDA≧250(ADAが推奨する安全上限を超える)
まず、0.5%のカルボキシメチルセルロース(CMC)と10%のグリセロールとを含む希釈剤を調製した。ピロリン酸カルシウム(ピロリン酸カルシウムのロット番号:AZ7672)10gに対して、希釈液50mlの割合で混合した。
次に、本発明の実施例4の口腔清潔用組成物とピロリン酸カルシウムを希釈剤と混合したものを、1gに対して1.6gの脱イオン水の割合で、本発明の歯磨ペーストと参考歯磨ペーストそれぞれ調製した。
さらに、象牙質サンプル(一回8個)を、毛先の形態がフラットな歯ブラシが設けられたV8クロスブラシ装置に取り付けた。荷重は150gとし、ブラシの速度は125回/分とした。線形性を確認するために、参考歯磨ペーストを用いそれぞれ4,000回と10,000回歯磨きを実施した。本発明の歯磨ペーストを4,000回歯磨きした。RDA値の結果は表4の通りである。
Figure 2022170708000004
表4の結果から分かるように、本発明の歯磨ペーストのRDA値は11であり、参考歯磨ペースト(4000回)(RDA値が100である)と比較して明らかに低い。このことから、本発明の口腔清潔用組成物は、低研磨性を有することがわかる。
本発明の口腔清潔用組成物を用いることにより、歯に対する損害を減らすことができ、リサイクルすることもでき、口腔清潔用組成物中の成分(特に研磨剤)を完全に分解することができるため、環境にやさしいという効果を奏することができる。
また、上記試験結果から、本発明の口腔清潔用組成物は、低研磨性であり、刺激が少なく、美白効果のある歯磨剤であることがわかる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で各種変更が可能であり、異なる実施形態で明らかになった技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれるものである。

Claims (10)

  1. 水と研磨剤とを含む口腔清潔用組成物であって、
    前記水は、前記口腔清潔用組成物の20~50重量%を占め、
    前記研磨剤は、前記口腔清潔用組成物の10~35重量%を占め、植物セルロースであることを特徴とする口腔清潔用組成物。
  2. 前記植物セルロースは木粉に由来し、前記木粉はセルロース及び/又は微結晶セルロースを有することを特徴とする請求項1に記載の口腔清潔用組成物。
  3. 前記セルロースの粒径範囲は10~150μmであることを特徴とする請求項2に記載の口腔清潔用組成物。
  4. 前記セルロースの粒径範囲は20~100μmであることを特徴とする請求項2に記載の口腔清潔用組成物。
  5. 前記微結晶セルロースの粒径範囲は1~300μmであることを特徴とする請求項2に記載の口腔清潔用組成物。
  6. 前記微結晶セルロースの粒径範囲は5~200μmであることを特徴とする請求項2に記載の口腔清潔用組成物。
  7. 前記口腔清潔用組成物の15~25重量%を占める保湿剤を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の口腔清潔用組成物。
  8. 前記口腔清潔用組成物の8~15重量%を占める起泡剤を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の口腔清潔用組成物。
  9. 前記口腔清潔用組成物の1~3重量%を占める植物粉末を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の口腔清潔用組成物。
  10. 前記水は前記口腔清潔用組成物の24~45重量%を占め、
    前記研磨剤は前記口腔清潔用組成物の28~32重量%を占めることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の口腔清潔用組成物。

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