JP2003525873A - タブレット化増粘系 - Google Patents

タブレット化増粘系

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JP2003525873A JP2001546388A JP2001546388A JP2003525873A JP 2003525873 A JP2003525873 A JP 2003525873A JP 2001546388 A JP2001546388 A JP 2001546388A JP 2001546388 A JP2001546388 A JP 2001546388A JP 2003525873 A JP2003525873 A JP 2003525873A
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ブリッタ・ボスマン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、(A)崩壊助剤5〜80質量%および(B)増粘剤5〜40質量%を化粧に良好な支持物質中に含む造形品に関する。本発明の造形品は、適用調剤に悪影響を及ぼさない優れた崩壊特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、水に溶解して粘性調剤を生ずる化粧用造形品、およびこの種の造形
品を使用するケラチン繊維の染色方法に関する。
【0002】 (背景技術) 人の身体は、今日、化粧調剤を用いて多くの異なる方法で処理される。そのよ
うな調剤は、多くの異なる形態で配合される。化粧品は、しばしば水性エマルシ
ョンまたはゲルの形態で配合される。しかしながらこれら通常の調剤形態は、配
合物の貯蔵安定性、投与性および取扱い容易性に関して、しばしば改良の必要が
ある。それゆえ既に、化粧製品を水溶性造形品の形態で配合することが、時おり
提案されている。即ち、例えば発泡系をベースとする浴用タブレットが、既に配
合されている。水の作用下でそのようなタブレットは、タブレットの崩壊につな
がるガスを形成する。さらに例えば JP-B-46-004280 に、崩壊助剤を使用して化
粧用タブレットを配合することが提案されている。しかしながら得られる調剤は
、たびたび非常に不均一であり、小さい塊を含有する。この問題は、造形品の溶
解操作後に粘性調剤またはゲルを得るべき場合、より重大になる。
【0003】 (発明の開示) (発明が解決しようとする技術的課題) 従って本発明の目的は、できる限り均一な粘性またはゼラチン状適用調剤が得
られるように、造形品組成物をその溶解特性に関して最適化することであった。
同時にこの目的に必要な造形品の成分が、得られる適用調剤の化粧特性に悪影響
を及ぼさないことを、確保すべきである。
【0004】 (その解決方法) 驚くべきことに私達は、崩壊助剤および増粘剤を含む或る造形品が、上記要求
を高い程度で満たすことを見出した。 即ち本発明は、第1に、通常の化粧品成分並びに (A)崩壊助剤5〜80質量%および (B)増粘剤5〜40質量% を含む造形品を提供する。
【0005】 好ましい実施態様において造形品を、20℃で造形品質量を基準に10倍の質
量の水に溶解させたときに粘性調剤が形成するように、配合する。化粧用造形品
を、使用前に通常水性媒体に溶解させるが、粘度を測定するために本明細書中で
与えられる正確なデータは、単に明確な試験条件として機能するに過ぎず、これ
は、本発明の主題をいかなる方法でも制限するものではない。
【0006】 本発明の造形品から生ずる適用調剤は、達成すべき望ましい効果に充分な時間
それらが、適用表面に残るような粘度を好ましくは有する。これに関連して調剤
が表面から早期に流れ出ることは、特に望ましくない。本発明によりこの特性は
、所定溶解条件(20℃、10倍の質量の水)下で、粘度500〜60,000
mPasを有する調剤を生ずる造形品により発揮される。特に好ましくは2,0
00〜30,000mPasの範囲の粘度であり、まさに好ましくは4,000〜
10,000mPasの範囲の粘度である。粘度は、本発明によりブルックフィ
ールド粘度計 RV-T 型を20℃で使用して測定される。各場合の使用スピンドル
および回転速度は、以下のように調剤粘度に依存する:8,000〜15,000
mPasの粘度範囲では、回転速度20rpmでスピンドル5を使用する。この
範囲未満の粘度に対して、回転速度20rpmでスピンドル4を使用する。この
範囲を超える粘度に対して、回転速度4rpmでスピンドル5を使用する。
【0007】 本発明にとって特に好ましいものは、剪断速度に依存する粘度により特徴づけ
られる偽可塑性調剤を該溶解条件下で生ずる造形品である。まさに好ましい造形
品は、ゼラチン状である調剤を導く。本発明にとってゼラチン状調剤とは、圧力
下で変形性である、即ち降伏点を有する形状安定塊を指すために使用する用語で
ある。この効果は、特に三次元網状組織構造を有する調剤で観察することができ
る。
【0008】 (発明を実施するための形態) 崩壊助剤 本発明の造形品は、5〜80質量%の崩壊助剤(A)を含む。そのような崩壊
助剤は、しばしば文献中にも崩壊助剤または造形品崩壊剤として記載されている
。そのような物質を、崩壊時間を短縮するために造形品に組込む。Roempp (第9
版, 第6巻, 第4440頁) および Voigt "Lehrbuch der pharmazeutischen Technol
ogie" (第6版, 1987年, 第182〜184頁) により、造形品崩壊剤または崩壊促進剤
は、水または胃液中で造形品の急速な崩壊および吸収性形態の薬剤の放出を確保
する助剤を意味すると理解される。
【0009】 その作用の故に崩壊剤と呼ばれるこれらの物質は、水に入ったときに体積が増
大する(膨潤)。本発明の目的のために好ましい崩壊剤は、セルロースベース崩
壊剤である。純粋セルロースは、形式的生長組成(C6105)nを有し、形式的
に考えて、セロビオースの1,4-ポリアセタールであり、それ自体は2分子のグ
ルコースから構成される。適当なセルロースは、約500〜5,000個のグル
コース単位からなり、従って平均分子量50,000〜500,000を有する。
本発明の目的のために使用し得るセルロースベース崩壊剤はまた、セルロースか
らのポリマー類似反応により得られるセルロース誘導体である。そのような化学
変性セルロースは、例えばヒドロキシル水素原子を置換したエステル化およびエ
ーテル化からの生成物を含む。しかしながらヒドロキシル基が、酸素原子を介し
て結合しない官能基により置換されているセルロースも、セルロース誘導体とし
て使用し得る。セルロース誘導体の群は、例えばアルカリ金属セルロース、カル
ボキシメチルセルロース(CMC)、セルロースエステルおよびセルロースエー
テル並びにアミノセルロースを含む。該セルロース誘導体を、好ましくは、単独
セルロースベース崩壊剤としてそれだけで使用するのではなく、セルロースの混
合物中で使用する。この混合物のセルロース誘導体含有量は、セルロースベース
崩壊剤を基準に好ましくは50質量%未満、特に好ましくは20質量%未満であ
る。特に好ましいセルロースベース崩壊剤は、セルロース誘導体が無い純粋セル
ロースである。
【0010】 崩壊助剤として使用するセルロースは、好ましくは、微分散形態で使用するの
ではなく、それよりも例えば圧縮すべきプレミックスに混合する前に顆粒化また
は圧縮により粗い形態に転換する。そのような崩壊剤の粒度は、たいてい200
μmを超え、好ましくは少なくとも90質量%の程度で300〜1,600μm
の間、特に少なくとも90質量%の程度で400〜1,200μmの間である。
本発明の崩壊助剤は、例えば Rettenmaier から Arbocel(商標) の名前で市販さ
れている。好ましい崩壊助剤は、例えば Arbocel(商標) TF-30-HG である。
【0011】 さらなるセルロースベース崩壊剤または使用し得るこの成分の構成要素は、微
結晶セルロースである。この微結晶セルロースは、セルロースの非晶質領域(全
セルロース質量の約30%)のみを攻撃し、それらを完全に解体するが、結晶領
域(約70%)は無傷なままに残す条件下でセルロースを部分加水分解すること
により得られる。加水分解から生ずる微小セルロースのその後の分解は、微結晶
セルロースを生じ、これは約5μmの一次粒度を有し、例えばこれを圧縮して平
均粒度200μmを有する顆粒を生じさせることができる。適当な微結晶セルロ
ースは、例えば Avicel(商標) の商品名で市販されている。好ましいものは、2
00μm未満の平均粒度を有する Avicel(商標) 銘柄であり、例えば銘柄 Avice
l(商標) PH101 (50μm)、Avicel(商標) PH102 (90μm)、Avicel(商標) PH
103 (50μm)、Avicel(商標) PH105 (20μm)、Avicel(商標) PH112 (90
μm)、Avicel(商標) PH113 (50μm)、Avicel(商標) PH200 (180μm)、A
vicel(商標) PH301 (50μm)、Avicel(商標) PH302 (90μm) である。Avic
el(商標) PH102 が、本発明にとって特に適当である。
【0012】 本発明の造形品は、好ましくは10〜40質量%、特に15〜30質量%の量
で崩壊助剤を含む。 本発明にとって、造形品を発泡系無しで配合することが好適であり得る。
【0013】 増粘剤 本発明の造形品は、さらに5〜40質量%の増粘剤(B)を含む。この増粘剤
に関して、特に限定は無い。有機または純粋無機増粘剤のいずれも使用すること
ができる。 第1の好ましい実施態様で増粘剤は、アニオン性合成ポリマーである。好まし
いアニオン性基は、カルボキシレートおよびスルホネート基である。
【0014】 ポリマーアニオン性増粘剤がそれにより成立し得るアニオン性モノマーの例は
、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、無水マレイン酸および
2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸である。これに関連して、酸
性基の一部または全部は、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、モノ-または
トリエタノールアンモニウム塩の形態であり得る。好ましいモノマーは、無水マ
レイン酸であり、特に2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸および
アクリル酸である。
【0015】 好ましいアニオン性ホモポリマーは、未架橋および架橋ポリアクリル酸である
。これに関連してペンタエリスリトール、スクロースおよびプロピレンのアリル
エーテルが、好ましい架橋剤であり得る。そのような化合物は、例えば商品名 C
arbopol(商標) で市販されている。好ましいものはまた、2-アクリルアミド-2
-メチルプロパンスルホン酸のホモポリマーであり、これは例えば Rheothik(商
標) 11-80 の名前で市販されている。
【0016】 第1の実施態様の中で、少なくとも1種のアニオン性モノマーおよび少なくと
も1種の非イオン性モノマーのコポリマーを、さらに使用することが好適であり
得る。アニオン性モノマーに対して、上記の物質が言及される。好ましい非イオ
ン性モノマーは、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル、イタコン酸モノ-およびジエステル、ビニルピロリドン、
ビニルエーテルおよびビニルエステルである。
【0017】 好ましいアニオン性コポリマーは、例えば INCI 名アクリレートコポリマーの
下で販売されているような、アクリル酸、メタクリル酸またはそのC1〜C6アル
キルエステルのコポリマーである。好ましい市販製品は、例えば Rohm & Haas
からの Aculyn(商標) 33 である。しかしながら好ましいものはまた、アクリル
酸、メタクリル酸またはそのC1〜C6アルキルエステル並びにエチレン性不飽和
酸およびアルコキシル化脂肪アルコールのエステルのコポリマーである。適当な
エチレン性不飽和酸は、特にアクリル酸、メタクリル酸およびイタコン酸であり
、適当なアルコキシル化脂肪アルコールは、特にステアレス-20(Steareth-20
)またはセテス-20(Ceteth-20)である。そのようなコポリマーは、商品名 A
culyn(商標) 22 で Rohm & Haas より、並びに商品名 Structure(商標) 2001 お
よび Structure(商標) 3001 で National Starch より販売されている。
【0018】 好ましいアニオン性コポリマーはまた、アクリル酸-アクリルアミドコポリマ
ーであり、特にスルホン酸基含有モノマーによるポリアクリルアミドコポリマー
である。特に好ましいアニオン性コポリマーは、70〜55mol%のアクリル
アミドおよび30〜45質量%の2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホ
ン酸からなり、そのスルホン酸基の一部または全部は、ナトリウム、カリウム、
アンモニウム、モノ-またはトリエタノールアンモニウム塩の形態である。この
コポリマーはまた、架橋形態であり得、好ましい架橋剤は、ポリオレフィン性不
飽和化合物、例えばテトラアリルオキシタン(Tetraallyloxythan)、アリルス
クロース、アリルペンタエリスリトールおよびメチレンビスアクリルアミドであ
る。そのようなポリマーは、SEPPIC からの市販製品 Sepigel(商標) 305 および
Simulgel(商標) 600 で存在する。ポリマー成分に加えて炭化水素混合物(C13 〜C14イソパラフィンまたはイソヘキサデカン)および非イオン性乳化剤(ラウ
レス-7(Laureth-7)またはポリソルベート-80(Polysorbate-80))を含むこれ
ら化合物の使用は、本発明が教示する目的のために特に有利であることが分かっ
ている。 無水マレイン酸およびメチルビニルエーテルのポリマー、特に架橋を有するも
のも好ましい増粘剤である。1,9-デカジエンで架橋されているマレイン酸-メ
チルビニルエーテルコポリマーは、Stabileze(商標) QM の名前で市販されてい
る。
【0019】 第2の実施態様による増粘剤は、カチオン性合成ポリマーである。好ましいカ
チオン性基は、第4級アンモニウム基である。特に第4級アンモニウム基が、C 1〜4 炭化水素基を介してアクリル酸、メタクリル酸またはその誘導体から構成さ
れるポリマー主鎖に結合しているポリマーが、特に適当であることが分かってい
る。
【0020】 一般式(I):
【化1】 〔式中、R1=-Hまたは-CH3であり、R2、R3およびR4は、相互に独立にC1 〜4 -アルキル、-アルケニルまたは-ヒドロキシアルキル基から選ばれ、m=1、
2、3または4であり、nは自然数であり、X-は、生理適合性の有機または無
機アニオンである。〕 で示されるホモポリマー、並びに式(I)で列挙したモノマー単位および非イオ
ン性モノマー単位から本質的になるコポリマーが、特に好ましいカチオン性ポリ
マーゲル形成物である。本発明にとってこのポリマーの枠組み内で好ましいもの
は、以下の条件: ・R1は、メチル基である ・R2、R3およびR4は、メチル基である ・mは、2の値を有する の少なくとも1つが、そのために適用されるものである。
【0021】 適当な生理学的適合性の対イオンX-は、例えばハロゲン化物イオン、硫酸イ
オン、リン酸イオン、メト硫酸イオンおよび有機イオン、例えば乳酸イオン、ク
エン酸イオン、酒石酸イオンおよび酢酸イオンである。好ましいものは、ハロゲ
ン化物イオンであり、特に塩化物イオンである。
【0022】 特に適当なホモポリマーは、所望により架橋されている、INCI 名 ポリクォー
タニウム-37(Polyquaternium-37)を有するポリ(メタクリロイルオキシエチ
ルトリメチルアンモニウムクロリド) である。架橋を、所望によりポリオレフィ
ン性不飽和化合物、例えばジビニルベンゼン、テトラアリルオキシエタン、メチ
レンビスアクリルアミド、ジアリルエーテル、ポリアリルポリグリセリルエーテ
ルまたは糖若しくは糖誘導体、例えばエリスリトール、ペンタエリスリトール、
アラビトール、マンニトール、ソルビトール、スクロース若しくはグルコースの
アリルエーテルを使用して行うことができる。メチレンビスアクリルアミドが、
好ましい架橋剤である。
【0023】 ホモポリマーを、好ましくは、ポリマー含有量30質量%以上を有すべき非水
性ポリマー分散液の形態で使用する。そのようなポリマー分散液は、Salcare(商
標) SC 95〔約50%のポリマー含有量、他の成分:鉱油 (INCI 名:鉱油〈Mine
ral Oil〉)およびトリデシルポリオキシプロピレンポリオキシエチレンエーテ
ル (INCI 名: PPG-1-トリデセス-6〈PPG-1-trideceth-6〉)〕および Salca
re(商標) SC 96〔約50%のポリマー含有量、さらなる成分:プロピレングリコ
ールとカプリル酸およびカプリン酸の混合物とのジエステル混合物(INCI 名:
プロピレングリコールジカプリレート/ジカプレート)並びにトリデシルポリオ
キシプロピレンポリオキシエチレンエーテル (INCI 名:PPG-1-トリデセス-
6)〕の名前で市販されている。
【0024】 式(I)で示されるモノマー単位を有するコポリマーは、好ましくは非イオン
性モノマー単位としてアクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸C1〜C4 アルキルエステルおよびメタクリル酸C1〜C4アルキルエステルを含む。これら
の非イオン性モノマーの中で、アクリルアミドが特に好ましい。ホモポリマーの
場合に上で記載したように、これらのコポリマーも架橋し得る。本発明にとって
好ましいコポリマーは、架橋アクリルアミド-メタクリロイルオキシエチルトリ
メチルアンモニウムクロリドコポリマーである。モノマーが質量比約20:80
で存在するそのようなコポリマーは、Salcare(商標) SC 92 の名前で約50%濃
度の非水性ポリマー分散液として市販されている。
【0025】 第3の好ましい実施態様において、天然起源増粘剤を使用する。この実施態様
の好ましい増粘剤は、例えば非イオン性ガーゴムである。本発明により、変性ま
たは未変性ガーゴムのいずれも使用することができる。未変性ガーゴムは、例え
ば商品名 Jaguar(商標) C で Rhone Poulenc から販売されている。本発明にと
って好ましい変性ガーゴムは、C1〜C6ヒドロキシアルキル基を有する。好まし
いものは、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルおよびヒ
ドロキシブチル基である。このように変性されたガーゴムは、先行技術において
既知であり、例えばガーゴムとアルキレンオキシドとを反応させることにより製
造し得る。ガーゴム中の遊離ヒドロキシル基数に対する消費アルキレンオキシド
分子数に対応するヒドロキシアルキル化度は、好ましくは0.4〜1.2の間であ
る。このように変性されたガーゴムは、商品名 Jaguar(商標) HP8、Jaguar(商標
) HP60、Jaguar(商標) HP120、Jaguar(商標) DC293 および Jaguar(商標) HP105
で Rhone Poulenc から市販されている。 さらなる適当な天然増粘剤も、先行技術から既知である。それゆえ明らかに R
obert L. Davidson による仕事、題名 "Handbook of Water Soluble Gums and R
esins", McGraw Hill Book Company 出版 (1980年) が言及される。
【0026】 この実施態様にとって好ましいものはまた、微生物起源の生物糖類ゴム、例え
ば硬グルカンガムまたはキサンタンガム、植物滲出物からのゴム、例えばアラビ
アゴム、ガッチガム、カラヤゴム、トラガカントゴム、カラゲニンゴム、寒天、
イナゴマメゴム、ペクチン、アルギナート、デンプン画分および誘導体、例えば
アミロース、アミロペクチンおよびデキストリン、セルロース誘導体、例えばメ
チルセルロース、カルボキシアルキルセルロースおよびヒドロキシアルキルセル
ロースである。
【0027】 好ましいヒドロキシアルキルセルロースは、特に Amerchol より Cellosize(
商標) 名で、および Hercules から Natrosol(商標) で販売されているヒドロキ
シエチルセルロースである。適当なカルボキシアルキルセルロースは、特に Bla
nose(商標) 名で Aqualon より、Aquasorb(商標) および Ambergum(商標) で He
rcules から 並びに Cellgon(商標) で Montello から販売されているようなカ
ルボキシメチルセルロースである。
【0028】 好ましいものはまた、デンプンおよびその誘導体である。デンプンは、塊茎お
よび根、穀物並びに果実中に主として生じ、多数の植物から高収率で得ることが
できる植物の貯蔵物質である。冷水に不溶であり、沸騰水中でコロイド状溶液を
形成する多糖類は、例えばジャガイモ、キャッサバ、サツマイモ、クズウコン、
トウモロコシ、セリアル、コメ、豆果、例えばエンドウおよびインゲン豆、バナ
ナまたはある種のヤシ(例えばサゴヤシ)の栄養物から得ることができる。本発
明により、植物から得られる天然デンプンおよび/または化学的若しくは物理的
変性デンプンを使用することができる。変性は、例えば様々な官能基をデンプン
のヒドロキシル基1つまたはそれ以上に導入することにより達成し得る。これら
は通常、任意に置換C1〜C40基を有するデンプンのエステル、エーテルまたは
アミドである。2-ヒドロキシプロピル基でエーテル化したトウモロコシデンプ
ンが、特に有利であり、例えば National Starch より商品名 Amaze(商標) で販
売されている。
【0029】 しかしながら非イオン性完全合成ポリマー、例えばポリビニルアルコールまた
はポリビニルピロリドンも、本発明の増粘剤として使用し得る。好ましい非イオ
ン性完全合成ポリマーは、例えば BASF より商品名 Luviskol(商標)で販売され
ている。そのような非イオン性ポリマーは、その優れた増粘性に加えて、得られ
る調剤の感触をかなり向上させることもできる。
【0030】 本発明の目的のために特に適当であることが分かっている無機増粘剤は、フィ
ロケイ酸塩である。特に粘土、例えばベントナイト、および合成フィロケイ酸塩
、例えば Sued Chemie より商品名 Optigel(商標)で販売されているフィロケイ
酸マグネシウムが好ましい。 増粘剤は、本発明の造形品中に好ましくは10〜40質量%、特に15〜30
質量%の量で存在する。 本発明の好ましい実施態様において造形品は、少なくとも1種の無機増粘剤(
B1)および少なくとも1種の有機増粘剤(B2)を含む。 本発明にとって好ましい無機増粘剤(B1)と有機増粘剤(B2)との間の量
比は、1:1〜1:10であり、1:2〜1:5の比が特に好ましい。
【0031】 フィラー さらにフィラー(C)を、本発明の造形品に添加し得る。本発明にとって特に
適当であることが分かっているフィラーは、造形品の溶解操作中に急速に崩壊し
、得られる調剤中に均一に分散し、それにより適用調剤の感触を損なわないもの
である。 通常の無機微分散顔料、例えば二酸化チタンに加えて水溶性フィラーが、特に
適当であることが分かっている。そのようなフィラーの例は、二糖類、例えばセ
ロビオース、マルトース(麦芽糖)、ラクトース(乳糖)、スクロース(ショ糖
)、ゲンチオビオース、メリビオース、トレハロースおよびツラノースである。
ラクトースが、本発明にとって特に好ましい。
【0032】 本発明にとって適当なフィラーはまた、ポリエチレングリコールおよびポリプ
ロピレングリコールである。ポリエチレングリコールが、特に好ましい。 本発明の造形品は、好ましくは0〜70質量%、特に10〜40質量%の量の
フィラーを含む。
【0033】 造形品の外形 本発明の造形品は、あらゆる外形、例えば凹形、凸形、両凹形、両凸形、立方
体、正方晶系形状、斜方晶系形状、円筒形、球形、円筒割分状、円板形、四面体
、十二面体、八面体、円錐形、ピラミッド形、長円体、五角形-、七角形-、八角
形プリズムおよび菱面体形をとり得る。まったく不整な面、例えば弓または動物
形、木、雲などを実現することもできる。バー、ロッドまたはインゴット、立方
体、ブロックおよび平らな側面を有する対応する三次元要素のような構造、特に
円形または長円形断面を有する円筒形デザインが、本発明にとって好ましい。こ
の円筒形デザインは、タブレットから、直径に対する高さ比が1を超えるコンパ
クト円筒断面にわたる形態を包含する。基本造形品が角および縁を有する場合、
これらを、好ましくは丸める。視覚的特化として、丸めた角および斜(「面取り
」)縁が好ましい。
【0034】 第1の好ましい実施態様において分割圧縮物を、各場合、予定投与量または各
適用のこの投与量の一部に対応するそれぞれ別の個々の要素として設計し得る。
しかしながら多数のそのような塊単位を1つの圧縮物中で組み合わせる圧縮物を
設計することもでき、容易に分離する分割少量単位は、特にあらかじめ付与した
破壊点により提供される。円筒またはブロック形態のタブレットとしての分割圧
縮物の設計は有利であり得、約0.5:2〜2:0.5の範囲の直径/高さ比が、
好ましい。市販液圧プレス、エキセンプレスまたはロータリープレスが、特にそ
のような圧縮物の製造のために適当な装置である。
【0035】 本発明の造形品の好ましい三次元形態は方形基面を有し、その造形品の高さは
基面のより小さい方形辺より小さい。丸い角が、この供給形態において好ましい
。 製造し得るさらなる好ましい造形品は、交互の長くて厚い区分および短くて薄
い区分を有するプレート状またはバー状構造を有し、そうして個々の区分を、こ
の「スラブ」から、短くて薄い区分である予定破壊点で折ることができ、このよ
うにして部分ずつ使用し得る。「スラブ状」造形品のこの原理は、他の外形、例
えばその一辺にのみ沿って相互に接続されている垂直三角形でも実現し得る。
【0036】 第2の好ましい実施態様では、様々な成分を均一なタブレットを与えるために
は圧縮せずに、タブレット成形中に2つまたはそれ以上の層、即ち少なくとも2
層を有する造形品が得られる。これに関連して、これらの種々の層が、異なる溶
解速度を有することもできる。造形品の有利な動作特性は、これから生じ得る。
例えば相互に負の効果を有する成分が造形品中に存在する場合、成分が溶解操作
中に相互に反応しないように、1つの成分をより急速に溶解する層に統合し、他
の成分をよりゆっくり溶解する層に組込むことができる。
【0037】 好ましい実施態様の範囲内で造形品は、少なくとも3つの層からなることがで
きる。即ち着色タブレットの場合、第一層(A)は、染色剤を含むことができ、
第二層(B)は不活性中間層であり得、第三層(C)は、酸化剤を含むことがで
きる。 造形品の層構造は積重ね状であることができ、外層がなお完全に溶解していな
い場合、造形品の端で中間層の溶解プロセスが起こる。好ましい積重ね順序は、
(A)、(B)、(C)である。積重ね状配列の場合に積重ね軸を、タブレット
軸に対し望ましいように配置し得る。即ち積重ね軸は、例えば円筒形タブレット
の場合、円筒形の高さに対し平行または垂直であり得る。
【0038】 しかしながらさらなる態様により、中間層成分の早期溶解の防止につながる、
中間層の外層による完全な被覆が達成される場合も望ましい。好ましいものは、
層(A)が層(B)により完全に被覆され、次にこれが層(C)により完全に被
覆されている造形品である。同様に、層(C)が層(B)により完全に被覆され
、次にこれが層(A)により完全に被覆されている造形品も好ましい。しかしな
がら好ましいものはまた、層(A)および(B)それぞれが、任意に不活性層(
C)により完全に被覆され、それにより分離もされている造形品である。
【0039】 類似の効果を、圧縮する組成物または造形品全体の個々の成分を被覆すること
によっても達成し得る。これに関連して被覆する物を、例えば水溶液またはエマ
ルションで噴霧することができ、そうでなければ塗膜を、ホットメルト塗装法に
より得ることができる。
【0040】 圧縮の後に造形品は、高い安定性を有する。円筒形造形品の破壊強度は、直径
破壊応力のパラメーターにより確かめることができる。この直径破壊応力は、次
式:
【数1】 〔式中、σは、直径破壊応力(DFS)(Pa)を表し、Pは、造形品に作用す
る圧力につながる力(N)であり、その圧力はタブレットの破壊を引き起こし、
Dは、造形品の直径(m)であり、tは、造形品の高さである。〕 により決定することができる。 本発明の造形品は、有利には0.3〜2.0g/cm3、特に0.5〜1.1g/
cm3の密度を有する。
【0041】 第3の好ましい実施態様において本発明の造形品は、自体既知のタブレット成
形操作により製造される造形品からなり、これは、用語「基本造形品」により記
載され、くぼみを有する。好ましくは基本造形品を最初に製造し、さらなる圧縮
部分をさらなる加工工程において、この基本造形品の上またはその中に導入する
。得られる製品を、以下で一般的用語「くぼみ造形品」または「くぼみタブレッ
ト」と呼ぶ。
【0042】 本発明に従い基本造形品は、基本的にあらゆる実現可能な三次元形態をとり得
る。特に好ましいものは、既に上で記載した三次元形態である。くぼみ形態を、
自由に選ぶことができ、本発明にとって好ましいものは、少なくとも1つのくぼ
みが、凹形、凸形、立方体、正方晶系形状、斜方晶系形状、円筒形、球形、円筒
割分状、円板形、四面体、十二面体、八面体、円錐形、ピラミッド形、長円体、
五角形-、七角形-、八角形プリズムおよび菱面体形をとり得る造形品である。ま
ったく不整なくぼみ形、例えば弓または動物形、木、雲などを実現することもで
きる。基本造形品のように、丸い角および丸い縁または丸い角および斜縁を有す
るくぼみが、好ましい。
【0043】 造形品全体に対するくぼみの寸法は、造形品の望ましい使用目的により左右さ
れる。より少量または多量の活性物質が、第2の圧縮部分中に存在するか否かに
依存して、くぼみの寸法は変化し得る。使用目的に関係無く、基本造形品対くぼ
み充填物の質量比が、1:1〜100:1、好ましくは2:1〜80:1、特に
好ましくは3:1〜50:1、まさに4:1〜30:1の範囲内である造形品が
、好ましい。
【0044】 同様の記述を、基本造形品により、および造形品の全表面積のくぼみ充填物に
より計上される表面積画分に関してなし得る。この場合に好ましいものは、型押
くぼみ充填物の表面積が、充填基本造形品の全表面積の1〜25%、好ましくは
2〜20%、特に好ましくは3〜15%、まさに4〜10%を構成する造形品で
ある。 例えば造形品全体が、20×20×40mmの寸法、即ち全表面積40cm2
を有する場合、好ましいものは、表面積0.4〜10cm2、好ましくは0.8〜
8cm2、特に好ましくは1.2〜6cm2、まさに1.6〜4cm2を有するくぼ
み充填物である。
【0045】 くぼみ充填物および基本造形品は、視覚的に区別できるように好ましくは着色
する。くぼみタブレットは、視覚的区別に加えて、一方で異なる部位の異なる溶
解性の結果として、他方で造形品の異なる部位に活性成分を分けて貯蔵する結果
として性能利点を有する。 型押くぼみ充填物が、基本造形品よりゆっくりと溶解する造形品は、本発明に
とって好ましい。或る成分を導入することにより、一方で、目標とする方法でく
ぼみ充填物の溶解性を変化させることができ、第2に、くぼみ充填物からの或る
成分の放出が、各適用分野における利点を導き得る。少なくとも比例的に分散充
填物中に好ましくは局在化される成分は、例えば以下に記載するコンディショニ
ング活性成分、油状物質、ビタミンおよび植物活性成分である。
【0046】 タブレット成形 本発明の造形品を、その一部または全部が予備顆粒化されていても良い成分を
最初にドライブレンドし、次いで該混合物を、特にタブレットを与えるような圧
縮により造形することによって製造し、これに関連して既知の方法を用いること
ができる。本発明の造形品を製造するためにプレミックスを、2つのパンチの間
の「ダイ」に圧縮し、固体圧縮物を形成する。この操作(以下、略してタブレッ
ト成形という。)は、4つの区分、計量、圧縮(弾性変形)、塑性変形および突
出に分割される。
【0047】 最初にプレミックスをダイに導入し、得られる造形品の充填レベル、即ち質量
および形態は、下方のパンチの位置により、および圧縮具の形態により決定され
る。高い造形品処理量の場合さえ一定の計量を、好ましくはプレミックスの体積
計量により達成する。その後のタブレット成形中に、上方のパンチはプレミック
スと接触し、これは下方のパンチの方向にさらに下げられる。この圧縮中にプレ
ミックス粒子は、相互により近くに押され、パンチ間の充填物内の空隙率が継続
的に減少する。上方パンチが一定の位置に達した時(それにより一定の圧力が、
プレミックスに作用した時)、塑性変形が開始し、その中で粒子が合体し、造形
品が形成する。プレミックスの物性に依存して、一部のプレミックス粒子はまた
、破砕され、より高い圧力でプレミックスの燒結が生ずる。増加圧縮速度、即ち
高処理量により弾性変形段階がより短くなり、その結果、形成する造形品は、多
少の空隙を有し得る。タブレット成形の最終工程において、完成造形品を、ダイ
から下方パンチにより突出し、下流の輸送手段により運び出す。この時点でそれ
は、最終的に定めた造形品の質量だけであり、その後圧縮物は、物理的方法(弾
性緩和、結晶作用、冷却など)の結果としてその形および寸法をなお変化させ得
る。
【0048】 タブレット成形は、標準的市販タブレット成形機内で行われ、それは基本的に
単一または二重パンチを備え付け得る。後者の場合に圧力を強めるために、上方
パンチのみを使用するのではなく、下方パンチも圧縮操作中に上方パンチに向か
って動かし、一方で上方パンチを下方へ圧する。小さい生産体積に対して、エキ
センタブレット成形機を使用することが好ましく、その中でパンチを偏心板に取
り付け、次いで定められた回転速度を有する軸上に設置する。これら圧縮パンチ
の動きは、通常の4サイクル機関運転の様式と似ている。圧縮を、1つの上方パ
ンチおよび1つの下方パンチにより行うことができ、そうでなければ多数のパン
チを、1つの偏心板に取り付けることができ、ダイ穿孔数をそれに応じて増加さ
せる。エキセンプレスの処理量は、型式に応じて、1時間につき数百〜最大3,
000タブレットまでで変化する。
【0049】 より大きな処理量のために選択するプレスは、回転タブレット成形機であり、
その中で比較的多数のダイが、「ダイテーブル」上の円内に配列される。型式に
応じて、ダイ数は6〜55の間で変化し、またより大きなダイも市販されている
。ダイテーブル上の各ダイを上方パンチおよび下方パンチに配置し、再び圧縮圧
力を、上方パンチまたは下方パンチだけにより、そうでなければ両方のパンチに
より積極的に強めることができる。ダイテーブルおよびパンチは、共通の垂直軸
の周りを移動し、パンチの回転中にレール状カム軌道によりそれらは、充填、圧
縮、塑性変形および突出のための位置に導かれる。考慮すべきパンチの上昇また
は降下が必要であるこれらの部位(充填、圧縮、突出)で、これらのカム軌道を
、追加の低圧部位、低張力レールおよび吐出軌道により援助する。ダイを、硬質
供給手段、プレミックスのための貯蔵容器に接続されている「充填石突」により
充填する。プレミックス上の圧縮力を、個々に上方パンチおよび下方パンチに対
して圧縮経路を通って調節することができ、圧力を、転置可能圧力ロールを超え
るパンチシャフトヘッドの回転運動により強める。
【0050】 処理量を増加させるために回転プレスにも、2つの充填石突を備え付けること
ができ、その中で1つの半円だけを、1つのタブレットを製造するために移動さ
せる必要がある。二層または多層造形品の製造のために、多数の充填石突を順番
に配列し、穏やかにプレスした第一層を、さらなる充填の前に突出さない。適切
なプロセス形態によりこのようにして、タマネギ外皮のような構造を有する被覆
タブレットおよびインレイタブレットも製造することができ、インレイタブレッ
トの場合、心部または心層の上面は被覆されず、それゆえ目に見えるままである
。回転タブレット成形機に、単一または多数成形用具を備えることもでき、そう
して例えば50穿孔を有する外円および35穿孔を有する内円を、圧縮のために
同時に使用することができる。現代の回転タブレット成形機の処理量は、1時間
につき100万個を超える造形品に達する。
【0051】 ロータリープレスを用いるタブレット成形の場合、タブレット質量における増
減を最小にしてタブレット成形を行うことが有利であることが分かっている。タ
ブレット硬度における増減も、このようにして減少させることができる。質量に
おけるわずかな増減は、以下のように達成し得る: ・小さい厚み許容差を有するプラスチックインサートの使用、 ・低回転速度、 ・大きい充填石突、 ・充填石突羽の回転速度とローター速度との調和、 ・一定の粉末高を有する充填石突、 ・充填石突および粉末充填の分離。
【0052】 パンチ上のケーキングを減少させるため、技術から既知のあらゆる付着防止塗
膜を利用することができる。プラスチック塗膜、プラスチックインサートまたは
プラスチックパンチが特に有利である。回転パンチも、可能であれば上方パンチ
および下方パンチが回転性配置であるべき場合、有利であることが分かっている
。回転パンチの場合は一般に、プラスチックインサートを省略することができる
。この場合にパンチ表面は、電解研磨されているべきである。
【0053】 長い圧縮時間が、有利であることも分かっている。この時間を、圧力レール、
多数の圧力ロールまたは低ローター速度を使用して確立することができる。タブ
レット硬度の増減が、圧縮力の増減により引き起こされるので、圧縮力を限定す
る系を使用すべきである。この場合、弾性パンチ、空気式補整装置、バネ要素を
押込み経路内で使用することができる。さらに圧力ロールが、バネ設計であり得
る。
【0054】 本発明の目的のために適当なタブレット成形機は、例えば以下の会社から入手
できる:Apparatebau Holzwarth GbR, アスペルグ(Asperg)、Wilhelm Fette Gmb
H, シュバルゼンベーク(Schwarzenbek)、Fann Instruments Company, ヒュース
トン, テキサス (USA)、Hofer GmbH, ヴァイル(Weil)、Horn & Noack Pharmatec
hnik GmbH, ヴォルムス、IMA Verpackungssysteme GmbH フィーアゼン、KILIAN,
ケルン、KOMAGE, ケル アム セー(Kell am See)、KORSCH Pressen AG, ベルリ
ン、および Romaco GmbH, ヴォルムス。さらなる供給者の例は、Dr. Herbert Pe
te, ウィーン (オーストリア)、Mapag Maschinenbau AG, ベルン (スイス)、BWI
Manesty, リバプール (イギリス)、I. Holand Ltd., ノッティンガム (イギリ
ス)、Courtoy N.V., ハレ (ベルギー/ルクセンブルク) および Mediopharm Kam
nik (スロベニア) である。特に適当な装置は、例えば LAEIS, D からの液圧二
重圧力プレス HPF 630 である。タブレット成形用具は、例えば以下の会社から
入手できる:Adams Tablettierwerkzeuge, ドレスデン、Wilhelm Fett GmbH, シ
ュバルゼンベーク(Schwarzenbek)、Klaus Hammer, ゾーリンゲン、Herber % Soe
hne GmbH, ハンブルグ、Hofer GmbH, ヴァイル(Weil)、Horn & Noack, Pharmate
chnik GmbH, ヴォルムス、Ritter Pharamatechnik GmbH, ハンブルグ、Romaco,
GmbH, ヴォルムス および Notter Werkzeugbau, タム。さらなる供給者は、例え
ば Senss AG, ライナッハ(Reinach) (スイス) および Medicopharm, カミック(K
amnik) (スロベニア) である。
【0055】 しかしながら造形品の製造方法は、1つだけの粒状プレミックスだけを圧縮し
て造形品を生ずることに限定されない。むしろその方法は、自体既知の方法にお
いて多層造形品を、1つが他のものの上部で圧縮される2つまたはそれ以上のプ
レミックスを調製することにより製造されることにも拡大され得る。ここで、最
初に導入されるプレミックスを、造形品基部に平行に伸びる滑らかな上面をもた
らすためにわずかに予備圧縮し、第2のプレミックスを導入した後、最終圧縮を
行い、完成造形品を生ずる。3つまたはそれ以上の層を有する造形品の場合、最
後のプレミックスの添加後に造形品が最終圧縮を経る前に、各プレミックスの添
加に次ぐさらなる予備圧縮が存在する。
【0056】 粒状組成物のくぼみへの圧縮を、タブレット成形機での基本造形品の製造と同
様に行い得る。好ましいものは、くぼみを有する基本造形品を最初に製造し、次
いで充填し、その後に再び圧縮する手順である。これを、第1タブレット成形機
からの基本造形品を突出し、それを充填し、それを第2成形機に輸送し、そこで
最終圧縮を行うことによりなし得る。代わりに最終圧縮を、コンベヤーベルト上
にある造形品上で回転する圧力ロールによっても行うことができる。しかしなが
ら、パンチの第1セットが造形品中にへこみを押し付け、パンチの第2セットが
充填後に後圧縮により造形品の平らな表面を確保するような、パンチの異なるセ
ットを有する回転タブレット成形機を用意することもできる。
【0057】 使用分野 本発明の造形品を、非常に幅広い化粧用途に使用することができる。即ち、例
えば着色料、フケ防止組成物、ピーリング組成物、シェービングトニック、スタ
イリング製品、口内洗浄剤、ヘアケア製品、例えばヘアキュア、無石鹸シャワー
ゲル、パーマネントウェービング組成物および日焼け止め剤を本発明の造形品の
形態で配合することができる。
【0058】 着色タブレット 本発明の好ましい実施態様において造形品は、少なくとも1種の染料および/
または染料前駆体を含む。 本発明は、本発明の造形品中で使用する染料前駆体に関してあらゆる制限を課
されない。本発明の造形品は、染料前駆体として ・顕色剤および発色剤型の酸化染料前駆体、および ・天然類似染料の前駆体、例えばインドールおよびインドリン誘導体 並びにこれらの群の典型混合物を含み得る。 通常使用される顕色剤は、パラ位またはオルト位にあるさらなる遊離または置
換ヒドロキシル基またはアミノ基を有する第1級芳香族アミン、ジアミノピリジ
ン誘導体、複素環ヒドラゾン、4-アミノピラゾール誘導体および2,4,5,6-
テトラアミノピリミジンおよびその誘導体である。
【0059】 p-フェニレンジアミン誘導体またはその生理適合性塩の1つを顕色剤成分と
して使用することが、本発明にとって好適であり得る。特に好ましいものは、式
(E1):
【化2】 〔式中、 ・G1は、水素原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル
基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)-アルコキシ-(C1〜C4)-
アルキル基、4'-アミノフェニル基、または窒素含有基、フェニル基若しくは4
'-アミノフェニル基により置換されているC1〜C4アルキル基であり、 ・G2は、水素原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル
基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)-アルコキシ-(C1〜C4)-
アルキル基または窒素含有基により置換されているC1〜C4アルキル基であり、 ・G3は、水素原子、ハロゲン原子、例えば塩素、臭素、ヨウ素若しくはフッ
素原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C1〜C4
ドロキシアルコキシ基、C1〜C4アセチルアミノアルコキシ基、C1〜C4メシル
アミノアルコキシ基またはC1〜C4カルバモイルアミノアルコキシ基であり、 ・G4は、水素原子、ハロゲン原子またはC1〜C4アルキル基であり、あるい
は ・G3およびG4が相互にオルト位にある場合、それらは、共同して橋かけα,
ω-アルキレンジオキソ基、例えばエチレンジオキシ基を形成し得る。〕 で示されるp-フェニレンジアミン誘導体である。
【0060】 本発明の化合物中の置換基として挙げられるC1〜C4アルキル基の例は、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピルおよびブチル基である。エチルおよびメチ
ルが、好ましいアルキル基である。本発明にとって好ましいC1〜C4アルコキシ
基は、例えばメトキシまたはエトキシ基である。さらに言及し得るC1〜C4ヒド
ロキシアルキル基の好ましい例は、ヒドロキシメチル基、2-ヒドロキシエチル
基、3-ヒドロキシプロピル基または4-ヒドロキシブチル基である。2-ヒドロ
キシエチル基が、特に好ましい。本発明によるハロゲン原子の例は、F、Clま
たはBr原子であり、Cl原子が、まさに好ましい。本発明により使用される他
の用語は、ここで与えられた概念規定から派生する。式(II)で示される窒素原
子含有基の例は、特にアミノ基、C1〜C4モノアルキルアミノ基、C1〜C4ジア
ルキルアミノ基、C1〜C4トリアルキルアンモニウム基、C1〜C4モノヒドロキ
シアルキルアミノ基、イミダゾリニウムおよびアンモニウムである。
【0061】 式(E1)で示される特に好ましいp-フェニレンジアミン類は、p-フェニレ
ンジアミン、p-トリレンジアミン、2-クロロ-p-フェニレンジアミン、2,3-
ジメチル-p-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-p-フェニレンジアミン、2
,6-ジエチル-p-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-p-フェニレンジアミン
、N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-p-フェニレンジア
ミン、N,N-ジプロピル-p-フェニレンジアミン、4-アミノ-3-メチル-(N,N
-ジエチル)-アニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミ
ン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルアニリン、4-N,N
-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2クロロアニリン、2-(β-ヒドロキシエチ
ル)-p-フェニレンジアミン、2-フルオロ-p-フェニレンジアミン、2-イソプ
ロピル-p-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-p-フェニレンジ
アミン、2-ヒドロキシメチル-p-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メ
チル-p-フェニレンジアミン、N,N-(エチル,β-ヒドロキシエチル)-p-フェニ
レンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-p-フェニレンジアミン、N-
(4'-アミノフェニル)-p-フェニレンジアミン、N-フェニル-p-フェニレンジ
アミン、2-(β-ヒドロキシエチルオキシ)-p-フェニレンジアミン、2-(β-ア
セチルアミノエチルオキシ)-p-フェニレンジアミン、N-(β-メトキシエチル)-
p-フェニレンジアミンおよび5,8-ジアミノベンゾ-1,4-ジオキサンおよびそ
れらの生理適合性塩から選ばれる。
【0062】 本発明にとって式(E1)で示されるまさに好ましいp-フェニレンジアミン
誘導体は、p-フェニレンジアミン、p-トリレンジアミン、2-(β-ヒドロキシ
エチル)-p-フェニレンジアミンおよびN,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-p-フ
ェニレンジアミンである。
【0063】 本発明にとって、アミノおよび/またはヒドロキシル基により置換されている
少なくとも2つの芳香核を有する化合物を顕色剤成分として使用することも好適
であり得る。 本発明の染色組成物中に使用し得る二核顕色剤成分の中で、以下の式(E2)
【化3】 〔式中、 ・Z1およびZ2は、相互に独立にヒドロキシルまたはNH2基であり、これら
は、C1〜C4アルキル基、C1〜C4ヒドロキシアルキル基および/または橋かけ
Yにより置換されていても良く、あるいは橋かけ環系の一部であり得、 ・橋かけYは、1〜14個の炭素原子を有するアルキレン基、例えば直鎖若し
くは分枝アルキレン鎖、または1つまたはそれ以上の窒素含有基および/若しく
は1つ若しくはそれ以上のヘテロ原子、例えば酸素、硫黄若しくは窒素原子によ
り介在または終えられており、可能ならば1つまたはそれ以上のヒドロキシルま
たはC1〜C8アルコキシ基により置換されていても良いアルキレン環、あるいは
直接結合であり、 ・G5およびG6は、相互に独立に水素原子若しくはハロゲン原子、C1〜C4
ルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキ
ル基、C1〜C4アミノアルキル基または橋かけYへの直接結合であり、 ・G7、G8、G9、G10、G11およびG12は、相互に独立に水素原子、橋かけ
Yへの直接結合またはC1〜C4アルキル基である、 但し、 ・式(E2)で示される化合物は、1分子につき1つのみの橋かけYを有し、 ・式(E2)で示される化合物は、少なくとも1個の水素原子を有する少なく
とも1つのアミノ基を有することを条件とする。〕 に従う化合物、およびその生理適合性塩を、特に挙げることができる。
【0064】 本発明により式(E2)中で使用される置換基は、同様に、上の記述で定義さ
れる。 式(E2)で示される好ましい二核顕色剤成分は、特に、N,N'-ビス(β-ヒ
ドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパン-
2-オール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニ
ル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミ
ン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テト
ラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジ
アミン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エ
チレンジアミン、ビス(2-ヒドロキシ-5-アミノフェニル)メタン、1,4-ビス(
4'-アミノフェニル)ジアザシクロヘプタン、N,N'-ビス(2-ヒドロキシ-5-ア
ミノベンジル)ピペリジン、N-(4'-アミノフェニル)-p-フェニレンジアミンお
よび1,10-ビス-(2',5'-ジアミノフェニル)-1,4,7,10-テトラオキサデ
カンおよびそれらの生理適合性塩である。
【0065】 式(E2)で示されるまさに好ましい二核顕色剤成分は、N,N'-ビス(β-ヒ
ドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパン-
2-オール、ビス(2-ヒドロキシ-5-アミノフェニル)メタン、N,N'-ビス(4'-
アミノフェニル)-1,4-ジアザシクロヘプタンおよび1,10-ビス-(2',5'-ジ
アミノフェニル)-1,4,7,10-テトラオキサデカンまたはそれらの生理適合性
塩の1つである。
【0066】 さらに、p-アミノフェノール誘導体またはその生理適合性塩の1つを顕色剤
成分として使用することが、本発明にとって好適であり得る。特に好ましいもの
は、式(E3):
【化4】 〔式中、 ・G13は、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒド
ロキシアルキル基、(C1〜C4)-アルコキシ-(C1〜C4)-アルキル基、C1〜C4
アミノアルキル基、ヒドロキシ-(C1〜C4)-アルキルアミノ基、C1〜C4ヒドロ
キシアルコキシ基、C1〜C4ヒドロキシアルキル-(C1〜C4)-アミノアルキル基
または(ジ-C1〜C4-アルキルアミノ)-(C1〜C4)-アルキル基であり、 ・G14は、水素原子若しくはハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4
ノヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)-ア
ルコキシ-(C1〜C4)-アルキル基、C1〜C4アミノアルキル基またはC1〜C4
アノアルキル基であり、 ・G15は、水素、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、
2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、フェニル基またはベンジル基であり、 ・G16は、水素またはハロゲン原子である。〕 で示されるp-アミノフェノール誘導体である。
【0067】 式(E3)中で使用される置換基は、本発明により同様に、上の記述で定義さ
れる。 式(E3)で示される好ましいp-アミノフェノール類は、特にp-アミノフェ
ノール、N-メチル-p-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4
-アミノ-3-フルオロフェノール、2-ヒドロキシメチルアミノ-4-アミノフェノ
ール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-(2-ヒドロキ
シエトキシ)フェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒド
ロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ
-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチ
ル)フェノール、4-アミノ-2-フルオロフェノール、4-アミノ-2-クロロフェ
ノール、2,6-ジクロロ-4-アミノフェノール、4-アミノ-2-((ジエチルアミ
ノ)-メチル)フェノールおよびそれらの生理適合性塩である。
【0068】 式(E3)で示されるまさに好ましい化合物は、p-アミノフェノール、4-ア
ミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノールおよび4-ア
ミノ-2-((ジエチルアミノ)-メチル)フェノールである。 さらに顕色剤成分を、o-アミノフェノールおよびその誘導体、例えば2-アミ
ノ-4-メチルフェノールまたは2-アミノ-4-クロロフェノールから選ぶことが
できる。
【0069】 さらに顕色剤成分を、複素環式顕色剤成分、例えばピリジン、ピリミジン、ピ
ラゾール、ピラゾール-ピリミジン誘導体およびそれらの生理適合性塩から選ぶ
ことができる。 好ましいピリジン誘導体は、特に特許 GB 1 026 978 および GB 1 153 196 に
記載されている化合物、例えば2,5-ジアミノ-ピリジン、2-(4-メトキシフェ
ニル)アミノ-3-アミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-(
β-メトキシメチル)アミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジンおよび3,4-ジアミ
ノピリジンである。
【0070】 好ましいピリミジン誘導体は、特にドイツ特許 DE 2 359 399、日本国公開明
細書 JP 02019576 A2 または 公開明細書 WO 96/15765 に記載されている化合物
、例えば2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリ
アミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2-ジメチ
ルアミノ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミ
ノピリミジンおよび2,5,6-トリアミノピリミジンである。
【0071】 好ましいピラゾール誘導体は、特に特許 DE 3 843 892、DE 4 133 957 および
特許出願 WO 94/08969、WO 94/08970、EP-740931 および DE 195 43 988 に記載
されている化合物、例えば4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミ
ノ-1-(β-ヒドロキシエチル)ピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-
ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1,3-ジメチ
ルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-フェニルピラゾール、4,5-ジア
ミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾール、4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラ
ジノピラゾール、1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3-メチルピラゾール、4,5-ジ
アミノ-3-tert-ブチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-tert-ブチル
-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)-3-メチル
ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ
-1-エチル-3-(4'-メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル
-3-ヒドロキシメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メ
チルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾ
ール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(
2'-アミノエチル)アミノ-1,3-ジメチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピ
ラゾール、1-メチル-3,4,5-トリアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1-メ
チル-4-メチルアミノピラゾールおよび3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチ
ル)アミノ-1-メチルピラゾールである。
【0072】 好ましいピラゾール-ピリミジン誘導体は、特に以下の式(E4):
【化5】 〔式中、 ・G17、G18、G19およびG20は、相互に独立に水素原子、C1〜C4アルキル
基、アリール基、C1〜C4ヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアル
キル基、(C1〜C4)-アルコキシ-(C1〜C4)-アルキル基、C1〜C4アミノアル
キル基、これは任意にアセチル-ウレイド基またはスルホニル基により保護され
ていても良い、(C1〜C4)-アルキルアミノ-(C1〜C4)-アルキル基、ジ[(C1
4)-アルキル]-(C1〜C4)-アミノアルキル基、その中でジアルキル基は、任意
に5〜6員環の炭素環または複素環を形成する、C1〜C4ヒドロキシアルキル-
若しくはジ(C1〜C4)-[ヒドロキシアルキル]-(C1〜C4)-アミノアルキル基で
あり、 ・X基は、相互に独立に水素原子、C1〜C4アルキル基、アリール基、C1
4ヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C4アミ
ノアルキル基、(C1〜C4)-アルキルアミノ-(C1〜C4)-アルキル基、ジ[(C1
4)-アルキル]-(C1〜C4)-アミノアルキル基、その中でジアルキル基は、任意
に5〜6員環の炭素環または複素環を形成する、C1〜C4ヒドロキシアルキル-
若しくはジ(C1〜C4-ヒドロキシアルキル)アミノアルキル基、アミノ基、C1
4アルキル-若しくはジ(C1〜C4-ヒドロキシアルキル)アミノ基、ハロゲン原
子、カルボキシル基またはスルホニル基であり、 ・iは、0、1、2または3の値を有し、 ・pは、0または1の値を有し、 ・qは、0または1の値を有し、 ・nは、0または1の値を有する、 但し、 ・p+qの合計が0ではなく、 ・p+qが2である場合、nは0の値を有し、NG1718基およびNG1920 基は、(2, 3)、(5, 6)、(6, 7)、(3, 5)または(3, 7)位を
占め、 ・p+qが1である場合、nは1の値を有し、NG1718基(またはNG19 20 基)およびOH基は、(2, 3)、(5, 6)、(6, 7)、(3, 5)また
は(3, 7)位を占めることを条件とする。〕 で示されるピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン誘導体、および互変異性平衡が存
在する場合はその互変異性体である。
【0073】 式(E4)中で使用される置換基は、本発明により同様に、上の記述で定義さ
れる。 上式(E4)で示されるピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン類が、環系の2、
5または7位の1つにヒドロキシル基を有する場合、互変異性平衡が存在し、そ
れは例えば以下の式:
【化6】 において示される。
【0074】 上式(E4)で示されるピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン類の中で、以下の
ものを特に挙げることができる: ・ピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン、 ・2,5-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン、 ・ピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,5-ジアミン、 ・2,7-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,5-ジアミン、 ・3-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-7-オール、 ・3-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-5-オール、 ・2-(3-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-7-イルアミノ)-エタノ
ール、 ・2-(7-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3-イルアミノ)-エタノ
ール
【0075】 ・2-[(3-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-7-イル)-(2-ヒドロキ
シエチル)アミノ]エタノール、 ・2-[(7-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3-イル)-(2-ヒドロキ
シエチル)アミノ]エタノール、 ・5,6-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン、 ・2,6-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン、 ・2,5,N7,N7-テトラメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-
ジアミン、 およびそれらの生理適合性塩、並びに互変異性平衡が存在する場合、それらの互
変異性体。 上式(E4)で示されるピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン類を、文献に記載
されているように、アミノピラゾールからまたはヒドラジンから出発する環化に
より製造することができる。
【0076】 通常使用される発色剤成分は、m-フェニレンジアミン誘導体、ナフトール類
、レソルシノールおよびレソルシノール誘導体、ピラゾロン類並びにm-アミノ
フェノール誘導体である。適当な発色剤物質は、特に1-ナフトール、1,5-、
2,7-および1,7-ジヒドロキシナフタレン、5-アミノ-2-メチルフェノール
、m-アミノフェノール、レソルシノール、レソルシノールモノメチルエーテル
、m-フェニレンジアミン、1-フェニル-3-メチル-5-ピラゾロン、2,4-ジク
ロロ-3-アミノフェノール、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、
2-クロロレソルシノール、4-クロロレソルシノール、2-クロロ-6-メチル-3
-アミノフェノール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2-メチルレソルシノ
ール、5-メチルレソルシノールおよび2-メチル-4-クロロ-5-アミノフェノー
ルである。
【0077】 本発明の好ましい発色剤成分は、以下のものである: ・m-アミノフェノールおよびその誘導体、例えば5-アミノ-2-メチルフェノ
ール、3-アミノ-2-クロロ-6-メチルフェノール、2-ヒドロキシ-4-アミノフ
ェノキシエタノール、2,6-ジメチル-3-アミノフェノール、3-トリフルオロ
アセチルアミノ-2-クロロ-6-メチルフェノール、5-アミノ-4-クロロ-2-メ
チルフェノール、5-アミノ-4-メトキシ-2-メチルフェノール、5-(2'-ヒド
ロキシエチル)アミノ-2-メチルフェノール、3-(ジエチルアミノ)フェノール、
N-シクロペンチル-3-アミノフェノール、1,3-ジヒドロキシ-5-(メチルアミ
ノ)ベンゼン、3-(エチルアミノ)-4-メチルフェノールおよび2,4-ジクロロ-
3-アミノフェノール
【0078】 ・o-アミノフェノールおよびその誘導体、 ・m-ジアミノベンゼンおよびその誘導体、例えば2,4-ジアミノフェノキシ
エタノール、1,3-ビス-(2',4'-ジアミノフェノキシ)プロパン、1-メトキシ
-2-アミノ-4-(2'-ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、1,3-ビス-(2',4'-
ジアミノフェニル)プロパン、2,6-ビス(2'-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メ
チルベンゼンおよび1-アミノ-3-ビス(2'-ヒドロキシエチル)アミノベンゼン
、 ・o-ジアミノベンゼンおよびその誘導体、例えば3,4-ジアミノ安息香酸お
よび2,3-ジアミノ-1-メチルベンゼン、 ・ジ-またはトリヒドロキシベンゼン誘導体、例えばレソルシノール、レソル
シノールモノメチルエーテル、2-メチルレソルシノール、5-メチルレソルシノ
ール、2,5-ジメチルレソルシノール、2-クロロレソルシノール、4-クロロレ
ソルシノール、ピロガロールおよび1,2,4-トリヒドロキシベンゼン
【0079】 ・ピリジン誘導体、例えば2,6-ジヒドロキシピリジン、2-アミノ-3-ヒド
ロキシピリジン、2-アミノ-5-クロロ-3-ヒドロキシピリジン、3-アミノ-2-
メチルアミノ-6-メトキシピリジン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリ
ジン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピリジン、2,6-ジアミノピリジン、2,
3-ジアミノ-6-メトキシピリジンおよび3,5-ジアミノ-2,6-ジメトキシピリ
ジン、 ・ナフタレン誘導体、例えば1-ナフトール、2-メチル-1-ナフトール、2-
ヒドロキシメチル-1-ナフトール、2-ヒドロキシエチル-1-ナフトール、1,5
-ジヒドロキシナフタレン、1,6-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキ
シナフタレン、1,8-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン
および2,3-ジヒドロキシナフタレン、 ・モルホリン誘導体、例えば6-ヒドロキシベンゾモルホリンおよび6-アミノ
ベンゾモルホリン
【0080】 ・キノキサリン誘導体、例えば6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキノキサ
リン、 ・ピラゾール誘導体、例えば1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、 ・インドール誘導体、例えば4-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインド
ールおよび7-ヒドロキシインドール、 ・ピリミジン誘導体、例えば4,6-ジアミノピリミジン、4-アミノ-2,6-ジ
ヒドロキシピリミジン、2,4-ジアミノ-6-ヒドロキシピリミジン、2,4,6-
トリヒドロキシピリミジン、2-アミノ-4-メチルピリミジン、2-アミノ-4-ヒ
ドロキシ-6-メチルピリミジンおよび4,6-ジヒドロキシ-2-メチルピリミジン
、または ・メチレンジオキシベンゼン誘導体、例えば1-ヒドロキシ-3,4-メチレンジ
オキシベンゼン、1-アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼンおよび1-(2'-ヒ
ドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン。
【0081】 特に好ましい発色剤成分は、1-ナフトール、1,5-、2,7-および1,7ジヒ
ドロキシナフタレン、3-アミノフェノール、5-アミノ-2-メチルフェノール、
2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、レソルシノール、4-クロロレソルシノール
、2-クロロ-6-メチル-3-アミノフェノール、2-メチルレソルシノール、5-
メチルレソルシノール、2,5-ジメチルレソルシノールおよび2,6-ジヒドロキ
シ-3,4-ジメチルピリジンである。
【0082】 酸化染料前駆体または直接染料それぞれが、均一化合物である必要は無い。む
しろ個々の染料の製造方法の結果として、本発明の染髪剤は、さらなる成分も少
量で含み得る。但しこれらが、染色結果に悪影響を及ぼさず、または他の理由、
例えば毒性の理由のために排除する必要が無いことを条件とする。 本発明の染髪剤および毛染め料中に使用し得る染料に関して、以下のものが明
白に言及される:研究論文 Ch. Zviak, The Science of Hair Care, 第7章 (第2
48〜250頁; 直接染料) および第8章(第264〜267頁; 酸化染料前駆体), "Dermat
ology" シリーズの第7巻として発行(Ch., Culnan および H. Maibach 編), Ver
lag Marcel Dekker Inc., ニューヨーク, バーゼル, 1986年、および "European
Inventory of Cosmetic Raw Materials", European Community 発行, フロッピ
ー(登録商標)ディスクの形態で Bundesverband Deutscher Industrie- und Ha
ndelsunternehmen fuer Arzneimittel, Reformwaren und Koerperpflegemittel
e.V., マンハイムから入手可能。
【0083】 酸化染料前駆体は、本発明の組成物中に、各場合全組成物を基準に好ましくは
0.01〜20質量%、特に0.5〜5質量%の量で存在する。 使用する天然類似染料の前駆体は、好ましくは、少なくとも1つのヒドロキシ
ルまたはアミノ基を好ましくは6員環上の置換基として有するインドール類およ
びインドリン類である。これらの群は、さらなる置換基を、例えばヒドロキシル
基のエーテル化若しくはエステル化またはアミノ基のアルキル化の形態で有し得
る。
【0084】 天然類似染髪剤の特に適当な前駆体は、式(Ia):
【化7】 〔式中、相互に独立に R1は、水素、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4ヒドロキシアルキル基であ
り、 R2は、水素または-COOH基であり、ここで-COOH基は、生理適合性カ
チオンとの塩の形態でもあり得る、 R3は、水素またはC1〜C4アルキル基であり、 R4は、水素、C1〜C4アルキル基または-CO-R6基(式中R6は、C1〜C4
アルキル基である。)であり、 R5は、R4で与えられた基の1つである。〕 で示される5,6-ジヒドロキシインドリン誘導体、および有機または無機酸との
これら化合物の生理適合性塩である。
【0085】 特に好ましいインドリン誘導体は、5,6-ジヒドロキシインドリン、N-メチ
ル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-エチル-5,6-ジヒドロキシインドリン
、N-プロピル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-ブチル-5,6-ジヒドロキシ
インドリン、5,6-ジヒドロキシインドリン-2-カルボン酸、6-ヒドロキシイ
ンドリン、6-アミノインドリンおよび4-アミノインドリンである。 この群の中で特に好ましいものは、N-メチル-5,6-ジヒドロキシインドリン
、N-エチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-プロピル-5,6-ジヒドロキシ
インドリン、N-ブチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、および特に5,6-ジヒ
ドロキシインドリンである。
【0086】 天然類似染髪剤の高度に適当な前駆体はまた、式(Ib):
【化8】 〔式中、相互に独立に R1は、水素、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4ヒドロキシアルキル基であ
り、 R2は、水素または-COOH基であり、ここで-COOH基は、生理適合性カ
チオンとの塩の形態でもあり得る、 R3は、水素またはC1〜C4アルキル基であり、 R4は、水素、C1〜C4アルキル基または-CO-R6基(式中R6は、C1〜C4
アルキル基である。)であり、 R5は、R4で与えられた基の1つである。〕 で示される5,6-ジヒドロキシインドール誘導体、および有機または無機酸との
これら化合物の生理適合性塩である。
【0087】 特に好ましいインドール誘導体は、5,6-ジヒドロキシインドール、N-メチ
ル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-エチル-5,6-ジヒドロキシインドール
、N-プロピル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-ブチル-5,6-ジヒドロキシ
インドール、5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸、6-ヒドロキシイ
ンドール、6-アミノインドールおよび4-アミノインドールである。 この群の中で好ましいものは、N-メチル-5,6-ジヒドロキシインドール、N
-エチル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-プロピル-5,6-ジヒドロキシイン
ドール、N-ブチル-5,6-ジヒドロキシインドール、および特に5,6-ジヒドロ
キシインドールである。
【0088】 インドリンおよびインドール誘導体を、本発明の方法の範囲内で使用される染
色剤中に遊離塩基として、または無機若しくは有機酸とのそれらの生理適合性塩
、例えば塩酸塩、硫酸塩および臭化水素酸塩の形態で使用し得る。インドールま
たはインドリン誘導体は、その中で通常0.05〜10質量%、好ましくは0.2
〜5質量%の量で存在する。 インドリンまたはインドール型の染料前駆体が特に使用される場合、アミノ酸
および/またはオリゴペプチドをアルカリ剤として使用することが有利であるこ
とが分かっている。
【0089】 さらなる色直しのために本発明の造形品は、染料前駆体に加えて直接染料を含
み得る。これは、通常ニトロフェニレンジアミン、ニトロアミノフェノール、ア
ゾ染料、アントラキノンまたはインドフェノールから選ばれる。好ましい直接染
料は、国際名または商品名HC黄色2、HC黄色4、HC黄色5、HC黄色6、
塩基性黄色57、HCオレンジ1、分散オレンジ3、HC赤色1、HC赤色3、
HC赤色13、HC赤色BN、塩基性赤色76、HC青色2、HC青色12、分
散青色3、塩基性青色7、塩基性青色26、塩基性青色99、HC紫色1、分散
紫色1、分散紫色4、塩基性紫色2、塩基性紫色14、酸性紫色43、分散黒色
9、酸性黒色52、塩基性茶色16および塩基性茶色17で知られている化合物
、並びに1,4-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ニトロベンゼン、3-ニト
ロ-(β-ヒドロキシエチル)アミノフェノール、4-アミノ-2-ニトロジフェニル
アミン-2'-カルボン酸、6-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキノキサリン、
2-ヒドロキシ-1,4-ナフトキノン、ヒドロキシエチル-2-ニトロトルイジン、
ピクラミン酸、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、4-エチルアミノ-
3-ニトロ安息香酸および2-クロロ-6-エチルアミノ-1-ヒドロキシ-4-ニトロ
ベンゼンである。本発明の組成物は、この実施態様により、全染色剤を基準に好
ましくは0.01〜20質量%の量で直接染料を含む。 さらに本発明の調剤は、天然起源染料、例えば赤色ヘンナ、中立ヘンナ、黒色
ヘンナ、カミルレ花、白檀、紅茶、セイヨウイソノキ樹皮、セージ、ロッグウッ
ド、アカネ根、カテキュー、ヒマラヤスギおよびアルカンナ根も含み得る。
【0090】 さらなる成分 上記成分に加えて本発明の造形品は、そのような調剤のために既知のあらゆる
活性成分、添加剤および助剤も含み得る。多くの場合に造形品は、少なくとも1
種の界面活性剤を含み、アニオン界面活性剤、また両性イオン、両性、非イオン
およびカチオン界面活性剤のどちらもが、基本的に適当である。しかしながら多
くの場合、アニオン、両性イオンまたは非イオン界面活性剤から界面活性剤を選
ぶことが有利であることが分かっている。
【0091】 本発明の調剤中で適当なアニオン界面活性剤は、人体に使用するために適当な
あらゆるアニオン界面活性物質である。これらは、溶解性、アニオン性基、例え
ばカルボキシレート、スルフェート、スルホネートまたはホスフェート基、およ
び約10〜22個の炭素原子を有する親油性アルキル基により特徴づけられる。
さらに、グリコールまたはポリグリコールエーテル基、エステル基、エーテル基
およびアミド基、またヒドロキシル基が、分子中に存在し得る。
【0092】 適当なアニオン界面活性剤の例は、各場合ナトリウム、カリウムおよびアンモ
ニウム並びにアルカノール基中に2または3個の炭素原子を有するモノ-、ジ-お
よびトリアルカノールアンモニウム塩の形態の、以下のものである: ・10〜22個の炭素原子を有する直鎖脂肪酸(石鹸)、 ・式:R-O-(CH2-CH2O)x-CH2-COOH(式中、Rは、10〜22個
の炭素原子を有する直鎖アルキル基であり、x=0または1〜16である。)で
示されるエーテルカルボン酸、 ・アシル基中に10〜18個の炭素原子を有するアシルサルコシド、 ・アシル基中に10〜18個の炭素原子を有するアシルタウリド、 ・アシル基中に10〜18個の炭素原子を有するアシルイセチオネート
【0093】 ・アルキル基中に8〜18個の炭素原子を有するスルホコハク酸モノ-および
ジアルキルエステル、並びにアルキル基中に8〜18個の炭素原子および1〜6
個のオキシエチル基を有するスルホコハク酸モノアルキルポリオキシエチルエス
テル、 ・12〜18個の炭素原子を有する直鎖アルカンスルホネート、 ・12〜18個の炭素原子を有する直鎖α-オレフィンアルカンスルホネート
、 ・12〜18個の炭素原子を有する脂肪酸のα-スルホ脂肪酸メチルエステル
、 ・アルキルスルフェート、および式:R-O-(CH2-CH2O)x-SO3H(式中
、Rは、好ましくは10〜18個の炭素原子を有する直鎖アルキル基であり、x
=0または1〜12である。)で示されるアルキルポリグリコールエーテルスル
フェート
【0094】 ・DE-A-37 25 030 による界面活性ヒドロキシスルホネートの混合物、 ・DE-A-37 23 354 による硫酸化ヒドロキシアルキルポリエチレンおよび/ま
たはヒドロキシアルキレンプロピレングリコールエーテル、 ・DE-A-39 26 344 による12〜24個の炭素原子および1〜6個の二重結合
を有する不飽和脂肪酸のスルホネート、 ・酒石酸およびクエン酸とアルコールとのエステル(ここで該アルコールは、
約2〜15分子のエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドと8〜2
2個の炭素原子を有する脂肪アルコールとの付加生成物である)。
【0095】 好ましいアニオン界面活性剤は、アルキル基中に10〜18個の炭素原子およ
び分子中に12個までのグリコールエーテル基を有するアルキルスルフェート、
アルキルポリグリコールエーテルスルフェートおよびエーテルカルボン酸、並び
に特に、飽和および特に不飽和のC8〜C22カルボン酸、例えばオレイン酸、ス
テアリン酸、イソステアリン酸およびパルミチン酸の塩である。
【0096】 非イオン界面活性剤は、親水性基として例えばポリオール基、ポリアルキレン
グリコールエーテル基またはポリオールおよびポリグリコールエーテル基の組合
せを有する。そのような化合物は、例えば ・2〜30molのエチレンオキシドおよび/または0〜5molのプロピレ
ンオキシドと、8〜22個の炭素原子を有する直鎖脂肪アルコール、12〜22
個の炭素原子を有する脂肪酸、およびアルキル基中に8〜15個の炭素原子を有
するアルキルフェノールとの付加生成物、 ・1〜30molのエチレンオキシドとグリセロールとの付加生成物のC12
22脂肪酸モノ-およびジエステル、 ・C8〜C22アルキルモノ-およびオリゴグリコシド、およびそのエトキシル化
類似体、並びに ・5〜60molのエチレンオキシドとヒマシ油および水素化ヒマシ油との付
加生成物 である。
【0097】 好ましい非イオン界面活性剤は、一般式:R1O-(Z)xで示されるアルキルポ
リグリコシドである。これらの化合物は、例えば商品名 Plantacare(商標) で H
enkel から市販されており、以下のパラメーターにより特徴づけられる。 アルキル基R1は、6〜22個の炭素原子を有し、直鎖または分枝のいずれか
であり得る。好ましいものは、第1級直鎖および2位でメチル分枝した脂肪族基
である。そのようなアルキル基は、例えば1-オクチル、1-デシル、1-ラウリ
ル、1-ミリスチル、1-セチルおよび1-ステアリルである。特に好ましいもの
は、1-オクチル、1-デシル、1-ラウリル、1-ミリスチルである。「オキソア
ルコール」を出発物質として使用する場合、アルキル鎖中に奇数の炭素原子を有
する化合物が優勢となる。
【0098】 本発明により使用し得るアルキルポリグリコシドは、例えば1つだけのアルキ
ル基R1を有し得る。しかしながらこの化合物は、通常天然油脂および鉱油から
出発して製造される。この場合、出発化合物に対応する、またはこれらの化合物
の各処理に対応する混合物が、アルキル基Rとして存在する。 特に好ましいものは、R1が ・C8〜C10アルキル基、 ・C12〜C14アルキル基、 ・C8〜C16アルキル基、または ・C12〜C16アルキル基 から本質的になるアルキルポリグリコシドである。
【0099】 あらゆる望ましいモノ-またはオリゴ糖類を、糖構造ブロックZとして使用し
得る。5または6個の炭素原子を有する糖類および対応するオリゴ糖類を、通常
使用する。そのような糖類は、例えばグルコース、フルクトース、ガラクトース
、アラビノース、リボース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース
、マンノース、グロース、イドース、タロースおよびスクロースである。好まし
い糖構造ブロックは、グルコース、フルクトース、ガラクトース、アラビノース
およびスクロースである。グルコースが、特に好ましい。 本発明により使用し得るアルキルポリグリコシドは、平均して1.1〜5個の
糖単位を有する。1.1〜1.6のx値を有するアルキルポリグリコシドが、好ま
しい。まさに好ましいものは、xが1.1〜1.4であるアルキルグリコシドであ
る。
【0100】 アルキルグリコシドは、その界面活性剤作用に加えて、髪への芳香成分の固定
を向上させるためにも役立ち得る。従って髪の処理時間を超える髪への香油作用
が望ましい場合、当業者は、好ましくはこの群の物質を本発明の調剤のさらなる
成分として用いるであろう。本発明にとって特に好ましいアルキルグルコシドは
、市販製品 Plantacare(商標) 1200G である。 該アルキルポリグリコシドのアルコキシル化同族体も、本発明により使用し得
る。この同族体は、アルキルグリコシド単位につき平均して10個までのエチレ
ンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド単位を有し得る。
【0101】 さらに両性イオン界面活性剤を、特に共界面活性剤として使用し得る。両性イ
オン界面活性剤は、分子中に少なくとも1つの第4級アンモニウム基および少な
くとも1つの-COO(-)または-SO3 (-)基を有する界面活性化合物を記載する
ために使用される用語である。特に適当な両性イオン界面活性剤は、ベタイン類
、例えばN-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウムグリシネート、例えばココア
ルキルジメチルアンモニウムグリシネート、N-アシルアミノプロピル-N,N-ジ
メチルアンモニウムグリシネート、例えばココアシルアミノプロピルジメチルア
ンモニウムグリシネート、および2-アルキル-3-カルボキシメチル-3-ヒドロ
キシエチルイミダゾリン(各場合アルキル基またはアシル基中に8〜18個の炭
素原子を有する)、およびココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシ
メチルグリシネートである。好ましい両性イオン界面活性剤は、INCI 名コカミ
ドプロピルベタイン(Cocamidopropyl Betaine)で知られている脂肪酸アミド誘
導体である。
【0102】 特に共界面活性剤として同様に適当なものは、両性界面活性剤である。両性界
面活性剤は、分子中にC8〜C18アルキルまたはアシル基とは別に、少なくとも
1つの遊離アミノ基および少なくとも1つの-COOHまたは-SO3H基を有し
、内部塩を形成することができる界面活性化合物を意味すると理解されるべきで
ある。適当な両性界面活性剤の例は、N-アルキルグリシン、N-アルキルプロピ
オン酸、N-アルキルアミノ酪酸、N-アルキルアミノジプロピオン酸、N-ヒド
ロキシエチル-N-アルキルアミドプロピルグリシン、N-アルキルタウリン、N-
アルキルサルコシン、2-アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢
酸であり、各場合アルキル基中に約8〜18個の炭素原子を有する。特に好まし
い両性界面活性剤は、N-ココアルキルアミノプロピオネート、ココアシルアミ
ノエチルアミノプロピオネートおよびC12〜18アシルサルコシンである。
【0103】 本発明により使用するカチオン界面活性剤は、特に第4級アンモニウム化合物
型、エステルクアット型およびアミドアミン型のものである。 好ましい第4級アンモニウム化合物は、ハロゲン化アンモニウム、特に塩化物
および臭化物、例えばアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジ
メチルアンモニウムクロリドおよびトリアルキルメチルアンモニウムクロリド、
例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニ
ウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチル
アンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドおよび
トリセチルメチルアンモニウムクロリド、並びに INCI 名 クォータニウム-27
(Quaternium-27)およびクォータニウム-83(Quaternium-83)で知られてい
るイミダゾリウム化合物である。上記界面活性剤の長アルキル鎖は、好ましくは
10〜18個の炭素原子を有する。
【0104】 エステルクアット類は、少なくとも1つのエステル官能基および少なくとも1
つの第4級アンモニウム基の両方を構造要素として有する既知の物質である。好
ましいエステルクアット類は、脂肪酸とトリエタノールアミンとの四級化エステ
ル塩、脂肪酸とジエタノールアルキルアミンとの四級化エステル塩および脂肪酸
と1,2-ジヒドロキシプロピルジアルキルアミンとの四級化エステル塩である。
そのような生成物は、例えば商品名 Stepantex(商標)、Dehyquart(商標) および
Armocare(商標) で販売されている。製品 Armocare(商標) VGH-70、N,N-ビス
(2-パルミトイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロリド、並びに Dehyqu
art(商標) F-75 および Dehyquart(商標) AU-35 が、そのようなエステルクアッ
ト類の例である。
【0105】 アルキルアミドアミンを、通常、天然または合成脂肪酸および脂肪酸画分をジ
アルキルアミノアミンによりアミド化することにより製造する。本発明の物質の
群から特に適当な化合物は、Tegoamid(商標) S 18 名で市販されているステアル
アミドプロピルジメチルアミンである。 本発明により使用し得るさらなるカチオン界面活性剤は、4級化タンパク質水
解物である。
【0106】 本発明にとって同様に適当なものは、カチオン性シリコーン油、例えば市販製
品 Q2-7224 (製造業者:Dow Corning; 安定化トリメチルシリルアモジメチコー
ン)、Dow Corning 929 エマルション (ヒドロキシルアミノ変性シリコーンを含
む。これもアモジメチコーンと称される)、SM-2059 (製造業者:General Electr
ic)、SLM-55067 (製造業者:Wacker) 並びに Abil(商標)-Quat 3270 および 327
2 (製造業者:Th. Goldschmidt; ジ第4級ポリジメチルシロキサン、クォータニ
ウム-80) である。
【0107】 カチオン界面活性剤として使用し得る第4級糖誘導体の例は、INCI 名ラウリ
ルメチルグルセス-10 ヒドロキシプロピルジモニウムクロリド(Lauryl Methy
l Gluceth-10 Hydroxypropyl Dimonium Chloride)の市販製品 Glucquat(商標)
100 である。 界面活性剤として使用するアルキル基含有化合物は、各場合均一な物質であり
得る。しかしながらこれらの物質の製造において、天然植物または動物原料から
出発することが一般に好ましく、これは、該原料に依存して、様々なアルキル鎖
長を有する物質の混合物が得られることを意味する。
【0108】 エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドと脂肪アルコールとの付
加生成物、またはこれら付加生成物の誘導体である界面活性剤の場合、「通常の
」同族体分布を有する生成物または狭い同族体分布を有する生成物のいずれも使
用することができる。ここで「通常の」同族体分布は、脂肪アルコールとアルキ
レンオキシドとの、アルカリ金属、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属ア
ルコキシドを触媒として使用する反応の際に得られる同族体の混合物を意味する
と理解される。対照的に狭い同族体分布は、例えばハイドロタルサイト、エーテ
ルカルボン酸のアルカリ土類金属塩、アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物また
はアルコキシドを触媒として使用する場合に得られる。狭い同族体分布を有する
生成物の使用は、好適であり得る。
【0109】 さらに本発明の造形品は、好ましくは、カチオン界面活性剤、カチオン性ポリ
マー、アルキルアミドアミン、パラフィン油、植物油および合成油より形成され
る群から選ばれるコンディショニング活性成分も含み得る。カチオン界面活性剤
に関して上の記述を、指摘し得る。 カチオン性ポリマーは、コンディショニング活性成分として好適であり得る。
通常これは、例えばアンモニウム基の形態で第4級窒素原子を有するポリマーで
ある。
【0110】 好ましいカチオン性ポリマーは、例えば以下のものである: ・4級化セルロース誘導体、例えば Celquat(商標) および Polymer JR(商標)
名で市販されている。化合物 Celquat(商標) H 100、Celquat(商標) L 200 お
よび Polymer JR(商標)400 が、好ましい4級化セルロース誘導体である。 ・ポリマージメチルジアリルアンモニウム塩、並びにそれとアクリル酸、およ
びアクリル酸およびメタクリル酸のエステルおよびアミドとのコポリマー。Merq
uat(商標)100 (ポリ(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド))、Merquat(商標)
550 (ジメチルジアリルアンモニウムクロリド-アクリルアミドコポリマー) およ
び Merquat(商標)280(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド-アクリル酸コポ
リマー)名で市販されている製品が、そのようなカチオン性ポリマーの例である
。 ・ビニルピロリドンとジアルキルアミノアクリレートおよび-メタクリレート
の4級化誘導体とのコポリマー、例えばジエチルスルフェートで4級化されてい
るビニルピロリドン-ジメチルアミノメタクリレートコポリマー。そのような化
合物は、Gafquat(商標)734 および Gafquat(商標)755 名で市販されている。 ・ビニルピロリドン-メトイミダゾリウムクロリドコポリマー、例えば Luviqu
at(商標) 名で供給されている。
【0111】 ・4級化ポリビニルアルコール。 並びに、ポリマー主鎖中に第4級窒素原子を有し、以下の名前 ・ポリクォータニウム-2、 ・ポリクォータニウム-17、 ・ポリクォータニウム-18、および ・ポリクォータニウム-27 で知られているポリマー。 特に好ましいものは、4つの最初に挙げた群のカチオン性ポリマーであり、ま
さに好ましいものは、ポリクォータニウム-2、ポリクォータニウム-10および
ポリクォータニウム-22である。
【0112】 コンディショニング活性成分としてまた好適なものは、シリコーン油、特にジ
アルキル-およびアルキルアリールシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン
およびメチルフェニルポリシロキサン、並びにそれらのアルコキシル化および4
級化類似体である。そのようなシリコーンの例は、Dow Corning より DC 190、D
C 200、DC 344、DC 345 および DC 1401 名で販売されている製品、並びに市販
製品 Q2-7224 (製造業者:Dow Corning; 安定化トリメチルシリルアモジメチコ
ーン)、Dow Corning(商標) 929 エマルション (ヒドロキシルアミノ変性シリコ
ーンを含む。これもアモジメチコーンと称される)、SM-2059 (製造業者:Genera
l Electric)、SLM-55067 (製造業者:Wacker) および Abil(商標)-Quat 3270 お
よび 3272 (製造業者:Th. Goldschmidt; ジ第4級ポリジメチルシロキサン、ク
ォータニウム-80) である。 他の適当なヘアコンディショニング化合物は、リン脂質、例えば大豆レシチン
、卵レシチンおよびケファリンである。
【0113】 さらに本発明で使用する調剤は、好ましくは少なくとも1種のオイル成分を含
み得る。これに関連して安定造形品の調剤が、オイル成分を例えば予備顆粒物と
してまたは固体マトリックス内で使用することが必要な場合がある。 本発明の適当なオイル成分は、特にあらゆる非水溶性油および脂肪物質並びに
それらと固体パラフィンおよびワックスとの混合物である。非水溶性とは、本発
明により、その水への溶解性が20℃で0.1質量%未満である物質を定義する
ために使用される。
【0114】 オイル成分の好ましい群は、植物油である。そのような油の例は、ヒマワリ油
、オリーブ油、大豆油、ナタネ油、扁桃油、ホホバ油、オレンジ油、小麦麦芽油
、杏仁油、およびヤシ油の液状画分である。 しかしながら適当なものはまた、他のトリグリセリド油、例えば牛脂の液状画
分および合成トリグリセリド油である。
【0115】 本発明によりオイル成分として使用し得る化合物のさらなる特に好ましい群は
、液状パラフィン油および合成炭化水素、並びに全部で12〜36個の炭素原子
、特に12〜24個の炭素原子を有するジ-n-アルキルエーテル、例えばジ-n-
オクチルエーテル、ジ-n-デシルエーテル、ジ-n-ノニルエーテル、ジ-n-ウン
デシルエーテル、ジ-n-ドデシルエーテル、n-ヘキシル-n-オクチルエーテル
、n-オクチル-n-デシルエーテル、n-デシル-n-ウンデシルエーテル、n-ウ
ンデシル-n-ドデシルエーテルおよびn-ヘキシル-n-ウンデシルエーテル、お
よびジ-t-ブチルエーテル、ジイソペンチルエーテル、ジ-3-エチルデシルエー
テル、t-ブチル-n-オクチルエーテル、イソペンチル-n-オクチルエーテルお
よび2-メチルペンチル-n-オクチルエーテルである。市販製品として入手でき
る化合物1,3-ジ(2-エチルヘキシル)シクロヘキサン(Cetiol(商標) S)およ
びジ-n-オクチルエーテル(Cetiol(商標) OE)が、好適であり得る。
【0116】 本発明により同様に使用し得るオイル成分は、脂肪酸および脂肪アルコールエ
ステルである。好ましいものは、脂肪酸と3〜24個の炭素原子を有するアルコ
ールとのモノエステルである。この物質の群は、6〜24個の炭素原子を有する
脂肪酸、例えばカプロン酸、カプリル酸、2-エチルヘキサン酸、カプリン酸、
ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン
酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリ
ン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキン酸、ガドレイン
酸、ベヘン酸およびエルカ酸、並びに例えば天然油脂の加圧開裂、レーレンオキ
ソ合成からのアルデヒドの酸化または不飽和脂肪酸の二量化の際に製造されるそ
れらの工業グレード混合物と、アルコール、例えばイソプロピルアルコール、カ
プロンアルコール、カプリルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、カプ
リンアルコール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチル
アルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ステアリルアルコ
ール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール
、ペトロセリニルアルコール、リノリルアルコール、リノレニルアルコール、エ
レオステアリルアルコール、アラキルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘ
ニルアルコール、エルシルアルコールおよびブラシジルアルコール、並びに例え
ば油脂ベース工業グレードメチルエステルまたはレーレンオキソ合成からのアル
デヒドの高圧水素化の際に製造されるそれらの工業グレード混合物および不飽和
脂肪アルコールの二量化の際のモノマー画分との、エステル化生成物を含む。本
発明にとって、イソプロピルミリステート、C16〜18アルキルイソノナノエート
(Cetiol(商標) SN)、2-エチルヘキシルステアレート(Cetiol(商標) 868)、
セチルオレエート、グリセロールトリカプリレート、ココヤシ脂肪アルコールカ
プレート/カプリレートおよびn-ブチルステアレートが、特に好ましい。
【0117】 さらにジカルボン酸エステル、例えばジ-n-ブチルアジペート、ジ(2-エチル
ヘキシル)アジペート、ジ(2-エチルヘキシル)スクシネートおよびジイソトリデ
シルアセテート、およびジオールエステル、例えばエチレングリコールジオレエ
ート、エチレングリコールジイソトリデカノエート、プロピレングリコールジ(
2-エチルヘキサノエート)、プロピレングリコールジイソステアレート、プロピ
レングリコールジペラルゴネート、ブタンジオールジイソステアレートおよびネ
オペンチルグリコールジカプリレートも、複合エステル、例えばジアセチルグリ
セロールモノステアレートのように本発明により使用し得るオイル成分である。
【0118】 最後に、8〜22個の炭素原子を有する脂肪アルコールを本発明の有効なオイ
ル成分として使用することもできる。脂肪アルコールは、飽和または不飽和およ
び直鎖または分枝であり得る。本発明の目的のために、例えばデカノール、オク
タノール、オクテノール、ドデカノール、デセノール、オクタジエノール、ドデ
カジエノール、デカジエノール、オレイルアルコール、エルシルアルコール、リ
シノレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セ
チルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、アラキジルアル
コール、カプリルアルコール、カプリンアルコール、リノレイルアルコール、リ
ノレニルアルコールおよびベヘニルアルコール、並びにそれらのゲルべアルコー
ルを使用することができる。この列挙は、例示および非限定であることを意味す
る。
【0119】 しかしながら脂肪アルコールは、好ましくは天然脂肪酸から起こり、それは通
常、脂肪酸エステルからの還元による単離から出発することができる。天然起源
トリグリセリド、例えば牛脂、パーム油、落花生油、ナタネ油、綿実油、大豆油
、ヒマワリ油および亜麻仁油、または対応するアルコールを用いてそのエステル
交換生成物から形成される脂肪酸エステルの還元により製造される脂肪アルコー
ル画分、およびまた異なる脂肪アルコールの混合物も同様に、本発明により使用
し得る。 オイル成分を、本発明の造形品中に好ましくは0.05〜10質量%、特に0.
1〜2質量%の量で使用する。
【0120】 さらなる活性成分、助剤および添加剤は、例えば以下のものである: ・両性イオン性および両性ポリマー、例えばアクリルアミドプロピルトリメチ
ルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマーおよびオクチルアクリルアミ
ド/メチルメタクリレート/t-ブチルアミノエチルメタクリレート/2-ヒドロ
キシプロピルメタクリレートコポリマー、 ・アニオン性ポリマー、例えばポリアクリル酸、架橋ポリアクリル酸、ビニル
アセテート/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコ
ポリマー、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリレートコ
ポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマーおよびアクリル酸
/エチルアクリレート/N-t-ブチルアクリルアミドターポリマー、 ・構造剤、例えばマレイン酸および乳酸、 ・タンパク質水解物、特にエラスチン、コラーゲン、ケラチン、乳タンパク質
、大豆タンパク質および小麦タンパク質の水解物、並びにそれらと脂肪酸との縮
合生成物および4級化タンパク質水解物
【0121】 ・香油、ジメチルイソソルビドおよびシクロデキストリン、 ・溶媒および溶解促進剤、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール
、グリセロールおよびジエチレングリコール、 ・繊維状構造改良活性成分、特にモノ-、ジ-およびオリゴ糖類、例えばグルコ
ース、ガラクトース、フルクトース、果糖およびラクトース、 ・4級化アミン、例えばメチル-1-アルキルアミドエチル-2-アルキルイミダ
ゾリニウムメトスルフェート、 ・消泡剤、例えばシリコーン、 ・製剤を着色するための染料、 ・フケ防止活性成分、例えばピロクトンオラミン(Piroctone Olamine)、亜
鉛オマジン(Omadine)およびクリムバゾール(Climbazole)、 ・光保護剤、特に誘導化ベンゾフェノン、ケイ皮酸誘導体およびトリアジン
【0122】 ・pH調節用物質、例えば通常の酸、特に食品酸および塩基、 ・活性成分、例えばアラントイン、ピロリドンカルボン酸およびその塩、並び
にビサボロール、 ・ビタミン、プロビタミンおよびビタミン前駆体、特にA、B3、B5、B6
C、E、FおよびH群のもの、 ・植物抽出物、例えば緑茶、オーク樹皮、イラクサ、ハマメリス、ホップ、カ
ミルレ、ゴボウ、トクサ、サンザシ、ライム花、アーモンド、バルバドスアロエ
、ハリモミ、セイヨウトチノキ、白檀、トショウ、ココヤシ、マンゴ、アプリコ
ット、ライム、小麦、キーウィ、メロン、オレンジ、グレープフルーツ、セージ
、ローズマリー、カバノキ、ゼニアオイ属の各種草木、タネツケバナ、イブキジ
ャコウソウ、ノコギリソウ、タイム、バルサム、ハリモクシュク、フキタンポポ
、ビロードアオイ、分裂組織、チョウセンニンジン、根ショウガからの抽出物
【0123】 ・コレステロール、 ・増粘剤、例えば糖エステル、ポリオールエステルまたはポリオールアルキル
エーテル、 ・脂肪およびワックス、例えば鯨ろう、蜜ろう、モンタンろうおよびパラフィ
ン、 ・脂肪酸アルカノールアミド、 ・錯化剤、例えばEDTA、NTA、β-アラニン二酢酸およびホスホン酸、 ・膨潤および浸透物質、例えばグリセロール、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、カーボネート、水素カーボネート、グアニジン、尿素並びに第1級
、第2級および第3級ホスフェート、 ・乳白剤、例えばラテックス、スチレン/PVPおよびスチレン/アクリルア
ミドコポリマー、 ・光沢剤、例えばエチレングリコールモノ-およびジステアレート並びにPE
G-3ジステアレート、 ・顔料、 ・酸化剤のための安定剤、 ・酸化防止剤。
【0124】 さらなる任意成分およびこれら成分の使用量に関して、当業者に知られている
関連ハンドブック、例えば Kh. Schrader, Grundlagen und Rezepturen der Kos
metika, 第2版, Huethig Buch Verlag, ハイデルベルク, 1989年が、明白に言及
される。
【0125】 包装 上記のように本発明に従い製造される造形品に、全部または一部に塗膜を供給
し得る。後処理が、充填くぼみがある造形品表面に塗膜を適用すること、または
造形品全体に塗膜を適用することから構成される方法が、本発明にとって好まし
い。 製造後に、本発明の造形品を包装し得る。包装系の使用は、特に有用であるこ
とが分かっている。なぜならこの包装系は、一方で成分の貯蔵安定性を増加させ
、他方で、適切な場合、くぼみ充填物の長期接着も著しく向上させるからである
。用語「包装系」は、常に、本発明の目的のための造形品の第1包装を記述する
。即ち包装の内側が、造形品表面と直接接触する。任意の第2包装に対し種類の
要求は無い。これはあらゆる通常の物質および系を、ここで使用し得ることを意
味する。
【0126】 本発明にとって好ましいものは、低い湿分透過速度のみを有する包装系である
。このようにして、例えば吸湿性成分が造形品中に使用されている場合でさえ、
本発明の造形品の染色能力が長期間保持され得る。特に好ましいものは、包装系
が、23℃および相対平衡湿度85%で貯蔵される場合、0.1g/m2/日から
20g/m2/日未満の水蒸気透過速度を有する包装系である。上記温度および
湿度条件は、DIN 規格 53122 で明記されている試験条件であり、これは最小の
ずれ(23±1℃、相対湿度85±2%)を許容する。所定の包装系または物質
の水蒸気透過速度を、さらなる規格の方法に従い測定することができ、それはま
た、例えば ASTM 規格 E-96-53T(「シート形態の物質の水蒸気透過の測定試験
」)および TAPPI 規格 T464 m-45(「高温および高湿度でのシート物質の水蒸
気透過性」)に記載されている。一般的技術の測定原理は、試験物質で上面を密
閉される容器内で、適切な雰囲気中に貯蔵する無水塩化カルシウムの水分吸収を
基本とする。試験物質で密閉する容器の表面積(透過面積)、塩化カルシウムの
質量増加分および暴露時間から、水蒸気透過速度を以下のように計算することが
できる:
【数2】 〔式中、Aは、試験物質の面積(cm2)であり、xは、塩化カルシウムの質量
増加分(g)であり、yは、暴露時間(時間)である。〕
【0127】 しばしば「相対大気湿度」と称される相対平衡湿度は、本発明に関連して水蒸
気透過速度を測定する場合、23℃で85%である。空気の水蒸気を吸収する能
力は、温度に対して飽和含有量と呼ばれる個々の最大含有量まで上昇し、それは
g/m3で明記される。例えば17℃の空気1m3は、水蒸気14.4gで飽和し
、温度11℃で飽和は、ちょうど10gの水蒸気に達する。相対大気湿度は、そ
の卓越温度での飽和含有量に対する実際に存在する水蒸気量の比率であり、パー
センテージ(%)で表現される。例えば17℃の空気が、12g/m3の水蒸気
を含有する場合、相対大気湿度(RH)=(12/14.4)×100=83%
である。この空気が冷却されると、露点として知られている温度(この例では1
4℃)で飽和(100%RH)に達する。即ちさらなる冷却で凝縮水分が、もや
(露)の形態で形成する。湿度は、湿度計および乾湿計を用いて定量的に測定さ
れる。
【0128】 23℃で85%の相対平衡湿度は、例えば装置の種類に応じて±2%のRHに
湿度制御された実験室内で、正確に確立し得る。さらに、一定の明確な相対大気
湿度は、所定温度で或る塩の飽和溶液上の密閉系内で形成され、この湿度は、水
、飽和溶液および沈殿物の分圧間の相平衡から導かれる。 造形品および包装系の組合せは、当然それらの部分について第2包装、例えば
カートンまたはトレイで包装され得る。第2包装について、さらなる要求を課す
必要は無い。即ち第2包装は可能であるが、必要ではない。
【0129】 本発明の実施態様に応じて包装系は、1つまたはそれ以上の造形品を含む。本
発明にとって、造形品が1つの染色剤適用単位を含むように造形品を設計し、こ
の造形品を個々に包装すること、または総計で1つの適用単位になる多くの造形
品を1つの包装単位に包装することのいずれもが好ましい。当然この原理は、本
発明に従い組合せがまた、3つ、4つ、5つまたはそれ以上の造形品を1つの包
装単位内に含み得るように拡大し得る。1つの包装内の2つまたはそれ以上の造
形品は、当然異なる組成を有し得る。このようにして、例えば安定性の問題を回
避するために、相互に或る成分を空間的に分離することができる。
【0130】 本発明の組合せの包装系は、非常に幅広い種類の物質からなることができ、あ
らゆる望ましい外形をとり得る。しかしながらコストの理由およびより大きな加
工容易性の理由のために好ましいものは、包装物質が少ない質量を有し、加工す
ることが容易であり、コスト効率的および環境的方法に矛盾の無い包装系である
。 本発明にとって好ましい第1の組合せにおいて包装系は、一層若しくは積層紙
および/若しくはポリマーフィルムの袋または小袋からなる。これに関連して造
形品を、分類せずに、即ちばらの塊として該物質から製造された小袋に充填する
ことができる。しかしながら美的理由のためおよび組合せを第2包装に分類する
ために、造形品を個々にまたは2つまたはそれ以上の群に分類して袋または小袋
に充填することが好ましい。次いでこれらの包装系を、ここでも好ましくは分類
して、任意に外装に包装することができ、これは造形品の圧縮供給形態をきわだ
たせる。
【0131】 包装系として使用するために好ましい一層または積層紙若しくはポリマーフィ
ルムから製造された袋または小袋を、非常に幅広い種類の様式、例えば中心継目
の無い膨張式小袋として、または熱(高温溶融)、接着剤若しくは接着テープに
より封される中心継目を有する小袋として設計することができる。一層小袋およ
び袋物質は、任意に含浸されていても良い既知の紙、および任意に同時押出しさ
れていても良いポリマーフィルムである。本発明に関する包装系として使用し得
るポリマーフィルムは、例えば Hans Domininghaus "Die Kunststoffe und ihre
Eigenschaften", 第3版, VDI Verlag, デュッセルドルフ, 1988年, 第193頁に
明記されている。その中に示されている図111はまた、記載物質の水蒸気透過
性の指標を与えている。該フィルムおよび紙に加えてワックス被覆紙を、厚紙包
装の形態で造形品のための包装系として使用することもできるが、本発明に関す
る包装系は、ワックス被覆紙から製造される厚紙箱を含まないことが好ましい。
任意の第2包装について、種類の要求は課されない。これはあらゆる通常の物質
および系を、ここで使用し得ることを意味する。
【0132】 好ましいものはまた、包装系が再包装可能な配置である態様である。例えば包
装系として、ガラス、プラスチックまたは金属から製造される再包装可能な小さ
い管を使用することが実用的であることが分かっている。このようにして、毛染
め製品の投与性を最適化することができる。これは、消費者に、例えば各場合に
定められた髪の長さ単位ごとに1つの造形品を使用するよう教示し得ることを意
味する。ミクロな穿孔を有する包装系も、本発明にとって好ましく実現され得る
【0133】 本発明は、第2に、少なくとも1種の染料および/または染料前駆体を含む本
発明の造形品1つまたはそれ以上を、造形品の全質量を基準に10〜50倍量の
水に溶解させ、得られる粘性調剤を、繊維に適用し、接触時間後に再びすすぎ落
とすケラチン繊維の染色方法を提供する。
【0134】 基本的に、溶媒を除く毛染めのために必要なあらゆる活性成分を造形品に組込
むことが好ましいが、それにもかかわらず本発明により、タブレットを水に溶か
すことによって得られる調剤にさらなる活性成分を添加することが好適であり得
る。例えば消費者に、さらなる色直しのための特別な染色成分、またはさらなる
脱色のためのさらなる酸化成分を添加するよう教示し得る。造形品に安定に配合
できないさらなる活性成分、例えば特別な酵素製剤または液状ケア成分を、適用
前に直接この調剤に適用することも本発明にとって好適であり得る。 これに関連する適用温度は、15〜40℃の間の範囲、好ましくは頭皮温度で
あり得る。接触時間は、通常約5〜45分、特に15〜30分である。かなりの
界面活性剤含有キャリアを使用しない場合、このようにして処理した髪を、次い
でシャンプーで洗うことが好適であり得る。
【0135】 (実施例) 実施例1:スタイリング用タブレット 以下の組成を有するタブレットを調製した: Avicel(商標) pH 1021:0.7 g Optigel(商標) SH2 :0.09 g Jaguar(商標) HP 1203:0.14 g Amaze(商標)4 :0.08 g Luviskol(商標) K305 :0.05 g D(+)-ラクトース :全量 2 g まで 1 微結晶セルロース (FMC Corporation) 2 合成フィロケイ酸マグネシウム (Sued Chemie) 3 ヒドロキシプロピルグアール (INCI 名: Hydroxypropyl Guar) (Rhodia) 4 変性デンプン (INCI 名: 変性トウモロコシデンプン〈Corn Starch modifi
ed〉) (National Starch) 5 ポリビニルピロリドン (INCI 名: PVP) (BASF)
【0136】 この調剤2gを、Fann Instrument Company からのタブレット成形機の圧縮シ
リンダーに導入し、パンチで軽く圧縮した。最後にタブレットを、プレスから取
り出す前に、圧縮力13.3kNで30秒間圧縮した。これは、タブレット直径
2.9cmに対して、タブレット表面の圧力2,013N/cm2に対応する。該
タブレットは、密度0.86g/cm3を有した。水20mlに溶解させた後、粘
度は、2分後に5,850mPasであった(ブルックフィールド粘度計、スピ
ンドル4、回転速度20rpmを20℃で使用して測定)。
【0137】 実施例2:毛染め用タブレット 以下の毛染め用造形品を調製した: 相1 3-メチル-4-アミノフェノール :0.03 g 2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン :0.03 g Avicel(商標) pH 102 :0.60 g アルギニン :0.20 g 硫酸アンモニウム :0.02 g Optigel(商標) SH :0.30 g Jaguar(商標) HP 120 :0.30 g Amaze(商標) :0.10 g Luviskol(商標) K30 :0.10 g Texapon(商標) K 1296 PLV6 :0.04 g D(+)-ラクトース :全量 2 g まで 6 ラウリルスルフェートナトリウム塩(粉末、INCI 名: Sodium Lauryl Sulf
ate) (HENKEL)
【0138】 相2 Lutrol(商標) E 60007:0.2 g D(+)-ラクトース :0.3 g 7 ポリエチレングリコール(INCI 名: PEG-150) (BASF) 相3 カルバミドパーヒドレート8:2 g 8 尿素-過酸化水素 (INCI 名: Urea Peroxide) (Peroxid Chemie)
【0139】 相1の調剤2gを、Fann Instrument Company からのタブレット成形機の圧縮
シリンダーに導入し、パンチで軽く圧縮した。次いで0.5gの相2を、相1上
に被覆し、同様にパンチを使用して軽く圧縮した。次いで2.0gの相3を、該
圧縮物上に被覆し、同様に軽く圧縮した 最後に全タブレットを、プレスから取り出す前に、圧縮力13.3kNで30
秒間圧縮した。これは、タブレット直径2.9cmに対して、タブレット表面の
圧力2,013N/cm2に対応する。
【0140】 染色: このようにして調製したタブレットを、攪拌しながら(ガラス棒を使用)室温
で水20mlに2分間で溶解させ、染色ゲルを形成させた。攪拌無しでタブレッ
トを完全に溶解させるため、4分が必要であった。得られる水性調剤は、粘度3
,500mPasを有した(ブルックフィールド、スピンドル4、20℃、回転
速度20rpm)。 このようにして得られたゲルを、標準化、80%グレーの特に予備処理してい
ない人の髪(カーリング〈Kerling〉)の5cm長のストランドに適用した。3
2℃で30分の接触時間後、髪をすすぎ、市販髪用洗剤で洗浄し、次いで乾燥し
た。繊維は、ミッドブロンド色を有した。
【0141】 実施例3:毛染め用タブレット 相1 4-クロロレソルシノール :0.02 g オキシレッド(Oxyrot) :0.03 g m-アミノフェノール :0.01 g Avicel(商標) pH 102 :0.60 g アルギニン :0.20 g 硫酸アンモニウム :0.02 g Optigel(商標) SH :0.30 g Jaguar(商標) HP 120 :0.30 g Amaze(商標) :0.10 g Luviskol(商標) K30 :0.10 g Texapon(商標) K 1296 PLV:0.04 g D(+)-ラクトース :全量 2 g まで 相2 D(+)-ラクトース:0.5 g 相3 カルバミドパーヒドレート:1.9 g Optigel(商標) SH :0.10 g
【0142】 実施例4:フケ防止用タブレット 以下のフケ防止用タブレットを調製した: Octopirox(商標)9 :0.01 g Avicel(商標) pH 102 :0.60 g Jaguar(商標) HP120 :0.14 g Optigel(商標) SH :0.01 g Luviskol(商標) K30 :0.06 g Amaze(商標) :0.40 g D(+)-ラクトース :全量 2 g まで 9 ヒドロキシ-4-メチル-6-(2,4,4-トリメチルペンチル)-2-ピロリドン
モノエタノールアミン塩 (INCI 名:ピロクトンオラミン) (Clariant)
【0143】 この調剤2gを、Fann Instrument Company からのタブレット成形機の圧縮シ
リンダーに導入し、パンチで軽く圧縮した。次いでタブレットを、プレスから取
り出す前に、圧縮力13.3kNで30秒間圧縮した。これは、タブレット直径
2.9cmに対して、タブレット表面の圧力2,013N/cm2に対応する。 得られたタブレットを水20mlに溶解させた。得られた調剤は、粘度5,3
50mPasを有した(ブルックフィールド粘度計、スピンドル4、20℃およ
び20rpmで測定)。 使用のためにタブレットを、好ましくは手動で水に溶解させる。得られるゲル
を、髪に組込む。
【0144】 実施例5:フケ防止用タブレット Octopirox(商標) :0.02 g Avicel(商標) pH 102 :0.30 g Arbocel(商標) FT 600-30H10:0.30 g Keltrol(商標) F11 :0.06 g Kelcogel(商標) LT 10012 :0.14 g Optigel(商標) SH :0.10 g Luviskol(商標) K30 :0.06 g D(+)-ラクトース :全量 2 g まで 10 セルロース (Rettenmaier) 11 多糖類 (INCI 名: キサンタンガム〈Xanthan Gum〉) (Kelco) 12 ヘテロ多糖類 (INCI 名: ゲランガム〈Gellan Gum〉) (Kelco)
【0145】 実施例7:ケア用タブレット Avicel(商標) pH 102 :0.30 g Arbocel(商標) FT 600-30H :0.30 g Monomuls(商標) 90-L1213 :0.02 g Gluadin(商標) AGP14 :0.01 g Jaguar(商標) HP 120 :0.14 g Kelcogel(商標) LT 100 :0.14 g Optigel(商標) SH :0.10 g Luviskol(商標) K30 :0.06 g D(+)-ラクトース :全量 2 g まで 13 ラウリン酸モノグリセリド (INCI 名: Glyceryl Laurate) (Cognis) 14 小麦タンパク質水解物 (INCI 名: Hydrolyzed Wheat Protein) (Cognis)
【0146】 実施例8:シャンプー用タブレット Avicel(商標) pH 102 :0.60 g Monomuls(商標) 90-L12 :0.01 g Texapon(商標) K 1296 PLV :0.20 g Tego-Betain(商標) CK D15 :0.04 g Gluadin(商標) AGP :0.01 g Jaguar(商標) HP 120 :0.14 g Kelcogel(商標) LT 100 :0.14 g Optigel(商標) SH :0.10 g Luviskol(商標) K30 :0.02 g D(+)-ラクトース :全量 2 g まで 15 N,N-ジメチル-N-(ラウロイルアミドプロピル)アンモニウムアセトベタ
イン (INCI 名: コカミドプロピルベタイン、活性物質約82%) (Goldschmidt)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),AU,B R,CA,CN,CZ,HU,JP,NO,PL,RU ,SK,US,VN (72)発明者 ブリッタ・ボスマン ドイツ連邦共和国デー−40699エルクラー ト、ノイエンハウスシュトラーセ111番 (72)発明者 ミヒャエル・ドレヤ ドイツ連邦共和国デー−50931ケルン、ヴ ァイヤータル106番 Fターム(参考) 4C083 AB172 AB352 AB412 AB432 AC472 AC582 AC682 AC712 AC782 AC852 AD042 AD072 AD132 AD212 AD242 AD262 AD412 AD452 BB21 CC31 CC33 CC36 CC38 DD15 EE23 EE26 EE28

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常の化粧品成分、並びに (A)崩壊助剤5〜80質量%および (B)増粘剤5〜40質量% を含む造形品。
  2. 【請求項2】 造形品を、20℃で造形品質量を基準に10倍の質量の水に
    溶解させた後、粘性調剤が形成することを特徴とする請求項1に記載の造形品。
  3. 【請求項3】 得られる調剤が、500〜60,000mPasの粘度を有
    することを特徴とする請求項2に記載の造形品。
  4. 【請求項4】 得られる調剤が、偽可塑性であることを特徴とする請求項2
    または3に記載の造形品。
  5. 【請求項5】 得られる調剤が、ゼラチン状であることを特徴とする請求項
    2〜4のいずれかに記載の造形品。
  6. 【請求項6】 使用する増粘剤(B)が、少なくとも1種の無機成分(B1
    )および少なくとも1種の有機成分(B2)の混合物であることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の造形品。
  7. 【請求項7】 造形品が、無機成分(B1)および有機成分(B2)を量比
    1:1〜1:10、特に1:2〜1:5で含むことを特徴とする請求項6に記載
    の造形品。
  8. 【請求項8】 少なくとも1種のフィラー(C)をさらに含む請求項1〜7
    のいずれかに記載の造形品。
  9. 【請求項9】 フィラー(C)が、水溶性であることを特徴とする請求項8
    に記載の造形品。
  10. 【請求項10】 造形品が、10〜40質量%、特に15〜30質量%の成
    分(A)を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の造形品。
  11. 【請求項11】 造形品が、10〜35質量%、特に15〜30質量%の成
    分(B)を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の造形品。
  12. 【請求項12】 造形品が、0〜70質量%、特に10〜40質量%の成分
    (C)を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の造形品。
  13. 【請求項13】 成分(A)が、200μm未満の平均粒度を有することを
    特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の造形品。
  14. 【請求項14】 造形品が、発泡系を有さないことを特徴とする請求項1〜
    13のいずれかに記載の造形品。
  15. 【請求項15】 造形品が、少なくとも1種の染料および/または染料前駆
    体を含むことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の造形品。
  16. 【請求項16】 ケラチン繊維の染色方法であって、請求項15に記載の造
    形品1つまたはそれ以上を、造形品の全質量を基準に10〜50倍の質量の水に
    溶解させ、得られる粘性調剤を、繊維に適用し、接触時間後に再びすすぎ落とす
    ことを特徴とする方法。
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